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Written on 2013 09

やはり12.5%ですかね(笑)?

Sep 30, 2013 by weblogland |
土曜日の試飲会のおさらいです(笑)。

「店長 よく収まりが良いとか言いますけど、それってアルコール分のことですか?」
私「はい。基本的にはアルコール分ではありますが、ワイン自体のアルコール以外の成分とアルコール分の折り合いがつく高さのアルコール分のことです。」
「実は私、アルコール分12.5%くらいのワインが好きなんです(笑)。」
私「それはそれは!私と一緒です(笑)。ロワールなんかアルコール分が12.5%くらいがベストですよね。濃くても12.5%くらいに収まったワインはエレガントで秀逸。すべてに無理が無く、渾然一致しますよね。」
「でも、南フランスにいくと13.5%が良いと思いませんか(笑)?」
私「そーなんですよ(笑)。14%を超えてると暴力的になりがちですよね(笑)。まあ、酸とのバランスですから、15%に近いアルコール分のワインでも稀に収まりの良いワインもありますが。」
私「あと、笑い話でもなんでもないんですが、カリフォルニアのデヴァイス校が官能試験したところ13.5%が一番アルコール分を感じないという論文を発表しました。この結果、カリフォルニアワインは13.5%に右に習え(笑)。成分調整すれば簡単にアルコール分も調整できます。たしかにあのスタイルだと13.5%が良いのでしょうが…。どれ飲んでも似たワインになる訳です。」

ご質問いただいたKさん、ありがとうございました!

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桝久 試飲会リポート

Sep 29, 2013 by weblogland |
昨日はお忙しい中、ご来店ありがとうございました(笑)。

まずはウェルカムを兼ねて泡です!
〇プロ・セッコ エキストラ・ドライ サンテロ イタリア 発泡性 白 プロ・セッコD.O.C.750ml 1440円税込み
「飲みやすいですな。でもちゃんとプロ・セッコの香りがするね(笑)。」
「マスキューさん。このプロ・セッコ『お一人様一杯』の札かかってますが、数がないんですか?」
私「お恥ずかしいのですが、急に人気が出たらしく追加発注したら既に完売していました。すみません。」
「プロ・セッコって癖があるけど、このワインは癖に感じないよね。日本人好みになるのかな?」
「独特の植物っぽさがあるよね。でも品が良いね。」
「伸びやかさがプロ・セッコらしいよね。」
「飲みやすくて危険だな(笑)。下手すると30分かからないで飲んじゃいそう(笑)。」
「サンテロってオレンジのラベルがありましたよね。あれもひたすら飲みやすい(笑)。」
「ずいぶんあのオレンジのスプマンテ飲んだなぁ(笑)。」
「あのオレンジとこの水色は明らかに違うよね(笑)。」
私「このプロ・セッコ、フリウリからタンクでピエモンテに持ってきて瓶詰するんですが、法律は原則禁止。でも法律以前からこの方法でサンテロはやっており、しかもプロ・セッコを有名にしたのもサンテロなので特例扱いだそうです。」
「なるほどね。誰も文句言えない訳だ(大爆笑)。」
「マスキューさん。サンテロってそんなに大きな会社なら、このプロ・セッコは日本仕様なんですかね?」
私「あー!有り得るかも知れませんね。調べてみます。」
家内「この繊細で飲みやすいスタイルのプロ・セッコって、ありそうでない(笑)。」
「うーん。良い意味でも悪い意味でも完璧なんですよね。」
深いご指摘ありがとうございました!

さて次は春の試飲会でマスキューデビューしたシャトー・ル・ペイラ。夏場を越して変身です(笑)。
●シャトー・ル・ペラ 2009年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.フランス ボルドー 赤 750ml 1200円 税込み
「これって春飲んだ時、ローヌのワインみたいだったワインですよね?」
私「はい(笑)。夏場を越して良くなったかと…。」
「確かにボルドーの味(笑)!」
「このワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン入っていますよね?とてもしっかりしてますね。」
私「実はメルロが85%、カベルネ・フランが15%です。春に飲んだ時はふくよかさが印象的で、いかにもローヌっぽかった(笑)。」
「でもこれ、立体的で構造に鉄筋が入ってる(笑)。カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい硬さがあるよね。なんでかな?」
私「ありがとうございました。夏場を越して、タンニンが立体的になりました。折り重なり壮麗とは言えませんが(笑)。その系譜に繋がるかと。」
「広がりもありますよね。」
家内「農薬の使用量が少ないようです。」
私「2009年の作柄は良いみたいですね。」
「そうそう。特に右岸はかなり良さそうですね。」
「ボルドーでもコストパフォーマンスの良いワインがまだあるんですね(笑)。」
「マスキューさん。これって熟成するってことなのですか?」
私「この変化はワインの質が時間の経過と共に向上している状態です。熟成は劣化の蓄積と見る専門家がいますが、この場合は良い方向に作用してますよね。」
「じゃあ、時間が経ても良くならないワインもあるってことですか?」
私「鋭い(笑)!沢山あります(笑)。」
話しが危なくなってきました(笑)。

次は波乱のドメーヌ。
●『クロー・ド・ネル』アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 2010年クロー・ド・ネル フランス ロワール アンジュA.C. 750ml 2190円税込み
「相変わらずラベルかっこいいな(笑)。2003年3本飲んだっけ(笑)。どれどれ…、あっ!2010年は2003年とは別物!」
「同じ生産者のワインとは思えない。」
私「そーなんですよ。優良なシノンやブルグイユみたいなんです。」
「店長!私、マスキューさんで散々カベルネ・フラン飲んだから試験のティスティングでは、一発でフラン解りましたよ(笑)。この2010年は典型的でとても良いですよ!」
私「ありがとうございます(笑)。家内共々フラン好きなものでして…。」
「2010年は先々2003年みたいになるんですか?」
家内「2003年は、反則と言って良いほどの凝縮したワインです。2010年は規格内の造りですから、熟成しても2003年のようにはならないはず。もっとも2003年は10年経ってもあまり変わらなかったし(笑)、まだまだ伸び代があるはず。」
私「2005年は醗酵槽で微生物が発生したらしくワインがダメになり、2006年は雨によるベト病が発生して収穫の全てをダメにしたようです。原理主義的なビオディナミの生産者として注目されていましたが、やり過ぎはあまりにリスクが高かったようです。二年連続で収穫がゼロですから破綻してしまいます。」
「あー、そうなんですか。気の毒ですね。それでルフレーブの経営になったんですね。ワインづくりも安全運転になった訳だ。岡本さん、実は私2003年1本取ってあります。」
私「それはそれは!先見の明がありましたね(笑)。飲んだらどんな味になっていたか、教えてくださいね(笑)。」
「ワイン造りって大変なんですね。」
私「この2010年がルフレーブによる再出発ヴィンテージになります。樽熟成期間も1年と短くなってますね。」
家内「2003年は3年熟成。ロワールでは異例なワインでした。」
「冷静に考えると、今の有名ドメーヌの造るカベルネ・フランは3000円くらいはしますから、この2010年はコストパフォーマンス良いですよね。」
マスキューのワイン・ラヴァーはクロード・ネルを見守ります!

今度は南フランスの果実爆弾の登場です。これも2009年とは違った味わいです。
●『ドモワゼル・クレア』 2010年 カバルデスA.C. ドメーヌ・カザバン 南フランス ミディ 赤 750ml 2100円税込み
「うわっ!まろやか!旨いなぁ。」
「ホント(笑)。2009年って凄く強い印象ありましたよね。2010年も凝縮感はとてもありますが、融合している感じかな。」
「シラーとメルロで出来ているのが信じられない(笑)。」
「それだけでも不思議ですよね。」
「2009年のペパーミントのニュアンスはシラーの特徴なんですか?」
家内「スパイシーさはシラーの特徴ですが、暑い年に過熟するとシラーに限らず表れ易い特徴かと。」
私「南フランスの2009年では割と良くみかけられました。2010年の方が完熟のタイミングにずれが無かったように思います。」
「たしかにこのワインは濃いけれどジャムっぽさがない。ディテイルに無理がない。」
私「流石!あと2010年は複雑で変な香りもします(笑)。いわゆるビオ臭です。時間が経つと消えて行きますが。」
「この漢方薬みたいな感じかな?」
私「はい。ちょっとシナチクっぽい(笑)。甘い泥みたいな(笑)。」
家内「この点、好みの別れるところですね。」
「リキュールのチェリー・ヒーリングに似ていませんか?」
私「似てますね(笑)。きっとチェリー・ヒーリングの方が似せたんですよ(笑)。(良くお気づきで!鋭い感性です。勉強してますね。)」

さて、いよいよ佳境。あっと驚くサルデニア島のワイン登場!
●『カンノナウ』 2011年 ヌラーゲ・クラビオーニ イタリア サルデーニャ島 カンノナウ・ディ・サルデーニャD.O.C. 赤 750ml 2680円税込み
「あっ!色薄いですね。ロゼみたい(笑)。」
「ブルゴーニュのピノ・ノワールみたい!エレガント!」
「チェリーですよね。たしかにピノ・ノワールぽい。でもオリジナリティあるよね。」
「経験したことないなぁ。田舎臭いところはイタリアっぽいけど(笑)、高貴な味わい。」
「そうそう。田舎の貴族や王様が飲んでいそう(笑)。こりゃ旨い!」
「色は薄いけど、物凄く強靭。酸の量が凄いね(笑)。でも酸が上手にコントロールされてるよね。最近マスキューさんが探してる薄旨いワインですかな(笑)?」
私「私、結構このワインにやられてます(笑)。このマラスキーノチェリーの味わいは、比べるものがないかと。」
家内「前に扱ったパーラのカンノナウとは全く別物です。あのワインは理解の範疇でしたが、これは想像を越えてます(笑)。」
「カンノナウ→ガルナッチャ→グルナッシュでしたっけ?でもこのワインはあくまでカンノナウとしか言いようがないよね。それでも、きっとサルデニア島では特異なカンノナウなんだろうね?」
私「暑く寒暖差のない砂地でこんなに香り高いワインが出来ることはセオリーにはありません。面食らいました。」

驚きはまだまだ続きます。続いて白。
〇『カニマリ』 ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ2010年 ヌラーゲ クラビオーニ イタリア ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.白 750ml 2670円税込み「おー!言葉が出ない(笑)。物凄い密度。」
「グリーンのノートが強い。圧倒的だね。」
「液体の中にあるミネラルの量が凄いですね。つけ入る隙がない(笑)。カンノナウと同じ人が造ったとは思えませんね。」
家内「カンノナウもこの白ワインも密度感が凄いのですが、無理した感じがないんですよね。わざわざ収穫を遅らせたような…。」
私「それなりにちゃんと収まっているんですよね。」
「白ワインにこんなに強いワインがあるんですね。途方にくれちゃいます(笑)。フレッシュでフルーティーなのが白だと思ってました。」
「なるほど、試飲会の最後に出てきた訳だな(笑)。」
私「いきなりこの白を飲んだら、ショック症状を起こすかも(笑)。サルデニア島最良のヴェルメンティーノの部類です。」
「このワイン何に合わせたら良いんですか?思い浮かばない(笑)。」
家内「魚介類やペコリーノみたいな強いチーズには最適です。魚介類と言っても濃厚なアメリカンソースなんかを使った料理でしょうね。」
「甲殻類ですね(笑)。」


以上、お疲れ様でした!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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明日はマスキューの試飲会です

Sep 27, 2013 by weblogland |
明日はマスキューの試飲会です(笑)。
一ヶ月あっと言う間ですね。

ワインの試飲会

昨日今日と明日の試飲会にこられない方が、ご来店下さってます。
お客様「マスキューさん、明日の試飲会行けないから今日来ちゃいましたよ(笑)。」
私「ちょうどさっき明日のワインを並び終えたところです(笑)。ご覧ください。」
お客様「はいはい。これですか(笑)。今回は赤が多いのかな?」
私「はい!ようやく赤の季節になりました(笑)。」
お客様「ところで、最近ワインの価格は上がっているんですか?マスキューさんはあんまり変わってないみたいですが。」
私「もう大分価格は上昇傾向なのですが、この10月以降にインポーターさんの値上げがさらに増えます。マスキューは在庫品や無理を言って価格を上げないようにしていましたが、もう限界です。入れ替わりには上げざるを得ません。あと、値上げで見合わなくなったワインの扱いを中止して、新しいワインを探すしかありません。」
お客様「そうするとシャトー・ル・ペイラ2009年は値段も上がってないからお買い得ですね?」
私「良くお気付きで(笑)!この後の2010年は値上がるようですから、今が絶好かと。味わいも夏場を過ぎてすごく良くなっています。」
お客様「なるほど。今回の試飲会の目玉ですな(笑)。」
私「いやいや(笑)。目玉の一つです(笑)。」
家内「中にはクロー・ド・ネルのように1000円近く安くなったワインもあるんですよ(笑)。」
私「味に見合った価格です。ヨーロッパのワイン価格の決定には生産者と消費者の合意。生産者がこの味だったらこれくらいの値段にする。みたいな合理性がありますね。」
お客様「ある意味、生産者も市場も成熟してるんですね。まあ、ワインも農産物だしね(笑)。」

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ドモワゼル・クレアありますか?あの濃いワイン

Sep 26, 2013 by weblogland |
今日は涼しいですね。
赤ワインが旨いこと旨いこと(笑)。

あるワイン・ラヴァーのお客様から質問されました。仮にAさん。
Aさん「マスキューさん。新しいカザバンの『ドモワゼル・クレア』ありますか?あの濃いワイン(笑)。実は今週末の試飲会行けそうもないもんで、今日来ちゃいました(笑)。」
私「ありがとうございます。相変わらず濃いですよ(笑)。」
Aさん「マスキューさんがブログで書いてたように、2010年は2009年とそんなに違うんですか?あのペパーミントの味がしないとか?私シラー好きなんで、あの舌が痺れるくらいスパイシーな味わい好きなんですよ(笑)。」
私「そうでしたね。Aさんはスパルタンなシラーお好きでしたもんね(笑)。2010年も確かにスパイシーさはありますが、それよりも果実味の充実感が勝ります。完璧に近い出来上がりかと。」
Aさん「最近気がついたんですが…。ワインにペパーミントのようなスパイシーさが感じられるのって、カベルネ・ソーヴィニヨンや他の品種にもあのニュアンスがありますよね?」
私「流石!Aさん。良くお気付きで!そーなんですよ。特に暑い産地のワインには顕著な味わいと理解した方がいいかも知れません。ラファージュさんのシメールもそうですし。特別品種の特徴と限定出来ませんよね。暑い年のシェヴァル・ブランなんかにも顕著ですよね。」
Aさん「ただ『ドモワゼル・クレア』の2009年ほどペパーミントの香りが強いワインは経験がなかったですけどね(笑)。もともとの造りが半端ない証でしょうね(笑)。」
私「恐らくそうかと。2010年のご感想お聞かせくださいね(笑)。」

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『ドモワゼル・クレア』って奥さんの名前をつけたワインですよね

Sep 26, 2013 by weblogland |
ドモワゼル・クレア』 2010年良いですね(笑)。
ドメーヌ・カザバンが造る南フランス カバルデスA.C.の赤ワインです。2009年も扱いましたが、この度2010年で再登場。
以前のマスキュー試飲会では圧倒的な凝縮感で、皆さんを驚かせましたね。もちろん私もビックリ(笑)。
あと、ペパーミントの香りが2009年は顕著な印象でした。過熟したシラーに見られる特徴ですが、2009年は特別強かったでした。口の中が痛くなるほど(笑)。
「『ドモワゼル・クレア』って奥さんの名前をつけたワインですよね。味わいから察するに厳しい奥さんかも(笑)?」なんておっしゃていたお客様も(笑)。
でも、2010年はスタイルが変わりました。『優しい慈愛に溢れた奥さん』です(笑)。
マリア様とは言いませんが(笑)、素晴らしいお母さんっぷりです。
うーん。
こんなにも変わるとは!
セパージュはシラー60%、メルロ40%と変わりませんが、アルコール分が13.5%と2009年より1%下がってます。2010年は、収穫と果実の完熟のタイミングが完璧だったようですね。葡萄果が完熟した時に一気に収穫したような感じです。有りがちな過熟したワインではありません。
天の恵みか?ドメーヌ・カザバンのイノヴェーションか?解りませんが、進化しているのは確か。
同じ生産者のワインを毎年追いかけるのは楽しみです。ダメな物は追いかけませんから、今度の試飲会楽しみにしてくださいね(笑)。

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9月28日のマスキュー店内試飲会のラインナップ

Sep 24, 2013 by weblogland |
今月9月28日のマスキュー店内試飲会のラインナップが決まりました!

実はあと1本がまだ到着しておらず映像が抜けますが、取り急ぎご報告いたします。

ワインの試飲会のラインナップ

まずはイタリアのサンテロが造るプロ・セッコ
〇プロ・セッコ エキストラ・ドライ サンテロ イタリア 発泡性 白 プロ・セッコD.O.C.750ml 1440円税込み
ご存知イタリア ヴェネトとフリウリを代表する発泡性ワインです。
このワイン、いかにもプロ・セッコらしい。グレーラ種由来の植物のニュアンスが強い、白い花の香り。きめ細やかでフレッシュ。それでいて溶け込みが良く、泡立ちもシットリとして品が良い。
さすが名門サンテロです!
追随を許さないコストパフォーマンスの高さ。

でも、ちょっと待った!サンテロはたしかピエモンテです。ピエモンテで瓶詰めしたらスプマンテ表示のはず?

謎がありますが、旨さ故余計好奇心が掻き立てられます(笑)。

そして写真が間に合わなかった
●シャトー・ル・ペラ 2009年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.フランス ボルドー 赤 750ml 1200円 税込み

今までのコート・ド・カスティヨンA.C.が2009年からコート・ド・ボルドーA.C.となりました。カスティヨン産葡萄100%のワインは頭に村名カスティヨンを名乗れます。

このシャトー、1878年創業のヴァラッド家の所有。同家はカスティヨンにシャトー・ブリソンも所有しています。いわば老舗のカスティヨン専業生産者です。
現在、30年の経験を積んだポールとロレッタ夫妻と息子のセドリックの3人が中心となり、エコ・セールの認証取得後ビオ・デナミに取り組んでいるようです。

セパージュはメルロ85%、カベルネ・フラン15%。ビオ系の生産者らしく高めの仕立てのダブル・グイヨ。1本の葡萄樹に8房ほどしか実を成らせない低収量です。
このワイン、春にマスキューデビューをしましたが、夏場を過ぎて調子が出てきました。良いワインの典型です(笑)。前に飲んだ印象と比べてくださいね(笑)。

そして、2003年ヴィンテージでマスキュー衝撃のデビューを飾ったフランス ロワールのクロー・ド・ネルが2010年にて再登場!いろいろ訳があり、大変だったようです。
●『クロー・ド・ネル』アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 2010年クロー・ド・ネル フランス ロワール アンジュA.C. 750ml 2190円税込み
クロー・ド・ネルはブルゴーニュのルフレーブとクロード・ピシャールがビオデナミ先進地域ロワールロワール・アンジュの地でジョイントして造ったドメーヌです。
マスキューでは2003年のアンジュ・ルージュを取り扱いましたが、渾身の凝縮感は皆さんのご記憶にあるかと。規格外れのグレートワインでした。

ところで、現在はルフレーブの単独所有となっています。2006年、2007年と収穫が得られず窮地に追い込まれました。このため元締め(笑)の姐御マダム・ルフーブが全て購入することでドメーヌを存続させました。クロード・ピシャールさんは引き続きドメーヌに留まっていましたが、2009年に再出発したそうです。ですからこの2010年ヴィンテージは完全なルフレーブのワインとなります。注目のヴィンテージなのです。


さて、つぎも新しいヴィンテージにて再登場、
●『ドモワゼル・クレア』 2010年 カバルデスA.C. ドメーヌ・カザバン 南フランス ミディ 赤 750ml 2100円税込み
果実爆弾の再登場です(笑)!
このカバルデスA.C.は1999年にAOCに昇格した比較的新しいものです。場所はラングドックの最西端、南西地方の東端にあり、地中海と大西洋の間といったところです。そのためかカバルデスA.C.ではグルナッシュやシラーを40%以上、カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨン及びメルロを併せて40%以上の割合でつくることになっています。オキシデンタルとポンティカを混ぜる変わったワインをつくります。気候的には、夏場雨が降らない割に乾燥しない恵まれたところなのです。

このワイン2009年にマスキューデビューしました。非常に緻密でスパルタン。驚くほどスパイシーな独特の味わいにはビックリ。
今回の2010年はとにかくまろやか。同じワインとは思えませんぞ(笑)。


そしてイタリアの島のワインです(笑)。これが面白い!
●『カンノナウ』 2011年 ヌラーゲ・クラビオーニ イタリア サルデーニャ島 カンノナウ・ディ・サルデーニャD.O.C. 赤 750ml 2680円税込み
アントネッロ氏が2003年創業。サルディーニャ島の最北部、サッサリ(Sassari)県のソルソ(Sorso)に35haを所有。
生産者曰く、カンノナウはガルナッチャの原種にあたるそう。仕立てはシングルギヨ。密植度6,250本/ha。一本の葡萄樹に11房しか房は残しません。おそらく1本の葡萄樹からワイン1本ほどしか出来ない低収量です。

海抜10mと200mの2面の畑のブレンド。南北に平行した畝。地質は砂と砂質粘土。手摘み。甘く完熟したマラスキーノチェリーを思わせる香り。明瞭で透明感は品の良さ、品質の良さの証。
醸しが短いせいか明るく透明感があります。有りがちな真っ黒いワインじゃありませんね(笑)。味わいは色に反して、芯の強さを感じるギュッと凝縮した果実味。旨味がたっぷり感じられ、滑らかなタンニンと酸もきめ細やか。
ワイン自体の崩れない頑強さには驚かされます。

前に扱ったパーラのカンノナウはガルナッチャ→グルナッシュ繋がりが連想できましたが、このワインは別物。明瞭なマラスキーノチェリーの香りこそ、カンノナウの証。
ローヌ・ヴィラージュの標高の高い畑で造られるグルナッシュがピノ・ノワール的になるのに近い感覚です。
サルデーニャ島では南部のカンピダーノ平野にワイン産地は集中していますが、最良の白ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラは北部にあり異彩を放っています。これと同様なことがカンノナウにも言えるんでしょうか?
畑は標高の低い砂地なのに…。しかも海のすぐ近くですから、寒暖差は望めません。いきおい濃いだけの甘いワインが連想されますが、違う。
セオリーからは想像出来ない優良なワインです。ただし、一度本土に運んでから輸出されますから、運賃が高いようです。このため、お値段もちょっと高級です(笑)。
まあ、唯一無二のカンノナウの味わいには味わうべき価値はあるはず。

〇『カニマリ』 ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ2010年 ヌラーゲ クラビオーニ イタリア ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.白 750ml 2670円税込み美しいビーチの水際まで迫る畑より土地のエッセンスを凝縮させたフルボディな白ワインを生みだします。 サルデーニャ島は島の南部がワイン生産の中心ですが、D.O.C.G.は北部の ヴェルメンティーノ・ディ・ ガッルーラのみです。葡萄栽培は輸送の楽な南側が中心となるようです。
島唯一のD.O.C.G.ヴェルメンティーノ・ディ・ ガッルーラは、硬質でタイト、それでいてスケールの大きな素晴らしいワインです。愛する『カナイリ』なんか筆頭ですね。
今では高級品ですから、手が出なくなっちゃいましたが(笑)。

ところで、この『カニマニ』はD.O.C.G.のすぐ西隣で造られます。ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.ですが、味わいはまさにD.O.C.G.!
凝縮された果実味とミネラル感は圧倒的。渾身の造りのワインです。
過熟させたようなわざとらしさが無く、大地と陽光をミッシリ詰めたような味わいは、取っ付き易くありませんが、魅了される方もおられるはず。
このワインを口にして言葉を失い背を向けるか?はたまた言葉を失い虜になるか?


以上6本ご用意いたしました。
いつも通り14時から20時30分までやっておりますので、ご自由にいらっしゃってくださいませ。
ご来店お待ち申し上げます。

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試飲会のラインナップ決まりました!

Sep 23, 2013 by weblogland |
でも、まだお知らせできません(とほほ。)。
何故かと言えば、インポーターさんの在庫と価格の確認がとれないからです。3連休前に決まらなかったので、しょうがないですね。
取り寄せたサンプルを飲むのに時間がかかってしまいました。でも、チャッチャと飲んで決められませんから、やむを得ませんか。1本のワインを判断するには最低でも二日かかります。一口飲んだだけでは正確な判断はできません。もちろんインポーターさんの試飲会に行った時、『これは良い!』と思ったワインをサンプルで取り寄せますが、じっくり飲んでみてダメだったり。あと、マスキューの既に扱っているワインとかぶったりすることも。

マスキューの試飲会で駄物は出せません!

これが邪魔してますかね(笑)?でも、これが無くてはやる意味がありません(笑)。
来ていただいた方に『おー!』とか『へぇー!』とか言っていただけなくては沽券にかかわります。

私自身が楽しみなのです(笑)。

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1959年のリヴサルト - 母のバースデー・ヴィンテージなんです

Sep 22, 2013 by weblogland |
お問い合わせいただきました(笑)。

お客様「古いヴィンテージのワインを捜しているんですが、マスキューさんのブログにあったので来ました(笑)。1959年なんかありますか?」
私「1959年のリヴサルトでしたらありますよ。えーと、他にもありますが。」
お客様「古いリヴサルトって、他の古いワインに比べたら安いですよね?なんでですか?」
私「基本的に造りがシンプルであることと、酸化熟成ですから保存が容易な為ですか。大きなガラス瓶に入れて放っておくような感じですか(笑)。でも、逆にオーダーが入ってから、大きなガラス瓶から750mlの瓶に詰めますから、品質は確かです(笑)。」
お客様「へぇー、そうなんですか!何十年もボトルに入れているんじゃないんですか?」
私「普通のワインは750mlの瓶で保存されますが、リヴサルトやマディラは違うんです。だからラベルが綺麗でしょ(笑)。」
お客様「そうですよね。あんまり古いとラベルが腐ってはげ落ちますもんね。」
私「コルクも持ちません。」
お客様「味わいはどうなんですか?」
私「絢爛豪華な貴腐ワインとは違いますが、シンプルでありながら信じられない丸みを帯びます。あと余韻の美しさは素晴らしいですよ。古いルヴサルトには感動があります(笑)。」
お客様「じゃあ、感動するのを1本ください(笑)。」
私「ご家族のバースデー・ヴィンテージですか?」
お客様「母なんですよ(笑)!」
私「実は私も同じです(笑)。ちなみに私の家内の年は不作でありません(笑)。」
お客様「ラッキーでした(笑)!」

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ミドルクラスのワインはすうーん

Sep 20, 2013 by weblogland |
うーん。

困りました。

今月末の試飲会のラインナップです。
ミドルクラスのワインはすうーん。

困りました。

今月末の試飲会のラインナップです。
ミドルクラスのワインはすぐに決まりましたが、比較的手を伸ばしやすい価格帯のワインが今一つ決まりません。
夏場を過ぎてから調子が出てきたワインを再登場させるのも手ですが、やはり新入荷のワインを紹介したい。無くはないのですが、リーズナブルブライスのものが泡ばかりになってしまう(笑)!
やはり、赤の安旨ワインが欲しいところです。
家内と相談です。
私「今回重厚過ぎるよね(笑)?」
家内「コストパフォーマンスは良いと思うけど、重い赤ばかりだと偏るよね。」
私「サンプル全滅だし(笑)。ヴィンテージの変わったワインを出すのも手かな?実際味わいが違うしね。」
家内「本数は揃っているけど、あと一ひねり欲しいよね。」
私「そーなんだよね。休み明けにまたサンプル取り寄せる?」
家内「ぎりぎり間に合うかどうかだね。」
私「まあ、サンプルを取り寄せるのはそれはそれで良いけど、ホームページやお知らせには間に合いそうにないな。」
家内「試飲会に出すワインはどれも良いワインだけど、全体の流れがしっくり来ないよね。」
私「そーなんだよね。」

今回もギリギリ最後までワイン捜しが続きそうです(笑)。ぐに決まりましたが、比較的手を伸ばしやすい価格帯のワインが今一つ決まりません。
夏場を過ぎてから調子が出てきたワインを再登場させるのも手ですが、やはり新入荷のワインを紹介したい。無くはないのですが、リーズナブルブライスのものが泡ばかりになってしまう(笑)!
やはり、赤の安旨ワインが欲しいところです。
家内と相談です。
私「今回重厚過ぎるよね(笑)?」
家内「コストパフォーマンスは良いと思うけど、重い赤ばかりだと偏るよね。」
私「サンプル全滅だし(笑)。ヴィンテージの変わったワインを出すのも手かな?実際味わいが違うしね。」
家内「本数は揃っているけど、あと一ひねり欲しいよね。」
私「そーなんだよね。休み明けにまたサンプル取り寄せる?」
家内「ぎりぎり間に合うかどうかだね。」
私「まあ、サンプルを取り寄せるのはそれはそれで良いけど、ホームページやお知らせには間に合いそうにないな。」
家内「試飲会に出すワインはどれも良いワインだけど、全体の流れがしっくり来ないよね。」
私「そーなんだよね。」

今回もギリギリ最後までワイン捜しが続きそうです(笑)。

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ワインに詳しく先入観のない40代、30代の人数が確実に増えていますね

Sep 19, 2013 by weblogland |
9月も半ばをとうに過ぎ、もう来週の土曜日はマスキューの試飲会です(笑)。
今、必死こいてワイン捜しです。そんな訳で、今日は銀座に行ってきました。
今まで付き合いのないインポーターさんですが、その分未知のワインがあるはず!
数は全部で150本くらいでした。飲んだことのないワインばかりでしたので、とりあえず全部試飲しました(笑)。
なかなか良かったですね。特にイタリアワインのニッチな品揃えは楽しめました。馬鹿高い高級品は出ませんでしたが(笑)、リーズナブルで目新しい品揃え。食指を動かそうかな(笑)?
まだ取引がありませんから、何かの機会があれば話しをするつもりです。でも、先方さんが業務用直取引専門でしたら、取引はできません。インポーターさんのスタンスがマスキューのスタンスと合わないと無理です。
この辺、ちょっと微妙なものがあります(笑)。

でも、日本の市場は世界中のワインで溢れてますね。この点、世界一なのでは?
特に最近はマニアックなワインがかなりあります。よく捜してきたと感心すると同時に、日本は未知の物でも良ければ売れる市場なのだと思いを強くしました。
素晴らしい事です!
日本のワイン市場は成熟に向かっていますね。ワインに詳しく先入観のない40代、30代の人数が確実に増えていますね。我々50代の人間が30年かかってたどり着いたのを、5年10年のスパンで追いつかれたような感じです(笑)。

日々の勉強を怠けていられませんね(笑)。

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マスキュー定番の旨安ワイン、更に美味しくなりました - テンプラニーリョ 2011年 レアル・コンバニーア・デ・ヴィノ

Sep 19, 2013 by weblogland |
更に美味しくなりました(笑)!

何が?って

テンプラニーリョ 2011年 レアル・コンバニーア・デ・ヴィノス です。

スペイン ラ・マンチャで造られた赤ワインです。マスキュー定番の旨安ワインです。
上手く夏場を乗り切りました。逆に夏場を乗り越えて熟成する力があった証拠です。
もともとテンプラリーニョらしいベリー系果実が明瞭で、凝縮感ある味わいのワインでしたが、ここに来て薔薇の香りが強く出てきました。
いかにもシンメトリーで上等なテンプラリーニョの姿です。
まあ、2011年ヴィンテージで早飲みの造りのワインですが、夏を経て向上しました。この価格帯のワインは、成分調整したり裏技が施されがちです。それゆえ向上熟成しないものがほとんどです。

うーん。

唸る品質ですね。
驚きです。

マスキューでは、夏場を経てワインがどのような変化をするのか?この点に注意を払います。
暑い夏場マスキューでは暑さとの闘いが続きます。24時間エアコンを入れてシャッターを降ろしワインを暑さのダメージから守るために腐心します。とは言え、春や秋と比べると気温は上がっていますから、ワインの変化は進みます。特に、セラーに入りきれない低価格のワインほど、変化のスピードは早くなります。30℃を越えたりすると致命的なダメージを受けます。それゆえチョイスと保管に間違いがあると、味わいにすぐ反映されます。
いくら第一印象が良くても、もともとの造りが悪いワインは味わいが劣化します。品質の正確なリトマス試験紙にもなる訳です。

夏場を経てワインが美味しくなる事は、自分達のチョイス・保管に間違いがなかった事でもありますから、とても嬉しいのです(笑)。

熱帯夜でも自宅のエアコンはつけませんが、店と倉庫のエアコンは入れっぱなしにした甲斐がありました(笑)。

お試しあれ!

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ソムリエの方はワインが3問でシャルドネと....

Sep 17, 2013 by weblogland |
皆さん、お疲れ様でした。
わざわざ、試験の報告下さった方ありがとうございました。

ヴィンテージのヤマ外してすみませんでした。
セオリー通り2009年が中心でした。ゴメンなさい。
まだ2009年在庫あったんですね?以外でした。

ソムリエの方はワインが3問でシャルドネとリースリングにメルロがヴィンテージ違い。割と王道でした。
最後のグラッパは難しかったようです。チェリーの香りがしっかりしていて、キルシュと間違った方が多かったようです。ネッビオーロのグラッパですか?良いグラッパだったのが災いしたかも?

アドバイザー5問、エキスパートは6問出題されたとか。エキスパートは実技の無い分テイスティングが多かったようです。差がつきますね。
こちらもワイン以外の2問が難しかったようですね。特にカルバドスが解り難いものだったようです。安いカルバドスは樽香が強いから、紛らわしくなるんですよね。しかも、選択肢も意地悪になったようですね。

まあ、とにかくご苦労様でした!
ここまで、闘えた事は立派です。今日は何も考えず、好きなお酒を飲んでくださいね(笑)。

しばらくして落ちついたら、詳しく試験の事を教えてくださいね。

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明日はソムリエ協会の資格試験の二次試験実施日

Sep 17, 2013 by weblogland |
台風一過、今日の夕焼けは妙に綺麗でした。でも、これから被害に遭う方や地域がありますから、こんな事を言うと不謹慎ですね。

ところで明日はソムリエ協会の資格試験の二次試験実施日です。
間違っても、今日テイスティングのし過ぎだけは避けてくださいね。ここまできましたから、体調を万全にすることが第一です(笑)。

テイスティングは考え過ぎずに、マークシートを指示通り埋めることが肝要。流れに沿って選択肢を埋めてくださいね。

サーヴィスはいつも通り。緊張するとは思いますが、「この人にまたサーヴィスしてもらいたい。」と思っていただければ合格間違いありません。
途中で失敗しても、しっかりフォロー出来れば、問題なし!これって良いお店の条件でもあります。

付け焼き刃のマニュアルを覚えたばかりの方は、ひたすらスマイル(笑)!あと清潔感あるのみ!
人柄で勝負するしかありません。
実は私はこのくちでした(笑)。
それゆえ、資格はあっても技術のないソムリエなのです。
でも当時の事を振り返ると、「絶対にソムリエになりたい!」気持ちだけはありました。
念ずれば通じる!

ご健闘をお祈りしております。

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ソムリエ協会の資格試験、出題されるワインのヤマを張りましょう!

Sep 14, 2013 by weblogland |
来週の火曜日はソムリエ協会の資格試験の二次試験です。
皆さん気合い入りまくっていることかと(笑)。

出題されるワインのヤマを張りましょう!

まず、ヴィンテージです。
おそらく2010年が中心になるはず。大体出題されるワインは実施年から4年ほど遡ったヴィンテージが出される傾向があります。
市中在庫とソムリエ教会の予算の都合に原因がありそうです(笑)。まず、同一のワインを大量に揃えなくてはなりません。ただし、とても安く調達しているようです。そうなると協力を要請されるインポーターさんも売れ残ったり余っているワインを、提供するしかありません(笑)。
この法則からすると2009年が中心となりますが、2009年は売りやすいヴィンテージであったためインポーターさんの在庫が無いはず。故に2010年が本命になるはずです(笑)。
あと、マディラ香やシェリー香がしたら2008年ヴィンテージの売れ残りの可能性が大です(笑)。

穴で、2012年のボショレー・ヌーヴォも出る可能性もありますね。もちろん売れ残りですが(笑)、今協会が盛んに啓蒙している第二アロマが香ります。あのキャンディーの香りです。保存状態が良ければ一年位はキャンディーの香りがします。

ブラインド・ティスティングで正確にヴィンテージ・品種は当たりません。また、出題されるワインも安い駄物ですから、当たっても当たらなくても、どうでも良いワインです。
ただ時間の経過に伴う色の移り変わりや、感じた香りをマニュアルに当てはめて答えれば良いのです。あと木樽を使っているかいないかの区別は必要です。

最後に、かなりまずいワインが出たら国産にしましょう。美味しい国産ワインはありますが、高い(笑)。故に出題される安い国産ワインは…。(ごめんなさい!)
赤でしたら色は濃いが妙に水っぽい。白は水のような色だったりします。あとフォキシーフレーバーが特徴ですか。


落ちついて、迷っても考え込まず、マークシートの記載を間違わなければ、どうにかなります。

ご健闘お祈りしております!

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東京で、オリンピック

Sep 14, 2013 by akiko |
しばらくぶりに ブログであります。サボっている間に オリンピックの東京開催が決まったり、
新入荷ワインが届いたり、店内の並び換えをしたり、また 新アイテムが届いたり・・・です。
オリンピック開催地決定前は 何処でもいいや って感じだったのですが、
いざ 東京に決まったら いろいろ 思うところがあるわけで。
記念ラベルのワインが発売されるのかしら なんてことや、
日本酒や日本ワインを さらにアピールするだろうなとか、お酒業界も 活発化するんでしょうね。

自分に関して言うと 2020年って ばっちり60歳!還暦です。
そのころ 私 どんなワインを 好むようになっているのかな?

ずいぶん前ですけど ワインのいろはを教えてくださった大先輩が
「60歳過ぎてから 好みが変わった、濃いものが苦手になってきた。それに だんだん
味覚が 鈍くなってきたような 気がする。今までの経験が財産ですよ」って 
おっしゃっていたのを 印象深く記憶しています。
味覚が鈍くなるというのは 先輩の謙遜だったと思いますが、
実際 私自身 食べるものも 肉より野菜、濃い味付けより 出汁を効かせたものが好きになっています。
ワインは食事とともにあるものですから、当然 選ぶ基準も変わっていくのでしょうね。
これからの 自分の変わりようが楽しみになってきました。 

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コート・デュ・ローヌ 『レ・プラド』2004年 ドメーヌ・A・マズール

Sep 14, 2013 by weblogland |
今日は久しぶりに暑かったですね。30℃越えですか。

あの倒れそうな真夏の暑さから比べれば、楽なもの(笑)。でも、もう9月も半ばになりますから、勘弁してもらいたいものですね。

ところで、昨日はドメーヌ・マズールコート・デュ・ローヌ2004年を飲みました。今まで2003年を販売していましたが、とうとう在庫が切れてしまいました。そんな訳で2004年を試飲しました。

2003年とはだいぶ違いますね。今までのマズールのローヌの中でも2004年は異質です。

うーん。

まず、セパージュにカリニャンが入っています。通常はグルナッシュとシラーで構成されますが、2004年はグルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%となっています。

仕上がりはかなり複雑。いつもの解りやすいスタイルではありません。

うーん。

熟成能力はまだまだあります。液体の中にはまだ何か潜んでますね(笑)。

あと、カリニャンに有りがちなチープさも無い(笑)。

ローヌ川西側のルージュ・ガランスにちょっと似てますか?

今日もう一度確認してみます。良いワインは手の内をすぐに見せてくれません。

もう、10年も経つのに…。

ケチ(笑)!

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オールド・ヴィンテージのリヴサルト

Sep 13, 2013 by weblogland |
リヴサルト
ふふふ。

ありました!

何がって?

超オールド・ヴィンテージのリヴサルトです(笑)。
あるお客様から頼まれて、やっと見つけました。
1953年です。
なんでもお兄さんの還暦祝いで、是非とも1953年のヴィンテージのお酒捜すよう頼まれました。
ヴィンテージの入ったモルト・ウイスキーやブランデーはあるはずですから、まずはそれを捜しました。
た・高い!
ではソーテルヌはと…。あるにはありましたが、これも現実的な価格ではありませんね。
それならば、奥の手。リヴサルトです!南フランスのヴァン・ド・ナチュレ、いわゆるデザートワインです。持ちが良く、しかもリーズナブルなのです。特に古いリヴサルトは枯れていて、美しい後口・熟成した味わいがとても美味なのです。
それでも1953年が見つかるのは奇跡的。
とりあえずホッとしました(笑)。

あるものですね。
しみじみラベルを眺めてしまいました。

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エグリ・ウーリエ

Sep 11, 2013 by weblogland |
あのシャンパン美味しかったよ!

今日友人のM君からお電話いただきました(笑)。
M君とは中学からの付き合い。
彼曰く「お腹が減れば何でも食べるけど、まずい酒は絶対に飲まない!」
というハードボイルドな男なのです(笑)。
そんな彼から先日
「美味しいシャンパンないかな?」
と聞かれました。
彼は一通りの高級品は飲んでいます。今更ドンペリなんて言ったら怒られます(笑)。
私「君は凝縮した完成品が好きだよね?豊満なヤツ(笑)。」

送ったシャンパンはエグリ・ウーリエです(笑)。

彼曰く「あのシャンパンは何も食べずにそれだけ飲むべきシャンパンだな。まあ、チーズでもあれば十分かな。完璧だな(笑)。」
私「通の君にそう言われて良かったよ(笑)。有名処のシャンパンであのレベルだったら、値段も桁が違ってくるしね(笑)。」
M君「名前じゃないね(笑)。でも、よく見つけたね(笑)。」
私「一応プロだし(笑)。日本で有名じゃなくても、リーズナブルで美味しいシャンパンはあるよ。そんなのを捜すのが楽しいんだよ(笑)。」
M君「同じシャンパンまだある?」
私「ありがとうございました!」

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ソムリエ試験、ワイン以外が不安です。

Sep 10, 2013 by weblogland |
もう暑さも終わりですかね?赤ワインの美味しいこと(笑)。
気温が下がってくると、マスキューの店頭でも赤ワインに手を伸ばす方が増えはじめたようです。
こうでなくっちゃ(笑)。

昨日ソムリエ試験の二次対策の質問をいただきました。
Aさん「マスキューさん、一次はどうにかなりましたけど、二次が不安なんですよ。実技はとりあえず日々やってはいますが…、ワイン以外が不安です。」
私「Aさんはレベルはもうプロのソムリエですから、大丈夫ですよ(笑)。」
Aさん「ワイン以外のリキュールなんか全然ダメなんですよ。」
私「フランスの伝統的なリキュールは一通り飲む必要がありますよね。コアントローとグランマニエの違いやペルノーとリカールの違いもチェックしましょう。あとハードリカーのダークラムとカルバドスとブランデーなんかも間違え易いですよね。」
Aさん「関内の『タウザー』行っても良いですか?」
私「マネージャーも受験者ですから、勉強になります。私からもお願いします(笑)。」
Aさん「でも、私お酒強くないんですよ(笑)。」
私「大丈夫です。飲み込む必要ありませんから(笑)。あと、30ml入れずに10mlくらいにして数比べてみてください。マネージャーに頼めばやってくれますから。私からも伝えておきます。」

いちいち1本ずつ買って飲んでたら、大変です(笑)。

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ソムリエ協会の資格二次試験は17日。皆さん準備は如何ですか?

Sep 09, 2013 by weblogland |
今日は涼しかったですね。半袖で汗も出ずちょうど良い塩梅でした(笑)。
ところでソムリエ協会の資格二次試験は17日。皆さん準備は如何ですか?
銘柄やヴィンテージは当たらなくても大丈夫ですから、思い詰めないでくださいね。
例えば、一昔前 ロワールのカベルネ・フランの特徴は「青臭さ」でしたが、昨今のワインはロワールに限らず青臭い赤ワインはあまり見かけません。技術の進歩で「青臭さ」はタンニンの完熟を待てば無くなることが解った為です。

白ワインにしても、低温での管理・保管が容易になりましたから、温かな産地でもマロラクティック醗酵をしないでワインがつくれます。ですから、酸をたっぷり感じるアロマティックなワインが何処でも造れます。

技術があれば何処でもワインが造れますから、品種の特徴や産地の特徴が無くなる傾向でもあります。より良くすることが画一化に流れることでもあります。

水を差すような事を言ってすみません(笑)。

話がそれました。
試験は試験で受かるに越したことはありませんが、テイスティングで一番大事なのは正確な判断です。感じたことを言葉に置き換えられるかどうかです。基本的な用語はあらかじめ選択肢にありますから、ワインを飲みながらそれにすり合わせてみれば良いだけです。

もう、この時期ですから焦らないことも肝要。一度に沢山の種類のワインを覚えることより、普段ワインを飲む時に、ちょっと考えて飲むだけで良いはずです。

だって品種を当てることに意味が無くなってきた時代ですから。

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ソムリエ協会の資格二次試験 緊急対策

Sep 08, 2013 by weblogland |
金曜日、土曜日とソムリエ協会の資格二次試験の緊急対策をしました(笑)。
関内の『タウザー』でマネージャーとKさんの3人会ですが(笑)。
二次試験はテイスティングです。ワインだけではなくスピリッツやリキュールも出ますから、バーでやるしかない(笑)。この手のものは全部ありますから、有名どころを片っ端からテイスティングです(笑)。

飲んでみて、ヨーロッパの基本的なリキュールはワインの味わいをベースにしているのが良く解ります。飲みながらリキュールの味わいを、経験したワインとすり合わせるのは一興でした。ヨーロッパの有名なリキュールは何百年も愛され続けた、いわば完成品です。そのディテイルを分析しながらのテイスティングは勉強になりました。
あと、リキュールによっては味わいのディテイルを変化させているものもあるようです。リキュールだけを意識的に飲むことは少ないですし、普段は気にもしませんが、昔飲んだ印象と違うものが…。私の思い込みでしょうか?明らかに変わらないものもありますが、中には「こんな味だったっけ?」などと戸惑うことも。
うーん。
何故でしょう?
まあ、ブランド力を維持するために、味わいを微調整することはよくあることです。たまにはリキュールと向き合うことの大切さが解りました。
味わいにもイノヴェーションがありました。

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ドモワゼル・クレア

Sep 08, 2013 by weblogland |
カッコイイ箱でしょう(笑)?



このワイン、ドメーヌ・ド・カザバンの赤ワイン『ドモワゼル・クレア』です。
たしか2009年ヴィンテージを扱っていましたが、品切れして販売休止となっていました。2010年が安く入荷したので(笑)、早速取り寄せました!
アペラシオンは『カバルデスA.C.』。南フランスのカルカッソンの辺りです。
知らないかな(笑)?
まあ、知っている人の方が少ないアペラシオンです(笑)。
セパージュもシラー60%、メルロ40%のミスマッチ(笑)?でも、圧倒的な果実味で、飲み手を圧倒します(笑)。怒涛の剛球に、見送り三振なのです(笑)。
2009年はシラーのペパーミントのような強さ。優しいメルロの40%も入れなくては、バランスがとれない!
たしかキュヴェ名の『ドモワゼル・クレア』の『クレア』って奥様の名前。凄い人なのかな?なんて思ったり(失礼!)。
ともかくコストパフォーマンスに優れたグレートワインの再入荷なのです。一度飲んでみてから販売しますから、ちょっとお待ちくださいね。

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ドメーヌ・パン・デ・マルグリットの赤ワインが好評です。

Sep 06, 2013 by weblogland |
今日は楽ですね(笑)。
一気に秋?ワインモードかな(笑)?
レストランさんの注文が集中してます。この陽気のまま週末に突入すれば、お客様はワインを飲むはず?

マスキューの店頭でも赤ワインを買い求める方がチラホラ。マスキューは今日はシャッターを降ろさずに営業しています。何日ぶりでしょうか?
西日との戦いも終わりですかね?

ところで、ここのところフランス サン-シニアンのドメーヌ・パン・デ・マルグリットの赤ワインが好評です。
シルキーでケチ臭くない味わいは、ハイ・コストパフォーマンスですね。円安でワインの価格が上昇するなか、ラッキーなお買い得ワインとなっています。

10月になると値上げが本格化しますので、ワイン探しに熱が入ります(笑)。価格が高くなる中、安くて美味しいワインを捜すのは至難の技。でも、今日本に輸入されているワインの品種は膨大です。バッタものを捜す訳ではありませんが(笑)、無名でも良いお手頃ワインはありはず!

9月に入りインポーターさんの試飲会も目白押し。付き合いのあるインポーターだけでなく、とりあえずお誘いいただいた所には遠慮なくお邪魔します(笑)。

皆さんの中でも、良いワインを発見した方はコッソリ教えてくださいね(笑)。

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ドメーヌ・コアペは懐が深いです

Sep 04, 2013 by weblogland |
またまた試飲会のおさらいです(笑)。

それにしても不思議でした。
ドメーヌ・コアペの『ジェゼー』です。
シャン・デ・ヴィーニュ』と比べて何故あんなにも違うのか?造りは基本的に同じですからセパージュの違いなのですが…。やはりプティ・マンサンが入ると入らないのでは大違いのようですよね。密度感が全然違います。あと『ジェゼー』には信じられない複雑さがあります。果実味が白から黄色そしてなんと赤まで感じます。特に赤いベリーやプラムのニュアンスにはびっくりしました。香りと言うより酸として感じたのが特徴的でした。
実はこの赤いニュアンスがプティ・マンサン由来かどうか判断がつきませんでした。プティ・マンサン100%の『ラ・カノペ』からは感じられなかったからです。『ラ・カノペ』のひたすら純化された深い香りは「超高級マンゴー」(笑)。時間が経つと「高級モンブラン」(笑)の香りも感じられましたが、赤いベリー系のニュアンスには辿り着けませんでした。
試飲会当日の疑問となりました。
でも抜栓後丸二日すると『ラ・カノペ』に赤い果実のニュアンスが出てきました!
香りというより酸からくる味わいですね。
うーん。
『ジェゼー』と『ラ・カノペ』に使われているプティ・マンサンの濃度の差のようです。『ジェゼー』は早くから解りやすく飲めるように設計されていた訳でした。『ラ・カノペ』では完全に隠れてましたね(笑)。

『ジェゼー』→『セーヴ・ド・トンヌ』→『ラ・カノペ』の繋がりは当日確認できましたが、ディテイルまでは簡単に解りませんでしたね(笑)。

さすが、ドメーヌ・コアペは懐が深いです。

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土曜日の試飲会のおさらいです。

Sep 03, 2013 by weblogland |
8月31日の試飲会の後、9月1日、2日とドメーヌ・コアペのワインの飲み残しをしつこく飲んでます(笑)。
まず『シャン・デ・ヴィーニュ』は、りんご酸がしっかりしてますね。硬質な突き抜ける力は落ちません。時間が経つと「りんごりんご」してきますが(笑)、崩れる気配がない(笑)。
ドメーヌ・コアペのジェランソン・セックの中で一番生産量が多く、価格も安いワインですが、手を抜いたところがない(笑)。この価格帯でこれほどしっかりしたワインはレアですね。
このキュヴェが売れるとドメーヌの経営安定化が計れます。手間隙かかるプティ・マンサンだけではドメーヌを拡大出来ないのが本音でしょうね。
一般にドメーヌはトップ・キュヴェの栄光を利用して、それ以外のキュヴェで儲ける仕組みのところが多いのですが(笑)。それをすると凋落に繋がる場合が多々。煽るワイン商と飛びつく消費者の相乗効果で一時は大ブレークしますが、最終的には飽きられてしまいます。(例えばモン・〇ラ)
この点、ドメーヌ・コアペは調子に乗りません(笑)。足元をしっかり固めてます。
ブランド戦略とは思いますが、実に実直なのです。
一発狙いじゃありません(笑)。でも『カンテサンス』で一回当たってるか(笑)?そうすると『カンテサンス』以降の試行錯誤の結果が現在になるのかな?

いずれにせよ、進化するドメーヌであることは確か。これから先どう変化するのか見届けたいドメーヌです。
将来ネゴスに進出するのか?質を落とさずドメーヌとしての規模をどこまで拡大するのか?はたまた、違う新たな方向を捜すか?

楽しみなのです(笑)。

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シャルドネ - バターの香りは第二アロマ

Sep 03, 2013 by weblogland |
かなり前にワイン・アドバイザーの資格を取られたBさんが、久しぶりにみえました。
Bさん「マスキューさん、ご無沙汰してます。今、私はサーヴィスの仕事をしてまして(笑)、勉強のし直しをかねてソムリエ試験を受けました(笑)。とりあえず一次は合格しました(笑)。」
もともとBさんは同業者です。
私「Bさん頑張りますね(笑)。」
Bさん「そこで実は解らないことがありまして、教えてもらいにきました(笑)。」
私「何をおっしゃいますか。教えるなんてとんでもありませんよ。」
Bさん「昔シャルドネはバターの香りがするって教えてもらいましたよね?でも、今は違うんですよ(笑)。バターの香りは第二アロマとするんですよ。」
私「確かにバターの香りはシャルドネにも見られますが…。まあ、マロラクティック醗酵の際もしくは木樽の使用が原因ですよね。シャルドネでも今風のマロラクティック醗酵を完全にブロックしたワインには出ませんよね。」
Bさん「じゃあ、シャルドネの香りってなんですか?」
私「唯一無二のシャルドネの香りと私が思っているのは、アプリコットや白桃のエレガントな香りです。ブルゴーニュの優良なワインの特徴だと思います。そしてそれが品良くないとダメ(笑)。」
Bさん「高そうですね(笑)。」
私「はい!高級品ですからソムリエ試験には出ません(笑)!」
Bさん「困りましたなぁ(笑)。」
私「じゃあ、マロラクティック醗酵しないシャルドネとマロラクティック醗酵しながら樽熟成したシャルドネを飲んでみてください。チリのシャルドネなんか安くて良いですよ。」

今やシャルドネは世界中で造られてます。しかも、様々なテクノロジーや環境で造りますから、品種の特性・特徴という言葉が死語になりつつあります。飲み手の嗜好と造り手の指向が品種の味わいを越えることとなっています。皮肉な話です。
それでも、ワインは売れ飲まれ続けます。
イノヴェーションの帰結でもありますから、先行きを見届けるのも面白いのも事実。でも、インチキなワインは見極める眼力が先行きまで持っていられるか?
騙されるようになったら看板を降ろさないといけませんね(笑)。

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桝久 試飲会リポート

Sep 01, 2013 by weblogland |
昨日は大変暑い中、ご来店いただきありがとうございました。
ワイン・ラヴァーの皆さんの熱意を感じました。
ありがとうございました。

「あれ?今日の試飲会は赤ワインから始まるんですか?」
私「はい。実は今日の白ワインはかなり強いものでして…。この順番の方が良いかと。」
●『ルーガベル』2011年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ラングドック 赤 サン・シニアン ヴァン・ド・フランス 750ml 1290円税込み
「これホントにラングドックなんですか?エレガントですよね?とにかくタンニンが滑らか!」
「どれどれ、マスキューさんの言う『血の香り』って?」
「あー、たしかに塩辛い(笑)。そして土臭い(笑)。でも凄くフルーティなんですね。」
「ハーブ?草の香りするよね。」
家内「サン・シニアンのベルルー村で造られたワインなんですが、2011年からサン・シニアン グラン・クリュを名乗ることが出来る優良な村のようです。」
「でも、このワインはヴァン・ド・フランスなんですよね?何故ですか?」
私「若い葡萄樹で造っているので、生産者自身の基準に合わないからのようです。」
「へぇー、真面目な方なんですね(笑)。」
家内「造り手にプライドがありますよね。」
「ラングドックの進化は凄いですよね。ちょっと前はラングドックのワインって『ラングドックのワイン』一くくりでしたもんね(笑)。」
「ところでマスキューさん、このワインは何℃ですか?」
私「セラーの温度14~15℃です。いかがですか?」
「ベストです(笑)。」
私「しかも今日は暑いので、ワインの試飲する前に冷たい水を飲んでいただいています。より飲みやすく感じ易くなっていただいているかと。」
「なるほど!水よりワインの方が温度は高いですもんね!マスキューさん芸が細かい(笑)。」
私「戦略です(笑)。」

さて続いてもラングドックの赤
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2002年
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2007年 赤 ドメーヌ・ド・フォンドゥース 南フランス V.P.D.オック 750ml 1650円税込み
ですが、順番を変えて2007年、2002年の順番となりました。
「このワイン、マスキューさん長く扱ってますよね。随分飲んでる(笑)。」
私「ありがとうございます。2000年、2002年、2007年と扱っています。いつも変わらず良いワインです(笑)。」
「比べると確かに違う!2002年が際だって旨い!」「2007年がダメな訳じゃないけど、2002年は完璧?」
「上手く言えないけど、『真円』?」
「ゴージャスじゃないけど、実に旨い。私2002年かなりの本数飲んでますが、こんなに美味しく感じるとは(笑)!」
「マスキューさん2002年はまだあるんですか?」
私「残念ながら最後の1本です。この日のためにとって置きました(笑)。」
「2002年から2007年に飛んでますが、何故?」
私「良い作柄の年しか造らないようです。」
「平気で10年持つラングドックなんて、今までの経験では考えられないよね。せいぜい2~3年だよね。」
「そうそう。凄く濃いのに寿命が短い(笑)。」
家内「熟成方法にも技があります。」
私「醸造したワインを古い大きな樽で一年ちょっと熟成してから、ステンレスタンクに移して更にゆっくり熟成させます。そして頃合いを見計らって瓶詰め出荷させます。瓶熟成の期間が短いので、品質にばらつきがありません。」
「それって、ローヌのドメーヌ・マズールのレ・プラドと同じですよね。」
私「そーなんです。似た味わいしますよね(笑)。」
「あの甘い土臭さは共通しますよね。」
私「アーティチョークみたいなニュアンスですよね。熟成香としか言いようがありませんね。」
「じゃあ、2002と2007に共通のコーヒーやカカオの香りも熟成香ですか?」
私「樽由来の熟成香です。ただし、最初に飲んだ『ルー・ガベル』のコーヒーやチョコレートっぽいほのかな香りは葡萄果由来です。木樽は一切使っていませんから。ソムリエ協会のテキストとは違いますね(笑)。」
「2007年はこのまま後5年経つと2002年のようになりますか?」
私「『はい』と言いたいところですが、断言できません(笑)。瓶熟成とステンレスタンク熟成では速度が違います。もちろん環境が違うと言うことです。」
家内「でも造り、セパージュは同じですから、2002年と2007年のワインとしての差は熟成だけと考えて良いかもしれませんね。」

さてこれから後半戦のドメーヌ・コアペのジェランソン・セックです。
〇ジェランソン・セック 『シャン・デ・ヴィーニュ』 2012年 ドメーヌ・コアペ フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 1550円税込み
〇ジェランソン・セック『ジェゼー』2011年 ドメーヌ・コアペ フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 750ml 2175円税込み
〇『セーヴ・ドトンヌ』2010年 ドメーヌ・コアペ フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 2970円税込み

「おー!爽やか!こりゃ夏向きですなぁ(笑)。」
「マスキューさん!ギンギンに冷えていてグッドですね(笑)。」
私「ビールほど冷やしていませんが(笑)。りんご酸が多いワインですので、冷やすと映えますね。」
「このワインは北イタリア辺りのワインに似ていませんか?」
私「はい。ピノ・グリージョに似てますよね(笑)。前の試飲会で出したケットマイアーのピノ・グリージョみたいですよね(笑)。」
「抜けが良く、広がりが素晴らしい。でもジェランソン・セックっぽくない(笑)。」
私「そーなんです。ジェランソン・セックらしくありません。新しいスタイルです。」
「レモンやライム、グレープフルーツなんかの柑橘系の香りは爽快。でも、芯の強さ感じますね。実はかなりしっかりしている。」
次の『ジェゼー』は基本的に造りは同じですが、セパージュが違います。
「旨い!でも『シャン・デ・ヴィーニュ』とは全然違う。別物ですよ。」
「スタイルの違う別の生産者がつくったみたい。」
「香りが違うよね。『ジェゼー』はかなり複雑。いろんな香りがしますよね。あと、パワーも基本的に違うような気がしますよね。」
家内「『ジェゼー』のセパージュはプティ・マンサン30%、グロ・マンサン30%、カマラレ30%、ルビュ5%、ローゼ5%とかなり複雑です。『シャン・デ・ヴィーニュ』はグロ・マンサンとカマラレだけです。」
私「特にブティ・マンサンが加わるとパワーアップしますね(笑)。」
『ジェゼー』はトロピカルフルーツの香りがしますよね。パイナップルやマンゴーかな。赤い果実のニュアンスもある。驚くほど幅広い。」

さらに『セーヴ・ドトンヌ』を飲むと理解が進みます。

「こりゃ深い!複雑なトロピカルフルーツやナッツの香りの元がプティ・マンサンなんですね!」
「『ジェゼー』→『セーヴ・ドトンヌ』はプティ・マンサンの質・糖度の差なんですね。」
私「『シャン・デ・ヴィーニュ』と『ジェゼー』はステンレス・タンクで醗酵熟成していてマロラクティックはしていません。『セーヴ・ドトンヌ』は樽熟成してますからマロラクティック醗酵をしています。」
「マロラクティック醗酵すると酸が減りますが、『セーヴ・ドトンヌ』ほど濃ければマロラクティック醗酵した方がバランス・深みが出ると言うことなんですね?」
私「左様かと(笑)。プティ・マンサンの力です。」
「マスキューさん。ドメーヌ・コアペのジェランソン・セックは前から扱ってましたよね。ラベルデザインが変わったんですか?」
私「さすが、良くご存知で!昔は『シャン・デ・ヴィーニュ』と『ラ・カノペ』だけでした。新しく『ジェゼー』と『セーヴ・ドトンヌ』というブランドを増やした訳です。ただ今の『セーヴ・ドトンヌ』が昔の『シャン・デ・ヴィーニュ』に該当します。」
ここで悪魔の囁きが!
「マスキューさん!プティ・マンサン100%の『ラ・カノペ』飲んでみたくなりませんか?」
私「うーん(絶句)。」
「有料にしても良いのでは?」
ソムリエとワイン・エキスパートに迫られ、決意しました!
私「じゃあ、この際ですから、ちょっと飲んでみましょうか(とほほ)。」
「あー!これは凄い!」
「言葉を失いますね!」
私「思わずゴックン飲んでしまいました(笑)!」
家内「ひょえ~!あまりに美味しくて手が『ジャミラ』状態です~。(映像でお見せ出来ないのが残念!)。」
「めちゃくちゃ深い。芯になってるのがマンゴー。」
私「しかもそのマンゴーの味、極上の石垣島マンゴーとそっくり。雑味がなくひたすらクリーミー。一個の値段がこのワインより高い奴(笑)。」
家内「ジェランソン・セックはよくアプリコットに例えられますが、コアペはアプリコットを飛び越えてマンゴーにたどり着く(笑)。」
「『ジェゼー』→『セーヴ・ドトンヌ』→『ラ・カノペ』の違いと繋がりが解りました(笑)。セックとして『ラ・カノペ』は究極ですね。」
「ソーテルヌの辛口ワインなんかも似たスタイルだと思いますが、あれが出来損ないに思えますね(笑)。」
「『ラ・カノペ』は、物凄い凝縮感・複雑さがありますが、サラっとしてエレガントなんですね。自然と喉を通ってしまう(笑)。」
私「貴腐ってギュッと固めるイメージですが、ジェランソンのパスリヤージュは固めて解き放つようなイメージがありますよね。ヴーヴレーに似てるのかな?」
「でも頑強さもありますよね。凄く沢山の物が後ろに隠れてる(笑)。」
「グラスが空になっても香りが出てくる(笑)!信じられない。」

グレートなプティ・マンサンとドメーヌ・コアペのことがちょっと解ったような気がしませんか?

暑い中、ありがとうございました。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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