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Written on 2017 01 30

桝久 試飲会リポート 前半 201701

Jan 30, 2017 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

まずは白ワイン造りの天才タリケの白ワインからです!
〇クラシック 2015年 ドメーヌ・デュ・タリケ フランス ガスコーニュ 白 コート・ド・ガスコーニュI.G.P. 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん。タリケのワイン他のキュヴェも扱ってますよね?」
私「はい。この『クラシック』の上の『コテ・タリケ』と『テット・ド・キュヴェ』です。」
家内「試飲会でも何度か出してます(笑)。」
「とっても濃厚で飲みやすい白ワインでしたよね(笑)。『コテ・タリケ』は何本も飲んだなぁ。」
「これはどんなんかな(笑)?」
「おっ!良いですね(笑)。凄く綺麗。広がりが凄い!でも安いよね!」
「ドイツ・ワインに似てますよね。でもこれは辛口かな?」
「しっかり辛口で骨格もしっかりしてる。」
「グレープ・フルーツとかレモンの香りは目を覚まさせるよう(笑)。」
「鮮烈ですね!しかも意地悪なところがない。飲むと生き返る(笑)。」
「後味に微妙にハニーな感じがあって心地好いね。」
私「違和感のない味わいです(笑)。」
「ソーヴィニヨン・ブランのニュアンスが良く出てますよね。」
私「はい。セパージュにソーヴィニヨン・ブランは25%含まれます。あとはガスコーニュの自場品種のユニ・ブランとコロンバール、グロ・マンサンです。」
家内「あと、酸を生かすためマロラクティク発酵はしてません。」
私「この点意図的(笑)。」
「でも味わいの広がりが素晴らしい
!濁りがない。ニュージーランドのワインにこの点似てるけど、ニュージーはもっと力づくで強さが全面に出るんだよね。」
「バランスが良いし、独特のスタイルでもあるってことかな?」
私「スタイルとして出来上がっている感がありますよね。」
「液体に力もあるし、粘りもある。
しかも特徴的な味わい。ワインとしての飲みやすさも兼ね備えている。
これ旨いですよ。」
私「アルコール分が10.5%と低いのですがちょうど良いかと。折り合いが良いです。」
「そんなにアルコール分が低いのですか?それって葡萄の糖度が上がらないってことですよね?」
家内「寒かったり、日照量が足りないと言うことです。そんな恵まれたとは言えない環境で出来たスタイルとも言えますね(笑)。」
「日本の国産ワインも糖度はこんなものだけど、水っぽいんだよね。同じくらいのアルコール分でもかなり出来映えは違うよね。」
「国産ワインは糖分を添加してアルコール分を上げてるようですが、これはやってないんですか?」
私「はい。この点が秀逸だと思います。ですから違和感がありません。

「日本は雨が多いからなぁ。」
私「余市のケルナーなんかこのワインに似てると思います。」
「マスキューさん!これは供出温度
は低めでちょうどイイね(笑)。」
家内「暖かい部屋で鍋に合わせるとグットです(笑)。もちろんポン酢醤油で合わせると完璧(笑)。」 
私「読まれているようなので白状しますが(笑)、今日冷してお出しするワインはこれだけです。あとは暖かみのあるワインばかりですのですべて常温です。ですから今日のマスキューのエアコンはいつもより設定温度は高めにしています(笑)。」
「よっ!芸が細かい(笑)!」

本日ぶっちぎりのトップ・セラーとなりました(笑)。

〇ヴェルディキオ・ディ・カスティーリョ・ディ・イエージ 2015年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 白 D.O.C.  750ml 1434円税込み
家内「これは中部イタリアの暖かい産地です(笑)。海岸部ですが標高が高く暖かい産地の割には酸があります。独特のテロワールです。」
「色がタリケと比べると黄色くて濃い(笑)。」
「いかにも濃い感じ(笑)。」
「香りも甘い感じ。タリケと同じグループ・フルーツやレモンの香りだけど、熟して重い感じだよね。パッション・フルーツっぽさもある。」
私「さすが!そーなんですよ(笑)。
あとミネラル 鉱物とか海藻類のニュアンス それと塩辛さがありますよね。」
「かなり複雑だよね。グレード高い
よね(笑)。これはこれでコスト・パフォーマンス高いね(笑)。」
「緩くだらっとしてないし、余裕を感じるワインかな(笑)。気候に恵まれてるって感じますね。」
家内「あと後味にほろ苦さがあります。遅く収穫したワインに特徴的です。」
「塩辛さとほろ苦さが絶妙(笑)。このほろ苦さなんと言ったらいいのかな?心地好いけど。」
家内「アーモンドなんて言われますね(笑)。」
「イエージのワインって水っぽいの多いけど、これはしっかりしてるよね。」
私「ありがとうございます(笑)。かといってマテリカほど重くない。ガロフォリのイエージとはスタイルも違うし(笑)。個人的にはオリジナリティーを感じております(笑)。」
「たっぷりしててボリュームあるね。中身も詰まってる。」
私「アルコール分は13%、ヴィンテージはタリケと同じ2015年です。
このスタイルだとこのアルコール分でちょうど折り合いが取れているかと。」
「マスキューさん。化学的な香りもしますけどこれは何ですか?」
私「はい。糖度が高いと揮発性のエステル香りが強くなる傾向があります。マニュキャアなんかのリムーバーに似てます。これがあるので香りが上がってくるのですが、あまり強いと嫌味になります。この塩梅が
醸造家の腕の見せ所(笑)。」
家内「貴腐ワインなんかエステル香が強烈なのがありますね。」
私「エステル香があっても気にならないのがベストですが、感じ方は人それぞれですから難しいところでもあります。」
「最初のミネラルっぽさ 貝殻みたいなニュアンスって酵母の影響なんですか?」
私「う~ん。難しいですね。あとで勉強しておきます。」

●ロッソ・ピチェーノ 2014年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 赤 D.O.C. 750ml 1434円税込み
私「これは同じ生産者の赤です。前のイエージより標高の低い2ヘクタールほどの畑で造られます。」
「マスキューさん。ロッソ・ピチェーノって定番のチウ・チウと同じ産地ってことですよね?」
私「はい。スタイルは違いますが(
笑)。飲んでみてくださいませ。」
「おっ!たしかに違う(笑)。チウ・チウとは真逆ですね(笑)。都会と田舎の違い(笑)。」
「土臭くてイイですね(笑)。土も乾いた土のニュアンス。あと、大豆みたいなふっくら感がある。」
私「良くお気づきで!彼の地でのモンテプルチアーノの特徴かと。チウ・チウでは小豆みたいでしたよね。」
「これはこれで飲みやすいんだけど
深みや中から湧いてくるようなニュアンスがします。実は複雑だな(笑)。」
私「果実味が中からゆっくり上がってきます。チェリーやラズベリーのモンテプルチアーノらしい香りがします。でも重心が低いからまだ明瞭ではありません。暖かなイタリアらしい特徴かと。」
「海藻みたいな香りもしますよね。
塩辛さもある。」
「余韻の中に綿飴みたいな甘さがふっくらしてる(笑)。」
私「このワイン、ワイン樹1本から出来るワインはボトル1本以下です
。クラシックな低収量。この価格では採算がとれないと思います。もっともワイナリーとしてまだまだ発展途上故だからだと思いますが(笑)。」
家内「ワイン好きの仲間が7人集まって作ったワイナリーですから、普段の仕事が休みの日に畑仕事をするようです。今畑は全部で5ヘクタールほどですが全体の地所は50ヘクタールもあるとか。」
「いきなり50ヘクタールも買えちゃうんですか(笑)?」
「きっともともと畑じゃない荒れ地だったんだよ(笑)。それを休みの日に開墾したんだよ。」
家内「収穫は9月から10月までの1か月の間にするそうです。ちょっと考えられないスローさ!」
私「休みの日にみんなでぼつぼつやってるような(笑)?」
「それでもこんなワインできちゃうんだから、イタリアって恵まれてるんですね(笑)。」

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