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Written on 2020 09 02

桝久 8月のエア・試飲会リポート 後半

Sep 02, 2020 by weblogland |
後半の3本はトスカーナの共同組合のもの。なーんだ共同組合かぁ。なんて思われるのは重々承知(笑)。
この共同組合ラ・ジネストラは言わば、
ビオ・ディナミストの梁山泊!

サン・テレーロ 2016年 ラ・ジネストラ イタリア 赤 イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 2074円税込み
Kさん「おっ、強くて深い!広がりがスゴいね。私いわゆるビオのワインってあまり好きじゃないんですよ。いわゆるビオ臭が嫌いなんですが、これくらいだと気にならない(笑)。」
私「ピエモンテのロ・ゼルボーネに良く似てますよね(笑)。香りはちょっと大きめのプラムかな。ゼルボーネは小粒のプラムだったけど、同様なニュアンスですね。
あと森のようなニュアンス、鉄っぽさ、複雑さが漂いますね(笑)。」
Kさん「あれ、ゼルボーネはセパージュはドルチェットでしたよね。これはサンジョヴェーゼ。同じセパージュかと一瞬思いました(笑)。」
家内「サンジョヴェーゼ独特のオレンジの香りがまだ出ていないのかな?でもサンジョヴェーゼにある暖かみを感じる。」
私「ゼルボーネのワインはたしかに素晴らしいのですが、やはり所詮ドルチェット。高貴にはならない。でもジネストラのサンジョヴェーゼって高貴になりそう(笑)。サンジョヴェーゼのポテンシャルの高さを感じますよね(笑)。深みがある。」
家内「ゼルボーネって商品としてワインを作っていない(笑)。ホントに好きなように作ってる(笑)。ジネストラはお客さんが飲むことを意識してるよね(笑)。」
Kさん「澱も無いね。ちゃんと澱引きしてる(笑)。」
私「瓶詰め前に少しだけSO2を加えてるからワインが安定するし、ビオ臭も抑えられる。」
Kさん「もともとしっかり作ってあるワインってあまりSO2やら加えなくとも持つ。変な添加物やテクニックを使わなくてもワインとして美味しく出来上がるんだよね(笑)。」
私「リスク回避のために色々やるようですが、もともとが良ければそれほど過度にこねくり回す必要はないみたいですよね(笑)。」
家内「極力自然に沿ってワインを作るのが基本ですもんね(笑)。」
Kさん「このワインも栽培収穫した時点でもう決まっているんだよね。駄目な葡萄から良いワインは出来ないからね。発酵の際には除梗しているんですか?」
私「細菌汚染のリスクを避けるために除梗しているようです。このため発酵前にSO2を添加しないで自然な発酵が出来ているようです。」
Kさん「クズマーノのベヌアラといい、このサン・テレーロといい2,000円前後のワインでもコスト・パフォーマンスの良さにビックリしましたよ(笑)。イタリアはまだ知らないお買い得ワインがありますね(笑)。」
私「ありがとうございます。でもですね、このサン・テレーロはこれにて完売となります。だからあまり大きな声でセール出来ません。」
Kさん「だからエア・試飲会で開けなかったんですね(笑)。」
私「左様でございます。ゴメンナサイ!」


ロ・ゼルボーネのロゼが無くなり途方に暮れていました。でもですね、ありました!双璧と言ってよろしいかと(笑)。
ラ・ヴァッレ・デル・ヴェント 2017年 ラ・ジネストラ イタリア ロゼ トスカーナI.G.T. 750ml 2357円税込み
家内「今日は大日本ロゼ・ワイン普及協会の会長こと私、会頭のKさん、理事長の店長が揃ったところで垂涎の御披露目でございます(笑)!」
Kさん「う~ん。プラム、ラズベリー、香りの広がり強さ。まるで畑で取れた果実を煮込んだよう(笑)!」
私「ゼルボーネのキアレットに似てる(笑)
。もうゼルボーネはキアレット作っていないから、これこそマスキュー一押し!
酸の緻密な密度感は立派。最良の域に達している。」
家内「この圧倒的な姿はペラベルガの赤を連想しちゃう(笑)。」
私「なるほど果実のニュアンスは似てるしね(笑)。」
Kさん「このロゼは色が淡いけれど、ブラインドで飲んだら赤ワインって言っちゃいそう(笑)。強烈に旨い(笑)。」
私「ゼルボーネのキアレットは澱が多くて濁っていたけど、これは澱引きしてるから濁りがない(笑)。」
家内「その分都会的・知的にも感じる(笑)。」
さて、会員の皆さんのご感想は?(勝手に会員にしてゴメンナサイ!)
「あー、圧倒的。強いけど旨い(笑)。」
「アセロラっぽさもありとてもフルーティーなんだけどチャラくない(笑)。」
「ロゼ・ワインって言うとあまりイメージが良くない(笑)。昔飲んだ甘ったるいイメージがトラウマになってますよ(笑)。これは辛くてイイ(笑)。」
私「そーなんです。あの甘いロゼ・ワインのお陰でロゼ・ワインを敬遠する方ってかなりおられます。ロゼ・ワインをリピートから遠ざけたのがロゼ・ワインと言う皮肉な結果になっています。これは我々酒屋にもかなり責任があります。」
「マスキューさん!今回ロゼが最後から2番目、赤2本の後。なんか仕掛けがあると思ってましたよ(笑)。普通ロゼは赤の前じゃないですか?飲んでみたら実感(笑)。前の2本の赤ワインだってとってもしっかりしたグレードの高いもの。それを差し置いてのロゼ。このロゼを飲んでみなきゃ解らない(笑)。比べられるのは良い勉強になります。早く6本続けて飲みたいですね(笑)。」

イタリアでは蛇は豊穣のシンボル。変なラベルと思わないでくださいね(笑)。
トゥット アンフォラ 2016年 ラ・ジネストラ イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 3770円税込み
「この蛇可愛いじゃないですか(笑)。愛嬌ありますよ(笑)。」
「色が赤いから毒蛇かな?」
家内「サンジョヴェーゼ100%。アンフォラ(甕)で作った凝ったワインです。」
「今流行りのオレンジ・ワインだな(笑)。」
私「白もありますが、今回は赤の初御披露目でございます(笑)。イタリア北東部辺りでは伝統的にアンフォラでワインを仕込み熟成させます。」
「アンフォラで仕込むと良いことがあるのですか?」
私「解りません。ゴメンナサイ(笑)。容量が少ないので酸化させやすい。(ワインが早く仕上がる。)そのくらいしか思いつきません(笑)。」
家内「微生物によるリスクの方が大きいのではないかと心配になります。」
私「でも、面白いワインを造っているのは事実。もともとの低収量や完璧な栽培が必要。それあってのアンフォラ作りなのかな(笑)。」
「う~ん。これスゴいね(笑)。」
「サンジョヴェーゼってこんなに立派になるんだ(笑)。」
家内「このジネストラはキャンティーDOCGのエリアです。もちろんキャンティーも作っていますが、このワインはキャンティーのサンジョヴェーゼを一線越えてますよね(笑)。」
「飲みやすくてフレンドリーなキャンティーとは違う(笑)。眉間にシワをよせ言葉を失うか。涎を垂らして忘我するか。どっちかだな(大爆笑)。」
「大きい。とにかく大きい。深いとにかく深い。でも後半のジネストラの3本は共通するものがありますよね(笑)。サンジョヴェーゼだから?」
私「最後のトットゥ・アンフォラはプラム系、ロゼもその前のサン・テレーロもプラム系で共通しています。ただサンジョヴェーゼらしさはオレンジの香り。それが隠れてまだ出ていません。」
家内「夕日に照らされたオレンジこそサンジョヴェーゼ!」
「え~と。サン・テレーロとこのトットゥ・アンフォラが2016年ですよね。畑は同じなんですか?基本似てますが根本的な強さが違いますよね。アンフォラの性(笑)?」
私「畑は1枚で5ヘクタールほど、おそらく
セレクションによる違いだと思います。」
「トットゥ・アンフォラは買っておいて秋に飲もう!この暑いなか飲むにはもったいない。涼しくなって集中力が高まってから飲むぞ(笑)!」

お暑い中ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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