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Written on 2008 11 10

恐るべしノヴェロ

Nov 10, 2008 by toshiaki |
マルケ州のガロフォリがつくったティニィ・ノヴェロ凄かったです。
抜栓後まる3日後の昨日の晩飲んだところ、味わいがグレナデンのシロップのようでした。しっかりとした酸があり、バランスがくずれません!
うーん。
最初の印象は例年に比べるとちょっと細い感じがしたため、力強くない印象が先にたちました。また、それはそれで正しいと思います。だが出来が悪いということとは違うのだと確信しました。
こんな新酒ですら、すぐに手の内を明かしませんから…。
ただただガロフォリのワインづくりに脱帽です。思い返せば、新酒だからといっても特別なことがワイン造りで行われる訳ではありません。
早く飲まれるワインだから、手を抜いて薄いブドウ果汁で安価にワインを作り上げていっきに売り抜けるボジョレー大手ネゴシアンのやり方に毒されていましたね。
まあ、ヌーボーは先払いですから、農家にとっても有り難い収入源です。大手ネゴシアンと栽培農家は持ちつ持たれつの関係なのでしょう。10年ほど前のボジョレーヌーボー最盛期はボジョレー地区のワイン生産量の半分がヌーボとしてつくられました。かなり異常な状態です。そしてその大半が日本に輸出されていました。日本のボジョレーヌーボーの消費に陰りが出て来た昨今、彼等栽培農家のこれからが心配になります。ボジョレーが地に落ちることになったら彼等はどうなるのでしょうか。
たしかにボジョレーヌーボーの中には美味しいワインもありますが、大半は首をひねる品質です。ボジョレーヌーボービジネスはサブプライム状態です。(ババ抜きに近い)コンビニなどで販売することで大量の窓口をつくりましたが、ワインは無残に売れ残りたたき売られることになります。その結果いっきにボジョレーヌーボー離れが進みかねません。売れる時に売れるだけ売って後は知らない、このやり方はワインラヴァーとしては許しがたいことです。
売る方(生産者)も買う方も(消費者ではありません)お互い様といえばそれまでですが、最終的にはボジョレーのワインをダメにしかねないビジネススタイルだと思います。

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