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Written on 2011 05 30

土曜日の試飲会のおさらいです

May 30, 2011 by toshiaki |
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土曜日の試飲会のおさらいです(笑)。

今14時ですから、シャトー・ラジャール2009年の2本は抜栓後72時間と48時間経ちましたね。まず72時間経過した方はすっかり落ち着いていますが、タンニンのボリューム感は逆に目立つほどです。もう残りがほとんどない瓶底のワインですが、差し引いてももとのポテンシャルの高さを実感できますね。マディラ香や酸化香は全くしません。48時間経過した方は、まさに絶好調(笑)。まだまだ生命の余裕を感じます。開けたばかりと言っても信じられますね。まあ、品質の高さは大したレベルです。グラン・ヴァンでもこうは行きません。ワインの価格ってなんなの?と考えさせられるワインでした。

あとフィリップ・コランのブルゴーニュ ピノ・ノアール2009年はさらにすごいことになっていました(笑)。香りのパワーがともかく尋常でない。ブラム系の香りが増していますが、抜栓後48時間経過しているとは思えないモンスターぶりです。あと液体の旨味が表に出ています。伊達に硬い訳じゃなかったのでした。シャサニーのピノ・ノアールを馬鹿にしてはいけません。キック・インサイドの味わいです(笑)。

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試飲会レポート

May 30, 2011 by toshiaki |
昨日は雨のなか、ありがとうございました。

今回は3番手に予定していましたクレマン・ダルザス2009年を急遽一番目にもってきました。なぜって?やはり爽快だからです(笑)。
「プハー!旨い!まずは泡だね。」
「華やかだね。シャンパーニュと同じような造りなのに、なんでこんなにアロマチックなの?」
私「アルザスのクレマンは様々な品種で造られることが多く、生産者によってスタイルが多様です。ちなみにこれはピノ・ブランで造られています。」
家内「一応白葡萄なのですが、プラムの香りがして、黒葡萄から造られたような味がします。」
「変わってますなぁ~。でもこれからの時期は最適ですよね。」
「ガッチリ冷やして外で飲みたいね(笑)。」
「カシスをこれで割ってキール・ロワイヤルにしたら良いかも?」
「単純にプラムを粒ごとグラスに入れても良いかな?」
葡萄果の香りがしっかりしてますから、料理に合わせるより、これ自体を楽しむ印象が強かったです。

さて、次は新入荷の白ワイン。スイス国境付近サヴォアの白ワイン二連発です。
私「ツェルマットでマッターホルンを見ながらヴァン・ド・サヴォアを飲んでチーズフォンデューを食べます。そして山を下りて、世界的リゾートレ・マン湖のほとりのレストランで魚料理をクレピィを飲みながら食べる。こんな新婚旅行された方おられるハズです(笑)。」
「ヴァン・ド・サヴォア切れますね(笑)。力強いからしっかりしたチーズには合いそうですね。」
「ドイツワイン的だけど、力強さに勝るね。」
私「さすが!マロラクティック発酵していませんから、りんご酸が多く残っています。ですから、残糖も気になりません。」
「なるほど、残糖があるから塩辛いチーズに余計に合う訳ですね。」
私「ドレッシングを使った料理とは鉄板の相性ですね(笑)。」
家内「振り掛けるチーズはパルミジャーノじゃなくて地元サヴォアのハードタイプ!」
そしてクレピィです。
「ほっほ~。このラベルですね(笑)。確かに描かれた魚カワイイ。」
「あれ?これスイス国旗ですよね?クレピィってフランス?」
「そういえば、水色もスイスカラーですよね。」
一同地図を引っ張り出して確認です。
「国境線が入り込んでる(笑)。クロスオーバーしてますな。」
「言葉はフランスですね。」
「国境線と文化は一致しないんでしょうね。さすがEU。」
私「ところでクレピィの味わいですが、しっかりした割に主張しないところが、川魚にぴったりかと。」
「そーいわれてみると、しっかりしてる割に香りの特徴がハッキリしない。」
「この品種がシャスラですか?ブラインドテイスティングだったら絶対に分からないね(笑)。」
「だから、香りに癖のある川魚に合うんですね。スモークした魚にも合いますね。」
経験値上がりましたでしょうか?

さてボルドー右岸、サンテミリオン近郊のシャトー・ラジャール2009年です。今日14時に抜栓したものと24時間前に抜栓したものを比べていただきました。
「香りは今日の方が立つかな?ベリー系の香りがしますね。昨日の方はプラムかな?味わいは…。なんでこんなに違うの?」
「昨日開けたワインは明らかに濃い!」
「ブラインドだったら昨日開けた方を高級ワインだと判断しますよ(笑)。」
「ボリューム感や膨らみのスケールが違う。なぜ?」
「香りも昨日開けた方は熟したプラムやプルーンのコンポートのようで、明らかに今日開けたワインと違う。」
私「やっぱり不思議ですよね。ワインの酸が開いてきたとしか言いようがありません。今日開けた方は肉付きの良い飲みやすいワインの印象が強いのですが、実は更に酸が隠れているということなんです。」
「マスキューさんいろんな技持ってますね(笑)。私の通ったワインスクールじゃこんなことやりませんでしたよ。」
私「勝手にやっているだけですから、技と言えるようなものじゃありませんよ(笑)。」
「でも、不思議ですよね。こうした変化って熟成するワインの証なんですか?」
私「おっしゃる通りです。逆に時間の経過とともに細くなるだけのワインも多いです。特にニューワールドのワインです。でもすぐに楽しめる利点もある訳ですから、一概に悪いとは言えません。高すぎるのは問題ですが(笑)。」

さて、トリはフィリップ・コランのブルゴーニュ ピノ・ノアール2008年です。
「色が薄くて綺麗だね(笑)。飲んでみると…。スンゴイ香り!ラズベリー!」
「圧倒的ですね。2008年って良いんですね?」
家内「このワイン着たばかりの頃は硬くて硬くて。まだライム香が強いですが、とりあえず飲みはじめられるかと。」
私「ライム香が無くなり飲み頃になるのに後2~3年かかりそうですが。たまにはクラシックなピノ・ノアールも良いかと(笑)。」
「シャサニー・モンラッシェでも赤ワイン造っているんですね?白だけかと思ってました。」
私「かなりしっかりしたピノ・ノアールができるようです。絞まりがあってピノ・ノアールらしいのです(笑)。」
「そうですよね。太った緩いピノ・ノアールがブルゴーニュでも最近は多いですよね。」
「たしかにこのピノ・ノアールは目の覚めるような鮮烈さがありますね。これって熟成するとどうなるんですか?」
私「甘味が増して、グッと飲みやすくなります。深みも出てくるハズです。」

さすがピノ・ノアール最後はキッチリまとめてくれました(笑)。
昨日は雨の中、ご来店ありがとうございました。

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