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Written on 2013 02

キュヴェ・ジュリエット2007の飲み頃は

Feb 28, 2013 by weblogland |
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先日シャトー・フォンデュース『キュヴェ・ジュリエット』2002年が2007年とヴィンテージ変更となりました。

南フランス ラングドックで造られる熟成された赤ワインです。マスキューでは初リリースの2000年ヴィンテージから定番商品として扱っています。一般にラングドック辺りの赤ワインは10年も熟成しませんから、かなり特別なワインです。生産者の力の入れ方が違います(笑)。

ところで2002年と2007年を比べてみると、味わいは基本的に同じなのですが、熟成の程度が明らかに違いました。

2002年はまさに熟成のピーク、全てが混ざり合い調和しています。中秋の名月のよう。2007年はまだ13.5夜の月ですね(笑)。ピークになるまでもう少しかと。

ではどれくらいかかるか?

単純計算で2007‐2002=5年は間違いです(笑)。もっと短いはず。

この『キュヴェ・ジュリエット』は一度木樽熟成した後、コンクリート・タンクにアッサンブラージュしてじっくり保存熟成されます。そしと頃合いを見計らって瓶詰め出荷されます。この工程で一番熟成が進むのは瓶詰めされてからです。

そうするとピークの手前で瓶詰めするのが一番安心できます(笑)。もちろん品質のばらつきも極めて低くなります。(似たやり方をするのはローヌのマズール。味もちょっと似てます。(笑))

まあ、こんな余裕のある芸当が出来るのはラングドックではシャトー・フォンデュースくらいですね。

滲み入るような味わいなのです。今年のお月見の頃には、このワインも真円の熟成に到達してるはず(笑)。

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試飲会のおさらいです

Feb 27, 2013 by weblogland |
先週土曜日のマスキュー試飲会のおさらいです(笑)。

2009年ヴィンテージと2008年ヴィンテージの比較面白かったですね。
ブルゴーニュのポール・ガロデの『モンテリ』の比較は興味深かったでした。2009年は肉付きも良く、リッチなビジネスマンのようでしたよね(笑)。欠点がなくて脇が固い(笑)。さすがイレギュラーのなかった作柄でした。
一方2008年は研ぎ澄まされたアスリートのようでした。スタート直前の短距離選手のような緊張感がありましたね(笑)。残念ながら2008年は数がなく、すぐなくなってしまいました(スミマセン)。クラシックなブルゴーニュ好きは特徴的な2008年に興味を持つ方が多かったようでした。単にヴィンテージ・チャートで計れない真実が『モンテリ』2008年にはあったようです。

あと私の愛するラファージュさんの『シメール』2009年。実は2008年の残り1本を試飲会の前に飲みました(隠れて飲んでスミマセン!)。味わいはピークでした。複雑で万華鏡のような香り。広がり・深みがあり、素晴らしい出来上がりでした。2009年は皆さんご存知のようにまだまだ伸び代がありましたね。少なくともあと2~3年は向上するし、5年、10年先まで期待したいほどの出来でした。ルーションのワインとしては出色の出来栄え。
2009年ヴィンテージの優位性は疑うことはないようですね。

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昨日は大勢のご来店ありがとうございました。

Feb 25, 2013 by weblogland |
皆様のお気遣いで過度に集中することなく、良い流れでとどこおりなく進みました。
ありがとうございました。

●モラゴン 2011年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 900円税込み
「えっ!これ900円なんですか?! うんまい(笑)。」
「果物のジャムやコンポート。」
「とにかく飲みやすい(笑)。昨日1本買ったんですが、あっという間に飲んじゃいましたよ(笑)。」
私「バランスがとても良いんです。作り物っぽくない良さがあります。」
「飲みやすいけど、アルコール分はどうなんですか?」
私「しっかり14%あります。あと残糖分はないですね。」
「調子に乗って飲んだら酔いますね(笑)。」
「ブログで読んだのですが、原理主義者の店長が言うようにカベルネらしくない(笑)。でも、カベルネでもメルロでもどうでも良い旨さ(笑)。」
家内「このワイン、マスキューでは扱いの長いイエクラのボデガス・カスターニョの新作です。あのヘクラの生産者です。」
「そうなんですか。たしかにヘクラはスペインらしい味わいのワインですが、このワインはスペインらしからぬフルーティーさがありますよね。」
私「そーなんです。プラム系の赤い果実味がハッキリしています。ありがちな黒っぽさが目立ちません。」
「このワイン時間が経つと複雑になりませんか?時間が経つと果物の完熟度が増すような…。」
私「2本目と比べると確かにそんな感じしますね。不思議ですね。時間が経つと深みが増しますね。」
「マスキューさんよくこんなワイン探してきますね(笑)。900円ていうのが凄い(笑)。」
私「ありがとうございます。でも大発見に近いですよ(笑)。」
「ところでこのワインすごく飲みやすいのですが、料理に合わせるとしたらどんな料理が良いと思いますか?」
私「梅干し(笑)!」
家内「あんまり酸っぱくない梅を梅肉にして使えばなんでも大丈夫かな。味噌とも相性良いはず。」
「和食にも良さそう。豚肉にも行けそう(笑)。」
私「中華料理でもイチヂクや梅、赤い果実を使っていればだいたい合いますよね。」
「ドレッシングを工夫すれば楽しそう(笑)。」
「マスキューさん。このワイン、酸がフレッシュなんですが、この点スペインらしくないですよね(笑)。」
私「お気づきですか?さすが!多分マロラクティック醗酵をブロックしてるような気がします。オーストラリアなんかで流行ってる技法です。確認してみますね。ただ成分調整はしてないかと。ワインとしてまとまりが良いですから。」
「自然な味わいですもんね(笑)。」
大人気ありがとうございました!

さて、つづいてはコストパフォーマンス抜群のラファージュさんのワインです。
●コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ『シメール』 赤 2009年 シャトー・サン-ロック フランス赤 フランス ルーション 750m 1780円税込み
「これ、スゴ!」
「圧倒的ですね。甘さが普通じゃないですね(笑)。甘さはグルナッシュですよね。」
「マスキューさん、ラファージュさんのワイン輸入が終わるのですか?」
私「いえいえ。シャトー・サン‐ロックの扱いが終わるだけで、ドメーヌ・ラファージュはインポーターさんが別ですから、引き続き売られます。」
「シャトー・サン‐ロックの輸入が止まるだけなんですね。」
私「はい。残念ながら、そのようです。まあ、そのかわり安く提供していただきました(笑)。」
「ちょっと、ペッパーミントの香りが強く出てますね。シラーですか?」
私「はい。抜栓して2時間くらい経つとペッパーミントの香りがとても強く出ます。目が痛いほどです(笑)。」
「あっ!たしかに。このペッパーミントのニュアンスはボルドーのシェヴァル・ブランなんかにありますよね。特に暑い年。」
「ローヌっぽいですよね。力強くて、酸もあるし。スパイシーだし。」
私「ドメーヌ・ラファージュの方がルーションらしいですよね。シャトー・サン‐ロックの方が内陸にある分出来上がるワインも違うようですね。」
「最初の『モラゴン』も濃いワインだと思いますが、『シメール』の濃さは別次元ですよね?」
私「はい。『シメール』は1本の葡萄樹からワインがハーフボトル1本ほどしか出来ません。いわゆるグラン・クリュの収量です。」
「とてつもない生命力感じますね(笑)。」
「まだ飲み頃じゃないですよね?」
私「飲めちゃいますが、まだまだ発展しそうですね。どんな風になるか知りたくなります。」
「マスキューさんが、このワインが無くなることを恐れているのが理解できました(笑)。」
私「現品限りですので…。好きな方に買っていただければと…。」

さて後半戦のピノ・ノワールです。
●『ピノ・ネロ』2010年 ケットマイアー イタリア アルト・アディジェD.O.C.赤750ml 1800円税込み
「これ、飲みやすい!スイスイいける(笑)。」
「うん。たしかにピノ・ノワールの味わいですよね。でも何かがちがう?」
「色も薄いし、ピノ・ノワールだけど、ブルゴーニュとは違う。」
私「このワイン、ブルゴーニュのどこに似てるとは言えませんよね。」
「軽いし、タンニンも意地悪じゃないし。でもしっかりしてる。」
「そうそう。厚みがある。」
家内「旨味の厚みがありますよね。ですから酸はしっかりありますね。目立たないだけです。」
「なるほど酸っぱいだけが酸じゃないんですね(笑)。」
私「このワインはいわゆるブルゴーニュのピノ・ノワールとは基本的な設計図から違うかと。」
「うん。うん。香りより味わいなんですね(笑)。」
「思想が違うんですね(笑)。」
「飲む人、造る人の差ですね(笑)。イタリアとフランスって近いけど、違うんですね。」
私「イタリアでもブルゴーニュっぽいピノ・ノワールを造って一攫千金を狙う生産者はいますが、もともとアルト・アジジェでピノ・ネロを造る生産者はちょっと違うようですね。生活に根差したワイン造りがあり、プライドがあるようですね(笑)。」
「志が違うんですね(笑)。」
「みんな同じじゃつまらないですよね(笑)。」
「同じピノ・ノワールでもこんなに違うんですね。どちらも価値があり必要性があるんですね。」
考えさせられる良さがありました。

●モンテリ キュヴェ・ポール 2009年 ポール・ガロデ フランス 赤 ブルゴーニュ 750ml 2950円税込み
2008年と比較テイスティングです!
「あれ?2008と2009ってこんなにも違うの?」
「2009はふっくらしていて、豊かで飲みやすい。2008の方は固い。」
「2008の方が若い感じがしますよね?」
私「2009はイレギュラーがない作柄です。ある意味完璧。2008は夏場が涼しく秋遅くまで収穫を我慢できたワインは秀逸な出来でした。」
「2009の方が色が濃いのは作柄が良かったからなんですね?」
私「そうかと。ただ2008の方が酸があり、強い印象があります。2008の方が生命力があります。」
「私は2009の方が好き(笑)。だって飲みやすい。」
私「それは正しいと思います。今飲んでより美味しいのは2009だと思います。」
家内「私は2008が好きなんですよね(笑)。クラシックで良いかと(笑)。」
私「好みですね(笑)。簡単に点数つけて優劣はつけられませんよね(笑)。」
「そーなんだよね。2008の良さと2009の良さは別物だし、どちらも良さがあるよね。ワイン好きだったらどちらも良いよね(笑)。何時飲むかによるよね。」
「作柄に恵まれれば良い訳じゃないんですね(笑)。」
私「良いに越したことはありませんが(笑)、作柄だけで決まりませんね。この点、面白さがあります。あと飲み手の好みにもよりますね。」
「それって大事だよね。飲むのは個人だもんね。その人が美味しく感じれば良いんだからね(笑)。」
「ただし公約数はある(大爆笑)。」
「それってダメなものはダメってことですか?」
私「私の口から言えません(笑)。」
冷や汗かいちゃいました(笑)。

さて最後は
●ブルゴーニュ キュヴェ・スペシャル 1995年 ルモワスネ・ペール&フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3240円税込み
「これ凄いな!」
「とにかく旨い!」
「香りが複雑。しかも切れ間なく香る。」
「まだまた行けるね。ピークの途中だよね。落ちてないよね。」
「すべてが滑らか。うっとりする。」
「マスキューさん。なんて表現します。紅茶のような香りもします。」
私「いわゆる枯れ葉の香りですよね。熟成したラ・ターシェなんかに言われるニュアンスです。」
「ルモワスネって買い酒ですよね?でも素晴らしいですよね?」
家内「出荷前にリコルクして補酒までしてますから完璧です。ドメーヌ蔵出しより管理は完璧かも(笑)。液面も均一に高いです。」
私「もうこんなネゴシアンは出ないでしょうね。どんなドメーヌでも自分のラベル貼った方が高く売れますもんね(笑)。」
家内「最近は、ルモワスネも自分の畑を所有する方向に舵をとったようです。」
息を飲むブルゴーニュの古酒でした。


どうもありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスの試飲セミナー

Feb 22, 2013 by weblogland |
昨日はドメーヌ・ド・ラ・ジャナスの試飲セミナーに行きました(笑)。
あのパーカーポイント100点連発のシャトーヌフ・ド・パフのスターです!
当主のクリストフさんは初来日。パーカーのローヌ本でヤッピー風と称された彼もハゲた立派なおじさん(笑)。私も親しみ感じました。

話しはグルナッシュの美点、ポテンシャルの高さを熱く語っていました。
「グルナッシはエレガントでブルゴーニュのピノ・ノワールのようなものだ!」
聞いている私も力が入ります。なんたって、私が今はまっているグルナッシですから(笑)。「エレガント」を10回は言ってました。

試飲は2011年のラインナップ6本と1998年の『ショーパン』

2011はどれもワインが出来上がってます。スイスイ飲めます。美味しいには美味しいのですが…。
信じられません。

えっ!

昔飲んだ印象とは違いますね。

確かにアメリカ人が好みそうな味わいです。

ヴィンテージの性でしょうか。立体感が足りないような点、気になりました。
旨くなり過ぎちゃったんですかね(笑)。

まあ、大満足させていただきました。

今や90ヘクタールの畑を所有するとか、ちょっと大きく成りすぎかな(笑)。

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松茸の香り捜しに夢中です

Feb 05, 2013 by weblogland |
私は今、松茸捜しに夢中です(笑)。
もちろん本物の松茸を捜しに山を徘徊している訳ではありません。
松茸の香り捜しです。
先月の試飲会で『ソーブレ・リアス2008年』に松茸の香りを発見してから気になって気になって仕方ありません。どう気になるかと言うと、あの香りの由来です。これを知るヒントは他の食品などに似た香りを捜すことです。熟成由来なのか?植物由来なのか?葡萄果由来なのか?(多分これは無いかと。)

まず、一昨日一つ見つけました!
味噌汁です。田舎造りの無添加の麹味噌で作った味噌汁です。出汁っぽさの中に松茸の香りがありました。もちろん具材や出汁の影響も考えられますから、味噌汁を飲む時は常にチェックすることにします。

あと今朝もう一つ見つけました!
緑茶です。朝飲んだ一番茶に松茸の香りがしました。これも要チェック、毎日観測します(笑)。

意識して香りを捜すとあるものです。普段通り過ぎてしまうところに発見があったりします。この積み重ねはテイスティングの訓練になりますし、味わいの理解を深めることに繋がります。
あなたもやって味噌(笑)。
おあとがよろしいようで。

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