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Written on 2013 07 01

桝久 試飲会リポート

Jul 01, 2013 by weblogland |
昨日は大勢のお越しありがとうございました。
一時ぐちゃぐちゃになり、ご迷惑をおかけしました。お許しくださいませ。

まず、暑い中お越し下さった方、泡でウェルカムです(笑)。
グラン・キュヴェ・ブリュット N.V.ケットマイアー イタリア 発泡性 白 アルト・アディジェD.O.C.750ml 1650円税込み
「ぷはー!旨い!一息つくねぇ(笑)。」
「半分喉越し感覚(笑)。汗引くよね。」
「酸の広がりがあるし、爽やかな味わいだから旨く感じる(笑)。」
「そうそう。T.P.O.って大事だよね。」
「たしかに、そりゃシャンパンの方が上等だけど、まず体をクールダウンさせるにはシャンパンじゃダメだよね(笑)。」
「泡がこれくらいハチハチしていた方が良いね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。このグラン・キュヴェ・ブリュットはシャルマ方式で造られています。タンクを密閉して二次醗酵して泡を得ます。シャンパンの瓶内二次醗酵ほど泡がキメ細かにはなりません。その分安くは出来ますが(笑)。」
「なるほどね。でもこのくらいの泡立ちの方が清涼感があってイイですね(笑)。ドライで大人の清涼ドリンク(笑)。」
「でも、グラン・キュヴェ・ブリュットって、広がりが凄いですよね。単なる安スパーリングじゃないですよ。」
家内「ありがとうございます。これほど広がりがあるのは冷涼な北イタリアの産地とケットマイアーの尽力かと。」
「セパージュはピノ・ビアンコでしたっけ?ピノ・ブランですよね?目立たないマイナーな品種ですよね(笑)。グラン・キュヴェ・ブリュットみたいに目の覚めるような印象はありませんよね(笑)。」
家内「ブルゴーニュで細々と造られてますが、マイナーですよね(笑)。」
私「ブルゴーニュのピノ・ブランはシャルドネの骨格を補強するような使われ方ですよね。」
「ピノ・ブランも使い方では一人立ちが出来るということなんですな。」
こうなるとケットマイアーの白を飲んで見たくなるのがワイン・ラヴァーの心情(笑)。そこで引き続き
ピノ・グリージョ 2012年 ケットマイアー イタリア白 アルト・アディジェ‐シュッドチロルD.O.C.750ml 1500円税込み
「あっ!これ凄い!」
「力あるなぁ。でもパワーだけじゃない。」
「しっかりしてるし、緻密。」
「やはりピノ・グリージョってポテンシャル高いですよね(笑)。」
私「ケットマイアーの白はどれも美味しいんですが、特に私はピノ・グリージョが好きでして(笑)…。」
家内「リースリングなんかも素晴らしいですよ。まるで王様みたい(笑)。」
「解った!旦那さんはピノ・グリージョ派で奥さんはリースリング派なんですね(笑)?」
私・家内「読まれてますね(笑)。」
「ところでこのワインはどんな食べ物に合いますか?」
私「ハードタイプのチーズかな?シェーブルのナチュラルタイプのちょっと酸っぱいのなんかどうでしょう?」
家内「うーん。ハードタイプが無難かな。」
私「フォンデューなんか鉄板かな(笑)。」
家内「植物っぽさがあるから、アスパラなんかのサラダ、ジーザースサラダも合うはず。」
私「あと、このピノ・グリージョは液温が上がるとトロミが出てきます。グラスを手で温めてお試しください。」
「あっ、ホントだ!違うワインみたい?」
「不思議?でも美味しい。」
「香りに洋梨っぽさが出てきた!」
私「洋梨もトロピカルな感じじゃなくて、寒い感じ(笑)。ノルマンディーみたいに葡萄が寒くて造れない場所でつくったような洋梨のニュアンスがあるかと。」
「マスキューさん。このワインってかなり凄いワインじゃないですか?」
私「ありがとうございます。普通、いい加減に造ったワインですと、温度変化についてこれずにバランスを崩します。ケットマイアーの実力の高さを証明しているかと。」
「ところで、赤の『ラグレイン』はどうですか?」
さすが筋金入りのワイン・ラヴァーは核心をついてきます(笑)。
私「とにかくまだ飲むには早いです。先々、もの凄い熟成を遂げるとは思いますが、具体的に何時どうなるか私には解りません。」
家内「実は自分達用です(笑)。」

さてこれからは衝撃のロゼの登場です(笑)。
〇アマルテア・ロサード 2011年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデスD.O.750ml 1560円税込み
●アマルテア・ティント2010年 ロシャレル スペイン カタルーニャ 赤 750ml 1560円税込み
「マスキューさん、例の山羊に葉っぱ食べさせるですね(笑)。ロゼもあったんですね。」
「えっ!山羊は葡萄果食べないんですか?」
私「実は山羊使いが上手く山羊を誘導して葡萄の余分な葉っぱだけを食べさせているとのことでしたが、それは冗談でした(笑)。ちょうど開花のあとでまだ葡萄果が美味しくないので山羊は葡萄果を食べないようです。」
「ほっほっー。これが例のラベルですな(笑)。」
「赤とロゼが同じラベルですね(笑)。」
「ロゼのラベルの説明書が赤と同じ。ホントにこんなことあるんですね(笑)。」
私「驚くことにありました(笑)。参っちゃいます。」
「そーだよね。普通日本じゃ考えられないですよね(笑)。」
「ロゼのヴィンテージの直し方が可愛い(笑)。いかにも手作業(笑)。」
さて肝心の味わいは?
「うわっ、イチゴ丸ごと入ってる!」
「こんなに明瞭で突き抜けたロゼあるんですね!」
「これは旨い!イチゴだけじゃなくて赤いベリーのニュアンスが詰まっている。
「私、ロシャレルの赤が大好きなんですが、ロゼはスタイルが全く違う。何故?セパージュは違うんですか?」
家内「赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ。ロゼはシラー、メルロ、ピノ・ノワールです。」
「赤のカベルネとメルロは理解できますが、ロゼはシラー、メルロ、ピノ・ノワールなんですか?なんという組み合わせ!?」
私「絶句しちゃいますよね(笑)。シラー、メルロ、ピノ・ノワールの組み合わせなんか誰も思いつきませんよね。」
家内「ミスマッチも甚だしい(笑)。」
「不思議なことにワインとしてのまとまりがとても良いですよね?これだけフルーティーさがありながらバラバラな感じがしませんよね。」
「でも、今まで経験したことないほど美味しい!何故?」
私「このロゼ造りが変わってます(笑)。収穫してすぐに10℃の低温で15時間寝かされます。そして搾って14℃の温度で5週間もの長期間醗酵し、マロラクティック醗酵せずにアッサンブラージュして瓶詰め出荷するそうです。」
「混醸しないんですね?」
私「はい。当初、醗酵期間が長いので混醸することで葡萄品種のミスマッチを解消しているのかと思っていたのですが、違いました(笑)。」
「それにしても、天使のように繊細で、悪魔のように大胆(笑)。」
「味わい深くてどちらかと言えば内向的な赤を造る一方で、爆発的なロゼも造るんですね。赤とロゼは繋がりませんよね(笑)。同じ生産者が造っているとは思えませんよね。」

「スペイン人て独創的ですよね。細かいところはアバウトだけと(笑)。ラベルのアバウトさを吹き飛ばす斬新なロゼだよね。」
私「そう言ってくださると助かります。」

「マスキューさんが何故『大日本ロゼワイン普及協会』を造ったか?ロシャレルのロゼ飲んで解りましたよ(笑)。ところで役職はまだ空いてますか?」
私「ご賛同ありがとうございます。会頭にしましょうか(笑)?」
「いやいや、それは畏れ多いのでC.E.O.ということで(笑)。」
『大日本ロゼワイン普及協会』C.E.O.に狛江のKさん決定いたしました!
ちなみに相談役はリアル相談役の横須賀のKさんにお願いしましょう(笑)。

最後は皆さんお待ちかねのブルゴーニュ。ドメーヌ・ジェラール・セガンの同一ヴィンテージの比較です!
●『キュヴェ・シャンタル』2010年ドメーヌ・ジェラール・セガン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2685円税込み
●『キュヴェ・ジェラール』2010年ドメーヌ・ジェラール・セガン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2685円税込み
「『シャンタルさん』と『ジェラール君』ですね(笑)。良く飲んだなぁ(笑)。いつも変わらない出来栄えのドメーヌですよね。」
私「はい。マスキューの定番としてお世話になっております(笑)。今回は珍しくヴィンテージが揃いましたので、比較試飲の運びとなりました。」
家内「いつもは何故だかヴィンテージがずれるんですよね(笑)。」
「えーと『シャンタル』がシャンボール・ミュズィニーで『ジェラール』がジュヴレイ・シャンベルタンでしたっけ?うーん。たしかに違う!」
「『シャンタル』は膨らみがある。『ジェラール』の方は広がりが凄いね(笑)。」
「似てるけど違うなぁ。香りの出方も違うような気がします?」
「これってどちらもブルゴーニュA.C.ですよね。なんで村名名乗らないんですか?」
私「本人に聞くと、『だって村名より安いからいいじゃん。』なんでそんなこと聞くの?みたいに言ってました(笑)。」
家内「最近は息子さんがドメーヌを手伝っています。そのためか、どんどん品質は上がってきてます。暑い2010年でもワインのアルコール分は12.5%で納めています。収穫のタイミングを完璧に把握してます。」
「ワインのアルコール分って高いほど良いんじゃないんですか?」
私「寒いとアルコール分は上がりませんから、暖かいに越したことはありませんが、あまり暑いと酸が無くなりぶっきらぼうなワインになります。必要な糖度に達した時に収穫するのがベストです。そのためには毎日畑に出て葡萄の糖度を計らなくてはなりません。」
「そうすると畑が広すぎると大変になるんですね(笑)。」
私「今、ドメーヌ・ジェラール・セガンは広さを含めてちょうど良い塩梅かと(笑)。」
家内「あと、息子がお父さんに負けまいと努力しますから、相乗効果があります(笑)。」
私「でも、お父さんが死んだり引退するとダメになったり(笑)。一般論ですか(笑)。」
「どことは言えないけど、そんなドメーヌありますね(笑)。」

ジェラールさんとシヤンタル君の好みは、それぞれですね(笑)。

ありがとうございました。

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