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Written on 2014 02

またまた、試飲会のおさらいです(笑)

Feb 27, 2014 by weblogland |
先日の試飲会でパン・デ・マルグリットの『ペダル・プルプル』にはまった(ご本人談)Aさんがご来店くださいました。

Aさん「『ペダル・プルプル』まだある?すっかりはまっちゃいましたよ(笑)。」
私「ありがとうございました。じつは絶対にAさんが好きになってくださると思ってたんですよ(笑)。仕入れる前の試飲でAさんの顔が目に浮かびましたから(笑)。」
Aさん「そこまで見抜かれてたの(笑)。かなわないなぁ。」
私「見抜いていた訳じゃないんですよ(笑)。試飲した時に、そのワインを好きになってくれそうなお客様の顔が想像出きる出来ないは大問題なんです。売れる売れないの死活問題です(笑)。いくら良くても、売れないワインばかり仕入れられませんから(笑)。」
Aさん「なるほどね(笑)。私は、あのワインってとても美味しく思うんだけど、癖と言うかとても個性的ですよね。万人受けはしませんよね(笑)。」
私「おっしゃる通りです(笑)。」
Aさん「マスキューさんからすると商売上、一般受けする売りやすいワインの方が良いですよね?リスクも無くなるし。」
私「もちろん。何もしないでも売れるワインが理想です(笑)。でもつまらない(笑)。もともと数の少ないワインを、ちょこっと売るくらいがマスキューの身の丈にあっているんですよ(笑)。」
Aさん「そんなワインのために私は存在する訳だ(笑)。私って希少種かな(笑)?」
私「私同様かと(笑)。」

味覚の世界は千差万別。
だからこそ楽しいのです。

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ヴァンソーブ2012年、抜栓後二日目以降に本領を発揮

Feb 25, 2014 by weblogland |
またまた試飲会のおさらいです(笑)。

シャトー・ド・ルアンヌ のヴァンソーブル 2012年、抜栓後丸二日目以降に本領を発揮しました!
これほど手強いとは。
開けた時は、グルナッシュがシラー的。非常にタイトで求道的。まだまだ隠れている物の大きさもはっきりとは解らない状態。
翌日になると、グルナッシュらしい甘さパワーが全開(笑)。享楽的ではありますが、コート・デュ・ローヌの血統を強く感じます。ある意味単調?まあ、価格以上の濃厚さがあるから良しとするか?

さらに翌々日、濃度感がさらに増し、しかも柔らか、なによりもスケールの大きさパワーが全面に…。
いやー、こりゃ凄い!
三段スライド方式の変化向上にはビックリこきました(笑)。
醸造の行程で完全に除梗しない意味が解りました。複層的で立体的な味わいはジゴンダスのエスピエと共通するスタイルですね。

生命力と熟成能力を感じるネオ・クラシックなワインです。
今風のローヌのワインに飽きてきた貴兄におすすめです!
ゆっくり飲むべし!もしくは、デキャンターしても大丈夫です。

でもよく考えたら、ジゴンダスのエスピエもヴァンソーブルのシャトー・ド・ルアンヌも同じインポーターさんでした(笑)。イギリス人のジェームスさんらしいチョイスですね。

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桝久 試飲会リポート

Feb 23, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日と試飲会にお付き合いいただきありがとうございました!
私も家内も初めてのことでしたので、どうなることやらと心配いたしましたが、少なくともお客様の不便にはならないので取り敢えずは良し。土曜日の混雑緩和(笑)にも多少は役に立ったかと。

まずは南フランスの白ワインのニュースター フェリーヌ・ジョルダンのシャルドネ2011とルーサンヌ2012の比較ティスティングからスタートです!

◯『シャルドネ』2011年 ドメーヌ・フェリーヌ・ジョルダン 南フランス 白 I.G.P.コトー・ド・ブスィユ 750ml 1350円税込◯『ルーサンヌ』2012年 ドメーヌ・フェリーヌ・ジョルダン 白 フランス ラングドックA.C.750ml 1650円税込み

「フェリーヌ・ジョルダンはシャルドネも造ってるんですか?」
「思えばルーサンヌはずいぶん飲んだな(笑)。」
「あー、確かにシャルドネだ(笑)。でも南フランスっぽくないね(笑)。」
「濃さはあるけど、コテコテじゃないよね(笑)。鉱物っぽさがあるよね。」
「塩水湖の近くだけど塩辛くない。砂地のワインなのにミネラルっぽさが強いですよね。常識的じゃないですよね?」
家内「畑は湖畔から内陸に延びていますから全てが砂地とも言えないようです。ただ塩に弱い葡萄樹は枯れてしまうようです。」
「へぇー。塩に強いシャルドネだけが生き残るんだ!特殊なんですね。」
「暑い産地の割にアルコール分は高くないですよね。シャルドネが13.5%でルーサンヌが13%ですよね。」
私「畑での糖度の管理は徹底してるようです。収穫期には朝晩畑で葡萄の糖度を計ってるはずです(笑)。」
家内「やはり女性醸造家らしい真面目さがあります(笑)。」
「マスキューさん、このシャルドネ木樽熟成してますか?」
私「実は木樽熟成していません。」
「じゃあ、このバターっぽさは葡萄由来の味わいなんですか?」
私「少なくとも木樽由来ではないとしか言い様がないんです。」
家内「南フランスのシャルドネによく表れるニュアンスではあります。」
「店長!醗酵由来?品種由来?のどちらかなんですよね?」
私「ソムリエ協会も悩んでいるようです(笑)。厳密に分けられないような気がします。いわゆる第一アロマと第二アロマに区別するのが流行なのですが、あくまでも仮説のような気がします。このシャルドネはマロラクティック醗酵はしていませんし。」
「本によると、バターっぽさはマロラクティック醗酵の産物ですが…?」
私「そうなんですよね。その仮説に当てはめると理解できませんよね。そうなると、木樽由来ではないバターっぽさがあるとしか言えない(笑)。何故なんでしょうね?」
「シャルドネとルーサンヌはまるっきり違いますね。」
私「造り方は同じなんですが(笑)。ただルーサンヌの方は遅摘みしているようです。」
「ルーサンヌはシャルドネにあったバターっぽさがかけらもない。」
「うん。うん。ルーサンヌはハニー。」
私「さすが(笑)!」
「ルーサンヌの方が強いかな。」
「ルーサンヌは柑橘類の香りが直接的だよね。合わせる料理は何が良いですか?」
家内「レモンや塩なんかを振りかければどんな料理にも合うはずです。」
「エビフライにレモン搾って塩かけて、ルーサンヌ飲みながら食べたい!」
私「聞いただけでよだれ出ちゃいます(笑)。」
「私はこのルーサンヌ大好きで、沢山飲んでます(笑)。ルーサンヌってブレンド用の安ワインのイメージが強かったんですが、フェリーヌ・ジョルダンのルーサンヌは完成度がものすごく高い。何にも食べずにひたすら飲んじゃうんですよね(笑)。」
私「ルーサンヌを一人立ちさせるのには多大な尽力が必要なはずです。この分、シャルドネよりコストがかかっているようですよね。」
「ルーサンヌの方がシャルドネより値段が高いのは、この性ですね(笑)。」
「造り手の意志と意図を感じるよね。カッコいい事言っちゃった(笑)。」

さて、これからは赤
まずは中部イタリア マルケ州のチウ・チウの『バッカス』です。
●バッカス2012年 チウ・チウ イタリア 赤 マルケ州 ロッソ・ピチェーノD.O.P.750ml 1260円税込
「マスキューさん!チウ・チウって『ゴティコ』と『オピディウム』の生産者ですよね?」
私「はい。『バッカス』はチウ・チウのスタンダード・キュヴェになります。」
「どれどれ(笑)。おっ、旨いね。ちょっとカベルネっぽいけど…、違う。品種は何ですか?」
私「メインになっているのはモンテプルチアーノ種です。」
「えっ!本当にモンテプルチアーノ?」
私「サンジョヴェーゼも半分位入っていますが、中心はモンテプルチアーノ種です。」
家内「モンテプルチアーノ・ダブルッツォのモンテプルチアーノ種とはかなり違いますよね。」
私「同じ品種とは思えないくらいスタイルが違いますよね(笑)。マルケのモンテプルチアーノ種は、日本ではあまり馴染みがありませんから皆さん驚きます。もちろん私もですが(笑)。」
「そーだよね。モンテプルチアーノ・ダブルッツォって華やかでラズベリーっぽい。でも、これは違う。カシスっぽい…、しかも柔らか、」
私「小豆や黒豆っぽくて、日本的かと。」
「そうだ!お汁粉(大爆笑)」
「この甘さや黒さは抵抗感がないよね。」
「あと、濃いけど荒らさが全然ない。優しく感じる濃さ。」
「タンニンは沢山入っているけど、すごくスッキリしている。あと、旨味を感じる。」
家内「このワインは魚にも合う赤ワインだと思うんです。和食の煮魚にも合うはず。」
私「ずっと探していたスタイルのワインでした(笑)。」
「去年の暮れ『ゴティコ』を買って、お正月に実家でお節食べながら飲んだのですが、とても良く合いました。『バッカス』は、もっと日常的に和食に合わせられますね(笑)。赤ワインを飲むハードルが低くなったような気がしますよ(笑)。」
「あと、安い!」
私「ありがとうございました。じつは、『バッカス』も去年の暮れには入荷してたんですが、なかなか試飲会で皆さんに紹介できませんでした。」
「なんでですか?」
私「同じ価格帯の赤ワインが霞んでしまいます(笑)。いわゆる今風の高級量産品のラインのワインなのですが、品質の高さと個性が突出しています。あとチウ・チウの造るワインは赤白のどれを飲んでも旨い。スタンダードの『バッカス』でこのレベルなのは凄いことです。しかも葡萄園は1000ヘクタールを越える大規模農場ですから、信じられません。ある意味今風のトップランナーだと思います。」
予想通り本日のトップセラーとなりました。

さて、次はチウ・チウの対極を行く、グレートな田舎のワインです(笑)。
●『ペタル・プルプル』 2010年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ルーション サン・シニアンA.C.赤 750ml 2490円税込
「これ、これ。ペダル・プルプル。かわいいなぁ(笑)。フランス人からすれば馬鹿なところを喜んでるくらいにしか思われないけど、駄洒落好きの私の妄想は止まらない!」
私「同感です!」
「あーー。旨いなぁ。」
「泥臭いけど、果実味が凄く深くて複雑。いつまでも口の中に香りが残る。」
「きっと、原始的な良さ・旨さってこんな感じだったんだろうって思っちゃうな(笑)。」
「プラム、あんず、すももも桃も桃のうち(笑)。」
「リキュールのチェリー・ヒーリングっぽさも。」
「マスキューさん!セパージュの中心がカリニャンと言うのが信じられない!」
私「カリニャン嫌いの私は、このワインに脱帽しました(笑)。」
家内「『氏より育ち』かな(笑)。」
「それにしても独創的ですよね。サン・シニアンのワインが皆こんなではないとは思いますし、パン・デ・マルグリットが突出しているとも思いますが、産地のポテンシャルの高さに魅力を感じますよね(笑)。」
「しかもSO2は醸造時に1回しか使わない。ホントそれで大丈夫なの(笑)?もっと使った方がイイよ(笑)。」
私「私はビオ・デナミなんか信じていませんが(笑)、このワインは実に魅力的かと。」
「このワインを飲むと『フランス人って保守的だけど独創的』って感心するんだよね(笑)。」
「それって一見相容れないよね(笑)。でもそれがリベラル?」
ワインの味わいは、話・想像力を盛り上げます(笑)!
こうでなくっちゃ!

本日、『ペダル・プルプル』と『バッカス』の両方をお買い上げ下さったお客様が大勢おられました。マスキューのお客様のレベルの高さだと、家内ともども喜んでおります。ありがとうございました!

さて、続いてはローヌの新しいアペラシオン ヴァンソーブルの登場です。
●ヴァンソーブル 2012年 シャトー・ド・ルアンヌ フランス ローヌ ヴァンソーブルA.O.C.赤 750ml 2520円税込
「甘さが圧倒的!強いワインだね(笑)。それでいてバランスも良い。」
家内「抜栓して丸一日経ってようやく、甘さが勝るようになりました。開けたてはもっとスパルタンんで強さが目立ちました。」
私「最初は『グルナッシュって、こんな強かった?』みたいな感じでした(笑)。」
「スパイシーな辛さもしっかりある。シラーっぽさ?」
「ふっくらした甘さはあるけど、硬いくらいの強さは感じるよね。たしかに独特だね(笑)。冷涼な感じが強さになってるような…。」
家内「北東のアルプスから風が吹き下ろすようです。標高が高いことと、この風のために、特別なテロワールになったようです。アペラシオン自体も狭いです。」
「もともとコート・デュ・ローヌで一括りになっていたのが信じられないよね(笑)。気づかないで主張しなかったら、ずっとコート・デュ・ローヌだったんだ(笑)。」
私「きっとテロワールってそう言う物なんでしょうね。自然は神が造ったものかもしれませんが、テロワールの概念は人が造ったものですよね。」

さて、最後を飾るのは、マスキューの定番、ボルドーの優良シャトー。
シャトー・モーカン2002年 ボルドー オー・メドックA.C.赤750ml 3270円税込
「マスキューさん、モーカンずいぶん永く扱ってますよね(笑)。」
家内「はい(笑)。10年くらいですかね。いつも美味しいから止められません(笑)。」
私「外さないんですよね。」
家内「飲み頃になってからリリースしますから、必ず旨い(笑)。」
「たしか前回は2003年でしたよね。果実味豊かなワインだったように記憶してます。」
私「今回は遡って2002年です。2002年のほうが2003年より熟成に時間を要したと言うことのようです。」
「うーん。旨い!でも色も思ったほど茶色くないし、味わいにもフレッシュ感はあるし、まだまだ持ちそう。」
「2002年って、じつは良かった歳なんですか?」
私「下馬評は良くない(笑)。でもシャトー・モーカン2002年はとても良かったみたいですね(笑)。抜栓して丸一日たって最高の状態になりました。」
家内「いつものように、マルゴーっぽい柔らかなエレガンスがあるよね。内実の強さもあるし。」
「完璧!」
「ちゃんと熟成したボルドーワインって良いなぁ。代わるものがない味わいだよね(笑)。」

どうもありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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