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Written on 2017 12 24

桝久 試飲会リポート 前半 201712

Dec 24, 2017 by weblogland |
今年最後のマスキュー試飲会の始まり始まり~(笑)!

まずはチリのスパークリング・ワイン
◎ヴァルディビエソ ブラン・ドゥ・ブラン 2013年 ヴィーニャ・ヴァルディビエソ チリ セントラル・ヴァレー 発泡性 白 750ml 1944円税込み

「おっ!旨いなぁ、これ。」
「味はまるでシャンパンじゃん(笑)!それもイイやつ(笑)。」
「まるっきりシャンパンのブラン・ドゥ・ブランだよ。それもしっかりしたヤツ(笑)。」
「ナッツィーだし、クリーミー。シャルドネらしい果実味もある。」
「シャルドネで36ヶ月瓶内熟成でしたっけ。シャンパンとまるで同じ。でもシャンパンじゃない(笑)?」
「シャンパンがシャンパン以外の地でのシャンパン名称の使用を禁止してますからね(笑)。」
「それってズルくありませんか(笑)?」
「でも、宣伝にお金と時間つぎ込んでますからね(笑)。」
私「最近日本でもよく言われる原産地呼称の出発点がシャンパンです。生産者を守る。そのためには自らルールを作る。という発想です。ただシャンパン産業は巨大化し、巨大企業の寡占を産むまでになってしまいましたが(笑)。」
「でも、こんなのがチリあたりで作られるとシャンパン企業はうかうかしてられないですよね。」
「そうそう。だって値段は半分以下だもんね。」
「店長!これ、熟成由来の赤い果実のニュアンスも出てます!」
私「そーなんです(笑)。ワインの果実味と熟成感が素晴らしいマッチングをしています。やはり36ヶ月の瓶内熟成期間がベストと言われるのが解ります。」
家内「あまり瓶熟成期間が長すぎると果実味がくすんでしまいます。」
「長ければ良い訳じゃないんだ?」
家内「とんでもなく長い瓶内熟成を唄っているものがありますが、なかなか難しいかと。」
私「ガスも抜けてきますし。」
「ところで、これそんなにガスが強くないですよね?」
私「はい。それが欠点です(笑)。泡立ちの持ちがイマイチ(笑)。」
「良いシャンパンは縦にいつまでも泡が立ち上りますが、これはそこまで持続しませんね(笑)。」
「何ででしょうか?」
私「解りません(笑)。基本的に作り方はシャンパンと変わらず二次発酵に培養酵母を使います。ですから何故だか余計解りません(笑)。」
「ガスってCO2 炭酸ガスだからね。液体に溶け込むだけだから圧力と溶け込ませる時間と温度だけの問題なはずだもんね。」
家内「界面活性の問題があるとしても本家のシャンパンとチリのスパークリングに差があるとは思えないんですよね。」
「何でだろう?」
私「技術者に聞くしかないですね。今度機会があったら聞いてみますね。」
「でもこの価格と味で泡にケチつけるのは心が痛む(大爆笑)。泡抜けてもキット美味しいよ これ(笑)。」
私「左様でございます(笑)。」


〇ブラン・ド・カベルネ 2016年 ラダチーニ モルドヴァ ステファン・ヴォーダ 白 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
「問題作ですな(笑)。カベルネ・ソーヴィニヨンで造った白なんて飲んだことありませんよ(笑)。」
私・家内「我々も飲んだことありません(笑)。」
「カベルネ・ソーヴィニヨンの白っていうから、色がついてるかと思ったけど全然ついてない。普通の白(笑)。しかも色の薄いくらいの白(笑)。」
「うんうん。でも味は濃い(笑)!」
「旨味はあるし、スッゴク飲みやすい!」
「プンプン香りはしないけど、爽やかだし
厚み甘さが心地良い。」
「しっかり辛口。」
私「最近の白ワインは果肉と果皮を低温で接触させて(スキン・コンタクト)厚みを出します。でもこのワインは果皮の色は全くついていませんからスキン・コンタクトはしていません。それでも厚みはちゃんと感じますから、もともとの葡萄果が良いことだと思います。」
「マスキューさん!これってイメージしていたカベルネ・ソーヴィニヨンっぽさは微塵もありませんが(笑)、何に似てると思いますか(笑)?」
私「そーなんですよね。う~ん。ブルゴーニュのピノ・ブラン?スペインのアルバリーニョ?どっちも似ていて非なるかな?香りの強さより旨味優先なんですけど、上手く当てはまらないかな?」
「でも、これわりと香りは複雑ですよね。
強くはないけど、桃、グレープフルーツ、レモン、青草、ハニーさ、ちょっとトロピカルなニュアンスもありますよね(笑)。」
「最近の日本産ワインに似てませんか(笑)?」
私「鋭い!さすがですね(笑)。確かにそうです。ただしミクロ・オキシダシオンで香りを落としているから、比べるのは問題あるかな(笑)。逆に日本産ワインがこんなワインを手本にしてるかもしれませんね(笑)。」
「そうですよね。この旨味出汁に合いそう
(笑)。お正月の出汁巻き玉子に合うはず!」
私「料理に合わせることを考えると、バターやオリーブオイルじゃなくて穀物類の油 胡麻油や天婦羅油に合うイメージです。」
「天婦羅に塩!レモンを搾ってかける!絶対イイ!」
「お雑煮でも良さそう(笑)。」
「そういえば以前マスキューさんがお雑煮に合うカヴァを提案してましたっけ(笑)。
あのカヴァともこのワインは共通したところありますよ!旨味とバランス。品の良さ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。歳の性か、最近味の重い肉より魚や野菜を好むようになりまして(笑)、しっとり旨いワイン
を進んで選ぶようになったみたいです(笑)。ですからデイリーワインも同じものを毎日飲み続けられるようなチョイスとなってきたようです(笑)。」
「それにしてもコスト・パフォーマンスが高いですよね。この価格位のワインって癖があったり、薄かったりするものなんですけどね(笑)。2000円ぐらいのワインかと思っちゃいましたよ(笑)。産地と値段見てビックリ(笑)!」
「ワイン自体に無理やあざとさがないんだよね。とても自然。すんなり抵抗なく飲める。二日酔いしなさそう(笑)。」
「体に自然に吸収されるような感じ(笑)。」
私「飲んだ印象の通り作柄のイレギュラーを感じません。夏場が暑すぎたり涼しかったり、秋に雨が降ったり、などのイレギュラーな印象がありません。」
「それってどう解るんですか?」
家内「日照が足りなくて葡萄の糖分の上昇が足りないと、あとから糖分添加したりします。そうするとバランスが悪くなったりします。折り合いが悪くなると言いましょうか。」
私「あと酸が多すぎたり少なすぎたりもワインのバランスが悪くなります。水っぽかったり、意地悪な舌触りだったりします。」
「そう言われると良く解ります(笑)。抵抗なく美味しく飲めるっていうことですね(笑)。そう考えると簡単だな(笑)。」
私「そーなんです。簡単なんです(笑)。我々は職業的に言葉に置き換えてるだけなのです(笑)。」

このカベルネ・ソーヴィニヨンの白、めでたく本日のトップセラーとなりました。この時期白がトップセラーになるのは
異例です。それも皆様の審美眼・好奇心のお陰でございます(笑)!



●カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ラダチーニ・ワインズ モルドヴァ バルル・ルイ・トライアン 赤 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
私「今度はカベルネ・ソーヴィニヨンの赤。赤でございます(笑)!」
「おっ、これも飲みやすい(笑)!しかも安い(笑)。」
「どーんとした大物じゃないけどイイね(笑)。」
「カベルネの味もちゃんとしてる(笑)。これカベルネ・ソーヴィニヨンの味ですよね?」
「青っぽさ、黒い小粒の果実 スグリなんかかな。ミントっぽさもあるね。カベルネだよね。」
「でもさ、どこのカベルネ・ソーヴィニヨンって聞かれると困るよ(笑)。」
「マスキューさんどこのカベルネを連想しますか?」
私「モルドバ(笑)!冗談です(笑)。う~ん。ニューワールドではありませんし、かといってボルドーとは違うし、やはりモルドバ(笑)。」
私「カベルネって頑強さ、構造の頑強さを支えると言われますが、それはこのワインではあまり目立ちませんよね。でも、このワインはしっかりしているんですよね(笑)。あと、カシスっぽさもあるし、樟脳っぽさもある。う~ん。やはりカベルネ・ソーヴィニヨン。」
家内「モルドバは旧ソ連邦なのですが、フランスの入植者が入っていましたから、フランス系の真性な品種が植えられているそうです。」
「なるほど、あの辺はロシアとは絶体に上手くやらないとダメだけど、それをしながら他所とも上手くやる(笑)。小国の知恵だね。」
私「あと、この黒海沿岸の地は氷河期のあとに葡萄が生えた原産地です。これがギリシャ、ローマに伝えられ、さらにローマ人がワインのないフランスやドイツまで伝え現在に至ります。ですからモルドバはもともと葡萄栽培に適していた訳です。」
「まさにオールド・ワールドですな(笑)。」
「そーするとカベルネは逆輸入されたということなのかな(笑)?」
「マスキューさん、赤も白も共通したニュアンスがありますよね。しっとりしたでしゃばらないとでも言いましょうか。」
「これって豚肉に合わせるべきワインだよね。いわゆるカベルネ・ソーヴィニヨンとはこの点違う。」
「我々の知っているカベルネ・ソーヴィニヨンは牛だよね(笑)」
「旨味があって上品に感じる。」
「タンニンが柔らかなんだよね。好きだな(笑)。」
「赤は木樽熟成しているんですか?樽のニュアンスありますよね?」
私「インポーターさんの資料では木樽熟成はしていないようですが、最後のステンレス・タンクに貯蔵する際、一樽分だけ木樽熟成させたものを混ぜたりします。裏技です(笑)。おそらくそれかと。」

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