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桝久 試飲会リポート 後半 201811

Nov 27, 2018 by weblogland |

なんでこんなに素敵なワインを生産中止にしちゃうんですか!最後だからの大特価です。
●クルテフランカ2015年 カ・デル・ボスコ イタリア ロンバルディア 赤 D.O.C. 750ml 2499円税込み
「あっ、飲みやすい(笑)。しかも高級そう(笑)。」
「上品だね(笑)。ちょっと高級なレストランで飲みたいね(笑)。」
「品種がボルドー品種って言うのも面白いよね(笑)。」
「同じボルドー品種で作ったとは思えない(笑)。出っこみ引っ込みが無いんだよね(笑)。フルコース食べながら1本飲んでちょうどイイ(笑)。」
「生産者のカ・デル・ボスコってフランチャコルタで有名ですよね?」
家内「はい。他の赤や白も造ってますが、共通してバランスが良く、レストランで出すようなアイテムが多いですね(笑)。」
「ボルドーワインとは意識が違うように感じますよね(笑)。」
私「彼の地は16世紀からボルドー品種が移植されています。完全に在地化してますよね(笑)。」
「カトリーヌ・ド・メディチスのフランス王室への輿入れだね(笑)。」
「それでフランス料理が出来たんでしたっけ(笑)。」
「さすが美食の地だ(笑)。」
「マスキューさん!ブログ読んだんですが
、このワイン生産中止なんですか?もったいない。売れないのかな(笑)?」私「カ・デル・ボスコのブランド戦略なんでしょうね(笑)。」
家内「カ・デル・ボスコは企業としても一流なんですよ(笑)。」

●ル・ポキュラン 2014年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール フランス ボジョレー 赤 V.D.F.  750ml 2700円税込み
私「去年の7月のマスキュー試飲会でお試しいただいたものです。二夏越えてようやくバランスが整って来ました(笑)。本日
はこのワインと2018年のモリエールのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーと比べていただきます(笑)!」
「ポキュラン香りが凄い!香りの塊だぁ。
ヌーヴォーはひたすら飲みやすい(笑)。」
「これって同じ品種なんですか?」
家内「同じガメイ種です。」
私「畑はまるっきり同じではありませんが、栽培法は同じだと思います(笑)。」
「でもヌーヴォーの方が異常に(笑)飲みやすい!両方とも濃いんだけど、ポキュランは圧倒的に香りが濃く、ヌーヴォーは濃いジュースみたい(笑)。」
「作り方は絶対に違いますよね?」
私「大きく違うのはヌーヴォーの方は葡萄の粒だけで発酵。ポキュランは房ごと発酵していると思います。」
(試飲会の始めにポキュランとヌーヴォーの順番を決めかねていましたが、筋金入りのワイン・エキスパートKさんの助言に従いポキュラン→ヌーヴォーの順番となりました。ありがとうございましたKさん!)
「粒ごとと房ごとでは出来上がるワインは違うんですか?」
私「葡萄が房にぶら下がっている木質部分を果梗と呼びます。実はこの果梗に多量のリンゴ酸が含まれています。このためポキュランは長期の熟成に耐えます。」
「粒ごとより房ごとの方が熟成するんだ。

家内「粒だけで発酵させると酸が少ない飲みやすいワインになります。」
「発酵法はいわゆるマセラシオン・カルボニックですか?」
私「密閉式ではなく開放式のタンクを使っているようです。もちろんステンレス・タンクだと思いますが、技法的にはプリミティブ。ブルゴーニュなんかも昔は同じ方法で作られていました。」
「あー、桶の中で葡萄を踏んでるヤツだな(笑)。」
私「はい(笑)。それです!」
「ポキュランって梅紫蘇の味だぁ(笑)!思い出しましたよ。去年飲んだ時より香りが強まり、バランスが良くなってる。深みも感じる。たしか鶏肉を梅紫蘇を和えて食べましたよ(笑)!」
私「梅紫蘇とは上手い言い回しですね(笑)。紫蘇っぽさ感じますよね。去年よりワインが成長してます。酸っぱい小粒のフランボワーズに、森の中に居るようなニュアンスがついてます。」
家内「熟成によりワインをしつけると言えるかな(笑)。」
「ポキュランとヌーヴォーの生命力はどのくらい違うのですか?」
私「何年違うなんて解りませんが(笑)、何年か経ったヌーヴォーを飲んでみて研究しますね(笑)。おそらく生命力は一桁違う気がしますが…。」
「マスキューさん!このポキュランとヌーヴォーはSO2無添加ですよね。SO2が添加されていないとワインが持たないって聞きましたが…。持つものなんですか?」
私「もともとの収穫量が少ない。例えばモリエールなんかは1本の葡萄樹からハーフボトル1本くらいしかワインになりません
。そのくらいみっちり凝縮させるとSO2を添加しなくても大丈夫なようです。」
家内「また、添加しなくともSO2を自己生成してしまいます(笑)。流通を考えると瓶詰め時に少し入れてもらうと安心です(笑)。」
私「2014年のポキュランと2018年のヌーヴォーはアルコール分が共に11%しかありません。それでいてこの味わいですから、何をか言わんやでございます(笑)。」


トリはアパッシメントの決定版!
●オールド・ワールド クヴェ 99 アパッシメント 2017年 プロヴィンコ イタリア プーリア 赤 I.G.T. 750ml 3240円税込み
この『オールド・ワールド クヴェ 99 アパッシメント 2017年』ワイン評論誌
『ルカ・マローニ』で満点の99点(99点満点)の最高点を獲得したもの。ラベルにでっかくしかもうやうやしく書かれてますね(笑)。
私「ラベルにもう満点と書かれているのは
意図的なんですが(笑)、まあ実際の完成度も高く、それでいてコスパも良いので文句を言えません(笑)。」
「う~ん。強烈!ひたすら強烈(笑)。でも飲みやすい(笑)。」
「雑味が無いんだよね。」
「甘いけどベタつかない。果糖の甘さってイイね(笑)。」
「お腹にずっしり(笑)。食事に合わせるんじゃなくて、デザート的な飲み方するんだろうなぁ。」
私「カカオの含有量の多いチョコレートとは鉄板ですよ(笑)。」
「おー!口の中で大爆発(笑)!」
「アポロっていうチョコレート菓子に合わせたらイイかも(笑)。」
私「ルック・チョコレートなんかも良さそう(笑)。」
「ブルーチーズも良さそう(笑)。ハチミツかけて食べるようなチーズには合いますね。」
「これってジャンルが違いますよね(笑)。リキュールの世界(笑)。ナイト・キャップ用。食事の後にちびりちびり飲みたいね。」
私「一週間前に開けたの残ってますから試してみませんか?あんまり変わらないんですけど(笑)…。」
「あっ、ホントだぁ。でもより甘く感じますよ。よりクリーンになった感じ(笑)。」
家内「酸化した感が全くありません(笑)。」
「開けてからどれくらい持つんですか?」
家内「冷蔵庫に入れて置けば1ヶ月くらいは平気なのでは(笑)。」
私「甘さが黒蜜っぽい。あんこみたいなニュアンスもあるので、あんみつに合いそう(笑)。まあ、黒蜜かけてあったら何でも行けそうです(笑)。川崎大師の葛餅もイイかな(笑)。」


アクシデント発生!
好みの別れるワインと思い、数を沢山は取っていなかったため、なんと初日の17時に完売!
トリのワインが初日に無くなる大失態。
火曜日には再入荷しますからお許しを!

昨日・一昨日とご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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明日は1時から試飲会です。

Nov 23, 2018 by weblogland |
明日は試飲会です。いつも5時から始めるところを1時から始めますからちょっと大変(笑)。ですから今日グラス洗いをしました(笑)。何事も段取り段取り(笑)。
そして家内と作戦会議です(笑)。

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家内「今回の試飲会で出すバジリカータの白なんだけど、売れそうだから数増やさない?」
私「うん。そう思ってさっきインポーターさんに電話したんだけど、クエルチア・ディ・アニバーレ・ビアンコ・バジリカータ 2017年 もう無いって。」
家内「えっ!もう無いの?」
私「試験的に入れたものだからもともとの数が少なかったみたいだよ。来年の春に再入荷するって。」
家内「私あのワインのラベルとっても気に入ってたんだ(笑)。ラベルだけでも売れそう(笑)。」
私「ジャケ買いしそうになるよね(笑)。味わいも独特でイイ(笑)。」
家内「まっ、しょうがないね(笑)。」

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金、土曜日のマスキュー試飲会のワイン並びました!

Nov 21, 2018 by weblogland |
ふふふ(笑)。
金、土曜日のマスキュー試飲会のワイン並びました!

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そうそう、今朝お客様から
「ルーマニアの赤ワイン値段が一桁違うのでは?」とご指摘。
そりゃ、まずい!早速調べるとブログの中の
●ヴァイン・イン・フレーム カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ヴィル・ブドゥレアスカ ルーマニア デアル・マレD.O.G. 赤 750ml 1388円税込み
となってるではあーりませんか。
正しくは1388円税込み。あー、びっくりした。ご指摘ありがとうございました!

さてさて、今回の並びでは全体に地味ですから、黄色いラベルのクエルチア・ディ・アニバーレ・ビアンコ・バジリカータ 2017年 が特別目立ちますね(笑)。
あと向かって左端のオールド・ワールド クヴェ 99 アパッシメント 2017年 
これは立派(笑)。う~ん。立派過ぎる。でかすぎる(笑)。たまたま並んだ隣のドンナルーチェより太い(笑)。ルカ・マローニ
の満点ワインは太いようです(笑)。

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201811

Nov 20, 2018 by weblogland |
今月末11月23日(金)、24日(土)のマスキュー店内試飲会のラインナップ決まりました!
23日は祝日ですから午後1時よりのスタートとなります。ちょっと準備が大変ですが頑張ります(笑)!

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南イタリアの風土を感じる一風変わった
白ワインです(笑)。微発泡と言えば微発泡なんですが、どうでもイイ(笑)。
〇クエルチア・ディ・アニバーレ・ビアンコ・バジリカータ 2017年 テヌータ・タウリア イタリア バジリカータ 微発泡 白 I.G.T. 750ml 1647円税込み
イタリア南部のバジリカータ州 ヴルトレ山の東側山麓の街ラポッラにこのワイナリーはあります。女性当主のサラさんは二代目。夫のアントニオさんと共にこの農園を運営しています。ワイン畑は約10ヘクタール。ヴルトゥレ山に連なる標高400~500mの東向きの傾斜地。地山はヴルトゥレ山の火山灰ですからカルシウムと鉄分などのミネラル豊富な土壌、もちろん水捌けも良し。
このワイン、地場品種マルヴァジア・ビアンカ・ディ・バジリカータ80%、フィアーノ20%で造られます。アルコール発酵終盤に発酵を止めるため1気圧弱の微発泡に仕上がった白ワイン。酵母臭由来の複雑な穀物やミネラルのニュアンス、麹っぽさ等が果実由来のマスカット、桃、などのフルーツに溶け込む様は秀逸。明るくふっくらとした豊かな広がり、飲むとまさに畑の光景テロワールがそのままワインに映し込まれたかのような気分になります(笑)。
このワイン、アルコール分が11.5%に達したとき発酵を終了させますから、残糖分は20g/L前後残っているはずですが、酸が多量に残ってもいますので甘さが気になりません。出来上がったワインは当然微発泡にもなりますが、泡が抜けるにつれワイン本来の良さが増してくる嬉しいワインなのです(笑)。通常このような造りをするとSO2の量が多くなるのですが、想像の2/3ほどの低量を達成しています。衛生管理と葡萄自体のパワー無くしては無理。かなり凄いことです!
自家用のワインとして造っているものを別けてもらったという通りの、スペシャルでユニークなスタイル、生活に根差したワインでございます(笑)。かつてマスキューで扱っていたカラブリの『コーラ』と共通するワインですね(笑)。
蛇足になりますが(笑)、ラベルの色とデザインがグッド(笑)。古代戦士がワインを飲んで酔っぱらい、木の下で眠ってます(笑)。小説『風の丘』を連想しちゃいました(笑)。


何度もヴィンテージは変わりましたが、
相変わらず美味しい!
●ジャンニテッサーリ ピノ・ノワール2017年 マルカート イタリア ヴェネトI.G.T.赤 750ml 1681円税込み
マルカートは140年の歴史を持ち、現在約60ヘクタールの畑を所有します。もともとソアヴェとヴァルボリッチェラのみを造っていました。

ベローナの東、ちょうど山塊に連なるレッシーナ丘陵の末端に畑はあります。南向きの絶好の地。土壌はカルヴァリーナ火山由来の火山性土壌ですから、水捌けは抜群。

味わいは実にシンプルでピノ・ノワールらしい味わい。安心して飲めるピノ・ノワールなのです。イタリアのデイリーユースのピニャ・ネロというカテゴリーではありますが、これほど自然にピノ・ノワールとして楽しめるワインは他にはありません!ラベル表記がピニャ・ネロではなくピノ・ノワールとあるのは生産者の自信。

4000リットルの大樽で6ヶ月の熟成が功を奏していますね。無理にフレンチ・バリックを使わないことで成功しています。あざとさや作為がなく、変な癖がありません。ブラインドで飲んでブルゴーニュの何処とは言えませんが、ニューワールドではないと答えるはず(笑)。

ブルゴーニュのピノ・ノワールがデイリーユースで飲めなくなった昨今、朗報です(笑)。知らないところでイノヴェーションしているのですね(笑)。


これはお買い得!産地にこだわると損をします(笑)。
●ヴァイン・イン・フレーム カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ヴィル・ブドゥレアスカ ルーマニア デアル・マレD.O.G. 赤 750ml 1388円税込み
私達おじさんはルーマニアというと女子体操の妖精コマネチくらいしか思いつかない(失礼!)。あとドラキュラかな(笑)。
そんな訳でまずラベルの解説。ワイナリー名は『ヴィル・ブドゥレアスカ』。2000年代前半に設立。275ヘクタールの畑を有します。旧ソ連のコルホーズの流れかな(笑)?
『ヴァイン・イン・フレーム』はブランド名。EUから1,200万ユーロの融資を受け近代化、プロデューサーにイギリス人技術者を招き世界市場に打って出ます。
デアル・マレは原産地指定地区。場所はルーマニアの中央部に逆くの字に横たわるカルバチア山脈の南裾のムンテニア地方の古くからの銘醸地デアル・マレ原産地指定地区。畑はすべて南向き。緯度は45度とボルドーやブルゴーニュと同じ。夏場の雨量は少なく、土壌も肥沃な黒土も含む恵まれた地。もともとのヨーロッパ系葡萄の故郷ですから環境に文句無し(笑)。


凝縮感抜群(笑)。特にタンニンが素晴らしい!開けたては熟成にバリックを使っていることが解らないほどの果実味。剛性のあるタンニンは一昔前のボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンを彷彿させます。仔牛のステーキ食べたくなります(笑)。古のポイヤックやサン・ジュリアン辺りの下位の格付けの感じ(笑)。20年以上前に飲んだシャトー・クレール・ミロン思い出しちゃいました(笑)。果実味はムートンみたいなカシスリキュールほどではないが、ブラック・チェリーやカラントのニュアンス(笑)。ここのところボルドーのグラン・ヴァンは大人しくタンニンもツルツル(笑)でエレガント。これはワイルドではないが充実の味わいなのです。あと特記すべきはアルコール分。このワインなんと14.5%。でも飲んだ印象ではそんな高い感じは
しません。高いアルコール分に折り合う多量のタンニンと酸がある証拠。彼の地のポテンシャルの高さ、優位性を感じます。

コスト・パフォーマンス高し(笑)!


なんでこんなに素敵なワインを生産中止にしちゃうんですか!最後だからの大特価です。
●クルテフランカ2015年 カ・デル・ボスコ イタリア ロンバルディア 赤 D.O.C. 750ml 2499円税込み
ロンバルディア州の麓、風光明媚なイゼア湖の南で1961年に誕生したフランチャコルタ。たしか1995年にD.O.C.G.に昇格しましたね。メソード・クラシコ(メソード・トラディツィオーレ) いわゆるシャンパン方式で造られるイタリアが誇るスパークリング・ワインです。これはイタリアを代表するフランチャコルタの生産者カ・デル・ボスコが造る赤ワイン。このクルテフランカD.O.C.はフランチャコルタに重なる生産地域で造られる赤と白ワインのD.O.C.。1995年に認定されました。ちょうどフランチャコルタのD.O.C.G.昇格とセットになっていたようですね(笑)。

このクルテフランカD.O.C.はメルロ(カルメネール)種をはじめボルドー品種を使って造られます。この界隈は15世紀からボルドー品種が栽培されており、すっかり在地化定着しています。ボルゲリにみられるボルドーを越える強さのボルドー・スタイルを目指すものとは趣がまるで違います(笑)。
このワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、メルロ35%、カベルネ・フラン25%。木樽熟成させていますが、フレンチ・バリックではなさそうですね(笑)。

ワインはあくまでも滑らかで上品。しかも隠れた酸もしっかり。言われなければボルドー品種を使っているとは分かりません(笑)。全体の溶け込みが良く品種個々の特性に気づきません(笑)。ボルドー品種を使ってこんなスタイルのワインが出来るとは!葡萄品種がこうあるべき等と考えることがあまり意味がないのかな?なんて思ってしまいます(笑)。

品種の味わいの特徴が幻想だとは言いませんが(笑)、ワインの味わいが各地彼の地のテロワールと人々の気風の結実だとすれば理解出来ます。ボルドーとは違った文化を感じるワインなのです(笑)。


モリエールのボジョレー・ヌーボー2018年が残っていたら比べたい!ようやく本領発揮の2014年なのです(笑)。
●ル・ポキュラン 2014年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール フランス ボジョレー 赤 V.D.F. 750ml
2700円税込み
クリュ・ボジョレー ムーラン・ナヴァンの西のヴォーセルノーに本拠を置くドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。ブルーノ・ぺルノーさんと奥さんのイザベル夫妻が古き良き時代のワイン造りを再現実践。植樹は1m 間隔、余計な化学薬剤は一切使用せず栽培した葡萄は、SO 2 も使用しないで醸造されます。やれば出来るとは思いますが、ここまでやる人はほとんどいないですね(笑)。第一採算が合うのか(笑)?得られる果汁は1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本を遥かに下回ります。

味わいはマルセル・ラピエールのスタイルをもっと強く深くしたような感じかな(笑)。

ところで日本ではボジョレーのモリエールと言えばドメーヌ・ド・オート・モリエールが有名。漫画『神の雫』で取り上げられた影響です(笑)。これはドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。デンマークの著名レストラン『ノーマ』でオン・リストされていることで業界では有名(笑)。

このワインはA.O.C.の域外で造られるガメイ100%のもの。それゆえV. D. F. 。畑は海抜450m の砂地の南東向きの斜面の畑 。伝統的なマセラシオン・セミ・カルボニックで6日間の醸し後ゆっくり優しくエア・プレスしホーロー引きのタンクでシュール・リーの状態で熟成させます。そして澱引き、濾過をせずに瓶詰め。すべての工程でSO 2 は無添加。

味わいは小粒のベリー(特にイチゴ)、チェリー、黒スグリのニュアンス。砂地の畑故か独特な感じがします。かろやかで、可愛らしいフレッシュな香りですね(笑)。時間の経過とともに甘さとコクが増し、さらに腐葉土や穀物類のニュアンスが加わってきます。枝豆っぽさも(笑)。

モリエールらしい生命力を感じるワインなのです。


トリはアパッシメントの決定版!
●オールド・ワールド クヴェ 99 アパッシメント 2017年 プロヴィンコ イタリア プーリア 赤 I.G.T. 750ml 3240円税込み
この『オールド・ワールド クヴェ 99 アパッシメント 2017年』ワイン評論誌
『ルカ・マローニ』で満点の99点(99点満点)の最高点を獲得したもの。ラベルにでっかくしかもうやうやしく書かれてますね(笑)。この点気に入りませんが(笑)、まあ愛するドンナルーチェと満点繋がりということで許します(笑)。
会社名のプロヴィンコはちょっと変わってまして、トレンティーノ州に本拠がある1970年に設立された醸造家の協同組合。イタリア各地で優れた葡萄やワインを探しプロデュースしています。かつてから続くイタリアの酒商のスタイルですね(笑)。
このワイン通例8月下旬に収穫されるプリミィティーヴォを9月下旬まで1ヶ月ほど樹上に鳴らしたまま遅く収穫したもの。プーリアでよく見られる遅摘みワインです。収穫後ステンレス・タンクで発酵しバリックで6ヶ月(新樽比率10%)熟成します。
味わいは15%のアルコール分に負けない凝縮感・甘味の塊(笑)。アパッシメントらしい味わいなのですが、特筆すべきはクリアネスとシンメトリー。アパッシメントでこれほどクリーンでバランスの良いものは経験したことがありません。過熟したジャムっぽさがありませんし雑味もない。当然完熟した葡萄を1ヶ月も樹上につけたままにすれば腐敗や細菌などのリスクにさらされますが、それを全く感じさせないのです。雨が降れば一辺に台無しになるほどリスキーなのですが。夏場雨の降らない彼の地の天候に沿った作り方だと納得(笑)。北イタリアのアマローネ等はいわゆる貴腐菌などが着きその管理が大変。もちろんその結果偉大なワインとなりますが(笑)。
あとこのワインはティスティングするとSO2の添加が解らないほど低く感じます。このような残糖分を残すワインは酒質を安定させるためにかなりの量のSO2を加えるのが通例。全体のバランスの良さもその証かと。アマローネの王者ダルフォル・ロマーノのスタイルにも共通したものを感じます。もっともあれほどのパワー深みはありませんが(笑)。
いずれにせよアパッシメントの到達点であることはたしかでございます(笑)。

以上6本!ひょっとして飛び入りが入り7本になるかも(笑)?

皆様のご来店お待ち申し上げます!

桝久商店 岡本利秋・昭子


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桝久 試飲会の日程です。

Nov 15, 2018 by weblogland |
今月末11月23(金)、24日(土)マスキューの店内試飲会です!
23日は祝日(勤労感謝の日)しかも地元生麦魚河岸祭りがありますので、通例の夕方スタートではなく、午後1時から8時30分まで行います。
翌24日は通例通り午前11時~午後8時30分まででございます。
金曜日は魚河岸祭りで穴子の天ぷらでも食べてからマスキューの試飲会に行くも良し!なのでございます(笑)。

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