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Written on 2018 07 03

桝久 試飲会リポート 後半201806

Jul 03, 2018 by weblogland |
●チェラスオーロ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2016年 テッレ・ダブルッツオ イタリア ロゼ 750ml 1630円税込み
「ほっほぉー、ピノ・ノワールのあとにロゼですか(笑)?意図がありありなんでしょうな(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。この順番、家内と激論を交わしました(笑)。もちろん家内の勝利なんですが(笑)。」
「メリオーのピノ・ノワールはしっかりしてますから、そのあとにロゼとは斬新(笑)
。普通はそのあとのピノ・ノワールとメリオーのものを並べますが(笑)。」
私「お察しの通り(笑)!」
「あっ!これイイ(笑)。香りがめちゃめちゃ綺麗(笑)。」
「さくらんぼ!」
「でも、しっかりしてる。目をつぶって飲んだら赤ワインみたい(笑)!」
「マスキューさん曰くのビビッド(笑)。」
私「すごくディテイルがはっきりしています(笑)。」
「香りの広がりと余韻が美しい(笑)。さくらんぼの香りが口のなかにいつまでも残る。」
「この香りはメリオーのピノ・ノワールより強い(笑)!だからこの順番なんですね
(笑)。」
「ところでこれはチェラスオーロって言うようですが、ロゼとは違うんですか?」
家内「ロゼです(笑)。黒葡萄から作ったロゼです。北イタリアだとキアレットと呼びます。」
「同じでも産地によって呼び方も違うんですね。」
家内「産地によりこだわりがありまして。例えばチェラスオーロだと色が薄い薔薇色だとDOC委員会の認定を受けられなかったりします。」
私「逆にキアレットがこれほどいろが濃いとダメだったりします。生産者が委員でもありますから、お目こぼしがあったりもするようですが(笑)。」
「キアレットとチェラスオーロは違うって意識なのかな(笑)?」
「店長!これモンテプルチアーノ種100%
なんですよね?モンテプルチアーノってどちらかというと濃い味わい勝負のイメージ。黒いジャム(笑)。アルコール分も高いし(笑)。」
「そうそう。こんなにエレガントなイメージないよね。これだって北イタリアのワインみたいだよ。」
私「ありがとうございます。ちなみにこのワインはアルコール分は12.5%。中部イタリアのワインっぽくないですよね(笑)。

家内「畑は傾斜地ですし、谷を風が抜けるそうで、暑くなりすぎない特殊なテロワールのようです。」
「いわゆる巷に溢れてるモンテプルチアーノとは違うよね。」
「安いのいっぱいあるよね(笑)。」
「フランスのローヌもそうだよ(笑)。」
私「ありがとうございます。赤も白もロゼも共通した出来映えです。基本エレガントかと(笑)。」
「ドライだし切れも良いし余韻も美しい。黒胡椒の香りもする。ローストビーフや牛ヒレのステーキに合いますね(笑)。フル・ボディーのロゼなんだろうね(笑)。」


●マゾ・ライナー ピノ・ネロ 2015年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml  3147円税込み
「ピノ・ネロって?」
私「イタリアのピノ・ノワールです。」
「ドイツだとシュペート・ブルグンダー。
ブルグンダーはバーガンディーでしたっけ(笑)?」
「アルト・アディジェはイタリア語、ドイツ語が入り交じる。民族的にはオーストリア、ドイツ、イタリア。ラテン系じゃないのは確かかな(笑)?」
私「先々月の試飲会で好評いただいたケットマイヤーの上級品『マゾ・ライナー』畑のピノ・ノワールです。」
「あ~!美味しいね(笑)。」
「かなりランクの高いピノ・ノワールだよね(笑)。」
「高級品の味するもんね(笑)。」
「香りや液体の密度が違う(笑)。香り自体もとても濃い。」
「森の感じがする(笑)。」
私「そーですよね(笑)。ブルゴーニュのモレ・サンドニ?でも森の雰囲気が違うかな(笑)?」
「紅茶の香り…、アールグレイっぽい。」
「チョコレート食べながら飲むとスッゴク美味しい(笑)!」
「ブルゴーニュとは違うんだけど、スタイルが出来上がってるから美味しいピノ・ノワールとして飲める(笑)。」
私「技巧としてはバリックを使わずに古い大樽で熟成します。樽香をあまりつけないスタイルですね。ドイツ的かな。」
家内「ドイツの高いピノ・ノワールって最近はバリック使いますから、逆にこんなスタイルってあまり無いですよね(笑)。」
「そうするとアルト・アディジェのピノ・ノワールなんですね(笑)。」
「マインドの違いがあるのかな(笑)?」
家内「この『マゾ・ライナー』畑はライナー家の一子相伝の畑です。マゾ法という地域法で畑の分割を防いだものです。」
私「その畑の葡萄をケットマイヤーが購入して『マゾ・ライナー』として販売してる訳です。」
「へぇー。フランスなんかだとシャトーやドメーヌの元詰め品が格の高さとなっているけど、アルト・アディジェは違うんだ。」
家内「畑が急峻な傾斜地に分散していますから、自分で元詰めをすることが難しいようです。ですから共同組合やケットマイヤーのような醸造所がワイン生産を担っているようです。」
私「実際ドメーヌのようなものは少ないです。」
「でもさ、ブルゴーニュでこのレベルを求めると1級のものだよね。そうすると半額
以下か(笑)。あるんだね(笑)。」
「こんなの飲むとピノ・ノワールってブルゴーニュばかりじゃないって実感出来る
(笑)。」
「原理主義者の私はそれでもブルゴーニュは譲れない(笑)。でも手が届かない(笑)。
悔しいなぁ(笑)。」
「2万円も3万円も払えないよね。」


〇マゾ・ライナー シャルドネ 2016年 ケットマイヤー イタリア 白 アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml  3147円税込み
「これも『マゾ・ライナー』畑ですね(笑)
。」
私「『マゾ・ライナー』のシャルドネはアルト・アディジェを代表する白ワインと言われています。」
「う~ん。こりゃ、確かに旨い!」
「うん。完璧(笑)。」
「グレートワインだね。でも、これもブルゴーニュとは違うよね(笑)。」
家内「熟成にはステンレス・タンクとバリックを併用してるそうです。」
「なるほど!バリックのニュアンスは感じるけど、しつこくない。」
「タル、タルしてない(笑)。」
「果実味が前に出てる。バランスに文句のつけようがない(笑)。」
「全体が大きい。」
私「出来上がってますよね。」
「マスキューさん。このワインは長期熟成するんですか?」
私「う~ん。解りません(笑)。シャルドネって出来上がりが早くても長命なものがあるんですよね(笑)。試しにセラーに置いてみましょうか?」
家内「チョークみたいなミネラルっぽさがありますね。」
「石灰岩質の土壌なんですかね?」
家内「かも知れませんね。」
「品の良い薔薇っぽさもあるし、どうみてもシャルドネ。しかも極上(笑)。」
「モンラッシェみたいにトロトロじゃないけど(笑)、高級レストランでこんなの飲めたら嬉しいな(笑)。」
「ブルゴーニュ原理主義者は損をしてるかな(笑)。これ飲んで幸せになれない(笑)。」

ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半201807

Jul 03, 2018 by weblogland |
6月中の梅雨明けは初めて(笑)。
こんなくそ暑いなか、ワインを売るのもこれいかに(笑)?でも、暑いなか飲むに相応しいワインもあります!

まずは大人のファンタ・グレープ(笑)?
●ランブルスコ セッコ カンティーナ・セッテカーニ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡性 赤 ランブルスコ・グラスバロッサ・ディ・カステルヴェートロD.O.P. 750ml 972円税込み
私「お暑いなか、わざわざご来店ありがとうございます。まっ、まっ、これをグビグビとお飲みください(笑)。」
「おっー!こりゃイイ(笑)。」
「赤の泡なんかあるんですか?」
「ランブルスコって割りと甘いのが多いんだけど、これ甘くなくて良い。」
「これくらいだったら食べ物食べながらでもいけますよね(笑)。」
「今日くらい暑いと中にフルーツざっくり切ったのでも浮かべて飲みたい(笑)!」
私「オレンジなんか大きめに切って浮かべたら美味しそう(笑)。オレンジを凍らせても良さそう(笑)。」
「フルーツ・ポンチみたいにしても美味しいよ。」
「サングリアにしちゃおう(笑)!」
「単純に氷浮かべるだけでも良し(笑)!」
一番暑い午後にいらしたお客様は涼をランブルスコに求めるのみ(笑)。
私「普通のランブルスコってやや低めの温度 石造りの建物のひんやりとした壁くらいの温度で飲むのが良いと思うのですが、これは冷蔵庫や氷で強く冷やして飲むように造られてます。」
「まさにそうだね。あと、普通ランブルスコって言うともっと甘いんだけど、これあまり甘くなくて塩梅がイイよね(笑)。冷やして飲むにはちょうどイイ(笑)。」
「そーなんだよね。甘さが強すぎて日本人には対応出来ない(笑)。生ハムなんかの塩辛さとランブルスコの強い甘さはそれはそれで美味しいんだけど、私の胃袋にはハード過ぎる(笑)。」
「イタリア人の胃袋は日本人の倍はあるからなぁ(笑)。食べる量が違う(笑)。」
家内「これはセッコ表示の辛口なんですが、規定の残糖分は1リットル中18~30gです。」
私「詳しくは解りませんが、おそらく20gくらいの残糖分だと思います。」
「でも砂糖の甘さとは違ってくどくないですよね(笑)。」
「そうそう。果糖の甘さって後味にベタつきが無くて心地良い。」
「店長。これうんと冷やしても美味しいですが、温度が上がってくるとランブルスコらしいフランボワーズの香りがすごく出てきますね(笑)。フレッシュ&フルーティー(笑)!」
家内「このランブルスコはエミリア・ロマーニャの美食街道の街モデナで造られます。」
「知ってる、知ってる(笑)。パルマを下ったところですよね。生ハムのメッカ。ポー川の湿った空気が生ハムの熟成を助けるんですよね(笑)。」
「そうそう。でも、何処でも良くなくて、最適地が更にあるんですよね。」
「朝と夕方に霧が湧く処でしたっけ(笑)。」
家内「モデナの辺りのランブルスコの産地はトスカーナとの州境の山地に至る尾根の末端。ですから畑が分散されており集約化が進まないため協同組合が生産を担っています。平地で効率的に造られる他の有名銘柄から少し下に見られ勝ち。」
私「高級なランブルスコは確かに濃い(笑)
。しかも強烈(笑)。それはそれで確固とした存在価値はありますが、こんなのもよろしいかと(笑)。」
「ワインって高ければ美味しいには違いないけど、TPOは大事だよね(笑)。夏場のバーベキューでグラン・ヴァン飲んでも有り難みが薄れる(笑)。」
「焼肉やバーベキューなんかで、エバラ焼肉のたれでハフハフ言って肉食べながらこれ飲んだら美味しい(笑)!」
「アウトドアでバケツに氷をたくさん入れて、このランブルスコ5~6本突っ込んでガブガブ(笑)。」
「女子はこんなの大好き(笑)!私だったら2本いけちゃう(笑)。」
「マスキューさん!これ夏場の必殺技ですよ~!。」
「さすがにこう暑いと帰ってからビールを飲みますが、コップ1~2杯で充分(笑)。そのあとに何飲むかで困る(笑)。これが常に冷蔵庫にあれば重宝ですね(笑)。」
家内「翌日になると泡の勢いは落ちますが、充分に楽しめます(笑)。サランラップしてゴムで止めておけば大丈夫です(笑)。」
私「ランブルスコのガス圧は上限2気圧。これは上限の2気圧で造られてます。計算づくですね(笑)。」
「マスキューさん!ランブルスコの泡は何故白いんですか?」
私「スミマセン。解りません(笑)。勉強しておきます(笑)。」


マスキューの定番ロワールのメリオーの白。赤同様素晴らしいワインかと!
〇ラルパン・デ・ヴォトン 2016年 ドメーヌ・フランソワ・メリオー フランス ロワール 白 トゥーレヌA.C. 750ml 1759円税込み
「マスキューさん。メリオーのワイン沢山並んでますよね(笑)。」
私「はい(笑)。どれも美味しいのでついついアイテムが増えちゃいました(笑)。」
家内「メリオーは品種ごとに最適な作り方をしますから、どれ飲んでも楽しい(笑)。」
「僕はガメイのル・ボア・ジャックがお気に入り(笑)。」
「あとメリオーってお得感がイイのよね(笑)。」
私「このソーヴィニヨン・ブランもなかなかかと(笑)。まっ、まっ、お試しください(笑)。」
「あっ!これ美味しい~。」
「凄くフルーティー!」
私「ソーヴィニヨン・ブランのフルーティーさ全開かと(笑)。」
「店長!ソーヴィニヨン・ブランって言うとグレープフルーツやレモンの香りが主体ですけど、これは桃や薔薇なんかの香りが混じってます。」
「うんうん。ライチなんかも感じるけど、暴力的じゃない(笑)。」
「ゲヴュルツトラミネールみたいな感じではない。」
「イタリアのアルヴァジアなんかとも違う。」
「ソーヴィニヨンの馬小屋みたいな癖はあるにはあるんだけど、邪魔にならないんだよね(笑)。」
家内「バランスの良さは特筆ものだと思います(笑)。」
「う~ん。ニュージーランドの突き抜けるような感じじゃない。整ってる(笑)。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはたまに飲みたくなるけどね(笑)。」
家内「群青の雲ひとつない空みたいなヤツ
ですよね(笑)。」
「そうそう。ちょっと高いんだけどね(笑)
。そうするとこれはかなり安いよね(笑)。

「マスキューさんがよく言うシンメトリーなワインなんですか?」
私「左様でございます(笑)。読まれてますね(笑)。あと、ハニーなニュアンスが全体を包んでまとめています。サンセールのスタイルかと(笑)。」
「これってロワールだけどトゥーレーヌなんですよね。トゥーレーヌだとこんなにサンセールっぽくはならないんだけどね
。エクセレント(笑)!」
「確かにトゥーレーヌだともっと雑な感じのものだよね(笑)。」
「コタみたいにコテコテじゃないけど(笑)
、共通するニュアンスだね。デイリーワインとしては素晴らしい(笑)!」
家内「メリオーって凄い(笑)!」
「これってアルコール分はいかほどですか
?」
家内「12.5%です。」
「あ~。無理がないんだよね。」
「糖分が上がりアルコール分が高くなれば良い訳じゃない(笑)。」
私「折り合いがとても良いかと(笑)。」
「マスキューさんの言う折り合いの良さが解りましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」

そしてメリオーのピノ・ノワール。良策年と評価の高い2015年がリリースされました!
●ピノ・ノワール『レ・ゼキサゴナル』2015年 ドメーヌ・ジャン・フランソワ・メリオー フランス ロワール V.D.F.赤 750ml 1666円税込み
「これ沢山飲んだけど、フランスのピノ・ノワールの中ではもっともコスト・パフォーマンスが高いよね(笑)。」
「南フランスなんかで安いピノ・ノワールあるけど、どれもピノ・ノワールとは言い難いんだよね(笑)。」
私「マスキューが最初に扱ったメリオーのワインはピノ・ノワールでございます(笑)。ヴィンテージはたしか2013年かな
。これは最新の2015年です。」
家内「あれ以来メリオーのワインの扱いは増え、今や5アイテム(笑)。」
私「2015年のこれは更に進化している感があるかと。まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「うん。普通に美味しいピノ・ノワール(笑)。」
「全うなピノ・ノワール(笑)。ブルゴーニュだと2000円以下なんてあり得ない(笑)。」
「マスキューさん2015年はどんな風に進化したんですか?」
私「以前のものはティスティングするとロワール味でしたが、それが目立たない。ブルゴーニュとは違うんだけれども、産地を気にしないでピノ・ノワールとして楽しめるようになったと思います(笑)。」
「若干の青臭さ、土臭さは感じるんですが
、ピノ・ノワールにあっても違和感のないニュアンスですな。まあ、ブラインドでロワールとは自信を持って言えない(笑)。」
「癖がなくて飲みやすい(笑)。」
「まあ、価格からすればどこどこの産地なんて解らなくても問題ないんじゃないかな(笑)。ちゃんと作ったブルゴーニュ・ルージュと比べて何が落ちるかと言えば、値段だけ(笑)。」
私「抜栓して翌日も充分に楽しめます。バランスを崩しませんから、ちゃんと造ってますね(笑)。」
「そうするとブルゴーニュ・ルージュにこだわる必要性は薄れていくのかな(笑)?」
「昨今のブルゴーニュの価格って異常だよね。こんなピノ・ノワールが造られるってことはとても良いことなんじゃないかな(笑)。」
「グラン・クリュや特殊な畑と比べるには無理があるけど、普通のACブルゴーニュに3000円も出すのは馬鹿げてる(笑)。」
「ところでマスキューさん。ガメイのル・ボア・ジャックの方がピノのレ・ゼキサゴネルより高いんですが、何故ですか?
普通はガメイの方が安いですよね?」
私「まあ、生産者それぞれの事情かと(笑)。ピノ・ノワールは基本的にプレス果汁を使わない分ボルドーワインよりはコストがかかりますが、そんなに大きくは変わらないと思います。」
「我々がピノ・ノワールは高いと思い込んでるだけ(笑)?思い込まされてるだけ(笑)?どっちかな(笑)?」
私「まあ、畑に生えているものですからね(笑)。」
「でもブルゴーニュのピノ・ノワールには惹かれるんだよね(笑)。悩ましい!」


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