前月   April 2024   翌月
Mo.Tu.We.Th.Fr.Sa.Su.
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

Menu:

More info:

リンク:

ワインの桝久商店
関内のバー[タウザー]
横浜のバー時代屋
FULホスティング サービス
ホームページ制作

:
:


 ←ここをクリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。
 ご協力お願いします。
人気ブログランキングへ

桝久 試飲会リポート

Aug 28, 2011 by toshiaki |
昨日は大勢お越しくださりましてありがとうございました。
お陰様でワインもマグナムを除きすべて2本目に突入いたしました(痛)。8月の試飲会としては今まで一番の賑わいとなりました。ありがとうございました(笑)。

まずはスペイン、カーヴァの優良生産者ヴァルフォルモサのブリュットとブリュット・ナチュレの比較です。
私曰く「ブリュットは甘味が10g/1Lくらいあり、ブリュット・ナチュレは残糖分がありません。言葉からするとブリュットが辛口でブリュット・ナチュレは極辛口です。ちなみに『ワイン王国』で五つ星の評価を受けたのがブリュットです。」
「たしかにブリュットの方が甘い。」
「うんうん。ブリュット・ナチュレってシャンパンぽくない?」
「泡はブリュット・ナチュレの方が細かくありませんか?」
私曰く「はい。ブリュットは瓶内熟成が12ヶ月でブリュット・ナチュレは18ヶ月です。この期間の差が泡の細かさの差になっているようです。」
「うーん。ブリュット・ナチュレだと隠しようがないですよね。シャンパンでもその手のものはボディーが細いのが割と多いです。」
私曰く「さすが良くご存知で!ですからヴァルフォルモサのブリュットとブリュット・ナチュレはセパージュは同じようなものですが、原料ワインの質が違うとしか思えないんです。いかがでしょうか?」
「でもブリュットはブリュットで香りが良く立ちますから、女性には好まれそうですよね。」
「カーヴァってくどくなくて美味しいですよね。しかもヴァルフォルモサは味わいもしっかりしててイイですね。」
ありがとうございます。今回はブリュット・ナチュレの方がぶっちぎりでほぼ完売となりました。

さて後半戦の前に『ソラネラ』2005年です。あの『ヘクラ』特醸品です。マグナムボトルのお披露目です(笑)。
私曰く「ボデガス・カスターニョが世話になったアメリカのワイン商エリック・ソロモンのために造ったワインです。」
「旨い!思ったより飲み易い。」
「スペインっぽい雑味がない(笑)。高価な雰囲気(笑)。」
「圧倒的ですね。」
私曰く「『ヘクラ』はまだ田舎臭さが残ってましたが(笑)、『ソラネラ』はそれがありませんよね(笑)。コストもかかってますね。」
家内曰く「完全なニュースパニッシュですよね。スペインぽくない(笑)。」
「これってなんでマグナムボトルなんですか?割安感ですか?」
私曰く「いえいえ。長期の熟成に耐える品質のワインのみマグナムボトルに詰めます。価格は逆にマグナムボトルの方が割高となります。自信の証とも言えます。」
「そーするとこの『ソラネラ』お買い得なんですね!」
「でもセラーに入るかな?長さ計って確認して買います(笑)。」
「たしかにいっぺんに飲まなくとも大丈夫そうですね。4~5日かけて楽しめそうですな(笑)。」
「来週パーティーがあるからテーブルの中心にドンと置いておこう!空になったら、裏からまたもう一本出したらウケそうだね(笑)。」
「マグナム瓶ってワイン2本分なんですよね。でもワイン2本より重い(笑)。」
家内曰く「すみません。頑丈に出来ている分、逆に重いのです。簡単に割れません(笑)。」
「空瓶に花を挿したらカッコイイね。」
そんな訳で「大きいことはイイことだ。」の1本でした(笑)。

そして『マルヴァジアの魔術師ポッジョ・レ・ヴォルピ』の登場です。
スタンダードのフラスカーティー・スペリュール2010年とフラスカーティー・スペリュール『エポス』2009年、そしてI.G.T.『ドンナルーチェ』2010年の3連発です(笑)。
「私、フラスカーティーにはあまり良いイメージを持っていませんでしたが、これは旨い!香りが素晴らしい!」
「相変わらず香りが派手で宜しい(笑)。でもミネラル感もあり、ワインがしっかりしてるよね。」
私曰く「前の試飲会でこのフラスカーティー・スペリュールが『キャバ嬢』みたい(笑)とウケてしまい軟弱なイメージがついてしまいましたが、実はとても構造がしっかりしています。」
「それにしても飲みやすい!女子会にはうってつけ。」
「私の仲間の会でこのワイン出したら、危険(笑)。何本あっても足りない(笑)。」
続いてポッジョ・レ・ヴォルピのフラスカーティー最上級銘柄『エポス』2009年です。
「えー!前に飲んだフラスカーティーの倍くらい濃い!トロトロ(笑)。」
「たしかに見るからに濃い。味わいの濃さは尋常じゃないね(笑)。しかもバランスが良い。」
「佇まいがブルゴーニュのグラン・クリュみたい?なんでマルヴァジアがこうなっちゃうの?」
「フラスカーティーじゃないね(笑)。経験を越えてるから逆になんとも断言出来ない?」
私曰く「スタンダード・キュヴェと『エポス』を比べるとあまりの差に驚かされます。ただ『エポス』の果実味を冷静に味わうとたしかに共通点は感じます。でもそれ以上に違うワインに仕上がってますよね(笑)。」
家内曰く「私『エポス』を初めて飲んだ時、嬉しくて笑いが止まらなかったんですよ(笑)。」
「凄く複雑で重厚。樽の香りはでしゃばらないし、桃や柑橘類、トロピカルフルーツまで網羅した香りがする。酸がまだ沢山隠れてる。まだまだ先に飲んでみたい。こんなフラスカーティーがあるなんて…。」
経験値をはるかに越えた『エポス』に驚嘆と戸惑いが。
そして兄弟分の『ドンナルーチェ』2010年です。
私曰く「造りのテクニックでは『エポス』も『ドンナルーチェ』もあまり変わりません。『エポス』の方がタンクでの熟成期間が1年くらい長く、『ドンナルーチェ』は早く瓶詰出荷されます。あと畑の場所も違うようです。」
「うわっ!『エポス』とは全く違うけど、言葉を失う!」
「ハニーで甘美だよね。でも甘さがべたつかない。柑橘類の香りはうっとりするね(笑)。」
「旨味の酸もちゃんとある。」
「イレギュラーなワインだけど旨い。なんでこんなワイン造ろうと考えたんだろう(笑)?」
「もう設計図の段階で明確な意図があったんだろうな。造り手の主張を突き付けられたようだもんね(笑)。」
「明瞭さは『ドンナルーチェ』、重量感では『エポス』ですか?ところでどのくらいの生命力があるんでしょう?」
私曰く「今年の2月の試飲会で『ドンナルーチェ』2009年を飲んでから、残りをチビチビ飲んでました(笑)。そのあと震災があり残したままだったんですが、4月に近い頃また試したらまだ飲めました。飲んだ時は思わず涙が出ました。素晴らしい生命力が『ドンナルーチェ』にはあります。『エポス』2009年はどうかというと断言はできませんが、今『ドンナルーチェ』2010年と比べるとあきらかに上回る酸の量を感じます。おそらくとんでもないモンスターなのでは?」
「私『エポス』を冷蔵庫に入れて定点観測します(笑)。」
「うーん。今日はやられましたね(笑)。料理に合わせるなら『エポス』、デザートなら『ドンナルーチェ』かな。」
『エポス』と『ドンナルーチェ』の比較試飲はいかがでしたか?どちらかに軍配を上げる方、両者に軍配を上げる方、ワインも様々なように飲み手の好みも様々です。

どうもありがとうございました。

岡本利秋・昭子

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今日は大勢のお越しありがとうございました。

Aug 28, 2011 by toshiaki |
まだ片付けやら配送やら残っていますのて、詳細は明日。
どうもありがとうございました。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

8月27日(土曜日)マスキューの店内試飲会

Aug 22, 2011 by weblogland |
null
今月8月27日(土曜日)マスキューの店内試飲会を行います。
通常通り、14時から20時30分までやっておりますので、お手すきのお時間にお越しくださいませ。

今回は新入荷を織り交ぜ、まずは雑誌『ワイン王国』で五つ星の高評価カーヴァ ヴァルフォルモサでウェルカムです(笑)。

〇ヴァルフォルモサ クラシック ブリュット 2009年 スペイン カーヴァ 発泡性 白 750ml 1425円税込み
このワインが『ワイン王国』でとりあげられました(笑)。スタンダードのカーヴァとしては最良の選択かと。マスキューの隠れ定番でもあります。大手資本により寡占状態のカーヴァ市場にあって、賢い選択かと。とりあえず皆さんの喉を潤していただきます。
そして次がヴァルフォルモサの上級キュヴェです。

〇ヴァルフォルモサ クラシック ブリット ナチュレ 2009年 スペイン カーヴァ 発泡性 白 750ml 1580円税込み
ドサージュをしないいわゆるノン・ドゼ スタイルの極辛口タイプです。甘さでごまかしが効きません。ヴァルフォルモサの良さが伝わるかと…。

後半戦に移る前に、皆さんに是非とも飲んでいただきたい赤ワインがあります。先月の試飲会で好評いただいた『ヘクラ』を造るボデガス・カスターニョの特醸品『ソラネラ』です。
●『ソラネラ』2005年 ボデガス・カスターニョ スペイン D.O.イエクラ 赤 1500ml 2980円税込み
マグナムボトルって良いですよね。眺めているだけで楽しいです(笑)。でもマグナムボトルはワインを長期熟成させるためにあります。逆をいえば長期熟成できるワインのためにマグナムボトルはあります。つまらないワインをマグナムボトルに詰めません。意味があるのです。

後半戦はイタリア ラツィオの『マルヴァジアの魔術師ポッジョ・レ・ヴォルピ』の登場です(笑)。
フラスカーティー スペリュール セッコ 2010年 ポッジョ・レ・ヴォルピ イタリア ラツィオ 750ml 1260円税込み
このワインもマスキューの隠れ定番です(笑)。薔薇やライチの香りが強く、まるで香水のようです。以前試飲会でご紹介したワインです。『キャバ嬢』みたい?と爆笑の称賛を得た白ワインです。これを渾身の造りで磨きあげたのが『エポス』です。
〇『エポス』2009年 フラスカーティ スペリュールD.O.C. ポッジョ・レ・ヴォルピ イタリア ラツィオ 白 750ml 2250円税込み
信じられない完成度の高さ、上品さ。家内はブルゴーニュのルフレーヴに匹敵するワインと激賞しております。さて、いかがでしょう?
そしてトリは『エポス』に似て非なる兄弟分『ドンナルーチェ』です。
〇『ドンナルーチェ』2010年 ポッジョ・レ・ヴォルピ イタリア 白 ラッツィオ I.G.T.750ml 2340円税込み
2010年の『遅摘みの小宇宙』の出来栄えは?

あー、楽しみです(笑)。家内ともども土曜日が待ち遠しいです。完全にマスキューの趣味の世界となっております(笑)。

皆様のご来店お待ちしております。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

来週の土曜日(8月27日)はマスキューの店内試飲会

Aug 20, 2011 by toshiaki |
今日は涼しくて楽ですね。来週にはまた暑さが振り返すそうですが、取り合えずホッとしています(笑)。
涼しくなったせいか、皆さんワインを思い出して下さったようで(笑)、チラホラご来店頂いてます。マスキューもどうにか夏を越せますかね(笑)?

ところで早いもので、来週の土曜日(8月27日)はマスキューの店内試飲会です。今回は試飲会に出すワインは決まっています(笑)。詳しくは後日お知らせいたしますが、メインはポッジョ・レ・ヴォルピの『ドンナルーチェ』と『エポス』です!待ちに待った再入荷。これを飲まずに何を飲む!家内と二人で大盛り上がりなのです(笑)。あと、あのマグナムボトルもいっちゃいましょう。それと『ワイン王国』で五つ星の評価をうけたカーヴァ、ヴァルフォルモサもお試し頂きます。このカーヴァはマスキューでは定番としてひっそり売っていたワインです(笑)。『祝五つ星』ということでいかがでしょうか?

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

明日は試飲会です(笑)。

Jul 29, 2011 by toshiaki |
天気予報では曇りのち雨ですか、でも最高気温は25℃ですから暑さは和らぎますね。
スペインのハイ・コストパフォーマンス・ワイン、ボデガス・カスターニョとイタリア サルデニア島の注目株パーラの競演です!
一応すべて飲んでいますし、皆様の期待に応えられると自信もあります。でもいっぺんに比較しながら飲むのとは違います。やはり比べながら飲むと理解度は深まりますし、新たな発見があります。また、強者の皆さんの意見や感性の豊かな方々の意見はとても勉強になります。私と違った感性の方に出会う時「なぜ、そのように感じるのだろう?」と考えることは大変勉強になるのです。我々の使命はより多くの方に『美味しい!』と思っていただくことなのです。そのための勉強こそが仕事です。あと、結果として同じワインを何度も飲むことになりますが、これも良いトレーニングになります(笑)。
明日が楽しみです(笑)。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

新着ワインの試飲会

Jul 13, 2011 by toshiaki |
今日も暑いですね。

これから東京で試飲会です。いつもお世話になっているインポーターさんの新着ワインの試飲会です。アイテム数も少なくハズレも少ないですから楽です(笑)。やっぱり20~30本くらいの試飲会が良いですよね。100本以上になってくると見落としがあります。数が多いと、いきおいインパクトのある力強いワインに気をとられてしまいます。エレガントなものや、じんわり美味しい地味なワインを見落とすことになります。アイテム数が少なければ、同じワインを何度でも納得がいくまで繰り返し試せますから精度があがります。それでも間違ったり失敗はありますが(笑)。少なくとも気になるワインのことが印象に残ります。数が多すぎると一番最後のワインしか印象に残らないなんてこともあります(笑)。こんな時、結構途方にくれたりします。

まあ、今日は大丈夫そうですが(笑)。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

あのポッジョ・レ・ヴォルピの孤高の白ワインです!

Jul 08, 2011 by toshiaki |
今日家内は東京で試飲会です。私はお留守番(笑)。

イタリアワインの輸入元で有名なフードライナーさんの試飲会です。今回はサルデニア島のワインがテーマのようでした。パーラのワインのお披露目です。期待が持てます。

家内「パーラどれ飲んでも美味しかったよ!タイトで果実味がしっかりしていてサスガだね(笑)。あと混醸してつくったワインがあったけど旨かったよ。」

私「へぇー、サルデニアでも混醸するワインがあるんだ?技術的には難しそうだけど、旨いワインあるんだよね!」

家内「シャルドネが入っていたから、新しい試みだと思うけど、素晴らしかった。」

私「飲みた~い(笑)!」

家内「あとビックニュースです(笑)。『ドンナルーチェ』が7月下旬に入荷するんだって!」

私「オー・マイ・ガー!」

あのポッジョ・レ・ヴォルピの孤高の白ワインです!すぐにでも確認発注しなければなりません。

あー、良かった(笑)。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

試飲会レポート

Jun 27, 2011 by toshiaki |
昨日は暑い中ご来店いただきありがとうございました。
今回急遽、ウェルカムを兼ねてモスカートのフリザンテをだしたのは正解だったようです。
「プハー、旨い!」
よく冷やしてますから、汗が引っ込むはず(笑)。
「普段は甘いワインは飲みませんが、こうした時はイイですよね(笑)。もう一杯いただけますか(笑)?これ食べ物に合わせるとしたら何が良いでしょう?」
私曰く「レトルトのカレー『リーの5倍』なんか食べながら飲むと旨いですよ(笑)。しかもエアコンの効かない場所で汗かきながらですと、旨さ倍増(笑)。下世話ですいません(笑)。」
「このフリザンテ、割とガス圧が高いですよね。普通もうちょっと低いですよね?」
私「そうなんです。このくらいの方が日本人の口に合うかと。あとこのくらいガスがあった方が甘く感じません。喉越しの清涼感も増します。」
「そーですよね。あのベタッと甘いマスカットの味わいだと飽きますもんね(笑)。」
ワインはTPOに応じて飲むべきことを教えてくれました(笑)。

さて、次はルーセット・ド・サヴォア『アルテス』です。
「マスキューさん。これでサヴォアシリーズ完成ですね(笑)。」
私曰く「先月このワインは間に合わなくて。これでジャケール、シャスラにルーセット揃い踏みです(笑)。ちなみにヴァン・ド・サヴォア『アビーム』の生産者プィリップ・ラヴィエールが造ったものです。」
「切れるねぇ(笑)。でもそれだけじゃないな。ちょっとハーブっぽさが…。」
家内曰く「植物っぽさ。オイルっぽい粘性があるんですよね。」
「そうそう!かなり上等で独特のワインだね。」
私曰く「やはりサヴォアの辛口白ワインではルーセットが一番に評価されるのも分かりますね。完成されてますよね。」
「複雑な酸っぱさ(笑)。」
「このワイン食べ物に合わせるとしたら、やはりハードタイプのチーズですかね?」
私曰く「それは鉄板ですよね(笑)。あと今、思いついたのですが、トムヤンクンです。あのレモングラスの香りと合いそうだと思いませんか?」
「あーイイね!あの出汁っぽい味わいにはこのくらい酸があった方が合うね!」
「ラベルに書いある『アルテス』ってどんな意味なんですか?」
家内曰く「どうやら地元のローカルな品種の呼び方みたいです。アペラシオンでは『ルーセット』なんですが(笑)。なんでも十字軍がギリシャから持ち帰ったことに由来するらしいですよ。」
「ほうー。アルテス→アリストテレス(爆笑)。」

さて『アルテス』の対抗が『サリーナ』です。
「またへんなところのワイン見つけて来ましたね(笑)。シチリア島の近くでしたっけ?」
私曰く「島民が2400人くらいの小さな島です。海岸線は切り立ってますから、畑は割と標高が高い斜面です。作業効率は悪そうです(笑)。」
「おっ。緻密!しっかりしてるね。」
「マルヴァジアってこんな味だっけ?もっとチャラくなかった?」
私曰く「そーなんです。不思議ですよね。サルデニア島のヴェルメンティーノに似てますよね。食べ合わせもやはり『カラスミのパスタ』ですかね(笑)。」
「マスキューさんカラスミ好きだからなぁ(大爆笑)。」
「グレープフルーツが丸ごと凝縮して入った感じ。しかもミネラルがタップリあるから、揺るぎませんね。オリーヴオイルには合うでしょうね。あとトマトにも合うはず(笑)。」
私曰く「さすが、プロ。」
「前に飲んだ『アルテス』は魚の香草焼きなんかが良く、この『サリーナ』は魚をオリーヴオイルで焼いたら良さそうですね。」
じつは後で気づいたのですが、『アルテス』と『サリーナ』を両方お買い上げ下さった方が多く、実売本数が同数でした。よってこの勝負引き分け(笑)!

さてこれより赤ワインです。まずはシチリア島の『ピニャ・ネロ』です。
私曰く「この赤ワイン、マルサラの生産者『ペリグリーノ社』が造っています。マスキューの定番として長年使ってますが、ビックリするほど良くなりました(笑)。」
「おっ。美味しいじゃありませんか!香りの広がりが素晴らしい!」
私曰く「そーなんです。香りの出方がピノ・ノアール的なんです。あと香りの抜けと広がりがすごく良いのです。ちょっと冷やすとベストです。」
「うーん。確かにシチリア的じゃないよね。重くないもんね。でも薄くはない。アルコール分も高くない。12.5%くらいですか?」
私曰く「えーと。ラベルに書いてない(馬鹿な!)。(しばし探すとバックラベルに日本語で12.5%と小さく書いてありました。)さすが!正解です!」
「あまりアルコール分が高ければ良い訳ではないんですね。(一同実感。)」
「ところでなんで良くなったんですか?」
「インポーターさんに聞いたところ畑での栽培と醸造が良くなったらしいです。いままで出来た葡萄を片っ端から醸造していたのが、畑の性格によってロットを分けてつくるようになったようです(笑)。ですからこのワイン標高の高い冷涼な高地で育った葡萄で造った感があります。あと輸送に気を使っているようです。トラックでナボリに運ばずにシチリアから直接船に載せているようです。時間の短縮より安全性をとったようです。」
「990円かぁ。イイねぇ(笑)。」
本日のトップセラーとなりました(笑)。

さてお次は本物のピノ・ノアール、ジェラール・セガンの『キュヴェ・ジェラール』です。これもマスキューの定番として長く扱っているワインです。
「旨いね。やっぱりピノ・ノアールはイイ!」
「美しいよね。これ1本で満足するか『ピニャ・ネロ』2本買うか?迷うところですね(笑)。」
「ところでこのピノ・ノアールかなり美味しいですよね?」
私曰く「じつは中身はジュヴレイ・シャンベルダンの村名ワインです。タンニンが男性的でらしさがあります。通常2500円くらいで販売してますがラッキーがあり今回に限りこのお値段で…。」
「今回だけですか(笑)?しょうがないから買います(笑)。」
お許しを!

さて本日のメインイベント、ヘビー級の超新星の登場です。ローヌ・ウィラージュの雄、ロッシュ‐オードランの『レ・カイユ2009年』です。
「えっ!甘いけど凄い!何なんですかコレ(笑)?」
私曰く「樹齢100年のグルナッシュで造ったオードラン渾身のワインです。一樽のみ出来たようです。すべてが巨大で途方にくれます(笑)。私も今まで経験したことのないワインです。」
「うーん。ポートみたい(笑)。」
私曰く「ラベル表記ではアルコール分が15%をちょっと越えていますからヴァン・ド・ターブルとなってますが、実際は17%くらいあるようです。しかも、それでも残糖分がしっかりありますから、もともとの収穫時の葡萄糖度は300を越すのでは…」
「さっき飲んだワインは12.5%でドライに仕上がってましたよね?」
私曰く「そーなんです。アルコール添加したポートなどのレベルに自然の糖分だけで到達しているのです。私もこんなワインは初体験です。」
「液体の粘りが凄い。グラスに残る滴の跡が無くならない(笑)!」
「不思議なのは2009年なのに飲みやすい。シャトー・ヌフ・デュ・パフやエルミタージュなんかだったら口に入れるのも辛いはずなのに?」
家内曰く「タンニンのクリアさがオードランの特徴なんです。だから若くとも飲めちゃうんです。栽培、撰果に真骨頂があります。」
「感じる味わいの後ろに百太郎がいそう(笑)。」
「理解を越えてますな。でも私には甘すぎるかな。」
「どんな料理に合わせます?」
私曰く「考えつくのはフォアグラくらいですか?あとチョコレート。葉巻を吸いながらでも行けそうですね。」
「このワイン将来どうなるんですか?」
私曰く「分かりません。10年後に飲んでも変わらないかも?抜栓してから6時間経ちますが、全然変わりません(笑)。威容を湛えたままです。20年くらい経てば手の内をあかせてくれるかも知れませんが、その頃私は死んでるかも(笑)。」
戸惑いと驚嘆のワインでした。

皆様どうもありがとうございました。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今日はありがとうございました。

Jun 26, 2011 by toshiaki |
今日は暑い中、お越しくださりありがとうございました。
ちょっと変わったワインがあり、様々なご意見いただき楽しかったです。
ありがとうございました。
詳しくは明日ホームページにてご報告いたしますので、しばしお待ちくださいませ。
本日はどうもありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

明日はマスキューの店内試飲会

Jun 24, 2011 by toshiaki |
null
いやー、今日は暑かったですね。

ところで明日はマスキューの店内試飲会です。明日の試飲会に一本追加することに決めました。こう暑いと最初は爽やかで冷たいワインがないと辛い!そこでモスカートのフリザンテをウェルカムを兼ねてトップバッターにいたします(笑)。南イタリアのプーリアでつくられる微発泡の白ワインです。モスカートのアロマいっぱいのワインです。通例甘さが強いスタイルが日本には多く輸入されていますから、お馴染みの味わいだと思います。ただあまり甘いと後味がくどくなりますから、ほどほどの甘さ加減のものを探しました。メーカーは広くイタリアワインを扱うことで定評あるボッター社です。さすがミドルクラスのワインに強いです(笑)。

気軽に楽しめ、元気になれる良品です。アルコール分も8%と低く、ぐびぐびイケます(笑)。たまには良いですよ。スクリューキャップなのも便利です。お値段が990円というのもよろしい?

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今日は六本木で試飲会です。

Jun 16, 2011 by toshiaki |
ワシントンやオレゴンのワインを扱うオルカさんの試飲会です。

レオネッティーが飲めそうです(笑)。どうやらランクの高い試飲会のようです。なんだかんだ言っても高額なワインは旨いには旨いですから、思わずゴックン飲み込んでしまいそうです。もちろんドメーヌ・セリーヌあたりも出ますから、こんなチャンスなかなかありません。グリオティーヌの香りがするようなピノ・ノアールがあったら嬉しいのですが…。ニューワールドのピノ・ノアールではグリオティーヌの香りがする奴はないんですよね。ミュズィニーで顕著な香りなんです。

あるかなぁ?

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

早いもので今月ももう半ばです

Jun 14, 2011 by toshiaki |
今日は14日ですか。早いもので今月ももう半ばです。ぼんやりカレンダーを眺めて気がつきました。来週の土曜日はマスキューの試飲会です!25日が今月の最終土曜日です!まだラインナップが決まっていません。今日は家内は試飲会に行きましたが、空振りだったようです。明後日は私が試飲会に行きます。でも期待薄。まあ、勉強にはなりますから、贅沢を言ったらバチがあたりますね。
まあ、新着ワインはあることはあるのですが、楽しいテーマが欲しいですよね。梅雨時ですから、スカッと爽やかに行きたいところですが、そうなると『泡』ですかね?クレマンの連発(笑)?キリッとした白ワインも良いのですが、先月サヴォアの白ワインでしたから…。
うーん。
悩みますね。
冷やして美味しい赤ワイン?ランブルスコなんか鉄板ですね(笑)。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今日は家内が試飲会に行っています。

Jun 06, 2011 by toshiaki |
場所は東京の紀尾井町ですか。スペインワインの試飲会です。私はお留守番です(笑)。なかなか二人揃っては行けませんね。でもどちらか一人が行けば用はなしますから、効率的ではあります(笑)。帰ってきてから話しを聞くのが楽しみです。

ところで今日は楽しいお客様がお見えになりました。まだ若いサラリーマンのようです。

「ごめんください。ワインのことあまり知らないんですが。痺れるくらい旨いワインください(笑)。」

私「痺れるワインございます(笑)。」

「実はこんど会社の上司のお宅に食事に招待されまして…。手土産にワインを持って行こうかと。」

こんな場合、上司の方の好みや食事のTPOをお話いただき選びます。バーベキューとレストランのケータリングでは選ぶワインが違いますし。上司の奥様の手料理でしたら、また違ってきます。

そして、シャトー・フォンデュース『キュヴェ・ジュリエット』2000年をお勧めしました。その訳は上司の奥様の名前が『樹里』さんでしたから(笑)。

「こんな安くてもイイのかな?受けるとは思いますが(笑)。」

私「高い安いより、味わいと選ぶ労力です。ご安心ください。」

私にとって、このような仕事はとても楽しいのです。喜ばれると良いですね。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

土曜日の試飲会のおさらいです

May 30, 2011 by toshiaki |
null
土曜日の試飲会のおさらいです(笑)。

今14時ですから、シャトー・ラジャール2009年の2本は抜栓後72時間と48時間経ちましたね。まず72時間経過した方はすっかり落ち着いていますが、タンニンのボリューム感は逆に目立つほどです。もう残りがほとんどない瓶底のワインですが、差し引いてももとのポテンシャルの高さを実感できますね。マディラ香や酸化香は全くしません。48時間経過した方は、まさに絶好調(笑)。まだまだ生命の余裕を感じます。開けたばかりと言っても信じられますね。まあ、品質の高さは大したレベルです。グラン・ヴァンでもこうは行きません。ワインの価格ってなんなの?と考えさせられるワインでした。

あとフィリップ・コランのブルゴーニュ ピノ・ノアール2009年はさらにすごいことになっていました(笑)。香りのパワーがともかく尋常でない。ブラム系の香りが増していますが、抜栓後48時間経過しているとは思えないモンスターぶりです。あと液体の旨味が表に出ています。伊達に硬い訳じゃなかったのでした。シャサニーのピノ・ノアールを馬鹿にしてはいけません。キック・インサイドの味わいです(笑)。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

試飲会レポート

May 30, 2011 by toshiaki |
昨日は雨のなか、ありがとうございました。

今回は3番手に予定していましたクレマン・ダルザス2009年を急遽一番目にもってきました。なぜって?やはり爽快だからです(笑)。
「プハー!旨い!まずは泡だね。」
「華やかだね。シャンパーニュと同じような造りなのに、なんでこんなにアロマチックなの?」
私「アルザスのクレマンは様々な品種で造られることが多く、生産者によってスタイルが多様です。ちなみにこれはピノ・ブランで造られています。」
家内「一応白葡萄なのですが、プラムの香りがして、黒葡萄から造られたような味がします。」
「変わってますなぁ~。でもこれからの時期は最適ですよね。」
「ガッチリ冷やして外で飲みたいね(笑)。」
「カシスをこれで割ってキール・ロワイヤルにしたら良いかも?」
「単純にプラムを粒ごとグラスに入れても良いかな?」
葡萄果の香りがしっかりしてますから、料理に合わせるより、これ自体を楽しむ印象が強かったです。

さて、次は新入荷の白ワイン。スイス国境付近サヴォアの白ワイン二連発です。
私「ツェルマットでマッターホルンを見ながらヴァン・ド・サヴォアを飲んでチーズフォンデューを食べます。そして山を下りて、世界的リゾートレ・マン湖のほとりのレストランで魚料理をクレピィを飲みながら食べる。こんな新婚旅行された方おられるハズです(笑)。」
「ヴァン・ド・サヴォア切れますね(笑)。力強いからしっかりしたチーズには合いそうですね。」
「ドイツワイン的だけど、力強さに勝るね。」
私「さすが!マロラクティック発酵していませんから、りんご酸が多く残っています。ですから、残糖も気になりません。」
「なるほど、残糖があるから塩辛いチーズに余計に合う訳ですね。」
私「ドレッシングを使った料理とは鉄板の相性ですね(笑)。」
家内「振り掛けるチーズはパルミジャーノじゃなくて地元サヴォアのハードタイプ!」
そしてクレピィです。
「ほっほ~。このラベルですね(笑)。確かに描かれた魚カワイイ。」
「あれ?これスイス国旗ですよね?クレピィってフランス?」
「そういえば、水色もスイスカラーですよね。」
一同地図を引っ張り出して確認です。
「国境線が入り込んでる(笑)。クロスオーバーしてますな。」
「言葉はフランスですね。」
「国境線と文化は一致しないんでしょうね。さすがEU。」
私「ところでクレピィの味わいですが、しっかりした割に主張しないところが、川魚にぴったりかと。」
「そーいわれてみると、しっかりしてる割に香りの特徴がハッキリしない。」
「この品種がシャスラですか?ブラインドテイスティングだったら絶対に分からないね(笑)。」
「だから、香りに癖のある川魚に合うんですね。スモークした魚にも合いますね。」
経験値上がりましたでしょうか?

さてボルドー右岸、サンテミリオン近郊のシャトー・ラジャール2009年です。今日14時に抜栓したものと24時間前に抜栓したものを比べていただきました。
「香りは今日の方が立つかな?ベリー系の香りがしますね。昨日の方はプラムかな?味わいは…。なんでこんなに違うの?」
「昨日開けたワインは明らかに濃い!」
「ブラインドだったら昨日開けた方を高級ワインだと判断しますよ(笑)。」
「ボリューム感や膨らみのスケールが違う。なぜ?」
「香りも昨日開けた方は熟したプラムやプルーンのコンポートのようで、明らかに今日開けたワインと違う。」
私「やっぱり不思議ですよね。ワインの酸が開いてきたとしか言いようがありません。今日開けた方は肉付きの良い飲みやすいワインの印象が強いのですが、実は更に酸が隠れているということなんです。」
「マスキューさんいろんな技持ってますね(笑)。私の通ったワインスクールじゃこんなことやりませんでしたよ。」
私「勝手にやっているだけですから、技と言えるようなものじゃありませんよ(笑)。」
「でも、不思議ですよね。こうした変化って熟成するワインの証なんですか?」
私「おっしゃる通りです。逆に時間の経過とともに細くなるだけのワインも多いです。特にニューワールドのワインです。でもすぐに楽しめる利点もある訳ですから、一概に悪いとは言えません。高すぎるのは問題ですが(笑)。」

さて、トリはフィリップ・コランのブルゴーニュ ピノ・ノアール2008年です。
「色が薄くて綺麗だね(笑)。飲んでみると…。スンゴイ香り!ラズベリー!」
「圧倒的ですね。2008年って良いんですね?」
家内「このワイン着たばかりの頃は硬くて硬くて。まだライム香が強いですが、とりあえず飲みはじめられるかと。」
私「ライム香が無くなり飲み頃になるのに後2~3年かかりそうですが。たまにはクラシックなピノ・ノアールも良いかと(笑)。」
「シャサニー・モンラッシェでも赤ワイン造っているんですね?白だけかと思ってました。」
私「かなりしっかりしたピノ・ノアールができるようです。絞まりがあってピノ・ノアールらしいのです(笑)。」
「そうですよね。太った緩いピノ・ノアールがブルゴーニュでも最近は多いですよね。」
「たしかにこのピノ・ノアールは目の覚めるような鮮烈さがありますね。これって熟成するとどうなるんですか?」
私「甘味が増して、グッと飲みやすくなります。深みも出てくるハズです。」

さすがピノ・ノアール最後はキッチリまとめてくれました(笑)。
昨日は雨の中、ご来店ありがとうございました。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

ありがとうございました。

May 28, 2011 by toshiaki |
今日は雨の中、大勢のお客様にご来店いただき、誠にありがとうございました。
詳細は明日リポートいたしますので、取り急ぎまずは御礼まで。
どうもありがとうございました。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

明日はマスキューの試飲会です(笑)。

May 27, 2011 by toshiaki |
null
サヴォアの白ワイン楽しみです。あまり見かけないワインですから、皆さんの感想が楽しみです。いろいろなアイデアを頂けそうです(笑)。

あと私のお気に入り『クレピィ』のラベル気に入って頂けますかね?このワインのラベルを見る度、ほほ笑んでしまう私のセンスはおかしいのでしょうか?気になります(笑)。

あとボルドーのシャトー・ラジャール2009年なんですが、実は本日の14時に抜栓しました。このワインと明日14時に抜栓したものを比べていただきます。こうすることでこのワインの本来の良さが伝わるかと。一日置いておくと本当にワインが濃くなります。ホントかな(笑)?

明日のご来店お待ちしております。
 
 
 
 
 

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

ようやく試飲会のラインナップ決まりました。

May 24, 2011 by toshiaki |
今回は新入荷を中心に、テーマは爽やか(笑)!
まずは珍しいサヴォアの白ワインの二連発です。

null

〇『レ・アビーム』2009年 フィリップ・ラヴィエール フランス ヴァン・ド・サヴォアA.O.C.750ml 1410円
マロラクティック発酵をしていませんから、酸のあり様はドイツワインに近いです。甘さ加減もトロッケンからハーフトロッケンくらいですか。ただ薄くない(笑)。この辺はよいかと。どんな料理に合うかインスピレーションを掻き立てられます。

〇クレピィ 『ラ・ペルショット』ドメーヌ・フィシャール 2008年 白 フランス サヴォワ クレピィA.C. 750ml 1710円税込み
アルコール分は控え目ですが、奥行き伸びがあります。ちょっと木の実のニュアンスがあり深みを演出しています。川魚のためのワインなのです。

〇クレマン・ダルザス・ブリュット カーウ・ド・オルシュヴィレーヌ 白 750ml 1980円税込み
シャンパーニュ製法で造られるこのワインは15ヶ月の瓶内熟成を経て出荷されます。ミネラル香が感じら、柑橘類や白い花の香りやプラムの香りも。華やかさは素晴らしいレベル。ピノ・ブラン恐るべし。こんなクレマンあったんですね(笑)。コストパフォーマンスの高さもビックリなのです。

●シャトー・ラジャール 『エレオノール』2009年 赤 フランス ボルドー・スペリュールA.C. 750ml 1480円税込み
派手なワインじゃありませんが、実に良いワインなのです。もちろんヴィンテージにも恵まれましたが。ボルドー有機栽培ワインの傑作だと思っています。

ブルゴーニュ ピノ・ノアール 2008年 ドメーヌ・フィリップ・コラン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2700円税込み
このワイン、シャサニュ・モンラッシェで造られた赤ワインです。若木から造られており、ブルゴーニュACでリリースされています。
造り手は、かの名門ミッシェル・コラン-ドレジェの長男フィリップ。いまミッシェル・コラン-ドレジェは弟のブリュノとで二分割されました。シャサニュ・モンラッシェの白ワイン生産者として、最高の評価をされる一族ですが、赤ワインも造っていました(笑)。
マスキューでは去年の暮れに入荷していましたが、そろそろ落ち着いてきましたので、皆さんにお披露目です。

皆様のお越しお待ちしております。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今度の土曜日(5月28日)、マスキューの店内試飲会

May 22, 2011 by toshiaki |
今度の土曜日(5月28日)、マスキューの店内試飲会です。
一ヶ月あっと言う間ですね(笑)。もうすぐ6月になっちゃいます。
陽気も大分暑くなってきましたから、爽やかな白ワインを飲みたくなってきました。
そんな訳でサヴォアの白を見つけました。フランスとスイスの国境付近の風光明媚なところのワインです。あまり知られていない品種を使った独特なワインを造っています。これがなかなか面白い!
それから、泡です。今回はちょっと目先を変えて、クレマン・ド・アルザスを探しました。ずっと扱いたかったアイテムでしたが、なかなか気にいったものがありませんでした。甘すぎたり、価格が高すぎたりしましたが、今回のものはまあまあよろしいかと。
あとは新入荷のボルドー2009年やピノ・ノアールの飲み頃のワインで直球勝負?
あとリベラ・デル・デュエロもきてましたね(笑)。
どうしましょう?

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今日は大勢のお越しありがとうございました

May 01, 2011 by toshiaki |
途中グラスが足りなくなったり、ワインが無くなったりとご迷惑おかけしました。

お詫び申し上げます。

また、レコールのチャリティーワインも無事完売いたしました。皆様のご厚情誠にありがとうございました。御礼申し上げます。

詳しくは明日ホームページにてご報告させていただきます。

本日はありがとうございました。

桝久 商店 岡本利秋・昭子

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

4月30日、来週の土曜日にマスキューの店内試飲会を行います

Apr 24, 2011 by toshiaki |
今月ももう残すところあと少しになってしまいました。
ところで4月30日、来週の土曜日にマスキューの店内試飲会を行います。先月はお休みいたしましたが、今月は行います。まだ震災の影響はありますが、いつも通りにすることが必要かと考えました。

ここのところ新入荷に加え、シャトー・フォンデュース2000年やローヌのマズールの古酒などの再入荷ワインが相次いで入荷しておりますので、それらを含めたラインナップになる予定です。

お時間はいつも通り14時から20時30分までやっておりますので、お時間のある時お立ち寄りくださいませ。
皆様のお越しお待ちしております。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

吉田町にてアート&ジャズフェスティバルが開催されます

Apr 16, 2011 by toshiaki |
今日は夜の繁華街ちょっと賑わっていましたね。
仕事が遅くなり、今9時半くらいですが、サラリーマンで関内は賑わってます。
まあ、遅い時間まで飲み歩くことはないかと思いますが、皆さんストレスが溜まっていますよね。たまには皆でワイワイやりたいところです。

明日から関内の吉田町ではアート&ジャズ・フェスティバルです。今日はタウザに明日の材料を持ってきました。明日は昼間からタウザを開けて営業します。まあ、簡単なおつまみやギネスビールを売るくらいなのですが、昼間活動しないスタッフにとってはちょっと大変かも(笑)?まあ、二日間だけですから、若さで乗り切ってもらいます。そうそう、今回は表にブースを出して、フィッシュ&チップスを揚げたて販売します。魚屋さん出身のI君が「いさき」をおろしてフィッシュ&チップスを造ります。
「いさき」は旬で今美味しいですし、わざわざ築地まで行って調達してきたようですから、ちょっと期待しています(笑)。
天気が良ければイイのですが、吉田町にいらした方は是非お立ち寄り下さいませ。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

一瞬でも心和らいで下されば

Mar 27, 2011 by toshiaki |
今日マスキューの店内試飲会はお休みです。
とはいえ、常連のお客様はお見えになります。

私曰く「試飲会やってないと分かってても、来てくださる方に申し訳ないよね。」

家内「そうだよね。わざわざ遠くからご来店いただいて、試飲会やってないとがっかりするよね。中には心配して顔を出して下さる方もいるよ。」

私「よし!こうなったら、良い美味しいワインを2~3本用意しよう。試飲会とはいかないけど、美味しいワインを飲んでいただき、心を癒してもらおう。」

家内「そうだよ!こんな暗い時期だからこそ、心を癒すひと時があってもいいはず。」

私「それじゃあ、先月のドンナルーチェなんかイイよね。まだ香り味わいとも生きている。信じられない生命力だよね。涙がでるよ。」

家内「タリケのキャトル・セパージュは外せないね。イヴ・グラッサの天才ぶりは感動に値するはず。」

私「あと赤の心動く奴だな。あれいっちゃおうか?一昨日きた奴。」

家内「あれは極上!」

そんな訳で赤はシャルム-シャンベルタン2005年 生産者はもちろんカミュです。カミュのもっとも良い畑シャルム。そして2000年代で最良の2005年です。旨味と香りに心動かない方はいないはず。

一瞬でも心和らいで下されば幸いです。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

知的好奇心が 刺激されます 

Mar 09, 2011 by akiko |
今週 月曜は ブルゴーニュの名生産者が大勢参加する試飲会。
火曜は ハビエル・ロドリゲスさん 来店。
と この2日間 なんだか 凄いことになっています。

まず 試飲会。ここでは 2009ヴィンテージを 複数 試飲することが出来ました。
今回の 印象は 総じて 丸みがあって飲みやすい ということ。
優しい果実の甘みと ほどよい重さ。バランス的には 甘みが強いものが多かったようです。
早い段階から 楽しめるヴィンテージではないかな と 思いました。

店長もブログに書いていますが、スペインの醸造家 ロドリゲスさん。素敵です。
情熱たっぷりに ご自身の醸造法を説明してくださる姿に感激!大ファンになってしまいました。
SO2を 使わずに シュル・リーを行うのですから その 大変さったら・・・。
ご自身が 目指すワインを作り上げるために 尋常でない努力を続ける。ほんと 素晴らしいです。
また 説明が上手なのです。ノートに図解してくれたり、パンフレットを提示したりで
とても よく 理解できました。短時間でしたが、スペインワインの 新潮流を感じられて幸せでした。

すっかり 好奇心を刺激されちゃって、通訳の方を通さずに 会話が出来ると良いなぁなんて・・・。
語学は まったくダメダメなんだけど さっそく ラジオ英会話 聞いています。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

さあ、今日はこれから試飲会です。

Feb 26, 2011 by toshiaki |
準備も終わりましたし、2時を待って抜栓するだけです。
あとは花粉症の薬をいつ飲むかだけですか(笑)?
ところでやはり季節の変わり目ですから、体調を崩した方も多いようです。試飲会の常連の方から、わざわざ律儀に欠席のご連絡をいただきました。恐縮です。
風邪や花粉症が酷くなるとワインの味どころではありません。健康あってのワインです。
ご回復をお祈りいたします。わざわざありがとうございました。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

明日はマスキューの試飲会

Feb 25, 2011 by toshiaki |
さあ、明日はマスキューの試飲会です。
今回私が特に楽しみにしているのは、アルド・コンテルノのランゲ ドルチェット2008年と2009年の飲み比べです。2008年を取っておいて良かったです(笑)。じつはドルチェットという品種は普段日常的に飲まれるワインです。フランスで言えばボジョレーのガメイ種のようなランクです。ですから通常は早呑みで、その年のうちに消費されます。ですから、熟成させるようなランクのワインではありません。
でもアルド・コンテルノのドルチェットを飲むと、ひょっとして寿命が長いのでは?と思わざるを得ません。たしかに木樽は使わずステンレスタンクで貯蔵熟成させますから何十年も保存させることは考えていませんが、ドルチェットといえどもここまで濃密につくられていますから、そこには意味があるはず。
そんな訳で明日ヴィンテージを追って、アルド・コンテルノのドルチェットを飲めることが楽しみなのです。あと2008年がアルコール分14%であるのに2009年は14.5%もあります。たんにピエモンテのヴィンテージを知るにも良い機会かと。
楽しみなのです(笑)。

皆さんの感想を聞くのが楽しみです。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

明日は試飲会です。

Feb 15, 2011 by toshiaki |
恵比寿と青山の二カ所です。時間次第なのですが、梯子する予定です(笑)。
まず恵比寿に行きます。ここは15種類位のワインから選ぶだけですから、早い。そして青山に移動します。あまり試飲会を開かないインポーターさんですから、チャンスです(笑)。いくらインポーターさんから「美味しいですよ!」と勧められても、我々の味覚と同じではありませんし、マスキューのラインナップにうまく入り込むかどうかが重要なのです。ですからいくら良くてもミスマッチだと無理です。基本的にインポーターさんはマスキューの品揃えのことなど関係なく、自社のワインを勧めてきますから、齟齬がきたすことがあります。それゆえ、試飲できないで、いきなり入荷させるような事態は避けたいのです。お客様に嘘をつくことになりかねません。
インポーターさんの台所事情がわからない訳じゃないのですが…。
明日は、良いワインがあるとイイですね(笑)。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

モトックスさんの試飲会

Feb 08, 2011 by toshiaki |
今日はモトックスさんの試飲会です。場所はいつもの第一ホテルです。

結構混みますから、配達を放り出し早めに行きます(笑)。

ギャルソンでソムリエ勉強中のT君と一緒ですから、心強いです。

さて、面白いワインあるかな?

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

今日は渋谷で試飲会です。

Feb 02, 2011 by toshiaki |
アメリカのワインばかりかなりの数がでるようです。アメリカのワインは濃いワインが多い上、樽香が強いワインが多いですから難行になりそうです(笑)。
そんな訳ですからターゲットを絞って行こうと思います。まずピノ・ノアールに集中しようと思います。アメリカのピノ・ノアールは比較的レベルが高いワインが増えましたが、ピノ・ノアール独特のグリオットの香りがするものはありません。あのブルゴーニュのミュズィニーに良くみられる香りです。チェリーのブランデー漬けの芳しい香りは心酔する香りです。私自身も一番好きなブルゴーニュなのです。あの香りのするピノ・ノアールはブルゴーニュでも10000円以下ではありません。基本的に数が少ないですから、見る機会も稀なワインです。

あるかなぁ?

ピノ・ノアールに集中!

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

昨日はどうもありがとうございました。

Jan 30, 2011 by toshiaki |
まずトップバッタープリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア2007年です。
「うまっ!」
「あー、これはイイですね。私は好きですね。」
「あまーい!飲みやすいねぇ(笑)。」
「ところで、生産者のポッジョ・レ・ヴォルピってラツィオでしたよね?」
私曰く「ええ。フラスカーティで有名ですね。最近プーリアに葡萄園を買ったようです。」
「へぇー、知らなかった。ポッジョ・レ・ヴォルピのフラスカーティってたしか派手な香りの白ワインでしたよね?」
「あー!あのキャバ嬢みたいな奴(大爆笑)。」
「薔薇みたいな香りのするワインだ!あれ旨いんだよね。」
私曰く「代わるものがないワインです。ちなみに当店では定番となっております(笑)。」
シンプルでありながら、質の高さと価格の手頃さで本日のトップセラーとなりました。

つぎは南フランス、ミネルヴァのシャトー・クープ・ローズ『ラ・バスティード』2008年です。
「綺麗ですね。これってセパージュは何ですか?とても上品。」
私曰く「グルナッシュ50%、カリニャン50%です。このランクでカリニャンが50%も入るとチープな感じになるのですが、それがありません。」
「広がりがあるし、余韻も長くて綺麗ですね。なんで(笑)?」
私曰く「除草剤などの農薬を使わないと、ワインに広がりが出るようです。あとクープ・ローズはいわゆる自然派で、堆肥も農薬を含まないロックフォールチーズの羊糞を使ったり、有機栽培にとても気を使っています。」
「ということはこのワインはロックフォールチーズと相性抜群ということですね(笑)。」
私曰く「左様です(笑)。」
「地味だけど実に良いワインですね。飲み飽きしなさそうですね。」
どちらかと言えば玄人受けするワインでした(笑)。

さて次はバンドールの『マイ・ラヴ』2008年です。
「初めて経験する味わいです。深いですなぁ。」
「確かに深い!でも名前が軽い(大爆笑)。」
私曰く「おっしゃる通り(笑)。まあ、バンドールの味わいがしてこの価格ということでお許しを!チョコレートを食べながら飲むと旨いですよ。(必死でごまかす。)」
「ワインのエスプレッソみたいな味わいはチョコレートに合いますね。」
私曰く「昔はバンドールが2000円位で買えたんですが、今では3倍くらいしますから、手が出ません。タンピエなんかとんでもない価格になっています。でもこんなワイナリーが出現することはフランスらしくてイイことだと思います(笑)。」
「ムールヴェドルってすごく美味しいんですね。代わるものがない味わいなんですね。」
私曰く「たしかに!でもスペイン、フミーリアのモナストレルは同じ品種で、近年品質が向上してますから楽しみです。えーと、カリチェロなんかが筆頭です。」
「えっ!そーなんですか。カリチェロ私好きで良く飲みます(笑)。」
「目が離せませんね。」

そしてローヌの鬼才ガントランディの『ル・デヴェス』2008年です。
「香りが凄い!突き刺さるみたい(笑)。」
「でもまとまりが良くて、エレガント。」
「グルナッシュが90%?たしかにグルナッシュの味わいだけど、何かが違う?」
私曰く「そーなんです。緩さがないのです。」
「それってテロワールってことですか?」
私曰く「そーとしか言いようがありません。あと木樽熟成していますが、全然解りません。ガントランディの技です。」
「それってどういうことですか?」
私曰く「木樽から味わいを引き出すのではなく、木樽熟成することでワインの酸の角を取ったり、全体の調和を出すことを目的にしています。素晴らしい技術です。」
「樽香でごまかさないんですね。」
私曰く「2008年のこのワインは圧倒的な天候の優位性は感じませんが、『ル・デヴェス』畑のポテンシャルの優位性とガントランディの技術の高さが良く分かるワインだと思います。こんなに整ったエレガントなローヌ・ヴィラージュはありません。
「私はこういうワインが好きだとわかりました(笑)。」

そしてルーションの大物登場です(笑)。ラファージュの『キュヴェ・レア』2008年です。
「うわっ!圧倒的!」
「犯則だぁ(笑)。」
抜栓直後はバランスが出ず、2時間くらい経ってようやく香りが出だしました。
「果物が煮詰まったような…。そうそうコンポートみたいだね。」
ようやく樽香が気にならなくなってきました。
「甘さの強さが違う。最初のプリミティーヴォは甘いけどサラっとしてますが、『キュヴェ・レア』は甘さに重さがある。」
「入ってる果物の重量が違う(笑)。」
セパージュの主体となっているシラーの味わいがはっきりするのは抜栓後4時間を過ぎてからでした。揺るがない頑強さがありました。
私曰く「ちなみにクープ・ローズと『マイ・ラヴ』、『ル・デヴェス』そして『キュヴェ・レア』はおなじ2008年ヴィンテージです。比べるとルーションが飛び抜けてますね。」
「産地や生産者はたしかに違うけど、ルーションの『キュヴェ・レア』は人智を越えてますね(笑)。」
「うん。ヴィンテージの差がわかったような気がします(笑)。」

さて最後が未体験ゾーン(笑)。ガントランディの白2008年です。
このワイン2006年ヴィンテージに初めて飲んでびっくりさせられましたが、2007年はつくられませんでした。2006年はアルコール分が15度近くあり、とろっとした濃密なモンスターでした。2008年はアルコール分は12.5%と通常で、液体としての濃密さは2006年ほどではありません。抜栓直後は還元臭やミネラル香が、吹き出ます(笑)。
「うわっ!チーズっぽい。」
最初は常温で試しました。
「サラっとしてるけど、中が詰まってない?」
「うんうん。凄い酸の量!」
「柑橘類やらメロンやら、ハーブ?植物っぽい。」
「盛り沢山(笑)。こりゃ複雑!セパージュは何ですか?」
私曰く「ヴィオニエが70%であとはクレレットです。かなり独特なワインです。私も経験したことがありません。」
「ヴィオニエって柔らかで甘く、花のような香りですよね?」
私曰く「たしかにそうですが、ローヌで古くから栽培されるシャトー・グリエなんかは和紙やメロンのようなニュアンスがあって、どちらかというとそれに似たような気もしますが、このワインはかなり独特です。しばらくすると樟脳のような香りがします。」
「おーっ。確かに!」
ここでプロ集団の提案でワインの温度を5度ほど下げることにしました。
「うーん。林檎っぽさが爽やかでイイね。」
「こんなに変わるんだ。」
私曰く「酸の中でも低温で冴える林檎酸も多く含まれますから、違った味わいに感じますね。」
これほど多面性をもつ白ワインは今まで経験したことがありません。そしてこのあと2時間ほど経ってさらに驚くことが…。
私曰く「あれっ?アニスの香りがする。」
家内曰く「私の大好きなペルノーの香りだ!」
恐るべしガントランディの白!
凄いワインなのですが、凄く難しいワインです。
久しぶりに難しいテイスティングをしました。

皆さんお疲れ様でした。

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ
ページ移動 前へ 1,2, ... ,16,17,18, ... ,22,23 次へ Page 17 of 23