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どうやってユニークなワインを見つける?

Oct 19, 2013 by weblogland |
先日ワイン・ラヴァーのAさんがご来店くださいました。
Aさん「マスキューさんは、どうやって次から次ぎにユニークなワインを見つけるんですか(笑)?」
私「ひたすら探すのみです(笑)。」
Aさん「一体どれくらい飲むんですか?」
私「最近は昔よりは減りましたが、家内と合わせて年間5000本くらいはティスティングはします。あと完全に飲みきるワインは365日×1.5本ですから550本以上かと(笑)。」
Aさん「そんなに!」
私「でも、一時期ティスティングだけで年間一万本くらいやっていた頃がありましたよ。今くらいが楽で良いです(笑)。」
Aさん「それだから毎月毎月新しいワインを売れるんですね。」
私「でも、一ヶ月で10本くらい紹介するのが限度です(笑)。売るとなるとそのワインを取り寄せて2~3日かけて吟味するものですから。ホイホイ店頭に並べるワインが見つかると楽なんですが(笑)。」
Aさん「あと、なんか秘訣あるんですか?」
私「なるべく手の届き易い価格帯のワインを探します。そうするとお客様が手軽に飲めますから。」
A「なるほどね!高いブランドワイン並べるだけだったら探す必要ないからですね。」
私「マスキューのレベルだと高級過ぎるワインは売れないだけですよ(笑)。」

手の内を明かしてしまいました(笑)。

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グラーブのワインを飲みました。

Oct 14, 2013 by weblogland |
先日、久しぶりにグラーブのワインを飲みました。
無名のプチ・シャトーなんですが、2006年ヴィンテージに心惹かれサンプルで取り寄せました(笑)。ペサック-レオニャンの上物ではありませんが、懐かしい味わい。
うーん。
私「特別に驚くようなワインじゃないけど、グラーブらしいよね(笑)。」
家内「カベルネ・フラン好きの私にとってはグッド(笑)。しっとりした舌触りはいかにも(笑)。」
私「香りは地味だけど、飲んだ感じがするよね(笑)。」
家内「ロワールや他のところで最近フランは注目されてきたけど、王道中の王道のグラーブは元気ないよね。」
私「やっぱりリーズナブルな価格帯のワインが少ないからじゃない?」
家内「ドメーヌ・シュヴァリエなんか手が出ないもんね。」
私「ペサック-レオニャンで探したら2000円以下のワインはないんじゃない?」
家内「そーだよね。昔シャトー・ポンタック・モンプレジールなんか1500円くらいだったよね。」
私「だってあれ、まだペサック・レオニャンのA.O.C.出来る前だよ。相当昔だよ(笑)。」
家内「でも、そのくらいの美味しいグラーブのプチ・シャトーあってもイイんだけどね…。」
私「同感だな。だからマスキューではグラーブのワインがない(笑)。」
家内「左岸もないよ(笑)。」
私「ちょっとはあるじゃん。ほんのちょっとね(笑)。」

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エルネス・ラペノー ブリュット セレクション-果実味は従来より明らかな進化です。

Oct 11, 2013 by weblogland |
先日久しぶりにエルネス・ラペノー ブリュット セレクションを飲みました。 
エペルネに本拠地を置く小規模なN.M.のシャンパンです。
味わいのスタイルが変わりましたね(笑)。
香りの芯がシャルドネで、アプリコットや桃のパッションフルーツがかなり明瞭に表れています。かといってブラン・ドゥ・ブランに有りがちな線の細さがありません。明瞭で複雑な果実味は従来より明らかな進化です。
泡立ちもしっかりしていますから、筋の良さを感じます。

うーん。
ちょっとビックリ!

最近無名でも、驚くほど美味しいシャンパンが増えてきましたね。もちろん大手メゾンのブランド品と比べるは遥かに安いですし、しかも旨い。
言うこと無しです(笑)。

今回の印象はとても良かったのですが、以前飲んだスタイルではありません。
いつの間にか(笑)?
インポーターさんは教えてくれませんですから(気がついていない(笑))、あとで調べてみます。

実は、私のティスティング・ミスだったりして(大笑い)。
たまには再確認しなくてはいけませんね。惰性でワインを売ってはいけません。自戒。

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アペラシオンは人間が造ったものですが、蓄積を要する分、奥が深いですね。

Oct 08, 2013 by weblogland |
うーん。
ドメーヌ・カザバンのカバルデス2010年美味しいですね(笑)。
持ち前の大物感にエレガンスが伴っています。
時間が経ってくるとチェリーヒーリングみたいな明瞭で複雑しかもリッチな香りになって行きます。このチェリーやベリーのニュアンスはおそらくシラー由来。
それにしても特徴的でよろしいのです(笑)。
でも、このスタイルが本来の形だとしたら、今までのとにかく濃いスタイルは、アペラシオンの本来形ではない?レギュレーションを守り、官能検査に通ればアペラシオン名は名乗れます。もちろん官能検査は地元の生産者委員が勤めます。カバルデス自体は2007年認可ですから歴史は浅い(笑)。

うーん。

実は私、この新しいカバルデスのアペラシオンを疑っていました。まずシラーとメルロのアッサンブラージュは基本から外れたミスマッチ。仮にそれが上手くいったとしても、例外的な特殊なものではないか?アペラシオンとして認めるには特殊過ぎるのでは?むしろI.G.P.のような一生産者に依存するものではないかと思っていました。
もっともカバルデス自体数を飲んでいませんから、断定してはいけないとは思いますが…。少なくともドメーヌ・カザバンのヴィンテージ差には模索や試行錯誤を感じます。そして2010年のような素晴らしい結果をみると、代わるもののない領域に踏み込んでいると思います。
こうしてアペラシオンの味わいが造られるのかな?と納得できるし、それがアペラシオン自体の特性であるこてを改めて感じます。
アペラシオンは人間が造ったものですが、蓄積を要する分、奥が深いですね。

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抜栓4日目のカンノナウとヴェルメンティーノ

Oct 04, 2013 by weblogland |
またまたしつこく土曜日の試飲会のおさらいです(笑)。
昨日の水曜日にヌラーゲ ・クラビオーニのカンノナウヴェルメンティーノを飲みました。イタリア サルデニア島のワインです。
先週の土曜日の試飲会の残りですから、丸4日目です(笑)。
カンノナウの生命力は凄いですね。崩れない崩れない(笑)。全体の構造の良さには驚かされました。ヴェルメンティーノ以上に強いワインでした。
強いと言ってもタンニンやアルコール分ではなく、やはり酸です。マロラクティック醗酵はしているはずですから、とても自然で中から沸いて来るような様でした。
暑いサルデニアで、何故こんなエレガントで力強い赤ワインができるのか?
不思議です。
酸はないが、力強さだけはあるスタイルのワインだったら想定内なのですが…。
厚みのある旨味は酸由来であることは確かなのですが、寒暖差が必要なはず?でも現地は寒暖差はたいしてないはず。
うーん。
白ワインでしたら、低温で管理することで酸は残せますが…。カンノナウは色が薄いと言っても、しっかり赤ワインです。
ヌラーゲ・クラビオーニのホームページを探しても見つかりませんから、謎のままなのです。
あまりしつこくインポーターさんに聞くと嫌われそうだし…。
インポーターさんの間で『なんでなんでオジサン』なんて言われたら嫌だしなぁ(笑)。

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桝久 試飲会リポート

Sep 29, 2013 by weblogland |
昨日はお忙しい中、ご来店ありがとうございました(笑)。

まずはウェルカムを兼ねて泡です!
〇プロ・セッコ エキストラ・ドライ サンテロ イタリア 発泡性 白 プロ・セッコD.O.C.750ml 1440円税込み
「飲みやすいですな。でもちゃんとプロ・セッコの香りがするね(笑)。」
「マスキューさん。このプロ・セッコ『お一人様一杯』の札かかってますが、数がないんですか?」
私「お恥ずかしいのですが、急に人気が出たらしく追加発注したら既に完売していました。すみません。」
「プロ・セッコって癖があるけど、このワインは癖に感じないよね。日本人好みになるのかな?」
「独特の植物っぽさがあるよね。でも品が良いね。」
「伸びやかさがプロ・セッコらしいよね。」
「飲みやすくて危険だな(笑)。下手すると30分かからないで飲んじゃいそう(笑)。」
「サンテロってオレンジのラベルがありましたよね。あれもひたすら飲みやすい(笑)。」
「ずいぶんあのオレンジのスプマンテ飲んだなぁ(笑)。」
「あのオレンジとこの水色は明らかに違うよね(笑)。」
私「このプロ・セッコ、フリウリからタンクでピエモンテに持ってきて瓶詰するんですが、法律は原則禁止。でも法律以前からこの方法でサンテロはやっており、しかもプロ・セッコを有名にしたのもサンテロなので特例扱いだそうです。」
「なるほどね。誰も文句言えない訳だ(大爆笑)。」
「マスキューさん。サンテロってそんなに大きな会社なら、このプロ・セッコは日本仕様なんですかね?」
私「あー!有り得るかも知れませんね。調べてみます。」
家内「この繊細で飲みやすいスタイルのプロ・セッコって、ありそうでない(笑)。」
「うーん。良い意味でも悪い意味でも完璧なんですよね。」
深いご指摘ありがとうございました!

さて次は春の試飲会でマスキューデビューしたシャトー・ル・ペイラ。夏場を越して変身です(笑)。
●シャトー・ル・ペラ 2009年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.フランス ボルドー 赤 750ml 1200円 税込み
「これって春飲んだ時、ローヌのワインみたいだったワインですよね?」
私「はい(笑)。夏場を越して良くなったかと…。」
「確かにボルドーの味(笑)!」
「このワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン入っていますよね?とてもしっかりしてますね。」
私「実はメルロが85%、カベルネ・フランが15%です。春に飲んだ時はふくよかさが印象的で、いかにもローヌっぽかった(笑)。」
「でもこれ、立体的で構造に鉄筋が入ってる(笑)。カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい硬さがあるよね。なんでかな?」
私「ありがとうございました。夏場を越して、タンニンが立体的になりました。折り重なり壮麗とは言えませんが(笑)。その系譜に繋がるかと。」
「広がりもありますよね。」
家内「農薬の使用量が少ないようです。」
私「2009年の作柄は良いみたいですね。」
「そうそう。特に右岸はかなり良さそうですね。」
「ボルドーでもコストパフォーマンスの良いワインがまだあるんですね(笑)。」
「マスキューさん。これって熟成するってことなのですか?」
私「この変化はワインの質が時間の経過と共に向上している状態です。熟成は劣化の蓄積と見る専門家がいますが、この場合は良い方向に作用してますよね。」
「じゃあ、時間が経ても良くならないワインもあるってことですか?」
私「鋭い(笑)!沢山あります(笑)。」
話しが危なくなってきました(笑)。

次は波乱のドメーヌ。
●『クロー・ド・ネル』アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 2010年クロー・ド・ネル フランス ロワール アンジュA.C. 750ml 2190円税込み
「相変わらずラベルかっこいいな(笑)。2003年3本飲んだっけ(笑)。どれどれ…、あっ!2010年は2003年とは別物!」
「同じ生産者のワインとは思えない。」
私「そーなんですよ。優良なシノンやブルグイユみたいなんです。」
「店長!私、マスキューさんで散々カベルネ・フラン飲んだから試験のティスティングでは、一発でフラン解りましたよ(笑)。この2010年は典型的でとても良いですよ!」
私「ありがとうございます(笑)。家内共々フラン好きなものでして…。」
「2010年は先々2003年みたいになるんですか?」
家内「2003年は、反則と言って良いほどの凝縮したワインです。2010年は規格内の造りですから、熟成しても2003年のようにはならないはず。もっとも2003年は10年経ってもあまり変わらなかったし(笑)、まだまだ伸び代があるはず。」
私「2005年は醗酵槽で微生物が発生したらしくワインがダメになり、2006年は雨によるベト病が発生して収穫の全てをダメにしたようです。原理主義的なビオディナミの生産者として注目されていましたが、やり過ぎはあまりにリスクが高かったようです。二年連続で収穫がゼロですから破綻してしまいます。」
「あー、そうなんですか。気の毒ですね。それでルフレーブの経営になったんですね。ワインづくりも安全運転になった訳だ。岡本さん、実は私2003年1本取ってあります。」
私「それはそれは!先見の明がありましたね(笑)。飲んだらどんな味になっていたか、教えてくださいね(笑)。」
「ワイン造りって大変なんですね。」
私「この2010年がルフレーブによる再出発ヴィンテージになります。樽熟成期間も1年と短くなってますね。」
家内「2003年は3年熟成。ロワールでは異例なワインでした。」
「冷静に考えると、今の有名ドメーヌの造るカベルネ・フランは3000円くらいはしますから、この2010年はコストパフォーマンス良いですよね。」
マスキューのワイン・ラヴァーはクロード・ネルを見守ります!

今度は南フランスの果実爆弾の登場です。これも2009年とは違った味わいです。
●『ドモワゼル・クレア』 2010年 カバルデスA.C. ドメーヌ・カザバン 南フランス ミディ 赤 750ml 2100円税込み
「うわっ!まろやか!旨いなぁ。」
「ホント(笑)。2009年って凄く強い印象ありましたよね。2010年も凝縮感はとてもありますが、融合している感じかな。」
「シラーとメルロで出来ているのが信じられない(笑)。」
「それだけでも不思議ですよね。」
「2009年のペパーミントのニュアンスはシラーの特徴なんですか?」
家内「スパイシーさはシラーの特徴ですが、暑い年に過熟するとシラーに限らず表れ易い特徴かと。」
私「南フランスの2009年では割と良くみかけられました。2010年の方が完熟のタイミングにずれが無かったように思います。」
「たしかにこのワインは濃いけれどジャムっぽさがない。ディテイルに無理がない。」
私「流石!あと2010年は複雑で変な香りもします(笑)。いわゆるビオ臭です。時間が経つと消えて行きますが。」
「この漢方薬みたいな感じかな?」
私「はい。ちょっとシナチクっぽい(笑)。甘い泥みたいな(笑)。」
家内「この点、好みの別れるところですね。」
「リキュールのチェリー・ヒーリングに似ていませんか?」
私「似てますね(笑)。きっとチェリー・ヒーリングの方が似せたんですよ(笑)。(良くお気づきで!鋭い感性です。勉強してますね。)」

さて、いよいよ佳境。あっと驚くサルデニア島のワイン登場!
●『カンノナウ』 2011年 ヌラーゲ・クラビオーニ イタリア サルデーニャ島 カンノナウ・ディ・サルデーニャD.O.C. 赤 750ml 2680円税込み
「あっ!色薄いですね。ロゼみたい(笑)。」
「ブルゴーニュのピノ・ノワールみたい!エレガント!」
「チェリーですよね。たしかにピノ・ノワールぽい。でもオリジナリティあるよね。」
「経験したことないなぁ。田舎臭いところはイタリアっぽいけど(笑)、高貴な味わい。」
「そうそう。田舎の貴族や王様が飲んでいそう(笑)。こりゃ旨い!」
「色は薄いけど、物凄く強靭。酸の量が凄いね(笑)。でも酸が上手にコントロールされてるよね。最近マスキューさんが探してる薄旨いワインですかな(笑)?」
私「私、結構このワインにやられてます(笑)。このマラスキーノチェリーの味わいは、比べるものがないかと。」
家内「前に扱ったパーラのカンノナウとは全く別物です。あのワインは理解の範疇でしたが、これは想像を越えてます(笑)。」
「カンノナウ→ガルナッチャ→グルナッシュでしたっけ?でもこのワインはあくまでカンノナウとしか言いようがないよね。それでも、きっとサルデニア島では特異なカンノナウなんだろうね?」
私「暑く寒暖差のない砂地でこんなに香り高いワインが出来ることはセオリーにはありません。面食らいました。」

驚きはまだまだ続きます。続いて白。
〇『カニマリ』 ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ2010年 ヌラーゲ クラビオーニ イタリア ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.白 750ml 2670円税込み「おー!言葉が出ない(笑)。物凄い密度。」
「グリーンのノートが強い。圧倒的だね。」
「液体の中にあるミネラルの量が凄いですね。つけ入る隙がない(笑)。カンノナウと同じ人が造ったとは思えませんね。」
家内「カンノナウもこの白ワインも密度感が凄いのですが、無理した感じがないんですよね。わざわざ収穫を遅らせたような…。」
私「それなりにちゃんと収まっているんですよね。」
「白ワインにこんなに強いワインがあるんですね。途方にくれちゃいます(笑)。フレッシュでフルーティーなのが白だと思ってました。」
「なるほど、試飲会の最後に出てきた訳だな(笑)。」
私「いきなりこの白を飲んだら、ショック症状を起こすかも(笑)。サルデニア島最良のヴェルメンティーノの部類です。」
「このワイン何に合わせたら良いんですか?思い浮かばない(笑)。」
家内「魚介類やペコリーノみたいな強いチーズには最適です。魚介類と言っても濃厚なアメリカンソースなんかを使った料理でしょうね。」
「甲殻類ですね(笑)。」


以上、お疲れ様でした!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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『ドモワゼル・クレア』って奥さんの名前をつけたワインですよね

Sep 26, 2013 by weblogland |
ドモワゼル・クレア』 2010年良いですね(笑)。
ドメーヌ・カザバンが造る南フランス カバルデスA.C.の赤ワインです。2009年も扱いましたが、この度2010年で再登場。
以前のマスキュー試飲会では圧倒的な凝縮感で、皆さんを驚かせましたね。もちろん私もビックリ(笑)。
あと、ペパーミントの香りが2009年は顕著な印象でした。過熟したシラーに見られる特徴ですが、2009年は特別強かったでした。口の中が痛くなるほど(笑)。
「『ドモワゼル・クレア』って奥さんの名前をつけたワインですよね。味わいから察するに厳しい奥さんかも(笑)?」なんておっしゃていたお客様も(笑)。
でも、2010年はスタイルが変わりました。『優しい慈愛に溢れた奥さん』です(笑)。
マリア様とは言いませんが(笑)、素晴らしいお母さんっぷりです。
うーん。
こんなにも変わるとは!
セパージュはシラー60%、メルロ40%と変わりませんが、アルコール分が13.5%と2009年より1%下がってます。2010年は、収穫と果実の完熟のタイミングが完璧だったようですね。葡萄果が完熟した時に一気に収穫したような感じです。有りがちな過熟したワインではありません。
天の恵みか?ドメーヌ・カザバンのイノヴェーションか?解りませんが、進化しているのは確か。
同じ生産者のワインを毎年追いかけるのは楽しみです。ダメな物は追いかけませんから、今度の試飲会楽しみにしてくださいね(笑)。

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ドメーヌ・コアペは懐が深いです

Sep 04, 2013 by weblogland |
またまた試飲会のおさらいです(笑)。

それにしても不思議でした。
ドメーヌ・コアペの『ジェゼー』です。
シャン・デ・ヴィーニュ』と比べて何故あんなにも違うのか?造りは基本的に同じですからセパージュの違いなのですが…。やはりプティ・マンサンが入ると入らないのでは大違いのようですよね。密度感が全然違います。あと『ジェゼー』には信じられない複雑さがあります。果実味が白から黄色そしてなんと赤まで感じます。特に赤いベリーやプラムのニュアンスにはびっくりしました。香りと言うより酸として感じたのが特徴的でした。
実はこの赤いニュアンスがプティ・マンサン由来かどうか判断がつきませんでした。プティ・マンサン100%の『ラ・カノペ』からは感じられなかったからです。『ラ・カノペ』のひたすら純化された深い香りは「超高級マンゴー」(笑)。時間が経つと「高級モンブラン」(笑)の香りも感じられましたが、赤いベリー系のニュアンスには辿り着けませんでした。
試飲会当日の疑問となりました。
でも抜栓後丸二日すると『ラ・カノペ』に赤い果実のニュアンスが出てきました!
香りというより酸からくる味わいですね。
うーん。
『ジェゼー』と『ラ・カノペ』に使われているプティ・マンサンの濃度の差のようです。『ジェゼー』は早くから解りやすく飲めるように設計されていた訳でした。『ラ・カノペ』では完全に隠れてましたね(笑)。

『ジェゼー』→『セーヴ・ド・トンヌ』→『ラ・カノペ』の繋がりは当日確認できましたが、ディテイルまでは簡単に解りませんでしたね(笑)。

さすが、ドメーヌ・コアペは懐が深いです。

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土曜日の試飲会のおさらいです。

Sep 03, 2013 by weblogland |
8月31日の試飲会の後、9月1日、2日とドメーヌ・コアペのワインの飲み残しをしつこく飲んでます(笑)。
まず『シャン・デ・ヴィーニュ』は、りんご酸がしっかりしてますね。硬質な突き抜ける力は落ちません。時間が経つと「りんごりんご」してきますが(笑)、崩れる気配がない(笑)。
ドメーヌ・コアペのジェランソン・セックの中で一番生産量が多く、価格も安いワインですが、手を抜いたところがない(笑)。この価格帯でこれほどしっかりしたワインはレアですね。
このキュヴェが売れるとドメーヌの経営安定化が計れます。手間隙かかるプティ・マンサンだけではドメーヌを拡大出来ないのが本音でしょうね。
一般にドメーヌはトップ・キュヴェの栄光を利用して、それ以外のキュヴェで儲ける仕組みのところが多いのですが(笑)。それをすると凋落に繋がる場合が多々。煽るワイン商と飛びつく消費者の相乗効果で一時は大ブレークしますが、最終的には飽きられてしまいます。(例えばモン・〇ラ)
この点、ドメーヌ・コアペは調子に乗りません(笑)。足元をしっかり固めてます。
ブランド戦略とは思いますが、実に実直なのです。
一発狙いじゃありません(笑)。でも『カンテサンス』で一回当たってるか(笑)?そうすると『カンテサンス』以降の試行錯誤の結果が現在になるのかな?

いずれにせよ、進化するドメーヌであることは確か。これから先どう変化するのか見届けたいドメーヌです。
将来ネゴスに進出するのか?質を落とさずドメーヌとしての規模をどこまで拡大するのか?はたまた、違う新たな方向を捜すか?

楽しみなのです(笑)。

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桝久 試飲会リポート

Sep 01, 2013 by weblogland |
昨日は大変暑い中、ご来店いただきありがとうございました。
ワイン・ラヴァーの皆さんの熱意を感じました。
ありがとうございました。

「あれ?今日の試飲会は赤ワインから始まるんですか?」
私「はい。実は今日の白ワインはかなり強いものでして…。この順番の方が良いかと。」
●『ルーガベル』2011年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ラングドック 赤 サン・シニアン ヴァン・ド・フランス 750ml 1290円税込み
「これホントにラングドックなんですか?エレガントですよね?とにかくタンニンが滑らか!」
「どれどれ、マスキューさんの言う『血の香り』って?」
「あー、たしかに塩辛い(笑)。そして土臭い(笑)。でも凄くフルーティなんですね。」
「ハーブ?草の香りするよね。」
家内「サン・シニアンのベルルー村で造られたワインなんですが、2011年からサン・シニアン グラン・クリュを名乗ることが出来る優良な村のようです。」
「でも、このワインはヴァン・ド・フランスなんですよね?何故ですか?」
私「若い葡萄樹で造っているので、生産者自身の基準に合わないからのようです。」
「へぇー、真面目な方なんですね(笑)。」
家内「造り手にプライドがありますよね。」
「ラングドックの進化は凄いですよね。ちょっと前はラングドックのワインって『ラングドックのワイン』一くくりでしたもんね(笑)。」
「ところでマスキューさん、このワインは何℃ですか?」
私「セラーの温度14~15℃です。いかがですか?」
「ベストです(笑)。」
私「しかも今日は暑いので、ワインの試飲する前に冷たい水を飲んでいただいています。より飲みやすく感じ易くなっていただいているかと。」
「なるほど!水よりワインの方が温度は高いですもんね!マスキューさん芸が細かい(笑)。」
私「戦略です(笑)。」

さて続いてもラングドックの赤
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2002年
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2007年 赤 ドメーヌ・ド・フォンドゥース 南フランス V.P.D.オック 750ml 1650円税込み
ですが、順番を変えて2007年、2002年の順番となりました。
「このワイン、マスキューさん長く扱ってますよね。随分飲んでる(笑)。」
私「ありがとうございます。2000年、2002年、2007年と扱っています。いつも変わらず良いワインです(笑)。」
「比べると確かに違う!2002年が際だって旨い!」「2007年がダメな訳じゃないけど、2002年は完璧?」
「上手く言えないけど、『真円』?」
「ゴージャスじゃないけど、実に旨い。私2002年かなりの本数飲んでますが、こんなに美味しく感じるとは(笑)!」
「マスキューさん2002年はまだあるんですか?」
私「残念ながら最後の1本です。この日のためにとって置きました(笑)。」
「2002年から2007年に飛んでますが、何故?」
私「良い作柄の年しか造らないようです。」
「平気で10年持つラングドックなんて、今までの経験では考えられないよね。せいぜい2~3年だよね。」
「そうそう。凄く濃いのに寿命が短い(笑)。」
家内「熟成方法にも技があります。」
私「醸造したワインを古い大きな樽で一年ちょっと熟成してから、ステンレスタンクに移して更にゆっくり熟成させます。そして頃合いを見計らって瓶詰め出荷させます。瓶熟成の期間が短いので、品質にばらつきがありません。」
「それって、ローヌのドメーヌ・マズールのレ・プラドと同じですよね。」
私「そーなんです。似た味わいしますよね(笑)。」
「あの甘い土臭さは共通しますよね。」
私「アーティチョークみたいなニュアンスですよね。熟成香としか言いようがありませんね。」
「じゃあ、2002と2007に共通のコーヒーやカカオの香りも熟成香ですか?」
私「樽由来の熟成香です。ただし、最初に飲んだ『ルー・ガベル』のコーヒーやチョコレートっぽいほのかな香りは葡萄果由来です。木樽は一切使っていませんから。ソムリエ協会のテキストとは違いますね(笑)。」
「2007年はこのまま後5年経つと2002年のようになりますか?」
私「『はい』と言いたいところですが、断言できません(笑)。瓶熟成とステンレスタンク熟成では速度が違います。もちろん環境が違うと言うことです。」
家内「でも造り、セパージュは同じですから、2002年と2007年のワインとしての差は熟成だけと考えて良いかもしれませんね。」

さてこれから後半戦のドメーヌ・コアペのジェランソン・セックです。
〇ジェランソン・セック 『シャン・デ・ヴィーニュ』 2012年 ドメーヌ・コアペ フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 1550円税込み
〇ジェランソン・セック『ジェゼー』2011年 ドメーヌ・コアペ フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 750ml 2175円税込み
〇『セーヴ・ドトンヌ』2010年 ドメーヌ・コアペ フランス 白 南西地域 ジェランソン・セックA.C.750ml 2970円税込み

「おー!爽やか!こりゃ夏向きですなぁ(笑)。」
「マスキューさん!ギンギンに冷えていてグッドですね(笑)。」
私「ビールほど冷やしていませんが(笑)。りんご酸が多いワインですので、冷やすと映えますね。」
「このワインは北イタリア辺りのワインに似ていませんか?」
私「はい。ピノ・グリージョに似てますよね(笑)。前の試飲会で出したケットマイアーのピノ・グリージョみたいですよね(笑)。」
「抜けが良く、広がりが素晴らしい。でもジェランソン・セックっぽくない(笑)。」
私「そーなんです。ジェランソン・セックらしくありません。新しいスタイルです。」
「レモンやライム、グレープフルーツなんかの柑橘系の香りは爽快。でも、芯の強さ感じますね。実はかなりしっかりしている。」
次の『ジェゼー』は基本的に造りは同じですが、セパージュが違います。
「旨い!でも『シャン・デ・ヴィーニュ』とは全然違う。別物ですよ。」
「スタイルの違う別の生産者がつくったみたい。」
「香りが違うよね。『ジェゼー』はかなり複雑。いろんな香りがしますよね。あと、パワーも基本的に違うような気がしますよね。」
家内「『ジェゼー』のセパージュはプティ・マンサン30%、グロ・マンサン30%、カマラレ30%、ルビュ5%、ローゼ5%とかなり複雑です。『シャン・デ・ヴィーニュ』はグロ・マンサンとカマラレだけです。」
私「特にブティ・マンサンが加わるとパワーアップしますね(笑)。」
『ジェゼー』はトロピカルフルーツの香りがしますよね。パイナップルやマンゴーかな。赤い果実のニュアンスもある。驚くほど幅広い。」

さらに『セーヴ・ドトンヌ』を飲むと理解が進みます。

「こりゃ深い!複雑なトロピカルフルーツやナッツの香りの元がプティ・マンサンなんですね!」
「『ジェゼー』→『セーヴ・ドトンヌ』はプティ・マンサンの質・糖度の差なんですね。」
私「『シャン・デ・ヴィーニュ』と『ジェゼー』はステンレス・タンクで醗酵熟成していてマロラクティックはしていません。『セーヴ・ドトンヌ』は樽熟成してますからマロラクティック醗酵をしています。」
「マロラクティック醗酵すると酸が減りますが、『セーヴ・ドトンヌ』ほど濃ければマロラクティック醗酵した方がバランス・深みが出ると言うことなんですね?」
私「左様かと(笑)。プティ・マンサンの力です。」
「マスキューさん。ドメーヌ・コアペのジェランソン・セックは前から扱ってましたよね。ラベルデザインが変わったんですか?」
私「さすが、良くご存知で!昔は『シャン・デ・ヴィーニュ』と『ラ・カノペ』だけでした。新しく『ジェゼー』と『セーヴ・ドトンヌ』というブランドを増やした訳です。ただ今の『セーヴ・ドトンヌ』が昔の『シャン・デ・ヴィーニュ』に該当します。」
ここで悪魔の囁きが!
「マスキューさん!プティ・マンサン100%の『ラ・カノペ』飲んでみたくなりませんか?」
私「うーん(絶句)。」
「有料にしても良いのでは?」
ソムリエとワイン・エキスパートに迫られ、決意しました!
私「じゃあ、この際ですから、ちょっと飲んでみましょうか(とほほ)。」
「あー!これは凄い!」
「言葉を失いますね!」
私「思わずゴックン飲んでしまいました(笑)!」
家内「ひょえ~!あまりに美味しくて手が『ジャミラ』状態です~。(映像でお見せ出来ないのが残念!)。」
「めちゃくちゃ深い。芯になってるのがマンゴー。」
私「しかもそのマンゴーの味、極上の石垣島マンゴーとそっくり。雑味がなくひたすらクリーミー。一個の値段がこのワインより高い奴(笑)。」
家内「ジェランソン・セックはよくアプリコットに例えられますが、コアペはアプリコットを飛び越えてマンゴーにたどり着く(笑)。」
「『ジェゼー』→『セーヴ・ドトンヌ』→『ラ・カノペ』の違いと繋がりが解りました(笑)。セックとして『ラ・カノペ』は究極ですね。」
「ソーテルヌの辛口ワインなんかも似たスタイルだと思いますが、あれが出来損ないに思えますね(笑)。」
「『ラ・カノペ』は、物凄い凝縮感・複雑さがありますが、サラっとしてエレガントなんですね。自然と喉を通ってしまう(笑)。」
私「貴腐ってギュッと固めるイメージですが、ジェランソンのパスリヤージュは固めて解き放つようなイメージがありますよね。ヴーヴレーに似てるのかな?」
「でも頑強さもありますよね。凄く沢山の物が後ろに隠れてる(笑)。」
「グラスが空になっても香りが出てくる(笑)!信じられない。」

グレートなプティ・マンサンとドメーヌ・コアペのことがちょっと解ったような気がしませんか?

暑い中、ありがとうございました。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート2013July

Jul 29, 2013 by weblogland |
昨日は暑い中、ご来店ありがとうございました。
暑い暑い時にはまず体をクールダウンしていただきます。いきなり試飲しろなんて酷な話です(笑)。
そんな訳で、ご来店いただいた方のグラスにはタップリと注ぎました(笑)。
ヴァルディヴィエソ ブリュット N.V.チリ 発泡性 白 750ml 900円税込み
「うーん。旨い!」
「水分が補給されるね(笑)。」
「私、泡大好きなんですよ(笑)。もちろんシャンパンが一番ですが、こんな暑い時は気軽に爽やかに楽しめる奴が良い(笑)。シャンパンじゃぐびぐび飲むのもったいない(笑)。」
「かと言ってビールも良いけど、ちょっと違うんだよね。」
私「ビールを飲む時とスパーリングワインを飲むのとでは満足する部分が違いますよね(笑)。」
「そうそう。脳の反応するところが違う(笑)。」
「このスパーリング、泡がキメ細かいですよね。注いでから一度液面が落ち着いて、じっくり観察すると液体の中から泡が立ち上ってきてますよね。」
私「ありがとうございます。この価格帯のスパーリングは一度泡が落ち着くと中から泡が立ちのぼることはないかと。技術が高い証かと。」
「うんうん。泡が意地悪じゃないよね。喉が痛くならない(笑)。」
家内「そんなに長くは続きませんが(笑)。まあ、明日まで取っておくほどではありませんが(笑)。」
「何故、優しく感じるんですか?たしかに泡は優しいんですが。」
私「残留糖分の塩梅かと。甘く感じないけど柔らかく感じる程度の残糖の塩梅かと。センス良いですよね。」
「スパーリングって残糖の量で違うんですか?」
私「はい。残糖分が多いと厚みを感じます。あと、どの程度冷やすかによっても感じ方が違います。今かなり温度は下げています。ここまで下げると糖分は感じ難くなります。」
「マスキューさんの計算づくですね(笑)。もう一杯いただいてもよろしいですか(笑)?」
「これを大振りのグラスにタップリ入れて氷浮かべて飲みたいな(笑)。」
私「それもありかも(笑)。」

大好評のうち、なっ、なんと。本日このスパーリング3本空きました!
試飲会の使用本数単独1位の記録達成です(トホホ)。
T.P.O.の大事さを実感しました(笑)。

さて、続いてはオーストリアの混植混醸 ゲミシュター・サッツの登場です。未体験ゾーンに突入!
〇『メフォファー』 アルター・ヴァインガルテン ゲミシュター・サッツ 2011年 ヴァイングート メフォファー-ヌーデゲルホーフ オーストリア 白 クヴァリテーツワイン トロッケン ニーダーエスタライヒ州 ヴァグラム地域 750ml 2105円税込み スクリュー・キャップ

「うわっ。優しいなぁ。」
「深いし広がりもあるし、優しい。複雑だけど品種が混ざっている感がない(笑)。これが混植混醸か!」
「植物やミネラルの感じもするね。あとハニーだね。」
私「ハニーな感じは遅摘みに由来しているようです。」
「マスキューさん。混植しているから、収穫を遅くすることで品種固有の収穫期のバラツキに折り合いを付けているんですか?」
私「その発想は合理的ですよね。聞くところによると混植するうちに自然と収穫期が一致するようです。考えてみると畑の花粉は入り混じっている訳ですから、授粉果が純粋な品種となりません。もともと変異しやすい葡萄にはセレクションより混ぜることで逆に最適化するのかもしれませんね。」
「ゲミシュター・サッツは寒波などで葡萄が全部枯れることを避けるリスト回避の工夫のようですが、ボルドーのように植えるパーセルを分ける方が効率的だと思いますが。どうなんですか?」
私「おっしゃる通り、ゲミシュター・サッツを進化させたのがボルドーの作付け法かと。『メフォファー』の場合葡萄園は単一畑ですし、ボルドーほどの規模がありませんから、古い形態の方が効果的なのかもしれません。あと、味わいの点も明らかに面白いワインになっているかと。」
「そうそう。このワイン『ドンナルーチェ』に似てますよね(笑)。」
家内「スタイルは共通してますよね(笑)。遅摘みしてますし、酸はタップリあるし。」
「アルザスのワインに近いかも?」
家内「そうですよね。アルザスの伝統的なアルザス・コキアージュに意識は共通しているかも。単一品種じゅなく様々な品種をアッサンブラージュしますから。」
「この大物感はアルザス・グラン・クリュに匹敵するかも(笑)。」
私「このワイン溶け込みが良くて飲みやすいので見過ごされがちですが、とても強いワインです。グレートワインの部類かと。レギュレーションでは残糖分は1リットルで9グラム以下ですが、このワインは残糖分が5グラムです。レベルはかなり高いです。」
「なるほど、つまらないアルザスは飲んだあと舌がべたつく。このワインはそれがないし、バランスが良い。」
「旨さの裏に力強さが隠れているんだ(笑)。」
好奇心を刺激するワインでした(笑)。


さて、次も好奇心を刺激するキック・インサイドの一撃です(笑)。
イェマヌエヴァ アイレイン 2011年 ボデガス・ラ・テルシア スペイン 白 ラ・マンチャ 750ml 1340円税込み

「うわっ!鮮烈!圧倒的!突き抜ける(笑)。」
「普通ラ・マンチャのワインってモサッとしてるよね(笑)。このワインは本当にラ・マンチャのワインですか(笑)?」
「洋梨やグリーンのニュアンスが凄いクリア。もっと冷やした方が良いね。」
私「明日になると洋梨のニュアンスがもっと強く出ますよ。」
「メロンや瓜系のグリーンが苦手の人はきついかも?」
私「たしかに。緑の妖精の世界に通じます。」
「『アイレイン』ってスペインでは最も沢山造られる葡萄ですよね。でも『アイレイン』だけで飲むのは初めて(笑)。こんな味なんですね。」
家内・私「我々も『アイレイン』100%のワインは初めてです(笑)。」
家内「『アイレイン』って良い印象がない(笑)。」
私「良いも悪いも印象がない(大笑)。」
家内「でもこのワイン印象的(笑)。」
「斬新。しかもしっかりしてる。酸があるし。でも、どこのワインと聞かれたら答られない(笑)。」
私「誰も分からないでしょうね(笑)。」
家内「でも継続して評価されるとラ・マンチャ『アイレイン』D.O.なんて出来るかもしれませんよ(笑)。」
「ロバート・パーカーなんかに高く評価されたりすると、一気にそんな流れになったりする(笑)。」
私「それってテロワールの本質ですよね(笑)。良いことですけど。」
「このワイン ラベル表記は英語ですけど…。アメリカ市場を意識してますよね?」
家内「はい。この後のヴィーニャ・セロン同様アメリカ市場に打って出ています(笑)。まず何百ヘクタールの畑を持つ大規模ワイナリーがアメリカ市場に進出し、今は中小の家族経営のワイナリーがチャレンジしています。スケールでは勝てませんから、個性と品質で勝負するしかありません。マスキューも目を離せません(笑)。」

そんな訳でスペイン ラ・マンチャの白が続きます。
〇『レモルディミエント』 オーガニック・ホワイト・ワイン・バレル 2011年 ヴィーニャ・セロン スペイン カスティーリャ・ラ・マンチャV.D.T.750ml 1530円税込み

「色が濃く輝いてますね(笑)。見るからに濃厚そう(笑)。」
家内「新樽のニュアンスは強いんですが…。如何ですか?」
「うん。うん。たしかに新樽らしい(笑)。でもくどくない(笑)。」
「果実らしさもしっかりあるよね。」
家内「明日飲んでも崩れませんよ(笑)。しっかりしたワインです。」
「色ほど重くないよね(笑)。この点ニューワールドとはちょっと違うかな?」
「イメージしていたシャルドネとは違うかな?」
私「そーなんです。暑いところで造ったシャルドネとはちょっと違うんですよね。香りの幅が広いんですよね。」
「ラ・マンチャにしてはアルコール分高くないよね。」
私「さすが良くお気づきで(笑)!さて、ここで問題です。今までに飲んでいただいたゲミシュター・サッツとイェマヌエヴァの アイレインとこのヴィーニャ・セロンのシャルドネでは、どれが一番アルコール分が高いでしょうか?」
「マスキューさん、難易度高いですよ(笑)。」
そうおっしゃいながら、正解率は4割。皆さん大したものです(笑)。レベル高いです!
私「正解はゲミシュター・サッツの14%です!ちなみにラ・マンチャは共に12%です。」
「おー!マスキューさん、これマニアック過ぎる(笑)!」
「でも、ワインの何たるが分かりますよね(笑)。」
家内「あと供出温度が難しいので、温度を間違うと当たりませんから、ご注意を(笑)。」
「マスキューさん、こんなことばかり考えてるんですか(笑)?」
私「そーなんです。お恥ずかしい(笑)。勉強、トレーニングの一環なんです(笑)。」
私「ちなみに酸が一番あるのは、どれでしょう(笑)?」
「ゲミシュター・サッツ!」
私「皆さん正解です(笑)。多分。8グラム位は総酸があると思います。」
家内「外れることもあります(笑)。」


さて次はヴィーニャ・セロンの赤。スタンダード・キュヴェです。
●『レモルディミエント』オーガニック・レッド・ワイン・バレル 2011年 ヴィーニャ・セロン スペイン 赤 カスティーリャ・ラ・マンチャV.D.T.750ml 1530円税込み

「これは白ほど樽のニュアンスが強くないですよね。樽使ってますか?」
私「はい。白同様にマロラクティック醗酵時にオーク樽使っています。」
家内「樽の使い方が上手いですよね。過剰になっていません。」
「このワインの土の香り…、なんか経験したような…、八角や甘草なんかのニュアンスが…。」
私「アーティチョークっぽさありますよね。ローヌの古いワインに有りがちな。マズールなんかにもありますよね。柏餅っぽい感じかな(笑)。」
「セパージュは雑多ですよね(笑)。その性ですか?ラ・マンチャっぽくないですよね…。」
家内「ビオ系のワインみたいな優しい感じ、広がりがありますよね。」
私「ラ・マンチャっぽい力強さは目立ちませんよね。もっと柔らかさや旨味が出たら凄いワインになりますね。」


さて、本日のメインイベント(笑)。プティ・ヴェルド100%の登場です(笑)。
●『ラビア』オーガニック・レッド・ワイン・バレル 2009年 ヴィーニャ・セロン スペイン 赤 カスティーリャ・ラ・マンチャV.D.T.750ml 2970円税込み

「もの凄い!」
「圧倒的!濃度が桁外れだな。」
「凄い凝縮感だけど滑らかさもあるね(笑)!」
「プティ・ヴェルドってボルドーじゃ補助品種だし…。色を出すために若干使われるだけですよね?こんな味するんだ(笑)。」
私「私も初体験です(笑)。でも有りがちな真っ黒いワインになってないところが斬新かと。赤いベリーのニュアンスがはっきり感じられます。」
家内「あとかなりスパイシーですよね。」
「熟した感じのミントっぽさもあるね。」
「巨大だね(笑)。」
「どの位持ちます?」
私「あと5年位したらピークに入りそうですね。除梗してますから、基本的には早飲みです。」
「早飲みの時間のスパンが違いますね(笑)。」
説得力十分なグレートワインでした。

昨日はありがとうございました。
夕方ご来店が集中しまして、行き届かず失礼いたしました。
重ねてお詫び申し上げます。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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コメント - オート・コート・ド・ニュイ 2011年 クロズリー・デ・アリズィエ

Jul 16, 2013 by weblogland |
bauhaus様からいただいた、オート・コート・ド・ニュイ 2011年 クロズリー・デ・アリズィエに対するコメントを紹介します。

bauhaus様、コメントのご寄稿、ありがとうございました。

おすすめレベル:★★★★★

小さい頃の古い記憶を突っつかれるような、何ともたまらない香りに、すっかりやられてしまいました。
あっという間に身体の隅々にまで沁み渡るような感じで、まるでポカリ◯◯ットのようです。
本当に素晴らしいワインです。
この一本に出逢えて良かった。

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試飲会のおさらい

Jul 02, 2013 by weblogland |
一昨日の試飲会のおさらいです(笑)。

やはりブルゴーニュのピノ・ノワールは人気ありますね。ジェラール・セガンの『シャンタル』と『ジェラール』の2010年です。本数があまり無かったもので、当初1本だけ開ける予定でした。でも夕方になると、足りなくなりました。
うーん。
どうしよう?
お世話になっている常連の皆さんに一口も飲んでいただけないのは申し訳ありません。
そんな訳で昨日はすべてのワインが2本目に突入(トホホ)!
Aさん「マスキューさん、シャンボール・ミュズィニーとジュヴレイ・シャンベルタンの違いが良く解りました。テロワールってあるんですね。」
私「科学的には解明されてはいませんが、テロワールはあるとしか言いようがありませんよね。」
Aさん「このワイン、ライムみたいな香りがしますよね?」
私「はい。ブルゴーニュの赤ワインは基本的にりんご酸を残します。それ由縁かと。ただ、今風ではありませんよね(笑)。クラシックなスタイルです。熟成に繋がると思います。」
Aさん「クラシックということは、昔は若いブルゴーニュのピノ・ノワールって、ライム香がつきものだったんですか?」
私「はい。固くて飲みにくいんですが…。熟成するワインには必然かと。」
Aさん「今のブルゴーニュって若くともライム香があまりしませんよね。それって熟成しないんですか?」
私「おそらく。最初から出来上がったスタイルかと。ただし向上はしません。」
Aさん「高いブルゴーニュで熟成しないと頭にきますね(笑)。でも、早く飲んじゃうから、しょうがないか(笑)?」
私「飲んだ方が、熟成を待たず早く飲んでも美味しく満足できれば、それは良し(笑)!20年以上の時間を経てたどり着く熟成の味わいを求めるなら、今風では無理かと。」
Aさん「お財布と相談しなきゃいけませんね(笑)。でも、若いワインを飲んでみて、その味わいを気に入り、成長の行く果てを追いかけてみたいですよね。」
私「それって醍醐味ですよね(笑)。仮に裏切られたとしても、怒りに繋がらない程度の価格のワインを買うのがコツかと(笑)。」
Aさん「安いワインが熟成して変貌を遂げることってありますか?」
私「あまり安いワインでは有り得ませんが、相対的に安いワインで楽しめることは多々あります。マスキューの狙い目でもあります(笑)。」

でも、確実な判断は出来ません。
「このワインがこんな風になるんだ!?」
なんていうことがザラです(笑)。ただし元がダメなものはダメです。念のため(笑)。

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桝久 試飲会リポート

Jul 01, 2013 by weblogland |
昨日は大勢のお越しありがとうございました。
一時ぐちゃぐちゃになり、ご迷惑をおかけしました。お許しくださいませ。

まず、暑い中お越し下さった方、泡でウェルカムです(笑)。
グラン・キュヴェ・ブリュット N.V.ケットマイアー イタリア 発泡性 白 アルト・アディジェD.O.C.750ml 1650円税込み
「ぷはー!旨い!一息つくねぇ(笑)。」
「半分喉越し感覚(笑)。汗引くよね。」
「酸の広がりがあるし、爽やかな味わいだから旨く感じる(笑)。」
「そうそう。T.P.O.って大事だよね。」
「たしかに、そりゃシャンパンの方が上等だけど、まず体をクールダウンさせるにはシャンパンじゃダメだよね(笑)。」
「泡がこれくらいハチハチしていた方が良いね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。このグラン・キュヴェ・ブリュットはシャルマ方式で造られています。タンクを密閉して二次醗酵して泡を得ます。シャンパンの瓶内二次醗酵ほど泡がキメ細かにはなりません。その分安くは出来ますが(笑)。」
「なるほどね。でもこのくらいの泡立ちの方が清涼感があってイイですね(笑)。ドライで大人の清涼ドリンク(笑)。」
「でも、グラン・キュヴェ・ブリュットって、広がりが凄いですよね。単なる安スパーリングじゃないですよ。」
家内「ありがとうございます。これほど広がりがあるのは冷涼な北イタリアの産地とケットマイアーの尽力かと。」
「セパージュはピノ・ビアンコでしたっけ?ピノ・ブランですよね?目立たないマイナーな品種ですよね(笑)。グラン・キュヴェ・ブリュットみたいに目の覚めるような印象はありませんよね(笑)。」
家内「ブルゴーニュで細々と造られてますが、マイナーですよね(笑)。」
私「ブルゴーニュのピノ・ブランはシャルドネの骨格を補強するような使われ方ですよね。」
「ピノ・ブランも使い方では一人立ちが出来るということなんですな。」
こうなるとケットマイアーの白を飲んで見たくなるのがワイン・ラヴァーの心情(笑)。そこで引き続き
ピノ・グリージョ 2012年 ケットマイアー イタリア白 アルト・アディジェ‐シュッドチロルD.O.C.750ml 1500円税込み
「あっ!これ凄い!」
「力あるなぁ。でもパワーだけじゃない。」
「しっかりしてるし、緻密。」
「やはりピノ・グリージョってポテンシャル高いですよね(笑)。」
私「ケットマイアーの白はどれも美味しいんですが、特に私はピノ・グリージョが好きでして(笑)…。」
家内「リースリングなんかも素晴らしいですよ。まるで王様みたい(笑)。」
「解った!旦那さんはピノ・グリージョ派で奥さんはリースリング派なんですね(笑)?」
私・家内「読まれてますね(笑)。」
「ところでこのワインはどんな食べ物に合いますか?」
私「ハードタイプのチーズかな?シェーブルのナチュラルタイプのちょっと酸っぱいのなんかどうでしょう?」
家内「うーん。ハードタイプが無難かな。」
私「フォンデューなんか鉄板かな(笑)。」
家内「植物っぽさがあるから、アスパラなんかのサラダ、ジーザースサラダも合うはず。」
私「あと、このピノ・グリージョは液温が上がるとトロミが出てきます。グラスを手で温めてお試しください。」
「あっ、ホントだ!違うワインみたい?」
「不思議?でも美味しい。」
「香りに洋梨っぽさが出てきた!」
私「洋梨もトロピカルな感じじゃなくて、寒い感じ(笑)。ノルマンディーみたいに葡萄が寒くて造れない場所でつくったような洋梨のニュアンスがあるかと。」
「マスキューさん。このワインってかなり凄いワインじゃないですか?」
私「ありがとうございます。普通、いい加減に造ったワインですと、温度変化についてこれずにバランスを崩します。ケットマイアーの実力の高さを証明しているかと。」
「ところで、赤の『ラグレイン』はどうですか?」
さすが筋金入りのワイン・ラヴァーは核心をついてきます(笑)。
私「とにかくまだ飲むには早いです。先々、もの凄い熟成を遂げるとは思いますが、具体的に何時どうなるか私には解りません。」
家内「実は自分達用です(笑)。」

さてこれからは衝撃のロゼの登場です(笑)。
〇アマルテア・ロサード 2011年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデスD.O.750ml 1560円税込み
●アマルテア・ティント2010年 ロシャレル スペイン カタルーニャ 赤 750ml 1560円税込み
「マスキューさん、例の山羊に葉っぱ食べさせるですね(笑)。ロゼもあったんですね。」
「えっ!山羊は葡萄果食べないんですか?」
私「実は山羊使いが上手く山羊を誘導して葡萄の余分な葉っぱだけを食べさせているとのことでしたが、それは冗談でした(笑)。ちょうど開花のあとでまだ葡萄果が美味しくないので山羊は葡萄果を食べないようです。」
「ほっほっー。これが例のラベルですな(笑)。」
「赤とロゼが同じラベルですね(笑)。」
「ロゼのラベルの説明書が赤と同じ。ホントにこんなことあるんですね(笑)。」
私「驚くことにありました(笑)。参っちゃいます。」
「そーだよね。普通日本じゃ考えられないですよね(笑)。」
「ロゼのヴィンテージの直し方が可愛い(笑)。いかにも手作業(笑)。」
さて肝心の味わいは?
「うわっ、イチゴ丸ごと入ってる!」
「こんなに明瞭で突き抜けたロゼあるんですね!」
「これは旨い!イチゴだけじゃなくて赤いベリーのニュアンスが詰まっている。
「私、ロシャレルの赤が大好きなんですが、ロゼはスタイルが全く違う。何故?セパージュは違うんですか?」
家内「赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロ。ロゼはシラー、メルロ、ピノ・ノワールです。」
「赤のカベルネとメルロは理解できますが、ロゼはシラー、メルロ、ピノ・ノワールなんですか?なんという組み合わせ!?」
私「絶句しちゃいますよね(笑)。シラー、メルロ、ピノ・ノワールの組み合わせなんか誰も思いつきませんよね。」
家内「ミスマッチも甚だしい(笑)。」
「不思議なことにワインとしてのまとまりがとても良いですよね?これだけフルーティーさがありながらバラバラな感じがしませんよね。」
「でも、今まで経験したことないほど美味しい!何故?」
私「このロゼ造りが変わってます(笑)。収穫してすぐに10℃の低温で15時間寝かされます。そして搾って14℃の温度で5週間もの長期間醗酵し、マロラクティック醗酵せずにアッサンブラージュして瓶詰め出荷するそうです。」
「混醸しないんですね?」
私「はい。当初、醗酵期間が長いので混醸することで葡萄品種のミスマッチを解消しているのかと思っていたのですが、違いました(笑)。」
「それにしても、天使のように繊細で、悪魔のように大胆(笑)。」
「味わい深くてどちらかと言えば内向的な赤を造る一方で、爆発的なロゼも造るんですね。赤とロゼは繋がりませんよね(笑)。同じ生産者が造っているとは思えませんよね。」

「スペイン人て独創的ですよね。細かいところはアバウトだけと(笑)。ラベルのアバウトさを吹き飛ばす斬新なロゼだよね。」
私「そう言ってくださると助かります。」

「マスキューさんが何故『大日本ロゼワイン普及協会』を造ったか?ロシャレルのロゼ飲んで解りましたよ(笑)。ところで役職はまだ空いてますか?」
私「ご賛同ありがとうございます。会頭にしましょうか(笑)?」
「いやいや、それは畏れ多いのでC.E.O.ということで(笑)。」
『大日本ロゼワイン普及協会』C.E.O.に狛江のKさん決定いたしました!
ちなみに相談役はリアル相談役の横須賀のKさんにお願いしましょう(笑)。

最後は皆さんお待ちかねのブルゴーニュ。ドメーヌ・ジェラール・セガンの同一ヴィンテージの比較です!
●『キュヴェ・シャンタル』2010年ドメーヌ・ジェラール・セガン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2685円税込み
●『キュヴェ・ジェラール』2010年ドメーヌ・ジェラール・セガン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2685円税込み
「『シャンタルさん』と『ジェラール君』ですね(笑)。良く飲んだなぁ(笑)。いつも変わらない出来栄えのドメーヌですよね。」
私「はい。マスキューの定番としてお世話になっております(笑)。今回は珍しくヴィンテージが揃いましたので、比較試飲の運びとなりました。」
家内「いつもは何故だかヴィンテージがずれるんですよね(笑)。」
「えーと『シャンタル』がシャンボール・ミュズィニーで『ジェラール』がジュヴレイ・シャンベルタンでしたっけ?うーん。たしかに違う!」
「『シャンタル』は膨らみがある。『ジェラール』の方は広がりが凄いね(笑)。」
「似てるけど違うなぁ。香りの出方も違うような気がします?」
「これってどちらもブルゴーニュA.C.ですよね。なんで村名名乗らないんですか?」
私「本人に聞くと、『だって村名より安いからいいじゃん。』なんでそんなこと聞くの?みたいに言ってました(笑)。」
家内「最近は息子さんがドメーヌを手伝っています。そのためか、どんどん品質は上がってきてます。暑い2010年でもワインのアルコール分は12.5%で納めています。収穫のタイミングを完璧に把握してます。」
「ワインのアルコール分って高いほど良いんじゃないんですか?」
私「寒いとアルコール分は上がりませんから、暖かいに越したことはありませんが、あまり暑いと酸が無くなりぶっきらぼうなワインになります。必要な糖度に達した時に収穫するのがベストです。そのためには毎日畑に出て葡萄の糖度を計らなくてはなりません。」
「そうすると畑が広すぎると大変になるんですね(笑)。」
私「今、ドメーヌ・ジェラール・セガンは広さを含めてちょうど良い塩梅かと(笑)。」
家内「あと、息子がお父さんに負けまいと努力しますから、相乗効果があります(笑)。」
私「でも、お父さんが死んだり引退するとダメになったり(笑)。一般論ですか(笑)。」
「どことは言えないけど、そんなドメーヌありますね(笑)。」

ジェラールさんとシヤンタル君の好みは、それぞれですね(笑)。

ありがとうございました。

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先日物凄いワインを飲みました。

May 29, 2013 by weblogland |
イタリア ウンブリアのファレスコが造るマルシリアーノ2000年です。あのロバート・パーカーの豪華本『世界の極上ワイン』にうやうやしく載っているセレブな生産者のワインです。一連のボルゲリの成功者達⇔ミッシェル・ローラン⇔ロバート・パーカーの黄金のトライアングルの括りの一つですが(笑)。
実は私も家内もファレスコのファンなのです。ワインのスタイルは今風なのですが、最もクラシックな今風ワインとして大好きなのです(笑)。ファレスコのスタンダード・キュヴェ『ヴィティアーノ』を飲んでから大ファンとなりました。なんと言ってもしっかりしています。
その後人気が出て価格が高くなり、またインポーターさんが代わった関係で我々は入手困難となり扱わなくなりました。
そんな折、見つけました!
たまたま、あるインポーターさんがインデントの形でスポット販売していました。
もちろん迷わず速攻発注です(笑)。

味わいは言うまでもなく、物凄い。特に赤い果実味が明瞭で複雑、カベルネ・フランの果実味が素晴らしい。しかも深い深い。2000年とは思えぬ力。それでいてバランスが良い。
うーん。
家内と語るに「計り知れないよね。まだまだ隠れた物が膨大にあるよね。」
その後一週間ほど経過観察しましたが、変わらず(笑)。
「良くはなっているけど、なんでこんなに生命力があるのかな?」
「特別力が表にはっきり解る形で飛び出ている訳じゃないんだけどなぁ?」
「今風だと変化がもっと早いんだけどね?」

その後忘れたままカウンターの上(笑)、抜栓から25日は経っています。恐る恐る飲んでみると…
「ひぇー!旨い?!」
「まだ、しっかり生きてる!果実味が渦巻いてる!」
これほどの生命力は経験したことがありません!
資金力のある方『サッシカイア』でお試しを(笑)!

今年一番の衝撃でした。

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フィアーノ・ディ・アヴェッリーノであるお客様に聞かれました。

May 27, 2013 by weblogland |
一昨日の試飲会のおさらいです(笑)。

一昨日の試飲会いかがでしたか?
試飲会リポートに書ききれなかったことが幾つかありました。
マストロベラルディーノのフィアーノ・ディ・アヴェッリーノであるお客様に聞かれました。
お客様「今回のフィアーノ・ディ・アヴェッリーノの2002年と2011年はビックリしました。2011年のフレッシュな酸は2002年になると無くなったような気もしますが、どうなんでしょう?」
私「たしかに、フレッシュやレモンやライムのニュアンスは2002年になるとあまり目立ちません。この点無くなっています(笑)。同じように若いリースリングも同様な変化を遂げますが、酸の量が少ない場合熟成のスピードが速かったり上手く熟成しなかったりします。」
お客様「上手く熟成しないとは?」
私「モーゼル辺りの上等なリースリングは熟成すると果実味が非常に明瞭で複雑になります。基本的にはグレープフルーツの香りが支配的になりますが、絢爛豪華な味わいになります。ただ酸がないと単にオイリーで石油臭いだけのワインになります。従って寿命も短くなります。」
お客様「そうするとあの酸っぱいリンゴ酸はワインの寿命に関連するということですね。」
私「それだけではありませんが、おそらくそうかと。」
お客様「では、ワインが熟成するとリンゴ酸が無くなって行く過程なのですか?」
私「熟成の果ては死になります。リンゴ酸が無くなると言うより、その総量が寿命を左右している。変化の果てと考えた方が良いかと。」

説明しながら汗かいちゃいました(笑)。下手な説明でお許しくださいませ。

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昨日は大勢のご来店ありがとうございました。

May 26, 2013 by weblogland |
ご来店が分散し、流れも良く助かりました。ただ、最後までワインが残らず、飲み損ねたお客様大変失礼いたしました。お詫び申し上げます。

チェラスオーロ・ダブルッツォ 2011年 コッレフリージオ イタリア アプルッツオ州 チェラスオーロ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1350円 税込み
私「モンテプルチアーノ・ダブルッツォのロゼです。赤ワインを途中でロゼにした造りです。割りに赤ワインに近いスタイルです。」
「甘くないんですね。でも辛口なんですよね?」
「昔良く飲んだ甘いロゼとは大違い(笑)。向こうの人はこんなロゼ飲みながら食事するんですな。」
「それってロゼ・ダンジュですよね(笑)。あれが普通のロゼだと思ってた(笑)。」
「ロゼだけど、香りはモンテプルチアーノ・ダブルッツォですよね(笑)。」
私「はい。チェリーやフランボアーズのらしい香りがします。」
「このロゼ結構頑強ですよね?」
私「明日飲むと液体の滑らかさが増します(笑)。かなりしっかりしています。」
「私はバキュヴァンで飲みかけは保存しますが、どうですか?」
私「このワインはバキュヴァンの必要はないかと。確かにバキュヴァンは効果があるとは思いますが、瓶内の気圧が下がるとワインの香りを引き出してしまいます。香りを失うことになります。」
「でも、持ちは良くなるんでしょ?」
私「確かに。我々は変化を追う習性がありますから、バキュ・ヴァンは使いません(笑)。使うと香りの変化を追えなくなっちゃいます。」
「なるほどね。」
「でも、このワインだったら悪くなる前に飲み切っちゃいますね(笑)。」
「どんな料理に合いますか?」
家内「後味にスパイシーさがありますから、エスニックな料理には最適ですよね。」
私「唐辛子を使う四川料理も良いかと。」
家内「臭いシェーブルチーズなんか合いそう。」
「ジンギスカンはどうですか?」
家内「それ良いですね。タレに工夫が必要かも?タレの醤油にこのワインをちょっと入れたり。レモンを足したり。」
私「スペアリブにたっぷり黒胡椒を振り掛けて食べ合わせてみたいですね。」
しっかりとした味わいと飲み易さは皆さんのインスピレーションを刺激できたようです(笑)。


さて、いきなりトップギアに入ります(笑)。
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ 2011年 マストロベラルディーノ イタリア カンパーニャ 白 フィアーノディアヴェッリーノD.O.C.G.750ml 2070円税込み
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ2002年 マストロベラルディーノ イタリア カンパーニャ 白 フィアーノ・ディ・アヴェッリーノD.O.C. 750ml 2610円税込み
「このワイン、同じ人が同じように造った同一品種です。簡単に言うと2011年のワインが熟成すると2002年のようになるかと?お試しくださいませ。」
「2011年凄い香り!ちょっとゲヴァルツトラミネールに似てませんか?」
「そうそう。ライチみたいな。」
私「2011年は薔薇とかライチのニュアンスは目立ちますよね。でも、他にレモンやライムの爽やかなシトラス系の香りや、白や黄色の柑橘系の果肉の味わいやトロピカルな味わいもあります。」
「パイナップル(笑)!あと梨もある。」
「これってフルーツのコンポートみたい。このまま飲むのも良いけど、デザートに合わせ易いね(笑)。」
「幅広く料理に合わせられそう。この点『ドンナルーチェ』に似てるかも?」
「ハニーな感じもありますね。」
私「後味にナッツの香りもあります。」
「あー、この感じ!ちょっと塩がかかったナッツですね(笑)。」
「すんごく沢山の香りが詰まってるんですね。これって本当に単一品種なんですか?」
私「醗酵や熟成に木樽は使ってませんから、フィアーノのアロマだけです。これだけ華やかなのに作り物っぽくない(笑)。近年の技術の進歩の恩恵ですね」
「めちゃくちゃアロマティックですね。イタリアって思わぬ葡萄があるんですね。ところでフィアーノってあまり聞きませんが?」
私「D.O.C.G.に昇格したのが2003年ですから、2002年はまだD.O.C.表示です。」
「2002年と2011年が同じとは思えません?」
私「予備知識無しでは結びつきませんよね(笑)。2002年になると、香りの重心が黄色い完熟したフルーツに移ってます。その分香りの重心が下がったような感じがします。あと熟成によって液体の粘性がましています。」
「色も2002年の方がかなり濃いし、トロッとしてる。」
「2011年にあった酸っぱいニュアンスが2002年は無くなってますよね?」
私「そーなんです。2011年に酸っぱく感じだリンゴ酸は2002年になると目立ちません。リンゴ酸が無くなったり減ったりしたというより、角が取れたり他のものと重合したと考えるのが合理的かと。」
「2002年の方は貴腐ワインっぽくありませんか?」
私「さすが良くお気づきで!後味のハニーさに苦みがちょっとあります。貴腐ワインに良くある特徴です。でも、これは2011年のハニーさとナッツィーさが結びついた結果かと。」
「フィアーノって凄い品種なんですね。なんで今まで有名に成らなかったんですか?」
家内「絶滅した品種だからです。古代遺跡ボンベイの再生計画に平行して、当時の文献にあったフィアーノ種のワインをマストロベラルディーノが復活させました。」
「あっ、それテレビで見た!番組では畑の遺跡に古代と同じ葡萄を植えて造ってましたね。」
家内「それ、マストロベラルディーノです(笑)。」
家内「古代ギリシャ・ローマでは、フィアーノで造った甘口ワインを料理の調味料にしたり、水割りで薄くして飲みながら長々とシンポジウム(議論)をしたそうですよ(笑)。」
私「カンパーニャのワイン生産を長い低迷から脱出させた救世主としてマストロベラルディーノは評価されてます。ヒーローなのです(笑)。」

さてこれより後半戦、南イタリアプーリアのスタイルの違う二種類です。
ブリンディジ・リゼルヴァ 2008年 ボッター・カルロ イタリア プーリア ブリンディジD.O.C.赤 750ml 1125円税込み
トロイア 2007年 I.G.T.プーリア ディオメーデ
イタリア 赤 750ml1710円税込み
家内「ブリンディジは世界遺産になったアルベロテッロの近くです。あの石造りの尖んがり屋根の可愛いお家のあるところです。(お土産でいただいたミニチュアのアルベロテッロの家が役に立ちました。)」
私「『ブリンディジ』は割とフルーティーでプーリアっぽくありません(笑)。」
「飲み易いし、重さが気にならない。」
「次の『トロイア』と比べると違うよね。」
家内「『ブリンディジ』の方は涼しげなんですよね(笑)。」
私「『ブリンディジ』にアッサンブラージュされているサンジョヴェーゼ由来の香りだと思いますが、オレンジのような爽快なニュアンスがあります。」
「なるほど!たしかにオレンジだ。」
プーリアの事情通のKさん「私がプーリアで飲んだスタイルは『トロイア』です。『ブリンディジ』のようなスタイルはありませんでしたよ(笑)。」
私「やっぱりそうですよね。Kさんの意見を聞きたかったんです(笑)。」
私「『ブリンディジ』って、カップレーゼや冷製の料理を意識しているような気がします。『トロイア』は、やはり煮込んだ肉(笑)。」
「あー。冷製のトマトを使った料理には良さそう(笑)。」
「マスキューさん、『トロイア』昔から扱ってますよね?」
私「はい。おっしゃる通り。マスキューの定番です。この2007年よりラベルデザインは変わりましたが。」
「こんなに美味しかったでしたっけ(笑)?」
家内「そうですよね(笑)。良くなるのに6年はかかるようですから、こうなる前に飲んじゃってました(笑)。」
「とても、上等なカカオととても濃密なクリームの香りが渦巻いてますよね。安物のクリームチョコレートじゃない。」
「あの、懐かしい安い板チョコじゃないよね(大爆笑)。」
「南イタリアの人達の時間のスパンが長いのが伝わる味わいだよね。」
私「『トロイア』は基本的には早飲みのワインだと思いますが、我々の早飲みの感覚とは違うようですね(笑)。」
「スローの中の早い方だな(大爆笑)。」
「ところでマスキューさん、『トロイア』のカカオやクリームの味わいは木樽由来ではないんですか?」
私「木樽にもかなり由来しますが、『トロイア』の場合は葡萄自体由来の方が強いかと。木樽からだけ引っ張ったカカオやクリームの香りは、収斂性があったり溶け込みが悪かったりします。これほど上品かつ明瞭な形にはなりません。」
「プーリアらしい熟したプラムや杏のような果実味とカカオやクリームの香りのバランスは素晴らしい。ソースにこのワイン入れて煮詰めて、焼いた肉にかける。そして、このワインを飲む!単純だけど一番旨いでしょうな(笑)。」
「シンプル・イズ・ベストなワインですね(笑)。」


さて本日のトリは
●『バッカロッサ』 2010年 ポッジョ・レ・ヴォルピ イタリア赤 ラツィオ I.G.P. 750ml 3420円税込み
今風イタリアンのトップランナーです。
「巨大ですなぁ(笑)。いつまで経っても口の中から香りが消えない(笑)。余韻だけでも分単位(笑)。普通じゃないね(笑)。」
「うん。うん。あと樽香が気にならない。果実味が優先してるよね。」
「セパージュは『ネロ・ボーノ』でしたっけ?飲んだことないですよね(笑)?でもボルドーのワインみたい。」
私「私も『バッカロッサ』で初めて経験しました。」
「でも、ボルドーの何処と聞かれると答に困る(笑)。」
「ボルゲリのワインもそうだけどボルドースタイルのワインって簡単に造れるんだね。」
私「新樽のバリックが貢献するようですね。」
「マスキューさん、『バッカロッサ』って何年くらい持ちます?」
私「正直に申し上げると20年30年のスパンではなく、10年くらいで楽しむワインだと思います。基本的には早飲みです。5年10年経った時に確認したいですね。」
「今風のボルドーだって20年は持たないから、『バッカロッサ』は良心的だよね(笑)。」
「価格は1/10だよね。」「いやいや、それは言い過ぎ。1/5くらいじゃない(笑)?」
皆様のご判断によります(笑)。


昨日はありがとうございました。
桝久 商店 岡本利秋・昭子

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モラゴン 2011年 ボデガス・カスターニョ、丸みが出てきました

May 24, 2013 by weblogland |
昨日は久しぶりに『モラゴン』飲みました。スペインのボデガス・カスターニョが造る赤ワインです。
このワインは今年に入ってから日本に輸入されるようになりました。お客様にも気に入られ、マスキューの定番となりました。

ところで昨日飲んだ印象は、入荷当初よりワインが向上していました。もともとがバランスの良い飲みやすいスタイルですが、全体の優しさが増したような感じです。丸みが出てきています。

やはり入荷当初はまだボトルショックがあったようです。スペインから日本まで、数週間船のエンジンの振動にさらされ続けますから、本来のバランスを崩します。でも、ちゃんと造られたワインは回復します(笑)。(一ヶ月以上はかかりますが。)

ワインって不思議ですよね。

でも、これを見極めるのがマスキューの仕事です。口では上手く説明できませんが、意識した積み重ねあるのみ。数多くの失敗、見逃しの賜物なのです。痛い目に合わないと学習しません(笑)。もう少し精度が上がると良いのですが…。

更なる向上を目指さねば!

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第一印象だけ良いワインではダメです

May 20, 2013 by weblogland |
ここ2、3日凄い勢いでワインを飲んでいます(笑)。
今週の土曜日のマスキュー試飲会のラインナップのためです。最後の最後の詰めです。
簡単に数飲んでも決まりません。
抜栓してから翌日翌々日まで変化を確認しないとダメです。第一印象は大事ですが、第一印象だけ良いワインではダメです(笑)。良いワインは時間の経過とともに飲める範囲で変化します。造りがいい加減だったり、インチキだと時間の経過に反比例してまずくなる一方です。造り手に敬意を払う意味でも、時間をかけてめ見極める必要があります。
また、最近は技術が進化してますから、第一印象の良いワインが増えました。ですから、ゆっくり時間をかけて慎重に見極めなくてはなりません。
価格にこだわらずチョイスするなら簡単ですが、やはりワインは飲まれてなんぼ。手の届く現実的な価格でなければいけません。マスキューではコストパフォーマンスが命です。マスキューの生命線なのです。
お客様から『安いけど美味しい!』と言われなければマスキューの存在価値はありません。

そんな訳で、もうしばらくお待ちくださいね。
頑張ってます(笑)。

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一昨日の試飲会のおさらいです(笑)。

Apr 29, 2013 by weblogland |
やはりトップセラーはデル・フィン・デル・ムンド エキストラ・ブリュットでした。皆さんの想像通りだと存じます(笑)。
アルゼンチンの秘境(笑)パタゴニアで造られているのにまずビックリ。更に、飲んでビックリ。まるでシャンパンですよね。しかも安い(笑)。

プロデューサーにあの有名なフランス人ミッシェル・ローランがついている豪華な布陣です。
アルゼンチンはフォークランド紛争でイギリスとは犬猿の仲です。でも、フランスとは仲良し?
イギリスの経済制裁のお陰でデフォルトまでさせられましたから、国際的には未だちょっと浮いています。
そんな状況でもフランス人のビジネスには関係ないようですね。
でも、よーく思い出すとフォークランド紛争の時、イギリスの軍艦を撃沈したのはフランス製のエグゾセミサイルでしたよね。もともとアルゼンチンとフランスとは深い関係もあったようですね。

戦争ではなくて、美味しくて安いワインを沢山つくって、「イギリス人に売ってあげる。」くらいの気概があると頼もしいですね(笑)。

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ワイン理解の早道です

Apr 20, 2013 by weblogland |
今、今月末4月27日のマスキュー店内試飲会のラインナップの大詰めです。
もう、新しいワインを探すというより、味わいの再確認やインポーターさんの在庫の確認の段階です。でも、こんな時新しいワインがポッと出てきたりします(笑)。
無理にでも本数が増やせれば良いのですが、グラス洗いが追いつきません(笑)。試飲会では出したワインを全て入れたグラスで飲み比べていただきたい。それぞれの味わいを比べることは、ワイン理解の早道です。一つのグラスだけでは正確に違いを把握できません。味わいの違いをその場で認識することで、ワイン観が変わります。その結果「何故?」に行き着けば、こっちのものです(笑)。私同様「なんでなんでおじさん」の出来上がりです(笑)。
美味しさには理由があります。それを知ると病みつきになります(笑)。
だって、美味しいワイン飲みたいじゃないですか(笑)。だって、永遠にワインを飲み続けられる訳ではありませんからね。
人生は短い、まずいワインを飲んでいる場合ではありません!

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イタリア トスカーナのチフラ - クリアネスと深み

Apr 10, 2013 by weblogland |
解りました!

何が?って。

イタリア トスカーナの『チフラ』です。

除梗してませんでした!

「うーん。」
私のティスティング間違いでした(笑)。スミマセン。

飲んだ印象は、重層的なタンニンにびっくり。質感もしっかり。クリアネスと深みを兼ね備えていました。フランスのロワール以上にクラシック。私の愛するあのシャトーヌフの『ファーゲロール』のように、計り知れないタンニンの判断が出来ませんでした。

いわゆる流行りの除梗したワインでは経験したことのないタンニン量に、惑わされました(笑)。

それにしてもルカ・ダットーマの手腕は凄いですね。それと同時にカベルネ・フランのポテンシャルの高さを称賛するべきなんですね。除梗したワインであれほど質感のあるワインは、初めての経験です。
これに気づいて、具現化したルカ・ダットーマに脱帽です。

やはり天才。
私は認めます。

試飲会で『チフラ』の手強さを実感していただいた皆さんはいかがでしょうか?
ご意見お待ちしております(笑)。

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試飲会のおさらい

Apr 02, 2013 by weblogland |
またまた、試飲会のおさらいです(笑)。
昨日は土曜日の残りのチロを飲みました。あのイタリア カラブリアの田舎臭いワインです(笑)。
いやー。美味しかっです。
フランスのピノ・ノワールのような明瞭で新鮮な果実味ではありませんが、液体としての旨味とでも言いましょうか、実に旨い!よくワインを評する時に〇〇の香りがどうのこうの、××と△△のニュアンスがどうのこうの言いますが、そんなのどーでもイイ!とにかく飲め(笑)!ワインがそんな風に言っているような(笑)。
ちょっと鉄っぽさがありますが、バランスの崩れない揺らがない風情はたまりませんね(笑)。地中海系葡萄のあるべき姿です。
シンプルな深みは、それだけで代わるもののない領域なのです。
価格に現れない価値を見出だせた方は幸せ者です。もちろん私は幸せ者です(笑)。
あなたはいかがでしょうか?

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昨日はご来店ありがとうございました。

Mar 31, 2013 by weblogland |
夕方ご来店が集中して行き届かなかったことお許しくださいませ。

さて、まずはスペイン ラ・マンチャのニューウェイブ レアル・コンバニーア・デ・ヴィノス の白と赤です。
「この白旨いですね。でも安い(笑)。スペインの白ってこんなに美味しいんですか?」
「ふっくらしてるけどフレッシュで爽やか。」
「美味しいスペインの白って リアス・バイサスとかリエダのヴェルデホくらいしか想いつかない(笑)。ラ・マンチャって暑いところだからもっとぶっきらぼうなイメージがありますよね。」
「これはパエリアに合わせたいね(笑)。」
「それ鉄板(笑)!」
「この白、品種はマカベオですよね。カーヴァの品種ですね。マカベオ、チャレロ、パリリャーダでしたっけ。試験前に覚えたなぁ(笑)。でもこのマカベオはカーヴァとは結び付きませんね。」
家内「カーヴァだと軽い印象がありますもんね。」
私「マロラクティックはしてませんし、アルコール分が過剰になる前に収穫してます。アルコール分は12%です。因みに赤は14%。造り手の意図を感じます。」
「そーだよね。あの辺りの白ってやたら濃くて酸のないワインだよね。」
「暖かい産地のワインって酸がないんですか?」
私「はい。糖度は上がりますが、酸が少ない傾向です。ですから、このワイナリーは徹底的に温度管理しています。」
「マスキューさん。あとこのワイン、雑味がないよね。赤も同様雑味がない。かと言って安物っぽい作為的なところがないのが凄い。」
私「赤は暑い産地らしく香りは立ちませんが、味わいで主張しています。最初はベリー系のニュアンスがほんのり感じます。時間が経つと熟したプラムなどがコンポートっぽく加わります。」
「リオハ辺りのボルドーっぽいテンプラリーニョなんかと比べるとプリミティブですね(笑)。飽きない味わい。」
「この赤、濃さはあるけど滑らかでスイスイ飲める(笑)。」
「全然水っぽくないから満足感ある。飲んだ気になる(笑)。でも飲みやすいから危険だな(笑)。」
「たしかに。気づいたら1本飲んでそう(笑)。」
「でも、マスキューさんは変なところから驚くようなワインを捜しますよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。これはなかなかの自信作かと(笑)。」
「ラベルを見ると安っぽいけど(大爆笑)。」
私「ラベルのやる気の無さはこのワインの欠点です(笑)。お許しを!」
「先月の『モラゴン』はラベルデザインは斬新だったよね(笑)。」
「そうそう。あれもう5本くらい飲んだ(笑)。これからこのワインも加わるからバリエーションが増えて助かりますよ(笑)。」
大好評・大爆笑の900円ワインとなりました(笑)。


さて、次はイタリアの個性派 カラブリアのチロです。
「えーと。『空振りチロ(しろ)。』で覚えたな(笑)。このチロ高級なチロですね。カラブリアで飲んだチロはまずかった(笑)。」
私「一応『クラシコ』表示があるのはランクが高いと聞きました。事情通のKさんに褒めていただいて安心しました(笑)。」
「大きな古樽でじっくり熟成させたクラシックなワインですよね。割と標高の高いところで造られたような感じもしますね。」
私「きっと寒暖差がある場所なんでしょうね。」
家内「でもこのワイン何を調べても出てきません(笑)。よく解らない産地があるんですね。」
「たしかに味わいも独特。マスキューさんが言うように田舎臭い(笑)。」
「うんうん。でも、嫌じゃないな(笑)。シンプルだけど揺るがない良さがありますよね。」
「プーリアのプリミィティーヴォに似ていませんか?」
家内「熟した杏とか干し葡萄みたいなニュアンスありますよね。」
私「これも暖かい産地のワインらしく香りより味わいが優先しますね。好みが別れるところかと。」
完売ありがとうございました。週明けに再入荷しますのでご安心を!

さてこれから佳境です(笑)。ジゴンダスのエスピエが造る渾身のローヌ。
「これ、コート・デュ・ローヌですか?私のイメージと違う(笑)。もっとシンプルなのかと思いました。すっごく香りが複雑。折り重なってる(笑)。」
私「通常のコート・デュ・ローヌだと暗いプラムのイメージですよね(笑)。」
「そうそう。でもこれいろんなベリーやら、香草、ミネラル、チョコレート…。」
「ハーブの香りが強い。リキュールっぽさも。」
家内「ローヌというよりプロヴァンスに近い産地です。」
私「このねっとりした舌触りが好きなんです(笑)。ちなみに家内はあまり好きじゃない(大爆笑)。」
「単にコート・デュ・ローヌで人括りにしちゃダメなんですね。」
「セパージュはグルナッシュメインでも、こんなに違うものなんですね?」
私「あと生産者のエスピエの技量によるところが大かと。ほとんど除梗しないでこれほどピュアでクリアなワインを造る生産者はいないはずです。」
「除梗しないってことは…。房ごとワインを造ることですか?」
私「はい。除梗しないと細菌に感染したり、クリアな飲み易さが出にくいのです。管理能力が高くないと不可能です。ですから、今風のワインはほとんど除梗します。」
「このワイン、恐るべしなんですね(笑)。」
家内「あと、チョコレート食べながらこのワイン飲むと美味しいですよ(笑)」
「おー!旨い!」
「なんでチョコレートとこんなに合うんですか?」
「ワインのアロマにチョコレートのニュアンスがあるからかと。」
「チョコレートのニュアンスは樽由来じゃないんですか?」
私「このワインは木樽熟成していませんから、葡萄果由来の味わいです。木樽由来のチョコレート香は立ち上りますが、果実由来の場合は香りというより味わいとして感じます。」


最後はドゥエマーニの『チフラ2011』です。
「カベルネ・フランですな。今日これが楽しみでした(笑)。」
「あー!緻密で深い!」
「広がりますねぇ~。さすがルカ・ダットーマ!」
「香りはまさしくカベルネ・フラン。でもロワールに似てますが、ちょっと違う?」
私「たしかに。ロワールより重いというか…。香りの重心が低いと言えば良いか…。」
「香りが立つと言うより、味わいに香りがある?」
私「ロワールより暖かい産地になりますから、ロワールほどアロマチックにならないようです。」
私「あとタンニンに重さと複雑さがありますから、このワインも除梗していないのかも知れません。インポーターさんに確認してみます。」
「でも、香りを含んだ味の密度感は素晴らしいですね。」
私「同じトスカーナのテヌータ・デ・トリノーロもカベルネ・フランで成功してますから、カベルネ・ソーヴィニヨンよりフランの方が、トスカーナでは向いているような気がします。」
家内「ありがとうございます。畑も他の葡萄畑に隣接するのを嫌い、森を新たに切り開く念の入れようです(笑)。ここまでやるビオの生産者はいません。」
「まだ二回目のリリースですから、まだまだ先のヴィンテージは良くなって行きそうですね(笑)。」
家内「そーなんです。しばらく続けて追いかける必要があります(笑)。」
ルカ・ダットーマ ファンの家内破顔の『チフラ』でした。
どうも、ありがとうございました。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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シャトー・レオヴィル・バルトン

Mar 27, 2013 by weblogland |
3月も、もう少しで終わっちゃいますね。
ところで先日友人達とワイン会をしました。メインはシャトー・レオヴィル・バルトンの1992年と2007年です。太っ腹のO氏提供です。
O氏「バルトンの1992年ちょっと不安なんだよね。オフの年だし。」
ラベルを見るとアルコール分は12%。
私「たしかに、でもバルトンはボルドーでも古典的な造りをしますから、生命力は飛び抜けているはず!」
抜栓直後は
O氏「ちょっと細いかな。」
私「でも、まだ古酒にはなってませんね。割としっかりしてるのでは…。」
飲みながら一時間ほどすると香りが出てくる出てくる(笑)。
一同「あー!これ凄い香り!めちゃくちゃエレガント!」
Kさん「なんでこんなに香りが出るんですか?!」
Nさん「これ、凄いですね!ホントにエレガント。」
私「まさにクラシックボルドーの真骨頂。時間かかりますね(笑)。」
O氏「まだまだ熟成するね。」
私「あと10年後にもう一度飲みたいですね。1992年でもこれですから、やはりレオヴィル3兄弟の中の筆頭はバルトンですね。」
ボトルが空になるまで衰え知らず。地力が違いました(笑)。

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ピノ・ノワール, 香りとバランスが身上なのです。

Mar 08, 2013 by weblogland |
ルモワスネのキュヴェ・スペシャル1995年旨いですね(笑)。
今日たまたま飲む機会がありました(笑)。
抜栓後丸一日経った状態ですが、隠れていた酸が表に出ていました。ラズベリーやプラムのコンポートの味わいは、枯れ葉やチョコレート、土のようなニュアンスと混然一致してます。全体の完成度の高さにウットリしてしまいました。風景画や静物画でも眺めているかのようでした。
熟成したピノ・ノワールって良いですね。
また、このワインは余韻が極めて長い。いつまでも口の中から消えません。有りがちな力強いだけのワインの強力な余韻とは質が違いますね(笑)。エレガントさが余韻にも続くような感じです。ですから、最終的に儚げに消えて行く様に美しささを感じました。
よく、ワインの品質評価に余韻の長さが物差しになります。何分も余韻が続くと点数が高くなる奴です(笑)。中には何分続いたから何点なんてスコアをつけたりしているようです。たしかに余韻の長さは大事ですが、それだけではありません。
もっと大事な価値があるはずです。
ピノ・ノワールって濃ければ良い訳ではありませんね(笑)。香りとバランスが身上なのです。

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キュヴェ・ジュリエット2007の飲み頃は

Feb 28, 2013 by weblogland |
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先日シャトー・フォンデュース『キュヴェ・ジュリエット』2002年が2007年とヴィンテージ変更となりました。

南フランス ラングドックで造られる熟成された赤ワインです。マスキューでは初リリースの2000年ヴィンテージから定番商品として扱っています。一般にラングドック辺りの赤ワインは10年も熟成しませんから、かなり特別なワインです。生産者の力の入れ方が違います(笑)。

ところで2002年と2007年を比べてみると、味わいは基本的に同じなのですが、熟成の程度が明らかに違いました。

2002年はまさに熟成のピーク、全てが混ざり合い調和しています。中秋の名月のよう。2007年はまだ13.5夜の月ですね(笑)。ピークになるまでもう少しかと。

ではどれくらいかかるか?

単純計算で2007‐2002=5年は間違いです(笑)。もっと短いはず。

この『キュヴェ・ジュリエット』は一度木樽熟成した後、コンクリート・タンクにアッサンブラージュしてじっくり保存熟成されます。そしと頃合いを見計らって瓶詰め出荷されます。この工程で一番熟成が進むのは瓶詰めされてからです。

そうするとピークの手前で瓶詰めするのが一番安心できます(笑)。もちろん品質のばらつきも極めて低くなります。(似たやり方をするのはローヌのマズール。味もちょっと似てます。(笑))

まあ、こんな余裕のある芸当が出来るのはラングドックではシャトー・フォンデュースくらいですね。

滲み入るような味わいなのです。今年のお月見の頃には、このワインも真円の熟成に到達してるはず(笑)。

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試飲会のおさらいです

Feb 27, 2013 by weblogland |
先週土曜日のマスキュー試飲会のおさらいです(笑)。

2009年ヴィンテージと2008年ヴィンテージの比較面白かったですね。
ブルゴーニュのポール・ガロデの『モンテリ』の比較は興味深かったでした。2009年は肉付きも良く、リッチなビジネスマンのようでしたよね(笑)。欠点がなくて脇が固い(笑)。さすがイレギュラーのなかった作柄でした。
一方2008年は研ぎ澄まされたアスリートのようでした。スタート直前の短距離選手のような緊張感がありましたね(笑)。残念ながら2008年は数がなく、すぐなくなってしまいました(スミマセン)。クラシックなブルゴーニュ好きは特徴的な2008年に興味を持つ方が多かったようでした。単にヴィンテージ・チャートで計れない真実が『モンテリ』2008年にはあったようです。

あと私の愛するラファージュさんの『シメール』2009年。実は2008年の残り1本を試飲会の前に飲みました(隠れて飲んでスミマセン!)。味わいはピークでした。複雑で万華鏡のような香り。広がり・深みがあり、素晴らしい出来上がりでした。2009年は皆さんご存知のようにまだまだ伸び代がありましたね。少なくともあと2~3年は向上するし、5年、10年先まで期待したいほどの出来でした。ルーションのワインとしては出色の出来栄え。
2009年ヴィンテージの優位性は疑うことはないようですね。

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昨日は大勢のご来店ありがとうございました。

Feb 25, 2013 by weblogland |
皆様のお気遣いで過度に集中することなく、良い流れでとどこおりなく進みました。
ありがとうございました。

●モラゴン 2011年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 900円税込み
「えっ!これ900円なんですか?! うんまい(笑)。」
「果物のジャムやコンポート。」
「とにかく飲みやすい(笑)。昨日1本買ったんですが、あっという間に飲んじゃいましたよ(笑)。」
私「バランスがとても良いんです。作り物っぽくない良さがあります。」
「飲みやすいけど、アルコール分はどうなんですか?」
私「しっかり14%あります。あと残糖分はないですね。」
「調子に乗って飲んだら酔いますね(笑)。」
「ブログで読んだのですが、原理主義者の店長が言うようにカベルネらしくない(笑)。でも、カベルネでもメルロでもどうでも良い旨さ(笑)。」
家内「このワイン、マスキューでは扱いの長いイエクラのボデガス・カスターニョの新作です。あのヘクラの生産者です。」
「そうなんですか。たしかにヘクラはスペインらしい味わいのワインですが、このワインはスペインらしからぬフルーティーさがありますよね。」
私「そーなんです。プラム系の赤い果実味がハッキリしています。ありがちな黒っぽさが目立ちません。」
「このワイン時間が経つと複雑になりませんか?時間が経つと果物の完熟度が増すような…。」
私「2本目と比べると確かにそんな感じしますね。不思議ですね。時間が経つと深みが増しますね。」
「マスキューさんよくこんなワイン探してきますね(笑)。900円ていうのが凄い(笑)。」
私「ありがとうございます。でも大発見に近いですよ(笑)。」
「ところでこのワインすごく飲みやすいのですが、料理に合わせるとしたらどんな料理が良いと思いますか?」
私「梅干し(笑)!」
家内「あんまり酸っぱくない梅を梅肉にして使えばなんでも大丈夫かな。味噌とも相性良いはず。」
「和食にも良さそう。豚肉にも行けそう(笑)。」
私「中華料理でもイチヂクや梅、赤い果実を使っていればだいたい合いますよね。」
「ドレッシングを工夫すれば楽しそう(笑)。」
「マスキューさん。このワイン、酸がフレッシュなんですが、この点スペインらしくないですよね(笑)。」
私「お気づきですか?さすが!多分マロラクティック醗酵をブロックしてるような気がします。オーストラリアなんかで流行ってる技法です。確認してみますね。ただ成分調整はしてないかと。ワインとしてまとまりが良いですから。」
「自然な味わいですもんね(笑)。」
大人気ありがとうございました!

さて、つづいてはコストパフォーマンス抜群のラファージュさんのワインです。
●コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ『シメール』 赤 2009年 シャトー・サン-ロック フランス赤 フランス ルーション 750m 1780円税込み
「これ、スゴ!」
「圧倒的ですね。甘さが普通じゃないですね(笑)。甘さはグルナッシュですよね。」
「マスキューさん、ラファージュさんのワイン輸入が終わるのですか?」
私「いえいえ。シャトー・サン‐ロックの扱いが終わるだけで、ドメーヌ・ラファージュはインポーターさんが別ですから、引き続き売られます。」
「シャトー・サン‐ロックの輸入が止まるだけなんですね。」
私「はい。残念ながら、そのようです。まあ、そのかわり安く提供していただきました(笑)。」
「ちょっと、ペッパーミントの香りが強く出てますね。シラーですか?」
私「はい。抜栓して2時間くらい経つとペッパーミントの香りがとても強く出ます。目が痛いほどです(笑)。」
「あっ!たしかに。このペッパーミントのニュアンスはボルドーのシェヴァル・ブランなんかにありますよね。特に暑い年。」
「ローヌっぽいですよね。力強くて、酸もあるし。スパイシーだし。」
私「ドメーヌ・ラファージュの方がルーションらしいですよね。シャトー・サン‐ロックの方が内陸にある分出来上がるワインも違うようですね。」
「最初の『モラゴン』も濃いワインだと思いますが、『シメール』の濃さは別次元ですよね?」
私「はい。『シメール』は1本の葡萄樹からワインがハーフボトル1本ほどしか出来ません。いわゆるグラン・クリュの収量です。」
「とてつもない生命力感じますね(笑)。」
「まだ飲み頃じゃないですよね?」
私「飲めちゃいますが、まだまだ発展しそうですね。どんな風になるか知りたくなります。」
「マスキューさんが、このワインが無くなることを恐れているのが理解できました(笑)。」
私「現品限りですので…。好きな方に買っていただければと…。」

さて後半戦のピノ・ノワールです。
●『ピノ・ネロ』2010年 ケットマイアー イタリア アルト・アディジェD.O.C.赤750ml 1800円税込み
「これ、飲みやすい!スイスイいける(笑)。」
「うん。たしかにピノ・ノワールの味わいですよね。でも何かがちがう?」
「色も薄いし、ピノ・ノワールだけど、ブルゴーニュとは違う。」
私「このワイン、ブルゴーニュのどこに似てるとは言えませんよね。」
「軽いし、タンニンも意地悪じゃないし。でもしっかりしてる。」
「そうそう。厚みがある。」
家内「旨味の厚みがありますよね。ですから酸はしっかりありますね。目立たないだけです。」
「なるほど酸っぱいだけが酸じゃないんですね(笑)。」
私「このワインはいわゆるブルゴーニュのピノ・ノワールとは基本的な設計図から違うかと。」
「うん。うん。香りより味わいなんですね(笑)。」
「思想が違うんですね(笑)。」
「飲む人、造る人の差ですね(笑)。イタリアとフランスって近いけど、違うんですね。」
私「イタリアでもブルゴーニュっぽいピノ・ノワールを造って一攫千金を狙う生産者はいますが、もともとアルト・アジジェでピノ・ネロを造る生産者はちょっと違うようですね。生活に根差したワイン造りがあり、プライドがあるようですね(笑)。」
「志が違うんですね(笑)。」
「みんな同じじゃつまらないですよね(笑)。」
「同じピノ・ノワールでもこんなに違うんですね。どちらも価値があり必要性があるんですね。」
考えさせられる良さがありました。

●モンテリ キュヴェ・ポール 2009年 ポール・ガロデ フランス 赤 ブルゴーニュ 750ml 2950円税込み
2008年と比較テイスティングです!
「あれ?2008と2009ってこんなにも違うの?」
「2009はふっくらしていて、豊かで飲みやすい。2008の方は固い。」
「2008の方が若い感じがしますよね?」
私「2009はイレギュラーがない作柄です。ある意味完璧。2008は夏場が涼しく秋遅くまで収穫を我慢できたワインは秀逸な出来でした。」
「2009の方が色が濃いのは作柄が良かったからなんですね?」
私「そうかと。ただ2008の方が酸があり、強い印象があります。2008の方が生命力があります。」
「私は2009の方が好き(笑)。だって飲みやすい。」
私「それは正しいと思います。今飲んでより美味しいのは2009だと思います。」
家内「私は2008が好きなんですよね(笑)。クラシックで良いかと(笑)。」
私「好みですね(笑)。簡単に点数つけて優劣はつけられませんよね(笑)。」
「そーなんだよね。2008の良さと2009の良さは別物だし、どちらも良さがあるよね。ワイン好きだったらどちらも良いよね(笑)。何時飲むかによるよね。」
「作柄に恵まれれば良い訳じゃないんですね(笑)。」
私「良いに越したことはありませんが(笑)、作柄だけで決まりませんね。この点、面白さがあります。あと飲み手の好みにもよりますね。」
「それって大事だよね。飲むのは個人だもんね。その人が美味しく感じれば良いんだからね(笑)。」
「ただし公約数はある(大爆笑)。」
「それってダメなものはダメってことですか?」
私「私の口から言えません(笑)。」
冷や汗かいちゃいました(笑)。

さて最後は
●ブルゴーニュ キュヴェ・スペシャル 1995年 ルモワスネ・ペール&フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3240円税込み
「これ凄いな!」
「とにかく旨い!」
「香りが複雑。しかも切れ間なく香る。」
「まだまた行けるね。ピークの途中だよね。落ちてないよね。」
「すべてが滑らか。うっとりする。」
「マスキューさん。なんて表現します。紅茶のような香りもします。」
私「いわゆる枯れ葉の香りですよね。熟成したラ・ターシェなんかに言われるニュアンスです。」
「ルモワスネって買い酒ですよね?でも素晴らしいですよね?」
家内「出荷前にリコルクして補酒までしてますから完璧です。ドメーヌ蔵出しより管理は完璧かも(笑)。液面も均一に高いです。」
私「もうこんなネゴシアンは出ないでしょうね。どんなドメーヌでも自分のラベル貼った方が高く売れますもんね(笑)。」
家内「最近は、ルモワスネも自分の畑を所有する方向に舵をとったようです。」
息を飲むブルゴーニュの古酒でした。


どうもありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスの試飲セミナー

Feb 22, 2013 by weblogland |
昨日はドメーヌ・ド・ラ・ジャナスの試飲セミナーに行きました(笑)。
あのパーカーポイント100点連発のシャトーヌフ・ド・パフのスターです!
当主のクリストフさんは初来日。パーカーのローヌ本でヤッピー風と称された彼もハゲた立派なおじさん(笑)。私も親しみ感じました。

話しはグルナッシュの美点、ポテンシャルの高さを熱く語っていました。
「グルナッシはエレガントでブルゴーニュのピノ・ノワールのようなものだ!」
聞いている私も力が入ります。なんたって、私が今はまっているグルナッシですから(笑)。「エレガント」を10回は言ってました。

試飲は2011年のラインナップ6本と1998年の『ショーパン』

2011はどれもワインが出来上がってます。スイスイ飲めます。美味しいには美味しいのですが…。
信じられません。

えっ!

昔飲んだ印象とは違いますね。

確かにアメリカ人が好みそうな味わいです。

ヴィンテージの性でしょうか。立体感が足りないような点、気になりました。
旨くなり過ぎちゃったんですかね(笑)。

まあ、大満足させていただきました。

今や90ヘクタールの畑を所有するとか、ちょっと大きく成りすぎかな(笑)。

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