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桝久 試飲会リポート 後半

Apr 29, 2019 by weblogland |
間違いないトップ・ランナーです。
SO2の残存量は10mg以下!
そしてこの価格!
とうとう来ましたね(笑)。
●『エグジット』2016年 レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼ 南西フランス 赤 ビュゼA.C. 750ml 1481円税込み
「マスキューさん、ビュゼって何処(笑)?」
私「フランスのシュ・ド・ウェスト いわゆる南西地域です。ベルジュラックに近いかな。」
「ビュゼなんか飲んだことない(笑)。」
私「私もいままで飲んだ記憶がありません。」
家内「たしか1973年頃にA.O.C.に昇格していますが、パッとしなかった(笑)。」
「地図を見ると新しいA.O.C.があるはあるは(笑)。今ワインの資格試験受ける方は大変なんでしょうね(笑)。」
家内「A.O.V.D.Q.S.が全部A.O.C.になったのかな(笑)?」
私「まっまっ、お試しを(笑)。」
「ビオ臭がするけど嫌な感じじゃない。」
私「甘い腐葉土のニュアンスですね。」
家内「湿った森 羊歯 苔 なんかのニュアンスも。」
「ふっくらしてて違和感が無いよね(笑)。

「う~ん。綺麗だし、広がりもジワジワ(笑)。セパージュは何ですか?」
私「えーと。メルロが60%、カベルネ・フランが25%、カベルネ・ソーヴィニヨンが15%です。」
「へえー、メルロが6割入っているのですか?」
「暖かな産地のメルロとは違いますね。」
私「小粒の梅のニュアンスですよね。」
「小粒の梅干し 紫蘇を刻んで入れたヤツ(笑)。昔お祖母ちゃんが作った梅干しを思い出しちゃいましたよ(笑)。」
家内「南西地域のカベルネ・フランやマルベックに出る特徴的な香りです。あと時間が経つと海藻や塩辛さを感じます。」
「いきなり香り全開のスタイルじゃないけど(笑)、癒されるし、優しい。」
家内「南西地域の固くて時間のかかる伝統的なスタイルじゃありません。」
「あー、カオールなんか手強いもんね。20年くらい待たなきゃいけない(笑)。」
私「最近はだいぶ早く飲めるスタイルに変わって来てますが(笑)、それでもタンニンは荒いですよね。このビュゼのタンニンはこの意味では異例。ニューワールドっぽい(笑)。でも果実の特徴は南西地域(笑)。」
「マスキューさん!ボトルの首にNO・ADDED・SULFITESって書いてありますけど、いわゆるSO2無添加なんですか?」
私「そーです!ワインから検出されたSO2
が10mg/L以下です。信じられません!」
「マスキューさん。でも安い値段で酸化防止剤無添加のワインがありますよ(笑)?」
私「加熱処理したり、過度の濾過をすることで無添加ワインの製造は可能ですが、味わいがワインでなくなってしまいます。」
家内「加熱処理すると果実味がぼやけて特徴が無くなるし…、ワインが死んでしまいます。」
私「生産者のレ・ヴィニュロン・ド・ビュゼがどうやって無添加を達成したか?目下の私の研究課題でございます(笑)。」
「まず衛生管理が徹底しないとダメですよね?」
私「はい。左様でございます。」
「レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼって協同組合ですよね?」
私「左様でございます。」
「組合員が自分で作った葡萄を持ち寄る。
しかもそれでいて衛生管理を完璧に出来るのはかなり凄い!」
私「左様でございます(笑)。」
家内「協同組合自体の意志が寄せ集めではないのでしょうね。生き残りをかけているはずです。」
「ラベルデザインや認証を3つも取得してること、売る気満々だよね(笑)。」
「しかもこの値段は驚異的(笑)。」
「とうとうこんなの出てきた!って感じですね(笑)。」
私「ちょっとアバンギャルドだし、新しい技術が見え隠れもしますが、もともとの葡萄の良さを感じますから…。保守的なベテラン・ワイン・ラヴァーの中には『解らない』と言う方はいるはずですが。好奇心旺盛なマスキューの常連のお客様に支持されてほっとしております。ありがとうございました!(笑)」


身から鱗のドルチェット!
●ディアーノ・ダルバ 『ソル・リキン』 2015年 カーサ・ヴェッキア イタリア ピエモンテ 赤 ディアーノ・ダルバD.O.C.G. 750ml 3332円税込み
「マスキューさん。ドルチェット好きなんですね(笑)。私も好きですが(笑)。」
「これってD.O.C.G.なんですね。シール貼ってますもんね(笑)。これだけで偉そう(笑)。」
家内「2010年にD.O.C.G.に昇格しています。」
「ここ数年で倍増しましたから、これまた資格試験は大変(笑)。」
「さて、味わいもD.O.C.G.かな(笑)?」
「う~ん。これホントにドルチェットなんですか?ドルチェットとは思えない!」
「飲み頃になったバローロみたい。」
「バローロみたいに重厚じゃないけど、旨いね。深みがある!」
「貴婦人!」
「ドルチェットって割りと単調なんだけど、これは違う。大きな違いを感じます。こんなドルチェットあるんですね(笑)。」
「でもさ、こんなに品のあるバローロは無いよね(笑)。しかもこの値段じゃ(笑)。」
家内「ドルチェットですからここの家のバルベラやネッビオーロに比べると出来上がりは早いですね。」
「これヴィンテージは何時ですか?」
私「2015年です。今飲むには良いところですね(笑)。」
「色も味も綺麗(笑)。」
家内「実はこのワイン、バローロを造れる畑で作っています(笑)。」
「えー!そーなんですかぁ!」
家内「このディアーノ・ダルバはバローロのクリュでもあります。宮嶋さんのイタリア・ワインの本の地図を見るとバローロに隣接したように見えるのですが、本来バローロのクリュです。ドルチェットはバローロに隣接畑の下側に植えられるのが通例なのでそのパターンなのかなと思っていましたがそうじゃない(笑)。」
私「フォンタナフレッダの丘の尾根を登った所にある標高の高い畑。丸っきりの石灰質でいわゆるバローロのネッビオーロを植える畑の土壌とは違います。これを調べて確認するのに、も~大変でした(笑)。」
「バローロの区画にドルチェット植えるとは…。絶句ですね。」
「ネッビオーロ植えてバローロってした方が高く売れるしね(笑)。」
「イタリア人は変わり者も多いから(笑)、一人D.O.C.G.なんじゃない(笑)。」
「生産者は数えるほどいないかも(笑)。」
私「そうかも知れませんね(笑)。」
「ネッビオーロからすると、癪な存在だな(笑)。畑でネッビオーロに苛められてるんじゃない(大爆笑)。」
私「マスキューはこの生産者カーサ・ヴェッキアのファンでして(笑)。ここのバローロとこのドルチェットの関係が、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴイーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの関係のように思えてなりません(笑)。もっともバローロは違うクリュで生産していますが(笑)。」


家内共々心に突き刺さりました(笑)。
●デフォラ 2007年 1+1=3(ウ・メス・ウ・ファン・トレス)スペイン 赤 
ペネデスD.O. 750ml 2406円税込み
「おっ、おっ~。旨い!」
「圧倒的(笑)。ニッコリしちゃうね(笑)。」
「すべてが巨大。でも、とても透明感がありますよね。何故?」
私「熟成したからとしか言い様がありません(笑)。」
「たしかに熟成しているけど、まだまだ行くね(笑)。2007年だから12年でこれか。
ポテンシャルがかなり高い(笑)。」
「チョコレート食べながらこのワイン飲むと言葉を失う(笑)。実に美味しい(笑)。」
「まるで太陽みたいな生命力を感じる。熟成することで光輝くのかな(笑)。」
「マスキューさん!このワインのコルク新しいですよね?」
私「出荷前にコルクを打ち直していますね。新品ですね(笑)。」
「それってどう言うことですか?」
「コルク自体は10年くらいの寿命です。このため品質管理を兼ねて打ち直し。あとさらに10年くらいは持つためだと思います。」
私「先日開けたほぼ30年経ったワインのコルクより長いコルクですね(笑)。」
家内「弾力を失い、そろそろ限界でしたっけ。」
「タンクに入れて出荷前にコルクを打っただけではないのですか?」
私「その場合は瓶内に澱が残りません。これはしっかり澱があります。それも瓶詰め前に樽で13ヶ月熟成していますから、細かい部分は落ちていますが。」
「そんなに生命力があると言うことは、全房発酵したクラシックなワイン?」
私「そう思っていましたが、インポーターさんに聞くと、除梗していました。不思議に思いよくよく調べると、ジュースの段階で18%ほどセニエをしていました。濃くなる訳です。」
「マスキューさん!セニエって?」
私「醪の水分だけを抜く方法です。直訳すると『血抜き法』。そうすることでより濃厚なワインになります。」
「グジュ、グジュの醪から2割も液体を抜き取って大丈夫なんですか(笑)?」
私「出来上がるワインが2割減ります。基本的には不作で薄い果汁しか得られない時にやる方法です。」
「抜いた果汁はロゼとして利用?」
私「左様でございます(笑)。」
家内・私「20年近く前にマスキューで流行ったプリオラートのスカラ・デイを思いだし、涙が出そうになりました(笑)」
「なるほど!あれね(笑)。たしか70年代半ばのものでしたよね(笑)。沢山飲んだなぁ(笑)。グラン・レゼルヴァでしたよね。」
家内「もうあんなプリオラートありません。スカラ・デイも売却されて、高くてつまらないものになっちゃいました。残念!」
私「ガルナッチャこそ長期に熟成して飲むべきワインなのです!あー、すっきりしたぁ(笑)。」
「このスタイルのワインはもう無いのか。
あったとしても高いんだ。」
私「これでも早く飲めるように工夫されていますが、かなりクラシックなワインだと思います。」


昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!良きゴールデンウィークをお過ごしください。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Apr 28, 2019 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

まずは久しぶりのクストーザの白と赤。お値段がとてもリーズナブルになりましたので、再登板です(笑)。
〇『カタラット』2017年 クズマーノ イタリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 1110円税込み ヴィノ・ロック
「おっ!クズマーノ!マスキューさん扱いありましたよね?」
家内「はい。通常アイテムは『アンジンベ』ですね。」
「インソリアと何かのブレンドでしたよね?」
家内「インソリア70%とシャルドネ30%ですね。」
「これはカタラット100%?」
私「はい(笑)!左様でございます(笑)!」
「カタラット100%って珍しいですよね。」
家内「そーなんですよね。カタラット独特のくどさが出たり、かといって薄くしても面白くない(笑)。」
私「まっまっ、お試しを(笑)!」
「これ、凄い!特徴的ですね(笑)。」
「色も濃いけど味も濃い(笑)。ヴィンテージは何時ですか?」
私「2017年です。ヴィンテージの割には色が濃いですよね。」
「オレンジっぽい柑橘類がどっさり入ってる(笑)。」
「色同様に中身も濃い(笑)。」
私「柑橘類もオレンジやミカンの少し高いヤツですよね(笑)。」
「イヨカン、ポンカン、不知火なんかかな(笑)?」
「ザボンの皮みたいな苦味もイイね(笑)。」
「レモンのニュアンスもあるけど、それよりもっと熟して甘い柑橘類だよね。」
私「時間が経つとペパーミントみたいなスパイシーさも出てきます。」
「この白ワイン、真夏よりこれから初夏に味わうべきワインだね。」
「真夏には重すぎる(笑)。」
「う~ん。それにしてもコスト・パフォーマンスが高いね(笑)。」
私「ありがとうございます!」
「爽やかさより、強い果実味が特徴だよね。」
家内「品種の特徴がよく出ています(笑)。」
「あれ?このワインはD.O.C.なんですね。
カタラットでD.O.C.あるんだ?」
家内「最近、品種のバラエタル しかも地場品種のバラエタルがイタリアのトレンドのようです(笑)。」
「う~ん。この『カタラット』飲むと解る気がする。」
私「出来映えとコスト・パフォーマンス良く、舵を切ったんでしょうね(笑)。さすがクズマーノ(笑)。」
家内「NHKのテレビで『世界は欲しいもので溢れてる。』という番組があります。好きで欠かさず観てるんですが(笑)。今、歌手のJUJUがイタリアのパスタ食べ歩き。シチリアではたっぷりのオリーブオイルとたっぷりのリコッタチーズをかけたパスタを食べてました。あんなにベビーな味わいにはしっかりした白ワインを合わせるしかない(笑)!まさにこの『カタラット』こそ合わせるべきだと実感しました(笑)。」
「そーですよね(笑)。真夏に日陰で涼をとるようなスタイルではないですよね(笑)。」
「爽快さを求めるスタイルではないよね(笑)。」
「これ、ゼリーにしてデザートにしたら面白そうですよね(笑)。」
家内・私「なるほど!目の付け所が凄い!(笑)。」
「これでフルーツポンチ作ってもイイなぁ(笑)。」
「サングリア作ったら凄く美味しいの出来そう(笑)!」
「もともとが濃いからアレンジしやすいですよね(笑)。」


ここのところマスキューのマイ・ブーム
マルケのサン・ジョヴァンニのワイン。
この白ワイン、ずーっと試飲会に出したかったのですが、品切で断念。ようやく再入荷しました(笑)。万を持しての登場です(笑)。

〇マルタ パッセリーナ 2017年 サン・ジョヴァンニ イタリア マルケ 白   
マルケ I.G.T. 750ml 1712円税込み
「パッセリーナなんて聞いたことない品種ですよ(笑)。」
「おっ!これも凄い(笑)!『カタラット』を上回るパワー(笑)。」
「うんうん。でも『カタラット』とは方向性が違いますよね?」
「鉱物 ミネラル感 とても感じますね。」
「石を砕いたよう(笑)。」
「ワインに切れがあるから、それと同調する(笑)。」
「ワイン自体に強さはあるんだけど、そしてそれが特徴なんだろうけど荒くはないんだよね。ミネラルっぽい広がり、抜けの良さは確かに強いけど、荒くない。」
「草っぽさ 植物のニュアンス強いですよね。それもハーブ。森じゃない。」
「湿った犬は走らない(笑)。」
私「最初の『カタラット』とは思想が違いますよね(笑)。」
「バジルとかオレガノなんかには相性良いなぁ(笑)。
「バジルって繁殖力強いんですよ。種からも育つし。プランターで育てても1家族分なら十分(笑)。たっぷり楽しみますよ(笑)。」
私「新鮮なバジルがあったらジェノベーゼにして、このワイン飲みながら食べたら美味しいでしょうね(笑)。」
家内「このワインは生姜とか茗荷、ネギなんかとも相性が良いですよ(笑)。」
「マスキューさん!鰹にたっぷりの薬味をかけてぽん酢醤油をかける。そしてこのワインをガブガブ飲む!」
私「考えただけで涎出ますね(笑)。レモンと醤油わ半々にしたレモン醤油使えば何にでも合いますよね(笑)。」
「マスキューさん!サン・ジョヴァンニってヴィーガン・ワインの作り手ですよね。」
家内「ワインが自然な感じがして良いと思います(笑)。」
「草っぽいし、やはりヴィーガン(笑)。」
私「そうそう。今日の4番目のワインもヴィーガン・ワインです(笑)。たまたまですが、ヴィーガンの需要はヨーロッパには確実にあるんでしょうね。」
「知り合いの娘がイギリス留学したんですけど、帰国したらヴィーガンになってました(笑)。新興宗教にはまったようなもの。会話が成り立たない(笑)。」
私「Fさんは魚釣りがお好きだから、彼女にしたら悪魔に見えるんじゃないんですか(笑)?」
「完全菜食主義者からしたら天敵ですよ(笑)。」
「緩いヴィーガンもあるんでしょ?」
「ヴェジタリアン。ヴィーガンは馬鹿にしてるかも(笑)。」
私「あいつらヴェジタリアン。ヴィーガンじゃない!って(笑)。」
家内「そうなると信仰に近いですよね。」
私「ほんとの信仰だったら寛容なはずだから、信仰というよりは原理主義的なのかな?」
家内「ビオもその危険孕んでますよね。」
「ビオ・ディナミスト(笑)。」
私「でもあまりに現実的じゃないから、最近はビオロジックの方に振れてますね(笑)。」
「なるほど!でもヴィーガンはやろうとすれば出来るから、広がる余地ありますよね。旧約聖書的だし。」



●『ネロ・ダーヴォラ』2017年 クズマーノ イタリア 赤 シチリアD.O.C. 750ml 1110円税込み ヴィノ・ロック
「パッセリーナ飲んだ後にはイイね(笑)。
しっとり感じる(笑)。」
「これ割りとネロ・ダーヴォラっぽくない
(笑)。通常はもっと濃くて甘くて黒い(笑)。」
私「都会的ですよね(笑)。果実味も明瞭ですしね。」
「南っぽい、タンニンたっぷりスタイルじゃない。でも飲み飽きしないよね。」
「逆に料理に限定されないかな(笑)。」
「これって割りとしっかりしてますよね?」
家内「とても持ちが良いですよ。」
私「はい。昨日より今日飲んだ方が美味しいです。昨日は開けたてでしたから、このワインはあまり売れませんでした(笑)。
今日になって売れだしました(笑)。」
「旨味、酸味、タンニンのバランスが良いよね(笑)。アルコール分は幾つですか?」
私「14%あります(笑)。」
「えっ!そんなにあるんだ!」
私「折り合い良いですよね(笑)。」
私「さてここでついでに問題です(笑)!このネロ・ダーヴォラは1番目に飲んだ『カタラット』とおなじ2017年ですが、『カタラット』はアルコール分は幾つでしょうか(笑)?」
私「あの強い『カタラット』です!(意地悪な誘導)。」
「う~ん。14.5%。」
「じゃあ、15%!」
「思いきって14%(笑)。」
私「正解 『カタラット』は12.5%です。」
家内「品種特性です。熟度が品種によって違います。」
「ワインとしての折り合いのつき方が違うんだよね。」
私「考えてみると不思議でもありますよね(笑)。味も違いますし。赤と白の違い以上に品種の差を感じます。」
「ところで明日、すき焼きするんですけど
。どの赤ワインが良いですか?」
「後半の3本は強いスタイルですから、この赤がイイと思います。ただし、今日開けておくとより楽しめると思います。」
「1日前に開けるんですか?」
私「はい。このワインはまだ少し若いので、開けた翌日にとても美味しくなります。」
家内「今日割下にこのワインをちょっと混ぜて沸騰してアルコール分を飛ばします。そして翌日まで冷蔵庫で寝かして、このワイン飲みながら食べるとグッド(笑)。まず外しません(笑)。」

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マスキュー 試飲会リポート 番外編 その3

Apr 07, 2019 by weblogland |
試飲会もたけなわ、もうそろそろ終わりかな?疲れたし(笑)。

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そんな頃ドンナルーチェを愛するAさんがお友達を連れてご来店くださいました。
一通り試飲して棚に並んでるドンナルーチェを発見。
Aさん「おっ、ドンナルーチェ発見(笑)!立派な瓶だよね。このワイン凄いんだよ(笑)。」
友人Bさん「どう凄いの(笑)?」
Aさん「とにかく凄いの(笑)。飲んだらビックリするよ(笑)。」
私「香り、生命力が尋常じゃないですよ(笑)。」
Aさん「そーだよね。まずはこの下のフラスカーティーを飲んで、それからこのドンナルーチェを飲むと凄さが実感出来るんだよね(笑)。マスキューさんにフラスカーティーあるから買ってみたら(笑)。」
そうまで言われると私のドンナルーチェ愛に火がつく(笑)。
私「実は2018年去年の1月28日に開けた2016年のドンナルーチェありますから試してみます(笑)?もうシェリーっぽいんですけどね(笑)。」
Aさん「えっ!そんなのあるんですか!」
「1年以上前じゃないですかぁ!」
私「変態じみてるんですけど(笑)。」
「あっー!美味しい。ドライ・フルーツの砂糖漬けみたい!」
「シェリーっぽいけど香りが凄い!生きている!」
私「シェリーだとしてもこんなシェリー無いですね。」
Cさん「ニコニコしちゃう(笑)。」
Aさん「この先どうなるんですか?」
私「取り敢えずこの状態は続くと思います。」
「これホントに1年以上あいたままだったんですか?」
私「はい。コルクを逆にさしてセラーの隅に置いてました(笑)。おかしいですよね(笑)。」
「これって2016年ですよね。」
私「もう現行は2017年ですから、2016年の在庫はありません。テイスティング始めてから1年以上経っちゃいました(笑)。
ようやくこのワインのことが解ったような気がします(笑)。」
家内「テイスティングが追いつかないなんて笑っちゃいますよね(笑)。」
私「だからもうドンナルーチェのテイスティング・リポート書くの止めようって思ってるんですよ(笑)。」
Aさん「私ドンナルーチェのバック・ヴィンテージを5本持ってます。セラーには入れてないんですが、涼しい土間ですから大丈夫かな?」
家内「家の北側の土間だったら新聞紙にくるんで箱に入れて置けば大丈夫だと思いますよ(笑)。」



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桝久 試飲会リポート 番外編 その2

Apr 05, 2019 by weblogland |
「先日テレビで見たんですけど、芸能人格付けなんとかみたいな(笑)。黒いグラスに赤ワインと白ワインを入れて飲む。外からワインの色が解らないようにします。そうしたら赤か白か飲んで解らなかった!そんなことあるんですか?」
Fさん「オレンジ・ワインかな?」
私「あー、オレンジ・ワインだったらあり得ますね(笑)。」
「良くご存知!そのオレンジ・ワインで騙されてました(笑)。で、オレンジ・ワインって何ですか?」
私「皮ごと発酵させるタイプの白ワインです。甕の中で発酵させたり、あとSO2を加えなかったり、色々な流儀があるようです。まあ、皮ごと発酵させますと果皮のタンニンが多く抽出されまさからとても強い白ワインになります。」
Fさん「色もかなり濃いですよ(笑)。」
私「Fさん!さすがですね(笑)。」
「マスキューさんにはオレンジ・ワインありますか?」
私「え~と。イタリアのロ・ゼルボーネの白はそれかな。でも今売り切れですね。来月来ますよ(笑)。」

Fさんをはじめ、マスキューのお客様はレベルが高い!

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桝久 試飲会リポート 後半201903

Apr 02, 2019 by weblogland |
レオ・グエルフス 2015年 サン・ジョヴァンニ イタリア マルケ 赤 ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ 750ml
1944円税込み
「おっ!これベビーだねぇ。イタリアらしい(笑)。イタリアの何処ですか?」
家内「中部イタリアのマルケ州です。」
「私マルケにいたんです!ペルージャ!」
「いかにもモンテプルチアーノ種らしい。
好きなんですよね(笑)。」
「陽光をたっぷり吸ったような味(笑)。」
「それにしてもタンニンの分量が凄いですよね。でも、タンニンだけじゃない(笑)。」
「ハーブだよね。バジルっぽさ う~ん。
スパゲッティー・ジェノベーゼ食べたくなっちゃう(笑)。」
「ハーブも湿った感じじゃないですよね。
やはり陽光(笑)?」
「マスキューさん。マスキューさんの定番にロッソ・ピチェーノありましたよね?」
家内「『チウ・チウ』です(笑)。『チウ・チウ』のゴティコが同じランクです。」
「あー。あれね(笑)。ゴティコと比べるとどうですか?」
私「ゴティコの方が都会的かな(笑)。こっちの方がプリミティブですね。」
「マスキューさん!このワインって小豆っぽさありますよね。」
私「さすが!ゴティコもそうです。マルケのモンテプルチアーノの特徴だと思います。」
「このワイン前回の試飲会で出した白ワインのラベルとよく似てますが?」
家内「同じ生産者です(笑)。いわゆるヴィーガン・ワインです。」
「ふーん。菜食主義でしたっけ?」
家内「完全菜食主義(笑)です。」
「完全がつくんですね(笑)。」
「殺生をしないってヤツだよね。」
「ワインってそもそも菜食だよね(笑)?」
家内「牛や馬の堆肥も使わない。濾過に卵白も使わないなど徹底しています。」
「なるほど。だから完全菜食主義なんですね(笑)。」
「ヴィーガンってよく聞きますよね。一つの潮流なのかな?」
「ヨーロッパ圏に多いのかな?」
私「ユダヤ系の方に多いような感じですよね。根底に『ノアの箱船』があるのかな?」
「主義っていうから信仰的でもあるよね。」
「そう言うとなんか怖い?」
「半捕鯨団体のグリーン・ピースなんかその流れじゃない?」
「今ヨーロッパでは毛皮製品の排斥が始まっているのも無関係じゃないのかな?」
私「半捕鯨の国際会議では、日本がいくら捕鯨の理論的な話をしても通じないって新聞に書いてありました。理屈じゃないんですね。」
「そうだよね。鯨やイルカを殺すことは断固としてダメなんだろうね。」
「あと世界的な環境意識の高まりも後押ししてるんだろうな。」
「我々の知らない価値観があるんだね。」
「マスキューさん。いわゆるビオ・デナミでは牛の糞など使いますよね。」
家内「はい。ですからこのヴィーガン・ワインはビオ・ロジックとなっています。」
「ビオ・ロジックとビオ・デナミは違うんですか?」
家内「ビオ・デナミっておまじないや信仰に近い部分があります。ビオ・ロジック
はそれを取り除き理論的に立証できる部分を行う流儀とでも言えますか。」
私「このワインを飲んだ印象からすると、極力余分な人意を加えないプリミティブな味わいを感じます。」
「まあ、良いワインであることは間違いないから良しとしましょう(笑)!」



●リラック 2016年 シャトー・ド・セグリエス フランス ローヌ 赤 リラックA.C. 750ml  2268円税込み
「すみません。リラックて何処ですか(笑)?」
私「南ローヌです。シャトー・ヌフ・デュ
・パフの対岸ローヌ川を渡ったところのアペラシオンです。隣がタベル。ロゼで有名な産地です。
「タベル・ロゼですね(笑)。あとロゼ・ダンジュにカベルネ・ダンジュでフランスの3大ロゼ産地でしたっけ?」
「それ資格試験の勉強でしましたよ(笑)。」
家内「AOCに昇格したのは比較的早いんですよ。」
「近くにパフがあるから目立たない(笑)。」
「これ、美味しいですよ。それもかなり美味しい(笑)。」
「あー、たしかに。美しい。」
「果実味が綺麗。」
「え~と。セパージュはグルナッシュ、シラー、なんかのいわゆるローヌ・ブレンドなんだけど、ちょっと違う(笑)。」
私「旨味が全面に出てますよね。プレス果汁を使っていないような感じです。」
「日本酒と一緒だよね(笑)。」
「ありそうでないローヌ・ブレンドかな(笑)。」
「前の試飲会でやったミストラルなんかに共通したエレガントさですね。」
「甘くて強烈な今風のパフみたいなワインは確かにインパクトあるんだけど、食指が働かないんだよね。歳かな(笑)。こんなスタイルなら食事しながらしょっちゅう飲みたいな(笑)。」
「ところでこのワイン、強さもありますよね。酸がしっかりある。」
私「はい。ありがとうございます。ちなみにアルコール分はなんと14.5%あります。」
「えーっ!そんなにアルコール分が高いとは思えませんよ!」
私「そーなんですよ(笑)。折り合いがとても良い証かと。」
「マスキューさんが言う 折り合いの良さ 
の意味が解りました(笑)。」
家内「バランスが良く、突出したものがありませんよね(笑)。」
「旨味と美しさは突出してるのかな(笑)。」
私「このワインと一つ前のロッソ・ピチェーノは好みの別れるところでもありますね。」


●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
販売価格(税込): 3,480円
フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml
「あっ!これ香りが物凄い!吹き出てる!」
私「あー、ヤバいですね(笑)。」
「深い、とにかく深い。渦巻いてる。」
家内「一昨年の7月に飲んだ時はピノ・ノワールみたいな香りが支配的でしたが…
。こんなに香りが吹き出るとは!」
「ピノ・ノワールみたいな薔薇のニュアンスはあるけど…、妖しい…。」
「森のような…。上手く表現出来ない。犬が森のなか走る(笑)。」
「白檀のような高貴な、凄く複雑。」
私「とんでもなく高級なワインのブーケ…
生々しいほど妖しい。壮麗でもある。ほんとヤバい(笑)。」
家内「腐葉土や苔、羊歯、キノコ、柔らかな桃のような果実、チェリー、全体の大きさが掴めないほど。」
「このワインどうなるんですか?」
私「解りません。熟成したブーケが出るのは思ったより早いでした。ガメイ種だからかな?これから先どうなるんでしょ?」
「早いと言っても、きっとまだまだ時間がかかるような気もしますが?」
私「古くなった訳じゃないんですよね。まだまだこれからだとは思いますが…。」
「マスキューさん!これってボジョレー・ヌーボーと同じ品種ですよね(笑)?モリエールのボジョレー・ヌーボー飲んだけど凄く美味しかったよね。一年置いといてから飲んだら更に美味しかったぁ。」
私「はい(笑)。そーです。こんなガメイ経験したことありませんので、なんと言ってよいか解りません。とにかく凄いとしか言いようがありません。」
私「良い年のラ・ターシェなんかこんなニュアンス有るんですけど、10年くらいでは出ません。熟成の早いガメイの品種特性なのか…。」
「マスキューさん、やはり『ノーマ』のソムリエは知ってたんですね(笑)。」
私「多分。」
私「このワイン、1本の葡萄樹からハーフボトル1本以下しか果汁を得ませんし、これ以上濃く出来ないレベル、尋常ではないボジョレーであることは解ったはずですよね。しかも作柄の悪かった2013年でこの出来栄えですから。」
家内「そうそう。Eテレの番組で『旅するフランス語』って知ってます?」
「知ってる知ってる。常磐貴子が出てたな(笑)。」
私「それそれ(笑)。黒木華が出演してリオンのワインショップでブルゴーニュの郷土料理に合うワインを所望。そうすると
ワインショップの店員が自信たっぷりにこのワインを出してました!たしか30ユーロ位でした。もちろん我が家は狂喜乱舞(笑)。」

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