前月   March 2020   翌月
Mo.Tu.We.Th.Fr.Sa.Su.
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

Menu:

More info:

リンク:

ワインの桝久商店
関内のバー[タウザー]
横浜のバー時代屋
FULホスティング サービス
ホームページ制作

:
:



Written on 2020 03

桝久 試飲会リポート 後半

Mar 31, 2020 by weblogland |


●ブルゴーニュ パストゥーグラン 赤 2014年 ドメーヌ・ジャイエ・ジル 750ml 1780円税込み
「おっ!これこれ(笑)。ところでこの値段は昔の値段ですよね(笑)。何で安いのですか(笑)?」
私「2018年にジル・ジャイエさんが亡くなり、オーナーが変わりました。その辺りが理由かと。」
「もう日本にジャイエ・ジルは輸入されないのですか?」
私「少なくとも他の日本のインポーターに円満に移ることはないかと。」
「なるほど円満にね(笑)。不円満を忖度しましょう(笑)。」
「う~ん。充実してるよね(笑)。まだ開ききってないけど、詰まってる感じ(笑)。さすがですね。」
「マスキューさん、パストゥーグランって最近よく見かけますが、どんなワインなんですか?」
私「いわゆるブルゴーニュ・ルージュの下のランクになります。ピノ・ノワールが1/3、ガメイが2/3の割合が要件となります。あとピノ・ノワールとガメイを混植・混醸することが決まりです。」
「ガメイが入るんですか?」
私「ピノ・ノワール100%ではありませんから、この分安い(笑)。もともと自分たちの飲む用のワインです。」
私「しかも同じ畑に植えます。」
「えー!ガメイとピノ・ノワールって収穫時期が違うんじゃないんですか?」
私「一般にはそうですよね(笑)。でも一緒に植えると収穫時期が近くなったり重なるようになったりするそうです(笑)。」
「何故?」
私「よく解りませんが(笑)、畑の花粉などは入り交じりますよね(笑)。あと同じテロワールなのも影響しているかもしれません。」
家内「ブルゴーニュだけでなく他の産地の
ワイン栽培でも同じ傾向になるようです
。」
「ブルゴーニュでガメイ種が栽培されていて、しかもそれ用の区画があるのすら知らなかったぁ(笑)。」
家内「近年ブルゴーニュ自体が高騰してますので、著名ドメーヌのパストゥーグランに人気が集まっています(笑)。」
「たしかに!これが3000円でも売ってるんだよね(笑)。凝縮感あるもんね(笑)。」
家内「ジャイエ・ジルのパストゥーグラン
はピノ・ノワールの比率が高く、アリゴテ同様に評価が高いです。」
「でもこの2014年のパストゥーグランはガメイっぽいよね。それもかなりスパルタン(笑)。」
「ピノ・ノワールっぽくはないよね(笑)。

私「そーなんです(笑)。でもこの年はピノ・ノワールが60%といつもより多く、しかも通年よりワインが強いので木樽熟成をしています。通常はステンレス・タンクで18ヶ月熟成させます。」
家内「樽のニュアンスがありますから、酸っぱさを抑えています。それでも強いですよね(笑)。カタログでは古い樽だけで熟成したと書いてありますが、新樽のニュアンスも若干感じます。」
「まだまだ先がありそう(笑)。更なる熟成をしそうな感じですね(笑)。しますか?

私「もともと10年も寝かせることは意図していませんから、年月が経つと枯れるだけだと思います。でもパストゥーグランでここまでやるか(笑)?みたいなところですかなね笑)。」
「う~ん。でもとても深みがあってイイよね(笑)。惹かれるんだよね(笑)。」
「仮にクリュ・ボジョレーだとしても2,000円以下じゃ売ってないレベル(笑)。


やはりジャイエ・ジル恐るべし!
オート・コートの赤、白を含め完売してしまいました!
ごめんなさい!



よーやく飲み頃になったか?
私の大好きなクリュ・ボジョレーです!
●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml 3545円税込み
「おー!美しい!」
「あれ?ピノ・ノワールみたい。それもかなりの上物(笑)。」
「パストゥーグランよりこっちの方がピノ・ノワールらしい?あれ、でもこれってガメイ種ですよね(笑)?」
私「はい。これガメイ種100%です。唄ってはいませんがバリバリのビオ・ワインです。本人に言わせるともともとのプリミティブなワイン造りわしているとのこと。」
「ガメイとピノ・ノワールの見分けがつきませんよ(笑)!」
「イチゴの香りがいっぱい(笑)。」
私「この香りはかなり持続します(笑)。さすがでございます(笑)。」
「ピノ・ノワールってガメイから分離した品種だから、ガメイをピノ・ノワール的な作り方をすると似るのかな?」
「薄旨くて、カミュのワインにも似てるかな?」
「マルセル・ラピエールのワインに似てる。」
私「さすがよくご存知で!マルセル・ラピエールは除梗していますが、これは全房で発酵しています。何年も前からストックして毎年毎年定点観測しております。ようやく飲みやすさが増しましたので、最後の放出といたしました(笑)。」
「静謐という言葉がぴったり(笑)。フランボワーズやラズベリーの果実が液体の旨みと溶け合った姿は美しい(笑)。」
家内「若干のビオ臭は残りますが、ワインの邪魔はしなくなりました(笑)。」
「余韻が綺麗だよね。私このワイン印象に残ってるんですよ(笑)。以前の試飲会に出ましたよね。ちなみに同じものですか?」
私「左様でございます(笑)。」
「より洗練された感じですね(笑)。まだまだ先もあるのかな?」
私「おそらく(笑)。定点観測の結果でございます(笑)。液体濃度で勝負する今風ではありませんが(笑)、強さ生命力はそれを凌ぐと実感いたしました(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、NHKの旅番組で黒木華がリヨンのワイン・ショップで薦められたワインですよね(笑)。ブルゴーニュらしいワインと店員さんが言ってましたっけ(笑)。」
私「あれ見てビックリしました(笑)。家内と二人でフムフムとご満悦(笑)。『あのワイン・ショップ解っているんだな!』なんて偉そうに(笑)。」


そしてトリを飾るのがコレ。
手強い曲者(笑)。これを旨いと感じる人、とてもじゃないが飲んでいられない!意見は別れるかと(笑)。でもワインとしては凄いのです(笑)。
●パラモス・デ・ニカシア ティント 2016年 マキナ・イ・タブラ スペイン カスティーリャ・イ・レオン ヴィノ・デ・メッサ 赤 750ml  2357円税込み
「うわっ!私無理!」
「独特の香りしますな(笑)。でも口の中に入ると気にならないなぁ。不思議(笑)。待てよ、ワイン自体の強さがこの最初の独特な香りを吹き飛ばすのかな(笑)?」
「マスキューさん、卵っぽい、それもピータンに通じるようなニュアンスがあります。でも私はピータン好きだから嫌ではないかな(笑)。」
私「この香りは良く言えば『クレーム・ド・ブリュレ』プリンの甘いのをバーナーで焦がしたようなデザート。悪く言うと『馬小屋臭』。いわゆるビオ系のワインに共通する香りです。ちなみに一つ前にお試しいただいたボジョレーのガメイにもあの香りはあります。」
「生きてる生物的な香りだよね。」
「むかーしのワインってこんな感じだったのかな(笑)?」
「何故ビオ系のワインに出る香りなんですか?」
家内「ビオ臭は酵母が自己溶解する過程で出るSO2(亜硫酸)由来の香りと言われています。ワインの酸化防止剤として添加されています。」
「ビオのワインって酸化防止剤SO2は入っていないのでは?」
私「酸化防止剤を入れないと自分で作っちゃいます(笑)。瓶の中で作るようですから、臭さもダイレクトになります。ただし、時間が経つと少なくなっていきます
。一つ前のボジョレーのガメイにあの香りが少ないのが証かな(笑)。」
「あれも最初はビオ臭がもっと強かったんですか?」
家内「はい。でもこれほどではありませんでした(笑)。」
私「経験的には瓶詰めされて2~3年以上経つとだいぶ減るように思います。」
「マスキューさん。私豚骨ラーメンが好きなんですが、豚骨ラーメンって臭いですよね。あの臭いだけ取り出したら臭い(笑)。」
「あー!私豚骨ラーメンはダメ(笑)。」
「でも、豚骨ラーメン好きにはあの臭さが必要なんですよね(笑)。あの臭いと旨さが
シンクロするんですよね。そう考えるとこのワインの香りって同じようなもの(笑)
。私にとっては気にならないし心地好いのです(笑)。」
私「なるほど!私も実は心地好い(笑)。」
家内「私は犬の頭の臭いが好きで(笑)、このワインのビオ臭と共通なニュアンス感じちゃうんです(笑)。」
私「私は犬の肉球の臭いが好きでして…。夫婦揃って偏愛犬フェチでして…(笑)。特にこのワインの後味に残る枝豆の臭いがまさにそれかと(笑)。」
「なんでこんな枝豆みたいな臭いするんですか?」
私「おそらく酵母臭かと、酵母がワインの中にまるっきり残った結果かと。」
「飲み込んだあと口に枝豆の香りがずっーと残る(笑)。」
「でもさ、この枝豆の臭い嫌じゃないんだよね(笑)。このワインの凄さに付随してるような感じ(笑)。」
家内「ナチュラル系のチーズが賞味期限切れそうになった頃に食べると、アンモニア臭がしますがとてもフルーティーで美味しくなるのと似てるかな(笑)。」
「このワイン東南アジアや中国なんかの香木の高貴な香りもする(笑)。ワインの中で香りが渦巻いてる(笑)。」
「香りを含めた全体のボリューム感は圧倒的。おののくほど(笑)。凄い!」
「そうそう。それを考えるとワイン自体の値段安いですよね(笑)。ビオを唄ったワインってとても高いですよね(笑)。」
家内「ビオ系のワインは本来コストが安いはずです。」
「そーだよね。自然なワイン造りなんだもんね(笑)。」
「もともとの下草も生えない、虫もいない乾燥した環境ならばコストはかからないですよね(笑)。」
私「この生産者はその辺りを狙ったベンチャーのような気がします。詳しいことが解らないのは不満なのですが、飲むと心惹かれます(笑)。」


どうもありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

桝久 試飲会リポート 前半 202003

Mar 30, 2020 by weblogland |


今月はすべて赤!
前半の3本はランブルスコでございます(笑)。皆でワイワイお花見は時節柄避けないといけませんが、人があまりに集まらない穴場を探してのお花見なら許されるでしょう(笑)。さもなければ庭、さもなければ桜を買ってきて家でお花見、
う~ん。桜のDVDを借りる、YouTubeでお花見を楽しむ!何でもいいけど桜を見たい!そして知らん顔してランブルスコを飲む!いや、飲みたいな(笑)。


◎ランブルスコ セッコ カンティーナ・セッテカーニ 
イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡性 赤 ランブルスコ・グラスバロッサ・ディ・カステルヴェートロD.O.P. 750ml 990円税込み
「マスキューさん、今日は試飲会に来た訳じゃありません(笑)。休み用のワインを買いにきました。そうしたらたまたま試飲出来る状態。しかもお客は私一人(笑)。そうしたら憚らず試飲しちゃいます(笑)。

私「ご理解ありがとうございます(笑)。」
「ところでこのランブルスコはマスキューさんの定番ですよね(笑)。去年の夏のバーベキューでは大活躍しましたよ(笑)。

私「『エバラ焼肉のたれ』にマリアージュいたします(笑)。」
「そうそう。アウトドアで焼肉食べながら飲むにはベスト(笑)。1本しか持っていかないと怒られる(笑)。」
「これ飲みやすいから危険なんだよね(笑)
。」
「家はベランダから桜がよく見えるから明日はおうちでお花見(笑)。それゆえ2本必要(笑)。」
「大人のファンタグレープなんだよね(笑)
。でもファンタほどは甘くないからちょうど良い。」
「女子受けイイんですよね(笑)。」

◎ランブルスコ コンチェルト レジアーノ2018年
メディチ エルメーテ社 イタリア エミリア ロマーニャ 赤 微発泡 750ml 1885円税込み
「あれ?これ色が濃い(笑)。一番目のランブルスコとは見た目かなり違いますよ(笑)。」
「香りも重い(笑)。濃厚な味がイメージされるよね(笑)。」
「おっ!旨い(笑)!これ飲むと一番目がお子様に見えちゃいますよ(笑)。」
「キメ細かいよね。タンニン、味わい、泡
全体のレベルが違う(笑)。」
「高級な感じしますね(笑)。」
「そりゃそーだよ。だって値段が違う(笑)
。」
「これを『エバラ焼肉のたれ』に合わしたらバチが当たる(笑)。」
「高級な生ハム!ちょっとグレードの高いイタリアン・レストランで楽しみたいなぁ(笑)。」
「甘さが気にならないよね(笑)。」
「酸がしっかりあるんだな。それにしても全体のグレードが高いよね(笑)。」
「とっても高いランブルスコって結構あるんだけど、値段の差ってあんまり感じないんだよね(笑)。」
私「そーなんです(笑)。やはり赤の泡でコテコテのものを作っても意味が無いのかと(笑)。」
「逆にそんなの美味しく無いのかも(笑)?

「エグリ・ウーリエみたいな濃いランブルスコってどうよ(笑)?」
「濃い赤ワインを発酵途中で止めるのはナンセンスってことかな(笑)。」
「ランブルスコって清涼感や飲み口の軽さ
があってこそ(笑)。これって濃さの中にそれを感じますよね(笑)。」
家内「このワイナリーはワイン評論誌『ガンベロ・ロッソ』で最高評価のトレ・ビッキオリを10回とり『スター・ワイナリー』を初受賞しました。もちろん『カンベロ・ロッソ』初の快挙(笑)。このワイナリーのために『スター・ワイナリー』の称号作ったのかも(笑)。」
「トップであり続けたんですね。ところでこのランブルスコはヴィンテージが入ってますが…。最初のは入っていませんよね
。それって何故?」
私「ランブルスコは量を生産する宿命があり、特に協同組合系のランブルスコはノン・ヴィンテージのものとなります。装置産業的に作る側面がある故です。」
「原料ワインをストックして次から次に作るんですね(笑)。だからノン・ヴィンテージが多いんですね(笑)。」
私「あまり大きな声で言えませんが(笑)、左様でございます(笑)。」
「でもこれは2018年って書いてある。ということは?」
私「ちゃんと管理したうえで生産している
のでございます(笑)。ヴィンテージ表記しながら毎年変わらない出来映えなのです
。きっと『ガンベロ・ロッソ』誌もそこを高く評価したのだと思います。」
家内「このメディチ・エルメテはあのメディチ家の末裔です。さすがメディチなのです(笑)。」


◎ランブルスコ サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 赤 サラミーノ・ディ・サンタクローチェD.O.C. 750ml 1678円税込み
「あっ!これかおりが凄くイイ(笑)。ラズベリーの香りがはっきり(笑)。」
「あれ?甘くない(笑)?」
私「そーなんです(笑)。私が飲んだランブルスコの中でも一番辛く感じます。」
「酸があるよね。しかも辛口。きっと難しいんだろうな。ランブルスコってドライにすればするほど痩せるだろうし…。」
「これって旨みの酸味を感じる。程好くて
飲みやすいし、食事の邪魔しなさそうですね(笑)。デイリーに使えそう(笑)。」
「食べ物の旨みを引き立てそうだよね(笑)
。」
「生ハムだけじゃなくて(笑)、幅広く使えるね(笑)。」
「うんうん。マスキューさん曰くの『バランスの取り方の違い。』の意味が解りましたよ(笑)。」
「そうそう。こればっかりは飲んでみないと解らない(笑)。」
「しかも何本も一緒に比べないと解らないよね。マスキュー試飲会はそれが出来るから楽しいんだよね(笑)。」
私・家内「ありがとうございます!我々も
こうして何本も比べながら試飲出来るのはこんな機会しかありません。我々もとても勉強になるんです(笑)。お客様の感想も聞けますからね(笑)。」
「コロナさえなければウィンウィン(大爆笑)。」
「ところでこの3本のランブルスコはそれぞれ甘さ加減が違いますが、この差は糖分添加量の差なんですか?」
私「基本的には発酵最終段階で残糖分をどれ程残すかの匙加減です。ですから味発酵糖分を残すのでワインのアルコール分が低めになります。」
家内「ちなみに1番目は10.5%、2番目は11.5%、3番目が11%となっています。」
「するとメディチのランブルスコが一番糖度が高いんだ。」
私「どれ程残糖分を残すかにもよりますが
、もともとの葡萄の糖度はおそらくメディチのランブルスコが一番高いかと。」
「値段なりの高さですよ(笑)。これは面白い(笑)。」
私「補糖しないで造られるランブルスコを選んだ結果かな(笑)。実際には原料に補糖するものがかなり多いのが実情です。
そうすることでコストを押さえられます
。ただしバランスがとれなかったり、後味がべたついたりします。特に甘いものは要注意かな(笑)?」
「私、ランブルスコってこんなにもスタイルの違いがあると初めて知りました(笑)。

「そうそう。一応どれも辛口だけど違う。
品種、産地の差ですか?」
家内「ランブルスコは4つのDOCに分けられます。今回の3本はそれぞれ違うDOCのものです。2番目と3番目がサラミノ種、一番目がグラスバロッサ種です。サラミノが最良と言われます。」
「なるほど!それで合点がいきました(笑)
!」
「値段の差が理解出来ましたよ(笑)。」
私「ばれちゃいましたか(笑)?」
「でもさ、飲むときはTPOが優先するから
、それに合わせて選べばイイんだよね(笑)。」
私・家内「ご理解ありがとうございました
(笑)!」

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ

桝久 試飲会リポート 後半

Mar 03, 2020 by weblogland |


●シャトー・ル・ペラ 2014年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.
販売価格(税込): 1,180 円
「おっ!ボルドーらしい!しっかりしてる
(笑)。」
「タンニンに質感があるよね(笑)。セパージュは何ですか?」
家内「メルロー85%、カベルネ・フランが15%です。とてもクラシックなワインかと。私の好みのワインです(笑)。」
私「カベルネ・フランが入るところが特徴的ですね。カベルネ・ソーヴィニヨンdeはないところがミソですね(笑)。」
「カスティヨンって右岸ですよね。メドックみたいな軽さが無くてイイね(笑)。」
「さっきのクロス・ロヘンが女性受けしたけど、これは男性受けするね(笑)。」
私「はい(笑)。特にオールド・ファンが好まれます(笑)。」
「タンニンが緻密ですよね。この価格帯のワインじゃないね(笑)。あと、2014年のボルドーって作柄がとても良さそうですね(笑)。」
私「はい。ブルゴーニュは2015年が優位、ボルドーは2015年より2014、2016年の方が良さそうですね(笑)。」
「最初は2015年もてはやされたけど(笑)、蓋を開けたら2014、2015年の方が良かった(笑)。」
私「ボルドーは2015年を煽りすぎましたね(笑)。」
「そうすると2014、2015年のボルドーはお買い得かな(笑)?」
「私この前サン・テミリオン行きました。シェヴァル・ブランの隣のシャトー行ってきましたよ(笑)。でもワインは強くて苦手(笑)。グラーブの方が飲みやすかった(笑)。」
私「サン・テミリオンのワインはメドックより濃く造りますから、より渋く感じますよね(笑)。」
「それにしてもこのワイン安いですよね?」
家内「実はこのワイン、インポーターさんが輸入を止めるために特別価格となりました。定番としていただけに残念です。」
私「このワインは、1本の葡萄樹に8房しか実をならしません。本格派でございます(笑)。」
「マスキューさん、普通はどのくらいならすのですか?」
私「結実枝1本で11房なります。結実枝を2本伸ばすと22房。最大4本だと44房が可能かな(笑)。ニューワールドは22房が基本のようです。」
「えー!これって少ないですよね?」
私「はい。古典的な栽培です(笑)。」
「沢山実をならせるとどうなるのですか?

私「ワインが水っぽくなります(笑)。あと葡萄樹がすぐ枯れます。」
「フランスの葡萄樹で樹齢100年なんてあるのは、一年で収穫する葡萄果が少ないからなのですか?」
家内・私「左様でございます(笑)。」


●シャトー・ブリソン 2016年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.
販売価格(税込): 1,980 円
フランス ボルドー 赤 750ml
私「実はこのワインは所有者が前のワインと同じです。同じ村のものとなります。
セパージュもほぼ同じ。ただしル・ペラよりさらに収穫量を落としております。1本の葡萄樹に6房ほどです。」
家内「ブリソンはル・ペラのワンランク上のキュヴェと考えて良いと思います。」
「あー!ル・ペラよりもっと濃い。甘さもある。スケール感も大きい。」
「たしかに共通する味ですね。でも大きさ
が立派(笑)。それにまだまだ熟成しそうですよね(笑)。」
「まだ若いし、みなぎるものがある(笑)。」
家内「カベルネ・フランがとても効果的に感じます(笑)。」
「とてもタンニンが多いけれどクリアで凄い質感。マスキューさん曰くの壮麗かな(笑)?」
「グラン・ヴァン並みだね(笑)。」
家内「この二つのシャトーを受け持つ息子のセドリックさんは真面目(笑)。日本に来ても『畑が心配だから早く帰りたい! 』 とおっしゃってました(笑)。」
「マスキューさん!ル・ペラとこのブリソンは同じ所有者のものということは、両方とも同じインポーターですよね。ということはブリソンも輸入中止なんですね
?」
私「今回マスキュー試飲会にお出ししたモンテガードの白、ル・ペラ、ブリソンが輸入中止となります。長く定番としていたアイテムなので困っています。インポーターさんも心苦しく、『お世話になったお客様にお安く提供してください』とのご厚意で特価セールとなりました。」
「そういえばマスキューさんボルドーワインあまり置いてないよね。」
家内「数少ないお買い得のボルドーでしたからショックが大きい!」


●ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2016年 ラ・コロンビーナ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C. 750ml 2938円税込み
「あっ!うんまい、これ!」
「今日のピカ一(笑)!図抜けている(笑)。」
「口の中に入れると破顔しちゃう(笑)。美しい!」
「これ、余韻が美しい!何故ですか?」
私「何故と言われると困りますが(笑)、プレス果汁は使っていないような気がします。それゆえクリアさがあるのかと。」
「なるほどね。だから色も薄いし過剰なタンニンもないんだ。」
「香りの広がり、美しさ、かなりの上物だよね(笑)。なかなかお目にかからないレベルだね(笑)。」
「これってサンジョヴェーゼですよね。キャンティやキャンティ・クラッシコはこうならないですよね。不思議(笑)。」
「なめし革みたいな妖しい香りがしますね
(笑)。高いワインみたいなんですよね(笑)
。」
「飲み頃になったバローロに似てる(笑)。

家内「暖かみがありますよね(笑)。」
「2016年ってイタリアも良い作柄なんですね(笑)。」
私「左様かと(笑)。」
「マスキュさん、アルコール分はいかほどですか?」
私「え~と。14.5%です。」
「思ったよりアルコール分が高いんですね
。13~13.5%くらいの感じですよね。」
私「そうですよね。エレガントに感じます
よね(笑)。たしかブルネロの南端にありますからアルコール分は高くなり勝ちなんでしょうね。でも酸があるから折り合いが良い。一般に土壌が石灰質なのもエレガントなスタイルとも言われます。」
「これって早く飲めるように造られてるんだろうけど、下手なブルネロ飲むより遥かにイイね(笑)。」
家内「通例ブルネロは4年熟成。こらは1年
くらいの熟成期間です。ワイン自体は出来上がっていますから、早く飲めるように造られています。」
「ブルネロってなると桁が変わってくるもんね(笑)。がっかりするのも多いし(笑)。」
「このロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネロに通じますよ。マスキューさん!
実際のブルネロはどうなのですか?」
私「ヴィンテージは2012年でまだまだ先がある感じです。ほんとはブルネロも出したかったのですが、まだ開けるにはちょっともったいない(笑)。味わいは基本同じようなものなのですが(笑)、大きさは桁外れ。それでいてエレガント。言葉を失いました(笑)。壮麗なグレート・ワインでした。」
「マスキューさんブルネロも仕入れてみてくださいよ!」

時節柄ちょっと無理な開催となりましたがお許しください。また、わざわざのご欠席のご連絡痛み入ります。ありがとうございました。
皆様のご健康と3月も開催出来ることを
祈るばかりでございます。
ありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ