前月   September 2020   翌月
Mo.Tu.We.Th.Fr.Sa.Su.
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

Menu:

More info:

リンク:

ワインの桝久商店
関内のバー[タウザー]
横浜のバー時代屋
FULホスティング サービス
ホームページ制作

:
:



Written on 2020 09 28

桝久 試飲会リポート 前半202009

Sep 28, 2020 by weblogland |
昨日、一昨日はコソコソのご来店ありがとうございました(笑)!コロナ本当に困りますね。お気遣い感謝いたします!

ヴィラ・ヤンボル シャルドネ 2019年 ブルガリア 白 トラキアン・ヴァレー  750ml 886円税込み
「あれ、このワイン馬鹿に安いですよね(笑)。」 
「うんうん。大丈夫かな?って値段ですよ(笑)。」
私「大丈夫でございます(笑)。もちろん重厚なワインではございません。でもですね、デイリーに飲むには支障ない出来上がりかと存じます(笑)。」
「これってマスキューさんの定番のブルガリア・ワインの仲間ですか?」
家内「はい。同じ価格ではカベルネ・ソーヴィニヨンを扱ってます。」
「あっ、あれですね、あれ(笑)。」
私「あれでございます(笑)。」
「ヴィラ・ヤンボルのカベルネ・ソーヴィニヨンは随分お世話になりました(笑)。安いワインって飲み飽きし勝ちですけど、あれはリピートしますよね(笑)。」
「と言うことは、このシャルドネも然り(笑)?」
家内「今日はランブルスコを開ける都合上、これは開けませんが、損はないと思います(笑)。フランスでこの価格でこのクオリティーのシャルドネはありません。」
私「そーなんです。このくらいの価格帯ですと、極端に薄かったり、抜栓してすぐにバランスを崩したりしますが、それがない。あと変な添加物を入れていない。」
家内「しっかりシャルドネしています(笑)。一部短期間木樽熟成していますから、ふっくらしたシャルドネらしさがあります(笑)。」

「マスキューさん!ブログを見ましたけど
変な添加物って何ですか?何故入れるのですか?」
私「安いワインはコストも安い。これは1本の葡萄樹から何本の果汁を得るかと関わっています。」
「なるほど!1本の葡萄樹から作られるワインの量が少ないほど濃いワインが出来ますよね。」
「高級メロンと同じだな(笑)。高いヤツは1本のメロンの樹から1個しか作らないんだよね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。1本の葡萄から沢山作るとワイン自体が薄くなります。中身が薄い訳ですから中の分子の結合力が弱くなります。その結果ワインとして安定しません。それを補うために安定剤や保存料を入れて安定させる訳でございます。」
「何を入れるのですか?」
家内「基本SO2は嫌でも発生しますが、その量が多くなります。」
私「あとビタミンCやアカシアの樹液等最近は目立ちます。ソルビン酸を入れたりもします。いわゆる認可されている食品添加物 保存料です。」
「ビタミンC  アスコルビン酸ですね(笑)。」
私「流石!薬剤師さん(笑)。」
家内「今まで入れていないワインが2018年2019年ヴィンテージに変わるといきなり入れてきたりして困っています。」
「えっ、いきなりですか?」
家内「はい。禁止添加物ではありませんからインポーターさんも判断が難しいようです。マスキューが気をつけるしかありません(笑)。」
「添加物が入ると味わいが違うのですか?」
私「極少量なら見落とします。量が多いと
やはりバランスが悪い。とは言え2018年や2019年のように酸のないワインしか出来ない場合はやむを得ない事情は解ります。ただマスキューはセレクト・ショップですので、基本添加物の少ないワインを扱うのが鉄則となります。ですから仕入れたのは良いけれど店頭に並べられないことになります(笑)。これはかなりのショックでございます(笑)。」

アンジェ・ブラン 2015年 ヴィノ・ヴァリー フランス 白 南西地方 コンテ・トローザンI.G.P. 750ml 1100円税込み
※特別価格品
「これって赤がデーモンで白がアンジェのセットなんですよね(笑)。悪魔と天使(笑)。赤も白も美味しい(笑)。なんで白が特別安いのですか(笑)?」
私「インポーターさんが白の輸入を止めるとのことで在庫クリアランスとなりました。」
「へぇー、この白とても美味しくてもう何本か飲んでますが、赤は2018年ですが白は2015年ヴィンテージ。と言うことは白が売れ残った?こんなに美味しいのに?赤同様に売れないのが不思議です。変な質問ですが何故売れなかったんですか(笑)?」
私「鋭いご指摘でございます(笑)。マスキューも輸入当初は赤のみ扱いました。ティスティングの折、白のSO2の量が多く感じたからです。ところが先月白をティスティングした折、SO2をほとんど感じず、しかも全体の旨味が増していました
。とても美味しい良いワインになっていました。」
「それって熟成したからですか?」
私「もともと良いワインは熟成することで
美味しくなります。もとがダメだとダメさが増すだけです(笑)。」
「と言うことは、当初気になったSO2が熟成することにより気にならなくなったということですか?他の分子と重合することで気にならなくなったのですか?」
私「実はそれがよく解らないのです。経験的に重合するから知覚できなくなるのかなと思っていたのですが、あるインポーターさんの実験によるとSO2は瓶詰め後5年末経つと半減し、さらに5年後にはほとんど検出されなくなるそうです。瓶詰め後5年経ったものと10年経ったものの化学分析(食品検査分析)をした結果そうなるとのことでした。ここで謎は深まる(笑)
。検出出来なかったSO2は何処に行ったのか(笑)?コルク栓自体は不完全密封ですからワインが蒸発するのはある意味自然なのですが、SO2だけ無くなるのは解せない(笑)。???なのでございます(笑)。」
家内「長々と失礼いたしました(笑)。まあ、とにかく時間が経過して美味しくなったので、お披露目することになりました(笑)。」
「なーるほど(笑)。これってとても癖がなくふっくらして飲みやすい。この価格帯のクオリティーじゃないんですよね(笑)」
私「ありがとうございます!」
「でもフランスの何処産と言われたら解らない。ブラインド・ティスティングしたら絶対に当たらない(笑)。」
「マスキューさんがブログでシンメトリーと言ってたのが解りましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
家内「まあ、これは協同組合産のワインなので個性が薄まるのは仕方ないかもしれません。あと2015年ヴィンテージの性かもしれません。わりとイレギュラーのない作柄でしたので。」
「そうですよね。シュド・ウエストならばもっとシリアスなイメージありますもんね(笑)。」
「ソーヴィニヨン・ブラン独特の草や樟脳
の香りはあまり出てない。サンセールみたいな桃っぽい柔らかさはあるかな。
でもそこまでトロっとはしていないか(笑)。」

インモルタリス ガルナッチャ 2016年 パゴ・アイレス スペイン アラゴン カラタユドD.O. 赤 750ml 1180円 税込み
※特別価格品
「マスキューさん!これも特売品ですね(笑)。なんか見た目高級そうですよ(笑)」
「うんうん。瓶やラベルが偉そう(笑)。」
私「設定上代が2000円近いワインなのですが、それが裏目に出たようです(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しを。」
「あっ、これパワフル(笑)。強烈(笑)。」
「でも飲みにくくはない。この価格帯のワインじゃない(笑)。中身が詰まってる。」
家内「一昔前の樽香プンプンのスタイルではありません。葡萄のアロマを全面に出すスタイルです。ポスト・ロバート・パーカー味ですね(笑)。」
「ニュー・ワールドっぽいけどちょっと違う(笑)」
「ガルナッチャですか。それにしても鮮烈。アルコール分はいかほどですか?」
私「なんと15%です。」
「そんなにあるんだぁ!飲んだ感じ13.5%くらいと思いました(笑)。酸があるんですね。スペインにしては酸がありますよね。スペインの何処ら辺ですか?」
私「カラタユドでございます。標高が900m前後と高く、そのため寒暖差がありますので葡萄に酸が残るようです。」
家内「葡萄果をゆっくり、しっかり成熟して、完熟のタイミングで収穫した味わいです。とてもスパイシーでしかも過熟してませんから無理がない。ジャムっぽくなっていません。とてもコストをかけて栽培した印象です(笑)。」
「果実がみっちり詰まってる(笑)。ブラム系かな?暗さに明るさがある(笑)?」
「うんうん。打ち上げ花火みたい(笑)。それもドーンと夜空に大輪の華を咲かすヤツじゃなくて、ドーンと上がってからバリバリバリと四方八方に炸裂するヤツ(笑)。」
私「このたとえアバンギャルド(笑)!ブログにパクらせていただきます(笑)。」
家内「実際ワイン自体もしっかりしていて、開けてから3~4日なんでもありません。良い状態が続きます。ポテンシャルがかなり高い(笑)。」
「え~と、ヴィンテージは?」
私「2016年です。安い作りだともうヘタっていてもおかしくありませんね(笑)。」
「マスキューさん!なんでこれがこの値段なんですか(笑)?」
私「輸入された当初はすぐに飲むには早い
印象でした。今、ようやく飲み頃になったようです。」
家内「日本に来て2年くらい経ってようやく本来の味わいが現れた感じです。」
「う~ん。インポーターさんは大変ですね。売れ行きがよくないものは処分して新しいアイテムを入れなくてはなりませんもんね。」
「売れないものはさっさっと見切りをつけるのが商売の鉄則。この辺はドライにしないとキャッシュ・フローが悪くなります。」
「目利き力がないと輸入するのはリスキーですよね。あと売り方プロモーションかな。」
「でもさあ、一般にこうした最終処分品ってバッタ物や不良品が多いんだよね(笑)。その点マスキューさんは外さないから安心ですよ(笑)。」
私「ありがとうございます!」



ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。


人気ブログランキングへ