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試飲会リポート2

Jun 02, 2014 by weblogland
昨日の続きです。


問題のロゼ・ワインからです(笑)。
プチ・メスクラン・ロゼ ドメーヌ・クロ・デ・ムール 2012年 フランス ローヌ V.D.F.750ml 1750円税別
「厚みがあるなぁ。すごくしっかりしてる。」
「これっていわゆるロゼじゃないですよね(笑)。」
「うんうん。ロゼっていうとジュースっぽい(笑)。これはジュースじゃないでしょう(笑)。」
「しっかりした『ジュテーム』の後に、ロゼが何故出るのか解りましたよ(笑)。普通ロゼは赤の前ですもんね(笑)。このロゼは普通じゃないんですな(笑)。」
私「こんなに堅牢なロゼを飲むのは初めてです(笑)。色々な生産者がいますよね(笑)。」
家内「このロゼはローヌのケランヌ村の畑と村から少し離れた畑の葡萄から造られています。普通ローヌとかローヌ・ヴィラージュでリリースするのですが、ヴァン・ド・フランスとなっています。」
「えっ!だってヴァン・ド・フランスはフランス国内産だったらどんな遠い産地のワインをブレンドしても良い規格ですよね?」
私「はい。ヴァン・ド・フランスはニューワールドの安いワインに対抗するための規格です。言わば禁じ手(笑)を解禁したようなものです。」
「なんで、こんなに凄いロゼをそんなどうでも良い規格名でリリースするんですか?」
家内「そこが謎で我々日本人には理解できません(笑)。インポーターさん曰く とにかく真面目な生産者 と言うことです。」
私「生真面目過ぎるんですかね?もっともこのロゼなんか確かに生真面目(笑)。生真面目過ぎて飲み手に配慮がない(笑)。こんなロゼを造る人いないですよ(笑)。」
家内「このワイン、家で飲んだ時、丸4日しても正体を現しませんでした。飲み干して空き瓶のラベルを剥がそうとした折りキャップを開けたら、中からスモモの天使が降臨しました(笑)。アラジンの魔法のランプみたいでしたよ(笑)。」
私「手強いなんてもんじゃありません(笑)。ましてやロゼですから…。」
「たしかに!グラスを飲み干してしばらくすると、凄い量の香りがする!こりゃ、凄い!」
「グラスをスワリングしたくらいじゃ香りは立たない(笑)。液体がほとんど無くなってから香りが立つなんて…。こんなことあるんだ(絶句)。」
この驚異の生命力に感動した方々は全員お買い上げくださいました。もともと数少ないため、金曜日中の完売となりました。お許しを!

強いロゼのあとにオフ・ヴィンテージのボルドー白 大丈夫かぁ~?
シャトー・ド・シャントグリーヴ 2007年 フランス 白 ボルドー グラーブA.C. 750ml 1371円税別スクリュー・キャップ
「これも、違った意味で凄いね(笑)。旨い!熟成しててイイよね!」
「リンゴの香りは強いけど、色んなフルーツが入ってる(笑)。蜂蜜、パイナップルやグレープフルーツ、桃、あとハーブや…。」
「土のニュアンスもするよね。」
「マスキューさん、これって2007年ですから7年経ってる訳ですよね?まだまだ熟成するんですか?」
私「今がピークですから、この状態で飲むのがベストかと。断定出来ませんが(笑)。」
「セミヨンとソーヴィニヨン・ブランの組合せって良いですね(笑)。」
私「セミヨンは厚み、ソーヴィニヨン・ブランは香り。上手く補いあっていますよね(笑)。」
「この蜂蜜の香りは品種由来なのですか?」
私「収穫が遅くなると、蜂蜜の香りやアーモンドみたいなほろ苦い後味がします。」
「あっ!この苦味ですね(笑)。」
私「2007年の夏はあまり暖かくなかったようです。ワインにリンゴ酸が目立ちます。夏場涼しかったりすると、出来上がったワインにリンゴ酸が多く残ります。」
家内「夏場の涼しさで上がらない糖度を上げるために収穫を遅らせたのが、味わいから想像できます。」
「そんなことが解ると楽しいですよね(笑)。」
私「銘柄当てるより大事です(笑)。」

さて、トリはボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン。果してトリが勤まるか(失礼!)。
ル・ルレ・ド・デュフォール・ヴィヴァン 2010年 ボルドー 赤 マルゴーA.C.750ml 3000円税別

「おっ、旨いじゃない(笑)。エレガントですな(笑)。」
「カベルネかぁ。王道かな(笑)?」
「硬さ強さと柔らかさがある?」
家内「このシャトーはカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が80%を越えています。マルゴー村だと一番高いのでは?」
「なるほど。マスキューさんがメルロをもっと増やした方が良いと言うのも解りますね。旨いには旨いんだけど、ひょろっとした印象もある。痩せている訳じゃないんですけどね。」
「ふーん。カベルネソーヴィニヨンの比率が高ければ高いほど良い訳じゃないんですね?」
私「おっしゃる通り。カベルネが多く植えられている左岸でもメルロの方が多いのです。カベルネが合う土壌は限られています。1級シャトーがポイヤックに集中していることが物語っているかと。」
家内「カベルネ・ソーヴィニヨンの突き抜けるように鮮烈なカシスの味わいは、ポイヤックの一部にしかないようです。」
「ではシャトー・マルゴーは?」
私「カベルネ・ソーヴィニヨンを使いながら、秀でてエレガントである有り様に価値があるように思います。その意味からすると他のポイヤックの1級シャトーとはちょっと異質かも知れません。」
「でもシャトー・マルゴーは高いですよね(笑)?」
私「はい(笑)。5万円以上はしますか。」
「ゲッ!ワインの価格じゃないですね(笑)。」
私「はい。このワイン10本分の値段でも買えませんね(笑)。でも私だったら迷わずこっちを選択しますが(笑)。」
「私も見習います(笑)。」「まあ、話しの種に一度くらいは飲んでも良いとは思うけど、価格に見あわないことが解って良いですよ(笑)。」
実際1級シャトーを沢山飲んだ方の意見は説得力があります(笑)。


どうもありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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