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マスキユー試飲会リポート 前半

Feb 01, 2016 by weblogland
昨日、一昨日と大変寒い中ご来店いただきありがとうございました。
寒いせいか?ご来店が集中し行き届かずご迷惑をおかけしました。お許しくださいませ。

まずはイタリア ピエモンテの一風変わったドルチェットからスタートです!
●“ウ・ゼイーボン” N.V. ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ 赤 750ml 1,665円税込み
「あれ、このワイン色が熟成したワインみたいですね。若い色じゃないですよね(笑)?」
「マスキユーさんのブログだとノン・ヴィンテージでしたっけ。古いワインが混ざっているんでしたっけ?」
私「見た目は若くないですよね(笑)。」
「香りはどうかな。」
「土の香りがしますなぁ(笑)。」
「プラムやスミレ?あと植物っぽい。田舎の光景が目に浮かぶ(笑)。」
「肥の臭いもする(大爆笑)。」
「私は苦手(笑)。」
家内「いわゆるビオ臭です。好みが別れるんですよね。」
「ビオ系のワインだいぶ飲みましたが、これくらいなら許容範囲内かな。中にはすごいのありますからね(笑)。口にするのも憚られます(大爆笑)。」
「もうまんまですか(笑)?」
「そう。食卓では発言できない(笑)。」
「これはビオ臭と果実の香りが上手く繋がってますよね。スゴく綺麗に感じます。私は鈍感かな(笑)。」
「マスキユーさん!このドルチェット凄く香りが良い!プラムや赤い花のニュアンスがしっかり出てる。アルド・コンテルノなんかの渾身のドルチェットも好きだけど、こんなスタイルのドルチェットもありだね(笑)。面白いワインだよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。私もグッと来ちゃうんです(笑)。」
「口の中の広がりと余韻が長くて綺麗。口の中を優しく広がるのはグット(笑)。」
「店長、また変なワイン見つけましたよね(笑)。普通に考えるとノン・ヴィンテージのテーブル・ワイン・クラスだから、売りにくいでしょうに(笑)?」
家内「売ることを考えたらリスキー(笑)。でも、美味しいんですよね(笑)。」

次はもっとリスキーなワインです(笑)。

●ロッソ 2011年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ 赤 750ml 1,851円税込み
「おっ、確かに口の中でハチハチする(笑)。若いワイン開けるとたまにこんな感じ有りますよね。」
私「そーなんです。でもヴィンテージは2011年なんですよ。若くない(笑)。」
「初めに飲んだノン・ヴィンテージのワインより若く感じますよね。色だけ比べてもこっちの方が絶対に若く見える。」
「うんうん。ノン・ヴィンテージの方はエッジに煉瓦色出てるもんね。」
私「そーなんですよ。」
「飲んだ感じはこっちの方が濃いですね。あとビオ臭も感じない。まさに土や植物っぼい。」
「この香りとても複雑ですね。しかも圧倒的で心地好い(笑)。甘い香りにさまざまな植物の香りが乗ってくる。穀類の香りもする。あと、わさび菜の香りがする。」
私「今度わさび菜食べてみますね。」
家内「ピリッとした香りが微妙に有りますよね。」
「前のワインと同じドルチェットとは思えないよね。規格は違うんだろうな。それともヴィンテージのせいかな?」
私「はっきりとは解りませんが、こっちはアルコール分は14%あり更に残糖分は18グラムほどありますから、総アルコール分は15%を越えるほど糖度は上がったようです。」
「えっ!そんなにアルコール分高いんですか?感じないですよ!残糖もそんなにある感じしませんよ。」
「マスキユーさんがよく言う 折り合いがついている。 ってことかな(笑)?」 
私「確かにそうなんですが、ガスをワインに残した状態で折り合いがついているワインは初めて経験しました(笑)。商品としては完成形と言ってよいのか(笑)?」
家内「しかもこれで4本このワインを開けましたが、1/2の確率でガス圧が大きく違います。今飲んでいただいてるように口の中でピリッとガスを感じるものと、ランブルスコのように泡立つものがあります。」

ヤケクソで更に1本開けると

私「これは完全にランブルスコ状態です(笑)。折り合いのつきかたがボトル1本1本違うようです。」
「生産者は意図していないのですか?」
私「おそらく、こんな出来上がりになると考えていないと思います。2011年ヴィンテージだすからもう5年も経っていますので…。」
家内「びっくりポンなのです(笑)。」
私「SO 2 を添加しませんし培養酵母も使いませんから、こうなったとしか言いようがありません。きっとSO 2 使用発見前の数百年前の美味しいワインはこんなだったと思うしかありません(笑)。」
「規格品に慣れた人だと誤解するかも?」
「う~ん。でも、これは旨い!」
「そうすると、そもそもSO 2 って入れる必要が無かったたと言うことですか?SO 2 って何なのですか?」
私「いわゆる酸化防止剤なのですが香りは硫黄ですからワインの味わいの邪魔になります。ですから使用量は少ない方が良いです。ただし、入れないとワインが安定しません。葡萄自体を完全に清潔に保つことと収穫量を落として濃い果汁を得る必要があります。かなり非効率になります。」
「こんなワインこそマスキユーさんの試飲会らしくて良い!」
私・家内「ありがとうございます。」
「そうするとガスが強い方が当たりで、ガスが弱い方が外れと言う訳じゃないんですね(大爆笑)。」
「当たるも八卦、当たらずも八卦(笑)。」
私「凄く面白いワインなのですが、ご主人が体調を崩されたようで、生産を継続出来ないようです。これが最初で最後の販売になってしまうようです。」
「えー!そうなんですか?体に良いワインを造ってくださるのに、ご自身の体調を壊すとは…。飲めることに感謝しなくてはいけませんね。」

さて次は2000年前のギリシャ・ローマ時代のワインを再現するという荒唐無稽の試みです(笑)。
○コーラ ビアンコ 2013年 チラノ イタリア カラブリア 白 I.G.P. カラブリア 750ml 1,758円税込み
「店長!これですね。アンノ芋。アンノウ芋じゃないですよ(笑)。」
私「大変失礼いたしました。アンノ芋です(笑)。」
「マスキユーさん!スゴく甘い!濃密な味わい。インパクトあるなぁ(笑)。」
家内「でも、このワイン辛口なんですよ。残糖分はほとんどありません。」
「飲むと目尻が下がって、思わずニンマリしちゃう(笑)。」
「このさつま芋っぽさ、たまらんですよ(笑)。お腹一杯になりそう(笑)。」
「マスキユーさん!これまた変なワイン見つけましたよね(笑)。」
「香りのパワーが凄い。あと芯の強さがある。優しさが伴ってるから旨い。」
私「翌日になると安納芋は焼き芋になります(笑)。」
家内「あと、甘夏っぽさが出てきます。」
「凄く飲みやすいけれど、しっかりしてる感じがあるよね(笑)。」
「私こんな芋っぽいワインは初めてです。あるんですね(笑)。」
私「ジュ・ド・レザンが似てますよね。」
「コンドリューにもこんなニュアンスあるかな。」
私「流石!飲んでますね(笑)。ローヌのヴィオニエにこんなニュアンスありますよね。シャトー・グリエなんか思い出します。でもヴィオニエは早飲みなんですよね。熟成しない。」
家内「あと、トレビアーノにもさつま芋っぽさありますね。でもこれほど強烈じゃないかな(笑)。」
「店長!このワイン酸をしっかり感じますが、マロラクティック発酵してるんですか?」
私「マロラクティック発酵はしています。でも驚くほどリンゴ酸があります。南イタリアっぽくないですよね(笑)。」
「何故ですか?」
私「解りません(笑)。基本的には香りが立たないスタイルのワイン産地なのですが、これは真逆。とても不思議です」
「マスキユーさん!このワインじっくり味わうと、大根やたくわん、それに穀類…でんぷん質のニュアンスがありますよね。大豆や…、う~ん。枝豆なんかかな。質感というか濃度が高いですよね。」
「雑味が旨みになってるよね(笑)。」
私「素晴らしいティスティング能力、表現力です!ハッとしました。すべてが旨さに向かっているような感じがしますよね。ワイン自体のベクトルが旨さ一直線!みたいな(笑)。」
「私新潟出身なんですが、ふるさとの枝豆の旨さを思い出してしまいます(笑)。旨みに深さがあるんですよね(笑)。ほっとするな(笑)。」
「マスキユーさん!これもSO 2 無添加ですよね。」
私「はい。ギリシャ・ローマ時代はSO 2 をワイン造りに使っていませんでしたから(笑)。」
家内「でも発酵槽はステンレス・タンクですし、温度管理もしてますから、とても現代的です(笑)。」
私「あとワインが完全に出来上がってます。安定している印象がありますよね。この点安心できる(笑)。だから売りやすい(笑)。」

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