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桝久 試飲会リポート 前半 201707

Jul 31, 2017 by weblogland
昨日、一昨日と暑いなかご来店ありがとうございました!

◎ヴァルディビエソ エキストラ・ブリュット チリ 発泡性 白 750ml 1481円税込み
私「お暑いなかありがとうございます。さっさっ、まずはこれで喉を潤してください(笑)。」
「おー!こりゃたまらん(笑)。」
「ぷはー!これだよね、これ(笑)!」
「あれ?桃の香りがして美味しい!」
「泡もきめ細かくて強い。カジュアルなスパークリングだけどイイね(笑)。」
「あざとさがないよね(笑)。安い泡ってすぐ泡がなくなったり、べたーっとした後味がするもんね(笑)。」
家内「シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%でございます(笑)。」
私「この桃の香りはシャルドネらしいですよね(笑)。あと赤い花やベリーのニュアンスもありますよ(笑)。」
「あっ本当だぁ。これってピノ・ノワール由来ですか?」
私「瓶内熟成で発生する赤く甘く感じる酸だと思います。しっかり瓶内熟成した高級シャンパンにたまにあるニュアンスです(笑)。」
「色も濃くていかにもピノ・ノワール入ってる感じだよね(笑)。」
「マスキューさん。これってドザージュ
・ゼロですか?」
私「まあ、エキストラ・ブリュットですから残糖分は感じません。」
「そりゃ凄い!」
家内「エキストラ・ブリュットって難しいんです。原料ワインが薄いと細さが目立って美味しくない。誤魔化しが効きません。」
「エキストラ・ブリュットのジャンパンって高いしなぁ(笑)。1万円くらいするもんね。」
「マスキューさんの定番でヴァルディビエソのブリュットやロゼありますよね。安くて美味しくて重宝してますが、でもこれらとこのエキストラ・ブリュットは一連のものとは思えないですよね。」
家内「はい。ヴァルディビエソは大手であちこちに畑を持ってます。新たに冷涼な場所を探したような気がします。あとワイン自体の収量がかなり低い感じがします。」
私「このエキストラ・ブリュットはアルコール分が12%ですから、原料ワインはアルコール分が10.5%くらいです。10.5%でしっかり仕上がるということは今までのチリらしくない冷涼な産地が予想されます。南西フランスの冷涼な産地ガスコーニュのタリケなんかの環境に近いかもしれませんね。」
「店長!ヴァルディビエソはこれで世界に売って出る戦略なんですよ(笑)。このエキストラ・ブリュットはどう考えてもこの値段じゃ売れっこない。安過ぎる。新たなブランド戦略ですよ。絶対にブランドのグレード上がりますもん(笑)。」
私「プロのご意見(笑)。鋭いですね。実は私このエキストラ・ブリュットのコメント書きながら気づいたんですが、特徴を書くと高級シャンパンになってしまいます(笑)。大きさや深さはその域には到達していないとは思いますが、カジュアルな高級シャンパンのような感じなんですよね(笑)。恐るべき泡です。」
「そーだよね。だって1500円以下だもんな(笑)。これ3本分の価格で買えるシャンパンより美味しいからな(笑)。」
「シャンパン高過ぎるな(笑)。」
「広告代だな(笑)。」
私「F 1のスポンサーにシャンパンのグラン・メゾンがなりますが、一回の開催にシャンパン10000本も協賛するようです(笑)。」
「そーだよね。その広告費が乗っかると思うとイヤだなぁ(笑)。」
「そうそう。私はドン・ペリしか飲まない!なんて言う芸能人いたっけ(笑)。」
「あれはドン・ペリの高級さに逆に乗ってるだけだよ(大爆笑)。」
「日本人馬鹿にされる訳だな(笑)。」
「高いだけで美味しくない。」
皆さんかなり飲んでますね(笑)。ヴァルディビエソ・エキストラ・ブリュット衝撃のマスキューデビューでした(笑)。

〇アヴェ・デル・スール ゲヴュルツトラミネール レゼルバ 2017年 ヴィカール チリ ロンコミージャ・ヴァレーD.O.白 750ml 1064円税込み
私「次もチリの白ワインです。強めに冷やしております!」
「おー!ライチだぁ(笑)。」
「キリンのソルティー・ライチ飲んでるみたい(笑)。飲みやすい!」
「これ危険だな。グビグビいけるよ(笑)。

「女子は大好き(笑)。」
家内「フランスやドイツのゲヴュルツトラミネールは有名ですが、あまりに濃い
(笑)。寒いときにじっくり飲むようなワインです。」
「たま~にゲヴュルツトラミネール飲みたくなるけど、年に1回くらいかな(笑)。

「このワイン、清涼感ありますよね。ハーブみたいな…。」
私「さすが!ミントや松ヤニみたいですよね。」
「松ヤニって?」
私「ジンの香りです。」
「ジェニパー・ベリー!大好き(笑)。」
私「ジンはもともと白ワイン代用品ですから、味のモデルは白ワインです。ですからジンに似てるというよりはジンが白ワインに似ていると言うべきかな(笑)。モルトもそうです。もっとも今ではそれぞれが文化を形成してますが。」
「マスキューさん。それって、まっさんブームで火のついたウィスキー人気と関係するんですか?」
私「日本でワインが文化として定着したことと関係があると思うんですよね。」
「じゃあ今度はジンブーム?」
私「業界は狙ってますよ。きっと(笑)。」
「そう言えばマッチ使って宣伝してるなぁ(笑)。」
「ジン・フィズはスパークリング・ワインなんだな(笑)。」
「そう考えると府に落ちる(笑)。」
話は大脱線(笑)。
「このラベルのペンギンの親子可愛いですよね(笑)。雪降ってるのかな?」
私「よくお気づきで!雪降ってますよね
(笑)。冷涼な感じがしますよね。ロッテのガムのクール・ミントにペンギンが書かれてるのと意図は同じかな(笑)。ワインのテーマは清涼感!かな(笑)。」
家内「ゲヴュルツトラミネールで清涼感を出そうとするところは斬新なんですよね(笑)。」
「そうですよね。基本香りはトロピカルですもんね(笑)。」
私「ただ、ゲヴュルツトラミネールの品種特性なのですが、香りの消失は速いです。翌日になるとソーヴィニヨン・ブランみたいなります。」
「これだけ香りが出る品種だからしょうがないのかな?」
「このハーブみたいなニュアンスはそれなんだ!隠し味になっているんですね!

私「斬新さに緻密な計算がありますよね
笑う。イノヴェーションを感じます。」
「今チリワインは関税無しですが、EU が関税撤廃されると影響あるんですか?」
私「無関税の優位性は揺らぎます。でもジャンルがフランスとは違いますから、この点ではチリワイン大きな問題にはならないと思います。ただ大量にそこそこのレベルの安価なワインだけ造るだけの産地であり続けることにチリ自身が危機感をもっているような気がします。少なくともミドル・レンジの価格帯でも勝負する意欲を感じます。」
家内「試飲会ではチリワインをパスすることが多いのですが(笑)、ワン・ランク上の価格帯のチリワインは注目ですね。」



〇クリオス トロンテス 2016年 ドミニオ・デル・プラタ アルゼンチン メンドーサ 白 750ml 1542円税込み
私「これはアンデス山脈を隔てたチリの反対側アルゼンチンの白ワインでございます。」
「これも香りイイね(笑)。ゲヴュルツトラミネールと同じような香り。」
「これって品種は違うんですか?ゲヴュルツトラミネールの亜種とか?トロンテスでしたっけ?」
「確かによく似てる。でもこっちの方がピュアな感じかな。」
「舌の上で香りが弾けますね(笑)。」
私「ワイン自体はこっちの方が濃い感じですよね。」
「でも、これ香りは強いけど色は薄いよね。」
家内「トロンテスはもともとが凄く強いワインなんです。香りは強く乱暴で酸っぱい(笑)。この乱暴なところを取り除いたところがこのワインの斬新なところです。」
私「とてもマスキューでは扱えないレベルのものがほとんどでした(笑)。一般的なトロンテスを飲むと、南米系の方が甘くて香りの強いワインを好むのが解ります(笑)。」
家内「トロンテスはペクチンというタンパク質が多く、それが強い雑味となるそうです。これはそのペクチンを取り除きました。」
「ペクチンって何ですか?」
家内「ワインには必ずあるタンパク質なんですが、ジャムになる素です。粘性があるようです。」
「どうやって取り除くんですか?」
家内「発酵終了間際にペクチンを分解する酵素を加えます。そして分解されたものを珪藻土を加えて濾過します。ですから色が薄い。」
「ペクチンだけを取り除くんだ。」
私「それだけを取り除くのは技術的に画期的なようです。」
家内「その酵素は女性醸造家スサーナ・バルボ自身で培養したようです。彼女は『トロンテスの女王』なんて称賛されてます(笑)。」
「う~ん。世界に打って出るんだ(笑)。」
「これだったらゲヴュルツトラミネールに十分張り合える。ペンギンのゲヴュルツトラミネールとは違うアプローチ。」
「これもイノヴェーションですなぁ。それにしてもマスキューさん、よく探すね
(笑)。フランスにこだわらない(笑)。」
私「これだけ色々なワインが輸入されていることに感謝です(笑)。日本って凄いですよ(笑)。」
「ヨーロッパの人は日本のワイン売り場見て驚くみたいだよね。なんでこんなに種類があるの?って(笑)。」
私「爛熟してますよね(笑)。」

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