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7月のエア・試飲会のラインナップ決まりました!

Jul 21, 2020 by weblogland
今月7月のマスキュー試飲会もエアとなります。
残念!
一応、エアではありますが、いつも通り7月24日(金)、25日(土)には2本くらいは開いている予定でございます(笑)。
ちなみに23日はマスキューお休みとなりますので、ご注意くださいませ。

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トカイ フルミント ドライ 白 2018年 シャトー・デレスラ ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml 1178円税込み

※切れ切れの白ワインとしてマスキューの定番アイテム。でもですね、2018年はいつもとちょっと趣が違いますね(笑)。おそらくヴィンテージ作柄由来かと。お勉強になります(笑)。

ハンガリートカイの中心部トカイ・ヘジアリャで造られる辛口の白ワイン。造り手は15世紀初頭まで記録に遡れるシャトー・デレスラ。もっとも2005年にシャンパーニュのドラン家(ハイパー・エドシックで有名)による資本投資により復活しました。ハンガリーが共産圏からEUに国家の舵を変えたためです。

このワインはフルミント85%、シャルガ・ムシュコタイ15%。低温で管理できるステンレス・タンクで醸造・熟成されます。マロラクティック醗酵はしていないようですね。

もともと大陸性の冷涼な土地柄、切れのあるシャープなワインだと想像していましたが、こんなに切れがあるとは(笑)。切れと言うより強さ 強靭さなのです。しかもバランスが良い。

柑橘系の香りが勢い良く放出され、しかも的が定まっている(笑)。フルミントの辛口は初めて飲みましたが、永遠の命をもつエッセンシアを支える品種であることを実感しました。

香り自体に複雑さはさほど感じませんが、この価格帯のワインとしては出色の出来映えです。

あと、面白いのはオーストリアのグリューナー・フェルトリーナーのような粘りがあることです。中欧のワインに共通する特長ですかね?カベルネやピノ・ノアールに代表されるヨーロッパ系や地中海系とは違ったスタイルのように思います。真偽は解りませんが、日本人の嗜好に合ったワインであるのは確かかと(笑)。

ソーヴィニヨン・グリ 2018年 ドメーヌ・デュ・コロンビエ フランス ロワール 白 V.D.P.デュ・ソーヴィニヨン・グリ 750ml 1568円税込み

※マスキューの大定番のアイテム。これも1番目と同じ2018年。これまたヴィンテージ作柄の影響が出ております(笑)。今回限りの大特価品でございます(笑)。

ロワール河下流ナント地区に30ヘクタールの畑を持つドメーヌ・デュ・コロンビエ。ナント地区と言えばミュスカデの有名なところです。

このワインわずかにピンクがかった果皮のソーヴィニヨン・グリ種85%、ソーヴィニヨン・ブラン種が15%のセパージュ。

聞き慣れない品種ソーヴィニヨン・グリはソーヴィニヨン・ブランの亜種だそうです。基本的にはソーヴィニヨンらしいレモンや青リンゴのフレッシュさ。ただソーヴィニヨン・ブランより厚みがあり、メロンっぽさがありますね(笑)。ずしんと飲み応えのあるソーヴィニヨン・ブランとでもいいましょうか(笑)。

合わせる料理も、魚介だけでなく豚肉なんかに合わせやすそうです。

なかなか斬新なワインです(笑)。

最近のナントのワインは軽いミュスカデだけから脱却しようとしていますね。妙に濃いミュスカデを造ったり、このワインもイノヴェーションを感じるワインです。どうやらお金を取れる上級品への模索のようです。

従前の軽いミュスカデだけには頼れないと生産者逹は自覚していますね。実際もっと安くて似たようなワインはそこいら中にありますからね。

とても良いことだと思います。

ティレヌス・ティント 2017年 ボデカス・エステファニア スペイン 赤 カスティーリャ・イ・レオン州 ビエルソD.O. 750ml 2074円税込み

※ようやく手の内が見えてきました(笑)。さすがラウル・ペレス。質の高さを感じます(笑)。

近年注目の産地ビエルソ。もちろん品種はメンシア(笑)。
まずはビエルソですが、東にガリシアに接する山間の小さな盆地が密集する地域。気候はガリシアからの湿った海洋性
気候と内陸の大陸性気候が合わさり、穏やかで温暖な気候。雨は年間700mmと葡萄栽培に最適。標高もさほど高くなくこのため遅霜に襲われない利点があります。土壌は腐植土がしっかりあるため養分があり保水力もあり、葡萄栽培に最適。
もともと恵まれた産地なのですが、畑が分散されていたため効率的な栽培が出来ずに出遅れたようです。1990年代に入りようやく産地として脚光を浴びました。
そしてメンシア、カベルネ・フランの亜種で希少品種。ややこしいのですが、単にメンシアというと北西スペインで広く栽培される早飲みの軽いもの。探すメンシアは、カベルネ・フランのようらしい強堅さとフレッシュな赤い小粒の果実味が特徴で、ビエルソの優良生産者の手になるとビロードのような舌触りになり、このD.O.を世界に注目させました(笑)。
このワインがそのメンシア(笑)!
よーやく見つけました(笑)!
生産者のボデカス・エステファニアは古くからブドウ栽培を行ってきたフリアス・ファミリーが1999年に創立した家族経営のワイナリーです。約40ヘクタールの大部分が樹齢70年、中には樹齢100年にもなるブドウ畑を所有しています。 ビエルソのカリスマ的スターエノロゴ、ラウル ・ペレスが、アドバイスをしているワイナリーの1つです。
サンタクロースみたいな風貌のラウル・ペレス(笑)。2009年、ロバート・パーカー主宰ザ・ワイン・アドヴォケイトのスペイン特集において99点の最高得点をはじめ、98、97点など8アイテムのワインが95ポイント以上、10アイテムが評価され最低ポイントが93点という驚異的な評価を得た、ラウル・ペレス。ヒュー・ジョンソンも最良のものと高く評価しております(笑)。
このティレヌス・ティントは、ティレヌス・ブランドの早飲み用に造られたもの。樹齢20~40年のメンシアを使い、木樽熟成しないで造られます
。抜栓直後はビオっぽい還元臭、乳酸っぽさを感じますが、次第にそれらは薄れ赤い小粒の果実がビロードのような舌触りの液体と織り成す様は心に届く味わい
。優しく広がり、全体の大きさを予感させてくれます。老木と低収量が味わいの根元ではありますが、メンシアのオリジナリティーは初めて体感するもの。メンシアがカベルネ・フランだとすると、これほど柔らかで滑らかなタンニンを持つカベルネ・フランはありません(笑)。
目から鱗のメンシア初体験でございました(笑)。


クロー・ド・ネル グロロー 2011年   クロー・ド・ネル フランス  赤 ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァル・ド・ロワール 750ml 3080円税込み


クロー・ド・ネルはブルゴーニュのルフレーブとクロード・ピシャールがビオデナミ先進地域ロワール・アンジュの地でジョイントして造ったドメーヌです。2000年代の初めにブルゴーニュ出身のカップル、ネリーとクロードのピシャール夫妻がアンジューに起こしたドメーヌがもともと。ドメーヌは当初、7haの1枚畑でスタートし、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、グロローをビオディナミ農法で栽培。夢に向けてスタートしました。その衝撃的なワインはファンをあっと言わせましたが、2005年は発酵槽が微生物に汚染されワインが出来なくなり、そのご2006年、2007年と作柄が悪く生産することが出来ませんでした。そのため2008年に経営をルフレーブに譲り、2009年にクロード・ピシャールさんはドメーヌを去ります。しか
し現在はルフレーブの単独所有となっています。それゆえラベルには所有者名アンヌ・クロード・ルフレーブとなっております。

マスキューでは2003年、2010年のアンジュ・ルージュを取り扱いましたが、渾身の凝縮感は皆さんのご記憶にあるかと。規格外れのグレートワインでした。

このドメーヌあまりに厳格・原理主義的なワイン造りを追求したあまり2006年、2007年と収穫が得られず窮地に追い込まれました。このため元締め(笑)の姐御マダム・ルフーブが全て購入することでドメーヌを存続させました。クロード・ピシャールさんは引き続きドメーヌに留まっていましたが、2009年に再出発したそうです。そして2009年、クロー・ド・ネルの支配人兼醸造責任者がシルヴァン・ポタンがピシャールさんに変わりました。チリのクロ・ウヴェールというワイナリーでアシスタント・ワインメーカーをしていた人物とか。

2008~2010年までのネルはスタイルが変わり安全運転でしたのでちょっと寂しかったのですが(笑)。

このグロロー、ロゼ・ダンジュの主要品種と言えばピンときますね(笑)。あまり良いイメージではありませんが(笑)、糟糠のピシャール夫妻の忘れ形見なのです。カベルネ・ソーヴィニヨンと同じですね(笑)。樹齢60~90年という超古木のグロローから造られたワイン。滑らかで、タンニンに収斂性がなく、ネルの赤ワインの中ではもっとも飲みやすい(笑)。もちろんロゼ・ダンジュとは似ても似つきませんが(笑)、深み、大きさに飲み込まれます。
アルコール分は12.5%と通常より0.5%高め。その分酸が目立たないのかな?他のキュヴェと比べるととても飲みやすく感じます(笑)。とはいえ2011年ヴィンテージですから、収穫後9年経っています。しかしそうとは思えない出来栄え。今の時点では、果実味のディテールがもっとはっきりしていたらと欲深く思ってしまいますが(笑)、それは更なる熟成が解決するのかも?コルクは蝋封されていますから、とんでもない熟成能力を秘めるのかも?ネルのワインで蝋封されているのはこれだけです。

◎1+1=3 (ウ・メス・ウ・ファン・トレス)レゼルバ・ファミリア・ピノ・ノワール ブリュット・ロゼ スペイン ペネデス カヴァ発泡性 ロゼ  750m 2734円税込み


マスキュー定番のスペインの発泡性ワイン カヴァ 1+1=3のラベルと言えば皆さんご存知(笑)。比較的軽いカヴァの多い中、しっかりとした濃度感のある良品として愛されています。
カヴァと言えば日本ではかなり馴染みのスペインの発泡性ワインですが、その大半は大メーカーによります。(日本でも黒いラベルのフレシネやコドルニュが有名ですね。)ただコストがかかるため小規模生産者が育ちにくい産業でもあります。

いきおい小規模生産者は大手カヴァメーカーに生産したワインやブドウを売るしかない状況です。

そんな中、カヴァの聖地ともいわれる生産地域ガルディオーラ・フォン‐ルビで、カヴァ最高品質のブドウを栽培することで有名なピニョル家は、現地ワイナリーの間で「幻のブドウ」といわれ高値で取り引きされていました。

彼のところは30ヘクタールの畑を所有する家族経営の生産者です。

ピニョルさんのブドウ栽培は除草剤や殺虫剤は一切使用しませんから、畑仕事にとてつもない労力が注がれます。休みなく一日4時間睡眠で働くそうです。

そして醸造にはフリーランの果汁しか使用しません。いわゆるプレス果汁を使わない徹底ぶり、濃さとクリアな味わいの原点なのです。

そんなピニョルさんとペネデスのトップワイナリー「カン・ラフォルス・デルス・カウス」のエステーベ家とのベンチャーがこの1+1=3なのです。

これはピニョルさんが造る貴重なピノ・ノワールをセニエ法で作ったロゼです。
生産量も少なく2000本のみ。
以前はブリュト・ナチュレとして生産されていましたが生産終了。ブリュットとしてリニューアルでございます(笑)。やはり、ブリュット・ナチュレで生産を続けるのは無理があったようです。温暖化により葡萄の糖度が高くなってきたのが原因かもしれませんね。
個人的にはブリュット・ナチュレはお気に入りでしたので、ちょっと残念(笑)。
これはドザージュ8g/L。9g以下ですから
、これはこれで立派(笑)。やはりもともとの葡萄に酸がある証拠。
飲んだ印象は苺(笑)。とてつもなくピュア
。時間の経過とともにハーブのニュアンスが加わり、野に実った苺状態。翌日にはチェリー、それも上等な佐藤錦(笑)。香りの鮮烈さディテールの明瞭さはブリュット・ナチュレと変わりませんね(笑)。
あー、良かった(笑)。
ブリュット・ナチュレと比べると、飲み応えがあり、よりヘビーで全体の大きさを感じます。マロラクティック発酵も起こしているようです。肉厚な出来映えは立派(笑)。緻密な設計、塩梅ですね(笑)。瓶熟成期間は14ヶ月とさほどは長くありませんが、それも計算の内。翌日までしっかり持つ泡は上物の証。あと特筆すべきは供出温度。
5~6℃でも香りが出ます!ビール並みに冷やしても楽しめる夏向きな仕上がり。
う~ん。
氷でう~んと冷やしてプール・サイドのパラソルの下に寝そべり、苺をかじりながら飲む!リアルなプリティー・ウーマンごっこが出来ます(笑)。もちろんディナーでは最初から最後のデザートまでカバーするはず。
私の好きなペリエ・ジュエ のベル・エポック ・ロゼ を連想しちゃいました(笑)。
ケチなマスキューにふさわしいグレートな味わいでございます(笑)。
あと、スペインらしいアヴァンギャルドなラベル・デザインには目を奪われます。いつもの1+1=3デザインから別物のカッコ良さ(笑)。デザインもプールサイドでカッコつける用(笑)。勝負に出たかな(笑)。

ちなみにこの下のランクのブリュット・ロゼは以前試飲会で好評でしたが、これはそれ以上(笑)。こう言えばマスキューの常連の方は味わいに想像つくかと(笑)。


以上5本!
最後の2本くらいなら開けても密は避けられるかな?


桝久商店 岡本利秋・昭子

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