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ちょっと桃の香りがするカビネット

Apr 16, 2024 by weblogland |
えへへ(笑)。
コレ、なーんだ?

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ドイツのリースリング・カビネットです!
実は先月の試飲会でラインガウのクラスが作るリースリング・トロッケンを飲みながら想いました。
う~ん。
古典的なリースリング飲みたい!
たまにこんな衝動に駆られるのですが(笑)、クラスのワインを飲んでますます飲みたくなっちゃいました。
ドイツのリースリングでもラインガウやモーゼルは特別。ちょっと高いので敬遠ぎみですが(笑)…。ある意味味わいのスタイルが完成してるので、そんなに頻繁に飲みたいとは思いませんが、今とても飲みたい(笑)!
切れが良く、伸びやかで、果実味豊かなリースリング。白い花やレモン、ライム、グレープフルーツだけではなく桃やネクタリンを連想できるもの!
そう!
高貴な品種リースリング。でもそれは高すぎるので、ちょっと桃の香りがするカビネット程度で充分(笑)。

ちょっと期待しております(笑)。

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さあ、今日からスパートです(笑)!

Apr 13, 2024 by weblogland |
何を?

裏ティスティングです(笑)。

今日昼間にKさんに来ていただきティスティング。その残り10本以上のワインが我が家の食卓を占領します(笑)。月末の試飲会までの期日が押してきましたから、家内と私の総力戦です(笑)。食事をしながらワインを飲んでメモをとる。毎日毎日ちびちびと観測。ワインが尽きるまで続きます。途中でさらに新たなサンプルを取り寄せた日には、テーブルの上に乗りきれず床上にもボトルが並ぶことになります(笑)。

あ~、大変!
でも楽しい(笑)!

今回は飲むのが辛くなるワインはほとんどありませんから、少しは楽。
でもですね(笑)、我が家の食卓を鉄則 二日酔いするほどは飲まない!
まあ、深く酔うほど体力がありませんから、だいたい眠くなってバタンキュー(笑)。メモとっていますから、安心して深い眠りにすぐ落ちます(笑)。
さあ、頑張るぞ!

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これ、なーんだ?

Apr 11, 2024 by weblogland |
これ、なーんだ?

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ラベルに描かれた猫ちゃん可愛いですね。描き手の愛情感じますね(笑)。
もう、ピンと来ましたか(笑)?
このワインは、先月のマスキュー試飲会でご好評いただいたマルティルデの白『ピウメ』2021年です。赤があれほど良かったので、白のサンプル取り寄せちゃいました(笑)。『ボナルダ』に描かれた猫とは違う猫かな?品種はマルヴァジアです。ちょっとマルヴァジアが続いてますが(笑)、これはロンバルディアですから気にしません(笑)。美味しければ良し!
マルティルデの白はこのキュヴェのみですから、期待は高まる(笑)。渾身の白を期待します!
外さなきゃイイんだけど…(笑)。

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試飲会の反省会です(笑)。

Apr 06, 2024 by weblogland |
試飲会の反省会です(笑)。
私「今回一番安い価格だったドミニカの赤と白だけど、トップ・セール・ワインにはならなかったね(笑)。」
家内「マスキューのお客様がマスキューに求める物がグレード・アップしたのかな(笑)?また、でも、ドミニオも数はそこそこだったけどね。特に白の方が好まれたかな?」
私「まあ、ワインって価格と役割がシンクロするからね。ドミニオはやはり必要。でも、わざわざ試飲会にお越しのお客様は、それ以上の物を期待しておられるのは間違いないよね(笑)。」
家内「今回3番目のリースリングが良い緩衝材になったね(笑)。やはり皆さんリースリングはお好き(笑)。」
私「オールド・ファンは昔良いリースリング飲んでるから騙せない(笑)。やはりモーゼルやラインガウのリースリングって良いんだよね(笑)。」
家内「特にクラスは良い生産者だしね。しかも以前クラスのソーヴィニヨン・ブランを試飲会に出して好評だったし、お客様も覚えておられたから相乗効果あり(笑)。今度は典型的なリースリング・カビネットでもお出ししようかな(笑)?」
家内「調子に乗るとは言いません(笑)。」

私「オルソーニヤはイレギュラーなスタイルだけど、マスキューのお客様はさすがだね(笑)。」
家内「数が足りなくなりそうでヒヤヒヤした。」
私「ホント。オレンジ・ワインがトップ・セラー。大日本ロゼ・ワイン普及協会の活動の賜物(笑)?」
家内「だとしたら、会長としては嬉しい(笑)。」
私「でもさあ、マスキューのお客様って我々のチョイスの癖、好みを解っているのには参ったよね(笑)。」
家内「そうそう(笑)。ボナルダとクロアチーナのどちらを二人が好むか?お見通し
(笑)。」
私「完全にバレバレ(笑)。隠そうとしてもダメ(笑)。」

そんなこんなでございました(笑)。

ありがとうございました!

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桝久 試飲会リポート 後半

Apr 05, 2024 by weblogland |

『スピリタス』テッレ・マルヴァジア・オレンジ 2022年 カンティーナ・オルソーヤ イタリア アブルッツォ オレンジ・ワイン テッレ・ディ・キェティ I.G.P. 750ml 2734円税込み
「マスキューさん!前のリースリングからギア上がって来ましたね(笑)。きっとこれから一気にトップギアかな(笑)。」
私「えへへ(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ。」
「オレンジ・ワインでしたっけ。コレまさにオレンジ色(笑)。」
「前に試飲会で出た『ダイダイ』みたい(笑)。もろにオレンジ色(笑)。」
家内「これはマルヴァジアを皮と共に3日ほど発酵してから果皮を分離したものです。見た目ヴァン・ド・パイユ(ウズラの目の色)みたいですよね(笑)。」
「えー!3日だけでこんなに色がつくのですか?」
私「なんでも昔はこのスタイルのワインを作っていたそうです。」
「え~と、『ダイダイ』はたしか黒葡萄でしたよね。でもってマルヴァジアって白葡萄。不思議だなぁ?」
私「そーなんです。黒葡萄を果皮接触したキアレット ロゼみたいですよね。」
家内「マルヴァジアって自然に変異することが多い品種のようです。畑の写真を見ても葡萄の房の色合いが一定ではないように見えます。」
「秋の夕暮れの田園風景だよね(笑)。まだ残照で明るくて…。」
「そうそう太陽がギラギラした真夏の真っ昼間じゃないよね(笑)。」
私「『ドンナルーチェ』もマルヴァジアですが、きっとクローン管理や選別などしているかと。オルソーニャは自然で乱雑(ごめんなさい)、プリミティブな葡萄樹栽培をしているようです。」
「う~ん。味わいもオレンジ(笑)。かなり濃い。香りも同様(笑)。」
「ホント、全体に濃いし、強力(笑)。凄い広がり!口の中が大変になっている。」
「広がり、余韻共に立派(笑)。なかなかお目にかかれない(笑)。」
私「抜栓した翌日になると重心が下がったように感じます。」
「『ドンナルーチェ』みたいに磨かれたワインとは違いますよね(笑)。単一クローンの畑ではないですよね(笑)。基本香りはオレンジだからマルヴァジアなんでしょうけどね(笑)。」
家内「よくキャンティなどにマルヴァジア・ネロが少しブレンドされる訳が解りました(笑)。キャンティらしさのオレンジのニュアンスのためなんだろうな。」
「店長!単なるオレンジ爆弾じゃないんだよね(笑)。樹木…、葉っぱ、あとミネラル…たっぷりですよ(笑)。」
「ドライ・フルーツをブランデーに浸けたような凝縮感と香り。アプリコットっぽさもある(笑)。」
「とても自然なんだよね(笑)。強いけど飲みにくい訳ではない。ワインに飲まされるような感覚(笑)。」
「折り合いが高度(笑)。言葉を失う。」
私「収量をかなり落とした印象ですよね(笑)。尽力を感じます。」
「ジョージア辺りのオレンジ・ワインとは違う印象。とても綺麗。変な香りがしませんよね(笑)。」
「ビオ臭しないよね(笑)。これだってほぼ無添加なのにね?しかもお安い(笑)。」
私「技術も高いし、ある程度の量も確保出来ています。ビオのトップランナーですね。しかも協同組合と聞いて絶句しました(笑)。」
「う~ん。コレ甲殻類だよね。合わせるのは絶対甲殻類(笑)。」
家内「皮ごと焼いた海老!物凄く美味しかったですよ(笑)。」
「ところでマスキューさん、ブログ読んだんですが、同じヴィンテージでも味が違うのですか?」
私「はい。同じ2022年のオレンジ・ワインはチェリーやプラムなどの香りが強くまるでキアレット。黒葡萄から作ったとしか思えませんでした。今回は香りはマルヴァジアらしいオレンジでした。」
「それってありなんですかね(笑)?」
私「基本ネゴシアン系や協同組合のワインはブランドすることでワインの味を安定させるものです。例えばルイ・ラツールのマコン・リューニー。これは協同組合カーブ・ド・リューニーの作るもの。今ではルイ・ラツールのエントリー・アイテムとして看板ワインとなっています。」
「それってとても重要ですよね。いつ飲んでもルイ・ラツールのマコン・リューニーだ!ってね(笑)。」
私「左様かと。品質も高く、評価されてますよね(笑)。協同組合とのコラボの成功例です。質と量を確保しルイ・ラツールのブランドを世界的に広めました。自社畑にこだわるとこうはならなかったと思います。」
「そうするとオルソーニャは違う方向に行ったんですね(笑)。僕は味わいがある程度予測出来るスタイルの方が嬉しいんだけどね(笑)。」
私「きっとワン・ロットが農家1件分に近い気がします(笑)。」
「そりゃ味わいは安定しないよね(笑)。」
私「ただし、特に収量の規格は厳密に守られていると思います。この『スピルタス』シリーズはとことんやっているような気がします(笑)。ワイン自体の力が無添加でも可能なレベルまで収量を落としています。」
「協同組合で一般に求められないレベルと言う話ですね(笑)。」
私「それでも、協同組合でも実現していることは或意味トップランナーですし、面白いと思います。」
「ビオだからむやみに高く売る訳じゃないことには賛同します(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!」



ボナルダ 2019年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 オルトレポ・パヴェーゼD.O.C. 750ml 2734円税込み
私「お次はロンバルディアのビオ系生産者のワインとなります(笑)!」
「マスキューさん!これも凄そう(笑)。色が光を通さない(笑)。」
「うわっ!凄いタンニン!」
「う~ん。タンニンの量が凄まじい(笑)。」
「若すぎてタンニンが目立つワインとはニュアンスがちょっと違う?」
「渋くて飲めない訳ではないんだよね(笑)
。渋いには渋いけど(笑)。」
「タンニンはたっぷりなんだけど果実に直結してるから嫌じゃないんだよね?」
家内「2019年ヴィンテージですが、熟成に木樽は使っていません。それゆえ葡萄のタンニンのみです(笑)」
「凄く甘くも感じますが、砂糖っぽくないんだよね(笑)。」
「マスキューさん!オルトレポ・パヴェーゼって割りと国際品種を栽培してますよね。ピノ・ノワールなんてとても高級ですが美味しい。どちらかというと洗練されたワイン産地だと思ってました。こんなワインがあるとは!びっくりしましたよ(笑)。」
「そういえば資格試験の時『俺とレポート書こうぜ!』って覚えたなぁ(笑)。」
家内「私、このワインの最後に残る澱を食べてみました(笑)。それが美味しい!葡萄の味がたっぷり(笑)。美味しく澱をいただいたのは初めてです(笑)。」
「澱が美味しい。そんなことあるのですか
(笑)?」
家内「ふふふ(笑)。グラスのそこの澱を召し上がれ。」
「あっ!本当だぁ!葡萄(笑)。」
「甘味…、旨味も多量で多量なタンニンとバランスを取っている(笑)?経験したことないワインなのは間違いない(笑)。」
私「このワインは今飲むべきワインのような気がします。」
家内「私、ビエルソのメンシアやブルグイユのカベルネ・フランか好きなのですが、このワインに似てるんですよね(笑)
。好きなんですよ(笑)。」
「たっぷりのタンニンを楽しむべきワインなのかな?」
「ちょっと溜まり醤油っぽいですよね。漬け…、鰻の蒲焼きのタレ…、合うかも(笑)。」
「私、実家が千葉でして、帰る途中の道の駅で『下総醤油』というのが売っております。とても濃厚で美味しい。このワインの醤油っぽさに似たモノを感じます。」
「解った!このワインは牛肉の干し肉に合わせるワインです!臭くて美味しくて病み付きになる(笑)。」
私「半生のジャーキーみたいなやつですね(笑)。」
「子羊…、ラム肉!」
家内「マルティルデはご夫婦の意思で農園を始めました。もともとはミラノのIT関係の会社員で週末をこの地で過ごしてましたが、農業を生業にしてしまいました
(笑)。生活を楽しむための決定とか。このワインを飲むと、ご夫妻が飲みたいワインを作る意思を感じます。」

「ラベルが良いなぁ。ジャケ買い決定(笑)!」
「マスキューさん、ブログで書いてたけど
ラベルたしかにクリムト風(笑)。」
家内「奥さんが描いたそうですよ(笑)。この猫や最後の馬も飼っている動物です(笑)。」
「馬を飼う!カッコいい(笑)。馬は飼ってどうするのかな?」
「交通手段ではなく、農耕馬かな?」
「いやいや、ただ好きだから飼ってるかも
(大爆笑)。」
「馬のお尻が好きなのかな(さらに爆笑)。後ろ向いてるし。」


『ザッフォ』クロアチーナ 2017年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T. 750ml 3394円税込み
「今日のラスボス登場ですな(笑)。」
「おー!うんまい!」
「あ~、高級…、極上の味わい(笑)。」
「肉厚の昆布みたいな…、旨味たっぷり。」
私「このワインも全然ビオ臭しません。ちょっと後味に枝豆っぽさは感じますが。」
「猫のワインの後味にも枝豆っぽさありますよね?」
私「多分酵母の匂いかと。」
「このワインは前の猫のワインと同じ品種なんですか?ホントですか?」
私「はい。そーなんです(笑)。」
家内「ボナルダ=クロアチーナ シノニムとされますが、信じられない。とはいえ香りに共通項はあると思います。」
「プラム…、ベリー…、猫ラベルの方がはっきりしてる。『ザッフォ』はまだまだなのかな?」
「ヴィンテージは2017年ですか。まだまだ行けそう。前のワインと比べるとこっちの方がまだ閉じている。猫のワインの方が飲み頃なのかな。」
「この馬のワイン、折り重なるようなタンニンと香り。マスキューさんがよく言う壮麗なワインかな(笑)。」
「広がり、奥行き、余韻、佇まいすべてが異次元。今飲んでも飲みにくくはないんだけど…。少なくともこのワイナリーの頂点だろうな。」
「店長!アルコール分はいかほどですか?」
私「猫は14%、で馬は15%です。」
「え~!15%もあるとは!全然そんな感じしませんよ。」
「すべてが高次元に調和している証なのかな…。」
「それにしても猫と馬が同じ品種とは思えない。しかも生産者も同じですよ!」
家内「ボナルダはミラノ周辺では単独表記されますが、クロアチーナの場合はブレンドされる場合がほとんどです。100%クロアチーナ表記したワインはコレが初めてです。」
「ボナルダだとDOCで、『ザッフォ』クロアチーナだとIGTになってますね。何故だろう?」
私「猫の方はキュヴェ名がDOCボナルダで、馬の方はキュヴェ名が『ザッフォ』。バック・ラベルにクロアチーナ2017と記載はされてますが…。」
「『ザッフォ』って何ですか?」
私「馬の名前のようです(笑)。」
家内「この辺の意図は謎ですが(笑)、可愛いのでしょう(笑)。このワイナリーのラベルに描かれている動物は飼っているものです(笑)。猫のラベルもあるんですよ(笑)
。」
「あれ?二本ともコルクはDIAMですね。猫はDIAM2で馬はDIAM10ですよ!」
私「スミマセン。見えなかったです。最近目が悪くなって(笑)。」
「ということはやはり猫は早飲み、馬は長熟タイプなんですね(笑)。」
「それにしても面白いワインですね(笑)。前回のテアトロ・イタリアの振り切ったスタイルにも驚かされたけど(笑)、よくこんなの見つけますよね(笑)。」
「しかもこのワイン、安いよね(笑)。嬉しい(笑)。」
「このワイン、何も食べないでコレだけ飲んでも良い(笑)。ワインに浸りたい(笑)。」
「そうですよね。高級なチーズくらいしか思い浮かばない。」
家内「霜降の馬肉!」
私「そんな罰当たりなことを言ったら叱られるよ(笑)。合いそうだけど(笑)。そうそう、もう『ザッフォ』は作らないそうです。」
「何故?」
私「よく解りませんが…。『ザッフォ』は畑の一番古くて良い区画の葡萄を使っているようで毎年は作りません。改植時期なのかもしれません。あとは夫婦のいざこざくらいしか思い浮かびません(笑)。」
家内「インポーターさんの在庫も尽きたようですから、マスキューも在庫限りとなります。」

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桝久 試飲会リポート 前半

Apr 01, 2024 by weblogland |
昨日、一昨日は暖かで暑いくらいでした。一気に春本番(笑)。ワインも飲みたくなるかな?

まずはデイリーな赤からスタートです!
ドミニオ・エスピナル・ティント 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 1037円税込み
「マスキューさん!いきなり赤からスタートですか(笑)?意図ありあり(笑)?」
「マスキューさん、このカスターニョのワインってよく試飲会で出ますよね(笑)。」私「はい!これはカスターニョの一番下のラインナップです。樽を使わないスタンダードのアイテムです。実は、レストランナドデテーブル・ワインとして使われています。マスキューでは店頭では販売しておりませんが、ロングセラーとなっております(笑)。」
「どれどれ…。おっ、飲みやすいね(笑)。」
「スイスイ行ける(笑)。」
「モナストレルでしたっけ?」
家内「元々はヘビーな品種なのですが、カスターニョはより飲みやすく作って成功しました。」
私「飲みやすさで言えばカスターニョのラインナップではこれが一番飲みやすいです。昔のモナストレルって20年以上経っても固かった(笑)。」
「この上にヘクラと言うワインありましたよね。あれはコレよりずっと濃いですけど、飲みやすい。」
私「ヘクラがアメリカで当たってカスターニョは躍進しました(笑)。」
「このワイン確かに軽くて飲みやすいけど水っぽい訳じゃない。ちゃんとワインしてる(笑)。」
「そりゃハモン・セラーノに合わせるには無理があるけど(笑)、普通の食卓なら全然問題ない。」
「ちょっと冷やして飲むには良いね。今日みたいな陽気には最適(笑)。」
「アウトドアでも活躍しそう(笑)。バーベキューしながらプラコップで飲むには遠慮ない(笑)。ちょっと冷やして良し(笑)。」
「確かに軽いけど、ちゃんと旨味があるんだよね(笑)。とてもチャーミングなんだよね(笑)。」
「後味にスパイシーさがあって、それもイイね(笑)。」
「ヴィンテージは何年ですか?」
家内「2022年です。2023年の春以降の出荷ですね。」
「フレッシュ&フルーティーだね(笑)。」
家内「もうすぐ2023年のものが出ます(笑)。」
「赤ワインなんだけど、白ワイン的な飲み方が出来る?」
私「香りが何々でなんて考えなくてもよい気軽さが身上ですね(笑)。目玉焼き食べながら飲んでも構わないような気安さかな(笑)。」
「なるほど、だから今日のトップバッターなんですね(笑)。」
私「ばれました(笑)。」


ドミニオ・エスピナル・ブランコ 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン 白 イエクラD.O. 750ml スクリュー・キャップ 1037円税込み
「コレが同じラインナップの白ですね(笑)。」
私「はい。これはマカベオ種100%です。」
「マカベオですか?」
家内「カヴァの主要3品種 マカベオ、チャレロ、パリリャーダの一つです。主にワインに厚みを出します。」
私「香りはあまりしません(笑)。柑橘系のニュアンス…、ポワレっぽいかな。」
「さっぱりしてデイリー(笑)。」
「飲みやすい(笑)。素直で癖がないよね(笑)。」
「高級ではないけれど(笑)、デイリーの範疇としては充分条件を満たしてる(笑)。赤・白同様だね(笑)。」
「う~ん。赤と白を比べると白に軍配かな
(笑)。コスパ良し!」
「今開けたてを飲みましたが、丸一日経った方が濃い(笑)。良くなってる!」
家内「持ちが良いのです(笑)。スクリュー・キャップだから冷蔵庫に収まり易い
のも嬉しいです(笑)。」
「たしかに香りはそんなにしないけど、普通に美味しく飲める(笑)。」
「特別感はないんだけど(笑)、ワインがとても自然で邪魔するところがないよね(笑)
。何気ないけど貴重かも。」
「白菜を使った料理に合わせたい。バリエーションも広いはず(笑)!」
「マスキューさん、この白も2022年ヴィンテージですよね。安定した気候なんだろうな。」
私「アレハンブラ宮殿に続く標高の高い台地上でかなり過酷な環境です。寒暖差も大きく我々は住めない(笑)。草木もあまり生えない(笑)。」
家内「風も強いので虫も飛ばされます(笑)。それゆえ逆に有機栽培に移行しやすくもあります(笑)。」
私「この価格で生意気にもヴィーガン認証を取ってます(笑)。」
「マスキューさん!それにしても毎回毎回試飲会ではデイリーなものから極上のものまでよく見つけますよね(笑)。」
家内「最近は特にデイリーなランクのものが大変です。2,000円以下だと余分な添加物が入っていることが多々。マスキューでは基本SO2以外はNGですから。」
「SO2って?」
私「亜硫酸です。これは発酵の過程でも自然に出ますからしょうがない。また、ワインの安定のために少し添加しておく方が我々も安心です。ただし、沢山入れるのはNGです(笑)。」
「へぇー、SO2の量が解りますか?」
私「はい。だいたい10mg/Lの誤差くらいで解りますよ(笑)。」
「どうやって?」
私「意識してティスティングを続けることですね。多量のSO2はワインの味を害しますから。」
家内「SO2以外にもビタミンCやソルビン酸やセルロース、あと様々な補酸がされます。マスキューではそれはダメと言ってもインポーターさんは持ってくる(笑)。
送ってくる。」
私「しかもそれを知らない営業さんがとても多い(笑)。そんなサンプルが5本も来た日には…(笑)。しかも大半は只じゃないんですよ(笑)。」
「飲むんですか?」
家内「泣き泣き(笑)、飲みます。」


〇ラインガウ・リースリング トロッケン
2022年エア ワイングート・クラス
ドイツ ラインガウ 白 Q.b.a. トロッケン 1000ml 1885円税込み スクリュー・キャップ
「コレ、瓶大きいですよね(笑)?」
家内「1リットル入っています。ですからずんぐり(笑)。」
「あ~ん、フレッシュ(笑)!はちはちしてる。若いのかな?」
私「ご名答!2022年ヴィンテージです(笑)
。」
「グラスの底にちょっと泡が出てる。爽やかな味わいとワインの色がシンクロしてる(笑)。ちょっとグリーンも入ってる。」
「爽やかなリースリングって良いなぁ。甘さ加減がイイ(笑)。」
家内「この生産者クラスはとても良い場所に畑を持っています。カビネットを前に飲みましたがラインガウらしい背筋が伸びたもの。あと定番で扱っているソーヴィニヨン・ブランも素晴らしいものです
。」
「マスキューさん、トロッケンって辛口の意味ですよね。フランスみたいに丸っきりの辛口じゃないけど、沢山の酸味があるから塩梅良く感じますよね。」
「そうそう。丸っきりの辛口に仕上げたら口の中が痛くなりそう(笑)。」
私「残糖分は9g/Lくらいで総酸は8g/Lほどです。甘さが目立たない程相ですね。」
「食事しながら飲むワインですね(笑)。」
「凄く飲みやすいのですがアルコール分はいかほどですか?」
私「しっかり12%あります。」
「えー!そんなにあるんだぁ!もっと低いと思ってました(笑)。」
「店長曰くの“折り合いが良い”ですね(笑)。」
私「えへへ(笑)。通常Qbaランクのドイツ・ワインは補残・補糖が認められていますが、このワインはおそらくしていないと思います。」
「なるほど、とても自然で美味しいからですね(笑)?」
私「そーなんです(笑)。簡単に解るでしょ
(笑)。」
「ドイツのQbaのカッツやリープフラウミルヒなんか甘いだけだもんな。あとナーエのブルーボトル(笑)。沢山飲んだなぁ。」
「そうそう(笑)。今はもう誰も~。」
私「ピー!(笑)」
「やはりラインガウやモーゼルのリースリングって良いなぁ。果実味がしっかり感じられる。」
私「白い花、レモン、ライム、桃…。リースリングの特徴の灯油のような特徴的な香りもしますが、リンゴ酸で上手くマスキングされてます。」
「店長!ペトロール香ですね(笑)。」
家内「総酸が10g越えてくるとペトロール香はほとんど感じなくなります(笑)。」
私「そうなるとガチガチのスパルタンなリースリングになります(笑)。飲み頃になるには何十年もかかります(笑)。アウスレーゼ・クラスになると桃の香がネクタリンみたいになり高貴になります(笑)。」
「そうなんだよね。リースリングって高貴品種なんだよね。コレって高貴とは言えないけど(笑)、その血統は感じる。」
「やはりリースリングはモーゼルやラインガウだよね。」
「普通の食事に合わせるんだから高貴じゃなくても良し(笑)!」
「焼き鳥のネギ間!塩とレモンをたっぷり振れば無敵(笑)!」
家内「私ネギ塩に凝っておりまして(笑)、刻んだネギをオリーブ油や胡麻油をかけただけですが(笑)。これを作り置くととてもユーシフル(笑)。このワインのためのようなモノです(笑)。」
「あ~!私ネギ好き(笑)!」


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はぁー、今試飲会の片付け終わりました!

Mar 30, 2024 by weblogland |
はぁー、今試飲会の片付け終わりました!
今日は暑いくらいでしたから、皆さんも活動的(笑)。
まずは春の収穫。野蒜とつくしです。Mさん親子が収穫したものをいただきました。わざわざ綺麗に洗ってくださってますから、今晩我々のお腹の中に一直線です(笑)。お嬢さん二人とお父さんの共同作業。私の30年前をちょっと思い出しました(笑)。

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それからご近所のIさんにミモザいただきました。コレ去年の秋に狂い咲きしたもの(笑)。ちゃんと春に合わせて咲いて良かった。大したものですね。ブルーのムスカリが一緒に生けてありハイ・センス!
一気に春が来ました(笑)!
ご来店ありがとうございました!

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今週末のマスキュー試飲会のラインナップ並びました

Mar 25, 2024 by weblogland |
ふふふ(笑)、今週末のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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前半の3本と後半の3本、ラベルの雰囲気が違いますね。前半はあっさり軽く、後半は一気にギア・アップ(笑)。言い方を変えると後半のくどいことくどいこと(笑)。でもコレあくまでラベルを見てのことですからね(笑)。

う~ん。

1本目、2本目のスペイン・ワインはちょっとチープに見えるかな?まあ、ケチなマスキューらしくそれはそれで良し!

3本目のドイツのリースリング、ちょっと傾いてる?ちょうど棚の段差に乗り上げてます。致し方ない。1リットルの大容量もあって瓶もデカイから目立つ(笑)。

4本目のオルソーニャのオレンジ・ワインはとても美しく、いかにも中身が詰まった感じ(笑)。衝撃的な味わいに皆さんビックリするだろうな(笑)。

トリの赤2本、ラベルがいかにもイタリアン(笑)。自宅で飼っている猫と馬だそうです。猫の絵はちょっとクリムト風。あのエクスタシーのおじさんの画風に見えなくもない(笑)。馬は失礼にもこちらにお尻を向けてます(笑)。でもですね(笑)、そのまま後ろ足で蹴られるような衝撃的な味わい(笑)。まさにキック・インサイド?
並んだ瓶を見ながら、勝手な妄想に耽ってます(笑)。

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3月のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Mar 23, 2024 by weblogland |
今月末3月29日(金)、30日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつものように29日は17~20時、30日は11~20時となっております。

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まずはデイリーな赤、白からスタートです!

ドミニオ・エスピナル・ティント 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O.赤 750ml 1037円税込み
1950年にラモン・カスターニョが創業、協同組合に葡萄を売る栽培農家として始まりましたが、1980年に入ってから自社瓶詰を行うようになりました。このボデガが世に知られるようになったのは2001年にロバート・パーカーに取り上げられ、そのコストパフォーマンスを絶賛されてからです。マスキューは以前から扱っていましたが、有名になってからここしばらくご無沙汰していました(笑)。(特にここのヘクラを覚えているお客様もおられるのでは?)
今やイエクラで最大のボデガとなったカスターニョ。イエクラD.O.の総栽培面積6000ヘクタールのうち、自社畑と契約畑で1500ヘクタールを占めます。年間降雨量が250?300mmしかない為、広い農地を必要とする乾燥農法をしていますが、それにしても巨大なボデガです。畑は痩せた石灰岩質の土壌で標高は700mと高く、寒暖差の大きな大陸性気候です。冬は最低?7℃夏は最高42℃の酷暑となります。一日の気温差も20度以上あります。厳しい環境から自然と収穫量は少なく制限されます。雑草もほとんど生えませんから自然に低農薬で栽培が可能です(笑)。良い葡萄栽培が可能な地ですが、人が生活するには限界に近い環境です。

このワイン、モナストレル85%、シラー15%でつくられ、木樽に一ヶ月だけ熟成されます。このためタンニンが柔らかく、非常に飲みやすく仕上がっています。彼の地では、葡萄果汁をいかに濃くすることではなく、いかに飲みやすくするかが課題なのですね。

あとスペインワインに有りがちな荒っぽさや雑味がありません。

最初のむとイエクラらしからぬ飲み易さ、??一瞬らしからぬ舌触りに「こんなだったっけ?」。でも時間の経過とともにモナストレルらしいベリーのしっとりとしたニュアンスが出てきます。スクリューキャップを閉めて翌日再び飲むと、しっかりした飲み応えを感じます。この価格帯では有り得ない構造の良さです。

うーん。

本物の良さがあります。馬鹿にできない高品質なのです。

ドミニオ・エスピナル・ブランコ 2022年 ボデガス・カスターニョ スペイン 白 イエクラD.O. 750ml スクリュー・キャップ 1037円税込み
この白ワイン、カスターニョのエントリー・アイテム。マカベオ種100%で作ったもの。マカベオは主にブレンド用の品種。カヴァの主要品種がチャレロ・パリリャーダ・マカベオのブレンドとなっています。芳香性の品種ではありませんが、ふくよかでカヴァのボディーを支える重要な品種です。

このワイン、味わいはリンゴやポワレなどの柑橘類のフレッシュなもの。程好く薄くて軽い。この水っぽく感じない程好い薄さが信条(笑)。バランスが崩れることなく、何時飲んでもフレンドリー。これってかなり貴重です(笑)。


ラインガウ・リースリング トロッケン
2022年エア ワイングート・クラス
ドイツ ラインガウ 白 Q.b.a. トロッケン 1000ml 1885円税込み スクリュー・キャップ

このワイングート・クラス、現当主アティアスの曾祖父が1850年に畑を所有したことから始まります。
所有する畑は著名なマルコブルンに平行したジーゲルスベルグに1ヘクタール、エルバッハの集落の背後の1級畑シュタインモルゲン0.5ヘクタール、ライン河に注ぐ支流カイゼルボッシュ川に沿うミッシェルマルク3.5ヘクタール。

マスキューの定番としてソーヴィニヨン・ブランに次いで今回はお手頃なリースリング1Lの登場です(笑)。
クラスのラインナップで一番お手頃なアイテム。ただ、ベーシックなアイテムとは思えない質の良さ。使用している葡萄の良さを感じます。
アルコール分は12%としっかりあり、それもとても自然な印象。Q.b.aクラスのワインだと補糖・補酸が認められていますが、加えた印象はありません。総酸は1L中7g以上あり、残糖分約9g/1Lとの折り合いが良く甘過ぎず辛すぎないスタイル。アルザスのドライなリースリングに似ていますね(笑)。
皆さん!
よくラインガウやモーゼルのリースリングは高貴と言われますが、それは白桃のニュアンスがあるもの。それが等級が上がりシュペートレーゼやアウスレーゼ以上になるとネクタリンのような凝縮した果実味になり絢爛豪華な有り様になります。と私は勝手に思っております(笑)。この1Lのお買い得リースリングには桃のニュアンスがあり、その血統を感じます。
開けたては若干のペトロール香がしますが、白い花、レモン、リンゴ、グレープフルーツのリースリングらしい香りがしっかりあります。基本ラインガウらしいガッチリしたワインですから揺らぎません。この点明らかにモーゼルとは違いますね(笑)。そしてペトロール香を感じなくなる頃に白桃のニュアンスが頭を持ち上げて来ます。血統の良さを感じます。
とは言え出すぎたスタイルではなく汎用性を感じるユーシフルなものですから、酢飯や和食に相性が良い。特に砂糖や味醂を使った料理にはバッチリ(笑)。
数少ないお買い得な正統派のリースリングなのでございます(笑)。


『スピリタス』テッレ・マルヴァジア・オレンジ 2022年 カンティーナ・オルソーヤ イタリア アブルッツォ オレンジ・ワイン テッレ・ディ・キェティ I.G.P. 750ml 2734円税込み

ふふふ(笑)。
イタリア・アプルッツォ州のカンティーナ・オルソーニャのオレンジ・ワインが入荷しました!

赤のモンテプルチアーノ・ダブルッツォと白のペコリーノとようやくフル・ラインナップの完成です(笑)。
去年このオレンジ・ワインを試飲してマスキュー試飲会に出すつもりでしたが、あっという間に完売で取り逃がす(笑)。それゆえマスキュー試飲会では赤と白のみのお披露目となりました。今回は抜け目なくこのオレンジ・ワインを確保いたしました。当然3月のマスキュー試飲会にてデビューいたします。まあ、その前からこっそり販売中なのでございます(笑)。
色から言うとオレンジ・ワインというよりはキアレットやチェラスオーロのイメージです(笑)。でも葡萄品種はマルヴァジア…白葡萄です(笑)。確かに白葡萄を皮毎発酵するのがオレンジ・ワインなのですが、どう考えてもロゼ(笑)、しかも黒葡萄使用のロゼとしか思えません。今回のメイクはマルヴァジアらしいオレンジの風味たっぷりで、この点あまり違和感はありませんが、果皮での醸しはたった3日ですから、ちょっと変(笑)。なんでも昔のスタイルとか。でもですね、味わいはぶっ飛ぶ味わい(笑)。すんごく美味しい!
恐るべしオルソーニャなのです(笑)。

ちょっと、分かりやすく補則します(笑)。
前回のメイクではチェリーやプラムの香りが圧倒的で途方に暮れました。どう考えても黒葡萄から作ったとしか思えなかったからです。色々調べるとマルヴァジアは変異が多く黒葡萄のマルヴァジアもあります。グリ色がかったマルヴァジアを使っているのではないかと、勝手に想像納得しておりました。
今回のメイクは前回同様見た目オレンジ(笑)。それゆえ味わいもベリー系の香りが主体と思っておりました。ところがギッチョン(笑)、今回はマルヴァジアらしいオレンジの風味がたっぷり明瞭に感じるもの。もちろんオレンジだけではなくベリー系の赤いニュアンスも感じますが、はっきりとマルヴァジアと認識出来ます。
う~ん。
やはり、オルソーニャは共同組合なのでロットの違いを感じました。畑も違うはず。とは言え基本的な低収量で作り方の規格は同じ。素晴らしい出来映えです。実に美味しい!


カンティーナ・オルソーニャは、アブルッツォ地方にあるコーペラティブで、1964年に設立されました。中部イタリア アブルッツォ州の北部の山間部アペニン山脈に連なる丘陵、マイェッラ国立公園に隣接した何もないど田舎(ごめんなさい。)。畑も傾斜地が多く作業は大変そうです。植樹率は1500本/1ヘクタールですから効率も良くなさそうです。

カンティーナ・オルソーヤは現在、ヨーロッパ最大のオーガニックワイン生産者のひとつで、今年で1400ヘクタール(2023年春には2000ヘクタールになる予定)の畑を持ち、100%有機栽培でワインを作っています。カンティーナ・オルソーヤのワインは、基本オーガニックとヴィーガンの認定を受けています。 さらに、生産量の45%はデメターによるバイオダイナミック認証を取得しています。これって共同組合レベルではあり得ない比率です。通常共同組合ですと、特別に一つ二つの区画でビオ・ディナミのワインを作る程度が常識的な限度であり、基本個人の生産者にビオ・ディナミは親和性の高い農法です。間違うと収穫が無くなる恐れがあります。いきなりベンチャーでビオ・ディナミのワインに挑戦して全てを失って撤退と言う話は
多々あります。それを共同組合レベルで実現することは奇跡的です。

また、サンフランシスコ(米国)で開催された2018年の国際ビオ・ディナミワイン会議では、カンティーナ・オルソーニャが世界最大のデメター認定バイオダイナミックぶどう生産農家として表彰されております。 さらには、このワイナリーは妥協のない魅力的な自然派ワインを作るために、人を大切にし、努力している数少ないワイナリーであります。 女性や子供たちを支援するために様々なプロジェクトにも関わっております。地域と人に根差した確たる意思と優しい意図があるのです。

もともと貧しい彼の地、生産されるワインはほとんど北部のネゴシアンに安く買い取られ、いわば搾取されていた地域。そこで共同組合として結束することで一大奮起したわけです。自然農法はお金を使わない知恵。ビオ・ディナミは貧者の武器(またまたごめんなさい)、でもこれは一面真実。ケチなマスキューとも親和性が高い(笑)。1962年に出版されたレイチェル・カールソンの『沈黙の春』は世界の自然農法潮流の始点。この共同組合の在り方と時間的にも重なりますね。生き残るための自然農法が進化した奇跡的な共同組合と言えます。


ボナルダ 2019年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 オルトレポ・パヴェーゼD.O.C. 750ml 2734円税込み

タンニンたっぷりの典型的なボナルダでございます(笑)。
マスキューの裏ティスティングの模様です(笑)。
家内「うわっ!凄いタンニン!典型的なボナルダだぁ(笑)。」
Kさん「これは手強いですね(笑)。こんなに渋いワインが今時あるんですね(笑)。しかも濁りがない。秀逸!」
私「プリミティブですよね。やはりボナルダはタンニン量で勝負(笑)!」
家内「とにかくタンニンが多量なんだけど
、それを逆手にもって飲ませる(笑)。カベルネ・フランにこんなワインあるよね(笑)。」
私「タンニンが訴求力ではあるんだけど…
、ワインとしての元々の良さがある。このタンニン確かに収斂性もあるけど、嫌ではないんだよね。旨く感じる(笑)。」
Kさん「ワインとしてのまとまりはあるんだよね。『俺はこのスタイルなんだ!』ってね(笑)。余韻も凄いし(笑)。堂々としてる。オルトレポ・パヴェーゼって割りと洗練されているワインが多いんだけど(笑)、これは意表を突いてますな(笑)。」
家内「このワイン樽熟成しないスタイル。このタンニンはすべて葡萄由来(笑)。スパイシーだし、ミネラルもたっぷり、甘さもしっかり。自然な葡萄だけで勝負してる感じ(笑)。」
私「葡萄の野性味はあるんだけど、雑に作ったのとは違うんだよね。タンニンに深さも伴っている。変に飲みやすくしていない(笑)。」
家内「木樽熟成はしていないけど、しっかり寝かせているよね。ちゃんと時間をかけている。」
Kさん「土臭さ、後味に豆っぽさ。ビオ系なんだろうけど、ビオ・ビオしていない(笑)。心地良い(笑)。」
私「ちょっとベーコンみたいなニュアンスもあるし…、果実味ははっきりはしていないけどカシスやプラム系の…。まだ、ちょっとくらいかな。」
Kさん「農家の薄暗い暖炉の灯り。生サラミなんかを足つきの台の上で切ってこのワインを飲む…。ソファーにはラベルの猫が寝そべっている。そんな光景が目に浮かぶ(笑)!」





インポーターさん資料より


土地、葡萄、家族への愛情が育むナチュラルワイン 「マルティルデ」は、ミラノから南に約60km、ピアチェンツァに程近いロンバルディア州南端、ロヴェスカーラの標高200mの小高い丘の頂に処を構えています。ピエモンテ、リグーリア、エミリア・ロマーニャと州境を接するこの地域はオルトレポ・パヴェーゼの生産地域で、古い文書にこの地で西暦1100年頃からぶどう栽培とワイン造りが行われていたとの記録が残っています。「マルティルデ」はこの地に17ヘクタールの地所を所有し、そのうち15ヘクタールに土着品種のクロアティーナを始めバルベーラ、マルヴァジアなど様々なぶどうが植えられています。ミラノのIBMに勤め、ワインとは全く無縁の仕事をしていたレイモンドとアントネッラのロンバルディ夫妻が
ロヴェスカーラの美しい風土と古いぶどう畑が広がるマルティルデの地所に強く惹かれ、ミラノからこの地に移り住んだのは今から30年ほど前。ワイン造りに関する知識も経験も皆無だった2人は栽培と醸造について一から学び、1991年にファースト・ヴィンテージがリリースされました。スタート当初レイモンドはIBMでの仕事を続けており、平日はロヴェスカーラとミラノを往復する生活を1997年まで続けました。 、畑 彼らはぶどうの栽培には当初から有機農法を取り入れ、さらに ロンバルディアを中心に活躍する腕利きのエノロゴ、ジュゼッペ・ザッティをパートナーに迎え、現在では素晴らしいナチュラル・ワインの造り手として確固たる地位を築いています。マルティルデの畑はいずれも古くからある畑で、一部
の畑には樹齢数十年の古樹が残っていますが、彼らは樹勢の落ちた古樹は植え替えを進めており、植え替えの済んだ畑では樹齢3~14年の樹が1ヘクタール当たり5000本の密度で植えられています。 樹は全てギュイヨに仕立てられ、剪定によって果実は1本当たり10房以下に抑えられます。土壌は粘土質が主体で少量の石灰質が交じり、果実味豊かな赤やはつらつとしたミネラル感を持った白ワインを産み出します。土壌の構成は畑ごとに微妙に異なり、ぶどうの味わいに変化をもたらします。植物の適度な競合と低収量によって土壌の安定と肥沃さを維持するため、1993年以降畑の下草を定期的に刈り込む作業を行っています。 また畑への施肥はそれぞれの畑の状態、すなわち土壌の養分構成や前年の収穫量や作柄に基づき
、堆肥などの有機肥料が必要最低限施されます。病害への対策も同様に制限され、可能な限り好ましい気象条件の時に天然由来の環境への影響の少ない薬剤を必要最低限使用します。農薬や合成除草剤は一切用いません。 、ぶどう 彼らのぶどうの中で最も重要なものは、黒ぶどうではクロアティーナです。「ボナルダ・ディ・ロヴェスカーラ」とも呼ばれるこのぶどうは古くから栽培され、その卓越した品質には定評があります。彼らもこのぶどうには特別な思い入れがあります。また最近では、適度な酸を持ち熟成に向いたバルベーラにも力を入れています。一方白ぶどうはマルヴァジアがメインです。1993年、彼らは古い畑に初めてマルヴァジア・ディ・カンディアのクローンを植えました。現在、これは彼らの最も重要なぶどう
の一つになっています。このぶどうからは2つの異なるタイプのワイン – フレッシュなタイプと、約6ヶ月のマセレーションを行ったいわゆる「オレンジ・ワイン」 – が造られます。ぶどうはすべて自社栽培のもののみを使用し、買いぶどうは一切使用しません。収穫が近づくと、彼らは頭をからっぽにして畑の隅々まで歩き回り、ぶどうの風味(甘味、渋味、柔らかさなど)を徹底的にチェックします。この食味による確認と並行して糖度、酸度、phなどの分析も行われ、最適と判断された時点で手早く収穫が行われます。これらの作業は秋の気候の変わり目までに終わらせなければならないため、常に時間との戦いとなります。ぶどうは全て手摘みによる収穫後直ちにセラーへと運ばれ、圧搾が行われます。発酵は赤も白も全てステ
ンレスタンクで行います。
発酵を安定させるために発酵の前後でSO2を加える生産者が多いのですが、彼らは果汁の状態が良ければ発酵の前にSO2を加えません。発酵終了後に法律で認められた量よりはるかに少ない量を添加するだけです。そのため彼らのワインはSO2の含有量が低く、「飲んでも頭が痛くならないワイン」は彼らの自慢です。発酵後白ワインはそのまま瓶詰めまでタンクで熟成させます。 赤ワインはマロラクティック発酵を行い、熟成のために樽へと移されます。彼らはワインによって2500リットルの大樽と225リットルのバリックを使い分けています。バリックで熟成させたものにはバニラやコーヒー、スパイスのフレーバーが備わります。赤ワインは瓶詰めの前に卵白とゼラチンで清澄を行います。 、  彼らのワインにはすべて彼らの家族
– 一緒に暮らす犬、猫、馬たちの名前が付けられ、アントネッラによって描かれた可愛らしいラベルが貼られ、ワインを味わう人々を和ませます。有機ぶどうから造られたワインはいずれも果実本来の風味にあふれ、飲む人に強い印象を与えます。ロヴェスカーラの地、そこから産まれるぶどう、そして家族たちへ限りない愛情をそそぐアントネッラとレイモンドの想いが詰まったマルティルデのワインを是非味わって下さい。

『ザッフォ』クロアチーナ 2017年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T. 750ml 3394円税込み

家内「え~と、これはクロアチーナ100%のマルティルデの最上級キュヴェ。」
私「クロアチーナってボナルダのシノニムだよね?」
家内「そーだよね。でもマルチルデは分けて呼んでいる。何故かは飲んでのお楽しみかな(笑)?」
家内「『ボナルダ』2019年は木樽は使いませんが、この『ザッフォ』2017年は2500リットルのフレンチ・オークの大樽で2年以上熟成させてから瓶詰めしたもの。一番良い区画のボナルダで特に出来の良い年だけ作る特別なワイン。」
私「あ~!何コレ!グレート・ワインだよ(笑)!いきなりトップ・ギアだぁ(笑)。」
Kさん「凄いですな!『ボナルダ』2019年とは別物ですね(笑)。同じ品種と言われると騙されてるような…(笑)。ボナルダ詐偽(笑)。」
家内「同じ品種とは思えない!普通の人が実は王様だったような(笑)…。」
私「どう考えても別物だよね(笑)。だってコレ、洗練されたグレート・ワインだよ(笑)。」
家内「あえて共通点を探せば、後味に豆っぽさがあることくらい(笑)。」
私「酵母が同じなのかな?」
Kさん「う~ん。確かに頂点にあるワインですな。言葉を失う。」
家内「ボナルダを長く熟成させるとこうなる?ボナルダ→クロアチーナ?そんなイメージかな(笑)。」
私「ともにとんでもない量のタンニン量だけど、『ザッフォ』の方は渦巻いている。凄い求心力。渦の底の深いこと!」
Kさん「とても甘くて、旨くて、古くなくて、綺麗で、高貴で…。」
私「樽のニュアンスは全然感じられない。とてもニュートラル。ワイン自体のパワーは恐るべし。かといって乱雑さ、乱暴さは微塵もない。え~と、アルコール分は…、15%!」
Kさん「そんな高いアルコール分と思えない。折り合いが良い…、折り合いのつけ方が高度。余韻がいつまでも続く。」
私「もっと時間が経つと果実が溢れんばかりになりそう。今、ワインとしては飲み頃の入口。この状態は長く続きそう。」
家内「バローロの大物に通じますよね(笑)。ネッビオーロみたいな小粒の赤いプラムやベリーの香りがする。」
Kさん「ネッビオーロ…、高貴品種に連なるとは!ボナルダ、クロアチーナ恐るべし(笑)!」
家内「解った!マスキューの取り扱いアイテムだった『カプレンガ』ってネッビオーロとボナルダの半々のブレンドだったよね。」
私「ガッティナラのアンツィヴィーノのワインだよね?」
家内「そう!『カプレンガ』ってネッビオーロが50%なんだけど、とてもネッビオーロらしい。ということはボナルダはネッビオーロ的な品種なんだ!」
私「なるほどね(笑)!座布団1枚!」

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30日のマスキュー試飲会のトリの二本決まりました!

Mar 19, 2024 by weblogland |
今月末3月29日(金)、30日のマスキュー試飲会のトリの二本決まりました!
イタリア・ロンバルディアのボナルダです。決定版と言っても過言ではないかと
(笑)。

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ボナルダ 2019年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 オルトレポ・パヴェーゼD.O.C. 750ml 2734円税込み

タンニンたっぷりの典型的なボナルダでございます(笑)。
マスキューの裏ティスティングの模様です(笑)。
家内「うわっ!凄いタンニン!典型的なボナルダだぁ(笑)。」
Kさん「これは手強いですね(笑)。こんなに渋いワインが今時あるんですね(笑)。しかも濁りがない。秀逸!」
私「プリミティブですよね。やはりボナルダはタンニン量で勝負(笑)!」
家内「とにかくタンニンが多量なんだけど
、それを逆手にもって飲ませる(笑)。カベルネ・フランにこんなワインあるよね(笑)。」
私「タンニンが訴求力ではあるんだけど…、ワインとしての元々の良さがある。このタンニン確かに収斂性もあるけど、嫌ではないんだよね。旨く感じる(笑)。」
Kさん「ワインとしてのまとまりはあるんだよね。『俺はこのスタイルなんだ!』ってね(笑)。余韻も凄いし(笑)。堂々としてる。オルトレポ・パヴェーゼって割りと洗練されているワインが多いんだけど(笑)、これは意表を突いてますな(笑)。」
家内「このワイン樽熟成しないスタイル。このタンニンはすべて葡萄由来(笑)。スパイシーだし、ミネラルもたっぷり、甘さもしっかり。自然な葡萄だけで勝負してる感じ(笑)。」
私「葡萄の野性味はあるんだけど、雑に作ったのとは違うんだよね。タンニンに深さも伴っている。変に飲みやすくしていない(笑)。」
家内「木樽熟成はしていないけど、しっかり寝かせているよね。ちゃんと時間をかけている。」
Kさん「土臭さ、後味に豆っぽさ。ビオ系なんだろうけど、ビオ・ビオしていない(笑)。心地良い(笑)。」
私「ちょっとベーコンみたいなニュアンスもあるし…、果実味ははっきりはしていないけどカシスやプラム系の…。まだ、ちょっとくらいかな。」
Kさん「農家の薄暗い暖炉の灯り。生サラミなんかを足つきの台の上で切ってこのワインを飲む…。ソファーにはラベルの猫が寝そべっている。そんな光景が目に浮かぶ(笑)!」

『ザッフォ』クロアチーナ 2017年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 赤 プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T. 750ml 3394円税込み

家内「え~と、これはクロアチーナ100%のマルティルデの最上級キュヴェ。」
私「クロアチーナってボナルダのシノニムだよね?」
家内「そーだよね。でもマルティルデは分けて呼んでいる。何故かは飲んでのお楽しみかな(笑)?」
家内「『ボナルダ』2019年は木樽は使いませんが、この『ザッフォ』2017年は2500リットルのフレンチ・オークの大樽で2年以上熟成させてから瓶詰めしたもの。一番良い区画のボナルダで特に出来の良い年だけ作る特別なワイン。」
私「あ~!何コレ!グレート・ワインだよ
(笑)!いきなりトップ・ギアだぁ(笑)。」
Kさん「凄いですな!『ボナルダ』2019年とは別物ですね(笑)。同じ品種と言われると騙されてるような…(笑)。ボナルダ詐偽
(笑)。」
家内「同じ品種とは思えない!普通の人が実は王様だったような(笑)…。」
私「どう考えても別物だよね(笑)。だってコレ、洗練されたグレート・ワインだよ
(笑)。」
家内「あえて共通点を探せば、後味に豆っぽさがあることくらい(笑)。」
私「酵母が同じなのかな?」
Kさん「う~ん。確かに頂点にあるワインですな。言葉を失う。」
家内「ボナルダを長く熟成させるとこうなる?ボナルダ→クロアチーナ?そんなイメージかな(笑)。」
私「ともにとんでもない量のタンニン量だけど、『ザッフォ』の方は渦巻いている。凄い求心力。渦の底の深いこと!しかも底に引き込まれる。」
Kさん「とても甘くて、旨くて、古くなくて、綺麗で、高貴で…。」
私「樽のニュアンスは全然感じられない。とてもニュートラル。ワイン自体のパワーは恐るべし。かといって乱雑さ、乱暴さは微塵もない。え~と、アルコール分は…、15%!」
Kさん「そんな高いアルコール分と思えない。折り合いが良い…、折り合いのつけ方が高度。余韻がいつまでも続く。」
私「もっと時間が経つと果実が溢れんばかりになりそう。今、ワインとしては飲み頃の入口。この状態は長く続きそう。」
家内「バローロの大物に通じますよね(笑)。ネッビオーロみたいな小粒の赤いプラムやベリーの香りがする。」
Kさん「ネッビオーロ…、高貴品種に連なるとは!ボナルダ、クロアチーナ恐るべし(笑)!」
家内「解った!マスキューの取り扱いアイテムだった『カプレンガ』ってネッビオーロとボナルダの半々のブレンドだったよね。」
私「ガッティナラのアンツィヴィーノのワインだよね?」
家内「そう!『カプレンガ』ってネッビオーロが50%なんだけど、とてもネッビオーロらしい。ということはボナルダはネッビオーロ的な品種なんだ!」
私「なるほどね(笑)!座布団1枚!」

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モンテプルチアーノのフルラインナップ揃いました

Mar 13, 2024 by weblogland |
ふふふ(笑)。
イタリア・アプルッツォ州のカンティーナ・オルソーニャのオレンジ・ワインが入荷しました!
◎『スピリタス』テッレ・マルヴァジア・オレンジ 2022年 カンティーナ・オルソーヤ 
販売価格(税込): 2,734 円

赤のモンテプルチアーノ・ダブルッツォと白ペコリーノとようやくフル・ラインナップの完成です(笑)。

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去年このオレンジ・ワインを試飲してマスキュー試飲会に出すつもりでしたが、あっという間に完売。それゆえマスキュー試飲会では赤と白のみのお披露目となりました。今回は抜け目なくこのオレンジ・ワインを確保いたしました。当然3月のマスキュー試飲会にてデビューいたします。まあ、その前からこっそり販売中なのでございます(笑)。
本音から言うとオレンジ・ワインというよりはキアレットやチェラスオーロのイメージです(笑)。でも葡萄品種はマルヴァジア…白葡萄です(笑)。確かに白葡萄を皮毎発酵するのがオレンジ・ワインなのですが、どう考えてもロゼ(笑)、しかも黒葡萄使用のロゼとしか思えません。今回のメイクはマルヴァジアらしいオレンジの風味たっぷりで、この点あまり違和感はありませんが、果皮での醸しはたった3日ですから、ちょっと変(笑)。でもですね、味わいはぶっ飛ぶ味わい(笑)。すんごく美味しい!
恐るべしオルソーニャなのです(笑)。

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ベトナムのワイン持ってきました

Mar 09, 2024 by weblogland |
今日は月末のマスキュー試飲会に向けた内々のティスティング。メンバーはいつもの私、家内、Kさん。
Kさん「マスキューさん、頂き物なんですがベトナムのワイン持ってきました(笑)。

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飲んだことありますか(笑)?」
私「一度お客様からベトナム土産に機内サービスで出たワインをいただいたことはありますが(笑)…。よく見るとイスラエル産のワインでした(笑)。美味しかったんですが。」
家内「リアル・ベトナム・ワインは初めてです(笑)。フランスの植民地時代が長かったから、あっても不思議ではないかな?」
私「そうそう。パンもとても美味しいらしいよ(笑)。」
家内「ベトナムの人って真面目で粘り強いって言うしね(笑)。」
私「戦争してアメリカに勝っちゃうんだからね(笑)。ところで幾らくらいのワインですか?」
Kさん「知り合いからベトナム土産でいただいたのですが、高級ホテルのウェルカム・ワインを飲まないので持って帰ったもの(笑)。ただし飲むときは、フロントに電話してソムリエがわざわざ抜栓してくれるとか(笑)。かなり高級なホテルのようです。」
私・家内「おー!セレブ御用達だぁ。」
Kさん「しかもワインはホテルの所有するワイナリーで作られているとか(笑)。」
私「ホント、上流階級御用達ですね(笑)。フランスの植民地支配の残滓かな?」
家内「私ベトナムと言うとプラトーン、ランボー、ラ・マンしか知らない(笑)。」

そんなこんなでティスティング開始!

私「キャップ・シールの上をプラスチックのシールで保護してる。入念ですよ!キャップ・シールもプラスチックではなく金属の本物。」
Kさん「あれ、瓶にラドラ・ワイナリーって浮き彫りがある。お金かかってる(笑)。」
家内「色が薄い。ピノ・ノワール的な色合い。香りは独特。エキゾチック。」
私「スパイシー!」
Kさん「品種は何だか解らないけど、とても自然(笑)。無理がない。特徴的なスモーキーさ。美味しい(笑)。」
私「薄旨くて良いですね(笑)。とてもチャーミング。私好み(笑)。日本人好みかな(笑)。」
家内「フリーラン・ジュースだけで作ってる(笑)。雑味がない。」
Kさん「きっとフランスの品種なんだろうな。」
私「作りはピノ・ノワール的ブルゴーニュ的。でも香りは違う。樟脳っぽさもある。カベルネ系のボルドー品種なのかな?駄菓子屋の杏子飴みたいな赤い果実(笑)。メルロー?」
家内「バック・ラベルにマルベリーの味って書いてある。タナ?」
Kさん「植物…、パクチーなんかに合いそうですね(笑)。オリジナリティー溢れてますね(笑)。バイ・ミーでパクチーなんか入れたサンドイッチ食べながら飲んだら美味しそう(笑)。」
私「ワイン作りの歴史を感じるワインですね(笑)。」
家内「ある意味完成している。日本のワインとはこの点違う。ベトナムって亜熱帯で日本以上に多雨。きっと標高の高い高原で作っているんだろうね。」
Kさん「おそらく生産量は少ないでしょうね。」
私「マスカット・ベリーAもいつかはこうなるのかな(笑)?」

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テアトロ・イタリア『16』イル・ソーニォ ヴィノ・ロッソ・ディタリア

Mar 06, 2024 by weblogland |
う~ん、先月の試飲会に出した『イタリア劇場』なのですが(笑)、イレギュラーなスタイルながら

テアトロ・イタリア『16』イル・ソーニォ ヴィノ・ロッソ・ディタリア N.V. 750ml 1555円税込

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じわりじわりとリピートする方が増えてきました。すかさずインポーターさんに問い合わせると(笑)。

私「先日いただいた『16』まだありますか?」
インポーターさん「はい!ありがとうございます。まだ在庫ございます。」
私「それでは〇ケースいただけますか?」
インポーターさん「はい。ただ先日はお試し特価でして…。ちょっと今回はお値段が上がっておりまして…。」
私「そーなんですか(とても残念そうに)。皆さんとても喜んで下さってるので…。出来ればそこのところなんとか…。」

結果何とかなりました(笑)!
あ~、良かった。

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今日は花粉飛んでますね(笑)。

Mar 02, 2024 by weblogland |
花粉症の薬はもちろん飲んでます。先月末のマスキュー試飲会のちょっと前から飲み始めました。ということは2月末には発症した訳です。ちょっと早いですよね(笑)。いつもは3月半ば過ぎから薬を飲んでますから1ヶ月くらい早い!
う~ん。
ちょっと気づくの遅いかな(笑)。
そうすると花粉症の終わりも早い?4月に入ると薬とはおさらば出来る?だと良いのですが、確実に春は短くなってるようです。今月の半ばにはサクラが咲くのかしら?

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ガロフォリの白と赤じわじわとリピートされてます

Mar 02, 2024 by weblogland |
1月のマスキュー試飲会で好評いただいた。イタリア・マルケのガロフォリの白と赤じわじわとリピートされてます(笑)。

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アンティカ オステリア N.V.  ビアンコ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T.1414円税込み

アンティカ オステリア N.V.  ロッソ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 
1414円税込み

ノン・ヴィンテージのネゴス・ワインですから表記の格はとても低い(笑)。でもですね、旨い。特別旨いのではなく普通に旨い(笑)。それゆえリピートされる方が増えております。
さすがガロフォリ
マスキューの試飲会で人気があってもリピートに繋がらないアイテムはあります
。こんな場合はフェイド・アウトとなります。一生懸命探したアイテムですが、売れ行きが悪いものはどうしても自然とフェイド・アウトしてしまいます。最後は売れ残ったワインを家内と二人で黙々と美味しくいただく(笑)。
私「あれ、もう動かないから飲んでお仕舞いにしようか?」
家内「そーだね。今晩飲むワイン決まらないしね(笑)。」
私「美味しいんだけれど、リピートが少ないワインって結局我々のお腹に入る(笑)。
文句はないけどちょっと悔しい(笑)。」
家内「でもさあ、原因はなんとなく思い当たるよね(笑)。」
私「極端に言うと良いワインと売れるワインって完全にシンクロしない(笑)。一番良い状態でティスティングしてもらえばイイんだけどね(笑)。」
家内「そうそう。先月のアンティカなんてワイン自体の良さが増しているから、タイミングはベストだったかな。あと価格も手頃だったしね(笑)。」

そんなこんなでございます(笑)。

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さらに、試飲会の続きです(笑)。

Feb 28, 2024 by weblogland |
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今回の試飲会で、満を持しての登場の『アンちゃんの兄貴』ローヌ・ヴィラージュの金字塔、
キュヴェ・マルゲリット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『サン・セシル』A.O.P. 赤 750ml  3677円税込
特に開けた翌日に本領発揮(笑)。
「マスキューさん、何でこんなに飲みやすいのでしょう?すいすい飲めるを通り越して、勝手にワインが喉を通っていく(笑)。」
私「私はインポーターさんの試飲会によく行きますが、200本ティスティングすると1~2本そんなワインに当たります。基本ティスティングですから飲み込みませんが、思わずゴックンしてしまうワインがあります。」
「へぇー、理性を越える(笑)?」
私「そうそう(笑)。飲んではダメと解っているのに、ワインが勝手に喉を通過する(笑)。」
「このワインを口に入れるとまさにそれ(笑)。我を忘れますね(笑)。いかにも高級だし(笑)。」
私「インポーターさんも解ってますから、そんなワインは有料試飲になってたりします(笑)。そこは怯まずチャレンジです(笑)。1本何万円もするワインですから500円~1,000円なら安い(笑)。ちなみにマスキューの試飲会ではそんな高いワインは出せませんから悪しからず(笑)。」
「そうするとこのワインはコスパがとても高いってことかな(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!」

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試飲会の続きです(笑)。

Feb 28, 2024 by weblogland |
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「マスキューさん!今回の4番目の白、グエルエリの『チェルソ 』2021年とても良かったですけど、グエルエリの他のワインはどうですか?ブログに載ってましたよね。」
私「はい。この下のキュヴェも試してみました。基本良いワインでした。ただ『チェルソ 』2021年があまりにも良かった(笑)。」
「へぇー、扱わないのですか?」
私「先々機会があれば扱おうとは思っております。今回はあまりに良かったので、下のキュヴェが見劣ってしまいました(笑)。こちらの方がより特徴的です。あと、『チェルソ 』2021年の数が少なく先送り出来ない事情がございまして…。とりあえず試飲会に出せる数を確保出来ましたので今回のお披露目となりました。」
「やっぱり良いワインは数が少ないんですね(笑)。しかも人気あるみたいですよね(笑)。」
私「発注した時インポーターさんの在庫が数ケースしかありませんでした。」
「じゃあ、これで切れちゃうのかな?」
私「休み明けに追加しようと思っておりますが、今あるかないか解りません。」

実は土曜日にはほぼ完売。焦りに焦って休み明け月曜日に追加で1ケースもらえました。ラッキー!
ご報告申し上げます。

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桝久 試飲会 リポート 後半

Feb 27, 2024 by weblogland |

『チェルソ 』2021年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C. 750ml 2545円税込
家内「この白ワイン、マルケの地場品種ビアンケッロ100%のものです。しかも一番良い区画で1ヶ月収穫を遅くして作られたものです。」
「へぇー、1ヶ月も収穫を遅くするとどうなるんですか?」
私「物理的には25%収穫量が減るそうです
。まっ、まっ、どうぞお試しください!」
「あー、コレ凄い!」
「香りが物凄い!」
「トロトロ(笑)。掴みはオッケー!」
「ラベルもカッコいい(笑)。やられちゃう(笑)。」
「マスキューさん、コレ女子大好きですよ(笑)。」
「おー!圧巻!言葉を失う…。」
「凄い果実味!トロピカルで…、ネクタリン、柑橘…、オレンジ、グレープフルーツ、桃、ポワレ、熟した黄色果肉…マンゴー、…ライチ、バラ…複雑でてんこ盛り(笑)。」
「ゲヴュルツトラミネールみたいにライチの香りが突出してはいないんだよね。すべてがてんこ盛り(笑)。」
家内「時間が経つとライチや薔薇の香りが強くなります。」
「単一品種とは思えませんよね(笑)。」
「そうそう。驚きだなぁ!」
家内「熟成に木樽も使わない直球勝負ですから、この香りはすべて葡萄由来です。」
「スパイシー、でも甘い(笑)。暖かみがある。」
「いかにも中部イタリアですね(笑)。しっかりして、緩くなく、たっぷり(笑)。」
「え~と、サン・マルコ共和国の辺りだね。」
「3番目のシャルドネは冷涼で、コレは暖か。産地の違いが良く解る(笑)。楽しいなぁ(笑)。」
「このワインも塩辛いですよね。でも、3番目のシャルドネの塩辛さとは違いますよね?」
私「鋭い!3番目は塩味を感じます。コレも塩味ありますが、後味に塩を降ったアーモンドのような塩辛さ。同じ塩辛さでも出方感じ方は違いますよね(笑)。」
「牡蠣とアンモナイトの差かな(大爆笑)?」
家内「収穫を遅らせるとハニーさが増し、アーモンドっぽい香りが出てきます。このワインはまさにそれです(笑)。」
「へぇー、遅摘みは最強なんですね(笑)。」
家内「ただし収穫を遅らせても大丈夫な晩熟性の葡萄でないとダメなようです。」
「なるほど!なんでもかんでも遅らせてもダメなんだ(笑)。」
「干し葡萄になったらワイン作れないよね(笑)。」
私「はい。甘口シェリーのペドロヒメネスなんかはそのままでは搾汁出来ないので白ワインを加えてから搾汁します(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、ドンナルーチェに似ていませんか?あれはたしかマルヴァジアでしたっけ?」
私「はい!香りの基本構造はよく似ています。最初ブラインド・ティスティングしたときマルヴァジアかと思いました(笑)。」
「ドンナルーチェって生産者の尽力・工夫を感じますが、コレはすべてが自然に感じますよね(笑)。頑張ったら出来ちゃった(笑)。みたいな(笑)。」
「しかし単一品種とは思えないよね(笑)…。」
家内「黄色い水仙の香り…、マルヴァジアに似てますよね(笑)。」
「今日の並びイイですね(笑)。最初赤2本でしたから、そのあと白で大丈夫なのかと思ってましたよ(笑)。いきなりトップギア(笑)。ぶっちぎりですよね(笑)。」
「と言うことは最後の赤2本に期待が(笑)…
。」
私「えへへへ(笑)。」



キュヴェ・マルゲリット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『サン・セシル』A.O.P. 赤 750ml  3677円税込
「これって以前の試飲会に出ましたっけ?

家内「去年の12月の試飲会で、この下の『
ヴィオレット2021年』をお出ししました。その時のサブリミナルでこのワインは並べてました(笑)。」
「あー、『アンちゃんのワイン』ですね(笑)。と言うことはコレは『アンちゃんの兄貴』かな(笑)。」
私「左様でございます。『アンちゃんの兄貴』です(笑)。」
「いかにもフランスに居そうなお兄さんだよね(笑)。」
「この絵の男性は曾祖父?でしたよね。たしかマルゲリットは曾祖母だからお姉さんの絵柄にすべき(笑)!」

変なところで盛り上がりました(笑)。

私「液温がちょっと低いので手で暖めながらお試しください!」
「あ~あ、美しい!」
「透き通っている!雑味がない!」
「葡萄を畑で齧ったような気になる(笑)。」
「うんうん。目を瞑って飲むと畑の光景が浮かぶよ(笑)。」
「この点12月の試飲会の『ヴィオレット2021年』と共通しますが、スタイルはまるで違いますよね(笑)?」
家内「ヴィオレットの方はピノ・ノワール的な作り。ローヌのワインとは思えないスタイルでした。これは完全なローヌ・スタイルかと(笑)。」
私「マルゲリットはグルナッシュ、サンソー、カリニャンの混植・混醸。セパージュはいかにもローヌですが、かなり古い畑のようです。」
「誰がなんと言おうとローヌなんですけど
、これほど完成度が高くてエレガントなものはなかなかないのでは?」
「濃いんだけど濃さを訴求しない?」
「ありがちなパワー満々の主張はしないな(笑)。」
「パワーとエレガンスが両立してる。とても綺麗なんだよね(笑)。」
私「極上の赤ワインかと。」
「うん。たしかに極上(笑)。ある意味頂点
かな。」
「欠点が見当たらない。」
家内「開けたてより、丸一日経つと本領発揮します。」
翌日の土曜日
「ひたすら美味しい!ワインが勝手に喉を通っていく(笑)!」
「ワインに飲まされる感じ(笑)。魔法の水(笑)。」
「コレ何に合わせると良いかな?やはりジビエかな?ウサギじゃワインの邪魔をしそう。う~ん。熊?」
「千葉の道の駅で熊売ってました!熊の手もあったなぁ(笑)。」
「それじゃあキョンは?」
私「試してみたいですね(笑)。」
「何でこんなに安いの?」
私「多分普通だと思います(笑)。基本良心的ではありますが(笑)。」
「桁が違うものはゴロゴロしてますよね(笑)。」
私「こんなことを言ってしまうと怒られますが(笑)、どんなワインも所詮畑に這えてます。ですから10倍も20倍も、ましてや100倍の品質の差があるはずない。とマスキューは勝手に思ってます(笑)。ごめんなさい!」



バルバレスコ ヴァッレグランデ 2014年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込
「このバルバレスコ美味しいんだよね(笑)。何本も飲みましたよ(笑)。」
私「一昨年の10月の試飲会で2012年をお出ししました。ロングランのアイテムです。今回は2014年となります。」
「おっ!この色ですよこの色(笑)。ちょっと枯れ始めてオレンジ色が入ってる。そそられる(笑)!」
「あー、香りが凄い!グラスに注ぐとブワーンと立ち上がる(笑)。」
「プラムやベリー、それも小粒な感じ。若々しい果実そのもののようなフレッシュな香り。」
「枯れてないんだよね(笑)。」
私「注ぐと私にも届きます(笑)。凄い香りの分量です(笑)。2012年より強い気がします。」
家内「私、3年ほど前に2012、2013、2014年を比べたのですが、あの時はまだ2014年を飲むには早くて勿体ない感じでした。ですから、扱いは2012年となりました。今回は満を持して2014年となりました(笑)!」
「まだ若さ、パワーに溢れている。」
私「一度目のピークに入ったところですね。」
「う~ん。バルバレスコってこんなに香りが出るのですね!」
「マスキューさん、このワインってどのくらい持つのですか?」
私「う~ん。難しいですね(笑)。2012年より生命力はちょっと強いような気がします。記憶を辿って同じ10年後を比べると2014年の方が香りが強い気がします。2012年はこれほど香りが強くなかったような気がします。」
「ネッビオーロって良いですよね(笑)。バローロでこのレベルのワインを探してもほぼ入手不能(笑)。高いし、もっと時間がかかる。」
「そうそう、ブルーノ・ジャコーザなんか早く飲めるように作っているけど、ちょっと違うんだよね(笑)。高いし(笑)。」
「クラシックなバローロだとこうなるまでには20年以上かかりそう(笑)。」
「でもさあ、バルバレスコって可哀想だよね。例えば一流のイタリアのレストランで何飲んでも良い!なんてなると、やはりバローロを選んじゃうんだよね(笑)。選択肢に入らない(笑)。自分のお財布で満足するならやはりバルバレスコは大正解かな(笑)。」
私「あー、その話聞きましたよ(笑)!会社の大ご褒美でしたっけ(笑)。」
「えへへ(笑)、海外出張組を上司が激励してくれるとのことでイタリアの高級レストランに集合(笑)。ワイン・リストが革張り表紙の百科事典くらいの大きさ。しかもそれが二冊。何飲んでもいいぞって(笑)。興奮しましたよ(笑)。」
私「そりゃバローロ選んじゃいますよ(笑)。」
「そんな時代があったんですね(笑)!」


そんなこんなでございます。
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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昨日、一昨日とお寒いなかご来店ありがとうございました!

Feb 26, 2024 by weblogland |
エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・セレクション アルティーガ・フステル 2018年 スペイン 赤 カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1367円税込
「あれ、前月の試飲会に出た2004年のエルミータと見た目同じですよね?」
「前月のは2004年のグラン・リゼルバで今日のは…2018年って書いてあるだけだから見分けがつかない(笑)。」
「グラン・リゼルバがグラン・セレクションと紛らわしく違う(笑)。」
私「基本ラベル・デザインは同じですから紛らわしいことこの上ございませんね(笑)。」
家内「表記に間違いはないので、生産者は全く気にしてませんね(笑)。」
「大丈夫!こっちはお値段安いから間違わない(笑)。」
私「まっ、まっ、どうぞお試しください(笑)。」
「あー、美味しい(笑)。シンプルに美味しい。かといってレベルは高い。」
「しっかりしてるし、熟成感もある。」
「この2018年をもっと寝かせると2004年みたくなるのかな?例えば2028年に飲んだら、今2004年飲んだのと同じようになるのですか?」
「まだまだ行けそうだよね(笑)。力がある。」
「2004年と2018年、共通する味わいだよね。」
家内「このワインはグラン・リゼルバの周りの畑のもののようです。最良の区画をグラン・リゼルバにして、それ以外をこのグラン・セレクションにしているようです。」
私「セパージュは同じですから、比べるとさほど違和感はありませんね。」
「うんうん。確かに。でもグラン・リゼルバの方がグラン・セレクションより生命力があるということですよね?」
私「左様かと。まあ、それでもこのグラン・セレクションですら4年の樽熟成期間を経てリリースしていますから、もともとのワイン自体はかなりしっかりしていると思います。」
「飲みやすくなってるけど、もともとの強さは感じるよね。これってガルナッチャ?フランスのグルナッシュのシノニムですよね。」
家内「南フランスのグルナッシュは確かに濃くて強いですが、スペインのガルナッチャはもっと強い。皮がより厚い気がします。」
「ワイン用の葡萄って食べるとどうなんですか?」
家内「ローヌのグルナッシュを食べたときあまりに甘くて生食用の葡萄とは違いました。房も小さく顆粒も小さくまばらですかすか(笑)。とても生物用にはならない
ですね(笑)。皮も柔らかでした。」
「普段飲むには文句なし!いつも食卓にあっても良いね(笑)。」
「マスキューさん!本当に上手くワインを探しますよね(笑)。」


テアトロ・イタリア『16』イル・ソーニォ ヴィノ・ロッソ・ディタリア N.V. 750ml 1555円税込
「うわっ!濃い紫色。光を通さない(笑)。」
「う~ん。香りも甘く強い。黒糖、チョコレート。香りが重いよね。」
「金時芋(笑)!」
「リコリスの甘さもある。」
「うんうん。味と同じ香り(笑)。香りほど甘くはないかな。」
「店長!プルーンとかチョコレート。完全に南イタリア・テースト(笑)。」
私「開けたてはいかにもアパッシメントした感じですが、時間の経過とともに折り合いが良くなります。」
家内「アルコール分は16%ありますが、それほど感じません。折り合いのつけ方の鍵はタンニンかと。残糖分は1リットル中8グラムほどです。」
私「あとプーリアの品種は割りと酸が残ります。それも上手く利用しています。プーリアのアパッシメントしたネロ・ダーヴォラとプリミィティーヴォにアブルッツォのモンテプルチァーノを加えて、さらにエミリア・ロマーニャのランブルスコを加えてヴェネトのワイナリーで出来上がりのイタリア劇場でございます。」
「なるほどそれでテアトル・イタリアかぁ。ワイナリーはヴェネト。劇場はヴェネトにある(笑)。」
私「オペラ座と言うよりは三吉演芸場に近いかな(大爆笑)。」
「イタリア 特にヴェネトの人は自由にワインを楽しむ気質がありますよね(笑)。『オンブラ』なんてスプリッツァの発祥ですし、飲食文化の発信地です。だから我々が考えつかないこんなワインを作ったのかな(笑)。」

翌日の土曜日
「マスキューさん!これ飲み易い!アルコール分がそんなに高く感じない。」
「そうそう。先行してこのワイン飲みましたが(笑)、初日はアルコール分が強くて家内はダメでしたが、翌日は美味しく飲んでいましたよ(笑)。」
私「昨日より今日の方が飲みやすくなっています。だんだん赤い果実のニュアンスが出てきて宜しいかと(笑)。開けてからどんどん飲みやすい方向に向かって行きます。1週間ほど経ちますと普通の美味しい赤ワインになります(笑)。」
「だからランブルスコを入れたんだな(笑)!」
「えー、そんなにしつこくティスティングするんですか?」
私「はい。基本そのワインの底が見えるまでティスティング 飲み続けます(笑)。」
私「今回の試飲会に先立ってティスティングしていた折なかなか決まらず、開いたサンプルが10本を越した時は、何か違った悪いことをしている気分になりました(笑)。」
家内「仕事とは言え…。食卓の半分がワイン・ボトルに占有されると嫌な気分になります(笑)。」
「マスキューさん!このガブガブ飲める濃さは私向きです(笑)!最近1日のアルコール摂取量がどうのこうのとほざいてますが(笑)、余計なお世話!どうせ後何年かで飲めなくなる高齢者にとっては余計なお世話(笑)。飲めなくなるまで毎日楽しみたい(笑)!」
私「同感でございます。明日どうなるか解らない身としては毎日美味しく楽しみたい!そりゃ気持ち悪くなったり、記憶を無くすほど飲むのはダメですが。そこまで馬鹿でもない(笑)。そんなこと繰り返したらとっくに早死にしてもういなくなってます(笑)。」
「物忘れが良くなった昨今、細かいことを考えてる余裕はない(笑)!」


マコン・ペロンヌ・ヴィエイュ・ヴィーニュー2021年 ドメーヌ・デュ・ビシュロン フランス ブルゴーニュ マコネ地区 白 750ml 2545円税込
「店長!このワイン沢山飲みましたよ(笑)。昔は2,000円しなかった(笑)。」
私「マスキューの大定番です(笑)。」
家内「私、実はマコンのシャルドネってあまり好きではありません(言っちゃった)。暖かい産地なので切れが物足りない。やはり切れのあるコート・ド・ボーヌに止めを差します。とは言え高い…、物凄く高い(がっかり)。」
私「でもですね(笑)、この2021年ヴィンテージは酸がありコート・ドールのシャルドネと遜色ありません。特に翌日になると全開となります。」
「えーと、香りは…、白い花、レモン、グレープフルーツ。」
「固く多量なものが潜んでいる…。」
「バターみたい!」
家内「シャルドネらしいバターの香りです。木樽は使いませんからシャルドネ由来の香りです(笑)。」
「あー!このワイン、クリーム系のソースには鉄板(笑)!」
「ちょっと塩辛さがある。塩辛さって必須なんだよね。」
「甘酒に塩を加えると加えないのとでは雲泥の差(笑)。塩辛さがあってこそ甘味が引き立つ。」
私「そーですよね(笑)。甘さを加え続けてもダメですよね。」
「この塩辛さは塩ですか?ワインには塩が入っている(笑)?」
私「どうやらワインにはカリウムがあり、それが他の何かと結合して塩辛くなるようです。特にビオ系のワインによくみられるようです。」
家内「ベースの土壌が石灰岩だとかつては海中。そして石灰質は古代の牡蠣やアンモナイト(甲殻類)。ソムリエの中には
石灰質の差が解るらしい(笑)。これは牡蠣、これはイカ、これは〇〇。」
私「そりゃないだろう(大爆笑)!」
「マスキューさん。確かにマコンらしからぬ締まりがありますよね。あと切れもある。緩くない(笑)。大きさもある。開けていきなりフレンドリーでもないけど(笑)。」
私「マコンのシャルドネってトロピカルなニュアンスがすぐに出てきますが、このワインは翌日になるとトロピカルなニュアンスが出てきます。ティスティングの際の尺度でもあります。今若干のパイナップルの香りがしますが明日にはより増します。」
「マスキューさん!2021年って特別なのですか?」
私「はい。春に遅霜、夏に雹を数回受けて収穫は半分以下。ですから葡萄の量は少ないがとても凝縮したものとなります。そして乾燥した寒暖差のある秋を経験することで旨味の酸味等が増します。私の知る限りでは1991年ヴィンテージに似たような気がします。」

そして翌日土曜日

「これ、美味しい!高そう(笑)。」
「しかも飲みやすい!」
「高級なレストランの味がする(笑)。」
「お高いブルゴーニュの白。村名レベルですな。そう考えると安い。コスパ良い(笑)。」
複数本お買い求めくださるお客様が目立ちました。
「マスキューさん。この白、レストランで頼むようなワインだと思いますが、そのあとのお肉だとダメですよね。あまりワインの量を飲めないとレストランではディス・アドバンテージなのかな。どうしたら良い?」
私「グラス売りしてくださるレストランだと良いですよね。ちゃんとしたレストランならグラス・ワインでもチョイスしてくれるはずです。」
「いっそのことシャンパンは?」
私「大正解でございます。シャンパンだったら最初から最後のデザートまでオッケーです(笑)。私、宴席でシャンパン飲み放題だと、ずーっとシャンパン飲んでます(笑)。意地汚く2本は飲みます(笑)。」

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明日、明後日は試飲会です。

Feb 23, 2024 by weblogland |
明日、明後日は試飲会です。

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家内といつもの作戦会議(笑)。」
私「今回は試飲の順番でバタバタしちゃったね(笑)。」
家内「やはり白が問題だったね(笑)。どちらもパワフルで凄く良いし、コスパも良いからね(笑)。」
私「マコン・ペロンヌは定番だけど、コート・ドールのシャルドネみたいだよね。それも村名の良いヴィンテージのレベル。ちょっと驚いた(笑)。まあ、いきなり全開じゃないけどね(笑)。」
家内「そのつぎに来るビアンケッロは圧巻
だから並びとしてはちょうど良い(笑)。」
私「最後にした赤の2本は異次元だからちょうど良いかな?」
家内「最初の2本の赤はデイリーだから、間にしっかりした白2本入れるのがきっと一番収まりが良いはず!」
私「でも一番売れるのはきっと最初の2本だろうな。コスパが素晴らしい!」
家内「エルミータ・グラン・セレクションは皆さん想像つくけど(笑)、次のテアトロ・イタリアには意表を突かれるよね(笑)。」
私「取り敢えず試飲会で間に合うくらいの在庫はしたから準備万端!サブリミナルも仕込んだし(笑)。」

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週末の試飲会のラインナップ並んだんですね(笑

Feb 21, 2024 by weblogland |
お客様「マスキューさん!週末の試飲会のラインナップ並んだんですね(笑)。」
私「はい!あとバルバレスコ2014年が明日明後日に届きますので、それで完成です。」
お客様「この最後から二番目のワイン、前に試飲会で出ましたよね?」
私「はい。前のは同じ生産者ブレイズの『ヴィオレット』2020年です。今回はその上のキュヴェ『マルゲリット』2020年です。」

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お客様「あー、『アンちゃん』のワインですよね(笑)。」
私「そうそう(笑)。今回は『アンちゃんの兄貴です』(大爆笑)。」
お客様「兄弟の揃い踏みですね(笑)。味も似てるのかな?」
私「『アンちゃん』の方は香りが素晴らしくローヌっぽくないエレガント・スタイルでしたが、兄貴の方は圧巻のローヌ・スタイル。パフなんかと比べても遜色ありませんよ(笑)。」
お客様「へぇー、そんなに違うんですか?」
私「兄弟とは思えないほどスタイルは違います(笑)。」
お客様「試飲会楽しみですね(笑)。」

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今月末のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

Feb 19, 2024 by weblogland |
今月末のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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でもですね(笑)、二転三転(笑)。
問題は白の2本を何処に入れるか?です。
私「一応白の2本は最後にしたんだけどどうかな?」
家内「赤を4本続けてから最後が白か。セオリーと言えばセオリーだよね。」
私「うん。でもさあちょっと引っ掛かるんだよね。」
家内「今回の白は驚くほどしっかりしたものだからね。」
私「そう、それ!とは言えブレイズやバルバレスコの後はちょっとおかしいよね?」
家内「最初の2本の赤と後の2本の間に白入れちゃったら(笑)!最初の赤2本は値段の割りに濃いけれど、後の2本の赤に比べると段違い。間に白入れても大丈夫。かえってリセットして後の赤が映えるはず!」
私「グッド・アイデア(笑)!それで行こうか!」

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今月末2月23日(金)、24日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Feb 17, 2024 by weblogland |
今月末2月23日(金)、24日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
23日(金)は祝日ですがいつも通り17~20時、24日(土)は11~20時まで執り行っております。
ご来店お待ち申し上げます!

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まずは、先月の試飲会で大好評をいただいた2004年グラン・リゼルバの弟分です!
●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・セレクション アルティーガ・フステル 2018年 スペイン 赤 カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1367円税込
ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。マスキューの定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォとティエラ・セレナの供給元と言えばご安心かと(笑)。


このワイン スペイン アラゴンのカンポ・デ・ボルハD.O.のワイン。地図で見るとナバラのすぐ南端にありますが、ナバラとは違う生産地域です。マスキューの取り扱いではグラン・リゼルバとこのグラン・セレクションとなります。グラン・セレクションの良い区画がグラン・リゼルバとなり、生産のメインがこのグラン・セレクションになるようです。ですからセパージュは共にガルナッチャ60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%となります。

ステンレスタンクで発酵後、そのままステンレスタンクにてマロラクティック醗酵。落ち着いてからオーク樽熟成36カ月(新樽比率50%、フレンチオーク50%、アメリカンオーク50%、225L、300L)、そしてオーク樽熟成12カ月(新樽無し、フレンチオーク、7,000ー15,000L)してから瓶詰め。4年に亘る樽熟成ですからリゼルバ以上グラン・リゼルバ以下の規格です。まあ、瓶熟成を後1年すればグラン・リゼルバを名乗れるのですが(笑)。

このワイン、キメが細やかでしっかりしたミディアム・ボディーの王道的なワインです(笑)。わずかなオレンジっぽさが徐々にプラム系の果実に支配されて行きます。ドライでスパイシー、旨味の甘味が程好く伴っており完成したスタイル。
もっと大きくして熟成に時間をかけたものがグラン・リゼルバになることに繋がると理解出来ます。
このクオリティーのワインがこの価格で楽しめることに感謝、感謝でございます(笑)。


馬鹿に出来ない赤ワインです!
●テアトロ・イタリア『16』イル・ソーニォ ヴィノ・ロッソ・ディタリア N.V. 750ml 1555円税込
実は某インポーターさんの営業の方が持ち回りしてティスティングさせていただいたものです。
南イタリアのモンテプルチアーノ、ネグロアマーロ、プリミィティーヴォにランブルスコを混ぜて作ったもの。ヴエネトの家族経営のネゴシアン イル・ソーニォ の赤ワインです。本来でしたら絶対にマスキューでは扱わないアイテムです(笑)。
収穫後に数日アパッシメントしている葡萄を使っているため(総体)アルコール分がなんと16%。それゆえワイン名は『16』、『テアトロ・イタリア』はブランド名(笑)。
ノン・ヴィンテージですが、なんと蝋止め。値段からすると生意気(笑)。しかも『ルカ・マローニ』97点!
う~ん。
ここまでやるか(笑)。
とは言え飲むと、割合に良い。収穫後アパッシメントを短期間することでアルコール分は16%なのですが、折り合いも良くこの手のワインに有りがちなSO2の過剰感もない。まあ、ちょっと甘い気もしますがベタつかない。きっと潜在アルコール分が16%なのでしよう。あとアパッシメントに有りがちな真っ黒くなっていない点もグッド(笑)。きっとランブルスコ種をブレンドすることで赤いフレッシュな果実味をワインに残しているのかと(笑)。新樽のニュアンスも過剰ではなく範疇内。初日はいかにもアパッシメントで強烈ではありますが(笑)、2日、3日と日にちが経つにつれ飲みやすい芳醇な赤ワインに変貌します(笑)。抜栓後に力が落ちつつ飲みやすくなるスタイルです(笑)。トリッパの煮込みや食後のデザートを食べながら飲むのも良
いですね。チョコレートには鉄板ですね(笑)。リキュール的な楽しみ方も出来ます。

『何でも有りの果て』とは思えないアバンギャルドなワイン。これもイタリアなのでしょう(笑)。


ローヌ・ヴィラージュの金字塔。満を持しての当時です!
●キュヴェ・マルゲリット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『サン・セシル』A.O.P. 赤 750ml  3677円税込
このワイン、グルナッシュ70%、サンソー25%、シラー5%の典型的なローヌ・ブレンド。キュヴェ・ヴィオレットとはうって変わったスタイル。100%全房発酵の古典的なスタイルです。ローヌ・ヴィラージュを代表するワインだと、勝手に私は思っております(笑)。
深くコクがありどっしりとしたタンニン。収斂性がなく舌の上にずっしり乗ってきます(笑)。広がりは無限に近い(笑)。
とにかく旨味が全てを凌駕しています。
開けてからいつまで経っても美味しい圧巻のエレガンスでございます(笑)。

マグリットの畑は『地元サン・セシル・レ・ヴィーニュ村に合計1ha。』とカタログには書いてありますが多分間違い(笑)。もうちょっと広いはず。2020年ヴィンテージは3000本のみの生産です。
パフのようなガレ・ルーレ(丸く大きな石)に覆われた粘土石灰質土壌。樹齢はグルナッシュが50年以上(植樹1967年)、サンソーとシラーが35年以上(植樹1984年)の古い樹。収量は21hl/ha。アルコール分が14%になる段階で収穫。キュヴェ・ヴィオレットより0.5%高いタイミングです。
コンクリートタンクで除梗しないまま全房でしっかり発酵しています。おそらくキュヴェ・ヴィオレットより長く発酵してますね(笑)。発酵後、9ヶ月間熟成。
木樽は使いません。ビン詰め時にのみ極少量のSO2を使用。基本自然に任せるワイン作りを達成。葡萄自体の収量を落とすことで根元的な生命力を獲得した訳です。
さすが『ヴァン・メソッド・ナチュール』!しかもビオ・ビオしてないところに感嘆!


以前の扱いは2012年、今回の2014年は2010年代前半のベスト!
●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2014年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込
皆さん、もちろんバルバレスコご存知ですよね(笑)。王様バローロの弟分のワインとして私はかつて習いました(笑)。でもですね、最近のバルバレスコは大概が別物(ごめんなさい)。
かつてバローロは20年以上経ってから飲むべきワイン、バルバレスコは10年以上経ってから飲めるものでした。標高の高いバローロほどの大きさシリアスさには及ばないが、グレートな弟分なのでした。クラシックなファンはかつてのガイアの真骨頂バルバレスコを飲み、バローロにひけをとらないバルバレスコの偉大さをご理解いただいているかと(笑)。
今ではバローロは10年くらいで飲むのがやっとのワインばかり。バルバレスコに至っては5年以内で飲みきるべきワインが大半です。まあ、時代の衰勢に合うスタイルが大半。ただ、許せないのは高いこと(笑)。それなりの価格をつけなきゃ(笑)
!ついつい義憤に駆られてしまいます(笑)。ゴメンナサイ。
このバルバレスコは樽熟成期間が5年。最良のネッビオーロが必要とする時間をゆっくりたっぷりかけたクラシックなもの。渾身の尽力を払って作られたものです。まあ、作り手のグラッソ・フラテッリからすれば普通のことなんでしょうけど(笑)。
悲しい話ですが、ちゃんとネッビオーロの香りがするバルバレスコって少ないのが実情ですから、一度はお試しを!
それで『ネッビオーロって美味しいよね。』と普通に語っていただけると私嬉しいのでございます(笑)。でもそれには後数年待ってから飲んだ方が良いかな。


驚くべき出来映え!
〇マコン・ペロンヌ・ヴィエイュ・ヴィーニュー2021年 ドメーヌ・デュ・ビシュロン フランス ブルゴーニュ マコネ地区 白 750ml 2545円税込
久しぶりにマコン・ペロンヌ・ヴィエイュ・ヴィーニュー2021年 ドメーヌ・デュ・ビシュロンを飲みました!
マスキューの定番のマコンのシャルドネ。ブルゴーニュのシャルドネには手が出ない昨今(笑)、欠かせないシャルドネです。
ブルゴーニュの中でも一番南の暖かい産地のシャルドネですから、味わいはトロピカルでフレンドリーでふくよか。すぐに楽しめる嬉しいアイテムです。
でもですね(笑)、2021年はちょっと違う!
第一印象は固くて大きい(笑)。
あれ?こんなだっけ?
いつものトロピカルなニュアンスはなく、頑強。香りは白い花や切れ切れな柑橘類。コート・ドールのちょっと高いシャルドネのような感じです。
2020年ヴィンテージのアンドレ・ボノームのオール・クレッセに似た印象。こんなに手強いスタイルは初めてです。
翌日になると開けたてのアルコリックな感じはだいぶ薄れて、旨味が増してちょっとパイナップルのようなトロピカルさが表れます。
ワインとしてのレベルは今までで一番かも知れない!マコンのシャルドネとは思えない大きさと酸があります。とても得した気分になれました(笑)。

このドメーヌはマコンのヴィレクレッセの西に隣接するペロンヌ村にあります。もともとは兼業農家(日本の兼業農家とは意味が違います。)でしたが、1965年よりワインづくりのドメーヌを専業とするようになりました。現在20ヘクタールほどの畑を所有しています。
このドメーヌはなにが良いかというと、基本的に低収量を徹底していることです。ブドウの樹1本からワインを1本作り出すほどなのです。

収穫量制限がブルゴーニュと比べると緩いマコンの地では、あまりみかけないレベルの低収量を実行している数少ない生産者なのです。

このマコン・ペロンヌ・ヴィエイュ・ヴィーニューは、低収量の上、70年の樹齢を越えるブドウの樹をふくむ平均樹齢50年以上の区画で生産されているのです。

また、化学農薬や肥料の使用を極力避けることを実践していますから、大地のミネラル分がしっかり表現されています。

そして醸造、熟成にはステンレスタンクを使いますから、ダイレクトにブドウの果実味とミネラル感を楽しめます。下手に木樽を使わないところが逆に好感が持てます。100パーセントシャルドネの真向勝負なのです。

でも大柄なだけのワインではありません。力強さに加え、深みがあり、雑味のないバランスの良さを兼ね備えた逸品です。

もっとも土壌もヴィレクレッセ同様に石灰質ですから、シャルドネにとっては最適なのも強みです。

料理との相性がとても幅広く、魚料理はもちろん、ハードタイプのチーズまで合います。

心を鷲掴みされます!
〇『チェルソ 』2021年 アジェンダ・アグラリア・グエリエリ イタリア マルケ 白 ビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C. 750ml 2545円税込
ビアンケッロ・デル・メタウロDOCはマルケ州北部、ペーザロ・エ・ウルビーノ県をアドリア海に向かって流れるメタウロ川に沿う丘陵地帯のみに広がる限定されたワイン産地で1969年にDOCとして認可を受けました。2016年現在、栽培面積は244ha、16件のワイナリーしか存在しません。ワインは土着品種のビアンケッロ種を95%以上使うことが義務付けられています。
アジェンダ・アグラリア・グエリエリは5代続く農場。葡萄畑が45ヘクタール、麦畑が120ヘクタール、オリーブ畑を30ヘクタール所有しています。かつてのテヌータですね。
この『チェルソ』はテヌータで最初に葡萄を植えた「チェルソ・グエリエリ」に敬意を込めて名付けられたもの。最も樹齢の高い3ヘクタールの畑を通常より約1ヶ月収穫を遅らせて凝縮した特別なワインです。25%収量が落ちるそうです。この家のビアンケッロ・デル・メタウロ・スペリオーレ D.O.C.の最高級品なのです。
味わいはまず液体の濃さに予感されます(笑)。特に濃い白ワインにたまにみられる動物の汗のような香り(笑)。家内曰く『熊の香り(笑)?』コレだけで途方にくれるほど(笑)。
液体はハニーでとろとろ(笑)。長い余韻に時は止まります(笑)。圧倒的な広がり、龍角散やカリン、レモン等の柑橘類、白や黄色の花、オレンジや杏のような果肉。後味のハニーさには塩を降ったアーモンドの香ばしさ。
その様には心奪われます。
このビアンケッロ・デル・メタウロ D.O.C.は何度か飲みましたが、これほど記憶に残るものは初めてです。やはり尽力したワインこそ人の心を惹き付けますね(笑)。

えー、以上6本!
渾身のチョイスでございます(笑)。

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グラン・リゼルバ同様良心的な価格は嬉しい限りでございます(笑)。

Feb 14, 2024 by weblogland |
えへへ(笑)。
コレ、なーんだ?

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エルミータ・デ・サンロレンツォ グラン・セレクション2018年です!
先月のマスキュー試飲会で大人気だったグラン・リゼルバ2004年の弟分と言えばピンときますか(笑)。グラン・リゼルバと比べると熟成期間がちょっと短めのミィディアム・ボディー。とは言え3年樽熟成してから後1年瓶熟成させてからリリース。丸4年熟成させてますから本格的なスペイン・ワインです。

規格としてはリゼルバ以上グラン・リゼルバ以下(笑)。セパージュはグラン・リゼルバ同様ガルナッチャ60%、カベルネ40%。味わいもグラン・リゼルバに似てます(笑)。きっと最良の区画のものがグラン・リゼルバになり、それ以外がグラン・セレクションになるのかな。

グラン・リゼルバ同様良心的な価格は嬉しい限りでございます(笑)。

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ラインナップなかなか決まりません

Feb 12, 2024 by weblogland |
今月末のマスキュー試飲会のラインナップなかなか決まりませんね(笑)。特にニューアイテムがほぼ全滅(笑)。いやいや笑い事ではありません(笑)。
そういうときはどうするか?
いつかは試飲会でやろうと隠しておいたアイテムを検討。そして以前試飲会で好評を博したアイテムのヴィンテージ違いの味わいを確認。要は引き出しの奥をごそごそする技でございます(笑)。そうすると選択肢は広がりますし、ワイン理解にも役に立つ。一石二鳥でございます(笑)。
もうそろそろラインナップを決めなくてはいけませんから、今日中くらいには目鼻をたてたいところ

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さあ、これで決まるかな?

Feb 12, 2024 by weblogland |
さあ、これで決まるかな?

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今月末2月23日、24日のマスキュー試飲会のラインナップです。
今月、かなりサンプル取り寄せて飛ばして来ましたが(笑)、だいぶ息切れ(笑)、物理的にもう無理(笑)。
最後の最後のサンプル試飲です。
向かって右端は定番のグラッソのバルバレスコ2014年。ヴィンテージが2012年から変わりました。期待出来るヴィンテージですから外すことはないかと(笑)。
真ん中と左端はバローロのエットーリ・ジェルマーノのランゲ・シャルドネ2021年とランゲ・ナシェッタ2020年です。
どちらもかつて飲んでおり、味わいは一級品(笑)。とは言え試飲会に出すには再度確認が必要です。なんてかこつけて我々は飲んでるとも言えるかな(笑)。
そう!
飲んで確認!
マスキューの使命なのです(笑)。

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うっ、うっ、寒いですね。

Feb 05, 2024 by weblogland |
久しぶりの雪。さすがに底冷え。
今、マスキューでは今月の試飲会に向けてサンプルを取り寄せています(笑)。チョロチョロ飲み始めてます。営業中は自宅にいませんから自宅は極寒、先に自宅に帰る家内が台所仕事などで部屋は暖まりますが、ワインは冷えたまま(笑)。白ワインなら問題はありませんが、赤ワインはちょっと困ります。確実に10℃
以下ですから試飲どころではありません。私は自宅に帰るとストーブの前に赤ワインを並べて温度を上げる役割です(笑)。
そういえばカオール辺りの生産者やレストランで、暖炉の前に赤ワインを並べてましたっけ。熱くなりすぎないようにワインのお燗番を勤めております(笑)。

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ちょっとお高いワイン二種類がいちばん売れる嬉しい誤算

Feb 03, 2024 by weblogland |
先月末のマスキュー試飲会では最後のちょっとお高いワイン二種類がいちばん売れる嬉しい誤算となりました。一瞬マスキューは高級ワインが売れるかも?と目を疑いましたが、やはりそうではないようです(笑)。

お客様「マスキューさん!先月の試飲会で出たガロフォリの赤と白ありますか?」
私「はい!ございます。」
お客様「いやー、あの白飲みながらぶりの照り焼き食べたんですがとても美味しかった(笑)。赤だって翌日、翌翌日と楽しめます。」
私「派手なワインじゃないのですが、質実で旨味がありバランスが良いかと。私もデイリーに楽しんでおります(笑)。」
お客様「変に名前やヴィンテージにこだわる必要ない(笑)。ましてやデイリーですからね(笑)。」

お客様「ラヴィのカベルネ・ソーヴィニヨンありますか?買ってから毎日チビチビ飲んでましたが、とても美味しく楽しめましたよ。(笑)」
私「ありがとうございます。お褒め頂き恐縮に存じます(笑)。もう最後の二本飲まれましたか?」
お客様「いやいや、あれはじっくりとっておく(笑)。まずはデイリーなもの(笑)。」

そういうことでした(笑)。
まずは無くなりそうなワインを確保のようでした(笑)。読まれているなぁ。

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試飲会の続きです(笑)。

Jan 31, 2024 by weblogland |
今回のマスキュー試飲会で一番多く売れたのがコレ!

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やはり皆さんさすがでございます。
通例仕入れる時は安い価格帯の数を優先します。売り切れると怒られますので(笑)。まあ、基本ですね(笑)。あと限定品は少し高くともちょっと余裕を見て仕入れます。いずれにせよ試飲会当日に売り切れること無いように気をつけます。でもですね、今回最後の2本を併せて購入されるお客様が目立ちました。思わぬ展開でした。

グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2018年 ドメーヌ・サン・リュック 赤 フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 2168円税込み

●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 2004年 赤 スペイン カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 2828円税込み

特にグリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2018年は皆さんが見逃してくれず(笑)、あれよあれよと言うちに完売。急いで再発注。
インポーターさんの在庫も僅かと知り、月替わりに再再度入荷する予定です。ギリギリ、セーフ!
取り敢えずホッとしたところでございます(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半

Jan 29, 2024 by weblogland |
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●ラ・ヴィ カベルネ・ソーヴィニヨン 2019年 ドメニイレ・サハテニ I.G.デアル・マーレ・ムンテニア 750ml 1602円税込み
「カベルネ・ソーヴィニヨンも作ってるんですね(笑)。どれどれ(笑)。」
「あれ?これ本当にカベルネ・ソーヴィニヨンですかぁ(笑)?」
「うんうん。少なくても濃いカベルネではないよね(笑)。」
「タンニンは渋くない(笑)。」
「かといって丸っきりタンニンが無い訳でもない(笑)。」
「とても鮮烈でフレッシュ。しっかり酸は感じる。」
「香りにカベルネらしい青さは感じる。セロリやパセリかな。カベルネの松脂みたいな感じではない。」
私「ペパーミントではありませんね。あと果実のニュアンスはカシスではなくブラック・チェリーですよね(笑)。」
「生き生きとしてる。でも経験したことがない(笑)。」
「タンニンは薄目だけど、ワイン自体はしっかりしてる。強いくらいだよ(笑)。」
家内「時間が経つとどんどん美味しくなります(笑)。1週間経っても美味しいですよ(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、発酵期間が短いからこうなったんですよね(笑)?」
私「はい。ボルドーだと通例4週間ほど醸しますが、これは1週間ほどらしいです。少なくとも果皮とは1週間で分離しているようです。プレスも柔らかでゆっくりしていると思います。果汁にストレスがなく、そのため雑味がありません。」
「だからとてもピュアに感じるんですね(笑)。」
「マスキューさん、このワインフレッシュ&フルーティーですけど長くは持たないですか?」
私「早く飲めるような印象ですが、ヴィンテージは2019年です。」
「えー!2019年なんですか!驚いた(笑)。

「もっと若い2021年か2022年かと思いましたよ(笑)。」
「羊の皮を被った狼(笑)?でも狼みたいな野性味は無いんだよね(笑)。」
家内「アルコール分は14%あります。10月になるまで収穫をしっかり待っています(笑)
。」
「えー!アルコール分14%もあるんですかぁ!驚いたなぁ。でもそんなにアルコール感が無いですよね。」
「マスキューさん曰くの『折り合いが良い』からですか(笑)?」
私「左様かと。ボルドーやボルゲリのような多量のタンニンと折り合いをつけるのではなく、酸と完熟したほどほどのタンニンと、14%のアルコール分とで折り合いがついている。としか言えません(笑)。」
「たしかにワインとしてスタイルが出来上がっていますね(笑)。設計図からして違うんだね。」
「しかしアルコール分が1度2度違うだけでワインのスタイルは変わりますよね。特に最近の温暖化で高いアルコール分と高濃度のタンニンっていうセットになってますよね(笑)。」
「意外(笑)。ワイン作りのアプローチの違いは意識そのものの違いかな(笑)。」
「このワイン、白と同様に旨味がたっぷりですよね(笑)。赤も白ワインのような旨味を感じます。」
「ともに鰹物チック(大爆笑)。」
私「この赤飲みながら鰹やマグロの赤身食べたら美味しいですよ(笑)!」
「漬けも良し(笑)!」
私「先程の山形の大吟醸の酒粕を利用出来ますね(笑)。」


●グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2018年 ドメーヌ・サン・リュック 赤 フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 2168円税込み
「あれ?似たようなワイン扱ってますよね
?」
私「はい。ドメーヌ・サン・リュックのスタンダード・キュヴェ『トラディション』です。これはその上のキュヴェです
。」
「あ~、あれね(笑)。1700円くらいだけどフル・ボディーのしっかりした赤ワインですよね(笑)。あれの上となると期待出来そう(笑)。」
家内「基本作りや畑は同じですが、一番良いパーセルのものだけで作っています。

私「まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「あ~あ!トリュフの香り!」
私「えへへ(笑)。」
「香りからして凝縮してる(笑)。ただ者じゃない!」
「旨い!」
「トリュフ、ベーコン、オレンジ、ベリー…。あ~、複雑!」
「織り成すような香り…。」
私「さすがWさん!壮麗ですよね(笑)。タンニンも折り重なるよう。壮麗なワインです。」
「高級ワインと言っても遜色ありませんな(笑)。」
「舌触りがネットリ(笑)。柔らかで深い。言葉を失う…、。」
「このワインは樽熟成してるのですか?」
家内「コンクリート・タンクで丸二年熟成してます。『トラディション』は一年熟成かな。」
「木樽熟成していると思いましたよ(笑)。ベーコンの香りって木樽由来だと思ってました。」
私「濃く凝縮したシラーによく見受けます。」
「コンクリート・タンクって一般的ではないですよね?」
家内「はい。ローヌだと伝統的によく使われます。ワインのキャラクターが素直に出て好ましいと思います。」
「何故ですか?」
私「コンクリートは多孔質で熟成に向いているのと、アルカリ性ですからバクテリア等の活動を抑えます。」
「マスキューさん!畑で葡萄を齧ったような味わいですね(笑)。」
家内「はい!このアペラシオンを代表するワインだと思います。とても自然で無理がありません。」
「とても自然で美味しい。自然派…、ビオ系なんだろうな。しかも完成度がとても高い(笑)。」
「味や香りがビオ、ビオしてないのが良い(笑)。ビオ臭しない。」
家内「ビオ系の認証は取っていません。どうやら期するところがあるようです。」
「ローヌ・ヴィラージュを代表するレベル。つまらないパフ飲むより数倍美味しい(笑)。」
「このレベルのパフだったら買える値段じゃないよね(笑)。」
「マスキューさん!先月のブレイズや今回のこのワインやら、ローヌづいてますね(笑)。しかも美味しくてコスパに秀でてる(笑)。」
家内「えへへ(笑)。ありがとうございます!私にとってどちらもホームランです(笑)。」
「今時のローヌにあってこんなお買い得なワインがあるとは!絶句しましたよ(笑)。」
私「このエリアはかつてコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれコート・デュ・ローヌの優良産地として珍重されましたが、近隣の原発事故の風評被害のため名前をグリニャン・レ・ザデマールに変更を余儀なくされました。生産者数も10件以下となってしまいました。風評被害を克服するには味わいとコスト・パフォーマンスを高めるしかない。そんな気概を感じます。」
「あー!そうなんですか…。日本の、会津産はオッケーでも福島産はダメなんて言われるのと同じなんですね。理不尽な話ですよね。」
私・家内「トリチウムの入った水はダメだ!なんていう理不尽にも近いのです。」
「よし!協力しましょう(笑)!沢山飲むぞ(笑)!」
私「ありがとうございます!」

エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 2004年 赤 スペイン カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 2828円税込み
「マスキューさん、このワインナリーのワイン扱い長いですよね(笑)。」
家内「エルミタは熟成期間が長いグラン・レゼルバと短いものの二種類あります。」
私「1990年頃から日本に輸入されてから常にマスキューの定番です(笑)。」
「2004年ですかぁ。ほぼ20年(笑)。」
「あ~!美味しい!」
「ひたすら美しい(笑)!」
「液体がいとおしくなる(笑)。」
「果実味はプラム系…、とても明瞭で角がない。」
「色は古くさくはないけど、削ぎ落ちてるよね(笑)。」
「香りが強くて綺麗(笑)。しっかりしてるけど、まろやか(笑)。」
「余韻が素晴らしい!いつまでも浸っていたくなる(笑)。」
「このシリーズは何時飲んでも美味しい(笑)。毎回こうですか(笑)?」
家内「基本長期熟成可能なワインしかリリースしませんから、ヴィンテージによるばらつきはあまりありません(笑)。でも差異はちゃんとあります(笑)。」
私「2004年は特に良いかと(笑)。」
「たしかに美味しいし、文句のないワインですよね。」
私「エルミタは作柄によって熟成のパターンを変えるようです。ワインの力により変えてますね。」
「例えば…?」
私「2004年はバリックで60ヶ月熟成させます。まあ、新樽比率は50%ですが。普通はバリックの後に大樽に移したりします。」
「だって、ボルドー・ワインだって一年やそこらですよね?」
私「はい。ラツールやムートンは新樽比率は100%ですが二年以内です。そうするとこのワインのもともとの強さが想像出来るかと(笑)。」
家内「樽熟成のあと13年瓶熟成します。」
「澱無いですよね?」
私「5年の樽熟成期間でだいぶ落ちているのかと。」
「プリムールなんて無いんだ(笑)。そんなに時間をかけるんですね。驚き(笑)。」
「時間を惜しまないのは凄い!すぐ飲めて凄く美味しいものに流れる昨今、貴重だよね。」
「最近のスペインワインってニューワールドのワインみたいなの多いよね(笑)。」
「あとインポーターさんが値切るようなことしないんだろうな(笑)。」
私「左様かと。しかも、出荷前に点検・補酒してリコルクしてから出荷しています。コルクご覧ください(笑)。」
「あー!新品のコルクだぁ!」
「本当に手間隙かけているんですね。この値段じゃ悪いな(笑)。」
私「あと瓶詰め後10年ほどするとSO2も検出されなくなるようです。それ故独特の旨さになるとしか言いようがありません。」
「へぇーSO2が無くなるのですか?」
私「無くなるのは理解出来ませんが、おそらく微細な澱タンニンや色素にくっついて瓶底に沈殿し検出されないのでは?勝手な私の憶測ですが(笑)。」
家内「科学的な知見の無い人間が科学を語ってはイケマセン!(ピシャリ)」
「このワイン、何を食べながら飲んだら良いのか?途方に暮れますよ(笑)。」
「これだけで充分だし、これだけに浸りたい(笑)。」
「チーズ…、ハードタイプの熟成したもの、乳脂肪分の高いトリプルクリームのタイプ。」
私「レーズンバターは安直かな(笑)?」
「六花亭のマルセイ・バターサンド!」
「なるほど、そう来ましたか(笑)!私は手に入りやすい横浜『かおり』のレーズンバターサンドで手を打つか(笑)。」

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桝久 試飲会リポート 前半

Jan 28, 2024 by weblogland |
昨日、一昨日とお寒いなかご来店ありがとうございました!

〇アンティカ オステリア N.V.  ビアンコ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 白 750ml 1414円税込み
「おー!香りが良いですな(笑)。密度感…、香りに詰まった感じがしますね(笑)
。」
「そうそう。香りにコクがある。」
「あまーい香り(笑)。」
私「綿飴みたいですよね。ふっくらして甘い。ヴェルディッキオの特徴です(笑)。特にマルケ辺りの完熟したヴェルデェッキオらしい味わいかと。」
「後味にアーモンドみたいな余韻。心地好い(笑)。」
私「遅摘みしている特徴です。ハニーでもありますね(笑)。」
「このワイン、アルコール分はいかほどですか?」
私「なんと!12%です。ノン・ヴィンテージのブレンドしたワインなのですが、ブレンドの仕方は秀逸です。さすがガロフォリ!」
「すべてが程好いテーブル・ワインなんですね(笑)。」
「程好いけどランクの高い程好さ(笑)。」
「う~ん。ノン・ヴィンテージのブレンド物でこの仕上がりかぁ(笑)。逆に考えると
安定供給出来るから、レストランのテーブル・ワインにすると良いのだろうね(笑)
。」
「うんうん。ビストロでこのレベルの白ワインがテーブル・ワインとして出されたらお客は文句なしだね(笑)。」
「テーブル・ワインってこと大事だよね(笑)。テーブル・ワインがダメなレストランって最悪(笑)。」
「そりゃテーブル・ワインってエコノミーだから多くは望めないけど(笑)、いきなり水っぽい白ワイン出された日には、『水飲んだ方が賢明だった。』と後悔する(大爆笑)。」
家内「このワイン、ヴェルディッキオをメインにパッセリーナとトレビアーノを加えています。青リンゴのような酸はパッセリーナ由来だと思います。」
「あまーい香りのあとに青リンゴの香りがついてくる(笑)。」
「とても充実してる(笑)。コレ、本当にテーブル・ワインなんですか(笑)?」
「暖かみ、明るさ…。陽光たっぷり受けて育った葡萄(笑)。健康優良児(笑)。」
「品も良し!バランスが良いのだろうね(笑)。」
「レモンをたっぷり振りかけたアサリのボンゴレ食べたくなった(笑)。」
私「このワインでちょっとフランベすると更に良し!」
家内「カルボナーラにメロンを刻んでかけて…、このワイン飲んだら美味しいはず(笑)!」
「そっ、そんな贅沢を(笑)。してみたい(笑)!」
家内「実はこのワイン、鉄板の相性を示すのが大根です(笑)。しかも大根おろし!」
私「昨日の晩ごはんはぶりの照り焼き。もちろん大根おろしをたっぷり添えて。美味しかった。ワインのリンゴ酸と大根おろしのビタミンCがバッチリ合いました(笑)。」
家内「ポン酢正油に大根おろしをたっぷり入れれば無敵です(笑)。」
「あー!鍋にはイイ!」
「ワイン自体に旨味もあるから、鍋の旨味とも合うよね(笑)。」
「天つゆに大根おろし入れれば天ぷらも良さそう(笑)。紅葉おろし!」
「あ~~!それイイ(笑)!」

●アンティカ オステリア N.V.  ロッソ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 赤 750ml 1414円税込み
「同じブランドの赤ですね(笑)。」
「おっ!しっかりしてる。しかも飲みやすい(笑)。」
「軽く飲めるけど決して薄くない。この点
白と共通してる(笑)。
「こなれている。樽熟成してるのかな?」
私「ちょっと樽のニュアンスありますよね
。とはいえ隠し味的な塩梅です(笑)。一部樽熟成したものをブレンドしているような感じですね(笑)。」
家内「抜栓直後より滑らかで飲みやすくなっています。翌日になるともっと美味しくなりますよ(笑)。」
「この赤も健全ですね(笑)。あと陽光をたっぷり浴びたイメージ(笑)。白と共通しますよね(笑)。」
「ともに変な雑味がないですよね。ホント健全なイメージ。」
「マスキューさんがよく『作り手の意識が同じ、違う』なんて言われますが、なんとなくそれが伝わりますよ(笑)。」
「真っ黒くなく(笑)、赤さもある…、う~ん、ベリー…、ストロベリーや小粒のプラムやら…。セパージュは?」
私「モンテプルチアーノ75%、サンジョヴェーゼ25%です。昔はもう少しサンジョヴェーゼの比率が高かったかな。その分飲みやすくなっています。昔はちょっと固かったように思います。」
家内「今よりもう少し飲み頃になるのに時間がかかりました。」
「今飲むととてもフレンドリー(笑)。過不足ない。」
これもテーブル・ワインとしては合格(笑)。クオリティー高いですよね。」
「洋食屋さん行って、ハンバーグやステーキ食べながらこの赤飲めたらイイ(笑)。」
「マスキューさん!このワイン昔扱っていたとブログに書いてありましたが、何故止めたのですか?」
私「たしか、扱い当初は1000円以下で販売しておりました。『G-ロッソ』というブランドで赤だけ売っていたように思います。とても固くて味が開くのにちょっと時間がかかるワインでした。それゆえ扱い難かったように記憶しています。もちろん例外にもれずこのワインもその後価格が上がりました。その結果フェイド・アウト(笑)。そして久しぶりに思い出しサンプルを取り寄せたところ、変わらず品質の高さを確認。しかも昔より飲みやすくなってました(笑)。」
家内「相対的にはお買い得(笑)。」
私「そんなこんなで扱い再開となりました(笑)。」
「あと、ガロフォリの名前が書いていない(笑)?」
私「そーなんです(笑)。このクオリティーならばガロフォリが深く関与してるはずですが(笑)。ご当人の名前がない。表だって販売していない(笑)。その理由も不明(笑)。」
家内「想像するに(笑)、名門故にネゴスに手を染めていることを隠すのかな(笑)?」
私「別に隠すようなことではないと思いますが(笑)。」
「そーですよね(笑)。ノン・ヴィンテージだって美味しければ良い!」
私「格は下がるが、クオリティーが高い方が良いと思うのですが…。ケチなマスキューには理解不能でございます(笑)。」

〇ラ・ヴィ・ピノ・グリージョ 2021年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア 白 デアル・マーレ・ムンテニアI.G. 750ml 1602円税込み
「おっ!マスキューさん定番のラヴィですね(笑)。ピノ・ノワールとロゼ沢山飲んでますよ(笑)。」
「ええと、これは白のピノ・グリージョですね。ピノ・ノワール→ピノ・ブラン→ピノ・グリージョの順番で変異したんですよね(笑)。」
家内「はい(笑)。ピノ・ブランの表皮が
灰色がかったのがピノ・グリージョです。ワインに若干色がつきます。味わいはピノ・ブランかな。」
「葡萄って変異しやすい。それが在地化して品種として確立するから面白いですよね(笑)。」
「あー。コクがあって美味しい!」
「香りは花…、白い花。旨味が凄い。最初のガロフォリも旨味たっぷりだったけど、それ以上。旨味がとろみになっている(笑)。」
「品が良い。飲み込んだ後まで美しい。」
「余韻が素晴らしい!長くて綺麗。ハニーでナッツィーなニュアンスが余韻の後半に出てくる。切れに繋がるし、その様は美しい(笑)。」
「全体にエキゾチックではなく、とても日本人好み(笑)。」
家内「バック・ラベルにsushiに合うと記載されてます(笑)。」
「へぇー!お寿司はグローバルだもんね(笑)。」
「酢飯にワインの酸が合うことを熟知してるんですな(笑)。さすが!」
私「スペインのリアス・バイシャスに似てます(笑)。あと日本産の高級ワインが目指す味わいですね(笑)。」
「私、ピノ・グリージョやブランが好きなのですが、後味が苦いものが多いのです。特に高級なドイツ産など…。どうしてでしょうね?」
私「高級なピノ・グリージョやブランは新樽で発酵・熟成させたりします。ちょっと樽の香りが過剰になると苦味となる場合がよく見受けられます。」
家内「リアス・バイシャスもとても高いランクのものは同様に新樽を使います。向いていないのですが(笑)。」
「葡萄の純粋なアロマを楽しむべき品種ですよね(笑)。賛成だな(笑)。」
「このワインの旨味ってちょっと麹っぽい。日本酒にも似てる。ワインだけでも楽しめるね(笑)。」
私「そーですよね(笑)。そうするとやはり味噌!白味噌に麹味噌の合わせ味噌→鍋
この方程式は鉄板(笑)。」
「牛タンに岩塩をふる、そしてたっぷりネギを乗せてレモンを搾ってかける。さっと炭火で焙ってこのワインを流し込みながら食す!コレでしょ!コレ!」
「このワイン、ペーストになった酒粕とはバリエーション豊かな楽しみ方がありますね。」
私「K先生!先日いただいた山形の大吟醸の酒粕こそそれです!」
家内「味噌仕立ての鍋に銀だら入れた日には倒れそうになりました(笑)。粕漬けにしても良さそう(笑)。銀だらを粕漬けにして下味をつけておけば完璧かな(笑)。」
K先生「そうそう(笑)。あれにアフガン・サフランで売っている干し葡萄を入れて好みで味醂や蜂蜜で味を整えるとレーズンバターみたいで美味しいですよ(笑)。バゲットに塗っても良いし。このワインとは合いますね。」
K先生「アフガンサフランの干し葡萄は油を使っていないから熱湯で洗う必要がない。美味しいですよ(笑)。」
私「よくご存知で!恐るべしK先生(笑)。
身近に達人発見です(笑)。」

※K先生は近所の歯科医院。マスキューでは4代に亘りお世話になっております(笑)。我が町の名医です。

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さあ、明日明後日はマスキュー試飲会です。

Jan 25, 2024 by weblogland |
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今日お客様がご来店くださいました。
お客様「マスキューさん、明日明後日は試飲会ですよね(笑)。ところで最後の2本はどうですか?気になりまして(笑)。」
私「ありがとうございます!ブログではあまり触れてませんが(笑)、『お・い・し・い』です(笑)。」
お客様「やはり、『お・い・し・い』ですか(笑)。グリニャンの方は練っとりしていて葡萄を噛ったような感じです。物凄くコスパが宜しいかと(笑)。」
お客様「ほっ、ほぉ~。で、スペインの2004年は?」
私「『お・い・ち・い』です(笑)。まだ古酒になってはいませんが、その手前。美しくいとおしい味わいです。リコルクもしてありパーフェクトです。」
お客様「『お・い・し・い』と『お・い・ち・い 』かぁ(笑)。試飲会の前ですが、それ両方ください(笑)。」
私「ありがとうございました!」

明日26日(金)は17~20時、明後日26日(土)は11~20時、いつも通りのスケジュールでございます。
ご来店お待ち申し上げます!

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カスターニョ・エコロジコ・モナストレル 2021年 ボデーガス・カスターニョ 再入荷

Jan 24, 2024 by weblogland |
限定品 カスターニョ・エコロジコ・モナストレル 2021年 ボデーガス・カスターニョ 再入荷しました!

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2023年9月のマスキュー試飲会で大人気、すぐに無くなったアイテムです。
今回、お値段はちょっと上がりましたが、とてもリピーターが多かったので、毒食わば皿まで(笑)。
味わいはケチ臭くなく(笑)、ちょっとニュー・ワールドっぽいかな。
ヴィーガン、ユーロリーフ、CAERM(ムルシア州有機農法協議会オーガニック認定)、など3つも認定とってます。それだけでもお金がかかる(笑)。
でもですね(笑)、この価格でそれをなせるのは、ボデガス・カスターニョの力量。かなりの大手ではありますが、もともと乾燥した彼の地ならではのアドバンテージもありそうですね。あと普段から有機農法を心掛けていたのでしょう。あまり余計なことをしたくない心理がもともとあるかと思います。

このワインしつこくブログに書いていますが、実は今月限りの特売品。ですから売れ行きが良ければインポーターさんに今月最後の追加発注をしなくてはなりません(笑)。皆様に行き渡らないと怒られます(笑)。デイリー・ユースの価格帯の良品自体が少ないため、ちょっとアンテナを張っているマスキューでございます(笑)。
ご理解くださいませ!

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今週末1月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

Jan 23, 2024 by weblogland |
昨日の晩に一気に作業終了(笑)。

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早速会議です(笑)。

私「今回はコスパに優れたラインナップになったね(笑)。何が足りなくなるかな?」
家内「う~ん。白かな?なかなかの自信作(笑)。2アイテムだけど甲乙つけがたい。」
私「最初のガロフォリの白はノン・ヴィンテージでしかもネゴス。でも異常に美味しいんだよね(笑)。しかも昔と変わらない味には驚かされた!」
家内「ガロフォリ自体元詰めにこだわる格の高い名門。きっと、特別な事情で作られているんだろうね。」
私「そーだよね。いろいろな絡みがあるんだろうね。あと、ラヴィのピノ・グリージョはいかにも冬向き。鍋にはぴったり(笑)。旨味たっぷりだから日本の冬の食卓には合うはず。心が暖まる(笑)。」
家内「サハティニってクオリティー高いよね(笑)。マスキューでは扱いは今回で4アイテム。」
私「へそ曲がりのマスキューが1生産者のワインを4アイテムも扱うのは異例(笑)。でもさあ、ピノ・グリージョの後のカベルネ・ソーヴィニヨンは難易度高いかも(笑)。」
家内「ちょっと経験したことのないカベルネだよね(笑)。」
私「味わいも、折り合いのつけ方も斬新。
逆に新奇過ぎて売れないかも(笑)?」
家内「それはそれで仕方ない(笑)。マスキューらしくてイイんじゃない(笑)。」
私「そっ、そっ。みんな驚くには違いないから、それが楽しみ(笑)。好き嫌いは別にして、売れる売れないも別にして、世界が広がるワインだよね(笑)。」
私・家内「ふふふ(笑)。」

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桝久 マスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Jan 23, 2024 by weblogland |
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アンティカ オステリア N.V.  ビアンコ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 白 750ml 1414円税込み

久しぶりのアンティカ・オステリア・ビアンコの入荷です。ちょっと調べたのですが、10年以上前に扱っていたような(笑)。近年質の高いデイリー・ワインが無く、またまたカタログを物色した際、このワインを発見思い出しました(笑)。どんなものだかサンプルを取り寄せると、10年以上前の味わいを彷彿(笑)。昨日の晩御飯何を食べたか忘れる私でございますが(笑)、不思議とワインに関しては覚えています(笑)。あの当時と比べるとさすがにお値段はちょっと上がりましたが、質実な味わいは変わりません。ガロフォリの矜持を垣間見るおもいでございます
(笑)。
セパージュはヴェルデッキオ50%、パッセリーナ約25%、トレビアーノ約25%と、かつてから若干変わってはおりますが、綿飴のようなふっくらした甘いニュアンスは変わらないヴェルデッキオの特徴。暖かい産地にありがちな緩さは無く
引き締まった大きさがあります。力があって濃くてクリア。ハニーでナッツィな後口は自然で心地よい。しかもアルコール分が12%で仕上がっているのは、さすが『神ガロフォリ』。
でもですね(笑)、このワイン少し曰くがありまして、ラベルにガロフォリの名前がありません(笑)。生産者の名前はバック・ラベルに小さく『カンティーナ・ディ・カステルフィダルド』と書いてあります。ガロフォリのホームページのラインナップにも載っていません(笑)。実際には買い酒で作っているものとか。名門ガロフォリの名前が出せない諸般の理由がありそうです(笑)。とはいえこの変わらぬクオリティーですから、単純な私には理解出来ません(笑)。ノン・ヴィンテージの買い酒のテーブル・ワインを作ることは内緒内緒のようです(笑)。





かつての記述

『神』ガロフォリが造るデイリー・ユースのテーブル・ワインです。

以前『Gビアンコ銘柄』でリリースしていたもののリニューアル(笑)。

ノン・ヴィンテージですし、味は普通な第一印象(笑)。でもですね(笑)、抜栓してから徐々に旨くなる。この点、赤と共通してますね(笑)。最初少し苦みを感じますが、何時のまにやらその苦みは消失(笑)。トレビアーノ85%、ヴェルディッキオ15%のセパージュ。ヴェルディッキオの比率を抑えることで癖のない万人受けするスタイルを意図したのかな(笑)。あとコストも抑えたのかな(笑)。ワインに本来的な厚みがありますから、口中の満足感は高く。オリーブオイルやトマト等との相性もバッチリ。コスト・パフォーマンス高し!

よく見かけるシャバ、シャバなデイリーの白とは違うことは受け合いますが(笑)、期待し過ぎないようお願いいたします(笑)。何てったってこの価格(笑)。

アンティカ オステリア N.V.  ロッソ ガロフォリ イタリア マルケV.D.T. 赤 750ml 1414円税込み

久しぶりのアンティカ・オステリア・ロッソの入荷です。ちょっと調べたのですが、10年以上前に扱っていたような(笑)。
近年質の高いデイリー・ワインが無く、またまたカタログを物色した際、このワインを発見思い出しました(笑)。どんなものだかサンプルを取り寄せると
、10年以上前の味わいを彷彿(笑)。昨日の晩御飯何を食べたか忘れる私でございますが(笑)、不思議とワインに関しては覚えています(笑)。あの当時と比べるとさすがにお値段はちょっと上がりましたが、質実な味わいは変わりません。ガロフォリの矜持を垣間見るおもいでございます
(笑)。
セパージュはモンテプルチアーノ75%、サンジョヴェーゼ25%。基本変わらない
組み合わせです(笑)。モンテプルチアーノの比率が少し増したかな。以前より飲みやすくなった印象です。
アルコール分は13%とマルケの赤としては控え目なのですが、このワインとしては最適。品の良い飲みやすさは相変わらず(笑)。張りがあり明るくクリアでキメ細やか。マルケのモンテプルチアーノらしいストロベリーと、サンジョヴェーゼのオレンジのニュアンスがしっかり。口中いっぱいに広がります(笑)。サンジョヴェーゼの硬質感を残すのはガロフォリの変わらぬ流儀。
う~ん。
さすがです。
抜栓後時間が経過してからの伸びを知ると品質の高さ、ガロフォリの力量が解ります(笑)。

でもですね(笑)、このワイン少し曰くがありまして、ラベルにガロフォリの名前がありません(笑)。生産者の名前はバック・ラベルに小さく『カンティーナ・ディ・カステルフィダルド』と書いてあります。ガロフォリのホームページのラインナップにも載っていません(笑)。実際には買い酒で作っているものとか。名門ガロフォリの名前が出せない諸般の理由がありそうです(笑)。とはいえこの変わらぬクオリティーですから、単純な私には理解出来ません(笑)。ノン・ヴィンテージの買い酒のテーブル・ワインを作ることは内緒内緒のようです(笑)。


ラ・ヴィ・ピノ・グリージョ 2021年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア 白 デアル・マーレ・ムンテニアI.G. 750ml 1602円税込み

国土のほとんどでワイン生産が行われているルーマニアは大きく7の生産地方に別れます。そのなかに37のD.O.C. (EU 法のA.O.C.)と12のI.G. (EU 法のI.G.P. )が制定されています。

このドメニイレ・サハテニ(インポーターさんの資料ですとドメーニレ・サハティーニですがヒュー・ジョンソンの『ポケット・ワイン・ブック』の表記を優先します)は2003年に女性醸造家アウレリア・ヴィシネスクさんにより創業。

ワインナリーはブカレストの北ムンテニア地方のデアル・マーレ地域のミジル村にあります。畑はカルパティア山脈の南の緩傾斜の平原。いかにも日照に恵まれ、水捌けの良い好立地。実際、緯度はフランスのローヌと同じ、気候はブルゴーニュに似ているとか。

マスキューの定番はピノ・ノワールとロゼ。品質が高くロング・セラーとなっております。香りの抽出と葡萄自体の良さが伺えるものとして好評いただいております。
これはデアル・マーレ地区の7ヘクタールの畑で栽培しているピノ・グリージョで作った白。若干ピンクがかっており気持ちが春めく(笑)。
香りは白い花を連想する爽やかなもの。フローラルで厚みがあり出汁のような旨味がたっぷり感じられます。チャーミングな酸が心地好く満足のいく上質なフレンドリーさ。サハテニ共通のスタイルですね(笑)。
ライムや桃などの柑橘類はあくまでも明瞭ででしゃばらない。しっかりとしたボディとの折り合いが良く、心地よい粘り・トロミは果実の凝縮感由来。甘味に旨味が伴っており飲むと引き込まれます(笑)。後味のハニーでアーモンドのようなニュアンスは余韻が美しく切れていく様
を演出しています。

あと、バック・ラベルに英語でsushiに合うと記載されています(笑)。
参った!
1本取られました(笑)。

時代は確実に変わってゆくのを実感しました(笑)。


ラ・ヴィ カベルネ・ソーヴィニヨン 2019年 ドメニイレ・サハテニ I.G.デアル・マーレ・ムンテニア 750ml 1602円税込み

これはなんとカベルネ・ソーヴィニヨン
。10月上旬に収穫された葡萄をステンレスタンク内で、27-28度の温度で7日間発酵させます。マロラクティック発酵もステンレスタンクで実施。フランス産オークで2ヶ月間熟成させてからボトリングされます。
味わいはオリジナリティ溢れるカベルネ・ソーヴィニヨン(笑)。
フレッシュで明瞭なブラック・チェリー!赤さ明るさも伴うもの。カベルネ・ソーヴィニヨンが一般にイメージされるカシスの黒い味わいとは一風変わっています。とはいえ紛れもないカベルネ・ソーヴィニヨン(笑)。中近東を思い浮かべるエキゾチックなスパイスのニュアンスはワインに良いアクセントを与えています。
ちょっと驚きました。
液体自体無理な抽出もしていませんし、実際醸しの期間は7日と極めて短いのですが、旨味とタンニンのバランスが良い。軽めの抽出なのですが、それがこのワインの肝ですね(笑)。ブルゴーニュのピノ・ノワールだって2週間ほどは醸します。カベルネ・ソーヴィニヨンの明瞭な果実味を表現したかった?通例カベルネ・ソーヴィニヨンは3~4週間の醸しをして濃さをしっかり出します。ですからこのカベルネ・ソーヴィニヨンは従来のカベルネ・ソーヴィニヨンのワインとはアプローチが違います!あとサハティニのワインはアルコール分は押さえ目で大体12.5%位なのですが、このワインは14%と異例。しかもアルコール感を感じません。本来晩熟成のカベルネ・ソーヴィニヨンらしい酸があるので、軽い抽出でもしっかりしている訳です(
笑)。2019年ヴィンテージでも全然落ちないのはそれゆえ。ユニークで実直な意思を感じます。


グリニャン・レ・ザデマール キュヴェ『エミリアーヌ』2018年 ドメーヌ・サン・リュック 赤 フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 2168円税込み

マスキューの定番のローヌ、ドメーヌ・サン・リュックの最上位銘柄キュヴェ『エミリアーヌ』2018年です。
最上位と言っても通常の『トラディション』のもっとも良いパーセルのみで作ったもの。セパージュも醸造法も『トラディション』とは同じですが、不思議なことにより美味しい(笑)。全体に一回り以上美味しく深くパワフル。タンニンと旨味が高濃度でシンクロしてますから、飲みやすい(笑)。果実味は黒いには黒いけれど明るさがある。ローヌの優良なグルナッシュの雰囲気なのです。葡萄を噛っているような旨さがあるのです(笑)。濃さ故かトリュフや醤油のようなニュアンスに程好いスパイシーさが加わります。ワイン自体が磨かれていて濁りを感じません。上物のローヌ・ヴィラージュでございます(笑)。

作りの過程で、熟成期間が1年ほど長いのが違う点。セメント・タンクで2年間熟成させてから瓶詰めしています。
スタンダードの『トラディション』はこの価格帯では異例のフル・ボディの人気アイテムですから、このキュヴェ『エミリアーヌ』は出色の出来映えと出色のコスト・パフォーマンスとなっております(笑)。




『トラディション』2021年の記述

皆さん!

この原産地名グリニャン・レ・ザデマールA.C.ご存知でしたか?

実はもともとコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれたA.O.C.です。2008~2009年にかけて近隣の原発で事故があり風評被害を受けました。そのため原産地名を変更いたしました。

日本の福島を思い起こされます。ちょっと悲しくなります。

生産者は風評被害をはねのけるために品質と安全に尽力するしかありません。そしてこのワインにはそれがあります。基本セパージュはシラー60%、グルナッシュ40%の王道のコート・デュ・ローヌなのですが、とても充実した味わい。ワイン濃度由来の甘さは優しく伸びやか、ローヌらしいガリーク由来のハーブやスパイスの香りは食欲を誘います(笑)。グルナッシュ由来のチョコレートの香りは心地よく。シラー由来の赤や黒のベリーの果実味はリッチ。あまり余計なことをしないで作られた自然な折り合いの良い味わい。葡萄もともとの濃さでバランスを取るクラシックなスタイル。木樽は全く使いませんから誤魔化しがないのです。

このドメーヌは設立が古くはありませんが、優良ドメーヌとして常にアペラシオンのトップ生産者として注目され続けています。原発事故がなければ確たる名声を獲得し不動のスター生産者となっていたはずです。ワイナリーが何度も転売されることもなかったと思います。そんな困難な中、高く品質を評価され続ける努力には頭が下がります。

かつてこの地のワインは元詰め品が少なくネゴシアンものが多かったのですが、20年ほど前にこのサン・リュックのワインを飲んだ時の印象を思い出しました(笑)。変わらず美味しいのです(笑)。ワン・ランク上の味わいなのです。


以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)

ドメーヌ・サン・リュックは、ローヌ川の左岸に広がる南ローヌ最北端のAOCグリニャン・レ・ザデマール内のラ・ボーム・ド・トランシ村にあります。ここはグルナッシュが栽培できる北限といわれ、気候的にはよりシラーに向くといわれています。強いミストラル(南仏独特の北風)の影響で雲が少なく、空気が乾燥するため病気のリスクも少なく、自然な葡萄栽培には理想的な環境です。 ドメーヌ・サン・リュックは1977年にコルニヨン家によって創業され最初の葡萄が植えられました。コルニヨン家では後継者がいなかったため2006年にアニスリキュールで有名なペルノ・ディスティラリ家出身のエノロジストであるステファン・エマール氏がワイナリーを取得。しかしステファン氏も2016年、後継者問題でドメーヌの売却を決意。2016年7月
よりパスティスで有名なジャノ・ディスティラリ(Janot)を所有するムニエ家のオリヴィエ氏によって引き継がれました。オリヴィエ氏もエノロジストで2016年ヴィンテージまではステファン氏と共に醸造する予定です。 現在はグリニャン・レ・ザデマールに13ha、コート・デュ・ローヌに12haで計25haを所有します。葡萄栽培に農薬は使わず、皮付きの野生酵母にて自然発酵させます。

大きな石が覆う砂質粘土の5.6haの畑。ギヨーで仕立てられた葡萄樹は樹齢約45年で40hl/haの低収穫。収穫後除梗、破砕しセメントタンクで自然発酵させます。発酵温度27~29℃で約15日程度の醸しを行い、セメントタンクで約1年熟成後瓶詰をします。

フルボディで濃厚、驚くほど果実味にあふれていてボリュームあるワインです


●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 2004年 赤 スペイン カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 2828円税込み

ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。マスキューの定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォとティエラ・セレナの供給元と言えばご安心かと(笑)。


このワイン スペイン アラゴンのカンポ・デ・ボルハD.O.のワイン。地図で見るとナバラのすぐ南端にありますが、ナバラとは違う生産地域です。

セパージュはガルナッチャ60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%。ステンレス・タンクでマロラクティック醗酵まで完了した後、オーク樽熟成60カ月(225L、新樽50%、フレンチオーク75%、アメリカンオーク25%)、そして瓶熟156カ月以上してからリリース。
いつもならバリック→大樽の熟成→瓶熟成のパターンですが、バリック→瓶熟成のパターン。この2004年はバリックのみの樽熟成していますから通常のヴィンテージのものよりパワーがありますね(笑)。しかも新樽比率は50%とはいえ5年バリックで熟成させるとは!
絶句しました(笑)。だってボルドーでも最長2年程度のバリック樽熟成ですからね。気が狂ったか?耳を疑いました(笑)。

まず抜栓直後はバリックの香り(笑)。でもですね、中から果実味がじわりじわりと出てきて樽香を圧倒(笑)。ワインの色は古さがなくグラスのエッジを見てもそう。見た目から2004年ヴィンテージとは思えません。古酒らしさは微塵もない(笑)。とはいえ完全に一度目のピークに入っています。ワイン自体の過剰なタンニンは無く強く美しいタンニンとプラム系のみっちりした果実味のハーモニーに陶酔してしまいます。このワインは基本ミディアム・ボディと称されますが、2004年は完全にフル・ボディ。いつものように熟成に大樽とバリックを併用しないバリック熟成のみの熟成が可能な特殊なヴィンテージなのですね。生産者の先を見る力量に驚かされます(笑)。あと長い瓶熟成期間。通例樽熟成より瓶熟成の方が熟成スピードは早い。こ
のワインは156ヶ月 13年もの時間をかけています。かつてのスペイン・ワインにはセラーで忘れちゃったようなワインがありましたが(笑)、それを思い出しました。もちろんこの2004年ヴィンテージは定期的にワインを確認しながら熟成させた結果13年の熟成を要した訳ですが。今まで飲んだエルミタのグラン・レゼルバの中でも出色の出来映えだと思います。

しかも出荷前にリコルクする念の入れよう!それゆえか還元臭も気になりませんし澱もほとんどありません。あと数年セラーに寝かせてみるも良しなのです(笑)。

手の届く価格でこんなワインを飲めることに感謝(笑)!

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1月のマスキュー試飲会は1月26日(金)、27日(土)

Jan 17, 2024 by weblogland |
今月1月のマスキュー試飲会は1月26日(金)、27日(土)となります。
でもですね、まだラインナップが決まっていません!
今日からサンプルが届き始めましたが、焦る(笑)。何本か候補があったのでスローペース。ところが候補が数不足になったりしたので慌てております(笑)。
まあ、いつものことですが(笑)、試飲するにしてもじっくり1本丸々飲まなければそのワインのことは解りません。嬉し、苦しい週末を過ごすこと確定でございます(笑)。とりあえず今晩の我が家の食卓では、4本のワインを開けることになっております。
あ~あ、辛い(笑)。と言っても誰も信用はしてくれないかな(笑)?もっとも不味いワインが食卓に10本も並んだ日にはホント辛いんですよ(笑)。

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これこそヴィーノ・ノビレなんでしょうね(笑)。

Dec 27, 2023 by weblogland |
試飲会の続き(笑)。
試飲会が終わって丸4日、今日最後にお出しした2アイテムを再確認(笑)。土曜日に開けた2本目が残っていました。ラッキー(笑)!

キュヴェ・ヴィオレット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌA.O.P. 赤 750ml 3300円税込み
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2014年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 3,980円税込み

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まずはヴィオレット、香りがさらに明瞭になってます。ストロベリーのニュアンスがはっきり。とはいえ他のベリー系もしっかり。香りの強さ、バランスの良さ、すべてが高次元(笑)。グレート・ワインだと確信。しかもローヌらしからぬスタイル(笑)。こんなワインがあるのだとキック・インサイド(笑)。

そしてヴィーノ・ノビレ2014年は相変わらず美しい、しかも時間の経過をものともしない強さ。堂々としてしかも光輝く。
さすが!
ヴィーノ・ノビレ!
この状態が長く続くことに驚きでございます(笑)。これこそヴィーノ・ノビレなんでしょうね(笑)。

う~ん。
感激です(笑)。

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今回の試飲会のサブリミナル

Dec 26, 2023 by weblogland |
試飲会の続き(笑)。
今回の試飲会のサブリミナルは

キュヴェ・マルゲリット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ『サン・セシル』A.O.P. 赤 750ml  3,677円税込み

◎『キュヴェ・デ・ボトレ』 ブリュット グラン・クリュ シャンパーニュ 白 コート・デ・ブラン 750ml 6034円税込み

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でもですね(笑)、サブリミナルを置いている棚の一番下に並んでいる 常にサブリミナルになっている(笑)、愛するドンナルーチェが一番人気のサブリミナルになってしまいました(笑)。マスキューのご常連の方は皆さんドンナルーチェをご存知。華やいだ味わいは新年に相応しい!もちろん私もそう認識していますが、抜かりました(笑)。まさか完売するとは!
もう年内の再入荷はありませんから、年明けそうそうに発注いたします。
それからもう1アイテム常にサブリミナルのバルバレスコ『ヴァッレグランデ』2012年は2014年にヴィンテージ変更となりました。
そんなこんなでございました(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半

Dec 25, 2023 by weblogland |
〇コート・デュ・ローヌ・ブラン 『アエリス』 2022年 シャトー・ド・バスケ
南フランス 白 750ml 2,042円税込み
家内「この白はパフの対岸リラックの辺りのものです。ルーサンヌ、マルサンヌ、ヴィオニエそれぞれ1/3ずつの割合ですが、混植・混醸で作られています。」
「う~ん。もったりしてないけど濃厚。綺麗だよね(笑)。」
「とてもフルーティー(笑)。」
「そうそう、フルーティーで飲みやすい。充実してる(笑)。」
「桃っぽい(笑)。」
「甘くないんだけど甘い(笑)。辛口なんだよね。」
「桃も白桃かな?」
「ポワレっぽさもある。」
「前の白と比べると凝縮感が違う。コストの差かな(笑)。」
私「基本香りはヴィオニエですね(笑)。桃とかネクタリンみたいな甘い香り(笑)。高貴なヴィオニエはさらにメロンっぽさが増します(笑)。」
「ヴィオニエ好きなんだけど単体だと下品でぶっきらぼうになり勝ちなんですよね(笑)。コレ凄くバランスが良い(笑)!」
「マルサンヌ、ルーサンヌ、ヴィオニエって収穫期が同じなんですか?」
家内「ヴィオニエはちょっと遅いはずですよね。」
「そうするとこの畑ならではなのかな?」
「たしかに、過熟した感じはしないけど…、逆にそれが幸いしてるのかな?バランスが良い(笑)。」
「後味もとても綺麗で長い。ちょっとうっとり(笑)。」
「アルコール分はいかほどですか?」
家内「え~と、13%です。無理に上げていませんね(笑)。その上折り合いが良い。」
「ローヌのワインってアルコール分が高く力ずくのイメージがあるけど(笑)、この白は案配が良いですよね。ふっくら豊かだけど、強すぎない(笑)。」
「桃の香りが液体から出てくる(笑)。あとハーブのニュアンス。タイムとかオレガノ…。細く尖った葉っぱの香り。」
「そうそう。畑の周りにそんなハーブが這えていて、とても明るい(笑)。眩しいくらい明るい光景が目に浮かぶ(笑)。」
「ちょっと土のニュアンスもあるから、すごぼうやごぼう天なんか合いそう(笑)。旨味の甘味があるから、お正月の伊達巻、栗きんとん、ひょっとしたら数の子も合うかも(笑)?」
「花とか草のニュアンスも良いアクセント(笑)!」
私「時節柄、鶏の丸焼きにたっぷりハーブをまぶしたもの!鉄板でしょ(笑)!」
「マスキューさん!このワイン、ラベルにビオディナミって書いてます。でも若干の土臭さはあるけどビオ臭は全くしませんよ(笑)。」
「へぇー、ビオなんだ!個性的なんだけど変な癖がない。しかもとても自然だし気がつかなかった(笑)。」
私「このワインはきっと葡萄自体の力で成り立っているのでしょうね。そういえば最初3,000円くらいで売る価格設定でした
。それだとマスキューだと高級過ぎるのでパス(笑)。その後インポーターさんが輸入を止めるので特別価格でいただけました。ごめんなさい!」
※コスパも良くお手頃価格でしたので、試飲会のトップセラーとなりました。さすがマスキューのお客様はお目が高い!

キュヴェ・ヴィオレット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌA.O.P. 赤 750ml 3300円税込み
私「このワインもローヌです。パフの北ケランヌ近郊のサン・セシル村に居を構えています。小規模な果樹園的な農家のようです。」
「うわっ!香りが尋常ではありませんな(笑)。」
「うんうん。尋常ならざる香り。物凄い!」
「葡萄をそのまま齧ったようなフルーティーな味わい!良いなぁ(笑)。」
「香りにも旨味を感じますよ(笑)。」
「ベリー…、スミレ あー、だからキュヴェ・ヴィオレット(笑)?」
「スミレ?」
私「クリュ・ボジョレーに顕著な香りですね(笑)。」
「解ったぁ(笑)!」
「店長!果実味が黒くないですね(笑)。赤さがある…、ちょっとスモモっぽい酸っぱさもある。」
家内「正確な割合は解らないのですが、セパージュはグルナッシュ、サンソー、カリニャンで混植・混醸のようです。赤い果実のニュアンスはサンソーやカリニャン由来だと思います。翌日になるともっと明瞭になります(笑)。」
「タンニンと旨味の量が圧巻(笑)。渦巻いている。」
「でも、そのわりに飲みやすい。スイスイ行ける(笑)。我々だけかな(笑)。」
「このワイン、ブラインドで飲んだらローヌとは思わないよね(笑)。ミネルバ辺り…
レイモン・ジュリアンにも似てるかな(笑)。」
「シナモンみたいなニュアンスもあるね。」
「カカオ80%以上のチョコレート食べながら飲んだら美味しいはず(笑)!カカオの酸味とこのワインの酸味が絶対にシンクロしますよ(笑)!」
「火の通らない赤身の肉に合いそうですよね(笑)。大間の本マグロ!オリーブオイルに黒胡椒で合わせる!」
家内「旨味たっぷりの赤身肉ですよね(笑)。」
私「閃きました!馬刺し!もちろんオリーブオイルに黒胡椒(笑)!」
「飲み口は軽いんですけど、これってフル・ボディーなんですか?」
私「スティルス性のフル・ボディーかと(笑)。」
「私この手の香り大好き(笑)!ザコルのランデブーと共通してる(笑)!」
「深くて巨大。でも飲みやすい(笑)。不思議だけど凄く良いワイン(笑)。」
「マスキューさん!タンニンの量は多量ですが、なんで渋くないのですか?」
私「醸しの期間がいわゆるコート・デュ・ローヌより短い。そしてプレスを緩く時間をかけてゆっくりしてますね。とても丁寧に作っています(笑)。」
家内「女性醸造家らしい細やかなワイン作りを感じます(笑)。彼女畑で無農薬栽培した葡萄を食べた時、あまりに美味しくて号泣したそうです(笑)。」
私「余計なことをしないいわゆるビオ ヴァン・メソッド・ナチュールの認証もとっています。」
「全然ビオ臭しない!凄い!」
私「そーなんです。いわゆるビオの到達点だと思います。かなり凄い!ワインの力だけで達成しています。」
「マスキューさん!ラベルに描いてある男性がひいひいおじいちゃんなんですか?」
私「ただの不良のアンチャンみたいですよね(大爆発)。」
家内「手に持っている鍵は『我々の人生の扉を開けてくれた。』との意味があるそうです。」
「ただのアンチャンじゃないのね(大爆笑)。」

ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2014年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 3,980円税込み
「モンテプルチアーノって名前がつくワイン沢山あって訳が解らない(笑)。」
私「そーなんです。ややこしい(笑)。これはトスカーナの『モンテプルチアーノ村の高貴な赤ワインでございます(笑)。』似たような呼び名のモンテプルチアーノ・ダブルッツォはアプルッツォ州のモンテプルチアーノ種を使った赤ワインとなります。こちらのモンテプルチアーノは葡萄品種となります(笑)。いつまでたっても忘れてしまいます(笑)。」
「飲む前から、もうコレがおいちいのは解ってるんだよね(笑)。」
「2013年のメイクも美味しかったんだよね(笑)。これは2014年ですね(笑)。どれどれ…。」
「あー、おいちい(笑)!期待通りのおいちさ(笑)!」
「熟成したイタリア・ワインって良いなぁ(笑)。余韻があまりに綺麗でいとおしくなっちゃう(笑)。」
「ひとつ前のヴィオレットは葡萄そのままのフレッシュな旨味、そしてこれは熟成した旨味。マスキューさんの策略だぁ(笑)。」
私「えへへ(笑)。」
私「インポーターさんの試飲会でこんなの出たら、思わずゴックンしちゃいます(笑)。最大の誉め言葉です(笑)。スラバシイのです(笑)。」
「色も熟成を予感させてる(笑)。」
「熟成といっても古い訳じゃない。10年くらい経ってようやく本来の美味しさに到達した感(笑)。」
「まだまだ行けるんだろうな。」
家内「この状態が長く続くはず。」
私「そしていつかいきなり古酒に変身するかと(笑)。」
「酸が舌の上に転がるよう(笑)。甘い旨味に酸が変貌した感じ(笑)。」
「ストラクチャーはしっかりしてるんだけど、エレガント。エレガントに尽きる!」
「樽の使い方が良いですよね。」
家内「スラヴォニア・オークの大樽を使ってますね。伝統的なスタイルです(笑)。」
「そーなんだよね。バリック使われちゃうと困るんだよね(笑)。」
「ブルネッロと同じサンジョヴェーゼとは思えないよね(笑)。」
家内「正確にはサンジョヴェーゼの亜種で
『プルニョーロ・ジェンティーレ』でもブルネッロとは違うとしか思えませんよね(笑)。」
「齢を重ねたワインって良いですよね(笑)。私もこうありたい(笑)。」
私「同感です!でもどんどん世知辛くなる昨今こうはなれないかな(笑)。」
家内「いつの間にかマイナンバー・カードが必須になるし。」
私「そーなんだよね。お前の都合を押し付けるな!なんですよね(笑)。」
「そう。最先端に追い付く必要なんて無いもんね(笑)。大きなお世話です(笑)。」
家内「カードじゃなくてマイナンバーが肝なはずなんだけどね。」
私・家内「へそ曲がりのマスキューは夫婦で絶対にマイナンバー・カードを作らない決意でございます(笑)。」
前期高齢者と後期高齢者の意思は硬い。追い付く気がないだけかな(笑)。

一年間どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

※年末は30日まで営業しております。年始は4日より営業いたします。

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桝久 試飲会リポート 前半

Dec 24, 2023 by weblogland |


昨日、一昨日とお寒いなかご来店ありがとうございました!

◎ネクター・ダブリコ 2023年 フィディーヌ・フルーツ社 フランス ローヌ アプリコット・ジュース 1000ml 1,805円税込み
「うわっ!杏子(笑)。まんまの美味しさ(笑)。」
「元気出るね(笑)。」
「ジュースと言うよりはペーストに近い(笑)。」
家内「700gほどのアプリコットを果肉だけにして、同濃度の砂糖水を加えて1リットルのジュースにしたものです。加熱殺菌はしておりますが酸化防止剤等の添加物は一切入っておりません。」
「我々のジュースだよね感覚からは程遠い
(笑)。渇きを癒すというよりはエネルギー・チャージする感覚だよね(笑)。」
「そうそう、ヨーロッパのホテル停まると翌朝の朝食で様々なジュースが出るけど、どれも搾りたて(笑)。」
「そうそう。濃縮還元じゃないからね(笑)。」
「濃縮還元だと様々な物を加えて成分調整や酸化防止をしなくちゃいけないから、別物だよね。」
私「バイキング行って汗をかいたあとに飲む自販機で売ってるグレープフルーツ・ジュースは美味しくて好きですが(笑)、それはそれ。逆にこんな濃厚なアプリコット・ジュースだったらグビグビ飲めない(笑)。」
「デフォルメした味ではないですからとても自然。」
家内「これだったらお子さまやお年寄りにも無理なく飲んでいただけます(笑)。」
「うちの子供に毎日飲ませるには勿体ない
(笑)!」
家内「食欲が落ちたお年寄りにも好評です。根強いお年寄りのファンがおられますので、不作の年は困ります。」
「マスキューさん!コレ、賞味期間が長いですよね?」
「ラベルには開けたら早く召し上がるように書いてますが、2026年7月までが賞味期間ですね。食品衛生法の規定・運用が変わったのかな?収穫から3年ほどになるのかな。」
家内「ジュ・ド・レザン2023年は2025年12月だから丸2年ですね。実際は何年も熟成しますけど…。」
「酸化防止剤などが入ってなくても大丈夫なんですね(笑)。」
私「経験的に…、まあ、ワインも同様なのですが。しっかり凝縮された果実から得たジュースはそれ自体に保存能力があると思います。酸っぱくて水っぽいジュースは保存能力が落ちるように思います。

「今流行りの無添加ワインやジュースもそうだとすると、高くなりますよね?でも妙に安いのもスーパーに並んでますよ?」
「裏技、技術力で無添加は達成出来ます。本来的な物とは違ってきますが(笑)。」
「あー、解る(笑)。」
私「まだ、無添加や本家のビオにしても法整備が追い付いていませんから、様々な認定団体がありますしそれぞれレギューレーションが違います。」
「どう違うのですか?」
私「SO2無添加を唄っても、発酵前なら添加を許可したり、畑での使用量を制限しなかったり、それぞれに抜け道があるようです。あと加熱処理をワインに認めたり…。」
「へぇー、ワインってこと加熱処理しないのですか?」
家内「基本しません、ただし80年代の後半から加熱することでタンニンの抽出を促進する技法が流行ったりしました。」
「う~ん。作り手を選ぶしかないのかな?」
「ワインを加熱することはダメなのですか
?」
「長い熟成を期待するワインには不向きです。熟成しません(笑)。」
家内「逆に、すぐ飲むワインなら問題はないかと。結果的にSO2の使用量は減ります。もっとも複雑で繊細な果実味は求められませんが(笑)。」

●ロス・コンデス 赤 2022年 ラモン・ロケッタ スペイン カタルーニャD.O. 赤 750ml 1130円税込み
「おっ!フレッシュ&フルーティー(笑)。」
「甘くて飲みやすいし、新鮮で爽やか(笑)
。」
「赤いベリーの果実が感じられる。いかにも健康的なスペイン・ワインですね(笑)。」
「そうそう。とてもフレンドリー(笑)。」
「店長!テンブラリーニョらしい味(笑)。」
「濃厚なアプリコット・ジュースの後でも全然影響受けないですね(笑)。しっかり赤ワイン。マスキューさんが悩んだ並びの訳かな(笑)?」
私「えへへ(笑)。」
「これもジュースみたいですよ(笑)。」
「デイリーにこんなワインを飲めたら良いですよね。」
「うんうん。唐辛子使った料理…、肉料理 、ちょっとスパイシーな味付けならなんでも合いそう(笑)。」
「ヘビーじゃなくて中庸だからこそ食べ合わせが幅広いのかな。ユーシフルだよね(笑)。」
家内「このロス・カルドス銘柄のワイン、実はスペイン・レストラン『スペイン・クラブ』のテーブル・ワインです(笑)。縁あってマスキューでも売れることになりました(笑)。」
「う~ん。このレベルのワインがテーブル・ワインで出てくればお客さん喜ぶよね(笑)。」
「テーブル・ワインがそこそこ飲めるのは朗報。だいたいテーブル・ワインって不味いのが常(笑)。このレベルのワインをテーブル・ワインとして出しているのなら信用出来るよね(笑)。」
家内「このワイン、抜栓した翌日は落ち着きが出ます。全体にしっとりした感じになります。ただし、果実感は変わりませんから、グラス・ワインとしての使い勝手が良いのです。」
「なるほど開けてがばがば注いで残ってもロスにならないんだ。翌日捨てる必要がない(笑)。」
私「昨今の価格の高騰でなかなかお手頃のワインが見つからないので、マスキューにとっても朗報でございます(笑)。」
「そりゃ安いのあるけど、それでも高くなってるもんね(笑)。しかも不味い。」
私「残念ながら、もう1,000円を割るお買い得ワインは見つかりません。」
「マスキューさん!それにしてもよくワインを見つけますよね(笑)。それも毎月毎月(笑)。」
私「仕事ですから(笑)。」
「よく種が尽きないですね(笑)?」
私「えへへ(笑)。実は12月の試飲会はいつもより1週早まります。ですから最大15本の開けたワインが我が家の食卓を占拠しておりました(笑)。さすがに全部を飲みきることは出来ませんでした(笑)。」
家内「食卓に料理が並ばない状態だったんです(怒り)。」
私「全部が美味しければ文句は出ないのですが…。不味いのが多かったので辛かった
(笑)!」

〇ロス・コンデス 2022年 ラモン・ロケッタ スペイン カタルーニャD.O. 白 750ml 1130円税込み
「同じ白ですね。これも飲みやすいですね(笑)。」
「シャルドネらしいし、若い白によく見られる尖ったところがない(笑)。」
家内「この白は前から扱っており、2021年ヴィンテージのものが残っておりましたので先日飲んでみましたが、2022年より厚みが出ておりました。」
「それってヴィンテージの差ですか?」
家内「2022年ヴィンテージも翌日になると厚みが増しますので、スタイルだと思います。」
「安い白ワインって時間が経つほど不味くなる(笑)。もともと品質が高いんだ(笑)。」
「ワインの品質が高いってどう言うことなんですか?」
私「1本の葡萄樹からどのくらいの量のジュースを作るかにすべてはかかります。例えばグラン・クリュだとハーフ・ボトル1本分くらいです。」
「えー!それしか取れない取らないんですか?」
「だから高い(笑)。品質はワインのコストと比例する訳ですね(笑)。」
「一玉一万円のメロンは1本の樹から1個しか作れないのと同じだな(笑)。」
「マスキューさん!マカベオとシャルドネのブレンドでしたよね。しかも半々。飲むとシャルドネらしさ全開(笑)。何故ですか?」
私「マカベオはカヴァなどに使われる品種ですが、基本香りはあまりせずワインの厚みを助ける特徴があります。それを利用して、マカベオ50%シャルドネ50%の割合でブレンドすることで厚みのあるシャルドネを実現。私ラモン・ロケッタの大発明と思っております。ただし、ラモン・ロケッタは自社畑にこだわりますから、その辺りにも秘訣があると思います(笑)。」
家内「ラモン・ロケッタはバルセロナ近郊に本拠地がありますが、かなりの大手となるに従いカタルーニャ州に広く畑を持つようになりました。ただし買い酒や買い葡萄ではなくあくまでも自社畑から調達するところに品質の安定があります。」
「なるほど!アプローチが違うんだ(笑)。」
「きっと名前に ワイン生産者のプライドがあるんだろうな。」
「ところでマスキューさん、この並び アプリコット・ジュース→赤→白の順番はとても良いのですが(笑)、普通は白が赤より先ですよね?」
私「種明かしをすると(笑)、シャルドネの果実味は実はアプリコットなのです。ですから強烈なアプリコット・ジュースのあとにシャルドネを持ってくることに危険を感じていました(笑)。一度赤でリセットを計った訳です(笑)。」

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『キュヴェ・デ・ボトレ』 ブリュット グラン・クリュ シャンパーニュ

Dec 20, 2023 by weblogland |
えへへ(笑)。
大きな声では言えませんが、シャンパン見つけました(笑)。

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あまりの高騰する価格に辟易して今年は新たなアイテム入荷は諦めていたのですが(笑)、ついつい知らず知らずにシャンパンを物色する私(笑)。でもですねそれはそこ、私はケチでへそ曲がりですからね(笑)。

『キュヴェ・デ・ボトレ』 ブリュット グラン・クリュ シャンパーニュ 白 コート・デ・ブラン 750ml 6,034円税込み

オジェ本拠のリコルタントですがオジェ以外にクラマンにも畑を所有しています。オジェだけで作るとちょっと固くて鋭くなり時間がかかります。ですからクラマンのふっくらした味わいとブレンド。クラシックなホッとするブラン・ドゥ・ブランでございます(笑)。

さすがに6,000円を切ることが出来ませんでしたが、まあ宜しかろうと。
数本ですが、試飲会のサブリミナル・アイテムでございます(笑)。

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試飲会でジュ・ド・レザン2023年は出さないのですか?

Dec 20, 2023 by weblogland |
「マスキューさん!今度の試飲会でジュ・ド・レザン2023年は出さないのですか?」

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私「左様で…。ちょっと数に余裕がなくなりそうなものでして…。」

「それは残念!今年はどんな味ですか?」

私「甘いには甘いのですが、甘さが突出しないバランスの取れた作柄かと。温暖化が進む昨今、ジュ・ド・レザンも例外なく甘さが増しておりますが、輸入当初の味わいを思い出しました(笑)。」

家内「涼しかったと言うより、バランスが良い感じです。いつもよりさらっとしたイメージかな?もちろん甘いには甘いのですが(笑)。」

私「強すぎないのかな。」

家内「お子さんには強すぎて飲みにくい作柄の年とはちょっと違うかな。」

「わっかりました(笑)!」

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ラインナップ並びました!

Dec 20, 2023 by weblogland |
今年最後のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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今週末22日(金)・23日(土)ですから通常より1週間早いので、いつも以上にバタバタでした(笑)。
でもまあ、どうにかこうにか並びました!
家内と作戦会議です(笑)。
私「今回問題は2、3番手のロス・コンドスの赤と白だよね。どっちを先にすべきか?」
家内「本来は白→赤の順番なんだけど…。そのあとの4番手からが強烈(笑)。初っぱなのアプリコット・ジュースもかなりしっかりしてるから、後のワインが生半可だとワインが霞むしね(笑)。」
私「4番手のアエリスからいきなりギア・アップだからね(笑)。かといってロス・コンドスの赤を4番手にして最後赤3本にするのは簡単なんだけどね…。」
家内「アエリスとヴィオレットの間にロス・コンドスの赤をいれるとギャップは出来るしねぇ。どうしたもんだか…。」
私「アエリスの前にロス・コンドスの白を入れるのが一番自然な流れかな?」

悩みは尽きない(笑)。

ひょっとして当日変更があるかも?

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マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン

Dec 17, 2023 by weblogland |
マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン
販売価格(税込): 3,582 円

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再入荷しました!

今年8月のマスキュー試飲会で大人気、しかし私の不手際で再発注できず無くなってしまったオーストリアの白。マスキュー定番のミューラー・グロースマン渾身のワインです。ラベルがちょっと怖いと評判の白ワインです(笑)。

よーやく、入ってきました。前回は日本に10ケースしか来なかったので、取り逃がしたワインです(笑)。

香りは甘~いのですが完璧なドライ(笑)。いわゆるヴァン・ナチュールのグレート・ワインと言って宜しかろうもの。一応皆さん試飲だけはされてますから、その良さ・ユニークさはご記憶かと(笑)。

今回マスキューではひっそりこそこそ売っておりますので(笑)、お声がけくださいね。。

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今年最後12月のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

Dec 16, 2023 by weblogland |
今年最後12月のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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今月はいつもの最終週の(金)(土)ではなく
、22日(金)・23日(土)に執り行います!だって最終週だと29・30日、ちょっと無理(笑)。
お時間はいつも通り
12月22日(金) 17~20時
12月23日(土) 11~20時
土曜日のお昼前後はすいていますが、日が沈んでから夕方は混雑の予感でございます。行き届かない折はお許しを!

◎ネクター・ダブリコ 2023年 フィディーヌ・フルーツ社 フランス ローヌ アプリコット・ジュース 1000ml 1,805円税込み

マスキューの定番アイテムとしてご好評いただいておりますネクター・ダブリコの入荷です!

ローヌ渓谷の斜面に1942年に設立された家族経営の小さな果樹園。現当主マリオン・シルーズさんにより2010年にフィディーヌ・フルーツ社と会社組織になりました。
基本添加物のない自然なものでH.V.E認証レベル3の環境に配慮した工程で作られたもの。ベルジュバル種の健全なアプリコットに加えられるのは水と果汁同等の糖分のみ。酸化防止剤や保存料などは一切加えておりません。


アプリコット自体が濃いため100%で造るとペーストになってしまいますので、ジュースにするには加工が必要です。水と砂糖を加える必要があります。水を加え飲みやすい濃度にして、酸味が突出しない程度に砂糖を加えます。加工は衛生認可を持つ専業業者に委託しますから、変に経済性を優先して過剰な加工を加えていない点にこのネクター・ダブリコの良さがあります。濃さと飲みやすさの融和点が非常に高いのです。

ジュース1本あたり600~700グラムのアプリコットが使われている自然な味わいに驚くのみなのです。通常のアプリコットジュースとは味わいも違うし、そもそも造る思想が違うような気がします。

単に渇きを癒すジュースと言うより、エネルギーを補給するために飲むジュースなのです。

近い味わいのものを思い浮かべるなら『狼の桃』。北海道で造られる稀少なトマトジュースです。あれのアプリコット版かな(笑)。

家内に言わせると、「少し青臭さがあってとても自然。料理に使える。まず香りの素晴らしさにビックリ(笑)。特別甘くもなく酸っぱくもなくバランスが完璧。いかにも体に良さそう(笑)。病み上がりの方にお見舞いで持って行きたいね(笑)。」

※ほとんど濾過もしていませんから、果肉の繊維質が沈澱しますので良く瓶を振ってからお飲みください。


〇ロス・コンデス 2022年 ラモン・ロケッタ

スペイン カタルーニャD.O. 白 750ml

スペイン、カタロニアの白。造り手は定評のあるラモン・ロケッタ。『ロス・コンデス』という銘柄なのですが、日本の某有名スペイン・レストラン専用のものです(笑)。マカベオ・シャルドネ半々の組み合わせです。。某レストランのハウス・ワインとして扱うだけあって、誰が飲んでも文句は出ない安全運転な味わい(笑)。でもですね(笑)、ラモン・ロケッタの得意技マカベオとシャルドネのハーフ・ハーフ。2020年ヴィンテージとまだ若いのですが、コクとフレッシュさでバランスをとっています。レストランがどういう意図でハウス・ワインとして採用したかに思い至るお勉強のワインでございます(笑)。
ただ入荷当初はまだ開いておらず、飲みやすさ優先と思っておりましたところ(笑)、最近ちょっとディテイルがハッキリしてきました。シャルドネのバターのニュアンスとマカベオのコクが上手くマッチング(笑)。
さすがラモン・ロケッタ!
以前飲んだマカベオ・シャルドネをちょっと思い出しましたのでその時の感想を
引っ張り出しました(笑)。あの時ほどの濃さではないかな(笑)?


2008年12月のマスキュー・ブログより

在来種マカベオとシャルドネ半々の割合でつくられたこの割合に意味があるのです。
上等なシャルドネにあるバターのような香り、柑橘類の爽やかな香りとがエキゾチックでありながら、深いのです。
そして、酸が十分にありミネラル感があるので全体の構成がしっかりがっちりしています。(ちょっとカナイリに似ていますか?)
ニンニクやバターを使ったソースには抜群に相性がいいです。
エスカルゴバターや雲丹やからすみなどに最適ですね。
まるで食べ物とのマリアージュまで計算してつくったかのようなワインです。
いままでのスペインワインとは明らかに設計図が違っているかのようです。
ましてやこの価格ですから、是非お試しを!


●ロス・コンデス 赤 2022年 ラモン・ロケッタ スペイン カタルーニャD.O. 赤 750ml 1130円税込み

スペイン、カタロニアの赤。造り手は定評のあるラモン・ロケッタ。『ロス・コンデス』という銘柄なのですが、日本の某有名スペイン・レストラン専用のものです(笑)。テンプラリーニョ100%の直球勝負(笑)。ベリー系の赤い果実がとてもフレッシュでチャーミング。杏子やプラム等の中粒の赤い果実のニュアンスです。
某レストランのハウス・ワインとして扱うだけあって、誰が飲んでも文句は出ない安全運転な味わい(笑)。フレンドリーな味わいはいかにもスペイン(笑)。明るくて健全、ちょっとワインを知ってるかたなら『テンプラリーニョって良いよね(笑)。』と言うはず!

マスキューはラモン・ロケッタのファンでして(笑)、特にシャルドネとマカベオ半々の白が大好き(笑)。オリジナリティーと品質の高さに魅了されておりました(笑)。
これは赤、ワイン価格が高騰する昨今、美味しいデイリーな味わいは貴重でございます(笑)。そんなこんなで今回マスキュー試飲会で満を持してのデビューとなりました(笑)。
リリースしたばかりなのですが、すぐに全開(笑)。当初はとても軽く感じますが、時間の経過とともに本来的な質感が増します。タンニンをしっかり感じられますから、やはりもともとの良さがあります。
ラモン・ロケッタはバルセロナが本拠地ですが、それだけでは足りず(笑)カタルーニャに広く畑を所有しております。それゆえかこのワインはカタルーニャD.O.となっております。ただしそれは自社畑にこだわるからです。大きくなればなるほどネゴス色が強くなるワイン業界ですが(笑)、あくまで自社畑にこだわる理由が飲むと解るのです。単なる買い酒の安物ワインとは違うのです(笑)。


〇コート・デュ・ローヌ・ブラン 『アエリス』 2022年 シャトー・ド・バスケ
南フランス 白 750ml 2,042円税込み

ふっくらしていて美味しい!
桃や梨、メロン、トロピカル・フルーツ等の果実が綺麗にしかも塩梅良く充実(笑)。とてもフレンドリーで品が良い。セパージュの性格の折り合いがとても良いのです。南フランスの白は濃度感を上げるとセパージュの癖が出やすいのですが、それがない。インポーターさんの資料を見て納得(笑)。収量の低いクローンの採用と混醸が秘訣のようです(笑)。ただルーサンヌ、マルサンヌだけならともかくヴィオニエも均等の量で混醸することはちょっと特殊。おそらくヴィオニエの完熟に合わせて他の品種を収穫していると思います。アルコール分が13%で収まっているのにも好感(笑)。きっと特殊なテロワールがあるのでしょう。
パワーに頼らない自然な仕上がりは心に届きます。美しい余韻に惹かれます。



以下インポーターさん資料より

ドメーヌ・ド・バステは南ローヌ、シャトーヌフデュパプより約北西に10kmほどのところにあるサブラン(Sabran)村にあります。シャトー・バステ自体は17世紀頃から設立され、他家により養蚕農業そして酪農業として営まれていました。ワイナリーとしては現当主のジュリー・オーベール氏(4代目)の曾祖父で当時リヨンでレストラン業を営んでいたジャン・オーベール氏により1930年代に買われ、ドメーヌ・ド・バステとして設立。 現当主のジュリー氏のパートナーのニコラ・リシャルム氏の父はコルシカ島でビオディナミ栽培のワインを造ってきた経験もあり、1997年から20年以上にわたりその経験則を活かしビオディナミ栽培を実践し、収量の少ないクローン種に切り替え、自分たちの土地に合う方法を採用する研究を重ねてきました。現在
の畑の面積は62ヘクタールを所有するに至ります。

「風」を意味する「アエリス」。いつまでも続く心地良さと余韻が印象的な白ワイン
土壌は粘土とシリス(珪砂・主に石英粒からなる砂)。完熟したマルサンヌ、ルーサンヌ、ヴィオニエを摘み取り、除梗して同じステンレスタンクで温度調整をしながら20日間発酵します(混醸)。マンゴーの香りが印象的で、余韻にミネラルを感じながら香りがいつまでも残ります。アッサンブラージュではなく、3種類の品種を同時に最初から醸しているので、まとまりとバランスが取れた味わいです。

南国系果実と柑橘の香りで、口に含むといつまでも長い余韻が感じられます。混醸のため、全体的にしっかり馴染んだ味わいです。



●キュヴェ・ヴィオレット 2020年 ル・ヴァン・ド・ブレーズ フランス コート・デュ・ローヌA.O.P. 赤 750ml 3300円税込み

このワイン、『ヴァン・メソッド・ナチュール』の認証を受けたもの。飲んだ第一印象はドメーヌ・ザコルの『ランデヴー』に似ている(笑)!とても香り高く、いつまでも赤いベリー系の香りに魅了されます。ピノ・ノワール的でもある。しかも旨味は膨大、タンニンも膨大なのですが、ワイン自体は『酸』が優先しており、揺るがない香りが秀でているスタイル。丁寧で無理を感じないけれど、最大限の尽力を感じます。
セパージュはグルナッシュ40%、サンソー30%、カリニャン30%。いわゆるローヌ・ブレンドではなく、サンソー、カリニャンの明瞭な赤い果実味を意識してますね(笑)。とはいえとても折り合いが良くすべてが渾然一体でとても個性的で癒されます。とても美しいのです(笑)。混植・混醸と聞いて納得(笑)。しかも収量はグラン・クリュ並みのようです。唸ってしまいました(笑)。
畑は地元サン・セシル・レ・ヴィーニュ村の粘土質土壌の1ha。1958年植樹ですから、私より1歳年上の御年65歳(笑)。やはり年を重ねることで葡萄樹は良くなる。あやかりたいものです(笑)。
第一印象は、このワイン全房発酵かと思いました。調べると70%除梗してるとか。
う~ん。
いわゆる、今風の酸のないワインを一部全房発酵することでP.H.を下げて酸度をあげる発想ではなく、強い酸を鎮めるために除梗してバランスを取る発想かと(笑)。
あと、プレスを感じないほど緩いプレスなのと相まって、早く飲める仕上がりとなっているようです。アルコール分は13.5%と無理に遅摘みしないのも意図。
明瞭な果実味をいかに抽出するか。これが眼目のワインかと。
ステンレスタンクで発酵後、9ヶ月間熟成。木樽は使いません。ビン詰め時にのみ極少量のSO2を使用。基本自然に任せるワイン作りを達成。葡萄自体の収量を落とすことで根元的な生命力を獲得した訳です。
さすが『ヴァン・メソッド・ナチュール』!しかもビオ・ビオしてないところに感嘆!
ちなみにこの2020年ヴィンテージは1790本のみの生産となっております。

――――――――――――――――――――――――

以下インポーターさん資料より(一部岡本加筆)

コート・デュ・ローヌ地方、ケランヌ村の西に接するサント・セシル・レ・ヴィーニュ村に1910年から続くぶどう栽培家の家系です。長らく協同組合に加盟していましたが、2014年に5代目ステファニー・ルーニョンが脱退して自家ドメーヌを興し、自社ビン詰めを開始しました。同2014年から直ちにビオロジック栽培を開始し、2021年にビオディナミに移行しました。
 「昔から環境保全に関心を持っており、食べるものもナチュナルなものを志向していましたので、自然にビオロジック栽培をはじめました。数年後のある秋の日、いつものように収穫前のぶどうを食べたところ、あまりの美味しさに感動して泣いてしまい、この美味しさをそのまま伝えたいと思ったことがヴァン・ナチュールを造るきっかけになりました」。
 2021年には、フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン・ナチュールを公式に定義・認可した「Vin méthode Nature」にも加盟しました。「ビオロジック栽培やビオディナミは良い畑の証明書。「VmN」は良い醸造の証明書と感じたので加盟しました」。
 癒されるようにやわらかく、フルーティーでジューシーな果実味に溢れた彼女の作品はとりわけ欧米各国のレストランで愛されており、サステナブルな美食を提唱してガストロノミー界に大きな影響を与え続けているシモン・ローガンが運営するイギリス・ミシュラン3つ星「l’Enclume」などのワインリストを飾っています。
 「ラベルの男性は、私のひいひいおじいちゃんのブレーズ・グラニエです。(不良のあんちゃんではありません。)1851年に生まれた彼は、20歳の時パリに出てワイン商になりました。1904年に、トマトやメロン、オリーブ、養蚕などの園芸農業を営んでいた父親が逝去したため村に戻って跡を継ぎました。そして1910年、はじめてのぶどう樹を植えました。ひいひいおじいちゃんは、今日ぶどう栽培家として生きている私たちのルーツであり、いつも誇りに思っています。右手に持っている鍵で、子孫にぶどう栽培の扉を開けてくれたことに深く感謝して、ドメーヌ名も「ル・ヴァン・ド・ブレーズ(ブレーズのワイン)」と名付けました。このぶどう畑を今は私が大事に運営して、子供たちやその子供たちに紡いでいきます」。

ちなみに私のひいひいおじいちゃんは善蔵さん。天保年間に綱島で生まれたお百姓。裏山に氷室を作って夏場江戸に売りに行ったそうな(笑)。



●ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2014年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 3,980円税込み

美しい!

このアジェンダ・カサーレ・ダヴィッディは19世紀初頭に設立され、モンテプルチアーノのグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アクアヴィーヴァ村に計20ヘクタールの畑を所有しています。メインはもちろんヴィーノ・ノビレ(笑)。それと重なるキャンティ・コッリ・セネージ。(笑)。

以前マスキューで大人気を博したイル・ボスコ2015年の親玉と言えば皆さんピンとくるかな(笑)。あれはそれらの若木で造ったもの。プライドがありますからヴィーノ・ロッソでリリースしていましたね(笑)。

美味しさに美しさがあるのがヴィーノ・ノビレの証。ひたすらエレガント。飲むと時間を忘れるほどなのです。ヴィンテージ的にもちょうど飲み頃に入ったところですから、堪能できます(笑)。ブルネッロと同じ品種ながら違う顔。不思議と言えば不思議ですね(笑)。
在庫限りの限定特価での販売となります!



以上6本!
他、サブリミナル数本(笑)。

皆様のお越しお待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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わかる人には解るワイン!

Dec 11, 2023 by weblogland |
これ先月のマスキュー試飲会で好評いただいたポーランドのアドリア・ヴィンヤードのリースリングです。

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試飲会に出したピノ・ノワールは大好評(笑)。素晴らしい味わいに驚かれた方多数。
でもですね(笑)、このリースリングはあまりに個性的過ぎてさすがのマスキューもギブアップ(笑)。香りがリースリングではありません。もちろんピノ・ノワール同様に尽力したワインなのですが、この香りがリースリングと分かる人はいないはず(笑)。このワインの香りを嗅いで臭いと言う方がほとんどでは(笑)?ちょっと生々しい内蔵を連想するような香り…。汗のような香り…。
う~ん。
家内と熟慮を重ねた結果、扱いを見送ることになりました。

たまたま、いらっしゃったAさんの奥様と家内が試飲したおり、
家内「Aさん!ポーランドのリースリングが来たのですが、どう思われますか?」
Aさん「う~ん。個性的な香り!しっかりしてる。何が合いますか?」
家内「家で、有頭海老を塩焼きにして食べたんですが、ぴったり(笑)。きっと蟹味噌なんかも合うはず!」
Aさん「魚介類の内蔵は合いそう!岩牡蠣やナマコ。きっと合う(笑)。」
他にも何名かお伺いしたところ、
某プロ「ジビエ…、鳥などの香りの強いものかな?ベリー系のソースに絡ませたら最高に美味しいはず(笑)。」
家内「そうだ!思い出した!イタリアのペラベラガに似ている!」
私「あー!君が『熊の匂い』って言ってたやつ(笑)。そうすると合わせるのはやはりジビエかな?」
家内「鹿やウズラも良さそう。」

後日Aさんからなんと岩牡蠣とお手製のカクテル・ソースをいただきました。
私・家内「うんまい!カクテル・ソースをかけて食べると超絶に美味しい!さらにいただいたナマコにも合うね!」
私・家内「恐るべしAさんの奥様!」
結論
私・家内「確かに解る人には解るワイン!素晴らしい!でもマスキューでこれを売る自信がない!」
そんなこんなでお蔵入りとなりました(笑)
。ご興味有る方はお申し付けください。こっそりあなたの分だけ確保いたします(笑)。
ありがとうございました!

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ヴィーニャ・デカーナ2012年どうですか?

Dec 09, 2023 by weblogland |
「マスキューさん!ヴィーニャ・デカーナ2012年どうですか?」

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私「ちょっとマディラ香がしますから古酒に向かってます。ただし開けてからだんだん力を増しマディラのニュアンスが感じなくなります。まだまだ行けそうです(笑)。」
「へぇー(笑)。まだ熟成するのですか?」
私「おそらく。」
「でもこの値段ですよ(笑)。」
私「値段だけみるとダメっぽいですが(笑)、もともとの良さを感じます。先日ボルドーの2000年代の熟成ワインをサンプルで5本取りましたが、それよりはヴィーニャ・デカーナの方が美味しかったですよ(笑)。」
「コレ、月末の試飲会に出ますか?」
私「残念ながら2ダースのみしかありませんので断念しました。」

特売棚の一番下で地味に売っておりますが(笑)、あるうちにどうぞ!

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ちょっとマスキューには高級過ぎました

Dec 06, 2023 by weblogland |
昨日の試飲会は適当なものがありませんでした。ちょっとマスキューには高級過ぎました(笑)。残念!
そんなこんなで今日取り寄せたサンプル15本のティスティング。数打てば当たるはず(笑)!もちろん狙いを定めて取り寄せたサンプル。お金もかかっておりますから、ここはなんとか決めたいところが本音です(笑)。でもですね、あえなく轟沈(笑)。壊滅しました。笑ってますが笑えません(笑)。
家内「『良いワインは一口飲めば解る!ワインの良いところを探しているようではダメ!』、『良いプレーヤーは一目見て分かる。』エースを狙えのパクり(笑)。」
私「最近冴えてるから何かあったのかと心配してたんだけど(笑)、そんな必要なかったかな(笑)。」
Kさん「確かに美味しいワインって一口飲んだだけ 香りを嗅いだだけで引き込まれますな(笑)。考えることなく引き込まる(笑)。」
私「先日のアレ良かったでしょう(笑)?」
Kさん「うん(笑)。アレ良かった。引き込まれました(笑)。」

アレ以外どうしましょう(笑)?

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12月のマスキュー試飲会は22、23日

Dec 06, 2023 by weblogland |
今月12月のマスキュー試飲会は22、23日といつもよりちょっと早い(笑)。だって最終の金、土曜日は29、30日。そりゃ無理です(笑)。ですから今、試飲会のラインナップ探しにやっきになっています。ちなみに我が家の食卓には飲みかけのワインが10本並んでいます(笑)。でもですね(笑)、決まったのは1本だけ(笑)。
家内「すぐに決まるワインって第一印象…。良いところを探しているようなワインじゃダメなんだよね(笑)。」
私「おっ!冴えてるね(笑)。良いこと言う(笑)。どうしたの(笑)?」
家内「確かに欠点や癖はあっても、良さは
それを吹きとばすもんね(笑)。」
私「そうそう。言い訳探すようなワインじゃダメだよね(笑)。インポーターさんの試飲会行って思わずゴックンしちゃうような美味しさが必要。まあ、200本ティスティングして1本あればラッキーかな(笑)。」
家内「インポーターさんの試飲会に行くのも必要だけど、狙いを定めてサンプル取り寄せる方が確率高いよね(笑)。」
私「インポーターさんの担当者も我々の好みを知っているから。一本釣りの方が確率高い(笑)。」
家内「良くてもどっちみちサンプルは取り寄せて丸々1本は飲むわけだしね(笑)。」
私「それでもダメだったら断らばよいだけ。意地汚く只でサンプルおねだりしたら断れない(笑)。」
家内「明日の試飲会社、良いのがあればいいね(笑)。」
私「明日はちょっと期待してるんだよね。」

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ポーランドのピノ・ノワール2019年(アドリア・ヴィンヤーズ)

Nov 29, 2023 by weblogland |
先週のマスキュー試飲会の後、飲み残しのポーランドのピノ・ノワール2019年(アドリア・ヴィンヤーズ)をしつこく飲んでおります(笑)。

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翌々日の月曜日には、ちょっと求心力が落ちて来たかな?ピノ・ノワールの香りがバラけるように感じました。でもですね(笑)、火曜日になると香りの芯が小粒のプラム小梅のような香りでびっしり!それもとても静謐。

う~ん。

こう来たか!

一粒で二度美味しい攻撃です(笑)。

なかなか終わりが見えませんね(笑)。まあ、それも良いワインの証。最後の最後まで見届けなければ!

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