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Written on 2010 11

ドモアゼル・クレア

Nov 25, 2010 by toshiaki |
足りなくなりそうです。
ドメーヌ・カザバンの『ドモアゼル・クレア』です。
南フランス、ミネルヴァのとなりのカバルデスというあまり馴染みのないアペラシオンのワインです。

セパージュもシラー60%、メルロ40%とかなり変わっています。

まだまだ将来性はあると思いますが、角の無いタンニンと構成が素晴らしいのです。もちろんボリューム感やグリセリンの甘さも圧倒的なのですが、有りがちな甘いだけのワインではありません。
品があるのです。

南フランスのワインではあまり経験したことのないスタイルです。不思議です(笑)。セパージュが作用しているのか?アペラシオンのせいか?それとも作り手か?

うーん。

なんででしょうか?妄想癖がうずうずします(笑)。

他の生産者のカバルデスのワインも飲んでみたいですね。

はっきりしているのは、近いうち在庫が無くなることです(残念!)。

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だからメメント・ネグロが人気ある

Nov 25, 2010 by toshiaki |
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メメント・ネグロ2006年やはり人気ありますね(笑)。

ラファージュさんがプロデュースしたスペイン・プリオラートの赤ワインです。

プリオラートのワインってやはり特別ですよね。自然な濃さ、酸の濃さがあります。良く比べられるリベラデル・デュエロはたしかに品の良いエレガントさがありますが、プリオラートのワインは力強さとエレガントさの両方があります。

でもあまり、あれやこれやと手を加えると個性を失うような気がします。明瞭さと飲み易さだけを追求すると、逆にグローバルな有りがちなワインになってしまいます。

このワインはそうなるギリギリのところで踏み止まっているような気がします。

うーん。

飲みやすくて、美味しいワインはたしかに良いワインに違いないですが、少なくともそれに個性が必要です。比類ないような個性があってこそ、飲み手の心が動きます。

だからメメント・ネグロが人気あるんですね(笑)。マスキューのお客様は目が高い!

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アップル・ツリー・フラット メルロ 2008年

Nov 23, 2010 by toshiaki |
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相変わらず美味しいですね(笑)。

アップル・ツリー・フラット メルロ 2008年です。オーストラリアのローガンさんがつくる果実爆弾です(笑)。

じつは先日あるお客様から『パーティーやるんで1000円くらいのワインを20本くらい欲しいから。』とご注文いただきました。マスキューの得意な価格帯です(笑)。後日お電話いただきまして、特にアップル・ツリー・フラットをお褒めいただきました。

『どれも旨かったけど、あのオーストラリアのアップル・ツリーは凄く良くて、あっという間になくなっちゃったよ(笑)昔懐かしいアンズの駄菓子を思い出しちゃったよ(笑)。』

私曰く『そーでしょう。そーでしょう(笑)。濃くて明瞭ですから、あのワインは目立ちます。』

そうなんです。「濃くて明瞭!杏の爆弾!」

オーストラリアのワインはどちらかというと「濃くてタップリでも緩い(笑)」、ワインが多いのですが。

やはり高地の冷涼さがアドバンテージになっています。

コストパフォーマンスの高さは際だってます。

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ラクリムス・ローブレ 2008年 じつに旨くなりました

Nov 21, 2010 by toshiaki |
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ラクリムス・ローブレ 2008年 じつに旨くなりました。

テンプラニーリョ100%で造られているスペイン リオハの赤ワインです。

プラムの鮮烈で明瞭な果実味が圧倒的!しかもジャムのような凝縮感があります。それでいてタイト。熟しきった小粒の杏のよう。これほどはっきりした味わいのテンプラニーリョは経験したことがありません。

たしかに入荷直後は厚みがあり、コストパフォーマンスの高さは目立っていましたが。

これほどだとは…。初めて飲んだ時感じた樽香は全く感じられず、果実味が圧倒的に押し寄せます。

うーん。

絶句しました。

生産者のヴァル・サンソにはルエダの『ヴェルデホ』であっと言わされましたが、リオハのテンプラニーリョでまたしてもやられました(笑)。
恐るべしヴァル・サンソ!

初めて飲んだ時はまだボトルショックが抜けていなかったのですね。

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2010年カンソンのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォ

Nov 21, 2010 by toshiaki |
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いやー。

やはりカンソンのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォはさすがでした!

今日で開けてからまる二日経ちましたが、詰まり方が違います。ちゃんと詰まっているワインは抜栓後の持ちが良いのですが、まさにそれ。まだまだ中から出てくる感じがあります。チャラくありません(笑)。

でもペットボトルのボジョレー・ヌーヴォの方は、もう十分力を出した感じですね。まあ、この出来でしたら合格です。

こうして、実際の良し悪しが確認出来て、ホッとすることができます。ボジョレー・ヌーヴォの場合は、皆さんに売る前に試飲できませんから、この点神経が擦り減ります(笑)。通常売るワインはほとんど販売前に二、三日かけて飲みますから、自信をもって売れます。

ボジョレー・ヌーヴォはお祭りですから、味わいがどうこうしない側面があります。でも、それに上じる商売は控えるべきだと思います。売る側もお祝いの気持ちが無ければいけません。

あまりワインを召し上がらない方がボジョレーヌーヴォを一年に一度飲むだけで終わり、ではもったいないです。ワイン好きになっていただくためには、美味しいワインを飲んでいただかなくてはなりません。

美味しくなければリピートにつながりません。

ボジョレー・ヌーヴォを飲んでからワインにハマった方があまりいないことを、我々は真剣に受け止める必要があります。

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今年のボジョレー・ヌーヴォーはバラつきがかなりあったようですね

Nov 20, 2010 by toshiaki |
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今年のボジョレー・ヌーヴォーはバラつきがかなりあったようですね。

去年は天候に恵まれてイレギュラーがありませんでしたが、今年は7月に雨が多かったみたいです。品質は生産者の腕前によってかなり差が出たようです。

当店のカンソンを例にとると、糖度はボジョレーもボジョレー・ヴィラージュは変わりませんが、味わいはかなり違います。これほど差があるのは初めてです。同じ生産者が造ったとは思えないほどです。ボジョレーはひたすらフレッシュに、ヴィラージュは濃くジューシーでいつも通りです。2003、5、9には及びませんが、よくまとまっています。

実は大手他社のヌーヴォーも幾つか飲みましたが…。

糖度不足があったようでした。やはり大量に出荷するのは大変のようです。

毎年のことですが、ヌーヴォーを飲むとホッとします。さあ、我々の商売もトップシーズンです!

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ボジョレー・ヌーヴォ2010年飲みました!

Nov 19, 2010 by toshiaki |
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ボジョレー・ヌーヴォ2010年飲みました!

ペットボトルのボジョレーの方はなかなかチャーミング。酸っぱさが水っぽさになっていません。果実のフレッシュ感も明瞭で、らしい出来栄えです。完全に水準のものです(笑)。
あー良かった。

ボジョレー・ヴィラージュはタイトさと凝縮感があり、通常のヴィラージュ以上の出来。去年より力強さはないものの、バランスの良さと奥行きを感じます。雑味のない透明感も良いですね。あと相変わらずジャムっぽさがあります。

うーん。
さすがカンソン!

夏場の畑仕事をちゃんとした証。いつも通りワンランク上の水準です(笑)。今年7月に雨が降り腐敗病が発生したようで心配しましたが、カンソンは畑仕事によりアドバンテージに変えたようです。かなり収穫を犠牲にしたようですね。

他のヌーヴォはどうでしたかね?ちょっと気になります。

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ノヴェロ、プーリアとトスカーナの違い

Nov 10, 2010 by toshiaki |
先程Yさんからお電話いただきました。
昔は近所におられましたが、今は静岡に住んでいます。

Yさん『もしもし、ノヴェロ良かったですよ!トスカーナとプーリアどちらも濃くて旨かったです。ところでトスカーナの方はボジョレーみたいに感じましたが、プーリアの方はヌーヴォらしくないような気がしたんですが…。なぜですか?造り方が違うんですか?』

さすがワイン歴の長いYさんです。

私曰く『さすがYさん。トスカーナの方はボジョレーみたいにマセラシオン・カルボニックという方法でつくられてます。タンクを密閉して炭酸ガスを充満した状態で発酵します。ですからワインがちょっとガスっぽいのです。早く、しかもフルーティなワインをつくる技術です。でもプーリアの方は普通に造っているようです(笑)。やはり収穫が早い分、時間的余裕があるからですかね?たしかに新酒ですが、普通に美味しいのです(笑)。どちらがお好みでしたか?』

Yさん『なるほどね。今回はどちらかに軍配は挙げられませんよ。どっちも良かった(笑)。でもプーリアの原始的とも言える新酒造りは面白いですね。いろいろな生産者がいるんですね。』

私曰く『特にノヴェロは特別にヌーヴォづくりはしませんから、ワインも一年くらい経ってから飲むと美味しいことが多いですね(笑)。』
あー、良かった。

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いままでで一番の出来かもしれません-ノヴェロ・トスカーノ

Nov 10, 2010 by toshiaki |
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ノヴェロ・トスカーノ美味しかったですよ(笑)。
いままでで一番の出来かもしれません。
果汁濃度が濃く、酸もフレッシュ。果実味がしっかりしてます。ボジョレーに例えるとクリュ・ボジョレークラスの出来ですね(笑)。

あー。
良かった。

前評判ではトスカーナは難しい作柄との情報がありましたので、ハラハラしていました。7月が雨と冷夏で腐敗病が発生したため、腐敗果を摘む必要があったようです。ここで畑仕事を怠けると被害が増します。かなり労力を要した夏だったようです。

ただ9月には晴天が2週間ほど続き、葡萄に糖度がのったようですが、収穫前後に雨が降ったようです。ギリギリまで待った上、うまく雨に濡れずに収穫出来たかが分かれ目だったようです。

的確な判断と人員・機械の確保が出来ないワイナリーは、残念な結果だったようです。

このグレヴェペーザのノヴロを飲むかぎりそんなアクシデントを感じない仕上がりです。

我々が楽しむために生産者は労力を注ぎ込んでくれているのです。

有り難くいただかなければ!

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やはり南イタリアは安定してますね。

Nov 08, 2010 by toshiaki |
今年のノヴェロを飲むと実感します。南イタリア、プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェロは外したことがありません。毎年毎年ここ何年も扱っていますが、良くない印象を持ったことがありません。
地中海性気候って偉大なんですね。暑い夏場にほとんど雨が降らないなんて日本では考えられませんよね。日本でワインづくりをされている方からすればユートピアに近いかも?でもさらに雨が降らないオーストラリアやアメリカのワイン産地の方からすれば、日本のように雨(水)に恵まれていることが羨ましかったりするのでしょうね。なんたって『水さえあればなんでも出来る!』が合言葉ですから(笑)。
まだまだワイン造りの歴史が浅いワイン新興国に必要なのは、水や太陽だけでなく、経験の蓄積ですね。土地にあった葡萄品種が見つかれば問題の大部分は解決します。フランスやドイツでは2000年の時間がかかってますから、気が遠くなりますが。ただカベルネやらシャルドネといったブランド品種に頼らなければ、案外道は近くなるような気もします。

いくら恵まれたイタリアのプーリアだって、地場品種でなければダメなのですから。

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ノヴェロ ビアンコ美味しかったです

Nov 07, 2010 by toshiaki |
ノヴェロ ビアンコ美味しかったです(笑)。
あの間違って来ちゃった白ワインです。
セパージュはヴェルディッキオとトレビアーノ。いかにもマルケI.G.T.らしい組み合わせです。味わいはいかにも新酒らしいフレッシュさと、ガロフォリらしい濃密さが両立しています。レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りは素晴らしい上、厚みがありますからとても充実感があります。マルケ州随一の生産者と言われるガロフォリは赤も白もなんでもござれなんですね(笑)。

あと今回の騒動で知ったのですが、インポーターさんに余分な赤があれば回してもらいたいと連絡したのですが、今回は全く余分なストックがないとのことでした。毎年多少余分に取るそうなのですが、今年はタンクが一基破損したためワインをダメにしてしまったそうです。ヒビが入ってワインがもれてしまったとのことです。このため余分にもらえなかったそうです。
えー!それは大損害です。
こうなったら、四の五言わずにガロフォリのワインを一生懸命に売ることにしました。ノヴェロ以外にも素晴らしいワインを造っていますから。大切にすべき生産者なのです。

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ウーヴァ・ディ・トロイア種で造られたワイン

Nov 04, 2010 by toshiaki |
昨日はサンプルで取り寄せたイタリアワインを飲みました。南イタリアのウーヴァ・ディ・トロイア種で造られた比較的若飲みのワインです。イタリアって変な品種が多いですね(笑)。しかもそのそれぞれが癖や特徴がありますから、ついつい飲みたくなります。飲んだことのない品種や知らない品種や産地や生産者のワインと聞くと、いてもたってもいられなくなります(笑)。悪い癖ですね。

話は戻りますが、昨日のワインですが、タップリとしていて充実感があり、とても美味しいのですが、ちょっと癖がありました。種のタンニン由来のフェノール臭が独特でとても強いのです。いまではアイラモルトの特徴的香りとして、ウイスキーマニアには珍重されますが、はたして販売に適するか?
個人的には好きなワインなのですが、あまりに個性的なので仕入れは見送ることにしました。1ケース仕入れてもすべて売る自信がありません。売れ残すとなるとかえってワインに申し訳ありません。(実際負担も増えますし。)
うーん。
ここらへんの塩梅が難しいですね。いくら良いといっても売れなくては意味がありません。

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