夕方に集中し、行き届かないこともあったと思いますがお許しを。
まずは白、イタリア ロンバルディアのルガーナです。
〇モントーナル・ルガーナ2010年 アジェンダ・アグリコーラ・モントナーレ イタリア ロンバルディア ルガーナD.O.C.白 750ml 1770円税込み当初このワイン二番手の予定でしたが、今日は気温も高く汗ばむほどなので、良く冷やしてトップバッターに変更しました。
さて、お味は?
「おー!フルーティー(笑)!」
「まるでネクターだね。でも残塘がないからべたつかないね。」
「うんうん。桃!それも上品で高いやつ(笑)。」
私「白桃ですよね。桜桃じゃなくて(笑)。あとグレープフルーツやレモンなどの柑橘類が高密度かと。」
「あまりにフルーティー過ぎてチャラく見えるかもしれないけど、実は違う?結構頑強?」
家内「翌日飲むと、ミネラルがしっかり感じられ、かなり頑強なワインです。」
「イタリアのワインって面白いワインが多いよね。特に白はすごいですよね。私『ドンナルーチェ』以来はまりっぱなしです(笑)。」
私「この『ルガーナ』は葡萄の果汁を葡萄の皮に極力接触させないで、あくまでも果肉のみでワインを造ろうとする意図があります。」
「それってスキンコンタクトしないってことですか?」
私「さすが!その通りです。ただ注意深くシュール・リーすることで厚みは出しているようです。」
「イタリア人は色んな事を考えるんですね(笑)。」
「たしかにこんなワインは飲んだことないな。」
新感覚のイタリアの白ワインでした(笑)。
さて、次はマスキュー定番のローヌの赤です。
●コート・デュ・ローヌ 『レ・プラド』2003年 ドメーヌ・A・マズール フランス ローヌ 赤 750ml 1485円税込み
いままで2000年でしたが、2003年に変更となりました。
「飲み易い~(笑)。私これなら1本いっちゃうな(笑)。」
「うーん。たしかに危険かも(大爆笑)。」
「相変わらず旨いね。」
「私2000年は飲んでないんですが、2003年とはどう違うんですか?」
私「2003年の方が夏場の暑さが厳しかったようです。ですから、2000年と比べると抜栓直後のエステル香が強いです。」
「エステル香って?化学的な香り?」
私「はい。ちょっとインクっぽさがあります。好みにも繋がる香りです。」
「嫌う方もいるということですか?」
私「基本的にはワインには必要な香りですが、行き過ぎるとセメダインのようになったりします。」
「マスキューさん。この甘い香りはなんですか?」
私「グルナッシ独特のプラムや柿のような日本人に親しみ易い香りかと。あと熟成により、柏餅に巻いてある葉っぱのニュアンスがあるかと。」
「5月5日に食べる餅?」
私「はい。(大爆笑)」
そしてフランス ガスコーニュからのクラシックなワイン二連発。渋い奴の登場です(笑)。
●『エスプリ・ド・ヴィーニュ』V.V. 1999年 プレモン協同組合 フランス ガスコーニュ サン・モンA.O.V.D.Q.S. 750ml1575円 税込み
●『コレクション・プレモン』 2001年 プレモン協同組合 フランス南西部 サン・モンA.O.V.D.Q.S. 750ml 1575円税込み
私「この2本のワインセパージュはタナ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、ピナンク15%と共通しています。」
「ピナンク??」
私「私も初めて飲みます(笑)。知らない品種ってフランスでもかなりあります。」
「ところで、このワインどこ?」
家内「もうスペイン国境に近いピネレー山脈の麓です。」
「あー、バスクって言われてる辺りですね。マスキューさん変な所のワイン捜しますねぇ(笑)。」
私「飲んでみてどうですか(恐る恐る)?ちょっと強いかも?」
「おー!こりゃ凄い!色だってまだ紫(笑)。10年以上経ってるのに?先に飲んだローヌの2003年の方が熟成が進んでますよね!何で?」
私「ローヌのワインは除梗して果粒だけで醸造されますが、この2本は房ごと醸造されますから梗のタンニンもワインに溶け込んでいます。」
「それって地域差ですか?」
私「そうですが、クラシックなワインは基本的に房ごと醸造します。ただ飲み頃になるのに時間はかかります。」
家内「このワインは10年以上経ってようやく飲みはじめられる状態になりました。」
「それでも、まだまだ閉じてるから、あと10年くらい平気じゃない?」
「この2本はたしかに共通してタンニンが凄い量入ってますが、味わいは別のワインみたい。何故ですか?」
私「木樽熟成の仕方が若干違いますが、ワインの有様の違いは畑やヴィンテージの違いかと。ちなみに皆さんどちらがお好きですか?」
「2001の方が、はっきりした感じがしますよね。」
「うん。うん。1999年はタンニンは落ち着いているけど、まだまだ閉じていませんか?」
「今飲んでみると、2001年の方が、複雑でニュアンスに富んでいますよね。」
私「どちらもアロマチックとは言えませんが、癖のある肉を塩胡椒だけ降って食べるには最適かと。」
「なるほど!肉のためのワインですな(笑)。」
「それにしてもマスキューさん変わったワイン見つけますよね(笑)。」
ありがとうございます(笑)。
そしてトリはスーパータスカンの登場です!
●『カンポラ』1998年 ファルキーニ イタリア トスカーナI.G.T.赤 750ml 4980円税込み(在庫限りの特別価格3450円税込み)
「うわっ!これ凄い!美味しい!」
「すんごく複雑でしかも飲みやすい!」
「前のワインの性か、すごく洗練されてるように感じますね(笑)。」
「スーパータスカンですから、サッシカイアみたいにめちゃくちゃ濃いワインかと思ってましたが、すごくエレガントですね。ボルドースタイルですね。」
私「たしかにボルドースタイルです。でもカベルネっぽくはありません(笑)。」
「メルロやフランっぽい(笑)。」
「まあ、文句の出ない味わいですな。」
「この美しさはもともと備わった味わいなんですか?」
家内「やはり熟成が必要だと思います。2005年くらいではまだまだ粗くこうはなりません。」
キックインサイドの完成度の高さでした。まだ何本かありますので、お声かけくださいませ。
どうもありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子
Written on 2012 04 29
昨日はご来店ありがとうございました。
Apr 29, 2012 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
人気ブログランキングへ