昨日の続きです。
ロベルトさん「ルガーナの地はガルダ湖の影響で夏場は涼しく、冬は暖かくなります。ただし、昼と夜間の寒暖差は大きくなる特徴があります。ですから、ゆっくり葡萄を成熟させ完熟させてから収穫します。」
私「収穫は遅い方が良いのですか?」
ロベルトさん「はい。ただしガルダ湖からの水蒸気の影響から発生するボトリティスに注意しなくてはいけません。」
Kさん「無理に遅摘みしないんだな。」
家内「貴腐にならないんだ。」
私「完熟のアルコール目標が13度なんですね。」
ロベルトさん「厳密に13%ではありませんが、だいたいそのくらいです。」
家内「収穫は何時、何回かに分けるのですか?」
ロベルトさん「今年は9月21日にスパーリングの収穫をして、10月2日にこの白ワインの収穫をしました。全体の70%くらいです。あと最後が10月20日です。」
Kさん「かなり計画的ですね。」
私「それって畑が平だから出来るんでしょうね(笑)。」
ロベルトさん「管理はしやすいです(笑)。」
私「ところで一本の葡萄樹から果汁はどのくらい得られますか?」
もっとも嫌な質問に一瞬表情が曇りましたが、正直に答えてくれました。
家内「ちなみに何房残すのですか?(いきなり果汁量を言い出し難いのを察知)」
ロベルトさん「何度も畑でグリーン・ハーベストをして、最終的に3房です(胸を張って)。」
一同「じぇ!じぇ!じぇ!」
私「それでは何グラムの葡萄果が取れるんですか?(気を遣って回りくどく)」
ロベルトさん「2kg弱程です。」
一同「じぇ!じぇ!じぇ!」
家内「一房大きいですよね。」
ロベルトさん「一房だいたい300~600グラムです。」
Kさん「山梨の高級巨峰の箱入りくらいだぁ。」
家内「トレッビアーノ・ディ・ルガーナって一体…?」
ロベルトさん「D.N.A.鑑定すると独自の品種で3000年ほど遡れます。」
一同「じぇ!じぇ!じぇ! ギリシャ、ローマ時代を遡るんだ!」
私「そういえば写真の葉っぱを見るとポンティカらしくないですよね。葉っぱの切れ込みが浅い。」
ロベルトさん「あと葉っぱも大きいのでより日光に当たるように扇形に枝を誘導します。」
イタリアの奥深さを垣間見ました。
さらに続く。
Written on 2013 11 14
トレッビアーノ・ディ・ルガーナって一体…?
Nov 14, 2013 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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ロベルト・ジレリさん来店。意地悪爆弾投下!
Nov 14, 2013 by weblogland |来ましたよ(笑)!
イタリア ロンバルディアからアジェンダ・アグリコーラ・モントナーレを支えるジレリ3兄弟の真ん中 醸造担当のロベルト・ジレリさんです。まるで女優のペネロペ・クルスみたいな美しい奥様アレキサンドラさんも一緒でした(笑)。
アズマ・コーポレーションの大登さんが案内兼通訳ですから、安心です(笑)。
チーム・マスキューは私と家内、特別参加で筋金入りのワイン・エキスパートKさんの強力布陣でお出迎えです(笑)。
まずは固く握手です。
???
手が厚い(笑)!
(私「Kさん、凄い手の厚さです。私の倍はあります。指もごつい!」
Kさん「おー!農民の手!」)
出鼻をくじかれました(笑)。
ビビっていられないと早速意地悪爆弾投下!
私「日本で沢山ワインを売りたいですか(笑)?」
ロベルトさん「もちろん!沢山、沢山ね!」
でも、ジョークはここまで、ワイナリーやワインの話になると真剣。エノロジストの顔です。熱弁が始まります。
ロベルトさん「ルガーナのD.O.C.はイタリアで一番小さなD.O.C.です。1100ヘクタールほど。モントナールの町はガルダ湖のすぐ側の平地。40人ほどの人しかいません(笑)。最後の氷河期に形成された沖積地でトレンティーノ・アルトアディジェ渓谷の大規模な侵食によってもたらされた石灰石の粘土土壌です。
私「写真でみると砂、又はロームみたいですけど?」
ロベルトさん「粘土なんです。」
私「パウダーみたいにサラサラに見えますよね?」
Kさん「水捌けも良いみたいですよね?」
ロベルトさん「いやいや、粘土なんです。粒子の大きさが粘土の範疇なのです(さすが科学者!)。濡れるとガムみたいになり大変なのです。」
Kさん「水捌け悪いんだ。ワインを飲んだ感じ砂地のような柔らかさがあるんだけど…。」
私「乾いた状態だとサラサラですよね?」
ロベルトさん「このため1ヘクタールに5500本前後しか植えられません。」
家内「調べると降水量は年間900ml弱ですが…、異常に保水力があるんですね。」
私「それで仕立てが高いんですね。病害虫対策ですね。」
家内「じゃないと農薬に頼らなくては無理ですよね。」
ロベルトさん「ほとんど農薬は使いません。初夏に湿度が高い時に消毒する程度。あと灰色カビ病に対しては蜜蝋をスプレーします。」
家内「蜜蝋って高いですよ!」
ロベルトさん「かなり高価です(笑)。」
Kさん「どうやるんですか?」
ロベルトさん「お湯に溶いて溶かします。」
私「ワックスで病床に蓋をする訳ですね。」
ロベルトさん「そして痛んだ樹皮に栄養を与えることができます。」
驚きの技術です。
さらに驚きは続きます。
イタリア ロンバルディアからアジェンダ・アグリコーラ・モントナーレを支えるジレリ3兄弟の真ん中 醸造担当のロベルト・ジレリさんです。まるで女優のペネロペ・クルスみたいな美しい奥様アレキサンドラさんも一緒でした(笑)。
アズマ・コーポレーションの大登さんが案内兼通訳ですから、安心です(笑)。
チーム・マスキューは私と家内、特別参加で筋金入りのワイン・エキスパートKさんの強力布陣でお出迎えです(笑)。
まずは固く握手です。
???
手が厚い(笑)!
(私「Kさん、凄い手の厚さです。私の倍はあります。指もごつい!」
Kさん「おー!農民の手!」)
出鼻をくじかれました(笑)。
ビビっていられないと早速意地悪爆弾投下!
私「日本で沢山ワインを売りたいですか(笑)?」
ロベルトさん「もちろん!沢山、沢山ね!」
でも、ジョークはここまで、ワイナリーやワインの話になると真剣。エノロジストの顔です。熱弁が始まります。
ロベルトさん「ルガーナのD.O.C.はイタリアで一番小さなD.O.C.です。1100ヘクタールほど。モントナールの町はガルダ湖のすぐ側の平地。40人ほどの人しかいません(笑)。最後の氷河期に形成された沖積地でトレンティーノ・アルトアディジェ渓谷の大規模な侵食によってもたらされた石灰石の粘土土壌です。
私「写真でみると砂、又はロームみたいですけど?」
ロベルトさん「粘土なんです。」
私「パウダーみたいにサラサラに見えますよね?」
Kさん「水捌けも良いみたいですよね?」
ロベルトさん「いやいや、粘土なんです。粒子の大きさが粘土の範疇なのです(さすが科学者!)。濡れるとガムみたいになり大変なのです。」
Kさん「水捌け悪いんだ。ワインを飲んだ感じ砂地のような柔らかさがあるんだけど…。」
私「乾いた状態だとサラサラですよね?」
ロベルトさん「このため1ヘクタールに5500本前後しか植えられません。」
家内「調べると降水量は年間900ml弱ですが…、異常に保水力があるんですね。」
私「それで仕立てが高いんですね。病害虫対策ですね。」
家内「じゃないと農薬に頼らなくては無理ですよね。」
ロベルトさん「ほとんど農薬は使いません。初夏に湿度が高い時に消毒する程度。あと灰色カビ病に対しては蜜蝋をスプレーします。」
家内「蜜蝋って高いですよ!」
ロベルトさん「かなり高価です(笑)。」
Kさん「どうやるんですか?」
ロベルトさん「お湯に溶いて溶かします。」
私「ワックスで病床に蓋をする訳ですね。」
ロベルトさん「そして痛んだ樹皮に栄養を与えることができます。」
驚きの技術です。
さらに驚きは続きます。
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