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Written on 2014 06

明日の金曜日と明後日土曜日はマスキューの試飲会です

Jun 26, 2014 by weblogland |
さて、明日の金曜日と明後日土曜日はマスキューの試飲会です(笑)!
もう6月も終わり、年の半分は過ぎます。早いですね。



今、ちょうど並び終えたところですが、スペインのロシャレル目立ちますね。ラベルの『山羊』と『猫』がいやに目立つ(笑)。いつもながら、こうして試飲会のワインを並べているのは至福の一時(笑)。楽しいんだな、これが。

私「こうしてワイン並べてると楽しいよね。お客さんが楽しそうにワインを飲んでる姿が目に浮かぶんだよね。」
家内「楽しく飲む!それがワインの一番良いところだもんね(笑)。」
私「集団的自衛権なんかやっちゃって、日本の若者が亡くなったり、人を殺めたりしたら、楽しくワインなんか飲んでいられないよね。やけ酒飲むしかない。」
家内「日本人は平和ぼけしてるなんて言うけど、そう言ってる人の方が平和ぼけしてるよね(笑)。」
私「自衛権は必要だけれども、農業の立て直しの方がよっぽど日本の安全保障に必要だよ。」
家内「お金だけあって、買えば済むことじゃないしね。武器や武力輸出するより、飢えた人を救う方がよっぽど国際貢献になる。」

こうして、楽しくワインを飲めるのも、戦争で苦労した親世代のお陰です。
今は亡き父との会話を思い出します。
私「お父さん あの戦争負けた方が良かったのかな?」
父「当たり前だ!間違ってあの戦争で勝ってたら、まだ軍隊がある。お前たちが軍隊に行かされる。仮に戦闘に巻き込まれなくても、人を殺す訓練を受けなきゃならない。二十歳そこそこの人間に人の殺し方を教えるなんてとんでもない!人間が狂う。」

南方で、一兵卒として辛酸を舐めた父の言葉を思いだしました。

ワインを楽しく飲むために、集団的自衛権行使に反対なのです!

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明日には、マスキューの棚に試飲会のワインが並ぶ予定

Jun 24, 2014 by weblogland |
今日の会議です(笑)。

私「うーん。今度の試飲会ヴァル・サンソのフリザンテのロゼも出したかったね。」
家内「あのロゼ、アロマチックでイイよね。でも、あと1本増やすのは無理かな?グラス洗いが追いつかないよ(笑)。」
私「夏らしくてイイんだけど…。」
家内「無理です(キッパリ)!」
私「そーだよね。更に欲を言えばギイー・ファージュのシラーも出したかった(笑)。ヴィンテージ変わっての姿を飲んで欲しかったな。」
家内「人の話聞いてる(怒)?」
私「失礼いたしました(我に帰る)。」
家内「でも、今回は間際までワインが見つからない訳じゃないから、気持ちは楽だよね(笑)。」
私「それだけは救い(笑)。見つからないと泡喰っちゃうもんね(笑)。ところでオーストラリアのファンド・ストーンのカベルネ・ソーヴィニヨン売れそうだよね。何しろ価格が手頃なんだよね。何ケース頼んだの?」
家内「見越して多めに発注したから大丈夫(笑)。ここのところの消費税アップや輸入価格の高騰で1000円以下のワインが手薄になってきたから、久々のヒットの予感(笑)。」
私「数が読めないのはハンガリーのパンノンハルミ オラズリースリング とトロテローのカンシーなんだよね。どっちも素晴らしいワインだし、皆さん感動するとは思うんだけどね…。無名だからなぁ。」
家内「予想がつかないから、余ることを念頭に余分に仕入れた方が良いかもね。」
私「そーだよね。良いワインだから余っても、あとで売れればイイしね。足りなくなって怒られるよりはましかな(笑)。」
私「そうそう。さっきインポーターのA社のEさんから電話があって、土曜日に試飲会に来てくれるって(笑)。思わず「お手伝い助かります。」って言っちゃった(笑)。」
家内「彼の会社のワインばかりじゃないから、手伝わさせちゃ悪いよ(笑)。」
私「そりゃ、そーだね(笑)。」

明日には、マスキューの棚に試飲会のワインが並ぶ予定です(笑)!

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桝久 2014年6月開催試飲会のラインナップ決まりました!

Jun 20, 2014 by weblogland |
今月6月27日(金曜日)、28日(土曜日)のマスキュー店内試飲会のラインナップが決まりました!

今回は夏に向けて白ワインが3本とロゼワインが1本そして赤ワインが2本の計6本です。新着と再入荷ワインです。



まずは爽やかにウェルカムです(笑)。
サンソ・ヴェルデホ・フリザンテ 2012年 ヴァル・サンソ スペイン 白 微発泡 カステーリャ・イ・レオン スクリューキャップ V.D.T.750ml 1190円税別

マスキューの定番 ルエダのヴェルデホの名手 ヴァル・サンソが造るフリザンテです。

あのハビエルさんが造るヴェルデホのフリザンテですから、旨いに決まってます(笑)。

ルエダのヴェルデホの緻密で伸びやかな酸。りんごや梨、グレープフルーツの切れのある味わいの鋭利なニュアンスを上手くフレッシュネスに集約した手腕は流石!

残糖分とワイン自体の力、ガスの強さ、これらをバランス良く造り上げています。

ロゼ同様にスタイリッシュなフレッシュネスがあります。「スパルタンなワインだけがワインではない。T.P.O.に合わせて気軽にワインを楽しんで下さい。」とのメッセージが聞こえてきますね(笑)。

「もちろん、私が造るんですから、インチキな物は造りませんよ(笑)。」と笑ってもいるようです(笑)。


そして新入荷のオーストラリアの赤。とても上手く出来てます(笑)。
ファンド・ストーン カベルネ・ソーヴィニヨン 2013年 バートン・ヴィンヤーズ オーストラリア 赤 サウス・イースタン・オーストラリアG.I.750ml 900円税別 スクリュー・キャップ

上手く出来てます。
今までこのランクのカベルネ・ソーヴィニヨンは大概真っ黒(笑)。何飲んでいるのか解らないワインが常でした(笑)。
でも、このワイン カベルネ・ソーヴィニヨンらしさがある。植物やブラックベリー、プラムのニュアンスがあります。あと、全体の濃度感もあるし、コストパフォーマンス高いですね。
ステンレスタンクのみで醗酵・熟成されますが、クリアネスと果実味が楽しめます。崩れないバランスの良さ、構造の良さもある。
オークチップを使っているようですが、あざといくらい使い方が上手い(笑)!ちょっと味、使用が解らないレベル。
確認のため、インポーターさんにテクニカルシートを送ってもらいました。そこにはステンレスタンク熟成中にオーク・スティーブを使うとのこと。
オーク・スティーブ???
聞いたことがない言葉でしたので、問い合わせてみるとオークの板とのこと。オーク・チップの進化形でした(笑)。

それにしても、悪魔のような繊細さです(笑)。樽の香りを着けるというより、柔らかさと液体の馴染み良さのために作用しています。

新たな道を開いたようですね。保守派の私もビックリ(笑)。この価格帯でこの液体濃度、しかも完成度も高く個性もある。これだったらばオーク・スティーブは許します。隠していないのが良いのです!


大日本ロゼ・ワイン普及協会会長(家内)・理事長(私)大推薦のスペインのロゼ。いままでこの家の赤は定番商品でしたが、今回万を辞してロゼの初入荷です(笑)。

アマルテア・ロサード 2012年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデス D.O. 750ml 1604円税別

マスキュー定番のスペインワイン アマルテアのロゼが再登場しました!
前回はオリジナルラベルが間に合わず赤のラベルで代用しましたが(笑)、今回は猫絵柄のオリジナルラベル。

これがカワイイ!

味わいも相変わらず旨いんですよこれが!
色はガーネットに近い濃さ。ボジョレーより濃いですね。でも味わいは完璧にロゼですからご安心を(笑)。

非常にフルーティーで伸びやか、しかも滑らかな質感があります。酸とボディーのバランスが素晴らしいのです。かなり複雑で、シトラス系やりんご、オレンジ、チェリー、ベリー、桃などの果実味がたっぷりですが、単一品種で造ったような溶け込みの良さがあります。

ありきたりなロゼワインではありません。

セパージュはメルロ60%、ピノ・ノワール40%。なんという組み合わせ!

セオリーは無視してますね(笑)。


造り方も独特。

手摘みで収穫後、除梗し15時間10℃で低温浸漬してからプレス。一応直接圧搾法(笑)。そして14℃でなんと5週間かけて醗酵します。(15℃以下だとアルコール醗酵しないはずですが…。混醸してる可能性も…。)そして、マロラクティック醗酵はせずに6か月ステンレスタンクで熟成後、軽くフィルターを通し瓶詰め。

なんというダイレクトで独創的な造り(笑)!

しかも旨い。

やはりスペイン人って違いますね。発想のスケールが違う。こんな複雑なロゼワインありませんよ!

ロゼも飲んでいただいたら、赤も飲んでいただかないと(笑)。慈味深く旨いのです。

アマルテア・ティント2012年 ロシャレル スペイン ペネデスD.O. 赤 750ml 1604円税別

バルセロナ近郊にある有機栽培を行う家族経営のワイナリーです。

全く無名と言って良いほどなのですが、味わいにはビックリ!
赤いベリーやチェリー、プラムなどの香りは明瞭で溶け込みが良く、曇りのない果実味はあくまで柔らかくジューシー。しっかりした濃度感を支えるミネラル感、スパイシーさ、塩っぽさがあり、素晴らしい出来栄え。アルド・コンテルノのドルチェット・ダルバや上等なピノ・ノアールに似た舌触り。
うーん。

スペインのペネデスでこんなワインが造られていることは衝撃的。経験したことのないスペイン・ワインです。今風の過剰な抽出や高アルコール由来の押し付けがましさや雑味のない新しいスタイル。濃厚ではあるが滋味深さを感じる液体。

まさに極上の日常とでも言えば良いかも。

このワインのセパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロ40%。

メルロは標高700mの涼しい畑、カベルネはワイナリー近くの標高250mの畑で造り分けています。

メルロっぽさは感じますが、カベルネっぽさはあまり感じませんね(笑)。カベルネは構造の良さに作用しているようです。熟成は500Lくらいのハンガリーオーク樽の新樽から3年開き樽で10ヶ月ほどされます。果汁の濃度と熟成法がマッチしており、出来上がりのワインから樽香は感じません。溶け込みの良さが光ります。

うーん。

なんたるか解ってますね。

じつはこの生産者ロシャレルはいわゆるビオディナミの生産者。私はビオディナミを唄った生産者は嫌いなのですが(笑)。

初夏の除葉に山羊を使っている写真を見て、思わず頬を緩めてしまいました(笑)。山羊が葡萄果を食べずに葉だけ食べるように、山羊使いが仕込んだとのこと。

低収穫量と農薬の使用を極力避けたハードワークと山羊の力が、このワインを旨くしていることは確かなようです(笑)。

「世界は広い。」と思えるワインです。


そして、品は良いがスパルタンな白ワイン?すんごいです(笑)。
パンノンハルミ オラズリースリング 2013年 パンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセト ハンガリー 白 ノーザン・トランスダニュービア地方 パンノンハルマ地区 750ml 1886円税別

東欧ハンガリーの辛口白ワインです。
でも、ラベルに何が書いてあるか解らない(笑)。
まずはお勉強です(笑)。
パンノンハルマは限定された葡萄栽培地区 世界遺産になったベネディクト派の大修道院が有名です。この葡萄園も修道院に付随する生産の場。共産主義政権が倒れてから復活しました。そんな訳でワイナリー名はパンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセトは『パンノンハルミ大修道院付属ワイナリー』の意味のようです。
オラズリースリングは葡萄品種名。イタリアン・リースリングとかヴェルシュ・リースリング、お隣のクロアチアではグラシェヴィーナなどと呼ばれていますが、一説には別物とも言われ、良くわかりません。
味わいはぶっ飛ぶ出来(笑)。香りの広がり方は驚きです。

最後は堂々としたフランスの白です(笑)。
カンシー 2012年 ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・トロテロー フランス ロワール 白 750ml 2843円税別

マスキューの定番、カンシーの実力者 トロテローのトップ・キュヴェ『ヴィエイユ・ヴィーニュ』、久しぶりの入荷です。
サンセールやプイイ・フュイッセの影に隠れた目立たないアペラシオンのカンシーですが、素晴らしいワインを造る実力者なのです(笑)。
このワインはソーヴィニヨン・ブラン100パーセントでつくられます。完熟したハニーな風味には雑味が全く無く、奥行きの広さと豊富なミネラル分、ワインの芯になっているクリアで複雑なリンゴ酸。口に含むと一滴一滴が滋味深く、愛しくなるほどです。旨味がたっぷりとした質感、濃度感は文句の出ないところ。


いつも通り27日(金曜日)は17時から20時30分まで、28日(土曜日)は11時から20時30分まで開催いたします。ご都合に合わせてご来店くださいませ。
お待ちしております。

桝久商店 岡本利秋・昭子

>>お越しになれない方は試飲会セットをどうぞ

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内輪の試飲会

Jun 13, 2014 by weblogland |
今日はサンプルで取り寄せたワインが届いたので、マスキュー内輪の試飲会です(笑)。
9本ですか、ゆっくり確認するにはちょうどよい本数ですね。かなりシビアにしかも無責任な選別ですから、他人には聞かせられません(笑)。でも、真剣ですよ(笑)。
結局残ったのは2本のみ。ただし良いワインであることが確認出来ただけで、実際に売るかどうかは別問題です。今月のマスキュー試飲会の候補となっただけです。良いワインイコール売れるワインとは限らないところが難しいところ(笑)。かといって、駄目なワインを並べる訳にはいきません。駄目でも売れるワインはあるのですが(笑)、それを売るとマスキューのアイデンティティーにかかわります。ワインは嗜好品ですから、マスキューのチョイスだけが正しい訳でないのは百も承知ですし、押しつけるのも傲慢と言えば傲慢かも知れません。でも、マスキューの試飲会で我々が『美味しいでしょ!』と言う時、本気なのです(笑)。その影に何百本ものふるい落としたワインがあります。本当に駄目なワイン、コストパフォーマンスが悪いワイン、ラインナップに重なるワイン、退屈なワインなどなど。でも、好みに合わないことが選別の規準とならないように注意します。結局恣意にはなってしまいますが、選別の規準に遊びを残さないと悪い意味で偏りが生じます。この辺りの案配が難しい(
笑)。
作り手も飲み手も変化するものだという認識を常に意識する必要があります。そしてそれを俯瞰するような冷静さが要求されているような気がします。

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『ガンベロ・ロッソ』の試飲会。

Jun 06, 2014 by weblogland |
いやー、今日の雨には参りました!
ところで今日は『ガンベロ・ロッソ』の試飲会。『ガンベロ・ロッソ』とは、イタリアのワイン評論誌です。皆さん行かれましたか?
マスキューも家内か私が行く予定でしたが、上手く日程が合わずに行きそびれてしまいました。
そこで、筋金入りのワイン・エキスパートKさんが『ガンベロ・ロッソ』試飲会リポートを、行った帰りにわざわざマスキューに寄って、してくださいました。
Kさん「いやー、マスキューさん、今日は行かないのが正解(笑)。めちゃめちゃ混んでましたよ。会場内は人が溢れて試飲どころか動けない(笑)。」
私「そんなに人が来たんですか!」
Kさん「『ガンベロ・ロッソ』の日本版を講談社が出版するんで、講談社の肝いり。つまみが結構出てましたよ(笑)。」
私「日本版『ガンベロ・ロッソ』はいくらするんですか?」
Kさん「かなり高いんですよ。5000円以上しますよ。」
私「ため息出ちゃいますね。」
Kさん「ヒュー・ジョンソンの『ポケット・ワイン・ブック』より少し高いかな。」
私「あれば便利ですが、考えちゃいますよね。あくまで広告に近いですもんね。」
Kさん「今日はまさに業界の縮図。ワインの売り手とマスコミのコラボレーション。相乗効果ありそうだな(笑)。」
私「何事もプロモーションが必要ですよね。でも『ガンベロ・ロッソ』を売ることで講談社は儲かるのかな?」
Kさん「実際に『ガンベロ・ロッソ』を必要とする人間が何人いるかですよね。」
私「イタリア・ワインって人知れないお買得ワインや、思わぬ発見があったりして楽しいんだけれど、フランスワインみたいなブランド化したいのかな?」
Kさん「そうそう。なんだか解らないところがイタリアらしくて良いんですよね(笑)。」

どうやら我々は保守派のようでした(笑)。でも、更に様々なイタリアワインが日本に来るなら大歓迎。なんやかや言っても、ワインは飲まれないことには始まりません。

つくづく良い時代に生まれました!

Kさん、今日はどうもありがとうございました!

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