後半戦は先月好評いただいたカーブ・ド・タンのクローズ・エルミタージュの白と赤です(笑)!
○クローズ・エルミタージュ グラン・クラシック 白 2012年 カーブ・ド・タン フランス ローヌ クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2360円税込み
「ふっくらしてるなぁ(笑)。」
「濃いけれど力づくじゃないよね。アルコール分はどのくらいですか?」
家内「えーと。12.5%です。無理がなくて折り合いが良いですよね(笑)。補糖したような感じもないですよね。」
「補糖したかしないかどうやったら解りますか?」
私「補糖するとはワインがバランスを崩します。開けてから悪くなるスピードが早い(笑)」
家内「翌日再び飲むとハッキリ解りますよ(笑)。」
「なるほどね。それでマスキユーさんは1本のワインを何日もかけて飲むんですね(笑)?」
私「そうです(笑)。」
「じゃあ、この前ブログで読んだ『ドンナルーチェ』なんか1ヶ月以上かけて試飲してましたけど、あのワインは凄いんですね(笑)。」
私「はい。あれは異例中の異例でした(笑)
。試飲会に出すか出さないか決める場合
、そのワインのポテンシャルの底が見えるまで試飲します。」
「ドンナルーチェは長すぎて試飲会に間に合わないですよね(笑)。」
私「ホントあれは例外ですね(笑)。」
ちょっと話がそれました(笑)。
「濃くて粘りがあって余韻も長い。品種は何ですか?」
家内「マルサンヌ100%です。ふっくら仕上がるのが特徴のようです。果実味は明瞭ではないので、基本はルーサンヌやヴェルメンティーノなどとブレンドします。これは熟成な木樽を使っていませんからマルサンヌの特徴がダイレクトに感じます。」
「確かに香りは強くないけど、桃なんかを含めた柑橘類…バラやライチなんかのニュアンスもさりげなく感じるなぁ。」
「ヴィオニエに通じるような感じもするかな(笑)?でもちょっと違うなぁ。」
「圧倒的な香りがババーンと出るワインじゃないけど(笑)、ホッとするような良さがあるよね(笑)。」
「クローズ・エルミタージュの白って初めて飲みましたが、重量感があっていいね(笑)。」
「前に一度飲んだクローズ・エルミタージュの白とは印象がだいぶ違うかな?もっとゴージャスな印象があったんだけど…。」
私「たぶん新樽を使ったスタイルじゃないですか?お値段も高かったはず(笑)。」
「そうそう、3,000円以上しましたね(笑)。」
私「クローズ・エルミタージュで新樽を使うのはなかなか難しいんですよね。」
●クローズ・エルミタージュ 2013年 カーブ・ド・タン フランス ローヌ 赤 クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2360円税込み
私「前回の試飲会で出しました『シラーの兄貴分と言って良いワインです。お試しくださいませ(笑)」
「なるほどね(笑)。確かに、より濃い(笑)。より強いですよね(笑)。」
家内「開けたてはまだ固いのですが、だんだん膨らみが増します。丸一日経つととても良くなります。」
「大物のシラーじゃないけど上物だな(笑)
。ベリーの香りやスパイシーさが緻密だよね。」
「マスキユーさん!今日最初に飲んだコンテ・ド・ロシュはシラー50%でしたよね。でもこのワインのようなシラーのニュアンスがない(笑)。何故ですか?」
私「暖かすぎるのかな(笑)?コンテ・ド・ロシュはシラーの果実味は出ていないですよね。プラムのグルナッシュの香りが支配的です。ただし、コンテ・ド・ロシュの場合、骨格を支えているのがシラーだと思います。」
「シラーを入れればよい訳ではないのですか?」
私「難しい質問ですね(笑)。品種銘としてのシラーを利用した南フランスのバラエタル・ワインには反対しますが(笑)…。」
「どういうことですか?」
私「北ローヌのシラーは実際にコストがかかった高級品です。ですからその高級なイメージだけを利用したワインには賛同いたしかねます。それなりの価格がついていれば大賛成ですが(笑)。」
「マスキユーさん!2,500円以下のクローズ・エルミタージュってダメなの多いけど、これってちゃんとしてるよね(笑)。」
家内「時間が経つともっと良くなりますよ(笑)。」
「えーと。2013年のヴィンテージでアルコール分は12.5%ですか。2013年のローヌは冷涼な印象がありますよね。」
私「作柄はあまりよろしくないですね。まあ、それを考慮してもこのワイン、かなり頑張ってますね。補糖もしてないですね。」
「この上のランクはエルミタージュですよね。カーブ・ド・タンのエルミタージュってやはりお買い得なんですか?」
私「解りません(笑)。飲む機会があればご報告いたします(笑)。」
「エルミタージュは名前だけでも売れるから、協同組合のカーブ・ド・タンを名乗らなくても簡単に売れるからお買い得品はないんじゃないかな(笑)。」
私「なんと鋭い(笑)!」
「そう言えば、お買い得はのエルミタージュって見たことないですな(笑)。」
さて、本日のトリ。ビックリの赤ワインです(笑)。
●チロ ロッソ クラシコ 2013年 カタルド・カラブリッダ・ヴィティコルトーレ イタリア カラブリア 赤 チロ ロッソ クラシコ D.O.C. 750ml 3230円税込み
「マスキュウさん、チロのD.O.C. にクラッシコ・スペリオーレなんてあったんですね(笑)。そう言えば昔エキスパート試験を勉強した頃『空振りチロ』なんて語呂合わせで覚えましたな(笑)。」
家内「私、チロとサブートが大好きなんですが(笑)、このチロは異次元、別物でビックリしますよ(笑)。」
「どれどれ…。えっ!ピノ・ノワールみたい??ホントにチロですか?」
「うっ・旨い!ところでどこがチロらしくないんですか(笑)?」
私「チロって色合いも果実味も黒くて濃い(笑)。モッツァレラのお友だちと言えば想像つきますか(笑)。」
「これブラインドでやったら絶対に当たらないよ(笑)。北イタリアかフランス・ワインって答えちゃう(笑)。」
私「私も外しました(笑)。」
「これ葡萄品種は何ですか?ピノ・ノワールですか?」
家内「在来のガリオッポです。」
私「なんでガリオッポがこうなるの?ということなんてすよ(笑)。」
家内「しっかり温度管理してますね(笑)。あと、衛生管理も行き届いています。SO 2 の量も極めて少ないです。今風のトップランナーですね。」
私「醸しの期間も短いかと。」
「ヴィンテージは何年ですか?色は熟成した色ですよね。」
私「2013年です。ワインは完全に出来上がってます。」
家内「今飲んで一番良いのかも。」
「でも、この飲みやすさ半端ないですよ(笑)。アルコール分もほとんど感じない。」
私「アルコール分は14%あります。」
「そんなにあるんだ!」
(もちろんアルコール好きでない方はアルコールの高さが気になったようですが)
私「宮嶋さんの著書ーイタリアワインーで『最良のチロ・ロッソは、チェリーのアロマ、包み込むような味わい、ビロードのようなタンニンを持つ、叙情的なワインである。中略 近年は醸造技術の進歩と生産者な意識の変化により、喜ばしいワインが増えてきた。』とあり、まさにこれがそれかと。」
「あのテレビによく出る宮嶋さんですか?この前イタリアの紀行番組に出てましたよね。」
「さすがによく飲んでますね。」
私「宮嶋さんはブランド名に言及しないジャーナリストとしての矜持がありますから、言うことが信用できますね(笑)。」
私「ただこのスタイルのチロのワインは初めて飲みましたので、まだ解らないことだらけでもあります(笑)。勉強の課題が増えました(笑)。」
「イノヴェーションしてるのですね(笑)。」
Written on 2016 05
桝久 試飲会リポート 後半 201605
May 30, 2016 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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桝久 試飲会リポーター 前半201605
May 30, 2016 by weblogland |昨日、一昨日とご来店いただきありがとうございました!
暑くもなく寒くもなくワインの供出温度に悩みましたが、良し悪しが分かりやすい常温にてすべてお出しいたしました。
●コンテ・デ・ロッシェ ノーブル・トラディション レ・ヴィニロン・デュ・ソムリエ 2013年 フランス 赤 コトー・デュ・ラングドックA.C. 750ml 1110円税込み
「おっ、高級そうなラベルですね。でも安いですね(笑)。」
「これフルボディーじゃん(笑)!」
「ぐんと甘い。でもまだ開けたてだから閉じてるのかな?」
「マスキユーさん、こういうの見つけるの上手いですね(笑)。」
「コーヒー…、チョコレート…のニュアンスがありますね。木樽熟成してます?」
私「木樽熟成はしていません。でもチョコレートっぽさがしっかり出てますよね。」
「何故ですか?」
私「ラングドックやルーションの濃いグルナッシュに見られる特徴です。ちなみにこのワインはグルナッシュ50%、シラー50%で造られてます。」
「あまりシラーらしさはありませんよね(笑)。」
家内「はい(笑)。抜栓して時間が少したってきましたから、プラムやプルーンのようなグルナッシュ由来の香りが支配的ですよね。でもスパイシーなところはシラーかな(笑)。」
「この甘くてスパイシーな感じはいかにも南フランスだよね。」
私「南フランスだとシラーはあまり香りに作用しないようです。シラーには暖かすぎるのかな?どちらかというと骨格や構造を支えるようなイメージですよね。」
「あまりアルコール分を感じないんですが、アルコール分は何%ですか?」
私「実は14%あります。液体の溶け込みと折り合いが良いですよね。このワインの特徴なんですが、グルナッシュとシラーを混醸しています。」
「私はグルナッシュとシラーを合わせたスタイルは大好きなんですが…。普通は別々に仕込んで、後からブレンドしますよね。」
私「グルナッシュとシラーは通例1ヶ月ほど収穫時期はずれます。この生産者は協同組合なので組合員の中で標高の高い畑でグルナッシュを栽培しているメンバーと、標高の低い畑でシラーを栽培しているメンバーがいて、その両者の収穫時期が同じなのに目をつけてプロデュースしたのかと。私の勝手な想像ですが(笑)。」
「なるほどね。ありえますな(笑)。協同組合だからこそ出来る術だね(笑)。結束も固いし、考え方も柔軟だよね。日本の農協も見習って欲しいよね。」
家内「協同組合自体が自立してますよね。」
私「自分達を守る術が協同組合なんでしょうね。意識が根本から違いますよね。」
「私は南のワインってもともとが強すぎて苦手かな(笑)。」
私「アルコリックに感じますか?」
「実は、そーなんです。アルコールに弱いのかな(笑)?」
私「私みたいなアルコール好きは鈍感なのです(笑)。アルコールが好かない方はおりますし、高アルコールに対して感度が高いです。ですから私が折り合いが良いと感じたものが、折り合いが悪く感じるのは正しいです(笑)。」
「ゲッ、ヤバい。俺アル中かな(笑)?」
家内「ワインのアルコールが好きではなく、甘露な甘さが好きだと自覚されてる方ですよね。」
「こうして、同じワインを一緒にテイスティングしても感じ方はそれぞれ微妙に違うんですな。」
「でも、だからこそ楽しいんだよね。」
「感性の違いが解ると、理解が進みますよね(笑)。人に対してとワインに対しての理解は大事な事だよね(笑)。」
「結局ワインって一人でのんでも楽しくないからね(笑)。
」
「まあ、でもこのワイン安いよね(笑)。マスキユーさん、今年のホームランじゃないの(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。ホームランと思っていただける方こそホームランと思ってくださいませ!」
なんなんだかよく解らないかな(笑)?
◎バルドリーノ キアレット 2015年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト ロゼ バルドリーノ・キアレットD.O.C. 750ml 1743円税込み
「マスキユーさん!これ可愛い(笑)!家内は絶対に気に入りますよ(笑)。」
「軽やかだけど軽くない(笑)?しっかりしてるし、旨味がある。」
「店長!思わずニッコリしちゃいますね(笑)。」
私「ありがとうございます。宮嶋さん曰く『喜ばしいワイン』がこれかと(笑)。」
「マスキュウさん。宮嶋さん、よく飲んでますよね(笑)。彼は銘柄は記述しませんけど、まさに言わんとするワインがきっとこれなんでしょうね(笑)。」
家内「これはセニエで造ってますからプレスしないはず。だから雑味がなく旨味がハッキリ感じられます。」
「日本酒の槽口と同じだな(笑)。搾ると雑味が出るからね(笑)。贅沢だよね(笑)。」
「マスキユーさん!これって目立つチェリーの味わいがとても素敵ですよね。でも基本的な味わいは白ワインですよね?」
「チェリーと言ってもアメリカン・チェリーじゃなくて、佐藤錦みたいな高級な感じだよね(笑)。」
家内「味わいの基本が白ワインだからこそチェリーの味わいが引き立つような設計ですよね(笑)。」
私「きっとそれこそがキアレットたる所以かと(笑)。」
「それって単にロゼ・ワインと一口に括れないってことですか?」
私「はい!まさにそうかと。もっとベリーやチェリーのニュアンスの強いモンテプルチアーノ種を使ったチェラスオーロなどもロゼの範疇ですが、キアレットとチェラスオーロは求めているものが違いますし、文化が違うような気がします。」
家内「ロゼの呼び名が沢山あるのもイタリア・ワインの特徴です(笑)。もちろんそれぞれに個性がありますから、合わせる食べ物も違います。複雑な多様性があります。」
「だからこそイタリア・ワインは楽しい(笑)!」
家内「合わせる食べ物も違いますよね(笑)。」
●バルドリーノ レボイ 2014年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト 赤 バルドリーノD.O.C. 750ml 1743円税込み
私「今飲んでいただいたキアレットの残りで造った赤ワインに、1ヶ月陰干しさた葡萄を加えて再発酵して造ったワインがこれです!」
「ということは兄弟ですね(笑)。」
「でも全然違う(笑)!」
「兄弟とは思えないですよ(笑)!白と赤以上の隔たりがある(笑)。何故ですか?」
私「解りません(笑)。不思議ですよね。」
私「ベリーの香り すももっぽさ スミレのニュアンスもありますね。」
「ほこりっぽさもありますよね?」
私「粉っぼさ 舌触りにそんなニュアンスもありますね。バルドリーノらしいかな。でも昔あったチープなものではありません(笑)。」
「ピュアでエレガント‼重くないんだけど強いですよね(笑)。」
「余韻がとっても長くてエレガント。」
「マスキユーさん、この『レボイ』なんですが、以前の試飲会で出したヴァルポリッチェラの『リパッソ』に似た造りですよね?でも何かが決定的に違う?」
家内「マスキユーで人気の『アパッシメント』とも全然違う(笑)。」
「単にワインを濃くするために陰干しした葡萄を加えているんじゃないよね。」
「色も特別濃くないですよね。」
「このワイン、香りの出方が違う。」
「全体の濃度以上に香りが出ますよね?」
「店長!『レボイ』って教本や本には記載がありません。D.O.C. の規格にあるのですか?」
私「記載がないですよね(笑)。多分かなりローカルでマイナーな造り方なんでしょうね。調べてみます。」
家内「キアレット同様に独特の在り方のワインであるのは確かかな(笑)?」
暑くもなく寒くもなくワインの供出温度に悩みましたが、良し悪しが分かりやすい常温にてすべてお出しいたしました。
●コンテ・デ・ロッシェ ノーブル・トラディション レ・ヴィニロン・デュ・ソムリエ 2013年 フランス 赤 コトー・デュ・ラングドックA.C. 750ml 1110円税込み
「おっ、高級そうなラベルですね。でも安いですね(笑)。」
「これフルボディーじゃん(笑)!」
「ぐんと甘い。でもまだ開けたてだから閉じてるのかな?」
「マスキユーさん、こういうの見つけるの上手いですね(笑)。」
「コーヒー…、チョコレート…のニュアンスがありますね。木樽熟成してます?」
私「木樽熟成はしていません。でもチョコレートっぽさがしっかり出てますよね。」
「何故ですか?」
私「ラングドックやルーションの濃いグルナッシュに見られる特徴です。ちなみにこのワインはグルナッシュ50%、シラー50%で造られてます。」
「あまりシラーらしさはありませんよね(笑)。」
家内「はい(笑)。抜栓して時間が少したってきましたから、プラムやプルーンのようなグルナッシュ由来の香りが支配的ですよね。でもスパイシーなところはシラーかな(笑)。」
「この甘くてスパイシーな感じはいかにも南フランスだよね。」
私「南フランスだとシラーはあまり香りに作用しないようです。シラーには暖かすぎるのかな?どちらかというと骨格や構造を支えるようなイメージですよね。」
「あまりアルコール分を感じないんですが、アルコール分は何%ですか?」
私「実は14%あります。液体の溶け込みと折り合いが良いですよね。このワインの特徴なんですが、グルナッシュとシラーを混醸しています。」
「私はグルナッシュとシラーを合わせたスタイルは大好きなんですが…。普通は別々に仕込んで、後からブレンドしますよね。」
私「グルナッシュとシラーは通例1ヶ月ほど収穫時期はずれます。この生産者は協同組合なので組合員の中で標高の高い畑でグルナッシュを栽培しているメンバーと、標高の低い畑でシラーを栽培しているメンバーがいて、その両者の収穫時期が同じなのに目をつけてプロデュースしたのかと。私の勝手な想像ですが(笑)。」
「なるほどね。ありえますな(笑)。協同組合だからこそ出来る術だね(笑)。結束も固いし、考え方も柔軟だよね。日本の農協も見習って欲しいよね。」
家内「協同組合自体が自立してますよね。」
私「自分達を守る術が協同組合なんでしょうね。意識が根本から違いますよね。」
「私は南のワインってもともとが強すぎて苦手かな(笑)。」
私「アルコリックに感じますか?」
「実は、そーなんです。アルコールに弱いのかな(笑)?」
私「私みたいなアルコール好きは鈍感なのです(笑)。アルコールが好かない方はおりますし、高アルコールに対して感度が高いです。ですから私が折り合いが良いと感じたものが、折り合いが悪く感じるのは正しいです(笑)。」
「ゲッ、ヤバい。俺アル中かな(笑)?」
家内「ワインのアルコールが好きではなく、甘露な甘さが好きだと自覚されてる方ですよね。」
「こうして、同じワインを一緒にテイスティングしても感じ方はそれぞれ微妙に違うんですな。」
「でも、だからこそ楽しいんだよね。」
「感性の違いが解ると、理解が進みますよね(笑)。人に対してとワインに対しての理解は大事な事だよね(笑)。」
「結局ワインって一人でのんでも楽しくないからね(笑)。
」
「まあ、でもこのワイン安いよね(笑)。マスキユーさん、今年のホームランじゃないの(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。ホームランと思っていただける方こそホームランと思ってくださいませ!」
なんなんだかよく解らないかな(笑)?
◎バルドリーノ キアレット 2015年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト ロゼ バルドリーノ・キアレットD.O.C. 750ml 1743円税込み
「マスキユーさん!これ可愛い(笑)!家内は絶対に気に入りますよ(笑)。」
「軽やかだけど軽くない(笑)?しっかりしてるし、旨味がある。」
「店長!思わずニッコリしちゃいますね(笑)。」
私「ありがとうございます。宮嶋さん曰く『喜ばしいワイン』がこれかと(笑)。」
「マスキュウさん。宮嶋さん、よく飲んでますよね(笑)。彼は銘柄は記述しませんけど、まさに言わんとするワインがきっとこれなんでしょうね(笑)。」
家内「これはセニエで造ってますからプレスしないはず。だから雑味がなく旨味がハッキリ感じられます。」
「日本酒の槽口と同じだな(笑)。搾ると雑味が出るからね(笑)。贅沢だよね(笑)。」
「マスキユーさん!これって目立つチェリーの味わいがとても素敵ですよね。でも基本的な味わいは白ワインですよね?」
「チェリーと言ってもアメリカン・チェリーじゃなくて、佐藤錦みたいな高級な感じだよね(笑)。」
家内「味わいの基本が白ワインだからこそチェリーの味わいが引き立つような設計ですよね(笑)。」
私「きっとそれこそがキアレットたる所以かと(笑)。」
「それって単にロゼ・ワインと一口に括れないってことですか?」
私「はい!まさにそうかと。もっとベリーやチェリーのニュアンスの強いモンテプルチアーノ種を使ったチェラスオーロなどもロゼの範疇ですが、キアレットとチェラスオーロは求めているものが違いますし、文化が違うような気がします。」
家内「ロゼの呼び名が沢山あるのもイタリア・ワインの特徴です(笑)。もちろんそれぞれに個性がありますから、合わせる食べ物も違います。複雑な多様性があります。」
「だからこそイタリア・ワインは楽しい(笑)!」
家内「合わせる食べ物も違いますよね(笑)。」
●バルドリーノ レボイ 2014年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト 赤 バルドリーノD.O.C. 750ml 1743円税込み
私「今飲んでいただいたキアレットの残りで造った赤ワインに、1ヶ月陰干しさた葡萄を加えて再発酵して造ったワインがこれです!」
「ということは兄弟ですね(笑)。」
「でも全然違う(笑)!」
「兄弟とは思えないですよ(笑)!白と赤以上の隔たりがある(笑)。何故ですか?」
私「解りません(笑)。不思議ですよね。」
私「ベリーの香り すももっぽさ スミレのニュアンスもありますね。」
「ほこりっぽさもありますよね?」
私「粉っぼさ 舌触りにそんなニュアンスもありますね。バルドリーノらしいかな。でも昔あったチープなものではありません(笑)。」
「ピュアでエレガント‼重くないんだけど強いですよね(笑)。」
「余韻がとっても長くてエレガント。」
「マスキユーさん、この『レボイ』なんですが、以前の試飲会で出したヴァルポリッチェラの『リパッソ』に似た造りですよね?でも何かが決定的に違う?」
家内「マスキユーで人気の『アパッシメント』とも全然違う(笑)。」
「単にワインを濃くするために陰干しした葡萄を加えているんじゃないよね。」
「色も特別濃くないですよね。」
「このワイン、香りの出方が違う。」
「全体の濃度以上に香りが出ますよね?」
「店長!『レボイ』って教本や本には記載がありません。D.O.C. の規格にあるのですか?」
私「記載がないですよね(笑)。多分かなりローカルでマイナーな造り方なんでしょうね。調べてみます。」
家内「キアレット同様に独特の在り方のワインであるのは確かかな(笑)?」
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桝久 試飲会リポート 後半 201604
May 03, 2016 by weblogland |●シラー 2014年 カーヴ・ド・タン フランス 赤 コリーネ・ローダニエンヌI.G.T. 750ml 1388円税込み
「はっはっぁ~、これがマスキユーさん曰くシンメトリーなやつですね(笑)。」
「おっなかなか鮮烈(笑)。すごくしっかりしてますよね?」
「広がる(笑)。でもまだ若いのかな?」
私「はい。ゆっくり香りが出てきて甘さが増してきます。」
家内「アルコール分は12%とそんなに高くありませんが、このしっかり感はいかにも涼しげでもあり、北のシラーらしい味わいです。」
私「このワイン抜栓してからまる2日くらいすると甘味と丸みがすごく増します(笑)。価格で侮ってはいけないワインだと思います(笑)。」
「シラーらしいスパイシーなニュアンス。あとチェリーやベリーのかおりが素敵(笑)。強さと綺麗さがある(笑)。」
私「ペパーミントのかおりが段々強くなってきます。シラーらしい味わいかと(笑)。」
「オーストラリアのシラーズとは別物だよね。あれはあれで飲みやすいんだけど飽きる(笑)。甘さとブルーベリー一辺倒(笑)。」
「酸のあるなしなんだよね。」
「よく見かける南フランスのシラーにしても似たようですよね?濃いには濃いんだけど…。チェリーやベリーの香りしないもんね。そうするとあれもシラーじゃないということなんですか?」
私「シラーには違いありません(笑)。ただし暖かい産地のシラーは赤いベリーやチェリーの香りがしません。ブラック・ベリーやプルーンの香りになります。あとシラーはアルコール分が上がりやすい品種なので暖かい産地は使い勝手が良い。」
「マスキユーさん、それって本当のシラーじゃないということなんですか?」
私「難しくて鋭い質問ですね(笑)。クラシックなシラーの特徴は今飲んでいただいてるワインとしか言いようがない(笑)。よくシラーの特徴としてスパイシーでペパーミントみたいといわれますが、それはあくまで副次的なものです。」
「副次的と言うと?」
私「言っちゃって言いかな(笑)。ここだけの話ですが、スパイシーな特徴だけ取り上げてシラーだと言うのは、大間違いです。ペパーミントみたいなニュアンスは暖かい産地はでは有りがちです。」
「なるほどね。このシラー ピノ・ノワール的でもあるよね(笑)。」
「なんでこんなに安いんですか?ちゃんとしたシラー 例えばサン・ジョセフなんか2000円くらいはしますよね?」
家内「カーブ・ド・タンは協同組合なんです。設立も古く第一次世界大戦後です。」
私「農民の独立意識が高まった頃です。大企業や大資本に対抗する手だてが暴動。それ以外の道として協同組合の設立が広く行われた時期です。」
「お上になびく日本の農協とはそもそも違うんだね(笑)。」
「第二次大戦後に設立された日本の組合ってみんなそうだよね(笑)。」
私「酒販組合もしかりです(笑)。」
私「いかんいかん。話がそれました(笑)。このカーブ・ド・タンはそもそもプライドがあるということだと思います。最高級品に関しては解りませんが、少なくともこの価格帯では出色の出来映えだと思います。」
●コート・デュ・フォレ 2011年 サンタンヌ フルール・ド・ヴィーニュ フランス オーベルニュ 赤 750ml 2268円税込み
「マスキユーさん。また知らない産地のワイン見つけてきましたね(笑)。どこですか(笑)?」
家内「フランスの真ん中オーベルニュ地方なんですが、コート・デュ・フォレはロワール川の最上流なのでロワール地方に入れているようです。」
「華やかなワインですね(笑)。女性的(笑)。」
「ベリーの香りがスゴい!複雑だし。」
「ガメイの香りですよね。でもボジョレーとは違うかな?」
「品種名はガメイドーベルニュですか?ガメイと同じかな?」
「香りはよく似てますよね。」
「トゥーレーヌやソーミュールの濃いガメイに近いかな?でもそれほど泥臭くないよね。」
私「タンニンの質感と酸のあり方が特徴的ですよね。非常にフローラルでフルーティーでありながら質感がありますよね。しかもアルコール分が12%で収まっているところがスゴいかと(笑)。」
「バランスが良いってことですね。マスキユーさんがよく言う折り合いが良いってことかな(笑)。」
家内「あとこのワイン、ヴィンテージが2011年です。古さがなく全然若い(笑)。今、ちょうど飲み頃です。ガメイとしたら熟成能力があるんですよ(笑)。」
私「私たちもガメイドーベルニュを飲むのは初めてです。ですからこのワインの特徴がガメイとは違う品種特性なのか?造り手の特徴なのか?はたまたテロワール由来なのか?正直解りません(笑)。ただ今日最後のワインもガメイドーベルニュですが、これを飲むとガメイとガメイドーベルニュは別物と考えざるを得ません。」
●コート・ドーベルニュ フュ・ド・シェーヌ 2011年 ステファン・ボンジャン フランス 赤 コート・ド・ベルニュA.O.P. 750ml 3055円税込み
「このアペラシオンはコート・ドーベルニュですね。」
「このアペラシオンも知らなかった(笑)。」
家内「認定されたのが2010年ですから、新しいアペラシオンです。ワイン産地は流通の便がよい川沿いにありますが、これは最内陸。フランスワインの秘境みたいなところです(笑)。日本に輸出されるようになったのはここ数年です。」
「ボルヴィックの産地ですよね。風光明媚な世界遺産ですよ。」
私「生産者も水道水はボルヴィックなのが自慢らしいです(笑)。しかも信仰的にワインを造ってます。」
「樽香が強いですよね。でもなんか物凄い。」
私「44ヶ月樽熟成しています。ただ抜栓直後の強い樽香は次第になくなっていきます。翌日飲むと樽香が解らないほどです。」
「44ヶ月樽熟成なんてスペインのワインみたい(笑)。」
私「しかも新樽なんですよ(笑)。」
「新樽なんですか?樽のニュアンスしなくなってきてる‼」
家内「バリックではないにしろ、500リットルくらいの樽だと思います。」
「果実味の分量が半端ない(笑)。でも隠れた感じ。意地悪じゃないんだけど…。」
私「このワイン1週間かけてティスティングしましたが、あまり変わらない(笑)。隠れたものが出る前に美味しくて飲みきってしまいました。」
「色は熟成が進んだ印象ありますけど、飲むと熟成を感じませんよね。この前のワインとは全然違う。」
家内「ヴィンテージはおなじ2011年です。」
「ワイン自体の規格が違うのかな?これは規格外(笑)。」
私「樹齢が100年くらいらしいです。得られる葡萄果汁も葡萄樹1本からハーフボトル1本以下のはずです。」
「飲みやすいし美味しいんだけど、これは閉じている状態なんですか?」
私「はい。なんだかもやっとした感じですよね(笑)。」
「店長!チェリーっぽさありますよね。」
私「さすが!それもリキュールっぽい。ワインにチェリーリキュールを沈めてかき回さない状態で香りを嗅いでいるかのようですよね。」
「手強いな(笑)。」
「最後のワインはすごく男性的ですよね(笑)。4番目と5番目が同じ品種だとは思えない。」
「しかも紳士(笑)。それでいて不屈(笑)。」
私「ジャン・バルジャンそれともエドモン・ダンテス!」
家内「待て!しかして希望せよ!」
「いつまで待てば良いのやら(大爆笑)。」
「そうすると4番目のワインはジャンヌダルクの盟友ジル・ド・レーかな(笑)?」
「おー!格調高い(笑)!」
「はっはっぁ~、これがマスキユーさん曰くシンメトリーなやつですね(笑)。」
「おっなかなか鮮烈(笑)。すごくしっかりしてますよね?」
「広がる(笑)。でもまだ若いのかな?」
私「はい。ゆっくり香りが出てきて甘さが増してきます。」
家内「アルコール分は12%とそんなに高くありませんが、このしっかり感はいかにも涼しげでもあり、北のシラーらしい味わいです。」
私「このワイン抜栓してからまる2日くらいすると甘味と丸みがすごく増します(笑)。価格で侮ってはいけないワインだと思います(笑)。」
「シラーらしいスパイシーなニュアンス。あとチェリーやベリーのかおりが素敵(笑)。強さと綺麗さがある(笑)。」
私「ペパーミントのかおりが段々強くなってきます。シラーらしい味わいかと(笑)。」
「オーストラリアのシラーズとは別物だよね。あれはあれで飲みやすいんだけど飽きる(笑)。甘さとブルーベリー一辺倒(笑)。」
「酸のあるなしなんだよね。」
「よく見かける南フランスのシラーにしても似たようですよね?濃いには濃いんだけど…。チェリーやベリーの香りしないもんね。そうするとあれもシラーじゃないということなんですか?」
私「シラーには違いありません(笑)。ただし暖かい産地のシラーは赤いベリーやチェリーの香りがしません。ブラック・ベリーやプルーンの香りになります。あとシラーはアルコール分が上がりやすい品種なので暖かい産地は使い勝手が良い。」
「マスキユーさん、それって本当のシラーじゃないということなんですか?」
私「難しくて鋭い質問ですね(笑)。クラシックなシラーの特徴は今飲んでいただいてるワインとしか言いようがない(笑)。よくシラーの特徴としてスパイシーでペパーミントみたいといわれますが、それはあくまで副次的なものです。」
「副次的と言うと?」
私「言っちゃって言いかな(笑)。ここだけの話ですが、スパイシーな特徴だけ取り上げてシラーだと言うのは、大間違いです。ペパーミントみたいなニュアンスは暖かい産地はでは有りがちです。」
「なるほどね。このシラー ピノ・ノワール的でもあるよね(笑)。」
「なんでこんなに安いんですか?ちゃんとしたシラー 例えばサン・ジョセフなんか2000円くらいはしますよね?」
家内「カーブ・ド・タンは協同組合なんです。設立も古く第一次世界大戦後です。」
私「農民の独立意識が高まった頃です。大企業や大資本に対抗する手だてが暴動。それ以外の道として協同組合の設立が広く行われた時期です。」
「お上になびく日本の農協とはそもそも違うんだね(笑)。」
「第二次大戦後に設立された日本の組合ってみんなそうだよね(笑)。」
私「酒販組合もしかりです(笑)。」
私「いかんいかん。話がそれました(笑)。このカーブ・ド・タンはそもそもプライドがあるということだと思います。最高級品に関しては解りませんが、少なくともこの価格帯では出色の出来映えだと思います。」
●コート・デュ・フォレ 2011年 サンタンヌ フルール・ド・ヴィーニュ フランス オーベルニュ 赤 750ml 2268円税込み
「マスキユーさん。また知らない産地のワイン見つけてきましたね(笑)。どこですか(笑)?」
家内「フランスの真ん中オーベルニュ地方なんですが、コート・デュ・フォレはロワール川の最上流なのでロワール地方に入れているようです。」
「華やかなワインですね(笑)。女性的(笑)。」
「ベリーの香りがスゴい!複雑だし。」
「ガメイの香りですよね。でもボジョレーとは違うかな?」
「品種名はガメイドーベルニュですか?ガメイと同じかな?」
「香りはよく似てますよね。」
「トゥーレーヌやソーミュールの濃いガメイに近いかな?でもそれほど泥臭くないよね。」
私「タンニンの質感と酸のあり方が特徴的ですよね。非常にフローラルでフルーティーでありながら質感がありますよね。しかもアルコール分が12%で収まっているところがスゴいかと(笑)。」
「バランスが良いってことですね。マスキユーさんがよく言う折り合いが良いってことかな(笑)。」
家内「あとこのワイン、ヴィンテージが2011年です。古さがなく全然若い(笑)。今、ちょうど飲み頃です。ガメイとしたら熟成能力があるんですよ(笑)。」
私「私たちもガメイドーベルニュを飲むのは初めてです。ですからこのワインの特徴がガメイとは違う品種特性なのか?造り手の特徴なのか?はたまたテロワール由来なのか?正直解りません(笑)。ただ今日最後のワインもガメイドーベルニュですが、これを飲むとガメイとガメイドーベルニュは別物と考えざるを得ません。」
●コート・ドーベルニュ フュ・ド・シェーヌ 2011年 ステファン・ボンジャン フランス 赤 コート・ド・ベルニュA.O.P. 750ml 3055円税込み
「このアペラシオンはコート・ドーベルニュですね。」
「このアペラシオンも知らなかった(笑)。」
家内「認定されたのが2010年ですから、新しいアペラシオンです。ワイン産地は流通の便がよい川沿いにありますが、これは最内陸。フランスワインの秘境みたいなところです(笑)。日本に輸出されるようになったのはここ数年です。」
「ボルヴィックの産地ですよね。風光明媚な世界遺産ですよ。」
私「生産者も水道水はボルヴィックなのが自慢らしいです(笑)。しかも信仰的にワインを造ってます。」
「樽香が強いですよね。でもなんか物凄い。」
私「44ヶ月樽熟成しています。ただ抜栓直後の強い樽香は次第になくなっていきます。翌日飲むと樽香が解らないほどです。」
「44ヶ月樽熟成なんてスペインのワインみたい(笑)。」
私「しかも新樽なんですよ(笑)。」
「新樽なんですか?樽のニュアンスしなくなってきてる‼」
家内「バリックではないにしろ、500リットルくらいの樽だと思います。」
「果実味の分量が半端ない(笑)。でも隠れた感じ。意地悪じゃないんだけど…。」
私「このワイン1週間かけてティスティングしましたが、あまり変わらない(笑)。隠れたものが出る前に美味しくて飲みきってしまいました。」
「色は熟成が進んだ印象ありますけど、飲むと熟成を感じませんよね。この前のワインとは全然違う。」
家内「ヴィンテージはおなじ2011年です。」
「ワイン自体の規格が違うのかな?これは規格外(笑)。」
私「樹齢が100年くらいらしいです。得られる葡萄果汁も葡萄樹1本からハーフボトル1本以下のはずです。」
「飲みやすいし美味しいんだけど、これは閉じている状態なんですか?」
私「はい。なんだかもやっとした感じですよね(笑)。」
「店長!チェリーっぽさありますよね。」
私「さすが!それもリキュールっぽい。ワインにチェリーリキュールを沈めてかき回さない状態で香りを嗅いでいるかのようですよね。」
「手強いな(笑)。」
「最後のワインはすごく男性的ですよね(笑)。4番目と5番目が同じ品種だとは思えない。」
「しかも紳士(笑)。それでいて不屈(笑)。」
私「ジャン・バルジャンそれともエドモン・ダンテス!」
家内「待て!しかして希望せよ!」
「いつまで待てば良いのやら(大爆笑)。」
「そうすると4番目のワインはジャンヌダルクの盟友ジル・ド・レーかな(笑)?」
「おー!格調高い(笑)!」
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桝久 試飲会リポート 前半 201604
May 02, 2016 by weblogland |昨日、一昨日とご来店ありがとうございました。休みもかかりましたので、遠方よりウェブのお客様がわざわざお越しくださいました。冥利につきます。ありがとうございました!天候にも恵まれ助かりました。
まずは桝久定番のハンガリーの白ワイン
○トカイ フルミント ドライ 白 2014年 シャトー・デレスラ
販売価格(税込): 1,296 円
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml
「マスキユーさん!このワイン沢山飲みましたよ(笑)。いつ飲んでも美味しいから必ず冷蔵庫に入れてある(笑)。安いし(笑)。」
「え~と。ヴィンテージが違うと味わいも変わるんですか?そんなに高いワインじやないし(笑)。ヴィンテージが変わると味がかわるのは高級品だけじゃないんですか?」
私「とりあえずお試しください(笑)。」
「あ~、旨いね(笑)。口の中に一気に広がる(笑)。薄くないし。この季節にぴったりかな。」
「スッゴくしっかりしてるけど、強さが乱暴じゃないんだよね。余韻だって長いよ(笑)。」
「酸っぱいだけじゃないよね。旨みがちゃんとある。」
「樽熟成したゴージャスなワインじゃないけど、味、香りともイイよね(笑)。」
「飲むと元気出るね(笑)。」
「植物の香りや塩辛さもあるし、ワインの粘性も高いですよね。」
家内「アスパラや春野菜、あと煮込んで甘味が増した野菜に合いそうです(笑)。豚肉を塩で味付けしたものは鉄板かな(笑)。」
私「冷涼で寒暖差があり、日照時間の長さを感じる産地のワインですよね(笑)。」
「ドイツワインにも似てるけど、ドイツほどは寒くない感じですよね(笑)」
「マスキユーさんこれは2014年ヴィンテージですけど2013年ヴィンテージとはどう違うんですか?」
家内「今回お出しした2014年ヴィンテージは常温で飲んで頂いてます(笑)。2013年は冷して飲んで頂きました。ヒント(笑)。」
「マスキゥさん、技を出しましたね(笑)。」
私・家内「ヘヘヘ(笑)。」
私「このワインは2013年のヴィンテージではフルミント85%、シャルガ・ムシュコタイ15%。2014年になるとさらにハールシュレヴェリュが加わりました。(変な品種名なのでシドロモドロ)」
「ということは設計図が変わったということですか?」
家内「基本的には大きく変えた訳ではないのですが、飲んでみてこのワインの株は上がった(笑)。ほんの少しのさじ加減だと思いますが。」
「う~ん。たしかに。これは質が上がったということなんですか?」
私「厳しい質問ですね(笑)。味わいイコール質とすれば、質が上がったと言っても良いと思います。テクニックで騙すのはダメですが(笑)。」
「このワイン、香りと味わいが同じなんですよね。」
「マスキユーさん。なんでこのワイン安いんですか?」
私「コストに競争力があると言えばそうなのでしょうが、ブランド戦略もあるような気がします。今のパトロンはシャンパンのハイパー・エドシックですから(笑)。」
「どんな戦略なんですか?」
私「美味しくて安いなら、もっと上級品に進みやすい。この値段でこの味なら、上級品も美味しいに決まっているはず!と言うことかと(笑)。」
家内「最上級品にはエッセンシアがありますからね(笑)。ただこの辛口の白ワインと貴腐ワインは畑が違うと思うんです。行って見てみたいワイナリーです。」
私「貴腐ワインは傾斜地で栽培されますが、このワインは平地の効率の良い畑でなくては採算は取れないと思います。あとで調べてみますね。また、知りたいことが増えました(笑)。」
めでたく本日のトップセラーとなりましたが、在庫がすべて売れてしまいご迷惑おかけしました。誤算お許しくださいませ。連休明けには再入荷予定です。
さて、次は『神』ガロフォリの登場です(笑)。
○マクリーナ 2014年 ガロフォリ
販売価格(税込): 1,758 円
イタリア マルケ 白 ヴェルディッキオ・デ・カステル・ディ・イエージD.O.C. 750ml
「ほっほっ~。これが『神』ですな(笑)』
「私もずいぶん『神』飲みましたね(笑)。」
「ふくよかだなぁ(笑)。トカイとうって変わって暖かい産地だね。トロピカルで甘さをたっぷり感じるよね(笑)。」
「トカイは白い果実味だけどこれは黄色だよね(笑)。マンゴーなんかかな?」
「色も濃いしね。大きさがあるよね。」
私「2014年は作柄が良くなかったんです。夏場から秋までダメ。よくここまでのワインを造ったとビックリしてます(笑)。2014年のガロフォリのノヴェッロは11%くらいしか糖度が上がりませんでした。このワインはノヴェッロのようにスケジュールが決まっていませんから、収穫を遅らせてここまでに仕上げたようです。」
家内「まあ、もうワインは完全に出来上がっていますから、長く寝かせるようなワインではありませんが。」
私「ガロフォリは補糖したり補酸したりしませんから作柄がダイレクトに出やすいのですが、常に作柄以上の出来映えのワインを造ります。」
「ミネラルや塩辛さもあるし複雑ですよね。魚介類に合うんだろうな。海岸部の産地だしね(笑)」
私「パエリアなんかも鉄板ですよ(笑)。」
さて次はマスキユーが取り扱う数少ないアメリカ産ワインです(笑)。
○レコールNO.41 セミヨン 2013年
販売価格(税込): 2,500 円
アメリカ ワシントン州 コロンビア ヴァレーAVA 白 750ml
私「何年か前に試飲会に出しましたが、ラベル・デザインも変わりましたので久しぶりの登場です。たまにはよろしいかと(笑)。」
「これ美味しいんだよね(笑)。特徴的だしね(笑)。」
「すごく飲みやすい(笑)!ゴージャスだし(笑)。」
「これアルコール分何%ですか?私にはちょっと辛いな。」
私「14.5%あります。これがアメリカのワインの特徴で欠点でもあります。」
家内「アメリカ人は13.5%のアルコール分が一番アルコリックに感じないそうです(笑)。」
「日本人とは違うんだね(笑)。」
私「ただアルコール生成の過程で甘く感じるグリセリンが多量に出来ますから、それでバランスをとるスタイルです。ニュー・ワールドや今風の濃くて酸のないワインも同じです。」
「う~ん。でも騙されても良い出来映えだよね(笑)。」
「アメリカ嫌いのマスキユーさんが何故このワインを扱うか?解るような気がします(笑)。セミヨン100%で特徴的ですもんね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。セミヨンのセックで完成したスタイルかと。」
「そーだよね。セミヨンというとソーテルヌやソーヴィニヨン・ブランの隠し味的な使われ方したものばかりだよね。」
まずは桝久定番のハンガリーの白ワイン
○トカイ フルミント ドライ 白 2014年 シャトー・デレスラ
販売価格(税込): 1,296 円
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml
「マスキユーさん!このワイン沢山飲みましたよ(笑)。いつ飲んでも美味しいから必ず冷蔵庫に入れてある(笑)。安いし(笑)。」
「え~と。ヴィンテージが違うと味わいも変わるんですか?そんなに高いワインじやないし(笑)。ヴィンテージが変わると味がかわるのは高級品だけじゃないんですか?」
私「とりあえずお試しください(笑)。」
「あ~、旨いね(笑)。口の中に一気に広がる(笑)。薄くないし。この季節にぴったりかな。」
「スッゴくしっかりしてるけど、強さが乱暴じゃないんだよね。余韻だって長いよ(笑)。」
「酸っぱいだけじゃないよね。旨みがちゃんとある。」
「樽熟成したゴージャスなワインじゃないけど、味、香りともイイよね(笑)。」
「飲むと元気出るね(笑)。」
「植物の香りや塩辛さもあるし、ワインの粘性も高いですよね。」
家内「アスパラや春野菜、あと煮込んで甘味が増した野菜に合いそうです(笑)。豚肉を塩で味付けしたものは鉄板かな(笑)。」
私「冷涼で寒暖差があり、日照時間の長さを感じる産地のワインですよね(笑)。」
「ドイツワインにも似てるけど、ドイツほどは寒くない感じですよね(笑)」
「マスキユーさんこれは2014年ヴィンテージですけど2013年ヴィンテージとはどう違うんですか?」
家内「今回お出しした2014年ヴィンテージは常温で飲んで頂いてます(笑)。2013年は冷して飲んで頂きました。ヒント(笑)。」
「マスキゥさん、技を出しましたね(笑)。」
私・家内「ヘヘヘ(笑)。」
私「このワインは2013年のヴィンテージではフルミント85%、シャルガ・ムシュコタイ15%。2014年になるとさらにハールシュレヴェリュが加わりました。(変な品種名なのでシドロモドロ)」
「ということは設計図が変わったということですか?」
家内「基本的には大きく変えた訳ではないのですが、飲んでみてこのワインの株は上がった(笑)。ほんの少しのさじ加減だと思いますが。」
「う~ん。たしかに。これは質が上がったということなんですか?」
私「厳しい質問ですね(笑)。味わいイコール質とすれば、質が上がったと言っても良いと思います。テクニックで騙すのはダメですが(笑)。」
「このワイン、香りと味わいが同じなんですよね。」
「マスキユーさん。なんでこのワイン安いんですか?」
私「コストに競争力があると言えばそうなのでしょうが、ブランド戦略もあるような気がします。今のパトロンはシャンパンのハイパー・エドシックですから(笑)。」
「どんな戦略なんですか?」
私「美味しくて安いなら、もっと上級品に進みやすい。この値段でこの味なら、上級品も美味しいに決まっているはず!と言うことかと(笑)。」
家内「最上級品にはエッセンシアがありますからね(笑)。ただこの辛口の白ワインと貴腐ワインは畑が違うと思うんです。行って見てみたいワイナリーです。」
私「貴腐ワインは傾斜地で栽培されますが、このワインは平地の効率の良い畑でなくては採算は取れないと思います。あとで調べてみますね。また、知りたいことが増えました(笑)。」
めでたく本日のトップセラーとなりましたが、在庫がすべて売れてしまいご迷惑おかけしました。誤算お許しくださいませ。連休明けには再入荷予定です。
さて、次は『神』ガロフォリの登場です(笑)。
○マクリーナ 2014年 ガロフォリ
販売価格(税込): 1,758 円
イタリア マルケ 白 ヴェルディッキオ・デ・カステル・ディ・イエージD.O.C. 750ml
「ほっほっ~。これが『神』ですな(笑)』
「私もずいぶん『神』飲みましたね(笑)。」
「ふくよかだなぁ(笑)。トカイとうって変わって暖かい産地だね。トロピカルで甘さをたっぷり感じるよね(笑)。」
「トカイは白い果実味だけどこれは黄色だよね(笑)。マンゴーなんかかな?」
「色も濃いしね。大きさがあるよね。」
私「2014年は作柄が良くなかったんです。夏場から秋までダメ。よくここまでのワインを造ったとビックリしてます(笑)。2014年のガロフォリのノヴェッロは11%くらいしか糖度が上がりませんでした。このワインはノヴェッロのようにスケジュールが決まっていませんから、収穫を遅らせてここまでに仕上げたようです。」
家内「まあ、もうワインは完全に出来上がっていますから、長く寝かせるようなワインではありませんが。」
私「ガロフォリは補糖したり補酸したりしませんから作柄がダイレクトに出やすいのですが、常に作柄以上の出来映えのワインを造ります。」
「ミネラルや塩辛さもあるし複雑ですよね。魚介類に合うんだろうな。海岸部の産地だしね(笑)」
私「パエリアなんかも鉄板ですよ(笑)。」
さて次はマスキユーが取り扱う数少ないアメリカ産ワインです(笑)。
○レコールNO.41 セミヨン 2013年
販売価格(税込): 2,500 円
アメリカ ワシントン州 コロンビア ヴァレーAVA 白 750ml
私「何年か前に試飲会に出しましたが、ラベル・デザインも変わりましたので久しぶりの登場です。たまにはよろしいかと(笑)。」
「これ美味しいんだよね(笑)。特徴的だしね(笑)。」
「すごく飲みやすい(笑)!ゴージャスだし(笑)。」
「これアルコール分何%ですか?私にはちょっと辛いな。」
私「14.5%あります。これがアメリカのワインの特徴で欠点でもあります。」
家内「アメリカ人は13.5%のアルコール分が一番アルコリックに感じないそうです(笑)。」
「日本人とは違うんだね(笑)。」
私「ただアルコール生成の過程で甘く感じるグリセリンが多量に出来ますから、それでバランスをとるスタイルです。ニュー・ワールドや今風の濃くて酸のないワインも同じです。」
「う~ん。でも騙されても良い出来映えだよね(笑)。」
「アメリカ嫌いのマスキユーさんが何故このワインを扱うか?解るような気がします(笑)。セミヨン100%で特徴的ですもんね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。セミヨンのセックで完成したスタイルかと。」
「そーだよね。セミヨンというとソーテルヌやソーヴィニヨン・ブランの隠し味的な使われ方したものばかりだよね。」
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