Written on 2017 12
桝久 試飲会リポート 後半 201712
Dec 25, 2017 by weblogland |●カスティーリョ・デ・エンビー 2012年ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 D.O. カリニェ 750ml 1100円税込み
「マスキューさん、クリアンサにしてはお安いですよね(笑)。」
「クリアンサって何ですか?」
家内「熟成期間の規定です。きたる熟成が6ヶ月以上、そしてその後の熟成期間が18ヶ月以上。総計2年以上の熟成が義務づけられています。」
「最低二年ですか。長いですよね。」
「フランスで二年熟成したワインだとかなり高級ですよね。」
私「1級のグラン・ヴァンでも今や二年以下なんてことがあります。どことは言えませんが(笑)。まあ、あとスペインワインは長い熟成期間を要するのがクラシックな有り方です。」
家内「このワインはそれでも比較的モダンなスタイルスーツストアです。」
「おっ!濃いなぁ。プラムの爆弾だぁ(笑)!」
「赤い果実味が圧倒的(笑)。かなりフレッシュだよね。」
「肉付きが良くてケチ臭くない(笑)。広がりが圧倒的だね(笑)。」
「二年熟成してもこんなに力とフレッシュ感があるんだ!鮮烈(笑)!」
「木樽のニュアンスが邪魔してない。全体のバランスが良いね。」
「うんうん。飲みやすいってことだな(笑)。」
「マスキューさん、これってセパージュは何ですか?」
私「ガルナッチャ(グルナッシュ)50%、テンプラリーニョ50%です。」
「テンプラリーニョっぽくないですよね(笑)?」
私「はい!仰る通り!このプラムっぽさはガルナッチャですよね。なんのためテンプラリーニョ入れたか解らないですよね(笑)。」
家内「このD.O.カリニェは葡萄品種カリニャンを意味します。カリニャンがもともとは有名でした。ただ最近はグルナッシュの結果が良く、グルナッシュを全面にプッシュしているようです(笑)。」
私「特に生産者のイグナシオ・マリンはグルナッシュに力を入れているようです。」
「マスキューさん。ちょっと前にイグナシオ・マリンのワイン売ってましたよね?たしか限定商品ですぐに無くなっちゃいましたっけ?あれもコスト・パフォーマンス良かったでしたよね(笑)。」
「イグナシオ・マリンはかなりの大手でして、買う相手を選ばない(笑)。この地域に特化している点賢いんですが(笑)。あと、SO2の添加量も少なく技術的にはトップ・ランナーです。」
家内「今風の果実味重視の造りですが、ちゃんと時間をかけるべきところには時間をかけています。」
「最近の安いスペインワインってみんな同じような味なんだよね(笑)。ひたすらフレッシュ&フルーティー。飽きるんだよね(笑)。」
私「このワインはどちらかと言うと若い方が好まれます。次のグラン・リゼルバと好みが別れるところです。」
●ロッカ・イ・モラ グラン・レゼルヴァ 2010年 セラーズ・ウニオ スペイン カタルーニャ 赤 タラゴナD.O. 750ml 1,480円税込み
「おっ、金網にくるまれてるし!ラベルは黒地に金字 いかにも高級(笑)。」
「金網にくるむのはリオハだけじゃないんですね(笑)?」
私「はい。そのようです(笑)。」
「リオハの専売特許じゃないんだ。」
「お~!味も高級(笑)。」
「これプレゼントされたらもらった方は、高級ワインをもらった気になるぞぉ(笑)。」
「味高級だよね(笑)。」
「マスキューさん、これってセパージュは何ですか?」
私「テンプラリーニョ100%です。とてもらしい味わいかと。熟成感があって美しいかと(笑)。」
「リオハのテンプラリーニョって少し醤油っぽさがあるけど、これはそれがない。
透明感があるよね。見事に熟成してる。」
私「さすが!スペインワインをかなり飲まれてるだけありますね(笑)。」
「このワイン、余韻が素晴らしいですよね
(笑)!美しい!」
「一つ前に飲んだクリアンサはプラムの香り。これはベリー…。品種の差?」
私「左様でございます(笑)。造り方ではなく、完全に品種の差です。ワインって面白いですよね(笑)。」
「マスキューさん、一つ前のクリアンサが2年熟成で、このグラン・リゼルバは何年熟成ですか?」
家内「6年です。ただし木樽は二年。あとはステンレス・タンクと瓶内熟成です。
案配が絶妙ですね(笑)。」
「僕はグラン・リゼルバって木樽だけで行うって思ってました。そうじゃないんだ。」
私「生産者によって違うようです。造り手は自分の造ったワインを知り抜いているんですね(笑)。」
「マスキューさん、瓶内熟成って何故必要何ですか?」
私「熟成のスピードが早くなります。タンクだけだともっと遅いかと。リリースしたときに最高の状態を目指しているようです。」
「ということはこのワインはすぐに飲んだ方が良い?」
私「左様かと(笑)。」
家内「まあ、ピークの状態はわりと長そうですけど。」
「古酒好きだから何本かセラーに置いて更に熟成させてもイイかな(笑)?」
私「それも楽しみにですよね(笑)。」
こちらのグラン・リゼルバは前のクリアンサに比べるとオールド・ファンが好まれるようでした(笑)。
さて、今年最後のマスキュー試飲会のトリはこれ!
●シャルム・シャンベルタン 2008年 カミュ フランス ブルゴーニュ 赤 グラン・クリュ 750ml 7,715円税込み
「おー!ブルゴーニュのグラン・クリュですな(笑)。」
「マスキューさんの大好きなヤツだね(笑)。」
「薄口醤油みたいなヤツ(笑)。」
私「へへへ(笑)。まあ、軽くて物足りないと感じる方もおられますので!私の好みということで、お許しを(笑)!」
「何年か前にも出しましたよね(笑)?」
私「はい。あのときは2005年でした。今回は2008年です。私好きなものでして、90年代の終わりからずっと飲んでいます(笑)。」
「2008年はどんな作柄だったんですか?」
私「病害虫が発生し、かなり困難な作柄でした。まっまっお試しくださいませ(笑)。」
「う~ん。香りが綺麗だよね。目隠しして飲んだらロゼって思うかも(笑)。」
「ホントに色が薄い。何故ですか?」
私「発酵期間が短いためです。今風のブルゴーニュはかなり強めに抽出しますから、この点クラシック。」
「味もかなり軽いですよね?」
「除梗していますから、さらに軽く感じます。10年くらい経ってから飲むのがベストなワインです。」
「せっかくのグラン・クリュなんだからもっと濃くすればイイのに(笑)?」
私「すべては香りのためでございます(笑)。」
「旨味と香り!飲んだことのないスタイル。」
「グラン・クリュにしては安い。何でですか?」
家内「ロバート・パーカーに『薄くてダメだ!』と酷評されたからです。」
私「アメリカ人には解らないんでしょうね(笑)。」
「そうだろうなぁ(笑)。」
私「まあ、実際に好みの別れるワインだと思います。」
「僕は物足りない。クラシックなプーレットみたいなのが好きです。」
私「プーレットは薄旨くて強さがありますよね。これは香り チャーミングさのみなのです(笑)。シャルム・シャンベルタンの極致だと私は勝手に思っております(笑)。2008年でもこれだけ香りが綺麗に出ているということは、尋常ならざる尽力が払われたと言うことでございます。」
お忙しい年末、ご来店ありがとうございました!
一年間のご愛顧どうもありがとうございました。
皆様の来年のワインライフの充実とご健康をお祈り申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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ジョージア(旧グルジア)のオレンジ・ワイン
Dec 11, 2017 by weblogland |ここ1週間ばかりジョージア(旧グルジア)のオレンジ・ワインを試飲しています。このオレンジ・ワインという名称は気に入りませんが、いわゆる昔ながらの製法で造られた白ワインです。土中に埋めた甕に収穫した葡萄を房ごと入れて発酵させたプリミティブなワイン。甕で発酵させる自体で発酵は早まり当然熟成ま早まります。そしてこの工程でSO2は使いませんから、さらに変化は早まります。その結果、出来上がったワインは濃い色合い まるでオレンジの様(笑)。一般にオレンジ・ワインというとSO2を極力使わない発酵、熟成過程を経て出来たワインを広義には言うようです。マスキューの定番の中ではロ・ゼルボーネのワインが近いかな?
ちょっと前置きが長くなりましたが、ティスティングしたジョージアの白ワインは手強い(笑)。まず、品種が解らない(笑)。
え~と。ムツヴァネとキィシィーですか。どちらも聞いたことがない(笑)。
色合いから熟成が進んでいることは解りますが、味わいもキットカット熟成が進んだ結果のものだとは思いますが、強烈
(笑)。酸とタンニンの分量が半端ない!
なるほどこれでワインとしてのバランスが取れているんだと納得はしますが、それにしても強烈(笑)。一体どんな食べ物に合わせるのか?ちょっと途方に暮れますね(笑)。個人的には美味しいと思いますが、万人受けはしなさそう(笑)。マスキューで扱うにはちょっと高級過ぎるかな(笑)?
あと、ジョージアの普通に造ったワインに期待が膨らみました(笑)。このワインだけ飲んでもポテンシャルの高さは認めざるを得ない(笑)。もの凄い生命力なのです。ヨーロッパ系葡萄原産の地の優位性を感じました!
ちょっと前置きが長くなりましたが、ティスティングしたジョージアの白ワインは手強い(笑)。まず、品種が解らない(笑)。
え~と。ムツヴァネとキィシィーですか。どちらも聞いたことがない(笑)。
色合いから熟成が進んでいることは解りますが、味わいもキットカット熟成が進んだ結果のものだとは思いますが、強烈
(笑)。酸とタンニンの分量が半端ない!
なるほどこれでワインとしてのバランスが取れているんだと納得はしますが、それにしても強烈(笑)。一体どんな食べ物に合わせるのか?ちょっと途方に暮れますね(笑)。個人的には美味しいと思いますが、万人受けはしなさそう(笑)。マスキューで扱うにはちょっと高級過ぎるかな(笑)?
あと、ジョージアの普通に造ったワインに期待が膨らみました(笑)。このワインだけ飲んでもポテンシャルの高さは認めざるを得ない(笑)。もの凄い生命力なのです。ヨーロッパ系葡萄原産の地の優位性を感じました!
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