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Written on 2018 04

またまたサンプル取り寄せました!

Apr 17, 2018 by weblogland |
ふふふ(笑)。
またまたサンプル取り寄せました!

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実は先週取り寄せたサンプルはスカ(笑)。
期待が大きかっただけにガッカリ感もでかかった(笑)。
もう試飲会まであまり時間がありませんから、これだったら大丈夫であろう!というところでまたまたサンプル取り寄せました(笑)。
真ん中の二本はイタリア アルト・アディジェの名門ケットマイヤーのシャルドネとラグレイン。どちらも良かったです
(笑)。バランス、旨味、凝縮感、間違いないワインでした。
向かって右は南フランスのドメーヌ・バサックのカベルネ・フラン100%のもの。
バサックがようやくフラン100%のワインをリリースしてくれました(笑)。南フランスらしいタップリ感と目の覚めるようなフレッシュな果実味が両立してます。さすが!
一番左の傾いたワイン(笑)はトスカーナのパクラヴァン・パビィのベッカチャイアの最上級銘柄。メルロ100%のグレート・ワイン。エレガントに仕上がっていますが、言葉を失う出来映え。感動ものです(笑)。
さあ、問題は幾らで売るか?のみ(笑)!
いくら美味しくともバカ高いものはケチなマスキューには似合わない(笑)。

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桝久 試飲会レポート 後半201803

Apr 03, 2018 by weblogland |
さてこれより第二部の始まり始まり(笑)。

〇アルバーナ・ディ・ロマーニャ 2013年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C.G.白 750ml 1527円税込み
「このワインだいぶ飲んだなぁ(笑)。いつも美味しいんだよね(笑)。」
「ラベルに描かれている『A』の文字が
分かりやすくてイイ。名前覚えてなくても『A』でわかる(笑)」
「え~と、なんだっけ?『A』、『A』でオッケーだもんね(笑)。」
「プピーユのあとだけど影響ないよね(笑)
。飲みやすいから気づかないけど、わりと濃くて酸もある。」
「しっかりしてるよね(笑)。クリーム使ったパスタなんか良く合うかな。」
「オリーブオイルやトマトも大丈夫だよ(笑)。」
「特別な癖もないし、かといって充実してる。上質なデイリーワインなんだよね。

私「アルバーナ・ロマーニャって高級なカテゴリーのワインじゃありませんが、このモンテチーノ・ロッソは最良かと(笑)。
いつも安定して美味しいのです(笑)。」
家内「迷った時にはコレ!間違いません(笑)。」



〇『コドロンキオ』2012年 アルバーナ・ディ・ロマーニャ ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C.G.白 750ml 3240円税込み
私「前のワインを二週間ほど収穫を遅らせたのがこの『コドロンキオ』です。果皮に貴腐菌が着きます。」
「灰色のカビみたいのがくっついている(笑)。」
「収穫を二週間遅らせるとどうなるんですか?」
家内「葡萄の糖分が高くなります。貴腐菌は果皮について葡萄果の水分をより乾燥させます。あと独特の風味がつきます。

「へぇー、確かに濃い(笑)。あとより甘く感じますよね。」
「アーモンドみたいな苦さもあって複雑。
前のワインと同じものとは思えない(笑)は」
私「『コドロンキオ』の方は10%ほど木樽熟成していますから、クリーミーな複雑さが加わります。」
「『コドロンキオ』はいかにも高級な味わいだよね(笑)。でもたった二週間でデイリー→高級に早変わりするんだ(笑)。」
「マスキューさん!『コドロンキオ』はホントに辛口なんですか?どうしても甘く感じる?」
私「はい。甘く感じますよね(笑)。でも残糖分は2.5g/Lです。甘く感じるのはアルコール発酵の際にできるグリセリンや酸あと木樽由来のバニリンです。」
「へぇー、辛口なんだ!」
家内「ギリギリ辛口に仕上がる糖分に達すると収穫しているんですね。ただ科学的にそうすると言うより、毎年の積み重ねで経験的にそうできるような感じですよね(笑)。」
「マスキューさん!貴腐菌ってリースリングやシャルドネにつくんですよね。」
私「はい。良くご存じで!収穫期に霧が発生するようなところで着くようです。貴腐菌はボトリティス・シネレアと呼ばれわりとそこら中にいます(笑)。雨等が多い時には灰色カビ病となりますから、基本的には敬遠されます(笑)。」
「そうすると上手く貴腐ワインとなるのは
特殊なテロワールが必要なんだね。」
「モンテチーノ・ロッソは特殊なんだね(笑)。」
「普通の辛口も良し、貴腐のついた辛口も良し、そしてそれを陰干しした甘口も良しなんだな(笑)。一粒で三度美味しい(笑)
。恵まれた条件だよね(笑)。」
「そーだよね。同じ葡萄で3種類のワインを造れるって効率的だよね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。経済効率も宜しいかと(笑)。」
家内「地に合って無理も無い。優位性を感じますよね(笑)。」
私「個人的にはこの『コドロンキオ』を飲みながら、上等のモンブラン・ケーキをいただくのが私の至福の時でございます
。もちろん栗はイタリアの大きな栗が宜しい(笑)。」
「なるほど!栗の渋みが貴腐のニュアンスに共通しますね(笑)!」
私「それはそれは美味しゅうございます(笑)。」

〇アルバーナ・ディ・ロマーニャ パッシート 2011年 イタリア エミリア・ロマーニャ 白 デザート・ワイン 500ml 3240円税込み
「コレだなぁ。順番を狂わせたのは(笑)!

「『コドロンキオ』も色は濃かったけど、
これはもはや褐色(笑)。」
家内「飲み頃です(笑)。」
私「これを飲むと後戻り出来ませんから、一通りティスティングし終わってからじっくり試してくださいね(笑)。」
「うわっ。ハチミツ飲んでるみたい(笑)。

「あれ?たしかにハチミツ飲んでるみたいなんだけど、後味がベタつかない(笑)。余韻が長くて美しい!」
「ハチミツはハチミツなんだけど、色んな
ハチミツ(笑)?」
家内「赤、黄色、白い花のハチミツのニュアンスを感じますよね(笑)。」
私「あとピールを含んだオレンジやチョコレートっぽさ。深みがあります。」
「カナダのアイス・ワインも強烈なハチミツっぽさがあるけど、これは在り方が違うな。複雑だよね。」
私「流石でございます(笑)。貴腐がついているのとついていないものの差です。一度世界ソムリエ大会の決勝のブラインド・ティスティングにそれが出ました(笑)。ちゃんとした貴腐をあまり飲んでいないのでほとんどの選手は外しましたっけ(笑)。あなたは外しませんでしたね(笑)。」
「僕はソムリエ大会のファイナリスト並み(笑)?」
私「左様で!(笑)」
「以前試飲会に出たヴィン・サントと共通してますよね(笑)。」
家内「リカーゾリのヴィン・サントでしたね。あれも良かったですね。」
私「開けてから1年経っても飲めましたっけ(笑)。」
「これも?」
私「長く置くとトップ・ノーズは無くなっていきますが、丸味は増して美味しいですよ(笑)。このパッシートもサランラップで口をふさぎゴムで止めておけばかなり持ちます。冷蔵庫に入れて置けばイイかな(笑)。」
「私、個人的にアヴィニョネーゼのヴィン・サント好きなんですよ(笑)。」
私「あれイイですよね(笑)。でもですねアヴィニョネーゼはヴィン・サントのグラッパに私はトドメを差します(笑)。昔と比べるとちょっと果実味の凝縮感は落ちてきましたが、あれは旨いですよ(笑)。」
「マスキューさん!このワイン隠し味的に
正露丸の不味いところを取り除いたような苦い旨さがあり、それが甘さを下支えしてるような気がするんですが?」
私「鋭いですねぇ!甘さの下にフェノールがありますよね。これは葡萄の種が由来だと思います。種まで溶けてしまった結果だと思います(笑)。貴腐由来の苦さとは別の苦さですね。複雑さに繋がってますよね(笑)。」
「これって水を飲んでも香りが消えない(笑)。だから最後に順番を変えたんですね
(笑)。」
私「おっしゃる通り!最後に飲むべきデザート・ワインです。」
「これだけ飲んでも美味しいけど、何と合わせますか?」
「ハチミツをかけて食べるものだったら何でも行けますよ(笑)。」
家内「あと、スティルトンなんか鉄板かな(笑)。」
「果物にも合いそう。」
私「果物にトリプル・クレームでもかけたら最高(笑)。ハチミツでもイイし(笑)。」
「毎日飲んだら太りそう(笑)。」
私「そーですよね。たまにですね(笑)。しかも大人数の集まりでしこたま飲んだ最後にちょっとだけ飲みたいですね(笑)。」
「これって貴腐ワインのわりに安いですよね(笑)?」
私「『コドロンキオ』の葡萄を1ヶ月陰干しすると1/3くらい水分が蒸発しますから、500mlで同じ値段だと数字は合いますね(笑)。冗談めかしましたが、良心的ですよね(笑)。」
 
本日まさかまさかのパッシート完売となりました!マスキューのお客様のレベル高し!

どうもありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半 201803

Apr 03, 2018 by weblogland |
まずは新着の白!

〇ボーヴィニャック シャルドネ 2016年 レ・コスティエール・ド・ポメロール 南フランス 白 I.G.P.ペイ・ドック 750ml 1388円税込み
「おっ、飲みやすいね。これ。」
「うんうん。厚みもちゃんとある。でも重くないよね(笑)。」
「フルーティーで飲みやすいね(笑)。」
「バターみたいな感じがする(笑)。」
「とてもシャルドネらしい。教科書に載ってるような感じだよね(笑)。」
私「そーなんです。クリーミーでシャルドネらしい(笑)。でも木樽は一切使っていません。ブドウのアロマだけなんです。」
「ニュー・ワールドやカリフォルニアなんかのシャルドネって樽のニュアンスがくどくて飽きるんだよね(笑)。」
家内「過剰な樽香は飲んだ瞬間えぐさを感じますよね。」
「でもさ、アメリカ人はあれが好きなんだよね(笑)。あれを1本飲む体力は日本人にはないよね(笑)。」
「これだとデイリーに楽しめる。」
「特別濃いとかいう訳じゃないけど、冷やして飲むにはイイね(笑)。これから夏にかけてイイ(笑)。」
「グレープフルーツやバターのニュアンスはシャルドネ(笑)!しかも爽やかで飲みやすい。」
「店長!これマロラクティック発酵をブロックしてますよね?」
私「さすが!その通りでございます(笑)。
この点ちょっといじった感はありますが、こうしないと酸がないのを補えない
っていうことなんでしょうね(笑)。」
「暖かい産地だから、もともと酸が少ないしね。」
「それってどういうことですか?」
家内「アルコール発酵の後に起こる乳酸発酵というのがありまして、この乳酸発酵により酸が減ります。通例20℃を越えると起こりますので、これを強制的に止めることになります。」
「どうやったら止まるんですか?」
私「基本的にはアルコール発酵終了後にSO2を添加します。」
「食品添加物の亜硫酸塩だね。惣菜なんかにも入ってるね。酸化防止剤だよね。」
「じゃあ、安くても無添加と書いてあるワインの方が良いのですか?」
家内「ワインを安定させるにはある程度のSO2は必要です。全く無添加でもワインがSO2を自己生産してしまいます。」
「あの安い無添加ワインは加熱処理したり
高度な濾過をしたりしますので、ワインを逆に殺してしまいます。」
「なるほど、なんでも無添加なら良い訳じゃないんですね?」
私「扱う側からすると、瓶詰め前にほんの少しだけ添加してくれるものが扱い易いのが本音です。」


さて、このあとはモンテチーノ・ロッソの白3連発の予定でしたが急遽変更!
フランスの赤を先にティスティングしていただくことになりました!
だってモンテチーノ・ロッソの最後のパッシートがめちゃくちゃ強いのです。想定外の強さなんです(笑)。今回の試飲会のテーマでもあるモンテチーノ・ロッソの3本比較ティスティングは変える訳にいきまさせんので、赤を先にする事となりました。
今回の試飲会口開けのお客様 茅ヶ崎市のMさんとまず3人で試飲したおり
私「うわー、パッシート凄いですね。
でも後の赤ワイン2本も相当強いですから大丈夫かと(笑)。」
家内「とりあえずパッシートの後に水を飲んで口の中をリセットしてから、赤に行きましょう!」
Mさん「ふぅー。パッシートだけで満足しちゃう(笑)。さて、それでは口の中を水でリセットして、赤をいただきます(笑)。」しばしの沈黙の後Mさん困ったような苦笑い。早速私も赤をいただきます。
私「あっ、パッシート強すぎる!」
家内「水飲んでも口の中から味が消えない!こりゃ、順番変えなきゃダメだよ!」
Mさん「プピーユも水っぽく感じちゃう(笑)。」
私「ひょえー!べっくらこいたぁ!パッシートは最後にするしかない!」
こんな訳でラインナップの順番を急遽変更。Mさんご協力ありがとうございました!


●ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2015年
ドメーヌ・デュ・ビシュロン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml  2453円税込み
「あれ?マスキューさん、ドメーヌ・デュ・ビシュロンってやってましたよね?」
私「マコン・ペロンヌのシャルドネが大定番です(笑)。」
「あー、あれね。ヴィレ・クレッセみたいで美味しいんだよね(笑)。厚みがあってね(笑)。」
家内「ヴィレ・クレッセの西側のペロンヌ
村が本拠地です。これは近くのアゼ村にある1.75ヘクタールの畑で造られるピノ・ノワールです。年間6000本しか造っていないそうです。」
「かなりしっかりしてる。マコンの赤って良いイメージがないんだけど(笑)、これはイイね(笑)。」
私「収穫量をかなり制限しています。」
「そうだよ。ロマネ・コンティだって2ヘクタールで10000本しかつくってないんだからね!」
私「詳細は良くわからないのですが、ダブル・グイヨで仕立てるそうなので通例の半分くらいの植樹率です。それから差し引いても1本の葡萄樹からワイン1本以下の収量。1級並みの収量でつくられていると思います。」
家内「問い合わせても本人あまり英語が得意じゃないみたいで、答えが錯綜します(大爆笑)。」
「う~ん。濃いわりにフレッシュだよね。」
「タンニンがかなりしっかりしてるよね。」
私「木樽は一切使っていませんから、ダイレクトに感じますよね。樹勢が強いような気がするんですよね。だからシングルではなくダブル・グイヨに仕立てているのかも?問い合わせても要領が得ないんですが(笑)。」
「これってまだ硬いですよね?」
家内「はい。翌日飲むとより開いて来ます。特に香りは翌日の方が出ますね(笑)。」
私「あと、特徴的にタンニンと酸が硬いような気がします。例えばシャサーニュ・モンラッシェやモンテリのピノ・ノワールみたいな。わりとすぐに飲めるように造ってはいると思いますが(笑)。」
「僕はやはりニュイ・サンジョルジュのピノ・ノワールの方が好きかな(笑)。」
「まあ、これはこれでイイ。何しろ安い(笑)。」
「ちゃんとしてるし、今時ちゃんとしたピノ・ノワールで2500円くらいのものってないしね(笑)。」
「余韻とか広がりはちゃんとしてるし、質感のある舌触りはイイね(笑)。やっぱりピノ・ノワールって好きだな(笑)。」
「これってかなりミネラリーだよね(笑)。フレッシュさに隠れてるけど…。それでバランスが取れてるのかな?」
「抜けが良くてイイ。ピノ・ノワールらしいよね。曇りがない(笑)。」
家内「SO2の添加量もかなり少ない方です。きっちり栽培・醸造されています。」
「マスキューさん、SO2の量ってわかるんですか?」
私「なかなか正確には当たりませんが(笑)、SO2が多いと抜けが悪く、余韻も短くなります。」


●プピーユ 2012年 フランス ボルドー コート・ド・カスティヨン 赤 750ml 4350円税込み
「ほっほっぉ。これですな(笑)。」
「ブログに書いてあったこの人がカリーユさんですね。わりと老けてる(笑)。」
私「私より10歳くらい年下なんですよ(笑)。」
「どれどれ(笑)。おー!濃いねぇ(笑)。でも飲みやすいね(笑)。」
「圧倒的だぁ(笑)。」
「今風なんですよね?」
私「除梗もしてますし、味わいは早く飲めるスタイルです。様々な工夫や設備を使ってますが、ズルはしていない(笑)。本来の自然の力を引き出す発想です。トップ・ランナーであることは確かかと。」
「お腹にずっしりとくるけど、意地悪なところがないんだよね。」
「濃さ一辺倒じゃないよね(笑)。フレッシュな酸味も感じる。」
家内「メルロ100%なんですが、そんな風に感じないんですよね。赤いベリーのニュアンスがあるからカベルネ・フランが混ざっているかと思いました(笑)。」
私「果実味がプラムプラムしてないんですよね(笑)。タイトさもあるかと。濃さばかりが有名になってますが(笑)、独特なバランスの取り方をしてます。」
家内「濃くするために過熟させたりしていませんね(笑)。」
「ニュー・ワールドのジャムっぽい濃さじゃないね(笑)。」
「小豆みたいなニュアンスもある。凝縮されてるよね(笑)。」
「程よくしっかり濃いんだな(笑)。」
「木樽の影響は感じますが、果実味が勝ってる。嫌味になっていない。」
私「抜栓してから時間が経つと、より良くなって行きます(笑)。」
「余韻も長いし、大きさは立派(笑)。」
家内「この上のキュヴェ アティピックは更に凄い(笑)。圧倒的ですよ(笑)。」
「マスキューさん。何で濃いの?」
私「葡萄の樹1本あたりから取る果汁が少ないからです。1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本くらいかと。」
「へぇー。そりゃ凄い!」
「ボルドーの1級シャトーもそうなんですか?」
私「願わくばそうあって欲しいのですが、
そんなクラシックな1級はもうない(笑)。
技術と効率化の波にしっかり乗ってます(笑)。」
家内「今のボルドーでバリックで3年も寝かせられるワインを造っているところは無いんじゃないかな(笑)。」
「それってどういうことですか?」
「果汁が濃いと熟成に耐えうるということですか?」
私「はい。おっしゃる通りです(笑)。プピーユは新樽比率は70%ですが、ムートンあたりは新樽100%で18ヶ月の熟成期間です。ちょっと前までは24ヶ月やってましたが(笑)。どんどん短くなる傾向です。短ければ短いほど資本効率は良いのですが(笑)。」
私「あと特徴的なのはバリックで樽発酵させています。それを金属製の滑車を樽に噛まして人力で樽を回します(笑)。発酵にステンレス・タンクは使いません。」
「店長!樽発酵すると馴染みが良くなるそうですよね。木樽は好気的って言われてますが…。」
私「カリーユさん曰く、樽に入れてから嫌気的な状態になるのでSO2を使わずに発酵が進むと言っていました。木目から微粒な酸素は供給されますが、塩梅が良いのかな(笑)?」

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