まずはのっけから先月のおさらい(笑)。
Dr.Fさん「マスキューさん、ズィビッポ飲みながらマスカット・オブ・アレキサンドリア食べてみました(笑)。でもダメ(笑)。重なりあっても相乗効果なし(笑)。1+1=1でした(笑)。」
あと
私「Fさんの『友達の友達は友達じゃない』理論好評でした(笑)。流行ってますよ(笑)。」
F「とてもとてもディープで狭い世界しか通用しない(笑)。」
私「いやいや、それでもかなり反響ありました。」
Dr.Fさん!Fさん!ありがとうございました!
◎カヴァ ブリュット・ナチュレ カロリナ・デ・マサックス
販売価格(税込): 1,854 円
スペイン 発泡性 白 750ml
私「36ヶ月熟成、しかもブリュット・ナチュレでございます。」
「おっ!なかなか泡立ちが立派(笑)。かなり注ぎたては泡が立ちますね。」
「落ち着いても、ちゃんと中から泡が出てる。カヴァにしてはしっかりしてますよね。」
「飲みやすい!グビグビいけちゃう(笑)。」
「シャンパンほど強くないけどブリオッシュの香りしますね(笑)。」
家内「クラッカー食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。酵母の香りとマリアージュして美味しいですよ(笑)。」
「シャンパンより軽やか、でも薄い訳じゃない。ところでカヴァのブリュット・ナチュレってあまり無いですよね?」
私「もともと酸がありませんから、最後にリキュール・タージュしないと全体の細さが目立ちます。それゆえブリュット・ナチュレはあまり見かけません。」
「そうそう。有ってもかなり高い。シャンパン並みなんだよね。」
「そうするとこのカヴァは高級品なんですね(笑)。」
家内「カヴァは量産品が主流となっており、今ではさまざまな産地で生産が認められるようになりました。これはもともとの産地ペネデスの高地で造られる小規模生産者のものです。」
「う~ん。スーパーなんかでバンバン売っているカヴァとは別物だよね。」
「このカヴァ梅酒っぽさありますよね?」
「うんうん。赤い果実のニュアンスありますね。」
「店長!店長がよく言う熟成由来の酸ですね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。さすがお気づきになりましたか(笑)。」
家内「舌の脇、ちょっと奥側で感じます。」
「ブラン・ドゥ・ノワール いわゆる黒葡萄の由来のニュアンスでは無いのですか?」
私「はい。これは熟成過程で酵母が自己破壊して出てくるアミノ酸(プロ・サッカリン)由来の赤甘く感じる酸味です。しっかり熟成させた結果のものかと。」
「何でシャンパンだとブリオッシュやナッツの香りが強いのですか?」
私「乳酸エチルが多いのが理由とされます。石灰質の土壌を好むシャルドネやピノ・ノワールは多く乳酸エチルを生成するようです。」
「へぇー、そうすると熟成がより長いとさらに良くなるんですか?ちなみにこれは36ヶ月もしてるしなぁ。」
私「個人的に思うのですが、瓶内二次熟成は36ヶ月くらいが一番良いような気がします。長すぎても、短すぎても良くないような気がします。もちろん原料ワインが良いのが前提ですが(笑)。」
「考えるに、シャンパン1本飲むよりこれ3本飲んだ方が私には似合ってるなぁ(笑)。」
「芸能人で朝シャンが常なんて方いましたが、私は朝カヴァで幸せになれるな(大爆笑)。」
私「元旦の朝、お雑煮食べながらこれを飲むのが至福とする私は朝カヴァ派(笑)?」
「『白樺派』みたいで格好いい(大爆笑)!」
私「では『朝カヴァ派』を流行らせましょう!」
家内「あなたの場合『朝バカ派』(冷笑)。」
私「おっしゃる通りでございます(涙)。」
〇バロン・デュ・モンテガード 白 2018年 シャトー・コンダミン・ベルトラン
販売価格(税込): 1,037 円
フランス I.G.P.ドック 750ml スクリュー・キャップ
「おっ、ようやく来ましたか(笑)。これが無くて困ってましたよ(笑)。」
私「お待たせいたしました。Kさんにはご愛顧いただいたワイン、ようやく再入荷してホッとしました。ご迷惑おかけしました(笑)。」
「ラベル・デザイン少し変わりましたよね?前のはシャトーの絵柄がありましたよね?」
「しかもスクリュー・キャップ。進化したかな(笑)?」
「う~ん。変わらぬ味(笑)。これは何十本も飲んだから間違えない(笑)。」
家内「セパージュも同じソーヴィニヨン・ブラン60%、ルーサンヌ40%です。」
「へぇー、普通やらない組合せですね」
私「はい(笑)。ラングドックではソーヴィニヨン・ブランはあまり造りません。ですからIGPです。」
「ボルドー品種と地場品種だとミス・マッチですよね(笑)?」
「いかにもソーヴィニヨン・ブランらしい草の香り。馬小屋の匂いはほんのちょっと(笑)。整ってる。どこのソーヴィニヨン・ブランだと聞かれると解りませんが(笑)。」
家内「今ちょっと冷やしていますが、室温
でちょうど良いと思います。手でグラスを暖めると良いですよ(笑)。」
「メネラリーだし、しっかりしてますよね。この価格帯だとあまり無いですよ(笑)。」
「なるほどね。草にレモンやグレープフルーツがとても新鮮に詰まった感じ。暖めるとどうなるのかな(笑)?」
「あーっ。ふっくら感、甘味が増しますね。冷やした時より濃く感じる(笑)。」
「ほのかにハニーな感じがして良い(笑)。」
「常温の方が高いワインのように感じますよ(笑)。」
「バランスが良いからラングドックらしくない(笑)。アルコール感が無いんだよね(笑)。」
私「さすが!ちなみにアルコール分は12%でございます。」
「マスキューさんがよく言う 折り合いの良さ かな(笑)?」
「マスキューさん!このふっくらしたところがルーサンヌですよね。ルーサンヌって力ずくになり勝ちですけどこれは違いますよね?」
私「左様で!コンダミン・ベルトランのあるペズナスはラングドックのグラン・クリュと呼ばれる恵まれたテロワールです。しかも200年以上続く名門。畑も200ヘクタール。やはり一番良い地所を持っているのでしょうね(笑)。」
家内「お金持ちだし、ワイン造りにプライドがあります。安いレンジでもしっかり造っています(笑)。」
「そーたよね。評判が良くなるとすぐ手を抜く生産者いるもんな(笑)。」
私「量はもともと充分ありますから、質にこだわる余裕があるのかな(笑)?大したものです(笑)。」
私「十二分ではないんでしょうが、充分な白ワインかと(笑)。」
●バロン・デュ・モンテガード 赤 2017年 シャトー・コンダミン・ベルトラン
販売価格(税込): 1,037 円
フランス I.G.P.ドック 750ml スクリュー・キャップ
「これが前の白とセットの赤ですね(笑)。」
家内「白が2018年、赤は2017年ですね。」
「メルロ?っぽいかな?」
家内「さすが!メルロ60%、シラー40%です。」
「白と似たようなパターンですね(笑)。」
家内「白同様にボルドー品種と地場品種の組合せです(笑)。白同様IGPです(笑)。」
「メルロのニュアンスなんだけどボルドーのサンテミリオンみたいにシリアスな感じじゃないよね(笑)。」
「ねっとりしたようなものでもないし。まあ、この価格でそれはないか(笑)。」
「暖かみはあるけれど、暑い産地でもない(笑)。柔らかな暖かさと言えば良いかな(笑)。」
「何処のメルロと言われると困るかな(笑)?」
「タンニンが渋くない(笑)!とても飲みやすい(笑)。」
「マスキューさん、白と共通するものを感じます(笑)。」
「軽いけど薄くない(笑)。」
「タンニンが渋くないんだけど厚みを感じる。」
私「ワインに雑味が無いですよね(笑)。赤、白ともに共通です(笑)。」
家内「開けてしばらく経つとプラムとベリーの香りが明瞭に表れます。」
「あー、私メルロもシラーも好きです(笑)。このワイン好きだなぁ(笑)。」
「自然に飲めちゃう(笑)。普段の食卓にあるとイイね(笑)。」
私「味噌を使った料理に合いますよ(笑)。鍋なんか良いですね。」
家内「白はポン酢醤油。赤は味噌!これ鉄板(笑)。鍋のお友達です(笑)!」
「高い和食のお店に行くとそれなりの価格のサンテミリオンなんか出てくるんだけど、この赤の方が料理に合うはず(笑)。これでイイんだよね(笑)。」
「赤、白ともに充分なワインですよね(笑)。」
「このコンダミン・ベルトランの高い上級キュヴェ飲んでみたい!」
私「はい。美味しいですよ(笑)。樽をぐるぐる回して造ったエリクシールなんかビックリの味わいです(笑)。」
「樽をぐるぐる回す(笑)?どうやるんですか?」
私「バリックを滑車でゆっくり回します。非常に飲みやすくワインがこなれるのと、抽出の効率が無理なくとても良い。
面白いことにコンダミン・ベルトランは2001年に樽を回して造ったワインをリリースしましたが、同じ年にボルドーのモン・ペラのデスパーニュさんが同じ発想でジロラートをリリースしています。たしかあと1名いたかな(笑)。」
「発明は完成するまでに3人くらい同じ時期に違う人が思いつくと言われてますが、それと同じかな(笑)?」
私「その3人の競争(笑)?」
家内「ちょうど新樽発酵、新樽熟成に注目が集まった頃ですね。」
私「必要は発明の母。方向性の追求の結果似たのですね。ただ、この手法は流行っていませんが(笑)。」
Written on 2019 10 29
桝久 試飲会リポート前半
Oct 29, 2019 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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