ここのところマスキューのブーム(笑)、イタリア・アブルッツォ州のコルナッキアの白!
〇トレビアーノ・ダブルッツォ・スペリオーレ 2019年 バローネ・コルナッキア イタリア アプルッツォ 白 D.O.C. 750ml 1414円税込み
「マスキューさん!先月のマスキュー試飲会で出した赤のモンテプルチアーノ・ダブルッツオと同じラベルですよね?」
家内「黄色の『カサノヴァ』ブランドです。カサノヴァと書いている字の色をちょっと変える小技あり(笑)。」
私「これは2019年ヴィンテージからスペリオーレ規格にアップ・グレードしてリリースされるようになったみたいです。まっまっ、お試しくださいませ(笑)。」
「おー!コレ凄い!圧倒的だぁ。」
「辛口!凄く辛く感じる(笑)。」
私「前がポワールですから、とても辛口に感じますよね(笑)。」
「バリバリ辛口(笑)。」
「酸の分量、果実味、圧巻だね(笑)。特にレモンの印象が凄い。」
「レモンの果実が迫り来る(笑)。透明感があるから、より一層鮮烈ですね(笑)。」
「香りの広がり、余韻の長さ。素晴らしい!後味にほんのりハニーさが残り、それがゆっくりゆっくり消えていく様は美しい(笑)。すごい辛口であることと香りの広がりがシンクロする(笑)。」
家内「後味のハニーさが押しつけがましくないですよね(笑)。無理に遅摘みしていません。品の良さがもともと備わっているように思います(笑)。」
「大好きなドンナルーチェと比べるとパワーは遜色ない(笑)。コスパ良いですね(笑)。」
「まだ若いんだろうな。熟成するって直感するね(笑)。」
私「そーなんです。まだまだ開いていません。」
「ちょっと香水みたいなところがある。なんて言ったら良いのか…。あと後味にピリッとスパイシーなニュアンス。上手く言えないんだけど(笑)。」
私「若い上にマロラクティック発酵を行わないスタイルなので、酸が膨大。この点ドンナルーチェと同様ですね(笑)。あと液温が上がるとちょっとアニスっぽさを感じます。」
家内「あと塩辛さ、小梅の紫蘇漬けみたいなニュアンスが隠れています(笑)。」
「店長!コレ凄いですよ(笑)!まさに圧巻。しかも隠れたものを予感させます。」
私「ありがとうございます(笑)。あと、驚くことにこのワインはアルコール分が12.5%となっております(笑)。」
「えー!もっとアルコール分が高いと思ってましたよ(笑)。こりゃやられたな(笑)。」
「そうそう。スペリオーレだし絶対に高い
アルコール分だと思いました。14%くらいはあると思ってましたよ(笑)。」
家内「特殊なテロワールなのは確実ですよね(笑)。コルナッキア自体畑はモンテプルチアーノ・ダブルッツオDOCG域内にありますから、もともと恵まれていますが(笑)。」
私「スペリオーレになったのは樹齢が進んだからとか。でもコレを飲むと樹勢が強く感じますよね(笑)。」
「基本モンテプルチアーノってアルコール分は高いですよね(笑)。ワイン自体にあまり酸も無いし(笑)。ちょっと平板(笑)。これは予想を良い意味で裏切りますね(笑)。」
「マスキューさん!ブログにはこのワインは薔薇の香りが支配的になるって書いてありますが、何時そうなるんですか(笑)?」
私「はい(笑)。ご指摘ごもっとも(笑)。すぐにはなりませんし(笑)、そんな風になるとは、今の状態では考えられないですよね(笑)。後味にピリッとしたニュアンスがありますが、そのスパイシーなニュアンスはピンク・ペッパー 薔薇の種のニュアンスです。ですから後味の上品なハニーさの中に薔薇のニュアンスが微妙に感じられると思います。薔薇の花と茎のトゲがを想像してしまいます(笑)。これが次第に強く感じられるようになります。」
「なるほど、種が弾けて芽をだし茎が伸び花開くまでは時間がかかる訳ですね(笑)。」
私「上手い!座布団1枚!」
大好きなロゼなんです(笑)。
〇ピノ・グリ 2019年 ドメーヌ・アラン ・ヴィニョ ブルゴーニュ・コート・サンジャック A.C. ロゼ 750ml 2723円税込み
「これ、色が薄いですね(笑)。キアレットなんかと比べるとかなり薄い。」
「ピノ・グリでしたっけ?黒のピノ・ノワールで作ったロゼよりも色は薄いかな(笑)?」
「旨い!でもちょっと違う(笑)?なんて言えばイイかな(笑)、赤いニュアンスが無くて、白に近い。」
「白ワインの旨みですよね。果実の味ははっきりしないけど、酸が舌の上を転がる(笑)。それも旨みの酸。」
私「そーなんです(笑)。実にチャーミングでおいちい(笑)。」
「うん。確かにおいちい(笑)。」
「ピノ・グリってピノ・ノワールの亜種ですよね。でもピノ・ノワールの味はしない(笑)。」
私「ピノ・ノワールの苺やフランボワーズの香りは黒い皮由来。ですから灰色や茶色に皮の色が変異したピノ・グリはあまりはっきりした果実のニュアンスに欠けます。」
「イタリアやドイツなんかではピノ・グリってよく使われますよね?あれとこのピノ・グリは違うのですか?」
私「ブルターニユはピノ・グリが自分の畑で発生しますので(笑)、それをクローンとして使うことが多いようです。」
家内「近所で出来の良いピノ・グリがあればそれを分けてもらったりするようです(笑)。」
「なるほどね!あともともとのピノ・ノワールやシャルドネを植えた方が収益上がるしね(笑)。ブルゴーニュのピノ・グリってあまり聞かないですよね。ましてやロゼは珍しい。」
私「ジャイエ・ジルなんかリスク回避のために白はシャルドネとピノ・ブランを半々に植えています。だから出来上がったワインのセパージュの割合が半々の年のワインは美味しい(笑)。イレギュラー無く育ったからです。」
家内「ヴァン・グリは自家消費くらいの生産しかしないようです。あまり日本に輸入されませんね。飲むのは何十年ぶりですよ(笑)。コレは外せない(笑)!」
「自家消費用ってなんだか解るよね(笑)。シャルドネやピノ・ノワールと比べると
派手な香りしないもんね(笑)。」
家内「私この手のワインが好きでして(笑)、『もやもや系』と密かに分類しております(笑)。」
「『もやもや系』ですか(笑)。言い当て妙ですね(笑)。」
「ご主人は『おいちい系』(笑)?」
私「えへへ(笑)。」
「それにしてもブルゴーニュに変なアペラシオンあったんですね(笑)。『コート・サンジャック』でしたっけ?知らなかった。」
私「我々も同様でございました(笑)。焦って調べました(笑)。」
家内「指定された畑は12ヘクタールしかありませんから(笑)、無視して良いくらい(笑)。しかも生産者は3名。」
「本気の3名ですな(笑)。シャトー・グリエなんか一人アペラシオンですから、まだまだ(笑)。」
私「あれほど特徴的ならば納得が行きますが(笑)。このアペラシオンはまだまだこれからですね(笑)。」
「ヴァン・グリで勝負賭けたら(笑)?美味しいし(笑)。」
●ブルゴーニュ ・オート・ コート・ ド・ ニュイ フュ・ド・シェーヌ ピノ ・ノワール 2018年 ドメーヌ ・ギィ ・シモン ・エ ・フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2677円税込み
「このオジサンのワイン見たことある(笑)!」
「先月の試飲会のあのオジサンだぁ(笑)。」
「前回のオジサンと比べるとポーズがちょっと違うね(笑)。同じヴィンテージでアペラシオンもオート・コートと同じですよ(笑)。」
家内「ラベルの上に小さく樽熟成してると書いてあります(笑)。虫眼鏡が無いと分かりません(笑)。」
「こっちのオジサンは樽からワインを取り出して試飲するポーズなんだな(笑)。」
私「基本同じ栽培のワインと思いますが、畑が違うようです。」
「あっ、コレもおいちい(笑)。旨みたっぷりのピノ・ノワール(笑)。」
「店長!オート・コートらしい酸っぱいピノ・ノワールじゃないですよ(笑)。どうみてもニュイ・ヴィラージュ(笑)。」
「うんうん。王道のピノ・ノワール!」
「こういうティピカルなピノ・ノワールってホッとするね(笑)。最近は高くてなかなか飲めないもんね(笑)。」
「ジュヴレイっぽいね(笑)。」
「前回の試飲会で出したこの下のキュヴェはとても安くて好きですが、こっちはもっと濃い。ランクの違いを感じますよね(笑)。」
「前回のオジサンのワインは薄旨くて良かった(笑)。割りと好きなスタイルでした。コレを飲むと畑がもちろん違うだろうし、収穫制限も違うように感じます。
どうなんですか?」
私「濃さの差は並級と1級くらいの差を感じますよね。畑の違いは自然な収穫量の違い テロワールの差のような気がします。あと葡萄樹の樹齢の差もあように感じます。鰻で言えば『竹』と『梅』くらいの差かな(笑)?」
「同じオート・コートでも、しかも生産者ヴィンテージが同じでも違いがあるのですね。」
「どっちかを手を抜いて作る訳ないもんね(笑)。」
すっかりオジサンのピノ・ノワールと定着。きっとギイ・シモンからすれば『あんたより年下の俺をオジサン呼ばわりするとはなんと失礼な奴だ!』となるはず(笑)。本当にゴメンナサイ。しかも鰻の『竹』と『梅』と比べられるのも心外なはず(笑)、本当に重ね重ねゴメンナサイ。
えっ、謝り方に誠意が無い!って。
おっしゃる通りでございます。ホント、ゴメンナサイ(笑)。
Written on 2021 06
マスキュー 試飲会リポート 後半
Jun 29, 2021 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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桝久 試飲会リポート 前半
Jun 28, 2021 by weblogland |昨日、一昨日とひっそりのご来店ありがとうございました!
サクッと試飲は15分。
ご協力ありがとうございました!
まずは今話題の低アルコール・ドリンク
シードルとポワールです。
◎シードル・ビオロジック ブリュットN.V. ラ・リボード フランス ノルマンディ 微発泡 シードル 750ml 1697円税込み
試飲会にお出しするワインを決める前にマスキューのティスティング・スタッフのKさんから「マスキューさん、最近低アルコールのものが流行っているみたいだから、マスキューさんも扱ったら?」と鋭いご提案!
私「はい!実は今回シードルなんかどうかと思い探しました(笑)。阿吽の呼吸(笑)?
それとも読まれてるのかな(笑)?さすがKさん勘がイイ(笑)。」
そんなこんなでシードルの登場となりました(笑)。
私「今回最初の2本は氷水で思いっきり冷やしました(笑)。まっまっどうぞ!」
「来るまでに汗かいたから、コリャたまらん(笑)。コップ1杯一気に飲み干したいね(笑)。」
私「あくまでも試飲、試飲でございます(笑)!」
「ビールっぽいよね。泡も細かくてビールの泡に似てる(笑)。あと酵母の香り?これまたビールっぽい(笑)。でも味わいはリンゴ(笑)。」
「日本のリンゴとは違う。日本のリンゴってもっと甘いもんね。」
家内「この果樹園ではリンゴは30種類、洋梨は20種類の樹を植えているそうです。それらを合わせることでバランスが取れるとか。」
「日本のリンゴとは大違いですよね。日本だと単一品種を如何に甘くするかが勝負
ですもんね。同じリンゴとは考えない方がよいですね。」
家内「収穫もかなりの期間をかけるようです。冷涼な土地柄ですからリスク回避なんでしょうね。」
「たまにシードル飲むんですけど、コレはいつも飲むシードルとは違う(笑)。とても自然に作った感じ(笑)。自然な発酵酒(笑)。甘いんだけどとてもドライ。」
「酸がある?広がりがとても大きく余韻が長い。良いワインと共通するよね(笑)。あと辛口なのがイイ(笑)。」
「マスキューさん、コレってアルコール分はいかほどですか?」
私「5%です。ブリュト表示なのでアルコール発酵はわりとしています。もっとも辛口だとアルコール分が8%位までは上がるようです。この辺りのレギュレーションがわりと大雑把なのもシードルの特徴のようです(笑)。」
「芳ばしさがイイ(笑)。ガレットに合わせるのも解るよね(笑)。」
「焼いたソバ粉の芳ばしさに合うもんね(笑)。」
「ランビック飲んでるみたい(笑)。好きなんですよね(笑)。」
私「フルーツ・ビールですね(笑)。あれって大発明ですよね。」
「ブルターニュ行った時リンゴ拾いの体験
したのですが(笑)、落ちているのを拾うだけ(笑)。」
「街中の舗道の脇でリンゴが沢山落ちている(笑)。そのまま食べても美味しくないから誰も拾って食べない(笑)。」
家内「昔、盛岡で豚の角煮を食べて感激(笑)。お店の人に秘訣を聞いたらリンゴと一緒に煮る!シードルで角煮を煮て、そのシードル飲みながら角煮を食べてみたいです(笑)!」
私「個人的にはざる蕎麦食べながらコレを飲むのが楽しみになっております(笑)。ワサビに意外と合います(笑)。」
「マスキューさん!蕎麦好きなんですね(笑)。私も蕎麦好き(笑)。何処の蕎麦屋がイイと思いますか?」
私「この辺で有名なのは『登茂吉』ですよね(笑)。」
「そう(笑)!あそこは旨い!鴨南蛮、天ざる、う~ん。冷したお蕎麦が最高!バブルの頃なんか高級車で乗り付けて来るお客さんが多かったなぁ。」
「『登茂吉』!鶴見区民で行ったことがない人はモグリ(笑)!天ぷら蕎麦の海老がでかくて美味しいんだよね(笑)。」
鶴見のグルメ達推奨のお蕎麦さん『登茂吉』でございました(笑)。
◎ポワール・ビオロジックN.V. ラ・リボード フランス ノルマンディ 微発泡 シードル 750ml 1697円税込み
試飲会前の作戦会議
Kさん「マスキューさん、シードルとポワールどちらか売れると思いますか(笑)?
私はこのポワールの濃さに軍配が上がると思います(笑)。」
家内「先行販売では(笑)、最初はシードルでしたが、ポワールのリピーターが次第に増えてきています。」
私「特に女性はポワールの方を好む傾向です。でもそれってポワールの方が甘いからでは無さそうなんです。」
「あっ、コレ美味しい。シードルの口当たりの酵母の香りが無い。とても飲みやすい。」
「コレってそのまま食べたら美味しくないのかなぁ(笑)?」
私「多分(笑)。かなり硬いようです(笑)。」
「これってシードルより濃いですよね。しかも甘くもない?」
「果実の広がりが凄い!上質ですよ(笑)!」
私「残糖分だけですと、ポワールの方が多いのですが、飲むとポワールの方が辛く感じますよね(笑)。」
「ポワールの方が酸がありますね(笑)。」
家内「はい(笑)。私もそう思います。酸がある分辛く感じるし、スケール感も大きいです(笑)。」
「でも共通して醤油系の食べ物に合いそう。特にポワールの方がより濃い味付けのものにより合いそうですね(笑)。」
私「単純に鰻の蒲焼きのタレや焼き鳥のタレ(笑)。芸がないかな(笑)?」
家内「スパイスの効いた辛いものにポワールは合いそうですよね。カレーとナンがあれば最強(笑)?」
「ソースの隠し味に使えばかなり効果ありそう(笑)。フォアグラにポワールってよく合わせたりするから、絶対に合うはず(笑)。考えるだけで楽しくなっちゃう(笑)。」
「日本の梨とは大違い(笑)。でもラ・フランスとも違う。やはりポワールも食用の洋梨じゃ無いんですね(笑)。こんなに酸は無いですもんね。」
「酸があるってこういう事なんですね(笑)
、濃く旨みがあるって事なんだな(笑)。」
私「もちろん酸っぱい系のリンゴ酸もあれば、旨み系のグルタミン酸もあり、酸が多いと複雑さが増します。あと糖分をマスキングします。ティスティングの基本ポイントは糖分と酸の量を官能する事なのです。」
「へぇー、ティスティングって『森の中を濡れた犬が走る香り』とか銘柄やヴィンテージを当てることかと思ってましたよ(笑)。」
私「それは一部のソムリエさんの特殊能力かな(笑)?」
「フランスって食材の幅が広いですよね(笑)。同じ作物でも食用とお酒用があります。実際それに特化もしてるし、分けて使う。文化が深いですよね(笑)。」
家内「私達のワインの師である岩野先生は戦後外国人宣教師に『何故日本人は食べるお米も無いのにお酒を作るのですか?我々にはお酒のためだけのワインがあります。』と言われてワイン研究を志したと仰ってました。」
私「その話に感激して未知のワインを勉強しようとしたのは凄いです。戦後すぐのことですから、余計凄い。ワインの研究をする等と言ったら非国民扱いされるでしょうし(笑)。」
サクッと試飲は15分。
ご協力ありがとうございました!
まずは今話題の低アルコール・ドリンク
シードルとポワールです。
◎シードル・ビオロジック ブリュットN.V. ラ・リボード フランス ノルマンディ 微発泡 シードル 750ml 1697円税込み
試飲会にお出しするワインを決める前にマスキューのティスティング・スタッフのKさんから「マスキューさん、最近低アルコールのものが流行っているみたいだから、マスキューさんも扱ったら?」と鋭いご提案!
私「はい!実は今回シードルなんかどうかと思い探しました(笑)。阿吽の呼吸(笑)?
それとも読まれてるのかな(笑)?さすがKさん勘がイイ(笑)。」
そんなこんなでシードルの登場となりました(笑)。
私「今回最初の2本は氷水で思いっきり冷やしました(笑)。まっまっどうぞ!」
「来るまでに汗かいたから、コリャたまらん(笑)。コップ1杯一気に飲み干したいね(笑)。」
私「あくまでも試飲、試飲でございます(笑)!」
「ビールっぽいよね。泡も細かくてビールの泡に似てる(笑)。あと酵母の香り?これまたビールっぽい(笑)。でも味わいはリンゴ(笑)。」
「日本のリンゴとは違う。日本のリンゴってもっと甘いもんね。」
家内「この果樹園ではリンゴは30種類、洋梨は20種類の樹を植えているそうです。それらを合わせることでバランスが取れるとか。」
「日本のリンゴとは大違いですよね。日本だと単一品種を如何に甘くするかが勝負
ですもんね。同じリンゴとは考えない方がよいですね。」
家内「収穫もかなりの期間をかけるようです。冷涼な土地柄ですからリスク回避なんでしょうね。」
「たまにシードル飲むんですけど、コレはいつも飲むシードルとは違う(笑)。とても自然に作った感じ(笑)。自然な発酵酒(笑)。甘いんだけどとてもドライ。」
「酸がある?広がりがとても大きく余韻が長い。良いワインと共通するよね(笑)。あと辛口なのがイイ(笑)。」
「マスキューさん、コレってアルコール分はいかほどですか?」
私「5%です。ブリュト表示なのでアルコール発酵はわりとしています。もっとも辛口だとアルコール分が8%位までは上がるようです。この辺りのレギュレーションがわりと大雑把なのもシードルの特徴のようです(笑)。」
「芳ばしさがイイ(笑)。ガレットに合わせるのも解るよね(笑)。」
「焼いたソバ粉の芳ばしさに合うもんね(笑)。」
「ランビック飲んでるみたい(笑)。好きなんですよね(笑)。」
私「フルーツ・ビールですね(笑)。あれって大発明ですよね。」
「ブルターニュ行った時リンゴ拾いの体験
したのですが(笑)、落ちているのを拾うだけ(笑)。」
「街中の舗道の脇でリンゴが沢山落ちている(笑)。そのまま食べても美味しくないから誰も拾って食べない(笑)。」
家内「昔、盛岡で豚の角煮を食べて感激(笑)。お店の人に秘訣を聞いたらリンゴと一緒に煮る!シードルで角煮を煮て、そのシードル飲みながら角煮を食べてみたいです(笑)!」
私「個人的にはざる蕎麦食べながらコレを飲むのが楽しみになっております(笑)。ワサビに意外と合います(笑)。」
「マスキューさん!蕎麦好きなんですね(笑)。私も蕎麦好き(笑)。何処の蕎麦屋がイイと思いますか?」
私「この辺で有名なのは『登茂吉』ですよね(笑)。」
「そう(笑)!あそこは旨い!鴨南蛮、天ざる、う~ん。冷したお蕎麦が最高!バブルの頃なんか高級車で乗り付けて来るお客さんが多かったなぁ。」
「『登茂吉』!鶴見区民で行ったことがない人はモグリ(笑)!天ぷら蕎麦の海老がでかくて美味しいんだよね(笑)。」
鶴見のグルメ達推奨のお蕎麦さん『登茂吉』でございました(笑)。
◎ポワール・ビオロジックN.V. ラ・リボード フランス ノルマンディ 微発泡 シードル 750ml 1697円税込み
試飲会前の作戦会議
Kさん「マスキューさん、シードルとポワールどちらか売れると思いますか(笑)?
私はこのポワールの濃さに軍配が上がると思います(笑)。」
家内「先行販売では(笑)、最初はシードルでしたが、ポワールのリピーターが次第に増えてきています。」
私「特に女性はポワールの方を好む傾向です。でもそれってポワールの方が甘いからでは無さそうなんです。」
「あっ、コレ美味しい。シードルの口当たりの酵母の香りが無い。とても飲みやすい。」
「コレってそのまま食べたら美味しくないのかなぁ(笑)?」
私「多分(笑)。かなり硬いようです(笑)。」
「これってシードルより濃いですよね。しかも甘くもない?」
「果実の広がりが凄い!上質ですよ(笑)!」
私「残糖分だけですと、ポワールの方が多いのですが、飲むとポワールの方が辛く感じますよね(笑)。」
「ポワールの方が酸がありますね(笑)。」
家内「はい(笑)。私もそう思います。酸がある分辛く感じるし、スケール感も大きいです(笑)。」
「でも共通して醤油系の食べ物に合いそう。特にポワールの方がより濃い味付けのものにより合いそうですね(笑)。」
私「単純に鰻の蒲焼きのタレや焼き鳥のタレ(笑)。芸がないかな(笑)?」
家内「スパイスの効いた辛いものにポワールは合いそうですよね。カレーとナンがあれば最強(笑)?」
「ソースの隠し味に使えばかなり効果ありそう(笑)。フォアグラにポワールってよく合わせたりするから、絶対に合うはず(笑)。考えるだけで楽しくなっちゃう(笑)。」
「日本の梨とは大違い(笑)。でもラ・フランスとも違う。やはりポワールも食用の洋梨じゃ無いんですね(笑)。こんなに酸は無いですもんね。」
「酸があるってこういう事なんですね(笑)
、濃く旨みがあるって事なんだな(笑)。」
私「もちろん酸っぱい系のリンゴ酸もあれば、旨み系のグルタミン酸もあり、酸が多いと複雑さが増します。あと糖分をマスキングします。ティスティングの基本ポイントは糖分と酸の量を官能する事なのです。」
「へぇー、ティスティングって『森の中を濡れた犬が走る香り』とか銘柄やヴィンテージを当てることかと思ってましたよ(笑)。」
私「それは一部のソムリエさんの特殊能力かな(笑)?」
「フランスって食材の幅が広いですよね(笑)。同じ作物でも食用とお酒用があります。実際それに特化もしてるし、分けて使う。文化が深いですよね(笑)。」
家内「私達のワインの師である岩野先生は戦後外国人宣教師に『何故日本人は食べるお米も無いのにお酒を作るのですか?我々にはお酒のためだけのワインがあります。』と言われてワイン研究を志したと仰ってました。」
私「その話に感激して未知のワインを勉強しようとしたのは凄いです。戦後すぐのことですから、余計凄い。ワインの研究をする等と言ったら非国民扱いされるでしょうし(笑)。」
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先月のマスキュー試飲会で好評でした
Jun 05, 2021 by weblogland |う~ん。
先月のマスキュー試飲会で好評でした
●コントログエッラ ロッソ コッレ・クーポ 2018年 バローネ・コルナッキア イタリア アブルッツォ 赤 コントログエッラD.O.C. 750ml 2262円税込み
まあ、試飲会のトリを飾るにはそんなに高価でないところも良かったのかな(笑)?
買われるお客様が共通しておっしゃるには、
「この値段でこのレベルはあり得ない。」
です。
まあ、とことん尽力して作られていますからそれなりにコストはかかっていますが、変なプレミアがのっていないところが嬉しい(笑)。でもですね、冷静に考えると所詮畑に生えたものですから、基本的なコストは10倍くらいは違うことはあっても100倍違うことはあり得ない(笑)。日本酒の純米大吟醸は使うお米の量はだいたい同じですから1升の値段は1万円前後となっています。とてもリーズナブルな価格体系なのです。最近日本酒でも1升10万円なんて価格のものが出てますが、ワインの値段付け戦略に比べれば可愛いもの(笑)。強欲さはグローバル・スタンダードの1/10ほどかと(笑)。
あと、今ブームのモルト・ウイスキー。
サントリーが山崎55年を限定リリース、1本300万円税別。驚くお値段。面白いのが転売価格が2,000万円ほどとか(ほんまかいな)、さらに凄いのはお持ちの方は海外の友達の富豪に8,000万円で売ったそうな(笑)。
う~ん。これがグローバル・スタンダード(笑)。このくらいの強欲さが必要なのかしら(笑)。もちろん売る方も買う方も
。
まあ、作ったものを安く売るのではなく、高く売る方向は日本には必要だとは思いますが、個人的にはほどほどが良いと思うのですが(笑)。
皆さんいかがでしょうか?
『売り手良し、買い手良し、世間良し!』なんて思ってるのは甘いのですかね(笑)。それとも商売とビジネスは違うものと認識しないとダメなのかな?
>> 試飲会セット
先月のマスキュー試飲会で好評でした
●コントログエッラ ロッソ コッレ・クーポ 2018年 バローネ・コルナッキア イタリア アブルッツォ 赤 コントログエッラD.O.C. 750ml 2262円税込み
まあ、試飲会のトリを飾るにはそんなに高価でないところも良かったのかな(笑)?
買われるお客様が共通しておっしゃるには、
「この値段でこのレベルはあり得ない。」
です。
まあ、とことん尽力して作られていますからそれなりにコストはかかっていますが、変なプレミアがのっていないところが嬉しい(笑)。でもですね、冷静に考えると所詮畑に生えたものですから、基本的なコストは10倍くらいは違うことはあっても100倍違うことはあり得ない(笑)。日本酒の純米大吟醸は使うお米の量はだいたい同じですから1升の値段は1万円前後となっています。とてもリーズナブルな価格体系なのです。最近日本酒でも1升10万円なんて価格のものが出てますが、ワインの値段付け戦略に比べれば可愛いもの(笑)。強欲さはグローバル・スタンダードの1/10ほどかと(笑)。
あと、今ブームのモルト・ウイスキー。
サントリーが山崎55年を限定リリース、1本300万円税別。驚くお値段。面白いのが転売価格が2,000万円ほどとか(ほんまかいな)、さらに凄いのはお持ちの方は海外の友達の富豪に8,000万円で売ったそうな(笑)。
う~ん。これがグローバル・スタンダード(笑)。このくらいの強欲さが必要なのかしら(笑)。もちろん売る方も買う方も
。
まあ、作ったものを安く売るのではなく、高く売る方向は日本には必要だとは思いますが、個人的にはほどほどが良いと思うのですが(笑)。
皆さんいかがでしょうか?
『売り手良し、買い手良し、世間良し!』なんて思ってるのは甘いのですかね(笑)。それとも商売とビジネスは違うものと認識しないとダメなのかな?
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桝久 試飲会リポート
Jun 01, 2021 by weblogland |後半は怒涛のモンテプルチアーノ!
◎チェラスオーロ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2018年 テッレ・ダブルッツオ イタリア アブルッツォ キアレット(ロゼ)D.O.C. 750ml 1697円税込み
「マスキューさん!これって定番のロゼですよね。すごくしっかりしてて美味しい
(笑)。しょっちゅう飲んでますよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。今回ヴィンテージが2017年から2018年に変わりましたので、試飲会で再登場となりました
(笑)。」
「おー!しっかりしてる(笑)。全体に大柄だよね(笑)。」
「モンテプルチアーノ種って酸がないんだけど、これはしっかり酸がある。」
「これって飲んでると赤ワインみたいな感じするよね。辛口だし料理に合わせやすい(笑)。」
「色も濃いしヨーロッパ的(笑)。」
「イチゴの香りがイイね。凄くはっきりしてる。でもフランスのブルゴーニュなんかとは決定的に違うんだよね(笑)。」
「ピノ・ノワールのイチゴの香りとは違う
。マスキューさん曰く重心が低いかな(笑)?」
「いやいや、これ香りも立ちますよ(笑)。なんと言えば良いかな…。味と香りが一致してて、がっちりしてる(笑)。」
「酸が思った以上にある感じですね(笑)。
あととてもスパイシー。」
家内「以前の2017年の方がシリアスな印象があります。2018年はより暑かった感じですよね。」
「それってアルコール分も2017年と2018年では違うってことですか?」
家内「面白いことにアルコール分はどちらも同じ12.5%なんですよ(笑)。このワインの良さはワインが強くともアルコリックにならない塩梅にワインを仕上げる点かと(笑)。」
私「とても風通しの良いテロワールのようです。」
「テレビの格付け番組で白を赤ワインなんて間違えるタレントいますけど(笑)、これブラインドで飲んだら赤って答えちゃいますよ(笑)。肉に合いそうですよね(笑)。
」
「まるっきりドライで食事のためにあるようなロゼ。フランスのバンドールのロゼなんかも美味しいんだけど高いから現実的じゃないですよね(笑)。これなら牛肉も
行けそうですね(笑)。夏の暑い盛りに、冷えたローストビーフにこのワインを冷やして飲んだら、さぞや美味しいだろう(笑)。考えただけで涎が出ちゃう(笑)。」
私「牛ヒレのステーキでも行けそうですね
(笑)。」
家内「中華料理の海老チリとか辛い唐辛子を使った料理と相性がとでも良いですよ
(笑)。」
「なるほど!四川風麻婆豆腐でチャレンジしてみるかな(笑)。」
●モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2016年 バローネ・コルナッキア イタリア アプルッツォ 赤 D.O.C. 750ml 1414円税込み
「あー!これもイチゴの香り(笑)!基本香りは同じ(笑)。モンテプルチアーノ種を理解しましたよ(笑)!」
「たっぷりしてて完熟感満載(笑)。」
「ジャムっぽさもある。でも辛口(笑)。良く見かける安いモンテプルチアーノ・ダブルッツォとは濃さが違う(笑)。」
「タンニンもそれなりにタップリ(笑)。しかも飲みやすい(笑)。」
私「今飲んでちょうど良い塩梅ですよね(笑)。この生産者はワインを長めに熟成させてからリリースしてくれます。一般的な早飲みのモンテプルチアーノとはちょっと違います。」
「そういえばヴィンテージは2016年ですね。思ったより古い(笑)。2018年か2019年かと思いましたよ(笑)。」
「色も濃くて光を通さない(笑)。黒に近い
(笑)。まあ、グラスの縁近くは赤いけど(笑)。」
家内「実は1つ前に飲んでいただいたロゼ テッレ・ダブルッツォの作る赤を以前扱いました。とても良いワインだったのですが若くて堅くてあまり売れませんでした(笑)。」
「本物のモンテプルチアーノ・ダブルッツォって長命なんだよね(笑)。」
私「左様で(笑)。エミディオ・ペペなんか途方もない熟成能力があります。しかも
除梗していながらですから、生命力は規格外です(笑)。」
家内「産地のダブルッツォ州は平地が1%しかありません。産業も育ちにくくつい最近まで羊飼いが州内で放牧していたとか。」
「知ってる知ってる。羊の方が人より多いって(笑)。裕福なところではないようですね。」
私「モンテプルチアーノ・ダブルッツォも
北イタリアの大手ワイン商にバルクで売っていたそうです。『北イタリアの奴ら、俺達のワインを安く買って儲けやがって!』と恨みが深い(笑)。」
家内「この生産者バローネ・コルナッキアは1970年代にもっとも早く元詰めを開始した生産者です。」
私「さすが男爵家だけあって地域のリーダー(笑)。でもですね、あまりマーケティングは上手くない(笑)。ノブレス・オブ・リージュなのです(笑)。そうそう、白の2番目のステファナゴも貴族の家系、両者とも『自分が飲んで美味しくないものは売らない!』プライドがありますね(笑)。」
家内「コルナッキアは全部の畑がD.O.C.G.
域内なのですが、これはD,O.C.。ここいらへんにもプライドが覗きます。」
●コントログエッラ ロッソ コッレ・クーポ 2018年 バローネ・コルナッキア イタリア アブルッツォ 赤 コントログエッラD.O.C. 750ml 2262円税込み
家内「このD.O.C.初めて飲みました(笑)。モンテプルチアーノ・ダブルッツォD.O.C.G.内にある小さなD.O.C.で『コントログエッラ村』のD.O.C.。因みに意味は
『闘争村』です(笑)。」
私「モンテプルチアーノ種を60%以上使い、補助品種がカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロとなります。まっ、まっ、お試しを!」
「あっー、コレ高級ワインだよ(笑)。」
「カベルネ・ソーヴィニヨンが入っている感(笑)。モンテプルチアーノ種だけのものとは別物。」
「これ、香りが素晴らしい。凄く複雑で織り成すよう(笑)。普通じゃない!」
「とても濃いし、旨み甘味も十分あって美味しい!」
私「モンテプルチアーノは基本イチゴの香りですが、これはイチゴ、プラム、小粒のスグリ、それにミントなどのハーブやスパイス。香りの様は圧巻ですね(笑)。」
「4番目とこの5番目は何故こんなにも違う?ヴィンテージは同じでしたよね。もちろん作り手も同じ。」
私「作り方、栽培法も同じだと思います。コルナッキアは1本の葡萄樹に5房しか葡萄を成らしません。」
「カベルネとメルローがとても良いからかな?」
家内「この畑は親戚が持っていたものを受け継いだとか。コルナッキア元々の葡萄園からは離れています。」
「とにかく香りの分量が違う(笑)。グラスの中が大変なことになってますよ(笑)。」
私「私のグラスのワインは2時間前に注いだものですが、香りが物凄いです(笑)。並みの高級ワイン以上の香りの出方です。しかも壮麗。」
家内「あとバランスが良いですよね。やり過ぎ感がないのが凄い(笑)。これって物凄く高度なことだと思います。」
「コントログエッラはまだまだ伸び代を感じます。葡萄自体のポテンシャルが4番目とは明らかに違うよね(笑)。」
「完成した美味しいワインなんだよね(笑)。」
「う~ん。これ安いよね(笑)。」
「凄いワインを探しましたね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「マスキューさん!ここの家のモンテプルチアーノ・ダブルッツォのD.O.C.G.はどんなワインなんですか?」
私「明日の土曜日に来ますが、何時飲んだら良いのか途方にくれます(笑)。2015年ヴィンテージなのですが、あまりにタンニンが多量で圧倒されてしまいます(笑)。
何時飲んだら良いか?どれ程の生命力があるのか?私には判断出来ません(笑)。」
今回の試飲会のトップセラーは1番目のシャルドネとトリのコントログエッラとなりました。トリのワインがトップセラーになるのは初めてかも?
ありがとうございました!
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