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Written on 2022 09

桝久 試飲会リポート 前半

Sep 25, 2022 by weblogland |
昨日、一昨日と台風のさなかご来店ありがとうございました(笑)!
天気の間隙を縫ってのご来店感謝申し上げます。

●グリニャン・レ・ザデマール トラディション 2020年 ドメーヌ・サン・リュック フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 1697円税込み
私「これなかなか覚えられません(笑)。昔はコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれてました。ぐんと濃くて美味しいですよ。まっ、まっ、どうぞ!」
「う~ん。甘くて美味しい。」
「中に沢山のタンニンが入っていて、それがだんだん出てくる。渋く感じない(笑)。」
「充実してる。真夏だと飲む気にならないけど(笑)、涼しくなると恋しくなる味の赤ワイン(笑)。」
「鰻食べながら飲んだら美味しいですよ!」
私「それ鉄板(笑)!」
「東南アジアのスパイス…、中華料理の八角 シナモン…。甘いスパイスの香り。」
「鰻には山椒をたっぷり降ろう(笑)!」
「海藻のニュアンス。」
「いかにもローヌ味(笑)。セパージュはグルナッシュ、シラー…かな?」
家内「はい!ご名答!正確にはシラー、グルナッシュです(笑)。シラーの方が60%ほどのようです。南ローヌではグルナッシュの北限と呼ばれた地です。」
「チョコレートのニュアンスもある。木樽を熟成に使っているのかな?」
私「木樽は使わずセメントタンクを使用します。このチョコレートのニュアンスはグルナッシュの特徴と呼ばれています。

「シンプルに良いワイン。飲みやすい。アルコール分はいかほどですか?」
家内「14%。ローヌらしい高さです(笑)。

「私アルコール分の高いワイン好きなんだよね(笑)。」
「でもアルコールっぽく感じませんね(笑)
。『折り合いが良い』でしたっけ(笑)。

私「左様かと(笑)。とても宜しいワインだと思います。実は彼の地、近所に原発があり事故を起こしました。その風評被害によりAOC名をグリニャン・レ・サデマールに変更しました。もともとドメーヌは多くなかったのですが、残ったドメーヌの中のトップ生産者としてドメーヌ・サン・リュックは高く評価されています。品質で勝負する決意なのです。丸一日経つとフル・ボディーの赤ワインに変身します(笑)。」
「う~ん。この価格でフル・ボディーとは…!基本飲みやすいけれどタンニンも酸もたっぷり(笑)。濃くて飲みやすい。」
私「個人的には焼き鳥のレバーや鯨の大和煮、牛スジの煮込み、そうそう牛タンの煮込みなんか食べながら飲んだら止まらなくなりそうです(笑)。」
「レバーに血生臭さと甘辛タレとこのワイン。考えただけでヨダレが出ますよ(笑)。



●アンプラント・デュ・クロ 2015年 ドメーヌ・クロ・サン・ショルジョ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.P. 750ml 1980円税込み
「おっ、最初に飲んだローヌとは打って変わったスタイル(笑)。香りは煮詰めたプラム。」
「小粒のプラムだよね。」
「とてもキメ細かな感じですよね。エレガント(笑)。ゆっくり飲みたいね(笑)。」
「最初のワインよりこっちの方が涼しげですよね。」
「うんうん。たしかに(笑)。アルコール分もこっちの方が低そうですね。」
私「さすが!左様でございます(笑)。このワインはアルコール分は12%です。実はこのワイン、暑いルーションのメルローでございます(笑)!」
「ル ルーションですかぁ!」
「絶句ものだぁ(笑)!」
家内「ルーションのワインって簡単にアルコール分が14%くらいに上がりますから
、これは異例に低い。とても不思議です
。」
「何故ですか?」
私「特殊なテロワールとしか言い様がありません(笑)。」
「メルローとは思えなかった(笑)。不覚(笑)!」
「そうだよね。ルーションのメルローだったらもっと暗くて粒の大きいプルーンみたいなプラム系の味だよね(笑)。」
「でも、とってもスパイシー。今まで経験したことのない感じなんですよね。」
家内「中近東 トルコなんかのスパイスのイメージかな(笑)。ケバブ(笑)?きっと土地の料理に合わすワインなんですね。」
私「凄くドライな印象。辛口というより乾いた印象。雑草も生えない谷のガレ場。みたいな感じです(笑)。」
「マスキューさん!ラベルに描かれた写真がそのもの(笑)。」
私「あっ!そーですね(笑)。この写真 横から見ると苔やカビみたいなんですよね
(笑)。全然注意してませんでした(笑)。」
家内「キュヴェ名『アンプラント・デュ・クロ』。アンプラントは痕跡で、クロは区画。象徴的かな(笑)。」
「店長!このワインはまだまだ熟成しそうですよね(笑)。中味が凄い!密度が凄い。」
私「この生産者は飲み頃に入るまでリリースしません。これは2015年でファーストリリースですが、まだまだ先がありそうです。」
家内「この生産者クロ・サン・ジョルジョは2007年のカベルネもリリースしていますが素晴らしい。とてもカベルネ・ソーヴィニョンらしいワインです。これと同様にルーションとは思えない出来映えでした(笑)。」


●『ジュリエット』2013年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 南フランス ラングドック・ペズナスA.C. 赤 750m 2074円税込み
「おー!2013年ヴィンテージですかぁ。今年は2022年だから、収穫から9年。蔵出しですか?」
私「左様でございます(笑)。飲み頃になってからリリースしてくれます。」
家内「瓶詰めしてからセラーで寝かせておくようです。余裕がありますね(笑)。」
「そうですよね。価格も控え目(笑)。」
「プライドあるんだな。こんなプライド持ってみたい(笑)!」
私「このキュヴェ『ジュリエット』は良い作柄しか作っていません。また、それ故か、セパージュはいつも同じですから味わいも基本同じ(笑)。シラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%です。ただ差異は天候の影響を感じる程度となります(笑)。いつも美味しいのでございます(笑)。」
「うん。おいちい(笑)。コレ私のおいちい味(笑)。」
「鮮烈な果実味じゃないけど旨い!じんわり美味しい(笑)。」
「イチゴとかチェリーっぽさは感じるけど
、それより全体のハーモニーに良さがありますよね(笑)。」
「ヘビ苺思い出すな(笑)。」
「余韻まで含めたすべてが調和してる。突き抜けて美しい訳じゃないけど(笑)、こんな丸みはあまり経験したことがないですよ(笑)。」
私「かつて2002年ヴィンテージを2013年に飲んだ時『真円』と感想を書きました
。リリースから10年越えてからがベストの状態になるワインだと思います(笑)。

「今のワインってほとんどが早飲みだから
ね。それも高いワインだって早飲み。こうしたクラシックな熟成時間が必要なワインはトンと見ないですよね。高貴なワインじゃないけど(笑)、こんなのを毎月1本くらいは飲みたいね(笑)。」
家内「あとラングドックのグラン・クリュと呼ばれるペズナスのワインだからこそ長い熟成に耐えると思います。」
「そう言えば、ラングドックで10年持つワインって聞かないよね(笑)。」
「それとフォンデュースが正統派のお金持ち故か(笑)。」
「基本天候に恵まれているから生産量も安定してるだろうし、畑の養生も尽力してるはず。伝わってくるよね(笑)。」
私「そうです!だからペズナスはラングドック最良の地と言われています(笑)。」
「飲みながらそう言われると府に落ちます(笑)。」

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明日明後日(23、24日)はマスキュー試飲会です。

Sep 23, 2022 by weblogland |
さあ、明日明後日(23、24日)はマスキュー試飲会です。

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家内と作戦会議です(笑)。
私「さっきお客さんが言ってたけど、『今回はマニアックでマスキューらしいね(笑)。』なんてね(笑)。」
家内「久しぶりの6本だし、よく見てみれば、グリニャン・レ・サデマールから熟成した赤、サンセールの白に赤、最後はカンパーニャのパッシートまで。へそ曲がりのマスキューらしくてイイね(笑)。」
私「最後のパッシートは気に入ってるんだ(笑)。でもさあ、ホントは12月辺りにやりたかったよね」
家内「そーだよね。お正月に飲んでいただきたいワインだよね(笑)。」
私「そうそう。さっきパッシートをちょっと飲んでいただいた方曰く『暑さが和らいだから美味しく飲めますよ(笑)。なんて誉めてもらったよ(笑)。」
私「ところで天気が悪そうなんだよね。」
家内「でもバカ暑くないならオッケーだよ
(笑)。今回は赤ワイン4本だからね(笑)。」
私「酷暑だと赤ワイン出すのがためらわれた(笑)。今月はギアを上げた(笑)!」
家内「パンクしないとイイけどね(大爆笑
)。」
私「ブルン!ブルン!ブルーン!(笑)。エンジン全開(笑)!」

23日(金)は13時スタートとなります!

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試飲会のラインナップ並びました!

Sep 20, 2022 by weblogland |
今月9月23、24日のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!

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今月は久しぶりの6本です。やはり5本ではなく6本並ぶと量感がありますね(笑)。
棚一杯に並ぶと嬉しいですね(笑)。
当日はH.K.S15なんてセコいことは言いません、H.K.S.18でお願いします(笑)。(あえて意味の説明はしません(笑)。)
一応並ぶには並んだのですが、サンセールが3本ずつしか並んでいません。明日サンセールはドンと来ますから、それでオッケーの算段でございます(笑)。

>> 桝久 9月の試飲会セット販売のご提案

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マスキュー 試飲会のラインナップ決まりました。

Sep 17, 2022 by weblogland |
今月9月23日(金)、24日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
23日(金)は13~20時
24日(土)は11~20時
23日は祝日ですので早いスタートとなります。
以下久しぶりの6本お試しくださいませ(笑)!

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●グリニャン・レ・ザデマール トラディション 2020年 ドメーヌ・サン・リュック
フランス ローヌ グリニャン・レ・ザデマールA.C. 750ml 1697円税込み
皆さん!
この原産地名グリニャン・レ・ザデマールA.C.ご存知でしたか?
実はもともとコトー・デュ・トリカスタンと呼ばれたA.O.C.です。2008~2009年にかけて近隣の原発で事故があり風評被害を受けました。そのため原産地名を変更いたしました。
日本の福島を思い起こされます。ちょっと悲しくなります。
生産者は風評被害をはねのけるために品質と安全に尽力するしかありません。そしてこのワインにはそれがあります。基本セパージュはシラー60%、グルナッシュ40%の王道のコート・デュ・ローヌなのですが、とても充実した味わい。ワイン濃度由来の甘さは優しく伸びやか、ローヌらしいガリーク由来のハーブやスパイスの香りは食欲を誘います(笑)。グルナッシュ由来のチョコレートの香りは心地よく。シラー由来の赤や黒のベリーの果実味はリッチ。あまり余計なことをしないで作られた自然な折り合いの良い味わい。葡萄もともとの濃さでバランスを取るクラシックなスタイル。木樽は全く使いませんから誤魔化しがないのです。
このドメーヌは設立が古くはありませんが、優良ドメーヌとして常にアペラシオンのトップ生産者として注目され続けています。原発事故がなければ確たる名声を獲得し不動のスター生産者となっていたはずです。ワイナリーが何度も転売されることもなかったと思います。そんな困難な中、高く品質を評価され続ける努力には頭が下がります。
かつてこの地のワインは元詰め品が少なくネゴシアンものが多かったのですが、20年ほど前にこのサン・リュックのワインを飲んだ時の印象を思い出しました(笑)。変わらず美味しいのです(笑)。ワン・ランク上の味わいなのです。


●アンプラント・デュ・クロ 2015年 ドメーヌ・クロ・サン・ショルジョ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.P. 750ml 1980円税込み
このドメーヌ・クロ・サン・ジョルジョ、1970年に3代目の当主となったクロード・オルタルさん。飲み頃になった古酒を瓶詰め、手売りでコツコツ売るマスキューのような商売をしています(笑)。でもなんと4,000人以上の個人顧客がいるとか!マスキュー敗れたり(笑)!

ドメーヌの場所はペルピニャンの南から20kmほど離れたトルイヤの町。カンテレーヌ川沿いの渓谷の段丘標高150mほどの
寒暖差のあるところのようです。基本的にはグルナッシュやカリニャン等の栽培適地。

マスキューの定番アイテムとしてキュヴェ・ド・ピエール2010年、キュヴェ・ドミニク カベルネ・ソーヴィニヨン 2007年 の2アイテムがございます。特にキュヴェ・ドミニクはまさかまさかのカベルネ・ソーヴィニヨン(笑)。出来映えはある意味完璧(笑)。イルレギー辺りのごついカベルネが熟成したかのようでした。何故ルーションでこんなカベルネが出来るの?この不思議は未だに解消されません。

今回は不思議第2弾!
なんとこのキュヴェはメルロー100%!
ブラインドで飲むとまずルーションとは思えません(笑)。酸がしっかり緻密に入っていて、冷涼な産地と間違えます(笑)。果実味も大きなプラムではなく小粒のプラム系。2015年でありながら溌剌としていて、まだまだ先々の熟成も期待出来ます

美味しい!
産地の予想はつきませんが(笑)、緩くない美味しいメルローなのです(笑)。発酵・熟成に木樽を使わず、時間をかけて寝かせることでワインのポテンシャルを表現する姿勢は底知れないものを感じます。

謎を考えるに、アルコール分が12%とルーションとしては異常なほど低い。過熟前に計画的に収穫をしているようです。そうすれば酸は残りますから可能です。簡単に糖度が上がる彼の地でそれを成し遂げるには畑から目を離さない尽力と一気の収穫、ピネレー山脈から吹き下ろす涼しい風が川沿いに流れる特別なテロワールも関係しているかも?それしかないはず。あと、夏の暑さが過酷過ぎると無理。温暖化が進む昨今、もうこんなワインは作れないかもしれませんね。

あとキュヴェ名アンプラントとは痕跡の意味。区画の痕跡?テロワールの痕跡と言うことなのかな?


●『ジュリエット』2013年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 南フランス ラングドック・ペズナスA.C. 赤 750m 1886円税別
マスキューの敬愛するラングドックのシャトー・ド・フォンデュース。今やラングドックのグラン・クリュとなった約束の地ペズナス。飲み頃になってからようやくリリースする気概はグラン・ヴァンを凌ぐもの(笑)。
これは良い作柄年だけ生産されるキュヴェ『ジュリエット』です。久しぶりの入荷となりました。確か最初の扱いは2000年ヴィンテージでしたっけ?
セパージュはシラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%。いつも通り変わりませんね(笑)。

2013年の8月26日のマスキューブログの記載を見ると(笑)、

『そして、マスキューの定番ラングドックの赤ワイン。
シャトー・フォンドゥースの古酒『キュヴェ・ジュリエット』が2007年にて入荷しました!
前回の2002年が1本だけとってありますので、比較試飲しちゃいます(笑)。
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2002年
●シャトー・フォンドゥース『キュヴェ・ジュリエット』2007年 赤 ドメーヌ・ド・フォンドゥース 南フランス V.P.D.オック 750ml 1650円税込み
セパージュはシラー45%、カリニャン30%、グルナッシュ25%となっており、特別作柄の良い年のみ造られます。ちなみに『ジュリエット』とはお嬢さんの名前とか。
完全にピークを迎えています。熟成に伴う甘さはまさに甘美!ベリーやプラムの溶け込んだ様は壮麗。素晴らしい広がりです。全てが丸く移ろっています。今こそ飲むべきワインです!
このワイン、除梗後20日間の長期発酵をし、オーク槽でマロラクティック発酵に移ります。その後ステンレスタンクでしばらく貯蔵安定させてから、(おそらくバリックの)古樽で14ヶ月熟成させます。その後セラーで熟成されました。

この『キュヴェ・ジュリエット』マスキューでは2000、2002、2007年と扱っていますが、基本的には変わらない味わい。でも、作柄や熟成の差があり楽しめます(笑)。
経験値上がること間違いなし!』

今回は2013年ヴィンテージ。時節柄お値段は高くなりましたが(笑)、変わらず美味しい!


〇サンセール 2019年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 白 サンセールA.C. 750ml 3394円税込み
近頃お手頃なサンセールが無くて困っていた矢先見つけたのがコレ(笑)。
コタみたいなコテコテでなくても良いのですが、しゃきとした正統なサンセールしかもお手頃な価格のものでございます(笑)。
もちろんそれなりの凝縮感を感じる粘り、揺らがないしっかりした構造、頑強な酸や切れのあるミネラル感、スパーンとした伸びやかさと透明感。あたかも春を感じさせる白い花のニュアンスがあり、しかもとても開放的で無くてはなりません。
これらを満たしてこそサンセール!
でもですね(笑)、私のこの基準をみたすサンセールは大体5,000円くらいはしてしまいます(笑)。
それゆえこのワインは朗報と存じます。このワイン、飲み終わる最後の一滴までサンセールなのです(笑)。


●サンセール ピノ・ノワール 2018年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 赤 サンセールA.C. 750ml 2914
円税別
お買い得なピノ・ノワールがない昨今、見つけました!
質実剛健なピノ・ノワールです(笑)。
生き生きとした旨味がありしっかりとした濃い液体。フリーラン・ジュース由来のうまみは強さを纏い揺るがない。
全房発酵したかのような強さは圧巻。
抜栓してから3日目になっても向上します
。暑すぎて酸が抜けたワインが多い2018年ヴィンテージとは思えない仕上がり。
う~ん。
第一印象はシャサーニュ・モンラッシェのピノ・ノワールに似ていますね(笑)。
ブラインドで飲んだらサンセールとは思いませんね(笑)。とはいえフランスのピノ・ノワールであることは間違いなく、しかも優良。ブルゴーニュの有名ドメーヌの村名以上のクオリティーはあります。
このドメーヌの白はシンメトリーでサンセールらしさが抜群でしたので、ちょっと面食らいました(笑)。とはいえお値段・期待値以上の出来映え。リリースから10年くらい経ったものを試してみたいですね(笑)。


〇『チッコ ・ドーロ』2016年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 甘口 白 イルピニアI.G.T. 375 ml 2624円税込み
マスキュー定番のイタリア・カンパーニャのテヌータ・カヴァリエ・ペペ。アリアニコのトップ生産者として扱わせていただいております。質感のある直球勝負の優良なスタイルのワインを生産します

そんなカヴァリエ・ペペが作る甘口パッシートがスポット入荷しました!
キュヴェ名『チッコ・ドーロ』黄金の粒
でございます(笑)。
ずっと扱いたかったのですが、マスキューには高級すぎる稀少品なのでじっと我慢しておりましたが、インポーターさんの大特売にて今回扱わせてもらうことになりました(笑)。だいたい上代半額くらいです。(ありがとうございます!)

ところで何が稀少かと申しますと、パッシートであること。しかも樹上で葡萄が干からびる11月まで収穫を待ったもの。収穫後陰干ししたものではありません。それを木樽で発酵・熟成。
収穫してから陰干しするスタイルのパッシートより歩留まりが悪いが、フレッシュネスが確保出来るのでとてもフルーティーなのです。ただこの手法は効率的でないため生産者はあまりやりません。そして葡萄品種がファアーノであること!ファアーノはカンパーニャの白葡萄でもっとも長い生命力・熟成能力がある葡萄品種だと個人的に確信しております(笑)。特にカヴァリエ・ペペの造るファアーノはトップであると、私は勝手に称賛しております(笑)。実は同じヴィンテージの他の生産者が作るパッシートと比べると色調が薄い。酸化のスピードはオーセンティックなソーテルヌと変わらないような気がします。

飲んだ第一印象は思ったほど甘くない(笑)。甘さがベタつきません。さらっとした舌触り。ワイン自体に酸があり過度の甘さを抑える意図かと。アカシアのハチミツ、マーマレードのピールのニュアンス、アプリコット、香ばしい酵母の香り・アーモンドのようでもあります。それらがゆっくりゆっくり立ち昇ります。
基本的に甘さ加減が良い。とても日本的(笑)。お正月のおせち料理の栗きんとんや甘辛く煮た煮物、白や黒豆食べながら飲んでみたい!。デザートではなく食事に適した甘さにピッタリ。栗のニョッキなんかも合いますね。甘塩っぱいものには広く合いそう(笑)。
いわゆるパッシートやアパッシメント、貴腐ワイン、アイスワインなどは甘さを増す意図。足し算して甘さをさらに増す意思のワインです。要はより甘くすることに意味がある(笑)。基本エスカレートするベクトルです。翻って日本だともちろん甘さは珍重されますが、ほどほどの甘さ。和菓子に入れる和三盆などは分量が多ければ多いほど良いわけではありません。過ぎないバランスが大事。
彼の地でこんなパッシートがあるとは驚きです。こんな品の良いパッシートは初体験(笑)。感動的でございます(笑)。

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今月9月のマスキュー試飲会は23、24日となります!

Sep 15, 2022 by weblogland |
23日(金)は秋分の日で祝日となりますが、休むわけにはいきません(笑)。そうすると、いつもは夕方スタートの金曜日ですが、その必要なし!23日(金)は13時から20時といたします。24日(土)は11~20時。
「えっ、23日は11時からじゃないんですか?」
「ひぇー、1時からに負けてください!お願ぇです、お代官様!(ちょっと古いかな(笑))」

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