「マスキューさん!今日の並び良いですね
(笑)。キリッとしたドイツ・ワインの後にニュートラルなロゼ。しかも常温(笑)。相変わらず芸が細かい(笑)。」
私「えへへ(笑)。ありがとうございます!読まれてますね(笑)。」
家内「このロゼ、もう少し冷やしても良いのですが、この後常温の赤が続きますのであえて常温で供出しました(笑)。」
「マスキューさん。その方が良いですよね
(笑)。ロゼの本来的な良さも解るし、後の赤へのリセットにもなります(笑)。」
「繋ぎはオッケー(笑)。」
「今日、赤ワインに合わせてどうかな?とアフガニスタンのマルベリーの乾燥したものを少し持ってきました(笑)。」
私「Aさん!『リコリス』に引き続きありがとうございました!実は先週、家内の実家の庭先に這えている桑の実を食べてみました(笑)。Aさんに教えていただいたマルベリーの香りを確認してみようかと(笑)。生の桑の実なので甘酸っぱい。ちょっと赤い小粒のベリーのニュアンスも感じました。」
Aさん「この乾燥したマルベリー、とても甘くて赤ワイン飲みながら食べると更に甘さが増して美味しくて、今嵌まってます(笑)。」
家内「桑の実といただいたマルベリーは甘さが違いますよね(笑)。酸っぱくないし(笑)。」
私「乾燥レーズンの味ですよね。そりゃ赤ワインにはマリアージュします(笑)。」
Aさん(旦那様)「桑の実は子供の頃しょっちゅう食べてた(笑)。おやつ代わり。もう食べたくない(ガハハ)。でもアフガニスタンのマルベリーは別物だよね(笑)。」
私「皆さんにもお試しさせていただきます(笑)!ありがとうございました!」
「あっ、アフガニスタン・サフランですよね(笑)。フェア・トレードNPOですよね。色々な野生の干したものが詰め合わせでも買えるみたい。今度頼んでみようと思ってたんですよね(笑)。」
皆さんアンテナ張ってますね(笑)。
●ルパイア トスカーノ 2013年 カンポ・アイ・レッチ イタリア 赤 I.G.P.
トスカーノ 750ml 1885円税込み
「おー、2013年ヴィンテージの赤ワインですかぁ(笑)。あ~、熟成香しますね(笑)。」
「樽の香りもしっかりあるけど邪魔ではないね(笑)。色合いも熟成を感じさせる。とはいえ古い感じではない。」
「うんうん。紫じゃなくて、ガーネット色ですね(笑)。香りが重い(笑)。それにしては安い(笑)。」
「安いワインの香りじゃないよね(笑)。」
「うん。味わいはヘビー!香りの通り(笑)。」
「トスカーナの何処ですか?」
家内「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの著名生産者のワインです。ヘビーなタンニンはブルネッロに通じますね(笑)。」
「バローロ、バルバレスコ、ブルネッロがイタリアDOCGの3大看板でしたよね(笑)。」
「タンニン立派(笑)!」
「品種は何ですか?」
家内「キャンティなどのサンジョヴエーゼの亜種サンジョヴェーゼ・グロッソ100%
で作られて5年以上(樽熟成2年以上)熟成したものがDOCGブルネッロ・ディ・モンタルチーノとなります。これは樽熟成期間が短く、カベルネとメルローが入っているのでIGPとなります。」
私「スラヴォニア・オークの大樽で1年ほど熟成してからステンレス・タンクに移して保存・熟成。注文がまとまると瓶詰め出荷しているようです。ですから瓶毎のばらつきがなくとても安定した品質です(笑)。」
「う~ん。キャンティのサンジョヴエーゼとは違うよね(笑)。もっとヘビーでタニック。」
家内「時間が経つとサンジョヴエーゼ特有の酸っぱさが出てきます(笑)。」
私「ちょっとオレンジ風味の酸っぱさです
(笑)。それにしてもキャンティと比べると手強いですよね(笑)。」
「ちょっとキノコみたいなニュアンス…。苔…。複雑が隠れてる(笑)。」
「たしかに、ブルネッロと比べると甘さや壮麗さは及ばないのだろうけど、コスパ高いですよね(笑)。」
「コスパ高し!」
●コントログエッラ ロッソ コッレ・クーポ 2018年 バローネ・コルナッキア イタリア アブルッツォ 赤 コントログエッラD.O.C. 750ml 2640円税込み
「あれ?コルナッキアにこんな赤ワインあったんですね(笑)?」
私「はい。近隣のコントログエッラ地区の親戚の畑を譲り受けたようです。モンテプルチアーノ種にボルドー品種をブレンドするお約束です(笑)。」
「う~ん。香りは重厚(笑)。でもモンテプルチアーノの香りとは違う?ボルドーっぽい?」
「コルナッキアのモンテプルチアーノはストロベリー全開(笑)。でもコレは違うなぁ。モンテプルチアーノは何%入っているのですか?」
私「60%です。あとカベルネとメルローが20%ずつです。」
「不思議(笑)。テロワールなのか?メルローとカベルネが強いのか?」
「香りはプラム系。モンテプルチアーノのストロベリーのニュアンスじゃないですよね(笑)。」
「でもさあ、口に入れると圧巻の広がり・余韻。只者じゃない(笑)。かなり高級。一つ前のルパイアとは比べ物にならない
ほど高級(笑)。」
「うんうん。飲み込んだ後の鼻腔を抜ける香りが凄い(笑)。」
家内「このワインも翌日になると開いてきます。」
「このワインはヴィンテージは2018年ですよね。」
私「早く飲めるように作ってはいますが、それでもコレですから(笑)、もともとの良さ・しっかり感がありますね(笑)。」
「そーだよね。今、ボルドーでこのレベルのワイン飲もうと思ったら3,000円じゃ無理だよね(笑)。」
「コルナッキアっての何作ってもクオリティーが高いですね(笑)。ケチ臭くない。さすが貴族のワインですね(笑)。貴族は嘘つかない!」
●モンデュース サン・ジャン・ド・ラ・ポルト 2020年 フィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエ フランス 赤 ヴァン・ド・サヴォアA.O.C.750ml 3017円税込み
「あれ?マスキューさん。ちょっと前の試飲会で出ましたよね?」
私「はい(笑)。フランス・サヴォアの白シェナン・ヴェルジュロンと同じ生産者のものです(笑)。今度は『モンデュース』という地場品種100%の赤です!」
「そうそう。スイスのレ・マン湖の近くの
綺麗なところでしたよね(笑)?」
「でも畑は45度の急傾斜(笑)。落ちたら大変(笑)。」
「45度なんていったら上から見たら垂直に見えますよ(笑)。」
家内「作業はすべて手仕事。機械類を畑に入れる事が出来ません。」
「ジュラやサヴォア、スイスなんかのワインって海外ではあまり見かけませんよね。」
私「ほとんど現地で消費されるようです。」
「国際的なリゾート地だから高く売れるんだよね(笑)。お金持ちのお客さんは地元のワインを飲みたがるしね(笑)。」
「郷に入れば郷に従う!かな(笑)。それも旅行の楽しみだからね(笑)。」
「インランドの輸送が大変なのも理由の一つでしょうね。港まで遠い(笑)。」
私「まっ、まっ、お試しを!」
「あー、チェリーの香りが綺麗だなぁ(笑)
。」
「でも、ピノ・ノワールのチェリーの香りとは違う。ちょっとエキゾチックな感じ
。」
「経験したことのないチェリーの香り(笑)
。」
「ビオ系のワインだね。優しい深みがある
。癒されるんだよね(笑)。」
私「プレス果汁は使ってませんね。この点ブルゴーニュ的かな(笑)。まあ、熟成に木樽も使っていませんから、渾身の直球勝負でございます(笑)。」
家内「このドメーヌの一番高いワインだけあります(笑)。」
「店長!コレって森のワインですよね(笑)。森のニュアンスがある。」
「椎茸の旨味の香りがする(笑)!あとエキゾチックな香りが沢山ある(笑)。」
私「湿った感じですよね(笑)。」
「樹木のニュアンス?ニッキやクローブ…
。おじいちゃんの家の香り(笑)!」
「コルナッキアのワインは濃くて強かったけど、これは濃くないけど実は強い(笑)。
品格がある。」
「凄く複雑。赤紫蘇の香りもあるね(笑)。」
「そうそう。羊歯類のニュアンス。」
家内「このモンデュースはシラーと繋がる。もしくは北イタリアのレフォスコとも言われています。経験的にはレフォスコに近い香りのような気がします。」
私「チェリーリキュールっぽいところが似てるかな?」
「何を食べながら飲んだら良いでしょうね。」
家内「ハード系や乳脂肪分の高いチーズは鉄板かな(笑)?」
「スパイスをたっぷり使ったマトンカレー!」
私「美味しそうですね(笑)。きっとこのワインに合いますね(笑)。」
「キノコ類を使った煮物もイイかも(笑)。」
私「アヴァンギャルドで素晴らしい(笑)!和テイストありますもんね(笑)。」
「ベースにトマトを使うのも悪くないはず(笑)。それをこってり煮込んで…。」
皆さんの想像力を掻き立てるワインでした(笑)!
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
Written on 2023 05
桝久 試飲会リポート 後半
May 30, 2023 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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桝久 試飲会 リポート 前半
May 28, 2023 by weblogland |昨日、一昨日とご来店いただきありがとうございました!
コロナ禍明け?従来の試飲会に戻って来たようです。とは言え基本マスクは手離せません。
〇リースリング シルバーベルグ 2020年 カール・フォフマン プファルツ Q.b,a. トロッケン 白 750ml 1885円税込み スクリュー・キャップ
「ドイツのリースリングですかぁ。久しぶり(笑)。」
「あ~、いかにも夏向きだよね(笑)。とても爽快(笑)。」
「ちょっと甘いから、とんと飲んでないね。」
私「一応トロッケン表示の辛口リースリングでございます(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「おー!しっかりしてる。爽やか。」
「リースリングの香りって何と言えば良いのですか?」
私「レモン・ライムにグレープフルーツが加わります。ちょっと涼しい系の柑橘類かな。」
「爽快感が良いね(笑)。」
「若いリースリングってちょっとガスっぽさを残すけど、これもそうですね(笑)。」
私「若干ガスっぽいですね(笑)。しばらくすると消えます。」
「とてもバランスが良い(笑)。何も考えずに楽しめる(笑)。」
「甘さがあるけど邪魔しない(笑)。」
家内「残糖分は8g/Lほどです。この案配が醸造家の腕の見せ所(笑)。食事に合わせるスタイルに仕上げています。」
「う~ん。焼き鳥のネギ間を塩で焼いて、レモンをぎゅっと絞って食べたら最高(笑)!」
私「いーですねぇ(笑)。涎が出ちゃいますよ(笑)。」
「フリッター!(笑)」
私「グロ・プランやミュスカデ的な使い方が出来ますよね(笑)。」
家内「時間が経つとスパイシーなニュアンスが出てきます。」
「そうするとネギ間に七味唐辛子降ってもイイかな(笑)。」
私「あと、リースリングの癖でもあるペトロール香はすぐに出てきません。」
「ペトロール香?」
私「はい。灯油みたいな香りです。人によっては好き嫌いが別れます。この香りがすぐに出るリースリングはダメかと。」
「へぇー。そうなのですか?」
家内「長い熟成を経て出てくるペトロール香は、それはそれで心地良いですよ(笑)。」
「モーゼル辺りの極上リースリングなんて30年位平気で持つよね(笑)。」
私「一体何時飲み頃になるの(笑)!ってくらいですよね(笑)。まあ、コレは別のスタイルのリースリングです。」
家内「昔はこんなスタイルのリースリングはありませんでした。とても良いことですよね(笑)。」
「リープフラウミルヒ…。マドンナなんて沢山飲んだな(笑)。でも甘くて飽きる(笑)。そして飲まなくなる(笑)。」
「そうそう。カッツとかブルーボトルの甘いドイツ・ワイン流行りましたよね(笑)。」
「飲みすぎて悪酔いしたなぁ(笑)。」
「ワイン飲み初めは甘いドイツ・ワイン(笑)。飲みやすいから飲みすぎて酷い悪酔いしたなぁ。そんな経験者は多いですよね(笑)。」
〇エアバッハー ソーヴィニヨン・ブラン 2021年 ワイングート・クラス ドイツ ラインガウ 白 Q.b.a. トロッケン 750ml 2074円税込み
「う~ん。誰が飲んでもソーヴィニヨン・ブラン!」
「とてもしっかりしてる。ドイツでこんなに素晴らしいソーヴィニヨン・ブランが出来るのですね(笑)。」
家内「ソーヴィニヨン・ブラン独特の味・香りが出てますよね(笑)。」
「僕の実家は少しばかり葡萄栽培をしてますが、収穫期に葡萄畑に入るとこんな香りになりますよ(笑)。フルーツ一杯(笑)!」
「レモンやハチミツの香りが着いてきて高級(笑)。」
「トロピカルな香りが強いですよね。」
私「ライチや薔薇の香りが強いソーヴィニヨン・ブランですよね(笑)。とても立体的な香りの出方です。」
「フランスのロワールのソーヴィニヨン・ブランに似てるかな?」
「ニュージーランドとは違う(笑)!」
私「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはもっと乾いた感じですよね(笑)。コレはそれより湿っているかな(笑)?」家内「ちょっとゲヴュルツトラミネールっぽさがありますよね。とてもスパイシー。」
「どんなスパイスですか?」
私「ピンク・ペッパーかな?薔薇の種。あと、他にも…。」
家内「白胡椒っぽいかな?スパイスをたっぷり使ったカレーなんか食べながら飲んだら美味しそう(笑)。」」
「それにしてもドイツのソーヴィニヨン・ブランとは思えない(笑)。こんなのが作られているのですね。時代は変わったのかな(笑)。」
私「きっと温暖化も影響してるんでしょうね。」
「そうですよね。昔はソーヴィニヨン・ブランってロワール辺りが北限でしたものね(笑)。」
「このワインとても濃密ですよね。最初に飲んだリースリングより濃いですよね?
」
「そうそう。本当にドイツ産とは思えない(笑)。とても複雑だしね(笑)。」
私「ではここで問題です(笑)!最初のリースリングはアルコール分が12.5%ですが
、このソーヴィニヨン・ブランはアルコール分がいかほどでしょうか(笑)?」
「ソーヴィニヨン・ブランの方が強く感じるから、リースリング以上かな?13%!」
私「正解はなんと11.5%です!ちなみに酸はリースリングより1g/Lほど多いです。」
「そんな低いアルコール分でこんなに濃厚でフルーティーなのですか!酸があるってことなんだ。」
家内「この生産者ワイングート・クラスの畑はラインガウでもなかなかのもの。急傾斜ではないので保水力がありますが、ちゃんと収穫量を制限して栽培した結果だと思います。」
私「寒い産地ですからさほど糖度は上がりませんが、遅摘みしてじっくり樹上で葡萄を成熟させて収穫したのだと思います。ハニーなニュアンスは遅摘みした証です。」
「テロワールに沿った栽培をしてる訳ですね(笑)。」
私「左様かと(笑)。かなりの作り手かと(笑)。」
◎ラ・ヴィ・アン・ローズ 2021年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア ロゼ ムンテニアI.G. 750ml 1508円税込み
「ラヴィ・アン・ローズって?」
家内「『薔薇色の人生』です(笑)。」
「まんまだぁ(笑)!」
「それにしても綺麗なロゼ色ですね。薔薇色ですね(笑)。」
「マスキューさん。ロゼってどうやって作るのですか?」
私「赤と白を混ぜる方法もありますが、基本赤を作る過程で果汁を早く抜くことでロゼ色にするのが本道です(笑)。」
「たしかこの生産者のワインでピノ・ノワールありましたけど、あれと似た味わいなのかな?」
私「あのピノ・ノワールはマスキューの大定番です。このロゼはシラー60%、ピノ・グリ20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%のセパージュです。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~あ、旨い。旨味がダイレクト(笑)。」
「軽いけど、これだけで行ける(笑)。」
「赤ワインっぽさはありませんねよ(笑)。
でも、小粒のプラムやベリーの香りがする。」
私「それが黒葡萄由来の香りです。そんなに強く主張してませんね(笑)。」
家内「ピノ・グリは黒葡萄ではありませんが、旨味を強調出来る品種なので、ピノ・グリを加えたところに技があると思います(笑)。」
「ピノ・グリって白葡萄なのですか?」
家内「皮が灰色のピノ系葡萄です。これだけで醸造するとうっすらロゼ色になります。どちらかと言えば白葡萄に近いですね。」
私「ピノ・グリは特徴的な香りは弱いのですが、旨味に訴求力があります。その辺を理解した上でピノ・グリを混ぜているのだと思います。醸造家のセンスですね(笑)。」
「旨味だけを塗ったキャンバスにどんな絵が描けるかな(笑)?」
「このワイン、考えて考えた上でのワインなんですね。品質の意味でチャレンジしてるな(笑)。」
「癖がないから食べ合わせの幅が広そうですね(笑)。」
家内「生鰹にミョウガをたっぷりのせて食べたらとても美味しかったですよ(笑)。」
「たたきじゃないんですね?」
私「今の魚介類の鮮度は凄く良いですよね
(笑)。スーパーで売っている刺身なんか驚くほど新鮮。全然臭くない。一般に生魚はワインに合わないなんて言われてますが、臭いのしない新鮮な魚なら全然オッケーだと思います。赤身のマグロもオッケーでした(笑)。」
「色々な薬味や、スパイスでアレンジ出来そうよね(笑)。想像が膨らむ(笑)。」
「マスキューさん。ロゼ・ワイン大好きですよね。ロゼ・ワインの選び方ってあるのですか?」
私「マスキューでは酸っぱい系と旨味系に分けております(笑)。これは旨味系となります(笑)。」
「酸っぱい系って?」
私「コルナッキアのチェラスオーロ・ダブルッツォ等が酸っぱい系でございます(笑)。ストロベリーの香りが弾けるようですよ(笑)。」
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サン・ロマン スー・ル・シャトー ブラン 2019年 ドメーヌ・マルトノ・マラール
May 14, 2023 by weblogland |サン・ロマン スー・ル・シャトー ブラン 2019年 ドメーヌ・マルトノ・マラール
美味しかったです!
今年2月の桝久試飲会で好評いただいたブルゴーニュ・オート・コート・ド・ポーヌの生産者マルトノ・マラールの白眉と言われるシャルドネ。本拠地のサン・ロマンのもの。サン・ロマン自体は標高が高く、シャルドネには涼し過ぎる嫌いがありましたが、昨今の温暖化により評価が上がっております。
記憶を辿ると80年代には引っ掛かりもしない(笑)。90年代後半からチラホラ日本で見かけるようになった感です。私自身も『寒いんだからアリゴテでも作ってた方がイイ』なんてアウト・オブ・眼中でした(ごめんなさい!)。
今年に入って初めてマルトノ・マラールを飲んでビックリ。このドメーヌの核心のサン・ロマンを飲んでみたくなりました(笑)。ちょうど2019年のものが1本だけあったので取り寄せた次第です。お値段はちょっとお高い5,000円強。
先ほどティスティングしたのですが、ピュリニー・モンラッシェの1級クラス。しかもモンラッシェ等のグラン・クリュに連なる最良の1級のレベルでした!
久しぶりに感動しました(笑)。
最初樽香を強く感じるのですが、果実味が勝っており嫌味にならない。もうこれだけでポテンシャルの高さに圧倒されました(笑)。昔のマロスラヴァックのフォルティエールを思い出しました(笑)。
次回日本に輸入されたら必ず試飲会で皆さんに飲んでいただきたいものです。
唾つけておこう(笑)!
美味しかったです!
今年2月の桝久試飲会で好評いただいたブルゴーニュ・オート・コート・ド・ポーヌの生産者マルトノ・マラールの白眉と言われるシャルドネ。本拠地のサン・ロマンのもの。サン・ロマン自体は標高が高く、シャルドネには涼し過ぎる嫌いがありましたが、昨今の温暖化により評価が上がっております。
記憶を辿ると80年代には引っ掛かりもしない(笑)。90年代後半からチラホラ日本で見かけるようになった感です。私自身も『寒いんだからアリゴテでも作ってた方がイイ』なんてアウト・オブ・眼中でした(ごめんなさい!)。
今年に入って初めてマルトノ・マラールを飲んでビックリ。このドメーヌの核心のサン・ロマンを飲んでみたくなりました(笑)。ちょうど2019年のものが1本だけあったので取り寄せた次第です。お値段はちょっとお高い5,000円強。
先ほどティスティングしたのですが、ピュリニー・モンラッシェの1級クラス。しかもモンラッシェ等のグラン・クリュに連なる最良の1級のレベルでした!
久しぶりに感動しました(笑)。
最初樽香を強く感じるのですが、果実味が勝っており嫌味にならない。もうこれだけでポテンシャルの高さに圧倒されました(笑)。昔のマロスラヴァックのフォルティエールを思い出しました(笑)。
次回日本に輸入されたら必ず試飲会で皆さんに飲んでいただきたいものです。
唾つけておこう(笑)!
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試飲会番外編(笑)!
May 07, 2023 by weblogland |今回コロナ開けもあり、試飲会の本数を増やすかどうか家内と事前に作戦会議をしておりました(笑)。
私「今回はチリ・ワインなどちょっと意表を突くラインナップでマスキューらしいと思うんだけど(笑)、いつものように6本出したいところだよね。」
家内「そーだよね。かといって事前からコロナ開けを唄うわけにはいかない(笑)。お客様の様子を伺って途中からサプライズ1本増やすのも良いかも(笑)?」
私「それだとあまり数がないワインでもオッケーだから選択肢増えるよね(笑)。で、何にする?」
家内「この前飲んで美味しかった。ペトロイオのキャンティ!」
私「2016年でようやく調子が出てきたよね(笑)。数も少ないしちょうど良いかも(笑)。」
●キャンティ クラッシコ 2016年 ファットリア・ディ・ペトロイオ イタリア トスカーナ 赤 キャンティD.O.C.G.750ml 3110円税込
私「このキャンティ家内の大好物です(笑)。数年前にマスキュー試飲会でご好評いただいたものです。今飲み頃でございますのでお試しください!」
家内「えへへ(笑)。いわゆる酸っぱい系のキャンティです。」
「あっ!このラベル見覚えがある(笑)!」
家内「以前試飲会に出したのは2015年ヴィンテージでした。これは2016年ヴィンテージです。」
「あ~!美味しいね(笑)。高級な香りだよね(笑)。」
家内「今風のキャンティは濃さと甘さを出すスタイルです。これは酸っぱさ。とても古典的でこの酸っぱさがサンジョヴェーゼらしいかと(えっへん)!」
「味わい香りが渦巻いている(笑)。」
「力はあるけど力ずくじゃないね。良いワイン。」
私「あと二年位経つとオレンジのニュアンスが加わると思います。」
「リキュールっぽいよね。高級感あるね(笑)。」
家内「マスキューに来た当初は酸っぱくて渋くてちょっと置いてからお出ししようと思っていましたが、いつの間にか数が減って試飲会に出すには…。」
私「酸っぱさもバルサミコっぽいですよね
。ようやく纏まりが出ました(笑)。2016年ヴィンテージは良い作柄ですね(笑)。」
「2016年ヴィンテージって良いのですね(笑)。2015年と比べるとどうですか?」
家内「このワインに関しては2016年の方が
上だと思います。特にトスカーナの2016年は秀でた作柄のようです。」
「世間的には2015年がもてはやされてますよね。」
私「このワインに関しては2016年の方が2015年より生命力は上でした。それが解るまで5年以上かかった(笑)。ちょっと気の長い話かも(笑)。」
家内「リリース当初で比べても解らなかったかも知れませんね(笑)。」
)
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桝久 試飲会リポート 前半
May 01, 2023 by weblogland |昨日、一昨日とわざわざのご来店ありがとうございました。
一気にコロナ禍が晴れたような(笑)。暇慣れしておりましたので、充分な対応出来ずにご迷惑おかけしました。お許しくださいませ。
まずは愛するイタリア・ダブルッツォ州のコルナッキアの2021年の白2種類です。
品種の違いがはっきり解ります(笑)。
〇トレビアーノ・ダブルッツォ・スペリオーレ 2021年 バローネ・コルナッキアイタリア アプルッツォ 白 D.O.C. 750ml 1602円税込み
私「2021年のメイクでございます。まっ、まっ、どうぞお試しを。」
「う~ん。酸っぱい(笑)!でも酸っぱいだけじゃないんだよね(笑)。厚み、旨味があって、飲むと脳も体も活性化する(笑)。」
家内「コルナッキアのワインはリンゴ酸をしっかり残します。暑い中部イタリアではあまりないスタイルですね。」
「そうですよね。涼しいドイツ・ワインなんかが酸っぱい系の代表ですよね(笑)。」
「しっかり温度管理する技術が確立してから面白いワインが出来るようになりましたよね(笑)。昔のこと考えると感慨深い(笑)。」
「マスキューさん、2020年のメイクはどんな感じでしたか?」
私「2020年のトレビアーノはもっとも甘い香り。ちょっと香水みたい。マルヴァジアに似ていました。」
「うんうん。この2021年もマルヴァジアっぽさありますね(笑)。ドンナルーチェっぽさがある(笑)!」
「ドンナルーチェみたいに香水のような派手さはないけど、共通するニュアンスありますよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!このワイン、時間が経つとオレンジ…、みかん…、それらのピールのニュアンスもしてきます。」
「そうそう、オレンジ!ドンナルーチェもオレンジっぽい(笑)。」
「ピールは後味に綺麗にでてますね(笑)。力強いけど品がある。爽やかだし夏場強く冷やして飲みたいね(笑)。」
「こんなヴィンテージの作柄によって出来上がりが変わるワインって楽しいですよね(笑)。こうあるべき!」
「いつも同じような味わいを求める我々も良くない(笑)。」
「真夏に冷凍みかん食べながら飲んだら美味しいだろうなぁ(笑)。」
「マスキューさん、このトレビアーノはどのくらい持ちますか?」
家内「基本早飲みですが、ワイン自体はしっかりしてます。どれくらい持つかは解りませんが、2~3年のうちにフレッシュネスを楽しむワインだと思います。」
「そうなんだよね。トレビアーノなんて聞くと、しゃばしゃばの水っぽい白ワインのイメージだよね(笑)。こんなしっかりしたトレビアーノは初めて飲みましたよ(笑)
。」
私「そーなんですよ(笑)。それだけでも衝撃的なんですよね(笑)。」
家内「恐るべしコルナッキア(笑)。」
私「コルナッキアの白ワイン。基本葡萄樹1本から作られるワインはフルボトル1本くらいの分量です。」
「少ししか作らないんですね。安いイタリアの白ワインって考えたくないほど沢山作るもんね(笑)。」
「1本の葡萄樹から5~6本平気で作るもんね(笑)。」
「昔はそんなのばかり(笑)。だからイタリアの白ワインのイメージは良くない(笑)。
」
「より安いニュー・ワールドに取って変わられたから頑張ってるんだね(笑)。イタリアにとっても良いことだよね(笑)。」
「イタリア・ワインってもともと品種が多いから、切り口が沢山あるのがアドバンテージですよね(笑)。特に面白い白ワインが沢山出来そう。実際に出来てる(笑)。」
「美味しくて質の高いデイリーな白ワインですな(笑)。」
そして同じくコルナッキアのペコリーノです!
〇ぺコリーノ 2021年 バローネ・コルナッキア イタリア アプルッツォ 白 コントログエッラD.O.C. 750ml 1791円税込み
「ペコリーノですか?チーズにありましたよね(笑)。え~と。ペコリーノ・ディ・ロマーニャでしたっけ(笑)。」
家内「羊乳で作った濃厚なチーズですね(笑)。癖はあるけど美味しい。濃いワインと良く合いますよね(笑)。」
「何が由来のペコリーノなのかな?」
「不二家のペコちゃんは?(大爆笑)。」
「これもしっかりしている。酸っぱい系だけど、トレビアーノとは別物(笑)。」
「トレビアーノとペコリーノは明らかに味わいが違いますよね(笑)。」
「後味にタンニンを感じます。甘いキャラメルっぽさにタンニンが絡まる。重量感かな(笑)。」
家内「後味がモルト・ヴィネガーっぽい(笑)。」
私「基本香りは華やかだけど不明瞭(笑)。香りプンプンではない品種だと思います。もっと軽めのスタイルのペコリーノが一般的だと思います。こんなにスパルタンなペコリーノは初めて飲みました。個人的にはミネラリーで粉っぽい穀物を連想します。」
このペコリーノ、二日目に本領発揮!
「マスキューさん!これ不二家のカントリー・マアムの香りします(笑)!」
「クリームと芳ばしい香りがする」
私「ワイン作りに木樽は使いませんから、このクリームのニュアンスは品種によるものですね。」
「バター・クリーム・クッキーの香りですよね(笑)。」
家内「不二家のペコちゃん→カントリー・マアム繋がり(笑)?」
「ペコリーノ飲みながら、アスパラなんかを入れたクリーム・ソース食べたら美味しいだろうなぁ。」
「キャベツなんかでもチャレンジしたい(笑)!」
「ペコリーノって味の濃い料理に合わせやすいかも(笑)?酢豚や四川系の中華料理、ペペロンチーノ食べたい(笑)!」
「エスニックな料理にも良さそう(笑)。」
「トレビアーノもペコリーノも共通してしっかりしてますけど、合わせたい料理は違いますよね(笑)。性格が違うということなんだろうな。」
「どちらのワインもスタイル、味わいが確立してるよね。」
私「皆さん!トレビアーノとペコリーノのアルコール分はいかほどだと思いますか?私のブログを読んでない方どうぞ(笑)。」
「どちらも強いけどアルコリックな印象はないよね。マスキューさん曰くの『折り合いが良い。』(笑)。」
私「ちなみにペコリーノは8月下旬収穫で、トレビアーノは9月下旬収穫です(笑)。」
「へぇー、1ヶ月も収穫日が違うんだ!」
「常識的に考えれば収穫が遅い方が糖度が高いはずですから、トレビアーノの方がアルコール分は高いかな(笑)?」
「僕はブログ読んだから結論を知ってます(笑)。でも飲んだ印象は同じアルコール分
のようですよね(笑)。」
私「なんと収穫の早いペコリーノは14.5%、トレビアーノが13%です。」
「えー!そんなことあるんだぁ。品種の特性なんですか?」
家内「同じ生産者で、畑も程近く、ヴィンテージも同じですから、品種特性としか理解出来ません。」
「マスキューさん!変なことに気がつきましたね(笑)!」
私「えへへ(笑)。インポーターさんも気がついていませんでしたよ(笑)。」
「マスキューさん、コルナッキアの白ワインのラインナップにあとパッセリーナもありましたよね?どんな味わいですか?」
家内「私はパッセリーナが大好きで、もちろん試飲会にお出しする予定だったのですが、数がなく断念しました。」
私「パッセリーナは完熟した甘夏のようでした。ちなみにアルコール分は12,5%です。収穫は9月下旬ですがペコリーノより収穫は早く終わるようです。」
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