Written on 2023 08
桝久 試飲会リポート 後半
Aug 30, 2023 by weblogland |●ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィーニユ 2019年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤 ミネルヴォアA.C. 750ml 2263円税込み
私「この赤、マスキューの定番でございます(笑)。南フランス・ミネルヴォア産、フィトウよりだいぶ内陸に入ったところです。」
「前に試飲会に出ましたよね?」
家内「はい。たしか2018年のメイクでした。今回は飲み頃に入ってきた2019年ヴィンテージです。」
「う~ん。旨い!濃いけど全然大丈夫(笑)。」
「タンニンと旨味のバランスが良いよね(笑)。果実感がフルーティーだよね(笑)。」
「酸っぱい小粒の桃かな?」
私「カリニャンらしい桃やスモモの味わいって可愛くて好きなんですよ(笑)。私の大好物でございます(笑)。」
家内「山桃かな(笑)?」
「そうそう、こないだの試飲会で食べた味
(笑)!」
「カリニャン旨し(笑)。でもフィトウの方もカリニャン入ってますよね?でも山桃の香りはしないですよね。何でかな(笑)?
」
私「特に渾身の作りのミネルヴォアのカリニャンこそこの味わいが出ます(笑)。他の地では補助的な役割の品種。あまり珍重しません。」
「そうそう。ローヌなんかだと量合わせみたいに使われるもんね(笑)。」
「う~ん。このカリニャン美味しいし、とてもハイクラスなお味ですよ(笑)。」
「飲んでみるとニッキの特徴的な香りがします。この瞬間思い出しました(笑)。味わいの記憶って凄いですね(笑)。物忘れが良くなった昨今、我ながら天晴れ(笑)!」
「贅沢感がある。割りに安いですよね(笑)。」
「赤紫蘇、梅の香り、あと小粒のプラム、
とても豊か(笑)。体に染み入る味わい。すべてがとても自然。」
家内「房ごと発酵槽に入れて発酵。そしてプレスせずにワインだけを抽出する古典的な作りです。特別謳っていませんが、ナチュラルなワインだと思います。」
「ここの家でシラー100%のワインありましたよね?ちょっと高いけどアレも美味しいよね(笑)。」
私「『ル・サンドル』です。この『ラゼロールより飲み頃になるのにちょっと時間はかかりますが、アレも美味しいです(笑)
。」
「店長!今日の並び凄いですね(笑)!こんなに暑くても赤が美味しい(笑)!」
私「ありがとうございます(笑)。意図はバレバレですね(笑)。」
〇マスカット・オットネル ビー・ナチュラル 2022年 ミューラー・グロースマン オーストリア 白 750ml 3582円税込み
賛否両論、とはいえ衝撃的(笑)!先ずはラベルから(笑)。
「このラベルの女性?」
家内「ミューラー・グロースマンのマーリーさん。彼女渾身の白ワインとのことです(笑)。」
「なるほど(笑)。でもラベルに自分の顔はイケマセン(笑)。奥ゆかしくない(笑)。謙虚じゃない(笑)。」
「まあ、女性の水着の写真よりはまし(笑)。」
「彼女の固い意志の表示だよね(笑)。」
「う~ん。笑顔じゃないからちょっと怖い
(笑)。」
「いやー、真剣なんだよ(笑)。ビー・ナチュラルに。」
「夜冷蔵庫から取り出し一人飲むにはこのラベルちょっと怖い(笑)。言い過ぎごめんなさい(笑)。」
家内「ようやくここまでたどり着いたのはたしかです。本来は白のグリューナー・ヴェルトリーナーをメインで作っており、ようやくナチュラルなワインを作り販売出来るようになりました。」
私「今日の試飲会の二番目のロゼも同じ生産者です。どれも共通して広がりが良いワインですね(笑)。」
「ラベルでさんざん文句言ったけど、凄い香り!圧巻!トロピカルで大きくて深い。」
「ライチ…。ゲヴュルツトラミネール。いや、似てるけど香りの分量が凄い。しかも辛口。」
「トロピカルフルーツ、薔薇、香りはめちゃくちゃ甘いけど、しっかりドライ。」
「広がりが凄いね。後味はまるでハチミツ
。」
私「翌日になると安納芋みたいな香りが出てきます。」
「杏仁豆腐のシロップ飲んでるみたい(笑)。」
「マスカット・オットネルってあまり高級なイメージ亡かったけど、これは高級ですよね(笑)。」
「う~ん。ソルティーライチ(笑)!」
「塩からさや生姜みたいな植物っぽさがある。」
「くちなしの花みたいな香り(笑)。」
「中華料理の塩味の餡掛けに合う(笑)!」
「ハモの懐石コースなんかこれ1本で楽しめそう(笑)。」
私「おー!さすが!」
「旨味が香りにマスキングされてますよね
(笑)。」
「香りと口中の液体の味わいがシンクロしない。」
私「そうですね。品種の特性のような気がします。」
家内「似たスタイルですと『ドンナルーチェ』かな(笑)。私には香りが強すぎる(笑)。」
私「好みが別れるところではありますね(笑)。まあ、どちらも基本尽力したグレート・ワインの範疇だとは思いますが…。
まあ、ユニークではありますね(笑)。」
「王道のシャルドネやリースリング派かドンナルーチェ派か?私はどちらも好き派(笑)。」
私「座布団1枚!」
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桝久 試飲会リポート 前半
Aug 27, 2023 by weblogland |昨日、一昨日とお暑い中ご来店ありがとうございました!35℃は越えなかったようですが、かなり暑かった。
◎ランブルスコ・ディ・ソルバーラ セッコ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 ロゼD.O.P. 750ml 1,885円税込み
「あー!旨い!」
「たまらん!」
「ぷはー!生き返る。ビールより効くね(笑)。」
「まさに暑さ凌ぎの必殺技。」
とりあえずグビッと飲んでいただきましたが、皆さんまず最初の一口目に言葉が無い(笑)。二口目以降ようやくティスティング開始です(笑)。
「ランブルスコってロゼがあったんですね
。赤しかないと思ってました(笑)。」
家内「はい。こんなにドライなロゼは初めてです(笑)。」
「しかもこの弾けるようなフランボワーズの香り。衝撃的(笑)。」
私「かなり強めに冷やしております(笑)。そうするとアセロラっぽさよりフランボワーズっぽさが強く出るようですね。」
「そうそう。泡が更に清涼感を増してますよね(笑)。泡と果実味のコンビネーション
!井上尚哉のコンビネーションみたい(笑)
!最強(笑)。」
「マスキューさん曰く『必殺技』解るね(笑)。」
「店長!『奥義ランブルスコ』!(笑)」
「圧倒的清涼感(笑)!」
「ランブルスコ好きで沢山飲みましたが、こんなスタイルのランブルスコは初(笑)
。驚きました(笑)。」
「暑さでゾンビになりそうなのを人間に引き戻してくれる(笑)。もう8月も終わりに近いのに…。」
「このランブルスコ、すぐ飲んだ方が良いのかな?」
家内「泡自体は3気圧以下ですから、そんなに強くありません。開けたてのこの状態が飲むにはベストだと思います。」
私「さすがに翌日になると泡の勢いが落ちます。そうするとちょっとダレます。」
家内「ちょっと重い感じになりますね(笑)。」
「とてもドライに感じますけど…。酸が多いからですか?」
私「左様かと(笑)。クエン酸が多いですよね。ただ酸っぱいだけではなく旨味に通じているかと。」
「なるほどね(笑)。この梅みたいな果実味ですな(笑)。梅肉をつかえば何でも合いそう(笑)。」
「塩辛いツマミがあれば良い。そうするとやはり生ハム(笑)!さすが美食の地。」
「和食の揚げびたしなんか良いですね(笑)
。なす、野菜はもちろん合うはず(笑)。」
家内「さすが!良いですね(笑)。」
「沢山の薬味を添えた天ぷら!紅葉おろしをたっぷり天つゆに入れて…、合うな(笑)。」
「そうそう。熱々の天ぷら食べながら冷えたランブルスコ・ロゼを飲む!こりゃたまらん(笑)。」
「このランブルスコは清涼感が際立ってますが、実は食べ物…、本来食事しながら飲むべきかも(笑)。」
私「そーですよね(笑)。でもこの夏コレに救われました(笑)。何本飲んだことやら(笑)。」
◎ツヴァイゲルト ロゼ 2021年 オーストリア ニーダーエスタライヒ州 D.A.C.クレムスタール ロゼ 750ml (スクリューキャップ) 2074円税込み
「あー!突き抜ける(笑)!これランブルスコとは違った意味で清涼。綺麗だよね(笑)。」
家内「オーストリアでよく栽培されるツヴァイゲルト種で作ったロゼです。とてもドライに仕上がっています。」
「赤のツヴァイゲルトって濃くてたっぷりしたシンプルな品種ですよね。」
私「ツヴァイゲルトってどんな香り?って聞かれるとはっきり答えられませんよね
(笑)。」
「昔オーストリア航空乗って移動したとき機内サービスで出た赤がツヴァイゲルトだったなぁ(笑)。美味しかった記憶はあるんだけど(笑)。」
「そうそう、余市のツヴァイゲルト飲んだけど美味しかったな(笑)。」
「でもこのロゼ特徴的ですよね(笑)。アセロラ…、それも暑くない。綺麗。トマトみたいなニュアンスもある。」
私「そーなんです(笑)。トマト、特にミニトマトみたいです。」
「なるほどね(笑)。ミニトマトの凝縮された感じに似てる(笑)。水っぽい大きなトマトではないよね。」
「ということは、トマトに合う(笑)!」
「ツヴァイゲルトがこんな味わいとは…!
意表を突かれました(笑)。」
私「このロゼ飲んで品種解る人はいないですよ(笑)。」
「カプレーゼ食べながらこのロゼ飲んだら美味しいでしょうね(笑)。」
「トマトピューレ使えば何でも合いそう(笑)。」
「トマト+ハード系チーズのすりおろし。これですよ(笑)。」
「さらにたっぷりのオリーブオイル(笑)。」
「マスキューさん!今日の一番二番の順番グッドです(笑)。完璧な導入(笑)!一番目はクールダウン。すると二番目から正常な判断が出来る(笑)。食べ物のことも考えられる(笑)。二番目になると胃が動き出す(笑)。」
「たしかに(笑)。二番目飲むと食べ物のことを考えられる(笑)。」
「ミニトマトをふんだんに使った冷静パスタ!」
「香味野菜も沢山乗せる(笑)!」
「植物っぽいニュアンスがあるから良さそう(笑)。」
「単純に塩味で合わせる!」
「中華料理なら幅広く合いそう(笑)。」
家内「オーストリアのワインは穀物系の油に相性が良いです。そうすると日本人にとっても違和感のないものだと思います。」
私「この家のメインは白のグリューナー・ヴェルトリーナーです。粘りがあって白胡椒のニュアンスがあります。共通のものを感じます。」
●フィトウ 2021年 ドメーヌ・ド・ロラン 南フランス ラングドック 赤 フィトウA.C. 750 ラングドック 赤 フィトウA.C. 750ml 1697円税込み
私「これだけ暑いと赤ワインは敬遠勝ちです(笑)。我が家でも取り敢えず家に帰ったらビール大瓶1本!それから白赤となります。そうすれば赤も宜し(笑)。そんなこんなでへそ曲がりのマスキューは『夏に飲める赤』をテーマに探しました(笑)。」
「これ定番のフィトウですよね?南フランス・ラングドックの濃いワインですよね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ!」
「あれ?するっと飲める(笑)。渋くない!」
「うんうん。薄くはないし…。こんなに飲みやすいんだ。」
「フルーティーという訳でもないけど、飲みやすい(笑)。喉ごしが良い(笑)。」
家内「温度がワインセラー 15℃くらいが良いみたいです。」
「なるほどね。ボジョレーみたいな軽くてフルーティーなスタイルなら解るけど(笑)、これも有りだね(笑)。」
「赤ワインって15℃位だと渋く感じる。セラーから出してすぐ飲んでも渋いよね。これだと今20℃くらいかな?」
私「そーですね。今20℃くらいですね。」
「う~ん。15℃がベストかな。そうすると夏向き(笑)。重宝だね(笑)。」
「いわゆるフルボディーの赤ではないけど
、充分な濃さ。タンニンがまるで渋くないんだよね(笑)。磨かれている(笑)。」
家内「今日のラインナップの二番目と三番目のこの赤は女性醸造家によるものです。」
「へぇー。真面目に作ってる感ある(笑)。」
「タンニンもしっかり入ってるんだよね(笑)。」
「とてもミネラリー!ラングドックの南らしいガリーク由来のミネラルなんだな。バランスも良い(笑)。」
「ラングドック・ルーションっぽいよね(笑)。でも暑苦しくない(笑)。」
私「フィトウは海岸部と山間部に生産地域が別れます。海岸部はムールヴェドルが入ってヘビーなスタイル。カスレに合わせる高級品です。これはカリニャン、グルナッシュ、シラーをブレンドしたもの
。早く飲めるデイリーなスタイルです。」
「それで一つのAOCなんですか?」
家内「不思議ですよね(笑)。山間部のフィトウは昔は固くて頑強と言われていましたが、これは都会的ですよね(笑)。以前のメイクは2019年ヴィンテージ。今回は2021年ヴィンテージです。より飲みやすく仕上げた感じです(笑)。」
「果実感はあまりないけど(笑)、ちゃんとした赤ワインを飲んだ満足感があるよね
(笑)。」
私「我が意を得たり!でございます(笑)。」
「またマスキューさんに乗せられちゃったかな(笑)?」
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