後半はいわゆるビオの三連発(笑)。ビオ・ビオうるさくないのでお許しください(笑)!
〇『スピリタス』 テッレ・アブルッツォ・ペコリーノ 2021年 カンティーナ・オルソーヤ イタリア アブルッツォ 白 アブルッツォ・ペコリーノD.O.P. 750ml 2734円税込み
「『スピリタス』は銘柄名ですか?あの危険なウオッカ思い出すね(笑)。実際は『真髄』かな(笑)?」
「アプルッツオってあまり聞きません。中部イタリアですか?」
家内「赤のモンテプルチアーノ・ダブルッツォと言えばピンと来るかな(笑)。でもこのDOCはダブルッツォ州全域の広いDOCです(笑)。」
「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ→ダブルッツォ州でモンテプルチアーノ種を用いて作られた赤ワイン ですよね。かなり広域(笑)。」
家内「これはダブルッツォ州でペコリーノを用いて作られた白ワインです(笑)。」
「マスキューさん、コルナッキアにもペコリーノありましたよね(笑)。甘夏っぽくて似てますよね(笑)。」
「共通して強さがある。コルナッキアよりこっちの方が強いかな?こっちの方が野趣溢れるかな(笑)。」
「あと色も共通して濃い(笑)。」
私「アルコール分はコルナッキアが14%、オルソーヤが13.5%です。」
「コルナッキアのペコリーノの方は暖かい印象だよね、フレンドリー(笑)。オルソーヤの方はシビアな感じかな。」
私「ペコリーノって香りが不明瞭なんですよね。コルナッキアは明るさ、オルソーヤは深い落ち着き。そんな差を感じますよね(笑)。」
「全体の大きさはオルソーヤかな。広がりと余韻の長さはハンパない。」
家内「オルソーヤの方はアペニン山脈の麓ですから寒暖差も大きいだろうし、夏以外はかなり冷涼だと思います。」
私「彼の地はもともとかなり貧しかったようです。イタリア自体農地改革が行われたのが1950年以降です。」
「北部に比べると中部・南部イタリアは相対的に貧しいんだよね。」
私「ですから農薬や堆肥や設備等買うことが出来なかった。でも尽力だけは惜しまない風土。それ故もともと無農薬に近いスタイルですから、簡単に自然農法やビオに移行しやすかったと思います。あと裕福な北部に対抗できるのは住民の結束力。」
家内「オルソーヤは1964年設立の共同組合で、今やビオの比率が45%。組合員の畑は1,000ヘクタール越えてますから、ちょっと信じられない規模です。」
私「いわゆるビオディナミは失敗すると全部をダメにする恐れがあるので、個人の生産者に親和性が高い農法です。」
「なるほど!それを村を挙げてやった訳だ。」
「写真を見ると畑を羊やアヒルが群れなして歩いてる(笑)。これで除草するんだな(笑)。仕立ても高いから農薬も使わないで済みそう(笑)。」
家内「乾燥しているはずですから、それも味方ですね(笑)。」
「でもワインはビオ臭が全くしない。かといって規格外の出来映え(笑)。個性的だけど良いワインであることは間違いないよね(笑)。」
「ちょっと糀っぽさもあるし、粕漬けなんか合うかな(笑)。ということは和食にも合いますね(笑)!」
「いぶりがっこのクリームチーズ添え!」
「ペコリーノ・チーズ!」
「なるほど羊乳のチーズなら鉄板(笑)!」
私「唐辛子やニンニクは鉄板ですね(笑)。」
家内「最近出回っているアルゼンチンの有頭海老を塩を降って焼いただけのものを食べながらこのペコリーノを飲んだら驚くほど美味しかった(笑)!」
私「海老自体の鮮度が良くて、国産の海老かと思いましたよ(笑)。大きいのが4本入っていたから1,000円はするかと思いました(笑)。」
家内「実際は半額以下(笑)。恐るべしアルゼンチン!」
「恐るべしオルソーヤ(笑)!」
「海老をしっかり素あげ!」
「四川の辛い麻婆豆腐!」
「牛乳寒天の中のオレンジに合うかな(笑)。」
私「杏仁豆腐(笑)!」
家内「とても辛い大根だったらどんなアレンジでも良さそうですね(笑)。」
私「海老の天ぷら!もちろん天つゆには紅葉おろし!考えただけで涎が…(笑)。」
とても個性的なワインなのですが、皆さん好奇心を持ってくださいました(笑)。マスキューのお客様のレベル高し!
●『スピリタス』テッレ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2021年 カンティーナ・オルソーヤ イタリア アブルッツォ 赤 モンテプルチアーノ・ダブルッツォ D.O.P. 750ml 2734円税込み
「おっ!美味しい(笑)!」
「コレ尋常ならざるワインですな(笑)。」
「深いよね!ディープ(笑)。濃さが圧巻。」
「素直に重量感感じますよね(笑)。もちろんタンニンたっぷりなんだけど、収斂性が無いんだよね。」
「コレは木樽熟成してますよね?」
私「さすが!そんな感じしますよね(笑)。でもカタログではしていない…。はっきり書いてありません(笑)。樽の香りをつけるような使い方ではないですよね。クラシックなスラヴォニア・オークの古いトノーを使っているかもしれません。後で調べてみますね(笑)。」
「陽気じゃないけど、陰気じゃない(笑)。」
「しみじみ良いワイン(笑)。モンテプルチアーノはこうあって欲しいね(笑)。」
「そうそう。強いけど固くない。深くて大きい(笑)。」
「マスキューさん!昔カラブリアのワインでラ・コーラってやってましたよね。あれに似てる(笑)。」
家内「そうですよね。在り方は共通ですよね(笑)。」
「ラ・コーラの方が暖かいかな(笑)?」
「マスキューさん定番のコルナッキアのモンテプルチアーノと比べると明らかにスタイルが違うよね(笑)。あっちは明るい系のイタリアだよね(笑)。」
私「コルナッキアはストロベリーの香り全開(笑)。オルソーヤはストロベリーの香りもするけれど香りというよりは味わい重視のスタイルかな(笑)。」
家内「マスキューでは以前アプルッツオ州の中央部の渓谷で作ったモンテプルチアーノを扱いましたが、それは固さがありました。香りの出方はコルナッキアとオルソーヤの中間くらいでした。モンテプルチアーノ・ダブルッツォって州内全域のDOCですが、地域によって特徴がありそうですね(笑)。」
「我々がよく飲むモンテプルチアーノ・ダブルッツォって金時飴みたいなワインが多いよね(笑)。濃さとストロベリーの香りだけ(笑)。値段でその強度が増す(笑)。こんな明確な個性は無いよね(笑)。」
「オルソーヤのモンテプルチアーノは味わいに収斂される。言葉を失うほどだよね(笑)。」
「白も赤も同様な気風を感じますよね(笑)。」
「そうそう(笑)。マスキューさんが人為を感じないって言うの解る(笑)。とても自然。しかもビオ・ビオしてない(笑)。」
「アペニン山脈の麓でしたっけ?自然豊かなんでしょうけど(笑)…。
私「何もないところです。」
Tさん「そういえば行ったことない。」
私「Tさんが行ったことないということは鉄道がない?」
(このTさん私の小、中、高校の先輩。旅行・鉄道好きで、恐らく世界中の鉄道を乗っているはず。)
しかし、行ったことのある人がいました
!マスキューのティスティング・スタッフのKさんです(笑)。
Kさん「州都がラクイラ たしか麻生太郎がラクイラで開催されたサミットに出席してました。ただ彼は後日『あんな田舎だとは思わなかった』ような失言してましたね。ミラノみたいな星つきホテルのおもてなしがないのが不満だったようですね。」
「麻生太郎の方が田舎者だよ(笑)!」
私「Kさんはどうやって行ったのですか?」
Kさん「たしかバスで行きました。電車ではないです。」
家内「このワインの生産者カンティーナ・オルソーヤはアペニン山脈に連なる山塊の地、かなりの奥地。国立公園以外は何もないところです。」
「自然がある(笑)!鳥取どころじゃない(笑)。」
「ところでオルソーヤのワインはキャップシールが無いですよね。悪く言えばむき出し(笑)。何故ですか?」
「経費削減かな(大爆笑)。」
「まあ、お金はかからない(大爆笑)。」
私「キャップシールが無いと瓶詰め時のムラを隠せません。あと流通の過程が悪いとコルクが上下したりします。ですからむき出しは、売るだけにはリスク。生産・流通・保存のすべての過程で完璧を望む姿勢です。我々流通業者はもちろん、消費者にも責任があるという意思表明だと思います。」
●グリフ 2019年 ドメーヌ・デ・ザコル フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml 4557円税込み
「ラス・ボスの登場ですな(笑)。」
私「グリフを試飲会に出せるまで丸3年かかりました(笑)。どうしても数が確保出来ず、サブリミナルになっていました(笑)。
今回たまたまスポット入荷したのでようやくのマスキュー試飲会デビューとなりました(笑)!」
「あ~ん。高級(笑)!」
「う~ん。洗練された透明感(笑)!」
「エレガント!ローヌのワインとは思えない(笑)。」
「軽やかなんだけど、全く薄くない(笑)。クラシックなブルゴーニュ・スタイル!
「さすがドメーヌ・ラルロの元醸造長!」
「カリニャンがこんなに上品な味わいになるとは…。二の句が出ないや(笑)。」
「山桃、すもも…。でも高貴。野に咲く果物じゃない(笑)。薔薇っぽさもあるしピノ・ノワールばかりが高貴って訳じゃないんですね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「若干ビオ臭するけど許容範囲内(笑)。心地好く感じる程度(笑)。マスキューさん曰くのクレーム・ド・ブリュレかな(笑)。」
「う~ん。私ル・カブが好きで何度かリピートしてますが(笑)、グリフはその上ですね。品種の差ですか?」
家内「グリフのカリニャンは古い樹ですよね。カベルネの方が若い樹の感じがします。」
私「古樹はしっとりとした旨味たっぷりのワインが出来ます。グリフは古樹らしい佇まいです(笑)。その辺りにル・カブとグリフの違いがあるような気がします。」
「なんか葡萄の品種にこだわることがあまり意味のないことのように思えちゃいますね(笑)。」
「マスキューさん!2019年のグリフは全房発酵ですよね。でもタニックじゃない。何故?」
私「基本マセラシオンの期間が短いのと、プレスしないことかと。古典的なブルゴーニュの発酵法です。D.R.C.やポンソなどのやり方です。ともに自分達がビオとか無添加とか謳いませんが(笑)。ちなみにザコルのワインはポンソに似てます(笑)。」
「へぇー、全房で発酵するとどんな効用があるのですか?」
私「カリフォルニアのディヴァイス校の研究では梗のタンニンが葡萄果のタンニンと結び付きPHが下がるとか。酸のないワインでもPHを下げることが出来るようです。」
「じゃあワインは美味しくなるのですか?」
私「いいえ!もともと酸のないワインですから酸が増えるわけではありません。たっぷりのリンゴ酸が秋にかけて旨味などの有機酸に変わることでワインは美味しくなります。大事なのは最終的な総酸量だと思います。ただしワインの寿命は若干伸びるようです。あと、濃くて抜けるような欠点は目立たなくなります。」
「温暖化でワイン自体の酸が減る傾向の昨今では錬金術のような技術なのかな(笑)?」
私「左様かと(笑)。でもワインの品質の決定要因は旨味の酸味だと思います。」
「除梗率〇〇%なんてありますけど。それは?」
私「葡萄果自体の酸が無いと全房発酵してもバランスが取れないからでしょうね。」
「なるほどタンニンと酸味のバランスが取れないんですね。結局は葡萄の収量に行きつく訳ですね(笑)。薄いワインを濃く見せる技術でもあるのかな(笑)?」
私「それを大きな声で言えません(笑)。カリフォルニアのワインの最近の分析表を見ると総酸〇〇gではなくPH〇〇とあります。もともと酸のないワインですから、そういった方向に行ったようです。タンニン量とエキス分勝負のスタイルですから酸は関係ない(笑)。」
家内「ボルドーのグラン・ヴァンの生産者も酸の低下を防ぐ技術として活用しています。10年程度は美味しく飲めると言ってました(笑)。」
「グリフって何年くらい持ちますか?」
私「解りません(笑)。まだリリースしてから10年も経っていませんので。」
「すぐに飲めるし、しかも熟成もする。そんなワインあるのかな?」
私「D.R.C.だってそんなものかと。エシェゾーよりはしっかり感じますが(笑)。」
放送禁止発言なので絶対に拡散しないでくださいませ(笑)!
どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
Written on 2023 10
桝久 試飲会リポート 後半202310
Oct 30, 2023 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
Oct 29, 2023 by weblogland |まずは、マスキュー大定番のコンテッセのフリザンテ白・ロゼの二連発です(笑)。
◎ヴェルドゥッツォ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 微発泡 白 I.G.T.
イタリア マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1697円税込み スクリュー・キャップ
◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1697円税込み スクリュー・キャップ
家内「大好きなコンテッセのフリザンテですが、コンテッセのラインナップから無くなるようです。残念!」
私「コンテッセはプロセッコのトップランナーですが、商品をプロセッコに集中させる一環とのことでした。でもですね(笑)
、ヴェルドゥッツォやピニャ・ネロはプロセッコとは関係ないと思うのですが…。
まあ、ブランド戦略の見直しなのかな?」
「それにしてももったいない。こんなに美味しいのに。」
家内「このフリザンテは品質も高い。翌日に飲み越して飲むと、泡の圧は落ちますが、液体の中から泡が出てきます。熟成の期間が普通より長いようです。」
「そうそう、時間が経って泡が落ちてもワインとしては美味しいんだよね(笑)。だから冷蔵庫には恒に1本入ってますよ(笑)。」
「この手の泡って時間が経つと妙に甘さがべたっと口の中に残るものが多いから、すぐ飽きる(笑)。でもこれそれがない。だから飲み飽きないんだよね。家では家内が好きで(笑)、必須アイテム。」
私「そうですよね。我が家でもかなりの本数を消費しますが、Kさんには負ける(笑)。個人レベルでいったらKさん宅は日本で一番コンテッセのフリザンテを飲んでいるかも(笑)?」
家内「そうすると我が家は日本で二番目
(笑)?」
「これってアルコール感がないから我が家では抜きのワインとして活躍したなぁ(笑)。」
「えっー、抜きのワインって?」
「今日はちょっと飲むのを控えようって時に飲むワイン(笑)。」
私「失礼しました!日本で二番目にコンテッセのフリザンテを飲んでいるのはTさんでございます。我が家は三番目でした(笑)。」
「このフリザンテ、柔なバランスが好ましいんですよね(笑)。普通に食べながら何も考えないで飲むには最適(笑)。」
「普通に美味しいんですよね。いつも寄り添ってくれる(笑)。」
「白のヴェルドゥッツオって青い植物っぽさがあるから青物野菜なら何でも行けちゃうんですよね(笑)。」
家内「ミョウガ、生姜、ネギなんて鉄板ですよね。白菜をたくさん使った鍋なんかも良いですよ(笑)。」
「ポン酢醤油とも相性がイイし、味噌とも合う。オールマイティーなんだよね(笑)。」
「このフリザンテ、丸っきりのドライじゃないけど、残糖分の案配が良いんですよね。和食だと砂糖使うから、フリザンテの旨味甘味と上手くシンクロするんですよね(笑)。」
私「おー!さすが鋭い!」
「和食の煮物…、土佐煮…、椎茸を甘辛く煮たもの…。生姜を効かせた煮魚も合いますよね(笑)。」
私「真夏に冷奴を食べる時にヴェルドゥッツオは最適!ミョウガ、生姜、ネギをたっぷりかけて、さらにオカカをたっぷりかける!」
家内「ヴェルドゥッツオを飲みながらホタルイカの沖漬けが美味しいとか(笑)。」
「醤油にレモンやカボスなんかを入れればさらに良し(笑)!鬼に金棒(笑)。」
「日本人好みの重宝な泡ですよね。残念!マスキューさん、ここに並んでるだけでお仕舞いですか?」
家内「倉庫にもう少しありますが、年内いっぱいは持ちません。11月いっぱいくらいは大丈夫だとは思いますが。」
私「一番困るのは来年のお花見でございます!とても個人的でジャンクな話で申し訳ありませんが、私ドトール・コーヒーのミラノ・サンドAを食べながらロゼ・フリザンテを飲むのがお花見の楽しみでした。来年はそれが出来ない!悲観にくれております(笑)。」
「ロゼの小粒の梅やチェリーの香りは良いですもんね(笑)。」
「ロゼ・フリザンテは香りも色も綺麗。チャーミング(笑)!」
「チャーミングってこのワインを言い得てますね(笑)。」
「ローストビーフなんかもいけそう(笑)。」
私「ローストビーフいけます(笑)!」
「ホースラディッシュに合いそうですよね。白も合うかな(笑)?」
「う~ん。マスキューさんは冷奴と花見に困るんですね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。」
「僕もロゼ・フリザンテ持ってお花見いきましたよ(笑)。スクリュー・キャップだから手軽(笑)。プラコップに桜を透かして飲むと楽しかった。」
「ロゼ・フリザンテに桜の花びら浮かべて飲みましたよ(笑)!王様になった気分でした(笑)。」
「そうそう。白もロゼも瓶が薄い水色ですよね。白はグリーンがかって綺麗なんだけどもロゼはロゼ色が褪せて見えますよね。グラスに注ぐと淡い綺麗なロゼ色。もったいないですよね(笑)。」
家内「気がつきませんでした(笑)。仰る通り!」
◎ヴェルドゥッツォ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 微発泡 白 I.G.T.
イタリア マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1697円税込み スクリュー・キャップ
◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1697円税込み スクリュー・キャップ
家内「大好きなコンテッセのフリザンテですが、コンテッセのラインナップから無くなるようです。残念!」
私「コンテッセはプロセッコのトップランナーですが、商品をプロセッコに集中させる一環とのことでした。でもですね(笑)
、ヴェルドゥッツォやピニャ・ネロはプロセッコとは関係ないと思うのですが…。
まあ、ブランド戦略の見直しなのかな?」
「それにしてももったいない。こんなに美味しいのに。」
家内「このフリザンテは品質も高い。翌日に飲み越して飲むと、泡の圧は落ちますが、液体の中から泡が出てきます。熟成の期間が普通より長いようです。」
「そうそう、時間が経って泡が落ちてもワインとしては美味しいんだよね(笑)。だから冷蔵庫には恒に1本入ってますよ(笑)。」
「この手の泡って時間が経つと妙に甘さがべたっと口の中に残るものが多いから、すぐ飽きる(笑)。でもこれそれがない。だから飲み飽きないんだよね。家では家内が好きで(笑)、必須アイテム。」
私「そうですよね。我が家でもかなりの本数を消費しますが、Kさんには負ける(笑)。個人レベルでいったらKさん宅は日本で一番コンテッセのフリザンテを飲んでいるかも(笑)?」
家内「そうすると我が家は日本で二番目
(笑)?」
「これってアルコール感がないから我が家では抜きのワインとして活躍したなぁ(笑)。」
「えっー、抜きのワインって?」
「今日はちょっと飲むのを控えようって時に飲むワイン(笑)。」
私「失礼しました!日本で二番目にコンテッセのフリザンテを飲んでいるのはTさんでございます。我が家は三番目でした(笑)。」
「このフリザンテ、柔なバランスが好ましいんですよね(笑)。普通に食べながら何も考えないで飲むには最適(笑)。」
「普通に美味しいんですよね。いつも寄り添ってくれる(笑)。」
「白のヴェルドゥッツオって青い植物っぽさがあるから青物野菜なら何でも行けちゃうんですよね(笑)。」
家内「ミョウガ、生姜、ネギなんて鉄板ですよね。白菜をたくさん使った鍋なんかも良いですよ(笑)。」
「ポン酢醤油とも相性がイイし、味噌とも合う。オールマイティーなんだよね(笑)。」
「このフリザンテ、丸っきりのドライじゃないけど、残糖分の案配が良いんですよね。和食だと砂糖使うから、フリザンテの旨味甘味と上手くシンクロするんですよね(笑)。」
私「おー!さすが鋭い!」
「和食の煮物…、土佐煮…、椎茸を甘辛く煮たもの…。生姜を効かせた煮魚も合いますよね(笑)。」
私「真夏に冷奴を食べる時にヴェルドゥッツオは最適!ミョウガ、生姜、ネギをたっぷりかけて、さらにオカカをたっぷりかける!」
家内「ヴェルドゥッツオを飲みながらホタルイカの沖漬けが美味しいとか(笑)。」
「醤油にレモンやカボスなんかを入れればさらに良し(笑)!鬼に金棒(笑)。」
「日本人好みの重宝な泡ですよね。残念!マスキューさん、ここに並んでるだけでお仕舞いですか?」
家内「倉庫にもう少しありますが、年内いっぱいは持ちません。11月いっぱいくらいは大丈夫だとは思いますが。」
私「一番困るのは来年のお花見でございます!とても個人的でジャンクな話で申し訳ありませんが、私ドトール・コーヒーのミラノ・サンドAを食べながらロゼ・フリザンテを飲むのがお花見の楽しみでした。来年はそれが出来ない!悲観にくれております(笑)。」
「ロゼの小粒の梅やチェリーの香りは良いですもんね(笑)。」
「ロゼ・フリザンテは香りも色も綺麗。チャーミング(笑)!」
「チャーミングってこのワインを言い得てますね(笑)。」
「ローストビーフなんかもいけそう(笑)。」
私「ローストビーフいけます(笑)!」
「ホースラディッシュに合いそうですよね。白も合うかな(笑)?」
「う~ん。マスキューさんは冷奴と花見に困るんですね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。」
「僕もロゼ・フリザンテ持ってお花見いきましたよ(笑)。スクリュー・キャップだから手軽(笑)。プラコップに桜を透かして飲むと楽しかった。」
「ロゼ・フリザンテに桜の花びら浮かべて飲みましたよ(笑)!王様になった気分でした(笑)。」
「そうそう。白もロゼも瓶が薄い水色ですよね。白はグリーンがかって綺麗なんだけどもロゼはロゼ色が褪せて見えますよね。グラスに注ぐと淡い綺麗なロゼ色。もったいないですよね(笑)。」
家内「気がつきませんでした(笑)。仰る通り!」
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中近東的なスパイスに酔いしれました
Oct 05, 2023 by weblogland |う~ん。
昨日の火曜日の晩、ルケ2017年を飲みました。実は土曜日の試飲会の最後の方で開けたもの(笑)。ですから開けてから丸3日目です。
試飲会で「香りと味わいが一致しない。」というご意見があり、気をつけながらティスティング。とても美味しい液体に多量の旨みタンニンを感じながら、中近東的なスパイスに酔いしれました(笑)。とても折り合いが良い。
???
試飲会の時何故か折り合いが悪く感じたのか?
開けたてはちょっと暴れますが、しばらくすると落ち着いてきます。う~ん。薄々は気がついていたのですが、試飲会だと乱暴にワインを注ぎ気味。きっとこれが原因。それとワイン自体アルコール分が高く強い、同時に開きにくいのも一因なのかな。
難しいですね。
今晩もルケ2017年、美味しくいただきます(笑)。
昨日の火曜日の晩、ルケ2017年を飲みました。実は土曜日の試飲会の最後の方で開けたもの(笑)。ですから開けてから丸3日目です。
試飲会で「香りと味わいが一致しない。」というご意見があり、気をつけながらティスティング。とても美味しい液体に多量の旨みタンニンを感じながら、中近東的なスパイスに酔いしれました(笑)。とても折り合いが良い。
???
試飲会の時何故か折り合いが悪く感じたのか?
開けたてはちょっと暴れますが、しばらくすると落ち着いてきます。う~ん。薄々は気がついていたのですが、試飲会だと乱暴にワインを注ぎ気味。きっとこれが原因。それとワイン自体アルコール分が高く強い、同時に開きにくいのも一因なのかな。
難しいですね。
今晩もルケ2017年、美味しくいただきます(笑)。
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桝久 試飲会 リポート 後半
Oct 03, 2023 by weblogland |〇シャトー ムーラン・ド・リュクリュー 2021年 フランス ボルドー 白 (コート・ド・ブライ)A.C. 750ml 2357円税込み
「う~ん。全体的に高次元(笑)。ヘレラーのグリューナー・ヴェルトリーナの後に来るわけだ(笑)。」
「桃(笑)!」
「マスキューさん!以前にもこのワイン、試飲会に出しましたよね(笑)?」
私「はい。2020年ヴィンテージでお試しいただきました。比べると2020年の方がファットかな。この2021年の方が締まった感じですか。」
「うんうん。香りは同じように桃(笑)。でも2021年の方がもっとトロピカルかな。」
「ソーヴィニヨン・ブランとは違う味わい。ボルドーらしくないですよね(笑)。」
家内「ソーヴィニヨン・ブランの変異種です。果皮が灰色になっているようです。自分の畑の変異種を増やしたようです。接ぎ木したのかな(笑)。」
「なるほど、手がかかってますね(笑)。丁寧ですね。」
「だからオリジナルな味わいなんだね(笑)。たしかにソーヴィニヨン・ブランな共通した青臭さはありますが、ボルドー・セックというよりはサンセールに近い味わいだもんね(笑)。」
「ソーヴィニヨン特有の馬小屋臭は無くは無いけど、ブランとグリは別物だよね。」
家内「あと、供出温度が低すぎると香りが立ちません。セラーから取り出して飲み始めるのが良いと思います。」
「そうすると15℃くらいかな?」
家内「はい。ゆっくり温度が上がるにつれ香りがどんどん開きます。20℃くらいがベストかな(笑)。私は常温が好きなのですが(笑)。」
「とても美味しい。日本だと余市の白ワイン匹敵しますよ(笑)。とても美味しい(笑)。あと長野のサンクゼールのワインも美味しいですね(笑)。」
私「ありがとうございます。余市のケルナーにもちょっと似てますよね(笑)。それにしても良くご存知ですね。驚きました(笑)。まさかカリフォルニア出身のアメリカ人に日本産ワインを教えていただくとは(笑)!」
「家内が好きなもので…。日本にもう19年居ますし(笑)。」
私「マスキューは日本のワインの扱いがないので、変に思われたかもしれませんね(笑)。」
「何を食べながら飲もうかな(笑)?」
「クリーム系のシチューは鉄板(笑)。」
家内「豆を沢山入れると更に良さそう(笑)。」
私「アスパラのベーコン炒め!単純(笑)。」
「マスキューさん!新しく開けたのと昨日開けたのを比べると、昨日の方が出汁っぽいです(笑)。旨味が沸き上がっている。鰹の血合いなんか合いそう(笑)。」
「冷静に考えるとスパルタンなワインなんですよね(笑)。濃度も立派。ミネラリーだし。ボルドーらしくないし(笑)。」
「複雑。パッションフルーツや桃だけじゃない。一辺倒ではない。」
「今日の並び完璧ですね(笑)。このワインが4番目なのが良い(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」このあと赤2本でスパートをかけます(笑)。」
●シャトー ムーラン・ド・リュクリュー 2019年 フランス ボルドー赤 ブライ コート・ド・ブライA.C. 750ml 2545円税込み
「同じラベルですね(笑)。同じシャトーの白・赤揃い踏み(笑)。」
家内「赤は2019年です。」
「おっ!しっかりしてて綺麗(笑)。伸びやかさにうっとり(笑)。」
「軽やかさはあるけど、軽くはない(笑)。品の良いミッチリ感(笑)。」
「赤い小粒の果実がみっしり(笑)。セパージュは?」
家内「メルロー95%にマルベック5%です
。」
「ボルドー特に左岸のメルローって果実がプラムやプルーンでちょっと大きめなんだけど、これは果実が小粒ですよね。」
「でも、サンテミリオンやポムロールのメルローとは違うんだよね。素朴な葡萄の味わい。それを磨いたような感じ。」
「後の強烈なルケから戻って飲んでも負けていない(笑)。」
私「澱引きをとても丁寧にしています。雑味がないですよね。」
「タンニンは多量ですけど、とても綺麗に仕上がってる(笑)。」
家内「このシャトー、樽熟成をしないスタイルです。明瞭な果実味を追及するスタイルのようです。それとオーナーはシャトー当主というよりヴィニロン。畑も古いし伝統的。」
私「プレス果汁はあまり加えていない感じです。加えたとしてもかなり繊細に調整してますね(笑)。」
「そこはやはり右岸の良さ(笑)。あとマルベックが効いてるよね(笑)。」
私「ザクロ、いちじくのパンチが効いた赤い果実のニュアンスですよね(笑)。最初飲んだときメルロー90%、カベルネ・フラン10%の割合だと間違えました(笑)。」
Yご夫妻「乾燥いちじく持ってきましたから試してください。いちじくとデーツが我が家のワインのあてです(笑)。」
私「Yさんの乾燥いちじくって半生で柔らかくて美味しいんですよね(笑)。ありがとうございました!」
いちじく効果大爆発(笑)!
「このいちじく柔らかくて美味しい!私が買ってくる乾燥いちじく固くてイマイチなのよね(笑)。マスキューさん売ってるの?」
私「いえいえ。どこで購入したのか聞いておきますね。」
「口の中で爆発が起きました(笑)!美味しい!コレだけで十分(笑)。」
「あれ?ラベルに小さく『ヴァン・ビオロジック』って書いてありますよ(笑)。う~ん、謙虚!」
「変にビオや自然派を謳ってないのがイイね(笑)。実際飲めば解る(笑)!伸びやかなんだよね(笑)。」
「そうそう。しかも名前だけで高く売り付ける(笑)。」
●ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2017年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 3300円税込み
私「去年のマスキュー試飲会で2019年をお出ししました。今回は限定入荷で2017年のバック・ヴィンテージです。生産者のご好意でございます(笑)。」
「うわっ!凄い!ただ者ならざるワインですな(笑)。」
「凝縮感が凄い!渦巻いてる(笑)。あと香り。」
「香りだけで酔わされる(笑)。」
「2019年もこうなるのですかね?」
私「おそらく。2019年がガンベロでトレ・ヴイッキオリに評価されたのが何故か解りました(笑)。」
「ルケのD.O.C.G.の中でトップの評価ですね(笑)。」
「この香り…、なんと言ったら良いのだろう?チーズっぽい?」
「独特、複雑、強烈、圧倒的。プラム系ではあるが…。」
「甘さ、ボリューム感は凄い(笑)。ちょっと次元が違う。マスキューさん曰くのグレート・ワイン(笑)。」
家内「2019年は森のニュアンス。湿った感じでした。苔やシダ、キノコ、熊みたいな生々しさ…。」
「磯の爽やかな香り…?」
「珍皮みたいなオレンジっぽさもありますね(笑)。」
私「2017年は、それに中近東辺りのエキゾチックなスパイシーな香りが高濃度で混ざった感じです(笑)。」
「あー!モロッコ辺りのイメージ!ちょうど昨日映画『カサブランカ』観たんですよ。あの空気感ですね(笑)。」
「香りがとてつもないんですけど、液体と一致しないんですよね?」
家内「このワイン、アルコール分が15%もあります。私は本来甘口に仕上げるべき品種だと思います。」
「もっと時間がかかるのかな?」
私「左様かと。あと2~3年後にまた飲んでみたいワインです。」
「なるほど!時間が経つとアルコール分も下がりますもんね(笑)。」
「マスキューさん、たしかすぐ飲める弟分的なキュヴェありましたよね?」
私「はい!醸しを短くしてピノ・ノワール的な作りの『ブリック・ビアンク』です。」
「あれとこれが同じとは思えない(笑)。作り方でワインってずいぶん変わるのですね(笑)。」
「ところでこのワイン、何に合わせたら良いのでしょうか(笑)?」
私「正直思い当たりません(笑)。ピエモンテと言ってもリグーリアとの州境ですから、山の中(笑)。鳥などのちょっと臭い系のジビエかな?」
「シェーブル・チーズ?」
家内「鰻(笑)!」
「ところで今回のサブリミナルは何ですか?」
私「ドメーヌ・バサックのラスボス(笑)カベルネ・フランでございます(笑)。3本しか無かったので、早々無くなりました。週明け月曜日には追加分が届く予定です(笑)。」
家内「数の確保ができましたら来月の試飲会に出すつもりです。」
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
「う~ん。全体的に高次元(笑)。ヘレラーのグリューナー・ヴェルトリーナの後に来るわけだ(笑)。」
「桃(笑)!」
「マスキューさん!以前にもこのワイン、試飲会に出しましたよね(笑)?」
私「はい。2020年ヴィンテージでお試しいただきました。比べると2020年の方がファットかな。この2021年の方が締まった感じですか。」
「うんうん。香りは同じように桃(笑)。でも2021年の方がもっとトロピカルかな。」
「ソーヴィニヨン・ブランとは違う味わい。ボルドーらしくないですよね(笑)。」
家内「ソーヴィニヨン・ブランの変異種です。果皮が灰色になっているようです。自分の畑の変異種を増やしたようです。接ぎ木したのかな(笑)。」
「なるほど、手がかかってますね(笑)。丁寧ですね。」
「だからオリジナルな味わいなんだね(笑)。たしかにソーヴィニヨン・ブランな共通した青臭さはありますが、ボルドー・セックというよりはサンセールに近い味わいだもんね(笑)。」
「ソーヴィニヨン特有の馬小屋臭は無くは無いけど、ブランとグリは別物だよね。」
家内「あと、供出温度が低すぎると香りが立ちません。セラーから取り出して飲み始めるのが良いと思います。」
「そうすると15℃くらいかな?」
家内「はい。ゆっくり温度が上がるにつれ香りがどんどん開きます。20℃くらいがベストかな(笑)。私は常温が好きなのですが(笑)。」
「とても美味しい。日本だと余市の白ワイン匹敵しますよ(笑)。とても美味しい(笑)。あと長野のサンクゼールのワインも美味しいですね(笑)。」
私「ありがとうございます。余市のケルナーにもちょっと似てますよね(笑)。それにしても良くご存知ですね。驚きました(笑)。まさかカリフォルニア出身のアメリカ人に日本産ワインを教えていただくとは(笑)!」
「家内が好きなもので…。日本にもう19年居ますし(笑)。」
私「マスキューは日本のワインの扱いがないので、変に思われたかもしれませんね(笑)。」
「何を食べながら飲もうかな(笑)?」
「クリーム系のシチューは鉄板(笑)。」
家内「豆を沢山入れると更に良さそう(笑)。」
私「アスパラのベーコン炒め!単純(笑)。」
「マスキューさん!新しく開けたのと昨日開けたのを比べると、昨日の方が出汁っぽいです(笑)。旨味が沸き上がっている。鰹の血合いなんか合いそう(笑)。」
「冷静に考えるとスパルタンなワインなんですよね(笑)。濃度も立派。ミネラリーだし。ボルドーらしくないし(笑)。」
「複雑。パッションフルーツや桃だけじゃない。一辺倒ではない。」
「今日の並び完璧ですね(笑)。このワインが4番目なのが良い(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」このあと赤2本でスパートをかけます(笑)。」
●シャトー ムーラン・ド・リュクリュー 2019年 フランス ボルドー赤 ブライ コート・ド・ブライA.C. 750ml 2545円税込み
「同じラベルですね(笑)。同じシャトーの白・赤揃い踏み(笑)。」
家内「赤は2019年です。」
「おっ!しっかりしてて綺麗(笑)。伸びやかさにうっとり(笑)。」
「軽やかさはあるけど、軽くはない(笑)。品の良いミッチリ感(笑)。」
「赤い小粒の果実がみっしり(笑)。セパージュは?」
家内「メルロー95%にマルベック5%です
。」
「ボルドー特に左岸のメルローって果実がプラムやプルーンでちょっと大きめなんだけど、これは果実が小粒ですよね。」
「でも、サンテミリオンやポムロールのメルローとは違うんだよね。素朴な葡萄の味わい。それを磨いたような感じ。」
「後の強烈なルケから戻って飲んでも負けていない(笑)。」
私「澱引きをとても丁寧にしています。雑味がないですよね。」
「タンニンは多量ですけど、とても綺麗に仕上がってる(笑)。」
家内「このシャトー、樽熟成をしないスタイルです。明瞭な果実味を追及するスタイルのようです。それとオーナーはシャトー当主というよりヴィニロン。畑も古いし伝統的。」
私「プレス果汁はあまり加えていない感じです。加えたとしてもかなり繊細に調整してますね(笑)。」
「そこはやはり右岸の良さ(笑)。あとマルベックが効いてるよね(笑)。」
私「ザクロ、いちじくのパンチが効いた赤い果実のニュアンスですよね(笑)。最初飲んだときメルロー90%、カベルネ・フラン10%の割合だと間違えました(笑)。」
Yご夫妻「乾燥いちじく持ってきましたから試してください。いちじくとデーツが我が家のワインのあてです(笑)。」
私「Yさんの乾燥いちじくって半生で柔らかくて美味しいんですよね(笑)。ありがとうございました!」
いちじく効果大爆発(笑)!
「このいちじく柔らかくて美味しい!私が買ってくる乾燥いちじく固くてイマイチなのよね(笑)。マスキューさん売ってるの?」
私「いえいえ。どこで購入したのか聞いておきますね。」
「口の中で爆発が起きました(笑)!美味しい!コレだけで十分(笑)。」
「あれ?ラベルに小さく『ヴァン・ビオロジック』って書いてありますよ(笑)。う~ん、謙虚!」
「変にビオや自然派を謳ってないのがイイね(笑)。実際飲めば解る(笑)!伸びやかなんだよね(笑)。」
「そうそう。しかも名前だけで高く売り付ける(笑)。」
●ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2017年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 3300円税込み
私「去年のマスキュー試飲会で2019年をお出ししました。今回は限定入荷で2017年のバック・ヴィンテージです。生産者のご好意でございます(笑)。」
「うわっ!凄い!ただ者ならざるワインですな(笑)。」
「凝縮感が凄い!渦巻いてる(笑)。あと香り。」
「香りだけで酔わされる(笑)。」
「2019年もこうなるのですかね?」
私「おそらく。2019年がガンベロでトレ・ヴイッキオリに評価されたのが何故か解りました(笑)。」
「ルケのD.O.C.G.の中でトップの評価ですね(笑)。」
「この香り…、なんと言ったら良いのだろう?チーズっぽい?」
「独特、複雑、強烈、圧倒的。プラム系ではあるが…。」
「甘さ、ボリューム感は凄い(笑)。ちょっと次元が違う。マスキューさん曰くのグレート・ワイン(笑)。」
家内「2019年は森のニュアンス。湿った感じでした。苔やシダ、キノコ、熊みたいな生々しさ…。」
「磯の爽やかな香り…?」
「珍皮みたいなオレンジっぽさもありますね(笑)。」
私「2017年は、それに中近東辺りのエキゾチックなスパイシーな香りが高濃度で混ざった感じです(笑)。」
「あー!モロッコ辺りのイメージ!ちょうど昨日映画『カサブランカ』観たんですよ。あの空気感ですね(笑)。」
「香りがとてつもないんですけど、液体と一致しないんですよね?」
家内「このワイン、アルコール分が15%もあります。私は本来甘口に仕上げるべき品種だと思います。」
「もっと時間がかかるのかな?」
私「左様かと。あと2~3年後にまた飲んでみたいワインです。」
「なるほど!時間が経つとアルコール分も下がりますもんね(笑)。」
「マスキューさん、たしかすぐ飲める弟分的なキュヴェありましたよね?」
私「はい!醸しを短くしてピノ・ノワール的な作りの『ブリック・ビアンク』です。」
「あれとこれが同じとは思えない(笑)。作り方でワインってずいぶん変わるのですね(笑)。」
「ところでこのワイン、何に合わせたら良いのでしょうか(笑)?」
私「正直思い当たりません(笑)。ピエモンテと言ってもリグーリアとの州境ですから、山の中(笑)。鳥などのちょっと臭い系のジビエかな?」
「シェーブル・チーズ?」
家内「鰻(笑)!」
「ところで今回のサブリミナルは何ですか?」
私「ドメーヌ・バサックのラスボス(笑)カベルネ・フランでございます(笑)。3本しか無かったので、早々無くなりました。週明け月曜日には追加分が届く予定です(笑)。」
家内「数の確保ができましたら来月の試飲会に出すつもりです。」
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半
Oct 03, 2023 by weblogland |昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
長く続いた酷暑でワインから遠ざかった方々もようやくスイッチが入ったようです(笑)。『マスキューまだやってるかな?』なんて心配してくださったのかな(笑)?
まあ、たしかに酷暑で我々融解しそうではありました(笑)。
ご来店ありがとうございました!
●限定品 カスターニョ・エコロジコ・モナストレル 2021年 ボデーガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O. 赤 750ml 850円税込み
「マスキューさん!柿収穫してきましたよ(笑)。」敬愛するAご夫妻ご来店です。
私「おー、柿!ありがとうございます!ところでどちらで収穫したんですか?」
Aさん「マンション暮らしだから家の庭って訳にはいかない(笑)。近所の白〇神社(笑)。柿の表面にゴマが入ってるから、渋柿ではないよ(笑)。」
私「えっ!ゴマ?」
Aさん「胡麻みたいな黒い点が果皮にあるでしょ。これは柿のタンニンが集まった証拠。だから果肉は渋くない(笑)。」
私「ホントお詳しい!ありがとうございました!」
Aさんの奥様「そういえばベランダに高バサミがあったけど、あれで切ってきたの?」
Aさん「まさか!高バサミ持って柿を取りに行ったらいかにも確信犯。たまたま眺めていたら美味しそうな柿を見つけて、ちょっと魔が差していただいた(笑)。って言い訳出来ないじゃん。」
私「柿って手の届くところにはなりませんよね。どうやってもいだのですか?」
Aさん「内緒。ガハハハ(笑)。」我々大爆笑!
始まり、始まり!
「これがアウトレットの赤ですね。今時1,000円以下のワインってあまりないですよね(笑)。」
「安いだけのワインだったらあるけど、コレ普通に美味しい(笑)!」
「もうこのワイン2本飲んだけど(笑)。初日にちょっとだけ飲んで、翌日にアンダーショルダーまで飲んで、さらに翌日ミディアム。三日間楽しめましたよ(笑)!」
私「大事に飲んでくださりありがとうございました!リポートまでしていただき恐縮です!」
「飲みやすい!コレって大事なんだよね(笑)。僕は飲みやすいか、飲みにくいかで、直感的に判断します(笑)。」
「変に口に当たることなく、スイスイ飲めることが大事かな(笑)。コレ合格(笑)。」
「フルーティーでフレッシュ。甘さもしっかりある。」
「いわゆるタレを使えば何でも合いそうですよね(笑)。」
「安い焼肉屋さんで、こんなワインがテーブル・ワインで出てくると嬉しいね(笑)。」
「赤身のマグロ!漬けなんか良さそう(笑)。」
「ちょっとジャンクフードだけど、カールのチーズ味食べながら飲みたい(笑)!」
「あっ!懐かしい(笑)。今売ってないんだよね(笑)。」
「甘さと酸味のバランスが良い(笑)。」
「デイリーな規格で作ったワインでしょうが、コスパはとても良いですね(笑)。助かりますよ(笑)。」
家内「翌日になるとフックラ感が増して、モナストレルらしさが出ます(笑)。」
「うんうん。あの辺りのモナストレルって昔は渋くてしょうがなかった(笑)。こんなに飲みやすいモナストレルって、あの時は想像出来なかったですよね(笑)。イノヴェーションしてますよね(笑)。」
私「そうですよね。かつてはブレンド用にバルクで売られていました。」
家内「その分長寿(笑)。20年経ってもまだ渋い(笑)。」
私「30年くらい経つと美味しくなる(笑)。」
「それじゃ商売にならないですね(笑)。」
「あー!マスキューさん古いモナストレルがセラーに並んでますよね。あれですね
。たしかに美味しかった。80年代でしたよね(笑)。」
家内「試飲会で一度古いモナストレルお出ししました(笑)。」
「あっ!思い出しました(笑)。」
●『ツヴァイゲルト』2018年 ヴァイングート・アロイス・ヘレラー オーストリア ニーダーエスタライヒ州 カンプタール 赤 1L 1885円税込み
「あれ?このワイン、ボトル大きくないですか(笑)?」
私「えへへ(笑)、1L瓶です(笑)。」
「背は高くないけどずんぐり(笑)。」
「う~ん。しっかり、しっとり。美味しいね(笑)。」
「シンプルなんだけど、しっかりしてる。」
「生真面目に作った感じがしますよね(笑)
。」
「ツヴァイゲルトって聞いたことないでさす。」
私「ブランフレンキッシュとサンロマンの交配品種です。サンロマンも交配品種でしたね。オーストリアはドイツ同様に交配に熱心です(笑)。このワインはちょっとボジョレーのガメイに似たニュアンスですね(笑)。」
「うんうん。ちゃんと作ったボジョレー・ヴィラージュみたいだよね(笑)。」
家内「先月のマスキュー試飲会ではツヴァイゲルトのロゼを出しました。」
「あのキレキレのロゼですね!」
私「ちょっとトマトっぽいロゼでしたね(笑)。」
「ちょっと待ってください(笑)。あのロゼとこの赤って繋がらない(笑)。たしかロゼは冷ややかだったし、これは暖か。産地の違いですか?」
家内「(待ってましたと)両方ともドナウ川を挟んだ近いところです。赤の方が北です。ですから土壌に由来しているような気がします。目下私の研究課題です(笑)
。」
「土壌は石ころだらけの痩せた土地なんですか?」
私「とても肥沃な沖積地いわゆる黒土地帯です。葡萄は恵まれてます(笑)。」
「派手ではないんだけど、ベリー系の香りが可愛い。」
「タンニンがきめ細かいし、しかも力がある。滑らかでタニック。
「若々しいし、飲み頃ですね(笑)。瑞々しい。」
私「ここで問題です(笑)。このワインのヴィンテージは何年でしょうか?」
「最初のスペインワイン2021年だから…。同じくらいか、2020年くらいか…、かな(笑)。」
私「セオリーですね(笑)。我々も2020年ヴィンテージだと思っていました(笑)。でもですね、正解は2018年でした(笑)。」
「そんなに経っているんですかぁ(笑)。ということは、酸化が遅い→濃い→良いワイン、ということなんですね(笑)。」
「ちょっと見、スクリュー・キャップが心もとないですが(笑)。性能良いのですね。感心しました(笑)。」
私「樽熟成のニュアンスはしませんが、古いオーク樽で14ヶ月熟成しています。ちょっと後味にココアみたいな香りがほんのりあります。きっと伝統的な作りなんだと思います。」
「余計な香りを付けないスタイルなんですね。食事に合わせやすいはずだ(笑)。」
「味は何とはない感じのワインだけど、その実しっかりとした良いワイン。」
「ビストロでこんなワインをテーブル・ワインに使ってくれたら嬉しい(笑)。」
〇『グリューナー・ヴェルトリーナー』 2022年 ヴァイングート・アロイス・ヘレラー オーストリア ニーダーエスタライヒ州 カンプタール 白 1L 1885円税込み
「今度は白ですね(笑)。マスキューさん、普通試飲会って白→赤の順番ですよね(笑)
。」
「う~ん。これはストライク(笑)!ずばっと来るね(笑)。」
「伸びやか(笑)!ちょっとガスっぽいかな
?」
家内「2022年ヴィンテージですので、出来たばかりです。ちょっと時間が経つとガスっぽさは消えていきます。」
「広がりが良いし、とてもミネラリー。赤同様のしっかり感がありますよね(笑)。」
「それに穏やかさが伴っている不思議(笑)
。だから飲みやすい。とても普通に美味しい(笑)。」
「硬質なんだけど優しい(笑)。」
「しっかり辛口でミネラリー、クリスピー
。汎用性高いですね(笑)。」
私「実はオリジン弁当の豚カツが好きでして(笑)…。あのクリスピーな衣を食べるといつもグリューナー・ヴェルトリーナ飲みたくなります(笑)。」
「ピリッとしたニュアンス?」
家内「グリューナー・ヴェルトリーナの特徴 白胡椒の香りです。」
「豚カツにマスタードの組み合わせは鉄板ですね(笑)。」
「豚カツってウィーン風カツレツが原型(笑)。小麦粉まぶして揚げれば何でも合いそう。」
「タルタルソースも欠かせない(笑)。海老フライ!食べたくなった(笑)。」
「赤も白も隠し味に出汁っぽさがあるから
この点でも日本人好みですね(笑)。」
家内「あと油の種類ですよね。相性が良いのはバターやオリーブ油ではなく、穀物系のオイル。中華料理にも合わせやすい
(笑)。」
「白胡椒たくさん降った八宝菜食べたい(笑)!」
「辛辣ラーメン!」
「今日の試飲会 赤→赤→白 この流れの意図が解りましたよ(笑)。」
長く続いた酷暑でワインから遠ざかった方々もようやくスイッチが入ったようです(笑)。『マスキューまだやってるかな?』なんて心配してくださったのかな(笑)?
まあ、たしかに酷暑で我々融解しそうではありました(笑)。
ご来店ありがとうございました!
●限定品 カスターニョ・エコロジコ・モナストレル 2021年 ボデーガス・カスターニョ スペイン イエクラD.O. 赤 750ml 850円税込み
「マスキューさん!柿収穫してきましたよ(笑)。」敬愛するAご夫妻ご来店です。
私「おー、柿!ありがとうございます!ところでどちらで収穫したんですか?」
Aさん「マンション暮らしだから家の庭って訳にはいかない(笑)。近所の白〇神社(笑)。柿の表面にゴマが入ってるから、渋柿ではないよ(笑)。」
私「えっ!ゴマ?」
Aさん「胡麻みたいな黒い点が果皮にあるでしょ。これは柿のタンニンが集まった証拠。だから果肉は渋くない(笑)。」
私「ホントお詳しい!ありがとうございました!」
Aさんの奥様「そういえばベランダに高バサミがあったけど、あれで切ってきたの?」
Aさん「まさか!高バサミ持って柿を取りに行ったらいかにも確信犯。たまたま眺めていたら美味しそうな柿を見つけて、ちょっと魔が差していただいた(笑)。って言い訳出来ないじゃん。」
私「柿って手の届くところにはなりませんよね。どうやってもいだのですか?」
Aさん「内緒。ガハハハ(笑)。」我々大爆笑!
始まり、始まり!
「これがアウトレットの赤ですね。今時1,000円以下のワインってあまりないですよね(笑)。」
「安いだけのワインだったらあるけど、コレ普通に美味しい(笑)!」
「もうこのワイン2本飲んだけど(笑)。初日にちょっとだけ飲んで、翌日にアンダーショルダーまで飲んで、さらに翌日ミディアム。三日間楽しめましたよ(笑)!」
私「大事に飲んでくださりありがとうございました!リポートまでしていただき恐縮です!」
「飲みやすい!コレって大事なんだよね(笑)。僕は飲みやすいか、飲みにくいかで、直感的に判断します(笑)。」
「変に口に当たることなく、スイスイ飲めることが大事かな(笑)。コレ合格(笑)。」
「フルーティーでフレッシュ。甘さもしっかりある。」
「いわゆるタレを使えば何でも合いそうですよね(笑)。」
「安い焼肉屋さんで、こんなワインがテーブル・ワインで出てくると嬉しいね(笑)。」
「赤身のマグロ!漬けなんか良さそう(笑)。」
「ちょっとジャンクフードだけど、カールのチーズ味食べながら飲みたい(笑)!」
「あっ!懐かしい(笑)。今売ってないんだよね(笑)。」
「甘さと酸味のバランスが良い(笑)。」
「デイリーな規格で作ったワインでしょうが、コスパはとても良いですね(笑)。助かりますよ(笑)。」
家内「翌日になるとフックラ感が増して、モナストレルらしさが出ます(笑)。」
「うんうん。あの辺りのモナストレルって昔は渋くてしょうがなかった(笑)。こんなに飲みやすいモナストレルって、あの時は想像出来なかったですよね(笑)。イノヴェーションしてますよね(笑)。」
私「そうですよね。かつてはブレンド用にバルクで売られていました。」
家内「その分長寿(笑)。20年経ってもまだ渋い(笑)。」
私「30年くらい経つと美味しくなる(笑)。」
「それじゃ商売にならないですね(笑)。」
「あー!マスキューさん古いモナストレルがセラーに並んでますよね。あれですね
。たしかに美味しかった。80年代でしたよね(笑)。」
家内「試飲会で一度古いモナストレルお出ししました(笑)。」
「あっ!思い出しました(笑)。」
●『ツヴァイゲルト』2018年 ヴァイングート・アロイス・ヘレラー オーストリア ニーダーエスタライヒ州 カンプタール 赤 1L 1885円税込み
「あれ?このワイン、ボトル大きくないですか(笑)?」
私「えへへ(笑)、1L瓶です(笑)。」
「背は高くないけどずんぐり(笑)。」
「う~ん。しっかり、しっとり。美味しいね(笑)。」
「シンプルなんだけど、しっかりしてる。」
「生真面目に作った感じがしますよね(笑)
。」
「ツヴァイゲルトって聞いたことないでさす。」
私「ブランフレンキッシュとサンロマンの交配品種です。サンロマンも交配品種でしたね。オーストリアはドイツ同様に交配に熱心です(笑)。このワインはちょっとボジョレーのガメイに似たニュアンスですね(笑)。」
「うんうん。ちゃんと作ったボジョレー・ヴィラージュみたいだよね(笑)。」
家内「先月のマスキュー試飲会ではツヴァイゲルトのロゼを出しました。」
「あのキレキレのロゼですね!」
私「ちょっとトマトっぽいロゼでしたね(笑)。」
「ちょっと待ってください(笑)。あのロゼとこの赤って繋がらない(笑)。たしかロゼは冷ややかだったし、これは暖か。産地の違いですか?」
家内「(待ってましたと)両方ともドナウ川を挟んだ近いところです。赤の方が北です。ですから土壌に由来しているような気がします。目下私の研究課題です(笑)
。」
「土壌は石ころだらけの痩せた土地なんですか?」
私「とても肥沃な沖積地いわゆる黒土地帯です。葡萄は恵まれてます(笑)。」
「派手ではないんだけど、ベリー系の香りが可愛い。」
「タンニンがきめ細かいし、しかも力がある。滑らかでタニック。
「若々しいし、飲み頃ですね(笑)。瑞々しい。」
私「ここで問題です(笑)。このワインのヴィンテージは何年でしょうか?」
「最初のスペインワイン2021年だから…。同じくらいか、2020年くらいか…、かな(笑)。」
私「セオリーですね(笑)。我々も2020年ヴィンテージだと思っていました(笑)。でもですね、正解は2018年でした(笑)。」
「そんなに経っているんですかぁ(笑)。ということは、酸化が遅い→濃い→良いワイン、ということなんですね(笑)。」
「ちょっと見、スクリュー・キャップが心もとないですが(笑)。性能良いのですね。感心しました(笑)。」
私「樽熟成のニュアンスはしませんが、古いオーク樽で14ヶ月熟成しています。ちょっと後味にココアみたいな香りがほんのりあります。きっと伝統的な作りなんだと思います。」
「余計な香りを付けないスタイルなんですね。食事に合わせやすいはずだ(笑)。」
「味は何とはない感じのワインだけど、その実しっかりとした良いワイン。」
「ビストロでこんなワインをテーブル・ワインに使ってくれたら嬉しい(笑)。」
〇『グリューナー・ヴェルトリーナー』 2022年 ヴァイングート・アロイス・ヘレラー オーストリア ニーダーエスタライヒ州 カンプタール 白 1L 1885円税込み
「今度は白ですね(笑)。マスキューさん、普通試飲会って白→赤の順番ですよね(笑)
。」
「う~ん。これはストライク(笑)!ずばっと来るね(笑)。」
「伸びやか(笑)!ちょっとガスっぽいかな
?」
家内「2022年ヴィンテージですので、出来たばかりです。ちょっと時間が経つとガスっぽさは消えていきます。」
「広がりが良いし、とてもミネラリー。赤同様のしっかり感がありますよね(笑)。」
「それに穏やかさが伴っている不思議(笑)
。だから飲みやすい。とても普通に美味しい(笑)。」
「硬質なんだけど優しい(笑)。」
「しっかり辛口でミネラリー、クリスピー
。汎用性高いですね(笑)。」
私「実はオリジン弁当の豚カツが好きでして(笑)…。あのクリスピーな衣を食べるといつもグリューナー・ヴェルトリーナ飲みたくなります(笑)。」
「ピリッとしたニュアンス?」
家内「グリューナー・ヴェルトリーナの特徴 白胡椒の香りです。」
「豚カツにマスタードの組み合わせは鉄板ですね(笑)。」
「豚カツってウィーン風カツレツが原型(笑)。小麦粉まぶして揚げれば何でも合いそう。」
「タルタルソースも欠かせない(笑)。海老フライ!食べたくなった(笑)。」
「赤も白も隠し味に出汁っぽさがあるから
この点でも日本人好みですね(笑)。」
家内「あと油の種類ですよね。相性が良いのはバターやオリーブ油ではなく、穀物系のオイル。中華料理にも合わせやすい
(笑)。」
「白胡椒たくさん降った八宝菜食べたい(笑)!」
「辛辣ラーメン!」
「今日の試飲会 赤→赤→白 この流れの意図が解りましたよ(笑)。」
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