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桝久 試飲会リポート 後半

Nov 27, 2023 by weblogland |
「ところで、ラファージュさんの白は何を食べながら呑んだら良いのでしょう?」
私「う~ん。何が良いのかな?」
「ちゃんとしたレストランで飲むべきワイン。シェフに相談(笑)?」
「ワインが凄いから、これを単体で飲むべきかな?」
「うんうん。このワインだけに浸りたい(笑)。」
その晩家内と…。
家内「今晩のおかずは肉にパン、あとスープ!」
私「このバゲット美味しいね。何処で買ったの?」
家内「近所のスーパー(笑)。美味しいよね
。〇〇〇スーパー恐るべし(笑)!そうだ!このバゲット食べながらラファージュの白を飲んだら行けるかも?」
私「どれどれ、あっ!美味しい!パンとワイン。最強の組み合わせなんだな(笑)。」
家内「バゲットの酵母臭や小麦の風味、どんなワインにも合うんだね。ラファージュの白の美味しさが引き立つ。でもさあ、パンとワインって文化の基本(笑)。合わないはずはない(笑)。」
私「試飲会でマリアージュ聞かれて困ったら『パン』、『パン』、『パン』。この作戦で行こう(笑)!」


ル・グラン・パンシャンンシャン 2019年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤  ミネルヴォアA.C. 750ml 2168円税込み
「あ~、染み入るような美味しさ(笑)!」
「飾らない良さ全開(笑)」
「タンニンが多量、でも渋くない(笑)。とても柔らかでしなやか。深い。雑味もない。」
「舌触りが心地好い(笑)。ラファージュの白はうっとりしたけど、これはじんわり染みる(笑)。」
「タンニンに深みがある。しかも透明感も伴う。良いなぁ(笑)。」
「ワインの方向性がしっかり(笑)。下に下に深く沈んでいく(笑)。」
「最初チョコレートの香りがしたから、新樽の香りプンプンのワインかと思ったら全然違う(笑)。エレガント!」
家内「このワイン、シラーとグルナッシュのセパージュ。樽熟成はしていません。コンクリート・タンクのみです。」
「おー!樽熟成していないんだ!」
私「南フランスのグルナッシュはとことん凝縮するとチョコレートや粉っぽい味わいになります。」
「果実味ははっきりしないけど、チェリーやベリーかな?スロー・スターターみたいだね(笑)。」
家内「翌日になるとシラーらしい赤い小粒のベリーのニュアンスが出てきます。」
「あまりアルコール感がありませんが、アルコール分はいかほどですか?」
私「14.5%ございます。しっかりあります(笑)。」
「折り合いが良いのですね(笑)。ミネルバ辺りだと力ずくのワイン多いけど、これは中身が凝縮してるから、アルコール分とのバランスが良い。」
「店長!これ、いかにも店長好きそうなワインですよね(笑)!」
私「えへへ。解ります(笑)?左様でございます(笑)。」
「マスキューさん!レイモン・ジュリアンのワインは定番ですよね(笑)?」
家内「同じ価格帯にカリニャン100%の『ラゼロール』があります。上には木樽熟成した『ル・サンドル』これはシラー90%、グルナッシュ10%の最上位キュヴェ。『ル・グラン・パンシャンンシャン』のセパージュはシラー70%と、ちょっとシラーの割合が低いですからその下のキュヴェになります。この『ル・グラン・パンシャンンシャン』は『ル・サンドル』を早く飲めるようにした感じです(笑)。」
私「あと『ラゼロール』より1週間ほど醸しの期間が長いです。タンニンが多く抽出されていますが、無理なプレスはしていない感じです。」
私たち「今回日本に180本しか来ませんでしたので、素早くサンプルを取り寄せ、速攻で発注(笑)!試飲会に出しても間に合う量を確保しました(笑)。」
「マスキューさん!これもビオ系のワインのような感じですが?」
私「おそらくそうかと。ただレイモン・ジュリアンは認証には興味がないようで(笑)。『昔ながらの作りだから何も今更』と言う感じかな(笑)。」

レ・ランデ―ブー 2021年 ドメーヌ・デ・ザコル
フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
2980円税込み
「これこれ(笑)。私の大好物(笑)。香りにやられちゃうんだよね(笑)。」
「あ~あ、ピノ・ノワールみたいだよね(笑)。しかも甘くて深みがある。」
「ラズベリーなんだよね(笑)。しかも完熟してる。完熟したメロンで『今日食べないとダメ』なんていうのと同じかな(笑)。」
家内「翌日になるとちょっと枝豆臭さが出ますが、気にならない。」
「いわゆるビオ臭ですね(笑)。土臭くて良い範囲かな(笑)?」
「うんうん。多少枝豆の香りはしますが、心地好いレベル。旨味に溶け込んでいる。何由来の枝豆臭ですか(笑)?」
私「多分酵母臭かと。ボジョレーのモリエールにも共通したニュアンスです。濾過や醸造時のSO2添加がないワインの証でもあります。衛生管理がしっかりしていますから過剰な枝豆臭とはならないですね。」
「品の良い旨味もたっぷり(笑)。ひとつ前の『ル・グラン・パンシャンンシャン』と比べると、マスキューさん曰くの『重心が高い』(笑)。香りがフワーンと立ち上る。たまらん(笑)。」
「広がり余韻がただならない(笑)。ベリー系の香りが綺麗(笑)。」
家内「抜栓して3時間くらい経つと全開(笑)。グラスに注ぐと香りが辺りに充満します(笑)。」
「マスキューさん!コレってアルコール分を全く感じませんが…。ノン・アルコール
みたいに飲みやすい(笑)。」
私「え~と。アルコール分は12.5%です。」
「産地はローヌですよね?全然ローヌらしくない(笑)。」
私「そーなんです(笑)。極めてエレガント。ブルゴーニュ的ですよね(笑)。ザコルの当主はブルゴーニュのドメーヌ・ラルロの醸造長でしたから、醸造法はブルゴーニュですね(笑)。上澄みだけで作ってますね(笑)。」
家内「無理に遅摘みしないのもザコルの特徴です。しかも青臭くないですからちゃんと葡萄はタンニンまで完熟してます。」
「いわゆるローヌの暑苦しさが無いんだよね(笑)。」
「それってテロワール由来なんですか?」
家内「場所はローヌ川西岸の山の中。パフみたいに暑い所ではなさそうです。寒暖差もありそうですね。」
私「地元ではVDPアルデッシュを名乗るようなのですが、ザコルはすべてヴァン・ド・フランスです。」
「何故?一番格下じゃないですか(笑)。」
私「どうやら認定の際に、VDPアルデッシュらしくない!といちゃもんつけられてご本人お怒り(笑)。」
「なるほど(笑)。『そんなの関係ない!』ってことですな(笑)。」
「マスキューさん!この上のキュヴェ『ミオセヌ』はどうですか?サブリミナルで並んでいるのは2016年ですよね(笑)?」
私「2016年は5本しか無かったので飲んでいません。2019年は飲んでます(笑)。」
「2016年はグルナッシュだけじゃなくてカリニャンが入るんだよね。」
私「2016年はグルナッシュが足りなかったようです。」
私「2019年の印象では、やはり『ランデブー』よりワン・ランク上。長い熟成を想定して作ってますね。開けてから3日目にようやくバランスがとれてきました(笑)。きっと20年選手ですね(笑)。」
「なるほど。すぐ楽しむなら『ランデブー』。熟成の夢を見るなら『ミオセヌ』かな(笑)。」
私「左様かと(笑)。」

ピノ・ノワール 2019年 アドリア・ヴィンヤーズ ポーランド ドルヌィ・シロンスク 赤 750ml 3221円税込み
ポーランドでもワイン作っていたのですね(ごめんなさい)。
「試飲会のトリがポーランド(笑)。しかもピノ・ノワールとは!マスキューさんらしい(笑)。」
「ポーランドのワインなんて初めて飲みますよ(笑)。ワイン作っていたんですね(笑)。」
「店長!ポーランドって肥沃な黒土地帯ですよね。国土もほぼ平ら、もともとワインより小麦。ワイン作ってるとは!」
家内「2017年で全ポーランドで220ヘクタールの葡萄畑が登録されています。ちなみに今日三番目に飲んだ白のドメーヌ・ラファージュの所有畑は200ヘクタールほどです。」
 一同大爆笑
「このアドリア・ヴィンヤーズの畑は8ヘクタールほど。アメリカ人のお金持ちの個人的なベンチャーのようです。オレゴン大学で農学を学んだ叔父さんの指導のもと積極的に最先端技術を用いてワインを作っているようです。」
「どれどれ、色は熟成してますね。香りが凄い(笑)。『ランデブー』を忘れるほど(笑)。」
「ピノ・ノワールの香り!美しい!」
「解りやすい!ブルゴーニュとはちょっと違うような気はしますが(笑)、純正のピノ・ノワール!」
「こんなピノ・ノワールがポーランドで作られているとは!絶句!」
家内「開けたてはとてもシンメトリーで癖がなく、オレゴンのピノ・ノワールに似ています(笑)。」
「ピノ・ノワールの薔薇の香りだよね(笑)。」
「後味がとても品が良い。品格がある(笑)。」
「温暖化の影響かな(笑)?ポーランドのワインなんて聞いたことないもんね(笑)。しかも完成度が高い。驚きしかない(笑)。」
「美しい!まるでショパンの旋律。ノクターン聞いてるみたいだね(笑)。」
私「おー!さすが!詩的な美しさですよね(笑)。」
「森の香りがして…、ポーランドの森の中を散策してるかのよう(笑)。」
私「私を越えるワイン妄想族!」
「瞑想出来るワインですね(笑)。」
「胡椒っぽさもある。時間が経つと複雑さが増すのですね。」
家内「丸1日経つと驚くほど良くなります
(笑)。」
私「開けたてはオレゴンのピノ・ノワールっぽく感じましたが、翌日はモレ・サン・ドニを思い起こしました。それも薄甘い古典的なスタイルです(笑)。まあ、早く飲めるような工夫はしているようですが。」

そんなこんなでございます。

お忙しい中ありがとうございました!
尚、土曜日の夕方家内一人になり行き届かず申し訳ございませんでした。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Nov 26, 2023 by weblogland |


昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
それでは始まり、始まり!

ピノ・ノワール ヌーヴォー 2023年
アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 1508円税込み
「コレってボジョレー・ヌーヴォーとは違うのですか?」
私「はい。南フランス、ラングドックのヌーヴォーでございます。ボジョレー・ヌーヴォーのように解禁日がありませんので、早く作ったワインを船でどんぶらこっこと日本に運んでもボジョレー・ヌーヴォーより早く着きます。」
「なるほどね(笑)。航空運賃が安い!」
某機長氏「今航空運賃確かに高いんですよね。」
私「ボジョレー・ヌーヴォーはこの時期のスポット空輸ですから航空会社も大変なんでしょうね。」
某機長「いっそのこと愛媛の松山空港みたいにオレンジ・ジュースが蛇口から出るみたいなサービス真似たら良いのに(笑)。ちなみに高松空港ではうどんの出汁が蛇口から出てくる(笑)。」
私「職業柄お詳しい(笑)!」
「ガスっぽくてボジョレー・ヌーヴォーみたいだね(笑)。」
「飲みやすいなぁ(笑)。甘くて美味しい(笑)。酸っぱくなくて良い(笑)。」
「癖が無いよね(笑)。」
「ボジョレー・ヌーヴォーはガメイ種、これはピノ・ノワールですか?」
私「左様でございます。このワイン扱いが去年からです。去年はボジョレーっぽく、今年はラングドックのピノ・ノワールらしい感じです。ちょっと塩梅が変わりました。」
「ガメイでもピノ・ノワールでも味は変わらないようですよね(笑)。ということは作りに左右されるのかな?」
家内「ヌーヴォー作りすると、共通してキャンディーっぼかったりバナナっぽかったりしますね(笑)。」
「このヌーヴォーはボジョレー・ヌーヴォーよりファットですよね(笑)。」
「ワイン初心者はこのくらい甘い方が飲みやすいですよね(笑)。誰もが抵抗なく楽しめる。」
「ほどほど濃くて甘くて渋くない(笑)。女性受け良さそう(笑)。」
「年に一度ボジョレー・ヌーヴォーを飲む人が、高くて酸っぱいヌーヴォー飲んでも美味しく思わないよね(笑)。これだったら手頃だし、ワイン好きになるよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。まあ、ジャンクではありますが(笑)、この価格のヌーヴォーならばよろしいかと(笑)。」
「コレってランブルスコのガスを抜いたみたいなものだよね(笑)。辛口のファンタグレーフ(笑)。生ハムやサラミをかじりながら飲んだら美味しいはず(笑)。」
「ポテトチップスでもイイ(笑)。」
「マスキューさん!コレって熟成しますか?」
私「長い熟成はしません。ただ、ガスが抜けていってもっと落ち着くようにはなります。短期の熟成変化はございます。」
「う~ん。そうするとモリエールなんかはやっぱり凄いんだな(笑)。あれ3年くらい経つと凄く美味しくなる(笑)。」
私「モリエールは別格ですね(笑)。中には毎年2本買って1本はすぐ飲み、あと1本はとっておく。そして3年前の物をローテーションして飲む。こんなコアなファンがおられます(笑)。」
家内「ですから高くなっても扱いを止められません(笑)。」

ソーヴィニヨン・ブラン レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml  1320円税込みスクリュー・キャップ
「マスキューさん、珍しくチリ・ワインですか(笑)。」
「え~と、たしか、このワイナリーのペドロヒメネスのオレンジ・ワイン前に試飲会でやりましたよね!思い出した(笑)。」
家内「チリ最北の産地エレキヴァレーのワインです。赤道に近いです。もともとピスコ用の葡萄栽培が中心でした。」
「えっ、あっ、そうかチリは南半球だった(笑)。」
家内「日照量はありますが、フンボルト海流や標高の高さによりかなり寒暖差があり過酷なところです。すぐ近くは砂漠です(笑)。」
「うんうん。これも飲みやすいですね(笑)。安いけど(笑)。」
「う~ん。ソーヴィニヨン・ブランらしくはないですよね(笑)。」
私「そーなんです(笑)!ソーヴィニヨン・ブランというよりは、ヴィオニエに近いかも(笑)。」
家内「切れ切れでドライ。植物の葉っぱの洋なし青臭いソーヴィニヨン・ブランではありません(笑)。」
「とてもふくよか(笑)。柑橘類の果肉…桃とか…、メロンっぽい。酸っぱくない(笑)。」
私「ファットですよね(笑)。」
「漢方薬…、種っぽい。」
「切り山椒みたいな下地の香り。」
私「このワイナリーのペトロヒメネスも同じニュアンスありましたね(笑)。」
「和食的な甘さかな(笑)。そうすると和食には合うはず(笑)!」
「そうそう。和食って砂糖使うから、相性良いはず。」
「芹を根っこごと入れたキリタンポ鍋!仙台の食べ方なんですが芹の香りが倍増します(笑)。」
私「このワインは麹っぽさもあるから、キリタンポ鍋の魚醬に合うはず(笑)!」
「出し汁に砂糖もちょびっと入るしね(笑)。」
「白菜と豚肉のミルフィーユ!これ鉄板のはず(笑)!」
家内「味噌ダレ仕立てにしても良し(笑)!
我が家でよくやります(笑)。」
「天ぷら!塩かなぁ…。天つゆにたっぷり大根おろしを入れたら…。考えただけでよだれが出てくる(笑)。玉ねぎがたっぷり入ったかき揚げ!玉ねぎが甘くなっててワインと合うだろうなぁ(笑)。これまたよだれが(笑)。」

アンプロ・メ・パ・トロ 2022年 ドメーヌ・ラファージュ 南フランス 白 I.G.P.コート・カタラン 750ml 3394円税込み
「これかぁ、やれば出来るってワイン(大爆笑)。」
「ラファージュさんのワインってもともと美味しいですよね(笑)。飲みやすい。」
私「まっ、まっ、お試しを!」
「うわっ!香水みたいな香り!」
「旨味の分量が膨大(笑)。凄いね(笑)。」
「口の中に入れると凄いことになる(笑)。でも乱暴な訳じゃない(笑)。旨さのボリュームに圧倒される(笑)。」
家内「このワイン、ロール種とルーサンヌ種半々のセパージュです。ロールはヴェルメンティーノのシノニムです。」
「ヴェルメンティーノって言うとサルデーニャの骨太なワインの印象ですけど…、これは違う印象かな(笑)。」
「ロールにこだわる訳?」
「こんなスタイルのワインは初めて経験する。上手く言えないのだけれど、口の中…、飲み込んだ後の香りが凄いんだけどエレガントなんですよね。とても美しい。膨らみと余韻が大きいだけじゃなくて美しい(笑)。」
「後からハニーなニュアンスを感じる。いきなりハニーじゃない(笑)。」
「そうそう(笑)。南フランスの白ワインって濃いとガーンとハニーだったりするんだけど(笑)、後からハニー(笑)。バナナの青っぽさなどのトロピカルな香りが出てくる。」
「バナナチップ…、ココナッツ風味(笑)。押し付けがましくない。」
「ビスケットの香りもしますね。基本香りが重い。尋常ならざる重さ(笑)。」
「リンゴジュースみたいなフレッシュさもある。」
私「あと、ワインが出来上がるまで余計なことをしていません。澱引きもしませんから濁りや酵母臭もします。ビスケットや麹っぽさはそれ由来かと。」
「変に臭くない(笑)。ビオ系のワインって臭いの多いけど(笑)、これ自然に飲める。とても自然に感じる。」
「ラファージュさんの力量かな(笑)。やれば出来る(笑)!」
「ラファージュは引き出し多いんですね(笑)。研究を怠らない。」
「え~と、『ヴァン・メソッド・ナチュレ』の認証だっていきなり取れないはず。」
「トヨタじゃないけど全方向(笑)。」
私「どちらかと言えば量産指向のドメーヌなのですが(笑)、こんな技があるとはビックリ。見直しました。」
家内「ドメーヌは200ヘクタールもありますから余計です(笑)。とても斬新。」
「高アルコール+新樽 の方程式じゃないんだよね。葡萄のアロマ。それも内側から滲み出るような感じ。」
家内「アルコール分も13%ですから無理していませんね。無理に遅摘みしてません。もともとの収量を押さえた結果です。」
私「あと膨大な旨味は古樹由来。古樹の葡萄だけをセレクトして作っているはずです。」
「かなり手間をかけているんですね(笑)。」
「マスキューさんがコルトン・シャルルマーニュなんて大絶賛した訳が解りましたよ(笑)。」
家内「今日の開けたてより翌日に真価を発揮します。」
「キャップシールが蝋止めですね?」
私「正確にはワックス。堅くないですからソムリエナイフの刃でグリグリするととれます(笑)。」
「長い生命力がありそうですね。酸の分量が凄い(笑)。」

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11月24日(金)、25日(土)試飲会のラインナップ決まりました!

Nov 20, 2023 by weblogland |
今月末11月24日(金)、25日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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ピノ・ノワール ヌーヴォー 2023年
アルマ・セルシウス 南フランス 赤 750ml 1508円税込み
去年の2022年より日本に入荷されるようになりました南フランスのピノ・ノワール ヌーヴォーです。発酵前にア・シォ(加熱)する裏技はちょっと気に食いませんが(笑)、早く出荷するためには致し方ない(笑)。航空便ではなく船便でもボジョレー・ヌーヴォーの解禁日前に到着するアドバンテージをフル活用(笑)。コレをずるっこいとするか、有りとするかは貴方次第(笑)。

基本ボジョレー・ヌーヴォーと同じ作りですから出来上がりは見分けつきませんね(笑)。マセラシオン・カルボニック法で作るとヌーヴォー・レベルでは見分けはつきませんね。しかも基本液体が濃いのでヴィラージュ・ヌーヴォー・クラスのレベルです。まあ、もともとピノ・ノワールはガメイからの枝分かれですからね似ていてもおかしくない(笑)。ボジョレーのマルセル・ラピエールやモリエールのワインがピノ・ノワール的な味わいなのを思い起こせば納得なのです。

特にボジョレー・ヌーヴォーにこだわらない方にオススメです(笑)。まあ、同じ新酒ですからね(笑)。

2023年の印象はボジョレーっぽくない(笑)。ピノ・ノワールのアロマを感じるもの。マセラシオンを長くしたのかな?
肉付きも良く、開栓して30分くらい経つとイチゴの風味全開(笑)。ラングドックのピノ・ノワールらしく仕上がってますが、新酒ゆえにより果実味が明瞭なのも良い方向かな(笑)。





以下インポーターさん資料より

南フランスの地中海沿岸、ラングドック地方の優良生産者組合‟アルマ・セルシウス社"。組合生産者の1,200ヘクタールもの畑を所有し、リーゾナブルな価格でクオーリティの高いワインを作り続けています。彼らの作るワインは、毎年のようにコンクールで金賞を受賞し、そのコストパフォーマンスから業界誌でも高い評価を得ています。そのコンクール・キラーとして特に品質の高いキュヴェを‟ シュヴァリエ・デ・カイユス” ブランドで日本に輸出しています。

それらのワインは、ラングドック地方の温暖な気候と良質の土壌、厳しいぶどうの品質チェックそして最新技術の醸造を経て作られたものです。彼らのワイン作りのコンセプトは、価格以上の品質インパクトを表現できるワインです!



ソーヴィニヨン・ブラン レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml  1320円税込みスクリュー・キャップ
ソーヴィニヨン・ブランと言えば爽快さ・清涼さがイメージされる白ワイン品種。でもですね(笑)、このワインは暖かみのあるソーヴィニヨン・ブランでございます(笑)。香りは強くはありませんが、桃やメロンなどの果実のような膨らみがある。青臭くはなく、スパイスを感じるような植物のニュアンス。真夏に冷して飲むより、冬場の鍋料理のお供としたら最適ですね(笑)。もしくはクリームやバター等を使った魚料理も守備範囲(笑)。
価格以上の厚み・旨味がありますし癖もありませんから、デイリーな和食にも気兼ねなく合わせられます。
こんなソーヴィニヨン・ブラン欲しかった(笑)。

皆さんエルキ・ヴァレーってご存知ですか(笑)?
チリ・ワインと言えばサンディエゴの南の広大なセントラル・ヴァレーで
沢山作られるカベルネやシャルドネをイメージしますよね(笑)。私がソムリエの資格を取得した16年ほど前はチリ・ワインは気候的には地中海性気候と教本には書いてありました。まあ、セントラル・ヴァレーは冬は寒すぎず夏は暑すぎない海洋性気候だとは思いましたが、地中海性で良いのかしら?と思っておりました(笑)。そもそも北半球のワイン産地は北回帰線の外側に集中しており、南回帰線の内側にも跨がりしかも南緯50度にも伺うチリの葡萄産地とは根本的に違うかと。さらに南極からの冷涼なフンボルト海流とアンデス山脈から吹き下ろす冷気のダブル冷却効果が低緯度での葡萄栽培を可能にする特殊な環境。地中海性というよりはチリ性気候と言うべきかと。まあ、気象学が判断することですか。

話を戻します(笑)。どんどん南北に広がるチリ・ワイン産地。その北端がエルキ・ヴァレーです。しかもここは標高の高い東側に登ることもできますから、バラエティーに富むテロワールが実現します。標高2,000を越す葡萄畑もございます(笑)。通例ヨーロッパではブドウ栽培は標高1,000mが限度とされていますから、
低標高から高標高まで葡萄栽培が出来るエルキ・ヴァレーの特殊なテロワールともなっております。


ワイナリーの創始者アルド・グラモラは12歳の時イタリアのトレンティーノからチリに移住。第二次世界対戦で戦況が悪化したイタリアから家族で避難移住したわけです。
そして1972年、アルド・グラモラは、結婚してエルキ・ヴァレーへ移住し、地元の蒸留酒ピスコ用の葡萄栽培を開始。チリではピスコ用にペドロ・ヒメネスやモスカテルを200年以上に亘り栽培している歴史があります。
その後故郷イタリアのトレンティーノでワインメーカーに勤めていた年下の従兄弟ジョルジョ・フレサッティが、1995年 観光で彼の元を訪れ、なんと僅か2時間でワイン造りを決意したとか(笑)。早速気候などの調査を開始したそうです(笑)。当時日の出の勢いのセントラル・ヴァレーとは違ったアプローチが彼の地で可能であることを見抜いたようです。慧眼ですね(笑)。そして1998年に、ビーニャ・ファレルニア設立。畑を耕し、葡萄を植え始める。ピスコ工場にタンクを2~3個増設し、ワイン造りを開始。そして2004年本格的なワイナリー建設。ピスコ造りは止め、クオリティとクオンティティ重視のワイン造りに特化。2009年 ジョルジョがワイン会社を辞め、チリに移住。オーナーとしてファレルニアに専念。ジョルジョは故郷から知識
、技術、情熱、そして資金をもたらしたのですね(笑)。今ではワイナリーとして所有する葡萄園は320haに加え長期契約した畑が100haの規模。セントラル・コーストの超大規模ワイナリーほどではありませんが、多様なテロワールを持つエレキ・ヴァレーに特化した戦略は世界的な評価を受けるユニークなワインを生産しています。




アンプロ・メ・パ・トロ 2022年 ドメーヌ・ラファージュ 南フランス 白 I.G.P.コート・カタラン 750ml 3394円税込み
ラファージュさんが作る渾身のヴァン・ナチュレの白。ロール(ヴェルメンティーノ)50%、ルーサンヌ50%のセパージュ。低温で管理して無濾過で瓶詰めしたもの。

一時期量産のダーク・サイドに落ちかけたドメーヌ・ラファージュ。ハラハラしながら遠くから見守るしかないマスキューはクワイ=ガン(笑)。

いや、そんな話をしてどうなる!

アンプロ・メ・パ・トロ 2022年を飲みひたすら感涙!なんて、美味しい!しかも完成度が高い!ブルゴーニュ規格の1級の上物レベル。将来ルーションのコルトン・シャルルマーニュを名のれるかも(笑)?

Mr.Rafage 、you can do it if you try!

でも、冷静に考えると賢明なラファージュさんですから、研究・準備は怠って無かった訳。私の妄想とやっかみお許しくださいませ!
なんといっても、あのヴァン・メトード・ナチュールの認証取得はとてもハードルが高いのです。
澱引きしていないので液体は濁っていますが、味わいは深くしかもクリーン。ビオっぽさもなく、完成した感。或高みに到達しているのは確か。

*ヴァン・メトード・ナチュール(Vin Method Nature)について 現状では一番厳しい規格です。原理主義的でもありますが、紛い物は排除する必要はあろうかと思い載せました。ちなみに現在マスキューの扱う生産者でこの認証を取得しているのはモリエールに次ラファージュは二番目です。

コミットメント憲章
「ヴァン・メトード・ナチュール」のマークを表示できるワインは、栽培醸造法において以下の12項目を尊重し遵守した栽培醸造法のものに限られます。

1. 「ヴァン・メトード・ナチュール」のマークが表示されたワインは、100%有機認証されたブドウ(AB、Nature & Progresのいずれかの認証、または有機転換3年目のブドウ)を使用して造られたものでなくてはならない。これはすべてのカテゴリー(AOP、IGP、Vin de Franceなど)に適用される。
2. ブドウは手摘みで収穫すること。
3. 発酵は自然発生的なもの(野生酵母による)に限る。培養酵母やバクテリアの使用は認められない。
4. 醸造用添加物や加工助剤の使用は認められない。
5. ブドウの化学構造の人為的改変は認められない。
6. 乱暴でワインに痛手を与えるような物理的技術(逆浸透膜、ろ過、タンジェント流ろ過、瞬間殺菌、熱殺菌、遠心分離など)の使用は認められない。その他の技術については適用前にシンジケート(当組織)に通知すること。
7. 亜硫酸塩は、発酵前、発酵中、種酵母への添加のいずれにおいても許可されない。しかしフランツ・ポール分析(蒸留/酸化による遊離SO2および全SO2の測定方法)で最大30mg/l、H2SO4 total/lまでなら、完成したワイン(色やスタイルにかかわらず)に添加することが認められている。亜硫酸塩を添加した場合は、シンジケート(当組織)と消費者に通知することが義務付けられる。亜硫酸塩を添加している場合、それを示す専用のマークで表示される。(9参照)。
8. ワイン見本市の際、ワイン生産者と主催者の双方が、「ヴァン・メトード・ナチュール憲章」を「ヴァン・メトード・ナチュール」のラベルを貼ったボトルと一緒に提示しなければならない。また小売業者にも同様のことを行うことを奨励。
9. 「ヴァン・メトード・ナチュール」識別マークの使用方法に関する説明。
左のマークは亜硫酸塩を添加していないワインに使用可能。
天然由来の亜硫酸塩が20mg/Lまで使用可能。分析はFrantz Paulの方法論に従って行わなければならない。亜硫酸塩の添加は不可。
右のマークは亜硫酸塩が添加されている場合、その量に関わらず使用しなければならない(たとえ10mg/L未満であっても)。
亜硫酸塩を30mg/Lまで含むワインに使用する(Frantz Paul分析)。
10. 「ヴァン・メトード・ナチュール」のマークは、当組織による内部管理及び会員による栄誉宣言の受領を経て、毎年、各ヴィンテージに対して授与される。
11. ワイナリーが生産するワインのレンジで「ヴァン・メトード・ナチュール」とラベル付けされたキュヴェは、消費者が容易に識別できるものでなければならない。
ラベルはその国の表示に関する法的規制に準拠し、ワイン名の横に「「ヴァン・メトード・ナチュール」のロゴと方法論を明確に表示しなければならない。
12. ワイン生産者は自身の名前にかけてこの規定を遵守すること。
すべての「ヴァン・メトード・ナチュール」のヴィンテージは、当組織のウェブサイト に掲載される。


●ル・グラン・パンシャンンシャン 2019年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤  ミネルヴォアA.C. 750ml 2168円税込み
マスキューの大定番はレイモン・ジュリアンのカリニャンの古樹100%で作られる『ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィニュ』。とても濃いのですがあくまでもタンニンは柔らかく深い。個人的にも大好きなワインでございます(笑)。
この『ル・グラン・パンシャン』は樹齢30年以上のシラー70%、グルナッシュ30%のセパージュ。最も古いシラーは1977年植樹。
作りは得意のマセラシオン・カルボニック。コンクリート・タンクで3週間の全房発酵後、さらにコンクリート・タンクで熟成させます。これはバック・ヴィンテージの2019年。とても状態がよろしい(笑)。
『ラゼロール』より発酵期間が1週間ほど長い性かタンニン量は膨大(笑)。ただその膨大なタンニン量に見合う酸があり、渋く感じないほど(笑)。グラン・ヴァンの折り重なるような壮麗なタンニンに通じる姿は息を飲むほど。たっぷりな旨味は小粒の赤や黒のベリー、いちじく、チェリーの果実を含み、折り合いの良さに陶酔させられます(笑)。タイムのような乾燥した香草の風味があり、目をつぶると畑の光景が思い浮かびます(笑)。
レイモン・ジュリアンらしい自然で無理がなく、しかも複層的な充実したスタイルについつい惹かれるのでございます(笑)。欠点のない完成度。
ミネルヴァで何故こんなワインが出来るのか?と聞かれたら『魔法』としか言いようがないのでございます(笑)。




以下『ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィニュ』の記載

彼の地で300年以上続くヴィニロンの家系。1980年代より元詰めを始め、ドメーヌ名はシャトー・ミロス。フランス革命後から続く生粋のヴィニロンですね。約20ヘクタールの畑にはシラー7ヘクタール、グルナッシュ・ノワール5.4ヘクタール、カリニャン5ヘクタール、サンソー1.5ヘクタール、アリカント・ブーシェ1.1ヘクタール作付けしています。

この『ラゼロール』は1910年、1944年、1968年植樹の古いカリニャン100%で作った特別なキュヴェ。収穫量はかなり低く25ヘクトリットル。畑の植樹はざっと見たところ1ヘクタール当たり3000本ほどですから1本の葡萄樹からワイン1本くらいの収量かと。

造りはクラシックなマセラシオン・カルボニックによる2週間かけて全房発酵。セメント・タンクで発酵後にプラスチック樹脂性のタンクで14ヶ月熟成して瓶詰め。
フリー・ランだけでなく、プレス果汁を加えることで全体の質感を上げています
。この案配は絶妙。明瞭な果実味、旨みとヘビーなタンニンの折り合う様は甘美。腐葉土、なめし革、ベーコン、チョコレートなどの香りにスモモ等の小粒の暖かみのあるベリーの果実が溶け込む。このクラシックは造りこそがカリニャン特有のチャーミングなスモモの果実味を引き出せる!何人かのお客様にティスティングしていただきましたが、

『マスキューさんが好きな味のワインだね(笑)。』

『この味のワイン、試飲会で何度か飲みましたよ(笑)。』

仰る通り!私の大好きな味わいのワインでございます(笑)。土の香りがして、スモモの素朴な果実味・香りは私の大好きなスタイルでございます(笑)。すぐ飲めて凄く美味しゅうございます(笑)。



●レ・ランデ―ブー 2021年 ドメーヌ・デ・ザコル
フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
2980円税込み
11月1日のお昼頃抜栓しましたから、丸3日経ちました。
最近はまっているドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年をじっくり試飲してます(笑)。これはグルナッシュ100%のキュヴェ。想像していた味わいでした(笑)。とても明瞭で薄旨くてピノ・ノワール的な香りは美しい(笑)。グリフほどは濃くありませんが、しっかりしてますね(笑)。
私の大好きなスタイルです(笑)。
昔1970年代までジゴンダス辺りで作ったグルナッシュはブルゴーニュのクロ・ヴィージョに加えられていました。何故かと申しますと、ジゴンダスのグルナッシュをブルゴーニュのようにフリーラン・ジュースだけで作るとピノ・ノワール的な味わいになります。(シラーも同様)今でもルビーンやエスピエのジゴンダスってピノ・ノワール的なニュアンスがあります。ちなみにサンタ・デュックなどのニュー・スターは別物(笑)。
話を戻しますね(笑)。開けてから翌日になると枝豆臭がします(笑)。モリエールなどと共通する酵母臭です。特にモリエールのヴァン・ド・フランスに似てます。同じように口の中では美しいピノ・ノワール的な香りが勝ります(笑)。とても心地良い(笑)。70%くらい全房で発酵していますが、時間が経っても酸が崩れません。いつまでも良い香り(笑)。リンゴ酸の量が多いですね。
う~ん。
この香りにやられちゃうんですよね(笑)。
お値段は3,300円くらいですが…。ケチなマスキューには思案のしどころでございます(笑)。
う~ん。
悩ましい!
どうしましょう(笑)?

ランデブーの収量を調べるとグリフより3割ほど多いです。葡萄樹の樹齢がグリフより低いことが原因のようです。1本の葡萄樹で500mlほどのワインを作っているようです。ブルゴーニュだと村名レベルかな。ちなみにグリフは350ml以下のグラン・クリュ・レベル。

そうすると値段がグリフより3割ほど低く設定してあるのは良心的ですね(笑)。さすがザコル!
都筑のDr.Fさんからメールで、『ブルゴーニュACより安いからイイよ!』なんて教えていただきましたし(笑)。Aさんの奥様は激賞しておられるし(笑)。今晩また飲んで扱いをどうするか家内と相談します(笑)。でもですね、そうこうしているうちに売り切れなんてこともありますので(笑)、その節はお察しくださいませ(笑)。

更に翌日
決めました!
ドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年、入荷させましょう!
昨日の会議
私「ランデブーどうしようか?結構人気あるんだよね?」
家内「良いワインなんだけど…。3,000円くらいで売れればね。」
私「う~ん。そこだよね(笑)。ケチなマスキューとしては、その辺にプライドがあるんだよね(きっぱり)。」
家内「ブルゴーニュ・ルージュが軒並み4,000円を越える昨今、ピノ・ノワールにこだわらなくても良いワインはある!これだよねコレ(笑)!」
私「よし!じゃあ明日インポーターさんに聞いてみよう。在庫が合ったら注文するよ。」

翌朝

私「もしもし、いつもお世話になっております。(いきなり)ランデブーあります?」
インポーターさん「ちょっと待ってください(笑)。え~と、何本くらいですか?」
私「試飲会に出しますので最低2ダースは必要です。」
インポーターさん「ご・ざ・い・ま・す!」
私「あと1点、折り入ってちょっとご相談がありまして(笑)…。」

そんなこんなでランデブー入荷決定!
あ~、良かった(笑)。

ランデブーのプレッシャー恐るべし!
「マスキューさん!ランデブー入荷するの?」
「予約してもイイ?」
「ル・カブくらいの値段だったらお買い得ですよ(笑)!」
皆さんお気遣いありがとうございました!

う~ん。
お値段幾らにするか!

今回ランデブーは皆さんの後押しを受けて仕入れたようなもの(笑)。ケチなマスキューとしては、それに乗じて儲けるのは憚られます。真性のケチの矜持が許しません(笑)!
そんなこんなで家内と協議の結果、2,980円税込みでの販売価格と決定しました!


以下インポーターさん資料より

ドメーヌ・デ・ザコルは、ニュイ・サン・ジョルジュ(ブルゴーニュ)のドメーヌ・ド・ラルロで天才醸造家と謳われたオリヴィエ・ルリッシュと、妻のフロランスが始めたドメーヌ。
誰もが羨む地位を捨て夢であった自らのドメーヌを拓いたのです。
「ザコル」とは、オック語(中世フランスで使われていたロワール川以南の言葉)で、テラスとかアルデッシュの丘、南ローヌ地方のぶどう畑の丘という意味だそうです。
ルリッシュファミリーは2005年に古家を購入し余暇を過ごしていましたが、周辺の畑におけるブルゴーニュとの類似性に気付き、リサーチを重ね、素晴らしい畑と巡り合いました。
畑は地理的にはローヌとアルデッシュの峡谷から数kmの所にあり、サン・マルセル・ダルデッシュ県に約18.0haあります。
ほとんどが樹齢50年以上で粘土石灰質土壌の丘です。ぶどう畑の前所有者は全ての葡萄を共同組合に販売しており、ワインを作っていませんでした。完全な有機農法ではありませんでしたが、きちんとした農薬対策をとっており、過去何年も化学肥料不使用でした。
2011年春、オーガニック農法に切り替え(Ecocert認証取得)、2011年10月よりビオディナミ農法の準備を始め、2012年春には、全ての畑がこの農法にて準備が整いました。ラルロでは2000年に農法転換を始め、実際に全ての畑が変換できたのが2003年ですので、ザコルでは比較的早く切り替えられた恵まれた環境にある事が分かって頂けると思います。
設立時の畑比率は上記のとおりですが、今後はシラーやピノ・ノワールも予定しています。
ワインはフィネスがあり、エレガントなスタイル。正確に選別する為手作業で収穫し、その際も小さな20kg入りの箱で行い、収穫後の温度上昇を防ぐ為に、2012年から保冷トラックを使用しています。
果汁も重力を利用して扱うなど随所にラルロでの経験が活かされています。
ワインに最大限の奥深さを出すため、ラルロで行っていたように30-100%葡萄房全体を使用し、樽もラルロの古樽が使用されるなど、随所にラルロのエッセンスが散りばめられています。
今ではフランス国内の三つ星はもちろん、世界中の有名レストランでオンリストされるなど、年々注目度の高まる生産者です。



●ピノ・ノワール 2019年 アドリア・ヴィンヤーズ ポーランド ドルヌィ・シロンスク 赤 750ml 3221円税込み
ポーランドでもワイン作っていたのですね(ごめんなさい)。
ポーランドはドイツの北東、緯度54度から49度。葡萄栽培の北限です。実際に登録されている葡萄畑は220ヘクタールほど
。ワイン産業というには些か。それゆえ独自のワイン法はなく、EUのワイン法に準じているようです。
古くはポーランド公国時代(10世紀後半建国)にはほぼ全土で葡萄栽培、ワイン作りは行われていたとか。但しその後の冷涼化により葡萄栽培の歴史は絶たれたようです。逆を言えば昨今の温暖化により復活(笑)。現在の夏場の平均気温は20℃ほどですから、ワイン生産は充分可能。

飲んでビックリ(笑)!
とても美味しい!
シンメトリーなピノ・ノワールで癖がない。フランボワーズ、イチゴ、チェリー等の赤い果実が美しく入り込んでおり、ワイン自体の旨味ととても折り合いが良い。アルコール分が12.5%と今風のブルゴーニュよりちょっと低めで、暑苦しくない(笑)。冷涼な印象。除梗はしているようですが、フリーラン・ジュースだけであっさり醸した印象。
ブルゴーニュで例えるならボーヌなんでしょうが、ボーヌとは言い切れないしっとり感じ。とても良く出来ている。出来上がったスタイル。ブルゴーニュの規格で言えば村名以上ですね。
う~ん。
家内「オレゴンのピノ・ノワールに似ている!オレゴンやワシントン州の…、北アメリカのピノ・ノワール!」
私「エヴァンスタッドのヤムヒル・キュヴェ(笑)!モダンアートみたいな誰でも親しめるスタイルだね(笑)。」

ティスティングのあと調べると、オーナーはシアトル生まれのマイク・ホイットニーさん。オレゴン州立大学で農学を学んだ叔父さんの助けを受けながら研究。8ヘクタールほどのワイナリーを設立したそうです(笑)。

なるほど、なるほどなピノ・ノワールなのです(笑)。

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ピノ・ノワール・ヌーヴォー2023年

Nov 16, 2023 by weblogland |
ピノ・ノワール・ヌーヴォー2023年、好評です(笑)。

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去年はボジョレー・ヌーヴォーっぽかったのですが、今年はラングドックのピノ・ノワールらしい味わい。イチゴの香りがフレンドリー、あと濃さも良い塩梅。酸っぱいヌーヴォーではありません。ですから、初めてワインを飲む方にも違和感なく楽しめますね(笑)。

私「ピノ・ノワール・ヌーヴォー2023年、飲食店関係からリピート注文入り始めたね。」
家内「今年の仕上がりは去年よりフレンドリーだから受けが良いよね(笑)。」
私「月末のマスキュー試飲会出すつもりだったけど…。無理かな?」
家内「そうなったら奥の手(笑)!アレがあるじゃない(笑)!」
私「あっ、そうだね。アレがある(笑)!」

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昨日の続き(笑)。

Nov 09, 2023 by weblogland |
ミオセヌ2019年良いですね(笑)。
昨日と比べると落ち着きが出て、ディテイルが明瞭になってきています。小粒の赤いベリーやチェリーがはっきりと感じられます。ブルゴーニュのピノ・ノワールのような軽やかなスタイルというより中から香りがずっしりゆっくり出てくるとでも言いましょうか。ワインとしてのバランスが出てきて飲みやすさも増しています。全体が綺麗に整理してきた感(笑)。オート・アジャストメント機能発動か(笑)?
まだまだ伸び代はあるし、明日にはもっと良くなる気がします。と言うことは熟成能力はある!きっとピークが長いスタイルだと思います。
明日が楽しみでございます(笑)。

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ドメーヌ・ド・ザコルのミオセヌ2019年を試飲しました!

Nov 08, 2023 by weblogland |
う~ん。
今、ドメーヌ・ド・ザコルのミオセヌ2019年を試飲しました!

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さすがに美味しい(笑)。やはりブルゴーニュのグラン・クリュ規格ですね。中から吹き出る旨味、香りは圧巻。すべてを凌駕支配しているかのようです(笑)。ランデブーよりお高いのは解るかと。還元臭も気にならないほど(笑)。このキュヴェが一番ピノ・ノワール的と言われるし、構造のしっかり感はシャンベルタンにもちょっと似てるかな。セパージュがグルナッシュの分甘いかな…?

速攻インポーターさんに問い合わせたところ、在庫は無し!

まあ、したかない 残念!

飲んでみたい方はマスキューにお越しくださいね(笑)。まだ残ってます!

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昨日の続き(笑)。

Nov 06, 2023 by weblogland |
ランデブーの収量を調べるとグリフより3割ほど多いです。葡萄樹の樹齢がグリフより低いことが原因のようです。1本の葡萄樹で500mlほどのワインを作っているようです。ブルゴーニュだと村名レベルかな。ちなみにグリフは350ml以下のグラン・クリュ・レベル。

そうすると値段がグリフより3割ほど低く設定してあるのは良心的ですね(笑)。さすがザコル!
都筑のDr.Fさんからメールで、『ブルゴーニュACより安いからイイよ!』なんて教えていただきましたし(笑)、Aさんの奥様はお気に入りみたいですし…。皆さん飲んでおられる!恐るべし!
今晩また飲んで扱いをどうするか家内と相談します(笑)。でもですね、そうこうしているうちに売り切れなんてこともありますので(笑)、その節はお察しくださいませ(笑

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ドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年をじっくり試飲

Nov 05, 2023 by weblogland |
11月1日のお昼頃抜栓しましたから、丸3日経ちました。

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最近はまっているドメーヌ・ド・ザコルのランデブー2021年をじっくり試飲してます(笑)。これはグルナッシュ100%のキュヴェ。想像していた味わいでした(笑)。とても明瞭で薄旨くてピノ・ノワール的な香りは美しい(笑)。グリフほどは濃くありませんが、しっかりしてますね(笑)。
私の大好きなスタイルです(笑)。
昔1970年代までジゴンダス辺りで作ったグルナッシュはブルゴーニュのクロ・ヴィージョに加えられていました。何故かと申しますと、ジゴンダスのグルナッシュをブルゴーニュのようにフリーラン・ジュースだけで作るとピノ・ノワール的な味わいになります。今でもルビーンやエスピエのジゴンダスってピノ・ノワール的なニュアンスがあります。ちなみにサンタ・デュックなどのニュー・スターは別物(笑)。
話を戻しますね(笑)。開けてから翌日になると枝豆臭がします(笑)。モリエールなどと共通する酵母臭です。特にモリエールのヴァン・ド・フランスに似てます。同じように口の中では美しいピノ・ノワール的な香りが勝ります(笑)。とても心地良い(笑)。70%くらい全房で発酵していますが、時間が経っても酸が崩れません。いつまでも良い香り(笑)。リンゴ酸の量が多いですね。

う~ん。

この香りにやられちゃうんですよね(笑)。
お値段は3,300円くらいですが…。ケチなマスキューには思案のしどころでございます(笑)。

う~ん。
悩ましい!

どうしましょう(笑)?

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試飲会番外編 2

Nov 02, 2023 by weblogland |
モンテプルチアーノ・ダブルッツォってアプルッツオ州のどの辺りのD.O.C.なんですか?」
私「ほぼ全域です(笑)。そのなかでも南東の海岸よりのエリアが最良とされるモンテプルチアーノ・ダブルッツォコリーネ・テラマーネD.O.C.G.として頂点に君臨してます。」
家内「コルナッキアやエミディオ・ペペなどです。とてもストロベリーの香りが強く、すぐにでも飲めますがとんでもない熟成能力があります。世界的にも有名で高く評価されています。お値段も〇万円です(笑)。」
「オルソーヤのワインもその近くなんですか?」
家内「DOCGのエリアからかなり離れています。ほぼノーマーク(笑)。ちょっと調べたのですが詳しい地図はなく、しかも協同組合なので畑も分散しているようです。アペニン山脈に連なる丘陵部の標高が高い斜面に畑はあるようです。」
私「飲んだ印象だと、ワインがシビアで暖かなだけの産地のワインとは違いますよね(笑)。」
「モンテプルチアーノ・ダブルッツォってまだまだ知られていない生産者がいそうですよね(笑)。地元の村でしか売ってないワインも沢山ありそう(笑)。」
私「おそらくそうかと(笑)。でもですね、内陸の交通の便が悪いのでその類いのワインはなかなか外部には出回りにくいですね。オルソーヤはそこそこ出荷規模も大きいのでこうして日本でも飲めるのかな(笑)。」
家内「アペニン山脈の光景と畑の写真を見ると、スペイン・カタロニアのプリオラートを馬蹄形に囲む産地…、え~と何だっけ(笑)…」
私「え~と、え~と…、モンサン!」
家内「そう!それ!モンサン!を連想しちゃうんです。エリアに点在する集落は様々な方角から強い風が吹きその風の呼び名が村ごとに違うとか(笑)。きっとオルソーヤのある土地もそんなところですよ!」
私「エリアが馬蹄形だから、村ごとに吹いてくる方角も違うんだろうな。」
家内「もうそれに感激しちゃって(笑)。歩き回って体感したい(笑)!」

家内の妄想でございます(笑)。

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