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Written on 2012 01

1898年のリヴサルト

Jan 27, 2012 by weblogland |
ビックラこきました!

先日あるインポーターさんから古いリヴサルトのオファーがあったことをブログに書きました。1930年から50ヴィンテージ揃っている驚きのオファーです。

翌日、普段良くしていただいているあるインポーターさんからお電話いただきました。

Sさん「ブログで見たのですが、マスキューさん、リヴサルトお好きなんですってね。」

家内「そーなんですよ。二人して大好きなんですよ。」

Sさん「じつは1898年のリヴサルトあるんですけど…。」

家内「えっ!(絶句)」

Sさん「数がないので、秘密にしてましたが…。」

この話を聞いて卒倒しそうになりました。

あるんですねぇ~。

ビックラこきました。
怖くて詳細はまだ聞いてません(笑)。
私って小心なんですよ(笑)。

>> ヴィユー リヴサルト 1959 ドメーヌ サン ジャクリーヌ

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リヴサルトの古いもの

Jan 24, 2012 by weblogland |
ここのところ寒いですね。
インフルエンザ流行りそうでしたが、雪がお湿りになって大丈夫ですかね?でもまだまだ安心できませんね。

今日もの凄いオファーがきました。あるインポーターさんからリヴサルトの古いものを受注輸入受付のリストが届ききました。
なんと1930年からのリストです。50ヴィンテージあります。
おー!
あるんですね。
すべて蔵出しのようです。
価格も手が届く範囲です。すぐにでも飛びつきたいところですが、面識のないインポーターさんです。
困ったなぁ。
リヴサルトは大好きですし、ましてやオールド・ヴィンテージとなると垂涎もの。
かと言って、取引のないインポーターさんにいきなりインデント頼むのも不安です。
小さい頃『知らない人の後を付いていっちゃダメ!』って言われたしな。
少し様子を伺うことにします。

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小さな喜び大きな幸せ

Jan 15, 2012 by weblogland |
さすがに陽が落ちると寒いですね。
先日売り切れたシャトー・ド・ブリッサ1999年、皆さんからのリピート率が高いです。

「マスキューさんホームページ見たけどブリッサ無くなっちゃったんですか?酸っぱさに深みがあって良かったですよね。あんなに安いのに旨い(笑)。」

私「ありがとうございました。私も好きだったんですよ。あの味わいを解って下さって、嬉しいです(笑)。」

「確かに独特ですが、ボルドーにあれほどの個性があるとは、勉強になりましたよ(笑)。」

私「そう言って下さって幸いです。またコート・ド・ブールの熟成したワインを探しますから、ご期待ください。」

「ところでブリッサ1999年は10年以上熟成しながらもまだまだ持ちそうでしたけど、なんであんなに安くて熟成するんですか?」

私「ワインの熟成能力は造りに由来しますから、良い造りのワインだったと言うことだと思います。グラン・ヴァンでも10年持たないワインはかなりあります。」

「そうすると価格イコール品質じゃないんですか?」

私「基本的に手間隙かけたワインは安く作れませんが、価格イコール品質になっていないところが不幸かと。」

「それ聞いてホッとしました(笑)。」
グラン・ヴァンは高くてなかなか手が出ないと不幸を嘆くより、安くて美味しいワインを見つけて楽しめるセンスがあれば、幸福なワインライフがおくれます(笑)。

『小さな喜び大きな幸せ』なのです(笑)。この小さな喜びを大きな喜びと感じるようになれば、あなたは一流です(笑)。少なくとも、私は認めます。(説得力ありませんか?)

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偽ワインの話

Jan 11, 2012 by weblogland |
昨日の続きの話ですが、偽ワインの話です。

前にあるお客様のところで出くわしました。
ちょうどワイン会の準備をしているところに立ち寄りました。
ソムリエFさん「マスキューさん今週末試飲会なんですよ。お客様がワインを用意して下さったんですが、面白いワインがあるんですよ。」
私「へぇー。なんですか?」
Fさん「1922年のカリフォルニアワインなんですよ。ヴィンテージは入ってないんですが…。ちょっと見てみます?」
私「ほうー。カリフォルニア クラレットと書いてありますけど、他に記載がありませんね。液面はわりとありますね。アッパーショルダーくらいですか。コルクがかなり短いですね。しかもキャップシールがさらに短い。古いワインには違いなさそうですね。バックラベルは貼ってませんから、正規に輸入されたものじゃありませんね。 うーん。 ちょっと調べてみます。」

実は1920年代アメリカは禁酒法で商業ベースのワインはつくられてないはず。早速調べるとその時代でした。ミサ用や薬事用に販売はされたようですが、「カリフォルニア クラレット」と売られていません。
禁酒法後は第二次世界大戦でワインどころじゃありません。おそらく1950年以降のものだと思われました。
翌日その故Fさんにはお伝えしました。

まあ、安い価格で入手したワインで、ホストの方が「偽物かもしれないが試飲会の余興」程度と考えておられたら問題はありませんが。
もし大枚はたいていたら、ぞっとします。
今、インターネットの普及で簡単にレアなワインは手に入りますが、ご注意を!

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「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情

Jan 10, 2012 by weblogland |
『世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情』を読みました。
お客様が暮れに貸して下さった本です。
著者はアメリカ人のベンジャミン・ウォレス訳者は佐藤桂です。

アメリカ草々期の大統領トーマス・ジェファーソンが購入したワインが200年ぶりにドイツで発見され、それが法外な価格でワイン・コレクターに転売された話です。TH.J.のイニシャルが刻まれた1787ラフィットになんと邦貨で約3000万円!オークションの老舗クリスティーズを舞台に並み居る評論家やシャトーを巻き込み、世界的なアメリカの富豪に売られた話です。
結果的には誰もが怪しく思っていながら、騙された訳です。現実にそんなに古いラフィットは飲んだ人がいないし、とは言え1787年にラフィットは確実に存在しており、しかも今同様にボルドーワインの王者として君臨していました。
しかも初めてフランスワインを愛したアメリカ人大統領トーマス・ジェファーソンの買ったワインとなればアメリカのコレクターは飛びつくのは必至。歴史伝説の塊です(笑)。売り方買い方の両方の利害は一致。その上誰もブレーキはかけません。あとは価格だけですから、付いた価格も常識外れです。

競売のあった1985年にジェファーソンボトルの真贋に否定的だったのはジェファーソンの地元モンティチェロのジェファーソン研究家だけでしたが、それでも反論の余地があり決定的な判断をしたとは言い難かったのも不幸を助長しました。その後、放射線測定など様々な科学的立証検証も行われましたが、どれも偽物と立証するに到りませんでした。
最終的に真贋は線刻が当時の円盤型線刻機ではなく、現代の歯科医用ドリルによることが線刻職人によって確認されてからでした。古いアンティーク瓶を買って、それにTH.J.1787 Lafitteと刻んで古いワインを詰め、細工した古いコルクを打ち直したようです。

たとえまずくて飲めない代物であっても、本物であればコレクターは満足していたところが、コレクターたる由縁。私なら空のボトルでも本物なら十分な記念品ですが(笑)。ましてや200年前の赤ワインは飲める代物でないことは明白だと思いますが…。価値がよく解りません。
ジェファーソンも大統領を辞めたあと晩年はグラン・ヴァンではなくラングドックの赤ワインを取り寄せて愛飲したようです。もちろんモンティチェロで栽培実験したワインも飲んだのでしょうが、『美味しいレベル』になるにはその後150年ほどの時が必要でした。
うーん。
売る方も売る方ですが、買った方も買った方のような気もしますが。でも嘘はイケませんね!騙すだけ騙したあとに「嘘でした!ゴメン!」と言えば世紀の笑い話で済んだのでしょうが(笑)、完全な詐欺ですから許されません。でもこれはワイン流通の真実でもありますから、他人事ではありません。我々は、実際贋物にあたることもありますから注意しなくてはなりません。

この本を読んだ後、『永仁の壷事件』を思い返しました。現代の陶工 加藤唐九郎が巻き起こした贋作事件です。私の師匠、乙益重隆先生から伺った話なのですが。
先生「あの壷が贋作なのを一番先に見破ったのは大場磐雄先生なんだ。並み居る美術評論家は唐九郎の腕の良さに騙されたが、大場先生は一発で見抜いたんだ。壷の底の刻字を見てそれが現代の釘で刻まれたことを見抜いたんだ。往時の釘と現代の釘は造り方が違うから線刻した線の跡が違ってくるんだ。」
あと、こんな事も言ってくださいました。
乙益先生「古美術品のコレクターになってはダメだよ。本物が見たかったら博物館や美術館に行けば良い。欲が出ると正しい判断が出来なくなる。そうなったら研究者としては失格だ。」
肝に銘じなければ。

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