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Written on 2012 02

昨日は寒い中お越しいただきありがとうございました。

Feb 26, 2012 by weblogland |
まずはマスキュー最安値ワイン、スペイン・リオハのロス・セニャーレス ティントです。安いのであまり深く考えず飲んでいただきたいところです(笑)。
「おっ。普通に飲めるね(笑)。」
「味わいがハッキリしててイイね。」
「ベリーみたいな、赤い花みたいな、可愛いですよね。」
私「ノン・ヴィンテージのブレンド物ですが、自分のところのワインだけでブレンドしてますから、あまり無理がないんです。」
「そーだよね。いまや安いワインはいろんな国から輸入したワインをブレンドしたりするもんね。」
私「しかも成分調整までします。」
「このワイン、ラベルデザイン可愛いよね。キャップシールの肉球がたまらん(笑)。」
「たしかに感動はないけど、いつの間にか飲んじゃえるな。」
私「あと意外にもちが良く崩れません。今日の試飲が最後まで終わってからもう一度飲んでも、普通に飲めますよ(笑)。」(ちなみにお客様の感想は「また振り出しに戻ったみたい(笑)」でした。)

さて皆さん期待のリアス・バイサス 『ディルヴィオ・アルバリーニョ』2010年 です。若干液温が低いのでグラスを手で暖めて飲んでいただきました。
「初めて聞く産地ですが、どこら辺ですか?」
家内「スペインのポルトガル国境付近の大西洋に面したあたりです。魚介に恵まれた産地です。あのリアス式海岸の元になったところです。」
「うんまい。たしかに魚介にはピッタリ。香りは強いけど嫌みがないね。」
「そーなんですよね。あと濃度も凄くあるけど、ベタつかない。」
私「日本人の嗜好には良く合う味わいかと。」
「『甲州』の高級ワインが似てるなぁ。」
さすが!(あのフォキシーフレーバーのしない奴ですよね。)
「日本産でもアルバリーニョあるんですよ。新潟なんですが。」
さすが筋金入りのワインエキスパートKさん、よくご存知。
私「どうでした?」
Kさん「まだ2年目の出荷なんで、酸のバランスが…」
私「このアルバリーニョは自根で樹齢70年ですし、収穫量も違うでしょうから、比べては可哀相かもしれませんね。」
大人気のリアス・バイサスでした。
あー、良かった(笑)。

さて2009年のローヌの飲み比べです。
「うーん。それぞれ違いますね(笑)。でもクロ・デュ・カイユの密度感は物凄いですね。なんでこんなに濃いの(笑)?」
「クロ・デュ・カイユはチョコレートやココアの香りがとても綺麗。完成してるね。」
私もこのチョコレートの香りの自然さにはビックリ。(クロ・デュ・カイユは木樽を使わないと勘違いしてましたから、さらにビックリ。当日の私の説明でクロ・デュ・カイユは木樽を使わないは間違いで、古い樽を使います。シャルヴァンが木樽を使いません。)
用意したチョコレートにクロ・デュ・カイユを合わせると口中で爆発が起こります(笑)。マリアージュの凄さには言葉を失います。
「たしかにクロ・デュ・カイユは凄い密度感ですけれど、このスタイルはいわゆるローヌの延長線ですよね、」
私「たしかに!オードランやデュックのスタイルです。」
「時間が経ってきて分かったのですが、シャルヴァンって凄く複雑じゃありませんか。」
家内「シャルヴァンは折り重なるようなニュアンスがあってシャトー・ヌフ・デュ・パフのようですよね。」
「僕はガランスのような独特なのがイイな。土臭さがなんとも言えず好きなんですよね(笑)。あと香りの突き抜けるような広がり方は圧倒的かと」
好みが別れる3本でした。

最後のルモワスネのサヴィニ・レ・ボーヌ1998年は圧巻でした。
完成したピノ・ノアールには称賛の声しか集まりません。
「旨い!」
「瞑想しながら飲みたい(笑)。」
「これがピノ・ノアールの薔薇の香りなんですね。」
「液体として完成してる(笑)?」
私「おそらく若いうちはチェリーやフランボアーズの酸っぱい香りが主体的なワインだったはずが、熟成によりこうなります。不思議ですよね。」
「どんなワインも熟成したピノ・ノアールを越えられないという人がいますが、こういうことなんですか?」
私「そうだと思います。ただ古酒になるとまた違います。ボルドーもブルゴーニュも見分けがつかなくなります(笑)。凄く美味しいんですけれど。」
抜栓後4時間くらい経つとリキュールのような香りが強くなり、複雑な顔を見せてくれます。

どうもありがとうございました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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サヴィニ・レ・ボーヌ1998年

Feb 15, 2012 by weblogland |
今日は一日中じとじと雨が降ってましたね。寒いには寒かったですが、口の中の乾燥具合が和らいだような気がしました(笑)。朝起きた時、口の中が乾燥していると、寝覚めの悪いことこの上ないですよね。

ところで今日、あるワインが届きました。じつは先日の試飲会で見つけたワインです。ルモワスネのサヴィニ・レ・ボーヌ1998年です!

これがイイんですよ(笑)。

マイナーなアペラシオンですし、若いうちは酸が表に出るワインですから、ちょっと意地悪な感じもします。まあ、あまり人気のないアペラシオンです(笑)。
今風の太ったエキス分の強いスタイルではありませんから、よけいに敬遠されがちですね。
ちなみに日本ではシモン・ビーズが有名ですか。でもこれは奥様によるところが大きいですね(笑)。
話がそれましたが、サヴィニ・レ・ボーヌの赤ワインは熟成すると抜群に旨くなるんです。甘さが増し、酸が溶け込み、しかも明瞭で複雑。
フィネスがあるんですよね(笑)。

もちろん今度の試飲会には出しますから、楽しみにしててくださいね(笑)。

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ひっさしぶりに日本ワインを飲みました

Feb 11, 2012 by weblogland |
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ひっさしぶりに日本ワインを飲みました(笑)。
じつはあるお客様からの頂き物なんですが。

「マスキューさん、このワイン飲んでみてよ。山梨の小さいワイナリーで、女性が一人で造っているんですよ。バルサミコなんかも造ってるんですよ。」

こんな訳で頂いたのが、『やまとなでしこ 2011年』です。葡萄品種はピノ・ノアールと山葡萄(行者の水)の交配品種『やまとなでしこ』100%で年間460本の生産量です。

おー!

多分アムレンシスとヴィニフェラの交配品種ですね。日本で一番可能性のある組み合わせですね。
飲んでビックリ。
補糖や補酸をしたような感じがありません。
山梨でもこんなに糖度が上がるんですね。
この『やまとなでしこ』母は「行者の水」のようですね。糖度も高く、黒スグリ系の香りが強いです。ピノ・ノアールっぽくありません。どちらかと言えば酸の有様がピノ・ノアールっぽいかな。
抜栓後も崩れず、ワインのレベルは世界基準に達してます。
なかなか良いですね。
コストと販売価格の折り合いが難しいと思いますが、アマローネなどをすることで大飛躍するかも?
行って畑を見てみたいです。

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けれんみのない凝縮感が身上です

Feb 10, 2012 by weblogland |
ムスケン』2009年 アジィエンダ・アグリコーラ・セルヴァグロッサ イタリア マルケI.G.T.つくづく旨いですね(笑)。

生産者のセルヴァグロッサは代々続く農家ではありませんから、余計に凄く感じてしまいます。逆にもとが生産者でないから、こんなワインが出来るような気もします(笑)。ゴージャスなワインではありませんが、果実味のボリュームとしっかりしたタンニン・酸は、名前だけのゴージャスで高いワインをはるかに凌駕しています。

うーん。

あと最近のお気に入りのイタリアの赤は、『メルロ』2009年 ヴィーニ・ガリアルディ イタリア マルケI.G.T.ですね。このワインの果実味のボリューム感も素晴らしいです。

『ムスケン』もガリアルディの『メルロ』も共通したスタイルですが、アメリカナイズされた濃いワインとは違います。

けれんみのない凝縮感が身上なのです。明瞭で複雑な果実の濃さが大事なのです。

変な裏技やごまかしのない味わいなのです。

飲まれた方いかがでしたか?

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