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Written on 2018 02

桝久 試飲会リポート 後半 201802

Feb 27, 2018 by weblogland |
●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 1998年 スぺイン 赤 カンポ・デ・ボルハD.O.750ml 2360円税込み
「おっ、1998年だぁ!20年ものだあ!」
「枯れた色してますね(笑)。」
「透明度がすごく高い。美しく年老いた感じですよね。」
私「これは樽熟成の期間がとても長いので澱がありません(笑)。」
家内「澱が完全に落ちていますから、瓶のしたの方まで味わいが楽しめます(笑)。」
「舌の上を転がるみたい(笑)。」
「優しい甘さですよね。普通にはない甘さとでも言うのかな?」
「いつもワインを飲んでるのと、味わいの感覚が違う(笑)。」
「そうそう。世界観が違う。」
「う~ん。枯れ葉や煙草なんかの香りがする。椎茸の出汁っぽい。旨味の塊(笑)。あと、プラムかなぁ?複雑。熟成香ってこれですか?」
私「左様かと(笑)。古酒になったばかりの印象です。古酒ですが、ワインはまだ疲れていません。」
「アルコール飲料を飲んでる感じがしないんだよね(笑)。」
私「でもアルコール分は14%あります。熟成によりアルコールを含めすべてが重合したかのようですよね(笑)。」
「赤だか白だかロゼだかどうでも良いような味だよね(笑)。」
「のみ頃の若いワインとは世界が違う(笑)。癒される(笑)。」
家内「まあ、好みと言えば好みですね(笑)
。この味に合わない方もおられますよ(笑)。」
「マスキューさん、これってセパージュは何ですか?プラムっぽいからガルナッチャかな?テンプラリーニョ?」
私「ガルナッチャとカベルネ・ソーヴィニヨンですか。でもセパージュは何か分からない状態ですよね(笑)。」
「これがこのあとどうなるんですか?」
私「多分このまま10年くらいキープするかも(笑)。実はこのワイン、出荷前にリコルク コルクの打ち直しをしています。それから考えてもあと10年近くは楽しめそうです(笑)。」
「丁寧なんですね(笑)。」
「なかなかお目にかかれないよね(笑)。」
「エルミータ・サン・ロレンソ銘柄のグラン・レゼルバって現行が2012年でしたっけ?それより古いヴィンテージのものを何故出せるんですか?」
「特別良いキュヴェだったようです。それを見越してリリースしている訳です。生産者が自分のワインのことは一番良く知っている証ですね(笑)。」
「時間をかけて熟成させればさせるほど美味しくなるってことじゃないんですか?

家内「長い熟成に耐える本来的な強さがないと熟成しません。」
私「これは225Lの樽に3年寝かしたあと大樽で6年寝かします。ボルドーなどでは225Lの樽に最長2年くらいしか寝かせません。」
「グラン・ヴァンもですか?」
私「昔のムートンは新樽で24ヶ月熟成していましたが、今は18ヶ月ほど。どんどん短くなってます(笑)。」
家内「まあ、スペインのワインは長い熟成が合う品種特性はありますが…(笑)。」
「これが熟成した古酒の味わいなんですね
。若いワインが落ち着いて飲み頃になったのをさらに待っているとこうなるんですね。どんなワインもこうなるんですか?」
私「いえ、今風の早く飲める造りのワインは飲み頃になったあとは、衰える一方です。」
「スッゴく濃くて驚くほどの力があってもですか?」
私「はい。残念ながら。」
「う~ん。グラン・ヴァンなんて出来上がったらすぐにリリースするから効率はイイんだな(笑)。ましてや出来上がる前から売ってるし(笑)。」
「そうするとこのワインはますます貴重だよね。」
私「今のグラン・ヴァンはリリースしてから10年以内に楽しむ造りですから、このワインは非効率の極みです(笑)。」
「それにしてもコスト・パフォーマンスが高いよね(笑)。」

※予想に反し本日のトップセラーとなりました(笑)。マスキューのお客様のレベル高し!

●シノン バロニー・マドレーヌ 2001年
クーリー・デュテイユ フランス シノン 赤 750ml 2746円税込み
「これはセパージュなんですか?」
私「カベルネ・フラン100%です。」
「おっ、フルーティー!しかも落ち着いている。美味しい!」
「美味しい!カベルネ・フランってこんなにもフルーティーなんですか(笑)?プラムいやもっと凝縮した果実 酸っぱいけど気にならない酸っぱさ。」
「赤いストロベリーやプラム、スモモ 小粒の果実が弾けるような感じ。造られて17年たってもこんなにフルーティーだとは!」
「鉄とか血 う~ん。ミネラルをたっぷり感じますね。」
家内「今が最初のピークです(笑)。」
「シノンってロワールの中流域ですよね。とっても綺麗なところです。食べ物も美味しかったなぁ。」
「シノン城は世界遺産でしたよね。川沿いの王宮なんてステキ。」
お客様の中でもロワールに行かれた方、ロワールワインを飲むためにご旅行された方が多いのにビックリ(笑)。
「マスキューさん、アンジュのフェルなんかと比べると違いがはっきり解るよね(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。以前フェルの2001年、2007年、2012年の垂直ティスティングをマスキューの試飲会でやりましたよね。」
「あのときの2001年フェルと今回のクーリーの2001年を比べると、クーリーの方が生命力あるんだよな(笑)。」
私「同じカベルネ・フランなんですが、クーリーの方は長期熟成に耐えるカベルネ・フランと言われています。実際そのようです。」
「フェルが劣るというより、クーリーの方が特殊(笑)。」
家内「傾斜した畑のシノンは長期熟成型と言われますが、日本に来るものはほとんどが平地の砂地のもの。私も初めて飲みました(笑)。」
「土壌の差なんだな。平地の砂地だと何がダメなんでしょ?」
私「水捌けは良いのですがわりと保水力があります。ただし暑い年はアルコール分は上がりやすい。」
「こないだブルゴーニュのテレビ見たけど、良い畑はみんな斜面だったよね。同じだな(笑)。」
私「そーなんです(笑)。斜面の畑は広げられませんから、人気の産地では平地に畑を広げるしかない(笑)。そして日本にはそれが回ってくる(笑)。」
家内「このバロニー・マドレーヌは傾斜の粘土質石灰岩のいくつかの畑と珪岩質土壌のものをブレンドしたもの。粘土質石灰岩のものは長期熟成し、珪岩質土壌のものはエレガントに仕上がるらしいです。」

●シノン クロ・ド・レコー 2001年 クーリー・デュテイユ フランス ロワール シノン 赤 750ml 3395円税込み
「おっ!これなんなの(笑)!すんごいよ(笑)。」
「バロニー・マドレーヌと同じものとは思えない(笑)。」
「私はバロニー・マドレーヌの方が好き。
飲みやすいよ(笑)。」
「獣の香り(笑)!生易しくない(笑)。凄い力。」
「深くて巨大(笑)。余裕、余韻もたっぷり(笑)。」
私「でもセパージュは同じ。作り方同じ(笑)。アルコール分だって同じ12.5%(笑)。」
家内「違うのが畑。シノンで最も古いモノポール『クロ・ド・レコー』。長期熟成に耐える粘土質石灰岩土壌のものです。」
「シノン城の窓から大声を出すとその畑でこだますることが由来とか(笑)。お城の裏山の畑ですから、普通の農家が耕作出来るものじゃない(笑)。」
「ものすごく中身が詰まっているんだけど、マッチョな強さじゃないんだよね(笑)。」
「ボルドーの高いワインみたいだよね(笑)。でも、そうすると安いよね。これ。」
「ロワールの高級レストランでこれ飲みながらジビエ料理 鹿なんか食べてみたいなぁ。」
私「フランスの三星レストラン御用達のワインです。日本でも高級レストランしか置いてないですね。」
「なんでマスキューさんに在るの(笑)?」
私「たまたまです(大爆笑)。」
「マスキューさん!これって飲み頃なんですか?」
私「飲み頃の入り口に入ったところです。
あと5年、10年してからまた飲みたいところです(笑)。そのため、ちゃんとリコルクしてありますね。クーリーの蔵でちゃんと熟成させたものですね。多分。」
「ロワールの中産階級の人達は地元の高級レストランで、ボルドーやブルゴーニュじゃなくこれを飲みながら食事するんだろうな。しかも30年くらい寝かしたヤツで(笑)。」
「お金にあかした使い方はしない(笑)。」

どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

※ぎっくり腰と花粉症のダブルパンチのため原稿が遅れてしまいました。スミマセン。

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試飲会リポート 前半 201802

Feb 26, 2018 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

●ヴィラ・ヤンボル メルロ リゼルバ 2014年 ブルガリア 赤 トラキア ヤンボル 750ml 1380円税込み
私「本日最安値の高級品でございます(笑)。」
「立派な包み紙にくるまれて、お高そうですな(笑)。」
「これって意味があるんですか?」
私「ありません(笑)。ワイナリーの気合いのみ!」
「どれどれ(笑)。うん。メルロ!」
「飲みやすい!これってマスキューさんが言うシンメトリーな味わいなんですか?」
私「メルロは栽培しやすい品種なので、わりと各国で栽培されています。南フランスなどではぐっと甘くジャムっぽかったり、ニュー・ワールドなんかですとそれに強い樽香がついていたり。どれも飲みやすく仕上げていますが、こうした整ったメルロは以外と少ない(笑)。」
「でも、ニュー・ワールドのペーストみたいなメルロも旨いんだけどね(笑)。でも、このワインを5本買えちゃう(笑)。しかも開けてから旨くならない(笑)。」
「へぇー、ワインって開けてから美味しくなるんですか?」
家内「はい。このワインは開けてから丸1日くらいたつと調子が出ます。」
「ヴィラ・ヤンボルの安いカベルネ・ソーヴィニヨンもそうでしたね(笑)。今回は何でカベルネ・ソーヴィニヨンじゃなくてメルロなんですか?」
私「いやー、鋭い!悩んだところなんです(笑)。」
家内「カベルネ・ソーヴィニヨンの方は味わいがアヴァンギャルドでして(笑)、メルロの方が万人受けするだろうと多数決で決まりました(笑)。」
「あれ?ご夫婦で決めるのに多数決とは(笑)?店長1票、奥様2票(笑)?」
私「いやいや(笑)。人の話は聞くもんだ。てなところです(笑)。」
私「カベルネ・ソーヴィニヨンのレゼルバは酸がのっていて、個人的にはとても好きなんですが(笑)、ちょっと個性的。スモモっぽさがあるんですよね。カベルネっぽくないんで、今回は見送りました。」
「マスキューさんの言うシンメトリーな味わいは解りましたが、何でシンメトリーになるんですか(笑)?」
私「出来上がったワインに無理がない。天候作柄のイレギュラーを感じません。」
家内「例えば収穫時に雨が降るとブドウが水を吸うため、出来上がるワインも水っぽくなります。夏の日照が足りないと糖度が上がらず、変に酸っぱかったりします。」
「産地のポテンシャル高いですよね(笑)。安いランクと値段以上の差を感じませんよね(笑)。」
私「そーなんですよ。インポーターさんの値つけより安く提供させて貰ってますが
(笑)、精一杯かな(笑)。」

さて次は暖かな中部イタリアらしからぬエレガントな白と赤です!
〇トレビアーノ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2016年 テッレ・ダブルッツオ イタリア アプルッツォ 白 750ml 1630円税込み
●モンテプルチアーノ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2016年 テッレ・ダブルッツオ イタリア アプルッツォ 赤 750ml 1630円税込み
「え~と、どちらもダブルッツォ?」
家内「はい(笑)。中部イタリアのアプルッツォ州のワイン。白がトレビアーノ種。赤がモンテプルチアーノ種です(笑)」
「イタリアワインって頭に葡萄品種名がつくのが一般的だと思えば、こんがらからない(笑)。」
「おっ!なるほどね。ブルネッロなんたらかんとか(笑)はブルネッロ種なんだな(笑)。そーするとモンタルチーノが産地だな。」
「あれ?この白ワイン。わりと大人しい(笑)。中部イタリアのワインじゃないみたい(笑)。」
「香りは華やかじゃないけど優しくてふんわり(笑)。」
「心地良いよね。」
「まてまて(笑)。でもよく飲むと強いよ。」
「マスキューさん、このワインアルコール分は何%ですか?」
私「白が12.5%で、赤が13%です。中部イタリアのワインとしては低いですよね(笑)。」
「裏に隠れているような強さは酸なのかな?」
私「まさにそうかと(笑)。旨味の酸かと。」
「あの辺りのワインってもっとトロトロしたイメージがありますけど、これは全然違う。何故?」
「ブラインドで飲んだらロンバルディア!」
「フリウリ!」
私「北イタリアだと思いますよね(笑)。」
家内「ワイナリーの辺りは背後の山を吹き抜ける風が吹くそうで、このため気温が上がらないそうです。」
「あと収穫を完璧な状態で行っているようです。」
「この辺りの赤なんてジャムっぽいのが多いけど、この赤はタンニンがものすごく綺麗(笑)。」
「赤、白ともに綺麗だよね。共通してるよね(笑)。」
「この点都会的だけど、独特の味わいもある。赤はエキゾチックでリキュール的な味わいもある。」
「そうそう。南イタリアによくあるリキュール的なニュアンス感じるよね(笑)。でも重さじゃないんだよね。これ。」
私「熟成に木樽は使いませんからワインが重くないですよね。」
「チョコレートっぽくないのはその性か!」
私「あとで気がついたのですが、実はこのワインはビオです。バックラベルにものすごく小さく書かれています(笑)。」
「えっ!ビオ臭全然しませんよ(笑)。」
私「衛生管理と低収量の賜物かと(笑)。」
「それが良いワインの理由なんですか?」
私「衛生管理が行き届けば、SO2の使用量を減らせます。あとで農薬使用量を減らせば味わいもよくなります。」
家内「木樽を使わないのはそのためです。」
私「葡萄樹1本当たりの収穫量が少ないので得られる果汁が濃く安定します。」
「高級品じゃありませんか(笑)!」
「でもフランスだとイタリアの倍くらい濃くしないと出来ないんだよね(笑)。何でかな?」
私「イタリアのアドバンテージとしか言いようがありません(笑)。」
「マスキューさん。今オーガニックとかビオって流行ってますが、これもその流れなんですか?」
私「いわゆるビオやオーガニックはもともとの本来的なワイン造りのスタイルです。ですからそれを全面に唄っている生産者は胡散臭い(笑)。」
「そう言えばマスキューさんよくブログで『ビオ、ビオ、うるさい!』って言ってますよね(笑)。」
私「ワイン造りは本来的にビオなんです。
ワインは神の賜物ですから、余計なことはしないし、してはいけません(笑)。」
家内「あとビオ・ディナミと言うのがありまして、これは原理主義的。基本はビオと同じなのですが、宇宙思想とでも言いましょうか。おまじないとでも言いましょうか(笑)、カルト信仰に近い部分があります。」
私「その理論的に納得出来る部分が取り出されたのがビオ・ロジックかな(笑)。」

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なんと2001年のシノンです!

Feb 07, 2018 by weblogland |
明日またサンプルが来ます(笑)。
なんと2001年のシノンです!
たまたまインポーターさんの在庫リストから見つけました。
古いシノン!
早く飲みきるワインが多いシノン。それでもたまにとんでもない生命力を持つワインがある。という出会ったことのない伝説(笑)。
この言葉の響きに抗えません(笑)。なんたって伝説ですからね伝説!
ロワールのカベルネ・フラン好きの我々は疑うことなく 飲みたい! この突き動かされるような衝動は押さえることなど出来ません(笑)。とりあえず飲んでみなきゃ(笑)!
ただ古いだけのワインだったら大笑い
(笑)。まあ、それが解っただけでも収穫ありと考えましょう(笑)。

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大本命のアプルッツォの赤、白は当確

Feb 06, 2018 by weblogland |
2勝4敗でした(笑)。
う~ん、残念。
何が?って、土曜日に飲んだサンプルの結果です(笑)。まあ、基本的にどれも悪いワインではありませんでしたが、扱うには多少難ありかな。もっともマスキュー的な難ですから、他のワイン・ショップだったら売れるかも(笑)。
あと、大本命のアプルッツォの赤、白は当確。一緒にティスティングしてくれたKさんが、ちょっと大人しいかな?とおっしゃってましたが、温度が低いことを考慮すると恐らく大丈夫かな(笑)。翌日もより良くなっていました。
これで2つ決定しました。明後日またサンプル届きますし、モトックスさんの試飲会もありますから期待大(笑)。
すんなり決まるかな(笑)?

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