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桝久 試飲会リポート 後半

Nov 01, 2022 by weblogland |
●シュペートブルグンダー トロッケン 2019年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2074円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん!今回はチリといいドイツの赤といい意表を突きますね(笑)。」
「ドイツ・ワインには赤もあるんですね(笑)。白だけかと思った。」
「え~と。シュペートブルグンダーと言うことは、ピノ・ノワールですな(笑)。」
「おっ!飲んでもピノ・ノワール(笑)。」
「誰が飲んでもピノ・ノワール(笑)。もっと冷涼なスタイルかと思いましたが、そうでもない(笑)。ブルゴーニュっぽい。」
「そうそう、ボーヌじゃなくてニュイっぽいかな?」
「ブラインドでティスティングしても当たらないね(笑)。」
私「ちょっと粉っぽさがあってニュイっぽいですよね(笑)。」
「この粉っぽさは何ですか?」
私「木樽熟成の影響だと思います。」
家内18カ月熟成させていますが、古いバリックで10%、あとはステンレス・タンクで熟成させてます。開けたては木樽のニュアンス感じます。」
私「でもですね、翌日は木樽のニュアンスが全然出しゃばらなくなります(笑)。」
土曜日
「あー、飲みやすい!」
「バランス良いね。マスキューさん曰くの『折り合いが良い』かな(笑)。」
家内「昨日は甘さが強く感じ、オレゴンのピノ・ノワール的でしたが、今日は果実味がはっきりしてきました。」
「植物っぽさ…。紫蘇…。青っぽい感じもする(笑)。深みもあるし、余韻も綺麗。そうするとコレ安い(笑)!」
「ブルゴーニュの生産者には脅威ですね(笑)。」
家内「産地のプファルツはフランスの銘醸地アルザスの地続きですから土壌に恵まれており、緩傾斜の畑では良いワインが出来ます。もともとのテロワールのポテンシャルの高さが生きています。」
私「あと畑がブルゴーニュほど細分化されていないのも魅力。伸び代大です(笑)。」
「今ブルゴーニュのピノ・ノワール高いもんね。4,000円以上する。それもブルゴーニュ・ルージュだよ(笑)。」
私「2020年ヴィンテージ以降かなり高騰してます。絶対量が少ない影響かと。」
「ドイツでこんなに完成度の高いピノ・ノワールが作れるんですね(笑)。温暖化の影響ですか?」
家内「はい!それと作り手の意識の変化ですね(笑)。」
「ドイツのピノ・ノワールって美味しいのがあるけど凄く高いんだよね。コレはそれを突き破ってる(笑)。」
私「このワイン、開けてから旨味が増します。それと伴ってタンニンのしっかり感も増し、4日目には美味しくて飲み干しました(笑)。」

初日の金曜日は売れ行き今一つでしたが、翌土曜日は人気沸騰のピノ・ノワールでした。



●カベルネ・ドルサ トロッケン 2020年 ベルンハルト・コッホ ドイツ Q.B.A.トロッケン 赤 750ml 2168円税込み スクリュー・キャップ
「カベルネ・ドルサ?聞いたことない(笑)。」
私「私も初体験でございます(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ(笑)。」
「あ~!ねっとりしてる(笑)。濃い!緻密
!」
「とても充実したワインですな(笑)。コスト・パフォーマンス高いですよ(笑)。」
「噛めるような赤ワイン(笑)。」
「広がり、余韻、大きくて渾然一体となってる(笑)。高級ワインみたい(笑)。」
「旨味も膨大(笑)。どんどん良くなる。飲むほどに旨い。」
「柔らかいしボリュームがある。焼き鳥や鰻の蒲焼きのタレに合うよ(笑)!」
「余韻が独特ですね。ビター。それにパワーがある後味なんですよね。心地好い(笑)
。」
「独特で驚くほどクオリティーが高い!」
「ちょっと寒いアメリカのジンファンデルみたいな感じ(笑)。存在しないかな(笑)。」
「ねっとりしてて緻密。ちょっとポムロールっぽいけど、もっと酸がある感じ。」
「確かにメルローみたいな…、とても濃いメルローみたいだけど、果実がプルーンやプラムじゃない。」
「小粒の黒や赤の果実がみっちり入ってる
(笑)。」
「これはブラインド・ティスティングしたら絶対に解らないですよ(笑)。産出国すら当たらない(笑)。」
「当たるのは美味しいってことだけ(笑)。」
「スグリ…、だからカベルネかな(笑)?」
家内「そーなんです(笑)。カベルネっぽさはあるのですが、カベルネは入っていません(笑)。様々な交配品種を3度も交配したものです。ブレンドして美味しいと交配させるような感じ(笑)。とてもドイツ的
(笑)。あとオーストリアやハンガリーで良い結果の出ているブランフレンキッシュが交配中に2度入れられてます。ブランフレンキッシュの滑らかでしっとりしたタンニンの味わいをターゲットにしているようです(笑)。」
「醸造長が日本人女性でしたっけ?これほど美味しくてコスト・パフォーマンスに優れていれば、単純に日本人女性関係なく大拍手ですよ(笑)。」
私「世界に通じる赤ワインだと思います。」


●バルバレスコ ヴァッレグランデ 2012年 グラッソ・フラテッリ イタリア ピエモンテ 赤 バルバレスコD.O.C.G. 750ml 4242円税込み
「2012年ですか。色からして熟成感ありますね(笑)。ガーネット色。」
「あ~あ!美味しい!言葉を失う。」
「色は熟成したような色ですが、ワインは全然古びていない!」
私「ようやく飲み頃の入口に入った感じです(笑)。あと数年するともっと果実味が明瞭になってくると思います。」
「あ~、高級ワインの味(笑)。くらくらする(笑)。」
「濃くて飲みやすくて、すーっと入ってくる(笑)。」
「飲みやすいんだけど、リキュールのような強さがある。」
「凄く飲みやすいんだけど、グビグビなんて飲めない。襟を正してじっくりチビチヒ味あわせていただきます(笑)。そんな感じ(笑)。」
「アルコール分はいかほどですか?」
家内「14.5%あります!」
「13%位だと思いましたよ(笑)。すべてがハイ・レベルなんだけど、折り合いもハイ・レベルなんだな(笑)。」
「コレって充分グレート・ワインですよ(笑)。この価格ならバローロ要らない(笑)。」
「バルバレスコはバローロの弟分と言われますが、コレの兄貴を名乗るには何万円もするグレートなバローロじゃなきゃ納得出来ないですよね(笑)。」
家内「この生産者はほとんど輸出していませんので『ガンベロ・ロッソ』や『ルカ・マローニ』などのワイン評価本には載っていません。困りました(笑)。バルバレスコでも南の方です。わりと標高の高いところですね。あと、樽熟成は60ヶ月します。クラシックな作り手ですね(笑)。」
「完全ななリゼルバ・クラス。でもリゼルバとは表記しないんですね(笑)。それが普通なんだな(笑)。」
私「地元ではバルバレスコの王道を守る生産者として高く評価されているようです。」
「このワインはどのくらい持ちますか?」
家内「通例15年以上持つバルバレスコを作っているようです。」
「マスキューさん、コルクが合成で短い(笑)。」
私「そうですよね(笑)。どれどれ。あー!
DIAM10ですね。と言うことは2012年に収穫してから2018~2019年に瓶詰めしているはずですから2030年くらいまでは充分持つはずですね(笑)。」
「他のヴィンテージはどうなのでしょう?」
家内「一緒に2013年もティスティングしましたが2013年はかなり手強い(笑)。まだまだ硬い。それで2012年を選びました。」
私「2013年はかなり暑く、大柄のワインが出来た良い年ですね。トスカーナ辺りも良かった年です。」
「ヴィンテージの特徴を反映したワインを作るのですね。」


ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Oct 31, 2022 by weblogland |


昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

〇ヴィオニエ レゼルバ 2021年 ヴィーニャ・ファルレニア チリ エルキ・ヴァレー 白 750ml 1320円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん!チリ・ワインなんて扱ってるんですか(笑)?」
私「いきなり鋭い(笑)!まあ、これならば皆さんにご紹介出来るかと。大量に出回っているセントラル・ヴァレーではなく
エルキ・ヴァレーのワインです。最北端の産地です。」
「え~と。チリは南半球だから最北端は暖かいのかな?」
私「(ニヤリ)、まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ。」
「おー、ふくよかで飲みやすい(笑)。」
「これ、グビグビ行っちゃうよ(笑)。甘いけど砂糖の甘さじゃないんだよね。」
「フランスのローヌのヴィオニエとは違うよね。このヴィオニエは毎日飲める(笑)
。」
「ローヌのヴィオニエは毎日飲めない(笑)。値段は高いし、飲むのに体力が必要(笑)。」
私「コート・ロティーやコンドリューのヴィオニエとは違いますね(笑)。高貴なメロンっぽさがあまりしませんね。明日になるとちょっとセロリとメロンを足したようなニュアンスは出ますが。」
「南フランスのヴィオニエなんかコテコテ
。アルコール分も高いし、糖分も残る。
これ涼しげで重くなくて良い(笑)。こんなヴィオニエあってもイイね(笑)。」
「このヴィオニエ、濡れ煎餅みたいな感じがする(笑)。」
私「ちょっと酵母っぽいですよね(笑)。麹っぽさありますよね(笑)。」
「和食にも合うかな(笑)。」
「バターっぽさもあるしね(笑)。」
「ちゃんと凝縮感もあるんだけど押しつけがましくない。フレンドリー(笑)。ちょくちょく飲んでいたいな(笑)。」
家内「このヴィオニエはアルコール分が12.5%です。ヴィオエとしては抑えめですよね(笑)。」
「なるほど!何となく解って来たぞ(笑)!
これだけで飲んでもオッケーなワインだね。特徴はあるんだけど癖が無い。」
「ヴィオニエって難しい品種ですよね。凝縮しやすいけれど、癖も出やすい。南フランスなんか暖かいからヴィオニエには向いているとは思うんだけど簡単には行かないよね(笑)。」
私「ちょっと特殊なテロワールを感じるヴィオニエですよね。このエルキ・ヴァレーは南緯30度を割り込む程の低緯度。南回帰線に近い。みなみに北回帰線はアフリカ大陸の北側モロッコ辺りです。」
「へぇー、ワイン出来ないじゃん(笑)。」
「高台にちょっとだけワイン産地はあるけれど、フランス植民地支配の名残みたいなものかな(笑)。」
「アタカマ砂漠に近い(笑)!」
私「良くご存知で!」
「そうするとチリのこのエルキ・ヴァレーってかなり特殊ですね。新しいD.O.みたいですけど…。知らなかった(笑)。」
「店長!ラベルにD.O.表記無いですよ!」
私「そーなんです(笑)。広域のD.O.コキンボのサブ・ゾーンとして2010年代に入ってから設定されたD.O.のようです。不勉強で知りませんでした(笑)。」
家内「日経の2017年の特集記事ではチリのワイン産地が南緯45度を越えてどんどん南伸していると書いてありますから、まだまだ北側は注目されて無いようです。」
「そうすると南回帰線の南緯25度から50度まで産地が広がる(笑)。そんなワイン産地無いよね(笑)。」
「南緯50度ってパタゴニアですよ!人が生存するのも難しい(笑)。」
家内エルキ・ヴァレーは緯度ほど暑くないようです。標高2,000mの高地まで畑があり、寒暖差は大きいようですが、わりと冷涼。あと水が無いようなので、灌漑が必要なようです。」
私「それゆえ葡萄のハンギング・タイムが長いような。樹上のアパッシメントも行えるようです。面白い産地です。」

〇オレンジ・ワイン ペドロ・ヒメネス レゼルバ 2021年 ビーニャ・ファルレニア チリ 白 エルキ・ヴァレー 750ml 1367円税込み スクリュー・キャップ
「これ、大きくオレンジ・ワインってラベルに書いてますけど、あまり色は濃く無いですね?」
私「発酵の際にジュースだけでなく皮と一緒に発酵させるのがオレンジ・ワインのようです。プリミィティブなものから近代的な設備でしっかり温度管理されたこのようなワインまで幅広いカテゴリーでもあります。」
「マスキューさん!何でペドロ・ヒメネス使うんですか(笑)?」
「もともと蒸留酒のピンガの原料として200年以上前から栽培されていたようです。」
「じゃあ、全く新しいワイン産地と言うわけでもないんだ(笑)。」
家内「そうなんですよ(笑)。チリでも縦に高度差を利用して伸びる産地は珍しい。しかも標高2,000mとは!通例1,000mが栽培限界と言われてますから、絶句します(笑)。かなり特殊です。」
私「ペドロ・ヒメネスは昔の畑のようで標高300mほどなのですが、年間200日くらい朝晩霧が発生率するので平均気温は低いようです。」
「なるほど!だから飲んだ第一印象『酸がある!』んだね(笑)。あまりアロマチックじゃないけど、バランスが取れた良いワイン(笑)。」
「独特の深み、複雑さがあるんだよね(笑)
。」
私「ちょっとキンモクセイっぽくもある。」
「オレンジっぽい。オレンジ・ワインだから(笑)? (大爆笑)」
「日本酒的な飲み方が出来ますね(笑)。何にでも合いそう。ブリなんか行ける気がする。」
家内「みかん食べさせたブリ(笑)!」
家内「昨日マグロの漬け食べながら飲みましたけど、とても美味しかったですよ(笑)。新鮮な生物だったら合います。」
私「おでん(笑)!」
「カラシとも愛称良さそう(笑)。スパイシーですもんね(笑)。」
「甘辛い厚揚げ!」
「大根の酸味とも合いそう(笑)。」
「ワイン自体出汁っぽさがありますよね(笑)。」
家内「八つ橋の皮っぽいニュアンス。」
「日本人には親近感のある味わい。」
「香りというより口の中で感じる味香りですよね。」
「あー!思い出した!酉の市の縁起物の和菓子『キリザンショ』の味わいです。正確には『切山椒』かな?上新粉を砂糖で味付けしたものに刻んだ山椒を混ぜたもの。あれに通じる味わい(笑)!お正月にも食べましたなぁ(笑)。」
私・家内「『切山椒』知りませんでした!
金比羅さんのあるところにあるんですか
?今度食べてみます!」
「マスキューさん!今日のチリ・ワインどちらもリゼルバってラベルに書いてますが、木樽熟成しているのですか?」
私「木樽は使いません。厚さ10cmを越すステンレス・タンクでゆっくり澱を落としてワインが馴染むまで休ませています。」
「はっ、はっあー。すぐに出荷出来るように保存料を入れたりしないんですね(笑)。」
私「ご名答!お詳しい(笑)!」

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ブルゴーニュ・コート・ドール2018年フィリップ・シャルロパン 美味しかったですね(笑)。

Oct 10, 2022 by weblogland |
う~ん。
ブルゴーニュ・コート・ドール2018年フィリップ・シャルロパン 美味しかったですね(笑)。
昔とは違い樽のニュアンスは感じられません。使ってはいるとは思いますが、少なくとも邪魔にはなっていない。物凄くエレガントなのです。もちろん充分な濃度があり、複雑さ、広がり、折り重なるような味わいはさすがでした。難しい2018年ヴィンテージでこの出来映えは出色。かつてのイメージとは大違い。こんなに進化しているとは!
このドメーヌ・フィリップ・シャルロパンは当主の怒濤のパワーで一流ドメーヌに登り詰めましたから(笑)、やっかみや誹謗を受けることもママありました。
でもですね、一流ドメーヌと評価されるのが解りました(笑)。10年前は認めませんでしたが(笑)、へそ曲がりのマスキューは認めます(笑)。今度はジゥヴレイ飲んでみようかな?

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そこでマスキュー在庫の他のパッシートを引っ張り出してちょっと考察しました

Sep 30, 2022 by weblogland |
先週のマスキュー試飲会で大人気のパッシート『チッコ・ドーロ2016年』いわゆる陰干しの甘口ワイン パッシートと呼ばれるものなのですが。これは収穫するまで樹上にあるちょっと変わったもの。でもですね、区分としてはパッシート。そこでマスキュー在庫の他のパッシートを引っ張り出してちょっと考察しました(笑)。

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チッコ ・ドーロ』2016年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 甘口 白 イルピニアI.G.T. 375 ml 2624円税込み

アルバーナ・ディ・ロマーニャ パッシート 2016年 モンテチーノ・ロッソ 甘口 白 パッシート イタリア エミリア・ロマーニャ アンバーナ・ディ・ロマーニャD.O.C.G. 375ml 3300円税込み


ヴィン・サント・カステッロ・ディ・ブローリオ 2010年 バローネ・リカーゾリ イタリア トスカーナ 白 甘口 ヴィン・サント・デル・キャンティ・クラッシコD.O.C. 500ml 4990円税込み

写真一番向かって右が『チッコ・ドーロ2016年』真ん中がアンバーナ・ディ・ロマーニャ、左がリカーゾリのヴィン・サント
キャンティでサンジョヴェーゼを使ったパッシートはヴィン・サントと呼ばれます。ややこしいですが、このややこしさこそイタリアン(笑)。
眺めると『チッコ・ドーロ2016年』が妙に明るい。輝く黄金色です。真ん中のアルバーナ・ディ・ロマーニャのパッシートは同じ2016年ヴィンテージでありながら茶色 光沢のある茶色。リカーゾリのヴィン・サント2010年はアルバーナ・ディ・ロマーニャの光沢を取ったような落ち着いた茶色。
アルバーナのパッシートとリカーゾリのヴィン・サントは見るからに飲み頃ですね。『チッコ・ドーロ2016年』はまだ飲み頃の色ではありません。実際飲んでみてもまだまだ先を感じる味わいであったことは皆さんともども確認済みですね(笑)
。どうやら『チッコ・ドーロ』は熟成が遅いようです。収穫して陰干しする場合と樹上で収穫を待つ場合、やはり樹上の方が酸が残るようですね。飲んだ印象もとてもフルーティー。甘さと複雑な酸由来の果実味が際立ちます。どっしりとした甘さを希求するいわゆるパッシートとは違います。熟成のタイムテーブルも違うようですね。
『チッコ・ドーロ』の使用品種フィアーノにもその要因があると私は勝手に想像しております(笑)。このフィアーノ種、とても熟成能力があります。2003年にD.O.C.G.に昇格した折り、あまりアロマチックでもないし『何故?』と疑問を持ったのですが(笑)、いくつかフィアーノを飲んで納得。渾身の作りのフィアーノは驚くべき熟成能力を持つ!なのです(笑)。
結論(笑)!『チッコ・ドーロ』はフィアーノ種をテヌータ ・カヴァリエル ・ペペがオリジナルの発想で作った意識の違うパッシートなのです。

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後半はサンセールの白からスタートです!

Sep 27, 2022 by weblogland |
〇サンセール 2019年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 白 サンセールA.C. 750ml 3394円税込み
「あ~!コレ美味しい。高級な味(笑)。」
「サンセールって良いですよね(笑)。品がある。」
「品のあるソーヴィニョン・ブランってあまりないんですよね(笑)。」
「私ニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン好きなんですが、上品というより強力(笑)。コレは美しい(笑)。」
家内「20年以上前に飲んだリュシアン・クロシェのサンセールに似てます。とてもバランスの良い充実したスタイルです。」
「桃のニュアンス、ハーブ、ハチミツ、とても複雑で深い。それでいてフレンドリーな飲みやすさ。」
家内「余韻のハニーさは『栄太郎の黄金の飴』っぽくて好きなんですよね(笑)。駄菓子の飴と比べると品が良くて、子供の頃はまりました(笑)。頂き物が『栄太郎の黄金の飴』だと狂喜乱舞(笑)。」
私「サンセールの白は、やや遅めの収穫とする傾向ですからハニーで粘りのあるワインになりがちです。」
「ただこのワインは無理がない印象ですよね(笑)。アルコール分はいかほどですか?
私「え~と。13.5%ですね。2019年は良い作柄のようですね(笑)。」
「基本シャルドネが好きなんですが、サンセールだけは認めます(笑)。実に美味しい(笑)。」
「ソーヴィニョン・ブランって特徴的な品種なんですけど…、独特の癖があって、資格試験のブラインド・テイスティングによく出ますよね。コレは癖がないから逆に試験に出たら当たらないかも(笑)。」
私「ここだけの話ですが(笑)、こんな良いサンセールは試験に出ません(笑)。もっと安いソーヴィニョン・ブランしか出ません(笑)。」
「う~ん。天ぷら食べながらコレ飲みたいね(笑)。天汁じゃなくて塩。塩!」
「西京漬けの魚+柚!どうでしょう(笑)?

「ワイン自体にコクがあって濃度感があるけれど、和食に合わせ易そう。」
「品の良い濃さのワインだからね(笑)。」
家内「クリーム系のソースやスープは鉄板ですね(笑)。」

番外編
実はこのドメーヌのトップ・キュヴェに
『ラシーヌ2016年』という白がございまして、こっそり取り寄せて飲みました(笑)。お値段も5000円以上と高級でして(笑)、このスタンダードのサンセールを倍くらい濃くしたコテコテの味わいを期待しました(笑)。でもですね(笑)、期待は裏切られました。とにかく個性的な味わいはサンセールの範疇を越しています(笑)。しかも計り知れない生命力もある
。途方に暮れました(笑)。とらぬ狸の皮算用となりました。経験したことがない凄いワインであったことは事実なのですが…(笑)。



●サンセール ピノ・ノワール 2018年 ダニエル・ショタール フランス ロワール 赤 サンセールA.C. 750ml 3205円税込み
「おー!しっかりしてる(笑)。」
「たしかにちゃんとしたピノ・ノワールですね(笑)。」
「カベルネ・フランっぽい固さがある。この点ロワールらしいのかな?タンニンを含めた質感は立派。結構なレベルのワインだね(笑)。」
私「ピノ・ノワールとしては重心が低いスタイルかと。全体の雰囲気はシャサニー・モンラッシェの全房発酵したピノ・ノワールに似てるかな(笑)?あとこのワインが低温で長い醸しを行っていることもタンニンの多さの理由のようです。」
「どのくらいですか?」
私「ブルゴーニュのピノ・ノワールはだいたい2週間ほどですが、このワインは3週間行ってます。」
「飲んだ感じ立体的ですよね?」
私「さすが!壮麗さに繋がる良いピノ・ノワールかと。」
家内「今、抜栓してから2時間ほどなく経ってますが、旨味がより増してバランスが取れてきているようです。」
「うんうん。これだけでイイ(笑)。全体が大きくて引き込まれる(笑)。」
「ムヌ・トゥー・サロンよりロワール的ですな。」
私「ムヌ・トゥー・サロンの方がよりブルゴーニュっぽいですよね(笑)。」
「全体のスケールが大きいですが、アルコール分はどのくらいですか?」
私「14.5%もあります。高いですよね(笑)
。2018年は酷暑でフランス・ワインは全体にアルコール分が高い傾向です。」
「マスキューさん!アルコール分が高いとワインはどうなるのですか?」
私「特に真夏が酷暑だと葡萄がスタックしてしまい酸のないスカスカのワインに成りがちです。」
家内「甘さはあって飲みやすいのですが、
旨味に欠けるワインが多いです。2018年ヴィンテージは選ばないと失敗します。

「そうすると熟成には向かないということですか?」
私「ワインによって異なりますが、酸の少ないワインは長期の熟成には向きません。でも早くから飲めますから、それはそれで宜しいかと(笑)。」
家内「このワイン、翌日になると樟脳っぽさが出ます。普通ピノ・ノワールにはあまり出ない香りです。かなり熟度が上がったことが予想されます。2018年にしては遅めの収穫だったような気がします。

私・家内「実はサンプルを取り寄せてこのワインを飲んだ折り1週間ほどかけてティスティングするつもりでしたが、あまりに美味しくて3日で飲みきってしまいました(笑)。」


〇『チッコ ・ドーロ』2016年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 甘口 白 イルピニアI.G.T. 375 ml 2624円税込み
「甘くて美味しい(笑)。とても飲みやすいし、自然な感じ。」
「甘いんだけど甘すぎない(笑)。」
「コレって貴腐ワインとは違うのですか?」
家内「樹上で干からびるまで待ってから収穫したものです。いわゆるパッシートは陰干ししたものなのですが、コレはちょっと違います。似たような作り方をするのがフランスのコアぺ。驚くほどフルーティーです(笑)。」
「鳥に食べられたり、落下したりするからリスキーですよね。早く収穫して陰干しした方が効率的なのにね(笑)。」
家内「どうも樹上だと酸の残りが良くとてもフルーティーに仕上がるようです。」
私「コアぺの『カンテサンス』なんかめちゃくちゃフルーティーですよ(笑)。果物爆弾(笑)。」
「ハニー…、でも甘いだけじゃない。」
家内「アカシアのハチミツっぽいですよね
。」
「くちなしの花みたいな香りがする(笑)!

「梨や赤い小粒の果実、杏子、プラム…」
「ゼリー状になった柿(笑)。」
「ハーブのニュアンスもしっかりある。あと香ばしさ。複雑だよね(笑)。」
「マスキューさんのブログの記述が理解できましたよ(笑)。和菓子の甘さに通じるよね(笑)。」
「後味にダメージがない(笑)。余韻が綺麗なんだよね。ベタつかない。何でかな
(笑)?」
私「ワインに酸が残っているからかと。それが旨味や果実味を支えています。」
「なるほど。出し汁の役目かな(笑)。」
「和菓子のスアマと共通する甘さだよね(笑)。スアマ食べながら食べたら美味しいよ(笑)!」
「甘酒の甘さ加減にちょっと似てるかな(笑)。塩が少し入ると余計な砂糖を入れなくてイイんだよね(笑)。」
「栗や甘納豆!」
私「もう単純に栗きんとん(笑)!」
「おせち料理なんか良さそう(笑)。」
「お屠蘇代わりで楽しめそう(笑)。」
「それカッコいい(笑)!我が家のお正月はパッシート(笑)!」
「甘く煮た黒豆や白豆、だて巻き、昆布の甘辛煮。いけそう(笑)。」
「天津甘栗は(笑)?」
「もっと高級なのいきましょうよ(笑)!」
私「モンブラン・ケーキ!イタリア産の栗を使った高級なヤツ(笑)。駅前の洋菓子屋さんの安いヤツじゃないですよ(ゴメンナサイ)。」
家内「四国の栗林公園のお土産の栗最中!
(笑)」
「地方地方にある栗の名産地の栗との飲み合わせ比べしてみたいね(笑)」
「チーズも鉄板だろうなぁ。どんなチーズが良いかな?」
「ブルーチーズ!」
家内「ロックフォールは羊だから、牛のゴルゴンゾーラの方が合いそうですね。ピカンテじゃなくてほどほどのパピヨンで良いかと(笑)。」
「ちょっと濃い目の乳脂肪分の高いチーズはだいたいオッケーかな(笑)。」
家内「ゴルゴンゾーラとトリプルクリーム
をサンドイッチしたヤツ!あー、名前が出てこない!あれですよあれ(笑)。」
「ところでこのワインのアルコール分はいかほどですか?あまり高くなさそうですよね。」
私「あまりアルコール感を感じませんよね
。でもですね(笑)、16%もあります。ちょっと驚きですよね(笑)。」
「へぇー!驚いたな(笑)。」
私「甘いワインにはトラウマがありまして
…。むかーし、年寄りが飲んでいた●玉ポートワインを初めて飲ませてもらったとき、腐った飲み物かと思いました(笑)。こんな甘露なものもあるんだよね(笑)。」


そんなこんなでございます。
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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テヌータ・カヴァリエ・ペペのパッシート美味しいですね

Sep 09, 2022 by weblogland |
う~ん。
テヌータ・カヴァリエ・ペペのパッシート美味しいですね。開けてから今日で3日目。揺らがないですね。

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基本的に甘さ加減が良い。とても日本的(笑)。お正月のおせち料理の栗きんとんや甘辛く煮た煮物、白や黒豆食べながら飲んでみたい!。デザートではなく食事に適した甘さにピッタリ。栗のニョッキなんかも合いますね。甘塩っぱいものには広く合いそう(笑)。
いわゆるパッシートやアパッシメント、貴腐ワイン、アイスワインなどは甘さを増す意図。それをさらに足し算して甘さをさらに増す意思のワインです。要はより甘くすることに意味がある(笑)。基本エスカレートするベクトルです。翻って日本だともちろん甘さは珍重されますが、ほどほどの甘さ。和三盆などは分量が多ければ多いほど良いわけではありません。過ぎないバランスが大事。
彼の地でこんなパッシートがあるとは驚きです。こんな品の良いパッシートは初体験(笑)。感動的でございます(笑)。

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昨日はマスキューで新着ワインのティスティング(笑)。

Sep 08, 2022 by weblogland |
昨日はマスキューで新着ワインのティスティング(笑)。
メンバーはいつも通り、私、家内、筋金入りのワイン・エキスパートKさんの3名。
私「今日一番気になっているワインは、サンセールのドメーヌ・〇〇です。ジェネリックが素晴らしいので、一番高いトップ・キュヴェを取り寄せました(笑)!」
Kさん「ほっほっー、こりゃラッキーだな(笑)。」
家内「このドメーヌのジェネリックのものが実にサンセールらしい(笑)。ブラインドで飲んでもサンセール(笑)。」
私「それのトップですから、コタみたいなコテコテのサンセールではないかと(笑)。コタが高くて手が出ないので、代わりになったらラッキーかと(笑)。」
Kさん、家内、私「あれ!変わってる予想したものではない(笑)!」
私「これホントにソーヴィニヨン・ブラン?」
家内「良いワインだとは思うけど、戸惑う!」
Kさん「予想大ハズレ(笑)。サンセールとは思えませんよ。かといって何処?」
家内「アペラシオンに沿ってない(笑)。」
私「正直アペラシオンに沿ってなくても物凄く美味しければオッケーなんだけど、手放しで称賛も出来ない。難解なワインなんだよね。」
Kさん「これは意表を突かれましたよね(笑)。ビオっぽくもあるんだけど、哲学的
(笑)?」
私「樟脳や松脂っぽく…。ソーヴィニヨン・ブランにもそのニュアンスはあるんだけど、ソーヴィニヨン・ブランの表出の仕方とは違う。まだ開いてないとは思うけど…。解らない。」
家内「私達には彼の父親世代の生産者のワインの味わいが基本になってるんだけど、最近の若い生産者のワインってその枠を飛び越えてるよね。彼らは世界中で学び、新しいテクノロジーに触れているから、予想を越えるワインを作るんだよね。」
私「でもさぁ、良くて美味しいワインには
美味しさを達成するセオリーがある。それは変わらないと思うんだよね。」
Kさん「このワインは素直にそれが伝わってこない(笑)。経過観察が必要かな(笑)。」
私・家内「ではKさん、経過観察お願いします(笑)!」

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ジェレミー・ムーラって覚えておられますか?

Sep 05, 2022 by weblogland |
皆さん!

ジェレミー・ムーラって覚えておられますか?フクロウのラベルのワインと言えば心当たりございましょうか(笑)?

ロワール河口のフィエフ・ド・ヴァンディアンの生産者です。赤も白も全房発酵したワインを作る生産者です。私個人的にも大好きなワインです。ただしインポーターさんの扱いがなくなり終売となって久しい(笑)。

家内があるインポーターさんからサンプルを取り寄せるために調査(笑)したところ、
家内「ジェレミー・ムーラがある!ミュスカデぇー!」
私「やったぁー!ミュスカデも近いからね(笑)!」
家内「友達とコラボして作ってるみたい。ミュスカデ・モニエール・サン・フィラクルもあるよ!4,000円だぁ!」
私「うっ!一番安い2,700円のを取り敢えず試してみようよ(笑)。それ飲めばだいたい解る。」

ケチな性格の私らしい(笑)。

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マスキュー 試飲会リポート 後半

Aug 29, 2022 by weblogland |

同じくモンテチーノ・ロッソの赤
腕を上げた(笑)?
●ロマーニャ・サンジョヴェーゼ・スペリオーレ 2019年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C. 赤 750ml 1697円税込
「ええと『A』の次は『S』ですね(笑)。」
家内「これも前はサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャD.O,C.からロマーニャ・サンジョヴェーゼに変更になりました。」
「白のアルバーナだけがD.O.C.G.なんですね。でも値段は同じ(笑)。」
私「生産者のモンテチーノ・ロッソは良心的です(笑)。値段で無茶しません(笑)。」
「家族経営で何代も続く理由はあるんだよね(笑)。1発狙わない(笑)。」
家内「そうですね(笑)。品質は年々向上してますから立派です。」
「マスキューさん、この『S』以前扱ってましたよね(笑)?」
私「はい。2015年ヴィンテージを扱いました。あの時はワインの濃さが尋常でないくらい濃かった(笑)。」
家内「この2019年のメイクはスタイルが変わりました(笑)。」
私「まっ、まっ、どうぞお試し下さい。」
「うわっ!はっきりしてる。果実味がバーンとしてる(笑)。」
「プラム系、チェリーもある。確かにサンジョヴェーゼ!でもキャンティとは違う(笑)。」
「キャンティってこんなに強くない(笑)。」
「飲んだ感じ、上等のワインだよね(笑)。」
「タンニンは香りと比べると強くない。でも全体は強い(笑)。」
家内「2015年とはスタイルが違いますよね。2015年はタンニンが途方もなく濃くて強かった。果実味のディテイルをマスキングしてました。」
「どう作りを変えたんですか?」
私「発酵期間を倍にして徹底的に抽出したワインをプレスをかけずに仕上げたようです。」
「なるほど!雑味がないのはそのためですね。でも強い(笑)のも発酵期間が伸びたためなんですね。」
私「左様かと。試行錯誤しているような気がします(笑)。今までにないアプローチだと思います。」
「アルコールとのバランスがちょっと気になりますが、ワイン自体まだ向上しそうですね。」
家内「まだちょっとアルコールっぽさがありますが、時間と共に折り合いは良くなるとは思います。」
私「後のボジョレーがとても折り合いが良いので、この点目立ちますね(笑)。」


ボジョレー・ヌーヴォーに囚われてはいけません。美味しいボジョレーこそ愛すべきワインなのです(笑)!
●ボジョレー・ヴィラージュ・ランティエール『レ・ブリュイエール』2019年 ドメーヌ・シャサーニュ フランス ボジョレーA.C. 赤 750ml 1980円税込
「マスキューさん!今年はボジョレー・ヌーヴォーやらないのですか?」
私「そーなんです。元々の価格の上昇に加え航空運賃が2.5倍になるようで、インポーターさんも諦めるところが続出です。

「あー、ロシア上空は飛べないんだよね。
かなり遠回りだし、燃料費がとんでもないことになりますね(笑)。」
家内「ちなみにモリエールのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーは5,000円くらいになるそうで、インポーターさんも匙を投げました。」
「ボジョレー・ヌーヴォーの終焉かな。まあ、端目から見ても危うかったよね。ボジョレーの全生産量の半分をヌーヴォーで売ってた時期があったほどだもんね。」
私「これから先を考えると、美味しいボジョレーを探すのが真っ当かと気づきました。マスキューは真っ当なボジョレー再発見をテーマにします(笑)。」
「ボジョレーを見捨てるのは罪だよね。日本も片棒担いだしね(笑)。」
「まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「香りにコクがある。充実してるよね(笑)
。」
私「インクの香りもしますね(笑)。」
家内「スミレの香りなんて言われてますね
(笑)。」
「う~ん。ジャム イチゴジャムの香りがしますな(笑)。昔飲んだボジョレーを思い出しましたよ(笑)。」
「そうそう(笑)。クリュ・ボジョレー制覇
!なんてやってた(笑)。」
「2019年ですかぁ。今飲んでとても美味しい(笑)。渾然一体になっている。ヌーヴォーとはまるっきり違うよね(笑)。」
私「折り合いがベストですよね(笑)。」
「香りはイチゴジャムなんだけど、口の中では梅!」
「昔お袋が庭に干して作った梅干し思い出しましたよ(笑)。日本人には親近感の持てる味わいですね(笑)。」
家内「私もおばあちゃんの作った梅干し思い出しました(笑)。筍の皮に梅肉を挟んでチュウチュウ吸ったのを思い出しました(笑)。」
「ガメイ、確かにガメイ!この香りは忘れない(笑)。」
「今年カベルネ・ソーヴィニヨンを栽培したんですが、情けないくらいの小粒の実がちょっとだけの収穫(笑)。でも食べると凄く味が濃くてびっくり。売ってる葡萄とは違うんだよね。」
家内「一度南フランスの生産者が来日したとき持ってきてくれたグルナッシュを食べさせてもらいましたが、驚くほど小粒でメチャクチャ甘くてびっくりしました(笑)。」
「そうすると我が家のプランター栽培のカベルネは間違ってなかったのかな(ガハハ)。」
私「ワイン作るにはもっと収穫を増やさなきゃ(笑)!」
「へっ、へっ、へっ(笑)。悔しいからスーパーで売ってたマスカット・ベリーAを買ってきてチャレンジしました(ガハハ)。」
私「やったぁ!どうでした?」
「砂糖足して酵母を加えて作ったけど、大して美味しくなかった。残念(笑)!」
私「酵母はイーストですね(笑)!」
「そう(笑)!」
私「イースト菌はサッカロミセスの仲間ですからアルコール発酵もするんですよね
(笑)。知り合いの〇〇〇化工の方はサウジアラビアなどのアルコール禁止国に行くときはイーストが必需品だとか(笑)。ジュースをワインにしたりするらしいですよ(笑)。」
私「さらに納豆も作っちゃうらしい(笑)。」

いつも楽しいお話ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会 リポート 前半

Aug 29, 2022 by weblogland |
マスキュー大定番の泡 クレマン・ド・ブルゴーニュからスタート!
◎クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ドゥ・ブラン ドメーヌ・デュ・ビシュロン フランス ブルゴーニュ マコネ地区 白発泡性 750ml 2536円税込
「あ~、たまらん(笑)。ポカリスエットに匹敵する(笑)。」
「う~ん。確かに(笑)。泡がきめ細かいからポカリスエットとは違うかな(笑)。」
私「そーですよ。ポカリスエットには泡がない(笑)。」
「今度粉末のポカリスエットを炭酸で溶かしてみようかな(笑)。」
暑さゆえいきなり話は脱線(笑)。
「丸っきりのエキストラ・ドライは爽やかで美味しいけれど、濃くのある泡も違った意味で暑さ対策になる(笑)。エネルギー・チャージ出来るもんね(笑)。」
「この泡とても濃い(笑)。なかなかお目にかかれないほどの濃度感。シャンパンでも立派な部類ですよ(笑)。」
「塩味があるから甘さも引き立つ。このバランスは絶妙。しかもシャルドネの味 ブラン・ドゥ・ブラン!」
「クレマンにしては泡がしっかりしてますね(笑)。」
私「翌日になっても泡は死にません(笑)。」
家内「ブルゴーニュ南部マコンのクレマンです。クレッセ村の西側ですから傾斜の畑ですね。」
私「普通はクレマン用の畑がありますが、ドメーヌ・ビシュロンはメインの『マコン・ペロンヌ』同様の作りをしたシャルドネでクレマンを作っているようです。
近所のアンドレ・ボノームのクレマンとはスタイルが違います。」
「へぇー、アンドレ・ボノームもクレマンを作っているのですか?どう違うのですか?」
私「アンドレ・ボノームのクレマンはシャンパンを意識していて、ビシュロンはシンプルにマコンのクレマン(笑)!」
家内「個人的にはビシュロンの方向に賛成です(笑)。」
「この甘味って酸味の甘味を感じますよね。甘みの旨味?あと後味のハニーさが素敵(笑)。」
私「後味の後味に焦がしたような苦味。特徴的ですよね。シャンパンなんかでは焦がしたリンゴなんて言われる香りがブラン・ドゥ・ブランにはありますがちょっと違うかな。」
「心地よい焦げ(笑)。玉ねぎを炒めて飴色になって、それをもう少し 一部がほんのり焦げたような…。甘さを伴う焦げ味(笑)。」
「シンプルに感じるワインなんだけど、単純なものではないですよね。安い泡とは別物(笑)。良くできてる(笑)。」
「暑さしのぎではなく、ビストロで美味しいアラカルト料理を食べながら飲みたいな(笑)。」
私「ごもっともでございます(笑)。」

ザ・イタリアの白ワイン!
〇サーラガト ヴェルメンティーノ 2020年 イタリア サルデーニャ 白 イゾラ・デイ・ヌラーギI.G.P. 750ml 1885円税込
「うん!まさにザ・イタリア!いいね(笑)。土地の味わいだよね。それだけでウキウキ楽しくなる(笑)。これもってピクニックでも行きたい(笑)。」
「ミネラリー、砕石の香り(笑)。あと塩辛さ。ハーブの香り?」
「ガッチリしてファット、濃い。でも爽やかでもある(笑)。初めての経験です(笑)。」
私「日本に輸入されているサルデーニャのヴェルメンティーノはファットで花のようなアロマチックなスタイルのものが多いです。こんな田舎臭いものは初めて飲みました(笑)。好きだなぁ(笑)。」
「マスキューさん、パーラーのヴェルメンティーノ扱ってますよね。あれってファットでフルーティーで濃度感があってとても上等。このワインとはスタイルが全く違いますね。パーラーはレストランで、これはビストロで、かな(笑)。」
家内「抜栓してから徐々にハーブの香りが強くなります。四日目くらいまでハーブの香りは増殖します(笑)。」
「ワイン自体がとてもしっかりしていて堅牢。でも柔らかさもあって飲みやすい。しかも香りはユニーク(笑)。確かに面白いワインですよね(笑)。私大好き(笑)!」
「さて、このワインは何に合わせるかな(笑)?」
「うんうん。それは大きな問題だ(笑)!」
「このワイン、和食にも合わせ易そう。サンマを焼いてたっぷりの大根おろし!」
私「大根おろしはリンゴ酸がたっぷりありますからぴったりですよ(笑)。」
「サバなんかも行けそう。刺身も良さそう
(笑)。」
「イカのフリッター!」
「フリッターだったら特に魚介類ですよね(笑)。」
「ボッタルガ!これでしょう!サルデーニャの特産品。」
私「からすみですね(笑)。日本だとボラの卵巣ですが、ボッタルガはボラだけでなくマグロの卵巣も使うようですよね。」
家内「ボッタルガは熟成したミモレットのような味わいですからワインとは鉄板の相性ですね(笑)。」
私「からすみもカチンカチンに乾燥したものではなく、半生のヤツ美味しいんですよね。」
私「このハーブの香りってローズマリーなんかのニュアンスなんですよね。広がった葉っぱではなく針葉樹の葉っぱのような尖った葉っぱの香りかと。」
「ソーヴィニヨン・ブランなんかのハーブっぽさとは違うよね(笑)。」
「う~ん。乾燥したドライな土地の香りですね。サルデーニャ!」
「サルデーニャと光景が目に浮かぶ(笑)。」
「洗練はされてないけど、とても良い(笑)。」
私「子羊の香草焼き!ローズマリーをたっぷりまぶしたヤツ。」
家内「羊乳のチーズだったら何でもオッケーかな(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、ブログの写真だと裏側が写ってましたけど、その意図は?フェイント(笑)?」
私「実はワインの到着が遅れまして(笑)、」
家内「写真を撮るときに、もうすでにラベルを剥がしてしまってました(笑)。ですから間に合わない(笑)。」
「でも可愛いラベルですよね(笑)。」
「お土産物みたい(笑)。」
家内「地元の伝統的な機織り。民族衣装とか。」
「サルデーニャを全面的に押し出してますね(笑)。すべてがサルデーニャ!」
私「このワイン、じつはアプルッツオのネゴシアンのグループが主導して作ったワインなのです。普通ネゴシアンは葡萄やワインを買うだけのワイン商で特に値切ったりするので嫌われてました(笑)。このグループは小規模農家だけと畑の面積で契約し、栽培を指導します。」
家内「葡萄の量が少なくてもちゃんとお金を払いますから農家の経営基盤は安定し、ワイナリーは良い葡萄を安定的に確保出来る。お互いにウィン・ウィンの関係です。しかも『サーラガト』と言うブランドまで作り地元に貢献する姿勢は立派。しかもグループの名前は一切出てきません(笑)。」
「へぇー、俺だったら適当にサボって『スミマセン。これしか出来ませんでした!』って言っちゃいそう(大爆笑)。」


変わらず美味しい!コレもマスキューの大定番!
〇ロマーニャ・アルバーナ・セッコ 2020年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C.G.白 750ml 1697円税込
「マスキューさん!この『A』沢山飲んだ気がします(笑)。昔から扱ってますよね?」
家内「はいマイ・フェイバリット・ワインです(笑)。」
私「今やアルバーナ・ディ・ロマーニャD.O.C.G.のトップ・ランナーです(笑)。前の2019年ヴィンテージはガンベロで最高位のトレ・ヴィキオリを獲得しました。2020年のこのワインは比べるとスケール感が増した感です(笑)。」
家内「今は名称の規定が変わりロマーニャ・アルバーナD,O.C.G.ですね。」
「あー!美味しいや(笑)。」
「前のヴェルメンティーノとは真逆のスタイル(笑)。完成されてるよね。」
「酸はあるけど落ち着いている。大きさもあるし、余韻が長くて美しい(笑)。」
「美食の地エミリア・ロマーニャらしい味わい。野趣溢れるワインじゃないよね(笑)。」
「上品。かといってケチ臭くない(笑)。」
「色にグリーン入っているからまだ若いのだろうけど、すぐ飲んで楽しめる。上手なんだろうなぁ(笑)。」
「マスキューさんのロングセラーなのも頷ける(笑)。これ飲んで文句言う人居ないんじゃない(笑)。上等の美味しさ(笑)。」
「この上に『コドロンキオ』ていうキュヴェがあるけど、あれは凄いよ(笑)。」
「マスキューさん、それあるんですか?」
私「こっそり売っております(笑)。セッコなので辛口なのですが、貴腐ワインが3割
入っています。」
「貴腐ワインが入ってるんですか!」
家内「産地はポー川の影響で秋口に霧が発生します。このため貴腐ワインが出来ます。」
「そー言えば生ハムの熟成に霧が良い影響を与えるなんて書いてあったな(笑)。」
私「このワインも後味にハニーなニュアンスが強いですよね(笑)。基本、収穫は遅いような気がします。」
「あー、『A』も良いけど『コドロンキオ』も飲んでみたくなりましたよ(笑)!」
私「『コドロンキオ』飲みながら高級なモンブランケーキを食べた日には美味しくて卒倒しますよ(笑)。」
「高級なモンブランケーキですね(笑)。」
私「はい!栗はイタリア産です!」

今日は『A』を一生懸命売る予定でしたが、ついつい『コドロンキオ』のセールスもしてしまいました(笑)。

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シャレルのカヴァ美味しかった

Aug 13, 2022 by weblogland |
明日は台風ですね。それでも最高気温は33℃あると言いますから、ちょっと気分が悪い(笑)。30℃くらいに負けてくれないかな(笑)?

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ところで昨日飲んだレシャレルのカヴァ美味しかった(笑)。軽くて飲みやすいのですが、決して薄くない。飲み手の要求するすべてがある。清涼感とアミノ酸チャージを同時にさせてもらいました(笑)。もちろん1本開けてしまいましたが(笑)、最後の一滴まで堪能しました。最後の1杯を口にすると、いとおしさを感じました(笑)。生産者ミチャンさんの顔が目に浮かびましたね(笑)。もちろんゴージャスな高級品ではないのですが、この点は差はないと思いますし。そしてこのように感じる私は幸せ者と確信(笑)。こうでなくっちゃ(笑)!
ありがとう!
ミチャンさん!

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桝久 試飲会リポート 後半

Aug 01, 2022 by weblogland |
後半の2本はブルゴーニュ!
しかも、2019年でございます!

〇ブルゴーニュ ・オート・ コート・ ド・ ニュイ シャルドネ 2019年 ドメーヌ・ギィ・シモン フランス ブルゴーニュ 白 750ml 2677円税込み
「あー!おじさんのブルゴーニュだぁ(笑)!」
「白もあったんですね?」
わたし「前回は2018年の赤を試飲会で出しました。今回は2019年の白です。ちなみに2019年の赤も入荷しております(笑)。」
「あっ、ホントだ。棚の下の方に並んでる(笑)。マスキューさん得意のサブリミナル攻撃(笑)?」
私「えへへ(笑)。2019年の赤、白共にお出ししたかったのですが、今回は白のシャルドネとなります。予算と本数の都合となります(笑)。」
「どれどれ…。うわっ!強烈!」
「確かにまだまだ若い感じ。でも、中の詰まり方は半端じゃないね(笑)。」
「青く若い熟した白ワインかな。」
「うんうん。ちょっとミュルソーっぽい(笑)?」
家内「店長はミュルソーに似てる、私はプュリニー・モンラッシェの若い物に似てる。と感じております(笑)。いかがでしょう?」
「樽のニュアンスがするけど高級な感じだよね。」
「ブルゴーニュの正銘な白ワインだよね。」
「この白ワイン木樽熟成してると言うことは、マロラクティック発酵をしてると言うことですよね?」
私「はい。そーなんです。それでいながら マロラクティック発酵をしていながらこれほど酸が残っていることに絶句いたしました(笑)。」
家内「しかもアルコール分は、なんと!14%です。経験域を越えております(笑)。」
「えー!14%ですかぁ!」
私「最近ミュルソー辺りでもアルコール分14%くらいのものを見かけます。温暖化の性ですかね?」
「確かに若いには若い。香りは白い花や梨
。暑苦しくもない(笑)。」
私「比較的暖かなヴィレ・クレッセのようなトロピカルなニュアンスでもないのです。あくまでもボーヌの白の印象なのです。」
「粘りがあってとてもオイリー。オリーブオイルをパンに塗って食べながらこのワイン飲みたいな(笑)。」
家内「この白ワイン、開けたあと1週間くらい経つとトロトロになりますよ(笑)。」
「熟成してトロトロになったのを飲みたいね(笑)。」
「マスキューさん!この夏はとても暑い。我が家のセラーは満タン。セラーに入らなくてもワインって大丈夫ですか?」
私「基本30℃を越えなければ大丈夫です。高いワインほど耐久力はあると思います
。」
家内「北側の納戸で新聞紙にくるんで置いておく、もしくはクーラーボックスに入れて毎日凍らせたペットボトルを入れ換えると完璧。」
「昔の家は北側の納戸は涼しいからな。でも今はマンション住まいが大いなるから、エアコンかセラーは欠かせないよね
。」
私「セラーは暑いときに限って壊れるんですよね。日中気温が上がるリビングに設置されてますから余計にリスクが高いです。セラーも涼しいところに置いておくのが望ましいですね(笑)。」
「なるほど、我が家のペット部屋は30℃以下になってるから、その押し入れにワインを置いておくのが賢明かな。下手にセラーに入れると逆に危険かも(笑)。」
家内「昔、岩野先生が北側の部屋に新聞紙を巻いて保存した白ワインと、ベランダに新聞紙を巻いて箱に入れて一年経った白ワインを飲み比べさせていただきましたが、差は感じませんでした。」
「僕はクローゼットに好きな白ワインを6本来入れて、あと部屋の隅で同じ白ワインを6本保存して3年間に亘り経過観察しましたが、どちらも変わらなかったでした。ついでに言うと、どちらも時間の経過で良い方向に熟成もしませんでした(笑)。代が変わってワイン自体が良くなくなったものと理解しました。とっても残念でしたけど(笑)。」
家内「さすがFさん!」
「ワインの熟成って酸化なのでしょうが、時間を必要とするんですね(笑)。」
私「そーなんです。開けて経過観察するのはとても大事なのですが、実際にそのワインのベストの状態を経験出来る訳ではないんですよね(笑)。開けてから持つワインだと熟成の可能性を感じますが、実際に熟成してどうなるとは保証も断言も出来ない。あくまでも熟成能力がありそうだな。ってくらいなんですよ。」
家内「経験的な感なんですよね。」


●ペルナン・ヴェルジュレス 2019年 ドメーヌ・ロラン・ペール・エ・フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 3980円税込み
「う~ん。誰がなんと言おうと美味しいピノ・ノワール(笑)!」
「派手じゃないけどイイなぁ。」
「一口目はそんなにインパクトはないんだけど(笑)、飲めば飲むほど引き込まれるね(笑)。」
「マスキューさん曰く『実直』の意味が解りましたよ(笑)。」
家内「この生産者ロランはもともとは農夫
。4代かけてコツコツとペルナン・ヴェルジュレスに10ヘクタールの畑を所有するに至りました。調べるとペルナン・ヴェルジュレスの優良生産者として評価されています。」
私「ペルナン・ヴェルジュレス村は2/3は1級格付け以上の畑です。全体が斜面にあり並級の畑はとても少ないようです。ただアペラシオンの面積が小さく生産量が少ない。あとブルゴーニュの金看板コルトンに名前負けしてるので(笑)、日本にはあまり輸入されていません(笑)。」
「これってクラシック・スタイルなんですか?」
私「早く飲めるように作られてはいますが
、余計なことはしていませんね(笑)。」
「シンプルなんだけど、良さ満載(笑)。ブルゴーニュの高級ワインって、アンリ・ジャイエみたいにとことん抽出するスタイルが多いけど。このワインとはスタイル違うよね(笑)。」
「中にしっかりぎっちり詰まってる。でも自然なんだよね(笑)。」
「ストロベリーとフランボワーズの果実をしっかり感じる。弾けんばかりではないけど、しっとり充実している(笑)。」
私「ペルナン・ヴェルジュレスのワインはあまり飲んだ記憶がありませんので、どんな味わいがペルナン・ヴェルジュレスだとは断言出来ません(笑)。このワインは隣のサヴィニ・レ・ボーヌより冷涼な感じはしませんね(笑)。」
家内「とは言えボーヌであることには疑いないですね(笑)。」
「ボーヌの何処?ペルナン・ヴェルジュレスかぁ(笑)。」

「う~ん。今日はセットで買おうか悩んでます(笑)。ウチは私しか飲まない1馬力なんですよね(笑)。マスキューさんは毎日飲みますか?」
私・家内「はい。ウチは夫婦2名でもターボつきなので実質3馬力あります(笑)。ですから毎日1本では足りません(笑)。」


マスキューのお客様の中でペルナン・ヴェルジュレスのレストランで食事しながらワインを飲まれた方が2名おられました
!さすが!

「私ペルナン・ヴェルジュレスのレストランでブッフェ・ブルギニオン食べました。飲んだ赤ワインはおそらくペルナン・ヴェルジュレスだと思いますが覚えていない(笑)。炉に葡萄の枝をくべて牛肉を焼いてましたっけ。」
「僕らはワインがとにかく美味しくてそれに気をとられました(笑)。帰りの空港のワイン・ショップで聞いたら『何処のペルナン・ヴェルジュレスを飲んだのか?』と聞かれ答えに窮すると『じゃあコルトン買っていけ』と言われましたよ(笑)。」

経験値高し!

暑苦しく、コロナ禍の中、皆様のご協力でH.K.S.15作戦をまっとう出来ました。
ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Jul 31, 2022 by weblogland |
昨日、一昨日と大変大変暑い中ご来店ありがとうございました!

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◎アマルテア・ブリュット・ナチュレ・レゼルバ・オーガニック 2019年  ルシャレル スペイン 発泡性 カヴァ 白 D.O. クラシック・ペネデス 750ml 1980円税込み
「た、た、たまらん!」
「冷涼さが体に染み入る(笑)。おかわりもらえます?」
「なんと言えば良いのか…、細やかな酸が良いんだよね(笑)。」
「冷やすことで際立つよ(笑)。」
私「マスキューの定番商品カヴァ1+1=3とは違ったスタイルです。特にこれはブリュット・ナチュレです。」
「カヴァってもともと薄いよね。サイダーみたい(笑)。だからブリュット・ナチュレで仕上げるのは大変だよね。」
「うんうん。でもさぁ、シャンパンの熟成香とは違うよね。トースト香 ブリオッシュの香りは強くない。」
私「そーです。焼きリンゴや花梨のようなニュアンスとは違いますね。あれほど強烈ではありませんね(笑)。」
「でもさぁ、ケース・バイ・ケース。こんなに暑いときはこっちの方がありがたい(笑)。独特の酸味は冷やすことで素晴らしく感じる(笑)。」
「マスキューさん!この独特の酸味…、ブログに書いてある酸味ですか。赤い果実のような甘い酸味でしたっけ?」
私「はい!舌の奥の左右で感じます。長い熟成によって酵母が変質したものです。上等なスパークリングワインにみられるものです。ただこのカヴァは飲みやすい軽やかさにプラスして独特の酸味があり
変わるものが無いスタイルとなっております(笑)。」
「泡が良いね(笑)。」
家内「15ヶ月瓶内熟成してますので、泡持ちがとても良いです(笑)。」
私「開けてから丸一日経っても泡立ちます。」
「これって、カヴァD.O.表記じゃないんですよね。」
私「はい。D.O. クラシック・ペネデスとなります。昔からカヴァを作っていた生産者が結束して作ったD.O.です。15ヶ月以上の瓶内熟成期間を経るとクラシック名称をつけられます。」
家内「今やカヴァはスペイン中何処でも作れる 単に瓶内熟成させた発泡酒の名称となってますから、昔からの生産者にとっては腹立たしいですよね(笑)。」
「なんでそうなったんですか?」
私「カヴァが世界的に売れて原料がペネデスだけでは足りなかったからです。」
「もともと良いカヴァをしこしこ作ってた生産者は怒るよね(笑)。」
「マスキューさん!この山羊の絵が描いてあるワインってどれも美味しいですよね(笑)?」
家内「この写真のおじさんが作ってます(笑)。スペインでビオをもっとも早く取り入れた方です。」
私「ビオと言っても畑に山羊を放って雑草や下草をたべさせたり。もともと斜面に畑があるのでトラクターは入りませんから、山羊を使って一石二鳥です(笑)。ミチャンさんはお茶目でエネルギッシュな方です(笑)。」
「へぇー、山羊は葡萄を食べないのですか
?」
家内「6月頃だとまだ葡萄果は小さくて青く不味い(笑)。山羊はそれを知っているから葡萄は食べないそうです(笑)。」
「へぇー、無理がなく効率的なんですね(笑)。」
私「特別ビオ・ビオ言うような感じではありませんね(笑)。」
家内「お茶目と言えば、バック・ラベルのバーコードに一工夫してます(笑)。」
「あっ、ホントだぁ(笑)。コルク止めのキャップにも山羊が描いてある(笑)。」

◎チェラスオーロ・ダブルッツォ・スペリオーレ 2021年 バローネ・コルナッキア イタリア赤・ロゼ 750ml 1508円税込み
私「新物の2021年の御披露目でございます(笑)。」
「おっ、貴族コルナッキアのロゼですね(笑)。美味しいんだよね(笑)。」
「2021年ですかぁ。早いのですね?」
家内「この春に瓶詰めしてしばらく休ましてから日本に6月頃に届きます。年に一度なので秋口には売り切れます(笑)。」
「2021年の作柄はどうかな(笑)?」
「う~ん!美味しい!コルナッキアのワインってどれも美味しい(笑)!フレッシュ&フルーティーなんだけど、飛び抜けている(笑)。」
「赤い果実のニュアンスが凄い(笑)。綺麗
!しかも鮮烈(笑)。」
私「このヴィンテージはモンテプルチアーノらしいストロベリーのニュアンスがベースにしっかり感じます。この点2020年とはちょっと違うかな?その上にフランボワーズやアセロラ、レモンなどが盛り沢山(笑)。2020年より複雑に感じます。」
「マスキューさん!私このロゼを飲むと赤ワインのモンテプルチァーノ・ダブルッツォに素直に繋がらないんですよね(笑)
。」
私「このキアレット ロゼはフレッシュに早く飲めるようにマロラクティック発酵を止めていますから、長い熟成を要する赤ワインとは設計図が違うので、繋がりませんよね(笑)。」
「このロゼ、私には赤ワインとしか思えませんよ(笑)。だってボジョレーより色が濃いですもん(笑)。」
家内「基本は赤ワインの作りなのですが、色があまりつかないうちに葡萄液を抜いたのがこのロゼ キアレットです。」
「新酒だと思えばイイのかな(笑)?」
「そうそう。今年はボジョレー・ヌーボーが高いみたいですよね?マスキューさんはどうするんですか?」
私「今年はボジョレー・ヌーボーは扱いません(笑)!3,000円のモリエールが5,000を越えますので無理です(笑)。」
「コンビニのボジョレー・ヌーボーだってめちゃくちゃ高いみたいですもんね(笑)
。」
「ボジョレー・ヌーボーに拘らなくてもイイんだよね。マスキューさんイタリアの新酒はやるの?」
私「はい!その予定です。ただ航空運賃が高そうなので見積り待ちです。あとラングドックの新酒の船便が入荷します。ボジョレー・ヌーボーの解禁日には届いているはずです。」
「なにも解禁日を勝手に決めてるんだから
、解禁日を決めてない新酒だって良いじゃない(笑)。」
私「はい。仰る通り!今年の新酒を飲めることを祝う!それが本来でございます(笑)。」
「便乗して儲けすぎ(笑)!」
「調子に載せられた我々にもかかわらず責任あるね(笑)。」
「ところでマスキューさんはロゼ・ワインの選び方上手ですよね(笑)。」
私「ありがとうございます!『大日本ロゼ・ワイン普及協会会長』が選んでおりますので(笑)。」

●ニエトロ・デ・ソモス ガルナッチャ 2017年 ボデガス・ソモス・ガルナッチャ 赤 スペイン アラゴン D.O.カラタユド 750ml 1885円税込み
「う~ん。濃いし深みがある。旨いね(笑)
。」
「高級だよね(笑)。2017年か、今飲んでちょうど良いね(笑)。」
「辛口なんだけど甘露(笑)。美味しい(笑)。」
「チョコレートのニュアンス。ガトー・チョコラかな(笑)。」
「ガルナッチャ単一とは思えない複雑さがあるよね。」
「粉っぽさ、チョコレートみたいな?」
「濃いけどとても飲みやすい。アルコール分はいかほどですか?」
家内「14.5%あります。でもそんなに高く感じませんよね(笑)。」
「うんうん。まさに折り合いが良い(笑)!」
「ということは、?」
私「高いアルコール分が気にならないほどのタンニンと酸がある。バランスがとれていると言うことでございます(笑)。」
「マスキューさん!これ、どう考えてもスペインのガルナッチャとは思えないですよ(笑)。」
私「最初、ブラインドで飲んだのですが、ローヌ・ヴィラージュの良い生産者かと思いましたよ(笑)。」
「そう言えば先月の試飲会で出た美味しいローヌに似てる(笑)。パフみたいな味のワイン。」
「昔はスペインのガルナッチャって荒くて荒くてどうにもならないからバルクでブレンド用として売られてたんだよね。ここまでクオリティーの高いガルナッチャができるとは!」
「栽培・醸造技術の進歩と資本投下の賜物だよね。もともと古いガルナッチャの葡萄樹があったのは幸いだけどね(笑)。」
私「EUから多額の補助金が入ったようですね(笑)。ワイナリーの写真を見てナパのブティック・ワイナリーかと思いましたよ(笑)。」
家内「レストランが併設され、ワイン・ツーリズムに対応したワイナリー作りがされてます。」
私「産地のカラタユドは標高が1,000mほどあり人が住むには過酷な環境。気温の日較差が30℃あります。まあ、自然環境
としては良いのかな(笑)。」


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今まで飲んだアンドレ・ボノームのワインで一番スパルタンな作柄だと思います。

Jul 18, 2022 by weblogland |
2020年のアンドレ・ボノームのワインが入荷しました!
ヴィレ・クレッセ トラディション レ・ピエール・ブランシェ 2020年 ドメーヌ・アンドレ・ボノーム 750ml 3771円税込み

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やはり寝上がりました。エントリー・クラスのワインでも3,000円代後半ですね。
まあ、それはさておき2019年が完売し、数ヵ月前に2020年は来ていましたがちょっと待つことにしました。このキュヴェはアンドレ・ボノームのラインナップの中で一番最初にリリースされます。得意の木樽は一切使わないストレート(笑)。それゆえ2020年の作柄が解ろうかと。
第一印象、2020年は強い!少しおいてしてから飲むのがよろしいかと。ちょっと前に飲んだ印象はとても酸がありミネラリー。手強い印象でした。いつもフレンドリーなアンドレ・ボノームにあっては驚き(笑)。
2020年は収穫が異常に早かった作柄。酸もいつも以上に残ってますね。全体に酒石酸が多い印象。今まで飲んだアンドレ・ボノームのワインで一番スパルタンな作柄だと思います。
きっと上級キュヴェは長期熟成タイプのワインだと思います。

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美味しい!

Jul 09, 2022 by weblogland |
う~ん。
美味しい!
何が?って
お茶です(笑)。実は先日玉露をいただきました。葉っぱを齧ると旨い!海苔や海藻の味がする上物の玉露です。ちょっと低めのお湯でじっくり入れると実に美味しい。この黒トリュフのニュアンスはワインにもあるんだよね(笑)。あと生木の木樽にもある。味わいには心酔させられます。
でもですね、巷は暑い!
そんなわけで冷茶にしました(笑)。夜に急須にたっぷり玉露を入れて水を足し冷蔵庫に入れるだけ。ポイントはお茶っ葉をケチらない。ケチな私としては清水の舞台から飛び降りるつもり(笑)。
あ~!
美味しい!
晩酌のワインと寝起きの玉露。なんて私は幸せなんでしょう!
今朝は寝ぼけながら玉露の冷茶を楽しみましたが、『安倍さんはこんな楽しみももうできないんだな。』と思うと気の毒でなりません。明日は解りませんからこの瞬間に感謝です。一日一生です。

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桝久 試飲会リポート 後半

Jun 27, 2022 by weblogland |



●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 2014年 スベイン 赤 セントロ マンチュエラD.O.750ml 1273円税込み
「おっ、マスキューさん!定番のスペイン・ワインですね。エルミタで覚えてますよ(笑)。」
「ヴィンテージ変わったんですね(笑)。」
家内「先月この2014年を飲んで相変わらず美味しいので(笑)、久しぶりの登場となります。以前は2012年のメイクだったかな。」
「うんうん。味わいは変わらず(笑)。」
「枯れた感じがイイんだよね(笑)。安心、安定の定番かな。」
「最近の安いスペイン・ワインって樽の香りが強くて、甘くて、ヘビーなものばかりだから、エルミタは貴重(笑)。」
「立ち香だけで良さが解る。美味しい!個人的にはかつてのレイシス1を思い出しちゃうんですよね(笑)。あれほど強烈ではないけど共通する良さがあるんだよね。しかも安い(笑)!」
「店長!これ飲むといつもリオハのテンプラリーニョと間違うんですよ(笑)。枯れたベリー、ストロベリー、プラム、オレンジが入ってるから絶対にリオハのテンプラリーニョって思っちゃう(笑)。」
私「そーなんです(笑)。私もいつも間違います。それで考えたのですが(笑)、このエルミタはプラムが小粒で小梅みたいなニュアンスが特徴的かと。もっともリオハと違いがはっきり出るのは翌日です(笑)
。」
「このワインの産地カンポ・デ・ボルハはリオハやナバラの近くですよね。あの辺は昔ボルドーの技術者が移植してるから共通のスタイルだよね。」
家内「はい!リオハやナバラはテンプラリーニョ主体なのですが、カンポ・デ・ボルハはガルナッチャ主体です。この点が違いです。」
「なんたってボルジア家の本拠地だもんね(笑)。伝統も格式もあるところだね。」
「チェーザレ・ボルジア!」
「マスキューさん!このワインは安定供給されてますけど、やはり生産者はお金持ちなんですね(笑)?」
家内「アルティーガ・フステルはネゴシアンで買い付けたワインを販売しています。気に入ったクラシックなスペイン・ワインを樽ごと買っているみたいです。もともとニューヨークのレストランでソムリエをやっていた方が興したベンチャー的なネゴシアンです(笑)。」
「味わいはニユーヨーカーじゃない(笑)!

私「そーなんです(笑)。とてもクラシックですよね(笑)。今時あまり見かけないスタイルです(笑)。あと同じ蔵から買った
20年熟成のグラン・レゼルバもリリースしています。これも2,000円代なので見逃せません(笑)。」



●ソムロング 2020年 アンドレ・ブルネル フランス 赤 コート・デュ・ローヌA.C. 750ml 2074円税込み
「これ飲みやすい!」
「うんうん。優しいし、高級な味がする(笑)。」
「飲み込むまで引っ掛かりがない(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
家内「このワインはヒュー・ジョンソン曰く『スタイリッシュ』との高評価です。」
「マスキューさん!このワイン、ヴィンテージは2020年と古くないですよね。普通ローヌのワインだともっと渋くて力をもて余す(笑)。もっと時間がかかりますよね?」
私「おっしゃる通り!飲みやすくするテクニックは使っていますが、特にプレス果汁を使わないいわゆるフリー・ラン・ジュースだけで作っています。」
「一番搾り(笑)ですか?」
私「左様でございます(笑)。」
「雑味が無いんだ。」
「旨味が優先するよね(笑)。」
「軽やかに充実してる(笑)。ある意味ピノ・ノワール的?」
「コレってセパージュはグルナッシュがメインですよね。前のスペインと同じとは思えない(笑)。」
「グルナッシュ=ガルナッチャですよね。
あのスペインのワインは熟成によって飲みやすくなってるけれど、コレは飲みやすさのアプローチが違うんだな(笑)。」
「あれ、ちょっと待って、アルコール分はどちらも14%だぁ(笑)。」
「もちろん産地は違うけど、基本思想が違うってことなんだろうな(笑)。ワインって面白い(笑)。」
「コーヒーやチョコレートの香りがしますけど、木樽熟成してますよね?」
家内「それが木樽熟成していません。」
私「そーなんです。シャトー・ヌフ・デュ・パフ辺りのグルナッシュの特徴でございます。」
「飲んだ第一印象はパフだよね。それも飲みやすいもの。でも2020年のパフならこんなに飲みやすくはないかな?」
私「このドメーヌ・アンドレ・ブルネルのワインは飲みやすさが特筆されるようです。」
「なるほど!アメリカ人は好むよね(笑)。

私「はい(笑)。アメリカ市場で人気が出て
ドメーヌは発展しました。」
「マスキューさん!このドメーヌのパフは売らないのですか(笑)?」
私「ケチなマスキューにはちょっと高級過ぎまして(笑)。このコート・デュ・ローヌ辺りがマスキューの身の程でございます
(笑)。」


◎フランチャコルタ・キュヴェ・22 ブリュット カステッロ・ボノミ イタリア ロンバルディア 発泡性 白 フランチャコルタD.O.C.G. 750ml 3771円税込み
「これとても美味しいんですよ(笑)。以前飲んでチェック済みです(笑)。」
「ドライ!エキストラ・ブリュットみたい
(笑)。」
「切れ切れ(笑)。口の中で爆発する(笑)。凄いパワー。広がりが立派(笑)。」
「レベル高いなぁ(笑)。」
「うわっ!余韻長い!」
「ブラン・ドゥ・ブラン!誰がなんと言おうとブラン・ドゥ・ブラン(笑)!」
「シャルドネだよね(笑)。シャンパンのグラン・クリュ並み(笑)。」
私「パワフルさはアヴィーズっぽいですね
(笑)。もともとの原料ワインの濃さを感じます。」
「エキストラ・ブリュットみたいに感じますけどそうじゃない(笑)。何故ですか?」
家内「酸があるので残糖分をマスキングします。」
「酸がある!(笑)」
「う~ん。エキストラ・ブリュットである必要がない(笑)。これでバランスが取れているんだな。」
「5番目のローヌの長い余韻が残ってるうちにこのフランチャコルタ飲むと口の中が大変になりますよ(笑)。フランチャコルタとマリアージュしちゃう(笑)。」
私「それ、大発見ですね(笑)。」
「それではちょっとアッサンブラージュしてみますね(笑)。どれどれ、う~ん。イマイチかな(笑)。」
私「Kさん、それプロの技ですよ(笑)。」
「店長!ラベルに書いてある22はどんな意味ですか?」
私「生産者のボノミの畑は22の区画があり
、それをアッサンブラージュしたという意味です。」
「へぇーそんなに区画があるんですか?」
家内「そうですよね、フランチャコルタは比較的平らな畑が多いですからね。ボノミは丘陵部に畑がある珍しい生産者です。」
私「25ヘクタールほどの畑だけでやってますから、フランチャコルタの生産者としては小規模です。」
家内「いわゆるシャトーワイナリーです。唯一かもしれません。」
私「味わいもリコルタントのようなスタイルです(笑)。」
「なるほどね。フランチャコルタってわりと飲みやすい優しいものが多い。ボノミみたいな個性的なものは少ないですよね
。」
「ええと輸入元は…、アビコさんですね。流石だね(笑)。」イタリア・ワイン・ラヴァーのMさん。
私「流石Mさん!」

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桝久 試飲会リポート 前半

Jun 27, 2022 by weblogland |
昨日、一昨日と物凄い暑いなかご来店いただきありがとうございました!

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〇フィンカ・エンゲラ・ブラン 2020年 ボデガス・エンゲラ スペイン 白 バレンシアD.O. 750ml 1395円税込み スクリュー・キャップ
「いやー、暑い!たどり着く前にとろけるかと思いましたよ(笑)。オーブンのなかのチーズの気持ちが解りました(笑)。」
「今日は白4本!タイムリーだな(笑)!」
家内「泡も1本ございます(笑)。」
私「まっ、まっ、どうぞ。よく冷やしてます(笑)。」
「これ、飲みやすい(笑)!」
「癖がない。かといって薄い訳じゃないよね(笑)。何食べても合いそう(笑)。」
家内「バレンシアから内陸に入った高台の産地の地場品種ヴェルディルを使ったワインです。初めて飲む品種です(笑)。」
「フレッシュでアロマチック(笑)。かといって特別主張はしないけど(笑)。トレビアーノ的かな(笑)。」
「暖かみがあって、マルヴァジアに似てるかな(笑)?」
「そうそう。はっきりとした果実味は無いけど穏やかで好きだな(笑)。」
「旨味、酸味、のバランスがとれているから、邪魔するものが無くて宜しい(笑)。」
「店長!コレ、良いですね(笑)。ちゃんとしてる(笑)。」
「一昔前のスペインの白ワインってどれ飲んでも同じようなワインばっかり。それを思うと凄い進歩。個性がはっきり感じます(笑)。」
「ヴェルディルでしたっけ、知らない品種ですけど(笑)、ワインとしてはちゃんと出来てる(笑)。美味しい(笑)。」
家内「旨味がしっかりありますから、ワインの温度変化に対応出来ます。」
「塩気があるね。」
「もう少し温度が高いと生クリーム グラタンなんか合うよね(笑)。」
「マスキューさん!このワインのラベル一見シンプルであっさり見えますが、とてもお金かかってますよ(笑)。表面に解らないようにエンボス加工してる(笑)。ステルスですよ(笑)!」
「このワインの品種は何ですか?」
私「え~と、ヴェルディルかな。物覚えが悪くてスミマセン(笑)。」
「マスキューさん!物覚えが悪いのではなくて、物忘れが良いのです(笑)!」敬愛する先輩のAさんより金言をいただきました

さらにさらに「会議や会話の途中なんか全然覚えてもなく忘れても、最後の結論だけ変わらず言って置けば『さすが!ぶれませんね!』なんて相手が誉めてくれますよ(笑)。」大金言!高田純次先生同様勝手にAさんに私淑しております!



〇ピックプール・ド・ピネ 2020年 ドメーヌ・ラ・グランジェット フランス ラングドック 白 ピックプール・ド・ピネA.C. 750ml 1499円税込み
「え~と。ラングドックの白ですよね。ラングドック白ってこんなに酸があってがっちりしたものは初体験です(笑)。」
「そーだよね。南フランスのワインって赤も白もファットなイメージだよね(笑)。コレ飲んでみると『えっ!』って感じ(笑)。」
「店長!海、この白ワインまるで地中海!」
「飲んだ瞬間、鍾乳洞に瞬間移動(笑)
!」
「塩辛さ、岩塩、ミネラル、」
「強烈ですね(笑)。真夏に相応しい(笑)。」
「マスキューさん、ブログで好みが別れるって書いてましたが、コレですか(笑)?でも私割りとコレ好きですよ(笑)。」
私「さすが上級者(笑)!」
「こりゃ、個性的(笑)。キンキンに冷やして飲むと体が目覚める(笑)。アミノ酸チャージしてくれる!」
「こりゃイイ(笑)!でも万人受けはしないよね(笑)。食べあわせが難しいかな。」
私「このピックプールはグロ・プランに似ています。どちらも基本アロマチックではなく塩辛い(笑)。酸の伸びやかさが身上です。」
「大西洋岸のナントやパリのビストロで生牡蠣食べながら飲むのがグロ・プランでしたっけ(笑)。地中海側のラングドックではこのピックプールを飲みながら生牡蠣でしたっけ(笑)。地中海側の生牡蠣の方が濃厚なのかな(笑)。」
家内「このピックプールはかなり濃厚ですよね(笑)。かなり凝縮感がありますね。」
「ミュスカデやグロ・プランだとここまで強くはないかな?もっと単調だよね。ピック・プールも単調ではあるんだろうけど、コレは圧巻でもある。果実味に厚みがある。ここまで出来るんだと主張してるよう(笑)。」
私「以前別のメーカーのピック・プールを扱ってましたが、これほどのパワーは無かったです。」
「ホント、覚醒の一杯(笑)!最初に飲んだスペインの白は食べるものを選ばなかったけど、これは考えないといけませんね(笑)。」
「生牡蠣よりも油を使った料理の方が合わせやすいかも。バター使うのが良いかな。」
「コレってボトルが特徴的ですが?パフのボトルみたいですよね?」
家内「アペラシオンの共通ボトルのようですね。地域の気合いも入ってますね(笑)。」
「グラスの底にハニーな苦味を感じますが…。砂糖を焦がしたような…。」
家内「あー、あります。あります。収穫を遅くしたようですね(笑)。葡萄を過熟させると出る香りです。ただ、さほど目立つレベルではないようですね。アルコール分は13%です。」
私「13%くらいの糖分量で完熟する品種のようですね。無理に過熟させる必要がないのでしょうね。」

試飲会前の作戦会議ではピック・プールはあまりに個性的なので売れないのではないかと予想しておりました。数も足りなくなることはないとタカをくくって油断。するとなんと、試飲会土曜日の夕方には完売してしまいました。ごめんなさい!
週明けすぐに発注予定。まさかインポーターさんの在庫が無くなることはないと思いますが…。多分大丈夫かと。



〇シャトー ムーラン・ド・リュクリュー2020年 ボルドー 白 (コート・ド・ブライ)A.C. 750ml 2027円税込み
さて、前半戦の山場(笑)。個性的なボルドー・セックの登場です!
「えっ!何この香り!これボルドー・ワインなんですかぁ(笑)。」
「桃、桃、桃(笑)。あまーい桃。でも辛口ですよね(笑)?」
私「強めに冷やすと白桃の缶詰めみたいです(笑)。」
「ちょっと待って(笑)!ソーヴィニヨン・ブランではなくソーヴィニヨン・グリですよね?」
家内「はい。ソーヴィニヨン・ブランで果皮が灰色に変異したものです。ですから基本ソーヴィニヨン・ブランと同じたとは思いますが…。」
私「液温が上がるとソーヴィニヨン・ブランっぽい青さやピメント臭がします(笑)。」
「う~ん。旨いね(笑)。桃に騙される(笑)。でも騙されて良い!」
家内「このワインを飲みながらアスパラを食べると最高でした。アスパラも山形産の立派なもの(笑)。」
「液体として美味しいんだよね(笑)。香りと果実の濃度感がフレンドリーなんだよね(笑)。」
「私以前アントゥル・ドゥ・メールの白ワインで似たようなワインを飲んだことあります。」
「このワイン、グラスの底でマスカットの香りが残ります。この点ソーヴィニヨン・ブランとは違うんだけどなぁ(笑)。」
「この香りは品種特性ですか?それとも土壌、作り方?」
私「ソーヴィニヨン・ブランを使ったサンセールの高級白ワインなんか桃っぽい香りが顕著です。ただしコテコテのこれ以上濃く出来ないレベルのもの(笑)。お値段は高い(笑)。このワインのように通常範囲の果実濃度でこれほど香りが立つのは想定外でございます(笑)。」
「私ロワールとソーヴィニヨン・ブランの大ファンなんですが(笑)。今日はロワールの火打ち石持ってきました(笑)。」
私「いきなりロワールの火打ち石とは!このFさん、筋金入りのワイン・ラヴァー。聡明で、しなやかな見識の持ち主。ユーモアも備えておられます(笑)。」
「実はロワールの中流にあるドメーヌ・ジャッキー・プレスの畑で拾って来ました(笑)。鉄にこの石を打ち付けると火花が飛びます。ドメーヌのラベルに描かれているように、かつては実際に鉄砲の火種にしていたようです(笑)。リアル火打ち石の香りが解ろうかと(笑)。」
私「おー!ありがとうございました!私の畑の石ころコレクションに加えさせていただきます!茶色のフリント。ナイフ代わりにも使えそうですね(笑)。」
家内「黒曜石のフリントみたいに切れ味鋭そう(笑)。」


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う~ん。恐るべし!

Jun 06, 2022 by weblogland |
う~ん。恐るべし!
ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2019年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 2640円税込み
先週の土曜日のマスキュー試飲会の残りをチビチビ飲んでいます(笑)。抜栓してから1週間を越えました。でもですね(笑)、旨い!実に美味しい。丸っきり崩れない姿は偉容です(笑)。

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私「ルケの兄貴分凄いね(笑)。丸っきり衰えない。圧巻の美味しさだよね。」
家内「ルケの品種特性でもあるのだろうけど、いわゆるグレート・ワインの範疇だから生産者の力量だよね(笑)。」
私「たしかに、他の生産者のルケは何種類か飲んだけど、これほど心を動かされない(笑)。」
家内「でもさぁ、最上級キュヴェは2016年ヴィンテージだったけど、開いてなくて『これ一体どうなるの?』途方に暮れたよね(笑)。ルケって解りやすい品種ではないよね(笑)。」
私「そうだよね、弟分の『ブリク・ド・ビアンク』があったからこそ理解出来た。それとさぁ、今モロキュウを食べてるけど『ブリク・ド・ビアンク』ほどのマリアージュがないんだよね。どうしてかなあ?」
家内「うんうん。たしかに!きっとこのクラシックの方が味噌より強いからじゃないかな?赤味噌 八丁味噌なんかだともっと合うんじゃないかな?」
私「なるほどクラシックを飲みながら味噌を食べるとクラシック自体の味の方が上回ってるよね。」

まだまだティスティングは続いております(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半

May 30, 2022 by weblogland |

◎ツヴァイゲルト ロゼ 2021年
オーストリア ニーダーエスタライヒ州 D.A.C.クレムスタール  ロゼ 750ml 1854円税込み (スクリューキャップ)
私「このロゼ・ワインは去年の暮れに入荷しておりましたが、試飲会でのデビューは今回初めてとなります。梅雨時まで待った訳でございます(笑)。」
「オーストリアですね(笑)。これって白が定番でありますよね?」
家内「私の愛するミュラー・グロースマンのロゼです(笑)。白は美味しい美味しいグリューナー・ヴェリトリーナです。これは黒葡萄のツヴァイゲルトから作ったロゼです。」
「あー!凄い辛口(笑)。香りも凄い(笑)。」
「口の中に入れると何処までも突き進む(笑)。梅雨時まで待つ理由が解りますね
(笑)。」
「一口目はちょっとガスっぽさを感じたけど、二口目にじっくり飲むとガスは無い(笑)。不思議(笑)。」
「こんなに辛口のロゼってあるんですね(笑)。」
私「フランス、イタリアやスペインのロゼ
は若干甘味を残します。ここまでからくちのロゼは初体験です(笑)。斬新かと(笑)。」
「酸っぱいと言えば酸っぱいんだけど(笑)
、酸っぱいだけじゃない。フランボワーズやチェリー、小粒のプラムの果実が伴っているし、旨味もある。」
「薄い感じではないよね(笑)。詰まっている。」
私「なんと残糖分は1g/Lほどです。総酸は1L中7gを越えています。もちろんマロラクティック発酵はしていませんが。」
「僕の友達で梅雨時には酸っぱいアリゴテを飲む!なんて言う人がいますけど(笑)、
その気持ち解るな(笑)。」
私「ヴィレーヌなんかのブーズロン・アリゴテですね(笑)。ブルゴーニュのこてこてのアリゴテじゃなくてね(笑)。」
「そうそう、ジャイエ・ジルみたいなアリゴテじゃないアリゴテです(笑)。酸っぱい系のアリゴテです。」
「このワイントマトを漬かった冷製パスタなんか鉄板の相性だろうなぁ(笑)。」
「それ鉄板(笑)!」
「野菜 アスパラ!」
「アスパラの素揚げ!塩だけ振ってね(笑)。」
「基本ワインに甘さがないから食べ物には合わせやすいよね。ソース焼きそば!紅しょうがたっぷりのせたら美味しいかな
(笑)。」
「これだけドライで完成したスタイルだから、ワイン自体をソース的に使えそう(笑)
。大根おろしソースなんてどう(笑)?」
「夏バテ防止!クエン酸チャージ(笑)!」
「焼き鳥って梅肉を挟んだヤツなんか合うよね(笑)。鶏皮のとろけるような焼き鳥も良さそう(笑)。」
家内「やはり中欧オーストリアのワインですから、豚肉の油には基本合わせやすいですね。あと穀物系の油もオッケーかな。」
「そうすると中華料理もイイかな(笑)。」
「野菜を塩降っただけでも楽しめそう(笑)。」

●ブリック・ド・ビアンク 2019年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 2168円税込み
「マスキューさん!ルケって何ですか(笑)
?」
家内「イタリア・ピエモンテの在来品種です!」
私「2010年にD.O.C.G.に昇格しました。」
「へぇー、そんなD.O.C.G.あるんですね(笑)。知らなかった!」
私「今日のトリはルケ生産の第一人者フェラリスの飲みやすく作ったルケと伝統的なスタイルのルケ2連発です(笑)。まずは飲みやすく作ったルケからどうぞ!」
「おっ!旨いけど独特の香り(笑)。飲みやすいと言ってもスイスイは飲めないよ(笑)
。」
「経験したことの無い香り味わい。なんと表現すればよいのか…。」
「うんうん。複雑。色々な香りがする。」
「このワイン、決して軽くないですよ(笑)
。飲みやすく作ってコレだもんね(笑)。」
私「抜栓してから1週間は余裕で楽しめます(笑)。原料葡萄の生命力は圧倒的です。

「独特の漢方薬みたいな香り…。昔台湾に初めて行った時に飲んだプーアル茶に似てる。真っ黒だったなぁ(笑)。」
「マスキューさんのブログに書いてあった
苦味 クミって読むんでしたっけ。飲んで解りましたよ(笑)。」
「山の草の実。この香り日本人に親しみがありますね(笑)。」
「でもジビエやラム肉なんかにはとても合いそう。」
「昔沖縄に旅行に行った時に食べた『山羊蕎麦』だったら合うかも(笑)。強烈な香り匂いでした(笑)。」
「色々なスパイスを入れたカレーを作ってこのワインに合わせたいな(笑)!」
「野バラ、プラム、ベリー、チェリー等の果実味はあくまでも野にある自然なもの
。強烈だけど変にデフォルメしていない
(笑)。」
「店長!店長曰くの 鮎に合わせたい!は共感ポイント!」
私「ありがとうございます(笑)!私は鮎なんですよね(笑)。」
「そうそう。シシャモじゃダメ(笑)。」
「苦い味わいですよね(笑)。私琵琶湖の鮎しか食べたことがありませんが。美味しいですよね(笑)。」
「それってかなり高級じゃないんですかぁ
(笑)!たしか琵琶湖の子鮎って有名ですよね。」
「居なかが岐阜なので川に簀立てした上で食べた鮎が元風景(笑)。何匹でも食べれちゃう(笑)。」
家内「私は田舎育ちなので(笑)、小さい頃祖母がタケノコを剥いた皮に、梅干しの種を抜いた果肉を挟んでチュウチュウ舐めた味わいが忘れられません(笑)。このワインの味に通じます(笑)。」
「確かに色はガーネットですから、ちょっと熟成が進んだ感じはしますが…。かなりエアレーションしてるのかな?」
私「はい。発酵中10日間は一時間おきに10分ポンピング・オーバーするようです
。し過ぎ(笑)。色にそれが表れてますが、
実際には5年くらい経ってベストの状態になると思います。」
「マスキューさん、何故そこまで解るの?

私「コルクにD.I.A.M5使ってますから(大爆笑)。」
「ピノ・ノワール的ではありますよね。タンニンの抽出は押さえ目ですもんね。」
「旨味が凄いね。」
「店長!フリー・ランですよね?」
私「左様かと(笑)。さすが!無理なプレスはしてませんね。」

実は2週間ほど前に開けたものの残りがありましたので、急遽舐めていただきました(笑)。ちょっとしか無くて皆さんすべてにお試しいただけなくてコメンナサイ。
「えー!リキュール!」
「香りはあまり立たないけど中身の香りが凄い分量。」
「丸っきり酸化していない。本当にリキュール飲んでるみたい!」


●ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2019年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 2640円税込み
「ええと、これが兄貴ですね(笑)。」
「おー!これは圧巻ですな(笑)。」
「でもコレあと1週間くらい経ってから飲んだ方が良いのでは(笑)?」
「10年くらいは寝かせておきたいね(笑)。

私「同じ生産者が同じ品種を使ってヴィンテージも同じです。作り方の違いです。」
「畑の違いは?」
私「5番目の方は若木の多い区画らしいですが、作り方の影響大です。」
「う~ん。これだけ飲むと途方に暮れますね(笑)。5番目を前もって飲んでいるから繋がる(笑)。」
「マスキューさん!芸が細かい(笑)!」
私・家内「単純に趣味です(笑)。」
私「実はこの6番目のワインは去年マスキューに入荷しておりました。ただこれをいきなり出しても皆さんを惑わせるだけと思い、試飲会でのデビューは躊躇しておりました。今月弟の4番目を飲みセットでお試し出来るとなった訳でございます。」
「それにしても中身の詰まり方は半端じゃないよね(笑)。5番目を先に飲んでるから香りの在り方、もともとのパワーなど繋がる(笑)。」
「今日は土曜日だから、昨日抜栓したんですよね。タンニンの分量が物凄いけれど、意地悪じゃない。舌の脇奥を刺すような渋みじゃなくて、舌の上にずっしり鎮座してるような重さを感じる(笑)。イイなぁ。」
私「そーなんです。香りのディテールははっきりしませんが、ちょっと苦味を伴いながらずっしり舌の上を押すような、高級なビターチョコに似たような感じです。」
「僕はこのワインを先行して購入しました
(笑)。」
私「Fさんだったら解ると思いました(笑)
。」
「何日に亘って飲んだのですがたしかに凄い。でもとても旨味があるんですね(笑)。例えば醤油とか味噌に合います。肉に飲み合わせを固定しなくても大丈夫だと思います。これは変態的な飲み方ですが(笑)
、三杯酢にも合うんですよ(笑)。今日5番目を飲んで府に落ちました。旨味なんですね。」
私「Fさんは固定概念に囚われませんね(笑)
。我々より上を行ってます(笑)。」
「それにしてもピエモンテってずるいですよね(笑)。だってバローロやバルバレスコ
ネッビオーロがあるからそれだけで充分じゃないですか(笑)!」
「その上ティモラッソやルケですよ(笑)。反則ですよ(笑)。」
家内「ペラベルガもあるし(笑)。うっしっし(笑)。」

皆さん『うっしっし』となれましたでしょうか(笑)?
ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

May 30, 2022 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
お客様が集中することなく適当にバラけたのは、皆様のご協力の賜物。お気遣いありがとうございました!

【特別限定品】
〇ベッラ・ストーリア・シャルドネ・オーガニック 2020年 チェーロ・エ・テッラ イタリア 白 ヴィーノ・ヴァリエターレ 750ml 865円税込み スクリュー・キャップ
「コレ飲みやすい(笑)!今日みたいに暑い日良いね(笑)。」
「かなり強めに冷やしてるけど、良し!」
「白ワインは冷やしすぎは良くないって言われるけど、ビールくらいに冷やして飲みたい時があるんだよね(笑)。」
「そりゃ、高級な白ワインなら冷やしすぎると香りを楽しめないから駄目だけど、爽やかな冷涼感が優先する時はうんと冷やしたいね(笑)。」
私「このワインは強く冷やすと甘い旨味があってとても飲みやすいチャーミングな白ワインです。温度が上がるとシャルドネっぽさがしっかり出てきます。」
「なるほど軽くて飲みやすいけど、水っぽい訳じゃないんだよね(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、ヴェネトとシチリアのシャルドネを半々ブレンドしているんですよね。そんなこんな感じ全然しない。」
「喉に引っ掛かったり、変な癖がない。とてもニュートラル(笑)。」
私「冷やして飲めるように若干残糖分を残していますが、ベタつかないギリギリの塩梅です。もちろんそれは酸やアルコール分とのバランスによりますが、それらをラボで分析して作り上げているかと(笑)
。」
家内「基本的にはヴェネトの酸とシチリアのボディーを併せ持つワインを目指したようです。ヴェネトでそれを両立させるならかなり高いワインになりますよね(笑)。」
「うんうん。このワイン値段は安いが安っぽくないですな(笑)。」
私「抜栓してからの持ちも良いです。崩れません。」
「これってオーガニックでビオでもあるんですよね。この値段で出来るんですね(笑)
?」
家内「最新の機材を使えば認証の基準はクリアできるようです。しかも大量に生産することも出来る。ある意味大したものです(笑)。」
「それってビオ系ワインの手作り感のイメージに反しますよね?」
私「仰る通り!この善し悪しを決めるのは飲み手です。」
「コスト・パフォーマンスに優れているからこのワインはオッケー(笑)!」
「マスキューさん、このワイン馬鹿に安いですよね。訳ありですか(笑)?」
私「インポーターさんの在庫調整に協力した結果でございます(笑)。然るに限定価格での期間限定販売となります。」
「マスキューさん!それって〇グリさんですよね(笑)。近所のワイン・ショップでも売ってましたよ(笑)。」
私「えへへ。ばれましたね(笑)。〇グリさんはこの価格帯の扱いでは欠かせないインポーターさんです(笑)。」


【特別限定品】
●ベッラ・ストーリア・メルロー・オーガニック 2020年 チェーロ・エ・テッラ
イタリア 赤 ヴィーノ・ヴァリエターレ 750ml 865円税込み スクリュー・キャップ
「おっ、この赤も冷やすのですね(笑)。渋くない(笑)?」
家内「赤ワインは冷やすとタンニンをより渋く感じますが、これはさほど嫌味に感じません。温度が上がるとメルローらしさがよりはっきり感じられます(笑)。」
「これは重宝なワインですよ(笑)。冷して清涼感を楽しんで、温度が上がって来ると赤ワインの柔らかなタンニンやメルローの香りも楽しめる(笑)。しかもスクリュー・キャップだから冷蔵庫に無造作に入れても大丈夫(笑)。」
「かなり強めに冷しても大丈夫ですね。こんなスタイルの赤ワインあるのですね。」
私「ミクロ・オダシオンをしてタンニンの収斂性を押さえていると思います。微粒の酸素をワインに供給することで過剰なタンニンを重合し落としかつ柔らかくする技術です。あとこの赤も若干の残糖分を残していますので、冷やしても違和感のない仕上がりとなっていると思います。」
「完全に計算づく(笑)。でも美味しいんだよね(笑)。」
「マスキューさん!この赤ワイン、先日先行していただきましたが、ロースト・パプリカのオリーブ・オイル・マリネにぴったり合いますよ!」
私「Aさん、どうやって作るんですか?」
Aさん「オーブンで肉厚のパプリカを20分ほど焼くと皮が焦げてとれます。それをオリーブ・オイルでマリネするだけ(笑)。
バゲット噛りながらこのワインを飲むと実に美味しいです(笑)。」
家内「それイイですね。」
Aさん「ワタシはニンニクは入れませんでしたが、ロバート・デニーロ主演の『マラビータ』にも出てきますよ!」
(映画祭好きの家内とAさん大盛り上がりです!)
このワインが本領発揮したのが試飲会二日目の土曜日です。
「マスキューさん!この赤ワイン美味しい
(笑)。」
「う~ん。マスキューさんの試飲会は二日目の土曜日の昼頃来るのがベストですな(笑)。マスキューさんのチョイスは翌日になるとより美味しくなるワインをチョイスしているからね(笑)。開けたて全開のものもレストランでは良いのですが、家飲みだと翌日、翌々日まで楽しみたい(笑)!」
私「マスキューのスタイルを熟知されてます(笑)。持たないワインは宜しくないとの教育がチョイスの基本となります。もっともオールド・ヴィンテージは別ですが(笑)。」
「それにしてもこの赤ワイン、冷しても温度が上がっても良いですね。このメルローの香りは2,000円近いレベルですよ(笑)
。」
私「ありがとうございます!」
「温度が上がると香りが出る出る(笑)。」
家内「冷やしたり暖めたり、ワインにとっては過酷な扱いなのですが、バランスを崩しません。もともとの葡萄の良さがあってこそ。もちろん生産者のチェーロ・エ・テッラの力量は素晴らしい!」
「う~ん。この値段で…。絶句ものだね。

この赤ワイン期間限定ということもあり、余分に在庫しており試飲会で足りなくなることは無かろうと思っておりましたが、まさかまさかの完売となりました。もちろんそれは休み明けに速攻発注するつもりですが…。神に祈る気持ちでございます!


●【特別限定品】
キュヴェ・ジャン・ポール・ルージュ 2020年 ブティノ 南フランス ローヌ 
I.G.P.ヴォークリューズ 赤 750ml 1021円税込み スクリュー・キャップ
「マスキューさん!限定品が3連発ですかぁ(笑)。」
私「ケチなマスキューらしくて宜しいかと(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「コレ飲みやすい(笑)。スイ、スイいけちゃう(笑)。」
「うん。凄く飲みやすい。前の赤ワインも飲みやすかったけど、飲みやすさのニュアンス違うよね(笑)。」
「大人しくてしっとりしていて、昔よく好んで飲んだ味だね(笑)。」
「ローヌ味(笑)。グルナッシュの甘さはイイなぁ(笑)。ほっとするよね。」
「このワイン、旨味が綺麗だよね。派手じゃないけどジンワリ美味しい(笑)。」
家内「グルナッシュ、シラーのブレンドです。最近適当なローヌの赤が無くて困ってました(笑)。価格もデイリーなので良し
かな(笑)?」
「これってコート・デュ・ローヌA.C.ですか?」
私「ヴォークリューズI.G.P.です。コート・デュ・ローヌ域外の葡萄も使っているのだと思います。生産者のブティノ社はとにかくデカイですから(笑)。」
家内「創業は1980年代と古くはなく、イギリス人が興したワイナリーが元です。今や世界中でワインを作るほど(笑)。」
「このラベルもアメリカ向けかな(笑)。」
「バーボンのラベルみたい(笑)。」
「西部劇っぽいデザイン(笑)。」
私「アメリカで沢山売れたようです(笑)。

「グローバル・ワイナリーの走りですね(笑)。さすがイギリス人!」
「でもさぁ。イギリス人だからこそワイン ワインビジネスにも精通してるんだろうな。」
「2020年でちょっと若いけど、ワインは並み頃だし、クオリティーも高いよね(笑)。」
私「しっかり飲み頃ですが、抜栓後の持ちも良い。はじめはすぐにダメになるかもしれないと思っていましたが、さすがブティノです。」
「なるほどね。ちょっと良いコート・デュ・ローヌって飲み頃になるまで時間がかかるし、お値段も高い(笑)。このワインはそこを突いたのかな(笑)。」
家内「このキュヴェ・ジャン・ポールはブティノのグローバル戦略の尖兵ですね(笑)。」
私「供出温度は15℃くらいでもオッケーです。セラーから取り出してすぐに楽しめます。タニックではなくちゃんと旨味を感じますから重くなく、この暑くなる時期にはぴったりかと(笑)。」
「コート・デュ・ローヌって寒い時期に飲むワインの印象ですよね(笑)。そうするとコレは斬新なのかな?」
「軽くて飲みやすいんだけど水っぽくない。旨味に癒される(笑)。」
「こんなワインを毎日飲めたら幸せかも(笑)。可能な価格だし(笑)。」
私「こうしたワインを飲み続けるのはワインを覚える近道です。美味しく感じたビギナーの方は10本くらい飲み続けるとワイン理解の近道です(笑)。誤解しないでくださいね、これを売ろうとするキャッチ・フレーズではなく本当のことです(笑)。特に若い方におすすめです。」



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桝久 試飲会リポート 後半

May 03, 2022 by weblogland |


●ラングドック 2016年 トラディシオン ドメーヌ・ル・ヌーヴォー・モンド フランス ラングドックA.C. 赤 750ml 1885円税込み
「おー!コレ良いなぁ(笑)。美しい(笑)。

「甘さがイイね。ガッツリ甘くて好きだな
(笑)。」
「パワーバランス取れている(笑)。ステーキ食べながら飲みたいね(笑)。」
「すき焼き!絶対に合う(笑)!」
「あー、すき焼きですかぁ。涎が止まりませんね(笑)。」
「焼き鳥も行けそう(笑)。甘辛い醤油タレは合うよ(笑)。」
「私には強すぎる(笑)。無理(笑)。」
「でもさぁ、これだけパワーがあるのは凄いよね(笑)。それだけでも高度(笑)。」
「これってセパージュは何ですか?」
家内「シラー60%、グルナッシュ30%、ムールヴェドル10%です。」
「この凝縮したブラムの香りはグルナッシュですよね?」
私「シラーっぽい香りはあまりしませんね
。シラーはがっちりした構造に作用しているようですね。」
「う~ん。いかにもラングドックですな(笑)。しかも飲み頃(笑)。」
「割りと深みがある。黒トリュフのようなミネラル、海藻の香りが底にある。」
「甘い香草のニュアンスもある。」
私「ここで問題です(笑)。このワインはアルコール分何パーセントでしょう(笑)?」
「高いには高いはず(笑)。14%はあるでしょう!」
「最近の流行りはアルコール分を13%以下に抑えたスタイルだけど、コレは違うな(笑)。がっちりクラシックなスタイル(笑)。14.5%!」
私「なんと15.1%でございます!辛口ワインとしての理論値レベルです(笑)。」
「そんなに高いのですかぁ!でも過熟した感じはないのですよね。」
「ワイン自体のパワーは凄いけれど、無理やり感は無い。ナチュラル・パワーですね(笑)。」
「私このハイ・パワー好き(笑)。決定!(笑)」
私「収穫の際にあらかじめ決めた糖度になったら一気に収穫を開始してますね(笑)。
ブレが無いですよね(笑)。過熟しない最適
ギリギリにターゲットを据えるとアルコール分が15%となるようです。テロワールを最大限引き出してます。」
「過熟になるとどうなるのですか?」
家内「ジャムっぽくなったり、酸が足りずに抜けた味わいになったりします。基本バランスを取るのが難しくなります。」
「この生産者はラングドックの山側の寒暖差がある地域ですか?」
家内「それが海寄りの平地。あまり寒暖差の無いところです。このドメーヌ・ル・ヌーヴォー・モンド生産者としては有名で評価の高い生産者です。」
「コンダミンベルトランやフォンドゥースなんかとはスタイルが違いますよね(笑)
。」
私「はい。コンダミンベルトランやフォンドゥースはペズナスのちょっと標高の高いグラン・クリュと呼ばれる恵まれた地所。ヌーヴォー・モンドとは出来上がるワインのスタイルは明確に違いますよね
(笑)。」
「あー、あの犬ラベルのワインですね(笑)
。うんうん。確かに違う(笑)。」
家内「コレも飲み頃に入った2016年ヴィンテージをわざわざ出してくれました。ありがたいことです。」


●パンノンハルミ トリコッシュ レッド 2020年 パンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセト ハンガリー  赤 ノーザン・トランスダニュービア地方 パンノンハルマ地区 750ml 2150円税込みスクリュー・キャップ
「旨いなあ(笑)。癒されるね(笑)。」
「余韻が長くて品が良い。ピノ・ノワール飲んでるみたい(笑)。でもブルゴーニュとはちょっと違う(笑)?」
家内「そーですよね(笑)。ロワール辺りに有りそうな(笑)。」
「これってピノ・ノワール100%ですか?」
私「ピノ・ノワール40%、メルロー40%、カベルネ・フラン20%。ピノ・ノワール100%で作れば良いものを(笑)。このバンノンハルマ大修道院では以前のワイン生産をものです。」
家内「1996年から世界遺産となっていますので、世界各地から信者や観光客が来ますので、『誰もが知っているセパージュでワイン作りをする。』と言うことらしいです(笑)。」
「でも不思議なセパージュですよね。普通メルローとピノ・ノワールを混ぜたりしませんよね(笑)?」
「でもさぁ、美味しいんだよね(笑)。マスキューさん曰くの『折り合いが良い。』
(笑)。」
私「そーなんです。メルローとピノ・ノワールはフランスでは収穫期が2ヶ月くらいは離れますから、混ぜて醸造出来ません
。でもこのワインは一緒に醸造したような折り合いの良さを感じます。不思議なワインです。」
家内「混植・混醸しているような折り合いの良さ。またアルコール分も14%と高く、ハンガリーでは異例なレベルです。

「混植・混醸?」
家内「違う品種を一緒に植えて一緒に醸造することです。そうすると自然と収穫期が同じになるとか(笑)。オーストリアではゲミシュター・サッツと呼ばれ、割りとよく行われるようです。」
「へぇー、母木は違うけど、花粉は混じるからかな(笑)?」
私「ハイ・ブリットの優位性を感じますよね(笑)。」
「マスキューさん!このワイン定番ですよね。私がマスキュー試飲会に初めて来てはまったワインです(笑)。この2020年ヴィンテージは素晴らしいですね(笑)。」
私「ありがとうございます。2020年が驚くほどの出来映えなので、また試飲会に出しました(笑)。」
「う~ん。アルコール分が14%のピノ・ノワールとは思えない!」
「ニューワールドなんかだと高いアルコール分のピノ・ノワールはあるけど、こんなに果実味ははっきりしない。ぼやけるよね(笑)。」
「ハンガリーって内陸だから寒暖差の大きい大陸性気候だからかな?」


●サヴィニ・レ・ボーヌ2017年 ドメーヌ・ルシアン・ジャコブ フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 4980円税込み
「う~ん!高貴!」
「上物ですな(笑)。」
「滑らかで繊細。引き込まれる(笑)。余韻の美しいこと(笑)。」
「チェリー!とても女性的(笑)。それも血統の良さを感じる。こんなこと言うと女性差別になるかな。コメンナサイ(笑)。

「威厳がある。女性にそう言うとコレも差別になるのかな(笑)?」
「だったら品格がある女性と言えばオッケーかな(笑)?」
私「ブルゴーニュの上物。一級品ですね。」
「マスキューさん何年か前に試飲会にこのワインを出しましたよね。それと競べると良くなったとブログに書いてましたが、具体的にはどう良くなったのですか
?」
私「2年前はまだ酸が元気過ぎて散漫でした。今、酸に方向性が出てきたように思います。カーテンのように折り重なる。」
「これからどうなるのですか?」
私「先のことは解りませんが(笑)、おそらくこの折り重なる様の大きさが増す。あと香りがリキュールっぽくなり凄みが増すような気がします。飲むと口の中がオーロラ状態になるかと(笑)。希望的観測かな(笑)。」
家内「あと3~5年後にもう一度飲んでみたいですね(笑)。」
私「今、確実に成長過程にあることは確かだと思います。」
「ブルゴーニュのピノ・ノワールって良いですよね(笑)。グラスが空になっても香りがしっかり残っている。正銘なんだよね(笑)。」
家内「グラスに注いだまま翌日になると梅昆布茶みたいになります(笑)。中にあるパワーが凄いです。」
私「小粒の梅、ちょっと塩辛さがあって凝縮感があるんですよね(笑)。ワイン自体のポテンシャルの高さを感じます。」

どうもありがとうございました!
岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

May 01, 2022 by weblogland |


昨日、一昨日とマスキュー試飲会にお越しくださりありがとうございました!
コロナ禍が長く続くなかマスキュー試飲会に参加されるお客様は自然と混む時間を避けるような傾向(笑)。なんとはなしにバラバラとお越しくださるようです。
我々も暇そうで暇ではない。かといって極度に疲れない(笑)。3時間ぶっ通しもなく、間に5分、10分のインターバルがありながらそれが続く感じです。老体の我々には好ましい(笑)。ありがとうございます!

「マスキューさん!今月の試飲会はチョイスが大変なのに6種類も出すんですか?ブログ読みましたよ(笑)。サンプルが全滅?

私「そーなんです(笑)。気になるインポーターさんから月初めに13本、月中に他のインポーターさんから8本。基本悪いワインではないのですが、マスキューの既存のラインナップを押し退けるほどではありませんでした。」
「どうやってチョイスしたのですか?」
私「機会があれば試飲会に使おうと思っていたものが数本(笑)。あとインポーターさんがマスキューの好みを察して持ち回って試飲差せてくれたものが数本ありました(笑)。」
「インポーターさんが試飲サンプルを持ち回ることがあるのですか?」
私「はい。コロナ禍のせいでインポーターさんも試飲会が出来ませんので、細々と数本持参で試飲させてくれたりします。割りと面白いものを持ってきてくれることが多く助かります。」
「なるほど!それって確率高そうですよね
(笑)。セールスマンも気合いが入る(笑)!

私「左様でございます(笑)。」


〇フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2019年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1414円税込み
私「この白ワインはマスキューの大定番でございます。今回ヴィンテージが2017→2019年に変わりとても美味しくなっておりました。そこで再登場となりました。」
家内「基本味わいは変わりませんが、スケール感が増しました(笑)。」
「おっ、花、白い花。それも取って付けたようなものじゃない。中からじんわり湧いてくる(笑)。それがグラスに注ぐと増す
。」
「柔らかで豊か。甘~い白い花(笑)。厚みがとてもある。でも甘い訳ではない。」
「厚みもあるんだけどちょっとフランス・ワインなんかの厚みとは違うんだよね(笑)。粘り?粘りが伴うって言うのかな。

家内「この粘性が東欧ワインの共通項です
。あと割りとスパイシーです。」
「あー!後味、余韻がとても長いのですが
、その余韻にスパイシーさがある(笑)!」
「それにしてもコスト・パフォーマンス高いですよね。とても良いワインですね(笑)。」
「このワイン、カレーに合う(笑)!」
私「時間が経ちますと植物のニュアンスが出てきます。この前の2017年メイクと比べると植物のニュアンスが出るまで時間が少し係るようです。」
家内「このワインを飲みながらアスパラやタケノコの天ぷら食べたい(笑)!」
私「この前ガリを齧りながらこのワインを飲んだらとても合いましたよ(笑)。」
「あー、なるほどね。植物 青臭いようなニュアンスに合うんですね(笑)。中華料理 色々な野菜を炒めるようなものには何でも合いそうですね(笑)。」
家内「胡麻油、サラダ油、あと豚肉の油には鉄板の相性です(笑)。」
「我々日本人にはとても使いやすいワインですね。食事のための白ワイン!」

「先日ニュースを見ていたら今回の戦争がモルドバに拡大しそうですね。」
「モルドバ、ヤバそうですよね。」
私「ラダチーニやアスコニ・ワイナリーはウクライナの避難民の受け入れをしているようです。」
「ワイナリーって広いから格好ですよね。

「そんな避難民を抱えたところに戦禍が及んだら大変なことになる!」
「今モルドバのワイナリーは避難所になっていますからワイン作りどころではないようです。作業出来ないようです。」
「この上ロシアが戦車が畑を蹂躙し、地雷を敷設したりしたら、ワイン産業はまた振り出し 振り出し以前になる。」
私「復興に30年くらいかかります。今あるモルドバのワイナリーはEUからの補助金や資本によって作られており、返済はワインの現物で行われいます。」
「もともとモルドバって農業国で貧しい国。ウクライナのように工業化されていない。ロシア系の住民がいるのが口実で侵攻するなんておかしいよね。ロシア系って言ってもモルドバに住んでるんだから。」
「ロシアって国境の意識が希薄だよね。ロシア語話して国教徒がいればそこはロシアだからねぇ。」



〇ビショッフスクロイツ ゲヴュルツトラミネール 2020年 カール・フォフマン プファルツ Q.b,a. トロッケン 白 750ml 1791円税込み スクリュー・キャップ
私「このワイン、開けたては少しガスっぽい。ガスが若干残ってますが、徐々に消えていきます。SO2の量が少ないのかな(笑)?」
「あぁ、なるほどね。ハチハチしてますね
。でも香りが物凄いから気にならない(笑)。甘~い、香り!」
「厚みもしっかりある。ワインの濃度と香りの分量のバランスが良いですね(笑)。しかも辛口なんだよね(笑)。」
「液体も香りも濃厚(笑)。薔薇の花。薔薇園に行ったみたい(笑)。」
私「川崎の生田緑地にある薔薇園を思い出しました(笑)。あのときは一生分の薔薇の香りを吸い込みました(笑)。」
「ゲヴュルツトラミネール!コレですよねコレ(笑)!」
「店長!アルザスのゲヴュルツトラミネールとは違って重くない(笑)!」
私「残糖分は1リットル中5.9gですからアルザスのものより少ないですね。」
家内「ドイツのプファルツってフランスのアルザスの地続き。より北側です。ワインもアルザスより冷涼な感じがします。」
「そうそう。国が違っても畑が両国の国境をまたいでいるんだよね(笑)。やはり大陸だよね。」
「固定資産税はどっちに払うのかな(笑)?

「このワインは後味にスパイシーさがある
。あと薔薇の花だけではなく茎や葉っぱのグリーンなニュアンスも感じます。」
「コレ、カレーに合うかも(笑)。」
「うんうん。スパイスをたっぷり使った野菜カレーなんか良さそう(笑)。」
「最初に飲んだモルドバの白ワインと同じような食べ合わせのワインですよね(笑)。」
私「おー!さすが!僭越ながら、私もそう思っておりました。」
「と言うことはこのワインもガリをガリガリしながら飲むと美味しい(笑)?」
私「左様で!ガリをガリガリでございます
(笑)。」
「なんか解る(笑)!ガリって甘さもあるから絶対にこのワインに合うよね(笑)。」
家内「青い植物を意識しますね(笑)。」
「アルザスのゲヴュルツトラミネールって高いですよね。最低でも3,000円以上しますよね。ガリをガリガリするには高過ぎる(笑)。」
「ネギとか生姜に合うよね(笑)。」
「う~ん。デイリーなゲヴュルツトラミネールって無いですよね(笑)。ここにあったか(笑)。」
「少なくともアルザスには無い(笑)。」
家内「これもアスパラとタケノコの天ぷらに合わせたい(笑)!」
「後の赤ワインを飲んでからこのワインに戻っても何ら違和感がない。実にしっかりしてますな。かといってくどくないのが秀逸(笑)。」
「マスキューさん!コレもQbaですね。Qbaのドイツワインってカッツやリープフラウミルヒの甘口しかないと思ってましたが(笑)、こうした辛口のしっかりした白ワインがあるのですね。イノヴェーションしてるな(笑)。」
「甘口にはもうこれ以上イノヴェーション出来ないよね(笑)。」
私「ドイツは著名産地が限られてますから
、ちょっと落ちるプファルツやナーエなどで赤ワインや辛口の白ワイン生産に意欲的な生産者が出てきています。」
「モーゼルなんて畑の値段が高そうだし、
所有しているのは長年続く名門ばかりだから離さないよね。」


●シャトー ラランド・モース 2012年 ボルドー フロンサック 赤 750ml 1791円税込み
「おっ、ボルドーですね。マスキューさん最近たまに試飲会でボルドー扱いますよね(笑)。」
私「たまにマスキューでも扱える掘り出し物があります(笑)。まっ、まっ、お試しくださいませ(笑)。」
「店長!コレ旨い!ブーケが堪らないですよ(笑)!」
「ボルドーってこんなに香りが綺麗なんですか(笑)?」
私「セパージュはメルローとカベルネ・ソーヴィニヨン。プラムとラズベリーの香りが漂いますね(笑)。とても状態が良いと思います。」
「え~と。2012年ヴィンテージですか。収穫から10年目かぁ。こうなるのに10年くらいはかかるってことですよね?」
家内「はい。熟成しなくてはこうはなりません。かといって古くさくないのが素晴らしい。」
私「開けたては若干の熟成香がしますが、徐々に消えていきます。そして果実感が全開かな(笑)。全開と言っても品が良いのが特徴ですね(笑)。」
「そう。品が良い!この一語だよね(笑)。余分な香りがない。とても洗練された香りなんだよね(笑)。」
「本格派だよね。熟成してるからタンニンがこなれて渋み感が香りと溶け込んで美しい。」
「樽のニュアンスも全くでしゃばらない(笑)。」
家内「もともと樽に頼らない作り方をしています。コンクリート・タンクと樽半々で1年ほどの熟成を経てから瓶詰めしています。樽もおそらく新樽ではないと思います。」
「樽熟成していないような…、口に当たるタンニンが無いですよね(笑)。」
「基本大人しいスタイルなんだけど、中からジワジワ良さが出てくる(笑)。」
「香りも軽やか。フワフワ漂う(笑)。」
私「折り合いが良くて、香りの重心が高いですよね(笑)。」
「コレがマスキューさん曰くの『折り合いが良い。』『重心が高い。』ってことなんですね(笑)。」
私「言葉で言うだけでは伝わりませんよね
(笑)。こうして一緒にティスティングすると確認出来ますよね。ありがとうございます!」
「マスキュー試飲会はコレが楽しいんだよね(笑)。」
私・家内「ありがとうございます(笑)!」
「マスキューさん、フロンサックってどの辺りですか?右岸ですよね。」
家内「右岸の端っこですか。ポムロールと川を挟んだ隣です。土壌もポムロールに似ており、ポスト・ポムロールとして一時期持て囃されました。」
「ポムロールと言えばペトリュスですね(笑)。」
私「はい(笑)。ペトリュスみたいな濃厚なスタイルを狙った訳です(笑)。土壌も似たような粘土質ですし。でもですね(笑)、
そうは成らなかったようです(笑)。こうしたエレガントなスタイルの方がフロンサックには合う気がします(笑)。ペトリュスみたいな練っとりしたメルローにはならないようです(笑)。」
家内「若い内は練っとり感はありますが、持続しないようです。」
「なるほど(笑)。濃ければ良いという訳でも無いですしね(笑)。」
「私建築の仕事をしています。引き渡しの時に『花嫁を送り出す』気持ちなのですが、それは引き渡し後には劣化することを意味しています(大きな声では言えませんが(笑)。)。このワインは10年経って花嫁になっている。ワインって凄い(笑)!」

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今日さらにサンプルの試飲をしていました(笑)。

Apr 22, 2022 by weblogland |
う~ん。
今日さらにサンプルの試飲をしていました(笑)。
来週の週末まであと1週間なのにですよ(笑)!
当然のように呼び出されたマスキューのテイスターのKさん。ご迷惑お許しを!
私「今回のサンプルどうでした?基本悪いワインではないのですが…。」
Kさん「値段も安いし悪くはないですよね
。う~ん。」
家内「それなりと言えばそれなりかな(笑)。」
Kさん「おっ!コレは美味しい!っていうインパクトがないですよね(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。これは!っていうワインならこの場で即決しますもんね(笑)。」
家内「何をおいてもこのワインを試飲会に出したい!この衝動がない(笑)。」

そんなこんなでまたまた轟沈(笑)。笑ってる場合ではありませんが、ダメなものはダメ(笑)。こんな時の切り替えが早いのもマスキューの技。引き出しからゴソゴソと引っ張り出すのもお手のものかな(笑)?

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まさかの展開でございました

Apr 10, 2022 by weblogland |
う~ん。
昨日、今日と取り寄せたサンプルの試飲をしてましたが、どうやら全滅(笑)。
決して悪いワインではないのですが、見合いませんでした。2000円弱ほどで売れる価格帯のワイン13本。まさか1本も当たらないとは!1,000円以下の美味しいワインを探すのは至難の技ですが、2000円くらいまでゾーンを広げたので1~2本は当たるだろうとたかを括っていました。
まさか、まさかの展開でございました。トホホ(笑)。
まあ、こんなこともある!でもですねサンプルと言っても只ではない。ちょっとショックだなぁ。
さあ、次、次!

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ダニエル・ショタールのサンセール2019年を飲みました

Apr 09, 2022 by weblogland |
昨晩は予定通りダニエル・ショタールのサンセール2019年を飲みました(笑)。
飲みながらテレビを観ていると音楽番組。スーパーフライが出てました。特に家内はスーパーフライの大ファン。
家内「スーパーフライって聞いてると泣けてくるんだよね。どこまでも伸びやかで、歌詞に励まされる(笑)。」
私「うんうん。ところでこのサンセールってスーパーフライみたいだよね(笑)。」
家内「そう!」
私「歌とワインのマリアージュだぁ(笑)。
どこまでも明るく伸びやか。空を飛ぶような気になるよね(笑)。」
家内「だからスーパーフライ(笑)。このサンセールもスーパーフライかな(笑)?」
私「やはりダニエル・ショタールのサンセールでなきゃスーパーフライにはなれない(笑)。」
家内「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランじゃないんだよね。解るかな(笑)?」
私「深みがあるんだよね。スーパーフライの突き抜け方って単に突き抜けるだけじゃなくて、歌詞の内容が伴ってるよね。
そしてそれが一体どこまで届くのだろうか。限界が見えないよね(笑)。」
家内「ただ元気なだけじゃない。コレなんだよねコレ(笑)。」

勝手に盛り上がる夫婦でございます(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半

Mar 28, 2022 by weblogland |
〇ティモラッソ 2020年 カッシーナ・イ・カルピーニ イタリア ピエモンテ 白 コッリ・トルトネージ・ティモラッソD.O.C.750ml 2121円税込み
「マスキューさん!ロゼの後に白ですか?
意図を感じますよ(笑)。」
私「完全に読まれてますね(笑)。まっ、まっ、お試しあれ!」
「おっ!う~ん。イタリアの良い白ワイン
(笑)。北イタリアらしい。」
「『ティモラッソ』なんて知りませんでしたよ(笑)。イタリアって品種が多い上にそれぞれが特徴的ですよね(笑)。」
「力強さとエレガントさ。その上ユニーク
(笑)。」
「深くて優しい。ハーブのニュアンスたっぷり(笑)。高級。」
「植物っぽいですよね。薬草だったり甘草
だったり、木の実。白い花。複雑だよなぁ(笑)。」
家内「コレ飲みながらいただいたナッツ食べるとマリアージュしますね(笑)。美味しい!」
「桃や梨の香りは味わいと一致してるし、燻製チーズには絶対に合う(笑)。」
「ハードタイプのスモークしたチーズだな
。」
「ワインに豆っぽさもあるから、ナッツ類には合うはずですよ(笑)。実際に美味しい(笑)。」
「うんうん。これはイイ(笑)!相性バッチ・グー(笑)。古いかな(笑)。」
「桃やスモモの果実がしっかり。そして可憐でもある。マスキューさんが高貴と言うのも頷けますね(笑)。」
「桃も完熟した甘い桃じゃなくて、まだ少し青さが残ってる感じ。」
私「その青さがメロンっぽくもあるんですよね。」
「このままワイン、アルコール分はいかほどですか?」
家内「なんと14%あります。」
「そんなにあるんですか?もっと低いと思いましたよ(笑)。」
私「きっと晩熟性の品種だと思います。折り合いが良いですよね。」
「アルコール分が14%もあるのにアルコールを感じないのは何故ですか?」
家内「酸やエキス分がしっかり入っているのでバランスが取れているのだと思います。」
「良くワイン雑誌等で『高度なバランス』って誉め言葉で書かれてますが、コレがそれ?」
私「左様かと(笑)。旨味と香りでバランスを取っているようなスタイルかな。ガヴィのD.O.C.G.ガヴィ・デ・ガヴィに似てますよね。」
家内「古い(笑)!今はガヴィにコミューンの名前を付けたのがDOCGです。ガヴィ・デ・ガヴィとは言いませんよ(笑)。」
私「失礼いたしました!この『ティモラッソ』はD.O.C.G.のガヴィのコルテーゼ種にちょっと似てますよね。」


●ル・カブ・デ・ザコリット 2019年 ドメーヌ・デ・ザコル フランス ローヌ 赤 750ml 2980円税込み
私「ドメーヌ・デ・ザコルは、ニュイ・サン・ジョルジュ(ブルゴーニュ)のドメーヌ・ド・ラルロで天才醸造家と謳われたオリヴィエ・ルリッシュと、妻のフロランスが始めたドメーヌです。」
家内「ローヌの全く無名なワイン産地なんですよ(笑)。」
「う~ん。このワイン、口に入れて飲み込む時の甘さが高級ですな(笑)。」
「雑味がない!」
「葡萄本来の旨さがそのまま伝わってくる
。」
「甘くてジューシーでいかにも南フランス
。でも引き締まっている。酸とかタンニンが磨かれているよね(笑)。マスキューさん曰くのピノ・ノワール的って理解出来ましたよ(笑)。」
「飲み応えと飲みやすさが両立してる(笑)。」
「芯がしっかりしてるからまだまだ持ちそうですね(笑)。あと10年くらい経ってから飲んでみたいワインですね。」
私「南フランスにありがちな除梗100%のフレッシュ&フルーティーなものとはちょっと違います。一部全房発酵してるものが入っていますから生命力はあります
(笑)。」
「カベルネとは思えない(笑)。すいすい飲めるし、軽やかだけどしっかりしてる。このしっかり感がカベルネなのかな?」
私「やはり温暖な産地だと切れの良いカベルネ、ビビッドなカベルネにはならないようです。」
「暖かみが有りがたく感じますよね(笑)。

「タンニンが折り重なってる。でも重厚とまで言えない。これって生産者の意図なんですか?」
私「ラルロの作り方をだいぶ踏襲してるようですよね。プレスもほとんどしてないで上澄みだけで作った印象です。」
「このワインのアルコール分はいかほど?

家内「14%あります。」
「えっ!そんなに高いのですか?もっと低いかと思いましたよ(笑)。」
「そうなんだ!産地によって最適なアルコール分があるのですね(笑)。」
「そうそう。アルコール分だけじゃなくて
最適な出来上がりがある。」
私「そーなんです(笑)。産地によってベストな折り合いがあるみたいです。」
「もっとも極端に言うと生産者ごとに違う
。まあ、その平均がA.O.C.になるのかな
(笑)。」
「ワインって火との作ったものだけど、それだけじゃないところが面白いんだよね
(笑)。」
私「謎は謎を呼ぶけれど、全く取っ掛かりがない訳ではない。そこに私ははまっております(笑)。」
「ところでこのワインとナッツの相性抜群にイイ(笑)。すんごく美味しい!」
家内「木樽熟成してますから、よりマリアージュしやすいです(笑)。」
「このワインは木樽熟成してるんですか?

「樽熟成してるニュアンスはあまり感じませんよね。」
私「この塩梅が上手い!樽の香りがでしゃばらないように樽を使っています。」
「ワインの深みや味わいをより良くするために樽熟成してますよね。エレガントですね(笑)。さすがラルロの元醸造長!」
私「天才と言われる所以ですね(笑)。」
「我が家の料理でこのワインを合わすのは無理だな。ワインだけが独走体制になっちゃいますよ(大爆笑)。」

頂き物ではありますが、ナッツ大活躍でございました(笑)。
Wさん、ありがとうございました!


●モレーンニコ 2018年 ロヴェロッティー イタリア ピエモンテ 赤 コリーネ・ノヴァレッジD.O.C.750ml 3300円税込み
「おー!香りが突き抜ける(笑)。」
「酸っぱい系(笑)。とてもドライ。辛口だよね。」
「色は4番目に比べたら薄い。でも味わいはとても強い。小粒のプラムやベリーが弾ける(笑)。」
「4番目のワインがしっかりしてるからそのあとはそれ以上強くないと無理なんだけど、コレなら太刀打ち出来ますね(笑)
。見た目色が薄いので心配しましたが全然大丈夫(笑)。ワインの強さは色だけでは判断できませんね(笑)。」
私「バローロやバルバレスコのネッビオーロとは佇まいが違いますよね(笑)。」
「とてもミネラリーで切れ切れ(笑)。」
「バローロなんかだともっと重量感ありますよね(笑)。もっとファット。これって痩身だけど筋肉質。アスリートみたい(笑)。」
「ボディービルダーでは無いよね(笑)。」
家内「私の大好きなスパンナです。ネッビオーロのことをこのD.O.C.ではスパンナと呼びます。」
私「バローロ・バルバレスコ→ネッビオーロ、ゲンメ・コリーネ・ノヴァレッジ→スパンナ、ヴァルテリーナ→キアヴェンナスカ。ネッビオーロのシノニムですが
、やはりそれぞれの特徴がありますよね
。」
「資格試験の勉強で覚えた(笑)。でも実際にスパンナを味わうのは初めてですよ(笑)。」
「コリーネ・ノヴァレッジのスパンナ飲むのは初めて(笑)。確かにネッビオーロとは違いますよね(笑)。」
私「生産者のロヴェロッティーのゲンメになると、生命力が10年以上の大物となります。」
「ロヴェロッティーって評価高いですよね
。」
家内「実はコリーネ・ノヴァレッジのスパンナをずっと探していました。何十年か前に飲んだきり出会えませんでした(笑)。
まさかゲンメの大御所ロヴェロッティーがリリースしてるとは!速攻で発注しちゃいました(笑)。」
スパンナの話になると家内は止められません(笑)。
家内「今回コリーネ・ノヴァレッジを調べたのですが記載・地図がほとんどありませんでした。」
私「ガティナラ、ゲンメの地図がありません。記載もちょっと触れるだけ(笑)。」
家内「ヒュー・ジョンソンの北イタリアの旅行本に載っていました!それによるとコリーネ・ノヴァレッジはゲンメを補完する広域のD.O.C.で、川を挟んだ隣のガティナラを補完しません。ガティナラではネッビオーロをスパンナとは言わないのです。」
私「日本人のイタリア・ワインの専門家もこの事を知ってる人は少ないですよ(笑)。試験にも出ないはず(笑)。実際に飲んでみてガティナラの方が暖かみのあるスタイルです。バローロよりですね(笑)。ゲンメとはだいぶ違います。」
「その話、マスキューさんらしいよね(笑)
。盲点シリーズ(笑)。」
家内「えっへん。」
「このワイン何に合わせますか?」
家内「う~ん。ジビエや熟成肉かなぁ?」
「塩で味付けしたホルモン!」
私「おー!それ良さそう(笑)。」
「新鮮で上質なホルモン。臭くなくて、焼くと綺麗な油が出るホルモン!」
「ハードタイプのチーズ…。ピエモンテでワインに浸けたチーズありましたよね(笑)。それそれ(笑)。」

ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半

Mar 27, 2022 by weblogland |
昨日、一昨日とひっそり執り行ったマスキュー試飲会にこっそりのご来店ありがとうございました(笑)!
皆様のご協力で無事執り行うことが出来ました。ありがとうございました。

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まず金曜日の一番乗りは浦和からお越しのWさん。H.K.S.15のセンター的存在です(笑)。
Wさん「実はこれ、スモークしたナッツです。軽井沢が本拠なのですが品川駅でも売っているので乗り換えのついでに買ってきました。ティスティングのお供にしてください(笑)。」
私「ありがとうございます。それでは早速
(笑)。ボリボリ。凄くスモークの香りが強いですね!」
Wさん「スモークしたあとキャラメルでコーティングしています。」
家内「ボリボリ(笑)。スパイスも入ってるのかな。美味しい!」
私「キャラメルでコーティングしてるけど、甘すぎない。ちょうど良い塩梅ですね。」
「ウイスキーには鉄板ですな(笑)。」
家内「後味がハニーでナッツィーなイタリアの白ワインに合うはず!」
私「皆さんにお試ししてもらいます。ありがとうございました!」


●ロス・カルドス カベルネ・ソーヴィニヨン 2020年 ドニャ・パウラ アルゼンチン 赤 ルハン・デ・クージョ 750ml  880円税込み スクリューキャップ(特別限定品)
私「残念ながら輸入終了につき大特価となります。決して売れ残りではありません(笑)!」
家内「フレッシュでフレンドリーなカベルネ・ソーヴィニヨンです。」
「小豆っぽい(笑)。」
「カベルネ!って間違いなく言える(笑)。」
「チリのカベルネとは違いますよね。チリより明るい感じ。」
「コレって値段のわりに濃い(笑)。もっと薄いと思いましたよ(笑)。」
「でも飲みやすい(笑)。すいすい飲める(笑)。普段飲みにはこういうワインがあると助かる。何も考えずに飲むには最適
。」
「うんうん。決して薄くはない(笑)。」
「そうですよね。いつもティスティングする訳じゃありませんから(笑)。ためらいなく、考えもなく赤ワインを飲む時には必要かな(笑)。」
「そうそう。でもそんなときに不味いワインだと奈落の底に落ちる(大爆笑)。」
「マスキューさん、このワインはなぜ輸入を止めるのですか?」
私「ファンドに経営権を売却したそうです。そうなって対応が変わったのが理由のようです。」
「ファンド系はドライ。お金儲けのことだけだからね。育てるような気はない。ハゲ鷹。」
「まあ、一般に会社だってお金にはシビアだし、お金を儲けるためのもの。個人が守銭奴になることを是とするけれど、理念はある。ファンドにはそれすらない(笑)。」
「特に海外のファンドは徹底してる(笑)。

私「そんな奴ら相手に太刀打ち出来るのは
日本だと〇ントリーくらいですよ(笑)。」
家内「あともともとニューワールドのワイン生産は大規模なだけに大量の資本の投下を必要とします。いきおいファンド系とは結びつき易いし相性も良い面があります。」


◎レ・ポッツェル ロゼ 2019年 カンディド イタリア プーリア ロゼ サリーチェ・サレンティーノD.O.C. 750ml 1493円税込み (特別限定品)
「マスキューさん!これも訳ありですか(笑)?」
私「そーなんです(笑)。これは某イタリアン・レストラン用のアイテムでしたがコロナ禍により宙に浮いてしまいました。困ったインポーターさんから提供していただきました。」
「サリーチェ・サレンティーノにロゼがあったんですね(笑)。初めて飲みました(笑)。」
「ガッチリしてる(笑)。でも乱暴ではないんですよね。」
家内「はい。アルコール分は12%。しっかり管理されています。」
「プーリアのワインって簡単にアルコール分が13~14なるよね。これはそうなる前に収穫したと言うことですね(笑)。」
「セパージュは?」
私「ネグロ・アマーロ95%、マルヴァジア・ネッラ5%。黒葡萄が原料です。いわゆるセニエ法で作られたロゼ・ワインです。赤ワイン作りの頭初に液体だけを抜く遣り方です。プレスしませんから旨味のあるワイン。贅沢なロゼ・ワインとなります。」
「ネグロ・アマーロだけのロゼって初めて飲みました(笑)。やはり赤のネグロ・アマーロ同様に香りが無い(笑)。」
「ロゼ色と言うよりトマト色(笑)。完熟したトマト色。トマト使った料理には合うよね(笑)。」
私「コーラルピンクですか。」
「ラタトゥイユなんかも合うかな。」
「味わいもロゼっぽくない(笑)。誉め言葉ですよ(笑)。」
「旨味が強いですよね(笑)。一口飲むと、また一口飲みたくなる(笑)。」
「マスキューさんがペペロンチーノに合うと言うのがよく解る(笑)。唐辛子使ったものだったら何でも行けそうですね。」
「ホルモン!」
家内「ローストビーフでも行けますね(笑)。」
「桜えびをのせたピザ!ドライトマトものせて(笑)。もちろんタバスコは必須(笑)。」
家内「桜えびのかき揚げ!丼つゆにも合いそう(笑)」
「色々な飲み併せが想像できるユーシフルなワインですね(笑)。」
「イタリアン・レストランの必須アイテムなのが頷けますね。」

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ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2019年

Mar 17, 2022 by weblogland |
う~ん、やはり問題児かな(笑)?
先日ブログで書いたルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラート・クラシック 2019年 ルカ・フェラリス イタリア ピエモンテ 赤 ルケ・ディ・カルターニョ・モンフェラートD.O.C.G. 750ml 2640円税込み

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皆さんとても気になるようでご質問を受けました(笑)。
Fさん「マスキューさん『ルケ』ってどうなんですか(笑)?」
家内「とてもユニークです(笑)。マスキューの定番のペラベルガに似てるのですが、もっと強さがある。ペラベルガはアルコール分は13%ですがルケは15%もあります。私には無理(笑)。」
Fさん「へぇーそんなにあるんですか?甘いのですか?」
私「とてもドライですが、ボリュームを感じる甘さはあります。収穫はターゲット通りに完璧に行われたと思います(笑)。」
「店長は濃いワインが好きだから(笑)。」
家内「そーなんです(笑)。果実味も独特で赤や黒の小粒のものにリコリスの香りがあとから追ってきます。経験したことがありませんでした。」
私「まあ、作りにとことん尽力したワインであるのは確かかと。問題はユニークさかな(笑)?一般受けはしないから今月のマスキュー試飲会には出さないことにしました。」
家内「このワインをとても美味しく感じたのは抜栓してから1週間経ってからです(笑)。試飲会に出しても賛否両論、誤解されることもあるような気がしますので見送りました(笑)。」
Fさん「そんな話しを聞くと悩ましいですな(笑)。」

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桝久 試飲会リポート 後半

Feb 28, 2022 by weblogland |

●ロ・プーロ ロッソ 2020年 コスタドーロ イタリア マルケI.G.P. 赤  750ml 1225円税込み
「マスキューさん、コレと前の白ワインは同じ生産者ですよね。両方ともヴィーガンって書いてありますが、ワインにもヴィーガンがあるのですか?ワイン自体は植物ですよね(笑)?」
家内「はい。仰る通りです。堆肥に動物性のものを使わなかったり、ワイン作りの工程で動物性のものは一切使わないということです。どうでも良いような気もしますが(笑)、ヨーロッパでは主流のようです。」
私「あとワインを濾過する時に一般に卵白わ使いますが、ヴィーガン・ワインではそれを避けます。」
「どうやって濾過するのですか?」
私「濾過しなかったり(笑)、珪藻土を使って濾過したりするようです。」
「珪藻土って微生物の化石ですよね。微生物はイイのかな(笑)?」
私「化石は石だから良いのかな(笑)?」
「ヴィーガンってちょっと怪しい(笑)。」
私「大きな声では言えませんが怪しい(笑)
。ちょっと教条的ですよね。でもワインを飲む人口の1割ほどヴィーガンの方がいるようなので、無視出来ないようです
。」
「凝れも白同様にビオっぽくないですね。飲みやすい(笑)。」
家内「醤油っぽさを感じますね。あと樟脳
かな。」
私「綺麗に完熟した葡萄を使ってますよね
(笑)。」
「マルケ辺りのワインって過熟したものが多いんだよね。でもコレはそんな感じない(笑)。黒いジャム飲んでるようなモンテプルチアーノって昔よくあったんだよね(笑)。」
Kさん「あの辺はとても貧しい場所。イタリアの中でもかなり辺境の地、何もない
(笑)。」
家内「だから作ったワインはブレンド用として北イタリアのワイン商に樽ごと売却していました。元詰めするところは限られていますし、実際に元詰めの歴史も新しいです。」
「このワインは小粒のベリーのニュアンスがあって良いですね。サンジョヴェーゼかな?」
私「はい!モンテプルチアーノのストロベリーのニュアンスは遅れて出てきます。チウ・チウなんかのモンテプルチアーノはちょっと暗いニュアンス。やはり古いワイナリーだかあって地元では一番良い地所のようですね(笑)。」
「甘い香草の香りがしますね。甘さがエレガント(笑)。」
私「甘さがでしゃばりません。白同様に残糖分は1L中2.7gとかなり少ないので、マルケのワインらしくない(笑)。自然なエレガンスを感じます。」
「余韻も長いし、欠点が無いよね(笑)。とても自然にスイスイ飲めちゃう(笑)。」
「暖かみを感じる。といって田舎臭くない
(笑)。」
「アルコール分はいかほどですか?」
家内「え~と。13.5%です。」
「そんなにある感じはしない。13%くらい
だと思いました。」
私「ちなみにチウ・チウの2020年のバッカスも同じ13.5%です。同じ糖度で収穫してるけど、出来上がるワインは違いますね(笑)。」

今回試飲会中にまさかの完売!
ごめんなさい!
休み明けにまた来ますからご安心してくださいね。

●メルロー 2018年 アントヌッティ イタリア  フリウリ―ヴェネツィア・ジューリア 赤 D.O.C.フリウリ・グラーヴェ 750ml  1980円税込み
「おっ、またまたイタリアですね(笑)。」
私「今回はイタリアが5本です!南部、中部、北部の揃い踏みでございます(笑)。

Kさん「え~と。これはフリウリですね。イタリアでも平らなところですね(笑)。沖積地なんだけど、ワインは割と濃いんですよね(笑)。」
「あっ!高級そう(笑)。」
「うんうん。香りに重さ深さがある。ネットリしてる(笑)。」
「プラムの果実味か素晴らしい!」
「メルロー!ジャムっぽさも良し!」
私「黒トリュフの香りもプンプンしますね
(笑)。」
「うんうん。ポムロールのワインに似てるね(笑)。
「黒トリュフってどんな香りですか?」
私「はい。海苔の佃煮です(笑)。」
「あー!コレかぁ(笑)。高級さを凝縮した印象ですね(笑)。」
「でも海苔の佃煮って庶民的(大爆笑)。

「それじゃあ白トリュフってどんなに香りなんですか?」
私「さすがに白トリュフは食べたことありませんが、香りはニンニクです(笑)。」
「白トリュフって超高級品だよね。黒トリュフの10倍以上するんだって(笑)!」
「そうそう。白トリュフは栽培出来ないんだよね。」
「このワイン、本当に美しい(笑)。濃いには濃いんだけど、濃さよりも香りだよね
。」
私「さすが!」
「レストランで肉料理食べながら飲みたいね。牛肉かな?」
「品があるよね(笑)。」
家内「やはり美食の地ですから、ワインも磨かれてますね(笑)。」
「メルローって世界中どこでも作られてるよね。濃密でネットリしたのが目指される。これもその範疇なんだろうけど、品が良いんだよね。この点他とはちょっと違うかな(笑)。」
私「この辺は葡萄の収穫量も多いのですが
、割とワインが濃くなります。テロワールの優位性を感じます。」
家内「あと、抜栓直後の昨日より今日の方がふっくら感じます。香りも今日の方が立ちます。ワイン自体の構造の良さを感じます(笑)。」
「濃ければ濃いほど良い訳じゃないって思ってるんだろうな(笑)。レストランで食事しながら楽しむためのワインだよね(笑)
。」
「そうそう。星付きレストランじゃなくても、ちゃんとしたフリウリの郷土料理と合わせてみたいな(笑)。」



●レフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソ2018年 アントヌッティ イタリア  フリウリ―ヴェネツィア・ジューリア 赤 D.O.C.フリウリ・グラーヴェ 750ml
1980円税込み
「レフォスコ種、聞いたことがありません
(笑)。」
家内「正確にはレフォスコ・ダル・ペドゥンコロです(笑)。」
「長い(笑)!」
「おっ!血の味がする(笑)!」
Kさん「野性味があってラグレインに似てるね。」
「かなり複雑。ベーコン、肉を連想するね
。それもジビエ(笑)。」
「果実味は小粒のプラムかな。ギッチリ詰まってるね(笑)。全体の佇まいが個性的で良いね(笑)。」
私「これもメルロー同様に香りに求心力がありますよね(笑)。思想が似てる(笑)。」
家内「これって時間が経つとより飲みやすくなります。時間が経つとあの生々しさがフレンドリーに感じますよ(笑)。」
「2018年のフリウリは作柄が良さそうですね(笑)。」
「元々の香りのバランスの取り方は高度ですよね(笑)。」
Kさん「翌日飲むとあの野性味が飲みやすさに変わる(笑)。地元の良いレストランで飲みたいですな(笑)。きっとこれに合うジビエ料理を出してくれるはず(笑)。そんな経験すると料理とワインの味わいあとその旅行は一生の記憶になる。」
私「体験が味の記憶とともに永遠のものになりますよね(笑)。」
「フリウリ行ってみたい(笑)!」
家内「フリウリのワインってさりげなく美味しいですよね(笑)。過剰な濃さを求めなくてとてもイイ(笑)。」
Kさん「私フリウリのワインだとスキオペッティーノが大好きです(笑)。オリジナリティーがあって実に美味しい!特にブレッサン・ワイナリーかな(笑)。」
私「あのワインは反則ですよ(笑)。世界的に評価されてますもんね(笑)。コレと比べるとランクが違いますが、意図するエレガントさバランスの良さは共通してますね。」
家内「あのワインは料理無しでも記憶に残りますよ(笑)!」

皆様のこっそりサクッとのご協力ありがとうございました!大人のプレーに助けられました。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 後半

Jan 31, 2022 by weblogland |


●シャトー・モーヴザン・バルトン 2011年 フランス ボルドー ムーリス・アン・メドック 赤 750ml 3300円税込み
「おおっ!これもボルドーですね。ボルドー3連発とは(笑)!意表を突かれるラインナップですよ(笑)。」
私「えへへ(笑)。恥ずかしながら…。たまたま良いものが有ったと言うことで(笑)…
。」
「2011年ですか。もう10年は経っているんですね。」
「う~ん。上品!立ち上がりも優しいし、旨味と果実味が合わさって…、美しい(笑)
!」
家内「シャトー・レオヴィル・バルトンのバルトン家が取得し2011年がファースト・リリースです。設備や樽を一新したようです。」
私「かなり資本投下したようです。」
「プラムの香りがしっとりしていて癒されますね(笑)。とても透明感があって上等な感じがしますよ(笑)。」
「磨かれた感じ(笑)。」
「この磨かれた感はお金なんですね(大爆笑)。」
私「実はこのワイン5年ほど前に扱いました。当時はまだガツンとした状態でまだまだ先々が楽しみと思いました。5,000円弱のマスキューには高級な価格でしたが、販売のラインナップに入れました。」
「あれ?そうすると今回はやけにお安いですよね(笑)?」
私「別のインポーターさんがスポットで提供してくださいました。」
「う~ん。10年の年月はワインにもお財布にも優しく作用したんですな(笑)。」
私「たまたまです(笑)。」
「マスキューさん、これが熟成のピークになるのですか?」
私「全然古さはありませんが、一度目のピークだと思います。しばらくこの状態は続きます。」
「たしかに疲れた感じは全く無いですよね
。でも若い早飲みのワインとは美味しさが違いますよね(笑)。美しい(笑)。」
「カベルネ・ソーヴィニヨンのニュアンスよりもメルロー印象が強いですね。セパージュは何ですか?」
家内「セパージュはメルロ46%、カベルネ・ソーヴィニヨン36%、カベルネ・フラン16%、プティ・ヴェルド2%です。メルローが主体ですが様々入れてますね。

「う~ん。余韻が複雑なのがセパージュの組合せによるのかな?」
「あと樽の香りはあまり感じませんよね?

私「10ヶ月ほどですから無理してませんね
。新樽比率も3割ちょっと。」
「そうすると一つ前に試飲したラルジャルテールより樽熟成期間は短いんですね。

「と言うことはラルジャルテールの方がヘビー?」
私「スタイルの差とご理解いただけると宜しいかと(笑)。」
「ラルジャルテールよりこっちの方が高そうには感じるな(笑)。」


●ブルゴーニュ ルージュ 2018年 ドメーヌ・ロシニョル・フェヴリエ フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2,980円税込み
「マスキューさん、このロシニョル・フェブリアのピノ・ノワールは定番ですよね
(笑)。」
私「はい!マスキューの大定番のピノ・ノワールでございます(笑)。2018年ヴィンテージはとても暑い気候でしたので、ワインのアルコール分が上がり過ぎてアルコリックになったり、酸が少なくなってスカスカのものが目立ちました。そんな中でベストな出来上がり。見事でございます(笑)。」
「コレ旨い!ピノ・ノワールらしい(笑)。

「とても高級な味わい(笑)。透明感があるよね。モーヴザン・バルトンも透明感があるけどちょっと違うんだよね。この透明感はピュアなピノ・ノワールの透明感かな。」
私「このピノ・ノワールはおそらくプレス果汁は使ってません。それ由来の透明感かと。」
「モーヴザン・バルトンはプレス果汁を使っているのですか?」
私「ボルドーは伝統的にプレス果汁を使います。10%くらいかな。そうすることで
ワインに重みを出します。ですから基本的に上澄みだけで作ったピノ・ノワールだけのブルゴーニュはボルドーと比べると高くなります。」
「う~ん。旨味が可愛くて泣けてくる(笑)
。」
「継ぎ目がないし、バランス、香りも良い
。」
家内「開けて翌日になるとストロベリーの果実味がより明瞭になります(笑)。」
「ボルドーの赤を2本飲んだ後でも全然負けていない!繊細だけどすごくしっかりしてる。」
「マスキューさん、このワインは木樽熟成してるのですか?」
家内「はい。古樽で1年くらいはしてると思います。」
「樽のニュアンスを感じませんよね。」
家内「酸がしっかりしているのと、生産者のスタイルですね(笑)。」
「そうそう。マスキューさん、普通試飲の順番はピノ・ノワールの方がボルドーの前ですよね。でも今回は逆。意図的ですね(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。試飲会の前に一度しっかり飲んでますから(笑)。」
「マスキューさん、暑くて難しい2018年ヴィンテージで何故上手くワインが作れたのですか?」
家内「2018年のブルゴーニュを見ますとアルコール分が13~13.5%まで上がっています。ロシニョル・フェブリアのこのワインは12.5%です。過度に糖分が上がる前に収穫した訳です。」
私「所有畑が小さく目が行き届き、小さいゆえに収穫も手早く出来るということかと(笑)。」
「私このブルゴーニュ大好きでよく飲んでます(笑)。一度チーズ屋さんのワイン持ち込みワイン会に持って行ったところ、ナンバー1の評価を受けましたよ(笑)。実際どの作柄でも美味しい(笑)。」

「ところで今度オミクロンが収まったら仲間内で北海道の海鮮パーティーを開こうと思います。でもウェブで調べると生ものの生臭さがワインの鉄分に増幅されると書いてありました。生ものとワインは相性悪いのですかね?個人的には合うと思うのですが…。」
私「あれは特に生臭い検体で実験した結果です。新鮮な生ものは生臭くありませんから、ワインとマリアージュします(笑)。
罪な実験です(笑)。」
家内「新鮮なマグロや鰹なんてミョウガや生姜を醤油に溶いたり、ポン酢醤油使ったりすると美味しいですよね。」
私「ちょっと高級ですが大間のマグロの赤身なんか旨味があり馬刺しみたいですよ
(笑)。赤ワインが合わない訳ありませんよ
(笑)。ピノ・ノワールなんかイイですよ。」
家内「そうそう。最近発見したのですがSB食品が北海道産の山わさびのチューブ入りを発売しています。ホース・ラディッシュみたいに使えてとても良いです。おすすめかな(笑)。あと普通のワサビをすりおろさないでみじん切りにするのも重宝ですね(笑)。」
私・家内「生ものはワインに合います!特に新鮮な生ものはとても良くワインに合います!臭い生ものは合いません(笑)。お醤油との繋ぎをちょっと足すだけでオッケーです(笑)。」

どうもありがとうございました!

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