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桝久 試飲会リポート 前半
Dec 02, 2019 by weblogland |まずは面白い泡です!
◎ソールティ 白 N.V. モンテ・ディ・ロアリ イタリア ヴェネト フリザンテ 微発泡白 750ml 1782円税込み 王冠キャップ
「おっ、これ飲みやすくてイイね(笑)。」
「葡萄の香りがダイレクト(笑)。マスカット?」
「マルヴァジアの甘いニュアンスあるね(笑)。」
私「さすが!」
「青リンゴみたいな爽やかさも感じますよ。香りが複雑で幅広いよね。」
「辛口なんだ!この手のワインって甘い印象があるんだけど、これ辛口。」
家内「まったく澱引きしてませんからしたの方に澱が溜まってます。飲んでワイン
が減るほどに澱が舞って濁ります(笑)。」
「う~ん。澱が入ってる方が美味しい(笑)!」
私「新鮮な澱はアミノ酸だから美味しいのです(笑)。」
「私は澱がない方が好きだな(笑)。見た目(笑)。」
私「カメの中で出来たワインをそのまま瓶詰めしたようなものですから、とてもフレッシュ。SO2も無添加です。」
「そー言えば醪をそのまま瓶詰めしたワインが売ってたよね。要冷蔵で、かなり高かったなぁ。」
「これもその仲間ですか?」
私「仲間と言えば仲間ですが(笑)、あれは高過ぎ(笑)!あとこのワインは一応出来上がっています。これも一応要冷蔵ですが。まあ、この位の気温なら常温で大丈夫ですが。」
家内「アルコール分は11%。残糖分は6g/Lくらいですからほとんど解りません。」
「セパージュは何ですか?」
「マルヴァジア、フェルナンダ、モスカートです。」
「これってヌーボーなんですか?」
私「それなんですよ(笑)。実は去年のワインに今年の8月半ば頃に早摘みした葡萄果実を加えて発酵させたようです。リパッソに似た発想です。ですからアルコール分が11%と低いわりにハニーな完熟したニュアンスを感じます。この点が斬新ですね(笑)。正確には新酒ではありませんが、この時期だけの限定ワインとなります。」
「ところで何故カメを使うんですか?」
家内「カメは表面に気泡がかなりあるのです発酵や熟成が早く進む利点があるようです。」
私「アルコール発酵で発生する炭酸ガスをそのまま利用してつくっているようです。」
「なるほどね!それだったら早くできるもんね(笑)。」
「ジョージアやギリシャみたいに土の中に埋めてない。清潔に見える(笑)。」
「マスキューさん、カタログ見るとロゼもあるみたいですが、味はどうでしたか?」
私「ロゼも美味しいのですが、ちょっと甘かったかな?来年扱っても良いかも(笑)。」
「これってオリーブオイル使った料理には相性良さそうですよね。」
「うんうん。パスタなんか何でもオッケーじゃないかな(笑)。」
「ところでソルティーってどういう意味でしたっけ?」
「塩(笑)?」
「そうだ!出口!地下鉄の出口にソルティーって書いてあったな(笑)?」
「でも、なんで出口なんでしょうね(笑)?」
私「そー言えば、そうですね(笑)。今度聞いておきますね。」
後日談ですが、とても脂ののったブリのお刺身に合わしたところとてもグッド(笑)
ワサビは必須ですが、ブリの臭みがワインに移らず美味しかったでした!
●『J,マイヤー』ピノ・ノワール 2018年
モーゼルランド社 ドイツ プファルツ Q.b.A.赤 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
「おっ、ドイツのピノ・ノワールだぁ。こんなに安いのあるの(笑)?」
「そうそう。ドイツのピノ・ノワールって高いですよね?」
私「ケチなマスキューにふさわしいかと(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ。」
「あ~!これ飲みやすい(笑)!」
「グビグビ行けちゃうよ(笑)。」
「軽くて普通に美味しいピノ・ノワールですよね。ブルゴーニュあたりだと少なくとも倍の値段はするよね(笑)。」
「う~ん。これブラインドで飲んだらドイツのピノ・ノワールとは絶対に解らないよ(笑)。オールド・ワールドとは解るんだけどね(笑)。」
「ブルゴーニュのシリアスなピノ・ノワールとは違うけど、デイリーに飲めるピノ・ノワールがあることは嬉しいな(笑)。」
「ありそうで無いよね(笑)。凄く飲みやすい(笑)。」
私「ありがとうございます。でもですね、アルコール分が13.5%もあるんですよ。」
「えー!そんなにアルコール分が高いのですか!?」
「どう見ても12%以下だと感じますよ!」
私「そーなんです。とても折り合いが良いのです(笑)。」
「何故ですか?」
私「アルコール分と酸などの結合が上手くいっている。アルコール分だけのスカスカなワインではない証かと。」
「これってドイツの何処でしたっけ?」
家内「プファルツです。しかも協同組合のワインです。」
「プファルツって美味しいワインができる産地じゃないですよ(大爆笑)。水っぽくて甘いワインばっかりのイメージですよ!」
「そういえば昔沢山飲んだなぁ(笑)。」
家内「地理的にはフランスのアルザスの地続き。土壌も似てますからまるっきりダメと言う訳じゃないんですけど(笑)。」
「温暖化の影響?」
私「当然それもあります。」
「そうだよね。日照量は変わらないもんね。」
私「あと、大きいのは甘くて水っぽい白ワインだけだと時流に遅れる危機感があったと思います(笑)。」
「確かにこのワインは軽いけれどしっかりしている。昔のドイツ・ワインみたいに
量の制限をしていないとこうはならないですね。」
「これはこれで一つのカテゴリーになっていますよね。」
私「ありがとうございます(笑)。最初飲んだとき『絶対に補酸とか補糖、濃縮工程が入っているはず。』と思ってましたが、時間の経過を経てもボロが出ません。」
家内「ピノ・ノワールらしいストロベリーの香りは翌日になると消えていきますが、ガメイのような赤いベリー系の香りになります。でもワインとしての旨みははっきりありますから、インチキではないかと(笑)。」
私「ボジョレーっぽくなるんですよ(笑)。昨日開けたものがありますから、試してみてください。」
「あっ、本当だぁ。ボジョレー。」
「でもさぁ、こっちの方が旨いよね(笑)。」
私「旨みは時間が経っている方がよりはっきり感じますよね(笑)。」
「ピノ・ノワールってガメイに似ているんですね?」
家内「ピノ・ノワールの親はガメイなんです(笑)。」
「濃く造ったガメイってピノ・ノワール的だよね(笑)。」
私「見分けつかないくらい似ますよね(笑)。」
「ところでマスキューさん、このワインは品種名がシュペート・ブルグンダーじゃなくてピノ・ノワールですよね?」
「そうそう、シャルドネはヴァイス・ブルグンダーだっけ?」
私「やはり世界市場を目指しているのだと思います。」
「アメリカに向いてるのかな(笑)?ライトなピノ・ノワールで世界に打って出る(笑)!」
私「左様かと(笑)。」
●ヴィーニャ・デカーナ ティント グラン・レゼルバ 2010年 ボテガス・コヴィニャス 1413円税込み
「このワイン、以前試飲会で出ましたよね?美味しかったからよく覚えてる(笑)。」
「そうそう、何度かリピートしましたよ(笑)。」
私「そーなんです。定番アイテムなので先月仕入れたのを確認したところ、とっても美味しくなっていました(笑)。ですから、一番良い状態を皆さんに是非味わっていただきたく再登場となりました(笑)。」
「これって金糸が巻いてありますからリオハのワインですか?」
家内「実は違います(笑)。バレンシアから70kmほど西の内陸に入った高台 ウティエル・レケーナD.O. です。かなり乾燥した過酷な地域です。」
「砂漠みたいな荒涼としたとこですな。」
「セパージュはメインがボバルでしたっけ。ボバルがメインの産地は珍しいですよね。」
私「そーなんですよ(笑)。ボバルってあまり香りがしませんし、わりとニュートラル。ですからブレンド用ワインとして使われることが多いです。その上熟成に時間がかかります(笑)。」
「う~ん。店長!オレンジっぽくて、熟成したテンプラリーニョかと思いましたよ(笑)。」
私「さすが!そーなんです(笑)。」
「え~と。これは2010年ヴィンテージだからほぼ10年ですね。昔飲んだスペイン・ワインみたいですね。今のスペイン・ワインってニュー・ワールドのワインみたいでつまらない(笑)。」
「樽のニュアンスはしっかり出てますが、
コテコテじゃないですね(笑)。心地好い(笑)。美しくもある(笑)。」
家内「チョコレート食べながらこのワインを飲むと見事にマリアージュしますよ(笑)。」
「どれどれ、チョコレートを食べてワインを飲むと あーー!口の中で爆発したぁ(笑)!」
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ジュ・ド・レザン2019年のご予約好調です(笑)。
Nov 16, 2019 by weblogland |もちろんリピーターの方々ですが(笑)。
ところで、今年のジュ・ド・レザンの出来は?
う~ん。聞かれると困る(笑)。
想像するに(笑)、今年はわりと飲みやすいのでは?
フランスは7月に猛暑に襲われた影響が心配されます。もちろん収穫量は落ちます。ただし、ポール・ジローさんのところはまずまずのようでした。あと、猛暑で葡萄樹がスタックしたようで無茶に糖度、酸度が高くならなかったようです。収穫量を含め全体に小ぶりな作柄のような気がします。そんな訳で今年のジュ・ド・レザンはわりと飲みやすいスタイルなのでは?
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桝久 試飲会リポート 後半
Oct 30, 2019 by weblogland |今回唯一の新入荷ワイン(笑)。
十分合格点かと(笑)。
●『アンジュ』2017年 ブルノー・アンドリュー 南フランス 赤 コート・デュ・ルーション・ヴィラージュA.C. 750ml 1,403円税込み
私「このワインは前にお試しいただいたコンダミン・ベルトランの紹介とか。お友達かな(笑)?」
「飲みやすいなぁ(笑)。口当たりは軽やかだけど軽くない(笑)。」
「濃いけどグビグビいける(笑)。」
「ルーションのワインってゴツゴツしたところやトロトロしてたりするけど、これクリアで良いですね(笑)。」
私「果実味は基本黒っぽいですが、翌日になるとスモモっぽい甘酸っぱいニュアンスが出てきます。」
「スパイシーさもほどほどあって良いですね(笑)。シラーだね(笑)。」
「らっきょうみたいな感じします(笑)。」
私「なるほど!それ言い得て妙かも(笑)。
」
「店長!このワインはニュー・ワールドっぽいですけど、酸がある。違いますね(笑)
。」
「構造がしっかりしてる。しかも近代的(笑)?」
「雑味が無い。コンダミン・ベルトランと似てる(笑)。やはり友達か?」
家内「コンダミン・ベルトランに技術指導してもらっているようです。」
「深い仲なんだな(笑)。」
「このワイン コーヒーやチョコレートみたいな香りがしますけど、樽熟成しているからですか?」
私「これ実はルーションの良いグルナッシュの特徴です(笑)。面白いですよね。あとさっき言ったスモモっぽさはカリニャン由来だと思います。薄いカリニャンだとスモモっぽくなりませんが、しっかり造ったカリニャンはこうなります。ブレンドの塩梅が良いですよね(笑)。」
「チョコレートに合うはずですね(笑)。」
「なるほどね!ワインに複雑さがある。単純に真っ黒にはならないんだ(笑)。」
「全体に透明感があるから余計ディテイルがよく見える。」
家内「早く飲めるように出来てはいますが、あまり余分な手を加えていませんね(笑)。」
私「葡萄樹の手入れにも尽力しているし、その葡萄も樹齢が高そうな感じがします。じつはこのワインはドメーヌの葡萄100%でないので詳細は解りませんが、良い葡萄を使っているのは確かだと思います。」
家内「日本に輸入されたものはこれとその上のキュヴェだけです。上のキュヴェはドメーヌの葡萄100%。このワインをもっと凝縮させたようなワインです。」
「あーっ!それ飲んでみたい(笑)!」
家内「春になればワインが落ち着くはずですから、もうしばしお待ちくださいね(笑)。」
「へぇー、マスキューさんはそんなところに気を使うんですね(笑)。」
家内「いえいえ。やはりベストな状態でお試しいただきたいだけなんですよ(笑)。」
私「今皆さんにお試しいただくにはちょっと早い。もう少し時間が経てばその良さがより解りますから(笑)。」
「これがこの価格でこれだけ美味しいんだから、上のキュヴェはもっと良さそうですね?」
私「そーなんです(笑)。コスト・パフォーマンスも宜しいかと(笑)。もう少し待ってくださいね。」
●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ
販売価格(税込): 1,980円
フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C. 750ml
私・家内「このワイン、実は2017年4月のマスキュー試飲会にお出ししたもの(笑)。日本には2013年頃に入ったもので、だいぶ飲みやすくはなっておりましたが、もう少し待ちたかった(笑)。あれから2年経ちようやくピークに達したようです。ロワールの良いカベルネ・フランは手強いのです(笑)。」
「おー!2010年ですかぁ。期待持てそう(笑)。」
「これとてもスパイシー!でも南フランスのシラーのスパイシーさとは根源的に違いますよね(笑)。」
「圧倒的な力(笑)。凝縮した味は素晴らしい!」
「ベリー、フランボワーズの果実の分量が半端じゃないよね(笑)。圧倒的。」
「樟脳みたいな スパイシーで ペパーミントみたいな。」
私「後味にメロンみたいな高貴な香りがほんのり感じられます(笑)。シェヴァル・ブランなんかにもそんなニュアンスありますよね(笑)。」
「10年経ってようやくこうなるのですね。
ありがたや、ありがたや(笑)!」
「シノンのクーリー・デュテイユのクロ・ド・エコーなんかと共通する強力な生命力感じますね(笑)。ちゃんとしたカベルネ・フランって経験すると癖になるんだよね(笑)。」
私「このドメーヌはロワールのビオ・ディナミの大家ニコラ・ジョリーの弟子(笑)。本家ほど原理主義的ではありませんが
、ビオと言っても良いかと。どのような熟成を遂げるか気になって気になって仕方ありませんでした(笑)。そこで定点観測していました(笑)。」
家内「翌日ななると多少落ちるようなところもありますが、一度目の熟成のピークに入っています。」
「このワイン先々どうなるんですか?アンジュのFよりも力ありますよね。」
私「このあと一度落ちて、またピークを迎えるとは思いますが。どのくらい時間がかかるか?どうなるのか?ははっきり解りません(笑)。」
「マスキューさんがフラン フランと盛んに言う訳が解りました(笑)。個人的には3番目の赤が好きなんですが、後半の3本が凄くて3番目が可哀想なほどですね(笑)。」
家内「達人のご理解ありがとうございました!そう言っていただいて冥利に尽きます(笑)。」
「我々はただ飲んでいるだけですけど、知らないところでチョイスに力を払っているんですね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!そう言っていただいて冥利に尽きます。我々はセレクトショップですから、やれることはこれしかありません。生産者の大変さに比べたら大したことありません。」
先日家内と定点観測したところとても素晴らしい状態でございました(笑)。
試飲会のトリを飾るに相応しいグレートでエレガントな味わいは是非皆さんにお試しいただきたい!
●ジゴンダス 2015年 ドメーヌ・ペスキエ
販売価格(税込): 3,630 円
フランス ローヌ 赤 750ml
「あー!これ凄く美味しい(笑)!」
「こりゃ高級だよ!」
「引き込まれるぅ~。」
家内「以前の2014年のメイクは少し細さを感じましたが、今回は素晴らしい出来栄え。是非皆さんに1度飲んでいただきたいと(笑)!」
「う~ん。余韻が長い!それも美しい(笑)。」
私「壮麗とまでは行きませんが(笑)、ある意味完璧。タンニンが渋すぎたり薄すぎたり、酸が強すぎたり少なすぎたり、アルコールの多寡があったり、そんな感じがありません。ヴィンテージのイレギュラーを感じない出来栄えです(笑)。」
「そうすると2015年は良かったんですね(笑)。それが作柄の良さなんですね。」
「たしかに、高度にバランスが良い。セパージュは何ですか?スパイシーだからシラーがメインですか?」
家内「じつはグルナッシュが75%です。私テイスティングで間違えました(笑)。ショック!」
私「ジゴンダスは畑が標高の高い所と低い所に別れます。あと、サンコムのようなスーパーベビーなスタイルとエスピエやルビーンのようなハード・エレガントなスタイルに別れます。これはその中間のようなスタイルですね。」
「それでもアルコール分は14.5%もあるんだよね。テロワールごとに最適な分量があるんだね(笑)。」
「カリフォルニアなんか何でもかんでもアルコール分は13.5%(笑)。まっ、それはそれで仕方ないのかな?」
私「砂漠でワインを造ってるようなものですからね。」
「だからまともなソムリエが育たない(笑)。値段と銘柄名だけで仕事が出来る(笑)。」
ヤバイ、ヤバイ!これ以上はブログに書けません(笑)。
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート前半
Oct 29, 2019 by weblogland |Dr.Fさん「マスキューさん、ズィビッポ飲みながらマスカット・オブ・アレキサンドリア食べてみました(笑)。でもダメ(笑)。重なりあっても相乗効果なし(笑)。1+1=1でした(笑)。」
あと
私「Fさんの『友達の友達は友達じゃない』理論好評でした(笑)。流行ってますよ(笑)。」
F「とてもとてもディープで狭い世界しか通用しない(笑)。」
私「いやいや、それでもかなり反響ありました。」
Dr.Fさん!Fさん!ありがとうございました!
◎カヴァ ブリュット・ナチュレ カロリナ・デ・マサックス
販売価格(税込): 1,854 円
スペイン 発泡性 白 750ml
私「36ヶ月熟成、しかもブリュット・ナチュレでございます。」
「おっ!なかなか泡立ちが立派(笑)。かなり注ぎたては泡が立ちますね。」
「落ち着いても、ちゃんと中から泡が出てる。カヴァにしてはしっかりしてますよね。」
「飲みやすい!グビグビいけちゃう(笑)。」
「シャンパンほど強くないけどブリオッシュの香りしますね(笑)。」
家内「クラッカー食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。酵母の香りとマリアージュして美味しいですよ(笑)。」
「シャンパンより軽やか、でも薄い訳じゃない。ところでカヴァのブリュット・ナチュレってあまり無いですよね?」
私「もともと酸がありませんから、最後にリキュール・タージュしないと全体の細さが目立ちます。それゆえブリュット・ナチュレはあまり見かけません。」
「そうそう。有ってもかなり高い。シャンパン並みなんだよね。」
「そうするとこのカヴァは高級品なんですね(笑)。」
家内「カヴァは量産品が主流となっており、今ではさまざまな産地で生産が認められるようになりました。これはもともとの産地ペネデスの高地で造られる小規模生産者のものです。」
「う~ん。スーパーなんかでバンバン売っているカヴァとは別物だよね。」
「このカヴァ梅酒っぽさありますよね?」
「うんうん。赤い果実のニュアンスありますね。」
「店長!店長がよく言う熟成由来の酸ですね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。さすがお気づきになりましたか(笑)。」
家内「舌の脇、ちょっと奥側で感じます。」
「ブラン・ドゥ・ノワール いわゆる黒葡萄の由来のニュアンスでは無いのですか?」
私「はい。これは熟成過程で酵母が自己破壊して出てくるアミノ酸(プロ・サッカリン)由来の赤甘く感じる酸味です。しっかり熟成させた結果のものかと。」
「何でシャンパンだとブリオッシュやナッツの香りが強いのですか?」
私「乳酸エチルが多いのが理由とされます。石灰質の土壌を好むシャルドネやピノ・ノワールは多く乳酸エチルを生成するようです。」
「へぇー、そうすると熟成がより長いとさらに良くなるんですか?ちなみにこれは36ヶ月もしてるしなぁ。」
私「個人的に思うのですが、瓶内二次熟成は36ヶ月くらいが一番良いような気がします。長すぎても、短すぎても良くないような気がします。もちろん原料ワインが良いのが前提ですが(笑)。」
「考えるに、シャンパン1本飲むよりこれ3本飲んだ方が私には似合ってるなぁ(笑)。」
「芸能人で朝シャンが常なんて方いましたが、私は朝カヴァで幸せになれるな(大爆笑)。」
私「元旦の朝、お雑煮食べながらこれを飲むのが至福とする私は朝カヴァ派(笑)?」
「『白樺派』みたいで格好いい(大爆笑)!」
私「では『朝カヴァ派』を流行らせましょう!」
家内「あなたの場合『朝バカ派』(冷笑)。」
私「おっしゃる通りでございます(涙)。」
〇バロン・デュ・モンテガード 白 2018年 シャトー・コンダミン・ベルトラン
販売価格(税込): 1,037 円
フランス I.G.P.ドック 750ml スクリュー・キャップ
「おっ、ようやく来ましたか(笑)。これが無くて困ってましたよ(笑)。」
私「お待たせいたしました。Kさんにはご愛顧いただいたワイン、ようやく再入荷してホッとしました。ご迷惑おかけしました(笑)。」
「ラベル・デザイン少し変わりましたよね?前のはシャトーの絵柄がありましたよね?」
「しかもスクリュー・キャップ。進化したかな(笑)?」
「う~ん。変わらぬ味(笑)。これは何十本も飲んだから間違えない(笑)。」
家内「セパージュも同じソーヴィニヨン・ブラン60%、ルーサンヌ40%です。」
「へぇー、普通やらない組合せですね」
私「はい(笑)。ラングドックではソーヴィニヨン・ブランはあまり造りません。ですからIGPです。」
「ボルドー品種と地場品種だとミス・マッチですよね(笑)?」
「いかにもソーヴィニヨン・ブランらしい草の香り。馬小屋の匂いはほんのちょっと(笑)。整ってる。どこのソーヴィニヨン・ブランだと聞かれると解りませんが(笑)。」
家内「今ちょっと冷やしていますが、室温
でちょうど良いと思います。手でグラスを暖めると良いですよ(笑)。」
「メネラリーだし、しっかりしてますよね。この価格帯だとあまり無いですよ(笑)。」
「なるほどね。草にレモンやグレープフルーツがとても新鮮に詰まった感じ。暖めるとどうなるのかな(笑)?」
「あーっ。ふっくら感、甘味が増しますね。冷やした時より濃く感じる(笑)。」
「ほのかにハニーな感じがして良い(笑)。」
「常温の方が高いワインのように感じますよ(笑)。」
「バランスが良いからラングドックらしくない(笑)。アルコール感が無いんだよね(笑)。」
私「さすが!ちなみにアルコール分は12%でございます。」
「マスキューさんがよく言う 折り合いの良さ かな(笑)?」
「マスキューさん!このふっくらしたところがルーサンヌですよね。ルーサンヌって力ずくになり勝ちですけどこれは違いますよね?」
私「左様で!コンダミン・ベルトランのあるペズナスはラングドックのグラン・クリュと呼ばれる恵まれたテロワールです。しかも200年以上続く名門。畑も200ヘクタール。やはり一番良い地所を持っているのでしょうね(笑)。」
家内「お金持ちだし、ワイン造りにプライドがあります。安いレンジでもしっかり造っています(笑)。」
「そーたよね。評判が良くなるとすぐ手を抜く生産者いるもんな(笑)。」
私「量はもともと充分ありますから、質にこだわる余裕があるのかな(笑)?大したものです(笑)。」
私「十二分ではないんでしょうが、充分な白ワインかと(笑)。」
●バロン・デュ・モンテガード 赤 2017年 シャトー・コンダミン・ベルトラン
販売価格(税込): 1,037 円
フランス I.G.P.ドック 750ml スクリュー・キャップ
「これが前の白とセットの赤ですね(笑)。」
家内「白が2018年、赤は2017年ですね。」
「メルロ?っぽいかな?」
家内「さすが!メルロ60%、シラー40%です。」
「白と似たようなパターンですね(笑)。」
家内「白同様にボルドー品種と地場品種の組合せです(笑)。白同様IGPです(笑)。」
「メルロのニュアンスなんだけどボルドーのサンテミリオンみたいにシリアスな感じじゃないよね(笑)。」
「ねっとりしたようなものでもないし。まあ、この価格でそれはないか(笑)。」
「暖かみはあるけれど、暑い産地でもない(笑)。柔らかな暖かさと言えば良いかな(笑)。」
「何処のメルロと言われると困るかな(笑)?」
「タンニンが渋くない(笑)!とても飲みやすい(笑)。」
「マスキューさん、白と共通するものを感じます(笑)。」
「軽いけど薄くない(笑)。」
「タンニンが渋くないんだけど厚みを感じる。」
私「ワインに雑味が無いですよね(笑)。赤、白ともに共通です(笑)。」
家内「開けてしばらく経つとプラムとベリーの香りが明瞭に表れます。」
「あー、私メルロもシラーも好きです(笑)。このワイン好きだなぁ(笑)。」
「自然に飲めちゃう(笑)。普段の食卓にあるとイイね(笑)。」
私「味噌を使った料理に合いますよ(笑)。鍋なんか良いですね。」
家内「白はポン酢醤油。赤は味噌!これ鉄板(笑)。鍋のお友達です(笑)!」
「高い和食のお店に行くとそれなりの価格のサンテミリオンなんか出てくるんだけど、この赤の方が料理に合うはず(笑)。これでイイんだよね(笑)。」
「赤、白ともに充分なワインですよね(笑)。」
「このコンダミン・ベルトランの高い上級キュヴェ飲んでみたい!」
私「はい。美味しいですよ(笑)。樽をぐるぐる回して造ったエリクシールなんかビックリの味わいです(笑)。」
「樽をぐるぐる回す(笑)?どうやるんですか?」
私「バリックを滑車でゆっくり回します。非常に飲みやすくワインがこなれるのと、抽出の効率が無理なくとても良い。
面白いことにコンダミン・ベルトランは2001年に樽を回して造ったワインをリリースしましたが、同じ年にボルドーのモン・ペラのデスパーニュさんが同じ発想でジロラートをリリースしています。たしかあと1名いたかな(笑)。」
「発明は完成するまでに3人くらい同じ時期に違う人が思いつくと言われてますが、それと同じかな(笑)?」
私「その3人の競争(笑)?」
家内「ちょうど新樽発酵、新樽熟成に注目が集まった頃ですね。」
私「必要は発明の母。方向性の追求の結果似たのですね。ただ、この手法は流行っていませんが(笑)。」
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『マタタビ』と良く合ったコロンバール
Oct 06, 2019 by weblogland |『マタタビ』わ送ってくださった『結銀舎』の由井さんにお礼を兼ねて、『マタタビ』と良く合った『コロンバール』をお送りしました。
以下、由井さんの楽しいティスティング・コメントをご紹介しますね(笑)。もちろんご本人のご承諾いただいてます(笑)。
ありがとう!
由井さん!
以下全文まま
------------------
岡本様
お世話になっております。
サントリーヌ、さっそくいただきました。もちろん、マタタビとともに。
合いますね!サントリーヌにある苦味のニュアンスが、マタタビのキツい部分を抑え(というよりも、サントリーヌの香味の方に取り込んでいる感じがします)て、香りの部分が出ます。
味噌の塩気と辛さがともにキリッと舌に立つ感じで一瞬ものすごく硬質なワインを飲んでいるように錯覚しますが、サントリーヌじたいは厚みもあってガチガチのスタイルではないようですね。
親父がマスキュー通信のサントリーヌの項を読もうとするのを止めて、
「うーん、久しぶりで鼻が利かない・・・すごく踏ん張りのきいた感じの酸、香りは控えめで花?何の花か分からないけど保険かけて花って言っとこ(笑)。あとは柑橘類の皮の苦味」
「お~、当たり」
と、なまった鼻と舌で頑張っている間にサントリーヌがズンズン減っていきました。
美味しいワインをありがとうございました。近く伺います。
由井
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またまた試飲会の続き(笑)
Oct 04, 2019 by weblogland |由井さん「マスキューさん!試飲会にマタタビの漬物出してくださったんですね(笑)。苦くて辛かったのは、まだ漬かり方が足りなかったからです。苦さや辛さは無くなりませんが、皆さんの印象ほどではなくなります。ミントなどの香りがして
エキゾチックな味わいになります。」
私「そーなんですか?いただいたマタタビはどのくらい味噌に漬けたのですか?」
由井さん「一週間ほどです。まだ少し固かったようですね。」
私「つい最近じゃありませんか!間違って春先に漬けたってブログに書いちゃいました!」
由井さん「今年は驚くほどマタタビが採れました(笑)。天候異変かも?」
私「どんなところに生えてるのですか?」
由井さん「裏山の沢の崖に生えてます。柔らかくなる前に摘むと漬物にちょうど良い(笑)。」
私「地元の方はもう少し漬かったマタタビを食べてる訳ですね(笑)?」
由井さん「親父なんかは味噌に漬ける前に
焼酎(ホワイトリカー)に浸けて苦味や辛味を和らげていますね。」
私「なるほど!それではいただいたマタタビはもう少し置いてから食べることにしますね(笑)。」
由井さん「山の食べ物は強烈ですよね(笑)
。」
私「今度マタタビが生えてる映像を送ってくださいね(笑)。」
由井さん、ありがとうございました!
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試飲会リポート 番外編
Oct 02, 2019 by weblogland |マスキューのお友達 新潟で『結銀舎』というフィルムカメラを扱うお店を経営されている由井さんから『マタタビ』の味噌漬けをいただきました。春に裏山で摘んだものをつけたとか。あちらではお酒のおつまみ、ご飯のおかずとしてデイリーに食べるそうです。私が知らないと話しましたらわざわざ送ってくださいました。
それと親戚で秋田県をこよなく愛するS兄さんからいただいた『いぶりがっこ』。
この二つの漬け物がどんなワインに合うか?皆さんのご協力をお願いいたします(笑)!
「マタタビですか?猫にマタタビのマタタビ(笑)?」
私「左様で。猫にマタタビのマタタビでございます。」
「食べられるんですね(笑)?食べたことないですけど(笑)。」
「マタタビの粉を猫に与えると陶酔しちゃうんですよね(笑)。猫のストレス解消薬
(笑)。」
どうやら私をはじめ皆さん未体験のようですが(笑)、一人だけご存じの強者がおられました。我が家では『美味しいものテロリスト』と密かに尊敬するIさん。
Iさん「おっ!マタタビですか?新潟では有名ですよね(笑)。」
私「Iさん何でもご存じなんですね(笑)!脱帽いたします!」
さて、皆さんチャレンジ!
「あっー!苦くて辛い!強烈だぁ(笑)!」
「苦さも強烈。辛さも強烈(笑)。でも嫌ではないよ(笑)。」
「辛さは唐辛子の辛さですね(笑)。子供が食べたら泣く(笑)。」
「パラペーニョほど痛い辛さじゃないけどかなり辛い(笑)。」
「これはいかにも日本酒のつまみですね(笑)。それも熟成した日本酒 貴醸酒に合うね(笑)。」
「マスキューさん。今回の試飲会の白ワインはどちらも『マタタビ』といけますよ。特に一番目の『コロンバール』はイイ。」
私「そうですね(笑)。『ズィビッポ』より『コロンバール』は合う。中和するに近いかな(笑)。」
「『コロンバール』は強いんですね。『マタタビ』に負けていない(笑)。」
「うんうん。『ズィビッポ』だと『マタタビ』に負けちゃうかな?」
「『マタタビ』を唐辛子と混ぜてペペロンチーノつくったら美味しいかも(笑)?大きさ形も似てるし(笑)。」
「赤は無理かな(笑)?」
家内「繋ぎにオリーブオイル使うとか、何か一手間必要かな?」
「青唐辛子とマタタビとシシトウでロシアンルーレット出来る(笑)。」
またまたIさん「この『いぶりがっこ』かなりの高級品ですよ(笑)。」(つくづく良くご存じ!)
「うわー、薪かじってるみたい(笑)。でも塩辛くない(笑)。」
「色はもう褐色がかっているから味もかなり塩辛いと思ったけど塩辛くない(笑)。これ美味しい!」
「『このいぶりがっこ』細かくきざんで炒飯に入れたら美味しい!サンドイッチにしてもイイね(笑)。」
「これも日本酒のお供ですね(笑)。選ぶ日本酒も上等な純米酒(笑)。」
「ピザやモッツァレラと『いぶりがっこ』は鉄板ですよ(笑)。」
「コジャレたレストランでカプレーゼに『いぶりがっこ』入れたりするよね。これがまた美味しい(笑)!」
「この『いぶりがっこ』とっても美味しいんだけど、ワインに合わせにくい(笑)。」
「白には強すぎるし、赤 5番目の『ススマニエッロ』だとお互い殺し合う(笑)。」
家内「大根はたくさんビタミンCを含みます。それはワインのリンゴ酸と同じです
。あと『いぶりがっこ』のスモークさは木樽のニュアンスと共通しますからワインと相性が悪いはずはありません。理論的には(笑)。」
「そうするとワインとモッツァレラは合うから友達。モッツァレラと『いぶりがっこ』も合うから友達。でもワインと『いぶりがっこ』は合わない。→友達の友達は友達じゃない(大爆笑)。Fさんの斬新なコメントに大盛り上がり(笑)。」
私「『友達の友達は友達じゃない理論』ですね(笑)。あり得るなぁ(笑)。」
私「この『いぶりがっこ』は強すぎるのかな?シェリー マンサニージヤやアモティリヤードなんかならピッタリかな(笑)。」
家内「酸化熟成したワイン 例えばジュラのサヴァニャンとか古くなったシェリー化したマコンのシャルドネとか(笑)。きっと合うなコレ(笑)。」
皆さんご協力ありがとうございました!
提供してくださった由井さん、S兄さん、
ありがとうございました!
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桝久 試飲会リポート 後半
Oct 01, 2019 by weblogland |「マスキューさん!ペイペイ導入したんですね(笑)?」
私「左様で。一応5%の還元も申し込みましたが、10月以降にずれ込むようです。」
「友達にはラインで『マスキューでペイペイ使えるぞ!』って広めときました(笑)。」
私「ありがとうございます!」
「マスキューさんの場合、現金で買うのと同じ効果があるからイイね(笑)。」
私「5%還元になったらすぐにお知らせしますね(笑)。」
ススマニエッロって?
マイナーな品種ですよね(笑)。
●ススマニエッロ 2017年 マスカ・デル・タッコ イタリア プーリアI.G.P.
赤 750ml 2314円税込み
「『ススマニエッロ』なんて聞いたことないですよ(笑)。変なの探してきましたね(笑)。」
私「えっへん(笑)。」
「マスキューさん!これ瓶形もかなりユニーク(笑)。ずんぐりしてる(笑)。ホントに750ml入ってますか(大爆笑)?」
私「入ってる!入ってる!(笑)」
家内「これもともとは共同組合だったのですが、ポッジョ・レ・ヴォルピが購入しました。古い手入れの行き届いた畑を持っていたようです。そしてポッジョ・レ・ヴォルピらしい斬新なデザインの瓶形になったようです(笑)。」
「うんうん。高級な味がしますね(笑)。」
私「旨みが強いですから、葡萄の樹齢も高い感じです。」
「ポッジョ・レ・ヴォルピって言うとあのドンナルーチェですね(笑)。期待高まるなぁ(笑)。」
「どれどれ。おっ、濃厚!たしかに暖かい産地のワインらしいけど、プーリアプーリアしていない(笑)。プリミィティーヴォの方角甘いかな?」
「樽の香りは強めだけど支配されてはいない。かなり芯が強そうだ(笑)。」
家内「チョコレート食べながら飲むととても美味しいですよ(笑)。」
「それではチョコレートをいただきながら
…。おっ、美味しい!」
「ありがちな甘さが強い一本調子のワインじゃないね(笑)。」
私「果実が小粒な感じですよね。黒や赤のスグリや小粒のプラム。プルーンや熟した柿より小さい感じです。」
「ところで『ススマニエッロ』って何ですか(笑)?」
家内「地元でもほとんど栽培されないマイナーな地場品種のようです。プリミィティーヴォは8月下旬に収穫しますが、これは10月に入ってから収穫するようです。」
「そんな晩熟品種がプーリアにあるんですか?」
私「驚きですよね(笑)。しかもワインな酸がしっかりある。無理に遅く摘んだような過熟感もありません。」
家内「ジャンシス・ロビンソンによると 欠点は効率が悪いのと、収穫が遅いためリスクが増すこと。ですから今ではほとんど栽培されていません(笑)。」
私「マスカ・デル・タッコのホームページを調べるとこのススマニエッロは収穫量の高い良い品種との記述があります。ジャンシス・ロビンソンの言うこととは真逆(笑)。きっとマスカ・デル・タッコの畑は特殊なのかもしれません。」
さてさてススマニエッロの正体はこれを飲めば解るはず!?
◎ススマニエッロ ロザート 2017年 エルフォ イタリア プーリア州 サレントI.G.P. 750ml 2314円税込み
「あれ、赤の後にロゼですか?普通は逆じゃないですか?訳ありだな(笑)。」
私「ふふふ(笑)。ご察しの通りでございます(笑)!まっ、まっ、お試しくださいませ。」
「え~と。これもススマニエッロ。前の赤もススマニエッロ。でも生産者が違いますよね。見た目が全然違いますよね(笑)。なぜ同じ生産者のワインを出さないのですか?」
家内「無いからです(笑)。探したところススマニエッロはこの2本くらいしか手に入りませんでした(笑)。やはり少ない(笑)。」
「それにしても綺麗な色ですね(笑)。」
「見てるだけでうっとりしちゃう(笑)。」
私「コーラル・ピンクでございます(笑)。」
「これ凄く飲みやすいんだけど強烈(笑)。
こんなロゼあるんですね(笑)。」
「店長!これブラインドで飲んだら赤ワインと間違いますよ(笑)!」
「どうやって造ったのですか?赤ワインのニュアンスが強いです。」
私「色が出る前に早く搾る…かな(笑)。先に飲んでいただいた赤は香りのディテイルがまだはっきりしていませんが、ロゼはタンニンが少ない分香りがはっきりしています。ススマニエッロの味わいがよりはっきり解ろうかと(笑)。」
「ススマニエッロって強いんですね。でもバランスが良いから強さが見立たないんだ。ロゼ飲んで解りましたよ(笑)。マスキューさんの術中にはまったかな(笑)?」
「このロゼ色も綺麗だけど、味も綺麗。強いんだけど綺麗(笑)。高級なロゼ。」
家内「高級な南高梅の香りがしますよね(笑)。」
「うんうん。詰まった感じ(笑)。」
私「プリミィティーヴォなんかだとプルーンや柿の香りが支配的ですが、ススマニエッロは明らかに違います。赤で感じたような小粒な果実のニュアンスかと。」
「このロゼ、プーリアとは思えません。暑苦しくないし、香りが綺麗でエレガント。品種の特性だけではないですよね?」
家内「アルコール分は12%と低めで抑えています。暑い平地のサレント半島ですが、畑が標高100mと高いのが特徴です。」
私「ワインの設計も緻密ですね(笑)。収穫時期を見定め、あと徹底的な温度管理してますね。マララクティック発酵をブロックしてますからリンゴ酸も多く残しています。強く感じる訳です(笑)。」
「強いんだけどバランスが良い。全体のポテンシャルが高い証ですな(笑)。」
「このワイン飲みながら高級な中華料理食べたいな(笑)。」
「そうそう。高級な中華料理ね(笑)。」
今回のトリはメンシア!
以前試飲会で使おうと思っていましたが
品切れ。ようやく入荷しました!
●ティレヌス ロブレ クリアンサ 2016年 ボデカス・エステファニア スペイン 赤 カスティーリャ・イ・レオン州 ビエルソD.O. 750ml 3240円税込み
「マスキューさん。以前メンシアやりましたよね?フランスのカベルネ・フランですよね。」
私「はい。前に試飲会にお出ししたのは、この下のクラスのキュヴェです。これが
エステファニアのフラッグ・シップでございます(笑)。」
「いかにも高級ワインだね。美味しい。」
「深みと余韻の長さ。キメ細やかな舌触り
と全体の大きさ。派手派手じゃないけど(笑)、質の高さを感じる。」
「これって木樽熟成してるんですか?」
私「一年ちょっとしています。でも木樽のニュアンス感じませんよね(笑)。果実味が勝っている証拠かと。」
「飲みやすいには飲みやすいんだけど、奥に何か潜んでる(笑)。まだまだ熟成するかも?」
私「この下のキュヴェと比べると、この点でランクの違いを感じます。」
家内「タンニンの舌触りがシルキーで心地良いですよね。」
「そうそう(笑)。カベルネ・フランでこんなに柔らかなタンニンのワインはありませんね(笑)。驚きです。」
「ホント、品の良いカベルネ・フランって聞かない(笑)。」
私「ビエルソのメンシアが世界的に高く評価される訳なんでしょうね。確たる個性があります。」
「じっくり飲むと香りの複雑さが解りますね(笑)。緑茶やニッキなんかの香木の香りもしますね。」
家内「スペインの生サラミがありますから、これを食べながら飲むととっても美味しいですよ(笑)。」
私「遠慮せずに3切れくらいガスっと楊枝に刺して食べてください(笑)。」
「じゃあ遠慮せずにガスっと(笑)…。うう~ん。こりゃ旨い!止まらなくなる(笑)。」
私「適当に止めてください(笑)。」
家内「生サラミの肉の旨みとワインがマリアージュします(笑)。」
「これは旨い!マスキューさん、このサラミどこで勝ってきたのですか?」
私「市場でたまに賞味期限が近づいたものが特売に出ます。それを目ざとく見つけてゲット。ケチなマスキューの得意技でございます(笑)。」
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マスキュー 試飲会リポート 前半
Oct 01, 2019 by weblogland |テーマは聞いたことない変な品種(笑)。
ごめんなさい(笑)!
南フランスでもコロンバール栽培されてるんですね(笑)。
〇コロンバール 2015年 ドメーヌ・ド・ラ・サントリーヌ 南フランス 白 I.G.P.ペイ・ドック 750ml 956円税込み
「おっ、濃くて飲みやすい!」
「じんわり美味しい(笑)。」
「香りの芯が定まってるよね。グレープフルーツ ピールの苦味が心地良い。」
私「リンゴ酸にピールのニュアンスがくっついてるような感じですよね(笑)。とても自然な感じです。」
「え~と。品種は『コロンバールでしたっけ。『コロンバール』100%ってあんまり聞かないですよね?」
私「左様でございます(笑)。その点ユニ・ブランに似てますよね。」
「そうそう。ボディーふっくら(笑)。」
「あれ、でも『コロンバール』って南の品種でしたっけ?」
家内「南西地域、ガスコーニュ、特にアルマニャックの原料ワインとして有名です。私の愛するタリケのワインによく見かける品種です。もっともコロンバール単一ではワインを造りませんが(笑)。」
私「冷涼なアルマニャックどは葡萄の糖度が上がりにくいので、糖分が上がりやすい品種として『コロンバール』を多用するようです。あと、酸も残りやすい(笑)。」
「なるほどね。確かに糖分しっかり上がってるし、全体にしっかりしてる。酸があるよね(笑)。」
家内「ただし、欠点は複雑さに欠ける(笑)。」
私「味で言うと一本調子になり勝ち(笑)。」
「なるほどね。なってるなってる(大爆発)。」
「でも、それを差し引いてもスンゴク安くないですか(笑)?」
「スパイシーな食べ物。何でもオッケーだよね。」
「逆に香りに癖がないから食べ物を選ばないよね(笑)。」
「1,000円切る値段のワインじゃないよね。」
「シンプルだから、何も考えずに飲むには最適(笑)!」
「わりとニュートラルだから何に合わせるか考えなくてもイイ(笑)。これだけでも充分満足できますよ(笑)。」
「しっかりもしてるから日本酒的に飲めますね(笑)。」
私「とても持ちが良く、冷蔵庫にいれておけば何日も楽しめますよ(笑)。」
「すぐに飲みきらなくても大丈夫なんですか?」
私「はい。そういうワインを選んでいます
(笑)。」
「バキュバンとかした方が良いのですか?
」
私「う~ん。バキュバンの効果は認めますが、バキュバンの栓を開けるとき空気が入るとき香りが抜けてしまいます。ですから我が家では特別な栓はしません(笑)。
泡の場合はサランラップで瓶口をふさぎ輪ゴムで止めるだけです。シャンパンストッパーより効果的ですよ(笑)。」
「ところで何故こんなに安いの(笑)?」
私「インポーターさんが輸入をやめるので
、『お客様に安く提供してください。』とのことでして…。無くなったら終了となります。」
ズィビッポなんて名前だけでもぐっときませんか(笑)?
〇ズィビッポ 2016年 ペッレグリーノ イタリア シチリアI.G.T. 白 750ml 1481円税込み
「ズィビッポかぁ。たしかに名前だけでもぐっときますね(笑)。イタリアワイン好き
はぐっときますね(笑)。」
「マスカット・オブ・アレキサンドリアですよね。私、実家が岡山でして特産品(笑)
。食べるととっても美味しい。でもワインにすると水っぽくなり、しかも高い(笑)。食するには高貴な素晴らしい葡萄ですけどね(笑)。私の誇りのソウル・フードです(笑)。」
「個人的に日本で一番美味しい食用葡萄
だと確信しております(笑)。」
「わぁ!白桃やライチの香り!マスカット・オブ・アレキサンドリアだぁ(笑)!」
「わりとトロピカルに振れていないですよね。マンゴーみたいな黄色い果肉じゃなくて白い果肉ですよね(笑)。」
「熟したマスカット系の香り。」
「う~ん。高貴な甘い香り…。でも辛口ですよね(笑)。アルザスなんかより辛い。食事に合わせやすいね(笑)。」
「かなり複雑ですよね?」
「うん、うん。白い花…、植物っぽい。白い果肉。品が良いよね(笑)。」
「ゲヴュルツトラミネールに似てるけど、コテコテじゃなくて良い(笑)。マスキューさん曰くの塩梅が良い?ですね(笑)。」
私「私の心をお読みになった通り!塩梅がイイのです(笑)。無理に過熟した感じが無いのがよろしいかと(笑)。」
家内「ワインのアルコール分は12.5%とシチリアのワインとしては低めに抑えています。残糖分は残っているようですが、酸があるために甘く感じません(笑)。」
「なるほどね(笑)。暑苦しくない訳だ(笑)。このスタイルはもともとあるのですか
?」
家内「自由なワイン造りのできるIGTです
。もちろん将来DOCに昇格するかもしれませんが(笑)。」
「シチリアのズィビッポって甘くて濃いワインが多いのですが、これは辛口。過剰なところが無くてとても美味しい(笑)。食事に合わせやすいですよね(笑)。」
私「時間が経つと様々なニュアンスが出てきます。」
「伽羅、白檀、シナモン…。エキゾチックな香りがしますよね(笑)。」
「木の香り。樽じゃなくてね(笑)。スパイシー。」
「これスパイス沢山使ったカレーに合うはすを(笑)!」
「味噌もいけそう(笑)。」
私「あっ!それ良さそう(笑)!」
「マスキューさん。質問なのですが、これってミュスカ系の甘い香りしますが、ロワールのミュスカデはこんなに甘い香りしませんよね(笑)。何故ですか(笑)?」
私「不思議ですよね(笑)。まあ、ズィビッポはもともとがクロアチア辺りが原産のようです。あとミュスカデは完全に発酵させますからまるっきりドライ。完全な発酵により葡萄もともとの香りが消えてしまうようです。あと、ミュスカデは収量が多いのと、収穫時期を遅らせないからですかね。」
私「そうそう、面白いのはこの葡萄品種は
食用にしても美味しいし、ワインにしても美味しいことです。」
「ワイン用の葡萄と生食用の葡萄って違うんですか?」
家内「ローヌのグルナッシュとシラーを食べると甘過ぎて濃すぎてとても耐えられません(笑)。」
私「どっちもにしても美味しい品種はとても珍しいです。セオリーと相容れないのです(笑)。」
●ピニャテッロ 2016年 ペッレグリーノ イタリア シチリアI.G.T. 赤 750ml 1203円税込み
「この赤ワインはズィビッポと同じ生産者
のものですか?」
家内「はい。ペッレグリーノはシチリアのマルサラ酒の最大手の生産者です。本業のマルサラ以外は地場品種のワインを造っています。これはネレッロ・マスカレーゼ6割、ネロ・ダーヴォラ4割ほどをブレンドしたものです。」
私「ラベルに大きく書かれた『ピニャテッロ』はブランド名のようです(笑)。」
「あっ!ネレッロ・マスカレーゼだぁ(笑)。」
「ちょっと暗めのピノ・ノワール(笑)。でも、濃度があるね。」
「軽い飲み口なんだけど、しっかりしている。」
私「ワインも抜栓してからの持ちが良いです(笑)。」
「小豆っぽくてイイ(笑)。しかも皮の感じ
。和菓子 最中っぽさが好きだなぁ(笑)。」
私「日本人好みですよね(笑)。マルケのモンテプルチアーノや日本の大和撫子にもこんなニュアンスありますね(笑)。」
「これ、鰹も良いけどマグロの漬けなんか
合うよね(笑)。」
「魚に合わせるにはちょうど良い濃さなんだろうね(笑)。」
「ちょっと鉄や血みたいな生々しさがあるからぴったりだね(笑)。」
「ミネラル感ありますねぇ!ネレッロ・マスカレーゼって素晴らしい!でも、何故100%じゃないのですか?」
私「ネレッロ・マスカレーゼ100%だと固さ癖が目立ちます(笑)。ネロ・ダーヴォラはわりとニュートラルですから上手くマスキングしています。」
「ネレッロ・マスカレーゼ100%のワインって高いし、飲めるまでに時間かかるんだよね(笑)。」
家内「エトナ山腹にネレッロ・マスカレーゼが良く栽培されています。それを標高毎にキュヴェを変えて売ったりしていますが、差が解らない(笑)。」
私「ピノ・ノワール的なアプローチを考えてのことだと思いますが、なかなか難しそうです。逆にこんなデイリーなアプローチの方が無理がないような気がするんですが(笑)。」
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マスキュー試飲会番外編です(笑)。
Sep 04, 2019 by weblogland |私・家内「えっ!ス、スイカですかぁ!」
思わず絶句(笑)。
実はFさん好奇心の塊。それもかなり意表を突かれます(笑)。前にたこ焼きに合うワインを探し実験に明け暮れていたナイスな強者なのです。マスキューでは、結銀舎の由井さんとFさんがユニークなコメントをいただける二大巨頭と一目置いています(笑)。ちなみにこのお二人馬が合う(笑)。
私「前はたこ焼き、今回はスイカですね(笑)。」
Fさん「いやぁー、たこ焼きはそんなに難しくありませんでしたよ(笑)。」
家内「私スイカが苦手なんですよね(笑)。
どうしましょ(笑)!」
Fさん「実験の結果は比較的安いピノ・ノワールやシラーが合いました(笑)。スイカって水っぽいから赤ワインのタンニンがアクセントになってマッチしますよ(笑)。ただし上等な濃いものはダメですけど(笑)。」
私「なーるほど(笑)。スイカと共通する香りのワインはヴィオニエですか。う~ん。ちょっと違うかな?塩辛い白もいけるかな?」
家内「ワイン自体が濃いとダメなんじゃないかな?」
私「カリア・トロンテス・シャルドネがひょっとしたら合うかも!今度試してみますね(笑)。」
家内「それはちょっと安直じゃない(笑)?」
私「かもね(笑)。」
スイカに合わせるワイン、ご存知の方おられましたらコッソリ教えてくださいね(笑)。
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桝久 試飲会リポート 後半
Sep 03, 2019 by weblogland |〇ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ スペリオーレ 2017年『クカイオーネ』ピエロ・マンチーニ
販売価格(税込): 1,851 円
イタリア 白 サンデーニャD.O.C.G. 750ml
私「サルデーニャ島唯一のDOCGでございます(笑)!」
「マスキューさん!普通の試飲会は白が先で赤が後ですよね。今回は逆(笑)。作戦ですか(笑)?」
私「読まれてますね(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しくださいませ(笑)!」
「あっ!これ凄い!」
「これホントにヴェルメンティーノですか?」
「うんうん。ヴェルメンティーノってフローラルでフルーティー、しかもフレンドリー(笑)。こんなにシリアスなワインじゃないですよ(笑)。」
「ミネラルと突き抜ける酸。塩辛さ。硬質ですよね(笑)。ヴェルメンティーノとは思えない!」
「ミネラル感が凄いですよね。これは土壌由来なのかな?」
私「解りません(笑)。でも、そうとしか言い様がありませんよね(笑)。」
「塩辛さはいかにも海岸部かな(笑)?」
「う~ん。スパルタン(笑)。好きだなぁ。」
家内「シェーブルっぽさがありますから、好みが別れるかもしれませんね(笑)。」
「ジンギスカン食べながら飲むと美味しいかも(笑)?」
「これだったら肉にも合わせられるよね(笑)。」
私「こんなスタイルのヴェルメンティーノはこのDOCGだけなんですよ。これほど酸がありながら寒暖差はさほどない地形です。不思議です(笑)。」
「マスキューさん!サルデーニャ島のどの辺ですか?」
家内「北東部です。先日テレビで見ましたが今高級リゾートとして有名な素敵な海岸です。」
私「サルデーニャ島は農地解放してからまだ50年ほどで、開発も遅れました。鉄道網が整ったのも最近(笑)。ですので、内陸輸送にコストがかさむのでワインが高く、特にこのDOCGのワインは3,000円以上します。マスキューにはちょっと高級なのでお手頃なものを探していました(笑)。」
家内「昔『カナイリ』銘柄のものを扱ってましたが価格が高騰したので断念。大好きでしたので、ずっと探してました(笑)。」
〇ソーヴィニヨン 2018年 ケットマイヤー
販売価格(税込): 2,237 円
イタリア 白 アルト・アディジェ-シュードチロルD.O.C. 750ml
「マスキューさん。ケットマイヤーのワインは以前試飲会で出ましたよね(笑)?」
私「はい(笑)。今回はソーヴィニヨン・ブランです。まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「美味しい!」
「桃?果物いっぱい(笑)。」
「飲みやすいねぇ(笑)。ヴェルメンティーノとは真逆のスタイルだね(笑)。」
私「対照的ですよね(笑)。好みが別れるかな(笑)。」
「ソーヴィニヨン・ブランの独特な癖が無くはないけど気にならない(笑)。」
「う~ん。草っぽさより果実っぽさの方が
より出ている。」
「このソーヴィニヨン・ブラン、産地聞かれたら解らない(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。」
「サンセールなんか果物っぽいけど、これとは違う。困るなぁ(笑)。」
私「ワインとして完成してますよね。整ってます。シンメトリー。」
「僕はこれをソーヴィニヨン・ブランとは思えない(笑)。」
私「サンセールと比べるとあんなにデフォルメした感じじゃないんですよね。」
「かといってボルドーじゃないし、ニュージーランドとも違うしなぁ(笑)。」
「あんなに強いヴェルメンティーノの後でも負けていない。しっかりしてるんだよね(笑)。」
「ところでマスキューさん。ラベルの表記はソーヴィニヨンですが、なぜブランまで書かないんですか?」
私「習慣かな?」
「ケットマイヤーってアルト-アディジェでしたっけ?単一品種が多いですよね?」
家内「民族的にはドイツ系ですから、その伝統もあるようです。」
「ドイツ・ワインって単一品種多いもんね。」
私「あとドテミテ渓谷は標高差があり200m~1000m以上のところまで畑があります。それゆえ多品種が植えられています。」
家内「以前は500m以上の標高の葡萄はDOCになりませんでしたが、温暖化が進んだ昨今1,000mの場所でもDOCとなります。」
「へぇー。温暖化の影響があるんですね。
ドテミテ渓谷ってたしか世界遺産でしたよね。風光明媚なリゾート地。でも葡萄栽培は大変そうだよね。」
「非効率極まりない(笑)。」
私「はい。ですから小さな栽培家が多くドメーヌ的なものは少ないのです。ケットマイヤーももともとは醸造所なのです。」
家内「村の醸造所みたいな感じかな(笑)?
それゆえ地元の栽培家との繋がりがとても深いようです。」
「ケットマイヤーは毎年毎年どんな作柄でも葡萄を農家からきちんと買っていたんだな。」
私「はい。ですから良い畑の葡萄はケットマイヤーが押さえています。」
家内「あと著名畑は相続の際分割されないように一子相伝。法律で定められています。マゾ法という法律です。」
「そうしないとバラバラになっちゃうよね。何でも平等という訳にはいかないもんね。」
「結局何を優先するか?だよね。」
〇『ミナイア』2016年 ニコラ・ベルガリオ
販売価格(税込): 3,702円
イタリア ピエモンテ 白 ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィD.O.C.G. 750ml
「マスキューさん。以前試飲会でこのワインやりましたよね?」
私「はい。前回は2015年。今回は2016年
。相変わらず美味しい(笑)。まっ、まっ、
どうぞ。」
「あっ、香りからして違う(笑)。」
「尋常ならざる香り(笑)。」
「深いし、大きい!言葉を失う。」
「余韻が素晴らしい!」
「肉厚どころの騒ぎじゃない(笑)。」
「圧巻!」
「これ、店長が言うところの壮麗ですね(笑)。」
「いわゆるガヴィって薄くてシャバシャバしたイメージだけど(笑)、これは別物だよね。同じコルテーゼとは思えない(笑)。」
私「コルテーゼって葡萄の房が大きいので放っておくと限りなく沢山収穫できます
(笑)。これはとことん収穫量を制限したもの。以前ガヴィ・デ・ガヴィDOCGと言っていたものです。今はガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィDOCGとなり
生産できるコミューンが限定されています。」
家内「これは私が見つけた極上品です(笑)
。」「今もう飲めますが、まだまだ先の熟成を予感させますね(笑)。」
私「果実味がまだはっきりしてませんよね。」
「う~ん。今日の試飲会、最後の3本が白なのは納得です(笑)。」
「2015年の印象が強かったのですが、飲んでみると2016年も凄い。作り手のレベルの高さを感じます(笑)。いつもこのレベルのワインを造れるんですね(笑)。凄い!」
「こういうの飲んじゃうとブルゴーニュの高いもの飲むの馬鹿らしくなっちゃいますよ(笑)。」
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桝久 試飲会リポーター 前半
Sep 02, 2019 by weblogland |◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ
販売価格(税込): 1,388 円
イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml スクリュー・キャップ
「これだよね、これ!白も良いけど、ロゼも良し(笑)!美味しいんだよね。」
「マスキューさん!これお花見のマスト・アイテムですよ(笑)。でも、真夏でもイイな(笑)。白もそうだけど、爽やかさがあるんだよね。」
「お花見しながら屋台でおかず買って、ブラコップで飲みながら食べると妙に美味しいし、屋台のB級グルメに合うんだよね(笑)。」
「そりゃシャンパンは美味しいけど、デイリーには飲めないし(笑)。たとえ毎日シャンパン飲めたとしても、アウトドアでシャンパン飲むのは野暮(笑)。プラコップで気軽に飲むにはこれで充分幸せになれる(笑)。」
私「TPOは大事ですよね(笑)。」
「マスキュさん。私、泡好きですからこの価格帯のフリザンテもだいぶ飲みました(笑)。でもこれほどピノ・ノワールっぽい果実の感じが出ているものはないですよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。黒葡萄のタンニンも若干ありますから、これを飲みながら鰹の刺身を食べると戸手も美味しい(笑)。マイ・ブームでございます(笑)
。」
家内「コンテッセの白のフリザンテも同じように香草っぽさがありますのでネギやミョウガととても良く合います(笑)。」
「そうそう(笑)。冷奴食べながら白のフリザンテ飲むと美味しいんだよね(笑)。」
「ホントこのワイン白もロゼも重宝ですよね。特に暑い夏場は『何を飲む?』なんて考えたくない(笑)。そんなときイイ(笑)
とりあえずこれがあれば一心地つける(笑)。」
暑いこの時期赤の泡もよろしいかと(笑)。マスキューの大定番 大人のファンタグレープ!
●ランブルスコ セッコ カンティーナ・セッテカーニ
販売価格(税込): 972 円
イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡性 赤 ランブルスコ・グラスバロッサ・ディ・カステルヴェートロD.O.P. 750ml
「マスキューさん!これもイイね。ブログで『大人のファンタグレープ』って書いてあったけどまさにファンタグレープ(笑)。」
「この飲みやすさ犯罪レベル(笑)。危険だ(笑)。」
「うんうん。ファンタグレープほど甘くないから食事に合わせ易そう(笑)。」
「ランブルスコってアメリカで沢山売れたんですよね(笑)。」
家内「さすが良くご存知で(笑)!80年代にアメリカで大ブレークしました。」
「きっとこれなんかよりもっと甘いヤツだな(笑)。太る訳だな(笑)。」
私「コンテッセのフリザンテとこのランブルスコとシャルドネ・トロンテスが夏場の必殺技でございます(笑)。」
「このランブルスコ、バーベキューにはもってこいなんだよね(笑)。1本しか持っていかないと怒られる(笑)。」
家内「なんと言っても『エバラ焼き肉のタレ』に合いますから(笑)。」
「前に生ハムに合わせると美味しいと聞いて試したらとても美味しかった(笑)。」
「ランブルスコって割りと甘いんだけど、これ甘さ加減がイイんだよね(笑)。」
家内「そーなんです(笑)。イタリア人はもっと甘めのものを好むようです。」
「マスキューさん。ランブルスコって葡萄の種類多いですよね?グラスバロッサって色々あるんですよね?」
家内「亜種も沢山ありますし、ワイナリー
ごとに呼び名も違っていたりします(笑)。
」
「いかにもイタリアン(笑)!」
私「同じセッコでももっと甘く感じるものが多いです。このくらいの塩梅のものは割りと少ないです。」
「塩辛い食べ物を汗をかきながら食べるとき、これも良さそう(笑)。」
「塩辛に合うかな(笑)?」
「いやー、それは無謀だよ(大笑)。」
●カバルデス 『ジャン』2016年 プリウレ・フォン・ジュヴェナル
販売価格(税込): 1,373 円
フランス ラングドック 赤 カバルデスA.C. 750ml
私「私の大好きな赤ワインなのですが輸入終了。それ故大特売セール。ちょっと悔しい。」
「う~ん。旨いね(笑)。素朴と言えば素朴だけど上質だね(笑)。」
「口の中にあたるものがない。タンニンがとても綺麗(笑)。」
「香りが深い。この価格帯のワインじゃないですよ(笑)。」
私「チョコレート食べながら飲むとマリアージュします(笑)。」
「どれどれ、おっ!口の中で爆発したぁ(笑)!」
「カバルデスって何処ですか?」
家内「ラングドックとボルドーのちょうど間。カルカッソンの近くです。」
「カルカッソン。お城のあるところだな(笑)。」
「ワインは暖かな印象。でもラングドックほどはアルコール分は高くないかな?」
私「さすが!13.5%です(笑)。折り合いもよろしいかと(笑)。」
「このワイン、品種は何ですか?カリニャンっぽさが無いですよね?」
私「さすがですね(笑)。」
家内「メルロが50%であとはグルナッシュ、シラー、カベルネ・フランです。」
「へぇー!単一品種みたいな味なんだけどなぁ。」
「ボルドー品種と南フランスの品種のブレンドですね(笑)。変わってますよね(笑)。」
私「本来熟成のスピードが違いますからミス・マッチなのですが(笑)。これを飲むと違和感がありません(笑)。何でかな(笑)?」
「ビオ系なのかな?ビオ、ビオしてないけど(笑)、そんな感じしますよね?」
私「ラベルには謳ってませんがそんな感じしますよね(笑)。自然な感じですよね(笑)。」
「これが日本に入ってこないのは寂しいね。」
私「でしょ!」
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桝久 試飲会リポート 後半
Jul 31, 2019 by weblogland |●サン・レジェ 2017年 ドメーヌ・ラ・ガントランディー フランス ローヌ 赤 V.D.F. 750ml 1425円税込み
「おっ、コート・デュ・ローヌ味ですね
(笑)。アペラシオンはヴァン・ド・フランスですね?」
私「ヴィサン村の畑と村外れの畑の葡萄を使っているのでヴァン・ド・フランスのようです。」
家内「コート・デュ・ローヌを名乗れなくはないのですが、より安く提供したいので更に下のヴァン・ド・フランスにしたようです(笑)。」
「飲みやすい。とても均整がとれてる。ヴィンテージは?」
私「2018年です。早く飲めるように造っていますね。」
「ローヌらしいワインですよね。グルナッシュとシラーの特徴が上手く出てる(笑)
。原料葡萄の良さ、管理の良さが伝わってきますよね(笑)。」
「ワイン自体は濃い。でも雑味が無いよね
(笑)。とても普通に感じるんだけど、高次元なんだろうな(笑)。」
「甘さとスパイシーさのバランスが良いですよね(笑)。」
「木樽は使ってないんですよね。かえってその方が良い(笑)。」
「まさに直球勝負だね(笑)。」
「余韻もちゃんとしてる(笑)。綺麗だよね
。」
私「いつも扱っていたガントランディーのワインはこの上のクラスなんですが、今回珍しくデイリーなものが出ましたので使ってみました。葡萄自体の違いは感じません。あと、無理に濃くしないスタイルもずっと変わりませんね(笑)。」
「無理に濃くするって?」
私「遅く収穫したり、よくありがちなスタイルです。濃くはなりますが雑味が出たりします。」
ネッビオーロって美しい!
●カブレンガ 2015年 アンツィヴィーノ イタリア ピエモンテ 赤 V.D.T. 750ml 2592円税込み
イタリア ピエモンテ北東部ノヴァーラ県のD.O.C.G.ガッティナラの生産者アンツィヴィーノ。マスキューの定番アイテムですね(笑)。
「え~と、前の試飲会に出てたのは2013年でしたっけ?」
私「はい。2014年はジャンプして今回2015年の入荷となりました。」
「う~ん。力ありますね。まだまだ良くなるのかな(笑)?」
家内「2013年より力強い印象ですよね(笑)
。」
「ネッビオーロらしい果実味、味わいが印象的(笑)。美味しいネッビオーロってこの価格では無いよね(笑)。」
「でもこれネッビオーロが50%なんですよね。もっとネッビオーロの割合が多いとどうなるのかな?」
私「この上のガッティナーラ美味しいですよ(笑)。もっとクリアな感じかな(笑)。」
家内「カプレンガはネッビオーロ50%、クロアチーナ25%とヴェスポリーナ25%でしたね。」
「これがあるからバローロを我慢出来る(笑)。」
「そーなんだよね。バローロだと美味しいネッビオーロって5000円以下じゃ絶対に無いよね(笑)。」
南フランスでこんなカベルネ・ソーヴィニヨンができるとは!
●キュヴェ・ドミニク カベルネ・ソーヴィニヨン 2007年 ドメーヌ・クロ・サン・ジョルジョ 南フランス ルーション ペイ・ドックIGP 750ml 2592円税込み
「これ凄いですね。このカベルネ・ソーヴィニヨン圧巻(笑)。」
「高級だよ(笑)。でも、値段は安い(笑)。
」
私「ケチなマスキューらしいチョイスかと
(笑)。」
「これってドックのIGPですよね?」
家内「もともとはルーションなのですがカベルネ・ソーヴィニヨンを使うとIGPしか名乗れません。」
私「ブラインドで飲んで、これがルーションのワインと解る人居ないんじゃないかな(笑)。」
「マスキューさんも解らなかったんですか
?」
私「左様でございます(笑)。」
「タンニンが凄いですよね。それが長い熟成を経てこうなる(笑)。」
「タンニンが折り重なっている!」
私「まさに壮麗でございます(笑)。」
「熟成を経て柔らかみ、深みが備わっているよね(笑)。ボルドーの高いワインでもなかなか当たらない。」
「でもさ、ルーション南フランスとは思えないし、ボルドーともちょっと違うし
(笑)。じゃあ何処(笑)?」
私「最初に思い浮かべたのがイレルギーの熟成したカベルネ・ソーヴィニヨン。若いうちはまるで墨汁(笑)。」
家内「このワインは冷涼さを感じるんですよね(笑)。ルーションに無いかな?近いのはパルセなんかのコリウールですが、もう少し暖かみがあるんですよね。」
「あー、なるほどコリウールね(笑)。熟成するし、その結果壮麗にもなるワインですね。でも、たしかにこのワインはコリウールとも違いますよね(笑)。謎(笑)?」
「ルーションの中でも寒暖差がある特殊なテロワールなんですかね?」
家内「調査中です(笑)。」
私「あと、最近の流行りなんですが、ワインをタンクに入れて熟成をスタックさせ
瓶詰め時に新しいワインを足してオールド・ヴィンテージとして売られています
。本来長い熟成に耐えるワインではありませんから、飲んでみると違和感があります。気をつけてくださいね。」
「でもこれだってタンクで熟成してるんでしょ(笑)?」
私「はい。木樽熟成のあとタンクで保存・熟成させています。ローヌなどの産地でも伝統的にあります。これは、いわばリスク回避の知恵でもあります。ただ、もともと質の高いワインですから熟成の妙を感じます。古いだけを売り物にしたワインとは違います。」
オールド・ワイン・ラヴァーKさん「ラツールに似てるね。」
このKさんはいつも試飲会の一番最後にご来店くださいます。30年以上の長い付き合いのお客様です。1970~80年代の1級シャトーはほとんど飲んでいます。ボルドーだとラツール、ブルゴーニュだとラ・ターシェを愛する強者です(笑)。ですから、Kさんがなんと言うかいつも冷冷。
今回はオッケーいただけました(笑)。
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半
Jul 29, 2019 by weblogland |昨日、一昨日と台風接近の中ご来店ありがとうございました!
まずのっけから、
「あれ?今日は泡が無いんですか?いつも7月の試飲会ど泡が出るからそのつもりで来たんですよ(笑)!」
私「そーいえばそうでした(とぼけている訳じゃありません。)。今回ピンとくる泡が無かったんです。(防戦一方)」
「店長!泡、泡(笑)。カヴァでも良し(笑)!」
家内「暑い中気が効かず、失礼しました!
」
私「まっ、まっ、冷えた白のありますから
、グビグビどうぞ(笑)。(問題をすり替える。)。」
〇グラシェヴィーナ クラシック 2017年 イロチュキ・ポドゥルミ 白 クロアチア ポドゥナウリェ生産地域 イロク地区 上級ワイン スクリュー・キャップ 1L 1546円税込み
「あれ?これ瓶が大きいですよね(笑)?」
私「冷蔵庫の野菜室サイズでございます(笑)」
「飲んでみると、おっ、飲みやすい!」
「うんうん。軽い飲み口だけど薄くはない
(笑)。旨味がちゃんとあるよね(笑)。」
「ところでクロアチアって何処いらへんですか?チェコとかユーゴ?今はそう言わないか(笑)。」
家内「地中海を隔ててイタリアに面してますが、内陸部は深くセルビアに接しています。こらはセルビア国境付近の生産地域のものです。」
「品種のグラシェヴィーナって初めて聞きました(笑)。」
私「古くから続く地場品種とか。」
「前にクロアチアいきましたけど(笑)、いわゆる海岸部のワインとは全く違いますよね。これ。」
家内「東欧的ですよね(笑)。」
「飲んだ印象がハンガリーとかオーストリアっぽいですよね。黒土地帯に続くのかな?」
私「そんな感じしますよね(笑)。無理なく
できてる感じしますね(笑)。」
「マスキューさん、以前これやってましたよね。この銘柄の赤飲みたかったんですよ(笑)。」
家内「軽いガメイみたいな感じで、タンニンは重くないスタイルです。やはり東欧っぽい赤でした。」
「赤も地中海の濃いスタイルじゃないんだ
。」
「このワイン、割りとクリスピーな感じですよね(笑)。地中海沿いのオリーブオイルに合わせるような白とは違いますよね?
」
私「はい。穀物っぽさがあります。合わせる油もオリーブオイルやバターではなく穀物系の油が合いそうですよね。あと、塩にも合うと思います。クラッカーありますから食べながら飲んでみてください。相性の良さが解りますよ(笑)。」
「あっ、美味しい!バッチリですよ(笑)
。」
「確かに合う(笑)。日本人好みでもあるよね(笑)。」
「なるほどね。天婦羅なんか良いかも(笑)
。」
家内「生姜、茗荷、ネギをたっぷりプラス大根おろし(笑)!」
「イイですねぇ(笑)。考えたらヨダレが出てきた(笑)。」
「日常的に使えそうですよね。単純にサラダ油で合いそうだもんね(笑)。」
私「暑い中帰宅して冷蔵庫の野菜室からこのワインを取り出し、グビグビ飲みたい
(笑)。白ワインならなんでも良いくらい渇いた時に飲みたいワインです(笑)。つまみには冷蔵庫で冷えた食べ残しの天婦羅でもあればお父さん大満足(笑)。」
「それってキッチン・ドリンカー一直線ですよ(笑)!」
夏向きの白!
〇アルタ シャルドネ・トロンテス 2018年 ボデガス・カリア アルゼンチン 白 サン・ファン 750ml 1110円税込み スクリュー・キャップ
「おっ!ライチ!甘くてイイ香り(笑)。」
「飲みやすいし、女子大好きなスタイル(笑)。」
「ケーキなんかのデザートでも行けそう(笑)。」
「清涼さもあるんだよね。強めに冷やした方が良さそう(笑)。」
「甘く感じるけどベタつきがないですよね。辛口なんだ!」
私「ご名答でございます(笑)!」
「トロンテスってゲヴュルツトラミネールに似てますよね?でもゲヴュルツトラミネールほどは濃くない。でも特徴的な香りはよく出てる(笑)。」
私「さすが!この辺がマスキュー試飲会に出した所以でございます(笑)。」
家内「このワイン、シャルドネが60%、トロンテスが40%。」
「えっ!トロンテスの比率が低いんですね。でも香りは100%トロンテスですね(笑)
。」
私「以前トロンテス100%の物を扱っていましたが、美味しいには美味しかったのですが、濃すぎる(笑)。強すぎて飲み続けられませんでした(笑)。まあ、体力のない高齢者の私にとってですが(笑)。」
「アルゼンチンの女性はそれ飲みながら肉をむしゃむしゃ食べていそう(笑)。」
「あー、クリオス・トロンテスですね(笑)。そういわれるとたしかにそうですね(笑)。」
家内「トロンテスは粘りの素ベクチンの含有量がとても多いと言われています。ジャムなんかになるヤツ(笑)。」
「店長!ベクチンってコラージュ(清澄)に使いますよね。」
私「はい。それです。粘りに雑物をくっ付けて清澄する訳です。」
「このワインは植物っぽさありますよね。
え~と。草、香草、生姜っぽくもある。」
「うんうん。スパイシーだよね。単純では無いよね(笑)。」
私「開けてからの持ちも良く、価格の割にはちゃんとしています。ゲヴュルツトラミネールは開けると翌日には香りが飛んでしまいますが、これは香りが抜けません。」
家内「インドの豆カレーに合いますね(笑)。昨日食べたので思いつきました(笑)。
」
「あー、なるほど!辛いカレーを食べながら飲むと美味しいだろうなぁ。」
「このくらいドライでさっぱりしたのがイイな(笑)。」
私「牛丼に紅生姜たっぷりのせたのでも美味しいはず(笑)!」
「マスキューさん。このワインは案配がイイですよね(笑)。濃度感、香り、そしてドライ。目のつけどころがイイ(笑)!」
私「アルゼンチンではトロンテス100%が通例のようです。甘くて香りの強いワインをガブガブ飲みながら肉を食べるような感じ。ですからこれは日本人向けなのかもしれませんね(笑)。」
唸る味わい(笑)!
〇コントラプント アルバリーニョ 2018年 アグロ・デ・バザン スペイン 白 リアス・バイシャスD.O. 750ml 2129円税込み
「あー、たしかにこれ唸る味わいですな(笑)。」
「濃厚というよりは濃密(笑)。かなり凄い
。でも飲みやすい(笑)。」
「香りの幅がとても広いですよね。」
私「単一品種のワインとは思えませんよね
(笑)。折り重なるような香りの出方してますよね(笑)。」
「シンフォニーのようですよね(笑)。」
私「さすが、音楽家ならでは(笑)!生産者もそれを意図してますよ(笑)。」
「白から黄色、桃っぽさ、あと杏のような赤さも感じますよ(笑)。芯の桃っぽさ 白桃ですね。品も良い(笑)。」
「塩辛さとゴムっぽさ。濃さ由来のゴムっぽさ?」
「店長!塩辛さもありアルバリーニョらしいけど、経験値越えてますよ(笑)。乾燥させたら塩が白く残りそう(笑)。」
私「きっとカリウムなんでしょうね(笑)。」
家内「このワイン、ワインの評論誌でベスト・リアス・バイシャスに選ばれたみたいです(笑)。」
「ロバート・パーカーですか?」
私「何でしたっけ?忘れました(笑)。」
「このリアス・バイシャスは木樽発酵や熟成しているのですか?濃さが尋常のリアス・バイシャスとは違う。」
私「木樽発酵も熟成もしていません。果実の濃さのみです。ただ、マロラクティックはブロックしてるような気がします。」
「ゴージャスなリアス・バイシャスって初めて経験しましたよ(笑)。」
私「リアス・バイシャスも高級路線に傾きつつあります。木樽発酵や熟成したりして高い価格の物をつくったりするトレンドのようですが、本来のリアス・バイシャスの主旨とは違う(笑)。美味しくないんですよね(笑)。言っちゃった(笑)。怒られるかな(笑)?」
家内「リアス・バイシャスのワインは基本
魚介類に合わせるのですが、このワインだとかなり高級な魚介料理ですね(笑)。」
「ところでマスキューさん。前半の白の並びとてもグッドです(笑)。たしかに2番目のライチの香りのワイン、順番に悩んだの解ります(笑)。でもオーライ(笑)。試飲会の準備大変なんですね。」
私・家内「ありがとうございます(笑)。実は最後のリアス・バイシャスは温度高めで供出しています(笑)。そう言ってくださると冥利につきます(笑)!ありがとうございます!」
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試飲会レポート後半
Jul 03, 2019 by weblogland |「マスキューさん!今回もワインの並び変則的ですね(笑)。まず赤3本、それからロゼ→白。こんな並びの試飲会ありませんよ(笑)。」
私「へへへ(笑)。まっ、まっ、とりあえずラダチーニのロゼお試しを(笑)。」
大人気のため品切れしてましたが、2018年にて再入荷!季節がらよろしいかと(笑)。
◎メルロ・ロゼ 2018年 ラダチーニ
モルドヴァ コドゥル ロゼ 750ml 1018円税込み スクリュー・キャップ
私「今日は思いっきり冷やしました(笑)!
」
「ぷっはー!この清涼感と旨味はたまりませんなぁ(笑)。」
「マスキューさん、ワインって強く冷やしても美味しいんですね(笑)。」
「旨味が冷えることで甘味になって美味しい(笑)。」
家内「今回は特に強く冷やしました(笑)。ヴィンテージが2018年と新しくなったからか香りが出るのが遅いので、香りは我慢していただき旨味の甘さを重視してお試しいただいてます(笑)。」
「これはありだね(笑)。なんにも考えずに飲める(笑)。」
「冷蔵庫に必ず1本冷やしてストックしておきたいね(笑)。」
「真夏のマスト・アイテムだよね。」
私「ラダチーニはもともと旨味があり雑味のないスタイルなので、強く冷やしても美味しく飲めます(笑)。」
「そうそう。ここの白も強く冷やしても美味しいんだよね(笑)。何本飲んだか解らないくらい飲んでますよ(笑)。」
「真夏にヘビーなワインは飲む気にはならないよね。」
「このロゼ色が綺麗ですよね(笑)。女子はこの色にやられちゃう(笑)。」
「あとアルコールっぽくないのが良いですね。ちなみにアルコール分は?」
私「え~と。13.5%あります。思った以上にありますね。2017年より高いですね。
ただ酸がしっかりありますから折り合いがついています。」
「あー、なるほどね(笑)。」
「マスキューさん。酸が有る無いってよく言われますが、これは酸っぱく感じません。でも酸がある?何故?」
家内「酸は酸っぱく感じるのもあれば、旨く感じるものもあります。ふくよかさ、甘味、様々な香り等も酸の多寡や酸の種類組み合わせによって左右されます。」
私「基本的に酸の少ないワインは水っぽかったりします(笑)。」
「よく騙されるのは濃いけど薄いスタイル
(笑)。多いですよ(笑)。」
「へぇー、酸は酸っぱいだけじゃないんですね(笑)。」
伝説のアリゴテ!好みはあるかと思いますが、誰をも驚かすパワーこそ伝説故(笑)?
〇ブルゴーニュ アリゴテ 2014年 ドメーヌ・ジャイエ・ジル フランス ブルゴーニュ 白 750ml 1980円税込み
私「私が初めてハマったジャイエ・ジルのアリゴテでございます(笑)。」
「うわっ!これ濃い!圧倒的~。旨いね(笑)。」
「ブルゴーニュのワインでジャイエと聞くと耳がぴょんと立っちゃいますよね(笑)
。しかもこれ安いし(笑)。」
「アンリ・ジャイエの従兄弟でしたっけ。それだけで期待が膨らむ(笑)。」
家内「初代のロベール・ジャイエがアンリ・ジャイエの年長の従兄弟。」
私「奥さん方のジル家の畑を相続してジャイエ・ジル。さらにややこしいのが跡をとった息子の名前がジル(笑)。ですから正確にはジル・ジャイエ・ジル(笑)。」
「う~ん。シャルドネとは全然違う。同じブルゴーニュとは思えない(笑)。」
「なんでこんなにとろみがあるんですか?
アリゴテだからですか?」
私「いえいえ。ジャイエ・ジルだからです
(笑)。濃さだけはグラン・クリュ並みですよね。遅摘みしてますからハニーです。」
「アルコール分高そうですね?」
家内「え~と。12.5%です。」
「そんなに高くないんだぁ!」
私「ブルゴーニュのクリュより標高が高いのでその分少し低めのアルコール分となります。もっと作柄に恵まれると凝縮感はさらに増します(笑)。」
家内「あと常温でお出ししてますから、よりトロトロ感が強調されてます(笑)。」
「以前試飲会でバシュレやカシャ・オキダンのアリゴテ出しましたよね。あれらより濃くて強烈。しかも個性的。」
私「まず最初は栗っぽい(笑)。とても栗っぽい(笑)。ほっくりしてます(笑)。」
「う~ん。でもとても複雑ですよ。う~ん。甘酒?塩麹?」
「梅っぽい! なんで梅っぽいの?!」
私「なんででしょうね?」
「熟成由来かな?」
「熟成した日本酒にも似たニュアンスありますね。」
「昔の甲州ワインも梅っぽさありましたよ
(笑)。」(さすが!横浜ワイナリーのスタッフ)
「日本人好みで、しかも野趣溢れる良いワインですな(笑)。」
「しゃばしゃばで酸っぱいアリゴテとは全然違う(笑)。マスキューさんがキール禁止と言う訳が解りましたよ(笑)。」
「そーだよね。これキールにしたらバチが当たる(笑)。」
「ブーズロンのアリゴテとは別物だね(笑)
。」
「このアリゴテは香りを構成する要素がとても日本的ですよね(笑)。和菓子の栗巾着
なんか合わせたらイイかも(笑)。」
私「ワン・パターンですが(笑)、やはりモンブラン・ケーキが鉄板かと(笑)。」
家内「アスパラとか炒めた野菜に合わせたいですね。塩とも合いそう。」
私「新樽で熟成してるからホワイト・ソース系は何でもオッケー(笑)。」
高貴な菩提樹の香りがするシャルドネでございます(笑)。
〇シャブリ 2015年 ドメーヌ・ビヨー・シモン フランス 白 シャブリA.C. 750ml 3240円税込み
「あー、これ、美味しい!」
「品が良い!シャルドネの品格を感じる
(笑)。」
「味わいがキメ細かで整然としている。アリゴテみたいに野趣は無いけど(笑)。上物だね(笑)。」
「あの強いアリゴテの後に飲んでもちっとも影響無し(笑)。このワイン、実はかなり強い(笑)!」
私「ご明答でございます(笑)!」
「なるほどね。今回の試飲会の並びの結論ですね(笑)。普通、白が最後の試飲会なんてないもんね(笑)。」
私「ご明答でございます(笑)。」
「う~ん。樽の使い方が上手(笑)。」
私「開けてから丸一日経っても樽のニュアンスとワイン自体のバランスが崩れません。もともとのワインの造りの良さを実感します(笑)。」
「独特な香りがしますよね。エキゾチックでちょっと高貴な感じ?樽由来かな?」
私「菩提樹でございます(笑)。チャイハネなんか行くとこんな香りがしますよね(笑)。」
「菩提樹かぁ。菩提樹の花?それとも実?
」
私「実なのかな?解りません(笑)。」
「これを飲むとシャブリとは思えないですよね(笑)。ブランド・ティスティングしたらムルソーやシャサニーって答えちゃうな(笑)。」
家内「原産地原理主義者の私といたしましては、シャブリらしくは無いかと(笑)。このドメーヌ昔は樽のニュアンスをあまりつけないスタイルだったような気がいたします。」
「あっ!マスキューさん、このワインコルクDIAM10じゃあーりませんか(笑)!初めて見た(笑)!」
私「最低10年は持つ自信の現れですね(笑)。」
「へぇー、10年経ったらどうなるんですか?」
私「トロトロになるのかな?」
家内「良いシャブリはグラン・クリュでなくとも2~30年持ちます(笑)。ルモワスネの1級の30年くらい経ったワインを飲みましたが、ビックリしました(笑)。」
「保存状態に注意すれば持つんですね(笑)。」
家内「実はこの上のランク テット・ドール2017年を飲んだのですが、まだまだ若く試飲会に出せる状態ではありませんでした。それで今回はたまたま2015年のバック・ヴィンテージが入荷しましたので、皆さんにお出しすることができました(笑)。」
「ここのグラン・クリュなんてどうなるんですか?」
私「最低20年は待ちたいかと(笑)。通常のシャブリの倍くらいの生命力はあると思います。」
お忙しい中、ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半
Jul 01, 2019 by weblogland |前日筋金入りのワイン・エキスパートKさんからお電話いただきました。
Kさん「マスキューさん!まだ試飲会のラインナップがアップされてませんが、調子でも悪いんですか?」
私「さっき私も気がつきました!どうやら
サイトの運営社が落としたようです。私自身あまり見ないのでさっき気がつきました。ご心配おかけしました。スミマセン!」
満を持していたつもりが、甘かった(笑)!
う~ん。
人生こんなもの(笑)。
これ、なんとヴィーノ・ノビレの格落ち
若木から造ったもの。
●イル・ボスコ ロッソ・トスカーナ 2015年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア 赤 トスカーナ・ロッソ 750ml 1373円税込み
「あっ!これ美味しい~!」
「飲み頃になったサンジョヴェーゼの味わい!良いねぇ。」
「美しいね(笑)。さすがヴィーノ・ノビレに通じる(笑)。」
「この価格のキャンティでは絶対望めない
!」
私「ありがとうございます!まあ、今がピークです。明日になると落ちますが(笑)。
ここ1年くらいで飲みきるのがベストかと
。」
「これってヴィーノ・ノビレの格落ちと書いてありましたが、どういうことですか?」
私「若木で造ったもののようです。」
「何年くらいですか?」
私「通例は植えてから3年で収穫できますが、おそらくこのワイナリーは植えてから10年くらい待つような気がします。」
「若木の区画と言ってましたが、それってどういうことですか?古くダメになった葡萄樹だけを植え替えるなら区画にはならない?」
家内「おっしゃる通りです。ただあちらは畑も広いですから畝ごとに改植します。そうする方が効率が良い。」
私「小型のユンボで一畝一気に堀散らかす
訳です(笑)。」
「ヴィーノ・ノビレってキャンティとはどう違うのですか?」
「高い(笑)!」
「ブルネロのライバルでしたっけ?」
家内「ヴィーノ・ノビレの生産地域はキャンティ・コリセネージの中です。」
「葡萄品種は同じサンジョヴェーゼ?」
家内「キャンティはいわゆるサンジョヴェーゼ・トスカーノ。ヴィーノ・ノビレはそれから分離したプルニョーロ・ジェンティーレです。」
「なるほど、で、ブルネロは何でしたっけ
?」
家内「ブルネロはサンジョヴェーゼが変異したブルネロ種です。」
私「エリアの括りはブルネロもヴィーノ・ノビレもおなじキャンティ・コリセネージなんですが、ヴィーノ・ノビレは東側ブルネロは西側のエリアとなります。かなりややこしい(笑)。」
「う~ん。ダイレクトメールの地図を見てようやく解りましたよ(笑)。イタリア・ワインって同じ地区で重なる原産地があるからすごく解りにくい。」
「そうそう!しかもヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノとブルネロ・ディ・モンタルチーノでしょ。モンテプルチアーノとモンタルチーノなんて紛らわしい!」
「村の名前がついてるんだけど、実際紛らわしい(笑)。」
「そうだ、そうだ!モンテプルチアーノもモンタルチーノも同じでイイじゃん(大爆笑)。」
「いやいや、地名だからそうはいかない(笑)。」
大好きなワインでしたが輸入中止。そのため大特価にて最終販売となりました。
以前2,200円ちょっとで売ってましたから、お見逃しなく!
●コート・デュ・フォレ 2014年 サンタンヌ フルール・ド・ヴィーニュ 750ml 1,697 円税込
「あれ、これマスキューさんの定番でしたよね?」
私「左様でございます。2011年ヴィンテージから扱ってます。」
「コート・デュ・フォレって何処ですか?」
家内「フランスのオーヴェルニュ地方。フランスの真ん中(笑)。」
「へぇーそんなとこでもワイン作ってるんだぁ(笑)?」
私「ボルヴィックの産地と言えばピンときます(笑)。」
「おー!色が濃い!しかも紫がかってる!
まだ若いですよ(笑)。」
家内「最初に飲んだトスカーナ・ロッソより全然若く見えますよね(笑)。でも、こっちの方が一年古い2014年です(笑)。」
「うわー、味もガッチリしてる(笑)。」
「樽は使ってないみたいだけど、かなりしっかり 酸がしっかりしてる。」
「スミレっぽさ、赤いベリーのニュアンス
ガメイらしいと言えばらしい(笑)。」
私「特徴的ですよね(笑)。」
「これって品種は何ですか?」
家内「ガメイ・ド・ベルニュ ボジョレーのガメイ種の亜種のようです。」
私「果粒が楕円形です(笑)。香りもガメイなんですが、在り方が違うとでも言えましょうか…。」
「普通にクリュ・ボジョレーとして売っているものと比べると強さを感じますよ(笑)。」
私「ボジョレーの何処に近いと言われると困るかな(笑)。」
「これだけ酸のしっかりしたものはボジョレーでもなかなか無いかな…。」
私「ムーラン・ナ・ヴァンなんか似てるかな?でもちょっと違う。こんなにしなやかじゃない(笑)。」
「タンニンと酸のバランスが高度なのかな
?良いワインであることは確か。」
「しなやか、伸びやか、しかも強い。良いワインですよね。でも何で売れないのかな(笑)?」
家内「こうなるまで時間がかかりすぎたようです。あと派手さに欠ける。それが好きなんですけど(笑)。然るにとても残念!」
これはこの生産者の一番安いワイン(笑)。でもですね(笑)、美味しい!
●ティレヌス・ティント 2017年 ボデカス・エステファニア スペイン 赤 カスティーリャ・イ・レオン州 ビエルソD.O. 750ml 2036円税込み
私「ビエルソのメンシアようやく探しました(笑)!」
「あれ、ビオ臭?還元臭するよね。」
私「ビオとはうたっていませんが、きっとビオ系のワインのようですね(笑)。う〇ちではなくクレーム・ド・ブリュレの域かな(笑)。」
家内「しばらくすると消えていきます。」
「舌触りが独特で素晴らしい!凄く滑らか
!」
「旨味たっぷり(笑)。飲みやすい!」
「なんてなめらかー、なんてコマーシャルにあったな(笑)。」
「なるほど、これがビロードのような滑らかさなんですね(笑)。」
家内「このメンシアは19世紀にこの地に伝わったカベルネ・フランです。在地化してますよね(笑)。」
「これを飲んでカベルネ・フランだと解る人はいないですよ(笑)。ロワール辺りのフラン 一般にカベルネ・フランってタンニンがガチッとしてますもん(笑)。これはひたすら滑らか(笑)。」
私「明日になるとカベルネ・フランらしい赤い小粒の果実のニュアンスは出てきますが(笑)。」
「乳酸っぽいですよね?」
家内「このワイナリーのメンシアのラインナップの中で一番早飲みのワインです。ですから樽熟成もしていません。」
私「この二ランク上の熟成タイプも飲みました。基本的には同じですが生命力に差があるようです。」
「マスキューさん!人がメンシアを一房手に持ってますが、大きくありませんか(笑)?」
「あっ!デカイ(笑)。」
「1キロくらいありそうですよ(笑)。」
「高級な贈答用の葡萄みたいに立派(笑)。」
私「そーなんです。デカイのです(笑)。土壌が肥沃だと大きくなります(笑)。」
「ロワールのカベルネ・フランだってこんなに大きくないですよ(笑)。」
私「カタログの写真を見ると周りが緑で青々としてます。石ころだらけのスペインらしい環境ではありません(笑)。どうやらビエルソは肥沃で保水力のある土壌のようです。」
家内「ビエルソのメンシアはここ数年人気に火がついたようです。美味しいメンシアをずっと探していたのですが、ようやくたどり着きました(笑)。」
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桝久 試飲会リポート 後半 201905
May 27, 2019 by weblogland |◎キアレット 2018年 ロ・ゼルボーネ
イタリア ピエモンテ ロゼ ヴィーノ・ロサート 750ml 1650円税込
「あれ、このロゼ、久しぶりの入荷ですよね(笑)?この前の美味しかったよね(笑)。」
「マスキューさん一押しのワインですよね(笑)。」
私「前回は2013年。ちょっとご無沙汰しました(笑)。メインのドルチェットの作柄が良い年にしか造らないようです(笑)。」
「大日本ロゼ・ワイン普及協会会員としては外せないな(笑)。」
「店長!これ色も濃いけど味も濃い(笑)。目隠しして飲んだら赤ワインって言っちゃうかもしれませんよ(笑)。」
家内「赤ワインを造る工程で、色が果汁についた時点でその果汁を抜きます。(血抜き法)セニエ法と呼ばれます。」
「あー、これまさに血抜きだね(笑)。」
「あれ、1+1=3のロゼ・ブリュットもセニエ法ですよね?あれとは趣が違いますよね?」
「そーだよね。でもさ、飲んでみて順番の意図が解りましたよ(笑)。普通は泡が後なんだけど、今回はゼルボーネのロゼが後。泡をも凌ぐパワー(笑)。」
私「お察しの通りでございます(笑)。ゼルボーネは全房発酵させますから、セニエといえども酸の量がとても多くなります。これがパワーの秘訣かと(笑)。」
「う~ん。すべてが規格外(笑)。もの凄いパワー。マスキューさん曰くの折り合いはまだ取れてないのかな(笑)?」
私「2018年産ですから、まだ出来立てなんですよね。しかも輸入されたばかり。船旅のダメージからもまだ回復していません。ほんとは夏過ぎてから皆さんに提供したかったのですが、待っていたら無くなる(笑)。」
私「まだカオス状態なんですよね(笑)」
「ブラックホールもありそう(笑)。」
「ビオ臭するけど嫌な感じじゃないよね。
隠れているものは巨大だし、巨大過ぎてお尻が見えるくらい(笑)。」
「なんか中身がたっぷりあるよね(笑)。これって旨味?糖分ではないのですか?」
私「残糖分は5~6g/Lほどです。アルコール分が14%ですから、力余った感じですね(笑)。作柄が良かったように思います。」
家内「開けてから翌日には少し大人しくなるんですが(笑)、それを過ぎると薔薇やラズベリー、プラムなどの果実味が溢れ出ます。爆発に近い(笑)。」
「ゼルボーネって小さいし、とことんやるよね(笑)。SO2だって無添加だしね。」
家内「笑っちゃうのが、秋にインポーターさんに『今年はキアレット造る余裕があるけど、どうする?』って連絡があって
日本のファンのためにお願いしたそうです(笑)。30ケースしか来なかったみたいです。」
私「迷わず発注するしかありません(笑)。普通でしたらサンプル取り寄せて確認しますが、そんな余裕はありませんでした
(笑)。」
「そうなんですか?でもマスキューさんはこれがもっと良くなるって解るんでしょ
?」
家内・私「それがマスキューの技術でございます(笑)!」
大定番のスペインワイン。
ヴィンテージが変わりました!
●ティエラ・セレナ テンプラリーニョ レゼルバ 2012年
スペイン 赤 アルティーガ・フステル カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1249円税込み
「おっ、マスキューさんの大定番ですね(笑)。ずいぶん飲んだなぁ(笑)。」
「そうそう。たしかテンプラリーニョにカベルネ・ソーヴィニヨンを混ぜるんでしたよね(笑)。」
私「皆さんに長く愛されてますね(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しください。」
「スッゴく香りが立つ。しかも重い(笑)。」
「チョコレートの香り(笑)!」
家内「チョコレート食べながら飲むと幸せになれますよ(笑)。」
「どれどれ(笑)。チョコレートを食べながらっと(笑)。」
「あー!美味しい!」
「うんうん。鉄板の味わい(笑)。」
「でも、チョコレートだけじゃなく…、スパイシー。」
「海藻や塩辛さも少しある。」
私「マヨネーズみたいな…、あと香味野菜。」
「マスタード入りマヨネーズ(笑)。」
「マスキューさん、香りは凄く重くて密なんだけど、わりとすいすい飲めますよね。」
「香りのわりに軽い(笑)。」
「意地悪なところが全く無い(笑)。」
「スペインワインって濃いイメージが強いですけど、そんなに濃いワイン毎日飲めないですよ(笑)。あっちの人がデイリーに飲むワインですね、これ。」
「たしかに!でもこれ2012年ヴィンテージですよね。ということは飲み頃になってようやく出荷されるんですね。」
「さすかスローフードの国ですよね(笑)。
」
私「そーなんですよ(笑)。日本向けや海外特にアメリカ向けは、濃くしてすぐ飲めるニュー・ワールド・スタイルのものが
主流です。」
家内「あとこのワインは大きな樽に入れて
熟成保存します。出荷前に瓶詰めしますから瓶熟成期間は長くありません。それゆえ澱もなく、瓶に個体差もありません。とても良い状態で飲むことが出来ます。」
私「とても普通なワインなのですが、完璧な普通さがあると、私は勝手に思っています(笑)。」
なっ、なんと、今回のトリはチリ・ワイン!
●ペンコポタリーノ 2016年 ペトロ・パッラ・イ・ファミリア 赤 750ml 2545円税込み
「あーっ!これ、美味しい!」
「チリ味じゃない(笑)!」
「旨味の塊(笑)。」
「甘味が旨味になってますよね(笑)。」
「果実のニュアンスも複雑だよね。チリ独特のカシスじゃない。」
「セロリみたいな香りもするし、スパイシー。」
「生姜の根っこみたいな香りもするね。」
「うっすらハーブ ミントっぼさもある。」
「黒胡椒もするけど、南フランスみたいな強烈な感じじゃない(笑)。」
私「タンニンの分量は多いのですが、それを凌ぐ旨味があります。」
「あまりアルコールを感じませんが?」
私「え~と、アルコール分は14.5%。この点チリらしくしっかりあります(笑)。折り合いはとても良いかと。」
「ありがちな樽の香りはしませんよ(笑)。
」
家内「バリックではなく大きな樽とステンレス・タンクで熟成させています。」
私「今のチリ・ワインは灌漑技術の進歩で効率的に大量生産されていますが、これはそれ以前の畑 もともとの保水力がありますから夏に雨が降らなくても大丈夫(笑)。」
「マスキューさん、日本だと雨が多すぎる
(笑)。少なすぎてもダメ(笑)。微妙ですよね。」
「中国なんかゴビ砂漠の辺りがヨーロッパのワイン産地と緯度が同じだから、バンバン灌漑してワイン造ってるみたいですよね(笑)。」
私「ニュー・ワールドの生産者は『水さえあれば何でも出来る!』が合言葉ですね
(笑)。ただし、出来上がるワインは似た者になりますが(笑)。」
「そうそう。このワインって味がヨーロッパ的なんですよね(笑)。」
「かといって何処と言われると困る(笑)。」
「南フランス?う~ん。でも冷涼さもあるんだよね(笑)。」
「スペインなんかとも違うしね(笑)。」
私「しっかり赤さもあるし、酸のバランスもとれてます。だとするとチリ本来としか言いようがありません。」
「イタタ川を渡った南は冷涼なワイン産地として注目されているようです。これは古い畑ですが、新たな試みがされているようです。」
ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半 201905
May 27, 2019 by weblogland |昨日、一昨日と暑い中ご来店ありがとうございました!
これは定番ですがヴィンテージ変わり!
相変わらず美味しくて安い!
〇トカイ フルミント ドライ 白 2017年 シャトー・デレスラ
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml 1,203円税込み
「はぁー、今日は暑いですね。こんな日は冷たい白ワインが欲しくなりますよね(笑)。」
「このワインにはずいぶんお世話になりましたよ(笑)。安くて美味しい(笑)。」
私「ありがとうございます。我が家でもマスト・アイテムとしていつも冷蔵庫に入っております(笑)。」
「ハンガリーのトカイって甘いデザート・ワインで有名ですよね?〇〇ブット・ニョスでしたっけ?」
私「はいはい。それでございます(笑)。これはそのフルミント種から造ったワインを辛口に仕上げたものです。」
家内「ヴィンテージが2016年から2017年に変わりましたのでお試しいただきます
!」
私「まっ、まっ、どうぞお試しください(笑)!」
「あっ!色が薄い!」
「水みたい(笑)。」
私「そーですね。いつもとは違いますよね
。」
「どれどれ、おっ!良いねぇ。突き抜ける
(笑)!鮮烈で爽快(笑)。」
「あー、生き返る(笑)。こんな日にはぴったり(笑)。」
「酸が生き生きしてる(笑)。」
「マスカットの香りがはっきり。爽快なマスカット味(笑)?」
「マスキューさん。色はとても薄いけど味わいはしっかりしてますよね。何故?濾過を過剰にしたような味わいでもないしね?」
私「そこが不思議ですよね。若いからかな
?今度インポーターさんに聞いてみますね。」
「これ、ソルベにしてデザートとして加工したら面白いかも(笑)。」
「カクテルにしてもイイかも(笑)?」
「この味ってソーヴィニヨン・ブランに似ていませんか?私大好きなんですよね(笑)
。」
私「たしかに!ソーヴィニヨン・ブラン独特の草や癖のニュアンスを取り除いた感じしますよね。ロワール中流・上流域に
有りそうですよね(笑)。
「軽めのサンセールに有りそう(笑)。」
私「突き抜けるマスカット味。あの辺りの
若いソーヴィニヨン・ブランを純化したような感じ。北海道の余市のケルナーが似てますね(笑)。」
「あー。あれね(笑)。でも高いですよ(笑)
。」
私「特にニッカ・ウイスキーが造ってるケルナーによく似てます(笑)。高級品ですけど(笑)。」
「マスキューさん。国産ワイン扱ってないから、日本のワインなんて知らないのかと思ってましたよ(笑)。」
私「モチロンよくは知りませんが(笑)、ほんのちょっとは知っています(笑)。」
「う~ん。いつもはもっと濃い感じですよね。スタイルが変わったんですか?」
私「温度を低めにして飲んでいただいていますので、その影響かもしれません。リンゴ酸が引き立っていますよね。」
ここから家内と論争です(笑)!
家内「私は中欧のワインはあまり冷やさない方が良いと思うんだよね。本来の粘りが解らなくなる。」
私「なるほど!(防戦一方)。」
家内「穀物っぱさもマスキングされちゃうし、合わせるべき食べ物も変わっちゃうよ!」
私「うんうん。(さらに形勢は悪くなる。
)。」
家内「フレッシュネスも大事だけど、それだけじゃ本来の良さとは言えないと思うんだよね。」
私「よっ!原理主義者(笑)。」
〇チャレロ 2017年 1+1=3(ウ・メス・ウ・ファン・トレス)スペイン 白
ペネデスD.O. 750ml 1851円税込み
「チャレロだけのワインは飲んだことありませんよ(笑)。」
私・家内「我々も今回初めて飲みました(笑)。」
「マカヴー、チャレロ、パレリャーダでしたっけ?資格試験の時覚えましたよ(笑)
!」
「店長!私もですよ(笑)。でもチャレロだけのワインは初めて(笑)。」
「おっ!旨いね。マカヴーって肉厚だからチャレロも肉厚なのかと思ったけど、このチャレロは香りだよね。」
「香りがすごく良い!」
「ちょっと塩辛さもあるしふくよか(笑)。好きなタイプ(笑)。」
「香水みたいな香り(笑)。」
「最初に飲んだフルミントは真っ直ぐ突き進むけど、これは同心円状ですよね(笑)。
同じ白ワインでもこんなにスタイルが違うんですね(笑)。」
私「これは香りが漂いますよね(笑)。しかも軽やか。香りの出るところの重心が高いですよね。」
「マスキューさんがよく香りの重心が高い低いと言うけど、その意味が解りましたよ(笑)。このチャレロは香りの重心が高い(笑)。」
「しかも品がイイよね(笑)。」
「旨味があるし、しかも雑味がない。」
「これがフリー・ラン果汁の良さなんですね?」
私「左様でございます(笑)。慈味深いですよね。」
「あとマスキュー用語の折り合いもイイんですよね(笑)?」
私「はっ、読まれてますね(笑)。左様かと
(笑)。」
家内「このワインは基本的には暖かなスペイン産なのですが、冷涼さも感じます。
酸が綺麗に出ています。」
「ちなみにアルコール分はいくつですか?
」
私「え~と。12%です。ちなみにフルミントは11.5%です。」
「えー!逆かと思ったぁ!」
「アルコール分の高さだけみてもダメなんですね?」
家内「やはり産地により折り合いがつけやすいアルコール分があります。」
「カリフォルニアの技術者は13.5%がベストだと断言してますよね?」
私「あれは産地がカリフォルニアでテイスターがアメリカ人という前提ですから、一般論ではないと思います。」
「そんなこと考えるのはアメリカンなんだな(笑)。」
「2017年の作柄が良くなかったと言うことですか?」
私「一概には言えませんが、全体的に糖度
が上がらなかったような気がします。」
「かといってこの白ワインはとても美味しい。」
「今は天候に多少のイレギュラーがあっても挽回する技術はありますよね(笑)。」
家内「昔から比べると隔世の感です(笑)。
少なくとも昔の技術ではこのチャレロみたいなワインは出来なかったと思います
。仮に出来たとしても日本では味わえなかった(笑)。今は、すべての工程で温度管理が出来ます。」
◎1+1=3 ウ・メス・ウ・ファン・トレス
スペイン ペネデス カヴァ発泡性 ロゼ ブリュット 750ml 1944円税込み
「これが1+1=3の本丸ですね(笑)。」
「美味しい!」
「柔らかくて、深くて、優しい(笑)。」
「そんなに甘くない。イイね(笑)。」
家内「酸がありますから甘さを感じません
(笑)。ドザージュは8g/Lくらいかな。」
「ブリュットのわりに少ないですよね。」
私「塩梅が良いかと(笑)。」
「折り合いも良し(笑)!」
私「左様でございます(笑)。またまた読まれたなぁ(笑)。」
「ところでセパージュなんですが、トレパットでしたっけ?初めて飲みました(笑)
。良い葡萄ですね(笑)。」
家内「ローカル品種らしいのですが、ロゼに限って許可されていたようです。」
「ってことはこだわりのロゼ品種なんですね(笑)。」
「たしかに面白い品種ですね。香りの幅がとても広い。最初の桃みたいな感じにまずやられる(笑)。」
私「あとから赤い果実のニュアンスがしっかり出てきます。」
「はぁー、チェリー、イチゴみたいなニュアンスあるね(笑)。」
家内「翌日には杏子みたいな香りが強くなります。甲殻類食べながら飲んでみたい!」
「シャンパンだってこんなにはっきり複雑な香りは簡単には出ない!これ凄いな(笑)。」
「泡立ちもしっかり細やか!」
「そうそう。カヴァってすぐにガスが抜けるんだよね(笑)。」
家内「まあ、これもガスは抜けていきますが、そうなってもワインとして美味しい
です。」
私「赤い果実のニュアンスには熟成由来の酸からのものも感じます。かなり複雑です。」
「あー、店長曰く、甘く感じる酸ですね?
」
私「左様でございます(笑)。」
「ところで並んでるカヴァ、ブログの写真とは違いますよね?」
家内「そーなんです。取り寄せたサンプルと来たワインのデザインが違いました(笑)。」
お客様お連れのお子さん「1+1は2だよ!
3じゃないよ!」
私「左様でございます(笑)!」
「でも、このラベル・デザインは鉄板!子供が1+1は2じゃないの?なんで3なの?なんて言うんだから、この時点で勝ちですよ(笑)。」
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桝久 試飲会リポート 後半
Apr 29, 2019 by weblogland |SO2の残存量は10mg以下!
そしてこの価格!
とうとう来ましたね(笑)。
●『エグジット』2016年 レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼ 南西フランス 赤 ビュゼA.C. 750ml 1481円税込み
「マスキューさん、ビュゼって何処(笑)?」
私「フランスのシュ・ド・ウェスト いわゆる南西地域です。ベルジュラックに近いかな。」
「ビュゼなんか飲んだことない(笑)。」
私「私もいままで飲んだ記憶がありません。」
家内「たしか1973年頃にA.O.C.に昇格していますが、パッとしなかった(笑)。」
「地図を見ると新しいA.O.C.があるはあるは(笑)。今ワインの資格試験受ける方は大変なんでしょうね(笑)。」
家内「A.O.V.D.Q.S.が全部A.O.C.になったのかな(笑)?」
私「まっまっ、お試しを(笑)。」
「ビオ臭がするけど嫌な感じじゃない。」
私「甘い腐葉土のニュアンスですね。」
家内「湿った森 羊歯 苔 なんかのニュアンスも。」
「ふっくらしてて違和感が無いよね(笑)。
」
「う~ん。綺麗だし、広がりもジワジワ(笑)。セパージュは何ですか?」
私「えーと。メルロが60%、カベルネ・フランが25%、カベルネ・ソーヴィニヨンが15%です。」
「へえー、メルロが6割入っているのですか?」
「暖かな産地のメルロとは違いますね。」
私「小粒の梅のニュアンスですよね。」
「小粒の梅干し 紫蘇を刻んで入れたヤツ(笑)。昔お祖母ちゃんが作った梅干しを思い出しちゃいましたよ(笑)。」
家内「南西地域のカベルネ・フランやマルベックに出る特徴的な香りです。あと時間が経つと海藻や塩辛さを感じます。」
「いきなり香り全開のスタイルじゃないけど(笑)、癒されるし、優しい。」
家内「南西地域の固くて時間のかかる伝統的なスタイルじゃありません。」
「あー、カオールなんか手強いもんね。20年くらい待たなきゃいけない(笑)。」
私「最近はだいぶ早く飲めるスタイルに変わって来てますが(笑)、それでもタンニンは荒いですよね。このビュゼのタンニンはこの意味では異例。ニューワールドっぽい(笑)。でも果実の特徴は南西地域(笑)。」
「マスキューさん!ボトルの首にNO・ADDED・SULFITESって書いてありますけど、いわゆるSO2無添加なんですか?」
私「そーです!ワインから検出されたSO2
が10mg/L以下です。信じられません!」
「マスキューさん。でも安い値段で酸化防止剤無添加のワインがありますよ(笑)?」
私「加熱処理したり、過度の濾過をすることで無添加ワインの製造は可能ですが、味わいがワインでなくなってしまいます。」
家内「加熱処理すると果実味がぼやけて特徴が無くなるし…、ワインが死んでしまいます。」
私「生産者のレ・ヴィニュロン・ド・ビュゼがどうやって無添加を達成したか?目下の私の研究課題でございます(笑)。」
「まず衛生管理が徹底しないとダメですよね?」
私「はい。左様でございます。」
「レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼって協同組合ですよね?」
私「左様でございます。」
「組合員が自分で作った葡萄を持ち寄る。
しかもそれでいて衛生管理を完璧に出来るのはかなり凄い!」
私「左様でございます(笑)。」
家内「協同組合自体の意志が寄せ集めではないのでしょうね。生き残りをかけているはずです。」
「ラベルデザインや認証を3つも取得してること、売る気満々だよね(笑)。」
「しかもこの値段は驚異的(笑)。」
「とうとうこんなの出てきた!って感じですね(笑)。」
私「ちょっとアバンギャルドだし、新しい技術が見え隠れもしますが、もともとの葡萄の良さを感じますから…。保守的なベテラン・ワイン・ラヴァーの中には『解らない』と言う方はいるはずですが。好奇心旺盛なマスキューの常連のお客様に支持されてほっとしております。ありがとうございました!(笑)」
身から鱗のドルチェット!
●ディアーノ・ダルバ 『ソル・リキン』 2015年 カーサ・ヴェッキア イタリア ピエモンテ 赤 ディアーノ・ダルバD.O.C.G. 750ml 3332円税込み
「マスキューさん。ドルチェット好きなんですね(笑)。私も好きですが(笑)。」
「これってD.O.C.G.なんですね。シール貼ってますもんね(笑)。これだけで偉そう(笑)。」
家内「2010年にD.O.C.G.に昇格しています。」
「ここ数年で倍増しましたから、これまた資格試験は大変(笑)。」
「さて、味わいもD.O.C.G.かな(笑)?」
「う~ん。これホントにドルチェットなんですか?ドルチェットとは思えない!」
「飲み頃になったバローロみたい。」
「バローロみたいに重厚じゃないけど、旨いね。深みがある!」
「貴婦人!」
「ドルチェットって割りと単調なんだけど、これは違う。大きな違いを感じます。こんなドルチェットあるんですね(笑)。」
「でもさ、こんなに品のあるバローロは無いよね(笑)。しかもこの値段じゃ(笑)。」
家内「ドルチェットですからここの家のバルベラやネッビオーロに比べると出来上がりは早いですね。」
「これヴィンテージは何時ですか?」
私「2015年です。今飲むには良いところですね(笑)。」
「色も味も綺麗(笑)。」
家内「実はこのワイン、バローロを造れる畑で作っています(笑)。」
「えー!そーなんですかぁ!」
家内「このディアーノ・ダルバはバローロのクリュでもあります。宮嶋さんのイタリア・ワインの本の地図を見るとバローロに隣接したように見えるのですが、本来バローロのクリュです。ドルチェットはバローロに隣接畑の下側に植えられるのが通例なのでそのパターンなのかなと思っていましたがそうじゃない(笑)。」
私「フォンタナフレッダの丘の尾根を登った所にある標高の高い畑。丸っきりの石灰質でいわゆるバローロのネッビオーロを植える畑の土壌とは違います。これを調べて確認するのに、も~大変でした(笑)。」
「バローロの区画にドルチェット植えるとは…。絶句ですね。」
「ネッビオーロ植えてバローロってした方が高く売れるしね(笑)。」
「イタリア人は変わり者も多いから(笑)、一人D.O.C.G.なんじゃない(笑)。」
「生産者は数えるほどいないかも(笑)。」
私「そうかも知れませんね(笑)。」
「ネッビオーロからすると、癪な存在だな(笑)。畑でネッビオーロに苛められてるんじゃない(大爆笑)。」
私「マスキューはこの生産者カーサ・ヴェッキアのファンでして(笑)。ここのバローロとこのドルチェットの関係が、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴイーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの関係のように思えてなりません(笑)。もっともバローロは違うクリュで生産していますが(笑)。」
家内共々心に突き刺さりました(笑)。
●デフォラ 2007年 1+1=3(ウ・メス・ウ・ファン・トレス)スペイン 赤
ペネデスD.O. 750ml 2406円税込み
「おっ、おっ~。旨い!」
「圧倒的(笑)。ニッコリしちゃうね(笑)。」
「すべてが巨大。でも、とても透明感がありますよね。何故?」
私「熟成したからとしか言い様がありません(笑)。」
「たしかに熟成しているけど、まだまだ行くね(笑)。2007年だから12年でこれか。
ポテンシャルがかなり高い(笑)。」
「チョコレート食べながらこのワイン飲むと言葉を失う(笑)。実に美味しい(笑)。」
「まるで太陽みたいな生命力を感じる。熟成することで光輝くのかな(笑)。」
「マスキューさん!このワインのコルク新しいですよね?」
私「出荷前にコルクを打ち直していますね。新品ですね(笑)。」
「それってどう言うことですか?」
「コルク自体は10年くらいの寿命です。このため品質管理を兼ねて打ち直し。あとさらに10年くらいは持つためだと思います。」
私「先日開けたほぼ30年経ったワインのコルクより長いコルクですね(笑)。」
家内「弾力を失い、そろそろ限界でしたっけ。」
「タンクに入れて出荷前にコルクを打っただけではないのですか?」
私「その場合は瓶内に澱が残りません。これはしっかり澱があります。それも瓶詰め前に樽で13ヶ月熟成していますから、細かい部分は落ちていますが。」
「そんなに生命力があると言うことは、全房発酵したクラシックなワイン?」
私「そう思っていましたが、インポーターさんに聞くと、除梗していました。不思議に思いよくよく調べると、ジュースの段階で18%ほどセニエをしていました。濃くなる訳です。」
「マスキューさん!セニエって?」
私「醪の水分だけを抜く方法です。直訳すると『血抜き法』。そうすることでより濃厚なワインになります。」
「グジュ、グジュの醪から2割も液体を抜き取って大丈夫なんですか(笑)?」
私「出来上がるワインが2割減ります。基本的には不作で薄い果汁しか得られない時にやる方法です。」
「抜いた果汁はロゼとして利用?」
私「左様でございます(笑)。」
家内・私「20年近く前にマスキューで流行ったプリオラートのスカラ・デイを思いだし、涙が出そうになりました(笑)」
「なるほど!あれね(笑)。たしか70年代半ばのものでしたよね(笑)。沢山飲んだなぁ(笑)。グラン・レゼルヴァでしたよね。」
家内「もうあんなプリオラートありません。スカラ・デイも売却されて、高くてつまらないものになっちゃいました。残念!」
私「ガルナッチャこそ長期に熟成して飲むべきワインなのです!あー、すっきりしたぁ(笑)。」
「このスタイルのワインはもう無いのか。
あったとしても高いんだ。」
私「これでも早く飲めるように工夫されていますが、かなりクラシックなワインだと思います。」
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!良きゴールデンウィークをお過ごしください。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半
Apr 28, 2019 by weblogland |まずは久しぶりのクストーザの白と赤。お値段がとてもリーズナブルになりましたので、再登板です(笑)。
〇『カタラット』2017年 クズマーノ イタリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 1110円税込み ヴィノ・ロック
「おっ!クズマーノ!マスキューさん扱いありましたよね?」
家内「はい。通常アイテムは『アンジンベ』ですね。」
「インソリアと何かのブレンドでしたよね?」
家内「インソリア70%とシャルドネ30%ですね。」
「これはカタラット100%?」
私「はい(笑)!左様でございます(笑)!」
「カタラット100%って珍しいですよね。」
家内「そーなんですよね。カタラット独特のくどさが出たり、かといって薄くしても面白くない(笑)。」
私「まっまっ、お試しを(笑)!」
「これ、凄い!特徴的ですね(笑)。」
「色も濃いけど味も濃い(笑)。ヴィンテージは何時ですか?」
私「2017年です。ヴィンテージの割には色が濃いですよね。」
「オレンジっぽい柑橘類がどっさり入ってる(笑)。」
「色同様に中身も濃い(笑)。」
私「柑橘類もオレンジやミカンの少し高いヤツですよね(笑)。」
「イヨカン、ポンカン、不知火なんかかな(笑)?」
「ザボンの皮みたいな苦味もイイね(笑)。」
「レモンのニュアンスもあるけど、それよりもっと熟して甘い柑橘類だよね。」
私「時間が経つとペパーミントみたいなスパイシーさも出てきます。」
「この白ワイン、真夏よりこれから初夏に味わうべきワインだね。」
「真夏には重すぎる(笑)。」
「う~ん。それにしてもコスト・パフォーマンスが高いね(笑)。」
私「ありがとうございます!」
「爽やかさより、強い果実味が特徴だよね。」
家内「品種の特徴がよく出ています(笑)。」
「あれ?このワインはD.O.C.なんですね。
カタラットでD.O.C.あるんだ?」
家内「最近、品種のバラエタル しかも地場品種のバラエタルがイタリアのトレンドのようです(笑)。」
「う~ん。この『カタラット』飲むと解る気がする。」
私「出来映えとコスト・パフォーマンス良く、舵を切ったんでしょうね(笑)。さすがクズマーノ(笑)。」
家内「NHKのテレビで『世界は欲しいもので溢れてる。』という番組があります。好きで欠かさず観てるんですが(笑)。今、歌手のJUJUがイタリアのパスタ食べ歩き。シチリアではたっぷりのオリーブオイルとたっぷりのリコッタチーズをかけたパスタを食べてました。あんなにベビーな味わいにはしっかりした白ワインを合わせるしかない(笑)!まさにこの『カタラット』こそ合わせるべきだと実感しました(笑)。」
「そーですよね(笑)。真夏に日陰で涼をとるようなスタイルではないですよね(笑)。」
「爽快さを求めるスタイルではないよね(笑)。」
「これ、ゼリーにしてデザートにしたら面白そうですよね(笑)。」
家内・私「なるほど!目の付け所が凄い!(笑)。」
「これでフルーツポンチ作ってもイイなぁ(笑)。」
「サングリア作ったら凄く美味しいの出来そう(笑)!」
「もともとが濃いからアレンジしやすいですよね(笑)。」
ここのところマスキューのマイ・ブーム
マルケのサン・ジョヴァンニのワイン。
この白ワイン、ずーっと試飲会に出したかったのですが、品切で断念。ようやく再入荷しました(笑)。万を持しての登場です(笑)。
〇マルタ パッセリーナ 2017年 サン・ジョヴァンニ イタリア マルケ 白
マルケ I.G.T. 750ml 1712円税込み
「パッセリーナなんて聞いたことない品種ですよ(笑)。」
「おっ!これも凄い(笑)!『カタラット』を上回るパワー(笑)。」
「うんうん。でも『カタラット』とは方向性が違いますよね?」
「鉱物 ミネラル感 とても感じますね。」
「石を砕いたよう(笑)。」
「ワインに切れがあるから、それと同調する(笑)。」
「ワイン自体に強さはあるんだけど、そしてそれが特徴なんだろうけど荒くはないんだよね。ミネラルっぽい広がり、抜けの良さは確かに強いけど、荒くない。」
「草っぽさ 植物のニュアンス強いですよね。それもハーブ。森じゃない。」
「湿った犬は走らない(笑)。」
私「最初の『カタラット』とは思想が違いますよね(笑)。」
「バジルとかオレガノなんかには相性良いなぁ(笑)。
「バジルって繁殖力強いんですよ。種からも育つし。プランターで育てても1家族分なら十分(笑)。たっぷり楽しみますよ(笑)。」
私「新鮮なバジルがあったらジェノベーゼにして、このワイン飲みながら食べたら美味しいでしょうね(笑)。」
家内「このワインは生姜とか茗荷、ネギなんかとも相性が良いですよ(笑)。」
「マスキューさん!鰹にたっぷりの薬味をかけてぽん酢醤油をかける。そしてこのワインをガブガブ飲む!」
私「考えただけで涎出ますね(笑)。レモンと醤油わ半々にしたレモン醤油使えば何にでも合いますよね(笑)。」
「マスキューさん!サン・ジョヴァンニってヴィーガン・ワインの作り手ですよね。」
家内「ワインが自然な感じがして良いと思います(笑)。」
「草っぽいし、やはりヴィーガン(笑)。」
私「そうそう。今日の4番目のワインもヴィーガン・ワインです(笑)。たまたまですが、ヴィーガンの需要はヨーロッパには確実にあるんでしょうね。」
「知り合いの娘がイギリス留学したんですけど、帰国したらヴィーガンになってました(笑)。新興宗教にはまったようなもの。会話が成り立たない(笑)。」
私「Fさんは魚釣りがお好きだから、彼女にしたら悪魔に見えるんじゃないんですか(笑)?」
「完全菜食主義者からしたら天敵ですよ(笑)。」
「緩いヴィーガンもあるんでしょ?」
「ヴェジタリアン。ヴィーガンは馬鹿にしてるかも(笑)。」
私「あいつらヴェジタリアン。ヴィーガンじゃない!って(笑)。」
家内「そうなると信仰に近いですよね。」
私「ほんとの信仰だったら寛容なはずだから、信仰というよりは原理主義的なのかな?」
家内「ビオもその危険孕んでますよね。」
「ビオ・ディナミスト(笑)。」
私「でもあまりに現実的じゃないから、最近はビオロジックの方に振れてますね(笑)。」
「なるほど!でもヴィーガンはやろうとすれば出来るから、広がる余地ありますよね。旧約聖書的だし。」
●『ネロ・ダーヴォラ』2017年 クズマーノ イタリア 赤 シチリアD.O.C. 750ml 1110円税込み ヴィノ・ロック
「パッセリーナ飲んだ後にはイイね(笑)。
しっとり感じる(笑)。」
「これ割りとネロ・ダーヴォラっぽくない
(笑)。通常はもっと濃くて甘くて黒い(笑)。」
私「都会的ですよね(笑)。果実味も明瞭ですしね。」
「南っぽい、タンニンたっぷりスタイルじゃない。でも飲み飽きしないよね。」
「逆に料理に限定されないかな(笑)。」
「これって割りとしっかりしてますよね?」
家内「とても持ちが良いですよ。」
私「はい。昨日より今日飲んだ方が美味しいです。昨日は開けたてでしたから、このワインはあまり売れませんでした(笑)。
今日になって売れだしました(笑)。」
「旨味、酸味、タンニンのバランスが良いよね(笑)。アルコール分は幾つですか?」
私「14%あります(笑)。」
「えっ!そんなにあるんだ!」
私「折り合い良いですよね(笑)。」
私「さてここでついでに問題です(笑)!このネロ・ダーヴォラは1番目に飲んだ『カタラット』とおなじ2017年ですが、『カタラット』はアルコール分は幾つでしょうか(笑)?」
私「あの強い『カタラット』です!(意地悪な誘導)。」
「う~ん。14.5%。」
「じゃあ、15%!」
「思いきって14%(笑)。」
私「正解 『カタラット』は12.5%です。」
家内「品種特性です。熟度が品種によって違います。」
「ワインとしての折り合いのつき方が違うんだよね。」
私「考えてみると不思議でもありますよね(笑)。味も違いますし。赤と白の違い以上に品種の差を感じます。」
「ところで明日、すき焼きするんですけど
。どの赤ワインが良いですか?」
「後半の3本は強いスタイルですから、この赤がイイと思います。ただし、今日開けておくとより楽しめると思います。」
「1日前に開けるんですか?」
私「はい。このワインはまだ少し若いので、開けた翌日にとても美味しくなります。」
家内「今日割下にこのワインをちょっと混ぜて沸騰してアルコール分を飛ばします。そして翌日まで冷蔵庫で寝かして、このワイン飲みながら食べるとグッド(笑)。まず外しません(笑)。」
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マスキュー 試飲会リポート 番外編 その3
Apr 07, 2019 by weblogland |そんな頃ドンナルーチェを愛するAさんがお友達を連れてご来店くださいました。
一通り試飲して棚に並んでるドンナルーチェを発見。
Aさん「おっ、ドンナルーチェ発見(笑)!立派な瓶だよね。このワイン凄いんだよ(笑)。」
友人Bさん「どう凄いの(笑)?」
Aさん「とにかく凄いの(笑)。飲んだらビックリするよ(笑)。」
私「香り、生命力が尋常じゃないですよ(笑)。」
Aさん「そーだよね。まずはこの下のフラスカーティーを飲んで、それからこのドンナルーチェを飲むと凄さが実感出来るんだよね(笑)。マスキューさんにフラスカーティーあるから買ってみたら(笑)。」
そうまで言われると私のドンナルーチェ愛に火がつく(笑)。
私「実は2018年去年の1月28日に開けた2016年のドンナルーチェありますから試してみます(笑)?もうシェリーっぽいんですけどね(笑)。」
Aさん「えっ!そんなのあるんですか!」
「1年以上前じゃないですかぁ!」
私「変態じみてるんですけど(笑)。」
「あっー!美味しい。ドライ・フルーツの砂糖漬けみたい!」
「シェリーっぽいけど香りが凄い!生きている!」
私「シェリーだとしてもこんなシェリー無いですね。」
Cさん「ニコニコしちゃう(笑)。」
Aさん「この先どうなるんですか?」
私「取り敢えずこの状態は続くと思います。」
「これホントに1年以上あいたままだったんですか?」
私「はい。コルクを逆にさしてセラーの隅に置いてました(笑)。おかしいですよね(笑)。」
「これって2016年ですよね。」
私「もう現行は2017年ですから、2016年の在庫はありません。テイスティング始めてから1年以上経っちゃいました(笑)。
ようやくこのワインのことが解ったような気がします(笑)。」
家内「テイスティングが追いつかないなんて笑っちゃいますよね(笑)。」
私「だからもうドンナルーチェのテイスティング・リポート書くの止めようって思ってるんですよ(笑)。」
Aさん「私ドンナルーチェのバック・ヴィンテージを5本持ってます。セラーには入れてないんですが、涼しい土間ですから大丈夫かな?」
家内「家の北側の土間だったら新聞紙にくるんで箱に入れて置けば大丈夫だと思いますよ(笑)。」
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桝久 試飲会リポート 番外編 その2
Apr 05, 2019 by weblogland |Fさん「オレンジ・ワインかな?」
私「あー、オレンジ・ワインだったらあり得ますね(笑)。」
「良くご存知!そのオレンジ・ワインで騙されてました(笑)。で、オレンジ・ワインって何ですか?」
私「皮ごと発酵させるタイプの白ワインです。甕の中で発酵させたり、あとSO2を加えなかったり、色々な流儀があるようです。まあ、皮ごと発酵させますと果皮のタンニンが多く抽出されまさからとても強い白ワインになります。」
Fさん「色もかなり濃いですよ(笑)。」
私「Fさん!さすがですね(笑)。」
「マスキューさんにはオレンジ・ワインありますか?」
私「え~と。イタリアのロ・ゼルボーネの白はそれかな。でも今売り切れですね。来月来ますよ(笑)。」
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桝久 試飲会リポート 後半201903
Apr 02, 2019 by weblogland |1944円税込み
「おっ!これベビーだねぇ。イタリアらしい(笑)。イタリアの何処ですか?」
家内「中部イタリアのマルケ州です。」
「私マルケにいたんです!ペルージャ!」
「いかにもモンテプルチアーノ種らしい。
好きなんですよね(笑)。」
「陽光をたっぷり吸ったような味(笑)。」
「それにしてもタンニンの分量が凄いですよね。でも、タンニンだけじゃない(笑)。」
「ハーブだよね。バジルっぽさ う~ん。
スパゲッティー・ジェノベーゼ食べたくなっちゃう(笑)。」
「ハーブも湿った感じじゃないですよね。
やはり陽光(笑)?」
「マスキューさん。マスキューさんの定番にロッソ・ピチェーノありましたよね?」
家内「『チウ・チウ』です(笑)。『チウ・チウ』のゴティコが同じランクです。」
「あー。あれね(笑)。ゴティコと比べるとどうですか?」
私「ゴティコの方が都会的かな(笑)。こっちの方がプリミティブですね。」
「マスキューさん!このワインって小豆っぽさありますよね。」
私「さすが!ゴティコもそうです。マルケのモンテプルチアーノの特徴だと思います。」
「このワイン前回の試飲会で出した白ワインのラベルとよく似てますが?」
家内「同じ生産者です(笑)。いわゆるヴィーガン・ワインです。」
「ふーん。菜食主義でしたっけ?」
家内「完全菜食主義(笑)です。」
「完全がつくんですね(笑)。」
「殺生をしないってヤツだよね。」
「ワインってそもそも菜食だよね(笑)?」
家内「牛や馬の堆肥も使わない。濾過に卵白も使わないなど徹底しています。」
「なるほど。だから完全菜食主義なんですね(笑)。」
「ヴィーガンってよく聞きますよね。一つの潮流なのかな?」
「ヨーロッパ圏に多いのかな?」
私「ユダヤ系の方に多いような感じですよね。根底に『ノアの箱船』があるのかな?」
「主義っていうから信仰的でもあるよね。」
「そう言うとなんか怖い?」
「半捕鯨団体のグリーン・ピースなんかその流れじゃない?」
「今ヨーロッパでは毛皮製品の排斥が始まっているのも無関係じゃないのかな?」
私「半捕鯨の国際会議では、日本がいくら捕鯨の理論的な話をしても通じないって新聞に書いてありました。理屈じゃないんですね。」
「そうだよね。鯨やイルカを殺すことは断固としてダメなんだろうね。」
「あと世界的な環境意識の高まりも後押ししてるんだろうな。」
「我々の知らない価値観があるんだね。」
「マスキューさん。いわゆるビオ・デナミでは牛の糞など使いますよね。」
家内「はい。ですからこのヴィーガン・ワインはビオ・ロジックとなっています。」
「ビオ・ロジックとビオ・デナミは違うんですか?」
家内「ビオ・デナミっておまじないや信仰に近い部分があります。ビオ・ロジック
はそれを取り除き理論的に立証できる部分を行う流儀とでも言えますか。」
私「このワインを飲んだ印象からすると、極力余分な人意を加えないプリミティブな味わいを感じます。」
「まあ、良いワインであることは間違いないから良しとしましょう(笑)!」
●リラック 2016年 シャトー・ド・セグリエス フランス ローヌ 赤 リラックA.C. 750ml 2268円税込み
「すみません。リラックて何処ですか(笑)?」
私「南ローヌです。シャトー・ヌフ・デュ
・パフの対岸ローヌ川を渡ったところのアペラシオンです。隣がタベル。ロゼで有名な産地です。
「タベル・ロゼですね(笑)。あとロゼ・ダンジュにカベルネ・ダンジュでフランスの3大ロゼ産地でしたっけ?」
「それ資格試験の勉強でしましたよ(笑)。」
家内「AOCに昇格したのは比較的早いんですよ。」
「近くにパフがあるから目立たない(笑)。」
「これ、美味しいですよ。それもかなり美味しい(笑)。」
「あー、たしかに。美しい。」
「果実味が綺麗。」
「え~と。セパージュはグルナッシュ、シラー、なんかのいわゆるローヌ・ブレンドなんだけど、ちょっと違う(笑)。」
私「旨味が全面に出てますよね。プレス果汁を使っていないような感じです。」
「日本酒と一緒だよね(笑)。」
「ありそうでないローヌ・ブレンドかな(笑)。」
「前の試飲会でやったミストラルなんかに共通したエレガントさですね。」
「甘くて強烈な今風のパフみたいなワインは確かにインパクトあるんだけど、食指が働かないんだよね。歳かな(笑)。こんなスタイルなら食事しながらしょっちゅう飲みたいな(笑)。」
「ところでこのワイン、強さもありますよね。酸がしっかりある。」
私「はい。ありがとうございます。ちなみにアルコール分はなんと14.5%あります。」
「えーっ!そんなにアルコール分が高いとは思えませんよ!」
私「そーなんですよ(笑)。折り合いがとても良い証かと。」
「マスキューさんが言う 折り合いの良さ
の意味が解りました(笑)。」
家内「バランスが良く、突出したものがありませんよね(笑)。」
「旨味と美しさは突出してるのかな(笑)。」
私「このワインと一つ前のロッソ・ピチェーノは好みの別れるところでもありますね。」
●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
販売価格(税込): 3,480円
フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml
「あっ!これ香りが物凄い!吹き出てる!」
私「あー、ヤバいですね(笑)。」
「深い、とにかく深い。渦巻いてる。」
家内「一昨年の7月に飲んだ時はピノ・ノワールみたいな香りが支配的でしたが…
。こんなに香りが吹き出るとは!」
「ピノ・ノワールみたいな薔薇のニュアンスはあるけど…、妖しい…。」
「森のような…。上手く表現出来ない。犬が森のなか走る(笑)。」
「白檀のような高貴な、凄く複雑。」
私「とんでもなく高級なワインのブーケ…
生々しいほど妖しい。壮麗でもある。ほんとヤバい(笑)。」
家内「腐葉土や苔、羊歯、キノコ、柔らかな桃のような果実、チェリー、全体の大きさが掴めないほど。」
「このワインどうなるんですか?」
私「解りません。熟成したブーケが出るのは思ったより早いでした。ガメイ種だからかな?これから先どうなるんでしょ?」
「早いと言っても、きっとまだまだ時間がかかるような気もしますが?」
私「古くなった訳じゃないんですよね。まだまだこれからだとは思いますが…。」
「マスキューさん!これってボジョレー・ヌーボーと同じ品種ですよね(笑)?モリエールのボジョレー・ヌーボー飲んだけど凄く美味しかったよね。一年置いといてから飲んだら更に美味しかったぁ。」
私「はい(笑)。そーです。こんなガメイ経験したことありませんので、なんと言ってよいか解りません。とにかく凄いとしか言いようがありません。」
私「良い年のラ・ターシェなんかこんなニュアンス有るんですけど、10年くらいでは出ません。熟成の早いガメイの品種特性なのか…。」
「マスキューさん、やはり『ノーマ』のソムリエは知ってたんですね(笑)。」
私「多分。」
私「このワイン、1本の葡萄樹からハーフボトル1本以下しか果汁を得ませんし、これ以上濃く出来ないレベル、尋常ではないボジョレーであることは解ったはずですよね。しかも作柄の悪かった2013年でこの出来栄えですから。」
家内「そうそう。Eテレの番組で『旅するフランス語』って知ってます?」
「知ってる知ってる。常磐貴子が出てたな(笑)。」
私「それそれ(笑)。黒木華が出演してリオンのワインショップでブルゴーニュの郷土料理に合うワインを所望。そうすると
ワインショップの店員が自信たっぷりにこのワインを出してました!たしか30ユーロ位でした。もちろん我が家は狂喜乱舞(笑)。」
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桝久 試飲会 リポート 前半 201903
Mar 31, 2019 by weblogland |「あれ?マスキューさんブログと並び違いますよ!」
私「えっ!どれどれ(携帯を見る。)、あっ!一番目と二番目の写真が入れ替わってる!失礼失礼。のっけから大変失礼いたしました!お許しくださいませ。」
◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ
販売価格(税込): 1,388 円
イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml スクリュー・キャップ
私「まずはマスキューの大定番のロゼの泡でございます。花見の必須アイテムでございます(笑)。」
「おっー!香りがイイですねぇ(笑)。」
「フランボワーズ、イチゴ、ストロベリー。香りはピノ・ノワールみたい(笑)。」
「これ、去年も今頃の試飲会に出ましたよね(笑)。サクラ見ながら飲むには最適(笑)。」
「ラベルにサクラの花びらがデザインされてる(笑)。小技が効いてますね(笑)。」
「香りが綺麗だし。凄く飲みやすい。」
私「スクリュー・キャップですから、お花見で飲み残しても持ち帰って冷蔵庫に入れておけば、まだ飲めます(笑)。」
家内「ガス圧は3気圧弱ですが、わりと泡持ちが良い。スクリュー・キャップなのが幸いします。」
「開けてからどのくらい持ちますか?」
私「ガスは段々畑抜けていきますが、ワイン自体の酸化のスピードはかなりゆっくりしています。開けてから冷蔵庫に入れておけば1週間くらいは楽しめますよ(笑)。ガスが抜けても美味しいですよ(笑)。」
「へぇー、そんなにモツのですか?」
私「炭酸ガス自体に酸化防止の機能があります。」
「なるほどね(笑)!」
「う~ん。これって若干甘いけど、甘さ加減が良いですよね(笑)。エキストラ・ブリュットの泡は確かに美味しいけど、日常の食卓だと舌が敬遠しちゃうんですよね(笑)。」
「そうそう。かといってベタっと甘いと食事しながら飲むのは無理(笑)。塩梅が絶妙なんだよね(笑)。」
家内「泡の名人コンテッセの成せる技です(笑)。」
私「コンテッセは原料の葡萄はすべて自社畑より調達します。それ故管理が良い。葡萄の糖分が一定に達すると一気に収穫するようです。出来上がりのワインを想定した管理が出来ています(笑)。大したものです。」
「なるほどね。ランブルスコにしてもこのくらいの甘さがあった方が、我々としても嬉しい(笑)。」
「このロゼの泡は何でも合いそうですよね(笑)!」
「生ハムなんか良さそう(笑)。」
「ワインの甘さが生ハムの塩辛さを引き立てるよね。」
家内「イタリアだとこの手の泡はもっと甘い場合が多いです。わりと日本人好みの甘辛い泡って少ないんですよね。」
私「イタリア人の甘辛さのバランスと日本人のバランスは絶対に違いますよ(笑)。」
「ラテンだから極端(笑)。強烈なんだよね(笑)。」
「ランブルスコなんか結構甘いの多いよね。」
「マスキューさんの定番の安いランブルスコも甘さ加減がイイよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「いつぞやこのロゼの泡をラム肉パーティーに持っていったのですが、すべてのラム肉料理に合いました(笑)。一見軟弱そうなんですが(笑)、実はしっかりしたワインなんですね(笑)。」
〇グリューナー・ヴェリトリーナー グロッサー・サッツ2017ヴァイングート ミューラー・グロースマン
販売価格(税込): 1,820 円
オーストリア ニーダーエスタライヒ州 クレムスタール 白 750ml (スクリューキャップ)
私「これもマスキューの大定番(笑)。オーストリアの白ワインなのですが、先日ヴィンテージが2017年に変わりまして味わいを確認したところ、とても美味しい!
そんな訳でたまには皆さんに思い出していただきたく今日の試飲会に出しました(笑)。」
家内「基本的には同じスタイルですが、2017年は特に良い出来映えですよ(笑)。」
「鮮烈で美味しい。あまり経験ないワイン。何て言うのかな?」
「酸味も強いけど旨味もしっかりある。」
私「抜けが良く、広がりがありますよね。
後味に白胡椒や塩辛さがあります。」
「あっ、ホント、ホント、塩辛い(笑)。あまり経験したことはないですけど、親近感ありますね(笑)。」
「これ、天婦羅を塩で食べるとき飲んでみたい(笑)!」
「パリッと洗濯して乾いたYシャツみたいなワイン(笑)!」
私「素晴らしくアバンギャルドな表現です(笑)!」
家内「旨味、厚み、酸味が高度にバランスをとっているようなスタイルよね(笑)。」
「日本人好みですね(笑)。グリューナーとピノ・ブランとアルバリーニョはマスキューさん曰くの日本人好みでしたっけ(笑)。」
私「へっへっ(笑)。ありがとうございます。ピノ・ブランやアルバリーニョは魚介類には鉄板ですけど、グリューナーは料理に使う油がバターやオリーブ油ではなく穀物類の油 サラダオイルや胡麻油、綿実油などかと。あと塩味も鉄板かと。我々の食卓にかなり近い白ワインだと思います(笑)。」
家内「あと、豚肉には相性抜群です(笑)。」
「塩で食べる焼き鳥!うまそうですね(笑)
。考えたらヨダレ出ちゃう(笑)。今日焼き鳥屋行くから持っていこうかな(笑)。」
「この白スパイシーだから中華料理なんか鉄板ですよね(笑)。香辛料が入ったタレにつけて作ったチャーシューなんかと良く合いそうよね(笑)。」
「マスキューさん。今日ロゼの泡より後に白がくる順番の意味が解りましたよ(笑)。普通は白が先でそのあとがロゼですよね(笑)。いきなりこんな鮮烈な白を飲んだら、ロゼが霞んじゃいますもんね(笑)。」
●モラゴン 2017年 ボデガス・カスターニョ
販売価格(税込): 849 円
スペイン イエクラD.O.赤 750ml
「マスキューさんにしてはかなり安いワインですね(笑)。期待して良いのかな(笑)?」
「1,000円以下で美味しいワインってなかなか無いですよね(笑)。」
私「これもマスキューの定番です。コスト・パフォーマンスが高いので重宝してましたが、更にお安くなり849円となりました(笑)。」
「スペインのカベルネ・ソーヴィニヨンですか。」
「あっ!これ飲みやすい!」
「水っぽくない(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。普通に美味しく飲めます(笑)。カベルネの味はしませんが(笑)。」
「柔らかみがイイね(笑)。」
「そうそう。口に当たるものがない。クリアな味しますよね。」
「う~ん。これが849円かぁ。こんなの他にもあるんですか?」
私「今のところありません(笑)。」
「カベルネだとブラック・チェリーやカシスの香りですが、これは違う(笑)。何故ですか?」
私「産地とカベルネの相性が良くないとしか…(笑)。」
家内「このワインの産地イエクラは寒暖差が大きく、モナストレルの産地として有名です。かなり濃くて熟成に時間のかかるワインです。カベルネとはミスマッチと言えます。」
「モナストレルってフランスのムールヴェドルですよね。バンドールなんか有名かな。わりと暖かい産地の葡萄ですよね。」
私「カベルネらしさという点ではミスマッチなんですが、葡萄の糖度は立派に上がります(笑)。それを今風の技術で飲みやすく仕上げたスタイルですね。」
「マスキューさん。これってスペインらしい樽の風味が無くて良いですよね(笑)。果実味や葡萄のタンニンがダイレクト。でも力ずくじゃない。とても飲みやすい(笑)。」
「とりあえずワインを飲みたい時にはイイね。キャッチフレーズ通り『迷ったらコレ』かな(笑)。」
「マスキューさん。どんな新技で作られているんですか?」
私「おそらくミクロ・ヴィラージュやマロラクティック・コントロールはしているはずです。ちょっとサンジョヴェーゼみたいな柑橘類のニュアンスを感じます。」
家内「ニュー・ワールドっぽいにはぽい。
ただし、葡萄の質がかなり高い印象があります。」
「たしかに、葡萄自体の良さがありますよね。コレばかりは技術でどうにかなるものではないですもんね(笑)。」
「この価格でこんなに濃いワインは無いよね(笑)。」
「美味しく感じる要素がちゃんとある。」
「変なもの加えた感じもないし(笑)。」
家内「このワイン、今日開けて明日になってから飲むととても美味しいんですよ(笑)。毎年ヴィンテージが変わる頃が美味しいんです(笑)。」
「安いワインでもそんなことあるんですね
?安いワインって持たないんですけどね(笑)。そうするとこのワインは安くてもちゃんとしてるということかな(笑)?」
ケース買いのお客様もあり、予想通り本日のトップセラーとなりました。ありがとうございました!
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今日は空振り
Mar 10, 2019 by weblogland |今日は空振り(笑)。
じつは今日サンプルのワインが届いたので、緊急試飲(笑)。でもですね、全部ダメ。まあ、ダメなのが解っただけでも良しとするかな(笑)。
どうダメなのかは口に出して言えませんが(笑)、(言ったら営業妨害になる。)
縁がなかったとでも言いましょうか。
それはもちろんマスキューの基準ですから、マスキュー以外で大ヒットするかもしれませんし(笑)。A.I.の判断ではたいそう良く売れる商品になるかもしれません。
ですから、あくまでも私と家内の判断です(笑)。マスキューだけのことですから、
それで良しなのです(笑)。
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桝久 試飲会リポート 後半 201902
Feb 26, 2019 by weblogland |●チロ・ロッソ クラシッコ 2013年 ジート イタリア カラブリア チロD.O.C.750ml 赤 1573円税込み
「こなれてるしタンニンが優しくて飲みやすいですよね。」
「カラブリアのチロですね。資格試験の時
空振りチロ なんて覚えたなぁ(笑)。」
「スローな感じがイイよね(笑)。樽の感じも過剰じゃない。癒される(笑)。」
「ふんふん。心地良い。チョコレートっぽさも程好い(笑)。」
「果実のニュアンス 赤いベリーみたいな
感じもする。黒いには黒いけど真っ黒じゃない(笑)。」
「マスキューさん。これって飲み頃と考えて良いんですよね?」
私「はい。美味しい時が飲み頃かと(笑)。」
「これアルコール分全然感じませんが、何%あるんですか?」
私「え~と。13%ですね。とても折り合いが良いですよね(笑)。」
「マスキューさん、最初のフリザンテは10.5%、ペコリーノが13.5%でしたよね。ワインってそれぞれによってアルコール分が違うんですね?」
家内「はい。高いものは15%まで達します。アルコール発酵の理論値限界ですが。
酸、タンニン、エキス分がアルコール分と上手く溶け込むか そのためワインのスタイルによって低いアルコール分の方が折り合いが良かったり、逆に高いアルコール分の方が良かったりします。」
「アルコール分が高ければ良い訳じゃないんですね?」
私「もっともアルコール分はワインを保存する作用がありますから、必要です。海外輸出向けのワインはアルコールの保存効果を期待して糖分を添加してわざわざアルコール分を上げることをしたりします。」
家内「まあ、天候によりアルコール分が上がらない年もありますから、そんなときは糖分を添加する必要がありますが、無理にするとダメです。折り合いが悪くなります。」
「それってどうやって知るのですか?」
私「ティスティングです。ダメなワインはバランスがすぐに崩れます。」
「ほんとに飲んで解るんですか?」
私「慣れるとわりとわかるものですよ(笑)。美味しいワインは補糖しないですから(笑)。」
家内「良いワインは補糖してもほんのちょっとだけですしね(笑)。」
「このワインはあまり香りが立ちませんが
、美味しいですよね。」
私「左様でございます(笑)。香りより味わいで勝負するスタイルです。暖かい産地のワインの特徴です。」
「マスキューさん。そうすると寒い産地のピノ・ノワールやリースリングなんかは暖かい南イタリアだとダメなんですか?
」
私「基本的にはダメですが(笑)、今の醸造技術は高く、温度管理をしっかりすれば
それなりには出来ます。でも出来上がると本来的な酸がありません。まあ、シャルドネなんかは売りやすいのでよく見かけますが…。」
「マスキューさん。このワインずっと扱われてますよね。でも試飲会で飲んだ記憶が無いんですよね(笑)。」
家内「はい(笑)。一度くらいは試飲会に出したような気がしますが、何時だか思い出せません(笑)。」
私「いつも裏切らない味わいなんですよね(笑)。」
家内「新しいヴィンテージに変わる前に飲むと特に美味しいです(笑)。」
「新しいのすぐに飲むより、多少おいておいた方が良いんですね。これは2013年ですか。5~6年経つとちょうど良いんですか?」
私「左様かと(笑)。」
「もっと置いておくとどうなりますか?」
私「経過観測したことはありませんが、このくらいで飲むのがベストかと(笑)。」
家内「10年も寝かせる必要はないと思います。まあ、10年経っても飲めるとは思いますが(笑)。」
とっても美味しいネグロ・アマーロ!
●『ラ・ヴォリエラ』ネグロ・アマーロ 2016年 テヌータ・ジローラモ イタリア 赤 プーリアI.G.T. 750ml 1944円税込み
私「これと最後のワインは同じ生産者です。この『ラ・ヴォリエラ』シリーズはミドル・レンジのもののようです。」
「これ、飲んだ瞬間美味しい(笑)。」
「濃いには濃いけど、旨味の濃さがある。」
「広がりがあるよね。あと綺麗。美しさがある。きっと酸もあるんだろうな。」
私「はい。ありがとうございます。この生産者のワインは酸があるんです。通例の南イタリアのワインとは、この点ちょっと違います。」
「ネグロ・アマーロってこんな感じでしたっけ(笑)?強さが全面に出る品種でしたよね?」
「特にタンニンが綺麗ですよね。キメ細やかで、口の中に当たらない(笑)。」
「シンプルで美味しいんだけど品が良い(笑)。旨味がとても心地良いですよね。」
「マスキューさん、これアルコール分は何%ですか?」
家内「13.5%です。南イタリアにしては低い方です。」
「そーですよね。南イタリアだと普通に14%を越えてきますよね。ネグロ・アマーロってこんなにエレガントなんですか?」
私「いいえ(笑)。アルコール分が高くて強さがあります。ブレンドされるときのベースのワインとして扱われることが多いです。香りも黒く いわゆる苦甘い品種
と言われています(笑)。」
「ネグロ・アマーロって 黒くて甘い 意味ですよね(笑)。たしかにこのワインも黒くて苦甘いとは思いますが、とても品が良い。何故ですか?」
私「単位あたりの収穫量が少ないことと、発酵時に腐敗果・未熟果などが入っていない。あと無理なプレスをしていない。これは飲んでみて感じます。」
家内「あと今風のフレッシュ&フルーティーな飲みやすいネグロ・アマーロもありますが、それとは根源的に違います。」
「濃くて、飲みやすくて、果実味がしっかりしてて美味しいと思いますが?」
私「無理にワインをいじったものですから、じっくり飲むと果実味が感じられなくなります。」
「どんな風にいじるんですか?」
私「ワインを高温で瞬間的な処理をしたり、あと過剰な樽香りで誤魔化したりします。最後に糖分を入れたりもします。スペインなどの安いワインやニューワールドのワインによく見かけられます。」
かなり凄いワインです!
●『モンテ・デイ・コッチ』 プリミィティーヴォ・サイレント ヴァンダンミア・タルディーヴァ 2015年 テヌータ・ジローラモ イタリア プーリア 赤 サイレントI.G.T. 750ml 2962円税込み
「おー!こりゃ大物(笑)!」
「圧倒的ですね(笑)。甘いには甘いけど、苦になる甘さじゃない。」
私「プルーンやプラムの香りが甘さに乗って広がる様は美しいですよね。壮麗と言うとオーバーかもしれませんが(笑)、言葉は失いますよね(笑)。」
「広がりと余韻が素晴らしい!うっとりする笑い。」
「果実味はプリミィティーヴォなんだけど
、明瞭で複雑。ブルーベリーっぽさもある。」
「ワインとリキュールの間(笑)。これだけで飲んでも良いし、食べ物に合わさせても良し(笑)。」
「そうそう。チョコレート・ケーキなんか鉄板(笑)。」
「ケーキにはドライ・フルーツやフルーツのペーストやソースがかかっていればさらに良し(笑)!」
「料理と言うより、濃厚なブルー・チーズかじりながら飲みたいね(笑)。」
「前のワインと共通した感じありますよね(笑)。綺麗だし、旨味もある。」
私「はい。ありがとうございます(笑)。この『モンテ・デイ・コッチ』ブランドは
上級だけあって『ラ・ヴォリエラ』よりワン・ランク上らしい出来映えかと(笑)。」
「マスキューさん ヴァンダンミア・タルディーヴァ ってラベルに書いてますが?」
私「フランスのヴァンダンジュ・タルディヴ 遅摘みの意味です。収穫を1カ月遅くしたようです。彼の地ではアパッシメントと通例呼びますが、生産者のこだわりかと(笑)。アパッシメントですともっと甘く感じるものが多いし、あと果実味がもっと黒くなります。アパッシメント自体法律で規定されていませんからアバウトではありますが、」
「なるほどね(笑)。でも何故ですか?」
私「恐らくワインに酸が沢山残っているからかと。このワイン残糖が20g/Lありますが、飲むとそれほど甘く感じません。
以前試飲会で好評いただいたキュヴェ99
と同じ残糖分と言えばその特殊性がご理解いただけると思います。」
家内「しかも、このワイン総酸が6.7g/Lもあります。ちょっと驚きです。」
「へぇー!そんなに酸があるんですか?驚きだな。」
「赤ワインだと5g以下がほとんどだもんね。ましてや酸がもともと少ない南イタリアだしさ。何故ですか?」
私「解りません(笑)。品種の特性と、特殊な土壌・栽培法だとは思いますが…。勉強しますね(笑)。」
「マスキューさん。これって1ヘクタールに13,000本の葡萄樹を植えてるんですよね?」
家内「はい。普通は1000~1500本くらいなんですが(笑)。かなり特殊ですし、土壌に保水力があるとしか思えません。常識ですと灌漑しないと絶対に無理です(笑)。」
私「あと、通例プリミィティーヴォは8月下旬の収穫なのでもともと酸が残りやすい特性があるかもしれませんね。」
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桝久 試飲会リポート 前半 201902
Feb 25, 2019 by weblogland |このワインは定番ですが、完売後ようやく再入荷。ファンの皆様お待たせいたしました!
◎ヴェルドゥッツォ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 微発泡 白 I.G.T.
イタリア マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1388円税込みスクリュー・キャップ
「おっ、ラムネ(笑)!」
「これ沢山飲みましたよ(笑)。我が家の定番。冷蔵庫に1本入っていると助かる(笑)。」
「今日は何飲もうかな?なんて言うとき、特別取り敢えず何飲むか決まっていない時に、取り敢えずコレ飲む(笑)。」
「再入荷して良かった(笑)。ついつい買っちゃうんだよね(笑)。」
「丸っきりの辛口じゃないんだけど、逆にそれがイイんだよね(笑)。」
私「丸っきりの辛口に仕上げるとこうはならないはずです。」
「へぇー、何故ですか?」
私「このワインは完熟する前に収穫するためにアルコール分が10.5%と低く、アルコール換算すると0.5%ほどの糖分を残しています。このためラムネのようなライム香と旨味・甘さの塩梅が絶妙(笑)。」
「何処でも造れるワインじゃないんですね?」
私「はい。文化を感じます。そして、特に私みたいな中高年好みかと(笑)。」
「なるほど!この独特な爽やかさは文化なんですね(笑)。」
家内「そーなんです(笑)。爽やかさが身上
なんですが、邪魔する個性はない。特に我々には親しみやすい。日本人好み。」
「あとこのワインの品種ヴェルドゥッツォ
を選択したのも文化、造り手のセンスかな(笑)。」
私「そのためプロセッコのD.O.C.は名乗れませんが(笑)。」
「特別唸るような美味しいワインじゃないんですけど、普通に美味しく感じます(笑)。飽きないんですよね(笑)。」
「生姜っぽさ感じますよね。」
私「美味しいお豆腐にネギ、生姜、ミョウガをたっぷりのせ、その上にオカカをふりかけ、醤油をかけて準備よし。食べながらコレ飲むのが至福の時。一日の疲れから癒されます(笑)。日本人で良かったって思っちゃいます(笑)。」
「いかにも生姜、ネギに合いそうなニュアンスありますよね(笑)。そうすると合わせる料理の幅が広いですよね(笑)。」
「煮物の中に深谷ネギ入れたりして合わせたら堪らんかな(笑)?」
家内「赤鰈の煮付けに太く切ったネギを入れて、このワインと合わせましたらグッドでしたよ(笑)。」
久しぶりの扱い。以前のスタイルをより重厚にした感じ。進化していました!
◎グラン・キュヴェ・ブリュット N.V.ケットマイアー イタリア 発泡性 白 アルト・アディジェD.O.C.750ml 1990円税込み
「おー!確かに濃い(笑)。クリーミーでシャンパンみたい(笑)。」
私「シェナンのクレマンや、メニル・シュール・オジェみたいな強さ感じますよね(笑)。」
「ヴェルドゥッツォ飲んだあとだと濃さが際立ちますね(笑)。酸も凄く強い。」
「泡の強さも全然違う。ジャンルの違う別物ですな(笑)。」
「店長!このクリーミーさはシャンパンの瓶内熟成ですよ(笑)!これ瓶内熟成してるんですか?」
私「瓶内ではなくタンク内二次発酵・熟成です。」
家内「泡の持続力・きめ細かさは長期に瓶内熟成したものには敵いませんが(笑)、高級なニュアンスありますよね(笑)。」
「う~ん。1990円かぁ。コスパ良いですよね(笑)。シャンパンの値段だったら2本は買える。」
「しかも乾杯ですぐに1本飲むことを考えると、コッチの方がお得ですよね。」
「まあ、シャンパンは晴れの日のものだから、少し高いくらいがイイんだよ(笑)。けちったみたいに思われるのもシャクだしね(笑)。」
「私はけちってこれ2本を取るな(笑)。」
「前に飲んだ印象とはだいぶ違いますよね
(笑)。前はピノ・ブランコらしい旨味と爽やかさが印象的だったけど、これは凄く重厚で強い(笑)。値段も上がったけど
ランクも上がったって訳かな(笑)?」
私「あれはあれで必要なラインアップですよね(笑)。比べると別物ですよね。」
「何故スタイルが変わったんでしょうね?」
私「味だけで言うと、調達している畑が良くなった感じします。畑が定まったような気がします。裏ラベルにはこだわりのシュ・ド・チロルの表記がありますから(笑)。」
「へぇー。どれどれ(笑)。あっ、あった(笑)。表のラベルにはアルト・アディジェ、裏にはそれにシュ・ド・チロルが付け加えてますね(笑)。」
家内「このシュ・ド・チロル 南チロル地方がこだわりなんですよね(笑)。」
「イタリアじゃないんだな(笑)。しょっちゅう国境変わるところだしね(笑)。」
「ところでケットマイアーってフランスのドメーヌのような形じゃなくて、ネゴシアンなんですか?」
私「正確には醸造所です。彼の地は零細な栽培者が多く、継続的に葡萄を購入するケットマイアーのような醸造所が必要だったようです。栽培者との絆の深さがあるようです。」
「おらが村の醸造所なんですね(笑)。」
「イタリアの田舎ってとても保守的だから
お互いが切っても切れない関係なんですね。」
家内「ケットマイアーが販売するマゾ・ライナー・シリーズは、法律で一子相伝の畑として認められています。日本以上に保守的なのかもしれませんね。」
私「マゾ法は地方の法律のようですが、他の州にも似たような地域法があるそうです。日本だと憲法や基本的人権に関わりますが、地域行政法を優先するんですね。」
「あー、国家の成り立ちが日本とは違うからかな?」
「そうそう。イタリアは一国家としての歴史は浅い。今でも地域国家の独自性が優先するんだろうな。」
「陽気なイタリア人ばかりじゃない(笑)。
頑固で寡黙な農夫然とした田舎のおじさんの方が多いんじゃない(大爆笑)。」
質の高さが際立っています!
〇キアラ オッフィーダ ペコリーノ 2017年 サン・ジョヴァンニ イタリア マルケ 白 オッフィーダD.O.C.G. 750ml 1843円税別
「おー、こりゃ凄い!強烈。グレードの高さを感じるよね。」
「かなり複雑だし…。圧倒的。」
「ペコリーノでしたっけ。チーズだったら知ってるけど(笑)。」
私「地元では羊のチーズに合わせるみたいですよ(笑)。」
「とても特徴的ですけど、単一品種とは思えないほど複雑。」
「店長!これ樽熟成してるんですか?複雑だし植物っぽいですよね?」
私「していません。セオリー通りじゃないですよね(笑)。」
「店長!マロラクティック発酵はコントロールしてるんですか?凄い量のリンゴ酸ですよね?」
私「コントロールしていないと思います。
これもセオリー通りじゃないですよね。」
「う~ん。これ今までの経験値越えてますよ(笑)!」
「生姜とかネギっぽい、あととてもスパイシー。でも違和感がありませんよ。」
「そうそう。親近感がある(笑)。」
私「柑橘のニュアンスが金柑っぽいんですよね(笑)。」
家内「もっと時間が経つと八朔っぽくなります(笑)。八朔の皮のようなピールの苦みが出てきます。好きなんですよね(笑)。」
「パクチーなんかに合わせたらイイかも(笑)!」
家内「レモングラスもいけそうですね(笑)。」
「エスニック全般良さそう(笑)。タイ料理
なんか特にイイかも(笑)。」
「基本かなりスパイシーだもんね。ワインともどもスパイシー(笑)。」
「マスキューさん。面白いワイン見つけましたね(笑)。イタリアワイン好きですから色々飲みましたが、これは初体験(笑)。だからイタリアワインは止められない(笑)。」
私「イタリアの生産者って保守的だったり、新しい独自性を大事にしたり多様ですよね(笑)。これなんてもともとあった品種をさらに進化させたような感じですよね(笑)。」
家内「このペコリーノ種は減少し続けている品種のようでした(笑)。でもこれなら再脚光浴びそうです(笑)。」
「品種がもともと多いのもイタリアワインのアドバンテージですよね(笑)。」
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通常のロ・ゼルボーネ銘柄と何が違うのか理解出来まし
Feb 09, 2019 by weblogland |好みの別れるところではありますが、ロ・ゼルボーネのネイール2007年は玄人受けするようですね(笑)。キャリアの長いワイン・ラヴァーはさすがです(笑)。
先月の試飲会でも好まれる方は2~3本買われましたが、スルーする方も多々あり(笑)。
ただ、1本をゆっくり自宅で飲まれて良さを実感していただいた方がかなりおられました。激賞してくださいました。ありがとうございます(笑)!
まだ1回目のピークの入り口に入ったところですし、若干還元臭もしますから、抜栓していきなり全開とはいきません。ここはゆっくり2~4日かけた飲んでいただきたいのがマスキューの本音(笑)。まあ、それは我々の勝手な願いですが(笑)、この特別なスペリュール格のワインの本領がようやく解ったような気がします(笑)。通常のロ・ゼルボーネ銘柄と何が違うのか理解出来ました。良いワインは簡単に手の内を明かしてくれませんね(笑)。
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桝久 試飲会リポート 後半 201901
Jan 29, 2019 by weblogland |「マスキュウさん、去年もこれこの時期にやりましたよね(笑)。」
私「バレバレですね(笑)。まあ、良い年だけしか無いものですから、年に一度くらいは飲むのも一興かと(笑)。」
「う~ん。若いけれど枯れている(笑)。」
「溌剌としてるよね(笑)。けど滋味深い。」
「これってリオハですよね?」
私「リオハのすぐ近くのカンポ・デ・ボルハという歴史ある産地です。」
「チェーザレ・ボルジアの出身地だね(笑)。」
私「良くご存じで!さすが!」
家内「リオハ・スタイルなんですが、セパージュはガルナッチャとカベルネ・ソーヴィニヨンです。」
「テンプラリーニョ入っていないんだぁ!」
私「そーなんです(笑)。」
「言われてみるとテンプラリーニョっぽくはないのかな(笑)。でも綺麗に熟成した
スペイン・ワインであることは、間違わないかな(笑)。」
「とても懐かしい味ですよね。昔はよく売ってたけど、最近あまり見かけない(笑)。」
私「地元で消費されるスタイルのワインです。」
「最近のスペイン・ワインってニュー・ワールドみたいにファットで飲みやすいものばっかりだよね(笑)。」
「どれ飲んでも同じような味なんだよね(笑)。」
「まあ、あれはあれでイイのかな(笑)。」
私「海外向けではあります(笑)。ビジネスとして考えると20年経ってから市場にリリースするにしては安いから、とても非効率ではありますよね。何万円もの値段はつけられないし。」
「そーだよね。特別フル・ボディーで息を飲むようなワインでもないし(笑)。ただほっとする美しさが良いんだけどね。」
「マスキューさん、このワインは今が飲み頃なんですよね?あとどのくらい持ちますか?」
私「近々ぐっと甘さが増すときが来ると思います。そしてそれが何年か経ってからある日突然古酒になるかと。」
「へぇー、そうするとまだ楽しめそう(笑)。」
「じゃあ、あと10年くらい大丈夫かな?」
家内「このワインはずっと大きな樽で熟成した後瓶詰めされてますからコルクは古くないので、この点お勧めです(笑)。」
私「長い樽熟成で澱もありません。状態がとても良いのがアドバンテージです。」
「そうするとマスキューさんのセラーにある1978年のワインはどうですか?液面にバラツキが出てますよね?」
私「はい。何年か前にミドル・ショルダーまで液面が下がったものを飲んでみましたが、完全に古酒になり、とても美味しかったです(笑)。ただ、コルクは限界に近いと思いますので保証は出来ません。まあ、大丈夫だとは思いますが(笑)。売らないで実験用としてとっておいてもイイかな(笑)。」
●『ネイール』2007年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ 赤 ドルチェット・ディ・オヴァダ・スペリオーレD.O.C.
750ml 2314円税込み
「マスキュウさん、ゼルボーネのワイン以前試飲会で出しましたよね(笑)。あのときは2015年でまだガスが残ってましたよね(笑)。変に心誘われたなぁ(笑)。」
私「そーなんです(笑)。あの変なワインの古いヤツです。正確に言うとこれはスペリオーレですからワン・ランク上になるのかな(笑)?」
家内「あと2005年もやりましたが、スペリオーレではないものでした。記憶を辿るとこちらの方が力強く熟成能力が高いような気がします(笑)。」
「ゼルボーネってビオなんだろうけどビオを唄わないし(笑)、スペリオーレとか格付けにも無頓着みたいですよね(笑)。」
家内「はい。そーなんです。ラベルにヴィンテージ書いてなかった時は焦りました(大爆笑)。」
「白とロゼもありましたっけ?」
私「白は完全にオレンジ・ワイン(笑)。ロゼ キアレットは、今までに飲んだロゼの中でも一番好きなものでした(笑)。」
「あのキアレット復活しますか?確かご主人の体調がすぐれないんでしたよね?」
私「体調良くなったみたいです(笑)。春に再輸入されるとか。」
「おー!凄い!これヴィンテージ2007年ですか。全然古びたところがない。もっと若いワインかと思っちゃいましたよ(笑)。」
「強烈(笑)。2007年のピエモンテ凄く良い年だったんですね。」
「う~ん。確かにこの癖のある香りはビオ臭なんだろうけど、許せる範囲(笑)。タンニンの量や酸などすべての分量が物凄い量。規格外ですね(笑)。」
私「2007年が特に良かったからスペリオーレにしたのかもしれませんね。」
「今2019年ですから、瓶詰めしてからだいぶ経ちますよね。普通はもっと熟成が進むはず。そうすると中身の詰まり方が尋常でないということだな(笑)。」
「自分達が飲む早飲みのドルチェットをこんなに濃く造るとは!絶句ですね(笑)。」
「コンチェルノなんかの樽の香りの効いた
美しいのもイイんだけど、こんな野趣溢れたのもイイね(笑)。レアな味わいだよね。」
私「今風のワインに馴れた方には拒否反応を示す方がおられるとは思いますが、これはこれでプリミティブで良いかと(笑)。」
「マスキューさん、このワインあとどれくらい持つのですか?」
私「どれくらい持つんでしょうね(笑)?規格外なので断言出来ませんが(笑)、少なくとも5年後、10年後に飲んで確認したいワインですね(笑)。」
家内「長期戦になることは間違いなさそうですね(笑)。」
●『ミストラル』 2015年 ドメーヌ・ルージュ・ブルー フランス コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュA.C. 赤 750ml 2730円税込み
私「今回の試飲会のトリはこれ(笑)!あの強烈なゼルボーネの後で大丈夫かな(笑)?」
「なぁーに言ってるんですか、計算積みでしょ(笑)。でもゼルボーネの後に出すわけですから期待しちゃうな(笑)。」
「おー!旨い!」
「バランスが良いですよね。ある意味完璧。」
「う~ん。言葉を失う!」
「旨さがゼルボーネのパワーを凌駕してる(笑)。」
私「これもゼルボーネ同様に全房発酵してます。ですから強さは相当なものなのですが、信じられないほどのエレガントさがあります(笑)。」
「ローヌ・ヴィラージュですか。どの辺りですか?」
家内「パフより北側で畑もパフのような石ころだらけの沖積地です。」
私「標高の高い感じはしませんね。」
「セパージュは?」
家内「グルナッシュ、シラー、ムールヴェドルの黄金比率です(笑)。」
「いかにもローヌ・ヴィラージュ。でもこんなにエレガントなワイン経験したことがないですよ。」
「グルナッシュがとびきり良いですよね(笑)。」
私「ジゴンダスみたいにピノ・ノワール的ではなくあくまでローヌ・ヴィラージュ味なのですが、曇りがない。不思議なほどです。」
「ブラック・チェリー、プルーン、プラム
のニュアンスは確かにローヌ・ヴィラージュのグルナッシュ(笑)。わずかにチョコレートっぽさもある。」
「ゼルボーネの後に飲んでも影響が無いということは、かなり強靭。でも強靭さが見立たないで旨さが目立つ(笑)。不思議なワインですよね。」
家内「実はこのワイン、開けてから丸2日経つと力が表に出てきます(笑)。」
私「2日、3日経つと若さが出てきます(笑)。そんな馬鹿な!」
家内「シラーやムールヴェドルの強さが後から出てきます。ベリーや粉っぽいニュアンスが感じられグルナッシュの中にシラーとムールヴェドル しかもとても頑強なものと感じられます。」
私「驚きなんです(笑)。」
家内「木樽を使いませんから、誤魔化しが効きません。生産者の唯一無二の意図を感じます。」
私「樽を使ってくっつけたテイストじゃないんですよね(笑)。ずば抜けた力量です。」
家内「私が好きになるワインって木樽熟成したものではなく、何故かコンクリート・タンクで熟成したものが多いんですよね(笑)。」
「コンクリートだと何が良いのですか?」
私「発酵温度が上がりにくいのと、酸素をワインに与えられること。それとコンクリートはアルカリ性ですから酸化や腐敗に抗することです。使い勝手はあまり良くないかも知れませんが(笑)。」
「あまり衛生的だとも思えない(笑)。」
私「強アルカリ性ですから大丈夫のようですよ(笑)。」
私「ゆっくり低温で発酵出来る。しかも途中にあまり手を加えないで済むようですよね。ワインにストレスを感じないのもそれ故かもしれません。」
「そうなんですよね。すべてに無理がないんですよね。」
ビギナーもベテランも皆さん美味しいと言っていただけました!
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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結論 モリエールはインチキ・ビオではありませんでした(笑)!
Dec 27, 2018 by weblogland |実は去年の2017年のもの。1本だけ隠してあったものです(笑)。
SO2は無添加ですし、澱引きもしてません。しかも丸一年空調のない倉庫の棚に立てて置いてあったもの。モリエールのワインのポテンシャルを確認するために過酷な環境に敢えて置くことで実験です(笑)。
常識では飲めたものでないはずですが、とことん尽力して造られていたなら持つはず!偉大な酸があれば持つはず!
まずは外観。ボトルの低部には酒石酸や澱がだいぶ溜まってます。色合いも若干レンガ色が縁に出てます。
う~ん。無理だったかな?
さて、グラスに注ぐと
柔らかな香り、ガメイのベリーの香りの分量はエクセレント(笑)!2017年らしい完熟したコンポートのような甘さとのバランスが素晴らしい!実に旨い!
家内曰く「私にはちょっと甘いかな?でもこの甘さは残糖分じゃないね。まだヌーヴォーっぽさもある。」
私「やっぱりモリエールは只者じゃなかったね(笑)。本物だった!」
家内「まだまだ成長しそうだね(笑)。」
結論 モリエールはインチキ・ビオではありませんでした(笑)!
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