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桝久 試飲会リポート 後半 201612

Dec 27, 2016 by weblogland |
●シャトーダマーズ 2011年
フランス ボルドースペリュール 赤 750ml 1,851円税込み
私「マスキューのど定番でございます(笑)。今まで2008年を扱っておりましたが、ようやく2011年になりました(笑)。」
「マスキューさん!これ、ずいぶん沢山飲みましたよ(笑)。」
「右岸のメルロですよね。飲みやすいなぁ(笑)。」
私「もともとはメルロ100%と言うことで販売されていましたが、10年ほど前にカルムネールが畑の中に入っていることが発覚しました(笑)。チリなどで盛んに栽培されている。古いポルドー品種です。見た目がメルロに似ているためメルロと混同されていました。まあ、ダマーズの畑が古い証拠でもあります。」
「それでメルロ主体とバック・ラベルに書いてあるんだ(笑)。」
「香りの芯はプラム、あとラズベリーの香りもして涼しげ(笑)。いかにも右岸のメルロ。」
「口当たりが滑らか。飲み頃ですな(笑)。」
「木樽のニュアンスが控え目で程好い。このくらいがイイね(笑)。」
「すいすい飲めちゃうけど、しっかりしてますよね?」
私「はい。生命力は見かけ以上かと(笑)。マスキューが永く扱う理由です。」
「マスキューさん!なんで2009年と2010年をジャンプして2011年が入荷したのですか?」
私「おそらく2009年と2010年はまだ飲み頃に入ってないからだと思います。」
「なるほどね良いヴィンテージだもんね(笑)。」
「でもさ、グラン・ヴァンなんかもう2013年出てるよね(笑)?」
「そうそう。すぐに飲んでも美味しい(笑)。出来上がっちゃってるよね(笑)。」
「それってどういうことですか?」
私「そういうことでございます(笑)。これ以上は言えません(笑)。」
「う~ん。5年経って飲み頃になるボルドー・スペリュールって、なかなかないよね。」
家内「そういうことでございます(笑)。」

●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2012年
フランス ロワール 赤 750ml 1,944円税込み
「久し振りのフェルですね。いつもより涼しげ。でも品のある強さがありますね(笑)。」
私「さすが!アルコール分は12%です。いつもより若干の低いですし、いつものような遅摘したニュアンスも目立ちません。夏と秋が良くなかったような印象です。」
「それってどういうことですか?」
私「夏場の日照がいつもより少なく、秋の収穫期も天候が不安定だったため十分な遅摘みが出来なかったように感じます。それでもこの出来映えは素晴らしいと思います。」
家内「熟成能力は秀でていると思います。」
「それって酸があるということですか。」
私「はい。あとタンニンがしっかりしてます。」
「マスキューさん!このワイン、タンニンが凄くしっかりしてます。酸も沢山入ってる。全房発酵してるんですか?」
私「これでも除梗しています(笑)。10年以上は楽に持ちそうですよね。」
「店長!ロワールのカベルネ・フランって青臭いイメージがありましたけど、これは全然ない(笑)。」
私「はい。葡萄果が完熟した2~3日後にタンニンが完熟します。以前は糖度の完熟を待って収穫しましたからタンニンがまだ完熟してない状態でした。そのため青臭い味が残っていることが多かったようです。」
「それじゃあ青臭さはロワールのカベルネ・フランの特徴ではないんですね?」
私「そのようかと。」
家内「最近は、あまり青臭いカベルネ・フランは見かけないですね。」
私「カベルネ・フランは青臭さが出やすい品種なのかもしれません。」
家内「フェルは遅摘みを基本としますから、青臭くならない。後付けかな(笑)。」
「そうすると厳密にはあの青臭さはテロワール由来ではないんですね?」
私「難しいですね(笑)。テロワールの概念は造り方も含まれますからテロワールとも言えなくはない(笑)。」
「フランス人は巧みだなぁ(笑)。」
「マスキューさん!以前フェルの垂直試飲やったとき買った2007年を最近飲みました(笑)。美味しかった!」
私「ありがとうございます(笑)。」
「2012年は2007年よりポテンシャルは高いのですか?」
私「おそらく2012年の方が長熟すると思います。」
「作柄が良ければ長熟する訳じゃないんだ。」
私「一概に言えません(笑)。難しいところです。経験的に、私が勝手に言っているだけですが(笑)。」


●ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クリュ『クロ・デ・ラ・プレット』2005年 ドメーヌ・ド・ラ・プレット フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 7,066円税込み
私「前の試飲会で出したのが2009年のブルゴーニュ・ルージュで、今回はその上の上のクラスです!」
「あ~!言葉を失う(笑)。旨い!」
「さすが!」
「前のブルゴーニュ・ルージュをよりクリアにして…更に深みが増す。」
「香りは複雑。腐葉土や香木のニュアンスもある。圧倒的に美味しい!」
「マスキューさん!ニュイ・サンジョルジュってグラン・クリュ並みの畑だと思うんですけど、何故グラン・クリュが無いんですか?」
私「最初の村の寄合で『グラン・クリュで申請する人、手をあげてください?』となったとき誰もグラン・クリュ申請しなかった(笑)。」
「えっ!勿体ない!1級からグラン・クリュに昇格するのは大変でしょ?」
私「不可能に近いですよね。格付け当初はニュイ・サンジョルジュのワインがヴォーヌ・ロマネやシャンベルタンの有名どころのような価格で売れるわけがないと自覚していたようです(笑)。グラン・クリュ申請すると収穫量も減らさなくてはなりませんから、高く売らざるを得ない。でもニュイ・サンジョルジュだと高く売れない(笑)。だったら1級の方が
現実的と判断したようです。」
「でも、真面目に造っている生産者のワインなら、高いグラン・クリュに匹敵するものがあるはず! ということですか(笑)?」
私「ご名答でございます(笑)。このプレットは造りが昔から変わらない数少ない生産者です。造りはD.R.C
.なんかと同じですね。全房発酵して
フリーラン果汁だけで造っているはずです。」
「マスキューさんD.R.C. と比べたら
このワインはどのワイン並みですか?」
私「う~ん。エシェゾーより良いかと(笑)。」
「リッシュブールもこんな感じだよね。でもまあ、ブランドに捕らわれてる人には『猫に小判』なんだよね。」
(※注 この方ツワモノです。)

最近は皆さんの質問のレベルが高く公開出来ない(笑)鋭さです。
負けないように勉強するのが大変です(笑)。育てていただいていると実感しております。
一年間ありがとうございました‼
来年の皆様のワイン・ライフの充実をお祈り申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半 201612

Dec 25, 2016 by weblogland |
まずは、
〇シャルドネ 2015年 ドメーヌ・フェリーヌ・ジョルダン
南フランス 白 I.G.P.コトー・ド・ブスィユ 750ml 1,410円税込み

「マスキューさん!以前試飲会でやったワインですよね。インポーターのお姉さんがiPAD持ってきて写真見せてくれましたっけ(笑)。砂浜でワイン栽培してるヤツ(笑)。」
「そんなことあるんですか?ワインって塩分濃度の高い土壌じゃ栽培出来ないって聞きましたが?」
私「おっしゃる通り。以前中国で大規模なワイン畑開発をしたけれども、土壌の塩分濃度が高すぎて葡萄が育たなかった。そのため膨大な開発費は全てパー。なんてことありましたよね。」
「そうすると逆に、葡萄は全く塩分に耐性が無いわけでもないんですね。塩の上じゃ育たないだろうけど。」
私「あの時見せてもらった映像では
、まるで由比ヶ浜で葡萄栽培してるみたいでしたよ(笑)。」
「由比ヶ浜だってまるっきり植物が這えないわけじゃない。コンクリートの防波堤の脇に雑草這えてますもんね(笑)。あんな感じ(笑)?」
私「そうそう(笑)。」
家内「ラグーン いわゆる塩水湖ですし、それを利用した塩田は有名です。」
私「それと関連してるかは別にして
、味わいに若干の塩辛さがありますよ(笑)。」
「美味しい!誰が飲んでも美味しいって感じそう(笑)。」
「うんうん。そんなに無茶に濃くはないけど、ほどよく美味しい(笑)。シャルドネらしいよね(笑)。」
「バランスがすごく良い。南フランスの白ワインってトロトロなくらい
な濃厚なイメージがあり、いかにも暑い産地の白ワインが多いけど、これは涼しげなニュアンスもあるよね
。」
「トロピカルでフルーティーだけど
クドクはないよね(笑)。」
私「後味にバターっぽさがあって、
いかにもシャルドネですよね。まあ、アプリコットや白桃のニュアンスはなく洋ナシやトロピカルフルーツなどの温かい産地のシャルドネのイメージです。」
「ブルゴーニュの南のワインっぽいよね(笑)。マコンとかシャロネーズかな?」
「このミネラルっぱさは海岸部で作られたワインの特徴だと思うんですよね。」
「酸が綺麗。ちゃんと残ってますね
。南フランスだとこうはならないんだけどね?」
私「はい。マロラクティック発酵はブロックしています。塩梅が絶妙ですよね(笑)。」
「計算し尽くしてるんですね(笑)。
でもとても自然な感じですね。」
家内「これだけエレガントに造る力量はすごいことだと思います。今、
アメリカでブレークしていて日本に入って来なくなるかもしれません。
残念!」
「店長!これって木樽使ってますよね?」
私「実は使ってないんです。後味のバターっぽさは、いわゆるシャルドネ自体の特徴です。」
「へぇー、そうなんだ!」
「チリなんかのシャルドネもバターっぽい味しますよね。あれもそうなんですね。」
私「はい。樽からあのニュアンスを引っ張るのが多いですが(笑)。」
私「こんなシャルドネこそ、資格試験のテイスティングに出して欲しいですね(笑)。」
「これって料理に合わせやすそうですよね。」
家内「特にバターを使った料理は鉄板です(笑)。もちろん幅は広く使えますから家に1本あると重宝しますよ(笑)。」


さてさて次は私の大好物
〇ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2012年 ヴァル・サンソ
スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2,746円税込み
「マスキューさんの大好物ね(笑)。これってリリース直後に飲むとブルゴーニュのミュルソーみたいなんだよね。」
私「樽香にマスキングされちゃうんですよね。4~5年くらい経ってから
本来の味わいが出てきます。」
家内「変身に近い(笑)。」
「液体が濃密!旨味の分量が凄い!」
「これが本来なんですか?」
私「まだ香りが出てません。これからゆっくり出てきます。旨味の中身ディテイルが現れます。」
「このワイン凄く深い。あと色んな香りが折り重なるように隠れてます。圧倒されちゃいます(笑)。」
「植物っぽい。しかも生の植物のニュアンス。」
「旨味も出汁っぽい。鰹、貝、昆布、椎茸。」
「緑茶の香りが強く出だした!」
「マスキューさんが好きな松茸の香りはまだしないですね(笑)」
私「まだですね(笑)。そのうち出ますよ(笑)。」
「上品なスモークさもイイね。」
家内「鮎なんかこれ飲みながら食べると最高です!」
私「お客様に教えていただいたのですが、鱒のスモークにも良く合うとのことです。」
「マスキューさん!それブログで見ました。ご自分で薫製炉造っちゃった方ですよね(笑)。凄い人いるんですねぇ。」
私「ホント、ビックリしました(笑)。あの方もソーブレ・リアスの大ファンです(笑)。」
「旨味たっぷりでイイね(笑)。今、ヨーロッパで旨味が第5の味覚として注目されてるけど、アメリカ人には解らないだろうな(笑)。」
私「アメリカ人は旨味イコール甘味と理解してるようですよね。」
「マスキューさんがよく言う甘く感じる酸って旨味なんですか?」
私「はい。アミノ酸系の酸です。実際に甘く感じます。」
「それって砂糖の甘さとは違うのですか?」
私「はい。舌の甘く感じる部位が違います。砂糖などは舌の先の方、酸は舌の両側で反応します。まずテイスティングのトレーニングをするには1L のペットボトルに砂糖10g入れたものと砂糖5g のものと水だけのものを用意して比べます。それが簡単に識別出来るようになったら、1Lの水に砂糖を6、7、8、9g のバリエーションを加えます。少ない量では4gから徐々に減らすとよいです。」
「そんなことやってんですか?面白い話ばかり考えてるんじゃないんだ
(大爆笑)。」
私「(エッヘン)一応仕事ですので、たまには真面目にやります(笑)。」
家内「糖分が4~5g と9~10g のところに感度の壁がありますから、これを意識するとよいですよ。」


〇フランチャコルタ キュヴェ・プレステージ カ・デル・ボスコ
イタリア 発泡性 白 750ml 3,810円税込み
「すんごく高級そうな瓶ですな(笑)。」
「重そう(笑)。」
私「お持ちになってみます?重いでしょ(笑)。瓶も極太だから注ぎにくい(笑)。落としそうになります(実際に落としました)。」
家内「このカ・デル・ボスコは包装資材を含めて全てにこだわります(
笑)。」
私「この黄色の包装ラップは独自に開発したもので特許をとっているそうです。フランチャコルタの名門でいつぞやのセリエAの決勝戦で勝ったチームの選手がこのフランチャコルタのマグナム瓶を抱えて走ってました(笑)。」
家内「箱もかなり凝っていて斬新です。値段を別にとるほどです(笑)。」
「これってイタリアのシャンパンなんですか?」
私「そうは公言できませんが(笑)、そう言うのが一番解りやすいです。瓶内熟成期間は24ヶ月でシャルドネを75%使っています。」
「飲んでみるとシャンパンとは違う(笑)!」
「う~ん。シャンパンみたいな突き抜ける味わいじゃなくて、ふっくら旨味を楽しめる。」
「マスキューさん!これも旨味たっぷり。最近のマスキュートレンドだね(笑)。」
「このフランチャコルタ、泡が無くなっても美味しく飲めそうですよね(笑)?泡の抜けたシャンパンは飲みたくないけどこれだったら泡が無くなっても美味しく飲めそうですよね(笑)。」
私「鋭いですね!もともとシャンパーニュはワイン造りには冷涼過ぎるので、まともなワインが出来ません(笑)。ですから加糖して瓶内2次発酵・熟成させたりして出来上がった言わば苦肉のワインです。」
「なるほどね(笑)。でも最近の温暖化の影響か?わりと肉付きの良いものもありますよね。」
私「木樽発酵させたり木樽熟成させたりしてより複雑でファットなスタイルのものもあります。」
「あー!解った!このフランチャコルタはクリュッグに似てるんだ(笑)。美味しいや!」
「でも安い(笑)。クリュッグ1本分の値段で5、6本買える(笑)。」
私「クリュッグと同列に比べるのは難しいですが(笑)、似たニュアンスはありますね。」



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ジュ・ド・レザン2016年 テイスティング・レポート

Dec 20, 2016 by weblogland |
ジュ・ド・レザン2016年いかがでしたか?
今回あまりに数が少なく私の口には入りません(笑)。残念!
こんな時は熱烈なジュ・ド・レザン・ファンに手助けしていただきます(笑)。
古くからのジュ・ド・レザンの大ファンのNさん。サンドイッチ・ランチにジュ・ド・レザンを合わせる正統派のエレガントな方なのです。

今回お許しを得て、テイスティング・レポートを兼ねてメールのやり取りの一部をご紹介させていただきます!

Nさん「待望のジュ・ド・レザン、さっそく、懐かしい気持ちで戴かせてもらってます!
上品な甘みが貴腐ワインのようで、素晴らしいです!
ポールジローさんのお人柄のわかる葡萄畑のレポートも、拝見させて頂きました。
愛情を込めてユニブラン一筋、頑なに400年の歴史を守り続けていらっしゃることを知り、ますますファンになりました。」

私「ところで、遠縁の親戚のお婆さんで今年95歳になる方がいます。今年の夏はかなり衰えて心配でしたが、ジュ・ド・レザンを飲ませたら元気になりました(笑)。まあ、ほんとかどうか立証は出来ませんが(笑)、そんな気にさせてくれるジュースです。」

N さん「今年の酷暑、私もポール・ジローさんに何度助けられたことでしょう!
少し甘酸っぱくなってきた頃のジュ・ド・レザンをキンキンに冷やして一日のスタートに まずは、豪快に飲むのです。すぐに、シャキッ―ッ!となります。
私も何度も痛感していますよ。」

N さん、ありがとうございました!

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深夜一人ティスティングの始まり

Dec 01, 2016 by weblogland |
えっ!
ジュ・ド・レザン2016年もう来たんですか?
あれ?瓶に書いてある日付が12月23日ですね。
だって今日は12月1日だから、いったいどうなっているの?タイムマシーン(笑)?

ふふふ。
実は去年の12月23日に開けたものです。これはとっておいたのではなく、倉庫の棚に置き忘れてたもの(笑)。

普通はすぐに流して捨ててしまいますが、私のことですから(笑)。
家内に「お腹壊すから止めときな!」と制止されましたから「はい!解りました!」とその場は知らんぷり(笑)。
今、閉店後の店に私一人(笑)。
「家内が言うのももっともだ。でも飲み込まなければお腹壊さないから大丈夫(笑)。」
こうして怖いもの見たさの秘密の深夜一人ティスティングの始まり始まり(笑)。

香りはかなり甘い紅茶。さすがに酸は強いですね。でも飲める!思わずゴックン(笑)。酸っぱいけれど酢酸の酸っぱさじゃないですね。
恐るべしジュ・ド・レザン2015年!
一体どうなってるのかしら(笑)?
想像を越えてました。
こんなのあり?

2016年はもうすぐ完売しそうですが2015年がまだ少しあります。一年熟成した2015年を楽しむのも一興。もちろん栓を開けてない(笑)状態の良いものですから、味わいは保証します。

私は体を張っているのです(笑)!
意地汚いだけかな(笑)?

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試飲会の続きです 201611

Nov 30, 2016 by weblogland |
試飲会の続きです(笑)
今回の試飲会のトップセラーはこの2本でした(笑)!
ティエラ・セレナ テンプラリーニョ レゼルバ 2005年 スペイン 赤 アルティーガ・フステル カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1250円税込み
ヴァイスブルグンダー=ピノ・ブラン 2015年 カンティーナ・ボルツァーノ イタリア トレンティーノ・アルト・アディジェD.O. 白 750ml 1620円税込み



我々の予想ではティエラ・セレナ2005年がぶっちぎりでしたが(笑)、ピノ・ビアンコが大健闘。この両方を購入されるお客様が目立ちました。
ピノ・ビアンコは私のお気に入りなのですが、あまり皆さんは経験のないワインですからこんなに人気が出るとは嬉しい誤算でした(笑)。
「日本酒的な飲み方が出来るワインだわ(笑)。」
「お寿司屋さんにワインがあるとしたら、これが1種類だけあれば充分
(笑)。ずっとこれ飲んでいられる(笑)。」
なんてベテランの方を始め、若い方には
「香りが強いのはワインの魅力だけど、それだけじゃないのが解りましたよ(笑)。」
「酸っぱいだけが酸じゃないんですね(笑)。旨味も酸だと解りました(笑)。」
皆さんのティスティング能力の高さを実感(笑)。うかうかしてられません(笑)。教えて貰うことが多かった!
味も嗜好も止まっていません。リアルタイムで変化しています。
気づかされることの多い試飲会でした。
ありがとうございました(笑)!

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桝久 試飲会リポート 後半 201611

Nov 29, 2016 by weblogland |
ティエラ・セレナ テンプラリーニョ レゼルバ 2005年 スペイン 赤 アルティーガ・フステル カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1250円税込み
「あっ!これ美味しい!」
「プラムの香りがふっくら優しい(笑)。」
「しっとりしてて癒される。」
「濃すぎずイイね(笑)。」
「店長!ブーケがしてますよ。この値段でブーケがするワインが飲めるとは!」
「熟成してて美味しい(笑)。でも、このプラムの香りってテンプラリーニョっぽくない?」
私「リオハなんかの典型的なテンプラリーニョはバラやベリー系の香りがしますから、それとは趣が違いますね。」
「何故ですか?」
家内「前にティエラ・セレナ2003年を扱った時も同じようなプラムの香りがしていました。ただしセパージュはカベルネ・ソーヴィニヨンがメインでした。」
私「あの時は、カベルネがカシスではなくプラムの香りとなることはよくあることと思っていました。ただ今回テンプラリーニョもプラムの香りがするということは産地の特徴なのかも知れません。」
「カンポ・デ・ボルハはリオハやナバラに連なる原産地ですよね?」
家内「はい。伝統ある産地ですし、標高も高いです。出来るワインの個性も違うようですね。」
「瓶に巻いてある金網は同じですよね(笑)。ところで何故金網が巻いてあるのですか?」
私「金網を切らないと抜栓出来ません。偽造防止ですね。」
「偽造防止するような高い値段じゃないのに(笑)。でも金網巻いてあると高くは見えるかな(笑)。」
「でも、こんなに綺麗に熟成したワインがこんなに安く飲めるなんて驚きだよね。」
家内「リリース元のアルテーガ・フステルのワイン選びが上手いのとインポーターのモトックスさんの買い方が上手い(笑)。きっと樽単位で買ってますよね。」
「なるほど!何本くらいじゃ安くはならないよね。」
私「スペイン人はオールド・ヴィンテージのワインを好むので、ストックを持つ蔵元が多いようです。今風の飲みやすいワインは海外向けのようです(笑)。」
「濃くて解り易いワインね(笑)。アメリカ向け(笑)。日本にもかなり入ってるかな(笑)?」
私「リアル・コンパニアやモラゴンなんかそのスタイルです(笑)。安くて飲みやすいですから、それはそれでありかと(笑)。」

シノン 『レ・オー・エ・レ・バ』
2014年 ドメーヌ・ジョラン・プレザンタン フランス ロワール シノンA.C. 750ml 2592円税込み
家内「これ私の趣味です(笑)。寒くなるとカベルネ・フランが飲みたくなるのです(笑)。」
「そう言えばマスキューさん最近シノン扱いないですよね。」
家内「パスカル・ランベールが高くなりご無沙汰してます(笑)。なかなか適当なシノンがなくて…。」
私「安くて美味しいシノンはないし、かといって良いシノンは高過ぎるし、思案のしどころでございました(笑)。」
「このシノン大物感ありますね(笑)。甘さがスゴくある。」
「飲みやすいんだけど、隠れているものが凄そうだな(笑)。」
「一見軽やかだけど違うね(笑)。高密度だな(笑)。」
「細かくみっちりした印象。立体的に感じる。」
「単一品種だけど深みがすごくある。きっとまだ出てないんだろうけど、香りに折り重なるような複雑さがあるように感じる。」
私「抜栓してから丸一日経ってもこんな調子です。飲みやすいけれど全然開いてない(笑)。」
家内「ここに10日前に抜栓したのが少し残ってますから、ちょっと舐めてみます?」
「そんなに持つんですか?」
「あっ、旨い!こっちの方が飲みやすい(笑)。しかも香りがはっきりしてる!」
私「スゴいんですよ(笑)。ブルー・ベリーのニュアンスが明瞭ですよね(笑)。」
「マスキューさん、このワインは基本的に今風?」
私「飲みやすく作っているところの意識は今風なんでしょうが、丁寧さによってクリアネスを出している点はクラシックかな?」
「除梗してますよね。」
私「はい。多分してますね。」
家内「厳しい選別、低収量、軽いプレスは当然やってますね(笑)。余計なことはしてないようです(笑)。」
「除梗しても生命力はあるんですね?」
私「はい。除梗することイコール今風とは言えない部分はあります。」
家内「イタリアワインなんか除梗してようやくバランスが取れるようなワインもありますよね(笑)。」

モンテリ キュヴェ・ポール 2012年 ポール・ガロデ フランス 赤 ブルゴーニュ 750ml 3980円税込み 
「おっ!これ香りが妖しい(笑)!」
「うんうん。艶かしい(笑)。」
「土の香り。しかも湿った感じ。」
「腐葉土、キノコ。」
家内「なめし革みたいなニュアンスですよね。」
「この香りと液体の香りは結びつかない(笑)。だって液体の香りスゴく綺麗になんだもん(笑)。」
「コート・ド・ボーヌらしい締まったラズベリーの香り。タンニンも硬質だよね。」
「口の中に入れるといかにも高級(笑)。」
「香りの出方がスゴいね(笑)。」
「マスキューさん!最近ボーヌのピノ・ノワールにハマってます(笑)。ニュイと比べたら遥かに安い(笑)。でも品質は高いんですよね。赤のグラン・クリュが少ないからニュイと比べて品質が落ちるからですか?ボーヌのピノ・ノワールを色々飲んでみると決してニュイに負けてないと思うんですが?」
私「ちなみに当初グラン・クリュの決定は自分で手を挙げることでした。自分でグラン・クリュの名乗りを挙げることでした(笑)。造れる量が少ないですから、高く売れる自信のない村ではグラン・クリュ申請する生産者がいなかったようです(笑)。」
「ヴォルネイのカイユレなんかグラン・クリュ並みのワインがありますよね!間違いじゃないんだ(笑)。」
私「はい。カイユレはグラン・クリュのテロワールが備わった畑だと思います。造り手がどれだけ収量制限するかにかかってます。」
「良いワインは少ししか出来ない。
メロンだって何万円するようなものは1本の木から1個しか作らないもんね(笑)。高い訳だ(笑)。」
「鈴なりじゃダメなんだ(笑)。」
「私の畑のカベルネ・ソーヴィニヨンは1本の木から一握りくらいしか出来ませんが不味い(笑)。テロワールがダメなのかな(大爆笑)。」

「ところでマスキューさん、どうやってワイン探すんですか?」
私「とりあえず試飲会で印象に残ったワインをサンプルで取り寄せ徹底的に時間をかけて飲む!」
家内「販売が決まったら徹底的に調べる!」
「ウェブですか?」
「あんまり手懸かりがないときはウェブも見ますが当てにならない場合が多いです(笑)。とりあえず文献ですね。」
「どんな本ですか?」
家内「例えばイタリアワインでしたら手っ取り早いのが『ガンベロ・ロッソ』かな、英語版の他に先日日本語版をいただいたので重宝してます(笑)。」
私「ワインの評価はボトルの数で示されます。3本が最高ですね。」
「どれどれ、三段階評価なんですね。」
「スコアだと差が解らないよね。」
「91点と92点の差なんてナンセンスだよね(笑)。」
私「これだと日本式に言う松・竹・梅だから解り易いかと(笑)。あとは自分で飲んで決めればイイ(笑)。」

ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 201611

Nov 28, 2016 by weblogland |
昨日、一昨日とマスキュー試飲会に足をお運びいただきありがとうございました!

まずは泡の2連発です(笑)。
〇ボルリード ブリュット N.V. コンパニーア・ダス・キンタス ポルトガル 発泡性 白 ベイラ・アトランティコ ヴィーニョ・エスプマンテ・デ・クアリダーテ 750ml 1296円税込み
「瓶内二次発酵・熟成させてホントにこの値段なんですか(笑)?」
「泡もしっかりしてるし、すんごく飲みやすい!」
「これは女子会やパーティーに出すにはイイね。甘さ加減がイイ(笑)!」
「ある程度の甘さがあった方が進むよね(笑)。甘過ぎると飽きるんだけど、このくらいがベスト。」
「マスキュさん。暑い産地のポルトガルにしては酸がしっかりあるし、その分甘く感じないですよね。」
私「はい。ご明察でございます(笑)
。たぶんマロラクティック発酵をブロックしていると思います。」
「シャンパンもマロラクティック発酵をしないスタイルがあるから、問題ないかな(笑)。」
「白い花や柑橘系の果実味がフレッシュでイイね。」
「泡って瓶内二次発酵で造るのと、そうじゃないのでは違うんですか?」
家内「はい。瓶内で時間かけるほど
泡もち、勢い、キメの細かさが増します。このままにしてとっておいて、明日飲もうとシャンパン・ストッパーを外すとき、ポンっと飛び出しますよ(笑)。」
私「極端に言えばコーラの泡との違いと言えば解り易いかと(笑)。」
「気の抜けたコーラ飲むのは辛い(笑)。」
「瓶熟成期間は9ヶ月っていうことはクレマン並みですよね。それでもこの価格は脅威(笑)。続くのか心配になっちゃう(笑)。」
「ポルトガルのスパークリング飲むのは始めてだけど、ちゃんと美味しいし値段にビックリ(笑)。」
「もっとグレードの高いものがあったら試してみたいよね(笑)。」

〇カヴァ ブリュット・ナチュレ カロリナ・デ・マサックス スペイン 発泡性 白 750ml 1820円税込み
私「このカヴァ、私が個人的に『お正月の朝、お雑煮食べながら飲みたい!』と思って仕入れました(笑)。」
「お雑煮の味付けは?」
私「もちろん鰹出汁でございます(笑)。」
「あー、なるほどね。静謐だね(笑)。」
「これ1本だけでずっと通せるね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
「こんなカヴァあるんだね?」
「フローラルでアロマチックじゃないけど、厚みがあるよね。」
「単純に濃いって訳じゃないんだよね。」
家内「カヴァは大手の寡占が進んでいますから、薄くて軽くて飲みやすいスタイルのものが大半です。それに反して小規模生産者はよりフルーティーなものや、より濃いスタイルのものに行く傾向です。ですから、このスタイルはかなり特殊で面白いです。」
「マスキューさん、このカヴァ普通に36ヶ月瓶熟成しただけとは思えない。シャンパンだともっとナッツィーで重く強くなりますよね。」
私「はい。仰る通りでございます(
笑)。シャンパンにみられるような熟成の結果をカヴァに求めては無理だと思います。生産者はそれに気づいているはずです(笑)。」
「カリカリ梅みたいなニュアンスありますよね?これって何ですか?」
私「さすが!熟成した結果に出る、甘く感じるアミノ酸です。旨味に通じます。この生産者はこの味わいを出すことを目的にしていると思います。」
「マスキューさん、ブリュット・ナチュレってブリュット・ゼロのことですか?」
家内「はい。もともと酸の少ないカヴァでブリュット・ゼロを造ると、薄いだけになりやすい(笑)。かなり難しい選択です。」
「たしかに!ある程度の甘さが残っていた方がアロマチックに感じるし、コクも出るよね。」
私「このカヴァの秘密はアルコール度数にあるかと。実はこのカヴァアルコール分が11.5%で出来上がっています。もともとの原料ワインのアルコール度数は10%を切っているはずです。かなり冷涼な産地のワインだと思います。」
「なるほど!スペインだと温暖なイメージがあるから、思いもよらなかった(笑)。」
「瓶内熟成したワインって気候が寒くないとダメだよね。でもカヴァはシャンパンのようにはならない(笑)。それでこのスタイルなんですね?」
私「恐らく(笑)。あと旨味をしっかり出すためには雑味のないワイン 弱い力でゆっくりプレスしたワイン造りをしていると思います。」
「はぁー。果実の選別もちゃんとやってそうだしね。」
「このカヴァ、一見軽く感じるけど実はとてもしっかりしている。味わいにしっかり感がありますよね。このしっかり感はいかにも日本人好みだね(笑)。フルーティー、フルーティーだけが求められる傾向だけど、こんなスタイルはイイね(笑)。」
「よく探すよね(笑)」
私「ありがとうございました(笑)!」

〇ヴァイスブルグンダー=ピノ・ブラン 2015年 カンティーナ・ボルツァーノ イタリア トレンティーノ・アルト・アディジェD.O. 白 750ml 1620円税込み
「この産地あまり聞かない(笑)。イタリアのどこですか?」
家内「イタリアの北、オーストリアとの国境の地です。ドイツ語も公用語になっています。」
「ほっほっー。ピノ・ビアンコがヴァイス・ブルグンダーって訳だね。」
家内「はい。アルト・アディジェがシュッド・チロル 南チロル地方を意味しています。国境線が何度も変わるところのようです。」
「日本人の感覚じゃ解らないよね。陸続きじゃなくて良かった(笑)。」
「でも沖縄の人はそれ経験してるんだよね。」
「マスキューさん!この味おじさん好み(笑)!酸もほどよくスッキリして旨味があって美味しい(笑)。」
「ドイツ・ワインっぽいけどちょっと違う(笑)。さっきのカヴァに共通してるよね?」
「ドイツ・ワインっぽい柑橘類の香りはするけどあんなに派手じゃない。舌からじんわりヨダレが出ちゃう(笑)。」
「今流行りの甲州に似てますよ!」
私「おー!流石です!甲州に似ているのではなく、甲州が似させたと思います(笑)。だってあの甲州は甲州の味がしません。」
「店長!言っちゃってイイんですか(笑)?結構店長のブログ プロが見てますよ(笑)。」
「あの甲州はあの手この手で上手く造ったワインです。味のモデルはピノ・ブランやアルバリーニョに違いありません。高度な技術の元はメルシャンですね(笑)。香りや癖を果汁の段階でミクロ・オキシダシオンすることで落として、濃縮果汁器恐らく真空蒸留器で凝縮してるはずです。まあ、見た訳ではありませんからあくまで私の憶測ですが。」
「マスキューさん!国産ワインも飲んでるんですね(笑)?でも扱ってないですよね(笑)?」
私「扱いはありませんが、勉強のため一応ティスティングはしています(笑)。」
「このワイン、和食屋さんやお寿司屋さんにあると良いよね。」
私「個人的に生魚や出汁を使った料理に一番合わせやすいワインだと思います。頭から茶碗蒸しが離れません(笑)。」
「お寿司屋さんにこれが1本あればこれだけで通せるね(笑)。」
「柑橘類の香りはしますが、魚や料理の邪魔をしない程度だし。何よりもワインの旨味が出汁っぽくてイイ(笑)。」
「アルザスやブルゴーニュ辺りのピノ・ブランって高いし、必要以上に濃かったりするんだよね。このくらいの濃さが丁度良い。価格も手頃だしね(笑)。」
「マスキューさん、よく探しましたよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。実はずっと探してました(笑)。」

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ミッシェル・マーレのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーの出来はいかに?

Nov 17, 2016 by weblogland |
今日は待ちに待ったボジョレー・ヌーボーの解禁日です!
もちろん早速飲みました(笑)。
う~ん。
マスキュー定番のミッシェル・マーレのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーの出来はいかに?



おっ、まぁまぁですね(笑)。2015年ほど糖度は上がってませんが、2014年くらいかな?ジャムっぽくはありませんが、酸っぱくもなく程好く出来上がってます(笑)。
許せる範疇ですね(笑)。
あー、良かった(笑)。

作柄情報が入る度にヒヤヒヤ・ドキドキしてましたから安堵もひとしお(笑)。
マスキューのカウンターに開いたものがありますから、お勤め帰りにでもお寄り下さいませ!

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2016年のイタリアのノヴェッロ-テイスティング記録

Nov 10, 2016 by weblogland |
今年、2016年のイタリアのノヴェッロはまあまあの出来でした(笑)。
あー、良かった(笑)。
前評判が悪かっただけにホットしました(笑)。2015年ほど良くはありませんが、2014年ほど悪くない印象。
通例の出来かな(笑)。

今回面白かったのはガロフォリのノヴェッロです。ここ何年かガロフォリはマセラシオン・カルボニック法でノヴェッロを造るようになりましたが、発酵が終わるかいなかの段階で瓶詰めしていたようでワインに発酵臭が若干残る傾向でした。気にしない方からすればなんと言うことない話ですが(笑)。

ところで、今回2016年は発酵臭がしません。発酵臭が綺麗に抜けてます(笑)。発酵後から瓶詰めまでにしばらく時間を開けたかのようです。

到着が遅れた原因はこれかな(笑)?

ですからキャンディーっぽさも例年ほどはしませんが、ワインに落ち着きがある(笑)。飲みやすくてグイグイ行けます(笑)。ガロフォリがこんなに飲みやすいノヴェッロっを造るとは!なんて感動しながらあっという間に1本空けちゃいました(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半 201610

Nov 01, 2016 by weblogland |
●ピノ・ノワール 2015年 カーブ・サン・ヴェルニ フランス中央部 赤 I.G.P. ピュイ・ド・ドーム 750ml 1681円税込み
「おっ!これ濃厚。しかも軟らか(笑)。こういうワイン好きなんですよ(笑)」
「じんわり中から香りが出てくる。
噛みながら楽しむようなワインだね。」
「香りはベリー系ですよね。ピノと言えばピノ・ノワールだよね。でもブルゴーニュとはだいぶ違うかな?
旨いんだけどねぇ(笑)。」
家内「このワイン、フランス中央部
オーベルニュのピノ・ノワールです。」
「そう言えば前の試飲会でやりましたよね。あのワインに似てる(笑)。」
私「ご名答でございます(笑)。あのときはガメイの亜種でガメイ・ド・ベルニュでございました(笑)。」
「このピノ・ノワールはあれに良く似てますよね(笑)。それってテロワールなんですか?」
家内「土壌は花崗岩の風化した水捌けの良い土壌です。ボジョレーの銘醸地も花崗岩土壌です。そうするとテロワール以外説明がつきません。」
私「ガメイとピノ・ノワールは兄弟品種ですから、似ていることは不思議ではないかもしれませんが、このワインはかなりガメイっぽいです(笑)。」
「仮にガメイとしたってクリュ・ボジョレーくらいの水準だから、コスト・パフォーマンスは高いね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。このワイン実は協同組合のものです。
通常協同組合のワインですと色々な生産者のワインを持ちより混ぜで造られますが、これは混ぜた感じがしません。インポーターさんによると決まった畑のピノ・ノワールだけで造っているそうです。それゆえ、混ざった感じや薄まった感じがしません。」
家内「彼の地ではまだピノ・ノワールの栽培が盛んでないんでしょうね。」
「ところで面白いラベル・デザインですよね(笑)?」
私「はい(笑)。オーベルニュにはミシュランの本社があり、フランスの交通標識を作っているそうです。それをパクったそうです(笑)。もちろん敬意を表してです(笑)。」
「それイイね(笑)!」

●ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2009年 ドメーヌ・ド・ラ・プレット フランス ブルゴーニュA.C. 赤 750ml 2700円税込み
「本命のピノ・ノワールですな(笑)。」
「これ何本も飲んでるけど、いつも美味しいんだよね(笑)。」
「ストロベリーの香りが凄く綺麗で途切れない、しかも複雑。土やスバイスなんかのニュアンスが心地よくしてくれてる。」
私「これ昨日抜栓してます。今日の方が香りは出てます。さすがでございます(笑)。」
「このワインの色が一番薄いんですね。」
「それに騙される(笑)!」
「これぞピノ・ノワール!」
家内「色は薄いけどとても強く感
じます。」
「何故ですか?」
私「色が薄いのは醸しの期間が短いだめです。味わいが強いのは房ごと発酵する。いわゆる全房発酵だからです。」
「それってどういうことですか?」
私「今風ですと梗から葡萄果を取り除き粒だけで発酵させるスタイルが主流です。そうすることにより効率良く早飲みのワインを造れます。」
「マスキューさん!飲んでみてどうやって、除梗してるのかそれとも除梗しないで房ごと発酵させているのか?解るのですか?」
私「核心的なご質問ありがとうございます(笑)。果梗を残すとリンゴ酸の量が増します。」
「果梗って木質だからタンニンが増すのではないのですか?」
私「私も最初はそう思っていました。でもそれだと全房発酵した薄い色のピノ・ノワールの強さの説明がつきません。実際に葡萄の芽や果梗をかじるとリンゴの味がします。全房発酵の強さは梗由来の酸の量の多さでございます。」
「なるほど!そうなんですか。こんどかじってみます(笑)。」
私「ただし、ブルゴーニュのピノ・ノワールの場合、全房発酵する時は
プレスをしません。自然に流出した果汁のみでワインを造ります。ですから贅沢(笑)。」
「今のブルゴーニュもそうなんですか?ほとんど除梗してますよ。」
私「はい。ほとんど除梗してるようです。昔ながらのクラシックな全房発酵するドメーヌは少ないのが現実です。」
「ソムリエ協会の教本でも、赤ワインは除梗して造ると書いていますよ。」
私「はい。その通りです。除梗した方が歩留まりが良いのと、醸造時の葡萄果汁の汚染などのリスクが低減します。あと売りやすい早飲みに仕上げやすいです。」
「???ではどちらが良いのですか?」
家内「20年以上寝かして熟成の醍醐味を楽しみたいのなら、全房発酵したものです。」
「除梗したワインは熟成しないのですか?」
私「古典的なブルゴーニュの熟成はしません。」
家内「例外的にイタリアなどのとても強いワインですと、除梗していても驚くほどの生命力を持つものがあります。」
「そう言えば昔のブルゴーニュ・ルージュって若いうちはライム香が
強くてすぐになんか飲めなかったよね(笑)。あの当時はすぐに飲めるピノ・ノワールが欲しかったな(笑)。」
私「どちらか選択するのは飲み手の権利ですよね(笑)。それを狭めるのは生産者や我々の怠慢かな(笑)?」
家内「最近は今風の次のスタイルを
模索する生産者や、造りを昔風に回帰するスタイルも出てます。楽しみですね(笑)。」
「変わらない生産者もいるし(笑)。」
「試飲会で最初に出たアルベット・イ・ノヤなんかも模索してるんですね。」
私「酸がなくファットで飲みやすいワインは酸がないだけにどれも似通ってしまいますから、それを乗り越える努力をするようになってきたのだと思います。」

〇『エキスプレッション・サヴァニャン・フローラル』2011年 ドメーヌ・グラン フランス 白 コート・デュ・ジュラA.C. 750ml 2730円税込み
「最後は白ワインですね。マスキューさんの意図を感じるなぁ(笑)
。」
私「読まれてますね(笑)。」
「これ、香りが凄い!強くて複雑」
「花の香り!」
「そうそう。果実というより花。マスキューさん言うところの高山植物
ですね(笑)。」
「ラベルに書いてある通りの『フローラル』だね(笑)」
私「白、黄色、ピンク、赤の花の香りがします。」
「イタリアのレジーナ・ディ・フィオーリに似てるってブログに書いてあったけど、たしかにそうだよね(笑)。」
「でもこっちのほうがレジーナよりスパルタン 強い気がするかな?」
「いかにも山のワインって感じ(笑)。」
「今は香りに圧倒されてますが、奥にものすごく巨大なものが隠れてますよね(笑)。」
「旨味、ミネラル、う~ん。花以外のニュアンスも沢山有りそう(笑)。」
「マスキュさん。このワインは翌日
飲むと、花の香りより詰まって複雑な旨味や切れのある密度感が優先しますね。重さが出てくる。」
「チーズっぽさ??、石っぽさ?、栗とか穀物?、」
「茸もあるかな(笑)?」
「マスキューさん!このワインは木樽熟成してるんですか?」
家内「してると思います。おそらく古樽かと。樽の香りは解りませんが。」
私「酸の角を取るような樽の使い方ですよね。でも、資料が全くないので詳しくは解りません(笑)。」
家内「ホームページを見ても あっさり 手掛かりがありません。」
私「文献にも載ってない(笑)。」
「それって商売っけがない(笑)?でもワインはヤル気充分だから(笑)、自信があるんだろうなぁ(笑)。」
私「左様かと(笑)。」
家内「サヴァニャン単一品種でこれほど複雑なワインが出来るとは驚きです。」
「マスキューさん!インターネットでサヴァニャン調べると、かなり古い品種のようです。ですからポテンシャルは高いようですよ。」
私「ありがとうございます(笑)。また好奇心がウズウズしています(笑)。」

お忙しい中、ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半 201610

Oct 31, 2016 by weblogland |
まずは、残念ながらの終売商品となった。
●テンプラリーニョ クラシック 2013年 アルベット・イ・ノヤ スペイン ペネデスD.O. 赤 750ml 1300円税込み
私「以前は扱いがありましたが、お値段が高くなったので扱いをやめてました。ところが今回、インポーターさんが取り扱いをやめることになり終売セールとなりました!」
「へぇー。いろんなことがあるんですね。」
「人生色々(笑)。古いかな(笑)。」
家内「ワインのスタイルが変わったのも一因のようです。この家はペネデスでは有機栽培を最初に始めた家
です。マスキュー扱いのロシャレルさんなんかと仲良しです(笑)。」
私「あの山羊ラベルの家です。」
「マスキューさん!スタイルはどう変わったんですか?」
私「酸を残すスタイルに変わりました。甘くてキャッチーな従来のスタイルから変わったようです。」
「なるほどね。確かにしっかりしてる。」
「サンジョヴェーゼらしいベリーの香り。」
私「すみれっぼさもあります。」
「マスキューさんインキっぽいのは?」
私「それそれ(笑)。すみれっぼさと同じです(笑)。」
「このワインはかなりしっかりしてる。酸がある。明るさがあって好きだな(笑)。」
「店長!これサンジョヴェーゼらしくてイイ(笑)。果実味が凄く綺麗ですね(笑)」
家内「甘さも時間が経つと増してきます。」
「軽いんだけど軽くない(笑)?ディテイルも複雑ですよぉ。」
「軽ーく飲めちゃう。でも、スペインらしくないよね。もっと樽香が強くて甘いのがスペインらしいスタイルだよね。」
私「そーなんです。きっと時代の先を考えてるんだと思います。」
「開けてから1日ったものは後味にほんのりオレンジのニュアンスがあるよね。じんわり美味しい。」
「最初の印象はちょっと地味だけど
、実は質が高いんですね(笑)。じっくり比べて飲まないと気づかない。
マスキューさんは徹底的に飲んでから試飲会に出してくれるんですね(
笑)。」
私「お褒めいただきありがとうございます(笑)。仕事ですから(笑)。それでもテイスティングを外すことがあります(笑)。ここだけの話ですが
(笑)。」
家内「在庫限りの特別価格ですからお見のがし無く!」
「これだけしか無いんですか?」
私「念のため追加発注もしてありますから11月いっぱいくらいは大丈夫かとは思いますが…。」
「う~ん。いつまでもあると思うな親とワイン(笑)。」

●モンテフィーノ レッド 2008年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤  ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 1620円税込み
「マスキューさん。このワイン前から扱ってましたよね?」
私「はい。2005年のリゼルヴァが定番でした。凄く美味しくて良かったのですが、コルクがもう限界なので、今回リリースの新しい2008年を入れました。」
「あっ!これウマ(笑)。この価格でブーケが楽しめるのはスゴいですよ(笑)!」
「熟成してるね。完璧(笑)。」
私「真円ですよね(笑)。」
「マスキューさん。果実味はあまり明瞭じゃないんですね。これはスタイルなんですか?」
私「はい。暑い産地のワインは基本的にあまり香りが立ちません。例えばリースリングやピノ・ノワールみたいではありません。ただ、良いワインはじんわりシンプルな果実の香りがしてきます。ちなみに私のグラスのワインは昨日から注いだままのものですが、熟したプラムの香りがしっかりしかも柔らかに出てきています。」
「えっ!それでは失礼して(笑)、クンクン。あー‼プラムや干し杏子の凝縮した香りが凄い。今僕が飲んでるワインは明日になるとこうなるんですね?これってかなり凄いことですよね。」
「今飲んでると腐葉土や甘草みたいな甘さがしますけど、中にプラムが隠れてるんだ(笑)。」
「癒される味わいでイイね(笑)。ポルトガルのワインってたっぷりしてて好きだな(笑)。」
「マスキューさん。定番のアトランティコも置いておくとこんな風に成るんですか?」
家内「アトランティコはもう出来上がっていますから、こうは成らないと思います。」
「アトランティコも濃いけれど早飲みだからですか?」
私「左様かと。」
「マスキュさん。ポルトガルのワインを試飲会で飲んだのですが、割りと熟成が早かったり、樽香が強すぎたり、なかなか良い熟成状態のワインが少ないんですよね。」
私「そーなんです。暑い産地ですから酸が少ないし、実際長い樽熟成より瓶熟成を長くした方が良い結果が出るような気がします。」
「何故ですか?」
私「解りません(笑)。ポートワインに似てるのかな?」
家内「経験的に10年の熟成期間くらいが限界かも?」

衝撃のマスキューデビュー!
●ラ・ヴィ ピノ・ノワール 2014年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア 赤 ムンテニアI.G. 750ml
1286円税込み
「店長!ラズベリーの香り!ピノ・ノワールだぁ(笑)。」
「うんうん。ちょっと涼しげのピノ・ノワール。ブルゴーニュと言われても不思議に思わないよね。」
「余韻はそんなに長くないけど、綺麗なピノ・ノワールですよね。」
私「ありがとうございます(笑)!ブルゴーニュのどこと言われると困りますけど、香りは涼しげでショレイ・レ・ボーヌっぽいかな?いやいや、ブルゴーニュみたいな腐葉土などの湿ったニュアンスが感じない点独特かも?」
「なるほど、石と石をぶつけた時の埃の匂いがします。」
「ミネラリーでドライな印象かな?」
家内「あと、こけももの香りも入ってますからチャーミングですよね(笑)。」
「酸もしっかりしてるし、ワイン自体がピノ・ノワールになってるよね(笑)。」
私「無理にピノ・ノワールを造ったような感じがしません。」
「ニュー・ワールドなんかのピノ・ノワールとはだいぶ違うよね。無理に濃く造ってないし、樽香に頼ってないし。」
「そうそう。ニュー・ワールドや安いブルゴーニュのピノ・ノワールって、一口目は美味しいんだけど、グラス1杯飲む頃にはピノ・ノワールの香りがしなくなってくる(笑)。何飲んでるのか解らなくなる(大爆笑)。」
「何千円もするワインもですか?」
私「残念ながら…。」
家内「このワインも翌日になると香りは落ちてきますが、しっかり感はあります。ワインとしてはちゃんとしています。」
「マスキューさん。このワイン、土壌は石灰質ですか?ピノ・ノワールって石灰質が合うんですよね?」
私「実は花崗岩の風化したシストのようです。水捌けが良く葡萄の根も深く張るようです。」
家内「気候はブルゴーニュに似てるようです。緯度はローヌと同じです。」
私「畑も平らな平原ですから、作業効率も良いですね。もともとヨーロッパ系葡萄の原産地ですからワインには適した地です。EU に加盟してからお金が流れてきてワイン産業が復活したようです。」
家内「そんな経緯から、栽培される葡萄品種は売りやすいカベルネとかメルロなどのフランス系のものが目立ちます。でもこれから在来種や特別なスタイルのワインを作り出すと思います。」
「期待できそうですよね(笑)。」
「我々のピノ・ノワール信仰を崩すかも(笑)?実際ピノ・ノワールとしては驚くほど安い。値段が倍になっても品質が倍になったら革命的なものが出来ますよね(笑)。」
「そうだよ!グラン・クリュ並みのピノ・ノワールが2000円くらいで飲める日が来るかも(笑)?」
「でもそうなったら馬鹿みたいに高くなるんじゃない(笑)?」
「それは言える(笑)。高くなる前に楽しむしかない(笑)?」

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みっしり詰まっています - コート・デュ・ローヌ レゼルヴ 2014年

Oct 27, 2016 by weblogland |
お客さまから頂いたワイン・レビューを紹介します。

対象ワイン: コート・デュ・ローヌ レゼルヴ 2014年 ドメーヌ・グラン・ヴヌール

開けて1時間ほど間を置いてグッと柔らかさの出始めた頃から好いです。

翌日は、コーヒーやチョコレート、ストレートに出てくるレーズンの香りがドッシリと重厚で密な印象です。タンニンの舌触りも細かくなっていくように感じます。個人的には、開栓後すぐのわずかに舌にサラサラと来る感じが好きですが。

アルコール度数も高く重厚ですから、ゆっくりじっくり、チビチビと楽しむのが好さそうです。

お薦めレベル:★★★★

by miret biscuit 様

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サンセールのロゼ-あのパスカル・コタ

Oct 11, 2016 by weblogland |
一昨日のことです。
大日本ロゼ・ワイン普及協会会頭のK さんがマスキューにご来店されました。たまたま、取り寄せたロゼのサンプルが来ていました。ただし
、このロゼちょっとお高い(笑)。家内ともども『1本しか取り寄せなかったけど、いつ飲もうか?簡単には開けられないよね。5000円もするロゼを開けるには勇気が必要(笑)。』



そんな中に会頭のご来店です(笑)。
会頭「おっ!このロゼなんですか?」
会長(家内)「へへへ(笑)。実はサンセールのロゼです(笑)。あのパスカル・コタのものです。」
会頭「おー!でも、ラベルにはヴァン・ド・ターヴォラって表記してますね?」
理事長(私)「実は行政当局から畑の一部を公共駐車場にするために供出を要請されましたが、それを断ったためにA.O.C. 指定を外されたようです(笑)。行政の嫌がらせですか(笑)。」
会頭「このロゼ、セパージュは何ですか?」
会長「ピノ・ノワールで直接圧搾法で造られてます。」
会頭「じゃあ、高いのかな?しかもコタだし(笑)。」
理事長「お察しの通り(笑)。5000円くらいします(トホホ)。」
会長「一度飲んでみようと思って取りましたし、ちょうど会頭もいらっしゃったし、この際飲んでみますか(笑)?どうせマスキューじゃ売れないでしょうし(笑)。」
理事長「(しぶしぶ)賛成!(笑)。」
会頭「おー!甘いですな(笑)。しかも、残糖の甘さじゃないよね。」
理事長「酸の分量もスゴいけど、全く暴れていない!有り様は貴族的(笑)。」
会長「えっへん(笑)!でも、コタの白ワインのようなトロリとしたイメージじゃないのが意外だったかな?」
会頭「羊の皮を被った狼?狼にしてはエレガント過ぎるかな(笑)。背後に潜む物が想像できないほどだね。」
理事長「これってまだピノ・ノワールらしさは出てないけど、時間がたつと出てくるんだろうな。」
会長「ビルカール・サルモンのロゼ・シャンパンにスタイルが似てるよね。あれも直接圧搾法だし。」
会頭「長期に熟成しそうなロゼだね。こんなのは初めて経験しましたよ。」

インパクトありました(笑)。

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テーマはフルーティーで豊満なソーヴィニヨン・ブランで

Sep 30, 2016 by weblogland |
ここのところまた取り寄せたサンプル飲んでます(笑)。
テーマはフルーティーで豊満なソーヴィニヨン・ブランです(笑)?
ソーヴィニヨン・ブランって軽やかで爽やか、でもちょっと癖がある(笑)。アンモニア臭が特徴的。
ニュージーランドだと青空を突き抜けるような切れ切れのイメージかな(笑)。ボルドーもバランス重視だからセミヨンなんかが入ります。
フルーティーで豊満なソーヴィニヨン・ブランというとやはりサンセールかな?コタのワイン辺りが代表格。それ以外だとあまり知りません。
でも、ロワールのソーヴィニヨン・ブランのなかにはサンセール以外にもきっとスゴいワインがあるはず。
ロワールだとどうしてもシェナン・ブランに気をとられ勝ちですが(笑)、こってりしたソーヴィニヨン・ブランはあるはず!
目下捜索中です(笑)。
お買い得な高級白ワインがあるはず!

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試飲会の反省会 201609

Sep 29, 2016 by weblogland |
試飲会の反省会です(笑)。
私「今回コンティ・ゼッカの白と赤はさすがに数出たね(笑)。想定内だったね。」
家内「コスト・パフォーマンスは良いし、あとなんと言っても飲みやすい(笑)!」
私「確かにキャッチィーな味だけど、あの価格であの味を実現したのはスゴいことだよね(笑)。説得力あるもんね(笑)。インポーターさんの試飲会でもコンティ・ゼッカのあの2本は突出してたよ(笑)。」
家内「面白いもので、あれが1500円だったら色褪せるんだよね(笑)。」
私「そうそう。そこが難しい(笑)。」

ワインの無料試飲会テースティング記録

家内「私は今回ゼルボーネのワインの中でキアレットが一番売れたのが嬉しかったな(笑)。」
私「実に美味しいよね、あのロゼ。
驚くほど美味しかったし、経験値上がったよ(笑)。」
家内「『大日本ロゼ・ワイン普及協会』としては一押しロゼ・ワインで沢山の方に飲んでもらいたいワインだよ(笑)。」
私「明日インポーターさんの在庫聞いてみるけど、数が少ないから無理じゃないかな?価格も無理して低くつけたみたいだし。」
家内「あれ飲んだらロゼの印象が変わるんだけどなぁ。」

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桝久 試飲会リポート 後半 201609

Sep 27, 2016 by weblogland |
さてさて、最先端の巨大ワイナリーの次は、3ヘクタールを夫婦で耕作するマンパワーと智恵の塊ロ・ゼルボーネのワインです。

○『レ・ギャーレ』ビアンコ 2014年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ビアンコ 白 750ml 1944円税込み
「あれ?変わってる(笑)。でもなんか凄い(笑)!」
「癖が目立ってある(笑)。でもパワーと個性が飛び抜けてる(笑)。」
「色もメチャクチャ濃い。オレンジ色に近い。」
「渦巻いてる(笑)。」
「私には強すぎる(笑)。無理(笑)。」
「シェリーっぽさ。これは好みが別れるかな?」
「旨味がたっぷり(笑)。」
「マスキュさん、これって品種は何ですか?」
私「ガヴィ等で使われるコルテーゼです。」
「へぇー。こりゃ解らないな(笑)。」
「ジャスミンの香りや、ハーブの香りが吹き出てますよね(笑)。あー、ナツメグ。カレーに入れる香辛料を強く感じる。」
「シェリーみたいな酸化したニュアンスが香りと一緒になって気にならなくなってくる。」
私「この白ワインは独特ですよね(笑)。SO 2 は使っていません。色も濃く今流行りの『オレンジ・ワイン』の範疇なのかな?」
「マスキュさんは『オレンジ・ワイン』なんて言ってワイン売るの嫌でしょう(笑)?」
私「読まれてますねぇ(笑)。」
家内「オレンジ・ワインって素焼きのアンフォラで熟成したプリミィティブな造りのワインですよね?イタリア北部や中欧なんかの田舎で伝統的に造られてるワインですよね。」
「ワイン雑誌なんかでよく取り上げられてますよね。割りと高いけど(笑)。」
私「造られてる現地の町ですぐ飲むには楽しめますが、あれをそのまま輸出するには無理があります。素焼きのアンフォラ熟成はかなり危険。
少なくとも陶質の甕ならまだしも…
。ホーロー引きやステンレス・タンクだって良いし。それを『オレンジ・ワイン』と名付け第3のワインとして売り出す戦略は胡散臭い(笑)」「イギリス的なビジネスを感じますね(笑)。」
「あと価格が馬鹿高い(笑)。」
「まあ、飲みやすいだけの今風のワインとは違うし、面白いワインだと思いますが、外れも多い。何度か外れました(笑)。」
「店長!そんなこと言っちゃダメですよ!『オレンジ・ワイン』ってだけで飛びつく人は沢山いるんですから(笑)。売れますよ(笑)。」
私「失礼しました(笑)。へそ曲がりなもんで(笑)。」
「そのへそ曲がりがイイんですよ(笑)。」
私「誉められてるのか、慰められているのか(笑)?」
※試飲会のあとに気がつきましたが、このワイン シャルトリューズに似ています。どちらかと言えばジョーヌに近いかな?ペコリーノなんかを食べながら飲んだら美味しいんでしょうね(笑)。

◎キアレット 2013年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ロゼ ヴィーノ・ロサート 750ml 1573円税込み
「マスキュさん!このキアレット色がとても濃いですよね。薄い赤ワインに近い(笑)。」
私「そーなんです(笑)。キアレットは黒ブドウをすぐに圧搾しますから
本来は淡いピンク色。きっともともとの黒ブドウのタンニンが濃いからかと。」
「これ凄い!白みたいな酸化したニュアンスはないけど、共通した味わい。旨味が半端ない!」
「白同様に野趣溢れる味わい(笑)。」
「森のなかにピクニックに行って、ハムやチーズを挟んだパニーニなんか食べながら飲みたい気分になりますね(笑)。」
「広がりとか奥行きがスゴくある。余韻も長い。こんなロゼ・ワインは飲んだことありませんよ(笑)。」
家内「ありがとうございます(笑)。私も今まで経験したことのないスケールのロゼ・ワインです。こんなに美味しいロゼは飲んだことがありません(笑)。」
私「果実味は干した杏子やブラム。鮮烈で力強いです。ドルチェットらしい果実味です。」
「ドルチェットと言うとネッビオーロやバルベーラなんかの下のランクだよね。ランクは下かも知れないけどこんなにも美味しいんですね(笑)」
私「チェリーやベリー系のいわゆる高貴な香りはしませんけれど、実に味わい深く美味しいかと(笑)。大変な尽力を感じる味わいです。」
「マスキューさん!ゼルボーネのワインの中ではこのロゼ異常に安いんですが、何故ですか(笑)?」
家内「『大日本ロゼ・ワイン普及協会会長』の私が言うのもナンですが(笑)、ロゼ・ワインはあまり売れません。それでインポーターさんが売れるように価格を押さえたんだと思います。実際ゼルボーネの輸入本数で一番少ないのがロゼでした。」
「なーるほど!嬉しくも悲しい話しですね(笑)。」
大日本ロゼ・ワイン普及協会会長大推薦の飲むべきロゼ・ワインでした(笑)。

●『レ・ぺルゴーレ』2013年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ロッソ 赤 750ml 1851円税込み
私「このワインもドルチェット100%です。造りの特徴としてはボジョレーのようなマセラシオン・カルボニックをしています。」
「マセラシオン・カルボニックって?」
私「密閉式タンク内で発酵させます。飲むと府に落ちますよ(笑)。」
「あっ!キャンディーっぽい(笑)。ボジョレー・ヌーボーに似てる(笑)。」
「うんうん確かに似てる。でももっと濃い(笑)。これ軽いワインじゃないよね(笑)。タンニンが滑らかだけど凄く緻密。」
「あと、酸の強さはボジョレーとは違うかな?」
私「ご明察でございます(笑)。マセラシオン・カルボニックで発酵後一年間ステンレス・タンクで熟成しています。やわな早飲みのワインではありません(笑)。」
「ボジョレーみたいと言ってもクリュ・ボジョレーの良いワインレベルだよね。」
私「時間が経つとキャンディーっぼさが消えてドルチェットらしいブラムのニュアンスが出てきます。柔らかに造っているようですが、実はスパルタンな良さがちゃんとあります。」
家内「畑は3ヘクタールしかありませんから、ブドウの栽培の仕方は同じはずです。作柄ヴィンテージによって醸造方法を変えるようです。」
私「ゼルボーネはキュヴェ名がコロコロ変わります(笑)。」
「ラベル・デザインは3パターンですよね。でもよくみるとブドウの色なんかが違ってる(笑)。」
「小技使ってますなぁ(笑)。」
「マスキューさん、葉っぱのラベル・デザインのキュヴェは今回入らなかったのですか?あのランブルスコみたいに泡立つ赤ワイン(笑)。」
私「来ました。飲んでみましたが、まだまだ強すぎて飲み頃ではありませんでした。2007年と2013年です。今回は瓶詰め前に若干SO 2 を入れたようで泡立ちませんでした(笑)。様子を見て入荷させる予定です。」


●ドルチェット・ディーオヴァーダ 2005年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ 赤 ドルチェット・ディ・オヴァ-ダ
D.O.C. 750ml 2314円税込み
私「これを飲めばゼルボーネの真の力量が解ろうかと思います(笑)。」
家内「なんと2005年でございます(笑)。」
「色は落ち着いてるけれど、古い感じはありませんよね。香りにも酸化臭もしない。重い還元臭はしますね。大物感あるね(笑)。」
「スケールが大きい!タンニンと甘さのボリュームが素晴らしい!」
「圧倒的!」
「良いワインには時間が必要なんだと実感しますね(笑)。」
「マスキューさん、このワインとても強いですけど全房発酵してるのですか?」
私「除梗しています。けれども生命力は大したものです。10年経っても枯れません(笑)。」
「店長!ビオ系のワインは除梗する場合が多いですよね。リスク回避なんでしょうね。だから割りとワインが持たない(笑)。これは本物ですね
(笑)。」
「こんなワインがあるんですね。よく日本に輸入したしたよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。あとゼルボーネの赤ワインは共通して
ピリッとしたワサビ菜のニュアンスがあります。何故か解りませんが。
一度生産者に会って話を聞きたいものです(笑)。どれも好奇心を掻き立てられる面白くて質の高いワインです(笑)。」

ありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半 201609

Sep 25, 2016 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
ここのところ雨続きで気温も下がり気味、皆さんのワイン・スイッチ入ったようです(笑)。これからマスキューも全開かな(笑)?

今回のテーマはイタリア。大規模で最先端を行くプーリアの巨人コンティ・ゼッカと、ピエモンテの外れで夫婦で3ヘクタールの畑に全てを捧げてワインを造るロ・ゼルボーネ。どちらにも良さがある‼

まずはコンティ・ゼッカのデイリーな白と赤からスタートです。
○ドンナ・マルツィア シャルドネ バリック 2015年 コンティ・ゼッカ イタリア プーリア 白 サレントI.G.T. 750ml 1110円税込み
「おっ!これ飲みやすい!」
「グビグビ行ける(笑)。危険だよ(笑)。」
「我が家だと一辺に3本くらい必要かな(笑)。」
「力はあるけど力づくじゃないし。
ふっくらして美味しいですね。シャルドネですか?」
「シャルドネって書いてあるよね。
でもブルゴーニュなんかのシャルドネとは印象が違いますよね?」
家内「シャルドネが85%にマルヴァジアが15%です。香りはマルヴァジアらしいグレープ・フルーツのニュアンスが強いですよね。シャルドネの香りは感じません(笑)。でも、翌日になると、『あー、シャルドネ入っているのかな?』みたいな感じです(笑)。」
私「シャルドネが繋ぎでありベースになっていますね(笑)」
「繋ぎの4番バッター(大爆笑)。」
「でも、これだけ美味しいんだから問題ないね(笑)。」
「マスキュさんラベルにバリックって書いてあるけど、樽のニュアンスあまり感じませんよ?」
私「はい。アメリカン・オークで造ったバリック(225L )で1~2ヶ月熟成したようです。新樽比率は50%です。塩梅が上手です。あとマロラクティック発酵はしませんから、これも上手い塩梅のうちです(笑)。」
「マロラクティック発酵はしないんだ。それで酸を感じるんだな。安い価格の割に驚くほどしっかりしている。」
「樽のニュアンスを厚みに反映してますよね。」
私「自身のワインを知り抜いた上に
その欠点を補う努力とテクニックの積み重ねは素晴らしいと思います。」
「暖かなプーリアのワインかといって、糖分に頼った力づくなスタイルじゃないところがイイよね。」
「これってアルコール分は幾つですか?」
家内「12.5%です。」
「南イタリアにしては低いですよね?」
私「収穫時期を完璧に管理してますね(笑)。最新の管理機器で糖度を管理してるはずです。」
「クラウド使った通信管理システムだな(笑)。」
「糖度計って比重の違いを光で測るヤツですよね。あれって日本人が発明したんですよ(笑)。」
私「知らなかった!よくご存じで!」
「安藤さんと言う方が造ったそうです。実は関連の会社と仕事でつながりがありまして(笑)。」
私「新しいネタが増えました(笑)。ありがとうございます(笑)。」
家内「あと収穫は、徹底的に畑仕事で腐敗果や未熟果を取り除いてから、気温の低い深夜から早朝にかけて機械で一気にやるそうです。畑だけで380ヘクタールありますから、効率的にやってますね(笑)。」
「そんなに広いんですか!?」
家内「所有する地所は800ヘクタールあるとか。」
「どんだけ~!想像つかない(笑)。」
家内「1ヘクタールが100m × 100m ですから、それを一枡とすると800個だから100m × 80km 。想像を絶しますよね(笑)。」
「80km っていったらここから北関東まで行っちゃう(笑)!」

続いてもコンティ・ゼッカの赤
●トレ・グラッポリ 2015年 コンティ・ゼッカ イタリア プーリア 赤 プーリアI.G.T. 750ml 1157円税込み
「うわっ!これ甘くて飲みやすい!」
「マスキュさん、これも上手く出来てますね(笑)。」
「チョコレートっぽさもあるし、南イタリアらしいし、第一安っぽくないよね(笑)。」
家内「今日より明日の方がより甘く感じますよ(笑)。」
私「開けてからすぐに崩れません。しっかりしています(笑)。」
「このワインは品種はラベルに書いてある『3』種類ですか?」
家内「プリミィティーヴォとネロ・ダーヴォラとカベルネ・ソーヴィニヨンですね。」
「甘くて滑らかなのはプリミィティーヴォかな?」
「カベルネ・ソーヴィニヨンはなんのために入れたのかな(笑)?」
家内「よくぞお気づきで!植物っぽいニュアンスだと思います。これがあるからより甘く感じるんだと思います。」
私「ちょっとアロエみたいな青臭い感じが隠し味的な役割をしてますよね(笑)。いわゆるカベルネ・ソーヴィニヨンの果実味は感じません(笑)。」
「カベルネも繋ぎの4番バッター(笑)?」
「いやいや、いぶし銀の2番バッターじゃない(笑)?」
「この赤ワインはどのくらい持ちますか?しっかりしているから寿命は長そうですが?」
私「2~3年で飲みきるのが良いと思います。コルクもDIAM 2を使ってます。」
「DIAM 2って何ですか?」
私「2年間ブショネの非発生を保証した最新のコルクです。コルクにもお金かけてます(笑)。この価格帯のワインにはあまりDIAM は使われませんから。」
「この赤ワインすっかり出来上がった美味しいワインだと思いますが、
ヴィンテージは何時ですか?」
家内「先程のシャルドネと同じ2015年です。あとアルコール分も同じ12.5%です。白同様に管理は完璧なんでしょうね。」
「えー!そんなに若いんだぁ!」
「なんか秘密あるんですか?」
私「インポーターさんの資料からはわかりませんが(笑)、発酵・熟成に木樽は使ってません。ミクロ・オキシダシオンはやってるかと。マロラクティック発酵も一部コントロールしてるかも?」
「う~ん。でも味わいにプラスしているから、全然構わない(笑)!」
私「これが2千円以上だったら怒りますが(笑)、この価格帯ならばウェルカムですよね(笑)。」
「逆に誉められるべき技術力だよね
(笑)。」

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天職ですね(

Sep 19, 2016 by weblogland |
う~ん。
季節の変わり目ですね。
4~5日前に膝が痛くなり、ここ2~3日は腰が痛い(笑)。
膝の痛みが1日で引いてシメシメと思った矢先に今度は腰。ダブルパンチです(笑)。まあ、昔みたいにぎっくり腰の連続攻撃にあった訳ではありませんから(笑)、まだ耐えられる痛さ。じんわりチクッと痛い(笑)。
こんなときは、アルコールを控えてじっとしているのが良いのですが、
テイスティングしなくてはならないワインが10数本。真剣なテイスティングですから飲み込まない訳にはいきません(笑)。しっかり味わないことは許されません!心を鬼にして
笑顔で飲んでいます(笑)。
天職ですね(笑)。

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ドンナルーチェ 2015年 の追跡試飲

Sep 16, 2016 by weblogland |
よーやく終わりました!

う~ん。

終わったといった方が良いかな(笑)?

8月3日から延々9月15日までロングランで試飲し続けたドンナルーチェ2015年の試飲です(笑)。

とろみと甘さが増してマーマレードみたいになりました。もう少し経つともっと甘味が増してもっと近くなるかな?

でもですね、もうワインが無くなってしまいました(笑)。これ以上の追跡は諦めます(笑)!

まあ、それにしても凄い生命力でした。抜栓して40日以上経っても、まだまだ美味しく飲めましたからね(笑)。当初はスタイルが変わったからたどり着くところも違うかも知れないと思っていましたが、だいたいいつも通りにマーマレードのようになりました。それにしても時間はかかりましたが(笑)。

また、ドンナルーチェのこと、ワインのことが少し解ったような気がします(笑)。

あとでドンナルーチェ2015年の記載にまとめておきますから、ご覧くださいませ!

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今月末のマスキュー試飲会のラインナップは一気に決まりました

Sep 15, 2016 by weblogland |
ふー!
今日は11本の試飲サンプルの試飲です(笑)。



一度インポーターさんの試飲会で飲んでみて気になったもの5本と、以前扱っていたものの品切れとなりそれがまた再入荷したものです。
試飲の結果、今月末のマスキュー試飲会のラインナップは一気に決まりました(笑)。
決まるときは早い(笑)。
コストパフォーマンスに優れた南イタリアのワインが2本と、ピエモンテの奇才ロ・ゼルボーネの4本です。白、キアレット、赤と驚きの味わい。ゼルボーネは凄いワインを造りますぞ(笑)。
23、24日の試飲会が楽しみです(笑)。

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トレスコーネ2012年-高いポテンシャルに折り合いがとれています

Sep 08, 2016 by weblogland |
昨日は『トレスコーネ2012年』を飲みました。イタリア ウンブリアであのスーパーカーメーカーのランボルギーニ社が所有するワイナリーのワインです。

仕入れた当初は力が有り余り良さが隠れていました。家内とは、夏過ぎたら絶対に向上するはず!と確信しておりました(笑)。そんなわけでそろそろ飲んでみようかと(笑)。

実に旨かったでした。

高いポテンシャルに折り合いがとれています。ずっしりした重量感に果実味が伴いお腹がいっぱいになります(笑)。もちろん早く飲めるように今風の造りですが、それでも4年かかりました(笑)。柔なトスカーナのサンジョヴェーゼとは違う強靭さがありました(笑)。

う~ん!

一本とられたな(笑)。


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桝久 試飲会リポート 前半 201608

Aug 29, 2016 by weblogland |
昨日、一昨日と天候不良の中ご来店くださいましてありがとうございました!
まずは、アメリカの泡です(笑)。
◎ブラン・ドゥ・ノワール N.V. ラック&ドリル カリフォルニア ノース・コーストA.V.A. 発泡性 白 750ml 2913円税込み
「とりあえず、冷えた泡は夏場の鉄則(笑)。あ~旨い(笑)。でもこれほんとに旨い(笑)。」
家内「残糖分が少しありますから、強めに冷やしています。」
「マスキューさん!シャンパンってあまり強く冷やさない方が良いって本には書いてありますが、ほんとなんですか?私はビールくらいに冷した方が好き(笑)。今日くらいの方が美味しいですよね?」
私「おっしゃる通り!この泡は強く冷やすように設計されていると思います。」
「ブラン・ドゥ・ノワールとラベルに書いてありますが、ピノ・ノワール100%なんですか?わりと軽やかですよね。」
家内「実際はピノ・ノワールが70%、シャルドネが30%です。」
「ベリー系のニュアンスありますよね。」
私「赤い果実のニュアンスはありますが、おそらく瓶内熟成で出来た酸だと思います。なかなかしっかり造っています(笑)。」
「でも、シャンパンとは全体の印象が違いますよね(笑)?美味しいんですけどね(笑)?すごく飲みやすいし…。」
私「そこなんですよね(笑)。在り方はクレマン・ダルザスにちょっとにてるかも(笑)?」
家内「う~ん。果実味を重視するスタイルのクレマン・ダルザスはあるよね。」
「店長!シャンパンみたいなナッツィーなニュアンスやブリオッシュみたいなニュアンスは弱いですよね。それよりピュアなアロマに意識が行ってますよね。」
私「さすが!よく飲んでおられますね(笑)。」
「それって何故ですか?」
私「一般にあのナッツィーなニュアンスは乳酸エチルに由来すると言われています。石灰岩を好むシャルドネに出やすいようです。このワインの原料がどんな土壌から造られたか解りませんが、調べてみますね。」
「そっかぁ。カリフォルニアだと買い葡萄が多いから解らないんだ!」
私「そーなんです(笑)。後日お知らせしますね。」
家内「あと、この泡は翌日飲むと良さが実感出来ます。泡もちも良いし、果実味が更に美しくなります。マスキューがこの泡を扱う理由です(笑)。」

○アクロバット ピノ・グリ 2013年
キング・エステート アメリカ 白 オレゴンA.V.A. 750ml 2036円税込み
「オレゴンですね。珍しくアメリカのワインが続きますね(笑)」
家内「へへへ(笑)。美味しいでしょう?」
「奥様のセレクセョンですか(笑)?!」
家内「へへへ(笑)。」
「口の中でジュワっと涎がでる(笑)」
私「ピノ・グリ大好き、原理主義の私としてはピノ・グリとは認めたくありません(笑)。ホント。でも、単純にワインとして旨い(笑)。いかがでしょうか?」
「マスキュウさん!これってブラインドでやったらピノ・グリと解る人はいないよね(笑)。ましてやオレゴンのピノ・グリなんて解るはずない
(笑)。」
私「冷涼さと暖かさが同居してますよね(笑)。この点変(笑)。でも美味しい(笑)。」
「不思議な旨さ(笑)?ミネラル感もあるし、広がりも充分。果実味に旨味が載っているから優しい。」
家内「アメリカのレストランで一番売れているアメリカ産ピノ・グリだそうです。魚介類はもちろんクリームを使った料理なら何でも合いそうですよね(笑)。」
私「ブルゴーニュのピノ・グリみたいにふっくらしていないし、かといってアルザスほどの強さ濃さはないし、北イタリアの突き抜けるような抜けのよさもない。でも、程よく美味しい(笑)。」
「アメリカ特にカリフォルニアワイン嫌いのマスキューさん 最近アメリカのワインの扱いが増えましたよね(笑)?」
家内「別に嫌いな訳ではないんですよ(笑)。価格と味わいがみ合わないワインは扱わないだけなんですよ(笑)。」
私「畑の写真を見ていただくと解りますが、畑を離れると荒涼とした風景ですよね。草木も這えていません。わざわざ水を引いて畑に撒かなければいけません。水くれ用のホースが見えます。無理をして造りますからコストがかかります。」
「あれってホースなんですか?」
私「はい。点滴灌漑と言います。ただしフィロキセラを発生しますから
葡萄樹の寿命が短くなります。枯れたら違う場所に畑を移さなくてはなりません。元々の畑は無くなりブランドだけで売っているワインは沢山あります。」
「だからカリフォルニアのワインは高いんだ!」
家内「でも、中には味わいと価格のバランスがとれたワインも現れ始めました。それは扱わなくてはいけません(笑)!」
私「アメリカのワインが鼻から嫌いで無視してる訳じゃないんですよ(
笑)。隠れてインポーターさんの試飲会には行ってるんですよ(笑)。虚飾に満ちたワインは嫌いですが(笑)。」

●コート・デュ・ローヌ レゼルヴ
2014年 ドメーヌ・グラン・ヴヌール フランス コート・デュ・ローヌA.C. 赤 750ml 1465円税込み
「あっ!この味大好き(笑)!」
「滑らかで、タップリしててイイね(笑)」
「これってグルナッシュの味わいですよね。いかにもらしくて良いですね。しかも安いですよね。」
「ネゴシアンものだから、あちらこちらから葡萄やワインを調達して混ぜて造っているんですよね?」
私「コート・デュ・ローヌの北端に畑を持っていて足りない部分を契約栽培農家から調達しています。ですから行き届いています。」
「なるほど、単なる買い酒買い葡萄のネゴシアンとは違うんですね。」
家内「ですからネゴシアン物でも飲んでみると驚くほど美味しくて安いワインがあります。馬鹿に出来ません(笑)。」
私「そんなのを探すのが楽しいんです(笑)。」
家内「高級レンジですとネゴシアン物はあまり良いものがありませんが
(笑)、このランクだと良いワインがありますね(笑)。」
「チョコレートの香りがしますけど木樽熟成してますよね?」
私「木樽熟成していません。良く熟したグルナッシュの特徴です。間違いますよね(笑)。」
「優良なワインですな(笑)。」
「マスキューさん、テイスティングの技ですが、このチョコレートっぼさをどうやって木樽由来でないと見破るのですか?」
私「木樽由来ですと収斂性があります。この場合はそれがありません。翌日になるとチョコレートっぽさは薄れていきます。木樽由来ですと時間が経つとくどくなります(笑)。」

●ランプレッション・ド・シャトー・モーヴザン・バルトン 2011年 フランス ボルドー ムーリス・アン・メドック 赤 750ml 2758円税込み
「あっ!これ高級ですね(笑)!じーんとくるね(笑)。」
「深いし、強いし、グレード高いね(笑)。」
「店長!これってかなりタンニンがしっかりしてますけど、カベルネがメインですよね?」
私「そこなんですよ(笑)。実はメルロが50%、カベルネが36%、フランが14%です。」
「カベルネの香りもちゃんとするよね。」
「えー!メルロがそんなに多いのですか?!タンニンに強さがあるからカベルネがメインかと思いました。」
私「これがムーリス・メドックの特徴です。プジョーなんかこのスタイルですよね。」
「うんうん。サン・テフテフみたいに肉付きの良さが優先するのとは大分趣が違うんですね。」
家内「右岸のサン・テミリオンみたいな涼しげなスタイルでもないし、独特ですよね。」
「タンニンが折り重なってるし、立派(笑)。ヴィンテージは2011年ですか。わりと熟成した感じもありますね。」
私「早く飲めるように造っていますね(笑)。もっともこれはセカンドですから、トップはかなり期待大かと(笑)。」
家内「トップはまだ来ていないので飲んでいませんが、これは飲んでみて仕入れ即決でした(笑)。」
「私はちょっと苦手です(笑)。これより前のローヌの方が美味しく感じます。強すぎるかな?」
家内「それはそれで正しいと思います(笑)!飲みやすさは確かにローヌの方が上。」
「でも、何年か経ったらこっちの方が好きになるかも知れませんよ(笑)?」
私「今どう感じるかは大事です。味覚の蓄積にもなります。あとは好みの問題です(笑)。」

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ドンナルーチェ2015年 テースティングノート

Aug 20, 2016 by weblogland |
ドンナルーチェ2015年が入荷しました!
まず瓶のデザインが少し変わりましたね。ゴージャスになったな(笑)。
あとアルコール表記は13%です。いつも通りにきちっと仕上げてます。
さてさて、お味は…。
う~ん。
甘さが突出してます。やはり2015年ヴィンテージは良いですね。今まで飲んだドンナルーチェな中で一番甘くかんじます。もっともこの甘さが残糖分でないところが凄い。まだまだ閉じているはずですが、そのまま違和感なく飲めてしまう不思議(笑)?
酸より果実味が強く出ていますね。
もちろん複雑なのですが解りやすくも感じます。割りと葡萄そのものののニュアンスがダイレクトにも感じる。いつもはリンゴ酸が圧倒的なのですが、マスカット、桃やグレープフルーツなどの果実のニュアンスも出ていますね。
う~ん。
これからロングランのティスティングが続きます。2014年は1ヶ月は時間を要しましたが、2015年はいかに?
やれやれ(笑)。でもこれが私の毎年の楽しみでもあります(笑)。

今日は開けてから2日目。昨日も感じたのですが、割りとさらっとしてるんですよね。香りはかなり濃密なのですが、液体はさらっとしてます。スタイルが変わったのかな?ドンナルーチェは割りとくどいくらいのワインですが、このヴィンテージはちょっと違う。たしかに恵まれた作柄らしい密でグリセリンを多く感じますが、さらっとしてます。
不思議なほどですね。
ところでこのヴィンテージはルカ・マローニで99点がついています。でもですね、リリース直後でもありますし、またリリースも早いですから、いったい何時ティスティングしてコメント書いたんだろう(笑)?
何と言う早業(笑)。
さすがプロですね!私なんぞ1ヶ月はティスティングしなきゃ解らないのに。大天才ですね(誉め殺し)!

8月5日
今日はドンナルーチェを愛するYさんがこられました。
Y さん「こう暑いとワインを飲む気にもなりませんが、マスキューさんのブログでドンナルーチェ2015年が入荷したのを知り、矢も盾もたまらずに来ちゃいましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます!それでは早速一昨日開けたのがありますから飲んでみてくださいね(笑)。」
Y さん「おっ!飲みやすい!これ2014年と比べると明らかに飲みやすい(笑)。凄くハニーで…これがマーマレードっぽくなるのかな?あと甘い果実 熟したような果実が圧倒的。ライチのニュアンスも出始めてるのかな?」
私「液体の濃密さが少し増したかも知れません。林檎っぽさも本来的な出方をしてるかな?」
Y さん「2015年は飲みやすいけど凄みがある(笑)。この先どうなるのかな?2014年が10日くらいしてライチの香りが出て変身したみたいになるのかな?」
私「どうなることやら(笑)?たしかに2015年は比べると飲みやすいけど、まだ星雲状態のような気がします。」
Y さん「奥が深いんですよね(笑)。」

8月6日
う~ん。グレープフルーツの香りが支配的。鎮座してますね(笑)。落ち着いたのかな(笑)?あと苦味があります。この苦味は抜栓直後から気になっていました。バランスを崩して出てくる苦味ではなく、種のタンニン由来の苦味のような気がします。過熟した葡萄は種まで溶けますから、種のタンニンが果汁に溶けます。ただこの苦味はワインの温度を下げることで解消します。ずっとワインセラーに入っていましたけど、冷蔵庫に移してみます。

8月7日
リンゴの紅玉が鎮座してますね(笑)。ようやく落ち着いたのかな?
気になった苦味はほとんど感じません。やはり冷やした方が良いようですね。

8月10日
5日にご来店いただいたYさんがいらっしゃいました。
Y さん「先日買ったドンナルーチェ
2015年もう飲んじゃいました(笑)。
美味しくて飲みやすくて知らないうちに無くなっちゃいました(笑)。飲んでておもったのですが、2013、2014年とはスタイルが違いますよね。セパージュが変わったかのようです。」
私「以前からのマルヴァジアのニュアンスが変わってきたようですよね。マルヴァジア一辺倒なスタイルではありませんよね。桃などの果肉感じが強いですから飲みやすい(笑)。」
せっかくご来店下さいましたから8月3日に開けた物を試飲していただきました。
Yさん「おー!まだヤクルトみたいな香りが出てする。あとリンゴにライチ、ファットにかんじますよね。グレープフルーツのピールのニュアンスが心地好い(笑)。解りやすさ飲みやすさは変わらない(笑)。セパージュは変わってないんですよね?」
私「はい。変えたという報告はありません。ただリリースは早いですね。開けたては少し炭酸ガスっぽさがありました。」
私「白い果肉のニュアンスに黄色の果実のニュアンスが加わってきました。これってシャルドネやグレーコの影響かも知れません。」
Yさん「マルヴァジア一辺倒じゃなくなってきたのかな?」
鋭敏な感覚を持ち好奇心溢れるワイン・ラヴァーYさんでした。ありがとうございました!

8月13日
う~ん。2015年はひょっとして酸の成熟が通常より遅かったのかも?
ドンナルーチェは基本的にアルコール分が13%になるような糖度で収穫されます。2015年もそのパターンなはずです。しかし酸がいつもより成熟しているように感じます。レモンなどにグレープフルーツや桃などの果肉を感じます。収穫時期に通常より減酸が進んでいたのかも知れません。休み明けにインポーターさんに聞いてみます。

8月12日
大部落ち着いてきています。飲みやすさも増してます。リンゴ一辺倒ではなく、本来的なレモンやライムのリンゴ酸が複雑に柔らかく全体を包み込んでしかも外側に放射していますね。ちょうどラベル・デザインのようです。

8月16日
旨味がとても感じられ、液体として折り合いが良いですね。リンゴの味わいがとても好ましく感じます。リンゴを中心に求心力が増したかのようです。
そんなこんな考えてると、またまたYさんご来店下さいました(笑)。
Y さん「おっ、美味しい!塩気もあるし、青リンゴっぽさが優しくて美味しい!今、家で飲んでるドンナルーチェはちょうど6日目ですが、まだ力が強すぎる(笑)。こうなるのに2週間近くかかるんですね。」
私「なんとなくいつものパターンになってきたようですが…。」
Y さん「まだまだ変化がありそうですね(笑)。」
私「簡単に手の内は明かしてくれないかな(笑)?」

8月17日
今日早速インポーターさんに荷電しました。
私「いつもお世話になっております。ところでドンナルーチェ2015年はいつもと違いますよね(笑)。果実のニュアンスが違いますよね?」
インポーターさん「はい。お気付きで(笑)!」
私「造りが変わったのですか?」
インポーターさん「それはありません。いつも通りです。」
私「それでは味わいのスタイルが変わったのはヴィンテージの性ですか?」
インポーターさん「それ以外考えられません。でもアルコール分はもちろん収穫の時期もほぼ同じです。」
私「2015年は秋がしっかり来たようですよね。いつもより減酸してますよね?」
インポーターさん「2015年の方が酸は少ないようです。」
なるほどなるほどでございました(笑)。

あと、今日の味わいですが(笑)、黄色い果肉のニュアンスが混じってきました。マンゴーのニュアンスも出てくるのかな?

8月19日
今日ドンナルーチェ愛好するY さんがいらっしゃいました。
Y さん「家で定点観測しているドンナルーチェにパイナップルの香りがします!」
私「は、はぁーん。2015年は香りが白から黄色まで幅広いですよね。レモンや甘夏一辺倒じゃないですよね。ちょっと飲んでみましょうか。」
Y さん「マスキューさんの8月3日に抜栓したドンナルーチェの方が私のものよりパイナップルっぽい!」
私「だいぶ落ち着いてきてるとは思いますが、まだまだ変化がありそうですよね(笑)。このあとマンゴーっぽさも出るのかな?」
Y さん「まだまだ何かが隠れてるような気がしますね(笑)。相変わらずハニーな優しさがあり心地好いのですが、これは糖分ではないですよね?」
私「後味にベタつきがありませんから、残糖分ではないです。液体の粘度も開けたてより増してますが、後味が綺麗ですよね。」
Y さん「奥が深いなぁ(笑)!」

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桝久 試飲会リポート 後半 201607

Aug 02, 2016 by weblogland |
さて、後半戦は典型的なオー・メドックの赤。今日お出しするには暑すぎるかな(笑)?
●ムーラン・ド・シトラン 2009年
フランス ボルドー オー・メドックA.C. 750ml 2500円税込み
私「マスキューの定番アイテムのムーラン・ド・シトラン2009年です。」
「おっ、2009年じゃあーりませんか(笑)。」
「このワインは軽いワインの印象が強いけど、今日は重厚に感じます(笑)。前の赤2本と比べるからかな(笑)?」
「そーですよね。だってムーラン・ド・シトランは倍の値段ですもんね(笑)。これで前の赤と同じくらいの重さだったら詐欺だよね(笑)。」 
「派手なスタイルじゃないけど、ボルドーらしくてイイよね(笑)。のみ頃だし、しかもまだまだ先がありそうだし。」
「ずいぶん沢山このワイン飲んだよね(笑)。昔はシャトー・ムーランの価格でシトラン飲めたんだけどなぁ(笑)。」
「まあ、他に比べるとまだ良心的ではあるけどね(笑)。」
家内「飛び抜けたシャトーではありませんが、いつもいつも外さないのが凄いところです。バック・ヴィンテージもかなり保有していますし、こうしてのみ頃のワインをポロっと出してくるのも凄いですね(笑)。」
私「たしかオーナーは日本の企業ですね。でも所有権は有っても販売権はないかも(笑)。」
「えー!そんなこと有るんですか?」
私「オーナーはパトロネージュするのみ(笑)!」
「マスキューさん!このワインたしかカベルネとメルロのセパージュですよね。メルロの方が多いのかな?メルロっぽいですよね。」
私「え~と。カベルネが60%、メルロが40%くらいですね。」
「えー!カベルネの方が多いんだ?

「飲んでみるとメルロのブラムのニュアンスが支配的ですよね。でもカベルネの方が多い。何故ですか?」
私「オー・メドックで造るカベルネの特徴であり、限界です。」
「カベルネはカベルネだから、カシスのようなカベルネらしい味わいがするはずなんだけど、これはメルロのニュアンスが支配的。不思議だなぁ(笑)。」
家内「カベルネらしい味わいが表出する地所は限られた聖地のみなんですよね。そうするととても値段が高い(笑)。」
私「ですからカベルネらしい味わいをお求めの方にはアルゼンチンやチリのカベルネをお勧めしています(笑)。」

さて、お次は大日本ロゼ・ワイン普及協会推薦の逸品です(笑)!
◎バンドール ロゼ 2014年 シャトー・ビバルノン 南フランス バンドールA.O.C. ロゼ 750ml 3162円税込み
「ほっほっお~。これですな。大日本ロゼ・ワイン普及協会大推薦のワイン(笑)。」
「色が淡いですね?」
家内「直接圧搾法と言い、黒葡萄を破砕して流れ出るジュースで造っています。」
「カリフォルニアのブラッシュに近いのかな?」
家内「はい。ただしほとんどプレスはしませんから、かなり贅沢です(笑)。」
「マスキューさん!バンドールの赤はムールヴェドルが有名ですが、これもムールヴェドルですか?」
私「赤よりムールヴェドルの比率は下がります。ムールヴェドル60%、
サンソー40%です。」
「そー言えば資格試験でバンドールの赤が出たな(笑)。熟成期間が長いんでしたっけ?」
私「はい。私個人的にはタウラジと
双璧の旨さと評価しています。」
「例のマストロベラルディーノですね(笑)。」
私「へへへ(笑)。」
「ムールヴェドルというとスペインのモナストレルですよね!こんなにフルーティーになるんですね。」
「フルーティーで飲みやすいけど、力があるよね。でも力が目立たない。旨味や果実味、滑らかさが優先してるよね(笑)。」
「ベリー系、ラズベリー、ザクロ、プラム、後口のハーブの香りが特徴的だよね。」
家内「後味にミントの香りがして、いかにもリゾートっぽい(笑)。なんてったって高級リゾートの地で造られて消費されるワインです(笑)。」
私「シャトー・ビバルノンは90年代の半ば頃に日本に輸入され大人気を博した生産者です。当時は2000円以下で販売出来ました(笑)。今では赤は5000以上するし、このロゼも通常4000円くらいはします。ですから今回限りのスポット入荷となります。残念!」

さて今回のトリは白です!
○プイイ・フュイッセ 『ヴィーニュ・ド・ラ・コート』 2011年 ドメーヌ・ティベール フランス ブルゴーニュ 白 750ml 4165円税込み
「マスキューさんが試飲会の最後に出すワイン、しかも白の場合は訳があるんですよね(笑)?」
私「読まれてますね(笑)」
「かなり美味しいはず(笑)。」
「旨いやこれ(笑)!」
「ブルゴーニュのシャルドネだあ(笑)。しかも高いワイン(笑)。」
家内「ブラインドでやるとピュリニー・モンラッシェと間違えます(笑)。」
「それもかなり良いヤツ(笑)。」
私「旨味があってルフレーブのスタイルにちょっと似てるかな?ピュセルの下くらいかな(笑)?」
家内「肉付きが良くてバランスが良い1級のフォルティエールっぽいかな(笑)?」
「プィィ・フュイッセって濃いには濃いけど酸が少し足りない。でもこなワインはそれがない!こんなにバランスが良いプィィ・フュイッセあるんですね(笑)。」
私「ありがとうございます。ティベールの通常キュヴェはちょっと酸が足りない印象がありますが、これは遅摘みのワインをアッサンブラージュした特醸品です。ティベールの意図を感じます。」
「新樽の香りが強いけどバランス取れてるよね。樽香に負けてない。プィィ・フュイッセでもこんなに完成したシャルドネが出きるんですね
(笑)。」

どうもお暑いなかご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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水だしお茶でテイスティングのお勉強

Jul 19, 2016 by weblogland |
暑いですね。
最近私が凝っているのは水だしお茶です。もともと緑茶は大好きで毎日欠かさず飲んでいますが、多めのお茶葉を急須に入れて水を注いで1時間くらいほったらかしてから飲むと、これが旨い(笑)。少し青臭いのですが、お茶の味わいのディテイルがよく分かり旨味があって美味しい。ワインを低温で醸すと抽出が上手くいくのと同じかな(笑)。もちろんフリーランのみで楽しみますから(笑)、ちょっと贅沢(笑)。

水だしお茶を飲みながら、『う~ん。このニュアンスは○○にあったな。』なんてテイスティングのお勉強。ワインに共通する発見が多々あり楽しいのです(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半 201606

Jun 28, 2016 by weblogland |
さてさて、次の赤は今回の試飲会最安値の赤!

●サリーチェ・サレンティーノ リゼルヴァ 赤 2012年 ボッター・カルロ イタリア プーリアD.O.C. 750ml 1234円税込み 
「サリーチェ・サレンティーノなんて名前がかっこいい(笑)。どこのワインですか(笑)?」
家内「南イタリア プーリアの一番南に飛び出した 地図で言うと踵の部分です。暑いところです。」
「おー!いかにも南イタリア(笑)。コクがあって美味しいですね。」
「シンプルだけど飲み飽きしない味だよね(笑)。普通に美味しい。」
「花や果実のニュアンスはあまり感じないけど、チョコレートやクリームの香りが心地好い。ゴージャスなワインじゃないけど毎日飲みたいね(笑)。」
「これってセパージュは何ですか?」
家内「ネグロ・アマーロにマルヴァジアを少しブレンドしています。」
「マルヴァジアって香りの強い白葡萄ですよね?入っているのが全然分からないですよ。」
家内「キャンティにカナイオーロを少し入れるような発想なのですかね
?きっと隠し味的な使い方なんでしょうね。」
「それにしてもコスト・パフォーマンスが良いですよね(笑)」
私「ありがとうございます。あと、鉄板のマリアージュはモッツァレラやカプレーゼです。オリーブ・オイルなんかとも相性が良いです。」
家内「トマトや煮込んだ肉とも合わせやすいですよ。」
私「昨日発見したのですが、このワイン、アイスクリームのピノによく合います(笑)!」
「チョコレートとクリームですね(
笑)。同じピノでもピノ・ノワールじゃないんだな(笑)。」
「店長!これってたしかにあまり明瞭な果実味はないですが、奥にしっかりブラック・チェリーがありますよね。だから、旨いんでしょうね。
レベル高いですよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。販売元のボッター・カルロは、このランクのチョイスが本当に上手です。産地の特徴がしっかり出ている全うなワインを売ってくれます。フランスのネゴシアンとは在り方も違います。」
家内「ボッター・カルロのワインはドイツで売れているようです。バック・ラベルがドイツ語で書かれていますから、ドイツ仕様のものが日本に来ているようです。」
私「ケチなマスキユーが好むようにドイツ人も好むのかなぁ(笑)?」

●ラクリムス アパッショナド 2015年 ヴァル・サンソ スペイン 赤 リオハD.O.C. 750ml 2005円税込み
「マスキユーさん!最近アパッシメントに凝ってますね(笑)。セットまで作っちゃって(笑)。」
私「ゲッ!お見通しですね(笑)。
『濃いワインばっかり集めてどうすんだ!』なんて言わないでくださいね(笑)。」
「それにしてもこのワイン飲みやすい。キャッチーなくらいだよね。陰干ししたりすると飲み頃になるのに時間がかかるんだけどな(笑)。」
「そうそう。すぐには飲めないくらいタニックだったりするよね。」
「特にテンプラリーニョなんて熟成に時間がかかってようやくベリーやチェリーの果実味が出てくるんだけど、初めからそのニュアンスが出ている。」
「若いんだけど荒さ、黒さがないんだよね?」
私「おっしゃる通り!しかもヴィンテージはなんと2015年なんですよ(笑)。」
「驚きですねぇ!ハヤ!」
家内「要らない部分が濃くなってないんですよね。」
「これってリオハの赤ワインですよね。一般リオハの赤って樽のニュアンスが強いイメージがあるけれど、これは樽熟成してるのですか?」
私「トーストした木樽のニュアンスがありますよね。果実味の方が勝っていますから目立ちませんが。」
家内「木樽熟成はしていないのですが、木製のタンクを考案してそれでワインを数ヶ月寝かせるようです。」
私「そのタンクの内側をトーストしているのかもしれません。木製のタンクならば酸素の供給量が多いのでワインの出来上がりを早めそうですよね(笑)。」
「無理にミクロ・オキシダシオンするよりは自然だよね(笑)。」
私「ハビエルさんは常にイノヴェーションすることを考えていますから、きっと理由があるはずです。詳しく知りたいです(笑)。」
「店長!テンプラリーニョ・ファンの自分としましては驚きです。熟成したテンプラリーニョとは趣は違いますが、テンプラリーニョと言う他ない味わいです。」

●カイロール 2013年 ドメーヌ・ラファージュ フランス ルーション 赤 コート・カタランI.G.T.  750ml 1980円税込み
「おー!これ密度感あるなぁ(笑)。香りからしてヘビー(笑)。高そうな感じするよね(笑)。」
「カリニャン100%なんて珍しいよね。カリニャンって補助品種だよね。」
私「おっしゃる通り!カリニャン100%のA.O.C.は東隣のフィトウだけです。」
家内「この『カイロール』基本的にはフィトウに似たスタイルですがフィトウほど荒くないし、雑味がない。この点ラファージュさんらしい洗練されたスタイルです。まあ、アロマティックな葡萄品種ではありませんが(笑)。」
家内「樹齢も古く、特殊な畑の印象です。」
「以前の試飲会でカリニャン100%の華やかなワインがありましたが...?」
私「そうそう。あれはボジョレーみたいにM.C. をかけて造ったワインです。コルビエールやルーションなどのビオ・ディナミの生産者がよくやるスタイルです。スミレやプラム、キャンディーの香りがするスタイルですね。面白いスタイルですよね。」
「ところでラファージュ教のマスキユーさんが何故今まで『カイロール』を扱わなかったのですか?」
私「痛いところを突かれました(笑)。この『カイロール』、とてもコストがかかったワインなのですが、解りにくいスタイルなので当初売る自信がありませんでした。ただ諸般の事情で終売ということになり在庫処分の販売となりました。この価格なら売る自信が俄然出てきた訳なのです。失礼!」
「ラファージュさんよりお客様が神様なんですね(笑)。」
私「ご名答でございまするぅ~!」

ご来店どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 201606

Jun 27, 2016 by weblogland |
昨日、一昨日ご来店ありがとうございました!

やはり皆さん絶賛してくださいました。

○ソアヴェ 2014年 イプランディ イタリア ヴェネト 白 ソアヴェD.O.C 750ml 1681円税込み
「マスキユーさん、このイプランディってピノ・ノワールが定番ですよね。すごく安くて美味しいピノ・ノワール。白もあったんですか?」
私「はい(笑)。このソアヴェがもともと本職です(笑)。」
「おっ!ふっくらして美味しい!フルーティーで爽やか。」
「飲みやすい!この時期ぴったり。」
「私ソアヴェって良いイメージないんですよね(笑)。昔たくさん飲んだけど、水っぽくてシャバシャバした印象しかない(笑)。これも同じソアヴェとは思えない(笑)。」
「そうそう、あの当時は赤は藁巻きのキャンティで白はフィッシュ・ボトルとソアヴェばっかり(笑)。どれも不味かった(笑)。」
家内「大量生産されるソアヴェは平野部で造られます。老舗の美味しいソアヴェは山脈に連なる尾根の末端部の斜面に畑があります。」
私「昔からの限られた地所ですね。」
「なるほどね。美味しくて数が少ないから地元で消費されちゃうんだね。どうでもいいのが日本に来る(笑)。」
「ピエロパンみたいに特殊なソアヴェなんだな。違う違う特殊でなくて、こっちがまともか(笑)。」
「それにしてもこのソアヴェ美味しい!ガルガネーガってこんなに凄い品種なんですね。桃や洋梨…、お芋っっぽさ…、ヴィオニエに似てるかな?」
私「メロンっぼさもありますよね。」
「店長、ミネラルや植物のニュアンスもしっかりありますけど果実味の分量が多大だから複雑でしかも溶け込みが良い!バランスがとっても良い!」
私「ハニーな感じもありますから、一部遅摘みしてるかもしれませんがアルコール分が12%で収まっているところが凄い。一番折り合いが良い糖度なんでしょうね。」
「それって冷涼ってことなんですか?」
私「暑いだけの産地でないのは確かかな。寒暖差も感じます。」
「ふーん。私は暑ければ良いワインが出来ると思ってましたが違うんですね(笑)。」
私「はい。あと同様にアルコール分が高ければ良い訳でもありません。産地によって一番折り合いの良い糖度アルコール分の高さがあります。

「よく人間が一番アルコリックに感じないアルコール分は13.5%とどこかでいっていましたが、それは違うんですか?」
私「それはカリフォルニアのワイン研究の最先端のディヴァイス校のテイスティングの研究だと思いますが、あくまでもカリフォルニア・ワインをアメリカ人がどう感じるかということです。ですからヨーロッパのどの産地のワインを、ヨーロッパ人や日本人が一番折り合いの良いアルコール分と感じるかとは別問題です。ましてや日本のソムリエ協会がカリフォルニアの実験を真に受けて教材にするなど、自身のレベルの低さを露呈するようなものです。」
「単純化出来ないことですよね。」
私「はい。最適に感じるアルコール分は、少なくともワインのスタイルに依ると思います。」

◎アマルテア・ロサード 2015年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデス D.O. 750ml 1851円税込み
「おー。この猫ですな(笑)。たしかに可愛い(笑)。赤と白の山羊ラベルも可愛いかったけど、作者が違うのかな?」
家内「二年ぶりの登場です(笑)。」
私「しかも先日マスキユーにご来店くださいました。成田からすぐマスキユーにきたのでお疲れでしたが、店頭に並んだロシャレルのワインを見て狂喜乱舞(笑)。スーパー・ハイ・テンション(笑)。エネルギーの塊でした(笑)。さすがラテン。」
「さて、味わいはどうかな(笑)?う~ん。ベリーの香りが綺麗ですね。立ち上るね(笑)。」
「ソアヴェは横に広がる感じだったけど、これは上に突き抜ける(笑)。しっかり感もあるよね。」
家内「メルロとピノ・ノワールだけだったのですが、2015年からシラーが加わったようです。しっかり感やスパイシーさはシラー由来のようです。」
私「バラっぽさや樟脳のようなニュアンスがちょっとあります。」
「でも付け加えたようじゃないよね。」
家内「そこがこのワインの良さかと!大日本ロゼ・ワイン普及協会会長として断言いたします(笑)。」
私「ロシャレルのミチャンさんに、造り方は変えたのか?と聞いたら変えていないと言っておりました。3種類の葡萄は同じように混醸するようです。」
「えー!だって3種類は収穫時期はずれるはずですよ?」
私「ロシャレルは畑を標高の高いところから低いところまで持っていますから、標高の高いところのメルロと標高の低いところのピノ・ノワールの収穫が重なるようです。今回は更にシラーが加わっています。
変なこと考えますよね(笑)。」
「さすがスペイン人!ラベル・デザインや造り方の発想が違うよね(笑)
。」
家内「あと例の山羊なんですが、今250頭もいるとか。チーズでも作っているのか聞いたら、作っていないと言ってました。山羊はどうするのか聞きましたら、『バーベキュー!』と言っていました(笑)。本当かな(笑)?」
私「ロシャレルはスペインでビオを初めて導入した興味深い生産者でもありますし、ミチャンさん自身も面白い人でした(笑)。どうやらワインと人柄が共通するようです(笑)。」

●ランチ32 ピノ・ノワール2012年 アメリカ カリフォルニア モントレーA.V.A. 赤 750ml 1373円税込み
「マスキユーさん!珍しいねぇ。カリフォルニア・ワインじゃあーりませんか(笑)。」
「スモーキーな香りがしますね?あと腐葉土みたいな田舎の香り?」
私「ステーキなのは樽の香りで、田舎臭いのは還元臭です。還元臭はゆっくり消えていきます。」
「カリフォルニアにしては色が薄いですよね?」
私「醸しが短いブルゴーニュスタイルて造っているようです。」
「ヴィンテージは何年ですか?色からすると熟成も進んでますよね?」
私「2012年です。やはり酸のない生産地帯ですから、変化は速いですね。」
「でも飲んでみると…。美味しい!すごく飲みやすい!」
「典型的なカリフォルニアのピノ・ノワールだよね。旨みがちゃんとしてるから、安いワインの味じゃないですよ(笑)。」
私「単純に脂身の少ない牛ヒレ肉をローストしたステーキにぴったりかと。レアに焼いて肉の旨みを楽しみながら飲むワインだと思います。」
「う~ん。ベリー・ベリー・レアがいいなぁ(笑)。」
「それってブルーって言うらしいですよ(笑)。」
「じゃあ、ブルーで!」
家内「私は鰹のたたきで合わせたいですね。茗荷などの香草をたっぷりのせてぽん酢タレ!鉄板かな(笑)?」
「マスキユーさん!上手く言えないなですが、ブルゴーニュのピノ・ノワールとはだいぶ違いますよね?」
私「ブルゴーニュのようなラズベリーやチェリーのような赤い果実味ではなく、ブラック・チェリーの果実味です。」
「何故?」
私「やはり酸が十分生成されない産地だからではないかと。ただ液体の旨みはクラシックなブルゴーニュと共通するかもと。」
「実際解りやすくて飲みやすい!この価格なら悪くないですよ!」
私「ありがとうございます。冷や汗出ました(笑)。」

皆さんカリフォルニア・ワインもかなり飲んでいらっしゃいますね(笑)。思った以上に好評でした。
あとウェブでの反響が大きく、翌日の昼間に完売してしまいました。もちろん追加手配はしてありましたので、月曜日には復活します。恐るべしカリフォルニア・ワインなのです。

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桝久 試飲会リポート 後半 201605

May 30, 2016 by weblogland |
後半戦は先月好評いただいたカーブ・ド・タンのクローズ・エルミタージュの白と赤です(笑)!

○クローズ・エルミタージュ グラン・クラシック 白 2012年 カーブ・ド・タン フランス ローヌ クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2360円税込み
「ふっくらしてるなぁ(笑)。」
「濃いけれど力づくじゃないよね。アルコール分はどのくらいですか?」
家内「えーと。12.5%です。無理がなくて折り合いが良いですよね(笑)。補糖したような感じもないですよね。」
「補糖したかしないかどうやったら解りますか?」
私「補糖するとはワインがバランスを崩します。開けてから悪くなるスピードが早い(笑)」
家内「翌日再び飲むとハッキリ解りますよ(笑)。」
「なるほどね。それでマスキユーさんは1本のワインを何日もかけて飲むんですね(笑)?」
私「そうです(笑)。」
「じゃあ、この前ブログで読んだ『ドンナルーチェ』なんか1ヶ月以上かけて試飲してましたけど、あのワインは凄いんですね(笑)。」
私「はい。あれは異例中の異例でした(笑)
。試飲会に出すか出さないか決める場合
、そのワインのポテンシャルの底が見えるまで試飲します。」
「ドンナルーチェは長すぎて試飲会に間に合わないですよね(笑)。」
私「ホントあれは例外ですね(笑)。」
ちょっと話がそれました(笑)。
「濃くて粘りがあって余韻も長い。品種は何ですか?」
家内「マルサンヌ100%です。ふっくら仕上がるのが特徴のようです。果実味は明瞭ではないので、基本はルーサンヌやヴェルメンティーノなどとブレンドします。これは熟成な木樽を使っていませんからマルサンヌの特徴がダイレクトに感じます。」
「確かに香りは強くないけど、桃なんかを含めた柑橘類…バラやライチなんかのニュアンスもさりげなく感じるなぁ。」
「ヴィオニエに通じるような感じもするかな(笑)?でもちょっと違うなぁ。」
「圧倒的な香りがババーンと出るワインじゃないけど(笑)、ホッとするような良さがあるよね(笑)。」
「クローズ・エルミタージュの白って初めて飲みましたが、重量感があっていいね(笑)。」
「前に一度飲んだクローズ・エルミタージュの白とは印象がだいぶ違うかな?もっとゴージャスな印象があったんだけど…。」
私「たぶん新樽を使ったスタイルじゃないですか?お値段も高かったはず(笑)。」
「そうそう、3,000円以上しましたね(笑)。」
私「クローズ・エルミタージュで新樽を使うのはなかなか難しいんですよね。」

●クローズ・エルミタージュ 2013年 カーブ・ド・タン フランス ローヌ 赤 クローズ・エルミタージュA.C. 750ml 2360円税込み
私「前回の試飲会で出しました『シラーの兄貴分と言って良いワインです。お試しくださいませ(笑)」
「なるほどね(笑)。確かに、より濃い(笑)。より強いですよね(笑)。」
家内「開けたてはまだ固いのですが、だんだん膨らみが増します。丸一日経つととても良くなります。」
「大物のシラーじゃないけど上物だな(笑)
。ベリーの香りやスパイシーさが緻密だよね。」
「マスキユーさん!今日最初に飲んだコンテ・ド・ロシュはシラー50%でしたよね。でもこのワインのようなシラーのニュアンスがない(笑)。何故ですか?」
私「暖かすぎるのかな(笑)?コンテ・ド・ロシュはシラーの果実味は出ていないですよね。プラムのグルナッシュの香りが支配的です。ただし、コンテ・ド・ロシュの場合、骨格を支えているのがシラーだと思います。」
「シラーを入れればよい訳ではないのですか?」
私「難しい質問ですね(笑)。品種銘としてのシラーを利用した南フランスのバラエタル・ワインには反対しますが(笑)…。」
「どういうことですか?」
私「北ローヌのシラーは実際にコストがかかった高級品です。ですからその高級なイメージだけを利用したワインには賛同いたしかねます。それなりの価格がついていれば大賛成ですが(笑)。」
「マスキユーさん!2,500円以下のクローズ・エルミタージュってダメなの多いけど、これってちゃんとしてるよね(笑)。」
家内「時間が経つともっと良くなりますよ(笑)。」
「えーと。2013年のヴィンテージでアルコール分は12.5%ですか。2013年のローヌは冷涼な印象がありますよね。」
私「作柄はあまりよろしくないですね。まあ、それを考慮してもこのワイン、かなり頑張ってますね。補糖もしてないですね。」
「この上のランクはエルミタージュですよね。カーブ・ド・タンのエルミタージュってやはりお買い得なんですか?」
私「解りません(笑)。飲む機会があればご報告いたします(笑)。」
「エルミタージュは名前だけでも売れるから、協同組合のカーブ・ド・タンを名乗らなくても簡単に売れるからお買い得品はないんじゃないかな(笑)。」
私「なんと鋭い(笑)!」
「そう言えば、お買い得はのエルミタージュって見たことないですな(笑)。」

さて、本日のトリ。ビックリの赤ワインです(笑)。
●チロ ロッソ クラシコ 2013年 カタルド・カラブリッダ・ヴィティコルトーレ イタリア カラブリア 赤 チロ ロッソ クラシコ D.O.C. 750ml 3230円税込み
「マスキュウさん、チロのD.O.C. にクラッシコ・スペリオーレなんてあったんですね(笑)。そう言えば昔エキスパート試験を勉強した頃『空振りチロ』なんて語呂合わせで覚えましたな(笑)。」
家内「私、チロとサブートが大好きなんですが(笑)、このチロは異次元、別物でビックリしますよ(笑)。」
「どれどれ…。えっ!ピノ・ノワールみたい??ホントにチロですか?」
「うっ・旨い!ところでどこがチロらしくないんですか(笑)?」
私「チロって色合いも果実味も黒くて濃い(笑)。モッツァレラのお友だちと言えば想像つきますか(笑)。」
「これブラインドでやったら絶対に当たらないよ(笑)。北イタリアかフランス・ワインって答えちゃう(笑)。」
私「私も外しました(笑)。」
「これ葡萄品種は何ですか?ピノ・ノワールですか?」
家内「在来のガリオッポです。」
私「なんでガリオッポがこうなるの?ということなんてすよ(笑)。」
家内「しっかり温度管理してますね(笑)。あと、衛生管理も行き届いています。SO 2 の量も極めて少ないです。今風のトップランナーですね。」
私「醸しの期間も短いかと。」
「ヴィンテージは何年ですか?色は熟成した色ですよね。」
私「2013年です。ワインは完全に出来上がってます。」
家内「今飲んで一番良いのかも。」
「でも、この飲みやすさ半端ないですよ(笑)。アルコール分もほとんど感じない。」
私「アルコール分は14%あります。」
「そんなにあるんだ!」
(もちろんアルコール好きでない方はアルコールの高さが気になったようですが)
私「宮嶋さんの著書ーイタリアワインーで『最良のチロ・ロッソは、チェリーのアロマ、包み込むような味わい、ビロードのようなタンニンを持つ、叙情的なワインである。中略 近年は醸造技術の進歩と生産者な意識の変化により、喜ばしいワインが増えてきた。』とあり、まさにこれがそれかと。」
「あのテレビによく出る宮嶋さんですか?この前イタリアの紀行番組に出てましたよね。」
「さすがによく飲んでますね。」
私「宮嶋さんはブランド名に言及しないジャーナリストとしての矜持がありますから、言うことが信用できますね(笑)。」
私「ただこのスタイルのチロのワインは初めて飲みましたので、まだ解らないことだらけでもあります(笑)。勉強の課題が増えました(笑)。」
「イノヴェーションしてるのですね(笑)。」


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桝久 試飲会リポーター 前半201605

May 30, 2016 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店いただきありがとうございました!
暑くもなく寒くもなくワインの供出温度に悩みましたが、良し悪しが分かりやすい常温にてすべてお出しいたしました。

●コンテ・デ・ロッシェ ノーブル・トラディション レ・ヴィニロン・デュ・ソムリエ 2013年 フランス 赤 コトー・デュ・ラングドックA.C. 750ml 1110円税込み
「おっ、高級そうなラベルですね。でも安いですね(笑)。」
「これフルボディーじゃん(笑)!」
「ぐんと甘い。でもまだ開けたてだから閉じてるのかな?」
「マスキユーさん、こういうの見つけるの上手いですね(笑)。」
「コーヒー…、チョコレート…のニュアンスがありますね。木樽熟成してます?」
私「木樽熟成はしていません。でもチョコレートっぽさがしっかり出てますよね。」
「何故ですか?」
私「ラングドックやルーションの濃いグルナッシュに見られる特徴です。ちなみにこのワインはグルナッシュ50%、シラー50%で造られてます。」
「あまりシラーらしさはありませんよね(笑)。」
家内「はい(笑)。抜栓して時間が少したってきましたから、プラムやプルーンのようなグルナッシュ由来の香りが支配的ですよね。でもスパイシーなところはシラーかな(笑)。」
「この甘くてスパイシーな感じはいかにも南フランスだよね。」
私「南フランスだとシラーはあまり香りに作用しないようです。シラーには暖かすぎるのかな?どちらかというと骨格や構造を支えるようなイメージですよね。」
「あまりアルコール分を感じないんですが、アルコール分は何%ですか?」
私「実は14%あります。液体の溶け込みと折り合いが良いですよね。このワインの特徴なんですが、グルナッシュとシラーを混醸しています。」
「私はグルナッシュとシラーを合わせたスタイルは大好きなんですが…。普通は別々に仕込んで、後からブレンドしますよね。」
私「グルナッシュとシラーは通例1ヶ月ほど収穫時期はずれます。この生産者は協同組合なので組合員の中で標高の高い畑でグルナッシュを栽培しているメンバーと、標高の低い畑でシラーを栽培しているメンバーがいて、その両者の収穫時期が同じなのに目をつけてプロデュースしたのかと。私の勝手な想像ですが(笑)。」
「なるほどね。ありえますな(笑)。協同組合だからこそ出来る術だね(笑)。結束も固いし、考え方も柔軟だよね。日本の農協も見習って欲しいよね。」
家内「協同組合自体が自立してますよね。」
私「自分達を守る術が協同組合なんでしょうね。意識が根本から違いますよね。」
「私は南のワインってもともとが強すぎて苦手かな(笑)。」
私「アルコリックに感じますか?」
「実は、そーなんです。アルコールに弱いのかな(笑)?」
私「私みたいなアルコール好きは鈍感なのです(笑)。アルコールが好かない方はおりますし、高アルコールに対して感度が高いです。ですから私が折り合いが良いと感じたものが、折り合いが悪く感じるのは正しいです(笑)。」
「ゲッ、ヤバい。俺アル中かな(笑)?」
家内「ワインのアルコールが好きではなく、甘露な甘さが好きだと自覚されてる方ですよね。」
「こうして、同じワインを一緒にテイスティングしても感じ方はそれぞれ微妙に違うんですな。」
「でも、だからこそ楽しいんだよね。」
「感性の違いが解ると、理解が進みますよね(笑)。人に対してとワインに対しての理解は大事な事だよね(笑)。」
「結局ワインって一人でのんでも楽しくないからね(笑)。

「まあ、でもこのワイン安いよね(笑)。マスキユーさん、今年のホームランじゃないの(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。ホームランと思っていただける方こそホームランと思ってくださいませ!」
なんなんだかよく解らないかな(笑)?

◎バルドリーノ キアレット 2015年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト ロゼ バルドリーノ・キアレットD.O.C. 750ml 1743円税込み
「マスキユーさん!これ可愛い(笑)!家内は絶対に気に入りますよ(笑)。」
「軽やかだけど軽くない(笑)?しっかりしてるし、旨味がある。」
「店長!思わずニッコリしちゃいますね(笑)。」
私「ありがとうございます。宮嶋さん曰く『喜ばしいワイン』がこれかと(笑)。」
「マスキュウさん。宮嶋さん、よく飲んでますよね(笑)。彼は銘柄は記述しませんけど、まさに言わんとするワインがきっとこれなんでしょうね(笑)。」
家内「これはセニエで造ってますからプレスしないはず。だから雑味がなく旨味がハッキリ感じられます。」
「日本酒の槽口と同じだな(笑)。搾ると雑味が出るからね(笑)。贅沢だよね(笑)。」
「マスキユーさん!これって目立つチェリーの味わいがとても素敵ですよね。でも基本的な味わいは白ワインですよね?」
「チェリーと言ってもアメリカン・チェリーじゃなくて、佐藤錦みたいな高級な感じだよね(笑)。」
家内「味わいの基本が白ワインだからこそチェリーの味わいが引き立つような設計ですよね(笑)。」
私「きっとそれこそがキアレットたる所以かと(笑)。」
「それって単にロゼ・ワインと一口に括れないってことですか?」
私「はい!まさにそうかと。もっとベリーやチェリーのニュアンスの強いモンテプルチアーノ種を使ったチェラスオーロなどもロゼの範疇ですが、キアレットとチェラスオーロは求めているものが違いますし、文化が違うような気がします。」
家内「ロゼの呼び名が沢山あるのもイタリア・ワインの特徴です(笑)。もちろんそれぞれに個性がありますから、合わせる食べ物も違います。複雑な多様性があります。」
「だからこそイタリア・ワインは楽しい(笑)!」
家内「合わせる食べ物も違いますよね(笑)。」

●バルドリーノ レボイ 2014年 モンテ・デル・ロアリ イタリア ヴェネト 赤 バルドリーノD.O.C. 750ml 1743円税込み
私「今飲んでいただいたキアレットの残りで造った赤ワインに、1ヶ月陰干しさた葡萄を加えて再発酵して造ったワインがこれです!」
「ということは兄弟ですね(笑)。」
「でも全然違う(笑)!」
「兄弟とは思えないですよ(笑)!白と赤以上の隔たりがある(笑)。何故ですか?」
私「解りません(笑)。不思議ですよね。」
私「ベリーの香り すももっぽさ スミレのニュアンスもありますね。」
「ほこりっぽさもありますよね?」
私「粉っぼさ 舌触りにそんなニュアンスもありますね。バルドリーノらしいかな。でも昔あったチープなものではありません(笑)。」
「ピュアでエレガント‼重くないんだけど強いですよね(笑)。」
「余韻がとっても長くてエレガント。」
「マスキユーさん、この『レボイ』なんですが、以前の試飲会で出したヴァルポリッチェラの『リパッソ』に似た造りですよね?でも何かが決定的に違う?」
家内「マスキユーで人気の『アパッシメント』とも全然違う(笑)。」
「単にワインを濃くするために陰干しした葡萄を加えているんじゃないよね。」
「色も特別濃くないですよね。」
「このワイン、香りの出方が違う。」
「全体の濃度以上に香りが出ますよね?」
「店長!『レボイ』って教本や本には記載がありません。D.O.C. の規格にあるのですか?」
私「記載がないですよね(笑)。多分かなりローカルでマイナーな造り方なんでしょうね。調べてみます。」
家内「キアレット同様に独特の在り方のワインであるのは確かかな(笑)?」

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桝久 試飲会リポート 後半 201604

May 03, 2016 by weblogland |
●シラー 2014年 カーヴ・ド・タン フランス 赤 コリーネ・ローダニエンヌI.G.T.  750ml 1388円税込み
「はっはっぁ~、これがマスキユーさん曰くシンメトリーなやつですね(笑)。」
「おっなかなか鮮烈(笑)。すごくしっかりしてますよね?」
「広がる(笑)。でもまだ若いのかな?」
私「はい。ゆっくり香りが出てきて甘さが増してきます。」
家内「アルコール分は12%とそんなに高くありませんが、このしっかり感はいかにも涼しげでもあり、北のシラーらしい味わいです。」
私「このワイン抜栓してからまる2日くらいすると甘味と丸みがすごく増します(笑)。価格で侮ってはいけないワインだと思います(笑)。」
「シラーらしいスパイシーなニュアンス。あとチェリーやベリーのかおりが素敵(笑)。強さと綺麗さがある(笑)。」
私「ペパーミントのかおりが段々強くなってきます。シラーらしい味わいかと(笑)。」
「オーストラリアのシラーズとは別物だよね。あれはあれで飲みやすいんだけど飽きる(笑)。甘さとブルーベリー一辺倒(笑)。」
「酸のあるなしなんだよね。」
「よく見かける南フランスのシラーにしても似たようですよね?濃いには濃いんだけど…。チェリーやベリーの香りしないもんね。そうするとあれもシラーじゃないということなんですか?」
私「シラーには違いありません(笑)。ただし暖かい産地のシラーは赤いベリーやチェリーの香りがしません。ブラック・ベリーやプルーンの香りになります。あとシラーはアルコール分が上がりやすい品種なので暖かい産地は使い勝手が良い。」
「マスキユーさん、それって本当のシラーじゃないということなんですか?」
私「難しくて鋭い質問ですね(笑)。クラシックなシラーの特徴は今飲んでいただいてるワインとしか言いようがない(笑)。よくシラーの特徴としてスパイシーでペパーミントみたいといわれますが、それはあくまで副次的なものです。」
「副次的と言うと?」
私「言っちゃって言いかな(笑)。ここだけの話ですが、スパイシーな特徴だけ取り上げてシラーだと言うのは、大間違いです。ペパーミントみたいなニュアンスは暖かい産地はでは有りがちです。」
「なるほどね。このシラー ピノ・ノワール的でもあるよね(笑)。」
「なんでこんなに安いんですか?ちゃんとしたシラー 例えばサン・ジョセフなんか2000円くらいはしますよね?」
家内「カーブ・ド・タンは協同組合なんです。設立も古く第一次世界大戦後です。」
私「農民の独立意識が高まった頃です。大企業や大資本に対抗する手だてが暴動。それ以外の道として協同組合の設立が広く行われた時期です。」
「お上になびく日本の農協とはそもそも違うんだね(笑)。」
「第二次大戦後に設立された日本の組合ってみんなそうだよね(笑)。」
私「酒販組合もしかりです(笑)。」
私「いかんいかん。話がそれました(笑)。このカーブ・ド・タンはそもそもプライドがあるということだと思います。最高級品に関しては解りませんが、少なくともこの価格帯では出色の出来映えだと思います。」

●コート・デュ・フォレ 2011年 サンタンヌ フルール・ド・ヴィーニュ フランス オーベルニュ 赤 750ml 2268円税込み
「マスキユーさん。また知らない産地のワイン見つけてきましたね(笑)。どこですか(笑)?」
家内「フランスの真ん中オーベルニュ地方なんですが、コート・デュ・フォレはロワール川の最上流なのでロワール地方に入れているようです。」
「華やかなワインですね(笑)。女性的(笑)。」
「ベリーの香りがスゴい!複雑だし。」
「ガメイの香りですよね。でもボジョレーとは違うかな?」
「品種名はガメイドーベルニュですか?ガメイと同じかな?」
「香りはよく似てますよね。」
「トゥーレーヌやソーミュールの濃いガメイに近いかな?でもそれほど泥臭くないよね。」
私「タンニンの質感と酸のあり方が特徴的ですよね。非常にフローラルでフルーティーでありながら質感がありますよね。しかもアルコール分が12%で収まっているところがスゴいかと(笑)。」
「バランスが良いってことですね。マスキユーさんがよく言う折り合いが良いってことかな(笑)。」
家内「あとこのワイン、ヴィンテージが2011年です。古さがなく全然若い(笑)。今、ちょうど飲み頃です。ガメイとしたら熟成能力があるんですよ(笑)。」
私「私たちもガメイドーベルニュを飲むのは初めてです。ですからこのワインの特徴がガメイとは違う品種特性なのか?造り手の特徴なのか?はたまたテロワール由来なのか?正直解りません(笑)。ただ今日最後のワインもガメイドーベルニュですが、これを飲むとガメイとガメイドーベルニュは別物と考えざるを得ません。」

●コート・ドーベルニュ フュ・ド・シェーヌ 2011年 ステファン・ボンジャン フランス 赤 コート・ド・ベルニュA.O.P. 750ml 3055円税込み
「このアペラシオンはコート・ドーベルニュですね。」
「このアペラシオンも知らなかった(笑)。」
家内「認定されたのが2010年ですから、新しいアペラシオンです。ワイン産地は流通の便がよい川沿いにありますが、これは最内陸。フランスワインの秘境みたいなところです(笑)。日本に輸出されるようになったのはここ数年です。」
「ボルヴィックの産地ですよね。風光明媚な世界遺産ですよ。」
私「生産者も水道水はボルヴィックなのが自慢らしいです(笑)。しかも信仰的にワインを造ってます。」
「樽香が強いですよね。でもなんか物凄い。」
私「44ヶ月樽熟成しています。ただ抜栓直後の強い樽香は次第になくなっていきます。翌日飲むと樽香が解らないほどです。」
「44ヶ月樽熟成なんてスペインのワインみたい(笑)。」
私「しかも新樽なんですよ(笑)。」
「新樽なんですか?樽のニュアンスしなくなってきてる‼」
家内「バリックではないにしろ、500リットルくらいの樽だと思います。」
「果実味の分量が半端ない(笑)。でも隠れた感じ。意地悪じゃないんだけど…。」
私「このワイン1週間かけてティスティングしましたが、あまり変わらない(笑)。隠れたものが出る前に美味しくて飲みきってしまいました。」
「色は熟成が進んだ印象ありますけど、飲むと熟成を感じませんよね。この前のワインとは全然違う。」
家内「ヴィンテージはおなじ2011年です。」
「ワイン自体の規格が違うのかな?これは規格外(笑)。」
私「樹齢が100年くらいらしいです。得られる葡萄果汁も葡萄樹1本からハーフボトル1本以下のはずです。」
「飲みやすいし美味しいんだけど、これは閉じている状態なんですか?」
私「はい。なんだかもやっとした感じですよね(笑)。」
「店長!チェリーっぽさありますよね。」
私「さすが!それもリキュールっぽい。ワインにチェリーリキュールを沈めてかき回さない状態で香りを嗅いでいるかのようですよね。」
「手強いな(笑)。」
「最後のワインはすごく男性的ですよね(笑)。4番目と5番目が同じ品種だとは思えない。」
「しかも紳士(笑)。それでいて不屈(笑)。」
私「ジャン・バルジャンそれともエドモン・ダンテス!」
家内「待て!しかして希望せよ!」
「いつまで待てば良いのやら(大爆笑)。」
「そうすると4番目のワインはジャンヌダルクの盟友ジル・ド・レーかな(笑)?」
「おー!格調高い(笑)!」

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