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桝久 試飲会リポート
Apr 01, 2012 by weblogland |さすがに雨風の強かった昼間ご来店がまばらでしたが、おさまった夕方に集中しました。
わざわざのご来店ありがとうございました。
まずはアルゼンチン パタゴニアのスパーリングワインです。造り手はボデガ・デル・フィン・デル・ムンドです。
「あれ?これってロゼですか?白くない(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。でも造り手は白のつもりで造っています。飲んだ感じもブラン・ドゥ・ノアールかと…。」
「あっ!凄くしっかりしてる!」
「ピノ・ノアールのニュアンスが良く出てる。」
「私はよくシャルドネの比率が高いシャンパンやブラン・ドゥ・ブランを飲みますけど、ピノ・ノアールの比率が高いものは初めて飲みました。コクがあって良いですね(笑)。」
家内「日本ではブラン・ドゥ・ブランなどのシャルドネの比率が高いものが多く輸入されてますから、あまり市場では見ないですよね。食事に合わせることを考えるとブラン・ドゥ・ノアール系の方が幅広いですね。」
私「あと、このワイン、シャンパン方式で造られて、瓶内熟成期間が24ヶ月ほどです。」
「うーん。泡が若干弱いけど、細かいね。たしかに瓶熟期間は長いね。」
私「泡の弱さが欠点ですね。」
「でも、香りは素晴らしい!赤い果実のニュアンスと白い柑橘系の香りもある。」
私「赤い果実のニュアンスは完全に熟成によるブーケだと思います。」
「ピノ・ノアールの皮由来じゃないんですか?」
私「熟成によって生じた酸由来のニュアンスかと。ロゼシャンパンのピノ・ノアール由来のアロマではないと思います。」
家内「最期のドサージュはしてませんから、ごまかしようのない造りです。」
「エクストラ・ブリュットですか。こんな凄いのがパタゴニアで造られているんですね(ため息)。」
衝撃のマスキュー デビューでした(笑)。
さて次はいきなりの赤ワインです(笑)。ボルドー右岸コート・ド・カスティヨンのシャトーフォンギァバン2006年(フォンガバンと表記されることもあります。)。
「おー、クラシックだねぇ。いかにもマスキューさんらしいチョイスだね(笑)。」
私「解りました(笑)?」
「2006年は作柄があまり良くないんだけど右岸は安定してるよね。」
私「やはりメルロは収穫が早い分リスクがないんでしょうね。」
「こんなしっかりした赤が先にくるということは、後の白はかなり凄いんですか?」
私「そこまで読まれてましたか(大爆笑)。」
「泥臭いけど、ワインが立体的ですよね?なんでですか?」
私「そーなんですよ。やはり全房発酵して、しかも醸し期間が長いからかと。昔ながらの造り方かと。でも今風の100%除梗した解り易いワインに慣れた方は、このワインを好みません(笑)。」
「私はこのワイン好きだから、クラシック派かな(笑)。」
そして怒涛の白ワイン4連発
〇サン・ブリ 2009年 ドメーヌ・グラン・ロシェ フランス ブルゴーニュ
〇グリューナー・ヴェリトリーナー『グロッサー・サッツ』 2010年 ヴァイングート ミューラー・グロースマン オーストリア ニーダーエスタライヒ州 クレムスタール
〇ジェランソン セック 『スヴニール・ダンファン』2008年 ドメーヌ・ボルドナーヴ フランス ジユランソン
〇シャトー・ド・フェル アンジュ・ブラン『ラ・シャペル』 シェナン セック 2010年 白 フランス ロワール
「マスキューさんの試飲会でこんなに白が多いのは初めてじゃない?でも、これだけ個性的だと面白いね(笑)。」
「サン・ブリってブルゴーニュ唯一のソーヴィニヨン・ブランでしたよね?でもボルドーのソーヴィニヨン・ブランとは大違い(笑)。こんなにも違うんだ。」
「草臭さはたしかにソーヴィニヨンらしいけど、ニュアンスが違うよね。木のようなニュアンスがない…?」
「そうそう。木の実!」
「リンゴ酸もタップリあるね。伸びが凄いね。」
私「サン・ブリはブルゴーニュでも端にあり、気候も厳しく、作柄は天候の影響をうけやすい地域です。実は2008年があまり良くなかったのでジャンプさせて2009年を入荷させました。」
そしてグロッサーサッツのグリューナーです。
「このオーストリアのワイン個性的ですね。ピリッとしてるけど、広がりが凄い。」
私「グリューナー・ヴェリトルーナーは白胡椒のニュアンスが特徴です。中華料理に良く合いそうです。」
「滑らかで上品だよね。日本人の口に合うね(笑)。」
家内「オリーブオイルやバターじゃなく、ゴマ油や菜種油みたいなサラダ油系の方が相性が良いのかと。」
私「グリューナーを飲むと食べている食事がフランスやイタリアとは違うように思えるんですよね。」
「うーん。たしかに違いがありますね。他の白もたしかに個性的ですが、これは異質な感じすらしますよね(笑)。」
私「そこのところが本日のメインテーマでして(笑)。」
さて調子がようやく出てきたジェランソン・セックです。
「マスキューさん、このワイン前に試飲会で出ましたよね?」
私「そーなんです。一年ほど前に出しました。先日飲んだらコクが出ていて、とても素晴らしい状態でしたので今回の再登場になりました(笑)。」
「圧倒的!香りが渦巻いてますな(笑)。」
「ハニーですが、辛口なんですね。」
私「遅摘みしてますし、主要品種のグロ・マンサンは貴腐菌が付きます。」
家内「オレンジのニュアンスが日本のみかんに近いかと。夏みかんや伊予かんのような。」
「どんな食べ物に合わせますか?」
家内「鴨のオレンジソース!(キッパリと)。」
「それ美味しそう!」
「フォアグラなんかも良さそう(笑)。」
さすが美食の地バスクのワインでした。ただ本数が少なく途中で売り切れとなってしまいました。しかも、セラーにあった秘蔵(笑)のコアペのジェランソン・セック2005年も無くなってしまい、大変ご迷惑をおかけしました。最期はジャンケン大会になってしまいました。
そしてトリは強烈なフェルのシェナン・ブランです。
「マスキューさん、フェルのシェナン・ブラン久しぶりですね(笑)。やっぱりロワールのシェナンだとフェルが一番ですよね。」
私「フェルのワインはやはり説得力あるんですよね(笑)。」
「バターっぽさが増したようですね?」
私「造りとラインナップが前と変わってます。オーナーが代わってからのようです。」
「このワイン、バターを使った料理には鉄板ですね(笑)。」
「アサリの白ワイン蒸しをこのワインで作って、さらにこのワインを飲みながら食べる!」
「完璧な法則ですな(笑)。」
「私はこれだけで哲学的に飲みたい(笑)。」
「クリームと相性が良いからショートケーキともマリアージュしますね。」
「チーズも良さそう(笑)。」
「フェルのワインを飲むとさっきのグリューナーとの食べている物の違いを実感しますね。」
どうもありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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もっと荒々しい方がイイ(笑)?
Mar 23, 2012 by weblogland |家内「今度の『ラ・シャペル』ブルゴーニュっぽくない?」
私「そーかな?もっと荒々しい方がイイ(笑)?」
家内「私のフェルのシェナン・ブランのイメージとは離れてるんだよね…。」
私「シェナン・ブランてもともと味わいの要素はシャルドネに似てるから、イイんじゃない?酸はいかにもシェナン・ブランらしいしさ。」
家内「もっとスパルタンの方がイイよ!」
私「うーん。僕はシェナン・ブランらしさがあってイイと思うんだけどね。好みの問題かな?」
家内「前の『ラ・シャペル』の半額くらいだし。コストパフォーマンスの高さには文句はないからねぇ。エレガント過ぎない(笑)?」
私「ワイン自体は本物だしね…。」
飲まれた方はいかがでしたか?
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ワイン捜しは簡単に行きません
Mar 22, 2012 by weblogland |先日有償サンプルで取り寄せたワイン、ダメでした。
サグランティーノ・ディ・モンテファルコとジェランソン・セックのお手頃ワインを見つけ、取り寄せました。
家内「あっ!飲み頃のサグランティーノがある。」
私「こないだの試飲会では出てなかったなぁ(笑)。」
家内「売れそうで数が少ないワインは試飲会じゃ出さないからね(笑)。」
私「そーだよね。価格も現実的だし(笑)。取り合えず飲んでみなきゃ!」
そんなこんなで取り寄せました。
家内「たしかに濃いし、しっかりしてる。でも樽香強いね。」
私「バリック効かせ過ぎだな。せっかく果実味がしっかりしてるのに…。まあ、明日また飲んでみようか。」
そして翌日
家内「果実味は昨日より出てるけど、バリックの香りが邪魔してるね。」
私「そーだよね。もったいないね。」
こんな塩梅で今回は却下です。
ワイン捜しは簡単に行きません。いくら良くとも高すぎてはダメです。かといって安かろうでは最悪。少なくとも美味しくなくては。これ大前提。
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ミュラー・グロースマンのグリューナー・ヴェルトリーナー旨いですね
Mar 19, 2012 by weblogland |密度感がありながら、重くないんですよね。
あと味わいの細かなディテイルが明瞭でありながら、まとまりが良い。ソフトな口当たりも特徴的です。
先日辛めの麻婆豆腐を食べながら飲んだら、旨いのなんの(笑)。白胡椒がたっぷり入ったシンラータンメンでも食べたら相性は抜群でしょうね。
グリューナー・ヴェリトリーナーの白胡椒のニュアンスは中華料理には最適です。
辛い四川料理にももってこいのワインですね。
うーん。
あとこのワインにあるオイリーさも作用していますね。中華料理の油に基本的に合います。合わせた時に違和感がありません。白胡椒と油!これがキーワードです。きっと!
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やはりベストのワインを飲むことは必要です
Mar 12, 2012 by weblogland |私は店でお留守番(笑)。
一人ですから、外回りの仕事は出来ません。午前中に大体の仕事を済ませ、ワインのお勉強タイムです(笑)。調べ物するには絶好なのです。
こんな折、ウェブのお客様からお問い合わせいただきました。
「マスキューさん、ブログで読んだのですが、マストロベラルディーノのタウラジ・ラディーチ・レゼルバは1997年が買いですか?」
私「いつもお世話になります。読まれました?すぐに飲むなら1998で何年か寝かせるなら1997かと。」
「1999年はどう?」
私「残念ながら売り切れてしまいましたが、タンニンの分量とパワーはかなりのレベルでした。面白いことに3つともアルコール分は同じ13.5%なんですが、同じとは思えませんでした(笑)。」
「まず1998年を飲んでみることにします。」
私「それが賢明かと。気にいったら1997年も飲まれると良いかと。アリアニコの良さが伝わると思います(笑)。」
やはりベストのワインを飲むことは必要です。味わいの軸ができます。この意味において、マストロベラルディーノのタウラジ・ラディーチは飲むべきワインなのです。
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昨日の続きです(正確には一昨日)。
Mar 10, 2012 by weblogland |昨日のブログで疑問に思った「1999年のタンニンがザラついていた。」の件です。
色々調べるとありました。ヒュー・ジョンソンのポケット・ワイン・ブックの第3版に「若い内はざらざらしている。」との記述がありました。何がざらざらしているかは書いていませんが、やはり舌触り?そうするとタンニンですか。
うーん。
造りのスタイルが1999年が違うというより、1999年はタンニンが多く、まだ熟成のピークに入ってないと考えるべきかも知れません。あと作柄を調べると1997年は突出した出来のヴィンテージのようでした。トスカーナやピエモンテはメジャーですから古いヴィンテージ・チャートがありますが、カンパーニャだとなかなかありません(笑)。これも古い資料を当たって確認しました。ピエモンテ同様に稀に見る良作年のようでした。1997年のタウラジはやはり凄かった!
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マストロベラルディーノ97、98、99、ブラス ゲンメ88の試飲
Mar 10, 2012 by weblogland |マスキューの古くからのお客様でもあるTさん主催の試飲会でした。
Tさんは現在、恵比寿の某有名イタリアンでギャルソンをしています。言わずもながのイタリア・ワイン・ラヴァーなのです。
Tさん「マスキューさんはタウラジのマストロベラルディーノの大ファンですよね?」

私「もちろん!マストロベラルディーノが栽培するアリアニコこそ世界遺産にすべきだと思っています(笑)。」
Tさん「僕もアリアニコが大好きで、マストロベラルディーノも大好きです(笑)。マスキューさんに97、98、99と揃ってますから、勉強がてら垂直で飲んでみませんか?」
私・家内「えっ!そんな贅沢を…。渡に船です。やりましょう!じゃあ、せっかくですから、マスキューから秘蔵のデシラーニのゲンメ1988年を出します!」
こんな訳で昨日店の閉店後Tさん主催のマストロベラルディーノ97、98、99、ブラス ゲンメ88の試飲をしました。まず30分ほど先立ってプロのTさんに抜栓していただきました。
Tさん「マストロベラルディーノのラディーチはさすがにコルクが長くて良い材質ですね。98だけちょっと短いですね(笑)。でもゲンメより長い(笑)。」
私「そうすると98が一番熟成が早いかな(笑)?」
瓶口に鼻を寄せて香りをかぐと99が物凄く濃密そうです。ゲンメはピエモンテらしい獣臭ぷんぷん。
さて始めますか。
Tさん「99凄いですね。甘味のボリュームがもの凄い!」
家内「圧倒的!97、98が霞んじゃうね(笑)。ゲンメはもう全開!完全に古酒。5分くらい経つとマディラ香してくるね。」
私「でも酸は生きてるよ(笑)。美しくまとまってる。チャーミングだね。」
Tさん「僕にはゲンメ無理(笑)。」
私「そうだね。もう終わる寸前だよね。もう少し早く飲んでいたら良かったかもね。」
家内「うーん。3年くらい早く飲んでいたらベストだったかもね。」
抜栓後2時間ほど経って…。
Tさん「98の香りが分量を増してませんか?」
私「最初から赤い果実の香りは明瞭で飲みやすかったけど、今の状態は素晴らしい!極上のアリアニコだよね!」
家内「うーん。美しい!やっぱりマストロベラルディーノのラディーチは素晴らしいね。」
Tさん「こんなに明るくて綺麗なんですね。97どう思いますか?」
私「酸の分量では97が一番かと。」
Tさん「そーですよね。まだまだ隠れてる(笑)。」
家内「97、98はスタイルが似てるよね。98の方が早く飲めるかな。」
私「そうだよね。そうすると99は?タンニンの量が凄いし、まだタンニンが熟成段階かな?」
Tさん「99はファーストアタックが鮮烈で圧倒的な甘さがあったから、時間が経つと98以上に香りが出ると思うんですが…。今の状態だと98が一番飲みやすいですね。99は作り方が違うのかな?」
私「99のタンニンはちょっとザラつくような…。」
家内「99はまだ若いんじゃない?」
私「97はまだまだ酸が隠れていて、明らかに熟成にまだ時間がかかるはず。98は97とスタイルが同じで今出来上がってる感じがするよね。」
Tさん「99は将来どんな味わいになるか想像つかないな。」
簡単に手の内を明かしてはくれませんね(笑)。
あー。
楽しかった(笑)。
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昨日は寒い中お越しいただきありがとうございました。
Feb 26, 2012 by weblogland |「おっ。普通に飲めるね(笑)。」
「味わいがハッキリしててイイね。」
「ベリーみたいな、赤い花みたいな、可愛いですよね。」
私「ノン・ヴィンテージのブレンド物ですが、自分のところのワインだけでブレンドしてますから、あまり無理がないんです。」
「そーだよね。いまや安いワインはいろんな国から輸入したワインをブレンドしたりするもんね。」
私「しかも成分調整までします。」
「このワイン、ラベルデザイン可愛いよね。キャップシールの肉球がたまらん(笑)。」
「たしかに感動はないけど、いつの間にか飲んじゃえるな。」
私「あと意外にもちが良く崩れません。今日の試飲が最後まで終わってからもう一度飲んでも、普通に飲めますよ(笑)。」(ちなみにお客様の感想は「また振り出しに戻ったみたい(笑)」でした。)
さて皆さん期待のリアス・バイサス 『ディルヴィオ・アルバリーニョ』2010年 です。若干液温が低いのでグラスを手で暖めて飲んでいただきました。
「初めて聞く産地ですが、どこら辺ですか?」
家内「スペインのポルトガル国境付近の大西洋に面したあたりです。魚介に恵まれた産地です。あのリアス式海岸の元になったところです。」
「うんまい。たしかに魚介にはピッタリ。香りは強いけど嫌みがないね。」
「そーなんですよね。あと濃度も凄くあるけど、ベタつかない。」
私「日本人の嗜好には良く合う味わいかと。」
「『甲州』の高級ワインが似てるなぁ。」
さすが!(あのフォキシーフレーバーのしない奴ですよね。)
「日本産でもアルバリーニョあるんですよ。新潟なんですが。」
さすが筋金入りのワインエキスパートKさん、よくご存知。
私「どうでした?」
Kさん「まだ2年目の出荷なんで、酸のバランスが…」
私「このアルバリーニョは自根で樹齢70年ですし、収穫量も違うでしょうから、比べては可哀相かもしれませんね。」
大人気のリアス・バイサスでした。
あー、良かった(笑)。
さて2009年のローヌの飲み比べです。
「うーん。それぞれ違いますね(笑)。でもクロ・デュ・カイユの密度感は物凄いですね。なんでこんなに濃いの(笑)?」
「クロ・デュ・カイユはチョコレートやココアの香りがとても綺麗。完成してるね。」
私もこのチョコレートの香りの自然さにはビックリ。(クロ・デュ・カイユは木樽を使わないと勘違いしてましたから、さらにビックリ。当日の私の説明でクロ・デュ・カイユは木樽を使わないは間違いで、古い樽を使います。シャルヴァンが木樽を使いません。)
用意したチョコレートにクロ・デュ・カイユを合わせると口中で爆発が起こります(笑)。マリアージュの凄さには言葉を失います。
「たしかにクロ・デュ・カイユは凄い密度感ですけれど、このスタイルはいわゆるローヌの延長線ですよね、」
私「たしかに!オードランやデュックのスタイルです。」
「時間が経ってきて分かったのですが、シャルヴァンって凄く複雑じゃありませんか。」
家内「シャルヴァンは折り重なるようなニュアンスがあってシャトー・ヌフ・デュ・パフのようですよね。」
「僕はガランスのような独特なのがイイな。土臭さがなんとも言えず好きなんですよね(笑)。あと香りの突き抜けるような広がり方は圧倒的かと」
好みが別れる3本でした。
最後のルモワスネのサヴィニ・レ・ボーヌ1998年は圧巻でした。
完成したピノ・ノアールには称賛の声しか集まりません。
「旨い!」
「瞑想しながら飲みたい(笑)。」
「これがピノ・ノアールの薔薇の香りなんですね。」
「液体として完成してる(笑)?」
私「おそらく若いうちはチェリーやフランボアーズの酸っぱい香りが主体的なワインだったはずが、熟成によりこうなります。不思議ですよね。」
「どんなワインも熟成したピノ・ノアールを越えられないという人がいますが、こういうことなんですか?」
私「そうだと思います。ただ古酒になるとまた違います。ボルドーもブルゴーニュも見分けがつかなくなります(笑)。凄く美味しいんですけれど。」
抜栓後4時間くらい経つとリキュールのような香りが強くなり、複雑な顔を見せてくれます。
どうもありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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サヴィニ・レ・ボーヌ1998年
Feb 15, 2012 by weblogland |ところで今日、あるワインが届きました。じつは先日の試飲会で見つけたワインです。ルモワスネのサヴィニ・レ・ボーヌ1998年です!
これがイイんですよ(笑)。
マイナーなアペラシオンですし、若いうちは酸が表に出るワインですから、ちょっと意地悪な感じもします。まあ、あまり人気のないアペラシオンです(笑)。
今風の太ったエキス分の強いスタイルではありませんから、よけいに敬遠されがちですね。
ちなみに日本ではシモン・ビーズが有名ですか。でもこれは奥様によるところが大きいですね(笑)。
話がそれましたが、サヴィニ・レ・ボーヌの赤ワインは熟成すると抜群に旨くなるんです。甘さが増し、酸が溶け込み、しかも明瞭で複雑。
フィネスがあるんですよね(笑)。
もちろん今度の試飲会には出しますから、楽しみにしててくださいね(笑)。
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ひっさしぶりに日本ワインを飲みました
Feb 11, 2012 by weblogland |
じつはあるお客様からの頂き物なんですが。
「マスキューさん、このワイン飲んでみてよ。山梨の小さいワイナリーで、女性が一人で造っているんですよ。バルサミコなんかも造ってるんですよ。」
こんな訳で頂いたのが、『やまとなでしこ 2011年』です。葡萄品種はピノ・ノアールと山葡萄(行者の水)の交配品種『やまとなでしこ』100%で年間460本の生産量です。
おー!
多分アムレンシスとヴィニフェラの交配品種ですね。日本で一番可能性のある組み合わせですね。
飲んでビックリ。
補糖や補酸をしたような感じがありません。
山梨でもこんなに糖度が上がるんですね。
この『やまとなでしこ』母は「行者の水」のようですね。糖度も高く、黒スグリ系の香りが強いです。ピノ・ノアールっぽくありません。どちらかと言えば酸の有様がピノ・ノアールっぽいかな。
抜栓後も崩れず、ワインのレベルは世界基準に達してます。
なかなか良いですね。
コストと販売価格の折り合いが難しいと思いますが、アマローネなどをすることで大飛躍するかも?
行って畑を見てみたいです。
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けれんみのない凝縮感が身上です
Feb 10, 2012 by weblogland |生産者のセルヴァグロッサは代々続く農家ではありませんから、余計に凄く感じてしまいます。逆にもとが生産者でないから、こんなワインが出来るような気もします(笑)。ゴージャスなワインではありませんが、果実味のボリュームとしっかりしたタンニン・酸は、名前だけのゴージャスで高いワインをはるかに凌駕しています。
うーん。
あと最近のお気に入りのイタリアの赤は、『メルロ』2009年 ヴィーニ・ガリアルディ イタリア マルケI.G.T.ですね。このワインの果実味のボリューム感も素晴らしいです。
『ムスケン』もガリアルディの『メルロ』も共通したスタイルですが、アメリカナイズされた濃いワインとは違います。
けれんみのない凝縮感が身上なのです。明瞭で複雑な果実の濃さが大事なのです。
変な裏技やごまかしのない味わいなのです。
飲まれた方いかがでしたか?
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「小さな喜び大きな幸せ」のワイン-シャトー レスタージュ・シュヴィヨン
Jan 31, 2012 by weblogland |
シャトー レスタージュ・シュヴィヨン2007年良いですね。たしかに地味で軽いのですが、酸の伸びやかさと樽香、タンニンの美しさ、甘味のバランスがエレガントです。
うーん。
安心できるワインです。
でもレストランやワイン・バーなんかでは扱い難いでしょうね。インパクトがあまり強くありません(笑)。どうしても飲食店ではアタックの強い甘いワインが好まれます。このワインを売るには技術を要しますね。セラーから取り出していきなり注いでも良さが伝わり難いでしょうね。抜栓したものを温度を15度を越えてサービスしないとダメですね。あまり高くないワインですから、そこまで気を使ってサービス出来ませんか(笑)?
そうするとやはり家飲みですね。キッチンのテーブルに前日飲み残して置いたのを、そのまま飲むのがベストな飲み方かも(笑)?ほどほど液温が上がり、空気に触れることで素晴らしく美味しくなっているハズ。
「小さな喜び大きな幸せ」のワインなのです。
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早速試飲会のお問い合わせがありました
Jan 23, 2012 by weblogland |「マスキューさん、今度の試飲会『ペスケラ』出るんですか?スペインのペトリュスって言われてるワインですよね。」
私「良くご存知ですね(笑)。ただ今ペスケラは3、4銘柄あります。その中の最上級銘柄は一万円以上しますので、ちょっと無理です(笑)。今回お出しするのはクリアンサになります。」
「味わいはペトリュスみたいなんですか?」
私「クリアンサといっても樽熟成は18ヶ月しますから、かなり濃密です。濃いには濃いのですがテンプラリーニョの味わいに明瞭さがあって良いかと。」
「単に濃ければ良い訳じゃないんですね(笑)。」
私「濃いだけだと果実味が真っ黒になります(笑)。どんな品種のワインを飲んでいるか解らなくなります。」
「真っ黒(笑)?ですか?」
私「ブラックベリーとでも言いましょうか。カリフォルニアやオーストラリアなどの高いワインに有りがち(笑)です。」
「へぇー。でも濃厚なんでしょう?」
私「確かに濃厚でペーストを飲んでいるみたいですよ。」
「ハーラン・エステートもそうですか?」
私「飛び抜けてます。途方に暮れます(笑)。」
「今度の試飲会のペスケラ楽しみにしますね。」
私「お待ちしております。」
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アルバーニャ・ディ・ロマーニャの極上なワイン
Jan 16, 2012 by weblogland |マスキューでは、ファットリア・モンティチーノ・ロッソが作るアルバーニャ・ディ・ロマーニャのスタンダード・キュヴェが定番ですが、今回ついに最上級キュヴェ『コドロンキオ』が入荷しました!
ドライな仕上がりですが、貴腐の香りがしっかり入っていて、複雑でなかなかよろしいのです(笑)。スタンダード・キュヴェと比べて別物ではなく、ちゃんと繋がるところが面白いのです。
最新の醸造設備による完璧な管理によるところが大きいのは今風と言えますが、そこには造り手の明瞭な意思があり、心揺さぶるワインとなっています。
うーん。
ポッジョ・レ・ヴォルピに続く驚きの白ワインの登場です。
イタリアの白ワインは面白い!しかも、安い!
マスキューが目をつけるのもお分かりいただけるかと。
もちろん今月の試飲会には出しますから、お楽しみに!
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願ったり叶ったりのアペラシオン
Jan 07, 2012 by weblogland |ブールのワインってマイナーですが、好きなんですよね。鮮烈で密度感があってタイト。しかも、驚くほどの生命力があります。やわなグラン・ヴァンなんか目じゃありません。でもあまり人気もありませんから、安い(笑)。私にとっては、願ったり叶ったりのアペラシオンなのです。
シャトー・ド・ブリッサ飲まれた方どう思われましたか?
私は強い思い込みでワインを評価・チョイスしますから、ブレーキが効きません(笑)。ましてや、それを売り物にしている訳ですから、冷静さを欠いていると冷静に考えるべきです(真面目に)。岡本利秋ワールドなのです。
うーん。
でも治りませんね。
ただ、弱い立場やマイナーなものを無用に批判したりしないように気をつけなくてはいけませんね。メジャーなワインは私ごときがなんと言っても揺らぎませんから、バンバン言わなくては(笑)。まあ、向こうからすれば『別に売ってくれと頼んでないよ。』というところでしょう(笑)。かといってメジャーであることに価値があることも真実ですから、難しい。
価値観も多様であることを忘れてはイケませんね。
ワインは飲まれる限り、どんなワインでも意味があると認識しなくてはなりません。
冷静さが私にはかなり必要かも?
私にとってライバルの家内の冷笑が聞こえてきます(笑)。
今年も部が悪そうです。
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香り自体の突き抜け方はローヌ・ヴィラージュでもトップクラス
Dec 25, 2011 by weblogland |新進のドメーヌでまだ無名ですが、かなりのワインです。
マスキューに来てようやく2ヶ月くらい経ちましたが、だいぶ落ち着きが出てきました。前々回の試飲会ではまだまだ力強さが全面に出ており、ポテンシャルの高さだけが目立ってました(笑)。
うーん。
やはり広がりが凄いですね。
香り自体の突き抜け方はローヌ・ヴィラージュでもトップクラス。あとローヌ川の東側とは明らかな違いがあります。カリニャンが影響している気がします。それは有りがちなチープなものではなく、ワインをタイトにして緊張感を持たせたかのようです。もともとタップリしたボリュームがありますが、散漫にならず揺るがない方向性があります。やはりただ者ではありませんね(笑)。要観察のワインです。
見届ける必要があります。
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2011年最後の試飲会レポート
Dec 24, 2011 by weblogland |まずはトップバッターはスペインの名門エグレーン家の『メルセデス・エグレーン』カベルネ・ソーヴィニヨン2009年からです。
「かわいい!飲みやすい!」
「これって本当にカベルネですか?タンニンが優しいですよね。」
家内「女性醸造家が造っています。よく女性醸造家が造るワインは優しいって言われます(笑)。」
「なるほど、フェリーヌ・ジョルダンも優しいですよね。」
「女性の方が作業に手を抜かないから、向いているかも(笑)。」
「そういえば、日本酒の蔵元でも女性醸造家が活躍してますよね。」
私「あとカシスの味わいがとても明瞭なのが珍しいです。」
「ガンガン飲めちゃう(笑)。」
続いてボルドーのオールド・ヴィンテージの飲み比べです。
シャトー・ル・モワンヌ 2005年 フランス ボルドー メドックA.C.ブルジョワ級とシャトー・ド・ブリッサ 1999年 フランス ボルドー コート・ド・ブールです。
「マスキューさん、格安なの見つけましたね(笑)。」
私「まあまあ、飲んでみてください。」
「このメドックの2005年しっかりしてますね。」
「らしいねぇ。すぐにも飲めちゃうけど、でもまだまだ閉じてるんじゃない?」
「これきっと温度の性だよ。グラスを手で温めると香りが出て来るよ。」
「うんうん。膨らみもますね。」
「コート・ド・ブールの1999年もまだまだだね。でも温めると良くなってくる。」
私「さすが!倉庫から出したばかりですから、やはり液温を上げた方が良いですね。」
抜栓後1時間以上してようやくワインが落ち着いてきました。
「ブールのワインは凄い酸の量だね!力があってしかも美しい。クラシックでイイね(笑)。」
私「どっちも今風じゃないんで、今回選びました。個人的にはブールのワイン好きなんですよ。」
「そーいえば昔ブールのワイン売ってましたよね(笑)。」
私「覚えてられましたか?(笑)」
「やはり良いブールのワインは時間がかかりますな。」
「ブールのワインは時間の経過とともにどんどん酸が柔らかくなってくるね。酸っぱさがストロベリーの香りになってきましたね。」
「マスキューさん、なんでメドックのワインはブルジョア級なのにこんなに安いの?」
私「2005年頃はブルジョア級を勝手に名乗れるようだったようです(笑)。」
「勝手にブルジョア級?(大爆笑)。」
「でも真面目に造ってるよね。」
「メドックの方はカベルネが凄くしっかりしてるから香りがまだ追いついてこないよね(笑)。」
家内「確かに。もともと膨らみがあるから見落としますね。」
「両方とも軟弱なワインじゃないね。こんなワインがあるからボルドーは凄いね。」
「ブールのワインはセパージュはなにですか?」
私「カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベックが偏らない配合です。」
「なんでですか?」
私「それぞれの収穫時期がずれますから、秋の天候不良のリスクを避けるためです。」
「ということは作柄によって配分が変わるということなんですか?」
私「収穫時期が同じだと畑が全滅する危険があります。逆に収穫時期がずれていれば、カベルネはダメでもメルロが良かったりする訳です。」
「だからボルドーワインは作柄によって良し悪しがある以上にバラエティーがあるから楽しいですよね。」
私「ブルゴーニュのように単一品種だとどうしても良し悪しになってしまいますよね。」
「ところでなんでメドックの2005年とブールの1999年は同じ値段なんですか(笑)?」
私「疑問に思っていませんでした(笑)。一般にはメドックの方が売りやすいのは事実ですが…。あとでこっそり、どちらか30円くらい値段上げておこうかな(大爆笑)。」
新旧ボルドーファンの意見が分かれる飲み比べでした。
さて、趣向がかわってイタリア、マルケの至宝ガリアルディが造る渾身のメルロです。
「あの『マッカニャーノ』の生産者ですね(笑)。」
私「前の試飲会で出した『チェリージ』もガリアルディのワインでした。」
家内「この『メルロ』は畑の中の粘土質土壌で特別につくったそうです。似た土壌のボルゲリを意識したらしいです。」
「おー!圧倒的ですね。」
「ネットリしてる(笑)。綿菓子の香り。」
私「メルロらしくないんですが…(笑)。」
「でも、ボルゲリみたいな緩さがないのに好感が持てるよね。」
「そうそう。あの邪魔な樽香がないのがイイ(笑)。」
「とっても濃密ですがスパイスなんかの味がして面白い!」
時間の経過とともに複雑なニュアンスが現れてきました。
「最初から全開ですが(笑)、とても緻密ですね。愚直に丁寧に造ってますよね。」
さて最後はシャンパーニュです。
まずはランスロ・ピエンヌです。
私「ランスロ・ピエンヌはクラマン村のリコルタン・マニュピュラントですが、このシャンパンはピノ・ムニエで造られています。」
「ピノ・ムニエですか?ピノ・ノアールではなくて?」
私「はい。通常はシャルドネとピノ・ノアールが中心で、補助的に使われるのがピノ・ムニエです。ですから、ピノ・ムニエ主体のシャンパンは珍しいんです。」
「おっ!クリームみたい!」
「でも甘くない(笑)。なんで?」
「良いピノ・ムニエは濃厚になるとクリームみたいになります。クリーム系の食材にはピッタリ合います。」
「なるほどね。でもこれだったらデザートにも合わせられますね。」
「フォアグラにも大丈夫かしら?」
家内「幅広く合わせられます(笑)。」
家内「時間が経ってきて、柑橘類の香りが混じってきましたね。ひょっとしたらシャルドネも入っているかもしれませんね。」
さて大トリはピエール・ジモネの新境地『パラドックス』です。
私「マスキュー定番のピエール・ジモネですが、シャルドネ100%のブラン・ドゥ・ブランが有名です。この『パラドックス』は初めてピノ・ノアールが60%入った2004年のヴィンテージ・シャンパンです。はっきり言って、大物です(笑)。」
「うわっ!圧倒的!」
「すべてが巨大ですな。でも香りが複雑。」
皆さん香りに圧倒されます。
「でも、香りの一つ一つがはっきりしている。柑橘類やらアプリコットやら。万華鏡(笑)。」
私「あと薬草のニュアンスもありますね。」
家内「後味にシャルトリューズのような余韻が…。」
「余韻の綺麗なこと…。」
「グレート・ワインですな。」
心揺さぶられましたか?
今年は震災の3月を除いて試飲会が執り行えました。どうもありがとうございました。ワインを皆さんと飲める幸せを実感いたしました。
また、年内マスキューは31日まで休み無しで営業いたしておりますので、お立ち寄りお待ちしております。
ありがとうございました。
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シャトー・ブースカッセ2006年
Dec 07, 2011 by weblogland |フランス マディランのスーパースターのワインです。マディランのA.O.C.昇格に貢献して叙勲までされたブリュモンの名前を世界的に有名にしたワインがシャトー・ブースカッセなのです。濃く緻密でしかも柔らかい。マディランの認識を変えたワインです。
えーと。
あのトム・クルーズが虜になり、自家用ジェット機に乗って買い付けたことで有名になりました。
こんなでしたから一時期はなかなか日本に数が入荷しないほどでした。とは言え無茶に価格を上げない良心は立派でした。
我々も信奉者でしたから、ずいぶんブリュモン・ブリュモンと盛り上がりました(笑)。
ところが2006年のシャトー・ブースカッセはいつもと違いました。軽くてペラペラなのでした!
えー!
ショック!
そんな訳でホームページでの販売は控えることになりました。トホホ。
ところが先日飲むと、これが旨い!確かに圧倒的なボリューム感で勝負するスタイルではありませんが、隠れていた酸が前に出ています。軽いには軽いのですが、膨らみが素晴らしく、柔らかさがたまりません(笑)。
うーん。
こんなことがあるんですね?
解らないものです。
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『シルヴィエンヌ』の2007年と2009年は同じ生産者が造ったワインだとは思えません
Dec 01, 2011 by weblogland |もちろん先週の土曜日の残りですから、まる4日経っています。もう残りもほとんどなく瓶底に1cmくらいです。
2007年は濃密さがさらに増したかのよう。リキュールっぽい感じ。壮麗なシャト・ーヌフ・デュ・パフのようです。
うーん。
もの凄い力です。まだへたってません。やはり2007年は素晴らしいヴィンテージだったんですね。すべての詰まっている物の総量が桁外れです。
代わって2009年ですが、ひたすら美しい。赤いベリー系の果実の明瞭さは全く崩れません。色も味わいもルビーのようです。2007年同様まる4日経っています。
うーん。
スーパー・エレガンス!
それでいて驚くほどの堅牢さがある。2007年と2009年のどちらが優れたヴィンテージだと断定できません。
『シルヴィエンヌ』の2007年と2009年は同じ生産者が造ったワインだとは思えません。共に素晴らしく恵まれた作柄の年であることは疑いありませんが、これほどスタイルかま違うとは…。年度違いによる気候の違いにしては振幅が大きすぎます。
それとも造り方が変わったのか?インポーターさんは従来通りと言っていましたから、謎は深まります。
なんでこんなに違うんでしょうね?
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シャトー・デュック2007年手強かったですね
Nov 28, 2011 by weblogland |土曜日の試飲会ではタンニンの量が圧倒的で中味が解りませんでした。2006年よりは生命力はあるが、2009年とはスタイルが違い過ぎて比べる術がない(笑)。
翌日残りを飲むと解ってきました。2007年は途方もない良い出来のヴィンテージのようです。圧倒的な質感の中から、甘く感じる酸が現れ、明瞭さが増していました。まだまだ隠れた酸がありますから、壮麗なスタイルのワインに違いありませんね。今晩また飲んでみます(笑)。どうやら2000年代のトップヴィンテージは2007年のようです(少なくともシャトー・デュックは)。最低でもあと5年以上は待ってみたいワインです。
2009年もストレスのない大物です。エレガントでありながら、ひとつひとつの要素のレベルが高いワインです。将来は2006年のようになりそうですが、あと5年くらいは待つべきワインだと思います。
簡単に手の内は明かせてくれませんね(笑)。
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試飲会レポート
Nov 27, 2011 by weblogland |
特に4~5時に集中しまして、行き届かず大変失礼いたしました。
お詫び申し上げます。
まず口開けはジュ・ド・レザン2011年です。
「これってジュースですか?ワインみたい。複雑なワインのニュアンスがある。」
やはり初めて飲まれる方はビックリします(笑)。
「うーん。強烈だね(笑)。たしかに去年と似てるけど、パワーアップしてるね(笑)。」
「これだけしっかりしてたらカクテルにも使えますね。マスキューさん『タウザ』でジュ・ド・レザンのカクテル出したら(笑)?」
私「私もそう思うのですが、なにぶんバーテンダーの力量が…(笑)。」
「飲み応えあるね(笑)。お腹にたまるよね。」
私「そーなんです。今年は収穫が一ヶ月以上早まりました。その上、夏場も全く雨も降らなかったので、かなり糖度も上がったみたいです。」
「それは濃くて良いワインが出来たということですか?」
私「生産者からすると、今まで経験したことのない早い収穫でした。ですから収穫の時期を決める判断が難しかったようです。いくら糖度が上がっても酸が多過ぎたり、少な過ぎるとバランスの悪いワインになるからです。」
「そーすると今年のジュ・ド・レザンは糖度も高いが酸もたっぷりあるってことですね。」
私「左様かと。」
ただ小さいお子さんにはちょっと強すぎたようで、顔をしかめられました(笑)。小学生くらいのお子さんですとグビッグビッいきます(笑)。大人を凌ぐ飲みっぷりです。やはり成長期のパワーは凄い!吸収力が違いますね。
「ところで先日ジュ・ド・レザンを友達と飲んだのですが、彼曰く『芋っぽい』と…?」
私「それは正しいかと。完熟したユニ・ブランは温度が上がったり・時間が経ってくると焼き芋ような甘さが出てきます。暖かいイタリアなどの白ワインに共通な有様です。」
さて次は大特価のロス・カルドスのマルベック2010年です。
「ほう~。犯罪的な値段ですなぁ(笑)。」
私「我々の通常の仕入値以下です。安過ぎるのも気が咎めるんですが、インポーターさんの意向で、『いっぱい売ってくれ。』とのことでして。いっぱい買ってください(笑)。」
「これって樽を使ってますよね?ほのかにバニラ香がしますよね?」
私「実はそーなんです。カタログではステンレスタンクのみ使用となっていますが、ほんの数パーセントだけバリックで熟成させたワインをアッサンブラージュしているようです。どうやらあのラファージュさんの裏技のようです。」
「テクニシャンですね(笑)。普通に飲んで美味しい!」
「日本だとチリワインの方が有名だけと生産量はアルゼンチンの方がはるかに多いんですよね。」さすが筋金入りのワインエキスパート。
「やっぱり海路がアルゼンチンだと長すぎるのかな?」おっしゃる通り。
「このベリーやプラムのような香がマルベックなんですね?」
私「そうです。あとグレナデンっぽさとスパイシーさがあります。コンポートのニュアンスがありますよね。」
「これは肉に合いますね(笑)。」
家内「ローストした牛肉のためのワインですよね。」
「それにしても安い!」
私「自信を持って押し売りします(笑)。」
さていよいよ佳境に入ります。ローヌ・ヴィラージュ随一の造り手シャトー・デュックの最上級銘柄シルヴィエンヌの2006、2007、2009年の垂直試飲です。
順番は2009→2007→2006年としました。
「凄いなぁ。どれも説得力十分(笑)。味がヴィンテージ毎に違う。取りあえず飲み易いのは2006年かな。」
「2006年ってどういうヴィンテージだったんですか?」
私「バランスのとれた良いヴィンテージです。今飲み頃に入っています。2007年と2009年はまだ飲み頃には入っていませんね。単純に力だけ比べると2009年と2007年は2006年を上回ってますよね。」
「うーん。解らないのが2007年なんだよね。2006年とは明らかに断絶してるんだよね。2009年が将来2006年みたいになる感じはするんだけど、2007年はなんだかまだ解らない(笑)。」
私「2006年と2007年を比べると、ワインの熟成能力は2007年の方が上だと思います。」
「そうそう。そうするとやはり2009年のバランスのとれた偉大さが光る(笑)。」
私「2009年はやはり欠点が無い出来栄えですよね。オードランの『ル・カイユ』2009年がモンスターなのも頷けます。」
「あのワインは尋常じゃない(笑)。」(この方『ル・カイユ』2009年を日本で一番飲んでいますから説得力がある。)
2007年が姿を見せ始めたのは抜栓後4時間を過ぎてからです。
「私2007年が好き!」
「たしかに圧倒的な力が出始めている。」
ところが、解りかけたところでワインが無くなりました(笑)。
解らずじまいで2009年2007年は二本目に突入!2006年は最後の1本でしたから終了!
残念!
さて最後はバローロ2005年です。
「おー!凄いなこれ!」
「香りが幾重にも重なってる!」
「シャトー・デュックのワインに比べると色は薄いが、香りの分量と複雑さがもの凄い!」
私「じつはこのオズヴァルト・ヴェルディのバローロは自分のラベルを貼って売るようになってから日が浅いので、全く無名です(笑)。スタイルはバローロ・ボーイズとクラシック・バローロの中間くらいですか。」
「たしかに何十年も寝かせるタイプじゃないけれど、香りはまさにバローロだよね。」
「飲み込んでも香りが無くならない!」
私「あとこのワインはアルコール度数が15%あります。でもアルコールっぽさが無い。バローロたる所以かと。」
「バローロの2005年ヴィンテージはどうだったんですか?これほどアルコール分が高いのに溶け込みが良い。やはりかなり良いヴィンテージだったんですか?」
家内「じつは収穫期に雨が降りました。うまく雨を避けて収穫できた生産者と雨にやられた生産者に別れたようです。」
「そうするとオズヴァルト・ヴェルディは上手く雨を避けたんですね。」
「マスキューさん。バローロってめちゃくちゃ高いものがありますが、このオズヴァルト・ヴェルディのワインと比べてやはり品質の差ってあるんですか?」
私「長年高い評価を受けつづけた、いわば大御所のワインは価格が上がり続けます。でもポッと出の生産者はよほどコマーシャルにお金を使わないと取り上げられません。それゆえ安い(笑)。何万円のバローロでもこのオズヴァルト・ヴェルディのバローロの足元にも及ばないものはあります。」
「値段に惑わされちゃいけないんですね(笑)。」
私「不幸なことに、高いワインを飲んだ経験は良いワインを飲んだことと一致しません(笑)。」
あまりの旨さに二本目に突入!
ドッヒャー!(悲鳴)
どうも昨日はお疲れ様でした。ちなみに昨日のトップセラーはロス・カルドスのマルベック2010年でした。単独のワインとしてマスキュー試飲会では最高記録の本数となりました。ありがとうございました。
インポーターさんの在庫が無くなるまで売り続ける予定です!
どうもありがとうございました。
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ボジョレー・ヌーヴォ飲みましたか?
Nov 18, 2011 by weblogland |
カンソンのヌーヴォは甘くふっくらしてました。
あー。良かった(笑)。
酸はあまり目立たず、控え目。収穫のタイミングが難しかったようですね。
今年は異例に収穫が早まりましたから、中途半端に収穫を延ばしたら締まりのないスタイルになります。かといって早過ぎるのは最悪。生産者は迷うところですね。
これでイタリアのノベェッロ、ジュ・ド・レザン、ボジョレー・ヌーヴォと揃いました。マスキューの新酒ラインナップの完成です(笑)。
何となく作柄が解ってきました。まず、中部イタリアは絶対に◎ですね。今年のトスカーナはかなりの期待度大。ピエモンテなどの北イタリアも良ければ申し分ないですね(笑)。
フランスは収穫の時期が難しかったようで、生産者、地域にばらつきがでそうです。この点2003年に近いかもしれません。そうなると中にはずば抜けて良いワインがありそうですね(笑)。スカもありますか(笑)?
さあ、一段落しました!
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もっとガロフォリのことが知りたくなりました
Nov 13, 2011 by weblogland |
イタリア マルケ州で名手ガロフォリが造った今年のノベェッロです。
先日解禁日直後に、筋金入りのワイン・エキスパートKさんと試飲しながらの疑問なのですが。
Kさん「ブルゴーニュ的、ボジョレー的ですね。」
私「たしかにいつもと違いますね。例年もっとヘビーで噛めるようなノベェッロなのですが、今年はボジョレーみたいにM.C.かけたみたいですよね。」
Kさん「色も薄い方だし…。でも旨味に厚みがあって香りの分量は凄いですよね。ドロップみたいな香りもするし、ボジョレーっぽい(笑)。」
私「造りのスタイルが変わったとしか思えませんね。今度インポーターさんに聞いてみます。」
インポーターさんも解らないとのことで現地に問い合わせてもらいました。
インポーターさん「解りました!造り方は例年と同じとのことでした!」
私「えっ(絶句)!そうすると何故?」
インポーターさん「今年はマルケも収穫は10日ほど早まったらしいです。ガロフォリでは作柄のせいだと返事をもらいました。」
私「そうすると暑さのせいで顆粒が小さいのと果皮が厚いことにより、色やタンニンの抽出が通常より進まなかったと理解するしかありませんね。」
インポーターさん「無理に抽出しないでも充分旨味が出たということなんでしょうね。」
どうやらこれが真相のようです。
ところで抜栓してから4日経ったところ、ワインはリキュールのような濃密な感じになってきました。香りはあまり立ちませんが、味わいの求心力は増したかのようです。
やはりタダモノではありません。
試すべきワインです。
もっとガロフォリのことが知りたくなりました。
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こんなに力のあるジュースは初めて
Nov 11, 2011 by weblogland |揺るぎませんね(笑)。
液体の香り味わいに衰えがなく、昨日の開けたてとほとんど変わりません。(さすがにガスは抜けてきますが。)
特に酸の量は凄いですね。我々が普段飲んでいる濃縮還元のジュースとはあらためて別物だと感じます。まあ、もっともフランスで瓶詰めして日本に持ってきたものですから高価なものですが…。
ところで昨日抜栓してから何人かのお客様に試飲していただきましたが、好評でした(笑)。初めて飲む方も何年か続けて飲まれている方も一様に驚きの声が上がります。
「凄いですね!」
「こんなに力のあるジュースは初めて!」
「うーん。甘さも強いけど、中から湧いてくる力が凄いですね(笑)。今年はワインも期待出来そうですね(笑)。」
「味わいは去年と基本的には同じような気がしますが、パワーと複雑さが去年より勝ってますよね。」
皆さん良くご存知です(笑)。
好調な出足となりました。ありがとうございます。
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ジュ・ド・レザン2011年 到着しました
Nov 10, 2011 by weblogland |
早速箱を開けて瓶を取り出すと、いつもよりちょっと濃い感じです。
抜栓するとガス圧も少し高いようです。
香りは濃密。紅茶やミント・ハーブのニュアンスが甘い香りに包まれて、しっかり立ち上ります。味わいは圧倒的。ボリューム感、酸、甘さすべての総量が今までで一番多いようです。
かなり糖度も高いですが、酸の量も凄いですからバランスが取れています。酸がしっかりありますから、甘い後味の余韻が長く、口の中をいつまでも香りが残ります。
酸はりんご酸が中心ですから、しっかり冷やして飲むのがグッドです。
それにしてもボリュームがありますね。お腹が膨れちゃいます(笑)。
今年は生育が早まり、真夏の収穫になりました。糖分が上がることは予想通りでした。心配したのが酸不足でしたが、杞憂となりました。
あー。良かった。
でもホントにお腹にたまりますね(笑)。
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ティニィを飲んでみましょうか
Nov 09, 2011 by weblogland |
Kさん「もしもし、今年のノヴェッロの出来はどうでしたか?ちょっと時間があるんで、寄っても良いですか?」
私「いつもありがとうございます。じゃあ、『ティニィ』を飲んでみましょうか。」
Kさん「ブログで言っていたみたいに色が薄いですね。香りが凄いね!ボジョレーっぽいけど、これほど香りが立つヌーヴォはないねぇ。」
私「ラズベリーやチェリーの香りの分量が凄いですよね。ブルゴーニュっぽいニュアンスなんです。いつもガロフォリはもっと硬くて濃いワインを造りますから、作柄が悪いのか?造りを変えたのか?判断に困りましたが、二日前にあけたものと比べると解ります。」
Kさん「落ち着いた佇まいだね。旨いね。開けたてより香りは落ちるけど、旨味が素晴らしいね。このワインは手元に置いて熟成させたいね(笑)。」
私「ありがとうございます。やはり造りを変えたようですね(笑)。キャンディーやコンポートみたいなところもありますし、ボジョレー風のM.C.をかけているんでしょうね。」
Kさん「真ん中に並んでるコンティ・ゼッカのプーリアはどうでした?これはこないだ送ってもらいましたが、まだ飲んでないんですよ(笑)。」
私「昨日飲んだんですが、旨くていつのまにか全部飲んじゃいました(笑)。良い年と比べると力は若干落ちますが、そのぶん飲みやすい。あっという間に飲み干してしまいました(笑)。」
私「ではグラウヴェペーザのノヴェッロ トスカーノを飲んでみましょう。」
Kさん・私「うわっ!濃密!いいね!」
私「これまで飲んだこのワインの中では2011年がベストです!だいたいが軽目なんですが、これはすばぬけて濃い。」
Kさん「2011年のトスカーナは凄いことになってそうですね。それにしてもサンジョヴェーゼって花やら植物の香りがこんなに強かったんですね。酸もしっかりしてるし。」
私「でも飲んでみるとオレンジっぽさもありますよね。」
ようやく理解できました。皆さん今年のノヴェッロは楽しいですぞ(笑)。
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マルケ・ロッソ 2011年のノベッロ飲みました
Nov 08, 2011 by weblogland |うーん。
いつもと違う!ガロフォリの造るスタイルではないのです。一言でいえばこんなに飲みやすいワインとは!
まず色合い。いつもは光を通さないくらいの赤黒い紫色ですが、今年は光を通します(笑)。味わいはモンテプルチアーノ種らしいチェリーやラズベリーの香りがタップリ。タンニンは少なく液体の滋味深さが伝わってきます。
醸しが短いですね。ブルゴーニュ的なニュアンスがあります。
早速インポーターさんに聞いてみました。
私「もしもし、いつもお世話になります。今年のガロフォリのノベェッロ飲みましたが、いつもと違います。飲みやすいんですよ(笑)。造りとか変わったんですか?」
インポーターさん「そんな情報は入ってませんから、確認してみます。」
私「作柄の性ですかね?でも、別人が造ったみたいなんですよね(笑)。旨いには旨いんですが。不思議なくらいです。」
インポーターさん「作柄は通年並なので大きく出来上がりのワインに差はできないはずだと思いますが…。現地に問い合わせてみますので、しばしお待ちを。」
あー、ビックリした。でも美味しいんですよ(笑)。
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試飲会のおさらい
Nov 01, 2011 by weblogland |ちなみにジョルダンの白を今常温で飲みましたが、とても落ち着きが出て旨味が増した感です。さすがに抜栓直後の吹き出るような香りは衰えてきましたが、造りの良さはさすが!さらにバランスが良くなっています。恐るべし!あとどれほどの生命力があるか?追跡しなくてはなりません。
あと『ヴィプロ・ロッサ』も日曜日に飲みきってしまいました。濃密さが増して、ボリューム感が更にアップ。旨さに負けてついついボトルを空にしてしまいました。この価格帯ではずば抜けていることを確信しました。決して軟弱ではありません。
そして今『ゼゼン』を飲んでいますが、ジンワリ旨い!キメの細かさが印象的。酸が表に出て来てますが、これが実にチャーミング。癒されますね(笑)。
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シャトー・オー・サン・マルタン 2003年
Oct 12, 2011 by weblogland |
ところで先日シャトー・オー・サン・マルタン2003年を飲みました。ボルドー右岸のプチシャトーです。サンテミリオンの中心リブヌルの近郊で造られたボルドー・スーペリュール級のワインです。
味わいはじつに旨い!
右岸らしいラズベリーの香りがシットリと感じられます。到着した時より落ち着きが増しました。重いワインではありませんが、とても密でキメ細やかなスタイルです。全体の溶け込みの良さは秀逸です。
グラン・ヴァンなどの大物に見られる圧倒的な主張はありませんが、なんとはなしに日常飲んで安堵できる上質な品の良さがあるのです。しみじみボルドーワインは旨いと思えます。日常的に、こんなワインが飲めることは幸せだと思います。
私は幸せ者です(笑)。
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エルマセット vs シャトー・サン‐ロック
Oct 11, 2011 by weblogland |
エルマセットは2008年です。開けたばかりでは、まだ開くには時間がかかりそうな風情です。グルナッシが50%ですから、もっと軟弱でも良さそうですが(笑)、タイトさがありますね。翌日になるとシンプルな甘さ全開です。やはり雑味のない味わい。集中力が素晴らしいですね。より早く飲めるように工夫はしていますが、栽培の段階でズルしていないです(笑)。
さてラファージュさんの新しい試み、シャトー・サン‐ロックは2009年です。
飲んでビックリのエレガント。実にバランスが良い!果実味の綺麗なこと、ラングドックとは思えません。酸の在り様がグッドですね。シラーらしいスパイシーさは時間の経過とともに増し、翌日はペバーミント。しっかり詰めて造られたシラーに見られる特徴です。それでいて有りがちな硬さがないところが凄い!エルマセットが造られる地所から内陸部に20キロメートル入った所にシャトー・サン‐ロックはあります。このスタイルの違いはテロワールとしか思えません。我々はラングドックという言葉でテロワールを一くくりにしがちですが、それは間違いだと確信できます。
だいぶ手の内が解ってきました(笑)。
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