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シャトー・ピネレの『ロタンティーク』
Apr 21, 2010 by toshiaki |前にカオールのカミナドやコマンダリーを古いものから新しいものまで、ずいぶん飲んだことがありました。15年くらいたつと調子が出てくるのに痛く感激したのを思い出しました。
たしかにロタンティークはモダンスタイルですから、クラシックなカミナドとは直接くらべられませんが、『ブラック・ワイン』としては共通の遺伝子があります。
昔、アキテーヌがイギリス領でしたからボルドーワイン同様に、盛んにイギリスに輸出されていたそうです。きっとイギリス人にとっても特別なワインなのでしょう。カオールのワインは、価格からもボルドーワインより親しみがあったかもしれません。
冷涼で果実に対する希求が強かった当時のイギリス人が、噛めるような果実爆弾のカオールワインにハマったんでしょうね(笑)。勝手な妄想をしながらニヤニヤして『ロタンティーク』を飲んでる私を、家内は冷笑しています。
やっぱりおかしいですかね?
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ブースカッセが化けた
Apr 16, 2010 by toshiaki |これだけ寒いと体も縮こまってしまい、腰やら膝やら痛くなる訳です(笑)。
ところで先日フランス、マディランのドメーヌ・アラン・ブリュモンのブースカッセを飲みました。2006年ヴィンテージになりラベルも一新しています。
『えっ』
軽いのです。とてもブースカッセらしくないのです。樽香は強いのですが、あの圧倒的な力強さがありません。
???
「これだったらジェネリックのタナ・メルロの方がいいんじゃない?」
「ヴィンテージのせいか、それともスタイルを変えたのかなぁ?」
「それにしても、なんでこんなに薄いの?」
そんなこんなで翌日にまた確認することにしました。
すると翌日「あれ?旨い!」
「タナらしい重厚なワイン!なんで?」
酸が隠れていたとしか思えません。こんな味わいの表出の仕方はあまり経験ありません。
翌翌日も変わらない重厚なたたずまいです。
うーん。
解らん(笑)?。
思わぬ展開に、首をひねるだけです。
あと半年くらいしてからもう一度飲んでみます。
謎です?
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さあ、今日は何飲みましょうかね。
Apr 12, 2010 by toshiaki |明瞭にフランボアーズの果実味が緻密に溶け込み、しかも全体のバランスが良いのです。軽やかに感じる飲み口はそれゆえ。けっして中味が軽い訳ではありません。
飽きがこないのです。
私は職業柄か、同じワインをなんども飲みます。(高額なワインは無理ですが(笑)。)
また、なんども飲みたくなるワインが良いワインだとも考えています。
面白いことに同じワインでも、その飲む度に発見があったり、疑問が湧いたりします。
そして相変わらず旨いことで納得したり、ワイン自体のポテンシャルを計ることの精度を上げるトレーニングにもなるような気がします。
ちゃんとつくられた良いワインを飲み続けることが、ワインを知る上でもっとも大事な基礎になります。これを通じて基準点をつくる訳です。
古くからのワイン産地で生を受け、生活の中に常にワインがあれば自ずとちゃんとした基準点ができます。ただ日本にいる我々はそうはいきませんから、こうするしかありませんね(笑)。
『好きこそものの上手なり』にワインがつながらないのはこの為です。
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キュヴェ・ニコラ2007年、地味に売れています
Apr 01, 2010 by toshiaki |ドメーヌ・ラファージュのキュヴェ・ニコラ2007年です。
グルナッシュ100パーセントでつくられるトコトン濃いワインです(笑)。ワインの樹1本からハーフボトル1本くらいの超低収量ですから、並のグラン・ヴァン以上に凝縮しています。
ただ凝縮したワインはタンニンや酸も凝縮している訳ですから、なかなか柔らかくなりにくく、飲み頃になるまで時間がかかることが通例です。このキュヴェ・ニコラも抜栓後の持ちの良さは尋常でなく、4~5日はなんでもありません。
また無理に木樽から引き出していませんから、果実味が自然でフレッシュネスがあるため、抜栓直後から楽しめます。やはりグルナッシュの品種特徴でもありますね。あの独特な『あんず』のような果実味がダイレクトに伝わってきます。
リリース、入荷直後から半年以上たって、さらに落ち着いた感じが出てようやく本領発揮の感がします。まあ、このポテンシャルですからまだまだ将来があるとは思いますが(笑)。
私は素直に美味しいとおもいますが?
第一コストパフォーマンスが良い(笑)。
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ラングロワ‐シャトーのソーミュール・ブラン
Mar 25, 2010 by toshiaki |ところでこのワインのラベル、春らしくて素敵だと思いませんか?
ラングロワ‐シャトーのソーミュール・ブランのラベルです。
黄色いラベルのバランスがとても良くて、カワイイのです。キャップシールも黄色ですし、さらに瓶の色も黄色です。
味わいもフレッシュなシェナン・ブランが醸し出す白や黄色の花の香りがします。
うーん。
まさに全部黄色です(笑)。
味わいと外装が一致しています!生産者のもくろみ通りです(笑)。
味わいもデザインも確かに良く出来ています。
春から一本取られました(笑)。
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いやー。今日は寒いですね。
Mar 24, 2010 by toshiaki |ところで今日は花粉症の薬を飲んでませんから、文句ばかり言ってるとバチが当たりますか(笑)。
シャトー・ラルドーやはり良いですね。抜栓後まる二日たつと、タンニンが丸くなってきます。柔らかさ、深みが増しますね。甘さも同時に増しますから、全体のスケール感が大きくなった感じです。
うーん。
実直な良さがあります。この良さが抜栓直後から出れば、もっと人気が出るのでしょうが(笑)。このスローさがベルジュラックのアペラシオンの特徴と思うのが正しいかもしれませんね。ついつい自分の好みや飲み易さでワインを評価しがちですが、この物差しに固執すると良いワインを見落とすことにもなります。
柔らか頭と、あくなき探求心。常に持ち続けないといけません。
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イル・カスターニョのシラー2007年
Mar 22, 2010 by toshiaki |あまりイタリアのシラーは有名じゃないですし、実際あまり見かけません。ただシラー自体は地中海系の品種ですから、イタリアでの栽培に適していることは間違いありません。近年になってトスカーナを中心に栽培が増えています。
かつて一度試飲して、ポテンシャルの高さにビックリしました。
こんな折、ようやくコルトナのシラーが待望の入荷した訳です。
味わいは基本的にローヌほどの収斂性や硬さはありませんが、芯の強さは筋金入りです(笑)。
はじめから飲めることは飲めますが、何かが違う?まだまだ隠れた何かがある?
これが抜栓後3日して現れます。
うーん。
ワインの奥深さはペン・フォールズのグランジ並み。それでいて果実味に明瞭さがあります。
ローヌとオーストラリアの極上シラーとシラーズを足して2で割ったようです!
恐るべきワインです。
ただまだ価格が常識的なのが嬉しいです。10年後にもう一度飲んでみたいワインです。
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ヴィーニャ・サマランカ2005年
Feb 15, 2010 by toshiaki |スペイン、カスティーリャ・イ・レオンの赤ワインです。格付けはヴィーノ・デ・ラ・ティアラとテーブルワインの格ですから、いわゆる銘醸ワインではありません。と言っても、早飲みの安ワインではなく、しっかりした緻密な造りのワインです。
それでも味わいが開くまで5年かかりました。
うーん。
味わいはイチゴ!
それもコンポートやジャムのような濃密なイチゴです。はっきりした明瞭感がありながら、濃密さが重苦しさとならないエレガントさも併せ持っています。やはりそれなりにつくられたワインですから、5年くらいの時間は必要なのですね。ただ5年の時間が長く感じないほどの良さがあります。あと5年たって枯れてゆく様を見てみたい気になります。
近年ワインがどんどん早飲みになる傾向があり、このワインも同じだと思います。ただスペイン人の早飲みの時間感覚は我々とは違うようです。こんな早飲みのワインはもっと歓迎されるべきです!
一度目のピークです(笑)。数があまりありませんから、お早めに!
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シャトー・ド・フェルのボンヌゾー2005年
Feb 10, 2010 by toshiaki |抜栓して1週間たってから飲むと、隠れていた酸が現れていました。リンゴやレモンの鮮烈な酸がぎっしりでした。ワイン自体のポテンシャルは凄まじいレベルです。
うーん。
でもこのワインの本当の凄さはエレガントなところだと思います。貴腐ワインは濃縮に濃縮を重ねてできますから、基本的なエキス分はとんでもないレベルになります。そうなると液体自体が密度を増し、トロミが強くなり、重さが先行しがちです。でもフェルのワインにはそれがありません。サラッとして口中に当たるものがありません。ワイン自体の主張が目立たないのです。めちゃめちゃ品が良いのです。
やはりガストロミーの本場、宮廷文化の中心ロワールの神髄だと納得させられます。
力はあるのですが、力づくではありません。料理とのマリアージュが前提のワインと言えます。
ニューワールドにはない部分です。
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シャトー・ド・フェル - ボンヌゾー2005年
Feb 02, 2010 by toshiaki |でも土曜日の試飲会の折はまさか売れ切れるとは思いませんでした。世界的にもそうですが日本でも、甘いワインが敬遠される傾向がここ20年ほど続いています。甘さイコール肥満の方程式が席巻しています。私が子どもの頃からそれ以前、味覚としての甘さは、豊かさの象徴であり憧れでした。あの頃アメリカ製の大きな板チョコを驚愕のまなざしで見ましたね(笑)。断っておきますが戦後のギブ・ミー・チョコレートの世代ではありません(笑)。40年位前の話です。
スイマセン話が脱線しました。
試飲会で皆さんに飲んでいただいたボンヌゾー美味しかったですね。私も久し振りに貴腐ワインを飲みましたが、感動しました。
甘露さはたまりませんね。でも明瞭なマンダリン・オレンジの果実味が芯となっているから、美味しく感じたのですね。糖分だけの甘い味わいだけでしたら飽きます。
あれだけ甘さがあるのに後口がべたつかないのが凄いです。食べ物とマリアージュしますし、ワインそれだけで楽しむこともできます。
アルコールに糖分や果実エキスなどを加えてつくったリキュールではこうはいきません。どうしても作り物っぽくなってしまいます。
貴腐ワインの偉大さを実感しました。
ところであのボンヌゾーまた再注文しようと思ってます。インポーターさんにまだ在庫があれば入荷しますので、入荷次第お知らせいたしますので。お楽しみに(笑)。
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アンドレ・ボノーム
Jan 20, 2010 by toshiaki |うーん。
液体の中から美しいハーモニーが聞こえるかのようです。溶け込みがものすごく良く、トコトン凝縮された果実味が押しつけがましくありません。これは一重に樽の使い方の上手さによります。
木樽の使用率は40%でそのうち新樽は25%ということです。ステンレスタンクの60%と最後にアッサンブラージュするようです。最近の白ワインの名手は木樽に頼りきらずにこの手法をとることが多いようです。(ポール・ガロデも似ています。)果実味に明瞭さとしっかりしたコクを求めるとこのスタイルの造り方になるのですね。
やはりグレートワインでした。何ものにも動揺しない品格があります。
是非取り扱いたくなりましたが、入荷価格が希望売価より高いのでちょっと無理です(笑)。
こればかりはしょうがありませんね。新たなコストパフォーマンスに優れたワインを捜さねば!
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アンドレ・ボノームのヴィレ・クレッセの一番良いワイン
Jan 19, 2010 by toshiaki |驚くほど濃厚で、柔らかな緻密さはさすがです。香りの中心はトロピカルな柑橘類と桃やアプリコット。やや暖かみを感じます。それはトコトン低収量でつくられたワイン。緩さがなく、スケールの大きな奥行きがあります。
うーん!
ヴィレ・クレッセの立役者と高く評価されるだけあります。マコンのワインですから、コート・ドールのシャルドネのようなタイトな酸はありませんが、チャラいブルゴーニュの白は平伏さなくてはならない出来のワインです。
明らかで明瞭な特徴があります。マコン最良の白です。
いまではマコンもブルゴーニュのアペラシオンに入りますが、やはり別物と考えた方が良いですね。そうしないとヴィレ・クレッセの必然性が無くなってしまうような気がします。
ヴィレ・クレッセの認定とマコンがブルゴーニュに組み入ったことはま逆の行為であった感を強く感じました。このねじれが将来のマコンの足を引っ張らなければ良いのでしょうが。ラベルにブルゴーニュと書ければ売れるには違いありませんが、短絡的です。
マコンはマコンたるべきだと、思いたらしむアンドレ・ボノームのワインでした。
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『ヴィサン村』のなせる技
Jan 18, 2010 by toshiaki |ローヌ、ヴィサン村の巨頭のワインです。あのロッシュ・オードランのライバルです。
やはり2007年のローヌは良いですね。自然な凝縮感が素晴らしいです。そして散漫さがないところが凄いです。
飲んだワインはランクの一番低い「ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・ド・グリニャン2007年」なのですが、素晴らしさが表に出ています。
このワイン、グルナッシュとシラーが50%ずつの割合なのですが、グルナッシュの良さが際立っています。もともとローヌの優良ワインはシラーを入れることでバランスと複雑さを表出させます。(この王道をいくのがロッシュ・オードランです。シラーの良さを全面に出すスタイルです。)ガントランディはグルナッシュの良さにこだわりがあるようです。ともすれば単調で密度感に欠ける嫌いがあるグルナッシュもガントランディの手によると、完成度の高い単一品種のようになります。
うーん。
やはりローヌ・ヴィラージュ最良と言われる『ヴィサン村』のテロワールがなせる技としか思えません。この上のランクの「ル・デヴェス」もそろそろ目覚めているかも知れません。こんど飲んでみます。
ワインを美味しく飲めることで、健康の有り難みを感じました。
ワインが美味しく感じられない不幸は、一日だけでも辛かったです(笑)。人生の終わりってこんなものかと思っちゃいました(笑)。ちょっと大袈裟でした。失礼しました。
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アンドレ・ボノームのクレマン・ド・ブルゴーニュ
Jan 15, 2010 by toshiaki |さすがの出来でしたね。バランスの良さは特筆ものです。瓶内2次発酵させるため原料ワインのアルコール分は10パーセント切る程度に押さえていますから、アンドレ・ボノームの特徴的な濃厚さとは別のスタイルです。
うーん。
エレガント!
キメ細かでとても美味しかったです。シャンパン同様むやみに糖度を上げないように造ることは、暖かいマコンにあっては逆に難しい作業だと思います。このためクレマン用にした畑では剪定法を変えたそうです。
また残糖が少なくドライに仕上がっているのもグッドです。それから課題の(笑)ピノ・ノアールのようなチェリーやフランボアーズの香り確認しました!
ブラン・ドゥ・ブランでは有り得ないことなのです。
飲んで思ったのですが、どうやら酸から由来する香りだと思います。ピノ・ノアールのフェノール由来のアロマチックな香りではなく、甘く感じるアミノ酸系の味わいに由来していると思います。でもこれほど顕著な現れ方は初めてです。
良い勉強になりました。知らないことの多さを知りました(笑)。
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快気祝いとなれば?→シャンパン
Jan 14, 2010 by toshiaki |快気祝いとなれば?→シャンパンです。
ピエール・ジモネのフルーロン2002年とスーティランのパール・ノアール飲んじゃいました。もちろんブラン・ドゥ・ブランのジモネが先でスーティランが後です。
フルーロンの繊細で緻密なフローラルさを堪能したあと、スーティランのスケールの大きさと密度感を十分楽しめました。
みんな好みが分かれるところですが、どちらも良さのベクトルが違いますから、比べられませんね(笑)。
フルーロンには皆さん共通して「綺麗だ!上品。花みたい!」
スーティランは「凄い力!説得力十分だね(笑)。」
ブラン・ドゥ・ノアール好きの私はちょっぴりスーティランに魅かれちゃいますね(笑)。さすがアンボネイだけあって密度感が素晴らしいです。欲を言えば、ベリー系の果実味にもう少し明瞭さが欲しいですね。それと残糖がもう少し少なくても良いと思います。これだけしっかりと酸がありますから、もっとドライにしても十分美味しいと思うのですが…。
あー!
私はブラン・ドゥ・ノアール好き!
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マストロベラルディーノのマストロ・ロッソ
Jan 09, 2010 by toshiaki |イタリア、カンパーニャ『タウラジ』の巨匠のワインです。
やはりおおらかな味わいは良いですね(笑)。
フランスの品種とは違った良さがあります。このアリアニコという品種はイタリアにギリシャから移植されてから2000年は経っています。私が今美味しいと感じている部分は、少なくとも2000年前と同じような気がします。いや、それ以前にギリシャにあった時も同じだったと思います。
うーん。
ボルドーやブルゴーニュの主要品種はローマ人が品種改良しながら北上しており、時間の経過とともに品種改良が重ねられて現在の形になりました。もともとワインの栽培地ではなかったところで栽培した訳ですから、当初ローマ人が持ち込んだブドウと今のカベルネやメルロは味わいにもかなりの隔りがあります。
このワインを飲むと、2000年の時を越えたプリミティヴな経験ができます(笑)。
そんなこんな考えているうちに寝てしまいました(笑)。
皆さんもどうぞ!
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ドメーヌ・ポール・ガロデのムルソー1996年ヴィエイュ・ヴィーニュ
Jan 05, 2010 by toshiaki |ドメーヌ・ポール・ガロデのムルソー1996年ヴィエイュ・ヴィーニュです。家内が倉庫の中を棚卸した際に見つけました(笑)。
うーん。
倉庫の中でもエアコンが効かないところの片隅で見つけましたから、果たして飲めるか?
まあダメージは確実に受けているはずですが、良いワインは以外と強かったりするものです。もちろん売る訳にはいきませんが、ワイン造りの実力を推し量るにはもってこいなのです。
外観はグリーン瓶ですから中の色の正確な判断はつきません。ラベルもだいぶ汚れてます。当時の値札には3990円と書いてあります。昔は安かったですね(笑)。ただコルクの液漏れは無く、液面も気になるほど低下していません。コルクはしっかり生きています。
瓶底には澱がうっすらあるていどです。色は太陽光に照らしてみた感じ、恐らくゴールドに近い黄色だと思います。まだ輝きがあります。
さあ、あとは開けて確認するだけです!
私はポール・ガロデを高く評価していますが、これで真の力量がわかるはず?ちょっと乱暴で意地悪な手法ですが、我々の裏技です(笑)。
家内が来たら開けてみますので、ご報告は後ほど!
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テッラ・プラナ
Jan 04, 2010 by toshiaki |このワイン、ポルトガル南部のワイン産地アレンテージョのワインです。2006年のヴィンテージで去年の春に入荷したものです。
うーん!
ようやく飲む頃に入った感じです。渦巻いていた果実味にはっきりした方向性が見えたかのようです。停滞していた台風が向かう先を決めて動き出したかのようです(笑)。いかにもポルトガルらしい重厚で硬質なワインです。これと比べるとダンのアストロラビウムは、ポルトガルワインらしからぬまとまりと柔らかさがあります。ワインとして出来上がった感があります。
テッラ・プラナがクラシックでアストロラビウムが今風なのですかね。
そうなるとドゥロのジンブロはそうすると中間ですか?
まあ、いずれにせよ高いポテンシャルを持つ産地には違いありません。今年はポルトガルの頂点と言われる赤ワインを飲んでみたいものです。
ワイン宗主国ですからスゴいワインがありそうです!
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発見しました!
Dec 26, 2009 by toshiaki |なにがって?
泡です泡!
先日の試飲会でシャンパンやムスーなど3本あけました。それぞれがちょっとずつ残っていましたので、変化を観察しました。さすがにピエール・ジモネは変化しながらも美しく品質の確かさを実感しました。シャンパンらしさを失うことなく最期まで威厳を保っていたかのようでした。
ラングロワ‐シャトーのクレマンもシェナン・ブランの堅固さにより、変化に抗うかのようでした。
両者で決定的に違うのが泡のキメ細かさです。やはりこの点ピエール・ジモネには及びませんね。これが造り手の問題なのか?テロワールの問題なのか即決できませんが、他のシャンパンとラングロワ‐シャトーの『カドリーユ』の泡を比べると、『カドリーユ』が劣っている訳ではありません。ピエール・ジモネの『フルーロン』が傑出したシャンパンであるだけのことだと思います。
ところでヴァン・ムスーのマルキ・ド・ラ・クールなのですが、なんと泡もちに関しては一番良かったのです。
たしかに瓶内二次発酵によるキメの細かい泡ではありませんが、一番ガスが抜けていませんでした。シャンパンストッパーの差?途中何度も何度もストッパーは外していますから、ストッパーの性能というより、ワインに溶け込んでいるガスの量の差、もしくはガスが抜けにくいとしか考えられません。
???
最初抜栓直後のガス圧は3本とも5気圧程度です。そうなるとガス自体の溶け込みが良いということのようです。
マルキ・ド・ラ・クールはタンク内に炭酸ガスを注入してワインにガスを溶け込ます、いわば量産型のキュヴェ・クローズ方式で生産されます。炭酸ガスが低温高圧になると液体に溶け込み易くなる性質を利用した技術です。
市販の炭酸飲料もこの技術を応用しています。ただ密閉時間が短いため開けるとすぐにガスが抜けてしまいます。
そうなるとマルキ・ド・ラ・クールのシャンパンをも凌ぐ泡もちの良さは驚嘆に値します。
極端に密閉時間が長いのでしょうか?ただそれだけではないような気がします。
来年の課題にします(笑)。
調べなくては!
シャンパンをも凌ぐ泡もちの良さ!理解できません。シャンパンはそのためにわざわざ瓶内で二次発酵させて、その後長い熟成期間を費やしますから。
新たな謎です(笑)。
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今年のトスカーナの評価を上げなくてはいけません
Dec 25, 2009 by toshiaki |もちろん2009年のワインです(笑)。
到着した時にちょっと気になるところがあったので、確認と在庫整理を兼ねて飲んでみました(笑)。到着直後はまだ出来たてで落ち着きが出てない上、ボトルショックもおこしていましたから、どの程度の酸があるか?判断がつき兼ねました。バランスの良い並の作柄?くらいしか感じませんでした。ただ酸が隠れているような気がしました。
そこでちょっと落ち着いてから確認する必要を感じていました。
実際飲んでみると、非常に整った美味しさがありました!もちろんマセラシオン・カルボニックでつくったフレッシュなベリー系の味わいが程よい質感を伴い、まさにチャーミング!それでいて緻密さがあります。
ボジョレーヌーボでもよほどの造り手でなければ到達しないレベルです。
うーん。
今年のトスカーナの評価を上げなくてはいけません。たしかに飛び抜けた力はありませんが、思った以上に力がありました。散漫な感じはありません。
やはりちょっと飲んだだけでワインは判断できません。
ましてやヴィンテージの評価となると大まかな印象でしか語れませんね。以外とお買い得ヴィンテージかも?
なかなか美味しかったですよ(笑)。
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シャトー・マニュー
Dec 09, 2009 by toshiaki |メルロ100パーセントでつくられたボルドー、フロンサックのワインです。
じつはこのワイン、インポーターさんが取り扱いを止めたため、いま日本に入ってこなくなりました。ポムロールのような香りがして、軽いが滑らかな質感があり、とても好きなワインでした。そんな訳で最終入荷の2005年ヴィンテージのものを少し余分に在庫しました(笑)。
著名なシャトーではありませんが、フロンサックの実力派として知る人ぞ知る優良シャトーなのです。
メルロは早くから飲める品種特性があります。ですからこのワインを寝かせて飲んだことはなかったのですが、構造が堅牢ですから寝かせたらどうなるか楽しみでした。
また2005年はとても素晴らしいヴィンテージですから、期待が膨らみます。
飲んだ印象は、たしかに落ち着きは出ていますが、まだピークには時間を要するようです。素晴らしい素養があり、まだまだ可能性を感じました。
うーん。
手強くないが、底知れない力があります。
やはり右岸のメルロは良いですね(笑)。
なぜインポーターさんが輸入を止めたか理由を知りたくなりました。そこで電話してみました。
私曰く「どうもどうも、いつもお世話になります。ところでシャトー・マニューなんで止めたんですか?」
インポーターさん曰く「じつは、シャトーの売って欲しい量がさばけないんです。コアなお客様がついていてとても良いワインなのですが。」
なるほど。少ない量だととんでもなく高い値段になってしまいますから、しょうがありませんね。いくら良くても法外な値段じゃダメですから。
そんな訳でストックの2005年ヴィンテージを楽しむしかありません。
あー!
取っておいて良かった(笑)。
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スペイン、リオハの赤ワイン
Dec 06, 2009 by toshiaki |でも雪よりはましですか。明日は休みですが天気が気になります。
ところで久し振りにメルセデス・エグレーンのカベルネ・ソーヴィニヨン2006年を飲みました。あのスペイン、リオハの赤ワインです。黒いラベルに女性の横顔が描かれたやつです(笑)。
相変わらず旨いですね。完全にワインが出来上がっていて、満足度抜群です(笑)。
飲みながら思ったのですが、割にカベルネらしさを感じました。筋の通った構成があり、カシス系の黒いベリーの香りがとても麗しいのです。
もともと繊細でありながら、濃さがあり上品さがありましたが、深みが増したような気がしました。
うーん。
確かに到着直後からすると熟成しています。早飲み用につくられてますから長年の熟成には向かないとは思いますが、こんな安いワインでも熟成の妙があります。
おそらく今がベストの状態だと思います。何本か取っておいてこの先どうなるか試してみたくなりました。
先のことはどうなるか分からないところに面白みがありますから(笑)。
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ロワールワインにはまってます
Dec 04, 2009 by toshiaki |シャトー・ド・フェルを飲んでから病みつきになりました(笑)。
いままでシェナン・ブラン種など鼻にもかけなかったのですが、間違いに気がつきました。トコトン低収量で造ったシェナン・ブランはスゴいのです。
シャルドネほどフローラルではありませんが、劣らない高貴さがあります。
もともと多産系の品種であり、糖度も上がりやすく、どちらかというと作りやすいブドウです。そんな品種特性もあり、量産ワインが多くつくられた経緯がありました。
ですからちょっとチャラいイメージがありました(笑)。
またトコトンつくったシェナン・ブランは甘口のワインが多く、なかなか辛口の極上白ワインが日本に出回ってないこともあります。
フランスワインはほとんど飲んだ気でいましたから、感動もひとしおです(笑)。
じつはまた新しくロワールワインを取り寄せましたので、近々皆さんにお知らせいたします。
ロワール万歳!
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2007年のエルマセット
Nov 30, 2009 by toshiaki |あのドメーヌ・ラファージュのスタンダードキュヴェです。
肉厚なブラックべリーやカシス、プルーンなどの果実味がとても良く溶け込んでいます。14パーセントと高いアルコール分が邪魔しませんし、タンニンもボリューム満点なのですが柔らかく峻斂性がありません。
奥行き、余韻ともに十分です。
非の打ち所がなく、完璧なのです。
ただインスピレーションをかき立てられないのが欠点です。飲むと旨さに浸ってしまい、思考能力が低下するようです(笑)。
飲んでいる時どんな食べ物に合わせるか?など考える気になりません。それだけで良いような気がしてしまいます。この点ニューワールドのヘビー級チャンピオンと似た傾向です。
ただしエルマセットには酸が十分ありますから抜栓後2~3日変化を楽しむことができますし、食べ物と合うことも請け合います。
新しいスタイルのワインです。ラファージュさんが目指す高みを見た思いです。
実用的なのが嬉しいです(笑)。
毎年毎年追いかけた甲斐がありました。
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シャトー・デュックのヴァンダンジュ・シェフ
Nov 24, 2009 by toshiaki |このワインローヌとしては珍しくメルロだけでつくられてます。メルロは早くから飲める品種特性がありますから、入荷直後に飲んだ印象はかなり鮮烈で良いものでした。若いにもかかわらず柔らかなタンニンは溢れんばかりの果実味を湛え、若さが邪魔にならない感でした。
丸二年経て飲むと、開けた初日は香りがフラットな感じがあり、やや落ち始めた??とはいえ酸の密度量は前より増えたような、明瞭さがあります。
うーん?
翌日飲むと整っていて、深みと力が全開です。
やっぱりスゴい!
グレートワインです。
熟成の課程で徐々に変化しているのですね。
確かにメルロ主体のポムロールのワインも早くから飲めるのですが、熟成途中に中だるみすることがあります。それを経てさらに向上して行きます。
決してワインが悪くなったのでなく、飲むタイミングが悪いことがあります。
難しいですね。
良いワインは簡単に手の内を明さない意地悪なところがあります(笑)。
デュックのワインやはりスゴいですね。
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カンソンのボジョレーヌーボ
Nov 21, 2009 by toshiaki |うーん。
プラムの香りがかわいいですね。さすがにかなり変化しましたが、崩れませんからスゴい!
やはり造り手によりますね。もちろん天候に恵まれなくてはいけませんが。
ところで、来週の土曜日は桝久恒例の試飲会です。前回からもう一ヵ月経ってしまいました(笑)。早くラインナップを決めなくてはなりません。
今月はポルトガルの新入荷がイチ押しですね。
あー、それからラファージュさんの新製品『キュヴェ ニコラ』は外せませんね。エルマセットの2007年もスンゴイ出来ですから、飲んでいただきたいです。
そうするとローヌのガントランディの2007も飲んでいただきたいですね
ロッシュ‐オードラン2006年の再入荷も出したいのですが、数がありませんから…。
そうだ!日明後日にイタリアワインが新着するんだ!
あー、どうしよう?
悩みは尽きないのです(笑)。
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すべての新酒が揃いホッとしました
Nov 19, 2009 by toshiaki |すべての新酒が揃いホッとしました(笑)。
いまさっそくカンソンのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボを飲みました。
ガスっぽさの中にほの甘い果実味が立ち上ぼってきます。液体に含まれるグリセリンもまあまああります。
かわいい!
フレッシュな酸が程よく、ベリー系の果実味とバランス良く溶け込んでいます。ボジョレーらしいキャンディーのような甘さも綺麗に感じます。
2005年ほどの凝縮感はありませんが、バランスの良さは去年を凌いでいます。
ワイン自体にストレスがみられません。
うーん。
イタリアのノヴェロとも共通する出来具合です。
あっ!
ガロフォリのノヴェロが売り切れてしまいました。せっかく全部揃ったのに(笑)。
やはりガロフォリのノヴェロは秀でてますから、しょうがありませんね。
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ガロフォリのマルケ・ロッソ
Nov 08, 2009 by toshiaki |土曜日の営業中がいつの間にかノヴェロの試飲会になってしまいました(笑)。その残りですが。
なんと。お香の香りがするのです!
香木の香りがするのです。
うーん。
なぜ?
ガロフォリのノヴェロは10年くらい毎年飲んでますが、初めてこんな経験しました。
品種に起因するのか?
造りに起因するのか?
それとも天候やテロワールによるのか?
確かに香木の香りがするワインはあります。但し、このワインは木樽を使っていませんから(マセラシオン・カルボニックによるヌーボです。)ブドウからのアロマに違いありません。木樽由来の香りだったら分かるのですが…。
そうなると、品種特性とテロワール以外には考えられません。
後で調べなくては!
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入荷したノヴェロ全部飲みました
Nov 08, 2009 by toshiaki |ちょうどお買い求めに来たお客様がいましたので、ついでに開けました(笑)。
あま~い!
おおらかな果実味は毎年期待を裏切りません。
今年のワインは過度にアルコールが高くない分溶け込みがよく、ネグロ・アマーロの特徴的な甘さが良く出てます(笑)。
これで入荷したノヴェロ全部飲みました。
ホッとしました(笑)。
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グレヴェペーサのノヴェロ トスカーナ
Nov 07, 2009 by toshiaki |バランス良いですね!
ボリューム感、酸、全体の印象は昨年より良いですね。
あーよかった。
水っぽさがなく、新鮮な果実味がとても綺麗に出てます。重いワインではありませんが、欠点が見当たらない健全なブドウが収穫出来たようです。
さて、今さっきガロフォリのマルケ・ロッソも開けました。
素晴らしい香りです。
ラズベリー爆弾(笑)!
モンテプルチアーノらしさ全開です。さすが名手ガロフォリです。
新酒ってこうでなきゃ!
ただ去年と比べるとワイン自体はやや開き方が早いような気がします。
ガロフォリのスタイルが変わったのか、天候によるものか、まだ分かりませんが。
新酒としては完璧な出来とは言えます。
凄い説得力です。
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