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桝久 試飲会リポート 後半202009

Sep 29, 2020 by weblogland |


●チロ・ロッソ クラシッコ 2013年 ジート イタリア カラブリア チロD.O.C.750ml 赤 750ml 1210円税込み
※特別価格品
「これも特売品ですか(笑)!コロナでワインが売れないからかな?」
Kさん「う~ん。資格試験で 空振りチロ って覚えたなぁ(笑)。そうでもしなきゃカラブリアのチロなんて覚えられない(笑)。」
私「Kさんの 空振りチロ が頭に焼き付いて離れません(笑)。」
家内「このジートのチロはマスキューの大好物です(笑)。何時からか忘れるほど前から扱っております。然るに大ショック!」
私「このワインはヴィンテージが2013年、ちょっと古く思えますが(笑)、実際には開けて翌日がベスト(笑)。ガリオッポ独特な酸味が柔かなタンニンと絡み合い甘露(笑)。深みがあり染み入るような味わいになります。2013年でようやく飲み頃ですからポテンシャル高し!なのです(笑)。」
Kさん「イタリア・ワイン好きとしては、こんな土の香りがするような 土着的な
ワインこそ好ましい(笑)。輸入停止が悲しい限りです。売る人間が育てるべきワイン。」
私「おっしゃる通り!ですから悔しいし悲しい。スローな良さをリピートしていただけなかった我々の力強い不足です。」
家内「ローマ時代のオリンピックの勝者にガリオッポのワインを与えたとか(笑)。変わる物がないワインですね(笑)。もっともこれでも早飲みに作られていますが
(笑)。」
私「地元の生産者もガリオッポに誇りを持っています。きっと臭みのあるトリッパを煮込んだ料理なんか鉄板の相性なんでしょうね(笑)。」
家内「ちょっと粉っぽい舌触りがそれに合うはず(笑)。」
家内「そうだ!気がついた!今年オリンピックが延期されたから、インポーターさんがこのワインの扱いを止めたんだ!
だってオリンピアのワインだからね(笑)」


◎ランブルスコ・ディ・ソルバーラ セッコ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 ロゼD.O.P. 750ml 1885円税込み
「これですね、おいちいヤツは(笑)。」
私「はい。おいちいランブルスコでございます(笑)。」
「あー、色が綺麗。しっかりした薔薇色、オレンジも少し入っている。」
「うわっ!フランボワーズだぁ(笑)!香りの分量とパワーが桁違い!」
「これ凄いね(笑)。突き抜ける(笑)。」
私「このロゼ・ランブルスコは強く冷やした方が良いですね(笑)。」
「マスキューさん!これこそ真夏にやって欲しかったぁ(笑)!」
私「そーなんです。時期を逃しました(笑)
。まだ暑い日もあるでしょうから、その時にはコレをうんと冷やして召し上がってくださいませ。」
「しかしまあ鮮烈。でもしっかり辛口。全然甘く感じません。残糖分はあるのですか?」
家内「ちゃんと1L中に10gほどあります。

「へぇー、でも甘くない。何故ですか?」
私「酸が1L中7gもあります。ドイツ・ワイン並みです。ドイツ・ワインのトロッケンが似たようなバランスです。そうすると甘さがマスキングされ辛口に感じます。ティスティングの勉強になりますよ(笑)。」
家内「開けたてはフランボワーズの香りが支配的ですが、時間の経過とともにアセロラ、チェリー等に変化し、翌日になると薔薇の香りがします。とても美しいです。ワイン自体フレッシュ&フルーティーな作りですから、性格上変化は早いですね。」
「熟成させるようなワインではない?」
私「左様かと。ただジュース代わりではなく、食べ物に合わせるべきワインです。」
家内「昨晩フルーツ・トマトを何もかけずに食べながらこれを飲んだらビックリすらるほど良く合いました(笑)!そのままのトマトにこれほど良く合うとは…。絶句しますよ(笑)。」
私「カプレーゼなんか鉄板の相性ですね(笑)。」
「ここのところロゼの泡にはまってますが
(笑)。こんなスタイルの泡があるのですね(笑)。この独特な在り方こそランブルスコなんですね(笑)。食事にイイ(笑)。」


◎サッソストルノ ランブルスコ・グロスバロッサ・ディ・カステルヴェトロ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 赤 750ml 2262円税込み
「これもおいちいヤツですね(笑)。」
「あっ、おいちい(笑)!」
「前のロゼ・ランブルスコとは全く趣が違いますね(笑)。同じ生産者とは思えない
。」
私「真逆のスタイルですよね(笑)。」
「これもチロみたいな土着的な味わい。」
「土着的な ど・ストライク(笑)!」
「いわゆるランブルスコと比べるとかなり違う。まず辛い。変に甘くない。でも濃くがあり深みがある。」
家内「ランブルスコってかなり作り方が自由なワインでして(笑)。量産化も可能です
。ちなみにマスキュー取り扱いのものはこれ以外に3アイテムありますが量産品のもの。どれも飲みやすくスイスイ行けちゃいます。もっともコスト・パフォーマンスには優れていますし使い勝手も良いもの。このザナージのスタイルとは真逆
と言えます。」
「う~ん。いわゆるランブルスコとは別物
だね。深くて旨い。砂糖の甘さじゃなくて旨味の甘さなんだよね。コレ。」
私「残糖分はロゼと同じほど、酸はロゼより多いです。ロゼは爽やかなリンゴ酸が目立ちますが、こっちは旨みに通じる有機酸が多いような気がします。」
「口に入れたとき、舌先がわずかに甘く感じる。これ心地よい(笑)。ベタつかず消えて全体の旨みになるかのよう。」
家内「ロゼは新しいワインだけで作っているようですが、こっちは1年熟成させたものと新しいものを半々ブレンドして作っています。」
「普通のランブルスコと比べると葡萄の濃さが違いますね(笑)。」
「美味しい美味しい生ハムやパルメザンチーズかじりながら飲みたい!」
「土地の食べ物に合わせたワインですよね。」
「昔ながらのランブルスコって文化ですよね(笑)。彼の地の食事に一番合う赤ワインがランブルスコなんですね。ランブルスコは微発泡の赤なんだけどランブルスコなんだよね(笑)。禅問答みたいになっちゃった(笑)。」
私「ランブルスコは1980年代にアメリカ西海岸で大ブレーク。それで一気に量産化が進みました(笑)。」
「あー、西海岸はイタリア系の移民が多いしね(笑)。」
私「彼らは基本コーラを飲みながら食事しますから、その手のランブルスコはぴったりだったようです(笑)。当然産地のイタリアでも量産品と農家でシコシコ作る手作り品に別れたようです。ザナージは後者。」
「今では日本人もファーストフード店やファミリーレストランで食べながらコーラ飲む人はいますがね(笑)。私などの古い人間からすると見ていてぎょっとする(笑)。」
Kさん「横須賀のどぶ板に有名な居酒屋があるんですけど、お客は7~8割が米軍関係。彼らはそこでサワーをゴクゴク飲むんですが(笑)、彼らは『アップゥ』『アップゥ』と言いながら注文(笑)、リンゴ・サワーを好みます。試しに飲んだら甘いこと甘いこと(笑)。日本の酒好きのオッサンには無理(笑)。」

大盛り上がりのランブルスコでした。
ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半202009

Sep 28, 2020 by weblogland |
昨日、一昨日はコソコソのご来店ありがとうございました(笑)!コロナ本当に困りますね。お気遣い感謝いたします!

ヴィラ・ヤンボル シャルドネ 2019年 ブルガリア 白 トラキアン・ヴァレー  750ml 886円税込み
「あれ、このワイン馬鹿に安いですよね(笑)。」 
「うんうん。大丈夫かな?って値段ですよ(笑)。」
私「大丈夫でございます(笑)。もちろん重厚なワインではございません。でもですね、デイリーに飲むには支障ない出来上がりかと存じます(笑)。」
「これってマスキューさんの定番のブルガリア・ワインの仲間ですか?」
家内「はい。同じ価格ではカベルネ・ソーヴィニヨンを扱ってます。」
「あっ、あれですね、あれ(笑)。」
私「あれでございます(笑)。」
「ヴィラ・ヤンボルのカベルネ・ソーヴィニヨンは随分お世話になりました(笑)。安いワインって飲み飽きし勝ちですけど、あれはリピートしますよね(笑)。」
「と言うことは、このシャルドネも然り(笑)?」
家内「今日はランブルスコを開ける都合上、これは開けませんが、損はないと思います(笑)。フランスでこの価格でこのクオリティーのシャルドネはありません。」
私「そーなんです。このくらいの価格帯ですと、極端に薄かったり、抜栓してすぐにバランスを崩したりしますが、それがない。あと変な添加物を入れていない。」
家内「しっかりシャルドネしています(笑)。一部短期間木樽熟成していますから、ふっくらしたシャルドネらしさがあります(笑)。」

「マスキューさん!ブログを見ましたけど
変な添加物って何ですか?何故入れるのですか?」
私「安いワインはコストも安い。これは1本の葡萄樹から何本の果汁を得るかと関わっています。」
「なるほど!1本の葡萄樹から作られるワインの量が少ないほど濃いワインが出来ますよね。」
「高級メロンと同じだな(笑)。高いヤツは1本のメロンの樹から1個しか作らないんだよね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。1本の葡萄から沢山作るとワイン自体が薄くなります。中身が薄い訳ですから中の分子の結合力が弱くなります。その結果ワインとして安定しません。それを補うために安定剤や保存料を入れて安定させる訳でございます。」
「何を入れるのですか?」
家内「基本SO2は嫌でも発生しますが、その量が多くなります。」
私「あとビタミンCやアカシアの樹液等最近は目立ちます。ソルビン酸を入れたりもします。いわゆる認可されている食品添加物 保存料です。」
「ビタミンC  アスコルビン酸ですね(笑)。」
私「流石!薬剤師さん(笑)。」
家内「今まで入れていないワインが2018年2019年ヴィンテージに変わるといきなり入れてきたりして困っています。」
「えっ、いきなりですか?」
家内「はい。禁止添加物ではありませんからインポーターさんも判断が難しいようです。マスキューが気をつけるしかありません(笑)。」
「添加物が入ると味わいが違うのですか?」
私「極少量なら見落とします。量が多いと
やはりバランスが悪い。とは言え2018年や2019年のように酸のないワインしか出来ない場合はやむを得ない事情は解ります。ただマスキューはセレクト・ショップですので、基本添加物の少ないワインを扱うのが鉄則となります。ですから仕入れたのは良いけれど店頭に並べられないことになります(笑)。これはかなりのショックでございます(笑)。」

アンジェ・ブラン 2015年 ヴィノ・ヴァリー フランス 白 南西地方 コンテ・トローザンI.G.P. 750ml 1100円税込み
※特別価格品
「これって赤がデーモンで白がアンジェのセットなんですよね(笑)。悪魔と天使(笑)。赤も白も美味しい(笑)。なんで白が特別安いのですか(笑)?」
私「インポーターさんが白の輸入を止めるとのことで在庫クリアランスとなりました。」
「へぇー、この白とても美味しくてもう何本か飲んでますが、赤は2018年ですが白は2015年ヴィンテージ。と言うことは白が売れ残った?こんなに美味しいのに?赤同様に売れないのが不思議です。変な質問ですが何故売れなかったんですか(笑)?」
私「鋭いご指摘でございます(笑)。マスキューも輸入当初は赤のみ扱いました。ティスティングの折、白のSO2の量が多く感じたからです。ところが先月白をティスティングした折、SO2をほとんど感じず、しかも全体の旨味が増していました
。とても美味しい良いワインになっていました。」
「それって熟成したからですか?」
私「もともと良いワインは熟成することで
美味しくなります。もとがダメだとダメさが増すだけです(笑)。」
「と言うことは、当初気になったSO2が熟成することにより気にならなくなったということですか?他の分子と重合することで気にならなくなったのですか?」
私「実はそれがよく解らないのです。経験的に重合するから知覚できなくなるのかなと思っていたのですが、あるインポーターさんの実験によるとSO2は瓶詰め後5年末経つと半減し、さらに5年後にはほとんど検出されなくなるそうです。瓶詰め後5年経ったものと10年経ったものの化学分析(食品検査分析)をした結果そうなるとのことでした。ここで謎は深まる(笑)
。検出出来なかったSO2は何処に行ったのか(笑)?コルク栓自体は不完全密封ですからワインが蒸発するのはある意味自然なのですが、SO2だけ無くなるのは解せない(笑)。???なのでございます(笑)。」
家内「長々と失礼いたしました(笑)。まあ、とにかく時間が経過して美味しくなったので、お披露目することになりました(笑)。」
「なーるほど(笑)。これってとても癖がなくふっくらして飲みやすい。この価格帯のクオリティーじゃないんですよね(笑)」
私「ありがとうございます!」
「でもフランスの何処産と言われたら解らない。ブラインド・ティスティングしたら絶対に当たらない(笑)。」
「マスキューさんがブログでシンメトリーと言ってたのが解りましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」
家内「まあ、これは協同組合産のワインなので個性が薄まるのは仕方ないかもしれません。あと2015年ヴィンテージの性かもしれません。わりとイレギュラーのない作柄でしたので。」
「そうですよね。シュド・ウエストならばもっとシリアスなイメージありますもんね(笑)。」
「ソーヴィニヨン・ブラン独特の草や樟脳
の香りはあまり出てない。サンセールみたいな桃っぽい柔らかさはあるかな。
でもそこまでトロっとはしていないか(笑)。」

インモルタリス ガルナッチャ 2016年 パゴ・アイレス スペイン アラゴン カラタユドD.O. 赤 750ml 1180円 税込み
※特別価格品
「マスキューさん!これも特売品ですね(笑)。なんか見た目高級そうですよ(笑)」
「うんうん。瓶やラベルが偉そう(笑)。」
私「設定上代が2000円近いワインなのですが、それが裏目に出たようです(笑)。まっ、まっ、どうぞお試しを。」
「あっ、これパワフル(笑)。強烈(笑)。」
「でも飲みにくくはない。この価格帯のワインじゃない(笑)。中身が詰まってる。」
家内「一昔前の樽香プンプンのスタイルではありません。葡萄のアロマを全面に出すスタイルです。ポスト・ロバート・パーカー味ですね(笑)。」
「ニュー・ワールドっぽいけどちょっと違う(笑)」
「ガルナッチャですか。それにしても鮮烈。アルコール分はいかほどですか?」
私「なんと15%です。」
「そんなにあるんだぁ!飲んだ感じ13.5%くらいと思いました(笑)。酸があるんですね。スペインにしては酸がありますよね。スペインの何処ら辺ですか?」
私「カラタユドでございます。標高が900m前後と高く、そのため寒暖差がありますので葡萄に酸が残るようです。」
家内「葡萄果をゆっくり、しっかり成熟して、完熟のタイミングで収穫した味わいです。とてもスパイシーでしかも過熟してませんから無理がない。ジャムっぽくなっていません。とてもコストをかけて栽培した印象です(笑)。」
「果実がみっちり詰まってる(笑)。ブラム系かな?暗さに明るさがある(笑)?」
「うんうん。打ち上げ花火みたい(笑)。それもドーンと夜空に大輪の華を咲かすヤツじゃなくて、ドーンと上がってからバリバリバリと四方八方に炸裂するヤツ(笑)。」
私「このたとえアバンギャルド(笑)!ブログにパクらせていただきます(笑)。」
家内「実際ワイン自体もしっかりしていて、開けてから3~4日なんでもありません。良い状態が続きます。ポテンシャルがかなり高い(笑)。」
「え~と、ヴィンテージは?」
私「2016年です。安い作りだともうヘタっていてもおかしくありませんね(笑)。」
「マスキューさん!なんでこれがこの値段なんですか(笑)?」
私「輸入された当初はすぐに飲むには早い
印象でした。今、ようやく飲み頃になったようです。」
家内「日本に来て2年くらい経ってようやく本来の味わいが現れた感じです。」
「う~ん。インポーターさんは大変ですね。売れ行きがよくないものは処分して新しいアイテムを入れなくてはなりませんもんね。」
「売れないものはさっさっと見切りをつけるのが商売の鉄則。この辺はドライにしないとキャッシュ・フローが悪くなります。」
「目利き力がないと輸入するのはリスキーですよね。あと売り方プロモーションかな。」
「でもさあ、一般にこうした最終処分品ってバッタ物や不良品が多いんだよね(笑)。その点マスキューさんは外さないから安心ですよ(笑)。」
私「ありがとうございます!」



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ドンナルーチェ 2019年

Sep 09, 2020 by weblogland |
あれ?
まだ2018年のティスティングが終わらないうちにドンナルーチェが2019年に変わっています?

基本ドンナルーチェは12ヶ月ほどの樽熟成をしますから、計算すると2019年ヴィンテージは7ヶ月ほどしか樽熟成していないことになります。だいたいドンナルーチェのヴィンテージが変わるのは年末から翌年にかけてですから意表を突かれました(笑)。
2019年は暑すぎて酸が少ないため樽熟成期間を短くしたのかな?同じような酷暑の2018年が樽のニュアンスが強かったことを考えると、ありなん!
そんな訳で2019年ヴィンテージのティスティング開始となりました。まだ2018年飲んでるのに(涙)。

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9月1日
今日はドンナルーチェ・マニアのMさんがご来店されました。試飲会の蜜を避けて、わざわざ平日にお越しくださいました。
私「Mさん、いつもお世話になっております。ドンナルーチェ2018年(7月13日抜栓)と2016年(2018年1月27日抜栓)がありますからお試しくださいね(笑)。」
Mさん「それはそれは(笑)。」
私「2018年ようやく美味しくなりました(笑)。」
Mさん「うんうん。ドンナルーチェ味(笑)。開けてから50日かぁ。相変わらずすごいですね(笑)。私2018、2017、2016年と
とってあります(笑)。」
私「ありがとうございます!さすがドンナルーチェ・マニア!ところで2016年もお試しを。」
Mさん「開けてから2年半以上!どんな…、
う~ん。シェリー(笑)!でもちゃんとオレンジが鎮座してる(笑)。これは美味ちい
(笑)。」
私「左様で(笑)。これはもう、美味しいではなく美味ちいのです。」
Mさん、私、家内「美味ちい(笑)!」
私「ドンナルーチェ・マニアのMさんがこられましたから2019年も開けてみましょう!」
家内「香りはマルヴァジア!綺麗で明瞭な立ち上がりですね(笑)。」
Mさん「うんうん。とても飲みやすい(笑)
。爆発的じゃないけどイイですね。」
私「2018年は樽の香りがかなり強く感じましたが、2019年はフレンドリー(笑)。
マルヴァジアの香りがダイレクト(笑)。飲みはじめから折り合いがとれてますね。樽熟成期間を短くして正解ですね。2018、2019年は同様に暑すぎたのかな?

Mさん「生産量も少なそうですね。2020年はどうなのかしら?」
家内「同じような酷暑のようです。一部の生産者は酷暑に耐える品種に切り替え始めたようです。」
「葡萄果を覆うように葉が繁る株仕立てのものは耐熱性が高く大丈夫なようですが
、カベルネなどの垣根仕立ての葡萄樹は
ダイレクトに日が当たるので温暖な地では栽培が出来なくなっているようです。

Mさん「ドンナルーチェのスリー・ヴィンテージの垂直試飲ができるとは(笑)!ラッキー(笑)。」
私「ありがとうございます!でも気分はトホホでございます(笑)。」

9月2日(2日目)
うわっ、飲みやすい(笑)。柑橘類を連想する酸と味わいが一致。オレンジっぽさもあり、複雑で折り合いが良いですね。2018年とはスタートから趣が違います。

9月3日(3日目)
2018年のように樽のニュアンスが強くなく快適にスイスイ飲めますね(笑)。でもドンナルーチェとしてはこんなに軽いヴィンテージは初めてですね(笑)。

9月4日(4日目)
今日はゲストに筋金入りのワイン・エキスパートKさん(笑)。
Kさん「おっ、ドンナルーチェですね(笑)。私もドンナルーチェ・マニアなので3ヴィンテージほど持ってますよ(笑)。」
私「もちろん存じ上げておりまする(笑)。これは問題の2019年です。2016年と2018年も開いてますから、まず2016年いきましょうか(笑)?」
Kさん「え~と。2016年のボトル缶には2018年1月28日と書いてあるから2年半以上前の抜栓ですね。あーっ!こんなになるんですか。言葉を失う(笑)。」
私「まあ、酸化は進んでシェリーっぽいのですが(笑)…。」
Kさん「たしかにシェリーっぽいけど、こんなに果実味がしっかりしたシェリーはありませんよ(笑)。オレンジがある。美味しい(笑)。なんか一線を越えたものを飲ませてもらいました(笑)。」
私「では2018年を!これは2020年の7月13日に開けたものです。」
Kさん「そうすると開けてから50日ほどですね。う~ん。マスキューさんが言うようにいつもとは違いますね。飲みやすくはなっているんでしょうが、いつもならもっとバランスが良いですよね?」
私「左様かと。樽のニュアンスが邪魔してますよね。酸もいつものような圧倒的な量とは思えません。これ以上良くならないように思えます。」
Kさん「う~ん。暑すぎたのかな?それからこれは2019年ですね。開けて3日目ですね(笑)。うんうん。これは飲みやすい
(笑)。マルヴァジアの香りがはっきり(笑)
。樽の苦味もない。でも、いつものような怒涛のドンナルーチェとは違いますね
(笑)。」
私「2019年ヴィンテージは樽熟成期間を半減したようです。」
Kさん「いつもは新樽で1年ぐらいでしたっけ?」
私「はい。2018年の轍は踏まないような配慮かと。」
Kさん「なるほど。2018、2019年ともに暑かったからねぇ。今年2020年も暑いから
どうなることやら。」
私「そーなんです。何かを大きく変えないといけないかもしれません。」
Kさん「生産者は大変だ。我々の呑気に文句言いながら飲んでりゃイイけど(笑)。」
私「私はハラハラしておりまする(笑)。」

9月5日(5日目)
う~ん。重さが出てきました。あと、オレンジのニュアンスもかなり顕著かな。開けて1週間くらいは、いつもだとグレープフルーツなんかの柑橘類が支配的なはず。そうすると変化が早い。2018年も同じようにオレンジのニュアンスが出るのが早かった。基本似てるかな。

9月6日(6日目)
う~ん。
ドンナルーチェと言うと、ラベルに描かれている太陽のような圧倒的な香り、味わいの放出。求心力のある味わいとでも言いましょうか。2019年はそれに欠ける。まあ、ワインは自然の賜物と逆に実感しました。ドンナルーチェは出来上がりのアルコール分はいつも13%。収穫のターゲットとする糖度は同じ。でも出来上がった味わいの差がある。特に2018、2019年は顕著でした。今までこんな経験はしたことがなく、いつも変わらず美味しいワイン。いつも変わらず美味しく出来る生産者であり産地であると錯覚しておりました。でも、2019年だってまだ先を観測する必要があるほどですから、そこら辺の白ワインとは違います。この点誤解なきようお願いします(笑)。

9月7日(7日目)
う~ん。
マーマレードっぽさが増しましたね(笑)
。今まで飲んだドンナルーチェの中でマーマレードに到達したのが最速(笑)。だいたい2~4週間くらいでなります。ちなみに、ここ5ヴィンテージはマーマレードにならずじまい(笑)。久しぶりにドンナルーチェのマーマレードへの移行を確認(笑)。

9月8日(8日目)
やはり、マーマレード(笑)。ちょっとバランスに欠けるような気もしますが、ヴィンテージの性かな。私ドンナルーチェが何時マーマレードのようになるか?それがヴィンテージ毎に違うことに気づいてからロング・ラン・テイスティングをするようになりました。あと、このマーマレードの有り様が好きなのです(笑)。まあ、何故そうなるか解りませんが(笑)、ドンナルーチェはそうなる。そして何時なるかはその生命力の証であるように思っております。ここ数年はマーマレードみたいにならず仕舞い。ただ2016年のような異常な生命力を発揮する場合にそうなる。酸が有りすぎるとマーマレード状にはならないようですね(笑)。ドンナルーチェを10ヴィンテージは続けて飲みましたが、ようやく解ってきたのかな(笑)?

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桝久 8月のエア・試飲会 番外編

Sep 04, 2020 by weblogland |
8月のエア・試飲会番外編です(笑)。
実は先日アップした試飲会リポートでとても大事なことを放念(笑)。うっかりしちゃいました。ゴメンナサイ!実はジネストラのロゼで異常に盛り上がっていました。


ラ・ヴァッレ・デル・ヴェント 2017年 ラ・ジネストラ イタリア ロゼ トスカーナI.G.T. 750ml 2357円税込み

私「このロゼとても強いですよね(笑)。料理を選ばないほど。でも何に合わせると良いのでしょう?」
家内「パンチェッタやサラミなんてオーソドックスで外さないかな(笑)。」
私「肉の味がしっかりしててもオッケーだよね(笑)。」
Kさん「いっそのことトスカーナ名物Tボーン・ステーキでもいけそうですよ(笑)。」
私「おっ!それ良いアイデア(笑)。ドイツのザール・ルーヴァーでアウスレーゼ飲みながらステーキ食べるのに似てるかも(笑)。」
家内「私個人的に好きじゃないんだけどシェーヴルなんか良く合いそう(笑)。」
Kさん・私「それ絶対イイ!絶対合う!」
Kさん「長野の白馬山麓で外国人がシェーヴルを造っているのですが(名前忘れましたが)、それとても品が良い。日本的なシェーヴルと言っても良いかと(笑)。このロゼも基本的には強いのだけど知的な整い方をしていますから、あのシェーヴルに合わせてみたい!」
私「Kさん!さずが良くご存知で(笑)。これは良いこと聞きました。後で調べてみますね(笑)。」
家内「私の苦手意識も無くなるかな笑い?」
Kさん「シェーヴルの癖が気にならないんですよ(笑)。飼育している山羊にストレスがないからだとか。味に透明感がありました。」
家内「そういえば佐渡バターも透明感があって美味しかった(笑)。共通するのかな?」
私「前にお客様でアレルギーがあって乳牛で作ったチーズが食べられない。だからシェーヴルを食べる。なんて仰った方がおられました。何年か前に安曇野に引っ越されましたからご存知かも?聞いてみようかな?」

これをリポートに載せないのはバツですよね(笑)。失礼いたしました!

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ドンナルーチェが2019年に変わっています?

Sep 03, 2020 by weblogland |
あれ?
まだ2018年のティスティングが終わらないうちにドンナルーチェが2019年に変わっています?

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基本ドンナルーチェは12ヶ月ほどの樽熟成をしますから、計算すると2019年ヴィンテージは7ヶ月ほどしか樽熟成していないことになります。だいたいドンナルーチェのヴィンテージが変わるのは年末から翌年にかけてですから意表を突かれました(笑)。
2019年は暑すぎて酸が少ないため樽熟成期間を短くしたのかな?同じような酷暑の2018年が樽のニュアンスが強かったことを考えると、ありなん!
そんな訳で2019年ヴィンテージのティスティング開始となりました。まだ2018年飲んでるのに(涙)。

9月1日
今日はドンナルーチェ・マニアのMさんがご来店されました。試飲会の蜜を避けて、わざわざ平日にお越しくださいました。
私「Mさん、いつもお世話になっております。ドンナルーチェ2018年(7月13日抜栓)と2016年(2018年1月27日抜栓)がありますからお試しくださいね(笑)。」
Mさん「それはそれは(笑)。」
私「2018年ようやく美味しくなりました(笑)。」
Mさん「うんうん。ドンナルーチェ味(笑)。開けてから50日かぁ。相変わらずすごいですね(笑)。私2018、2017、2016年ととってあります(笑)。」
私「ありがとうございます!さすがドンナルーチェ・マニア!ところで2016年もお試しを。」
Mさん「開けてから2年半以上!どんな…、
う~ん。シェリー(笑)!でもちゃんとオレンジが鎮座してる(笑)。これは美味ちい(笑)。」
私「左様で(笑)。これはもう、美味しいではなく美味ちいのです。」
Mさん、私、家内「美味ちい(笑)!」
私「ドンナルーチェ・マニアのMさんがこられましたから2019年も開けてみましょう!」
家内「香りはマルヴァジア!綺麗で明瞭な立ち上がりですね(笑)。」
Mさん「うんうん。とても飲みやすい(笑)。爆発的じゃないけどイイですね。」
私「2018年は樽の香りがかなり強く感じましたが、2019年はフレンドリー(笑)。
マルヴァジアの香りがダイレクト(笑)。飲みはじめから折り合いがとれてますね。樽熟成期間を短くして正解ですね。2018、2019年は同様に暑すぎたのかな?」
Mさん「生産量も少なそうですね。2020年はどうなのかしら?」
家内「同じような酷暑のようです。一部の生産者は酷暑に耐える品種に切り替え始めたようです。」
「葡萄果を覆うように葉が繁る株仕立てのものは耐熱性が高く大丈夫なようですが、カベルネなどの垣根仕立ての葡萄樹は
ダイレクトに日が当たるので温暖な地では栽培が出来なくなっているようです。」
Mさん「ドンナルーチェのスリー・ヴィンテージの垂直試飲ができるとは(笑)!ラッキー(笑)。」
私「ありがとうございます!でも気分はトホホでございます(笑)。」

9月2日(2日目)
うわっ、飲みやすい(笑)。柑橘類を連想する酸と味わいが一致。オレンジっぽさもあり、複雑で折り合いが良いですね。2018年とはスタートから趣が違います。



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桝久 8月のエア・試飲会リポート 後半

Sep 02, 2020 by weblogland |
後半の3本はトスカーナの共同組合のもの。なーんだ共同組合かぁ。なんて思われるのは重々承知(笑)。
この共同組合ラ・ジネストラは言わば、
ビオ・ディナミストの梁山泊!

サン・テレーロ 2016年 ラ・ジネストラ イタリア 赤 イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 2074円税込み
Kさん「おっ、強くて深い!広がりがスゴいね。私いわゆるビオのワインってあまり好きじゃないんですよ。いわゆるビオ臭が嫌いなんですが、これくらいだと気にならない(笑)。」
私「ピエモンテのロ・ゼルボーネに良く似てますよね(笑)。香りはちょっと大きめのプラムかな。ゼルボーネは小粒のプラムだったけど、同様なニュアンスですね。
あと森のようなニュアンス、鉄っぽさ、複雑さが漂いますね(笑)。」
Kさん「あれ、ゼルボーネはセパージュはドルチェットでしたよね。これはサンジョヴェーゼ。同じセパージュかと一瞬思いました(笑)。」
家内「サンジョヴェーゼ独特のオレンジの香りがまだ出ていないのかな?でもサンジョヴェーゼにある暖かみを感じる。」
私「ゼルボーネのワインはたしかに素晴らしいのですが、やはり所詮ドルチェット。高貴にはならない。でもジネストラのサンジョヴェーゼって高貴になりそう(笑)。サンジョヴェーゼのポテンシャルの高さを感じますよね(笑)。深みがある。」
家内「ゼルボーネって商品としてワインを作っていない(笑)。ホントに好きなように作ってる(笑)。ジネストラはお客さんが飲むことを意識してるよね(笑)。」
Kさん「澱も無いね。ちゃんと澱引きしてる(笑)。」
私「瓶詰め前に少しだけSO2を加えてるからワインが安定するし、ビオ臭も抑えられる。」
Kさん「もともとしっかり作ってあるワインってあまりSO2やら加えなくとも持つ。変な添加物やテクニックを使わなくてもワインとして美味しく出来上がるんだよね(笑)。」
私「リスク回避のために色々やるようですが、もともとが良ければそれほど過度にこねくり回す必要はないみたいですよね(笑)。」
家内「極力自然に沿ってワインを作るのが基本ですもんね(笑)。」
Kさん「このワインも栽培収穫した時点でもう決まっているんだよね。駄目な葡萄から良いワインは出来ないからね。発酵の際には除梗しているんですか?」
私「細菌汚染のリスクを避けるために除梗しているようです。このため発酵前にSO2を添加しないで自然な発酵が出来ているようです。」
Kさん「クズマーノのベヌアラといい、このサン・テレーロといい2,000円前後のワインでもコスト・パフォーマンスの良さにビックリしましたよ(笑)。イタリアはまだ知らないお買い得ワインがありますね(笑)。」
私「ありがとうございます。でもですね、このサン・テレーロはこれにて完売となります。だからあまり大きな声でセール出来ません。」
Kさん「だからエア・試飲会で開けなかったんですね(笑)。」
私「左様でございます。ゴメンナサイ!」


ロ・ゼルボーネのロゼが無くなり途方に暮れていました。でもですね、ありました!双璧と言ってよろしいかと(笑)。
ラ・ヴァッレ・デル・ヴェント 2017年 ラ・ジネストラ イタリア ロゼ トスカーナI.G.T. 750ml 2357円税込み
家内「今日は大日本ロゼ・ワイン普及協会の会長こと私、会頭のKさん、理事長の店長が揃ったところで垂涎の御披露目でございます(笑)!」
Kさん「う~ん。プラム、ラズベリー、香りの広がり強さ。まるで畑で取れた果実を煮込んだよう(笑)!」
私「ゼルボーネのキアレットに似てる(笑)
。もうゼルボーネはキアレット作っていないから、これこそマスキュー一押し!
酸の緻密な密度感は立派。最良の域に達している。」
家内「この圧倒的な姿はペラベルガの赤を連想しちゃう(笑)。」
私「なるほど果実のニュアンスは似てるしね(笑)。」
Kさん「このロゼは色が淡いけれど、ブラインドで飲んだら赤ワインって言っちゃいそう(笑)。強烈に旨い(笑)。」
私「ゼルボーネのキアレットは澱が多くて濁っていたけど、これは澱引きしてるから濁りがない(笑)。」
家内「その分都会的・知的にも感じる(笑)。」
さて、会員の皆さんのご感想は?(勝手に会員にしてゴメンナサイ!)
「あー、圧倒的。強いけど旨い(笑)。」
「アセロラっぽさもありとてもフルーティーなんだけどチャラくない(笑)。」
「ロゼ・ワインって言うとあまりイメージが良くない(笑)。昔飲んだ甘ったるいイメージがトラウマになってますよ(笑)。これは辛くてイイ(笑)。」
私「そーなんです。あの甘いロゼ・ワインのお陰でロゼ・ワインを敬遠する方ってかなりおられます。ロゼ・ワインをリピートから遠ざけたのがロゼ・ワインと言う皮肉な結果になっています。これは我々酒屋にもかなり責任があります。」
「マスキューさん!今回ロゼが最後から2番目、赤2本の後。なんか仕掛けがあると思ってましたよ(笑)。普通ロゼは赤の前じゃないですか?飲んでみたら実感(笑)。前の2本の赤ワインだってとってもしっかりしたグレードの高いもの。それを差し置いてのロゼ。このロゼを飲んでみなきゃ解らない(笑)。比べられるのは良い勉強になります。早く6本続けて飲みたいですね(笑)。」

イタリアでは蛇は豊穣のシンボル。変なラベルと思わないでくださいね(笑)。
トゥット アンフォラ 2016年 ラ・ジネストラ イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 3770円税込み
「この蛇可愛いじゃないですか(笑)。愛嬌ありますよ(笑)。」
「色が赤いから毒蛇かな?」
家内「サンジョヴェーゼ100%。アンフォラ(甕)で作った凝ったワインです。」
「今流行りのオレンジ・ワインだな(笑)。」
私「白もありますが、今回は赤の初御披露目でございます(笑)。イタリア北東部辺りでは伝統的にアンフォラでワインを仕込み熟成させます。」
「アンフォラで仕込むと良いことがあるのですか?」
私「解りません。ゴメンナサイ(笑)。容量が少ないので酸化させやすい。(ワインが早く仕上がる。)そのくらいしか思いつきません(笑)。」
家内「微生物によるリスクの方が大きいのではないかと心配になります。」
私「でも、面白いワインを造っているのは事実。もともとの低収量や完璧な栽培が必要。それあってのアンフォラ作りなのかな(笑)。」
「う~ん。これスゴいね(笑)。」
「サンジョヴェーゼってこんなに立派になるんだ(笑)。」
家内「このジネストラはキャンティーDOCGのエリアです。もちろんキャンティーも作っていますが、このワインはキャンティーのサンジョヴェーゼを一線越えてますよね(笑)。」
「飲みやすくてフレンドリーなキャンティーとは違う(笑)。眉間にシワをよせ言葉を失うか。涎を垂らして忘我するか。どっちかだな(大爆笑)。」
「大きい。とにかく大きい。深いとにかく深い。でも後半のジネストラの3本は共通するものがありますよね(笑)。サンジョヴェーゼだから?」
私「最後のトットゥ・アンフォラはプラム系、ロゼもその前のサン・テレーロもプラム系で共通しています。ただサンジョヴェーゼらしさはオレンジの香り。それが隠れてまだ出ていません。」
家内「夕日に照らされたオレンジこそサンジョヴェーゼ!」
「え~と。サン・テレーロとこのトットゥ・アンフォラが2016年ですよね。畑は同じなんですか?基本似てますが根本的な強さが違いますよね。アンフォラの性(笑)?」
私「畑は1枚で5ヘクタールほど、おそらく
セレクションによる違いだと思います。」
「トットゥ・アンフォラは買っておいて秋に飲もう!この暑いなか飲むにはもったいない。涼しくなって集中力が高まってから飲むぞ(笑)!」

お暑い中ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 8月のエア・試飲会 前半

Sep 01, 2020 by weblogland |
さぁ。
8月のエア・試飲会の始まり、始まりー!
メイン・ゲストはお馴染みの、筋金入りのワイン・エキスパートKさんでございます。いつもありがとうございます!

まず、最初の2本はイタリア・シチリアの優良生産者クズマーノの白と赤。どちらも特売価格の限定品となっております!
〇インソリア 2018年 クズマーノ
イタリア シチリア 白 750ml 942円税込み ヴィノ・ロック 
Kさん「いかにもシチリア(笑)。明るくて濃さがあって健康的だよね(笑)。潮の香りもする(笑)。」
私「相変わらずの出来映えです(笑)。このランクのワインとしてはいつも外しません(笑)。さすがクズマーノでございます。

家内「同じクズマーノのラインナップでカタラットもあります。カタラットはオレンジ系、インソリアはレモンなんかの柑橘類のニュアンスかな。」
Kさん「これいかにもシチリアなんだけど
、アルコール分はいかほどですか?」
家内「え~と。12.5%ですね。しっかり管理していますね。」
私「昔はクズマーノももっとアルコール分は高かったんですが、近年は抑え目。無理に糖度は上げません。でも完熟してますからヨード 海藻のニュアンスも出てます。」
Kさん「そういうアプローチする生産者増えて来てますよね。そうしないと酸が残らないから、オリジナリティーを出すにはそれしかない(笑)。海苔とか海藻、塩辛さもあるし、いかにもシチリア(笑)。好きだな(笑)。」
私「仰る通りでございます。葡萄果もしっかり完熟してますので収穫の管理は完璧なんでしょうね。」
家内「当然、最新のIT制御・管理。畑のポイントに温度・湿度管理するセンサー置いてコンピューターに繋ぐ。トップ・ランナーかな(笑)。味わいも白身魚のカルパッチョなんか鉄板ですし(笑)、特に魚介類とはぴったり。シチリアのデイリーな白として完成度高いです(笑)。」
Kさん「クズマーノって資本もあるんですね(笑)。零細な生産者打倒こうはいかない。」
私「そーですよね。小さい生産者だと畑も小さいですから、それはそれで面白いワイン、スペシャルなワイン造りには向いているのですが、クズマーノのような質と量を兼ね備えた生産者はあまりいませんね(笑)。」
Kさん「インポーターさんはフードライナーさんですか?」
家内「フードライナーさんは規模と質が両立した生産者を見つけるのが上手い。我々としても扱い易いのです(笑)。」
私「ある程度の数が確保出来る。これって
特にレストラン・アイテムとしては重要です(笑)。あとたまに今回のような特売セールもしてくれます(笑)。」

今回エア・試飲会にも拘わらず、もちろんどなたも試飲していないのに拘わらずに完売!トップ・セラーとなりました。休み明けに追加発注しますからご安心を!


●ベヌアーラ 2017年 クズマーノ イタリア シチリアD.O.C. 赤 750ml 1964円税込み
家内「これはシチリアの北側、カナイリなんかのある方の畑のものです。ネロ・ダーヴォラ70%、シラー70%のセパージュ。」
Kさん「あれ、クズマーノって島の南側アルカモの近郊にあるんですよね?」
私「はい。北側は後から購入した畑です。その後にエトナにも買ってますから、南側に拠点があったほうが効率的なのかな
(笑)?」
Kさん「ふむふむ。なるほど。戦略だな(笑)。」
家内「ちなみにエトナの赤は物凄く美味しいですよ(笑)。」
Kさん「ネレッロ・マスカレーゼでしたっけ。それも飲んでみたい!」
私「まっ、まっ、その前にこれ(笑)。驚きますよ(笑)。」
Kさん「飲みやすいねぇ、しかも高級な味わい(笑)。」
私「完成度高いんですよ(笑)。しかもエレガント。シチリアとは思えない。」
家内「ネロ・ダーヴォラが70%入っているとは思えない。」
Kさん「うんうん。ちなみにアルコール分は?」
私「それが驚きの14.5%。しっかりシチリアしてます(笑)。14.5%とは思えない折り合いの良さ。」
Kさん「それにしてもネロ・ダーヴォラっぽくない(笑)。シチリアらしくないし(笑)
、かといってプーリアでもないし(笑)。香りにベリーのニュアンスがあるからシラーが作用してるのはなんとなく解るんだけどね(笑)。」
私「ネロ・ダーヴォラのイメージって、もっと黒くてプラムの沈んだ果実のニュアンスですよね(笑)。」
家内「都会的どもあるし、洗練されている
。レベルの高さ感じます(笑)。」
Kさん「雑味がない。う~ん。雑味が感じられない。スパイシーなフェノール臭はするけど、これもシラーっぽい(笑)。」
私「完熟してるけど、過熟した感じはしませんよね。完璧な収穫時期に収穫してますね。」
家内「品種や畑の違いを反映した収穫なんだねキット。このワインを評論家達が高評価するのも解りますね(笑)。」
Kさん「たしかに、万人受けするね(笑)。」
私「島の北側でこんな赤ワインが作られているとは!驚かされましたよ(笑)。あの辺りどは白のヴェルメンティーノしか作ってないと思ってた(笑)。」
Kさん「う~ん。この価格帯でこの出来映えなんだから、上のランクのネレッロ・マスカレーゼはいかほど美味しいか?興味がそそられますね(笑)。」

●ケークフランコシュ2015年 ヴィンツェレール  ショプロニ ハンガリー ショプロン 赤 750ml 1854円税込み
Kさん「ハンガリーですか。あれ、割りと安いですよね(笑)?」
家内「前に飲んだ時はまだ良さが出ていなかったので扱いを見合わせました。ちょうどイルシャイ・オリヴェールを扱い始めた頃です。」
Kさん「え~と。ヴィンテージは2015年ですね。そうするとある程度熟成期間が必要なワインですね。軽いけど緻密さ密度感がありますから、血筋の良さがありますね(笑)。」
家内「500Lの木樽で丸2年間熟成して、瓶詰め後さらにしばらく寝かせてようやく飲み頃になった感じですね(笑)。
Kさん「それまで持っていないといけないインポーターさんは大変ですね。金利分を載せて高く売っても良いくらいですね(笑)。」
私「今ようやく全開でございます(笑)。」
Kさん「思い出した(笑)!たしか植物臭が強くて、あまり特徴的でもなかった(笑)。
う~ん。あれがこうなるのか!」
私「このタンニンの有り様素晴らしいかと(笑)。」
「前々回渋くない!口の中で邪魔するものがない!」
「これは危険(笑)。いくらでも飲めそう(笑)。」
「ボジョレーの高いワインに似てるけどちょっと違う。飲み飽きしない味だよね(笑)。」
家内「開けて2~3日経ってから飲むとスパイシーさが現れ、実はしっかりした骨太な部分が出てきます(笑)。」
「軽いんだけど薄くない(笑)。後のヘビーなジネストラのワインを飲んでから戻っても違和感がなく楽しめる(笑)。」
「渋くないから冷やしても大丈夫そうですよね?」
私「タンニンと旨味のバランスの取り方がいかにも中欧。旨味の分量が多く感じますよね(笑)。」
「今日は暑くて溶けそう。痛いくらい。とても赤ワインを飲む気になれない。でも、これだったらイイね(笑)。自然に体に吸い込まれそう(笑)。」
「35℃なんて外に出る気にならない。今日は来ちゃったけど(笑)。このワイン、食べ物も幅広く合いそうだよね。」
「マスキューさん!カウンターの上の写真の料理、いかにもこのワインに合いそう(笑)。レストランじゃなくて、自宅の食卓でも使い易そう。もちろんちょっと冷やして飲みたいね(笑)。」

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