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本年一年間ありがとうございました。2014

Dec 25, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日と暮れのお忙しい時マスキュー試飲会にご参加くださりありがとうございました!



まずはウェルカムを兼ねた泡からスタートです。
◯クレマン・ダルザス ブリュット カーヴ・ド・オルシュヴィレール クレマン フランス 発泡性 白750ml 1995円税込み
「マスキューさん。香り凄いね(笑)。グラスに注ぐと周りに香りが立ち登る!」
「香水みたい(笑)!」
私「一応、シャンパン同様に瓶内二次醗酵しています。残糖分はやや高めですが、飲んだ塩梅は日本人向きかと。」
「香りの味わいとバランス良いよね。」
「なんでもドライ・ドライが良い訳じゃないんですね。並んでいる売り文句で、ゼロ・ブリュットなんか見るとついつい引き寄せられちゃう(笑)。」
家内「日本人はスパークリングをかなり冷やして飲みますから、残糖分が少ないとワインが細く感じます。」
「熟成香もちゃんとするし、白い花やらフルーツの香りもしっかりあるし、レベル高いね(笑)。桃の香りもする。」
私「翌日も泡はしっかり残りますよ!」
「へぇー、そりゃ凄いね。クレマンって泡持ちが悪いのが普通だもんね(笑)。ところでこの特徴的な香り。セパージュは何ですか?」
私「ピノ・ブラン100%です。通例ピノ・ブランのスティル・ワインはこんなにフローラルでフルーティーではないのですが、これは異例です(笑)。」
家内「アルザスのクレマンでモノ・セパージュで造るのも珍しいんですよ。」
「そうですよね。アルザス・リースリングとかアルザス・ゲヴュルツ~とか(笑)。よく聞きますよね(笑)。」
私「クレマンだとバランスを取るためにブレンドするパターンが多いです。ですから、このクレマンは特殊な成功例です(笑)。」
「かなり複雑だよね。今、妙に安いシャンパン見かけるけど、あれよりはるかにマシだね(笑)。」
「香りしないシャンパンだよね(笑)。」
私「香りの乏しいピノ・ムニエを多量に使った奴ですね。上手くブレンドしてるシャンパンもありますが…。まあ、生産地域を拡げた結果ですね。」
「この間飲んだ安いシャンパン カヴァみたいだった(笑)。」
「シャンパンて名前がつくと高く売れるからですか?」
私「はい。おっしゃる通り。ですから、シャンパーニュでは本来良い葡萄が出来ないところまで、シャンパンの生産地域にしちゃいました。」
「そーなんですか。」
私「選ぶしかありません。」

さて、モルドヴァ・ワインの登場です!
◯アスコニ エスペシャル・シャルドネ 2011年 モルドヴァ コドル地区 白 750ml 1280円税込み スクリュー・キャップ
●シャトー・アスコニ メルロ 2012年 モルドヴァ コドル地区 赤 750ml 1280円税込み
「また、変なワイン探しましたねぇ(笑)。モルドヴァって何処?」
「南洋の島かな(笑)?」
私「ですよね~(笑)。口で言っても伝えることが困難(笑)。と言う訳で地図をご覧ください(笑)。」
「ヨーロッパなんですね(笑)?ソ連邦崩壊で出来た国だな。」
「崩壊して手放したのに、またロシアがぶん盗ろうとしてるウクライナの隣だな(笑)。」
家内「うちの地図古いので最近の国境線の変化に対応していません。地図を作るのに苦労しました(笑)。」
「モルドヴァってワイン作ってたんですね。」
家内「昔はソ連の鉄のカーテン(古い!)で情報が入ってきませんでした。」
私「ゴルバチョフもワイン禁止令を出してワイン産業に打撃を加えたようですね。これはアル中対策ですが(笑)。」
家内「今、子供に『鉄のカーテン』や『ゴルバチョフ』なんて言っても知らないんですよ(大爆笑)。」
私「黒海沿岸はヨーロッパ系葡萄の原産地ですから、モルドヴァのワイン造りは5000年くらい遡るようです。」
「ドイツやフランスは2000年くらいですよね!」
私「ただ政情は不安定でオスマン・トルコには300年支配されていましたから、この間はワイン産業は途絶えたようです。まあ、葡萄の原産地ですから葡萄が無くなった訳ではないとは思いますが。」

「マスキューさん!これってシャルドネですか?特徴的!」 
私「いきなり飲んで解る人はいないのでは(笑)?私も初めてモルドヴァのワインを飲みました(笑)。基本的にはとてもしっかりした酸があります。」
「広がりがある!後口が特徴的?なんだろう?」
私「後口にちょっと甘味がありますよね。東欧共通のスタイルかと。あと植物のニュアンスも強いですよね。今、ミントの香りが目立ちます。」
「ハーブっぽいよね。」
「ミネラルかな?硬質な感じもあるよね。」
「すごくしっかりしてる。桃っぽい。やはりシャルドネ(笑)。」
「赤のメルロは地味だけど、ひょっとしてとても良いワインかな?」
私「最初は黒胡椒みたいなスパイシーさにペパーミントのニュアンスが強くなります。やがてベーコンのようなスモーキーの香りがします。」
「なるほど、このスモーキーなのは樽香ですか?」
私「はい。ただしフレンチ・アメリカン・ハンガリーのオークを使っています。」
「それって一つの樽を幾つかの樽材で作っていると言うことですか?」
私「うーん。正確にはわかりません。調べておきますね。」
「開けたては樽香を感じたけれど、時間が経つと気にならないんだよね。」
「このメルロも独特ですね。ボルドーとは違うんだよね。ブラインド・テイスティングしたら解らないかも?」
「言われてみると、メルロかな?」
家内「アロマがすぐに立ち上りませんよね。」
「出しゃばらない密度感は赤・白、共通かな。酸がしっかり隠れている(笑)。」
「どっちも植物やミネラルを感じる。」
「どちらもコストパフォーマンスは優れてるよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。ワイナリーは1994年設立と新しいのですが、ワイン造りの伝統を感じます。ワイナリーは506ヘクタールと大きく、ニュー・ワールドのワイナリーのようにかなり効率的に生産しています。でありながらこの品質(力が入る)!」
「506ヘクタール!えーと1ヘクタールが100m×100mで、それが506個!」
「大きさはニュー・ワールド クラスだよね。このワイナリーの他のワイン飲んでみたいね。聞いたことない葡萄でワイン造ってるんだろうな(笑)。」
「特に上級品を飲んでみたいね。このクラスでこのレベルなんだから凄そう(笑)。」
「マスキューさんが言うように、圧倒的なアドバンテージを感じる。自然に良いワインが出来ちゃうような。ところで気候はどうなんですか?」
家内「緯度はボルドーに近く、実際の気候はブルゴーニュみたいだそうです。降水量は理想的ですね。」
「土壌は?」
家内「ファットな平原(笑)。水捌けの良い沖積土です。他の作物も作れる肥沃な土地です。」
「えー!葡萄以外作れないような土地じゃないんだ!」
「この前の試飲会で出たイプランディのピノ・ノワールだって石灰岩土壌じゃないのに美味しくてすごくピノ・ノワールらしかったですよね。品質決定要因は土壌じゃないんだ!」
「日本でも良いワインが作れる可能性があると言うことでもありますね(笑)。でも、降水量が多すぎるか?」
「あっ!ラベルに『A NEW TASTE FROM THE OLD WORLD』って書いてある!こういうことなんですね(笑)。」
「願わくば、ロシアが余計な亊をしないで政情が安定しますように!」


さて次はお買い得ワイン(笑)!
●『ペタル・プルプル』 2010年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ルーション サン・シニアンA.C.赤 750ml 1980円税込み
「これって今年の始めの試飲会に出たワインですよね?」
私「はい!『ペタル・プルプル』です(笑)。」
「2010年なのにまだ色が紫色(笑)。力あるけど力づくじゃないんだよね。春より旨くなったかな?」
「たしかに。春先はまだ樽香が強かったような気がしました。でも、今飲むと印象が違う。角が取れた。」
私「出っ込み引っ込みが無くなってますよね(笑)。」
家内「良くなってますよね(笑)。」
「あの辺りのワインって、下品な癖があるけど、このワインは下品じゃない(笑)。深みがあるよね。」
私「サンシニアン グラン・クリュを名乗れるだけあります。実は私は個人的にカリニャンの香りがあまり好きではありませんが、このワインに関しては抵抗ありません(笑)。」
「南フランスらしいグレート・ワインだな(笑)。」
「土地の匂いもするし。」「浸れる味だよね(笑)。」「ロック・フォールでもかじりながらじっくり楽しみたいね(笑)」
私「それ鉄板です!」
「ところでお買い得価格は今回限りなんですか?以前は2600円くらいでしたよね?」
私「はい!在庫限りということでお願いいたします!」


さて、お次は未体験ゾーン(笑)。賛否別れました。
●ロッソ・ディ・ヴァリテリーナ 1999年 パルジェラ イタリア 赤 ロンバルディア ロッソ・ディ・ヴァリテリーナD.O.C.750ml 3240円税込み
「おっ、これ強い!熟成してるし。物凄い。品種は何ですか?」
「言葉を失うね。渦巻いている!」
私「品種はキアヴェンナスカ ネビオーロです。」
「強いんだけど、冷涼な感じ。酸の強さだよね。プラムやベリー…。たしかにネビオーロ。でも、経験したことがないワイン。」
私「生醤油やウスターソースの酸味 バルサミコなんかのニュアンスもありますよね。」
「酸味が甘味とバランスがとれているよね。壮麗。」
家内「アルプスに連なる尾根 標高800メートルの崖に段々畑を作って栽培されてます。」
「なにもそんなところで葡萄造らなくてもイイのに(笑)。冬季オリンピック開催できそうなところだよね(笑)。」
家内「他に栽培できるのが蕎麦くらいかな。日本の長野の山里みたいです(笑)。しかも蕎麦は漢字で『蕎麦』って袋に書いて販売してます(笑)。」
私「このワイン アルコール分は12%。同じネビオーロでも、やはり暖かいバローロ辺りとは在り方が違いますね。」
「いずれにしても、ネビオーロって偉大ですね。熟成能力が素晴らしい!」
私「今風のすぐに飲めるようなバローロだと、このワインほど持ちません。10年持ちません。」
「ところでどんな食べ物に合わせたら良いでしょう?思い浮かばない(笑)。」
「臭くて味の濃厚なジビエなんだろうな。」
私「あの界隈ではカモシカを食べるようですから、きっとカモシカなんでしょうね。」
「ちゃんとしたレストランで楽しみたいワインだよね。」
家内「北海道の蝦夷しかの缶詰め、あの煮汁にバルサミコを煮詰めたのとこのワインを加えて更に煮詰めれば、マリアージュするはず!」
私「経済性も両立しますね(笑)。やる価値ありますね(笑)。我が家向きレシピ!」
特にオールド・ワイン・ファンは絶賛。
でも、ヤング・ワイン・ファンは馴染まない方もおられました。
「これ、強すぎ(笑)。無理!」
「らっきょう?酸味が経験値を越えてます(笑)。」
あと、試飲会中はバシャバシャ グラスに注ぎますから甘味が出ないうちにテイスティングしてしまう亊になったのも原因かも知れません。
高度過ぎたかな(笑)?

さて、今年最後はこれ!
●シャルム・シャンベルタン2005年 カミュ・ペール・エ・フィス フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 8951円税込み
薄旨ピノ・ノワールの極致!
旨い以外に語る言葉はありませんでした。


本年一年間ありがとうございました。


桝久商店 岡本利秋・昭

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試飲会の反省会です(笑)。201411

Dec 04, 2014 by weblogland |
私「今回の中では一番地味だったけと、ロッソ・モリーゼ リゼルヴァ 2009年良かったし面白かったよね。特にモンテプルチアーノ種100%なのがね(笑)。」
家内「そうそう(笑)。丸っきりモンテプルチアーノだって解らない(笑)。」
私「やはり品種特性は気候に大きく左右されるよね。あのワイン、どう飲んだって南イタリアのワインだし(笑)。」
家内「でも、モンテプルチアーノ種を使う必然性があるはずだよね。」
私「それがとっても気になるんだよね。ネグロ・アマーロやネロ・ダーヴォラみたいなニュアンスなんだけど、何処かが違う。」
家内「南イタリアの地場品種によくある癖がないんだよね。」
私「そうそう。上手く言えないけど、この点フラットなのが良いんだよね。南イタリアの地場品種って、味わいは基本的にはフラットなんだけど癖があって凸凹なところがあるよね。」
家内「あのワインを飲むと条件反射でカップレーゼ食べたくなる(笑)。」
私「なるほど、君の場

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試飲会の反省会です(笑)。201411

Dec 02, 2014 by weblogland |
私「いやー、今回はまさかコステロのゲヴュルツトラミネールが足りなくなるとは思わなかったよね。焦ったよ(笑)。」
家内「価格からすれば買いやすいけれども、それ以上の勢いがあったよね。」
私「ゲヴュルツトラミネールって言うとアルザスに代表されるように いかに濃くして強い香りを出すか! にかかっている品種だと思い込んでいたのが敗因かな(笑)?」
家内「ゲヴュルツトラミネールをデイリーに飲む発想が受けるとは…(笑)。」
私「レア・チーズ・ケーキに合わせたいなんて発想は素晴らしいよね。生活に根差してるよ(笑)。香りが強くて複雑でも、あの位の軽さが日本人のデイリーユースにも合ってそうだね。」
家内「たしかに濃いワインは美味しいけれど、濃さ一辺倒だと毎日は楽しめないよね。お財布にも負担かかるし(笑)。」
私「あのワインは日本人の嗜好に合うスタイルなんだろうね。最近チウチウの『バッカス』が目立って売れているけれど、あれも日本人の嗜好に合うワインだよね。」
私「そうそう。さっきインポーターさんから電話があって、チリのアナケナの人が来日していて、ウチに寄ってくれるんだって(笑)!」
家内「前回は輸出部長が来てくれたよね。有り難いね(笑)。日時が決まったら告知しなきゃ!」
私「コステロのゲヴュルツトラミネールを飲んでもらって『日本ではこんなの受けてる』って教えてあげようかな(笑)?」
家内「余計なお世話だって言われるかもよ(笑)。」
私「でも、チリっていわゆるオキシデンタルは合わないから、イタリアの品種やオキシデンタルを発想を変えて工夫すれば面白いワインが出来るかも?コステロのゲヴュルツトラミネールなんて正にそうだよね。」
家内「チリって寒暖差の少ない地中海性気候だから、カベルネやメルロを造っても限界があるんだよね。」
私「そこそこは上手く行くんだけどね。」

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桝久 試飲会リポート 2014Nov

Nov 30, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました。

テーブルに試飲会用のワインを並べ終わったところに、今年のジュ・ド・レザンが到着。早速家内と試飲です(笑)。
私「良し良し。無事着いたね(涙声)。」
家内「バカなこと言ってないで早く飲もうよ(笑)!」
私「色はいつもより薄いね。」
家内「予想通りかな?」
はたして飲んでみると!
私・家内「!!! 一番最後に順番変えよう!」
何故って?
飲んでからのお楽しみです(笑)。

さて、始まり始まり~。
●ロッソ・モリーゼ リゼルヴァ 2009年 ボッター・カルロ イタリア 赤 モリーゼ州 ロッソ・モリーゼD.O.C. 750ml 1157円税込み
「モリーゼってどこ?」
家内「南イタリアなんですが、プーリアのすぐ北沿いです。」
私「イタリアを人間の足に見立てると、ちょうどふくらはぎのところですね(笑)。モリーゼのワインってあまり見ませんよね(笑)。」
「マスキューさんらしいマイナーなチョイスですね(笑)。」
「割りと美味しい(笑)。しっかりしてますよね。品種は何ですか?」
家内「実はモンテプルチアーノ種なんですよ。」
「へぇー。モンテプルチアーノと言うと中部イタリアの品種ですよね?」
「飲んでモンテプルチアーノって解らないなぁ(笑)。」
私「そーなんです(笑)。やはり暖かいモリーゼで伝統的な手法で造るとアロマティックじゃなくなりますよね。」
「何故モンテプルチアーノ種で造ったのかな?」
家内「ネロ・ダーヴォラと比べると凸凹がないですよね。このワイン」
「なるほど!しっとりしてるけど、暖かい陽光をタップリ受けた感じがしますね(笑)。」
私「このワイン、実はドイツ向けなんです。きっとドイツ人が好んで飲むデイリーな南イタリアワインなんですね。」
「シンプルだけど、すごくしっかりしてますよね。」
「ヴィンテージは2009年ですか。もっと若い感じですよね。」
私「熟成もゆっくりです(笑)。抜栓後10日経ってもあまり変わりませんよ(笑)。」
「そんなにしっかりしてるんですか!?」
家内「時間の流れるスピードが違うみたいですよ(笑)。」
「スローフードなんですね(笑)。」
「このクリームみたいな香りは何故しますか?スゴく好きなのですが(笑)。」
私「多分熟成にスラヴォニアオークを使っているからだと思います。クロアチア原産のオーク材です。大樽で熟成したクラシックな使い方です。後味にピリッとスパイスを感じるのが特徴。あと、クリームやミルクの香りがピュアで出しゃばりません(笑)。」
家内「だからモッツァレラ・チーズとは良く合いますよ(笑)。」
私「うーん。カップレーゼのためにあるワインかな(笑)。」
「トマトを使えば何でもOkですよね(笑)。」
「プラス オリーブオイル!」

さて、次はスペインのクラシックな赤ワインです。
●マルケス・デ・バルデカーニャス グラン・レゼレバ 2004年 ボデガス・サン・パレロ スペイン 赤 カリニェナD.O.750ml 1666円税込み
「おー、2004年のグラン・レゼルバですかぁ。前回の試飲会でも2004年のグラン・レゼルバ出ましたよね。」
私「はい、エルミタ・デ・サン・ロレンソでした。産地も近くカンポ・デ・ボルハのすぐ南のカリニェーナD.O.です。」
「おっ!懐かしい味!昔よく飲んだなぁ(笑)。」
「前飲んだエルミタより強いですね。熟成能力も上回ってますよね。」
「まだまだ熟成途上だよね(笑)。」
私「はい。ワインの規格が一回り違う感ですね。あとセパージュの違いも感じます。」
家内「エルミタはガルナッチャ主体ですが、これはテンプラリーニョ主体です。テンプラリーニョの方が熟成のスピードが遅いですね。」
「あきらかに熟成したテンプラリーニョ!好きだなぁ(笑)。なかなか出逢えないんですよね(笑)。」
「これだってまだまだ時間をかけたら楽しめそうだよね(笑)。」
私「3日くらい経つとテンプラリーニョらしいラズベリーの香りが明瞭になりますよ(笑)。」
「最近のスペインワインはあんなに直ぐ飲めるスタイルで…、それはそれで良いけど…、やっぱりこんなクラシックな奴がイイ!」
私「マスキューでは今風はクロス・ロヘンですか。実は売れています(笑)。アメリカナイズされたあのスタイルのワインは専ら輸出用で、スペイン国内ではクラシックなワインが消費されているようです。決して絶滅した訳じゃありませんからご安心を(笑)!」
「マスキューさん!質問なのですが、このワインはさっきのイタリアワインとは樽材は違うのですか?」
私「左様で!スペインでは伝統的にアメリカンオークを使います。パワーがあり樹脂っぽいのが特徴です。ワイン自体に力があると熟成により深く立体的なワインに仕上がります。よくお気づきで!」
「たまにはこんなコテコテのスペインワインを飲みたくなるんだよね(笑)。毎日は辛いけど(大爆笑)。」
「肉食べたい!(さらに爆笑)。」


さて、お次は本日の予定稿ではトップセラーの予定のイタリア サルデニーニャの斬新な赤です(笑)。
●『カンノナウ』 2011年 ヌラーゲ・クラビオーニ イタリア サルデーニャ島 カンノナウ・ディ・サルデーニャD.O.C. 赤 750ml 1928円税込み
「あー 幸せになれる味(笑)。」
「前の2本とはまるっきり違う!変わってる(笑)。」
家内「好みが別れるところでもありますね。」
「色は薄いけど、旨い!味は薄くないんだよね。」
「スゴく透明で綺麗。チェリーかな?はっきりしてるし、しかも複雑。」
家内「プレス果汁を使わないような贅沢なクリアさがありますよね(笑)。」
「ブルゴーニュっぽいね。」
私「マラスキーノ・チェリーの香りがします。あとリキュールっぽく、薬臭さがあります。」
「上等なアイレイモルトっぽいよね(笑)。」
「汐の香りかな(笑)。海草やミネラルっぽさもあるよね。」
私「ほんのりヨードチンキ臭さがあります。」
「マスキューさんが好きな薄旨いスタイルかな(笑)?」
「色も薄くて飲みやすいけど、私には香りが強すぎる。香水でも入れたみたい。」
私「かなり斬新なワインではありますね。技術の進歩を感じるワインです。ちなみに『カンノナウ』はフランスでは『グルナッシュ』と呼ばれています。サルデニーニャの他の『カンノナウ』を飲むとたしかに『グルナッシュ』と似てますが、このワインはかなり違います。」
「スペインの『ガルナッチャ』とも違うよね(笑)。」
「このワインは何に合わせたら良いですか?」
私「シェーブルなどの臭い系のチーズは鉄板かな。あとニンニクをタップリ使ったジンギシカンなんか合うはず!」
「マスキューさん!このワイン前に試飲会で出したよね?凄く印象に残ってますよ(笑)。」
私「はい。実は以前好評いただきマスキューの定番となりました。2600円位で販売する高級ワインです。」
「でも今回安いですよね?」
私「インポーターさんが在庫調整のために一時的に価格を下げてくれました。そんな訳で大特価実現となりました(笑)。沢山買ってください!」
「了解いたしました!そんな訳なら協力しましょう(笑)!」
ここまでは予定稿通りでしたが、最後に大どんでん返しが(笑)…。


そして本日の赤ワインのクライマックス
●ヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ 2010年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 ヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノD.O.C.G.750ml 3700円税込み
「えーと。この~~モンテプルチアーノは葡萄品種のモンテプルチアーノですか?」
私「ややこしいのですが、今日最初に飲んだモリーゼのワインはモンテプルチアーノ種で造られています。でもこのヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノのモンテプルチアーノは地名です。『モンテプルチアーノ村の高貴なワイン』とでも訳しますか。」
「うーん。たしかに高級な味がします(笑)。」
「うんうん。2010年だとまだ若いんだろうな。でも威厳があるなぁ。隠れた所が沢山ありそう(笑)。」
私「高密度に整ってますよね(笑)。キャンティなんかとは明らかに違いますよね。」
「これもキャンティと同じサンジョヴェーゼなんですか?」
家内「ここからまたややこしくなりますが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィノ・ノービレはサンジョヴェーゼを選別したサンジョヴェーゼとでも言いましょうか。ブルネッロは『ブルネッロ種』と言いヴィノ・ノービレでは『プルニョーロ・ジェンティーレ種』と呼びます。あー、解りにくい(笑)!」
「ややこしいけれど、美味しいです(笑)。」
私「ヴィノ・ノービレはお買い得ワインとして知られていますが、最近はよく調べないとお買い得ワインではないこともしばしば(笑)。だんだん世知辛くなりました(笑)。」
「まあ、ブルネッロと比べるとお買い得なD.O.C.G.ではありますが。」
私「そーなんです。ブルネッロだと5000円以下のワインはありません。」
「あってもダメなワインだよね(笑)。」


さて、本日のトリは安い白ワイン。しかも赤の後。何故かなぁ(笑)?
◯コステロ ゲヴュルツトラミネール・レゼルバ 2013年 ビーニャ・レイダ チリ 白 レイダ・ヴァレーD.O. 750ml 1157円税込み
「あー!これスゴい甘い香り!ライチ!?」
「いくら安いチリのワインでもゲヴュルツトラミネールは香りが強い。赤の後で正解ですね(笑)。」
「薔薇とかライチ、トロピカルですね(笑)。こりゃ1本あっという間に飲んじゃいそう(笑)。」
「これは危険だ(笑)!飲み易過ぎる。ハニーだけど辛口なのがイイ(笑)。」
「フランス アルザスのゲヴュルツトラミネールはちびちび飲んでもお腹一杯になるけど、これはぐびぐび行ける(笑)!」
私「左様で!薄さ加減とでも言いましょうが。この辺のバランスが日本人向きかと(笑)。」
「なるほどね(笑)。デイリーユースでアルザスのゲヴュルツトラミネールは辛い。旨いけどね(笑)。」
「マスキューさん!これに似たワインでアルゼンチンやチリにトロンテスがありますよね?」
私「良くご存知で!でも高かったり、あと酸との折り合いが難しく 愚鈍な感じなトロンテスが多いのです。」
家内「トロンテスって、あまりさらっとしていないんですよね。」
「レア・チーズ・ケーキ食べながらこれ飲んだら美味しいだろうなぁ(笑)。」
「うわっ!美味しそう!考えただけで涎が(笑)。」
私「豚肉のしょうが焼きのタレにハチミツを隠し味にすると合いますね。」
家内「スペアリブなんかにも良いですね(笑)。」

女史大人気!
飛び抜けたフルーティさ、飲みやすさ、使い勝手の良さ、お手軽な価格と4拍子揃って本日想定外のトップセラーとなりました。途中ワインが足りなくなりご迷惑おかけしました。来週の水曜日には入荷しますのでしばしお待ちください!


さて当初の順番では一番目の予定でしたジュ・ド・レザン2014年は、あの強い香りのゲヴュルツトラミネールの後となりました!
◯ジュ・ド・レザン 2014年 ポール・ジロー フランス コニャック地方 微発泡ブドウジュース 白 750ml 1,695 円税込み
「おー!甘くて強い!でもここ数年で一番ジュースらしい。」
私「さすが!良くご存知で(笑)。」
「甘いけど、さらっとしてる。いつもの紅茶の香り、腐葉土の香りもする。」
「ヴィンテージの違いがはっきり解るね。ジュースなのに(笑)。」
「凄く鮮烈!凄いワインと言うべきだね。広がりが半端ないよ(笑)。」
私「想定外の出来でした(笑)。予想ではもっと軽くて小ぶりかと思ってました。葡萄果が小さかったのと収穫を遅らせた結果かと。ポール・ジローは今年も頑張りました(笑)!」
「焼き芋っぽさもありますよね?」
家内「ユニ・ブランの特徴です。いつも通りですよ(笑)。」
「この微発泡は醗酵由来なんですか?」
私「鋭い!実は後から炭酸ガスをちょっといれています。炭酸ガスにより保存効果が得られます。SO2などに頼る必要が無くなります。また最後に瓶のままお湯に入れて低温殺菌するようです。手間がかかっていますが、こうしないとこの味わいにはならないのですね(笑)。」

あの香りの強いゲヴュルツトラミネールを吹き飛ばす出来なのです(笑)。


さて、予定ではこれで試飲会は終わりですが、延長戦に突入します。ジュースついでに新アイテムのアプリコット・ジュースのお披露目です(笑)。
◯ネクター・ダブリコ 2014年 ドメーヌ・ド・ラ・ヴィル・ルージュ フランス ローヌ アプリコット・ジュース 1000ml 1695円税込み
「どろどろですね(笑)。見るからに濃い。ペーストに近い?」
私「これでもアプリコット50%なんですよ(笑)。100%だとジュースにならない(笑)。」
「うわっ!杏子だぁ(笑)。甘くもなく酸っぱくもない!?」
「日本の杏子とはちょっと違うかな?酸っぱくない。」
「これは旨い。完成してる!」
「体に良さそう(笑)。」
「ジュ・ド・レザンが大人のジュースなら、これは万民のジュースかな(笑)。誰が飲んでも美味しいって感じそう(笑)。」
「これってジュースと言うより『アプリコットをひたすら摂取しやすくした結果』こうなっちゃったみたい(笑)。」

実際学齢前のお子さんはジュ・ド・レザンの強さに顔をしかめたりしますが、ネクターダブリコを飲ますとグラスを離しませんでした(笑)。もちろん遠慮なくおかわりの嵐(トホホ)。
新鮮な驚きと感動のあるジュースなのです。


お忙しい中、大勢のご来店ありがとうございました!
途中ワインが無くなる不手際お許しください。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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ヌーヴォーのミニ試飲会

Nov 22, 2014 by weblogland |
昨日、今日とマスキューのカウンターではヌーヴォーのミニ試飲会です(笑)。
「マスキューさん!今年のヌーヴォーはどうですか?」
私「今年は雨にやられたようで、今一つ厚みがないかな?まあ、試してみてください。」
家内「フレッシュにはフレッシュなんですが。」
「わりに香りは良いね(笑)。飲みやすいし。らしい味だね(笑)。今では医者通いの身だからあまりワインは飲めないけれど、やはりヌーヴォーと聞くと飲みたくなるんですよね(笑)。」
「うんうん。ヌーヴォーらしい味(笑)。冷やした方が良いかな?」
私「たしかに。冷やした方が綺麗に感じますね。」
「それって何故ですか?」
私「今年のヌーヴォーはリンゴ酸が目立ちます。リンゴ酸は冷やした方が美味しく感じますので。」
「隣もヌーヴォーですか?11月1日って書いてありますが?」
私「これはイタリアの新酒でノヴェッロと言います。イタリアのヌーヴォーですね。ボジョレーより早くリリースされます。」
「それで11月1日って書いてあるんですね?」
私「実は11月1日に開けました。まだ飲めますよ(笑)。さすがに香りや甘みは無くなってますが、普通に飲めます。」
「あっ、ホントだ!ボジョレーよりしっかりしてる(笑)。」
「ホントに20日も経っているんですか?」
私「私が神と崇める生産者ガロフォリのワインです(笑)。」
家内「抜栓してから3、4日すると旨さが増します。最初は癖がありますが、徐徐に消えていきます。」
「隣の黄色いのもワインですか(笑)?」
家内「これは今年収穫されたアプリコットで造ったジュースです。どうぞ。」
「あっ!これ美味しい!」
「体に良さそうな味ですね(笑)。」
「元気でるね(笑)。」
「アプリコット100%ですか?」
私「100%だとジュースになりません(笑)。飲みやすい程度に薄めています。」
「でも全然薄くない!ヌーヴォーより美味しい(笑)!」
私「ひょえ~!でも、そうかな(笑)。」

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ボジョレー・ヌーヴォー飲みました

Nov 20, 2014 by weblogland |
ボジョレー・ヌーヴォー飲みました(笑)!
味わいは想定内でしたね。

 
マスキューではミッシェル・マーレのヴィラージュのみの扱いですが、ヴィラージュを選んでおいて良かったでした。良い作柄と比べると厚みは劣りますが、冷やして飲めば酸とのバランスが取れて、まあまあですか。

 
一応、他社銘柄も2種類ほど飲みましたが、薄さと酸の強さが際立ちました。補糖と補酸の両方やった生産者がいそうですね。(大きな声では言えませんが)
 

まあ、取り合えず飲めて良かった!
 

マスキューに開けたばかりのものがありますから、帰り道に寄ってお飲みくださいね(笑)。

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Nov 12, 2014 by weblogland |
うーん。
恐るべし!

ガロフォリの造る今年のノヴェッロ ティニィ・マルケ・ロッソ2014年です。

さっき飲んでみたところ、実に旨い。モンテプルチアーノ種らしいラズベリーの香りが液体の旨味に綺麗に溶け込んでいます。品が良い。

11月1日に開けたから、今日で丸11日目!凄まじいばかりの品質の高さ。今年は収穫期に雨でやられましたからアルコール分が11%と低い。私がガロフォリのノヴェッロを飲みはじめて一番糖度が上がらなかった作柄です。

やはりガロフォリは『神』でしたね(笑)。抜栓直後は変な癖があり心配しましたが、時間の経過と共に癖は抜けてゆき、旨くなる一方。基本的には雑味のない味わいですから、クリアネスが時間の経過とともに研ぎ澄まされる感。

さすがに極太ではありませんが、近寄り難い高貴さすら感じます。

上等でクラシックなピノ・ノワール的でもありますね。

このワインを飲むと、自分がモンテプルチアーノ好きだと改めて実感します。親しみやすい良さ。これがモンテプルチアーノ!
 
 

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ノヴェッロ抜栓してから丸4日のテイスティングノート

Nov 03, 2014 by weblogland |
イタリアのノヴェッロ、抜栓してから丸4日。思った以上に良いですね(笑)。
グラヴェペーザのノヴェッロ・トスカーナはサンジョヴェーゼらしいチャーチングなイチゴの香りが。ドライに仕上がっていますが、香りの抜けが良いですね(笑)。芯の強さもあるから立派。

マルケの『神』ガロフォリのティニィはモンテプルチァーノ種らしいラズベリーの香りが出だしました。柔らかくて伸びやか。大したものです(笑)。

プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ・サレントはよりふっくら感が増しました(笑)。やはりプーリアは根元的にワイン栽培に向いているんだと実感。

何だかんだ言っても、信頼出来る生産者のワインです。その力量と尽力は驚くばかり、逆境に立ち向かっていましたね。なかなかこうはいかないハズ。
取り合えず、ほっとしました(笑)。

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ノヴェッロのテイスティング記録-2014

Nov 02, 2014 by weblogland |
昨日抜栓したノヴェッロの続きです。二日目ですね(笑)。

まずグラヴェペーザのノヴェッロ・トスカーナは、崩れませんね(笑)。実は一番心配でした。天候の影響かリンゴ酸が多く感じられますが、しっかりしています。新鮮さは衰えずノヴェッロらしい味わいをキープしています(笑)。崩れない細さを思うと涙出そうになります。頑張って造っていますね。
そして問題のマルケの『神』ガロフォリのティニィ(笑)。本来のスタイルになっています。昨日感じた芋焼酎のようなニュアンスは、いつものエキゾチックな特徴に変わっています。溢れるような香りの出方はしませんが、液体の旨味がしっかり出ています。しっとりしていて、しかも薔薇の液体を飲んでいるよう。
ガロフォリは補糖しません。でもアルコール分11%の悪条件でここまで造れるとは…。日本の醸造家にも飲んで欲しいくらいです(笑)。勇気づけられるはず。
やはり『神』でした。

さてプーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ・サレントは、上手くまとまっていますね(笑)。高いアルコール分のワインに慣らされた昨今 白眉です。この上品さには痛く感動です(笑)。

たしかに2014年のイタリアは困難だったようです。でも、そんな中、尽力した生産者のワインには心動かされます。

気になるのはフランスです。イタリアが悪い年にフランスが良かったためしがない。不安です。
でも、生産者の尽力により今年も新酒が飲めることに感謝するのみ。

ありがとう!

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ノヴェッロ飲みました(笑)!

Nov 01, 2014 by toshiaki |
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グラヴェペーザのノヴェッロ・トスカーナは普通(笑)。
いかにも新酒ですね(笑)。締まりはありますが、ガッチリ感は今一つ(笑)。上手くまとめていますね。
夏場に恵まれた感じがありませんが、その分あがいて頑張った感。良くやりました!

イタリア マルケの『神』ガロフォリのティニィ。マルケも天候に恵まれなかったようですね。
収穫期に雨でも降ったようです。『神』の手も届かなかったかな?それでも補糖しないで果実味を出来うる限り引き出しています。
アルコール分11%でこれほどのワインを造れるとは…。やはり『神』。ただ還元臭がいつもと違います。
いつもエキゾチックな東南アジア的な香りが最初しますが、今回は芋焼酎みたい(笑)?もちろん時間の経過とともに消えていきますが、評価の別れるところかな?

プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ・サレントは実にエレガント。プーリアのワインじゃないみたい。
でもじっくり味わうと黒糖のニュアンスがあり、やはり南イタリア(笑)。今回のノヴェッロの中で一番ノヴェッロらしくない(笑)。
普通に造ったワインを早めに瓶詰めした感じかな(笑)。プリミィティブで宜しいかと。

明日また飲んでみます。皆さんもマスキューにきて飲んでミソ(笑)。

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試飲会のおさらい 2014/10

Oct 28, 2014 by weblogland |
試飲会のおさらいです(笑)。
試飲会リポートに書き落としたのですが、『オルドヴィシアン』を飲みながら何を飲むか?
私「チーズだったらコンテ、フォアグラも鉄板かな(笑)。家庭料理だとちょっと難しいかも?」
「うーん。たしかに。それなりのフレンチ・レストランじゃないと無理かな?」
「私、塩辛が良いかと(笑)。臭いくらいのヤツ(笑)。」
家内「それ合うかも!」
「イカの内臓じゃなく魚の内臓で浸けたヤツ(笑)。これだったらワインの個性に負けないはず(笑)。」
私「斬新ですねぇ~。でもFさんの提案っていつも合ってるんですよね。」
家内「じゃあ、私も(笑)。豆腐よう!」
私「しょっつる なんかどうかな?」

やはりワインがワインですからエスカレートしちゃいますね(笑)。でも、こんなこともワインの楽しみなんですよね(笑)。あとは実行あるのみ!

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今日は試飲会一日目。

Oct 24, 2014 by weblogland |
ご来店ありがとうございました。
さきほど『オルドヴィシアン』が高貴な香りがしていました。
ところでこの香りは一体何?
思いあたりました!

シャルトリューズ!?

いかがでしょう?

ずっと気になってました。ようやく府に落ちました(笑)。で、さきほどのメンバーにご報告いたします(笑)。

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昨日、今日とエスピエのサブレを飲んでいます

Oct 14, 2014 by weblogland |
昨日の抜栓直後は、まだまだ調子がでてませんでした。割りと軽くて、凝縮感と呼ぶには疑問符。でも、翌日の今日飲むと、旨い旨い(笑)。飲み易過ぎるほど。
うーん。
昨日とは丸っきり違いますね。あのくぐもった感じが一日経つと全く違う。エスピエらしからぬ飲み易さ(笑)?私がイメージすれエスピエとは違います。
もっとタイトで物凄いパワーを発揮するサブレではありませんね。やはりアペラシオンの限界ですか?サブレにそれを求めること自体が間違えかな(笑)?
家内曰く「サブレってコート・デュ・ローヌと考えた方が良いアペラシオンかもね。」
私「そうかもね。でもそう考えると無理がないよね(笑)。」
家内「ジゴンダスの外れで造るコート・デュ・ローヌの方が説得力あるよね(笑)。」
私「たしかに!サブレより安いし(笑)。やっぱりこっちの方が、お買い得かな?」
家内「でも、エスピエのサブレって、先々化けるかもね。」
私「うん。きっとワクワクするようなサブレを造るんだろうね。まだ時間かかりそうだけど(笑)。まだ安全運転だもんね(笑)。」

見守るべし!

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こうして夜がふけるのです

Oct 11, 2014 by weblogland |
昨日はフランス ロワールのドメーヌ・ド・バブリュのワインを飲みました。アンジュ・ヴィラージュ ブリサックA.C.の優良生産者として知られています。甘口のコート・ド・オーバンスが日本では知られていますか。
今飲んでいるのはアンジュ・ヴィラージュ ブリサックの赤とその上級キュヴェの赤と白です。造り手は、なんとニコラ・ジョリーの弟子とか(笑)。もちろんビオ・ディナミ。ビオ臭が最初は強かったのですが、抜栓してから1週間経っても中々いけます(笑)。
もともとの葡萄栽培の良さを感じます。
私はビオを謳う生産者は嫌いなのですが(笑)、このワインは特別謳っていないからOKです(笑)。でもどちらも難解かも?家内と協議中です。
私「この白、いーなー(笑)。ヴァン・ジョーヌみたいだね(笑)。」
家内「うんうん。タクアン臭いのがグッド(笑)!でも、売れないんじゃない?」
私「そーだよね。万人受けは絶対にしない(笑)。マニアックかな。特に赤はスーパー・マニアック(笑)。」
家内「すべてが強烈。趣味で造ってるみたい(笑)。」
私「飲み手のことは考えてないかも(笑)。でも、瓶やラベルには力入ってるよ。本気の本気でやっているよ。」
家内「そーだよね。普通じゃない(笑)。」
私「問題は売れそうにないことだけかな(笑)。どうしようか?」
家内「どうしよう?」
私「ところでアンジュ・ヴィラージュ ブリサックの赤はどうかな?このドメーヌのジェネリックの赤だけど、香りが素晴らしいよね。」
家内「たしかに!でも、マスキューではシャトー・ド・フェルの赤ワインを長く売っているから難しいかもよ?」
私「まあ、スタイルが真逆ではあるよね。フェルと同じ位で売れれば大丈夫なんだけど…。ちょっと高いんだよね。」
家内「フェルの方がボリューム感があるからなぁ。」
私「香りは良いんだけどね。」

こうして夜がふけるのです(笑)。

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こうして追跡ティスティングが始まりました

Oct 07, 2014 by weblogland |
難解です!

実は先日取り寄せたフランスのロワールワインなのですが、物凄い個性!でも、一般受けしそうにない(笑)?



アンジュ・ヴィラージュ ブリサックA.C.。造り手はドメーヌ・ド・バブリュ。甘口ワインで日本では知る人ぞ知るワインらしいです。(残念ながら私はしりませんでした。)比較的規模の大きな生産者のようです。
でもですね、サンプルで取り寄せたワインの個性的なこと!

アンジュ・ヴィラージュ・ブリサックの赤はとにかく香りが美しい!でもアンジュらしいファット感がない(笑)。

私「美しい!ひたすら美しい!」
家内・Kさん「アンジュっぽくないよ!」
私「こんなに香りの綺麗なアンジュはないよ!」
家内・Kさん「でもシャトー・ド・フェルの方がらしいよ。安いし(笑)。」
私「たしかにフェルは安いんだよね。」

その上の赤はビオの典型(笑)。とにかく濃くて臭い(笑)。想像を越える世界。言葉を失うし、良さをどう説明したら良いのやら?!
家内「このビオ臭が抜けないと売り物にならないんじゃない(笑)?抜けそうだけどね。」
私「きらいじゃないけど、初めて飲む人は驚くだろうね。ワインを嫌いになるかも(笑)?」
Kさん「ロワールの辺りはビオ・ディナミの生産者が多いからなぁ。」
私「ビオを名乗ると、お金にしやすい(笑)。でも、このワインはコストかかってますね。」
家内「渾身の造りだよね。」

そして、恐らく渾身のシェナン・ブランへと続く
家内「これ抜群に旨い!細かいディテイルなんかどうでも良い(笑)!」
私「旨い!ヴァン・ジョーヌにちょっと似てる(笑)。いーなー(笑)。」
家内「でも、試飲会で使えるかな?」
Kさん「出すのもったいない(笑)。」
私「うーん。このシェナンはきっと10年、20年後くらい経ってから飲むべきワインかも?今でも美味しいけど…。今だけじゃ何とも決めがたい。」

こうして追跡ティスティングが始まりました(笑)。

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Oct 06, 2014 by weblogland |
ふふふ。
またサンプル取り寄せちゃいました。



全部で11本ですか。到着した土曜日すぐに抜栓です(笑)。
私「うーん。どれもこれもラベルデザインと瓶形はカッコいいな(笑)。」
家内「これなんかいかにも高そうに見える(笑)。ジャケット買いする人絶対にいるよね(笑)。」
私「凝るとコストは高くなるんだろうけれど、売れるに越したことはない(笑)。ワイン自体の価格よりコスト高いんだろうな(笑)。」
ゲストのKさん「今日はたまたま時間が合ってラッキーです(笑)。おっ、アンジュ・ヴィラージュは立派な瓶ですね。期待が膨らみますな(笑)。」
家内「期待のシェナン・ブラン!見た目の高級感100%(笑)。」
などなど瓶を一通り眺めていると、電話が1本入りました。インポーターのEさんです。
Eさん「もしもし、マスキューさんですか?私、先日お薦めしたワインを持ってこれからお邪魔して良いですか?」
私「あー、あのワイン今飲んでるよ(笑)。サンプルで取り寄せたじゃん(笑)。」
Eさん「他にも何本か持っていますから、お伺いします!」
こんな訳で、急遽臨時試飲会となりました。

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試飲会のおさらいです(笑)。

Sep 29, 2014 by weblogland |
昨日の日曜日の晩はシャトー・ブリソン2010年を飲みました。土曜日の試飲会の残りです(笑)。
旨いですね(笑)。
他に言葉がでません(笑)。
全部飲まないでちびっと残しておきましたから、今日また楽しむつもりです。一気に昨日飲みきってしまいそうになりましたが、そこはプロ(笑)、「ちょっと待て!欲望に任せて飲みきってはいけない!」と天の声が…。そこで我に帰った訳です(笑)。
もともとブリソンは好きですし、良くなる予感がありましたから嬉しい限り。でも、こんなに良くなるとは!
ワインを選ぶ時は第一印象の良さも大事なのですが、造りの良さが命です。多少第一印象がパッとしなくとも、基本的な造りの良さがあれば、大体良くなるものです。あとは皆さんに受けるか?受けないか?だけなのです。もちろん、それを皆さんにご紹介するのがマスキューの使命。ただそれが皆さんの嗜好に合うか?合わないか?それは飲んでいただけないと解りません。でも、それで良しなのです。
たとえ皆さんに受けなくとも、家内と二人で美味しくいただけます(笑)。でも、テイスティングで見抜けずに駄目なワインを仕入れ、ワインを棄てるようなことも幾度もありました。この経験の蓄積は語るに涙なのです(笑)。

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国産ワインをテイスティング

Sep 14, 2014 by weblogland |
昨日は久しぶりに国産ワインをテイスティングしました。
3700円もする高級品です。白はシャルドネ、赤はメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンのアッサンブラージュスタイルです。
赤ワインは面白かったです(笑)。飲んでみるとピノ・ノアール的?
うーん。
カベルネをワインの構造ではなく、ベリーの香りのアクセントとして使っています。フランス的なカベルネ・ソーヴィニヨンを日本では造れない壁を乗り越える試みですね。こんな行き方があるんですね(笑)。
ここでふと思い出しました!
先日飲んだスペインワインがガルナッチャにカベルネ・ソーヴィニヨンをアッサンブラージュしていました。味わいはテンプラリーニョっぽいがちょっと違う。プラムの香りの強いテンプラリーニョ?あとからカベルネが入っていることを知り納得。「カベルネのベリーっぽさを上手く使ったんだ。」「グルナッシュだけだとプラム一辺倒になるけれど、カベルネを加えてベリーっぽさを表現している。グルナッシュの明るさがあるからカベルネの黒さが目立たない。」「香りに深みがあるのはこの性かぁ。」
一昔前はどこでもカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しました。名前だけで売りやすいからです。でも美味しいカベルネ・ソーヴィニヨンは栽培適地でなくては造れません。その結果の行き方なんですね。特に日本ではカベルネがピノ・ノアール的な手助けをするとは!フランス人はビックリ(笑)。呆れるかな?

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試飲会のおさらいです(笑)。2014/08

Sep 02, 2014 by weblogland |
私「それにしてもフェルは凄かったよね。8月12日に開けてから、毎日飲んでたけど一向に味が落ちてこなかったよね。」
家内「しかも、あの価格のワインだしね(笑)。やっぱりロワール辺りのワインって酸があるよね。」
私「もちろん酸が無きゃ持たないよね。でもあの密度感は造りの質の高さだよね。特別ヘビーに造ったゴージャスなワインじゃないんだけどね。」
家内「だから皆さん驚いたんだよね(笑)。私も驚いたけど(笑)。ワインの値段って一体何なんだって。」
私「まあ、そうだよね。それなりの産地でちゃんと造れば、ちゃんとしたワインになるってことだよね(笑)。」
家内「まあ、日本に来るワインの中では、フェルは優秀だよね。地味だけど(笑)。」
私「これが急に人気が出て、こっちに回って来なくなると困るしね。でも大丈夫かな。解りやすいワインじゃないもんね(笑)。」
家内「良いワインと売れるワインって微妙に違うよね。」
私「そーなんだよね。そこが面白いところでもあるんだけど、マイナーなマスキューには良いワインだけど売れないワインが似合ってるかな(笑)?」
家内「でもたまには有名処も扱いたい(笑)!」
私「高くて絶対に美味しいワインもあるからね。」

皆さん、マスキューにもブランド物は少しありますからね(笑)。誤解無きよう(笑)。

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桝久 試飲会 リポート 後編 2014年8月

Sep 02, 2014 by weblogland |
さて、次は南フランス ルーションの一番南端のアペラシオン『コリウール』です。造り手はドメーヌ・マス・ブランです。まずはスタンダード・キュヴェから。
『レ・プチ・パルセ』 2010年ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス コート・デュ・ルーションA.C. 赤 750ml 1715円税別
「おっ。美味しいねコレ(笑)。豊か。」
「たっぷりしてて優しい。ところで『コリウール』ってどこら辺ですか?」
家内「地中海際でスペイン国境に接した地域です(地図を指しながら)。」
「へぇー、歩いてスペイン行けそう(笑)。」
「このワインたしかに南フランスっぽいんですが、何かがちょっと違うような…。」
「グルナッシュっぽくない(笑)。」
私「そーなんですよ。グルナッシュを使っていません。」
家内「セパージュはシラー70%、ムールヴェドル30%。ルーションだとグルナッシュをよく使いますが、それとはちょっと違うようです。」
「あと、木樽は使ってますよね?」
私「実は木樽は使っていません。」
「えー?ほんとうですか?てっきり使っていると思いましたよ。」
私「舌触りに粉っぽさがあり、それが木樽由来のニュアンスだと騙されます(笑)。」
「マスキューさん、この粉っぽさは何故?」
「たぶんムールヴェドル由来かと。アリアニコの粉っぽさより粒子が荒い感じです。」
「ムールヴェドルかぁ。だからオレンジの香りがするんだな(笑)。」
私「さすが!良く勉強されてますね(笑)。」
家内「メインのシラーも特徴的ですよね。」
「うーん。ローヌのシラーみたいじゃありませんよね。たしかに赤いベリーの香りがするんだけどな…、テンプラリーニョに似た出方かな。」
私「たしかに!それも熟成したテンプラリーニョっぽいような感じしますよね(笑)。」
「これ飲んで『コリウール』って解る人いるのかな(笑)?フランスのどこら辺すら特定出来ないよ(笑)。」
私「経験していないとまず解らないでしょうね(笑)。そんな訳で今回の試飲会で皆さんにご紹介することにしました(笑)。」
「マスキューさんがブログに書いていた『汐の香り』って?」
私「解りにくい表現ですみません。ヨード臭と言いますか、ヨウチン臭さがあります。あと塩辛さ。」
「なるほど、塩辛い(笑)。あと何故ヨウチンみたいな香りがするんですか?正直言って苦手です(笑)。食べ物の味じゃないですよね。」
私「日本人には馴染みのない香りですよね。薬臭さですもんね。」
「アイラモルトの香りだよね。」
私「そうです!」
家内「完熟した葡萄の種由来のようです。種もワインに溶けちゃいます。」
私「葡萄だけじゃなくアプリコットの種の核の味でもあります。ヨーロッパではフルーツのカテゴリーに入る味わいのようです。」
「なるほどね!ヨード臭ってヨーロッパでは薬じゃなくてフルーツの味わいなんだ!」

さあ、続いて
コリウール 『ラ・リオーズ』2008年 ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス ルーション赤 コリウールA.C.750ml 2229円税別
私「先に出した『レ・プチ・パルセ』は木樽熟成していないのでルーションのA.C.ですが、これは木樽熟成を一年ほどしていますのでコリウールA.C.となっています。」
「大きさがあるねぇ(笑)。ヴィンテージは?2008年ですか。まだまだ味が開くのに時間がかかりそうですね。」
「『レ・プチ・パルセ』より甘く感じるけどヴィンテージの差ですか?キュヴェの差?」
私「どちらもアルコール分は13.5%なんです。『ラ・リオーズ』はセパージュがグルナッシュ・ノワール50%、シラー30%、ムールヴェドル20%。『レ・プチ・パルセ』とは違います。」
「でも『ラ・リオーズ』もあんまりグルナッシュっぽくないよね(笑)。甘さがグルナッシュかな?」
「マスキューさん、『レ・プチ・パルセ』と『ラ・リオーズ』は同じ生産者が造っているとは思えません。どちらも豊かなんですが、別物みたいですよね。」
私「そーなんですよ。」
「『ラ・リオーズ』の挌落ちが『レ・プチ・パルセ』と言う感じじゃないよね。どちらかと言えば別物(笑)?」
家内「よくトップ・キュヴェをより良くするために厳しいセレクションしたりしますけど、例えばトスカーナのフランケッティーみたいに。何万円もするテヌータ・ディ・トリノーロが弟分のレ・クーポレ・ディ・トリノーロがあって成り立つような関係じゃありませんね。」
私「マス・ブランの最も有名な甘口ワインバニュルスを始めキュヴェ数は多いんです。畑のこの部分はどんな葡萄が一番適しているとか、収穫の順番もあらかた決まっているんでしょうね。」
家内「石垣で造られた畑は中世のテンプル騎士団が造り始めたとか。」
「古いんですね!パルセ家もかなり古いんですか?」
私「もともとはロワールに在住していたそうですが17世紀後半にフォンテーヌブローの勅令が公布されたためにコリウールの地に逃げてきたようです。プロテスタントなので迫害を恐れたようです。」
「日本じゃ考えられないよね。コリウールの辺りはカタローニャ王国もあったし宗派には寛容だったのかな?」
家内「いまでも公用語はフランス語とカタローニャ語みたいです。様々な人種が住んでいるようです。」
私「そう言えばドメーヌ・バサックのルイさんが『様々な人種が一緒に暮らしていることが我々の誇りだ。』と言ってましたね。」
「『レ・プチ・パルセ』のラベルの赤ちゃんの目に強い意思を感じるのはそのためかな(笑)?赤ちゃんなのに笑ってない(大爆笑)。」
家内「あとコリウールは美食の地としてフランスでは登録されています。どんな料理か解らないんですが…、肉は内臓系やら、ホロホロ鳥とか、あとアンチョビが大変有名かな。」
私「高級リゾート地みたいですね。」
「行ってみたい!」
「今度『世界街歩き』でやらないかな(笑)。」
「ところでマスキューさん。トップ・キュヴェの『ジュンケ』飲んでみたくなりましたよ(笑)。」
「『ジュンケ』はどんな味がするのかなぁ~?」
私「わっ、わっ、分かりました!開けましょう(しく、しく、しく、 涙)。」
そんな訳でフェルが早々無くなったご迷惑のお詫びを兼ねて!
コリウール『レ・ジュンケ』1998年 ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス ルーション コリウール 赤 750ml 3258円税別
「おー!旨し!」
「まいうガッツですね(笑)。」
「綺麗に熟成してるね(笑)。美しい!」
「甘さが口の中を転がるね(笑)。」
「ところでセパージュは何ですか?」
家内「セパージュはシラー90%、マルサンヌ5%、ルーサンヌ5%。とくにシラーはルーションのコート・ロティと自負しているようです(笑)。ルーサンヌとマルサンヌをちびっとアッサンブラージュしてるのもご愛敬かな(笑)。」
私「でもコート・ロティとは違いますよね(笑)。暑い産地ですし、造りもある意味今風ですから熟成のスピードは早いですね。凄く美味しいですけど(笑)。」
「このワインもシラーとは解らないなぁ。今日飲んだマス・ブランの3本は全く別物。凄い生産者がいるものですね(笑)。」
もちろん『ジュンケ』あっという間に完売してしまいました。週明けにインポーターさんに在庫確認してみますから、しばしお待ちを!

あー、楽しかった!
いけない、自分たちばかり楽しんでしまいました。
皆さん楽しめましたか?

ご来店ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子
※『ジュンケ1998』、インポーターさんにまだありました!明後日再入荷します。

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桝久 試飲会 リポート 前編 2014年8月

Sep 01, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日とマスキュー試飲会にお越しくださりありがとうございました!

まず、ラングドック ミネルバのロゼ
トゥールーズ ロゼ N.V.ドメーヌ・ピッチニーニ フランス ラングドック ペイ・ドッグ(I.G.P.)ロゼ 750ml 1200円税別
最初はちょっと冷やし過ぎぎみにサーヴィスです(笑)。
「あー、このくらいの陽気にぴったりだね。ワイン飲んだ気がするし、一口飲むとおかわりしたくなるなぁ(笑)。」
「フルーツの香りが新鮮!」
「飲みやすいな!あっという間に1本のんじゃうな(笑)。」
「薔薇の香りもするよね。」
「このフルーツの香りなんだろう?」
家内「赤いベリーかな。シラーらしいですよね。セパージュはシラーが75%、グルナッシュが25%です。」
「香りとワインが不自然じゃないよね。何か食べたくもなるね(笑)。」
私「このワイン温度が下がると香りが増して、温度が上がると厚みが出るんですよ。今は温度が低めですから香りが目立ちます。ゆっくり飲んでいただくと温度が上がりワインの厚みが楽しめます。」
「おー、なるほどね。」
「マスキューさん、質問なのですが、これは直接圧搾法ですよね?すんごくアロマティックですもんね。」
私「最初私は直接圧搾法だと思ったのですが、時間をかけて飲むとセニエではないかと思うようになりました。」
家内「色の濃さもセニエっぽいんですよね。」
「ところで何故ノン・ヴィンテージなんですか?」
私「解らないんですよね。すごく知りたいところなんですが。」
家内「あと温度が上がるとお芋っぽくなるんですよね(笑)。ヴィオニエ的かな?」
私「いかにも南フランスっぽいんですよね。ふっくらしてくるんですよね。」
家内「海老とか魚介、それをクリームソースと合わせたくなりますね(笑)。」
「トマト入れても良いですよね!」
私「それって鉄板!」
「ところでトゥルーズってお城のあるところですよね?」
私「良く御存知で!カルカッソンのお城ですよね。」
「へっへっ、この前テレビの『町歩き』で見たんですよ(笑)。あの番組見ると行った気になる(笑)。」
「サッカーのフランスワールドカップで日本が試合した所ですよね。会社の若い社員が弾丸ツアーで行ってきて、お土産でワイン買ってきたな(笑)。味はお土産味(笑)。」
皆さん良く御存知で!

さて、試飲会前半戦のテーマ フランス ロワールシャトー・ド・フェルの赤ワインの垂直試飲です!
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 『ラ・シャペル』 ヴィエイュ・ヴィーニュ2011 フランス ロワール 赤 750ml 1372円税別
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2007 フランス ロワール 赤 750ml 1543円税別
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2001年 フランス ロワール 赤 750ml 1750円税別

「2011年、2007年、2001年の垂直試飲ですかぁ。よくありましたね!こんな機会は滅多にないな(笑)。」
私「ありがとうございます。本来は9月の試飲会でやりたかったのですが、インポーターさんの在庫が少なく、待っていたら無くなりそうだったもので…。暑い8月の試飲会で出すことになりました。幸い今日は涼しいので天の助けかと(笑)。」
「在庫少ないのですか?」
家内「2007と2001年は全部買ったのですが、じわりじわりと売れてしまって…。」
そんな訳で有るだけの販売となりました。お許しを!
「うーん。2011年は甘くて飲みやすいかな。でも2007年よりたしかに若い。」「2001年ははっきり違う。熟成してるって解る。」
「2001年は別物みたい。2011年と2007年は同じ系列だと解るけど、2001年は別物?」
「2001年って酸が強いですよね。でも余分なものが無くなって綺麗。口の中で広がり方は綺麗だよね。」
「2001年は独特の香りがしますけど…。何故ですか?」
私「2001年は瓶に詰められてから10年以上経ちます。その間、密封状態、還元状態なので、抜栓して空気に触れると還元臭が出ます。臭いですよね(笑)。でも自然に消えて行きます。ビオ臭に似ているかな。」
「2007年も微妙に還元臭がしますよね。」
私「良くお気付きで!ほんの少し感じます。」
「よく言われるブショネとは違うんですか?」
家内「ブショネは時間の経過とともに増幅します(笑)。
「マスキューさん、この3本は同じ葡萄品種ですか?」
私「はい。カベルネ・フランです。作り方も同じです。木樽も使いません。」
「カベルネ・フランって独特ですよね。ベリーっぽくて、泥臭くて(笑)。素直だよね。植物っぽさもあるね。フェルのワインってみっちりしてていかにもカベルネ・フランらしい深みがあるんですよね。何時飲んでも美味しいよね(笑)。特に2007年はしっとりしてて好きだな。」
私「ありがとうございます。フェルは収穫を10月までずれ込ましますから、ジャムやフルーツのコンポートっぽいのが特徴です。」
「たしかに2011と2007年はジャムっぽい(笑)。特に2011年の方がよりジャムっぽい?」
私「2001と2007年はアルコール分が12.5%で通例ですが、2011年は13.5%となっており糖度が高いヴィンテージのようです。」
「それって天候に恵まれたということですか?」
私「夏場は熱く、秋には雨が降らなかったようです。」
家内「あとフェルはロワール川の下流域のアンジュにありますから、中流域よりもワインの肉付きが良いです。中流域のシノンとは同じカベルネ・フランでも有り様が違います。」
「下流域の方が暖かい?」
家内「はい。比べると葡萄の糖度も若干高いですね。」
「2007年の作柄はどうだったのですか?」
私「9月に雨にやられて収穫をかなり駄目にしたようです。収穫が9月のボルドーは収穫出来た葡萄が少ない上、水っぽくなってしまいました。ただ収穫が10月のモーゼルのアウスレーゼなどは量が少なくとも素晴らしい出来映えでした。」
「そうするとフェルの2007年は良かったということですか?」
「飲んでいただいた通りです(笑)。素晴らしいかと。」
「マスキューさん、先々2011年が2007年のようになり、2007年が2001年のようになるんですか?」
私「難しい質問ですね(笑)。タイムマシンが必要ですよね(笑)。時間を進めることは出来ませんが、8月12日に抜栓した2011と2007年があります。ワインの力を計る為にマスキューがやる方法です(笑)。セラーに置いておいて毎日チビッとずつティスティングします(笑)。」
「20日近いじゃないですか!」
「どんなワインも二日以内に飲んでしまう我が家では無理(笑)。」
私「一応仕事ですから(笑)。あとティスティングのトレーニングです。なかなか進歩しませんが(笑)。」
「ワインって開けたら直ぐに飲まなきゃ駄目になるんじゃないんですか?」
私「すぐに駄目になるワインって多いですよ(笑)。ほとんどかな(笑)。1級シャトーでも翌日駄目なことがあります。名前は言えませんが(笑)。」
家内「基本的な設計にもよりますし、作為的な技術が介在したワインは大体駄目ですね。」
さて、試飲会番外編に突入です(笑)。
「おー!2011年飲みやすくなってる!旨い!」
「2011年はとても落ち着いたかんじで飲みやすい。でも、2007年とは違う。」
私「そうなんですよね。今のところ2011年が2007年のようにはならないような感じですよね。」
「2007年って あんまり変わらない?何故?こんなことあるんですか?」
私「2007年ってあまり変わらないんですよね。凄い生命力かと。」
「マスキューさん、2007年は将来2001年のようになるのですか?」
私「たぶんそうなるとは思います。ただし2001年がこうなった以上に時間がかかると思います。たぶん。」
「じゃあ、2011年より2007年の方がワインとしては上ですか?」
私「解りません(きっぱり)。価格は2007年の方が高いですが(笑)。」
「2007年の方が良いから高いのですか?」
私「厳しい質問です(笑)。その可能性もありますが、2007年の方が数少ないために高くなることもあります。」
「何故?」
私「限られた畑で生産しているからです。極端に言えば、ワインを何本造ろうとも固定費はあまり変わらないからです。」
家内「買い葡萄や買い酒をしませんから、数が少なければ価格が上がる訳です。一家が一年暮らすに必要なお金は大体決まっていると(主婦目線)。」
「マスキューさん、バキュ・ヴァンしたり、保存ガスを瓶に注入したりしていないのですか?」
私「はい。何もしてません。セラーの中に立てて置いてあるだけです。さすがに外には置きませんが。」
家内「30℃越えると熱のダメージを受けますから、一応セラーの中には入れてます。」
「それにしたって栓は開いているんでしょう?」
私「まあ、コルクは差しておきますが(笑)。」
この瞬間2007年は完売しました。お許しを!
「マスキューさん、フェルって2000円しないワインですよね。2011年は1500円を切ってるし。」
私「真面目なワイン造りをしている良心的な生産者です。早く飲めるように除梗はしていますが、それ以外はクラシックです。これらのスタンダード品も手を抜きません。ハートもクラシックですね(笑)。」
「ゴージャスなワインではないけれど質実な素晴らしいワインですね。」
「マスキューさん、ワインってすぐに評価できないものなんですよね。リリースしてすぐに何点なんか付けられないですよね。」
私「リリースして何年か経っても解らなかったりすることが多々あります。もちろんマスキューのティスティング能力の低さもありますが(笑)、だからこそ好奇心が掻き立てられます(笑)。マスキューのテーマは『なんで?』なのです(笑)。」
楽しいんだなこれが(笑)。

今回フェルの垂直試飲をして、2007年の良さを皆さんが評価してくださりました。ただ、私が誘導したみたいですが(笑)、実際には飲んで一発で良さを見抜いた方が多かったのです。
皆さんのレベル高し!
期待に応えられるよう頑張らねば!

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試飲会に出すワインが並びました!

Aug 27, 2014 by weblogland |
ふふふ(笑)。

試飲会に出すワインが並びました!



いつもながら楽しい作業なんですよね(笑)。
うーん。
ピッチニーニのトゥールーズ・ロゼ目立ちますね。やはりセニエで造ったロゼは色が濃いですね。その上ラベルとキャップシールも同系の赤ですからいやに目立ちますね。

フェルのワインはヴィンテージ毎にラベルデザインが微妙に変わっています。瓶の形も2011年から変わっているんですね。
あと賛否が分かれるのがプチ・パルセのラベルデザイン。
家内「プチ・パルセのラベルに描かれている赤ちゃん、気味悪くない?昔、戦前くらい前の古い写真みたいだよ。」
私「なっ、なんてこと言うんだ!でも、回りが真っ白で昔の遺影みたいだな?」
家内「でしょ?味わいはフルーティーでフレッシュなんだけどね。」
私「でも、襟元なんかいかしてるよ(笑)。赤ちゃんらしからぬお洒落さ。」
家内「そうだよね。この赤ちゃん頭良さそうだよね(笑)。」
私「知的でジェントルマンっぽいよね(笑)。」
家内「マス・ブランらしくて良いね(笑)。将来を見通してるみたい(笑)。」

ワインって飲まなくても楽しめます(笑)。我々夫婦のお馬鹿な妄想は尽きません。

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マス・ブランすんごく美味しい

Aug 15, 2014 by weblogland |
マス・ブランすんごく美味しいです!
先日サンプルで取り寄せた南フランス ルーションの赤ワインです。豊かな果実味と海藻や塩辛さのバランスが癖になる味わいです(笑)。こんなに個性的で良質なワインは珍しい!今月の試飲会に出す大本命です(笑)。
でも、困ったことが一つ。ワインやドメーヌの資料がない(笑)。インターネットで見ても、解らず。インポーターさんに聞いてみると「資料は当社のホームページにあるだけです。」とつれない。
再度問い合わせました。
私「マス・ブランの資料ありませんか?」
インポーターさん「はい。ありません。」
私「せめてマス・ブランの正確なセパージュくらいは解りませんか?できたら造り方なども解りませんか?」
しつこく食い下がります(笑)。
インポーターさん「英語で書いてある資料が少しあるかも知れませんが…。」
私「あっ、それで結構ですからあったら送っていただけますか?」
無理を言ってお願いしました(笑)。あとで1枚のファクスが届きましたが、あまり詳しくは書かれていません。
うーん。
ワインのラベルにはホームページのアドレスすら書いてありません。
さて困りました。
家内「そう言えばミッシェル・ベタンヌの『フランスワイン格付け』にマス・ブランが載っていたから、ホームページがあればあの本に書いてあるはず!」
早速チェック。
ありました!
しかし私の携帯ではエラーで接続出来ません(残念)。あとで家内が家のパソコンで調べることになりました。
でも、ホームページにも詳しく載ってないような気がします(笑)。マス・ブランのあるルーションは、フランスでもボルドーやブルゴーニュの人達とは全く価値観の違う人々のような気がします。ワインの味わいがそう語っています(笑)。

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南フランス『コリウール』の優良生産者マス・ブランのサンプル取り寄せ

Aug 12, 2014 by weblogland |
先日、ロワールのシャトー・ド・フェルのサンプルを取り寄せましたが、マス・ブランもサンプルで取り寄せちゃいました(笑)。

南フランス ルーション スペイン国境にあるアペラシオン『コリウール』の優良生産者マス・ブランです。永遠の命を持つバニュルス造りの名人といった方が、ご存じかと。リヴサルドやバニュルスの上手な生産者はスティル・ワインも上手なんですよね(笑)。言わば、知る人ぞ知るワイン。南フランスとは思えぬ生命力があるんです。
写真向かって左側の赤ちゃんの絵が書いてあるラベルのワインは、ル・プチ・パルセ2010年。スタンダード・キュヴェになるのかな。真ん中はジュンケ1998年。看板キュヴェ。そして右側がラ・リオーズ2008年。上級品です。
コリウールは暑さが厳しいところですから、ワインが多量にできません(笑)。あと、生産者も沢山造る気もない(笑)。畑の写真を見ると、プリミィティブ(笑)。ボルドーやブルゴーニュのような整然としていない。しかも急峻な崖を切り開いた棚田のような畑ですから、機械も入らず非効率。フランスの葡萄畑とは思えません。もともとスペイン領でもあった地ですから、別物と考えた方が良いのでしょうね。

さて、何時飲みましょうか(笑)?
楽しみなのです。

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恐るべし、ニコラ・ポテルのワイン!

Jul 30, 2014 by weblogland |
うーん。
恐るべし、ニコラ・ポテルのワイン!
今日は7月29日。7月17日に抜栓したニコラ・ポテルのブルゴーニュをしぶとくしつこく、また飲みました(笑)。先日の試飲会の残り物です(笑)。

抜栓してからもう12日経つんですが、普通に旨い(笑)。ようやく普通になった感じなんですよね。あの強かった酸が落ち着き、ピノ・ノワールらしいチェリーの香りがチャーミング(笑)。酸化したそぶりもありません。香りの出方も十分、実にエレガント。香りの出る重心が高くなったみたいに感じます。フワッとさりげなく香ります。
素晴らしいポテンシャルです!

ともすれば、弱い印象のピノ・ノワール。でも、クラシックな造りのものは違いますね。男性が女性に変わったかのよう(笑)。そう言えば、鰻の稚魚は環境により性が変わるなんて新聞に書いてありましたが、ニコラ・ポテルのワインは鰻の稚魚(笑)?
抜栓後一週間しても力強いワインが、今では嘘のようにエレガント。
うーん。
やはり鰻か?





ついでに同じく7月17日抜栓したアラン・ギョームのシャトーヌフも飲んでみます(笑)。
若干酸化したような香りはしますが、あまり変わりませんね(笑)。赤い果実味が明瞭。膨大なタンニン、アルコール分と果実味の折り合いがようやくついた感じ(笑)。タンニンの壮麗さは崩れません。あと残糖分が解りませんね。
スケールの大きさは相変わらず。
うーん。
両者を比べると酸の量はニコラ・ポテルのワインの方が多いですね。でもタンニンの量はアラン・ギョームか。

ようやくちょっと解った気がしました(笑)。

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試飲会の続きです(笑)。2014july

Jul 28, 2014 by weblogland |


「マスキューさん。ところでヨーロッパではワインって1本の葡萄樹からどのくらい取れるんですか?」ご自身は実家でヤマ・ソーヴィニヨンを栽培してる趣味の達人Aさん。
私「このニコラ・ポテルのブルゴーニュですと500cc、ギョームのシャトーヌフは350ccほどかと。」
Aさん「えー!350ccだとハーフボトル1本じゃないですか。そんなに少ないんだ!それが一般的なんですか?」
私「カリフォルニアなどのニューワールドをはじめ、一番効率的だとされるのは1本の葡萄樹から3~4リットルほど採ることが一般的です。この場合結果枝を2本伸ばし22房の葡萄房を栽培します。ニコラ・ポテルのブルゴーニュは結果枝が1本ですから11房ですか。」
Aさん「房の大きさは同じなのですか?」
私「ニコラ・ポテルのブルゴーニュは1メートル間隔に密植しますから葡萄樹どうしの競争が激しいので出来る葡萄房も小さくなります。片やニューワールドでは灌漑で水分量を調整しますから、葡萄の房の大きさもコントロールできます。」
Aさん「いくらでも出来ちゃう(笑)?」
私「可能です。造るワインのレンジに応じて調整します。」
Aさん「日本でも高価なメロンは1本の樹から1玉しか造らないからそれと同じですね(笑)。1万円とかしちゃいますが(笑)。そうするとこのシャトーヌフは安いですね(笑)。」
私「ありがとうございます。あと収穫量を押さえた葡萄樹は長命です。樹齢100年になるものもざらにあります。」
Aさん「成らす葡萄が多いと寿命は短いんですか?」
私「はい。20年くらいで駄目になります。収穫量が落ちるので非効率となり改植されます。」
Aさん「日本は敵わないなぁ(笑)。」
私「でもAさんの栽培している『ヤマ・ソーヴィニヨン』や『やまとなでしこ』、あと沖縄の地葡萄とアレキサンドリア・マスカットとの交配種などのオリジナリティあるものが栽培され始めましたから、もう少しのところかと。」
家内「安い量産品は厳しいですが、唯一無二のものなら可能性あります(笑)。陰干ししたり、手はあります。」
Aさん「高級メロン作戦ですね(笑)。」

マスキューのお客様にはAさんのように自分自身で葡萄栽培までしちゃう達人が数名おられます。
レベルが高いのです(笑)。勉強しないと置き去りにされます(ホント)。

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桝久 試飲会リポート 2014年7月

Jul 28, 2014 by weblogland |
あつーい中、わざわざ足を運んでいただき、本当にありがとうございました!

予想通り、ご来客は夕方に集中しました(笑)。特に金曜日は7時頃がスタート(笑)。嫌な予感的中です(笑)。
でも土曜日は混雑を避け、暑い日中からわざわざご来店いただき恐縮です。

「あ・つ・い~。今日は人生の中で一番暑い日かもしれない(笑)。でも夕方は混みそうだから、来ちゃいました(笑)。」
私「ありがとうございます!まずはこれで身体を冷やしてくださいね!」
●サンソ・テンプラニーリョ・フリザンテ・ロサード 2012年 ヴァル・サンソ スペイン ロゼ 微発泡 カステーリャ・イ・レオン V.D.T.750ml 1190円税別
「おー!こりゃいーね(笑)!暑い時はこうじゃなきゃ(笑)。」
「でも、一気に1本飲んじゃいそう(笑)。危険かな(笑)?」
「バラやベリーの香りがすごいね!香水みたい(笑)。」
私「ちょっと残糖がありますが、うんと冷やして飲むにはちょうど良いかと。」
「そーだよね。甘みは絶対必要(笑)。」
家内「でも、アルコール分は9.5%ありますから、いつの間にか酔います(笑)。」
「ビール代わりに飲むには危険だな(笑)。」
「マスキューさん、色はロゼですけれど、これって赤ワインなんですか?ものすごく赤ワインの香りがしますよね?でもテンプラリーニョってこんなに香り出ませんよね?」
私「黒葡萄のテンプラリーニョのアロマだけ取り出して増幅させたような味わいは斬新です。黒葡萄を直接圧搾することと、炭酸ガスが充満する工程を維持することでこんな味わいが出来たようです。」
「ボジョレーなんかでよくやるマセラシオン・カルボニック法ですか?」
私「それの応用編かと。」
家内「ガス圧は3気圧弱ですが、ガスが入っているために酸化しにくいです。開けてから冷蔵庫に入れて置けばかなり持ちます。」
「一石二鳥だ(笑)。」
「先月の試飲会でこれの白が出ましたよね?あれはグレープフルーツの香りが素晴らしかった。サンソはワイン造りが上手なんですね。」
「僕はソーブレ・リアスの大ファンなんですよね(笑)。」
家内「サンソのハビエルさんってスペイン人らしからぬ真面目な人で、科学者みたいな方ですよ(笑)。3.11の二日前にマスキューに来てくれました。特に白ワイン造りは上手です。」
「あの時ですか?ちゃんと帰れたんですか?」
私「先日来日してましたから、大丈夫だったみたいです(笑)。」
私「最近のスペインの評論誌でフリザンテ白が89点ついてました。」
「じゃあ、ロゼは90点以上かな(笑)。」
私「残念ながらロゼは掲載されていませんでした(笑)。ロゼは斬新な点、白を上回るワインだとは思いますが。」
「暑い今飲むならロゼは95点だ!」
私「T.P.O.が大事ということで(笑)…。」
ちなみに本日のトップセラーとなりました。

さて、つづいてはイタリア シチリアの斬新な白ワインです。
◯アンジンベ 2012年 クズマーノ イタリア シチリアI.G.T.白 750ml 1800円税別 
「爽やかだけど濃いね(笑)。」
「酸がしっかりしてる。香りが凄く良いね。」
「グレープフルーツの香りに苦味がある。ピールのニュアンスかな?」
「グレープフルーツを丸かじりしたよう(笑)。」
「桃っぽさもある。わりとトロピカル?」
家内「このワインはイルソリア70%、シャルドネ30%。在来のインソリアだけですと、力が強すぎるためにシャルドネを30%入れたようです。」
「シチリアのワインって力づくでぶっきらぼうな印象あったよね(笑)。」
「なるほど、じっくり飲むとハーブみたいなニュアンスもあるんですね。ソーヴィニヨン・ブランっぽいですね。」
「品種が何か?ってこだわると迷宮に陥るな(笑)。」
私「そーなんですよね。特に白はブラインド・テイスティングしたら当たらない当たらない(笑)。」
「何でですか?」
私「醸造技術の進化、とくに低温管理が普及したお陰で、どんな暑いところでもフレッシュ&フルーティーないわゆるアロマチックな白ワインが出来るようになりました。簡単に言うと、産地地図と葡萄品種が重ならなくなりました(笑)。」
家内「飲んでみると普通はどこいら辺でどんな品種で造ったか解りますが、最近は解りませんね(笑)。」
「それって困った亊なんですか?」
私「ある意味夢を壊す(笑)。でもワイン自体は人間が造り上げるものですから、必然かも知れません。」
「資格は意味が無くなる(笑)?」
私「うーん。そこまでは言い切れませんが、難しくなるのは避けられません。」
家内「従来の固定観念に囚われ過ぎると足下をすくわれます(笑)。知らない産地で、あっと驚くワインが造られたりすることを見逃したりしますから(笑)。」
私「品種や産地が当たらなくとも、どんな造り方がされたかをテイスティングで再現する能力が大事になってきました。」
「ところで、この栓カッコいいですよね(笑)。ヴィノ・ロックでしたっけ?」
「ちょっと簡単過ぎて頼りないけど(笑)。大丈夫なんですね?」
私「そーなんですよね(笑)。今飲んだ限りは大丈夫なんですよね。あまりに暑いと瓶内が膨張して開きそうですが、ちゃんと温度管理して輸送すれば大丈夫みたいですね。今度実験してみますね(笑)。」
「このヴィノ・ロックは他のワインにも使えるので、私は集めています(笑)。」
私「たしかに、集めたくなりますね(笑)。」
全てが斬新なのです。

そして今年マスキューのコストパフォーマンスNo.1の赤ワインです(笑)。
●ペズナ 2006年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 南フランス コトー・デュ・ラングドックA.C. 750ml 1389円税別
「たしかにNo.1というだけあるね(笑)。旨い。」
「高級ワインみたい(笑)。」
家内「ベーコンみたいな香りがします(笑)。」
「そうだ。ベーコンだぁ(笑)。何故ですか?」
家内「熟成香かと。木樽と葡萄由来の熟成した香りかと。」
「樽熟成するとスモーキーになるんですか?」
私「はい。木樽の内側を焦がします。その塩梅でワインの香りやスタイルは変わります。」
「熟成香ですか。2006年だから8年ですか。色もグラスの縁はオレンジがかってますね。真ん中は黒いけど。あとスパイシーですよね。」
私「シラーっぽいですよね。ベリーのニュアンスもシラー由来かと。インクっぽいのはグルナッシュかな。」
「スモーキーですが、果実味もしっかり溶け込んでますよね。完成してますな(笑)。有料なラングドックだね。」
私「ありがとうございます。通常ラングドックのワインは長持ちしませんから、このワインは特殊かも知れませんね。」
家内「ラベルに書いてある『ペズナ』は産地の村名なのですが、2011年産からラングドック・グラン・クリュを名乗れるようです。」
「ソムリエ試験の教本には載ってないですよ!」
私「まだ改定が追いつかないんですね(笑)。レギュレーションはしょっちゅう変わりますから(笑)。」
「このワインは2006年なんですが、どうやって熟成されたのですか?」
私「セラーで木樽熟成した後に瓶詰めして、そのままセラーで寝かされていたものです。ですから状態が非常よ良いかと。」
家内「造った蔵でそのまま熟成させたものが一番状態が良いですね。」
私「マスキューも古いワインは極力蔵出しのものを選びます。」
家内「インポーターさんもそれを見つけて1ロット輸入したようです。」
「じゃあ、それが無くなったら終わりですね。」
私「はい。残念ながら…。」


さて、いよいよ本日の本丸。暑いなか重いワインでスミマセン!
●ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2012年 ドメーヌ・ド・ベレーヌ フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2858円税別
「マスキューさん。ブルゴーニュとは珍しい(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。けちなマスキューがブルゴーニュワインを扱うのは久しぶりかな(笑)。」
「ピノ・ノワールってイイなぁ。純粋だよね(笑)。」
「美しくて好きなんですが、これって男性的でもありますよね?」
私「さすが!実は強いんですよね(笑)。今風のブルゴーニュは弱っちいんですが(笑)。クラシックなブルゴーニュって強さがあります。」
「D.R.C.のワインに似てるよね(笑)。」
さすが!オールド・ワイン・ラヴァーのKさん。
「今のブルゴーニュは葡萄粒だけで醗酵しますが、クラシックなスタイルは房ごと醗酵します。まさにD.R.C.もそのやり方です。」
「房ごと醗酵すると強くなるんですか?」
私「はい。梗のタンニンとリンゴ酸が加わりますから強く感じます。ただ飲み頃になるのに時間がかかります。ですから、すぐ飲みやすいスタイルが主流の昨今、全房醗酵のブルゴーニュはレアな存在です。」
「へぇー。ソムリエ試験の教本だと、赤ワインは除梗して粒だけで醗酵すると書いてありますが?」
私「はい。あくまでそれは今風です。20年を越える熟成を経て熟成の魔術を経験出来るのは、全房醗酵のブルゴーニュしかありません。」
家内「ファースト・インプレッションを大事にする今風のワインは、それだけでも意味はあります。でも、熟成しません。時間の経過で、より飲みやすくはなりますが。」

さて、続いてはクラシックな今風の超大物
●シャトーヌフ・デュ・パフ 2010年 ドメーヌ・グラン・ヌヴェール フランス ローヌ 750ml 4285円税別
「とにかく凄い(笑)。言い表せない(笑)。」
「でも、飲みにくい訳じゃない(笑)。飲みやすい。すいすいは飲めないけど(笑)。お腹にはたまるかな(笑)。」
「ヘビーですね(笑)。圧倒的だな(笑)。普通じゃないね。」
「甘さとタンニンが物凄い。飲み終えても味がいつまでも口の中から消えない(笑)。」
家内「アルコール分は15%を越えていますが、それほどアルコリックに感じません。」
「何故?」
家内「酸とグリセリンにマスキングされているからかと。」
私「潜在アルコール分は17%ありますから、未醗酵の糖分が2%ほどあります。ちょうど今日最初に試飲していただいたフリザンテほどの残糖分です。でもテイスティングしても解りません(笑)。」

ここで、先ほどのニコラ・ポテルのブルゴーニュとギョームのシャトーヌフの7月17日に抜栓したものと比べていただきました。昨日今日の抜栓したものと、抜栓後8日以上経ったものと比べていただきました。
「マスキューさんらしいな(笑)。そんなに高いワイン開けてたら赤字だよ(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。でもこうしないと気がすまないんですよね(笑)。」
「どっちもあんまり変わらない(笑)。でもブルゴーニュの方は8日前の方が強いかな?香りは今日抜栓したほうが強いけど…。」
「私は8日前のブルゴーニュ好きかな(笑)。酸味は強いけどしなやか。」
私「ブルゴーニュの方は酸っぱさは増してますよね。ただし酸化して酸っぱくなったんじゃなくて、隠れていたリンゴ酸が出てきたように思います。ライムやレモンの新鮮な酸っぱさだからです。」
家内「シャトーヌフの方は今風のクラシックですね(笑)。これほで酸のあるシャトーヌフは珍しい。大概のシャトーヌフは抜栓後2、3日で駄目になります(笑)。」
私「シャトーヌフの方は8日前に抜栓した方は残糖分を感じます。ただしタンニンの壮麗さは増しています。ワインを飲み干した後に、舌の上にタンニンの城が一気に建造されるような凄さがあります。」
「シャトーヌフはどちらも変わらない(笑)。どれほどの生命力なんだろう?」
私「どちらも20年以上は持つはず。私の余命より長いはず(笑)。」
「マスキューさん。ブルゴーニュの方は熟成するとどうなるんですか?」
私「熟成も酸化ですが、20年後が今日の実験で再現出来た訳ではありません。この実験は生命力の強さは確認出来ても、熟成した将来を再現できません。」
家内「瓶内の還元状態で時間をかけると、まず色が薄くなります。あと酸がタンニンやアルコール分、水分などと重合します。」
私「今飲むと、膨大な広がりがある酸が一つ一つの粒のようになり、舌の上を転がるような心地好さになります。柔らかな甘み。吹き出す香り。ブルゴーニュはきっとこうなるはず。でもシャトーヌフはどうなるか解りません(笑)」
家内「少なくとも20年以上は持つはず。」
私「良いワインはすぐに手の内を明かしてくれません(笑)。」

8日前に抜栓したワインは途中で無くなり、皆さんに行き渡らなかったことお許しください。

暑いなかお越しくださりありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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さあ、明日の金曜日から試飲会です!

Jul 25, 2014 by weblogland |
ワインも並んだし明日を待つばかり(笑)。



ところでニコラ・ポテルのワインなのですが、酸っぱい(笑)。でも酸化による酸っぱさとは違います。レモンやライムのような若いリンゴ酸のニュアンスなのです。抜栓してもう一週間経ちますが、これほどリンゴ酸が強いとは…!でもこのワインはマロラクティック醗酵は100%しています。
うーん。
隠れていた酸が出てきた感じです。とは言え、酸の量と強靭さは別格です。まさに昔のクラシックスタイルですね。ワイン自体にクリアネスがありますから、ある意味飲みやすく、このため強さを見落としてしまいます。
あと、タンニンが凄くキメ細かいのが良く解るようになってきました。甘さが弱くなった分、タンニンがはっきり解るようになりましたか。空気に触れて柔らかになったというより、目隠しが取れた感じと言えば良いかな。長い熟成期間が必要なのが実感できます。
うーん。
只者ではありませんね。
これでも今風に飲みやすく配慮されて造ったワインだとは思いますが、構造の良さは未知の領域ですね(笑)。

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ニコラ・ポテルのブルゴーニュとアラン・ギョームのシャトーヌフ

Jul 24, 2014 by weblogland |
今、ニコラ・ポテルのブルゴーニュとアラン・ギョームのシャトーヌフを飲んでいます(笑)。

ニコラ・ポテルのワインは強いですね。さすが全房醗酵のクラシック・スタイル。抜栓したては割りと飲みやすいのですが、酸はまだ閉じている感じ。抜栓してからもう6日経つんですが(笑)。まあ、20年くらい経ってから飲むべき造りの、古典的ブルゴーニュなんですね。2012年ですから、今飲んでも本来の姿は出ないんでしょうね。まあ、これがあるべき姿かな(笑)?ただ、まだへたった感じでないところが凄い。隠れていた酸の量に圧倒されてしまいますが、基本的な強靭さは立派。まだ持つはず。

アラン・ギョームのシャトーヌフは甘さが増してしかも解りやすくなっています。酸化したような素振りは見せませんが、ちょっとヴィンテージ・ポートみたいな佇まい(笑)?シャトーヌフらしいポテンシャルの高さは飛び抜けてますね。チャラいシャトーヌフだったら、抜栓後すぐに駄目になりますもんね(笑)。

両方とも夏向きじゃありませんが(笑)、私の好奇心を全開にしてくれます(笑)。あまりないことなんですよ(笑)。
このワイン、この先どうなるのかな?

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桝久 試飲会リポート2 2014june

Jun 30, 2014 by weblogland |
さて、最後は白の大物2本です。両方ともにアズマコーポレーションさんのワインですから、榎本さんの力が入る入る(笑)。

◯パンノンハルミ オラズリースリング 2013年 パンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセト ハンガリー 白 ノーザン・トランスダニュービア地方 パンノンハルマ地区 750ml 1886円税別
榎本さん「1996年に世界遺産になりましたパンノンハルマ修道院で造られる白ワインです。」
「へぇー、世界遺産の修道院ですか!」
榎本さん「996年に設立されていますから、ちょうど1000年後に世界遺産となりました。それまでは共産主義政権でしたから、荒廃し葡萄畑も壊滅状態でした。このワインも樹齢はまだ数年なんです。ミサやお土産用として造られています。」
「キリスト教はワインとは切り離せられないからね。」
私「修道院は祈りと生産の場。とくにヴェネディクト派ですからね。」
「そう言えばリキュールのヴェネディクティン・ドムもそうでしたっけ?」
「あと修道院ビールなんかもありましたよね(笑)。」
さてさてお味の方は?
「うわっ!凄い力!広がりが素晴らしい!あと透明感と言えば良いのか?クリア!」
「ミネラルたっぷり(笑)。」
「これって品種は何ですか?リースリングじゃないし??」
「ピノ・グリージョ?」
私「シャスラっぽいかな?」
榎本さん「オラズリースリング、別名イタリアン・リースリングと呼ばれているようです。クロアチアではヴェルシュ・リースリングと呼ばれています。」
私「ヴェネトあたりのヴェルシュ・リースリングってもっと緩くて(笑)、グレープフルーツの香りが強いんだよね。」
家内「前に試飲会でやったクロアチアのヴェルシュ・リースリングとは若干違うよね。ただ旨味があるところが共通してます。このワイン温度が上がると厚みがスゴく出てきますよ(笑)。」
「リンゴやレモンの香りが強いからうんと冷やした方が良いような気もしますが…。」
私「はい。はじめ私もそう思ったのですが、実は温度が高い方が旨いんですよね。」
「なるほど、この点ドイツワインとは決定的に違うんだな。それにしても、異次元のワイン(笑)。」
私「いわゆるヨーロッパ系の葡萄のような明瞭な香りはないのですが、とてもプリミィティブな良い香りとでも言いましょうか…。」
「これほど自然なワインは飲んだことがありません!じつに良い!」
「マスキューさん、このワインは何に合わせますか?」
家内「オリーブ油や牛肉の脂じゃないことはたしかかな(笑)。植物性や豚肉の脂を連想しますよね。あと、サラダ油、胡麻油、なんかかな。それと塩。」
私「中華料理なんかいけるかな。」
「食べるものを連想・想像させるワインって良いですよね(笑)。ありきたりの甘くて強いワインばかりだと、うんざりする(笑)。」
「そうそう。牛肉とイタリアンだけ食べてる訳じゃないぞ!って(笑)。」
「マスキューさんは最近東欧に凝ってますが、良い路線ですよ(笑)。世界観が変わりました(笑)。」
家内・私「ありがとうございます。我々も別世界を見つけたような気がしています。ギリシャ、ローマ人が広げたワインとは、また別の潮流があったかのような感じなんですよ(笑)。」

そして本流?のフランスワインです(笑)。
◯カンシー 2012年 ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・トロテロー フランス ロワール 白 750ml 2843円税別
「これはまさに本家本元の味わい(笑)。高級レストラン御用達の味わい(笑)。」
「高級割烹でも良く出されるようなワイン。『当店の白ワインはこれだけです。』みたいな(笑)。文句言わさないぞって(笑)。」
「バター、舌平目のムニエル、フォアグラ 高級品の方程式にこのワインは繋がるよね(笑)。」
私「いわゆるグレート・ワインですね。」
榎本さん「そうなんです。価格を考えるとお買い得感抜群です(笑)。」
家内「サンセールもこのレベルだと5000円以上しますよね。」
私「飲んでみるとサンセールの上物としか言えない味です。」
「このカンシーに勝るサンセールの生産者って数えるほどしかないよね。」
榎本さん「古い葡萄樹から選んで造っていますから、良い作柄の年だけのワインです。毎年は出来ないんです(申し訳なさそうに)。」
「何故良い年しかこのワインは出来ないんですか?」
榎本さん「作柄が悪いと収穫出来る葡萄が少なすぎてロットが組めないんです。」
私「古い葡萄樹はたたでさえ葡萄の成る量が少ないのです。それ故長寿なんですが。」
「葡萄樹って何年くらい生きるのですか?」
私「24房葡萄房を成らすと20年くらいで、あとは収穫量は減るので畝ごとに改植するのが一般的です。トロテローの場合は昔ながらの11房しか残さない仕立てなので、その分葡萄樹は長命になります。」
「ちょっとしか成らさないと樹齢は延びるんですね!」
私「はい。でも効率的ではありません(笑)。」
「伏木なんてあるの初めて知りましたよ(笑)。」
家内「昔は一般的だったみたいですよ。畑の中が足の踏み場もないほどの密植になったみたいです。今は原理主義的ビオデナミストにはこの方法でやってる人がいるようです。」
「ところで後味に苦味を感じますが…。」
私「はい。実は、昨日より強く感じます。甘苦い。昨日は遅摘み由来のアーモンドのような苦みかと思ったのですが…。」
榎本さん「実は貴腐がほんのわずか着いているようなんです。」
私「ソーヴィニヨン・ブランに貴腐は着くんですか?」
榎本さん「ほんの少しらしいのですが、着くようです。」
私「でも、たしかに独特の甘苦さは貴腐なんだよなぁ?グラスが空に近くなるとそれっぽさが増します。」

「ところでマスキューさん。今日の最後の2本飲み比べて思ったのですが、造っている人の思想が違うくらいの違いがありますよね。」
「パンノンハルマは料理に寄り添いますが、カンシーは独自にやっていける(笑)。」
「パンノンハルマみたいなワインは経験にないから初めは戸惑いましたが、別世界と認識できました。ありがとうございました(笑)。」
「ヨーロッパは地続きですが、西と東でこんなにも違うとは…。かつての共産主義と資本主義以上に味わいの感性が違うんですね(笑)。」
家内・私「東欧は、今マスキューのトレンドなのです(笑)。」


お忙しい中、ありがとうございました。
アズマコーポレーションの榎本さん、ありがとうございました。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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