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シャトー・ド・フェルのボンヌゾー2005年凄かったですね。
抜栓して1週間たってから飲むと、隠れていた酸が現れていました。リンゴやレモンの鮮烈な酸がぎっしりでした。ワイン自体のポテンシャルは凄まじいレベルです。
うーん。
でもこのワインの本当の凄さはエレガントなところだと思います。貴腐ワインは濃縮に濃縮を重ねてできますから、基本的なエキス分はとんでもないレベルになります。そうなると液体自体が密度を増し、トロミが強くなり、重さが先行しがちです。でもフェルのワインにはそれがありません。サラッとして口中に当たるものがありません。ワイン自体の主張が目立たないのです。めちゃめちゃ品が良いのです。
やはりガストロミーの本場、宮廷文化の中心ロワールの神髄だと納得させられます。
力はあるのですが、力づくではありません。料理とのマリアージュが前提のワインと言えます。
ニューワールドにはない部分です。