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桝久 試飲会リポート 後半202009
Sep 29, 2020 by weblogland●チロ・ロッソ クラシッコ 2013年 ジート イタリア カラブリア チロD.O.C.750ml 赤 750ml 1210円税込み
※特別価格品
「これも特売品ですか(笑)!コロナでワインが売れないからかな?」
Kさん「う~ん。資格試験で 空振りチロ って覚えたなぁ(笑)。そうでもしなきゃカラブリアのチロなんて覚えられない(笑)。」
私「Kさんの 空振りチロ が頭に焼き付いて離れません(笑)。」
家内「このジートのチロはマスキューの大好物です(笑)。何時からか忘れるほど前から扱っております。然るに大ショック!」
私「このワインはヴィンテージが2013年、ちょっと古く思えますが(笑)、実際には開けて翌日がベスト(笑)。ガリオッポ独特な酸味が柔かなタンニンと絡み合い甘露(笑)。深みがあり染み入るような味わいになります。2013年でようやく飲み頃ですからポテンシャル高し!なのです(笑)。」
Kさん「イタリア・ワイン好きとしては、こんな土の香りがするような 土着的な
ワインこそ好ましい(笑)。輸入停止が悲しい限りです。売る人間が育てるべきワイン。」
私「おっしゃる通り!ですから悔しいし悲しい。スローな良さをリピートしていただけなかった我々の力強い不足です。」
家内「ローマ時代のオリンピックの勝者にガリオッポのワインを与えたとか(笑)。変わる物がないワインですね(笑)。もっともこれでも早飲みに作られていますが
(笑)。」
私「地元の生産者もガリオッポに誇りを持っています。きっと臭みのあるトリッパを煮込んだ料理なんか鉄板の相性なんでしょうね(笑)。」
家内「ちょっと粉っぽい舌触りがそれに合うはず(笑)。」
家内「そうだ!気がついた!今年オリンピックが延期されたから、インポーターさんがこのワインの扱いを止めたんだ!
だってオリンピアのワインだからね(笑)」
◎ランブルスコ・ディ・ソルバーラ セッコ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 ロゼD.O.P. 750ml 1885円税込み
「これですね、おいちいヤツは(笑)。」
私「はい。おいちいランブルスコでございます(笑)。」
「あー、色が綺麗。しっかりした薔薇色、オレンジも少し入っている。」
「うわっ!フランボワーズだぁ(笑)!香りの分量とパワーが桁違い!」
「これ凄いね(笑)。突き抜ける(笑)。」
私「このロゼ・ランブルスコは強く冷やした方が良いですね(笑)。」
「マスキューさん!これこそ真夏にやって欲しかったぁ(笑)!」
私「そーなんです。時期を逃しました(笑)
。まだ暑い日もあるでしょうから、その時にはコレをうんと冷やして召し上がってくださいませ。」
「しかしまあ鮮烈。でもしっかり辛口。全然甘く感じません。残糖分はあるのですか?」
家内「ちゃんと1L中に10gほどあります。
」
「へぇー、でも甘くない。何故ですか?」
私「酸が1L中7gもあります。ドイツ・ワイン並みです。ドイツ・ワインのトロッケンが似たようなバランスです。そうすると甘さがマスキングされ辛口に感じます。ティスティングの勉強になりますよ(笑)。」
家内「開けたてはフランボワーズの香りが支配的ですが、時間の経過とともにアセロラ、チェリー等に変化し、翌日になると薔薇の香りがします。とても美しいです。ワイン自体フレッシュ&フルーティーな作りですから、性格上変化は早いですね。」
「熟成させるようなワインではない?」
私「左様かと。ただジュース代わりではなく、食べ物に合わせるべきワインです。」
家内「昨晩フルーツ・トマトを何もかけずに食べながらこれを飲んだらビックリすらるほど良く合いました(笑)!そのままのトマトにこれほど良く合うとは…。絶句しますよ(笑)。」
私「カプレーゼなんか鉄板の相性ですね(笑)。」
「ここのところロゼの泡にはまってますが
(笑)。こんなスタイルの泡があるのですね(笑)。この独特な在り方こそランブルスコなんですね(笑)。食事にイイ(笑)。」
◎サッソストルノ ランブルスコ・グロスバロッサ・ディ・カステルヴェトロ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 赤 750ml 2262円税込み
「これもおいちいヤツですね(笑)。」
「あっ、おいちい(笑)!」
「前のロゼ・ランブルスコとは全く趣が違いますね(笑)。同じ生産者とは思えない
。」
私「真逆のスタイルですよね(笑)。」
「これもチロみたいな土着的な味わい。」
「土着的な ど・ストライク(笑)!」
「いわゆるランブルスコと比べるとかなり違う。まず辛い。変に甘くない。でも濃くがあり深みがある。」
家内「ランブルスコってかなり作り方が自由なワインでして(笑)。量産化も可能です
。ちなみにマスキュー取り扱いのものはこれ以外に3アイテムありますが量産品のもの。どれも飲みやすくスイスイ行けちゃいます。もっともコスト・パフォーマンスには優れていますし使い勝手も良いもの。このザナージのスタイルとは真逆
と言えます。」
「う~ん。いわゆるランブルスコとは別物
だね。深くて旨い。砂糖の甘さじゃなくて旨味の甘さなんだよね。コレ。」
私「残糖分はロゼと同じほど、酸はロゼより多いです。ロゼは爽やかなリンゴ酸が目立ちますが、こっちは旨みに通じる有機酸が多いような気がします。」
「口に入れたとき、舌先がわずかに甘く感じる。これ心地よい(笑)。ベタつかず消えて全体の旨みになるかのよう。」
家内「ロゼは新しいワインだけで作っているようですが、こっちは1年熟成させたものと新しいものを半々ブレンドして作っています。」
「普通のランブルスコと比べると葡萄の濃さが違いますね(笑)。」
「美味しい美味しい生ハムやパルメザンチーズかじりながら飲みたい!」
「土地の食べ物に合わせたワインですよね。」
「昔ながらのランブルスコって文化ですよね(笑)。彼の地の食事に一番合う赤ワインがランブルスコなんですね。ランブルスコは微発泡の赤なんだけどランブルスコなんだよね(笑)。禅問答みたいになっちゃった(笑)。」
私「ランブルスコは1980年代にアメリカ西海岸で大ブレーク。それで一気に量産化が進みました(笑)。」
「あー、西海岸はイタリア系の移民が多いしね(笑)。」
私「彼らは基本コーラを飲みながら食事しますから、その手のランブルスコはぴったりだったようです(笑)。当然産地のイタリアでも量産品と農家でシコシコ作る手作り品に別れたようです。ザナージは後者。」
「今では日本人もファーストフード店やファミリーレストランで食べながらコーラ飲む人はいますがね(笑)。私などの古い人間からすると見ていてぎょっとする(笑)。」
Kさん「横須賀のどぶ板に有名な居酒屋があるんですけど、お客は7~8割が米軍関係。彼らはそこでサワーをゴクゴク飲むんですが(笑)、彼らは『アップゥ』『アップゥ』と言いながら注文(笑)、リンゴ・サワーを好みます。試しに飲んだら甘いこと甘いこと(笑)。日本の酒好きのオッサンには無理(笑)。」
大盛り上がりのランブルスコでした。
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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