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桝久 試飲会リポート 後半 202101

Feb 01, 2021 by weblogland
これほど飲みやすいワインはあまりなかろうかと(笑)。ビギナーからベテランまで万人受けします!
パンノンハルミ トリコッシュ レッド 2019年  パンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセト ハンガリー  赤 ノーザン・トランスダニュービア地方 パンノンハルマ地区 750ml 2150円税込み スクリュー・キャップ
「おー!コレ飲みやすい(笑)!」
「マイナス要因がない(笑)。」
「家の家内は赤より白を好みます。赤は渋くてダメなようなんですが(笑)。そんな家内にコレ飲ませたらとても気に入ってくれました(笑)。」
私「ビギナーもベテランも素直に美味しくいただけるワインです(笑)。」
「何でピノ・ノワールとメルローとフランの組み合わせなんですか(笑)?そんな組み合わせ聞いたことありませんよ!」
家内「パンノンハルマの修道院は世界中から巡礼者が来るので、誰でもが知っている品種で作ろう!というコンセプトだそうです(笑)。」
私「そのコンセプトは解りますが(笑)。そんなことやる人いませんよ(笑)!」
「でもさあ、美味しいんだよね(笑)。不思議?」
「色目はラダチーニなんかより薄いんだけれど、中身はたっぷり豊か(笑)。」
私「プレス果汁を使わない贅沢なスタイル
のようですね。」
「プラム系の果実味が十二分。タンニンが邪魔しない。これだけしっかりしてるとタンニンもそれなりに残るから意地悪になるんだけどなぁ。しかも2018年でしょ(笑)。」
家内「早く飲める用に作っているみたいですけどニュー・ワールドに見られるようなスタイルではありません。あざとく無いのです。」
私「アルコール分は14.5%0もありますが、そんなに高く感じません。折り合いがとても良いのです。」
「そんなにアルコール分が高いとは思えない!」
「ピノ・ノワールみたいに高貴ではないけど(笑)、実に美味しい(笑)。」
「かなり真面目に作っているんだろうなぁ。」
「そりゃそーだよ。だって修道院だもん(笑)。インチキはしないよ(笑)。」
私「この修道院はベネディクト派が996年創立したもの。1996年に世界遺産に認定されました。建物の保存だけではなく祈り・学究・生産の場として発展継承させるようです。」
「修道院とワイン。これは切っても切れない。祈りがワイン作りにあるんだから、美味しいのは当たり前(笑)!」
「ベネディクト派ってカソリックの重要な
派閥だし、ここは聖地なんだろうな。」
私「中世のシトー派なんかもベネディクト派から枝分かれしてますよね。」
家内「このワインは開けた翌日になるとガメイっぽくなりますが、良い状態が何日も続きます。あとからその良さが解ります(笑)。静謐とも言える有り様です。」
「このワインは混植混醸なんですか?」
私「私も最初はそう思いました(笑)。でも調べると違うようでした(笑)。畑は2001~2003年に植樹され仕立てはグイヨとコルドン。修道院の下の南、南西向きの斜面に畑はあります。昔の廃れた畑を再興したようです。『豆の噴水』『春』『風の丘』と名付けられた3つの区画の葡萄を
フレンドしてハンガリアン・オークで6ヶ月熟成してリリースしたものです。」
「フランス式の作り方なんだ。樽材が違う
んだ。」
私「はい。発酵は6000リットルのステンレス・タンクで行い228リットルの木樽(
おそらく古い樽)を使い、年間30,000本
作ります。設備は近代的なものですね。塔のような巨大ステンレス・タンクもあるはず。」
家内「2000年以降EUから補助金が入ったようです(笑)。」
「世界遺産の聖地なんだからEUもバンバンお金出すよね(笑)。」


今回のトリはチェコ!かなり衝撃的でございます(笑)!
ネロネット 2018年 ジョージ・ウヘレク チェコ モラヴィア ブラトニーチェV.O.C. 赤 750ml 3300円税込み
私「お飲みになる前に一言(笑)。好みの別れるワインでございます(笑)。」
「う~ん!美味しいけど甘い(笑)。独特(笑)。」
「海苔、海苔の佃煮(笑)?」
私「それがいわゆる黒トリュフの香りでございます(笑)。」
「果物を煮詰めたような…。」
「リキュールみたいな感じ(笑)。いっぺんに1本は飲めない(笑)。」
「マスキューさんがブログでスパイシーというよりスパイスフルって言ってた意味が解りましたよ(笑)。あとフルーティーじゃなくてフルーツフルでしたっけ(笑)。」
「ベリーや桃なんかがたっぷり(笑)。ジャム。」
「コンポートかな?」
「バルサミコっぽい強い酸が隠れている。」
「強さ大きさが突出してますよね(笑)。でもとても飲みやすい(笑)。2018年ヴィンテージと若いのがまた不思議。」
「こんなの飲んだこと無い(笑)!」
「イタリアのアパッシメントなんか似たスタイルだと思いますが、それとは何か違うんだよね(笑)?」
私「私もこのスタイルのワインは初体験です(笑)。2週間前の1月16日に開けたものがありますから、お試しくださいませ(笑)。」
「あっ!美味しいし、前の方が甘くない!」
「甘さって無くなるんですか?」
「何故?」
私「中にある強い酸が甘さをマスキングしているとしか思えません。生命力は半端ない(笑)。」
「開けて2週間も持つ赤ワインなんて普通はないですよね(笑)。一体何者(笑)?」
「このワインは強いのでしょうが、ぶっきらぼうなところがない。スタイルは変わってますが、それはそれでバランスが取れている(笑)。」
家内「アルコール分は13%です。残糖分が24.8g/Lとかなり糖分が高い。」
私「完全に発酵していたならば、アルコール分は14.5%くらいですね。」
「ということは、発酵を途中で止めた?」
私「はい。あと特徴的なのはワイン自体に無理がないことです。おそらくハンギング・タイムが長いかと。過度のジャムっぽさや甘さがありません。」
「ユニークなんだけど飲みにくくはないのがそれか。」
「とっても強烈な個性があるんだけれど、押し付けがましかったり意地悪ではないですよね。」
「アパッシメントみたいにタンニンが乱暴じゃないよね(笑)。」

一堂びっくりのワイン(笑)。何に合わせるかで大盛り上がり(笑)。

「私、うんとスパイスを使ったカレー食べながら飲んでみたい(笑)!絶対美味しいですよ(笑)!」
「ケジャン食べながら飲みたい!あの殺人的な辛さにはコレだよ(笑)。」
「ブルコギなんかも合いそう(笑)。」
家内「オーソドックスにはハード・タイプのチーズかな(笑)。」
「乳脂肪分の高いのが良さそう(笑)。」
家内「ゴルゴンゾーラの乳脂肪分の高いものにハチミツかけて食べながらコレを飲む!」
「トリプル・クリームのフレッシュ・タイプのチーズも合いますね(笑)。」
「コース料理の最後にチーズ出ますよね。その時にコレを飲む。ちびちびとリキュール・グラスで飲む!」
「これで赤ワインソース作ったら美味しそう(笑)。」
家内「伊勢うどんのタレにこのワインをちょっと入れて煮詰める。和風タレになるはず(笑)!」
私「ブリの照り焼きにかけてみたい(笑)!」
「このワイン、醤油に合いそうだから汎用性が高いかも(笑)。」
「すき焼きのタレに応用出来そう(笑)。」
「単純に海苔の佃煮(笑)。まんま(笑)。」
私「お父さん頑張って。」
「ご飯ですよ。」

最後はグタグタでございました(笑)。

コロナ禍の中、こっそりお越しくださりひっそりと行えましたが(笑)、最後のワインで異常な盛り上がり(笑)。ソーシャル・ディスタンス効果かもしれません(笑)。ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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