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●『ボスキ・アンティーキ』2017年 アジェンダ・アグリコーラ サン・ルチアーノ イタリア 赤 トスカーナI.G.T.750ml 2592円税込
私「この赤は1つ前の『牛』の兄貴分です(笑)。ワン•ランク上のキュヴェとなります。」
「おー、さすがワン•ランク•アップ(笑)。飲み応えあるね(笑)。」
「兄貴らしく大きさが違う(笑)。」
「日立のコマーシャルに出てくる『この樹なんの樹∼』の樹みたい(笑)。」
「『牛』より重厚な分スロー•スターターかな(笑)。ゆっくり香りが出てくる。」
「余韻も長くて大きい(笑)。高級ワインに通じるかな(笑)。」
「高そうなワインだよね(笑)。」
「ちょっとボルゲリのワインっぽいよね(笑)。パレオ?」
家内「スーパータスカン(笑)。カベルネ•フランでしたっけ?」
私「おっ!さすが!このワインサンジョヴェーゼ80%にカベルネ•ソーヴィニョンが20%のセパージュです。ちょっと香りにスグリ系のニュアンスがありますよね(笑)。あと構造がかなりガッチリしてるのもカベルネの影響かと(笑)。」
「チョコレートみたいな香りが心地良い。コテコテになってないのが良いね(笑)。」
家内「バリックで半分を熟成、あと半分はステンレス•タンク熟成です。過剰な樽香を抑えてますね(笑)。」
「なるほど細やかですね(笑)。でも小技を使った印象は無いんだよね(笑)。シンプルに美味しいトスカーナの赤ワインの感(笑)。」
「『牛』同様に重心は低い…。やはり生産者が同じ、共通してるよね(笑)。」
「共にキャンティより重厚なブルネッロやヴィーノ•ノヴィレ寄り。特に兄貴はキャンティのサンジョヴェーゼとは思えない。」
「シンプルな感じが好きだなぁ(笑)。」
家内「ちなみにアルコール分は14%。『牛』の方は13%となります。」
「なるほどね(笑)。兄貴はヴィンテージは2017年だし…。品質の差はかなりあるんだろうな(笑)。まだまだ熟成しそうだしね。」
「比べると差が出る(笑)。コストと設計図が違う。やはり値段の差だね(笑)。」
「マスキューさん!兄貴の方は後どれくらい熟成しますか?」
私「解りません(笑)。ただ今2017年で飲み頃の入口ですから…、取り敢えず2027年頃に1回飲んでみたいですよね(笑)。その時考える(笑)!」
「そ~だよね。我々明日どうなるかなんて解らないお年頃(笑)。何年先に想いを馳せるのは厚かましい(大爆笑)。でもそれって楽しいんだよね(笑)。」
「このワイン、牛肉に合わせるべきだけど、そんじょそこらの牛肉じゃダメだよね。霜降りの高級肉かな?」
「和牛の高級霜降りも良さそうだけど…、ちょっと違うかな?ちゃんと運動した健康的な…、運動しっかりして牧草を沢山食べた牛の肉なんだよね(笑)。」
「そうそう。『お前旨いものばかり食べて太って、ちゃんと立てるのか!』みたいな高級牛肉じゃないよね(大爆笑)。」
家内「そうすると極上のキアナ牛のTボーン•ステーキ!これで決まり(笑)!」
●ネグロアマーロ 2023年 ジウスティーニ•アヴォリア イタリア 赤 プーリアI.G.P. 750ml 2168円税込
「プーリアのワインというとプリミィティーヴォが有名ですよね。コレはネグロアマーロですか。」
「あとネロ・ダーヴォラかな(笑)?どれも濃くてどっしり(笑)。飲み応えと甘さが特徴?」
「あれ?コレ綺麗で飲みやすい(笑)。」
私「真っ黒になってないですよね(笑)。」
「うんうん。酸が生き生きとしてる。愚鈍な感じがない(大爆笑)。ゴメンナサイ!」
「う~ん。エレガントですなぁ。こんなプーリアのワインはお初(笑)。」
「かと言ってプーリアっぽさが無いわけじゃないんだよね(笑)。」
「素朴で純真な中2女子(笑)!」
私「お転婆じゃない(笑)。」
「若くてクリーンだよね(笑)。」
私「ブランドでティスティングしたらプーリアじゃなくて南フランスのラングドック辺りって答えちゃいそうです(笑)。」
家内「ラングドックのペズナス辺の…、とても濃いワイン?でも該当するワイナリーはないかな(笑)。」
「マスキューさん!このワイン、チョコレートのニュアンスがありますけど、樽熟成してますか?」
私「ステンレス•タンクのみです。チョコレートとかクリームっぽさありますよね。葡萄由来かと。」
「果実味はプラム系…、フランボワーズっぽさもある。」
私「ありがちなプルーンじゃなくて、もっと小粒の赤い果実のニュアンスですよね(笑)。キメの細かさを感じます。」
「そうそう。緩くないんだよね(笑)。」
家内「酸がしっかり残ってる感です(笑)。」
「マスキューさん、一般にプーリア辺りだと暑すぎるからワインに酸が残らないって言われますけど…、コレは酸がある。何故ですか?」
私「ワインの分析表を取り寄せると南イタリアの在来種は、実は酸をかなり多く残します。温暖化が進みフランスなどでは低い酸が問題になってますが、南イタリアは大丈夫みたいなんですよね。ただし、糖分が上がりすぎないような工夫が必要のようですが。」
「どうやるのですか?」
私「葡萄果の上に葉っぱを繁らせて日傘にしたり、光合成を旺盛にする元気が良くて大きな若い葉っぱを間引いたりするようです(笑)。」
家内「もともと暑い南イタリアの葡萄の方が耐熱性があるようです(笑)。」
「そうだよ!だってイタリアの葡萄栽培の歴史はフランスやドイツより遥かに古いもんね。」
「フランス、ドイツはローマの北進以降だもんね(笑)。」
家内「ところでこのワイン、何に合わせましょうか(笑)?」
「う~ん…、ラム•チョップ!」
「ドライ•フルーツを使えば割と幅広く使えそうですね(笑)。」
「フランボワーズ+クリーム+チョコレートの方程式に沿えば良さそう(笑)。」
●コート•デュ•ローヌV.V. 2023年ラ・バスティード・サン・ヴァンサン フランス ローヌ
赤 750ml 2828円税込
「マスキューさん!今回コート•デュ•ローヌがトリですね(笑)。どんな仕掛けかな(笑)。」
私「えへへ(笑)。まっ、どうぞお試しを!」
「あ~、癒される(笑)!」
私「でしょ(笑)。」
「優しい…、ひたすら優しい(笑)。」
「雑味がなくて…、とてもクリーン。しかも旨味がタップリ(笑)。美味しいなぁ。」
「花束みたい…。」
「マスキューさん!マスキューさん定番のグリニャン•レザデマールの『エミリアーヌ』に似てる?」
私「左様かと(笑)。さすが!良く覚えてくださいました。ありがとうございます(笑)!」
「ところで何故こんなに美味しいのですか(笑)?」
家内「まず低収量、1ヘクタール当たり28ヘクトリットル。一般にコート•デュ•ローヌだと50ヘクトリットルを超えます。」
「ということは、普通のコート•デュ•ローヌの半分くらい…、倍くらいの濃さなんだ。」
「ローヌ味なんだよね(笑)。」
私「香りの重心が低いですよね。」
「あと、何故こんなに綺麗なんですか?」
「あっ!私も言われたい。」
「違う、違う、意味が違う(大爆笑)。」
家内「私も言われたい(笑)!」
私「ワインにストレス感じませんよね。多分プレスはしてないですね。発酵槽から自然に熟成タンクに移しているはず。」
家内「すべてコンクリート•タンクなのでゆっくりエアレーションするし、温度が安定します。木樽は一切使用しませんから、衛生管理が楽で完璧。コンクリートはアルカリ性なので雑菌の繁殖を防げます。」
「へぇ~、コンクリートタンクって一石二鳥三鳥ですね(笑)。」
「栽培の良さ…、使う葡萄果が均質でとても上質な感じが伝わってきますよね。これ程優しいワインはなかなか無い。」
「マスキューさん!今回のラスト3本の並び素晴らしい!」
私「ありがとうございます(笑)。悩んだんですよ(笑)。最後のローヌがすべて持っていかないように(笑)、前の2本がそれなりでないといけません(笑)。」
「前の2本は個性的でしっかりしているから、戻っても大丈夫(笑)。特に5番目の良さが逆に引き立っている(笑)。」
私「重ね重ねありがとうございます(笑)。」
「最後の2本は共通項あるよね(笑)。共に綺麗(笑)。」
「マスキューさん!コート•デュ•ローヌのアペラシオンでこんな立派なワインを飲んだことありません。ジゴンダスやパフのハネ酒ではなく完全にコート•デュ•ローヌなんだよね(笑)。」
私「このドメーヌはもともとネゴスにワインを売却してました。ですから所有するアペラシオンの最も良いところを自分のドメーヌ産として元詰しているようです。」
家内「ドメーヌとして元詰を始めたのが、1980年代です。200年近く続くヴィニロンの家系で、所有畑も20ヘクタール以上あります。」
「なるほどね(笑)。ちゃんとリスク回避出来るからこんなチャレンジ出来るんですね(笑)。」
私「今でもまだネゴスに売却してるはずです(笑)。」
「ところでこのドメーヌのジゴンダスはどうですか?」
家内「赤さがあってピノ・ノワール的でもあるし、極上のジゴンダスです(笑)。このキュヴェの上らしいワインです。畑の良さを感じます。」
私「開けてから3日目まではひたすら甘露(笑)。それ以降中の強さが出てきて…、一筋縄でいかないワインです(笑)。」
家内「スタイルは共通しますが、大きさは二回りほど大きい(笑)。」
どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋•昭子