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うちのじろちゃんは とってもかわいい。柴犬ちゃんだけど わが子同様。 そんな私であるから、じろとのスキンシップも万全である(じろは嫌がっているかも・・・)。
ある日 じろの頭に鼻をくっつけていたときのこと
「この匂い・・・いや、この香り。香ばしいパンのみみ!
シャンパーニュの香り!」 と、確信したのである。
この驚きの発見を 家族に報告したところ、賛同が得られない。じろの頭がシャンパーニュのあの香りのはずがない と言う。 え~っ!何でわからないのだろう。
逆に不思議。
ま、香や味覚は極めて個人的なものだし、私一人の感覚でいいや。
と、思っていたのです。
ところが、今読んでいる本 『至福の味』(ミュリエル・バルベリ 高橋利絵子訳 早川書房)に あったんです!
犬の頭から パンのいい匂いがするって!!!
感覚を共有できるって 嬉しいです。お互いの理解が早まりますよね。特に食の感覚を共有出来るのは重要。
ミュリエルさんに会ってみたくなりました。
『至福の味』は、死の床についた 著名な料理評論家が、最後に食べたい 「あの味」を探して 自分の人生を回想する ちょっと切ない、ちょっと皮肉な物語です。